JP2002331355A - タンディッシュの外気侵入防止構造 - Google Patents
タンディッシュの外気侵入防止構造Info
- Publication number
- JP2002331355A JP2002331355A JP2001135611A JP2001135611A JP2002331355A JP 2002331355 A JP2002331355 A JP 2002331355A JP 2001135611 A JP2001135611 A JP 2001135611A JP 2001135611 A JP2001135611 A JP 2001135611A JP 2002331355 A JP2002331355 A JP 2002331355A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tundish
- lid
- outside air
- mortar
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
- Continuous Casting (AREA)
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 連続鋳造装置におけるタンディッシュ（溶鋼
容器）内にその蓋体との隙間から外気が侵入するのを防
止し、鋳造品の品質を安定させるとともに、蓋体被着の
作業性を向上させる。 【解決手段】 タンディッシュ２の上端開口縁にシート
で包んだ未硬化状態のモルタルを連続状に並べ、その上
に耐火性の蓋体１を乗せることで該シートが押圧された
状態で該モルタルを硬化させることにより、タンディッ
シュの上端開口縁に該蓋体が隙間なく被せられるように
した。
容器）内にその蓋体との隙間から外気が侵入するのを防
止し、鋳造品の品質を安定させるとともに、蓋体被着の
作業性を向上させる。 【解決手段】 タンディッシュ２の上端開口縁にシート
で包んだ未硬化状態のモルタルを連続状に並べ、その上
に耐火性の蓋体１を乗せることで該シートが押圧された
状態で該モルタルを硬化させることにより、タンディッ
シュの上端開口縁に該蓋体が隙間なく被せられるように
した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造装置にお
けるタンディッシュ（溶鋼容器）内にその蓋体との隙間
から外気が侵入するのを防止するための構造に関するも
のである。
けるタンディッシュ（溶鋼容器）内にその蓋体との隙間
から外気が侵入するのを防止するための構造に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】周知のように、連続鋳造装置ではタンデ
ィッシュ内に貯留された溶鋼をその底部に設けた浸漬ノ
ズルを通して無底状の鋳型に供給するものであり、該溶
鋼の水頭圧によりタンディッシュ内は負圧になるので外
気を侵入させ易い状況にある。
ィッシュ内に貯留された溶鋼をその底部に設けた浸漬ノ
ズルを通して無底状の鋳型に供給するものであり、該溶
鋼の水頭圧によりタンディッシュ内は負圧になるので外
気を侵入させ易い状況にある。
【０００３】ところで一般にタンディッシュに被せられ
る蓋体は鉄皮と耐火物から構成され、タンディッシュの
上端開口縁に載置するだけのものであるので、熱間時に
変形によって隙間が生じ易くその隙間から外気を侵入さ
せ易い状況にあった。タンディッシュ内に外気が侵入す
ると品質の悪化を招くので、従来からその防止のために
グラスウール（カオウール）をタンディッシュの上端開
口縁に置いていたが、グラスウールでは通気性があるの
で、充分な侵入防止効果が得られないという問題があっ
た。
る蓋体は鉄皮と耐火物から構成され、タンディッシュの
上端開口縁に載置するだけのものであるので、熱間時に
変形によって隙間が生じ易くその隙間から外気を侵入さ
せ易い状況にあった。タンディッシュ内に外気が侵入す
ると品質の悪化を招くので、従来からその防止のために
グラスウール（カオウール）をタンディッシュの上端開
口縁に置いていたが、グラスウールでは通気性があるの
で、充分な侵入防止効果が得られないという問題があっ
た。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
課題を解決し、連続鋳造装置におけるタンディッシュ内
への外気侵入をより完全に防止し得るようにするもので
ある。
課題を解決し、連続鋳造装置におけるタンディッシュ内
への外気侵入をより完全に防止し得るようにするもので
ある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そのために本発明に係る
タンディッシュの外気侵入防止構造は、タンディッシュ
の上端開口縁にシートで包んだ未硬化状態のモルタルを
連続状に並べ、その上に耐火性の蓋体を乗せることで該
シートが押圧された状態で該モルタルを硬化させること
により、タンディッシュの上端開口縁に該蓋体が隙間な
く被せられるようにしたことを特徴とする。なお、用い
るシートの材質としては、例えばビニルが、また、その
形態としては、袋状のものに未硬化のモルタルを充填す
るようにすると作業性が向上する。
