JP2002342297A - 分散シミュレーション制御装置 - Google Patents

分散シミュレーション制御装置

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JP2002342297A
JP2002342297A JP2001146004A JP2001146004A JP2002342297A JP 2002342297 A JP2002342297 A JP 2002342297A JP 2001146004 A JP2001146004 A JP 2001146004A JP 2001146004 A JP2001146004 A JP 2001146004A JP 2002342297 A JP2002342297 A JP 2002342297A
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simulation
data
arrangement
processor
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JP2001146004A
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Takahiro Okuda
崇博 奥田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個々のシミュレーションモデルの実際のリソ
ース消費量に基づき各モデルの最適な配置先プロセッサ
を決定する。 【解決手段】 ネットワーク400 を介して接続された複
数のプロセッサ100-1 〜100-M に1以上のシミュレーシ
ョンモデルを配置して分散シミュレーションしている最
中に、モデルデータ計測部105 が各モデルの消費するC
PU負荷率やメモリ使用量などのシステムリソースを計
測し、モデルデータ管理部303 がその計測値に基づき、
各モデル毎のシステムリソース消費量の統計データを算
出して記憶する。最適モデル配置算出部305 は、モデル
データ管理部303 に記憶された各モデル毎のシステムリ
ソース消費量の統計データを参照して、次に実行すべき
一連のモデル群の配置先を決定し、モデル配置指示部30
6 は、この決定された配置先に従って各プロセッサ100-
1 〜100-M にモデルを配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数のプロセッサに
よってシミュレーションを分散して実行する分散シミュ
レーションに関し、特にシミュレーションモデルを各プ
ロセッサに最適に配置する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】互いにネットワークを介して接続された
複数のプロセッサを用いてシミュレーションを分散して
実行する分散シミュレーション装置は、従来より各種提
案ないし実用化されている。
【0003】例えば特開平10−171775号公報
(以下、文献1と称す)には、プロセッサをネットワー
ク上に複数台接続し、このプロセッサ上で動作するシミ
ュレーションモデルとのインタフェースを規定し、イン
タフェースを通して各シミュレーションモデルの実行制
御及びシミュレーションモデル間のデータ転送を行うシ
ミュレーションプラットフォームを有する分散シミュレ
ーション装置が記載されている。同種の分散シミュレー
ション装置は、特開2000−215191号公報(以
下、文献2と称す)にも記載されている。この種の分散
シミュレーション装置では、各プロセッサ間のデータ交
換はシミュレーションプラットフォームを介して間接的
に行われる。これに対して、個々のプロセッサがネット
ワークを介して直接にデータ交換する方式の分散シミュ
レーション装置も提案されている(特開平10−916
57号公報。以下、文献3と称す)。
【0004】分散シミュレーションは、複数のプロセッ
サを用いて一連のシミュレーションを分散的に実行する
ため、大規模なシミュレーションも可能になる等の長所
を有するが、その反面、シミュレーションモデルを配置
すべきプロセッサの候補が複数存在するが故にシステム
全体のハードウェア能力を効率良く使用するのが容易で
ない。
【0005】例えば文献1及び文献2のように、各プロ
セッサへのシミュレーションモデルの配置に関して特に
最適化を施さない場合、或るプロセッサでは他のプロセ
ッサに比べて数多くのシミュレーションモデルが動作す
る状況が発生し、シミュレーションに伴うリソース不足
などによってシミュレーションシナリオの進行が停止し
たり、遅延が発生する等の障害が起こる可能性がある。
【0006】これに対して文献3では、シミュレーショ
ン対象モデルを構成するユニット毎の論理規模、シミュ
レーションに必要なメモリ量等のリソースを静的に解析
し、予め定められたコスト算出式を用いてシミュレーシ
ョンコストが最小となる配置先プロセッサを算出するこ
とにより、モデルの最適配置を実現している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シミュ
レーション対象モデルの静的な解析によってシミュレー
ションに必要なリソースを正確に把握するのは容易でな
い。実際のリソース消費量とかけ離れた解析結果に基づ
いてモデルの配置が決定されると、モデルの最適配置は
実現されない。
【0008】そこで本発明の目的は、個々のシミュレー
ションモデルの実際のリソース消費量に基づいて各シミ
ュレーションモデルの配置を決定することができる分散
シミュレーション制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の分散シミュレー
ション制御装置は上記の目的を達成するために、互いに
