JP2002347944A

JP2002347944A - 配食サービスシステム

Info

Publication number: JP2002347944A
Application number: JP2001158832A
Authority: JP
Inventors: Kunio Nishioka; 邦雄西岡
Original assignee: Daihatsu Motor Co Ltd
Current assignee: Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date: 2001-05-28
Filing date: 2001-05-28
Publication date: 2002-12-04

Abstract

(57)【要約】【課題】配膳作業や積み込み作業において配達人の負担
を軽減するとともに配達ミスをできるだけ抑制される配
食サービスシステムを提供すること。【解決手段】料理の配膳が可能な情報を含めた情報の読
み書きが可能なＲＦタグ(6) が取り付けられたトレイ
(5) と、注文に基づいて受注情報を作成する注文受付管
理部(31)と、受注情報から配達車両(8) によって配達さ
れるトレイの配送先を含む配達情報、及び受注情報から
各トレイに載せられる料理品目を指示する配膳データと
配達順序に対応させた配達車両へのトレイの積み込み手
順を指示するトレイ積み込みデータを含む配膳・積み込
み情報を作成管理する配食情報管理部(32)と、ＲＦタグ
に配達情報を書き込む出力部(2) と、配膳情報と配達情
報を表示する機能とを有する携帯端末機器(7) とから構
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、注文を受けたメニ
ューの料理を配達する配食サービスシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、注文を受けた料理を注文者に配達
する、いわゆる配食（出前）業務は配達先や料理品目を
記載した配達伝票によって行われていた。このような配
食業務において、配達担当者は、１回の配達において割
り当てられた複数の注文を処理する際、まず注文の数だ
けトレイを用意し、このトレイに配達伝票に記載されて
いる料理品目を並べる配膳作業を割り当てられた全ての
注文に対して行い、配膳作業が完了したトレイを配達車
両に積み込む。この積み込み作業では、各注文の伝票に
記載された配達先住所を頼りに配達順序を考え、後に配
達されるトレイが先に配達されるトレイの取り出しのじ
ゃまにならないように、あるいは、配達すべきトレイが
間違わないように最初に配達されるトレイから最後に配
達されるトレイまで順序よく並ぶように積み込むことが
好ましい。また、トレイの回収作業も効率的に行わなけ
ればならない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような配膳作業や
積み込み作業は、大規模な配食センタにおける配食業務
では、１回の配達に割り当てられる注文数が多く、多く
の料理品目の中から所定の料理品目を探してトレイに並
べたり、配達順序を考えるのに長時間を要することにな
り、しかも、料理品目の選別ミスや、配達順序のミス、
さらには配達先への所定トレイの取り出しミスなどが避
けられれなかった。特に、配達予定のトレイが積み込ま
れていなかったり、料理品目が違っていた場合は、再度
配食センタに戻る必要があり、無駄なコストが発生する
ことになる。上記実状に鑑み、本発明の課題は、配膳作
業や積み込み作業において配達人の負担を軽減するとと
もに配達ミスをできるだけ抑制される配食サービスシス
テムを提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に提案される本発明の配食サービスシステムの１つは、
料理の配膳が可能な情報を含めた情報の読み書きが可能
なＲＦ(Radio Frequency) タグが取り付けられたトレイ
と、注文に基づいて受注情報を作成する注文受付管理部
と、前記受注情報から配達車両ＩＤとこの配達車両ＩＤ
によって特定される配達車両によって配達されるトレイ
の配送先を含む配達情報を作成管理するとともに、前記
受注情報から各トレイに載せられる料理品目を指示する
配膳データと配達順序に対応させた配達車両へのトレイ
の積み込み手順を指示するトレイ積み込みデータを含む
配膳・積み込み情報を作成管理する配食情報管理部と、
前記ＲＦタグに前記配達情報を書き込む出力部と、前記
出力部から取得した配膳情報を表示する機能と前記ＲＦ
タグと交信して取得された配達情報を表示する機能とを
有する携帯端末機器とから構成されている。

