JP2002331047A - ゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール

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JP2002331047A JP2002121891A JP2002121891A JP2002331047A JP 2002331047 A JP2002331047 A JP 2002331047A JP 2002121891 A JP2002121891 A JP 2002121891A JP 2002121891 A JP2002121891 A JP 2002121891A JP 2002331047 A JP2002331047 A JP 2002331047A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御された慣性モーメント、また制御された
スピン速度を持つゴルフボールを提供することにある。 【解決手段】 0.9未満の比重を持つ内部コアと、該コ
アの回りに配置された高比重層と、ここで該高比重層
は、約0.0254 mm (約0.001 インチ)〜約0.762 mm (約0.
03 インチ)なる範囲の厚みを有し、かつ1.8を越える比
重を有し、該高比重層の回りに配置された、少なくとも
1層を含むカバーとを含み、該内部コアが、比重-低化剤
を含むことを特徴とする、ゴルフボール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフボールに関連
し、またより詳しく言えば、本発明は、ゴルフボールス
ピン速度調節の改良及び該ゴルフボールスピン速度を変
える方法に関するものである。
【0002】
【技術的背景】ゴルフボールのスピン速度は、多くの変
数の最終的な結果であり、該変数の一つは、該ボール内
における密度又は比重の分布である。スピン速度は、熟
練及び娯楽的ゴルファー両者用のゴルフボールにとっ
て、重要な特性である。高いスピン速度は、より一層熟
練した競技者、例えばPGAプロゴルファー及び低ハンデ
ィキャップ競技者が、該ゴルフボールを最大限制御する
ことを可能とする。高いスピン速度を持つゴルフボール
は、グリーンへのアプローチショットにとって有利であ
る。バックスピンを発生させ、かつ調節して、該グリー
ン上に該ボールを停止させる能力、及びサイドスピンを
発生させ、かつ調節して、ドローボール又はフェードボ
ールを発生させる能力は、実質的に該ボールに対する競
技者の制御性を改善する。従って、より熟練した競技者
は、一般にショートアイアン(7-PW)について、幾分高い
スピン速度を示すゴルフボールを好む。
【0003】他方、該ボールのスピンを意図的に制御で
きない、娯楽的な競技者は、一般に高スピン速度のゴル
フボールを好む。これらの競技者にとっては、スライス
及びフックボールの発生は、より直接的な障害となる。
クラブヘッドが不適当にボールをヒットした場合、意図
しないサイドスピンが、しばしば該ゴルフボールに与え
られ、該ボールは意図したコースから外れてしまう。こ
のサイドスピンは、該ボールに対する競技者の制御性を
減じ、しかも該ボールが移動するはずの直線距離を低下
する。回転するゴルフボールは、ショットが該クラブフ
ェースに対してスクエアーにヒットされない場合には、
方向がずれてでたらめに移動する傾向をもつ。低スピン
ボールは、このフック又はスライスを矯正しないが、こ
のサイドスピンの悪影響を減じるであろう。従って、娯
楽的な競技者は、典型的に低いスピン速度のゴルフボー
ルを好む。
【0004】ゴルフボールを構成する種々の層の比重又
は密度を再配分することは、このスピン速度を調整する
重要な手段となる。幾つかの例においては、該ボールの
外側部分の質量を、その中心方向に再配分して、その慣
性モーメントを減じ、結果として該ボールのスピン速度
を高めている。例えば、米国特許第4,625,964号は、少
なくとも1.50なる比重及び32 mm未満の径を持つコア
と、該コアとカバーとの間に設けられた低比重の中間層
を含む、慣性モーメントの低いゴルフボールを開示して
いる。米国特許第5,104,126号は、低密度のシンタクチ
ックフォーム組成物で覆われた、少なくとも1.25なる比
重を持つ高密度内部コアを有するボールを開示してい
