JP2002344433A - クロック再生方法とクロック再生装置 - Google Patents

クロック再生方法とクロック再生装置

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JP2002344433A
JP2002344433A JP2001150497A JP2001150497A JP2002344433A JP 2002344433 A JP2002344433 A JP 2002344433A JP 2001150497 A JP2001150497 A JP 2001150497A JP 2001150497 A JP2001150497 A JP 2001150497A JP 2002344433 A JP2002344433 A JP 2002344433A
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JP2001150497A
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Masaaki Higashida
真明 東田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遅延変動が大きい通信網においてアダプティ
ブクロック方式による送受信端末間同期を保証する。 【解決手段】 遅延変動計測手段103蓄積データ量計
測手段101が計測する蓄積データ量より固定遅延の変
動を常時計測し、蓄積データ量設定手段104は、遅延
変動計測手段103より遅延変動の通知を受けると、蓄
積データ目標値(センター値105)を固定遅延が変動
する前の値から固定遅延の変動に応じた新たな値に変更
する。周波数調整手段107は蓄積データ量設定手段1
04が設定したセンター値105と蓄積データ量計測手
段101が計測した蓄積データ量106を比較してシス
テムクロック108の周波数を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ通信時に、送
信端末と受信端末の同期を確立するクロック再生方法と
クロック再生装置に関するものである。
【0002】特に、通信遅延が大きく変動する通信網に
おいて、受信端末において受信データの蓄積変動量を計
測して送信側との同期をとるクロック再生方法とクロッ
ク再生装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】通信時に送信端末と受信端末の同期を確
立する方法として、ATM伝送におけるアダプティブク
ロック方式がITU-T Recommendation I363.1 2.5.2.2.1
に規定されている。これは、映像・音声など、所定の時
間内に定常的なデータが生じるいわゆるConstant Bit R
ate(CBR)のデータを対象としており、送受信端末双方が
通信網から共通の網リファレンスクロックが得られない
場合にも有効な方式である。アダプティブクロック方式
は、伝送データ量がソース周波数を表示することに基づ
いており、一定時間での受信データ量を平均化し、受信
側クロックの制御を行う方式である。この方法の実装は
標準化されていないが、例えば受信データを格納するバ
ッファメモリの蓄積量を使用する。
【0004】アダプティブクロック方式の処理の一例を
説明する。受信側では受信セルをバッファメモリに書き
込み、書き込み量が所定の値(以下、センター値)に達
した後に、受信側のローカル発信のクロックに基づき読
み出す。バッファメモリの蓄積量は常時監視されローカ
ルクロックを生成するフェーズ・ロックド・ループ(Ph
ase Locked Loop以下、PLL)の動作に使用される。
バッファメモリの蓄積量はアンダーフローおよびオーバ
ーフローを避けるために、上限値および下限値の2つの
制限値の間で維持される。すなわち、バッファメモリの
充填量が下限値に達した場合は、受信側のローカルクロ
ック周波数は送信側のソースクロックに対して高すぎる
ため、ローカル周波数を下げるようにPLLを制御す
る。また、バッファメモリの充填量が上限値に達した場
合は、受信側のローカルクロック周波数は送信側のソー
スクロックに対して低すぎるため、ローカル周波数をあ
げるようにPLLを制御する。
【0005】アダプティブクロック方式を使用した従来
例としては、特開平10−271122号公報に記載さ
れたものが知られている。同公報の図1に従来のアダプ
