JP2002333068A - 軸封装置 - Google Patents

軸封装置

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JP2002333068A
JP2002333068A JP2001137551A JP2001137551A JP2002333068A JP 2002333068 A JP2002333068 A JP 2002333068A JP 2001137551 A JP2001137551 A JP 2001137551A JP 2001137551 A JP2001137551 A JP 2001137551A JP 2002333068 A JP2002333068 A JP 2002333068A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッキンボックスの底部の内径と軸との間の
クリアランスに機器内部の流体の成分が堆積するのを防
止することができる軸封装置を提供する。 【解決手段】 パッキンボックス3内の最封液側グラン
ドパッキン7dより封液側に、外周側と内周側とに連通
する螺旋状の溝14が形成されたブッシュ8を備えた。
ガス供給手段16よりパッキンボックス3に貫通形成さ
れたガス封入口12へ供給されたガスは、ブッシュ8の
溝14へ導入され、パッキン摺動面に吹き付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、攪拌機器等の流体
機器の貫通軸部分での漏洩を防止するための軸封装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば攪拌機器、混合機器、反応
機器等の流体機器の貫通軸部分での漏洩を防止するため
に、図5に示すような軸封装置が一般的に用いられてい
る。この軸封装置41は、図5に示すようにパッキンボ
ックス42にグランドパッキン43が内装されており、
このグランドパッキン43をパッキン押え44で押圧し
ている。このパッキン押え44は、パッキンボックス4
2に設けられた締め付けボルト45と、この締め付けボ
ルト45に装着される締め付けナット46とにより締め
付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のような軸封装置では、図6に示すようにパッキンボ
ックス42の底部42aの内周と軸47とが接触しない
ようにそれぞれの間にクリアランスSが設けてあるた
め、このクリアランスSに機器内部の流体の成分が堆積
する(図6、網目部分)。このため、後に異種の流体を
使用して流体機器を運転する時に、堆積物が異種の流体
に混入するという問題があった。特に、流体が食品や医
薬品等の場合には、同種の流体であっても古い堆積物が
流体に混入することは回避する必要がある。なお、この
流体の堆積は、例えば食品等の粘性の高い流体の場合に
起こりやすい。本発明は上記の事情に鑑みて提案された
ものであって、パッキンボックスの底部の内周と軸との
間のクリアランスに機器内部の流体の成分が堆積するの
を防止することができる軸封装置を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために以下の手段を採用している。すなわち、少な
くとも1本のグランドパッキンを内装したパッキンボッ
クスを備えた軸封装置において、上記パッキンボックス
内のグランドパッキンより封液側に、外周側と内周側と
に連通し、グランドパッキン摺動面へガスを吹き付ける
ための溝が形成された環状のブッシュと、上記パッキン
ボックスを貫通し、上記ブッシュの溝へガスを導入する
ためのガス封入口と、上記ガス封入口へ上記ガスを供給
するガス供給手段とを備えるという手段を採用している
(請求項1)。このように構成することにより、ガス供
給手段よりガス封入口へ供給されたガスは、ブッシュの
溝へ導入され、この溝の外周側から内周側へ流れてパッ
キン摺動面に吹き付けられる。このガスにより、パッキ
ンボックスの底部の内周と軸との間のクリアランスに侵
入してきた機器内部の流体を機器内部に向かって吹き飛
ばすことができる。これによって、流体の成分の堆積を
防止することができ、さらにパッキン摺動面への流体の
侵入を防止することができる。しかも、このガスによっ
て、グランドパッキンと軸との間で発生する熱により温
度上昇するパッキン摺動面付近を冷却することができ
る。
【0005】また、上記ブッシュは、少なくともいずれ
か一方に上記溝が形成された一対の環状部材より構成す
ることもできる(請求項2)。この場合、ブッシュに溝
を簡単に形成することができる。また、上記ブッシュの
溝は螺旋状であるのが好ましい(請求項3)。この場
合、溝に導入されたガスは、螺旋状の溝を通過すること
