JP2002346960A - イグゾスケルトン装置、イグゾスケルトンサイボーグ装置及び、イグゾスケルトンサイボーグシステム - Google Patents

イグゾスケルトン装置、イグゾスケルトンサイボーグ装置及び、イグゾスケルトンサイボーグシステム

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JP2002346960A
JP2002346960A JP2001152277A JP2001152277A JP2002346960A JP 2002346960 A JP2002346960 A JP 2002346960A JP 2001152277 A JP2001152277 A JP 2001152277A JP 2001152277 A JP2001152277 A JP 2001152277A JP 2002346960 A JP2002346960 A JP 2002346960A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 手や足等について運動学的及び生物学的な身
体機能の代替を行う。 【解決手段】 エンドスケルトン部10は、イグゾスケ
ルトン装置100が内包するスケルトンであって、例え
ば、人間の腕手、脚足等の各部に対応している。また、
エンドスケルトン部10は、例えば、エンドスケルトン
部10の中心軸周りの回り対偶3と、横曲げ軸周りの回
り対偶1と、縦曲げ軸周りの回り対偶2とにより、3自
由度で連結される。インターフェース(I/F)20
は、力センサ5−1〜3、変位センサ6−1〜3からデ
ータを検出し、処理装置30にそのデータを伝送し、一
方、処理装置30の指示により、駆動装置7−1〜3、
保持部駆動装置8−1を駆動する。処理装置30は、ベ
クトル量子化データ入出力装置を備え、各種処理を実行
する。入力部40は、変位センサ6−1〜3、力センサ
5−1〜3等による測定値等について所定の目標値等を
入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イグゾスケルトン
装置(外骨格装置)及びイグゾスケルトンサイボーグ
(外骨格付き有機人体)装置及びイグゾスケルトンサイ
ボーグシステムに係り、特に、腕、手、脚、足、首、頭
等の人体の骨格・関節について運動学的及び生物学的な
身体機能を代替又はアシストするイグゾスケルトン装置
及びイグゾスケルトンサイボーグ装置及びイグゾスケル
トンサイボーグシステムに関する。一般に、骨格として
は、内骨格(endo skelton,エンドスケルトン)と、そ
れに対して、カキの殻、エビやカニの角皮・爪等の外骨
格(exo skelton,イグゾスケルトン)とがある。本実施
の形態におけるイグゾスケルトンは、腕手、脚足、首頭
等の人体の各内骨格を有する部位又は義手、義足等の人
体を模擬した各内骨格を有する部位を内部に含包して、
連動して動作するものである。これらエンドスケルトン
及びイグゾスケルトンを備えた構成を、ここでは、イグ
ゾスケルトンサイボーグ装置と呼ぶ。有機体(人間)が
装着されるための外骨格装置ということでサイボーグと
いう言葉を用いている。
【0002】本発明は、重労働作業、建設作業、原子力
発電所等における保守等の危険作業、劣悪な環境におけ
る作業を要する産業分野、リハビリ、遠隔作業、医療福
祉分野、災害救助など公共事業に応用可能である。
【0003】
【従来の技術】近年、事故、老齢化、病気など種々の原
因により身体能力の衰えている人々を、介護するための
介護サービスが、複数の民間会社によって行われてい
る。この介護サービスは、例えば、介護士によって行わ
れるが、歩行困難なお年寄りなどの介護は、大変な重労
働である。また、人が現在の場所にいたまま、遠隔操作
で所定の行動を行うようにする。いわゆるテレイグジス
タンス技術やテレモーション技術の検討が行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、事故、
老い、病気など種々の原因により身体能力の衰えている
人々にとって、例えば、ベッドからの起立、排泄や入浴
等のための床移動、階段等の回避などに関しての空間移
動、自動車等への移乗、会社へ移転しての手作業等を、
十分に行うことは困難であり、この低下した又は失われ
た身体能力を補ってくれるパワーアシストが必要である
ことが想定される。なお、本明細書中、移動とは、同じ
座標系で行動すること、移乗とは、別の座標系に移行す
ること、移転とは、新しい座標系に転向することをい
う。
【0005】また、従来は、人間の動きを遠隔の人間模
型に伝える円滑且つ効率的な手法は十分には開発されて
いない。本発明は、以上の点に鑑み、手や足等について
運動学的及び生物学的な身体機能の代替を行うことがで
き、総合的な福祉ロボット等に応用可能なイグゾスケル
トン装置及びイグゾスケルトンサイボーグ及びそのシス
テムを提供することを目的とする。また、本発明は、人
間の動きを相似形の遠隔ロボットに円滑且つ効率的に伝
えることを目的とする。また、本発明は各部位が倍力、
高速、精密等の動作を可能とすることを目的とする。さ
らに、本発明は、ベッドからの起立、排泄や入浴等のた
めの床移動、階段等の回避などに関しての空間移動、自
動車等への移乗、会社へ移転しての手作業などに対する
パワーアシストを行うことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の解決手段
によると、内骨格を有する部位を内包するための外骨格
構造を備えたイグゾスケルトン装置であって、外骨格関
節位置での横曲げ軸周りに動く第1回り対偶と、前記第
1回り対偶と直交する外骨格関節位置での縦曲げ軸周り
に動く第2回り対偶と、内骨格軸周りに動く第3回り対
偶と、前記第1又は第2回り対偶による運動に対して滑
り方向に弾性機能を有する滑り対偶と、前記第1乃至第
3回り対偶及び前記滑り対偶が配置されるフレームと、
内骨格を有する部位に前記フレームを保持する保持部
と、隣接するフレームと結合するための結合部と、内骨
格を有する部位への前記保持部の装着を調整する保持駆
動部と、各々の前記第1乃至第3回り対偶をそれぞれ回
転駆動する第1乃至第3駆動部と、前記第1乃至第3回
り対偶の回転角度を検出する第1乃至第3変位センサ
と、前記フレームに対して、横曲げ、縦曲げ、内骨格軸
の捩り方向に加わる力を検出する第1乃至第3力センサ
と、前記第1乃至第3変位センサから各対偶の角度信号
を入力し、前記第1乃至第3力センサから各方向の力信
号を入力し、角度信号及び力信号に従い、予め定められ
た目標値になるように前記第1乃至第3駆動部及び前記
保持駆動部を駆動する駆動信号を出力する処理部とを備
えたイグゾスケルトン装置が提供される。
【0007】本発明の第2の解決手段によると、前記イ
グゾスケルトン装置が、肩部、肘部及び手首部にそれぞ
れ対応して複数配置され、それら複数の前記イグゾスケ
ルトン装置が結合手段により連結され、腕部位に対応す
る内骨格を含む部位が装着されるための腕保持用のイグ
ゾスケルトンサイボーグ装置であって、各イグゾスケル
トン装置の処理部を制御するための中央処理部を備え、
前記中央処理部により、肩部の第1のイグゾスケルトン