ティブクロック方式の構造を示しており、セル遅延揺ら
ぎ吸収バッファ(バッファメモリ)、クロック生成回
路、およびセル遅延揺らぎ吸収バッファの蓄積セル数を
基準にクロック生成回路の発信周波数を制御する構成と
なっている。ATM通信においては伝送帯域を保証して
伝送を行うので、交換機での遅延はほぼ一定しており固
定遅延部分が変化することはない。アダプティブクロッ
ク方式では固定遅延部分が変化することがないことを前
提に、遅延揺らぎ部分をバッファで吸収して遅延を平均
化し、バッファメモリの蓄積量が一定になるように受信
クロックの制御を行うことで送受信端末間の同期を確立
する。上記従来の方法も固定遅延部分が一定であること
が前提である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これに対し、一般的に
通信網では交換機、ルータ、光ファイバ等を経由するの
で、伝送遅延が発生するが、その遅延は短期的には一定
ではなく、経由する交換機での処理遅延等による遅延揺
らぎが発生する。つまり平均化すると遅延は一定である
が、短期的にはその遅延は変化しており、それがいわゆ
る「遅延揺らぎ」である。つまり遅延は一定部分である
「固定遅延」と「遅延揺らぎ」の部分に分けて考えるこ
とができる。
【0007】帯域保証されたATM通信では固定遅延は
一定であるが、固定遅延が一定ではない通信網がある。
例えば、近年爆発的に普及しているインターネット等で
はインターネットプロトコル(以下、インターネットプ
ロトコルをIPプロトコルと称し、そこで伝送されるパ
ケットをIPパケットと称す)が使用されており、多く
のルータを使用して通信が行われる。ルータおよびIP
プロトコルでは多くの場合、優先制御の仕組みが確立し
ておらず、ルータで通信量が変化した場合、送受信端末
間で同期を確立したいデータの遅延が他の通信の変化の
影響を受け固定遅延部分が変動する。例えば、当該通信
が使用している交換機に当該通信以外の通信データがバ
ースト的に発生した場合、当該通信が交換機を通過する
ための時間が大きくなり、結果として固定遅延が大きく
なる。逆に当該遅延以外の通信データが大量に通信を終
了した場合、固定遅延が小さくなる。
【0008】また、IPプロトコルではIPパケットが
到着する経路が変わる場合もあり、この場合も固定遅延
が大幅に変動する。IPプロトコルで固定遅延をATM
通信のように一定とする方法として、優先制御の方式が
ある。例えば、MPLS(multiprotocol label switchi
ng)はIPパケットに優先制御のためのタグをつけて、
優先順位の高いIPパケットを優先的にルータを通過さ
せる。しかしながら、MPLSによる方式でも、ATM
通信ほど帯域を保証するのは困難であることが一般的に
知られており、結果として他のトラフィックの影響を受
け、固定遅延の部分が大幅に変動する。
【0009】固定遅延が変化する場合の問題点に関し
て、図3を用いて説明する。図3は固定遅延が変化した
場合のバッファメモリの蓄積データ量の変化を示す模式
図である。図3において、横軸は時間、縦軸は蓄積デー
タ量である。まず、固定遅延が一定の時にはG0に示す
ように若干の遅延揺らぎを持ちながら平均的な蓄積デー
タ量M0で通信が行われている。次に、時間T0におい
て、G1の場合は固定遅延量が大幅に小さくなり蓄積デ
ータ量が平均値M1となり、G2の場合は固定遅延量が
大幅に大きくなり蓄積データ量が平均値M2となる。
【0010】このような場合、上記従来のアダプティブ
クロック方式においては、G0がセンター値に設定され
ているので、G1では蓄積データ量が大きくなったため
に、受信端末のシステムクロックが送信端末に比べて遅
いと判断し、受信端末のシステムクロックを早くする。
また、G2では蓄積データ量が小さくなったために、受
信端末のシステムクロックが送信端末に比べて早いと判
断し、受信端末のシステムクロックを遅くする。つま
り、図3での蓄積データ量の変動は固定遅延の変動に起
因するものであり、蓄積データ量が送受信端末間のシス
テムクロックの相対的な速度差を示すものではないの
で、本来制御すべき速度と逆にシステムクロックの制御
が行われ、上記従来の方法では正しい送受信端末間の同
期を取ることはできないという問題点があった。また仮
にシステムクロック調整が長い時間をかけて行われた場
合でも、システムクロックのジッタが大きくなる等の問
題点があった。
【0011】上記の問題点により、バッファメモリがオ
ーバーフロー、あるいはアンダーフローを起こして受信
