JP2002335564A - 携帯電話機の自動発着信制御システム及び方法 - Google Patents

携帯電話機の自動発着信制御システム及び方法

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JP2002335564A
JP2002335564A JP2001136745A JP2001136745A JP2002335564A JP 2002335564 A JP2002335564 A JP 2002335564A JP 2001136745 A JP2001136745 A JP 2001136745A JP 2001136745 A JP2001136745 A JP 2001136745A JP 2002335564 A JP2002335564 A JP 2002335564A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現在ユーザの利用している携帯電話機等に追
加設備を必要とせずに、特定領域での利用マナー、公共
交通機関利用時のマナー向上に寄与する。 【解決手段】 基地局100と交信を行う携帯電話機2
00の自動発着信制御システムに、前記携帯電話機と交
信を行い、前記携帯電話機のおかれる状況を把握する状
況把握部103Aと、前記状態把握部により把握された
前記携帯電話機のおかれる状況に基づいて前記携帯電話
機の発着信抑制を行う発着信抑制部103Bとを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車運転中、電車内の
ように移動体内での安全向上、利用を控えるべき場所で
の利用マナーの向上を図る携帯電話機の自動発着信制御
システムに関する。特に、本発明は、現在ユーザの利用
している携帯電話機等に対する追加投資することなく、
上記目的を実現できる携帯電話機の自動発着信制御シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平11−275649号公報には、
移動端末装置の利用マナー向上策として、着信応答を禁
止する特定領域に設けられている発振器から特定制御信
号を受信すると、移動端末装置側に着信応答を禁止させ
る方法が開示されている。上記方法では、移動端末装置
側に発着信抑制機能モードを持ち且つ特定制御信号を受
信/解読し、発着信抑制機能を起動/終了するシステム
をもつ場合にのみにしか効果が得られず、さらに、特定
制御信号の発信機が取り付けられている場合のみ有効で
ある。
【0003】したがって、移動端末装置側に発着信抑制
機能がなく、又は、発着信を禁止したい領域に上記発振
器が設置されていない場合には、上記の利用マナー向上
の効果を得ることができないという第1の問題がある。
さらに、特開平11−187091号公報には公共交通
機関利用時等の利用マナー向上策として、携帯端末装置
にドップラー効果を用いて移動速度を測定し、高速移動
中には着信応答を禁止させる方法が開示されている。
【0004】この方法では、携帯端末装置が速度判定を
行う機能を有している必要がある。したがって、携帯端
末装置が上記移動測定機能を有していない場合には、公
共交通機関利用時等の利用マナー向上の効果を得ること
ができないという第2の問題がある。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】したがって、本発明は
上記問題点に鑑みて、現在ユーザの利用している携帯電
話機等に追加設備を必要とせずに、特定領域での利用マ
ナー、公共交通機関利用時のマナー向上に寄与できる携
帯電話機の自動発着信制御システム及び方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するために、基地局と交信を行う携帯電話機の自動発
着信制御システムにおいて、前記携帯電話機と交信を行
い、前記携帯電話機のおかれている状況を把握する状況
把握部と、前記状態把握部により把握された前記携帯電
話機のおかれている状況に基づいて前記携帯電話機の発
着信抑制を行う発着信抑制部とを備えることを特徴とす
る携帯電話機の自動発着信制御システムを提供する。