により軸の周方向へ慣性が付与されるので、軸の全周に
わたって供給されることになる。これによって、パッキ
ンボックスの底部の内周と軸との間のクリアランスに侵
入してきた内部流体を効果的に吹き飛ばすことができ
る。また、上記ブッシュの溝は、外周側から内周側に向
かうに従って溝断面積が減少することが好ましい(請求
項4)。この場合、溝に導入されたガスは、外周側から
内周側へ流速を増加させながら流れてパッキン摺動面に
供給されるので、パッキンボックスの底部の内周と軸と
の間のクリアランスに侵入してきた内部流体をより効果
的に吹き飛ばすことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は本発明に
係る軸封装置の一実施の形態を示す概略断面図であり、
以下、図に基づいてこの軸封装置の構成について説明す
る。図1に示すように軸封装置1は、主に、機器本体に
固定されているフランジ2、グランドパッキン7等が内
装されるパッキンボックス3、グランドパッキン7等を
固定するためのパッキン押え4、摺動リング5、ガスを
供給するガス供給手段16等を備えている。パッキンボ
ックス3には、複数の上記グランドパッキン7、これら
グランドパッキン7の内で最封液側のグランドパッキン
7dの封液側にブッシュ8、グランドパッキン7b、7
cの間にランタンリング9、および最大気側のグランド
パッキン7aの大気側にスペーサリング15がそれぞれ
内装されている。また、パッキンボックス3には、ブッ
シュ8へガスを導入するためのガス封入口12が貫通形
成されている。
【0007】上記グランドパッキン7、ブッシュ8、ラ
ンタンリング9およびスペーサリング15は、押圧機構
11によってパッキン押え4を介して所定の圧力で弾性
的に押圧されている。この圧力によって、グランドパッ
キン7を軸10の長手方向へ押し潰すように変形させ
て、このグランドパッキン7と軸10との間に押圧力を
生じさせている。押圧機構11は、パッキンボックス3
にねじ込まれたパッキン押え4を挿通させた締め付けボ
ルト11aと、この締め付けボルト11aに装着された
圧縮コイルスプリング11b、スプリングカラー11c
および締め付けナット11dとにより構成されており、
上記圧縮コイルスプリング11bの付勢力によりパッキ
ン押え4を図において左方向に付勢している。
【0008】また、上記パッキンボックス3は、押圧機
構13によって摺動リング5介してフランジ2に所定の
圧力で押圧されており、この摺動リング5の両端面に
は、Oリング6が設けられている。この押圧機構13
は、押圧機構11と同様にフランジ2にねじ込まれた締
め付けボルト13aと、この締め付けボルト13aに装
着された圧縮コイルスプリング13b、スプリングカラ
ー13cおよび締め付けナット13dとにより構成され
ている。
【0009】摺動リング5は、フランジ2側端面が軸1
0の軸線上に中心Qを有する球面凸形状に、パッキンボ
ックス3側端面が平面形状に形成されている。また、こ
の摺動リング5の球面凸形状端面に当接されるフランジ
2の端面は、この球面凸形状に対応した球面凹形状に形
成されている。そして、摺動リング5の球面凸形状端面
と、フランジ2の球面凹形状端面とが球面に沿う全ての
方向(図1に示す断面図上においてはL方向)に対して
摺動可能である。一方、摺動リング5の平面形状端面に
当接されるパッキンボックス3の端面は、平面形状に形
成されている。そして、摺動リング5の平面形状端面に
対して、パッキンボックス3の平面形状端面が軸の径方
向(図1上においてはM方向)へ摺動することが可能で
ある。このように、軸の傾斜方向および径方向への軸振
れに対しては摺動リング5と、フランジ2およびパッキ
ンボックス3との摺動によって、また軸の長手方向(図
1上においてはN方向)への軸振れに対しては押圧機構
13によって、それぞれパッキンボックス3が追随でき
る。これによって、3次元的な変位の軸振れに対しても
パッキンボックス3が追随でき、内部流体の漏洩を防止
することができる。
【0010】パッキンボックス3に内装される環状のブ
ッシュ8は、図2(a)に示すように対を成すパッキン側
部材8aと封液側部材8bとにより構成されている。こ
のパッキン側部材8aは、図2(a)、(b)に示すように封
液側の端面が平面状に、封液側部材8b側の端面がテー
パ状に形成され、このテーパ状端面にパッキン摺動面
(内周面)へガスを供給するための外周側と内周側とに
連通する螺旋状の溝14が形成されている。この溝14
は、溝断面積が外周側から内周側に向かうに従って減少
するように形成されており、外周端がガス封入口12に
連通されている。なお、溝14の断面形状は、図2(a)
に示すような円弧状に限られるものではなく、例えば凹
形状であっても構わない。一方、封液側部材8bは、図