【０００５】このシステムでは、注文された品目の料理
を載せて配達先に届けられるトレイを積み込む配達車両
のＩＤや各トレイ配送先などの配達情報がＲＦタグに書
き込まれており、このＲＦタグに記録された配達情報を
携帯端末機器に送ることにより配達担当者はいつでもそ
の内容を携帯端末機器の画面で確認することができる。
さらにこの携帯端末機器には、配膳・積み込み情報がダ
ウンロードされているので、どのトレイにどのような料
理品目を並べるべきか、そして料理を配置したトレイを
どのように配達車両に積み込むべきかをディスプレイを
通じて確認することができる。各トレイの配達情報はト
レイに取り付けられたＲＦタグに記録されているので、
従来のようにトレイと注文伝票がバラバラになることに
より配達が不能になるといった問題は回避されるし、各
トレイに対する料理品目の配膳手順やその配膳されたト
レイの車両への積み込み手順（例えばトレイ棚に配送順
にセットする）も携帯端末機器に表示されるので、高い
信頼性をもって注文通りの料理が注文者に確実に配達さ
れることになる。

【０００６】この提案されたシステムでは、配食サービ
スに関する情報として配達情報と配膳・積み込み情報が
作成されるが、そのうち配達情報はトレイのＲＦタグに
書き込まれるとともに、配膳・積み込み情報は携帯端末
機器にダウンロードされ、いずれにしても必要な場合に
携帯端末機器に表示可能となっている。これに対して、
本発明では、配達情報と配膳・積み込み情報の両方を一
旦トレイのＲＦタグに書き込み、必要に応じてＲＦタグ
から携帯端末機器にデータを転送して、その内容を表示
させる技術も提案されている。この技術に基づく配食サ
ービスシステムは、注文に基づいて受注情報を作成する
注文受付管理部と、前記受注情報から配達車両ＩＤとこ
の配達車両ＩＤによって特定される配達車両によって配
達されるトレイの配送先を含む配達情報を作成管理する
とともに、前記受注情報から各トレイに載せられる料理
品目を指示する配膳データと配達順序に対応させた配達
車両へのトレイの積み込み手順を指示するトレイ積み込
みデータを含む配膳・積み込み情報を作成管理する配食
情報管理部と、前記ＲＦタグに前記配達情報と配膳情報
を書き込む出力部と、前記ＲＦタグと交信して取得した
配膳情報と配達情報を表示する機能とを有する携帯端末
機器とから構成されている。

【０００７】このシステムでも、先に説明したシステム
とほぼ同様な作用効果が得られるが、トレイのＲＦタグ
に配食に関する全ての必要データが書き込まれているの
で、トレイ自体がそのトレイに載せられる料理品目、そ
のトレイが積み込まれる配達車両やその車両への積み込
み手順、さらには配達先までも記憶していることにな
り、トレイを配食サービスシステムのインテリジェンス
な中核構成部材としてペーパ（伝票）レス化された運営
が可能となる。

【０００８】いずれにしても、この配食サービスシステ
ムではトレイのＲＦタグが料理配達（出前）に関する情
報を記憶しているが、さらに、注文宅での食事後空きと
なったトレイの回収時に次の配食注文を受けた場合、そ
の注文内容を回収トレイのＲＦタグに書き込むようにす
るとさらにペーパ（伝票）レス化が推進されることにな
る。そのため、本発明による好適な実施形態の１つで
は、前記注文受付管理部が、回収されたトレイのＩＤタ
グに記録された注文に基づいて受注情報を作成するよう
に構成されている。この特徴をさらに効果的にするた
め、本発明の好適な実施形態では前記携帯端末機器がト
レイ回収時に受けた注文に関する注文データをその回収
トレイのＲＦタグに書き込む機能を有している。これに
よって、別個にＲＦタグライターを用意する必要がなく
なる。

【０００９】また、大規模な配食サービスのおいては、
配達車両の効率的な調達が重要である。この目的のた
め、本発明の好適な実施形態の１つでは、車両貸出セン
ターから送られてくる車両調達情報に基づいて配達車両
管理情報を作成管理する車両管理部が備えられており、
前記配食情報管理部は前記配達車両管理情報を参照して
前記配達車両ＩＤを決定するように構成されている。こ
の車両貸出センターは配食センター側で構築してもよい
が、第３者によるコンピュータ管理された配車システム
を利用して、その車両管理情報を受け取り、配達時間に
最適な車両又は荷台スペースを借り受けるようにした方
がより効率的である。