【0007】この手段により、基地局の一部を変更し、
現在ユーザの利用している携帯電話機等に追加設備を必
要とせずに、特定領域での利用マナー向上、公共交通機
関利用時のマナー向上に寄与できる。好ましくは、前記
状況把握部は、前記携帯電話機が前記基地局の受け持つ
セルを通過する通過時間と前記セルの大きさから、前記
携帯電話機の平均移動速度を算出し、算出された前記平
均移動速度で移動している移動体内、すなわち、利用を
控えるべき場所におかれているとの前記携帯電話機の状
況を把握する。
【0008】この手段により、利用者が自動車を運転中
であるか又は電車内にいるというように移動体内、すな
わち、利用を控えるべき場所での利用状況が把握され
る。好ましくは、前記状況把握部は、前記携帯電話機の
セル通過時に受信される電波強度が所定値以上であり、
且つ、前記基地局の切替前後で受信される電波強度の傾
きが所定値以上である場合にのみ、前記平均値移動速度
の算出を行う。
【0009】この手段により、平均移動速度の変動が小
さくなり、携帯電話機がセルを通過する仕方により平均
移動速度の変動が大きくならないので、状況把握部によ
る状況把握が正確になる。好ましくは、前記状況把握部
は、前記基地局で指向性を持つ送受信設備を用い、前記
指向性に応じて前記セルをゾーンに分割している場合に
は、前記ゾーンを通過する通過時間と前記ゾーンの大き
さから、前記携帯電話機の平均移動速度を算出し、算出
された前記平均移動速度で移動している移動体内、すな
わち、利用を控えるべき場所におかれているとの前記携
帯電話機の状況を把握する。
【0010】この手段により、ゾーンを単位で携帯電話
機の平均移動速度を計測することにより、携帯電話機の
状況を把握することが可能になる。好ましくは、前記発
着信抑制部は、前記携帯電話機のおかれている状況に基
づいて、前記携帯電話機の発信要求に対してアラートを
行って発信を抑制する。この手段により、安全の向上、
利用マナー向上の啓蒙を実現することが可能になる。
【0011】好ましくは、前記基地局に他の携帯電話機
からの接続要求があった場合は、前記発着信抑制部は、
前記携帯電話機のおかれている状況に基づいて、接続要
求を行う者に対して、接続できない旨のアラートを行
い、又は前記アラートを自動留守番電話に録音し着信を
抑制する。この手段により、安全の向上、利用マナー向
上の啓蒙を実現することが可能になる。
【0012】好ましくは、前記セルを小さくしてマイク
ロセル化したり、又は前記セルを多ゾーン化している場
合には、前記状況把握部は、特定のセル又はゾーンを、
利用を控える場所と設定し、前記携帯電話機が前記特定
のセル又はゾーンにおかれている場合には、利用を控え
る場所におかれているとの前記携帯電話機の状況を把握
する。この手段により、特定領域の状況把握、例えば、
飛行場の滑走路にいるとの状況把握、病院の敷地内にい
るとの状況把握が行われると、従事者以外の第3者によ
り飛行機の離陸時の操作、医療機器に影響が及ぼされる
のを防止し、利用マナー向上の啓蒙を実現することが可
能になる。
【0013】さらに、本発明は、基地局と交信を行う携
帯電話機の自動発着信制御システムにおいて、前記携帯
電話機の現在位置を一定時間毎に算出するGPSと、前
記GPSの現在位置、前記現在位置より算出される平均
移動速度から前記携帯電話機のおかれている状況を把握
し、前記携帯電話機の発着信を制御する発着信制御部と
を備えることを特徴とする携帯電話機の自動発着信制御
システムを提供する。
【0014】この手段により、より一層精度の高い、発
着信抑制モードを実現することが可能になる。さらに、
本発明は、基地局と交信を行う携帯電話機の自動発着信
制御方法において、前記携帯電話機と交信を行い、前記
携帯電話機のおかれている状況を把握する工程と、把握
された前記携帯電話機のおかれている状況に基づいて前
記携帯電話機の発着信抑制を行う工程とを備えることを
特徴とする携帯電話機の自動発着信制御方法を提供す
る。
【0015】この手段により、上記発明と同様に、基地
局を一部変更し、現在ユーザの利用している携帯電話機
等に追加設備を必要とせずに、特定領域での利用マナー