データが欠落し、システムリセットをかけざるを得なく
なる場合もあり、バッファメモリに最初から受信データ
を蓄積開始から始め、定常状態になるまでの長期間受信
データがとぎれるというような、さらに大きな問題点が
あった。特に、画像・音声の通信の場合は長期間受信デ
ータがとぎれると、そのる期間だけの画像・音声の乱れ
だけではなく、画像・音声のストリームの同期がはず
れ、再同期がとれるまでの長期間画像・音声が破綻する
という問題点があった。
【0012】本発明は、IPプロトコルによる通信網の
ような固定遅延が大幅に変動する通信網でも送受信端末
間の同期を確立するクロック再生方法とクロック再生手
段を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、遅延量が変動する通信網において、受信
データを一時的に蓄積して蓄積データ量を計測し、蓄積
データ量の変動から通信遅延変動を検知し、通信遅延の
変動検知時に蓄積データ目標値を再設定し、蓄積データ
が蓄積データ目標値に近づくようにシステムクロックの
周波数調整を行う。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、遅延量が変動する通信
網におけるクロック再生方法であって、受信データを一
時的に蓄積して蓄積データ量を計測し、前記蓄積データ
量の変動から通信遅延変動を検知し、前記通信遅延変動
の検知時に蓄積データ目標値を再設定し、前記蓄積デー
タ量が前記蓄積データ目標値に近づくようにシステムク
ロックの周波数調整を行うクロック再生方法であり、受
信データの蓄積データ量より通信遅延変動を検知して、
蓄積データ目標値を設定することにより、通信遅延変動
が起こった場合でも、送受信端末間同期を保証すること
ができる。
【0015】また、、システムクロックの周波数調整は
蓄積データ量が蓄積データ目標値に対して大きい場合は
システムクロックの周波数を高くし、蓄積データ量が蓄
積データ目標値に対して小さい場合はシステムクロック
の周波数を低くすることを特徴とする。
【0016】また、通信遅延変動が大きくなった場合は
蓄積データ目標値を現在の値より小さく設定し、通信遅
延変動が小さくなった場合は蓄積データ目標値を現在の
値より大きく設定することを特徴とする。
【0017】さらに、所定期間の蓄積データ量の変動か
ら通信遅延変動を検知する。
【0018】さらに、所定期間の蓄積データ量の平均値
を蓄積データ目標値とする。
【0019】(実施の形態1)図1はアダプティブクロ
ック方式を用いた本発明の実施の形態1におけるクロッ
ク再生方法およびクロック再生装置の構成図を示してい
る。
【0020】図1において、101は蓄積手段102に
蓄積されている受信データ入力100の蓄積データ量を
計測し、センター値105に応じて受信データ入力10
0の蓄積手段102への書き込み読み出しを制御する蓄
積データ量計測手段、102は受信データ入力100を
一時的に蓄積する蓄積手段、103は蓄積データ量計測
手段101が計測した蓄積データ量より固定遅延の変動
を常時計測する遅延変動計測手段、104は遅延変動計
測手段103より通信遅延変動が生じたという通知を受
けると、センター値105を固定遅延が変動する前の値
から固定遅延の変動に応じた新たな値に変更する蓄積デ
ータ量設定手段、105は蓄積手段102の蓄積データ
目標値であるセンター値、107は蓄積データ量設定手
段104が設定するセンター値105と蓄積データ量計
測手段101が計測した蓄積データ量106を比較して
システムクロック108を制御する周波数調整手段であ
る。
【0021】受信データ入力100は、蓄積データ量計
測手段101によって書き込み読み出しを制御される蓄
積手段102に一時的に蓄積される。蓄積手段102は
例えばバッファメモリで構成される。通信開始時には、
蓄積手段102にセンター値105まで蓄積データが蓄
積されてから受信データ出力109の読み出しが開始さ
れる。このセンター値105は通信開始時には蓄積デー
タ量設定手段104から蓄積データ量計測手段101に
通知される。受信データ入力100は通信網での遅延揺
らぎの影響を受けているが、固定遅延の変動がない限り
は平均的に一定量が受信される。
【0022】図1の装置はシステムクロック108によ
って動作しており、蓄積データ量計測手段101は蓄積
手段102から単位時間あたり一定量(CBR)を読み
出し、受信データ出力109として出力する。蓄積デー