装置は、少なくとも3つの回り対偶及び2つの滑り対偶
が機能し、肘部の第2のイグゾスケルトン装置は、少な
くとも1つの回り対偶及び1つの滑り対偶が機能し、前
腕部の第3のイグゾスケルトン装置は、少なくとも1つ
の回り対偶が機能し、手首部の第4のイグゾスケルトン
装置は、少なくとも2つの回り対偶及び1つの滑り対偶
が機能するように、左右の各腕部が少なくとも7自由度
で状態検出及び駆動制御されることを特徴とするイグゾ
スケルトンサイボーグ装置が提供される。
【0008】本発明の第3の解決手段によると、前記イ
グゾスケルトン装置が、親指部及び各他の指部の関節部
分にそれぞれ対応して複数配置され、それら複数の前記
イグゾスケルトン装置が結合手段により連結され、手部
位に対応する内骨格を含む部位が装着されるための手保
持用のイグゾスケルトンサイボーグ装置であって、手部
の前記イグゾスケルトン装置を保持する手甲保持部と、
各イグゾスケルトン装置の処理装置を制御するための中
央処理装置を備え、前記中央処理装置により、手部の親
指部の少なくとも3つのイグゾスケルトン装置は、少な
くとも5つの回り対偶及び2つの滑り対偶が機能し、手
部の各他の指部の少なくとも3つのイグゾスケルトン装
置は、それぞれ少なくとも4つの回り対偶及び3つの滑
り対偶が機能するように機能し、左右の各手部が少なく
とも21自由度で状態検出及び駆動制御されることを特
徴とする手保持用のイグゾスケルトンサイボーグ装置が
提供される。
【0009】本発明の第4の解決手段によると、前記イ
グゾスケルトン装置が、股関節部、脚部及び足部にそれ
ぞれ対応して複数配置され、それら複数の前記イグゾス
ケルトン装置が結合手段により連結され、脚足部位に対
応する内骨格を含む部位が装着されるための脚足保持用
のイグゾスケルトンサイボーグ装置であって、各イグゾ
スケルトン装置の処理部を制御するための中央処理装置
を備え、前記中央処理装置により、股関節部の第1のイ
グゾスケルトン装置は、少なくとも3つの回り対偶及び
2つの滑り対偶が機能し、膝部の第2のイグゾスケルト
ン装置は、少なくとも1つの回り対偶及び1つの滑り対
偶が機能し、下腿部の第3のイグゾスケルトン装置は、
少なくとも1つの回り対偶が機能し、足部の第4のイグ
ゾスケルトン装置は、少なくとも2つの回り対偶及び1
つの滑り対偶が機能するように、左右の各脚足部が少な
くとも7自由度で状態検出及び駆動制御されることを特
徴とする脚足保持用のイグゾスケルトンサイボーグ装置
が提供される。
【0010】本発明の第5の解決手段によると、前記イ
グゾスケルトン装置を、左右の各腕部を少なくとも7自
由度及び手部を少なくとも21自由度のリンクを有し、
腕手部に対応する内骨格を含む部位が装着されるための
腕手保持装置と、左右の各脚足部を少なくとも7自由度
のリンクを有し、脚足部位に対応する内骨格を含む部位
が装着されるための脚足保持装置と、首部を少なくとも
3自由度及び下顎部を少なくとも4自由度のリンクを含
み、首頭部に対応する内骨格を含む部位が装着されるた
めの首頭保持装置として、少なくとも合計77のリンク
に対して各ひとつずつ用いられるように構成し、股可動
枠、脇可動枠、肩可動枠、各保持装置を有し、前記腕手
保持装置、前記脚足保持装置及び前記首頭保持装置を保
持するための、身体部に対応する内骨格を含む部位が装
着されるための身体保持装置と、前記腕手保持装置、前
記脚足保持装置及び前記首頭保持装置を、それぞれ前記
身体保持装置に結合するための支持部と、前記腕手保持
装置、前記脚足保持装置及び前記首頭保持装置から角度
信号及び力信号を入力し、各々の前記保持装置を駆動す
るための中央処理部とを備えたイグゾスケルトンサイボ
ーグ装置が提供される。
【0011】本発明の第6の解決手段によると、上述の
ような第1及び第2のイグゾスケルトンサイボーグ装置
と、第1のイグゾスケルトンサイボーグ装置の変位セン
サにより検出された角度信号及び力センサにより検出さ
れた力信号を、所定のベクトル量子化データに変換して
出力し、及び、伝送されたベクトル量子化データを入力
し、前記第1及び第2のイグゾスケルトンサイボーグ装
置のそれぞれの中央処理装置部と信号を送受信するため
の第1及び第2の通信用インターフェイスと、前記第1
及び第2の通信用インターフェイス間を接続する通信回
線とを備え、前記第1のイグゾスケルトンサイボーグ装
置の動作又は位置を表すベクトル量子化データを、前記
第2のイグゾスケルトンサイボーグ装置に伝送し、前記
第2のイグゾスケルトンサイボーグ装置が、伝送された
ベクトル量子化データを受信し、前記第1のイグゾスケ
ルトンサイボーグ装置の動作又は位置に対応した動作又
は位置制御を実行するようにしたことを特徴とするイグ
ゾスケルトンサイボーグシステムが提供される。
【0012】本発明のイグゾスケルトンサイボーグは、
例えば、骨格的身体機能のポーズ制御によるパワーアシ
ストとしては、例えば、身体骨格全体(胴体、腕、手、
脚、足、首、頭など;最大約77自由度)及びその一部
の骨格的身体機能のポーズ制御によるパワーアシストを
行うことができる。本発明のイグゾスケルトンサイボー
グは、例えば、外骨格型通信式人間機能制御システムで
あって、身体保持装置、排泄処理装置、モジュール型イ
グゾスケルトン式パワーアシスト装置(最大で約77自
由度外骨格型マニピュレータ)、ドライバ付きフレキシ
ブルワイヤ式駆動装置(ワイヤ駆動式モータ)、対向二
輪式揺動型四軸独立懸架全方向移動台車、吊り上げ引き
込み式ホイストと、3点支持式6自由度移乗用車椅子、
空中軌道走行台車(ケーブルカー)、又は、これらの通
信式制御装置(コンピュータ、通信装置)をそれぞれ必
要に応じて備えることができる。
【0013】本発明の特徴のひとつとしては、例えば、
モジュール型イグゾスケルトン式パワーアシスト装置の
保持と駆動は、骨格中心軸周りの回り対偶と、外骨格位
置で直交する2軸周りの回り対偶と、バネ力可変型のバ
ネで連結された滑り対偶との組み合わせにより得られる
最大3自由度のイグゾスケルトン装置を、駆動を要求さ
れる骨格(内骨格)を有する部位に着脱を簡単にして保
持して、ドライバ付きフレキシブルワイヤ式モータ駆動
装置によって駆動する。ただし、フレキシブルワイヤを
使用しないで、直接、駆動装置で駆動することも可能で
ある。
【0014】本発明の他の特徴としては、例えば、運動
学的身体機能の代替として、腕、手、脚、足、首、頭等
を損傷した場合に、人工の身体全体(胴体、腕、手、
脚、足、首、頭など;最大約77自由度)及びその一部
を、人工骨格、イグゾスケルトン及び軟質材を含む人工
器官を用いて、運動学的身体機能の代替を行うことがで
きる。
【0015】本発明の他の特徴としては、例えば、イグ
ゾスケルトン装置としての身体保持装置に人工の腕、
手、脚、足等を取り付けることができる。そして、この
イグゾスケルトン装置に対する複雑な動作データについ
ては、イグゾスケルトンのポーズデータを予め記憶し、
指(ジョイスティック、押しボタン)、筋電位、音声、
アイコンタクト等の制御信号でコンピュータ制御(ポー
ズエージェント)して駆動することでイグゾスケルトン
サイボーグを構成することができる。
【0016】本発明の他の特徴としては、例えば、ベッ
ド上に仰臥する人の胴体を、イグゾスケルトン装置によ
