JP2002334691A - 電池の集電体およびそれを用いた電池の製造方法 - Google Patents

電池の集電体およびそれを用いた電池の製造方法

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JP2002334691A JP2001139294A JP2001139294A JP2002334691A JP 2002334691 A JP2002334691 A JP 2002334691A JP 2001139294 A JP2001139294 A JP 2001139294A JP 2001139294 A JP2001139294 A JP 2001139294A JP 2002334691 A JP2002334691 A JP 2002334691A
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池の内部抵抗を低くして、電池の放電性能
などを高く維持できる電池の集電体およびそれを用いた
電池の製造方法を得る。 【解決手段】 集電体8・9の切り欠き部12の一対の
対向状縁部12a・12bが、電極体5・6の巻回の中
心側から外側へそれぞれ延びるとともに電極体5・6側
へそれぞれ折り曲げられる。前記一対の対向状縁部12
a・12bの間隔は、電極体5・6の巻回の中心側へ向
かうに従って狭くなって、一対の対向状縁部12a・1
2b間に位置する電極体5・6の円弧の長さが前記巻回
の中心側と外側とで等しくなっている。一対の対向状縁
部12a・12bを電極体5・6の端部に接した状態
で、切り欠き部12を挟むように一対の溶接電極棒14
・15を集電体8・9にあてがって、溶接電極棒14・
15間に電流を流すことで、集電体8・9が電極体5・
6の端部に溶着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ電池やリ
チウム二次電池などの電池の集電体およびそれを用いた
電池の製造方法に関し、渦巻状に巻回された電極体と集
電体との接合構造を改良したものである。
【0002】
【従来の技術】電動工具の電源などに汎用されるアルカ
リ電池などの電池は、その電池ケース内に、渦巻状に巻
回された正負の電極体と、各電極体の幅方向の端部にそ
れぞれ接合する板状の正負極の集電体とを装填してお
り、各電極体の端部と各集電体とがシリーズスポット溶
接される。
【0003】例えば特開平10−188997号公報や
特開平11−31497号公報や特開平11−1679
14号公報に示すごとく、集電体には、切り欠き部が設
けられており、この切り欠き部の対向する一対の縁部を
下向きに折り曲げて、この折り曲げ部分の下端を電極体
の端部に接当させる。そして、切り欠き部を挟んだ集電
体上の位置に一対の溶接電極棒をそれぞれあてがい、溶
接電極棒間に溶接電流を流して、電極体の端部と集電体
の折り曲げ部分の下端とを溶接する。
【0004】これは、溶接電極棒間に切り欠き部が介在
することで集電体のみを流れる溶接電流(無効電流)が
減少するため、溶接電極棒からのほぼ全溶接電流が、前
記集電体の折り曲げ部分の下端を介して電極体の端部に
流れ、電極体と集電体とが適正に溶接されるといった利
点がある。
【0005】ところで、大電流で放電される二次電池な
どでは、電池の内部抵抗を小さくして電池から大電流が
取り出せるように、電極体の巻回方向の長さを長くする
ことになるが、そのような長い電極体の各部位での充放
電反応を均一に行わせるためには、電極体の長さ方向に
対し、電極体と集電体との溶接点の間隔を均一にすると
ともに、より多くの溶接点を設ける必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の電極体と集電体
との溶接の際には、一方の溶接電極棒から集電体へ流れ
込んだ溶接電流は、集電体の切り欠き部における対向状
縁部の一方の下端から電極体の端部へ流れて、切り欠き
部の対向状縁部間に位置する電極体をその巻回方向に流
れたのち、切り欠き部の対向状縁部の他方の下端を介し
て他方の溶接電極棒へ流れ出る。
【0007】前記公報のものでは、前記切り欠き部の対
向状縁部が互いに平行なため、切り欠き部の対向状縁部
間に位置する電極体は、周率の関係で、巻回の内周側の
円弧の長さが外周側の円弧の長さよりも長くなる。この
ため、前記電極体は、内周側の円弧の抵抗値が外周側の
円弧の抵抗値よりも高くなり、前記電極体の内周側の円
弧で溶接電流値が小さくなって溶接不良などが生じるお
それがある。
【0008】前記溶接不良が生じることで電極体と集電
