JP2002340225A - 可撓管体の敷設方法 - Google Patents

可撓管体の敷設方法

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JP2002340225A
JP2002340225A JP2001147289A JP2001147289A JP2002340225A JP 2002340225 A JP2002340225 A JP 2002340225A JP 2001147289 A JP2001147289 A JP 2001147289A JP 2001147289 A JP2001147289 A JP 2001147289A JP 2002340225 A JP2002340225 A JP 2002340225A
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elastic band
flexible tube
slider
diameter
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JP2001147289A
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Toshiki Nishikawa
敏記 西川
Kenji Suzuki
健司 鈴木
Junzo Tanimoto
順三 谷本
Yoshimasa Hashii
芳正 橋井
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AKUTO DENKI KK
SHINKO DENSO CO Ltd
Original Assignee
AKUTO DENKI KK
SHINKO DENSO CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コスト高を招来することなく、光ファイバー
用の保護管を下水道本管内に簡単かつ正確に敷設できる
方法を提供する。 【解決手段】 大口径管路(10)の底面よりも小径の底面
円弧状をなすスライダボート(40)を用い、弾性バンド(3
0)を可撓管体(20)に取付け、弾性バンドをその弾性に抗
して円弧状に変形させた状態でスライダボートに係脱可
能に係止する。大口径管路内に可撓管体を牽引し、スラ
イダボートの重心が大口径管路の中心を上下方向に通る
直線(a) 上にほぼ位置した状態でスライダボートに大口
径管路内をスライトさせ、所定位置において弾性バンド
の係止を解放し、弾性バンドの弾性復元力によって可撓
管体を大口径管路内面に位置決めして固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可撓管体の敷設方法
に関し、例えば光ファイバー用の保護管を簡単な作業に
よって下水道本管内に正確に位置決めして敷設できるよ
うにした方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、光ファイバーを利用して情報シ
ステムネットワークを構築する場合、地中に埋設した大
口径管路に可撓性を有する合成樹脂製の保護管を敷設
し、あるいは建築構造物の内部に保護管を敷設し、保護
管から分岐保護チューブを分岐させ、保護管内や分岐保
護チューブ内に光ファイバーを通線することが行われて
いる。
【0003】最近、大口径管路を新たに埋設するのでは
なく、既設の下水道本管を利用して情報システムネット
ワークを構築することが提案されているが、下水道本管
内には雨水や生活排水以外に、腐食性の汚水が流れるこ
ともあるので、保護管が汚水に漬かるようにな位置に敷
設されていると、保護管が腐食して光ファイバーの特性
が損なわれ、情報システムの信頼性が保証できないおそ
れがある。
【0004】そこで、適当な保持治具や保持金具を利用
し、下水道本管内の汚水に漬からない位置に保護管を固
定することが行われている。
【0005】例えば、ほぼC字状の複数の弾性バンドを
その弾性に抗してバンド固定用ロボットに装着し、下水
道本管内にバンド固定用ロボットを走行させ、所定の距
離だけ離れた各位置において弾性バンドを上方に押上げ
て下水道本管の内周面に押付け、弾性バンドを解放して
その弾性復元力によって下水道本管の内周面に固定した
後、保護管を装着した保護管取付け用ロボットを下水道
本管内に走行させ、各弾性バンドの位置おいて保護管を
弾性バンドの内周面に沿って移動させ、弾性バンドの上
方部位に形成したホルダー部に保護管を嵌め込むように