ネットワークを介して接続された複数のプロセッサにシ
ミュレーションモデルを分散配置してシミュレーション
を実行する分散シミュレーションシステムにおいて、各
シミュレーションモデルの消費するシステムリソースを
計測するモデルデータ計測手段と、前記モデルデータ計
測手段の計測値に基づき、各シミュレーションモデル毎
のシステムリソース消費量の統計データを算出して記憶
するモデルデータ管理手段と、前記モデルデータ管理手
段に記憶された各シミュレーションモデル毎のシステム
リソース消費量の統計データを参照して、次に実行すべ
き一連のシミュレーションモデル群中の各シミュレーシ
ョンモデルの配置先を決定する最適モデル配置算出手段
と、前記最適モデル配置算出手段で決定された配置先に
従って、次に実行すべき一連のシミュレーションモデル
群中の各シミュレーションモデルを前記複数のプロセッ
サに割り付けるモデル配置指示手段とを備えている。
【0010】また、前記モデルデータ計測手段及び前記
モデルデータ管理手段は、各シミュレーションモデルの
消費するシステムリソースとして、CPU負荷率、メモ
リ消費量及び他シミュレーションモデル間とのデータ交
換量を計測してその統計データを算出し記憶する構成を
有している。
【0011】また、前記最適モデル配置算出手段は、そ
の一態様にあっては、各プロセッサのCPU負荷率、各
プロセッサのメモリ消費量及び他シミュレーションモデ
ル間とのデータ交換に伴う前記ネットワークの負荷の少
なくとも1つが最小となるように各シミュレーションモ
デルの配置先を決定する構成を有している。
【0012】また、前記最適モデル配置算出手段は、別
の態様にあっては、CPU負荷率及びメモリ消費量が各
プロセッサでほぼ等しくなり且つ他シミュレーションモ
デル間とのデータ交換に伴う前記ネットワークの負荷が
最小となるように各シミュレーションモデルの配置先を
決定する構成を有している。
【0013】また、前記最適モデル配置算出手段は、他
の態様にあっては、CPU負荷率及びメモリ消費量が各
プロセッサでほぼ等しくなり且つ他シミュレーションモ
デル間とのデータ交換に伴う前記ネットワークの負荷が
最小となる程、良いスコアとなる評価式を用いて、次に
実行すべき一連のシミュレーションモデル群中の各シミ
ュレーションモデルの配置先候補についてスコアを算出
し、最も良いスコアが得られた配置先候補を各シミュレ
ーションモデルの配置先に決定する構成を有している。
【0014】
【作用】本発明の分散シミュレーション制御装置にあっ
ては、互いにネットワークを介して接続された複数のプ
ロセッサにシミュレーションモデルを分散配置してシミ
ュレーションを実行している最中に、モデルデータ計測
手段が各シミュレーションモデルの消費するシステムリ
ソースを計測し、モデルデータ管理手段がその計測値に
基づき、各シミュレーションモデル毎のシステムリソー
ス消費量の統計データを算出して記憶する。そして、最
適モデル配置算出手段が、モデルデータ管理手段に記憶
された各シミュレーションモデル毎のシステムリソース
消費量の統計データを参照して、次に実行すべき一連の
シミュレーションモデル群中の各シミュレーションモデ
ルの配置先を決定し、モデル配置指示手段が、この決定
された配置先に従って、次に実行すべき一連のシミュレ
ーションモデル群中の各シミュレーションモデルを前記
複数のプロセッサに割り付ける。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、分散シミュレーションシス
テムにおいて、シミュレーションモデルの実行状況を監
視し、各シミュレーションモデルが消費するシステムリ
ソースを監視し、最適なシミュレーションモデルの配置
を算出する分散シミュレーション制御装置の一実施の形
態について説明する。
【0016】本実施の形態の分散シミュレーション制御
装置は、シミュレーションモデルの実行状況を監視し、
各シミュレーションモデルが消費するシステムリソース
やネットワーク負荷を計測する。また、計測結果に基づ
き、各々のシミュレーションモデルを実行するシミュレ
ータへの最適な割り当てを算出する。より具体的には、
各シミュレーションモデルが実行中に消費するメモリ量
やCPU負荷率、ネットワーク上に出力するデータのサ
イズや送信先のモデルデータを計測するモデルデータ計
測部と、各シミュレータのモデルデータ計測部が計測し
たモデルデータをデータベース化しモデルデータの管理
を行うモデルデータ管理部と、シミュレーションシナリ
オを管理するシナリオ管理部と、実行するシミュレーシ
ョンシナリオ,各シミュレーションモデルのモデルデー
タからシミュレーションシナリオ上のどのシミュレーシ
ョンモデルをどのシミュレータで起動するかを、各シミ
ュレータの負荷及びネットワーク負荷を最小とする最適
なモデル配置を算出する最適モデル配置算出部と、算出
した最適モデル配置を各シミュレータに指示するモデル
配置指示部とを有する。
【0017】このように構成された本実施の形態の分散
シミュレーション制御装置にあっては、各々のシミュレ
ーションモデルが消費するメモリ量やCPU負荷率、ネ
ットワーク上に出力するデータのサイズや送信先のモデ
ルデータを計測し、計測したモデルデータに基づき、実
行するシミュレーションシナリオに使用するシミュレー
ションモデルをどのシミュレータで実行すると、各シミ
ュレータの負荷が最小となるか、ネットワーク負荷が最
小となるかを算出する。これにより、各シミュレータの
負荷が均等かつ最小となり、効率的なシミュレーション
環境を構築することが可能となる。特に、複数のシミュ
レーションシナリオを同時に実行するようなシミュレー
ションシステムの場合に上記の効果が現れる。
【0018】次に、本実施の形態の分散シミュレーショ