る身体保持装置で保持し、さらに、対向二輪式揺動型四
軸独立懸架全方向移動台車付き吊り上げ引き込み式ホイ
ストで、抱き上げることにより、トイレの便座位置への
移動や歩行訓練を容易に行うことができる。また、腕、
手、脚、足、首、頭にモジュール型イグゾスケルトン式
パワーアシスト装置を装着することにより、物を掴んだ
り文字を書くなどの手作業を行う際のパワーアシスト機
能を実現することができる。
【0017】本発明の他の特徴としては、例えば、身体
保持装置を着装した人のポーズを、3点支持型6自由度
移乗用車椅子を操作して自動車や風呂浴槽等に移乗させ
ることができ、また、身体保持装置を装着した人を、空
中軌道走行台車(ケーブルカー)で移動させることがで
きる。さらに、複雑な動作データについては、イグゾス
ケルトン装置のポーズデータを予め記憶し、指(ジョイ
スティック、押しボタン)、筋電位、音声、アイコンタ
クト等の制御信号を用いて復元し、コンピュータ制御
(ポーズエージェント)することにより、パワーアシス
トを行う。
【0018】本発明の他の特徴としては、例えば、生物
学的身体機能の代替としては、身体保持装置に各種の人
工身体器官(肛門、膀胱等)を保持させ、生物学的身体
機能の代替を行うことができる。この場合、例えば、排
泄物処理については、膀胱や直腸から直接または間接的
に排泄物を導いて処理する人工の排泄器を、身体保持装
置の股サポーターに取り付ける。この人工の排泄器は、
小便吸収材部と大便付着材部とを備える。膀胱や直腸あ
るいは性器や肛門から柔らかい管を用いて排泄物を排泄
器に導く。また、排泄物は、排泄器に一定量が溜まれば
外部へ廃棄される。
【0019】本発明の他の特徴としては、例えば、身体
動作の伝送・保存・拡大・縮小としては、人間の身体、
イグゾスケルトン装置及びこれとほぼ相似形の人工身体
を互いに通信装置で接続し、身体動作の伝送・保存・拡
大・縮小を行うことができる。
【0020】そして、例えば、人間の身体全体に沿った
イグゾスケルトン装置の約77自由度の全部またはその
一部に、ポテンショメータ等の検出器を取り付けてお
き、そのデータをコンピュータ等で採取し、受信側の人
工身体に沿わせたイグゾスケルトン装置に送信して、イ
グゾスケルトン装置をドライバ付きフレキシブルワイヤ
式モータ駆動装置で駆動することにより、身体の動作の
伝送・保存・拡大・縮小等を行うことができる。ただ
し、フレキシブルワイヤを使用しないで、直接、駆動装
置で駆動することも可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は、イグゾスケルトン装
置の概略構成図である。イグゾスケルトン(外骨格)装
置100は、例えば、モジュール型イグゾスケルトンで
あって、回り対偶1〜3、滑り対偶4、力センサ5―1
〜3、変位センサ6―1〜3、駆動装置7―1〜3、保
持部駆動装置8―1、保持部8―2、モジュール結合部
9、エンドスケルトン(内骨格)部10、関節12、1
4、フレーム15、16、インターフェイス(I/F)
20、処理装置30、入力部40を備える。なお、各駆
動部で必要とされる軸受けは、適宜記載を省略してあ
る。イグゾスケルトン装置100は、例えば、使用形態
としてはエンドスケルトン部10を連結して用いられ
る。
【0022】回り対偶1は、横曲げ軸周りの回り対偶で
ある。回り対偶2は、縦曲げ軸回りの回り対偶である。
回り対偶3は、骨格軸周りの回り対偶である。また、こ
れらの回り対偶1〜3は、例えば、ウオームギヤ等を用
いて駆動される。滑り対偶4は、補助駆動装置としても
機能する滑り対偶であって、例えば、バネ、歯車、油
圧、空気圧等によって補助駆動される。力センサ5―1
〜3は、例えば、歪センサー等である。変位センサ6―
1〜3は、例えば、ポテンショメータ、エンコーダ、視
覚センサ等を適宜備える。駆動装置7―1〜3は、例え
ば、フレキシブルワイヤ、モータ、ドライバ等を適宜備
える。保持部駆動装置8―1は、保持部8−2をその駆
動軸の回りに駆動するもので、例えば、フレキシブルワ
イヤ、モータ、ドライバ等を適宜備える。保持部8―2
は、エンドスケルトン部10にイグゾスケルトン装置1
00を保持する。モジュール結合部9は、隣接する他の
イグゾスケルトン装置のフレーム16等を結合するため
のものである。フレーム15,16は、各対偶保持装置
等を結合して外骨格を形成するためのものである。
【0023】エンドスケルトン部10は、イグゾスケル
トン装置100が内包するスケルトンであって、例え
ば、人間の腕、足等の各部に対応している。エンドスケ
ルトン部10は、人体の各内骨格を有する部位、人体を
模擬した各内骨格を有する部位、又は、一部に人体の内
骨格を有し他部に人体を模擬した内骨格を有する部位等
である。また、エンドスケルトン部10は、例えば、エ
ンドスケルトン部10の中心軸周りの回り対偶3と、横
曲げ軸周りの回り対偶1と、縦曲げ軸周りの回り対偶2
とにより、3自由度で連結される。また、関節12は、
0〜1自由度の関節であって、エンドスケルトン部10
軸周りの回り対偶である。関節14は、1〜2自由度の
関節であって、横曲げ軸周りの周り対偶と縦曲げ軸周り
の回り対偶とによって、エンドスケルトン部10を連結
する対偶である。
【0024】インターフェイス(I/F)20は、入力
データと出力データのチューニングを行うセンサ情報入
力部、増幅部を備え、センサ、アンプ、ブリッジ、ドラ
イバ、モータ、フレキシブルワイヤ等が接続される。イ
ンターフェース(I/F)20は、力センサ5−1〜
3、変位センサ6−1〜3からデータを検出し、処理装
置30にそのデータを伝送し、一方、処理装置30の指
示により、駆動装置7−1〜3、保持部駆動装置8−1
を駆動する。処理装置30は、ベクトル量子化データ入
出力装置を備え、各種処理を実行する。入力部40は、
変位センサ6−1〜3、力センサ5−1〜3等による測
定値等について所定の目標値等を入力する。
【0025】図2は、本発明に関するモジュール型イグ
ゾスケルトン装置のフローチャートである。ここでは、
一例として、モジュール型イグゾスケルトン装置による
パワーアシストを行う場合について説明する。なお、こ
こでは、モジュール型イグゾスケルトン装置は、視覚セ
ンサも含めて、変位センサで目標値を決めることによ
り、エンドスケルトン部10に対して、この目標値まで
移動するためのパワーアシストを行う。
【0026】なお、イグゾスケルトン装置を、モジュー
ル型イグゾスケルトン式パワーアシスト装置に応用する
場合、モジュール型イグゾスケルトン式パワーアシスト
装置の保持及び駆動は、例えば、骨格中心軸周りの回り
対偶3と、外骨格位置で直交する2軸周りの回り対偶
1,2と、バネ力可変型のバネで連結された滑り対偶4
との組み合わせによる最大3自由度のイグゾスケルトン
を、駆動を要求された骨格に着脱可能として保持し、ド
ライバ付きフレキシブルワイヤ式モータ駆動装置によっ
て駆動する。ただし、フレキシブルワイヤを使用しない
で直接、駆動装置で駆動することも可能である。
【0027】まず、モジュール型イグゾスケルトン装置
は、例えば、利用者などにより変位センサ6―1〜3の
センサ値に対して、所定の目標値が入力される(S10
1)。なお、力センサ5−1〜3の最大値又は最小値等