る。米国特許第5,048,838号は、15-25 mmなる範囲の径
及び1.2〜4.0なる範囲の比重を持つ高密度内部コアと、
該内部コアの比重よりも低い、0.1〜3.0なる比重を持つ
外部層とを含む、他のゴルフボールを開示している。米
国特許第5,482,285号は、外部コアの比重を0.2〜1.0に
減じることによって、慣性モーメントを低下させた、も
う一つのゴルフボールを開示している。
【0005】他の例においては、該ゴルフボールの内側
部分の質量を、その外側部分に再配分して、その慣性モ
ーメントを高め、結果としてそのスピン速度を減じてい
る。米国特許第6,120,393号は、1以上の弾性外側層を持
ち、中空内部層を有し、結果として軟質のコアをゴルフ
ボールに与える中空内部層及び硬質のカバーを有するゴ
ルフボールを開示している。米国特許第6,142,887号
は、金属、セラミック又は複合材料で作られた1以上の
層、及び該層の内側に設けられたポリマー製の球状支持
体を含む、慣性モーメントの高いゴルフボールを開示し
ている。これら及びその他の文献は、例えば様々な範囲
の比重、種々の範囲のコア径及び様々な範囲の外側層厚
みを持つ、高及び低スピン速度ボールの具体的な例を開
示している。しかし、これらはゴルフボールのスピン速
度を調節するための、汎用性ある指針を与えない。従っ
て、当分野には、制御されたスピン速度を持つ、改良さ
れたゴルフボールに対する需要が、依然として存在す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、制御
された慣性モーメントを持つゴルフボールを提供するこ
とにある。本発明は、また制御されたスピン速度を持つ
ゴルフボールを提供することにある。本発明は、更に制
御されたスピン速度、柔和な圧縮性及び高いレジリエン
シーをもつゴルフボールを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した及び他の本発明
の態様は、重心半径に対して、ゴルフボールコア内の層
間で、その質量を配分して、該ボールの慣性モーメント
を正確に制御するゴルフボールを実現する。本発明の一
局面によれば、該ボールの最も内側のコアは、比重が減
じられ、重心半径の内側又は外側に配置されて、高圧縮
率かつソフトな感触を持つ、夫々高スピンボール又は低
スピンボールを生成する材料を含む。このボールは、ま
た付随的に、比重の減じられた層又は糸巻き層を持ち、
結果として該ボールの競技特性を改善することができ
る。本発明のもう一つの局面によれば、該内部コア、該
中間層及び外部コアは、該ボールの外側に向かって増大
する比重勾配、又は該ボールの中心に向かって増大する
比重勾配を持つことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】ゴルフボール10、20及び30が図示
されている、図1、2及び3を参照すると、該ボールの
全質量は、米国ゴルフ協会(United States Golf Associ
ation "USGA")によって設定された質量限界に一致する
ものでなければならない。該ボールの中心に向かって又
は該ボールの外表面に向かって、該ボールの質量又は質
量を再配分することによって、インパクトの際の又は飛
翔中の該ボールの運動学的特性が変えられる。具体的に
は、その密度を、該ボールの中心に向かってシフト又は
再分配した場合には、その慣性モーメントは減じられ、
かつ該ボールがゴルフクラブを離れた際の、その初期ス
ピン速度は、該ボールの慣性モーメントによる低い抵抗
性のために、増大するであろう。逆に、該ボールの密度
が、その外部カバーに向かってシフト又は再分配された
場合には、その慣性モーメントは増大し、かつ該ボール
がゴルフクラブを離れた際の、その初期スピン速度は、
該ボールの慣性モーメントによる高い抵抗性のために、
増大するであろう。質量又は質量密度の再配分によっ
て、慣性モーメントが増大傾向から減少傾向に切り替え
られる、該ボールの中心又は該外部カバーからの動径方
向の距離は、ゴルフボールの設計において重要なファク
タである。
【0009】本発明の一局面によれば、この動径方向の
距離(以下において重心半径(centroid radius)という)
が与えられる。より多くの該ボールの質量又は質量を、
該ボールの体積に対して、その中心から該重心半径に再
配分した場合、その慣性モーメントは減少し、結果的に