ン制御装置の構成を図1を参照して説明する。
【0019】図1を参照すると、本実施の形態の分散シ
ミュレーション制御装置1は、モデルデータ計測部7a
から7mとモデルデータ管理部8とシナリオ管理部9と
最適モデル配置算出部10とモデル配置指示部11とか
ら構成される。なお、モデルデータ管理部8とシナリオ
管理部9と最適モデル配置算出部10とモデル配置指示
部11とでモデル管理部が構成されている。
【0020】モデルデータ計測部7aから7mは、各々
のシミュレータ上で実行されているシミュレーションモ
デルが消費するメモリ量やCPU負荷率、ネットワーク
上に出力するデータのサイズや送信先を計測し、モデル
データ2として、ネットワークを介してモデルデータ管
理部8へ出力する。モデルデータ管理部8は各々のシミ
ュレータのモデルデータ計測部7aから7mで計測され
たモデルデータ2を入力し、シミュレーションモデル毎
のモデルデータをデータベース化して管理し、実行され
るシミュレーションシナリオに基づき、シミュレーショ
ンモデルのモデルデータ3を最適モデル配置算出部10
へ出力する。最適モデル配置算出部10は、シナリオ管
理部9から入力したシナリオデータ4とモデルデータ管
理部8から入力したモデルデータ3に基づき、各シミュ
レータの負荷が均等かつ最小となり、ネットワーク負荷
が最小となるようなシミュレータに対するシミュレーシ
ョンモデルの実行割り当てを算出し、モデル配置データ
5として、モデル配置指示部11に出力する。モデル配
置指示部11は、最適モデル配置算出部10から入力し
たモデル配置データ5に基づき、各シミュレータ上で実
行するシミュレーションモデルの指示を行う実行モデル
指示データ6をネットワークを介して各シミュレータ1
〜Mに出力する。
【0021】次に、本実施の形態の分散シミュレーショ
ン制御装置の動作を図1から図3を参照して説明する。
図2はモデルデータ管理部8で管理されているシミュレ
ーションモデル1から3のモデルデータの説明図、図3
は最適配置された分散シミュレーション実行環境の一例
の説明図である。
【0022】過去のシミュレーションシナリオに基づく
分散シミュレーションの実行により、シミュレーション
モデル1から3までの各シミュレーションモデル毎のモ
デルデータとして、図2に示されるようなCPU負荷
率、メモリ使用量、モデル間どうしでやり取りされたデ
ータ量が計測されてモデルデータ管理部8に記憶されて
いるとする。また、シミュレータの数、すなわちプロセ
ッサの数は全部で2台とする。
【0023】実行すべきシミュレーションシナリオとし
て、シミュレーションモデル1から3までの3つのシミ
ュレーションモデルを使うシナリオデータ4がシナリオ
管理部9から最適モデル配置算出部10に入力される
と、最適モデル配置算出部10は、シミュレーションモ
デル1〜3に関する図2に示したようなモデルデータを
モデルデータ管理部8から参照し、以下のような計算を
行う。
【0024】先ず、次のような制約条件を設定する。 ○CPU負荷に対する制約条件 α10+α11+α12+α13≦100
% α20+α21+α22+α23≦100
% ○メモリ使用量に対する制約条件 β10+β11+β12+β13≦シミュ
レータ1の総メモリ量 β20+β21+β22+β23≦シミュ
レータ2の総メモリ量 但し、 α10:シミュレータ1上のOSやミドルウェア等のシ
ミュレーションモデル以外のもののCPU負荷率の総和 α20:シミュレータ2上のOSやミドルウェア等のシ
ミュレーションモデル以外のもののCPU負荷率の総和 β10:シミュレータ1上のOSやミドルウェア等のシ
ミュレーションモデル以外のもののメモリ使用量の総和 β20:シミュレータ2上のOSやミドルウェア等のシ
ミュレーションモデル以外のもののメモリ使用量の総和 xmnは実行状態を表す変数で0または1の値をとる変
数{0:実行しない、1:実行する}(具体的にはシミ
ュレータm上でシミュレーションモデルnが実行される
場合は1、実行されない場合は0となる) |x11−x21|=1 |x12−x22|=1 |x13−x23|=1
【0025】次に、以下のような目的関数を設定する。 (a)CPU負荷率最小 α11+α12+α13 →最小 α21+α22+α23 →最小 (b)メモリ使用量最小 β11+β12+β13 →最小 β21+β22+β23 →最小 (c)ネットワーク負荷最小 γ|x11−x12|+γ|x12−x13|+γ
|x13−x11|→最小 γ|x21−x22|+γ|x22−x23|+γ
|x23−x21|→最小
【0026】そして、最小にしたい項目の組み合わせ毎
に上記(a)〜(c)を組み合わせて解く。例えば、C
PU負荷率を最小としたいならば(a)を解き、メモリ
使用量を最小としたいならば(b)を解き、ネットワー
ク負荷を最小としたいならば(c)を解く。また、CP
U負荷率とメモリ使用量を最小としたいならば(a)と
(b)を組み合わせて解き、CPU負荷率とメモリ使用
量とネットワーク負荷を最小としたいならば(a)と
(b)と(c)を組み合わせて解く。最小としたい項目
の組み合わせは、システムで既知であっても良いし、ユ
ーザから指定するようにしても良い。
【0027】図3は以上のような計算によってシミュレ
ーションモデル1から3がシミュレータ1及び2に分散
配置された分散シミュレーション実行環境の一例を示し
ている。このようなシミュレーションがシミュレータ1
及び2で実行されているとき、モデルデータ計測部は、
各シミュレータ上で実行中のシミュレーションモデルの
CPU負荷率や使用メモリ量及び出力データのサイズや
送信先を計測し、モデルデータ2としてモデルデータ管
理部8へ出力する。モデルデータ管理部8は、入力した
モデルデータ2と過去の同モデルデータとの平均をとる