2(a)に示すようにパッキン側の端面が平面状に、パッ
キン側部材8a側の端面が、パッキン側部材8aのテー
パ状端面と当接するようにテーパ状に形成されている。
【0011】ガス供給手段16によりガス封入口12へ
供給されたガスは、ブッシュ8の溝14の外周端より溝
14へ導入される。そして、溝14へ導入されたガス
は、溝14の外周側から内周側へ流速を増加させながら
流れてパッキン摺動面近傍に吹き付けられ、パッキンボ
ックス3の底部3aの内周と軸10との間のクリアラン
スSに侵入してきた内部流体を機器内部に向かって吹き
飛ばす。ここで、ガスは、螺旋状の溝14を通過するこ
とによって軸の周方向へ慣性が付与されるので、軸の全
周にわたって供給されることになる。これによって、パ
ッキンボックス3の底部3aの内周と軸10との間のク
リアランスSに内部流体の成分が堆積するのを防止する
ことができ、さらにパッキン摺動面に内部流体が侵入す
るのを防止することができる。
【0012】(実施の形態2)図3は本発明に係る軸封
装置の他の実施の形態を示す概略断面図であり、以下、
図に基づいてこの軸封装置の構成について説明する。図
3に示すように軸封装置21は、主に、封液側に1次シ
ール部A、大気側に2次シール部B、この1次シール部
Aと2次シール部Bとの間に摺動リング28、ガスを供
給するガス供給手段40等を備えている。1次シール部
Aは、グランドパッキン23等が内装されるパッキンボ
ックス22、グランドパッキン23等を固定するための
パッキン押え25等を備えている。パッキンボックス2
2には、複数のグランドパッキン23、これらグランド
パッキン23の内で最封液側のグランドパッキン23c
の封液側にブッシュ24がそれぞれ内装されている。ま
た、パッキンボックス22には、ブッシュ24へガスを
導入するためのガス封入口27が、パッキン押え25に
は、1次シール部Aと2次シール部Bとの間に窒素等の
パージガスを封入するためのガス封入口29がそれぞれ
貫通形成されている。
【0013】上記グランドパッキン23およびブッシュ
24は、パッキン押え25を介して押圧機構26によっ
て所定の圧力で弾性的に押圧されている。この圧力によ
って、1次シール部Aではグランドパッキン23を軸3
9の長手方向へ押し潰すように変形させて、このグラン
ドパッキン23と軸39との間に押圧力を生じさせてい
る。押圧機構26は、パッキンボックス22にねじ込ま
れたパッキン押え25を挿通させた締め付けボルト26
aと、この締め付けボルト26aに装着された圧縮コイ
ルスプリング26b、スプリングカラー26cおよび締
め付けナット26dとにより構成されており、上記圧縮
コイルスプリング26bの付勢力によりパッキン押え2
5を図において左方向に付勢している。
【0014】2次シール部Bは、グランドパッキン31
等が内装されるパッキンボックス30、グランドパッキ
ン31等を固定するためのパッキン押え34等を備えて
いる。パッキンボックス30には、複数のグランドパッ
キン31、これらグランドパッキン31の内で最封液側
のグランドパッキン31dの封液側および最大気側のグ
ランドパッキン31aの大気側にスペーサリング32、
グランドパッキン31b,31cの間にランタンリング
33がそれぞれ内装されている。また、パッキンボック
ス30には、1次シール部Aと2次シール部Bとの間に
封入されたパージガスを抜くためのガスリーク口38が
設けられている。
【0015】上記グランドパッキン31、スペーサリン
グ32およびランタンリング33は、パッキン押え34
を介して押圧機構35によって所定の圧力で押圧されて
いる。この圧力によって、2次シール部Bではグランド
パッキン31を軸39の長手方向へ押し潰すように変形
させて、このグランドパッキン31と軸39との隙間を
小さくすることによって流体を封止している。押圧機構
35は、押圧機構26と同様にパッキンボックス30に
ねじ込まれたパッキン押え34を挿通させた締め付けボ
ルト35aと、この締め付けボルト35aに装着された
圧縮コイルスプリング35b、スプリングカラー35c
および締め付けナット35dとにより構成されており、
上記圧縮コイルスプリング35bの付勢力によりパッキ
ン押え34を図において左方向に付勢している。
【0016】2次シール部Bのパッキンボックス30
は、押圧機構36によって摺動リング28介して1次シ
ール部Aのパッキン押え25に所定の圧力で押圧されて
おり、この摺動リング28の両端面には、Oリング37
が設けられている。この押圧機構36は、パッキン押え
25にねじ込まれた締め付けボルト36aと、この締め
付けボルト36aに装着された圧縮コイルスプリング3
6bおよび締め付けナット36cとにより構成されてい
る。
【0017】摺動リング28は、1次シール部A側端面
が軸39の軸線上に中心Qを有する球面凸形状に、2次