タンディッシュの外気侵入防止構造は、タンディッシュ
の上端開口縁にシートで包んだ未硬化状態のモルタルを
連続状に並べ、その上に耐火性の蓋体を乗せることで該
シートが押圧された状態で該モルタルを硬化させること
により、タンディッシュの上端開口縁に該蓋体が隙間な
く被せられるようにしたことを特徴とする。なお、用い
るシートの材質としては、例えばビニルが、また、その
形態としては、袋状のものに未硬化のモルタルを充填す
るようにすると作業性が向上する。
【０００６】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
従い説明する。図１は蓋体１を取り外したときのタンデ
ィッシュ２の上部の斜視図、図２は該タンディッシュ２
の平面図であり、図中、３，３，３…は内部にモルタル
を充填し両端を封止してなる直径５０ｍｍ，長さ１００
０ｍｍ程度のビニル袋で、該ビニル袋をタンディッシュ
２の上端開口縁にその全周にわたって連続状になるよう
に並べるとともに、該モルタルが未硬化であるうちに蓋
体１をその上に乗せ、該蓋体の荷重により該ビニル袋が
押圧された状態で該モルタルを硬化させる。
従い説明する。図１は蓋体１を取り外したときのタンデ
ィッシュ２の上部の斜視図、図２は該タンディッシュ２
の平面図であり、図中、３，３，３…は内部にモルタル
を充填し両端を封止してなる直径５０ｍｍ，長さ１００
０ｍｍ程度のビニル袋で、該ビニル袋をタンディッシュ
２の上端開口縁にその全周にわたって連続状になるよう
に並べるとともに、該モルタルが未硬化であるうちに蓋
体１をその上に乗せ、該蓋体の荷重により該ビニル袋が
押圧された状態で該モルタルを硬化させる。
【０００７】図３は上記タンディッシュ２上に蓋体１を
被せたときの側面図であって、このように、ビニル袋
３，３，３…が蓋体１の荷重によって押圧された状態で
該袋内のモルタルを硬化させることにより、タンディッ
シュの上端開口縁に該蓋体が隙間なく被せられる。
被せたときの側面図であって、このように、ビニル袋
３，３，３…が蓋体１の荷重によって押圧された状態で
該袋内のモルタルを硬化させることにより、タンディッ
シュの上端開口縁に該蓋体が隙間なく被せられる。
【０００８】なお上記モルタルは、例えばＳｉＯ２＝５
０％，Ａｌ２Ｏ３＝４０％，ＣａＯ＜３．０％，ＭｇＯ
＜２．０％，Ｆｅ２Ｏ３＜３．０％の成分のセメントと
水とを混練してなるものである。
０％，Ａｌ２Ｏ３＝４０％，ＣａＯ＜３．０％，ＭｇＯ
＜２．０％，Ｆｅ２Ｏ３＜３．０％の成分のセメントと
水とを混練してなるものである。
【０００９】このようにモルタルをビニル袋に袋詰めし
てタンディッシュ２の上端開口縁上に並べることで、鏝
を使ってモルタルを塗るよりも作業が容易となり何人に
も均一に並べられるとともに、蓋体１を被せたとき余計
なモルタルをタンディッシュ内外に落下させるおそれも
なく作業性を大幅に向上させる。
てタンディッシュ２の上端開口縁上に並べることで、鏝
を使ってモルタルを塗るよりも作業が容易となり何人に
も均一に並べられるとともに、蓋体１を被せたとき余計
なモルタルをタンディッシュ内外に落下させるおそれも
なく作業性を大幅に向上させる。
【００１０】また、ビニル袋３が押圧された状態でモル
タルを硬化させるものであるので、タンディッシュ２の
上端開口縁や蓋体１の下面が熱変形等によって凹凸にな
っていてもその粗面形状によくなじんで隙間を生じさせ
ない。また、ビニル袋３が介在することによってモルタ
ルが蓋体１やタンディッシュ２の耐火物中等に浸透する
のが妨げられるので、タンディッシュ使用後の解体時の
剥離性も良好となる。
タルを硬化させるものであるので、タンディッシュ２の
上端開口縁や蓋体１の下面が熱変形等によって凹凸にな
っていてもその粗面形状によくなじんで隙間を生じさせ
ない。また、ビニル袋３が介在することによってモルタ
ルが蓋体１やタンディッシュ２の耐火物中等に浸透する
のが妨げられるので、タンディッシュ使用後の解体時の
剥離性も良好となる。
【００１１】ちなみに、図４はタンディッシュの滝口に
おけるアルゴンガス雰囲気中の酸素濃度のレードル状況
毎の変化を従来のグラスウールを使用してシールしたタ
ンディッシュと本発明に係るタンディッシュについて夫
々グラフに示したものである。また、図５はこの従来の
タンディッシュによって鋳造されたビレット中の酸素濃
度と本発明に係るタンディッシュによって鋳造されたビ
レット中の酸素濃度を夫々測定しそのビレット数の分布
を示したものである。これらの図から判るように、本発
明によれば従来と比較して外気侵入がより完全に防止さ
れタンディッシュ内の酸素濃度を大幅に低下させること
からビレットの品質を向上させる。
おけるアルゴンガス雰囲気中の酸素濃度のレードル状況
毎の変化を従来のグラスウールを使用してシールしたタ
ンディッシュと本発明に係るタンディッシュについて夫
々グラフに示したものである。また、図５はこの従来の
タンディッシュによって鋳造されたビレット中の酸素濃
度と本発明に係るタンディッシュによって鋳造されたビ
レット中の酸素濃度を夫々測定しそのビレット数の分布
を示したものである。これらの図から判るように、本発
明によれば従来と比較して外気侵入がより完全に防止さ
れタンディッシュ内の酸素濃度を大幅に低下させること