等によりデータベース化してあるモデルデータを更新す
る。
【0028】このように本実施の形態では、シミュレー
ション実行中の各シミュレーションモデルのCPU負荷
率や使用メモリ量及び出力データのサイズや送信先を実
際に計測し、計測結果に基づきシミュレーションシナリ
オに応じた最適なシミュレーションモデル配置を算出す
るので、各シミュレータの負荷やネットワーク負荷を最
小にし、効率的なシミュレーション進行を行うことがで
きる。
【0029】
【発明の他の実施の形態】次に、本発明の分散シミュレ
ーション制御装置の別の実施の形態について説明する。
【0030】図4は本発明を適用した分散シミュレーシ
ョンシステムの一例を示す要部ブロック図である。この
例の分散シミュレーションシステムは、合計M台のシミ
ュレーション用のプロセッサ100−1〜100−M
と、その各々に接続された磁気ディスク装置200−1
〜200−Mと、管理用のプロセッサ300と、これら
のプロセッサ100−1〜100−M、300を相互に
通信可能に接続するネットワーク400と、プロセッサ
300に接続された入力装置500とを備えている。
【0031】個々の磁気ディスク装置200−1〜20
0−Mには、シミュレーションモデル1からシミュレー
ションモデルNまでのN個のシミュレーションモデルが
事前に格納されている。
【0032】プロセッサ100−1〜100−Mは、同
じ性能のCPUと同じ容量のメモリ(主記憶)とを有す
る同一タイプのプロセッサであり、全て同じ構成を有し
ている。図4ではプロセッサ100−1のブロック内に
のみ主要な構成要素を図示してある。各プロセッサ10
0−1〜100−Mは、通信処理部101と、実行モデ
ル指示データ部102と、シミュレータ生成部103
と、1以上のシミュレーションプロセス104と、モデ
ルデータ計測部105とを備えている。
【0033】通信処理部101は、ネットワーク400
経由で他のプロセッサと通信する機能(プロセッサ間通
信機能)と、自プロセッサ上のシミュレーションプロセ
ス104間の通信機能(プロセス間通信機能)とを備
え、更に、自プロセッサ上のシミュレーションプロセス
104から自プロセッサ上の他のシミュレーションプロ
セス104及び他プロセッサ上のシミュレーションプロ
セスへのデータ送信時に、送信データのサイズ、送信元
及び送信先の情報をモデルデータ計測部125に通知す
る機能を有している。送信元及び送信先としては、例え
ばシミュレーションプロセス名が使われ、シミュレーシ
ョンプロセス名はシミュレーションモデル名を一部に含
んでいる。
【0034】実行モデル指示データ部102は、管理用
のプロセッサ300から送られてきた実行モデル指示デ
ータを一時的に記憶するメモリである。実行モデル指示
データには、モデル配置情報(各プロセッサ毎に、その
プロセッサに配置すべきシミュレーションモデルを指定
した情報)や自プロセッサに配置すべきシミュレーショ
ンモデルの初期値などが含まれている。
【0035】シミュレータ生成部103は、実行モデル
指示データ部102を参照して、今回のシミュレーショ
ンにおいて自プロセッサに配置すべきシミュレーション
モデルを認識し、該当するシミュレーションモデルを自
プロセッサに接続された磁気ディスク装置200−1〜
200−Mから読み込み、そのシミュレーションモデル
の動作を模擬するシミュレーションプロセス104を生
成し、その初期値からシミュレーションプロセス104
を起動する機能を持つ。
【0036】シミュレーションプロセス104は、1つ
のシミュレーションモデルの動作を模擬するプロセスで
あり、自プロセッサ上の他のシミュレーションプロセス
104及び他プロセッサ上のシミュレーションプロセス
とデータの交換を行いながらシミュレーションを実行す
る。
【0037】モデルデータ計測部105は、自プロセッ
サ上の各シミュレーションプロセス104のCPU負荷
率、メモリ消費量及び他シミュレーションモデル間との
データ交換量を計測する機能を持つ。一般にオペレーテ
ィングシステムのシステム・モニタリング機能の中には
プロセスのCPU負荷率及びメモリ負荷率を測定する機
能が含まれているので、この機能を利用して自プロセッ
サ上の各シミュレーションプロセス104のCPU負荷
率、メモリ消費量を計測することができる。また、他シ
ミュレーションモデル間とのデータ交換量の計測は、通
信処理部101から通知される送信データのサイズ、送
信元及び送信先の情報に基づいて行う。このデータ交換
量の計測処理の一例を図5に示す。
【0038】モデルデータ計測部105は、通信処理部
101から送信データのサイズ、送信元及び送信先の情
報が通知されると、図5に示す処理を開始し、先ず、同
一送信元、同一送信先を持つエントリが内部に既に生成
されているか否かを検索する(ステップS1)。そのよ
うなエントリが存在しない場合、送信元エリア、送信先
エリア、データサイズエリアから構成されるエントリを
1つ生成し、その送信元エリア、送信先エリアに今回通
知された送信元、送信先の情報を設定する(ステップS
2)。そして、そのエリアのデータサイズエリアに今回
通知された送信データのサイズを設定する(ステップS
3)。他方、通知された送信元、送信先を持つエントリ
が既に生成されているときは、そのエントリのデータサ
イズエリアの値に今回通知された送信データのサイズを
加算する(ステップS4)。
【0039】モデルデータ計測部105は、自プロセッ
サ上におけるシミュレーションプロセス104の終了
時、各シミュレーションプロセス104毎のCPU負荷
率、メモリ使用量を通信処理部101経由で、ネットワ
ーク400を介して管理用のプロセッサ300に送信す
ると共に、内部に生成された前記エントリの全ての内容
をデータ交換量に関する計測データとして同経路で管理