向上、公共交通機関利用時のマナー向上に寄与できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明に係る携帯電
話機の自動発着信制御システムの概略構成を示すブロッ
ク図である。本図に示すように、携帯電話機200の近
傍に複数の基地局100、110があり、携帯電話機2
00は複数の基地局100、110から間欠的に受信を
行い、常に無線電波強度(電界強度)を計測しており、
その結果を属している基地局100に随時発信してい
る。
【0017】複数の基地局100、110の各々に制御
回線300を介して接続される移動通信交換機400
は、携帯電話機200が発信する無線電波強度の測定結
果に基づいて、ハンドオーバ、すなわち、受信電波の強
い方の基地局へ携帯電話機200の接続切替えを行う。
すなわち、移動通信交換機400では、携帯電話機20
0の交信先として基地局100がふさわしいか否かの判
定を行っており、その結果、他の基地局、例えば、基地
局110の方がふさわしいと判定された場合には、制御
回線300を介して、携帯電話機200と同構成の基地
局110と交信し、基地局110に携帯電話機200の
交信先になるように要請が行われる。
【0018】基地局110にて携帯電話機200の交信
先としての登録が完了すれば、基地局100から携帯電
話機200へ新たな交信先となる基地局情報が通知さ
れ、携帯電話機200の交信先としての登録が抹消され
る。複数の基地局100、110の代表例として、基地
局100の構成について以下に説明を行う。
【0019】基地局100には、電話制御部101が設
けられ、電話制御部101は、携帯電話機200との通
信制御を行う。さらに、電話制御部101には無線制御
部102が接続され、無線制御部102は、基地局10
0の交信相手である携帯電話機200の発着信を仲介
し、さらに、間欠的に一定強度の電波を発信している。
【0020】さらに、基地局100には発着信制御部1
03が設けられ、さらに、発着信制御部103は、CP
U(中央演算装置)で構成され、状況把握部103Aと
発着信抑制部103Bを有する。状況把握部103A
は、移動通信交換機400から基地局の切替時に携帯電
話機200のこれまでの基地局切替情報を入手し、携帯
電話機200のおかれる利用状況を把握して、利用を控
えるべき場所か否か、自動車運転中、電車内のように移
動体内、すなわち、利用を控えるべき場所での利用か否
かを判断し、発着信抑制部103Bは、状況把握部10
3Aの判断に応じて、利用マナー、安全の向上を図るた
めに、携帯電話機200を発着抑制するモードにして、
必要であれば、着信要求に対して警告を与える。
【0021】図2は図1における発着信制御部103の
状況把握部103Aの動作例を説明す図である。本図に
示すように、基地局100が受け持つ区域であるセル5
00から基地局110が受け持つ区域であるセル510
に携帯電話機200が移動するとする。1つのセルの大
きさは、都市部では数kmの長さ(L)であるが、通
常、セル毎に決まっている。
【0022】発着信制御部103の状況把握部103A
では、移動通信交換機400から入手した基地局切替情
報を基に、基地局100への切替後、基地局110の切
替までの時間間隔(T)を計測し、携帯電話機200が
セル500を移動する平均移動速度(V)が算出され
る。状況把握部103Aでは、予め定められた第1の閾
値(V1)を有し、算出された平均移動速度を上記第1
の閾値(V1)と比較し、これを越えた場合には、携帯
電話機200の利用者が自動車を運転中であるか又は電
車内にいるというように移動体内、すなわち、利用を控
えるべき場所での利用状況が把握される。
【0023】したがって、本発明によれば、基地局の一
部を変更し、現在ユーザの利用している携帯電話機等に
追加設備を必要とせずに、特定領域での利用マナー、公
共交通機関利用時のマナー向上に寄与できる。図3は図
1における発着信制御部103の状況把握部103Aに
関する別の動作例を説明す図である。
【0024】本図に示すように、基地局100が指向性
を持つ送受信設備を用いている場合には、1つのセル5
20は上記の指向性に応じていくつかのゾーンに、例え
ば、ゾーンA、B、Cの3ゾーンに分割され、それぞれ