体との溶接点が減るうえに、その溶接点の減少によって
電極体と集電体との溶接点の間隔が不均一になる。この
結果、電池の内部抵抗が高くなって電池の充放電性能な
どが低下するところに問題があった。また、電池の部品
点数を削減するなどして電池の製造コストの低減化など
を図ることや、大電流を通電するために集電体の厚みを
大きくして集電体の抵抗を低くしながら、電池の製造の
容易化を図ることなどが電池の製造上必要である。
【0009】本発明の目的は、集電体と電極体とを確実
に溶接して、その溶接点の間隔を均一にすることで電池
の放電性能などを高く維持できる電池の集電体およびそ
れを用いた電池の製造方法を得ることにある。本発明の
目的は、電池の製造コストの低減化を図ることにある。
また本発明の目的は、集電体の厚みを大きくして集電体
の抵抗を低くできながら、電池の製造の容易化を図るこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明が対象とする電池
の集電体は、渦巻状に巻回された電極体5・6の幅方向
の端部に沿って配置されて、前記電極体5・6の幅方向
の端部に接合される。集電体8・9は、対向する一対の
縁部12a・12bを有する切り欠き部12を少なくと
も一つ有しており、前記一対の対向状縁部12a・12
bが、前記電極体5・6の巻回の中心側から外側へそれ
ぞれ延びるとともに、前記電極体5・6側へそれぞれ折
り曲げられている。前記一対の対向状縁部12a・12
bどうしの間隔は、前記電極体5・6の巻回の中心側へ
向かうに従って狭くなって、前記一対の対向状縁部12
a・12b間に位置する電極体5・6の円弧の長さが、
前記巻回の中心側と外側とにわたって等しくなる。ここ
での電池には、一次電池と二次電池とが含まれる。
【0011】前記電池ケース2の開口部には封口体4が
装着されるようになっており、前記集電体8は、図10
に示すごとく前記封口体4に連結するための連結部8b
が外周部に一体形成されているものにすることができ
る。そのうえで、図12に示すごとく前記連結部8bが
断面V字状の折り曲げ部8dを有するものにすることが
できる。ここでは、連結部8bが折り曲げ部8dを一つ
のみ有する場合と複数有する場合とが含まれる。
【0012】集電体9は、図8に示すごとく電池ケース
2の内底部に連結するための接続部9bを中央部に一体
に設けたものにすることができる。
【0013】本発明が対象とする電池の製造方法は、渦
巻状に巻回された電極体5・6の端部に集電体8・9を
接触させて溶接するものである。前記集電体8・9は、
切り欠き部12を少なくとも一つ有しており、前記切り
欠き部12の一対の対向状縁部12a・12bが前記電
極体5・6の巻回の中心側から外側へそれぞれ延びると
ともに前記電極体5・6側へそれぞれ折り曲げられ、前
記一対の対向状縁部12a・12bどうしの間隔が、前
記電極体5・6の巻回の中心側へ向かうに従って狭くな
って、前記一対の対向状縁部12a・12b間に位置す
る電極体5・6の円弧の長さが前記巻回の中心側と外側
とで等しくなっている。前記一対の対向状縁部12a・
12bの端部を前記電極体5・6の端部に接した状態
で、前記切り欠き部12を挟むように一対の溶接電極棒
14・15を前記集電体8・9にそれぞれあてがって、
前記溶接電極棒14・15間に溶接電流を流すことで、
前記集電体8・9を前記電極体5・6の端部に溶着する
ようにしてある。ここでの電池には、一次電池と二次電
池とが含まれる。
【0014】そのうえで、前記集電体8の外周部には、
図10に示すごとく所定長の連結部8bを一体形成し、
前記連結部8bの先端部を、電池ケース2の開口部に装
着する封口体4に連結するとともに、前記集電体8の上
側に封口体4が位置するように前記連結部8bを上側に
屈曲させておくことができる。
【0015】更に、前記集電体9の中央部には、図8に
示すごとく電池ケース2の内底部側へ延びる接続部9b
を一体に設けておき、前記接続部9bを電池ケース2の
内底部に連結するようにしておくことができる。
【0016】
【発明の作用効果】本発明によれば、集電体8・9の切
り欠き部12の対向状縁部12a・12b間に位置する
電極体5・6の円弧の長さが、前記巻回の中心側と外側
とで等しいことにより、切り欠き部12の対向状縁部1
2a・12bを介して、対向状縁部12a・12b間に
位置する電極体5・6をその巻回方向に流れる溶接電流
が、前記巻回の中心側と外側とで等しくなって、集電体
8・9と電極体5・6との間で均一な溶接が行われる。
従って、集電体8・9と電極体5・6との適切な溶接状
