JP2002346942A - ねじ回し - Google Patents
ねじ回しInfo
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Abstract
アウト現象を起こりにくくする。 【構成】 シャンク部11の軸心14とねじ15の軸心
14とが一致し、契合凹部16に契合凸部12が契合し
ており、かつねじ締め方向へ回転させた状態で、シャン
ク部11の軸心14に対して先端側で前方かつ基端側で
後方へ傾斜する関係を持つすくい角を契合凸部12に付
与する。
Description
た契合凹部に契合可能な契合凸部をシャンク部の先端に
有するねじ回しに関するものである。
(d)に示す日本工業規格(JIS)B4633等に規
定されている。十字ねじ回しの場合、シャンク部5の先
端に設けられた十字状の凹凸から成る契合部を有してお
り、羽根と通称される契合凸部6の中心線の方向はシャ
ンク部の軸線7の方向と一致している(図3(b))。
十字穴付きねじの十字穴8は、十字ねじ回しと当然のこ
とながら対応関係を有しており(図3(e))、JIS
ではB1012等に規定されている。
ける場合、ねじ回しの契合凸部がねじの契合凹部に嵌合
してトルクを伝達するが、その際、嵌合のあり方がトル
ク伝達効率を左右する。例えば、ねじ回しの契合凸部は
先端に向かって先細の形状になっており、ねじ締め方向
の前面9はシャンク部軸線7よりも前へ出る傾斜になる
ため、ねじ締めの際にねじ穴から抜け出る方向の分力を
受けるが、このことはトルク伝達のあり方から判断する
と好ましくはない。また、谷と通称される契合凸部間の
開き角度θはJISB4633では92度と鈍角に規定
されており(図3(d))、契合凸部間において、平面
s、t、u、vで示される加工形成線の面t、uが作る
角度βは1番138度〜4番153度の4種が規定され
ている。こうした点がねじ回しとねじとの嵌合において
カムアウト(浮き上がり)現象を引き起こす原因と考え
られる。
合、契合凸部の形態、就中契合部の前面の傾きや、契合
凸部間の各面s、t、u、vで示される加工形成線が、
ほぼ同方向に並行する構造をなしていることにカムアウ
ト現象を引き起こす原因があると考えられた。
れたもので、その課題はねじ締め方向への回転におい
て、どのような状況の下でもカムアウト現象が起こりに
くい、ねじ回しを提供することである。
め本発明は、ねじ回しについて、シャンク部の軸心とね
じの軸心とが一致し、契合凹部に契合凸部が契合してお
り、かつねじ締め方向へ回転させた状態で、シャンク部
の軸心に対して先端側で前方かつ基端側で後方へ傾斜す
る関係を持つすくい角を契合凸部に付与するという手段
を講じたものである。
部に形成された契合凹部に契合可能な、羽根と通称され
る契合凸部をシャンク部の先端に有する。従って所謂手
動用のねじ回しと動力用のドライバービットと称される
ものなどを含む。ここにおいて、シャンク部の軸心とね
じの軸心とが一致し、契合凹部に契合凸部が契合してお
り、かつねじ締め方向へ回転させた状態で、シャンクの
軸心に対して、先端側が前方かつ基端側が後方へ傾斜し
た関係を持つすくい角を契合凸部に付与するものとす
る。このすくい角は、シャンク部の軸線と、契合凸部の
中心線とが作る角度、と本発明では規定する。ここで契
合凸部の中心線とは、契合凸部が略対称な側面形状を有
するものとした場合に中心に位置する線のことであり、
例えば図1における符号19を指す。従ってすくい角
は、十字ねじ回しに適用するのは勿論のこと、Y字(三
又)型ねじ回し或いはマイナス(−)ねじ回しにも適用
できる余地がある。
先端側に先細となった形状か、或いは平行な形状を有す
るので、すくい角=0度の場合、ねじ締め方向の前面は
基端側においてシャンク部の軸線より相当前に出る傾斜
になり、すくい角を増して行くとシャンク部の軸線と平
行になり、さらに増すとシャンク部の軸線より後に傾く
状態となる。従って、すくい角が小さいほど従来のねじ
回しに近付くので、カムアウト現象を起こし易くなり、
すくい角が大きいほどカムアウト現象を起こしにくくな
るが、すくい角を或る程度以上大きくすると、通常の契
合凹部には入らなくなる。本発明に到る実験によれば、
すくい角は、0.5度以上で5度以下の範囲に設定した
ときに、好適な結果をもたらし、さらに好ましいのは3
度というのが本発明において確認されているすくい角の
条件である。
において、ねじ回しを構成する谷即ち契合凸部の間の開