【００１０】上述したように、この配食サービスシステ
ムでは、トレイが重要な役割を果たしているので、トレ
イの管理、例えば注文宅に預けられているトレイの特定
などを管理することにより、配達中の配達車両によって
回収可能なトレイを抽出して、これを配達担当者に指示
すると好都合である。このため、本発明のさらに別な実
施形態では、配達されたトレイの状態を示すトレイ情報
を作成管理するトレイ管理部が備えられており、前記配
食情報管理部は前記トレイ情報を参照して料理配達時に
回収されるべきトレイを特定するように構成されてい
る。回収トレイとして特定されたトレイの情報は、配食
情報の一部として携帯端末機器ダウンロードされ表示さ
れるようにするとよい。

【００１１】常に、配達担当者（一般には配達車両の運
転者が兼ねる）に携帯される携帯端末機器をさらに効果
的に利用して、配達業務に役立たせるために、前記携帯
端末機器にトレイの配達先順序を表示させたり、トレイ
の配達先地図を表示させたりすることも本発明では提案
されている。

【００１２】配達車両の車両位置を検出することによ
り、各注文料理の配達時間や配達担当員の戻り時間を把
握することができるが、この車両位置の検出及び位置デ
ータの送信を携帯端末機器に行わせることも可能であ
る。このためには、前記携帯端末機器がＧＰＳ機能及び
このＧＰＳ機能によって得られた位置データを車両位置
データとして前記車両貸出センターを介して又は直接前
記車両管理部へ伝送する機能を備えればよい。

【００１３】または、ＧＰＳ機能を備える代わりに、前
記携帯端末機器が配達されたトレイのトレイＩＤをＲＦ
タグとの交信により検知する機能及びこの配達済みトレ
イＩＤを車両管理部に伝送する機能を有し、前記車両管
理部は前記配達済みトレイＩＤから配達車両の車両位置
データを作成するように構成することも可能である。本
発明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた
実施例の説明により明らかになるだろう。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明による配食サービスシステ
ムの１つの実施形態の概略図が図１に示されている。こ
こでの配食サービスシステムの中核をなす構成要素は、
配食サービスセンタに設置された配食管理コンピュータ
１と、注文毎の料理ないしは料理を納めた食器を載せる
トレイ５と、このトレイ５に取り付けられるとともに配
食管理コンピュータ１との間で情報のやり取りが可能な
ＲＦタグ（＝無線周波数タグ）６と、配食管理コンピュ
ータ１及びＲＦタグ６との間で情報のやり取りが可能で
あるとともに取り込まれた情報を表示することができる
携帯端末機器としてのＰＤＡ(Personal Digital Assist
ant)７である。もちろん、携帯端末機器としては、携帯
型パソコンやアプリケーション実行型ブラウザフォンな
どを用いることができる。注文された料理メニューを構
成する料理品目を載せたトレイ５を配達先に届けるため
に利用する配達車両８を管理する車両貸出センタは、配
食サービスセンタが管轄するものであってもよいし、第
３者の車両貸出センタを利用してもよい。いずれにして
も、毎回のトレイ配達に利用する配達車両８を決定する
ため配食管理コンピュータ１に車両調達情報が送り込ま
れることが必要である。

【００１５】配食管理コンピュータ１は、複数のコンピ
ュータをＬＡＮ接続することで統合化したコンピュータ
システムとして構成してもよいし、スタンドアローンと
して単独のコンピュータで構成してもよく、配食サービ
スセンタの規模によって選択される。いずれにしてもこ
の配食管理コンピュータ１の主な構成要素は、入出力部
２とデータ処理部３とデータベース部４である。

【００１６】データの入力部と出力部とからなる入出力
部２は、ＦＡＸや電話によって受けた注文情報をマニュ
アル入力するためのキーボードなどの操作入力部２１、
電子メールによる注文情報や前述した車両調達情報など
の外部情報をインタネットを通じて受信するネットワー
ク通信部２２、ＲＦタグ６との間でデータ伝送を行うた
めのＲＦタグリーダライタ２３、ＰＤＡ７との間でデー
タ伝送を行うＰＤＡ通信部２４などを備えている。