した敷設方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の敷設方
法では弾性バンドの下水道本管内への固定と保護管の弾
性バンドへの取付けとを別々の工程で行っているので、
バンド固定用及び保護管取付け用の2台のロボットを必
要とし、作業が複雑となって時間がかかるばかりでな
く、コスト高となっていた。
【0007】また、可撓管体の敷設中に下水道本管内を
移動するロボットに汚物等が付着しやすく、作業後には
ロボットを洗浄しないと、ロボットの性能が低下しやす
い等の問題があった。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑み、コスト高を
招来することなく、光ファイバー用の保護管を簡単な作
業によって下水管本管内に正確に位置決めして敷設でき
るようにした可撓管体の敷設方法を提供することを課題
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明に係る可
撓管体の敷設方法は、底面円弧状をなす大口径管路内に
可撓管体を敷設するにあたり、上記大口径管路の底面よ
りも小径の底面円弧状をなすスライダボートを用い、上
記可撓管体には弾性バンドを取付け、該弾性バンドをそ
の弾性に抗して円弧状に変形させた状態で上記スライダ
ボートに係脱可能に係止し、上記大口径管路内には上記
可撓管体を牽引することにより、上記スライダボートに
は上記弾性バンドを係止したスライダボートの重心が上
記大口径管路の中心を上下方向に通る直線上にほぼ位置
した姿勢で上記大口径管路の底面上をスライドさせ、上
記大口径管路の長手方向の所定位置において上記弾性バ
ンドの係止を解放し、該弾性バンドをその弾性復元力に
よって上記大口径管路内面の少なくとも上半部に密着さ
せることにより上記可撓管体を上記大口径管路内面に固
定するようにしたことを特徴とする。
【0010】本発明の特徴の1つは可撓管体に弾性バン
ドを取付け、弾性パンドを円弧状に変形させた状態でス
ライダボートに係止し、大口径管路内に可撓管体を牽引
することによりスライダボートの重心を大口径管路の中
心を上下方向に通る直線上にほぼ位置させた姿勢でスラ
イダボートを大口径管路の円弧状底面上をスライドさ
せ、弾性バンドの係止を解放して弾性バンドの弾性復元
力によって弾性バンドを大口径管路の内面の少なくとも
上半部に密着させ、可撓管体を大口径管路の内面に固定
するようにした点にある。
【0011】これにより、可撓管体の牽引によって弾性
バンドを大口径管路内に配置することができ、又弾性バ
ンドの大口径管路内への固定が済むと、可撓管体の大口
径管路内への取付けも完了することとなり、可撓管体の
固定を非常に簡単に行うことができる。
【0012】しかも、スライダボートは重心を大口径管
路の中心を上下方向に通る直線上にほぼ位置させた姿勢
で大口径管路底面上をスライトするので、可撓管体は大
口径管体の底面に対して正確に位置決めされ、可撓管体
を正確な位置に固定することができる。
【0013】可撓管体が長尺の場合には長手方向の何カ
所かで大口径管路内に固定する必要がある。即ち、本発
明に係る可撓管体の敷設方法は、底面円弧状をなす大口
径管路内に可撓管体を敷設するにあたり、上記大口径管
路の底面よりも小径の底面円弧状をなすスライダボート
を用い、複数の弾性バンドを相互に所定間隔をあけて上
記可撓管体に取付け、該複数の弾性バンドをその弾性に
抗して円弧状に変形させた状態で上記複数のスライダボ
ートに係脱可能に係止し、上記大口径管路内には上記可
撓管体を牽引することにより、上記複数のスライダボー
トには上記弾性バンドを係止したスライダボートの重心
を上記大口径管路の中心を上下方向に通る直線上にほぼ
位置した姿勢で上記大口径管路の円弧状底面をスライド
させ、上記大口径管路の長手方向の各所定位置において
上記弾性バンドの係止を解放し、該弾性バンドをその弾
性復元力によって上記大口径管路内面の少なくとも上半
部に密着させることにより上記可撓管体を上記大口径管
路内面に固定するようにしたことを特徴とする。
【0014】複数のスライダボートを用いる場合、複数
の弾性バンドの係止を別々に解放してもよいが、操作の
簡便さを考慮すると、複数のスライダボートを順次連携
させ、牽引方向の手前側のスライダボートを引っ張る
と、複数のスライダボートの弾性バンドが順次解放され
るようにするのがよい。
【0015】即ち、可撓管体に取付けられた複数のスラ
イダボートを順次連携させ、大口径管路内に可撓管体を
牽引した後、牽引方向の手前側のスライダボートを引っ
張ることにより弾性バンドを順次解放するようにするの
が好ましい。