態を確実に確保できて、集電体8・9と電極体5・6と
の溶接点の間隔の均一化を確実に図れて電池1の内部抵
抗を低くでき、効率よく集電できて電池1の放電性能な
どを高く維持できる。
【0017】集電体8が、封口体4に連結するための連
結部8bを外周部に一体形成していると、電池1の部品
点数の削減を図れるうえに、集電体8と連結部材との接
合工程を省略できる。従って、電池1の製造コストの低
減化などを図れるうえ、接合点を減らせる分だけより確
実な集電構造が得られる。
【0018】集電体8の連結部8bが断面V字状の折り
曲げ部8dを有すると、集電体8での抵抗を低くして大
電流を通電するために、連結部8bの厚みを大きくして
も、その連結部8bを折り曲げ部8dで容易に折り曲げ
ることができる。従って、連結部8bを折り曲げるため
にその連結部8bなどに大きな力を加えなくても済ん
で、集電体8と電極体5との接合点へ大きな応力が加わ
って集電体8と電極体5とが剥がれたり、連結部8bを
折り曲げる際に斜めに曲がったりすることが防止され
る。つまり、集電体8の厚みを大きくして集電体8の抵
抗を低くできながら、電池1の製造の容易化を図れる。
【0019】集電体9が、電池ケース2の内底部に連結
するための接続部9bを中央部に一体に設けてあると、
電池1の部品点数の削減を図れるうえに、集電体9と接
続部材との接合工程を省略できて、電池1の製造コスト
の低減化などを図れる。さらに、集電構造がコンパクト
になるうえ、接合点を減らせることで信頼性の高い集電
構造が得られる。しかも、接続部9bによって、電池1
が外力を受けた場合の緩衝作用が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1ないし図5は、密封型電池1
が筒形のアルカリ電池であり、電池1は、図3に示すご
とく上面が開口する筒形の電池ケース2と、この電池ケ
ース2の開口部に絶縁体3を介して取り付けられる封口
体4とを有する。電池ケース2内には、渦巻状に巻回さ
れた正負の電極体5・6と、電解液7と、電極体5・6
の幅方向(上下方向)の端部に沿って配置される正負極
の金属板製集電体8・9などが装填されている。そして
正極集電体8と封口体4との間のケース周壁が周回状に
絞り込まれることで、前記正負の電極体5・6が電池ケ
ース2内に封じ込まれる。
【0021】封口体4は、上部の外面側に固定したキャ
ップ4aと、キャップ4a内に配置されて、封口体4に
穿設のガス通口4bをガス抜き可能に密閉するゴム弁体
4cとを有する。正負の電極体5・6は、セパレータ1
0を挟んで巻回してある。
【0022】正極集電体8は、正電極体5よりも上部の
電池ケース2の開口部側に配置されており、正電極体5
の上端部に設けた露出芯金部5aと電気的に接続され
る。正極集電体8は、連結体11を介して封口体4と電
気的に接続されており、封口体4が正極端子を兼ねる。
負極集電体9は、負電極体6よりも下部の電池ケース2
の内底面側に配置されており、負電極体6の下端部に設
けた露出芯金部6aと電気的に接続される。負極集電体
9は、接続部9bを介して電池ケース2の内底面と電気
的に接続されており、電池ケース2が負極端子を兼ね
る。
【0023】正負極の集電体8・9は、それぞれほぼ同
一形状になっており、図1に示すごとくその平板部8a
・9aがほぼ円形平板状に形成されている。この平板部
8a・9aの周方向には、等間隔に4つの切り欠き部1
2が電極体5・6の巻回の中心側から外側へそれぞれ放
射状に延びている。4つの切り欠き部12のうち、一の
切り欠き部12は集電体8・9の中心孔13まで切り欠
いている。
【0024】正極集電体8の各切り欠き部12の対向す
る一対の縁部12a・12bは、図2に示すごとくそれ
ぞれ下向きに折り曲がっている。この対向状縁部12a
・12bの下端が正電極体5の露出芯金部5aに溶接さ
れる。負極集電体9の各切り欠き部12の対向する一対
の縁部12a・12bは、それぞれ上向きに折り曲がっ
て、対向状縁部12a・12bの上端が負電極体6の露
出芯金部6aに溶接される。正極集電体8の対向状縁部
12a・12bの下端側および負極集電体9の対向状縁
部12a・12bの上端側の厚みは平板部8a・9aよ
りも薄くなっている。
【0025】各切り欠き部12の対向状縁部12a・1
2bの間隔D1・D2は、図1に示すごとく集電体8・
9の外側D1から中心側D2へ向かうに従って狭くなっ
ている(D1>D2)。つまり、図4に示すごとく対向
状縁部12a・12b間に位置する電極体5・6の円弧
S1・S2の長さが、中心側S2と外側S1とでほぼ等
しくなるようにしている。