のゾーンは、移動通信交換機400により、セルと同等
の切替制御が行われる。この場合には、状況把握部10
3Aにより、ゾーンを単位で携帯電話機200の平均移
動速度を計測することにより、携帯電話機200のおか
れる状況を把握することが可能になる。
【0025】発着信制御部103の発着信抑制部103
Bでは、状況把握部103Aの運転中、電車内というよ
うに移動体内、すなわち、利用を控えるべき場所での状
況把握に基づいて、電話制御部101、無線制御部10
2に指令を出し、予め定められた発着信抑制モードに自
動移行する。上記の発着信抑制モードに移行すると、電
話制御部101は外部から携帯電話機200へ接続要求
があった場合は、要求者に対して何らかの接続アラート
を発する。
【0026】例えば、この接続アラートは音声によって
携帯電話機の所有者が高速移動中であり接続することで
マナー違反になる可能性を示唆するものでもよいし、自
動留守番電話のようなものでもよい。これにより、安全
の向上、利用マナー向上の啓蒙を実現することが可能に
なる。また、電話制御部101では無線制御部102を
介して携帯電話機200に指令を出し、携帯電話機20
0を発着信抑制モードへと移行させる。
【0027】携帯電話機200が発着信抑制モードへ移
行しなかった場合(対応機種で無い場合等)でも、携帯
電話機200の利用者が発信要求した際に何らかのアラ
ートを電話制御部101から出すことで、外部からの接
続要求と同様に携帯電話機200の利用者に注意を喚起
し、利用マナー向上の啓蒙を実現することが可能にな
る。
【0028】なお、逆に算出した平均移動速度が予め定
められた第1の閾値(V1)以下になった場合には、発
着信抑制部103Bは電話制御部101、無線制御部1
02に指令を出し、発着信抑制モードを自動解除する。
次に、算出された上記の平均移動速度の精度向上につい
て説明を行う。図4はセルの中央付近を縦断又は横断す
る場合の平均移動速度を算出する例を説明する図であ
る。
【0029】本図に示すように、一列に配列されるセル
C1、C2、C3を携帯電話機200がA、B、Cのよ
うにセルの中央を縦断する場合には、基地局の切替時に
計測される時間間隔(T)、セルの大きさ(L)から平
均移動速度が算出される。上記の第1の閾値(V1)
は、セルの中央を横断する平均移動速度に対して、予め
定められている。
【0030】図5はセルの外苑近傍を横切る場合の平均
移動速度を算出する例を説明する図である。本図に示す
ように、隣接して配列されるセルC1’、C2’、C
3’のそれぞれを携帯電話機200がA’、B’、C’
のようにセルの外苑を横切る場合には、基地局の切替時
に計測される時間間隔(T’)、セルの大きさ(L)か
ら平均移動速度が算出される。
【0031】セルの外苑を横切る平均移動速度は、ゆっ
くりとして携帯電話機200が移動しても、T≫T’で
あるので、短距離で低速度の移動にも拘わらず、大きく
見積もられ、予め定められた第1の閾値(V1)を越え
ることが予想される。このように携帯電話機200がセ
ルを通過する仕方により、平均移動速度の変動が生じ、
この変動に起因して、状況把握部103Aによる状況把
握が不正確になる。
【0032】このため、携帯電話機200が間欠受信す
る下記の電波強度に基づいて平均移動速度の精度を高め
る。図6は図4のセル中央の縦断時に携帯電話機200
が間欠受信する電波強度を示すグラフである。本図に示
すように、一列に配列されるセルC1、C2、C3の中
央を携帯電話機200がA、B、Cのように縦断する場
合には、携帯電話機200が受信する電波強度は基地局
の近傍を通過するので大きく、基地局切替前後の電波強
度の減衰率変動が大きい。
【0033】図7は図5のセル外苑を横切る時に携帯電
話機200が間欠受信する電波強度を示すグラフであ
る。本図に示すように、隣接して配列されるセルC
1’、C2’、C3’のそれぞれの外苑を携帯電話機2
00がA’、B’、C’のように横切る場合には、携帯
電話機200が受信する電波強度は基地局から離れたセ
ルの外苑を通過するので小さく、基地局切替前後の電波
強度の減衰率変動が小さい。
【0034】図6と図7を比較すると、前述のように、
セル通過時に、図6の電波強度が図7よりも大きく、電