タ量計測手段101は蓄積手段102に蓄積されている
蓄積データ量106を常に計測する。通信データはCB
Rであるので、蓄積データ量106によりシステムクロ
ック108が送信端末のシステムクロックに対して、遅
いか早いかを検知する送信端末に同期するようにシステ
ムクロック108の周波数調整が可能となる。すなわち
周波数調整手段107は、センター値105と蓄積デー
タ量106を比較して、蓄積データ量106がセンター
値105に対して大きい場合は、システムクロック10
8が送信端末のシステムクロックに対して遅いと判断し
てシステムクロック108を早くする。すなわち、シス
テムクロック108の周波数を高くする。逆に蓄積デー
タ量106がセンター値105に対して小さい場合は、
システムクロック108が送信端末のシステムクロック
に対して早いと判断してシステムクロック108を遅く
する。すなわち、システムクロック108の周波数を低
くする。以上の構成で固定遅延が変動しない場合のアダ
プティブクロックは正常に動作する。
【0023】次に本願発明の特徴である、固定遅延が変
動する場合の動作について説明する。遅延変動計測手段
103は蓄積データ量計測手段101が計測した蓄積デ
ータ量より固定遅延の変動を常時計測し、固定遅延の変
動を検知した場合は蓄積データ量設定手段104に通知
する。蓄積データ量設定手段104は、遅延変動計測手
段103より通知を受けると、センター値105を固定
遅延が変動する前の値から固定遅延の変動に応じた新た
な値に変更する。さらに周波数調整手段107は新たに
設定されたセンター値105と蓄積データ量106を比
較してシステムクロック108を調整する。
【0024】図2は固定遅延が変動した場合の蓄積デー
タ量の変化とセンター値の変更方法を表す模式図であ
る。以下、図1および図2を用いて固定遅延変動時のア
ダプティブクロック方式の実現方法を説明する。図2に
おいて、横軸は時間、縦軸は蓄積データ量106であ
る。図2は固定遅延の変動が時間T0で起こった場合を
示している。なお、図2の蓄積データ量を表すG0,G
1,G2は図3と同じであり、同様にM0,M1,M2
およびT0も図3と同じである。
【0025】M0は通信開始時のセンター値105であ
る。時間T0までは通信遅延変動による若干の蓄積量の
変動があるが固定遅延が一定であるために平均的にはM
0付近となる。G1は時間T0で固定遅延が小さくなっ
た場合である。固定遅延が小さくなることにより一時的
に多数の受信データが受信データ入力100に入力され
る。その結果、蓄積手段102に蓄積される蓄積データ
量106は大きくなりM1付近で若干の遅延揺らぎの影
響を受けながら安定する。ここでセンター値105をM
0のままにしておけば、周波数調整手段107は蓄積デ
ータ量がM0に対して大きいので、送信端末のシステム
クロックに対してシステムクロック108が遅いと判断
し、システムクロック108を早くする。これは送信端
末のシステムクロックに対するシステムクロック108
が実際に遅いか早いかに無関係にシステムクロック調整
が行われるということであり、前述のようにバッファメ
モリのアンダーフローあるいはオーバーフローにより画
像・音声が破綻するなど通信品質の劣化を招く可能性が
大きい。
【0026】本発明では、正確な送受信端末間同期を行
うために、まず遅延変動計測手段103で固定遅延の変
動があったかどうかを検知する。具体的な固定遅延変動
検知の一例を以下に説明する。遅延変動計測手段103
は時間T1,時間T2,時間T3,時間T4,時間T
5,時間T6,時間T7の一定期間毎に蓄積データ量の
平均を計算する。時間T1,時間T2,時間T3では平
均値は若干の誤差を持つものの蓄積データ量の平均はM
0付近となる。時間T4ではM0とM1の間の値となり
急激な変化を計測する。本実施の形態では時間T4での
平均値とM0の差が大きいことで、固定遅延変動の検知
とする。また、時間T5,時間T6,時間T7では固定
遅延が収束するので各期間での平均値はM1付近に近い
値となる。
【0027】遅延変動計測手段103は固定遅延の変動
が発生した通知と、各期間での平均値を蓄積データ量設
定手段104に通知する。ここで固定遅延の変動後に固
定遅延が安定したかどうかの判断は、所定の回数の平均
値が所定の変動範囲内に収まることで判定する等とすれ
ばよい。蓄積データ量設定手段104では各期間での蓄
積データ量の平均値と固定遅延変動が発生した通知を受
けて、新たなセンター値105を設定する。一例とし