【0026】切り欠き部12は、集電体8・9の外周部
まで貫通しなくてもよい。また、集電体8・9の中心孔
13まで切り欠いた切り欠き部12の対向状縁部12a
・12bの長さと、それ以外の一の切り欠き部12の対
向状縁部12a・12bの長さとの和が、集電体8・9
の外周から中心孔13までの長さの1倍以上になること
が望ましい。
【0027】次に、本発明に係る電池の製造方法につい
て説明する。まず正極集電体8と正電極体5との溶接に
ついて説明する。正極集電体8の各切り欠き部12の対
向状縁部12a・12bの下端を正電極体5の露出芯金
部5aにそれぞれ接当させる。そして、切り欠き部12
を挟んだ正極集電体8上の位置(例えば図4の位置)に
溶接電極棒14・15をそれぞれあてがい(図5の状
態)、溶接電極棒14・15間に溶接電流を流す。
【0028】すると、一方の溶接電極棒14から正極集
電体8へ流れ込んだ溶接電流は、切り欠き部12の一方
の対向状縁部12aの下端から正電極体5の露出芯金部
5aへ流れて、前記対向状縁部12a・12b間に位置
する正電極体5をその巻回方向に流れたのち、切り欠き
部12の他方の対向状縁部12bの下端を介して他方の
溶接電極棒15へ流れ出る。
【0029】この溶接電流によって、正極集電体8の切
り欠き部12の対向状縁部12a・12bの下端と、正
電極体5の露出芯金部5aとが溶着される。そして、各
切り欠き部12において、溶接電極棒14・15を用い
て同様の溶接作業が行なわれる。また、正極集電体8と
封口体4とに連結体11が溶接されることで(図3の状
態)、正極集電体8と封口体4とが電気的に接続され
る。
【0030】負極集電体9と負電極体6とも同様に溶接
される。即ち、負極集電体9の各切り欠き部12の対向
状縁部12a・12bの端を負電極体6の露出芯金部6
aにそれぞれ接当させる。そして、切り欠き部12を挟
んだ負極集電体9の位置に溶接電極棒14・15をそれ
ぞれあてがって、溶接電極棒14・15間に溶接電流を
流すことで、負極集電体9の切り欠き部12の対向状縁
部12a・12bの上端と、負電極体6の露出芯金部6
aとが溶着される。各切り欠き部12において、溶接電
極棒14・15を用いて同様の溶接作業が行なわれる。
この負極集電体9が、接続部9bを介して電池ケース2
の内底面に溶接されることで、負極集電体9と電池ケー
ス2とが電気的に接続される。
【0031】このように、集電体8・9の切り欠き部1
2の対向状縁部12a・12b間に位置する電極体5・
6の各円弧の長さが、前記巻回の中心側S2から外側S
1にわたっていずれもほぼ等しい長さとなるため、集電
体8・9の切り欠き部12の対向状縁部12a・12b
の下端を介して、電極体5・6の各円弧をそれぞれ流れ
る溶接電流がいずれもほぼ等しい電流値になる。この結
果、集電体8・9の切り欠き部12の対向状縁部12a
・12bと、電極体5・6の露出芯金部5a・6aとの
各接触点が均等に溶着される。
【0032】図6は、切り欠き部12の対向状縁部12
a・12bの間隔が集電体8・9の中心側へ向かうに従
って4mmから3.8mmへと次第に狭くなる本発明のもの
と、切り欠き部の対向状縁部の間隔が4mmの等間隔の従
来のものとの前記電極体5・6の各円弧長を比較したも
のである。図6の実線Xに示す本発明の方が、図6の一
点鎖線Yに示す従来のものに比して、前記電極体5・6
の各円弧長の変化が小さくなる。
【0033】集電体8・9の平板部8a・9aは、例え
ば図7に示すごとくほぼ正方形であってもよく、あるい
は長方形やひし形状であってもよい。また、平板部8a
・9aは、半円形状と正方形とを組み合わせた形状など
であってもよい。図8に示すごとく負極集電体9と接続
部9bとを一体形成し、図9に示すごとくこの接続部9
bを下側に折り曲げて、電池ケース2の内底面に溶接し
てもよい。
【0034】前記説明では、連結体11を正極集電体8
と別体にしたが、図10に示すごとく正極集電体8と連
結体8bとを一体形成してもよい。この連結体8bの先
端部には切り欠き部8cを設けてあり、連結体8bに封
口体4を重ねた状態で、切り欠き部8cを挟んだ連結体
8bの位置に溶接電極棒14・15をそれぞれあてがっ
て、溶接電極棒14・15間に溶接電流を流すことで、
正極集電体8と封口体4とが溶着される。この溶接後
に、図11に示すごとく連結体8bが折り曲げられて、
図3と同様に正極集電体8の上側に封口体4が配置され
る。
【0035】前記正極集電体8の連結体8bに対して、
図13に示す断面V字状の折り曲げ部8dを、図12に
示すごとく複数箇所設けてもよい。そして、この折り曲
げ部8dで連結体8bを折り曲げて(図13の二点鎖線