の許容値を予め入力して、その範囲内で、パワーアシス
トするようにしてもよい。モジュール型イグゾスケルト
ン装置は、ステップS101により入力された目標値に
対して、人体等による実際のエンドスケルトン部10
(例えば、腕、足等)の運動により発生する力センサ5
及び変位センサ5の値を計測する(S103)。つぎ
に、モジュール型イグゾスケルトン装置では、計測値が
インターフェース(I/F)20を介して処理装置30
に入力される。処理装置30は、駆動装置7−1〜3、
保持部駆動装置8−1の制御量を計算すると共に(S1
05)、インターフェース(I/F)20の増幅部でス
テップS105で計算された制御量に対応する所定の値
に増幅処理を行う(S107)。
【0028】つぎに、モジュール型イグゾスケルトン装
置は、ステップS107で増幅された制御量を、駆動装
置7−1〜3、保持部駆動装置8−1に出力する(S1
09)。モジュール型イグゾスケルトン装置は、ステッ
プS109での駆動装置7−1〜3等により駆動された
量を変位センサ6−1〜3、力センサ5−1〜3により
計測して、ステップS101で予め設定された目標値と
比較する(S111)。モジュール型イグゾスケルトン
装置は、ステップS111で計測された変位センサ6−
1〜3、力センサ5−1〜3の測定値と、目標値との差
が許容範囲内か否かを判定する(S113)。ここで、
測定値と目標値との差が許容範囲外であれば、再び、ス
テップS103に戻る。一方、測定値と目標値との差が
許容範囲内であれば、モジュール型イグゾスケルトン装
置は、上述のパワーアシストが所定の各回り対偶1〜
3、滑り対偶4、保持部駆動装置8−1等に対して実行
されたか否かを判定し、所定の部分に対して実行された
場合は、パワーアシスト処理を終了する(S115)。
なお、モジュール型イグゾスケルトン装置は、ステップ
S115において、パワーアシスト処理が所定部分に対
して完了してない場合は、再び、ステップS101に戻
り、改めて各変位センサ6−1〜3又は力センサ5−1
〜3に対する目標値が利用者などにより入力され、設定
される。
【0029】図3は、イグゾスケルトンサイボーグ装置
の内骨格リンク機構の概略構成図である。なお、肩から
指先までを腕手、股から足先までを脚足とする。エンド
スケルトン部10は、例えば、胴体をベースとして57
個のリンク(LINK)を備える。エンドスケルトン部
10の自由度は、例えば、左腕7+左手21、右腕7+
右手21、左足7、右足7、首3+下顎4の合計77で
ある。左腕手のエンドスケルトン210は、例えば、L
INK11〜31を備える。右腕手のスケルトン220
は、例えば、LINK32〜52を備える。右脚足のエ
ンドスケルトン230は、例えば、LINK6〜10を
備える。また、左脚足のエンドスケルトン210は、例
えば、LINK1〜5を備える。首頭のエンドスケルト
ン250は、例えば、LINK53、54を備える。下
顎のエンドスケルトン260は、例えば、LINK55
〜57を備える。このような各リンクに対応して、それ
ぞれイグゾスケルトン装置が配備される。また、各イグ
ゾスケルトン装置は、適宣のフレーム等の結合手段によ
り結合される。
【0030】図4に、外骨格型7自由度アームの保持装
置の構成図を示す。この図には、腕部位に対応する内骨
格を含む部位が装着されるための腕保持用のイグゾスケ
ルトンサイボーグ装置が示され、上述のようなイグゾス
ケルトン装置が、肩部、肘部及び手首部の自由度にそれ
ぞれ対応して複数配置され、それら複数のイグゾスケル
トン装置が結合手段により連結されている。腕には、肩
部に3自由度、肘部に1自由度,前腕部に1自
由度、手首部に2自由度の回り対偶が備えられ、
さらに肩に2つ(8)(9)、肘に1つ(10)、手首
に1つ(11)の滑り対偶が備えられる。肩、上腕、前
腕、手の甲の各部にそれぞれイグゾスケルトンが配備さ
れる。滑り対偶は、アームが外骨格であることから、人
間の腕の屈曲連動により、リンク間距離が変化するの
で、それと対応するものである。これを含めると11自
由度となるが、実際の装着では、7自由度の機構とな
る。
【0031】各イグゾスケルトン装置の処理装置を制御
するための中央処理装置により、肩部の第1のイグゾス
ケルトン装置は、少なくとも3つの回り対偶及び2つの
滑り対偶が機能し、肘部の第2のイグゾスケルトン装置
は、少なくとも2つの回り対偶及び1つの滑り対偶が機
能し、前腕部の第3のイグゾスケルトン装置は、少なく
とも1つの回り対偶が機能し、手首部の第4のイグゾス
ケルトン装置は、少なくとも1つの回り対偶及び1つの
滑り対偶が機能するように、左右の各腕部が少なくとも
7自由度で状態検出及び駆動制御される。
【0032】図5に、外骨格型21自由度ハンドの保持
装置構成図を示す。手では、手甲部を支持部材として、
各指関節部にそれぞれイグゾスケルトンが配備される。
この図には、手部位に対応する内骨格を含む部位が装着
されるための手保持用のイグゾスケルトンサイボーグ装
置が示され、上述のようなイグゾスケルトン装置が、親
指部及び各他の指部の関節部分にそれぞれ対応して複数
配置され、それらの前記イグゾスケルトン装置が結合手
段により連結されている。
【0033】このイグゾスケルトンサイボーグ装置は、
手部の前記イグゾスケルトン装置を保持する手甲保持部
と、各イグゾスケルトン装置の処理部を制御するための
中央処理部を備える。中央処理部により、手部の親指部
の少なくとも3つのイグゾスケルトン装置は、少なくと
も5つの回り対偶及び2つの滑り対偶が機能し、手部の
各他の指部の少なくとも3つのイグゾスケルトン装置
は、それぞれ少なくとも4つの回り対偶及び3つの滑り
対偶が機能するようにし、左右の各手部が少なくとも2
1自由度で状態検出及び駆動制御される。
【0034】図6は、イグゾスケルトンサイボーグのベ
ースとなる身体保持装置の構成図である。身体保持装置
300は、イグゾスケルトンサイボーグの合体時のボデ
ィーのベースであって、例えば、股可動枠305、脇可
動枠310、台枠320、ロック機構330、頭部可動
枠340、吊り具兼開閉ハンドル(ヨーク)350、肩
可動枠360と、さらに、左脚合体装置370、右脚合
体装置372、左腕手合体装置374、右腕手合体装置
376、頭合体装置378とを備える。なお、ここでの
合体とは、身体保持装置300内に形成される空間に、
身体が装着されている状態をいう。また、股可動枠30
5は、身体における股の位置に対応しており、股の駆動
を補助するための可動枠である。脇可動枠310は、身
体における脇位置に対応しており、脇の駆動を補助する
ための可動枠である。頭部可動枠340は、身体におけ
る頭部の位置に対応しており、頭部の駆動を補助するた
めの可動枠である。肩可動枠360は、身体における肩
の位置に対応しており、肩の駆動を補助するための可動
枠である。また、吊り具兼開閉用ハンドル(ヨーク)3
50は、例えば、股可動枠305、脇可動枠310、肩
可動枠360、頭部可動枠340を開いた状態から、閉
じた状態に変化させて身体にこれらの可動枠を装着させ
かつロック機構330で、上述の各部材が固定されるよ
うにロックして吊り上げることができるものである。
【0035】また、左脚足合体装置370、右脚足合体
装置372、左腕手合体装置374、右腕手合体装置3