用のプロセッサ300に送信する。
【0040】他方、管理用のプロセッサ300は、ネッ
トワーク400経由で他のプロセッサと通信するための
通信処理部301と、複数のシナリオデータを保持して
いるシナリオ管理部302と、計測されたモデルデータ
を保持管理するモデルデータ管理部303と、デフォル
トのモデルデータを保持するデフォルトデータ部304
と、入力装置500からの指示に従ってシナリオ管理部
302からシナリオデータを読み出し、モデルデータ管
理部303またはデフォルトデータ部304に保持され
ているモデルデータを参照して、当該シナリオデータで
使われるシミュレーションモデルの配置を決定する最適
モデル配置算出部305と、決定された配置に従って各
プロセッサ100−1〜100−Mに実行モデル指示デ
ータを送出するモデル配置指示部306とを備えてい
る。
【0041】シナリオ管理部302には、図6に示すよ
うに、それぞれ異なる複数のシナリオデータ3021が
事前に記憶されている。個々のシナリオデータ3021
は、当該シミュレーションシナリオで使用するシミュレ
ーションモデル毎のデータ3022を含む。個々のデー
タ3022は、シミュレーションモデル名、モデルの初
期値などの情報を含んでいる。
【0042】モデルデータ管理部303は、各プロセッ
サ100−1〜100−Mのモデルデータ計測部105
から送られてくるモデルデータを保持管理する部分であ
る。図7にモデルデータ管理部303に設けられるモデ
ルデータ管理表の構成例を示す。磁気ディスク装置20
0−1〜200−Mに事前に記憶されているシミュレー
ションモデル1〜Mに1対1に対応するエントリ303
1で構成され、各エントリ3031は、モデル名303
2、CPU負荷率3033、メモリ使用量3034、相
手モデル毎の送信データ量3035を含んでいる。CP
U負荷率3033、メモリ使用量3034及び送信デー
タ量3035は、本例の場合、過去の平均値を採用して
いる。そのため、過去何回のシミュレーションの平均値
であるかを示すシミュレーション回数が設定されてい
る。各値の初期値はNULLであり、モデルデータ計測
部105からモデルデータが送られてくる毎に該当する
エントリの該当箇所が更新される。平均値をとるのは、
同じシミュレーションモデルを使う複数のシミュレーシ
ョンシナリオであっても、モデルの初期値などが相違す
ると、計測データの値が異なる場合があるためである。
【0043】デフォルトデータ部304は、磁気ディス
ク装置200−1〜200−Mに事前に記憶されている
シミュレーションモデル1〜Mのモデルデータのデフォ
ルト値を保持する部分である。図7と同様なモデルデー
タ管理表を有し、「平均値」の箇所にデフォルト値が設
定されている。デフォルト値は、各シミュレーションモ
デルの規模等から推測したCPU負荷率、メモリ使用
量、相手モデル毎の送信データ量が使われる。後述する
ように、最適モデル配置算出部305は、モデルデータ
管理部303が保持管理する図7に示したモデルデータ
管理表において初期値となっているモデルデータに関し
ては、デフォルトデータ部304に保持されているデフ
ォルト値を使って処理を進める。
【0044】最適モデル配置算出部305は、入力装置
500からのオペレータ入力に従って、次に実行すべき
シナリオデータをシナリオ管理部302から入力し、当
該シナリオデータで使われる一連のシミュレーションモ
デルの配置先を決定し、モデル配置指示部306に実行
モデル指示データを出力する。モデルの配置先の決定に
際しては、モデルデータ管理部303及びデフォルトデ
ータ部304に記憶された各シミュレーションモデル毎
のモデルデータを参照する。また、CPU負荷率及びメ
モリ消費量が各プロセッサでほぼ等しくなり且つ他シミ
ュレーションモデル間とのデータ交換に伴うネットワー
ク400の負荷が最小となる程、良いスコアとなる評価
式を用いて、次に実行すべき一連のシミュレーションモ
デル群中の各シミュレーションモデルの配置先候補につ
いてスコアを算出し、最も良いスコアが得られた配置先
候補を最適モデル配置情報に決定する。
【0045】評価式の一例を図8に示す。スコアSは、
図8(a)に示すように、CPU負荷分散スコアとメモ
リ分散スコアとネットワーク負荷スコアの合計値で与え
られる。CPU負荷分散スコア、メモリ分散スコア及び
ネットワーク負荷スコアはそれぞれ図8(b)、
(c)、(d)に示す式によって計算される。ここで、
p,q,rは1または0となるパラメータであり、考慮
したい評価項目の組み合わせに応じて値が設定される。
例えば、pのみ1にすれば、CPU負荷分散だけが考慮
され、全てを1にすれば、CPU負荷分散、メモリ分
散、ネットワーク負荷が全て考慮される。CPU負荷分
散スコアの算出式(図8(b))、メモリ分散スコアの
算出式(図8(c))及びネットワーク負荷スコアの算
出式(図8(d)は、何れも0に近い値ほど良いスコア
が導出されるようになっている。このため、その合計で
ある評価式のスコアSも0に近い値ほど良いスコアとな
る。
【0046】図9に最適モデル配置算出部305の処理
例を示す。先ず、入力装置500を通じてオペレータか
ら各種の指示を入力する(ステップS11)。入力する
指示としては、シナリオデータの指定、プロセッサ台
数、p,q,rの値などがある。次に、オペレータから
入力されたシナリオデータの指定に従って、シナリオ管
理部302から該当するシナリオデータ(図6の302
1)を入力する(ステップS12)。
【0047】次に、入力したシナリオデータ3021か
ら個々のシミュレーションモデルのデータ3022を取
り出し、その各々について、以下の処理を繰り返す(ス
テップS13)。先ず、当該データ3022中のシミュ
レーションモデル名をキーにモデルデータ管理部303