【００１７】データ処理部３は、各種データ処理を行う
プログラムを適時にハードディスク等の記憶装置から読
み出し、そのプログラムを実行することにより種々の機
能をこの配食管理コンピュータ１に実現させるものであ
り、本発明に重要な機能を行うものとして、前記入力部
から入力された注文に基づいて受注情報を作成する注文
受付管理部３１と、前記受注情報から配達車両ＩＤとこ
の配達車両ＩＤによって特定される配達車両８によって
配達されるトレイ５の配送先などを含む配達情報及び各
トレイ５に載せられる料理品目を指示する配膳データと
配達順序に対応させた配達車両８へのトレイ５の積み込
み手順を指示するトレイ積み込みデータを含む配膳・積
み込み情報を作成管理する配食情報管理部３２と、車両
貸出センタから送られてくる車両調達情報及び配食情報
管理部３２によって決定された配達車両８に関するデー
タなどに基づいて配達車両管理情報を作成管理する車両
管理部３３と、配達されたトレイ５の状態を示すトレイ
情報を作成管理するトレイ管理部３４が挙げられる。

【００１８】データベース部４は、データ処理部３で作
成管理される情報を検索抽出可能に格納するものであ
り、ここでは、注文受付管理３１によって作成管理され
る受注情報を格納する受注ファイル４１と、配食情報管
理部３２によって作成管理される配食情報を格納する配
食ファイル４２と、車両管理部３３によって作成管理さ
れる車両管理情報を格納する車両ファイル４３と、トレ
イ管理部３４によって作成管理されるトレイ情報を格納
するトレイファイル４４とが備えられている。

【００１９】受注ファイル４１のレコード構造は、図３
に示すように、「注文番号」、「配達日時」、「注文メ
ニュ」、「配送先」、「注文者ＩＤ」などのフィールド
を備えているとともに、この配食サービスセンタの顧客
としての注文者は注文者マスタファイル４１ａに登録さ
れていることから、「注文者ＩＤ」をキーとして配達先
となる注文者住所や配達先地図イメージなどの顧客情報
をリレーショナルに読み込んでこの受注情報のフィール
ドとして取り扱い可能である。

【００２０】配食ファイル４２の配食情報は、図４に示
すように配達情報と配膳・積み込み情報とトレイ回収情
報に分けられており、配達情報に関するレコード構造
は、「配食番号」、「注文番号」、「トレイＩＤ」、
「配達車両ＩＤ」、「配達先」、「配達先地図イメー
ジ」などのフィールドを備え、配膳・積み込み情報に関
するレコード構造は、「配食番号」、「注文番号」、
「トレイＩＤ」、「料理品目」、「積み込み位置」など
のフィールドを備えている。ここで、「配食番号」は配
達車両による１回の配達業務において扱われるトレイ５
の配達順に対応しており、配食番号でソーティングする
と配達順にレコードが並ぶことになる。「料理品目」
は、注文された料理メニュを構成する料理品目を表して
おり、この料理品目をトレイ５に配置（配膳）すること
により、注文料理が完成することになる。「積み込み位
置」は配達車両８におけるトレイ５の積み込む位置を示
すものであり、先に降ろすトレイ５を手前に後で降ろす
トレイ５を奥に積み込む手順が一般的であるが、この実
施形態では、配達されるトレイ５は一旦温度調整可能な
トレイワゴン８ａに装填されてから、トレイワゴン８ａ
ごと配達車両８に搭載されるので、積み込み位置はトレ
イワゴン８ａでの装填位置であり、トレイ５の配達順位
が一目瞭然となるようにここでは配達順に上から下へ装
着される。トレイ回収情報に関するレコード構造は、図
５に示すように、回収すべきトレイ５のＲＦタグ６に書
き込まれているトレイＩＤを記録している「トレイＩ
Ｄ」、回収すべきトレイ５を預かっている注文者を特定
する「注文者ＩＤ」、注文ＩＤをキーとして注文者マス
タファイル４１ａから読み込まれる配達先や配達先地図
イメージに対応する「回収先」や「回収先イメージ」、
トレイ回収先が今回の配達ルートのどこに位置するかを
示す情報である「隣接配達先」などのフィールドを備え
ている。