76及び首頭合体装置378は、それぞれ身体保持装置
300と左脚足、右脚足、左腕手、右腕手及び首頭の保
持装置とを合体させるためのものである。なお、上述の
複数の各部材は、身体の部位にそれぞれ対応している。
なお、身体保持装置300の股可動枠505に、排泄処
理装置を設けるようにしてもよい。
【0036】図7は、イグゾスケルトンサイボーグ装置
500の概略構成図である。人間を模擬したイグゾスケ
ルトンサイボーグ装置500は、例えば、身体保持装置
300、合体装置510−1〜5、インターフェース
(I/F)20−1〜5、処理装置30−1〜5、腕手
保持装置(左右)520、530、脚足保持装置54
0、550、首頭保持装置560及び中央装置(ベクト
ル量子化データ入出力装置)795を備える。なお、中
央処理装置795には、視覚センサ等により人間と同様
な起動が行える指令部を備える。各保持装置に、腕手、
脚足、首頭等に対応するエンドスケルトン部が内含され
る。
【0037】また、イグゾスケルトンサイボーグ装置5
00は、身体保持装置300に脚足保持装置540、5
50を合体させ、且つ、中央装置795の入力部(操作
卓)を押して起動され、必要に応じて、腕手保持装置5
20、530、首頭保持装置560を合体させて動作す
る。
【0038】図8は、3点支持式合体装置の概略構成図
である。3点支持式合体装置600は、身体保持装置3
00と、首頭保持装置560、腕手保持装置520、5
30、脚保持装置540、550とを連結し、それらを
支持するものである。3点支持式合体装置600は3点
支持されており、例えば、合体用軸受け610、押さえ
具620、固定用軸630及び当たり用具640を備え
る。合体用軸受け610は、3点支持式合体装置600
の雌側に配置され、この合体用軸受け610の端部に
は、押さえ具620が置かれている。(図中、合体装置
雌側参照)固定用軸630は、例えば、3点支持式合体
装置600の雄側に配置され、円筒棒の両側を半分削っ
て作成されたものであり、また、当たり用具640は、
支持合体装置600の雄側に配置されている(図中、合
体装置雄側参照)。合体時では、当たり用具640は、
合体用軸受け610の側面に取り付けられ、押さえ具6
20は、固定用軸630を介して合体用軸受け610の
端部に取り付けられる(図中、合体時参照)。また、支
持合体装置600は、図示のように、3点支持の変更時
おける持ち替えのための空隙(スペース)を含む。
【0039】図9は、イグゾスケルトンサイボーグ装置
のコクピット兼格納装置であるホイスト装置の概略構成
図である。ホイスト装置(コクピット兼格納装置)40
0は、例えば、身体保持装置300を吊り上げて合体さ
せてコクピットとなる全方向移動台車付き吊り上げ引き
込み式ホイストであり、ホイスト装置を操作及び制御す
るための操作制御部490を含む。ホイスト装置400
は、例えば、身体保持装置300、腕手保持装置52
0、530、脚足保持装置540、550、首頭保持装
置560を格納するためのものであって、全方向移動車
輪410、台枠420、モータ駆動装置430、44
0、イグゾスケルトン格納装置450、ホイストアーム
460及びボールネジ470を備える。
【0040】ここで、身体保持装置300とホイスト装
置400との動作を概略的に説明する。イグゾスケルト
ンサイボーグ装置を使用しない場合、ホイスト装置40
0に身体、右腕手、左腕手、右脚足、左脚足、首頭の各
イグゾスケルトン装置(保持装置)と、処理装置(ベク
トル量子化データ入出力装置)を格納し、一方、それを
使用する場合には、胴体を保持した身体保持装置300
に各イグゾスケルトン装置を結合すると共に、処理装置
のコネクタも結合して合体を完了する。具体的には、身
体保持装置300では、各合体装置370〜374に右
腕手、左腕手、右脚足、左脚足、首頭の各イグゾスケル
トン装置(保持装置)を合体させる。
【0041】ホイスト装置400は、例えば、胴体を保
持する身体保持装置300とホイストアーム460とが
合体している状態で、処理装置に備えられた入力部(操
作卓)におけるホイストアーム460の上昇・下降及び
全方向移動台車410のポジション・姿勢角と、身体保
持装置300に備えられた回転等のための各指令部を操
作することにより、利用者は、例えば、胴体のベッドか
らの起立、胴体のベッドへの仰臥を行うことができる。
また、健常者が使用する場合などは、基本の状態でも胴
体を保持する身体保持装置300の着脱を容易に行うこ
とができる。
【0042】このように、ホイスト装置400によれ
ば、ホイストアーム460と胴体を保持する身体保持装
置300が合体している状態を基本として、操作処理部
490の操作卓でホイストアーム460の上昇・下降及
び全方向移動台車410のポジション・姿勢角、身体保
持装置300の回転の各指令部を押すシーケンスで、ホ
イストアーム460で寝かせる、ホイストアーム460
を起こす、身体保持装置300の装着を実行することが
できる。
【0043】ここで、ホイスト装置400に含まれる吊
り上げ引き込み式のホイストアーム460の動作原理を
説明する。まず、ホイストアーム460に身体保持装置
300を装着した利用者を固定する場合について説明す
る。特に、内骨格として人間がイグゾスケルトンサイボ
ーグ装置500に入る場合(パワーアシスト時)の動作
を説明する。
【0044】まず、コクピット兼格納装置に相当するホ
イスト400は、例えば、身体、右腕手、左腕手、右脚
足、左脚足、首頭の6個の各イグゾスケルトン装置(保
持装置300、520、530、540、550、56
0)と、処理装置(ベクトル量子化データ入出力装置)
を格納する。このため、イグゾスケルトンサイボーグ装
置は、例えば、8個の要素を含むことになる。
【0045】ここで、ホイスト装置400と胴体を保持
するイグゾスケルトンサイボーグ装置500(ここで
は、身体保持装置300に対応)が合体している状態を
基本とすると、例えば、ベッドから胴体を起立させる動
作は、胴体がイグゾスケルトンサイボーグ装置500に
入る場合になる。また、胴体をベッドに仰臥させる動作
は、胴体がイグゾスケルトンサイボーグ装置500(身
体保持装置)から出る場合になる。なお、健常者が使用
する場合は、基本の状態で胴体を保持するイグゾスケル
トンサイボーグ装置500に入ったり出たりして使用す
ることになる。
【0046】ホイスト装置400と胴体を保持したイグ
ゾスケルトンサイボーグ装置500が合体している状態
で、ホイスト装置400に格納された5個のイグゾスケ
ルトン(右腕手、左腕手、右脚足、左脚足、首頭の各保
持装置)を必要に応じて結合した後に、処理装置の信号
線のコネクタを結合することにより、合体が完成され、
合体完成後は、処理装置の入力部(操作卓)の指令部を
押すことで、イグゾスケルトンサイボーグ装置500を
動作させる。これにより、合体とは、ここでは、信号系
と機構系の両方を結合することをいう。
【0047】このイグゾスケルトンサイボーグ装置50
0は、例えば、ホイスト装置400と合体したままで動
作させる場合と、ホイスト装置400から離れて動作さ
せる場合(競歩型歩行)がある。この競歩型歩行では、
状況に応じて腕手と首頭の各イグゾスケルトン装置を使