中の図7のモデルデータ管理表の該当エントリの内容を
読み出す。次に、読み出したエントリ中で初期値のまま
になっているモデルデータについては、デフォルトデー
タ部304からデフォルト値を読み出す。例えば、モデ
ル1のエントリの全モデルデータが初期値のままであれ
ば、モデル1のCPU負荷率、メモリ使用量、相手モデ
ル毎の送信データ量についてデフォルト値を読み出す。
また、CPU負荷率、メモリ使用量は初期値でないが、
幾つかの相手モデルの送信データ量が初期値であれば、
初期値となっている相手モデルについてだけ送信データ
量のデフォルト値をデフォルトデータ部304から読み
出す。
【0048】次に、オペレータ入力に従って、図8の評
価式におけるパラメータp,q,rを1または0に設定
する(ステップS14)。次に、スコアの最小値を保持
するための変数Sminに可能な最大値を設定し(ステ
ップS15)、配置先候補群を算出する(ステップS1
6)。配置先候補群は、理論的に可能な全ての配置先を
算出しても良いし、そのように網羅的に算出した配置先
候補群の中から明らかに除外すべき候補を取り除くよう
にしても良い。例えば、1つのプロセッサに配置された
複数のモデルのCPU使用率を合計すると100%を超
えるような候補、同じくメモリ使用量を合計するとプロ
セッサの全メモリ量を超えるような候補はこの段階で除
外することができる。更に、1つもモデルが配置されな
いプロセッサが生じるような候補は除外することができ
る。
【0049】次に、ステップS16で算出した個々の配
置先候補毎に、図8の評価式によるスコアを算出し、最
小のスコアを持つ配置先候補を決定する(ステップS1
7〜S22)。つまり、1つの配置先候補に注目し(ス
テップS17)、ステップS13で取得したモデルデー
タを用いて、図8の評価式でスコアSを算出し(ステッ
プ18)、算出したスコアSがSminより小さけれ
ば、SminをSに置き換えると共に今回の配置先候補
を最適モデル配置として記憶し(ステップS19、S2
0)、次の配置先候補に注目を移して上述した処理を繰
り返す(ステップS21)。算出したスコアSがSmi
nより小さくなければ、ステップS20をスキップして
ステップS21へ進む。全ての配置先候補についての処
理を終えると(ステップS22でYES)、最適モデル
配置の情報を含む実行モデル指示データをモデル配置指
示部306へ出力する(ステップS23)。実行モデル
指示データには、最適モデル配置の情報以外に、ステッ
プS12で入力したシナリオデータ中のモデルの初期値
なども含まれる。
【0050】モデル配置指示部306は、最適モデル配
置算出部305から渡された実行モデル指示データを通
信処理部301を使ってネットワーク400経由で各プ
ロセッサ100−1〜100−Mに分配する。この際、
シナリオデータ中のモデルの初期値などは、当該モデル
が配置されるプロセッサだけに分配するが、最適モデル
配置情報は、モデルが配置される全てのプロセッサに分
配する。その理由は、個々のプロセッサでは、自プロセ
ッサで起動すべきモデルを知る必要があると共に、他プ
ロセッサに配置されたモデルとの間の通信に際して、そ
のモデルがどのプロセッサに配置されているかを知って
いる必要があるためである。
【0051】次に簡単な例を挙げて本実施の形態の動作
を説明する。
【0052】今、2台のプロセッサ100−1、100
−2を使用して、シミュレーションモデルa、b、cの
3つのモデルを使うシナリオデータ3021によるシミ
ュレーション実行がオペレータによって指定された場合
を想定する。
【0053】最適モデル配置算出部305は、図9のス
テップS11において上述のような指定をオペレータか
ら入力すると、シナリオデータ3021をシナリオ管理
部302から読み出し(ステップS12)、シミュレー
ションモデルa、b、cの各々についてのモデルデータ
(CPU負荷率、メモリ使用量、通信相手別データ送信
量)を、モデルデータ管理部303に統計データが存在
すればそこから読み出し、統計データが未だ存在しない
場合にはデフォルトデータ部304から読み出す。ここ
では、読み出されたデータが次のような値であったもの
とする。 シミュレーションモデルa: CPU負荷率=20% メモリ使用率=15% モデルbへの送信データ量=0KB モデルcへの送信データ量=100KB シミュレーションモデルb: CPU負荷率=40% メモリ使用率=30% モデルaへの送信データ量=0KB モデルcへの送信データ量=200KB シミュレーションモデルc: CPU負荷率=25% メモリ使用率=20% モデルaへの送信データ量=150KB モデルbへの送信データ量=50KB
【0054】次に、最適モデル配置算出部305は、オ
ペレータから指定されたパラメータp,q,rを評価式
に設定する(ステップS14)。ここでは、p=q=r
=1に設定したものとする。
【0055】次に、最適モデル配置算出部305は、S
minを最大値10に設定する(ステップS15)。
【0056】次に、最適モデル配置算出部305は、以
下のような配置先候補群を算出する(ステップS1
6)。 配置先候補1: シミュレーションモデルa,b→プロセッサ100−1 シミュレーションモデルc→プロセッサ100−2 配置先候補2: シミュレーションモデルa,c→プロセッサ100−1 シミュレーションモデルb→プロセッサ100−2 配置先候補3: シミュレーションモデルb,c→プロセッサ100−1 シミュレーションモデルa→プロセッサ100−2
【0057】次に、最適モデル配置算出部305は、配
置先候補1について評価式を用いて以下のようにスコア
Sを算出する(ステップS17〜S18)。 CPU負荷分散スコア={1−(25/60)}×1=
0.58 メモリ分散スコア={1−(20/45)}×1=0.