て、時間T4での固定遅延変動の通知を受け、蓄積デー
タ量が安定した時間T5,時間T6,時間T7の平均値
をさらに平均化した値M1を計算し、新しいセンター値
105をM1とする。すなわち、通信遅延変動が小さく
なった場合は、センター値を現在の値M0より大きく設
定する。新しいセンター値(M1)は周波数調整手段1
07に通知され、周波数調整手段107は、固定遅延変
動後の蓄積データ量106とM1を比較し、M1に対し
て蓄積データ量106が多くなるような傾向があればシ
ステムクロック108を早くし、M1に対して蓄積デー
タ量106が少なくなるような傾向があればシステムク
ロック108を遅くすることにより、送受信間端末の同
期を確立する。
【0028】G2は時間T0で固定遅延が大きくなった
場合である。固定遅延が大きくなることにより一時的に
受信データ入力100が少なくなる。その結果、蓄積手
段102に蓄積される蓄積データ量106は小さくな
り、M2付近で若干の遅延揺らぎの影響を受けながら安
定する。ここでセンター値105をM0のままにしてお
けば、G1の場合と逆に、周波数調整手段107は送信
端末のシステムクロックに対してシステムクロック10
8が早いと判断し、システムクロック108を早くす
る。これは送信端末のシステムクロックに対するシステ
ムクロック108が実際に遅いか早いかに無関係にシス
テムクロック調整が行われるということであり、G1の
場合と同様に、例えばバッファメモリのアンダーフロー
あるいはオーバーフローにより画像・音声が破綻するな
ど、通信品質の劣化を招く可能性が大きい。
【0029】G2の場合は時間T0以前の動作はG1の
場合と同様である。時間T4ではM0とM1の間の値と
なり急激な変化を計測して固定遅延の変化を検知する。
時間T5,時間T6,時間T7では固定遅延が収束する
ので各期間での平均値はM2付近で同じような値とな
る。遅延変動計測手段103はG1の場合と同様に、固
定遅延の変動が起こったことと、各期間での平均値を蓄
積データ量設定手段104に通知する。蓄積データ量設
定手段104では、蓄積データ量が安定した時間T5,
時間T6,時間T7の平均値をさらに平均化した値M2
を計算し、新しいセンター値105をM2とする。すな
わち、通信遅延変動が大きくなった場合は、センター値
を現在の値M0より小さく設定する。蓄積データ量設定
手段104は、新しいセンター値105(M2)を周波
数調整手段107に通知し、周波数調整手段107は固
定遅延変動後の蓄積データ量106とM2を比較してシ
ステムクロックの周波数調整を行い、送受信間端末の同
期を確立する。
【0030】G1、G2の場合とも、蓄積データ量10
6と固定遅延変動後のセンター値105比較は送受信端
末間のシステムクロックの差に起因するものなので正確
な送受信端末間同期が可能となる。すなわち、本発明で
は、固定遅延が変動した場合でもアダプティブクロック
を成立させ、送受信端末間同期を保証する。
【0031】なお、本実施の形態で説明した固定遅延変
動の検出の方法は一例であり、蓄積データ量が大幅に変
化したことで固定遅延変動の変化を検出することが本発
明の本質であり、これに基づいていれば本発明の範囲か
ら除外するものではない。
【0032】また、新しいセンター値の設定の方法も一
例であり、固定遅延変動後の一定期間の蓄積データ量の
平均化により新しいセンター値を決定することが本発明
の本質であり、本実施の形態以外の方法でも本発明の範
囲から排除するものではない。
【0033】また、図1では遅延変動計測手段103と
蓄積データ量設定手段104は別の構成要素となってい
るが、いずれの手段も簡易な平均化回路と比較回路で構
成できるので、これらの2つの構成要素を回路上は一つ
にして構成してもよい。また、内部回路の割り当てを入
れ替えてもよい。
【0034】また、ATM通信網では帯域保証されてい
るので固定遅延の変動はほとんどないが、ATM通信網
を用いる場合でも、帯域保証を行わず空いている帯域を
利用して通信を行ういわゆるベストエフォートサービス
やABR(Available Bit Rate)の場合は、固定遅延が変動
するので本願発明の効果を得ることができるので本発明
の範囲から排除するものではない。
【0035】また、本実施の形態では平均化回路と比較
回路で構成される例を示したが、これらの処理をマイコ
ン等のソフトウェア処理で行う場合でも本願発明の範囲
から排除するものではない。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、通信遅延