シール部B側端面が平面形状に形成されている。また、
この摺動リング28の球面凸形状端面に当接される1次
シール部Aのパッキン押え25の端面は、この球面凸形
状に対応した球面凹形状に形成されている。そして、摺
動リング28の球面凸形状端面と、パッキン押え25の
球面凹形状端面とが球面に沿う全ての方向(図3に示す
断面図上においてはL方向)に対して摺動可能である。
一方、摺動リング28の平面形状端面に当接される2次
シール部Bのパッキンボックス30の端面は、平面形状
に形成されている。そして、摺動リング28の平面形状
端面に対して、パッキンボックス30の平面形状端面が
軸の径方向(図3上においてはM方向)へ摺動すること
が可能である。このように、軸の傾斜方向および径方向
への軸振れに対しては摺動リング28と、パッキン押え
25およびパッキンボックス30との摺動によって、ま
た軸の長手方向(図3上においてはN方向)への軸振れ
に対しては押圧機構36によって、それぞれパッキンボ
ックス30が追随できる。これによって、3次元的な変
位の軸振れに対してもパッキンボックス30が追随で
き、内部流体の漏洩を防止することができる。
【0018】1次シール部Aと2次シール部Bとの間に
は、ガス封入口29からパージガスを供給しており、1
次シール部Aのパッキン摺動面に内部流体が侵入しない
ようにしている。また、このパージガスや機器内部から
漏出したガスを、大気側に漏洩させないためにランタン
リング33を介してガスリーク口38より回収してい
る。なお、このパージガスのパージ圧は、機器内部圧力
より0.05〜0.1MPa程度高くすることが好まし
い。例えば、パージ圧が機器内部圧力より0.05MP
a以下しか高くない場合には、パージガスの封入による
内部流体の侵入防止効果が低くなる。一方、パージ圧が
機器内部圧力より0.1MPa以上高い場合には、パッ
キンの締付圧以外に過剰な圧力がパッキンに作用するた
め、パッキン内周と軸外周との間の面圧が高くなりすぎ
て異常摺動を引き起こし、内部流体の漏洩の原因となる
とともに、摺動リング28と1次シール部Aおよび2次
シール部Bとの間からパージガスが漏洩することにな
る。
【0019】1次シール部Aのパッキンボックス22に
内装される環状のブッシュ24は、図4(a)に示すよう
に対を成すパッキン側部材24aと封液側部材24bと
により構成されている。このパッキン側部材24aの封
液側部材24b側の端面には、図4(a)、(c)に示すよう
にパッキン摺動面へガスを供給するための溝241が円
周等配に複数形成されている。この溝241は、図4
(b)に示すように底面がテーパ状に形成され、外周側と
内周側とに連通している。また、溝241は、溝断面積
が外周側から内周側に向かうに従って減少するように形
成されている。また、パッキン側部材24aの円周面に
は溝241に連通する溝242が形成されており、ガス
封入口27に連通されている。一方、封液側部材24b
は両端面が平面な環状に形成されている。
【0020】ガス供給手段40によりガス封入口27へ
供給されたガスは、ブッシュ24の溝242へ導入され
る。そして、溝242に導入されたガスは、この溝24
2を通って溝241の外周側から内周側へ流速を増加さ
せながら流れてパッキン摺動面近傍に吹き付けられ、パ
ッキンボックス22の底部22aの内周と軸39との間
のクリアランスSに侵入してきた内部流体を機器内部に
向かって吹き飛ばす。これによって、パッキンボックス
22の底部22aの内周と軸39との間のクリアランス
Sに内部流体の成分が堆積するのを防止することがで
き、さらにパッキン摺動面に内部流体が侵入するのを防
止することができる。
【0021】なお、上記実施の形態1では、摺動リング
5は、フランジ2側端面を球面凸形状に、パッキンボッ
クス3側端面を平面形状に形成しているが、これに限ら
れるものではなく、パッキンボックス3側端面を球面凸
形状に、フランジ2側端面を平面形状に形成しても構わ
ない。また、摺動リング5側を球面凸形状に、フランジ
2側を球面凹形状に形成しているが、これに限られるも
のではなく、摺動リング5側を球面凹形状に、フランジ
2側を球面凸形状に形成しても構わない。また、摺動リ
ング5は、軸振れに対して摺動しやすいように摩擦係数
の低い材質、例えばフッ素樹脂系等の材質が望ましい。
これらの点に関しては、上記実施の形態2での摺動リン
グ28等についても同様である。
【0022】また、上記実施の形態1では、ブッシュ8
は上記のように螺旋状の溝14を形成した構成である
が、これに限られるものではなく、実施の形態2でのブ
ッシュ24のような構成とすることも可能である。同様
に、実施の形態2でのブッシュ24の構成を、実施の形
態1でのブッシュ8のような構成とすることも可能であ
る。なお、ブッシュ8またはブッシュ24からパッキン