56 ネットワーク負荷スコア={1−(0/500)}×1
=1 合計スコアS=2.24
【0058】次に、最適モデル配置算出部305は、今
回のスコアS(=2.24)がSmin(=10)より
小さいので、Sminに2.24を設定し、配置先候補
1を最適モデル配置として記憶する(ステップS19、
S20)。
【0059】次に、最適モデル配置算出部305は、配
置先候補2について評価式を用いて以下のようにスコア
Sを算出する(ステップS17〜S18)。 CPU負荷分散スコア={1−(40/45)}×1=
0.11 メモリ分散スコア={1−(30/35)}×1=0.
14 ネットワーク負荷スコア={1−(250/500)}
×1=0.5 合計スコアS=0.75
【0060】次に、最適モデル配置算出部305は、今
回のスコアS(=0.75)がSmin(=2.24)
より小さいので、Sminに0.75を設定し、配置先
候補2を最適モデル配置として記憶する(ステップS1
9、S20)。
【0061】次に、最適モデル配置算出部305は、配
置先候補3について評価式を用いて以下のようにスコア
Sを算出する(ステップS17〜S18)。 CPU負荷分散スコア={1−(20/65)}×1=
0.69 メモリ分散スコア={1−(15/50)}×1=0.
70 ネットワーク負荷スコア={1−(250/500)}
×1=0.5 合計スコアS=1.89
【0062】次に、最適モデル配置算出部305は、今
回のスコアS(=1.89)がSmin(=0.75)
より小さくないので、Sminは更新せず、配置先候補
2をなおも最適モデル配置として記憶する(ステップS
19)。
【0063】以上で全ての配置先候補についての処理を
終えたので、最適モデル配置算出部305は、最適モデ
ル配置として配置先候補2を決定し、プロセッサ100
−1にシミュレーションモデルa、cを配置し、プロセ
ッサ100−2にシミュレーションモデルbを配置する
ことを示す最適モデル配置情報と当該シナリオデータと
を含む実行モデル指示データをモデル配置指示部306
に出力する(ステップS23)。モデル配置指示部30
6は、ネットワーク400を通じてプロセッサ100−
1に対して前記最適モデル配置情報とシナリオデータ中
のシミュレーションモデルa、cの初期値などを含む実
行モデル指示データを送出し、プロセッサ100−2に
対しては前記最適モデル配置情報とシナリオデータ中の
シミュレーションモデルbの初期値などを含む実行モデ
ル指示データを送出する。
【0064】プロセッサ100−1では、モデル配置指
示部306から送信された前記データを通信処理部10
1が受信して実行モデル指示データ部102に格納す
る。シミュレータ生成部103は、実行モデル指示デー
タ部102の最適モデル配置情報を参照して、自プロセ
ッサ100−1に配置すべきシミュレーションモデル
a、cを磁気ディスク装置200−1から読み込み、シ
ミュレーションモデルaに対応するプロセス104aと
シミュレーションモデルcに対応するプロセス104c
とを生成し、起動する。他方、プロセッサ100−2で
は、モデル配置指示部306から送信された前記データ
を通信処理部101が受信して実行モデル指示データ部
102に格納する。シミュレータ生成部103は、実行
モデル指示データ部102の最適モデル配置情報を参照
して、自プロセッサ100−2に配置すべきシミュレー
ションモデルbを磁気ディスク装置200−2から読み
込み、シミュレーションモデルbに対応するプロセス1
04bを生成し、起動する。これにより、シミュレーシ
ョンモデルa,b,cを用いた分散シミュレーションが
実行される。
【0065】分散シミュレーションの実行中、プロセス
104aからプロセス104cへのデータ送信要求が発
生すると、通信処理部101は送信先プロセス104c
が自プロセッサ100−1に存在することを実行モデル
指示データ部102の最適モデル配置情報から認識し、
送信データを自プロセッサ100−1上で動作している
プロセス104cへ渡し、送信元=プロセス104aと
送信先=プロセス104cと送信データサイズとをモデ
ルデータ計測部105へ通知する。モデルデータ計測部
105は、送信元=プロセス104a、送信先=プロセ
ス104cを持つエントリを生成ないし更新し、今回の
送信データサイズを記録する。
【0066】他方、プロセス104cからプロセス10
4bへのデータ送信要求が発生すると、通信処理部10
1は送信先プロセス104bがプロセッサ100−2に
存在することを実行モデル指示データ部102の最適モ
デル配置情報から認識し、送信データに送信元及び送信
先の情報を付加してネットワーク400経由でプロセッ
サ100−2へ送信し、送信元=プロセス104cと送
信先=プロセス104bと送信データサイズとをモデル
データ計測部105へ通知する。モデルデータ計測部1
05は、送信元=プロセス104c、送信先=プロセス
104bを持つエントリを生成ないし更新し、今回の送
信データサイズを記録する。プロセッサ100−2で
は、通信処理部101が受信した送信先の情報に従って
プロセス104bに送信データを渡す。
【0067】分散シミュレーションが終了すると、プロ
セッサ100−1のモデルデータ計測部105は、プロ
セス104a、104cのCPU負荷率及びメモリ使用
量と、プロセス104a、104cが他プロセス104
bに対して送信したデータの送信先別の総データサイズ
とを通信処理部101を使ってネットワーク400経由
で管理用のプロセッサ300におけるモデルデータ管理
部303へ通知する。同様にプロセッサ100−2のモ
デルデータ計測部105は、プロセス104bのCPU
負荷率及びメモリ使用量と、プロセス104bが他プロ
セスa、bに対して送信したデータの送信先別の総デー
タサイズとを通信処理部101を使ってネットワーク4
00経由で管理用のプロセッサ300におけるモデルデ
ータ管理部303へ通知する。モデルデータ管理部30
3は、通知されたデータに従って図7に示したモデルデ
ータ管理表の該当箇所を更新する。つまり、該当箇所が
初期値であれば、今回通知された値を設定し且つトラン
ザクション回数を1に設定する。そうでなければ、現に
設定されている平均値とトランザクション回数と今回通
知された値とから新たな平均値を算出し、トランザクシ
ョン回数を1増加する。
【0068】以上のように1つの分散トランザクション
が実行されていく毎に、その分散トランザクションで使
用されたシミュレーションモデルに関するCPU負荷
率、メモリ使用量、通信相手別の送信データ量が実測さ
れ、モデルデータ管理部303に統計データとして蓄積