用する。なお、このイグゾスケルトンサイボーグ装置5
00における競歩型歩行は、例えば、自動車のように安
定であるので、二足歩行のロボットのような転倒を防止
する安定化制御は必要ない。
【0048】つぎに、イグゾスケルトンサイボーグ装置
500に関して、エンドスケルトンとして義手・義足等
の人体を模擬した内骨格が用いられる場合について説明
すると、実際の身体と義手・義足との連結は、モジュー
ル型エンドスケルトン(内骨格)によって行われる。モ
ジュール型エンドスケルトンは、例えば、横曲げ軸周り
の回り対偶、縦曲げ軸周りの回り対偶、骨格中心軸周り
の回り対偶等の各対偶で結合されており、結合後、パワ
ーアシストにより実際の身体と同様に扱えることが期待
される。
【0049】図10は、イグゾスケルトンサイボーグ装
置の正面図である。イグゾスケルトンサイボーグ装置
は、例えば、全方向移動車輪710、715、脚足保持
装置のセンサと増幅装置を含むインターフェース(I/
F)720、730、脚足保持装置732、734、身
体保持装置と脚足保持装置の合体装置736、738、
身体保持装置300、腕手保持装置752、754、身
体保持装置と腕手保持装置の合体装置760、762、
腕手保持装置のセンサと増幅装置を含むインターフェー
ス(I/F)764,766、首頭保持装置770、下
顎保持装置780、首頭保持装置のセンサと増幅装置を
含むインターフェース(I/F)790、及び、ベクト
ル量子化データ入出力装置を含む処理装置795を備え
る。
【0050】身体保持装置300と腕手保持装置の合体
装置760、762によって、左腕手及び右腕手を身体
保持装置300に独立に合体させることができ、腕手保
持装置のインターフェース(I/F)764,766を
それぞれ腕手保持装置752、754にそれぞれを接続
して取り付ける。また、身体保持装置と脚足保持装置の
合体装置736、738によって、左脚足及び右脚足を
身体保持装置300に独立に合体させることができるた
め、脚足保持装置のインターフェース(I/F)72
0,730をそれぞれ脚足保持装置732、734にそ
れぞれ接続して取り付ける。また、脚の最先端リンクに
は、車輪を左右に各4輪取り付けることにより、全方向
移動を行うことができる。さらに、首頭部には、中央処
理装置795が取り付けられる。なお、図中、矩形はド
ライバを示す。
【0051】ここで、イグゾスケルトンサイボーグ装置
における、仰臥、起立、移動に伴う動作について説明す
ると、仰臥では、例えば、ホイスト装置400に身体保
持装置300以外の脚足、腕手及び首頭保持装置を格納
し、身体保持装置300のみでホイストアーム460を
ベッド上に下げて、身体をベッド上に仰臥させる。起立
では、例えば、身体保持装置300でベッド上に仰臥し
ている身体を保持して吊り上げ引き込み、さらに、身体
保持装置300に脚足部、腕手、首頭の各保持装置及び
処理装置795を合体させる。移動では、例えば、ホイ
スト装置400を切り離して移動する。これにより、イ
グゾスケルトンサイボーグ装置では、仰臥、起立、移動
を行うことができる。
【0052】また、イグゾスケルトンサイボーグ装置が
搭載される、対向二輪式揺動型の四軸独立懸架全方向移
動車輪710、715は、例えば、対向二輪をモータで
駆動して操舵するが、床面に両輪が常に接触するように
揺動型とし、さらに、この組を4軸使用してスプリング
を使用して独立に懸架する。また、この台車は、ポーズ
制御法によって4軸を操舵するが、操舵時に4軸の回転
中心が瞬時に一致しないことによる干渉を考慮して、こ
の干渉が実用上の許容範囲内になるまで操舵を待って進
行する。
【0053】また、イグゾスケルトンサイボーグ装置に
おける、合体の状態を説明すると、この際、イグゾスケ
ルトンサイボーグ装置は、コクピット兼格納装置に相当
するホイスト装置400から離れて動作しており、例え
ば、身体、右腕手、左腕手、右脚足、左脚足、首頭の各
イグゾスケルトン装置(保持装置)と、中央処理装置7
95をフル装備した状態となる。なお、ここでの動作
は、上述のフローチャート(図2参照)と同様である。
【0054】図11は、競歩型歩行時のパワーアシスト
の一例を示す説明図である。競歩型歩行時のパワーアシ
ストでは、処理装置により例えば、脚足保持装置(右
足)734をブレーキして、脚足保持装置(左足)73
2をブレーキ解除して、身体を前に倒し、さらに、両足
が十分開いたときに、左脚足車輪をブレーキする。これ
により、イグゾスケルトンサイボーグ装置では、競歩型
歩行時に、力及び変位センサからのデータを有効に処理
することで、例えば、膝伸、膝折、膝伸、引き寄せ、膝
折、膝伸を繰り返して歩行すると共に、この歩行時のパ
ワーをアシストすることができる。なお、ここでは、身
体保持装置300が図中、破線で示した箇所において、
位置のエネルギーと運動エネルギーを交換するので、バ
ネなどの補助駆動装置を用いることで、更に性能を向上
させることができる。
【0055】また、イグゾスケルトンサイボーグ装置に
おける競歩型歩行時のパワーアシストの動作処理は、図
2に示すフローチャートと対応しており、例えば、ここ
での「前に倒す」動作は、ステップS101の「変位セ
ンサ6の値に対する目標値入力」に対応し、「ブレー
キ、ブレーキ解除、膝折、膝伸、ひき寄せ」動作は、ス
テップS109での「駆動装置7へ出力」に対応する。
【0056】図12は、インターフェース(I/F)2
0及び処理装置30の信号伝達についての説明図であ
る。インターフェース(I/F)20及び処理装置30
は、例えば、信号伝達を統一的に行うためものであっ
て、図中、複数のマトリクス状の区分は、ベクトルの標
準化を示している。処理装置(ベクトル量子化データ入
出力装置)は、ここでは、画像データを含む全てのデー
タを、ベクトル量子化して統一的に扱う。このため、ス
カラ量は一旦ベクトルに拡大したのち量子化する。具体
的には、LINKの角度や力及び画像データ(画像濃
度)を全て量子化することになる。この量子化では、前
提として、画素(又は、メモリ)810、4×4程度の
ベクトル820、量子化したスカラ量830及び必要に
応じてベクトルを復元する場合のコードブック840の
対応関係を一定とする。位置については、例えば、x、
y、z、座標で表現でき、姿勢については各x、y、z
軸の回りの回転角ロール、ピッチ、ヨー角で表現するこ
とができる。そして、4×4変換行列を用いるとDH法
(Deravit Harterbag 法)等により、リンクエレメント
の直鎖として表現されたイグゾスケルトンサイボーグ装
置(マニピュレータ)を目標位置及び目標姿勢に制御可
能である。(ロボットの力学と制御、有本卓、朝倉書房
参考)
【0057】また、インターフェース(I/F)20で
は、センサ及び増幅で数式(1)が成立するようにチュ
ーニングを行う。 M={(P−Ps)(Me−Ms)/(Pe−Ps)}+Ms (1) 但し、M:出力データ、Ms:最小出力値の指令値、M
e:最大出力値の指令値、P:入力データ、Ps:最小
入力値の指令値、Pe:最大入力値の指令値とする。
【0058】図13は、本発明に関するイグゾスケルト
ンサイボーグ装置でのデータ転送の説明図である。な
お、通常は、脚足、腕手、首頭部及び身体保持装置に分
離して、これらがホイストに格納されているが、これら