き角度θについてはこれを92度未満80度以上の範囲
とすることができる。さらに、隣接契合凸部の谷(底
部)を平面ではなく曲面で、より深く形成することによ
り、ねじ締め時の無用な接触を起こさない構造が作り出
される。
細に説明する。図1に本発明に係るねじ回し10を示
す。ねじ回し10は、十字ねじ15に用いる十字ねじ回
しとして示されており、シャンク部11の先端に形成さ
れている、羽根と通称される十字状の契合凸部12と、
契合凸部間の谷と通称される空間13とを有する。十字
ねじ15は十字穴と通称される契合凹部16を頭部17
に有しており軸部18の図外の部分にねじ部を有する。
に、シャンク部11の軸線(軸心に同じ)14に対し
て、先端側が前方かつ基端側が後方へ傾斜した関係をも
って交叉する、すくい角Aを有している。前方、後方は
ねじ回しを締め方向へ回転させる場合の前、後の方向で
あり、契合凸部12の傾斜の基準は契合凸部12に関す
る前記の中心線19である。契合凸部12の上記のすく
い角Aは、ねじ回しの空間13の中心線20とシャンク
部軸線14とが作る角度についても同様に当てはまる
(図2下半部参照)。
凸部12の中心線19は、シャンク部11の軸線14に
対して、基端側がねじ締め方向の後方へ傾斜する3度の
すくい角を与えられている。なお契合凸部12の形状は
中心線について前記のように略左右対称とされている。
し10においては、契合凸部間の開き角度θ=90度に
設定しており、3度のすくい角Bが谷の中心線にも与え
られている。この谷の上部(基端側)における中心線2
0もねじ締め付け方向前方は46度、同後方は44度と
している。さらに、隣り合う契合凸部間の空間の底部2
1は平面ではなく曲面で構成され、しかも面s、t、
u、vで示される加工形成線の面t、uよりも内方へ入
り込む曲率半径の小さい曲面で構成されている。
し10を用いて十字ねじ15を締め付ける場合、各契合
凸部12には、縦断方向においてシャンク部11の軸線
14に対して3度のすくい角が与えられ、かつ横断方向
においても同様の角度Bがすくい角として与えられてい
るため、ねじ締め方向の操作において各契合凸部12は
十字穴である契合凹部16に食い込むように作用する。
また各契合凹部16が契合凸部間の特に底部21に当た
るおそれはなくなるので、ねじ締め作業においてねじ回
し10はねじ穴(16)に食い付き、引き込まれるよう
に働くことになる。本発明のねじ回しによれば、このよ
うな作用によって浮き上がり現象は最小限度に抑制され
る。また、各契合凸部12は横断面形状が図2下半部に
示されるように44+46°=90°となって、一般規
格92°よりも厚味が増す結果ねじ回し10の耐久性も
向上する。
るものであるから、契合凸部に与えられたシャンク部の
軸線に対するすくい角と横断面方向において同様に与え
られたすくい角によって、ねじ回しがねじ穴に食い付く
ような状況が生じるのでカムアウト現象の起きる余地が
殆どなくなるという効果を奏する。
側面図。
ねじ回しの端面図。 (b)同じく側面図。 (c)同じく図3(a)のC−C断面図。 (d)同じく図3(c)のD−D断面図。 (e)JISB1012に示された十字ねじ穴の縦断面
図。
Claims (3)
- 【請求項1】 ねじ頭部に形成された契合凹部に契合可
能な契合凸部をシャンク部の先端に有するねじ回しであ
って、シャンク部の軸心とねじの軸心とが一致し、契合
凹部に契合凸部が契合しており、かつねじ締め方向へ回
転させた状態で、シャンク部の軸心に対して先端側で前
方かつ基端側で後方へ傾斜する関係を持つすくい角を契
合凸部に付与したことを特徴とするねじ回し。 - 【請求項2】 すくい角は、シャンク部の軸心に対して
0.5度以上5度以下の範囲に認定されている請求項1
記載のねじ回し。 - 【請求項3】 隣り合う契合凸部間の空間の底部は、加
工形成線の平面s、t、u、vで示される面ではなく曲
面で構成され、しかも上記加工形成線の構成面t、uよ
りも内方へ入り込む曲率半径の小さい曲面で構成した請
求項1記載のねじ回し。
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- 2001-05-22 JP JP2001153159A patent/JP3954323B2/ja not_active Expired - Fee Related
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