【0016】本発明に係る可撓管体の敷設方法は光ファ
イバー用の保護管の下水道本管への敷設に適用すると、
その効果が大きいが、他の用途の可撓管体の敷設、下水
道本管以外の大口径管路への敷設にも同様に適用でき
る。さらに、本発明に係る敷設方法は可撓管体を地中に
敷設する時ばかりでなく、建築構造物内に敷設する場合
にも同様に適用できる。
【0017】光ファイバー用の保護管の下水道本管に敷
設する場合、保護管は下水道本管内の最も高い位置に固
定するのが望ましい。即ち、弾性バンドの中央を可撓管
体に取付けることにより、可撓管体を大口径管路内面の
中心を上下方向に通る直線上にほぼ固定するのがよい。
【0018】しかし、下水道本管には家庭の公共枡から
延びる取付け管が接続されており、かかる接続箇所につ
いては取付け管の接続部位を避けて保護管を固定する必
要がある。
【0019】そこで、弾性バンドの中央から離れた部位
を可撓管体に取付ける一方、弾性バンドを係止したスラ
イダボートの重心が大口径管路の中心を上下方向に通る
直線上にほぼ位置するようにスライダボートに重錘を取
付けることにより、可撓管体を大口径管路内面の中心を
上下方向に通る直線から周方向に離れた位置に固定する
のがよい。
【0020】上述のように、弾性バンドを中央からずら
せて可撓管体に取付ける場合、可撓管体は長手方向に沿
って湾曲した形状となる。かかる場合、牽引中に可撓管
体に大きな張力を作用させると、可撓管体が真っ直ぐと
なってしまう。そこで、可撓管体の牽引時に該可撓管体
に作用する張力が長手方向に沿って湾曲した可撓管体の
形状を真っ直ぐに伸ばし得る最小の張力以下となるよう
に可撓管体を牽引するのが重要である。
【0021】また、上述の敷設方法に用いる可撓管体の
固定装置も新規である。即ち、本発明によれば、可撓管
体の牽引によって大口径管路内を移動され、大口径管路
内面に可撓管体を位置決めして固定するために用いる可
撓管体の固定装置であって、上記大口径管路の円弧状底
面よりも小径の円弧状底面を有し、上記大口径管路内を
移動しえるスライダボートと、少なくともバンド両端部
に係止受け部が形成され、その長手方向の任意の部位に
上記可撓管体を取付け得る弾性バンドと、該弾性バンド
の両端係止受け部に係合されることにより上記弾性バン
ドをその弾性に抗して円弧状に変形させた状態で上記ス
ライダボートに係止する少なくとも2つの係止部材、及
び該少なくとも2つの係止部材の間を相互に連結する連
結部材とを有するバンド係止機構と、を備えたことを特
徴とする可撓管体の固定装置を提供することができる。
【0022】本発明の特徴の1つはスライダボート、弾
性バンド及びバンド係止機構によって固定装置を構成し
た点にある。これにより、固定装置を非常に簡単な構造
に構築でき、安価に製造でき、又汚物等が付着しても性
能の劣化が懸念されることはなく、更には洗浄も簡単に
行うことができる。また、構造が簡素であるので、運搬
や大口径管路内の移動を円滑に行うことができる。
【0023】スライダボートは大口径管路の円弧状底面
よりも小径の円弧状底面を有し、大口径管路内を移動し
えるものであればよい。例えば、下水道本管に300φ
の合成樹脂パイプが用いられている場合にはその合成樹
脂パイプよりも1規格だけ小径の250φの合成樹脂パ
イプを用いて安価に製作することができる。また、スラ
イダボートは弾性バンドの解放後、大口径管路内を引っ
張って抜き出されるので、滑り性の良好なスライダボー
トを用いるのがよい。
【0024】弾性バンドは弾性を有するものであればよ
く、例えば板ばね等を用いて製作することができる。
【0025】バンド係止機構は少なくとも2つの係止部
材及び連結部材を含んでいればよく、どのような構造で
もよい。例えば、下記の実施形態のように一対の係止ピ
ンと連結板とから構成し、スライダボートの挿通穴に弾
性バンドの両端部を挿通させ、弾性バンド両端部の係止
受け部に係止ピンを差し込んで係合させ、弾性バンドの
弾性復元力を利用して弾性バンドをスライダボートに係
止する構造を採用できるが、一対の係止ピンをスライダ
ボートにスライド自在に支承し、該係止ピンに弾性バン
ドの両端係止受け部を係合させて弾性バンドをスライダ
ボートに係止する構造を採用することもできる。また、
係止部材には係止ピン又は係止ロッドを用いることがで
きる。
【0026】バンド係止機構は適当な方法で操作すれば
よいが、コスト及び操作の簡便さを考慮すると、操作ワ
イヤーや操作ロープ(請求の範囲においては操作ワイヤ
ー類という)を用いるのがよい。即ち、バンド係止機構
の連結部材を引っ張り操作することによって少なくとも