からビレットの品質を向上させる。
【００１２】
【発明の効果】このように本発明に係る外気侵入防止構
造は、タンディッシュの上端開口縁にシートで包んだ未
硬化状態のモルタルを連続状に並べ、その上に耐火性の
蓋体を乗せることで該シートが押圧された状態で該モル
タルを硬化させることにより、タンディッシュの上端開
口縁に該蓋体が隙間なく被せられるようにしたので、蓋
体被着の作業性を向上させるとともに、タンディッシュ
内への外気侵入がより完全に防止され鋳造品の品質を安
定させるなど有益な効果がある。
造は、タンディッシュの上端開口縁にシートで包んだ未
硬化状態のモルタルを連続状に並べ、その上に耐火性の
蓋体を乗せることで該シートが押圧された状態で該モル
タルを硬化させることにより、タンディッシュの上端開
口縁に該蓋体が隙間なく被せられるようにしたので、蓋
体被着の作業性を向上させるとともに、タンディッシュ
内への外気侵入がより完全に防止され鋳造品の品質を安
定させるなど有益な効果がある。
【図１】本発明の実施形態を示したタンディッシュと蓋
体の斜視図。
体の斜視図。
【図２】本発明の実施形態を示したタンディッシュの平
面図。
面図。
【図３】本発明の実施形態を示したタンディッシュ上に
蓋体を乗せたときの側面図。
蓋体を乗せたときの側面図。
【図４】従来のタンディッシュの滝口雰囲気中の酸素濃
度と本発明に係るタンディッシュの滝口雰囲気中の酸素
濃度を示したグラフ。
度と本発明に係るタンディッシュの滝口雰囲気中の酸素
濃度を示したグラフ。
【図５】従来のタンディッシュによって鋳造されたビレ
ット中の酸素濃度と本発明に係るタンディッシュによっ
て鋳造されたビレット中の酸素濃度を示したグラフ。
ット中の酸素濃度と本発明に係るタンディッシュによっ
て鋳造されたビレット中の酸素濃度を示したグラフ。
１ 蓋体 ２ タンディッシュ ３ ビニル袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ２１Ｃ 7/00 Ｃ２１Ｃ 7/00 Ｈ Ｆターム(参考） 4E004 MB20 4E014 AB01 4K013 AA09 BA00 CA00
Claims (1)
- 【請求項１】 タンディッシュの上端開口縁にシートで
包んだ未硬化状態のモルタルを連続状に並べ、その上に
耐火性の蓋体を乗せることで該シートが押圧された状態
で該モルタルを硬化させることにより、タンディッシュ
の上端開口縁に該蓋体が隙間なく被せられるようにした
ことを特徴とするタンディッシュの外気侵入防止構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001135611A JP2002331355A (ja) | 2001-05-02 | 2001-05-02 | タンディッシュの外気侵入防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001135611A JP2002331355A (ja) | 2001-05-02 | 2001-05-02 | タンディッシュの外気侵入防止構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002331355A true JP2002331355A (ja) | 2002-11-19 |
Family
ID=18983041
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001135611A Pending JP2002331355A (ja) | 2001-05-02 | 2001-05-02 | タンディッシュの外気侵入防止構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002331355A (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5680865A (en) * | 1979-11-30 | 1981-07-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Driving method of memory |
| JPS63259383A (ja) * | 1987-04-16 | 1988-10-26 | 住友金属工業株式会社 | 金属精錬容器と蓋とのシ−ル材 |
| JPH07314102A (ja) * | 1994-05-25 | 1995-12-05 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 連続鋳造用タンディッシュ |
-
2001
- 2001-05-02 JP JP2001135611A patent/JP2002331355A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5680865A (en) * | 1979-11-30 | 1981-07-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Driving method of memory |