【００２１】トレイ５に取り付けられているＲＦタグ６
は、ＲＦタグリーダライタ２３との間での双方向無線デ
ータ伝送を行う通信モジュール６１と、通信モジュール
６１を介して入力されたデータを所定の形式でフラッシ
ュメモリ６２に格納したり、ＲＦタグリーダライタ２３
からの送信指令に応じてフラッシュメモリ６２から要求
されたデータを通信モジュール６１を通じて送り出す機
能を実現するプログラムとこのプログラムを実行する制
御部とから構成される制御モジュール６３から構成され
ている。

【００２２】携帯端末機器としてのＰＤＡ７は汎用の通
信機能付きＰＤＡにＲＦタグリーダライタ機能を付加し
たものであり、図７に示されているように、中枢部材と
してのＣＰＵ７１、データやプログラムを一時記憶する
ＲＡＭ７２、表示制御部７３によって処理されたデータ
を表示する液晶ディスプレイ７４、外部とのデータ伝送
を行う通信モジュール７５ａやＲＦタグリーダライタ７
５ｂと接続しているＩ／Ｏインタフェース７５、入力さ
れた配食情報を処理して配膳手順や積み込み位置、さら
には配送先や配送先地図を液晶ディスプレイ７４に表示
する機能を実現する配食情報処理部７６ａ及びトレイ５
の配達時やトレイ５の回収時に受けた注文をＲＦタグラ
イタ７５ｂを介して空トレイ５のＲＦタグに書き込む注
文処理部７６ｂなどの機能実現プログラムを格納してい
るプログラムメモリ７６を備えている。７７は配食情報
などのデータを格納するフラッシュメモリである。

【００２３】図１で模式的に示されているとともに、図
８のフローチャートによってその処理手順が示されてい
る、この配食サービスシステムにおける各種情報とトレ
イ５の流れを説明する。まずＦＡＸや電話や電子メール
で送られてきた料理配達（配食）の注文はオペレータに
よるキー操作によって、回収されたトレイ５のＲＦタグ
６に記録された注文はＩＣリーダライタ２３を通じて、
配食管理コンピュータ１に入力され、注文受付管理部３
１で受注情報として処理され、図３で示すデータ構造を
もって受注ファイルに格納される（＃１）。

【００２４】配食情報管理部３２は、バッチ処理的に、
受注ファイル４１から所定範囲の配達日時によって受注
情報を抽出し、１回の配達作業で扱われる配達情報と配
膳・積み込み情報を作成し、配食情報として配食ファイ
ル４２に格納する（＃２）。この配食情報処理ルーチン
で採用されているアルゴリズムの一例は次の通りであ
る。１．受注ファイル４１から所定範囲の配達日時によって
受注情報を配達日時でソーティングする。２．さらに配達先の地域でソーティングする。３，１回の配達でカバーする注文番号を今回の配達対象
注文として特定し、配達開始時間と配達終了時間を決定
する。４．車両管理部２３を通じて車両ファイル４３から今回
の配達時間に利用可能な配達車両を抽出し、その車両Ｉ
Ｄをこの配達情報における配達車両ＩＤとする。５．今回の配達対象注文の配送先から公知の配送ルート
決定アルゴリズムを用いて配達ルートを決定する。６．今回の配達対象注文に対して配達順を決定し、この
配達順位に対応する配食番号を生成し、配達情報と配膳
読み込み情報の該当フィールドに記録する。同時に、受
注情報から配送先などの必要なデータを配達情報と配膳
読み込み情報の該当フィールドに記録する。７．各配達情報と配膳読み込み情報に割り当てられたト
レイＩＤを書き込む。８．配食番号に基づいて積み込む位置データ、つまりト
レイワゴン８ａの装填位置番号を記録する。９．注文番号に対応する注文メニュからメニュ−料理品
目テーブルを用いて、料理品目データを記録する。１０．今回の配達ルートに含まれる地域を検索条件とし
てトレイ管理部３４に与え、回収すべきトレイを抽出
し、図５に示すトレイ回収情報を作成する。１１．回収トレイ先と今回の配達先とを比較して、トレ
イ回収情報の隣接配達先フィールドに回収先の上流側と
下流側に位置する配達先を有する配食番号を記録する。１２．トレイ回収情報の隣接配達先表す配食番号の間に
入る配食番号を生成して、トレイ回収情報を配達情報の
レコードとして組み込む。