波強度に大きな差異がある。さらに、図6と図7を比較
すると、電波強度の大きさの差異に起因して、図6にお
ける基地局切替前後の電界強度の傾きが図7よりも大き
く、基地局切替前後の電界強度の傾きに大きな差異があ
る。
【0035】セル通過時の電波強度の差異、基地局切替
前後の電界強度傾きの差異に基づいて、状況把握部10
3Aには、予め定められた第2の閾値(E2)、第3の
閾値(E3)が設定され、電波強度の大きさ(E)が第
2の閾値(E2)と比較され、基地局切替前後の電界強
度の傾き(ΔE)が第3の閾値(ΔE3)と比較され
る。状況把握部103Aでは、電波強度(E)の差異、
電界強度傾き(ΔE)の差異に基づいて、以下のよう
に、平均移動速度(V)の変動を抑制し、精度の向上を
行う。
【0036】図8は平均移動速度の変動を抑制するため
の発着信制御部103の動作を説明するフローチャート
である。ステップS601において、発着信制御部10
3の状況把握部103Aでは、セル通過中の電波強度E
を第2の閾値(E2)と比較する。電波強度Eが第2の
閾値(E2)未満である場合には処理を終了する。これ
により、携帯電話機200が基地局から離れたセルの外
苑を通過する場合には、平均移動速度の算出から除外す
る。
【0037】ステップS602において、電波強度Eが
第2の閾値(E2)以上である場合には、ハンドオーバ
発生近辺、すなわち基地局切替前後に電界強度の傾き
(ΔE)を第3の閾値(ΔE3)と比較する。電波強度
の傾きΔEが第3の閾値(ΔE3)未満である場合には
処理を終了する。このように、ステップS601とステ
ップS602のダブルチェックにより、携帯電話機20
0が基地局から離れたセルの外苑を通過する場合には、
該当する平均移動速度の算出を算出処理から除外してス
テップS603に進む。
【0038】ステップS603において、状況把握部1
03Aでは、算出した平均移動速度(V)と第1の閾値
(V1)とを比較する。ステップS604において、平
均移動速度(V)が第1の閾値(V1)以上である場合
には、発着信制御部103の発着信抑制部103Bが発
着信抑制モードになっているか否かを判断する。既に発
着信抑制モードの場合には処理を終了する。
【0039】ステップS605において、発着信抑制モ
ードになっていない場合には、発着信抑制モードに移行
し、処理を終了する。ステップS606において、発着
信制御部103の発着信抑制部103Bが発着信抑制モ
ードになっているか否かを判断する。発着信抑制モード
になっていない場合には処理を終了する。
【0040】ステップS607において、発着信抑制モ
ードになっている場合には発着信抑制モードを解除し、
処理を終了する。したがって、本発明によれば、平均移
動速度の変動が小さくなり、携帯電話機がセルを通過す
る仕方により平均移動速度の変動が大きくならないの
で、状況把握部103Aによる状況把握が正確になる。
【0041】次に、セルを小さくしてマイクロセル化し
たり、セルを多ゾーン化している場合には、携帯電話機
200が一定のエリア内にいることを特定することも可
能な場合がある。例えば、飛行場では、状況把握部10
3Aにより、携帯電話機200がターミナル内にいるか
滑走路内にいるかの状況を把握することが可能になる。
【0042】さらに、病院では、状況把握部103Aに
より、携帯電話機200が病院の敷地内にいるかの状況
を把握することが可能になる。発着信抑制部103Bで
は、発着信抑制部103Bにより飛行場の滑走路にいる
との状況把握、病院の敷地内にいるとの状況把握が行わ
れると、発着信抑制モードに移行する。これにより、従
事者以外の第3者により飛行機の離陸時の操作、ペース
メーカーを含む医療機器に影響が及ぼされるのを防止
し、利用マナー向上の啓蒙を実現することが可能にな
る。
【0043】図9は、図1の変形例であり、携帯電話機
200がGPSを有する例を示す図である。本図に示す
ように、携帯電話機200はGPS(Global P
ositioning System)201の機能を
有するハイブリッド端末であり、さらに、発着信抑制部
202を有する。
【0044】GPS201は携帯電話機200の現在位
置を一定時間毎に算出し、発着信抑制部202は、予め