2つの係止部材の係合を解除するための操作ワイヤー類
を更に備えるのがよい。また、隣接するスライダボート
の間は操作ワイヤー類ではなく、操作ロッドで相互に連
携させることもできる。
【0027】また、操作ワイヤー類をスライダボートに
締結する場合、スライダボートの前端部又は後端部には
操作ワイヤー類を挿通してその先端をバンド係止機構の
連結部材に締結し得るストッパ部を設ける一方、スライ
ダボートの後端部又は前端部には操作ワイヤー類の一端
部を締結し得るワイヤー締結部を設けるのがよい。
【0028】さらに、スライダボートには重錘の取付け
部を設けるのか好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体例に基づいて
詳細に説明する。図1ないし図4は本発明に係る可撓管
体の敷設方法の好ましい実施形態を模式的に示し、これ
は光ファイバー用の合成樹脂製保護管を下水道施設に敷
設する場合に適用した例である。下水道施設では地中に
下水道本管(大口径管路)10が埋設され、下水道本管
10には家庭の公共枡12・・・から延びる取付け管1
3・・・が接続され、又下水道本管10には所定の距
離、例えば50m毎にマンホール11・・・が設けられ
ている。
【0030】下水道施設に光ファイバー用の合成樹脂製
保護管(可撓管体)20を敷設する場合、保護管20に
は所定の間隔、例えば10m間隔毎に弾性バンド30・
・・を締結バンド等の適当な治具31・・・を用いて取
付ける。
【0031】この弾性バンド30は板ばね等の帯状金属
板を用いてほぼC字形状に製作され、弾性バンド30の
両端部には円形状の係止受け部32、32が溶接や固定
金具等の適切な手段によって設けられている一方、弾性
バント30の中央には取付け穴の穿設等によって取付け
用の治具、例えば締結バンド31の取付け箇所が形成さ
れている。
【0032】次に、複数の各弾性バンド30を対応する
スライダボート40・・・にその弾性に抗して円弧状に
変形させた状態で係止する。
【0033】このスライダボート40は下水道本管10
に用いた合成樹脂パイプよりも1規格だけ小さい径の合
成樹脂パイプを用いてほぼ半円形状に製作され、両側壁
上端縁には弾性バンド30の幅よりも少し大きい幅の四
角形状の切り欠き41、41が形成され、その内側には
切り欠き41よりも小さい幅の樹脂板43、43がねじ
等の固定手段44・・・によって固定されることによ
り、スライダボート40の両側壁には挿通穴45、45
が形成されている。
【0034】このスライダボート40にはバンド係止機
構が設けられ、該バンド係止機構は2本の係止ピン(係
止部材)46、46、その間を連結する連結板(連結部
材)47及び連結板47の中央に取付けられた連結金具
48から構成され、係止ピン46は弾性バンド30の係
止受け部32に嵌まり込む外径に設定されている。
【0035】また、スライダボート40には前端側に眼
鏡ボルト(ワイヤー締結部)49が取付けられて操作ワ
イヤー(操作ワイヤー類)50の端部を連結できるよう
になっている。他方、スライダボート40の後端側には
眼鏡ボルト(ストッパー部)410が取付けられて操作
ワイヤー50を挿通してバンド係止機構の連結金具48
に連結できるようになっている。
【0036】さらに、スライダボート40の底部には重
錘70が載置されて保持されている。この重錘70はス
ライダボート40を図3に示されるようにスライド中に
望ましい姿勢を維持するためのものであるので、左右の
バランスを考慮して載置するのがよい。また、重錘70
の保持方法は特に限定されず、どのような方法で保持す
るようにしてもよい。
【0037】上述のように保護管10への弾性バンド3
0の取付けが済むと、弾性バンド30をその弾性に抗し
て円弧状に変形させ、両端の係止受け部32、32をス
ライダボート40の挿通穴45、45に挿通し、これに
係止ピン46、46を差し込んで弾性バンド30から手
を離すと、弾性バンド30の弾性復元力によって係止ピ
ン46、46と係止受け部32、32との係合状態が保
持され、弾性バンド30は弾性に抗して円弧状に変形し
た状態でスライダボート40に係止される。
【0038】次に、操作ワイヤー50を後端側の眼鏡ボ
ルト410に通してバンド係止機構の連結金具48に結
び、スライダボート40の前端側の眼鏡ボルト49には
操作ワイヤー50の端部を結び、この操作ワイヤー50
を前方のスライダボート40の眼鏡ボルト410に挿通
してバンド係止機構の連結金具48に結ぶ。同様にして
保護管20の長手方向に並ぶスライダボート40・・・
を順次連携させる。
【0039】次に、保護管20を牽引ロープ60を用い