【００２５】作成された配食情報のうち配達情報をＲＦ
タグリーダライタ２３を通じてトレイ５のＲＦタグ６に
書き込んでいく（＃３）。このように新たに配達情報を
書き込まれたトレイ５は配達対象トレイ５として配膳ス
テーションに回される。同時に、配食情報のうち配膳・
積み込み情報をＰＤＡ通信部３４を通じて今回の配達担
当者が携帯するＰＤＡ７にダウンロードする（＃４）。
配達対象トレイ５のＲＦタグ６の内容をＰＤＡ７のＲＦ
タグリーダライタ７５ｂによって読み取らせることによ
り、特定トレイＩＤをもつトレイ５に配膳すべき料理品
目がＰＤＡ７の液晶ディスプレイ７４に表示されるの
で、この表示内容に従ってトレイ５に注文された料理品
目を載せ、料理メニュを構築する。この配膳作業は全て
の配達対象のトレイ５に対して行われる（＃５）。所定
の料理品目が載せられたトレイ５は、まずＰＤＡ７の液
晶ディスプレイ７４に表示されるトレイ５毎のトレイ積
み込み位置に基づいてトレイワゴン８ａの所定棚に装填
される。全てのトレイ５を装填したトレイワゴン８ａ
は、配達車両ＩＤによって特定される配達車両８の荷台
に積み込まれる（＃６）。

【００２６】ＰＤＡ７の液晶ディスプレイ７４に表示さ
れる配達先と必要に応じて表示される配達地図に基づい
てトレイ５を配食注文者宅に配達する。また、配達先の
代わりにトレイ回収先が表示された場合、その回収先に
立ち寄って、空のトレイ５を受け取り、その際新たな配
食注文を受けた場合は、その注文内容を回収したトレイ
５のＲＦタグ６にＰＤＡ７のＲＦタグリーダライタ７５
ｂによって書き込む。配達先でも次の配食注文を受けた
場合はその注文内容は同様に予備の空のトレイ５のＲＦ
タグ６に書き込まれる（＃７）。

【００２７】なお、この配達・回収作業時にトレイ５が
配達される毎に、配達された注文に属する配食番号がＰ
ＤＡ７の通信モジュール７５ａを通じて配食管理コンピ
ュータ１に送られるので、配達完了の配送先から配達車
両８の現在位置が推測可能となり、配食注文者からの配
達時間の問い合わせに正確に応答することができる。ま
た、ＰＤＡ７にＧＰＳ機能が備わっている場合は、ＧＰ
Ｓによる位置情報を配食管理コンピュータ１に送っても
よいし、配達車両８にＧＰＳ機能が備わっており、車両
貸出センタが常時配達車両８の位置情報を把握している
場合は、車両貸出センタから位置情報を配食管理コンピ
ュータ１に送ってもらうようにしてもよい。このような
配達車両８の位置情報は、車両管理部３３を通じて車両
ファイル４３に記録しておくことは、引き続いてこの配
達車両８を配達に利用する場合に好都合である。

【００２８】また、このトレイワゴン８ａには温度調整
装置が備えられているので、この温度調整装置の温度セ
ンサによって検出された温度信号が通信モジュール７５
ａを通じてＰＤＡ７に入力されるように構成し、温度信
号をさらに車両センタや配食サービスセンタに送ること
でセンタ側で温度モニタリングを行い、料理の衛生管理
に利用することも好ましいことである。なお、温度検出
は、配達車両内に装備された温度センサによって行うこ
とも可能である。

【００２９】〔別実施形態〕図９でその概略図を示され
た配食サービスシステムは、先に述べた実施形態のもの
に比べて、配食情報を構成する配達情報と配膳・積み込
む情報の全てを配達対象となる空のトレイ５のＲＦタグ
６に書き込み、ＰＤＡ７は必要な時点で必要な表示デー
タだけを該当するトレイ５のＲＦタグ６からＲＦタグリ
ーダライタ７５ｂを通じて入力して液晶ディスプレイ７
４に表示することで異なっている。