参照)、正極集電体8の上側に封口体4が配置されるよ
うにする。また、図12に示すごとく切り欠き部8cを
連結体8bの基端側(図12では左側)に延ばしておく
ことで、連結体8bがより折り曲げやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電池の集電体の上面図である。
【図2】集電体の側面図である。
【図3】電池の概略構造を示す縦断面図である。
【図4】集電体と電極体との溶接手順を説明するための
上面図である。
【図5】図4のA−A線矢視断面図である。
【図6】本発明のものと従来のものとの電極体の各円弧
長を比較したグラフである。
【図7】集電体の他の実施例を示す上面図である。
【図8】負極集電体の他の実施例を示す上面図である。
【図9】負極集電体の他の実施例の断面図である。
【図10】正極集電体と連結体とを一体形成した実施例
の上面図である。
【図11】正極集電体と連結体とを一体形成した実施例
の断面図である。
【図12】正極集電体と連結体とを一体形成した他の実
施例の上面図である。
【図13】正極集電体と連結体とを一体形成した他の実
施例の側面図である。
【符号の説明】
1 電池 2 電池ケース 4 封口体 5 正電極体 6 負電極体 8 正極集電体 8a 平板部 8b 連結体 8d 折り曲げ部 9 負極集電体 9a 平板部 9b 接続部 11 連結体 12 切り欠き部 12a・12b 切り欠き部の対向状縁部 14・15 溶接電極棒

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 渦巻状に巻回された電極体の幅方向の端
    部に沿って配置されて、前記電極体の幅方向の端部に接
    合される電池の集電体において、 対向する一対の縁部を有する切り欠き部を少なくとも一
    つ有しており、 前記一対の対向状縁部が、前記電極体の巻回の中心側か
    ら外側へそれぞれ延びるとともに、前記電極体側へそれ
    ぞれ折り曲げられており、 前記一対の対向状縁部どうしの間隔が、前記電極体の巻
    回の中心側へ向かうに従って狭くなって、前記一対の対
    向状縁部間に位置する電極体の円弧の長さが、前記巻回
    の中心側と外側とにわたって等しくなるようにしたこと
    を特徴とする電池の集電体。
  2. 【請求項2】 前記電池ケースの開口部に封口体が装着
    されるようになっており、 前記封口体に連結するための連結部が外周部に一体形成
    されている請求項1記載の電池の集電体。
  3. 【請求項3】 前記連結部が、断面V字状の折り曲げ部
    を有する請求項2記載の電池の集電体。
  4. 【請求項4】 前記電池ケースの内底部に連結するため
    の接続部を中央部に一体に設けた請求項1記載の電池の
    集電体。
  5. 【請求項5】 渦巻状に巻回された電極体の端部に集電
    体を接触させて溶接する電池の製造方法において、 前記集電体は、切り欠き部を少なくとも一つ有してお
    り、前記切り欠き部の一対の対向状縁部が前記電極体の
    巻回の中心側から外側へそれぞれ延びるとともに前記電
    極体側へそれぞれ折り曲げられ、前記一対の対向状縁部
    どうしの間隔が、前記電極体の巻回の中心側へ向かうに
    従って狭くなって、前記一対の対向状縁部間に位置する
    電極体の円弧の長さが前記巻回の中心側と外側とで等し
    くなっており、 前記一対の対向状縁部の端部を前記電極体の端部に接し
    た状態で、前記切り欠き部を挟むように一対の溶接電極
    棒を前記集電体にそれぞれあてがって、前記溶接電極棒
    間に溶接電流を流すことで、前記集電体を前記電極体の
    端部に溶着する電池の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記集電体の外周部に所定長の連結部を
    一体形成してあり、 前記連結部の先端部を、電池ケースの開口部に装着する
    封口体に連結するとともに、前記集電体の上側に封口体
    が位置するように前記連結部を上側に屈曲させる請求項
    5記載の電池の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記集電体の中央部に電池ケースの内底
    部側へ延びる接続部を一体に設けてあり、 前記接続部を電池ケースの内底部に連結する請求項5記
    載の電池の製造方法。
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