定められた第4の閾値(V4)を有し、GPS201で
算出された現在位置データを基に、携帯電話機200の
平均移動速度を算出し、算出された平均移動速度が第4
の閾値(V4)以上である場合には、独自に、発着信抑
制モードに移行する。
【0045】さらに、携帯電話機200の発着信抑制部
202は、例えば、基地局100のセル500に入った
ら、基地局100の発着信抑制部103Bから利用を控
えるべき場所の位置データを入手し、GPS201で算
出された位置データと比較し一致する場合には、発着信
抑制モードに移行する。このようにして、より一層精度
の高い、発着信抑制モードを実現することが可能にな
る。
【0046】以上、携帯電話機について説明を行った
が、PHS(Personal Handy Phon
e)、携帯情報端末(PDA)にも適用可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
携帯電話機と交信を行い、携帯電話機のおかれる状況を
把握し、把握された携帯電話機のおかれる状況に基づい
て携帯電話機の発着信抑制を行うようにしたので、基地
局を一部変更し、現在ユーザの利用している携帯電話機
等に追加設備を必要とせずに、特定領域での利用マナー
向上、公共交通機関利用時のマナー向上に寄与できる。
【0048】さらに、携帯電話機のセル通過時に受信さ
れる電波強度が所定値以上であり、且つ、基地局の切替
前後で受信される電波強度の傾きが所定値以上である場
合にのみ、平均値移動速度の算出を行うようにしたの
で、平均移動速度の変動が小さくなり、携帯電話機がセ
ルを通過する仕方により平均移動速度の変動が大きくな
らないので、状況把握部による状況把握が正確になる。
【0049】さらに、携帯電話機の状況に基づいて、携
帯電話機の発信要求に対してアラートを行って発信を抑
制し、且つ、基地局に他の携帯電話機からの接続要求が
あった場合は、携帯電話機のおかれる状況に基づいて、
接続要求を行う者に対して、接続できない旨のアラート
を行い、又はそのアラートを自動留守番電話に録音し着
信を抑制するようにしたので、安全の向上、利用マナー
向上の啓蒙を実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯電話機の自動発着信制御シス
テムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1における発着信制御部103の状況把握部
103Aの動作例を説明す図である。
【図3】図1における発着信制御部103の状況把握部
103Aに関する別の動作例を説明す図である。
【図4】セルの中央付近を縦断又は横断する場合の平均
移動速度を算出する例を説明する図である。
【図5】セルの外苑近傍を横切る場合の平均移動速度を
算出する例を説明する図である。
【図6】図4のセル中央の縦断時に携帯電話機200が
間欠受信する電波強度を示すグラフである。
【図7】図5のセル外苑を横切る時に携帯電話機200
が間欠受信する電波強度を示すグラフである。
【図8】平均移動速度の変動を抑制するための発着信制
御部103の動作を説明するフローチャートである。
【図9】図1の変形例であり、携帯電話機200がGP
Sを有する例を示す図である。
【符号の説明】
100、110…基地局 101…電話制御部 102…無線制御部 103…発着信制御部 103A…状況把握部 103B…発着信抑制部 200…携帯電話機 201…GPS 202…発着信抑制部 300…制御回線 400…移動通信交換機 500、510…セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K024 AA64 AA65 CC11 5K027 AA11 BB09 HH11 HH14 5K067 AA34 AA35 BB04 BB08 CC22 DD28 DD43 DD44 EE02 EE10 EE23 FF03 FF05 FF20 GG01 GG11 GG12 HH12 HH22 JJ56 JJ63

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局と交信を行う携帯電話機の自動発