て下水道本管10内に適切な牽引条件、具体的には保護
管20の湾曲した形状が真っ直ぐに伸びない最大の張力
を越えない程度の張力となるような条件、例えば牽引力
や牽引速度で牽引すると、スライダボート40は図3に
示されるように、その重心を下水道本管10の中心を上
下に通る直線a上にほぼ位置した状態で下水道本管10
の底面上をスライドする。
【0040】保護管20の牽引が済み、操作ワイヤー5
0を牽引方向の手前側から引っ張ると、最後尾のスライ
ダボート40の連結板47が手前に引っ張られて係止ピ
ン46、46が弾性バンド30の係止受け部32、32
から抜け、弾性バンド30はその弾性復元力によって外
方に拡張し、図4に示されるように下水道本管10の内
面上半部にピッタリと密着し、保護管20は下水道本管
10の中心を上下に通る直線a上でかつ下水道本管10
内の最上位置に正確に位置決めされて固定される。
【0041】操作ワイヤー50を更に引っ張ると、バン
ド係止機構の連結板47がスライダボート40の後端側
の眼鏡ボルト410に当たるので、操作ワイヤー50を
更に引っ張ると、最後尾のスライダボート40が牽引方
向の手前側に引っ張られて移動し、これによってスライ
ダボート40の前端側の眼鏡ボルト49に結んだ操作ワ
イヤー50が前方のスライダボート40のバンド係止機
構の連結板47を引っ張るので、そのスライダボート4
0と弾性バンド30との係止を解放することができる。
以後、同様にしてスライダボート40と弾性バンド30
との係止を順次解放して保護管20を下水道本管10内
に正確に位置決めして固定することができる。
【0042】また、取付け管13の接続箇所については
取付け管13を避けるように保護管20を固定するのが
望ましい。かかる場合には図4に二点鎖線で示すように
弾性バンド30の中央から離れた部位を保護管20に取
付ける一方、下水道本管10の中心を上下に通る直線a
に対して保護管20とは対称なスライダボート40の底
部上の位置に重錘70を付加し、スライダボート40の
重心が下水道本管10の中心を上下に通る直線a上にほ
ぼ位置するようにバランスさせ、後は上記と同様にして
下水道本管10内に固定すれば図4に二点鎖線で示され
るようにと取付け管13を避けて固定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る可撓管体の敷設方法の好ましい
実施形態の敷設中の状態を模式的に示す図である。
【図2】 上記実施形態における固定装置を示す分解斜
視図である。
【図3】 上記実施形態において固定前の保護管と下水
道本管との関係を示す図である。
【図4】 上記実施形態における保護管の固定状態を示
す図である。
【符号の説明】
10 下水道本管(大口径管路) 20 保護管(可撓管体) 30 弾性バンド 32 係止受け部 40 スライダボート 46 係止ピン(係止部材) 47 連結板(連結部材) 49 眼鏡ボルト(締結部) 410 眼鏡ボルト(ストッパー) 50 操作ワイヤー(操作ワイヤー類) 70 重錘
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 1/06 305 H02G 1/06 311B 309 603U 311 9/06 Z 603 F16L 1/02 Z 9/06 G02B 6/00 351 (72)発明者 鈴木 健司 香川県綾歌郡飯山町東坂元2051−2 (72)発明者 谷本 順三 香川県丸亀市飯野町東二1681 (72)発明者 橋井 芳正 香川県高松市福岡町3−10−5 Fターム(参考) 2D063 BA11 2H038 CA68 5G369 AA19 BA04 DC04 EA01 EA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面円弧状をなす大口径管路内に可撓管
    体を敷設するにあたり、 上記大口径管路の底面よりも小径の底面円弧状をなすス
    ライダボートを用い、上記可撓管体には弾性バンドを取
    付け、該弾性バンドをその弾性に抗して円弧状に変形さ
    せた状態で上記スライダボートに係脱可能に係止し、 上記大口径管路内には上記可撓管体を牽引することによ
    り、上記スライダボートには上記弾性バンドを係止した
    スライダボートの重心が上記大口径管路の中心を上下方
    向に通る直線上にほぼ位置した姿勢で上記大口径管路の
    底面上をスライドさせ、 上記大口径管路の長手方向の所定位置において上記弾性
    バンドの係止を解放し、該弾性バンドをその弾性復元力
    によって上記大口径管路内面の少なくとも上半部に密着