されていく。
【0069】以上の例は、1つのシナリオデータのみに
かかるシミュレーション実行であったが、入力装置50
0から複数のシナリオデータが指定された場合、指定さ
れた全てのシナリオデータにかかるシミュレーションが
同時に実行される。この際、最適モデル配置算出部30
5では、個々のシナリオデータ毎の最適モデル配置を計
算するのではなく、全てのシナリオデータを考慮して最
適なモデル配置を決定する。従って、上述したシミュレ
ーションモデルa、b、cを用いたシミュレーション
と、別のシミュレーションモデルd、e、fを用いたシ
ミュレーションとを同時に行う場合、シミュレーション
モデルa、b、cの全てをプロセッサ100−1に配置
し、シミュレーションモデルd、e、fの全てをプロセ
ッサ100−2に配置するといった最適化が行われるケ
ースも出てくる。
【0070】以上の実施の形態は、文献3に示されるよ
うなシミュレーションプロセッサ同士が直接にネットワ
ーク経由でデータ交換することによりシミュレーション
を進める分散シミュレーションを前提としたが、文献1
及び文献2に示されるようなシミュレーションプラット
フォーム経由で各シミュレーションプロセッサがデータ
交換する方式の分散シミュレーションに対しても本発明
は適用可能である。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、個
々のシミュレーションモデルの実際のリソース消費量に
基づいて各シミュレーションモデルの配置を決定するこ
とができるため、システム全体のハードウェア能力を効
率良く使用できるモデルの最適配置が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるモデルデー
タ管理部で管理されているシミュレーションモデルのモ
デルデータの説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態によって最適配置さ
れた分散シミュレーション実行環境の一例の説明図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態の要部ブロック図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるモデルデー
タ計測部のデータ交換量の計測処理の一例を示すフロー
チャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるシナリオ管
理部の内容例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるモデルデー
タ管理部に設けられるモデルデータ管理表の構成例を示
す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態で使用する評価式の
例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における最適モデル
配置算出部の処理例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…分散シミュレーション制御装置 7a〜7m…モデルデータ計測部 8…モデルデータ管理部 10…最適モデル配置算出部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いにネットワークを介して接続された
    複数のプロセッサにシミュレーションモデルを分散配置
    してシミュレーションを実行する分散シミュレーション
    システムにおいて、 各シミュレーションモデルの消費するシステムリソース
    を計測するモデルデータ計測手段と、 前記モデルデータ計測手段の計測値に基づき、各シミュ
    レーションモデル毎のシステムリソース消費量の統計デ
    ータを算出して記憶するモデルデータ管理手段と、 前記モデルデータ管理手段に記憶された各シミュレーシ
    ョンモデル毎のシステムリソース消費量の統計データを
    参照して、次に実行すべき一連のシミュレーションモデ
    ル群中の各シミュレーションモデルの配置先を決定する
    最適モデル配置算出手段と、 前記最適モデル配置算出手段で決定された配置先に従っ
    て、次に実行すべき一連のシミュレーションモデル群中
    の各シミュレーションモデルを前記複数のプロセッサに
    割り付けるモデル配置指示手段とを備えた分散シミュレ
    ーション制御装置。
  2. 【請求項2】 前記モデルデータ計測手段及び前記モデ
    ルデータ管理手段は、各シミュレーションモデルの消費
    するシステムリソースとして、CPU負荷率、メモリ消
    費量及び他シミュレーションモデル間とのデータ交換量
    を計測してその統計データを算出し記憶することを特徴
    とする請求項1記載の分散シミュレーション制御装置。
  3. 【請求項3】 前記最適モデル配置算出手段は、各プロ
    セッサのCPU負荷率、各プロセッサのメモリ消費量及
    び他シミュレーションモデル間とのデータ交換に伴う前
    記ネットワークの負荷の少なくとも1つが最小となるよ
    うに各シミュレーションモデルの配置先を決定すること
    を特徴とする請求項2記載の分散シミュレーション制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記最適モデル配置算出手段は、CPU
    負荷率及びメモリ消費量が各プロセッサでほぼ等しくな
    り且つ他シミュレーションモデル間とのデータ交換に伴
    う前記ネットワークの負荷が最小となるように各シミュ
    レーションモデルの配置先を決定することを特徴とする
    請求項2記載の分散シミュレーション制御装置。
  5. 【請求項5】 前記最適モデル配置算出手段は、CPU
    負荷率及びメモリ消費量が各プロセッサでほぼ等しくな
    り且つ他シミュレーションモデル間とのデータ交換に伴
    う前記ネットワークの負荷が最小となる程、良いスコア
    となる評価式を用いて、次に実行すべき一連のシミュレ
    ーションモデル群中の各シミュレーションモデルの配置
    先候補についてスコアを算出し、最も良いスコアが得ら
    れた配置先候補を各シミュレーションモデルの配置先に
    決定することを特徴とする請求項2記載の分散シミュレ
    ーション制御装置。
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