摺動面に供給されるガスの流速は、クリアランスSに侵
入してきた内部流体を機器内部に吹き飛ばすために5m
/s以上であることが好ましい。
【0023】さらに、上記実施の形態1における溝1
4、および上記実施の形態2における溝241は、それ
ぞれ上記のように溝断面積が外周側から内周側に向かう
に従って減少するように形成することが好ましいが、こ
れに限られるものではない。また、上記各実施の形態で
は、パッキンボックスに複数のグランドパッキンを内装
した構成であるが、これに限られるものではなく、少な
くとも1本のグランドパッキンが内装されていればよ
い。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る軸封装置で
は、ガス供給手段よりガス封入口へ供給されたガスを、
ブッシュの溝へ導入してこの溝の外周側から内周側へと
流し、パッキン摺動面に吹き付けているので、パッキン
ボックスの底部の内周と軸との間のクリアランスに侵入
してきた機器内部の流体をガスによって、機器内部に向
かって吹き飛ばすことができる。これによって、流体の
成分の堆積を防止することができ、さらにパッキン摺動
面への流体の侵入を防止することができる。しかも、こ
のガスによって、グランドパッキンと軸との間で発生す
る熱により温度上昇するパッキン摺動面付近を冷却する
ことができる。
【0025】また、ブッシュを、少なくともいずれか一
方に溝が形成された一対の部材より構成した場合、ブッ
シュに溝を簡単に形成することができる。また、ブッシ
ュの溝を螺旋状とした場合、溝に導入されたガスは、螺
旋状の溝を通過することにより軸の周方向へ慣性が付与
されるので、軸の全周にわたって供給されることにな
る。これによって、パッキンボックスの底部の内周と軸
との間のクリアランスに侵入してきた内部流体を効果的
に吹き飛ばすことができる。また、ブッシュの溝を、外
周側から内周側に向かうに従って溝断面積が減少するよ
うにした場合、溝に導入されたガスは、外周側から内周
側へ流速を増加させながら流れてパッキン摺動面に供給
される。これによって、パッキンボックスの内周と軸と
の間のクリアランスに侵入してきた内部流体をより効果
的に吹き飛ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軸封装置の一実施の形態を示す断
面図である。
【図2】本発明に係る軸封装置の一実施の形態に用いる
ブッシュを示す図であり、(a)はその断面図、(b)はその
正面図である。
【図3】本発明に係る軸封装置の他の実施の形態を示す
概略断面図である。
【図4】本発明に係る軸封装置の他の実施の形態に用い
るブッシュを示す図であり、(a)はその側面図、(b)はそ
の断面図、(c)はその正面図である。
【図5】従来の軸封装置を示す概略断面図である。
【図6】従来の軸封装置でクリアランスに流体が堆積し
た状況を示す要部拡大図である。
【符号の説明】
A 1次シール部 B 2次シール部 1 軸封装置 2 フランジ 3、22、30 パッキンボックス 4、25、34 パッキン押え 5、28 摺動リング 7、23、31 グランドパッキン 8、24 ブッシュ 12、27、29 ガス封入口 14、241、242 溝 16、40 ガス供給手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J042 AA03 AA11 BA03 CA15 DA09 3J043 AA16 BA02 BA03 BA04 CA04 CA05 DA01 DA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1本のグランドパッキンを内装
    したパッキンボックスを備えた軸封装置において、 上記パッキンボックス内のグランドパッキンより封液側
    に、外周側と内周側とに連通し、グランドパッキン摺動
    面へガスを吹き付けるための溝が形成された環状のブッ
    シュと、 上記パッキンボックスを貫通し、上記ブッシュの溝へガ
    スを導入するためのガス封入口と、 上記ガス封入口へ上記ガスを供給するガス供給手段とを
    備えたことを特徴とする軸封装置。
  2. 【請求項2】上記ブッシュは、少なくともいずれか一方
    に上記溝が形成された一対の環状部材より構成された請
    求項1に記載の軸封装置。
  3. 【請求項3】上記ブッシュの溝が、螺旋状である請求項
    1または請求項2に記載の軸封装置。
  4. 【請求項4】上記ブッシュの溝は、外周側から内周側に
    向かうに従って溝断面積が減少する請求項1〜請求項3
    のいずれかに記載の軸封装置。
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