    着信制御システムにおいて、 前記携帯電話機と交信を行い、前記携帯電話機のおかれ
    る状況を把握する状況把握部と、 前記状態把握部により把握された前記携帯電話機のおか
    れる状況に基づいて前記携帯電話機の発着信抑制を行う
    発着信抑制部とを備えることを特徴とする携帯電話機の
    自動発着信制御システム。
  2. 【請求項2】 前記状況把握部は、前記携帯電話機が前
    記基地局の受け持つセルを通過する通過時間と前記セル
    の大きさから、前記携帯電話機の平均移動速度を算出
    し、算出された前記平均移動速度で移動している移動体
    内におかれるとの前記携帯電話機の状況を把握すること
    を特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機の自動発着
    信制御システム。
  3. 【請求項3】 前記状況把握部は、前記携帯電話機のセ
    ル通過時に受信される電波強度が所定値以上であり、且
    つ、前記基地局の切替前後で受信される電波強度の傾き
    が所定値以上である場合にのみ、前記平均値移動速度の
    算出を行うことを特徴とする、請求項2に記載の携帯電
    話機の自動発着信制御システム。
  4. 【請求項4】 前記状況把握部は、前記基地局で指向性
    を持つ送受信設備を用い、前記指向性に応じて前記セル
    をゾーンに分割している場合には、前記ゾーンを通過す
    る通過時間と前記ゾーンの大きさから、前記携帯電話機
    の平均移動速度を算出し、算出された前記平均移動速度
    で移動している移動体内におかれているとの前記携帯電
    話機の状況を把握することを特徴とする、請求項1に記
    載の携帯電話機の自動発着信制御システム。
  5. 【請求項5】 前記発着信抑制部は、前記携帯電話機の
    おかれている状況に基づいて、前記携帯電話機の発信要
    求に対してアラートを行って発信を抑制することを特徴
    とする、請求項1に記載の携帯電話機の自動発着信制御
    システム。
  6. 【請求項6】 前記基地局に他の携帯電話機からの接続
    要求があった場合は、前記発着信抑制部は、前記携帯電
    話機のおかれている状況に基づいて、接続要求を行う者
    に対して、接続できない旨のアラートを行い、又は前記
    アラートを自動留守番電話に録音し着信を抑制すること
    を特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機の自動発着
    信制御システム。
  7. 【請求項7】 前記セルを小さくしてマイクロセル化し
    たり、又は前記セルを多ゾーン化している場合には、前
    記状況把握部は、特定のセル又はゾーンを、利用を控え
    る場所として設定し、前記携帯電話機が前記特定のセル
    又はゾーンにおかれている場合には、利用を控える場所
    におかれているとの前記携帯電話機の状況を把握するこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機の自動発
    着信制御システム。
  8. 【請求項8】 基地局と交信を行う携帯電話機の自動発
    着信制御システムにおいて、 前記携帯電話機の現在位置を一定時間毎に算出するGP
    Sと、 前記GPSの現在位置、前記現在位置より算出される平
    均移動速度から前記携帯電話機のおかれている状況を把
    握し、前記携帯電話機の発着信を制御する発着信制御部
    とを備えることを特徴とする携帯電話機の自動発着信制
    御システム。
  9. 【請求項9】 基地局と交信を行う携帯電話機の自動発
    着信制御方法において、 前記携帯電話機と交信を行い、前記携帯電話機のおかれ
    ている状況を把握する工程と、 把握された前記携帯電話機のおかれている状況に基づい
    て前記携帯電話機の発着信抑制を行う工程とを備えるこ
    とを特徴とする携帯電話機の自動発着信制御方法。
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