    させることにより上記可撓管体を上記大口径管路内面に
    固定するようにしたことを特徴とする可撓管体の敷設方
    法。
  2. 【請求項2】 底面円弧状をなす大口径管路内に可撓管
    体を敷設するにあたり、 上記大口径管路の底面よりも小径の底面円弧状をなすス
    ライダボートを用い、複数の弾性バンドを相互に所定間
    隔をあけて上記可撓管体に取付け、該複数の弾性バンド
    をその弾性に抗して円弧状に変形させた状態で上記複数
    のスライダボートに係脱可能に係止し、 上記大口径管路内には上記可撓管体を牽引することによ
    り、上記複数のスライダボートには上記弾性バンドを係
    止したスライダボートの重心を上記大口径管路の中心を
    上下方向に通る直線上にほぼ位置した姿勢で上記大口径
    管路の円弧状底面をスライドさせ、 上記大口径管路の長手方向の各所定位置において上記弾
    性バンドの係止を解放し、該弾性バンドをその弾性復元
    力によって上記大口径管路内面の少なくとも上半部に密
    着させることにより上記可撓管体を上記大口径管路内面
    に固定するようにしたことを特徴とする可撓管体の敷設
    方法。
  3. 【請求項3】 上記可撓管体に取付けられた複数のスラ
    イダボートを順次連携させ、上記大口径管路内に上記可
    撓管体を牽引した後、牽引方向の手前側の上記スライダ
    ボートを引っ張ることにより上記複数の弾性バンドを順
    次解放するようにした請求項2記載の可撓管体の敷設方
    法。
  4. 【請求項4】 上記弾性バンドの中央を上記可撓管体に
    取付けることにより、該可撓管体を上記大口径管路の中
    心を上下方向に通る直線上にほぼ位置させて上記大口径
    管路内面に上記可撓管体を固定するようにした請求項1
    ないし3のいずれかに記載の可撓管体の敷設方法。
  5. 【請求項5】 上記弾性バンドの中央から離れた部位を
    上記可撓管体に取付ける一方、上記弾性バンドを係止し
    たスライダボートの重心が上記大口径管路の中心を上下
    方向に通る直線上にほぼ位置するように上記スライダボ
    ートに重錘を取付けることにより、上記大口径管路の中
    心を上下方向に通る直線から周方向に離れた位置に上記
    可撓管体を固定するようにした請求項1ないし3のいず
    れかに記載の可撓管体の敷設方法。
  6. 【請求項6】 上記可撓管体の牽引時に該可撓管体に作
    用する張力が長手方向に沿って湾曲した上記可撓管体の
    形状を真っ直ぐに伸ばし得る最小の張力以下となるよう
    に上記可撓管体を牽引するようにした請求項5記載の可
    撓管体の敷設方法。
  7. 【請求項7】 可撓管体の牽引によって大口径管路内を
    移動され、大口径管路内面に可撓管体を位置決めして固
    定するために用いる可撓管体の固定装置であって、 上記大口径管路の円弧状底面よりも小径の円弧状底面を
    有し、上記大口径管路内を移動しえるスライダボート
    と、 少なくともバンド両端部に係止受け部が形成され、その
    長手方向の任意の部位に上記可撓管体を取付け得る弾性
    バンドと、 該弾性バンドの両端係止受け部に係合されることにより
    上記弾性バンドをその弾性に抗して円弧状に変形させた
    状態で上記スライダボートに係止する少なくとも2つの
    係止部材、及び該少なくとも2つの係止部材の間を相互
    に連結する連結部材とを有するバンド係止機構と、を備
    えたことを特徴とする可撓管体の固定装置。
  8. 【請求項8】 上記バンド係止機構の連結部材を引っ張
    り操作することによって上記少なくとも2つの係止部材
    の係合を解除するための操作ワイヤー類を更に備えた請
    求項7記載の可撓管体の固定装置。
  9. 【請求項9】 上記スライダボートの前端部又は後端部
    には操作ワイヤー類を挿通してその先端を上記バンド係
    止機構の連結部材に締結し得るストッパ部が設けられる
    一方、上記スライダボートの後端部又は前端部には操作
    ワイヤー類の一端部を締結し得るワイヤー締結部が設け
    られている請求項8記載の可撓管体の固定装置。
  10. 【請求項10】 上記スライダボートには重錘の取付け
    部が設けられている請求項7ないし9のいずれかに記載
    の可撓管体の固定装置。
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