は、必要に応じて、身体保持装置と合体して使用され
る。
【0059】イグゾスケルトンサイボーグ装置間におけ
るデータ転送では、例えば、ベクトル量子化データ入出
力装置を含む処置装置800、インターフェース(I/
F)900、イグゾスケルトンサイボーグ装置500及
びホイスト装置400が関与している。また、イグゾス
ケルトンサイボーグ装置のデータは、通信回線を介して
転送が可能な環境で、動作について保存、拡大、縮小を
行うことができる。一方のイグゾスケルトンサイボーグ
装置は人間が装着し、他方のそれは内骨格を持つロボッ
ト・人体模型が装着するようにしてもよいし、両方とも
人間またはロボット・人体模型としてもよい。
【0060】ここで、イグゾスケルトンサイボーグ装置
による身体動作の伝送・保存・拡大・縮小としては、例
えば、データの伝送だけ利用して別物のロボットを操作
したり、データの保存で繰り返し作業を行ったり、デー
タの拡大で強力な力を出力したり、データの縮小でミク
ロな作業を行う等ができる。
【0061】
【発明の効果】本発明によると、以上のように、腕手や
脚足等について運動学的及び生物学的な身体機能の代替
を行うことができ、総合的な福祉ロボット等に応用可能
なイグゾスケルトン装置及びイグゾスケルトンサイボー
グ装置及びそのシステムを提供することができる。ま
た、本発明によると、人間の動きを相似形の遠隔ロボッ
トに円滑且つ効率的に伝えることができる。また、本発
明によると、各部位が倍力、高速、精密等の動作を可能
とすることができる。さらに、本発明によると、ベッド
からの起立、排泄や入浴等のための床移動、階段等の回
避などに関しての空間移動、自動車等への移乗、会社へ
移転しての手作業などに対するパワーアシストを行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】イグゾスケルトン装置の概略構成図。
【図2】本発明に関するモジュール型イグゾスケルトン
装置のフローチャート。
【図3】イグゾスケルトンサイボーグ装置のエンドスケ
ルトン部10の概略構成図。
【図4】外骨格型7自由度腕(アーム)の構成図。
【図5】外骨格型21自由度手(ハンド)の概略構成
図。
【図6】イグゾスケルトンサイボーグ装置のベースとな
る身体保持装置の概略構成図。
【図7】イグゾスケルトンサイボーグ装置500の概略
構成図。
【図8】3点支持式合体装置の概略構成図。
【図9】ホイスト装置の概略構成図。
【図10】イグゾスケルトンサイボーグ装置の正面図。
【図11】競歩型歩行時のパワーアシストの一例を示す
説明図。
【図12】インターフェース(I/F)及び処理装置3
0の信号伝達についての説明図。
【図13】本発明に関するイグゾスケルトンサイボーグ
システムでのデータ転送の説明図。
【符号の説明】
1〜3 回り対偶 4 滑り対偶 5―1〜3 力センサ 6―1〜3 変位センサ 7―1〜3 駆動装置 8―1 保持部駆動装置 8―2 保持部 9 モジュール結合部 10 エンドスケルトン部 12、14 関節 20 インターフェイス(I/F) 30 処理装置 100 イグゾスケルトン装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B25J 3/00 B25J 3/00 Z 5/00 5/00 F

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内骨格を有する部位を内包するための外骨
    格構造を備えたイグゾスケルトン装置であって、 外骨格関節位置での横曲げ軸周りに動く第1回り対偶
    と、 前記第1回り対偶と直交する外骨格関節位置での縦曲げ
    軸周りに動く第2回り対偶と、 内骨格軸周りに動く第3回り対偶と、 前記第1又は第2回り対偶による運動に対して滑り方向
    に弾性機能を有する滑り対偶と、 前記第1乃至第3回り対偶及び前記滑り対偶が配置され
    るフレームと、 内骨格を有する部位に前記フレームを保持する保持部
    と、 隣接するフレームと結合するための結合部と、 内骨格を有する部位への前記保持部の装着を調整する保
    持部駆動装置と、 各々の前記第1乃至第3回り対偶をそれぞれ回転駆動す
    る第1乃至第3駆動装置と、 前記第1乃至第3回り対偶の回転角度を検出する第1乃
    至第3変位センサと、 前記フレームに対して、横曲げ、縦曲げ、内骨格軸の捩
    り方向に加わる力を検出する第1乃至第3力センサと、 前記第1乃至第3変位センサから各対偶の角度信号を入
    力し、前記第1乃至第3力センサから各方向の力信号を
    入力し、角度信号及び力信号に従い、予め定められた目
    標値になるように前記第1乃至第3駆動部及び前記保持
    部駆動装置を駆動する駆動信号を出力する処理装置とを
    備えたイグゾスケルトン装置。
  2. 【請求項2】所定の状態に対する目標値が入力される入
    力部と、 前記処理装置からの駆動信号を、最小及び最大駆動信号
    に応じて各々の前記第1乃至第3駆動装置に供給すべき
    最小及び最大出力信号の範囲内の出力データに変換する
    増幅回路を有し、その出力信号を出力するとともに、前
    記第1乃至第3変位センサ部及び前記第1乃至第3力セ
    ンサ部からの検出信号を、所定の範囲内の検出データに
    変換し、前記処理装置へ出力するインターフェイスとを
    さらに備え、 前記処理装置は、 前記第1乃至第3変位センサにより検出された各対偶の
    回転角度を前記インターフェイスを介して検出し、 検出された角度に対応する角度信号と、前記入力部によ
    り設定された目標値とを比較し、 前記第1乃至第3力センサが所定の負荷の範囲内で、前
    記第1乃至第3変位センサからの角度信号が前記目標値
    になるように、前記インターフェイスを介して前記第1
    乃至第3駆動装置を駆動することを特徴とする請求項1
    に記載のイグゾスケルトン装置。
  3. 【請求項3】前記イグゾスケルトン装置は、人間の各部
    位を内含し、中央処理装置によりパワーアシストする動
    作を行うことを特徴とする請求項2に記載のイグゾスケ
    ルトン装置。
  4. 【請求項4】駆動信号、角度信号、力信号及び各リンク
    の位置と姿勢情報は、統一されたベクトル量子化データ
    により表現されることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載されたイグゾスケルトン装置。
  5. 【請求項5】前記保持部により、人体の内骨格を有する
    部位、人体を模擬した内骨格を有する部位、又は、一部
    に人体の内骨格を有し他部に人体を模擬した内骨格を有
    する部位が内含され得ることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載されたイグゾスケルトン装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかに記載された前
    記イグゾスケルトン装置が、肩部、肘部及び手首部にそ
    れぞれ対応して複数配置され、それら複数の前記イグゾ