| JPS63259383A (ja) * | 1987-04-16 | 1988-10-26 | 住友金属工業株式会社 | 金属精錬容器と蓋とのシ−ル材 |
| JPH07314102A (ja) * | 1994-05-25 | 1995-12-05 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 連続鋳造用タンディッシュ |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS54148136A (en) | Controlling pouring rate of molten metal into mold in continuous casting machine and apparatus for pouring molten metal | |
| JP2002331355A (ja) | タンディッシュの外気侵入防止構造 | |
| EP1372888B1 (en) | Refractory plug or brick for injecting gas into molten metal | |
| CA1166818A (en) | Method and installation for low pressure casting of metal parts in a thin-walled sand impression | |
| CN207823937U (zh) | 一种钢包包底工作层砖 | |
| JPS5662662A (en) | Molten steel heat insulating method of less carburization | |
| PL315680A1 (en) | Method of and apparatus for producing monolithic refractory lining in cast steel pouring ladles | |
| US4333630A (en) | Mold bottom and stool protector construction | |
| JP2826953B2 (ja) | タンディッシュ上部ノズルの鋳込成形方法 | |
| US3432138A (en) | Ingot mold with opposed exothermic sideboards | |
| JPS558376A (en) | Continuous casting method of different kind of steel | |
| US4624292A (en) | Method and apparatus for pouring molten metal in a neutral atmosphere | |
| JPH087959Y2 (ja) | 鋳造用溶湯フィルタ | |
| CA1036791A (en) | Method of manufacturing steel ingots or castings | |
| US2175375A (en) | Casting ladle | |
| US4506425A (en) | Method for the hot repair of the protective layer provided on the permanent lining of a tundish of a continuous casting plant | |
| US4538670A (en) | Method and apparatus for pouring molten metal in a neutral atmosphere | |
| JPS61195734A (ja) | 複合金属塊の製造用ノズル | |
| JPS5699069A (en) | Method of reducing hydrogen in steel | |
| JPH01157750A (ja) | 無酸化鋳造方法 | |
| JPH0587466A (ja) | 溶融金属保持容器等の内張りライニングの施工方法 | |
| JPS61219460A (ja) | セラミツクシエル鋳型を用いた鋳造方法 | |
| US4342357A (en) | Apparatus and method for producing ingot mold caps | |
| JPS5674352A (en) | Production of thin-walled iron casting | |
| JPS54150302A (en) | Forming method for coating layer on lining surface of molten-metal vessel |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080327 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100906 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100928 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110419 |