が大きく変動する通信網において送受信端末間の同期を
保証して高品質な伝送が可能となる。
【0037】特に、画像・音声の通信の場合は送受信端
末の同期が保証されることで、受信データがとぎれるこ
とがなく、同期はずれやフレームスキップが起こらず、
またジッタも少ない高品質な画像・音声のリアルタイム
伝送が可能となる。
【0038】また、本発明は平均化回路および比較回路
等の簡易な回路で実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるクロック再生装
置の構成を示すブロック図
【図2】固定遅延が変動した場合の蓄積データ量の変化
とセンター値変更方法を表す模式図
【図3】固定遅延が変化した場合の蓄積データ量の変化
を示す模式図
【符号の説明】
100 受信データ入力 101 蓄積データ量計測手段 102 蓄積手段 103 遅延変動計測手段 104 蓄積データ量設定手段 105 センター値(蓄積データ目標値) 106 蓄積データ量 107 周波数調整手段 108 システムクロック 109 受信データ出力

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遅延量が変動する通信網におけるクロッ
    ク再生方法であって、受信データを一時的に蓄積して蓄
    積データ量を計測し、前記蓄積データ量の変動から通信
    遅延変動を検知し、前記通信遅延変動の検知時に蓄積デ
    ータ目標値を再設定し、前記蓄積データ量が前記蓄積デ
    ータ目標値に近づくようにシステムクロックの周波数調
    整を行うクロック再生方法。
  2. 【請求項2】 システムクロックの周波数調整は蓄積デ
    ータ量が蓄積データ目標値に対して大きい場合は前記シ
    ステムクロックの周波数を高くし、前記蓄積データ量が
    前記蓄積データ目標値に対して小さい場合は前記システ
    ムクロックの周波数を低くすることを特徴とする請求項
    1記載のクロック再生方法。
  3. 【請求項3】 通信遅延変動が大きくなった場合は蓄積
    データ目標値を現在の値より小さく設定し、前記通信遅
    延変動が小さくなった場合は前記蓄積データ目標値を現
    在の値より大きく設定することを特徴とする請求項1記
    載のクロック再生方法。
  4. 【請求項4】 所定期間の蓄積データ量の変動から通信
    遅延変動を検知する請求項1記載のクロック再生方法。
  5. 【請求項5】 所定期間の蓄積データ量の平均値を蓄積
    データ目標値とする請求項1記載のクロック再生方法。
  6. 【請求項6】 受信データを一時的に蓄積する蓄積手段
    と、前記受信データの前記蓄積手段への書き込み読み出
    しの制御を行うと共に前記蓄積手段に蓄積された蓄積デ
    ータ量を計測する蓄積データ量計測手段と、前記蓄積デ
    ータ量の変動から通信遅延変動を検知する遅延変動計測
    手段と、前記通信遅延変動の検出時に前記蓄積手段に蓄
    積する蓄積データ目標値を設定する蓄積データ量設定手
    段と、前記蓄積データ量が前記蓄積データ目標値に近づ
    くようにシステムクロックの周波数を調整する周波数調
    整手段とを備えたクロック再生装置。
  7. 【請求項7】 周波数調整手段は蓄積データ量が蓄積デ
    ータ目標値に対して大きい場合はシステムクロックの周
    波数を高くし、前記蓄積データ量が前記蓄積データ目標
    値に対して小さい場合は前記システムクロックの周波数
    を低くすることを特徴とする請求項6記載のクロック再
    生装置。
  8. 【請求項8】 蓄積データ量設定手段は通信遅延変動が
    大きくなった場合は蓄積データ目標値を現在の値より小
    さく設定し、前記通信遅延変動が小さくなった場合は前
    記蓄積データ目標値を現在の値より大きく設定すること
    を特徴とする請求項6記載のクロック再生装置。
  9. 【請求項9】 遅延変動計測手段は所定期間の蓄積デー
    タ量の変動から通信遅延変動を検知する請求項6記載の
    クロック再生装置。
  10. 【請求項10】 蓄積データ量設定手段は所定期間の前
    記蓄積データ量の平均値を蓄積データ目標値とする請求
    項6記載のクロック再生装置。
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