    スケルトン装置が結合手段により連結され、腕部位に対
    応する内骨格を含む部位が装着されるための腕保持用の
    イグゾスケルトンサイボーグ装置であって、 各イグゾスケルトン装置の処理部を制御するための中央
    処理装置を備え、 前記中央処理装置により、 肩部の第1のイグゾスケルトン装置は、少なくとも3つ
    の回り対偶及び2つの滑り対偶が機能し、 肘部の第2のイグゾスケルトン装置は、少なくとも1つ
    の回り対偶及び1つの滑り対偶が機能し、 前腕部の第3のイグゾスケルトン装置は、少なくとも1
    つの回り対偶が機能し、 手首部の第3のイグゾスケルトン装置は、少なくとも2
    つの回り対偶及び1つの滑り対偶が機能するように、左
    右の各腕部が少なくとも7自由度で状態検出及び駆動制
    御されることを特徴とするイグゾスケルトンサイボーグ
    装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至5のいずれかに記載された前
    記イグゾスケルトン装置が、親指部及び各他の指部の関
    節部分にそれぞれ対応して複数配置され、それら複数の
    前記イグゾスケルトン装置が結合手段により連結され、
    手部位に対応する内骨格を含む部位が装着されるための
    手保持用のイグゾスケルトンサイボーグ装置であって、 手部の前記イグゾスケルトン装置を保持する手甲保持部
    と、 各イグゾスケルトン装置の処理部を制御するための中央
    処理装置を備え、 前記中央処理部により、 手部の親指部の少なくとも3つのイグゾスケルトン装置
    は、少なくとも5つの回り対偶及び2つの滑り対偶が機
    能し、 手部の各他の指部の少なくとも3つのイグゾスケルトン
    装置は、それぞれ少なくとも4つの回り対偶及び3つの
    滑り対偶が機能するように機能し、左右の各手部が少な
    くとも21自由度で状態検出及び駆動制御されることを
    特徴とする手保持用のイグゾスケルトンサイボーグ装
    置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至4のいずれかに記載された前
    記イグゾスケルトン装置が、股関節部、脚部及び足部に
    それぞれ対応して複数配置され、それら複数の前記イグ
    ゾスケルトン装置が結合手段により連結され、脚足部位
    に対応する内骨格を含む部位が装着されるための脚足保
    持用のイグゾスケルトンサイボーグ装置であって、 各イグゾスケルトン装置の処理部を制御するための中央
    処理装置を備え、 前記中央処理部により、 股関節部の第1のイグゾスケルトン装置は、少なくとも
    3つの回り対偶及び2つの滑り対偶が機能し、 膝部の第2のイグゾスケルトン装置は、少なくとも1つ
    の回り対偶及び1つの滑り対偶が機能し、 下腿部の第3のイグゾスケルトン装置は、少なくとも1
    つの回り対偶が機能し、 足部の第4のイグゾスケルトン装置は、少なくとも2つ
    の回り対偶及び1つの滑り対偶が機能するように、左右
    の各脚足部が少なくとも7自由度で状態検出及び駆動制
    御されることを特徴とする脚足保持用のイグゾスケルト
    ンサイボーグ装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至4のいずれかに記載された前
    記イグゾスケルトン装置を、 左右の各腕部を少なくとも7自由度及び手部を少なくと
    も21自由度のリンクを有し、腕手部に対応する内骨格
    を含む部位が装着されるための腕手保持装置と、 左右の各脚足部を少なくとも7自由度のリンクを有し、
    脚足部位に対応する内骨格を含む部位が装着されるため
    の脚足保持装置と、 首部を少なくとも3自由度及び下顎部を少なくとも4自
    由度のリンクを含み、首頭部に対応する内骨格を含む部
    位が装着されるための首頭保持装置として、少なくとも
    合計77のリンクに対して各ひとつずつ用いられるよう
    に構成し、股可動枠、脇可動枠、肩可動枠、各保持装置
    を有し、前記腕手保持装置、前記脚足保持装置及び前記
    首頭保持装置を保持するための、身体部に対応する内骨
    格を含む部位が装着されるための身体保持装置と、 前記腕手保持装置、前記脚足保持装置及び前記首頭保持
    装置を、それぞれ前記身体保持装置に結合するための支
    持部と、 前記腕手保持装置、前記脚足保持装置及び前記首頭保持
    装置から角度信号及び力信号を入力し、各々の前記保持
    装置を駆動するための中央処理装置とを備えたイグゾス
    ケルトンサイボーグ装置。
  10. 【請求項10】前記腕手保持装置として、 請求項6に記載された腕保持用の前記イグゾスケルトン
    サイボーグ装置と、 請求項7に記載された手保持用の前記イグゾスケルトン
    サイボーグ装置とで構成し、 前記脚足保持装置として、請求項8に記載された脚足保
    持用の前記イグゾスケルトンサイボーグ装置とで構成し
    たことを特徴とする請求項9に記載のイグゾスケルトン
    サイボーグ装置。
  11. 【請求項11】前記身体保持装置、前記腕手保持装置、
    前記脚足保持装置及び前記頭保持装置を格納するための
    格納装置と、 前記身体保持装置を上下方向及び全方向に移動するため
    の、操作部により制御されるホイストとをさらに備えた
    請求項9又は10に記載されたイグゾスケルトンサイボ
    ーグ装置。
  12. 【請求項12】請求項6乃至11のいずれかに記載され
    た第1及び第2のイグゾスケルトンサイボーグ装置と、 第1のイグゾスケルトンサイボーグ装置の変位センサに
    より検出された角度信号及び力センサにより検出された
    力信号を、所定のベクトル量子化データに変換して出力
    し、及び、伝送されたベクトル量子化データを入力し、
    前記第1及び第2のイグゾスケルトンサイボーグ装置の
    それぞれの中央処理装置と信号を送受信するための第1
    及び第2の通信用インターフェイスと、 前記第1及び第2の通信用インターフェイス間を接続す
    る通信回線とを備え、 前記第1のイグゾスケルトンサイボーグ装置の動作又は
    位置を表すベクトル量子化データを、前記第2のイグゾ
    スケルトンサイボーグ装置に伝送し、前記第2のイグゾ
    スケルトンサイボーグ装置が、伝送されたベクトル量子
    化データを受信し、前記第1のイグゾスケルトンサイボ
    ーグ装置の動作又は位置に対応した動作又は位置制御を
    実行するようにしたことを特徴とするイグゾスケルトン
    サイボーグシステム。
  13. 【請求項13】前記第1のイグゾスケルトンサイボーグ
    装置に対して、前記第2のイグゾスケルトンサイボーグ
    装置は、身体動作の伝送、保存、拡大又は縮小、高速又
    は低速動作のいずれかの動作又は位置制御を行うことを
    特徴とする請求項12に記載のイグゾスケルトンサイボ
    ーグシステム。
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