【００３０】この別実施形態における、配食サービスの
処理手順を図１０のフローチャートを用いて説明する。
まずＦＡＸや電話や電子メールで送られてきた料理配達
（配食）の注文はオペレータによるキー操作によって、
回収されたトレイ５のＲＦタグ６に記録された注文はＩ
Ｃリーダライタ２３を通じて、配食管理コンピュータ１
に入力され、注文受付管理部３１で受注情報として処理
され、図３で示すデータ構造をもって受注ファイルに格
納される（＃１１）。

【００３１】配食情報管理部３２は、前述したようなア
ルゴリズムによって、バッチ処理的に、受注ファイル４
１から所定範囲の配達日時によって受注情報を抽出し、
１回の配達作業で扱われる配達情報と配膳・積み込み情
報を作成し、配食情報として配食ファイル４２に格納す
る（＃１２）。

【００３２】作成された配食情報のうち配達情報と配膳
・積み込み情報をリレーショナルな関係を維持しながら
ＲＦタグリーダライタ２３を通じてトレイ５のＲＦタグ
６に書き込んでいく（＃１３）。同時に、トレイ回収情
報をＰＤＡ通信部３４を通じて今回の配達担当者が携帯
するＰＤＡ７のフラッシュメモリ７７にダウンロードす
る（＃１４）。

【００３３】このように新たに配食情報を書き込まれた
トレイ５は配達対象トレイ５として配膳ステーションに
回される。配達対象トレイ５のＲＦタグ６の内容、つま
りそのトレイに関する配食情報をＰＤＡ７のＲＦタグリ
ーダライタ７５ｂによって読み取り、フラッシュメモリ
７７に格納していく。その際、ＰＤＡ７の配食情報処理
部７６ａは必要に応じてトレイ回収情報を配食情報の配
達情報に配達ルートに沿って並ぶようにリンクさせる。
指定トレイＩＤのための配膳表示を指令することによ
り、このトレイＩＤをもつトレイ５に配膳すべき料理品
目がＰＤＡ７の液晶ディスプレイ７４に表示されるの
で、この表示内容に従ってトレイ５に注文された料理品
目を載せ、料理メニュを構築する。この配膳作業は全て
の配達対象のトレイ５に対して行われる（＃１５）。

【００３４】所定の料理品目が載せられたトレイ５は、
操作入力で指示することによりＰＤＡ７の液晶ディスプ
レイ７４に表示されるトレイ５毎のトレイ積み込み位置
に基づいてトレイワゴン８ａの所定棚に装填される。全
てのトレイ５を装填したトレイワゴン８ａは、配達車両
ＩＤによって特定される配達車両８の荷台に積み込まれ
る（＃１６）。

【００３５】ＰＤＡ７の液晶ディスプレイ７４に表示さ
れる配達先と必要に応じて表示される配達地図に基づい
てトレイ５を配食注文者宅に配達する。また、配達先の
代わりにトレイ回収先が表示された場合、その回収先に
立ち寄って、空のトレイ５を受け取り、その際新たな配
食注文を受けた場合は、その注文内容を回収したトレイ
５のＲＦタグ６にＰＤＡ７のＲＦタグリーダライタユニ
ットによって書き込む。配達先でも次の配食注文を受け
た場合はその注文内容は同様に予備の空のトレイ５のＲ
Ｆタグ６に書き込まれる（＃１７）。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の配食サービスシステムに第１実施形態
を示す概略図

【図２】配食管理コンピュータの機能ブロック図

【図３】受注情報のデータ構造図

【図４】配食情報情報のデータ構造図

【図５】トレイ回収情報

【図６】ＲＦタグの機能ブロック図

【図７】ＰＤＡの機能ブロック図

【図８】配食サービスの処理フローチャート

【図９】本発明の配食サービスシステムに第２実施形態
を示す概略図

【図１０】図９による配食サービスの処理フローチャー
ト

【符号の説明】

１配食管理コンピュータ２入出力部（出力部）５トレイ６ＲＦタグ７ＰＤＡ（携帯端末機器）８配達車両３１注文受付管理部３２配食情報管理部３３車両管理部３４トレイ管理部４１受注ファイル４２配食ファイル４３車両ファイル４４トレイファイル

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０６Ｆ 17/60 ＺＥＣＧ０６Ｆ 17/60 ＺＥＣ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】注文を受けたメニューの料理を配達する配
食サービスシステムにおいて、料理の配膳が可能な情報を含めた情報の読み書きが可能
なＲＦタグが取り付けられたトレイと、注文に基づいて受注情報を作成する注文受付管理部と、前記受注情報から配達車両ＩＤとこの配達車両ＩＤによ
って特定される配達車両によって配達されるトレイの配
送先を含む配達情報を作成管理するとともに、前記受注
情報から各トレイに載せられる料理品目を指示する配膳
データと配達順序に対応させた配達車両へのトレイの積
み込み手順を指示するトレイ積み込みデータを含む配膳
・積み込み情報を作成管理する配食情報管理部と、前記ＲＦタグに前記配達情報を書き込む出力部と、前記出力部から取得した配膳情報を表示する機能と前記
ＲＦタグと交信して取得した配達情報を表示する機能と
を有する携帯端末機器と、から構成されることを特徴と
する配食サービスシステム。
【請求項２】注文を受けたメニューの料理を配達する配
食サービスシステムにおいて、料理の配膳が可能な情報を含めた情報の読み書きが可能
なＲＦタグが取り付けられたトレイと、注文に基づいて受注情報を作成する注文受付管理部と、前記受注情報から配達車両ＩＤとこの配達車両ＩＤによ
って特定される配達車両によって配達されるトレイの配
送先を含む配達情報を作成管理するとともに、前記受注
情報から各トレイに載せられる料理品目を指示する配膳
データと配達順序に対応させた配達車両へのトレイの積
み込み手順を指示するトレイ積み込みデータを含む配膳
・積み込み情報を作成管理する配食情報管理部と、前記ＲＦタグに前記配達情報と配膳情報を書き込む出力
部と、前記ＲＦタグと交信して取得した配膳情報と配達情報を
表示する機能とを有する携帯端末機器と、から構成され
ることを特徴とする配食サービスシステム。
【請求項３】前記注文受付管理部が、回収されたトレイ
のＩＤタグに記録された注文に基づいて受注情報を作成
することができることを特徴とする請求項１又は２に記
載の配食サービスシステム。
【請求項４】車両貸出センターから送られてくる車両調
達情報に基づいて配達車両管理情報を作成管理する車両
管理部が備えられており、前記配食情報管理部は前記配
達車両管理情報を参照して前記配達車両ＩＤを決定する
ことを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の配食
サービスシステム。
【請求項５】配達されたトレイの状態を示すトレイ情報
を作成管理するトレイ管理部が備えられており、前記配
食情報管理部は前記トレイ情報を参照して料理配達時に
回収されるべきトレイを特定することを特徴とする請求
項１〜４のいずれかに記載の配食サービスシステム。
【請求項６】前記携帯端末機器がトレイの配達先順序を
表示可能に構成されていることを特徴とする請求項１〜
５のいずれかに記載の配食サービスシステム。
【請求項７】前記携帯端末機器がトレイの配達先地図を
表示可能に構成されていることを特徴とする請求項６に
記載の配食サービスシステム。
【請求項８】前記携帯端末機器がトレイ回収時に受けた
注文に関する注文データをその回収トレイのＲＦタグに
書き込む機能を有することを特徴とする請求項１〜７の
いずれかに記載の配食サービスシステム。
【請求項９】前記携帯端末機器がＧＰＳ機能及びこのＧ
ＰＳ機能によって得られた位置データを車両位置データ
として前記車両貸出センターを介して又は直接前記車両
管理部へ伝送する機能を有することを特徴とする請求項
１〜８のいずれかに記載の配食サービスシステム。
【請求項１０】前記携帯端末機器が配達されたトレイの
トレイＩＤをＲＦタグとの交信により検知する機能及び
この配達済みトレイＩＤを車両管理部に伝送する機能を
有し、前記車両管理部は前記配達済みトレイＩＤから配
達車両の車両位置データを作成することを特徴とする請
求項１〜８のいずれかに記載の配食サービスシステム。