高スピンボールを与える。より多くの該ボールの質量又
は質量を、該ボールの体積に対して、該重心半径と該外
部カバーとの間に再配分した場合、その慣性モーメント
は増大し、結果的に低スピンボールが得られる。該重心
半径は、以下の段階によって決定できる。 (a) R0を、平均的なサイズのボールに対する、約4.267
cm (1.68 インチ)なる径の半分に設定する。ここで、R0
は該ボールの外部半径である。 (b) 該ボールの質量を、USGAによる規定質量である約4
5.93 g (1.62 オンス)に設定する。 (c) あらゆる質量分配に先立って、均等に分配された密
度を持つボールの慣性モーメントを測定する。
【0010】この慣性モーメントは、(2/5) (Mt) (R0 2)
で表され、ここでMtは該ボールの全質量又は質量であ
る。本発明の目的にとって、質量及び質量は、互換性あ
るものとして使用する。任意の径を持つ球に対する慣性
モーメントに関するこの式は、CRCスタンダードマシマ
ティカルテーブル(CRC Standard Mathematical Table
s),第24版, 1976, 20 (以下CRC基準と呼ぶ)に与えられ
ている。このようなボールの慣性モーメントは、約83.6
2 g・cm2 (0.4572 オンス-インチ2)である。これが、慣
性モーメント値のベースラインであろう。 (d) 該ボールから、均一に所定量の質量を取り出し、薄
い殻として、この所定の質量を、該ボール中心近傍の位
置に再配分し、この質量の再配分されたボールの慣性モ
ーメントを計算する。
【0011】この慣性モーメントは、該減じられた質量
をもつボールの慣性モーメントと、該薄い殻の寄与によ
る慣性モーメントとの和である。この新たな慣性モーメ
ントは、(2/5) (Mr) (R0 2) + (2/5) (Ms) (Rs2)なる式
で表され、ここでMrは該質量の減じられたボールの質量
であり、またMsは該薄い殻の質量であり、Rsは該ボール
の中心から測定した該薄い殻の半径である。また、Mt =
Mr + Msである。薄い殻の慣性モーメントを表す式も、
該CRC基準に与えられている。 (e) 該段階(d)で決定した新たな慣性モーメントと、該
段階(c)において決定したベースライン慣性モーメント
とを比較して、この質量の再配分により該慣性モーメン
トが増加又は減少するかを決定する。即ち、該新たな慣
性モーメントから、該ベースライン慣性モーメントを差
し引く。
【0012】(f) 該所定質量が、該ボールの外側表面に
達するまで、該同一の所定質量を、該ボール中心から徐
々に遠方に移動させて、上記段階(d)及び(e)を繰り返
す。 (g) 該重心半径を、該慣性モーメントが増加から減少に
転ずる、該動径方向の位置として決定する。 (h) 上記段階(d)、(e)、(f)及び(g)を、異なる所定質量
について繰り返し、各所定質量に対して、該重心半径が
同一であることを確認する。 本発明の好ましい態様においては、該所定の質量を、最
初極めて小さな質量、例えば約0.2835 g (0.01 オンス)
に設定し、また該薄い殻の位置を、最初に該ボールの中
心から動径方向に約0.254 mm (0.01 インチ)離れた位置
に設定する。この約0.2835 g (0.01 オンス)の薄い殻
を、次に該中心から動径方向に、かつそこから徐々に離
れるように移動させる。かくして得た結果を以下の表に
報告する。
【0013】
【表1】表1:質量約0.2835 g (0.01 オンス)
【0014】これらの結果は、約4.27 cm (1.68 イン
チ)なる径を持つ、約45.9 g (1.62 オンス)のボールに
対して、該重心半径は、該ボールの中心から約1.65 cm
(約0.65インチ)動径方向に離れた位置にあり、又は該ボ
ールの外側表面から約4.83 mm(約0.19 インチ)動径方向
内側に位置する。換言すれば、該再配分質量を動径方向
約1.65 cm (約0.65 インチ) なる位置に配置した場合に
は、該ボールの新たな慣性モーメントは、均一な密度を
持つボールの、ベースライン慣性モーメントと同一であ
る。上で議論した該重心半径を決定するための好ましい
方法が、正確であるか否かを確認するために、約5.67 g
(0.20 オンス)、約11.5 g (0.405 オンス) (該ボール
全質量の1/4)、約23.0 g (0.81 オンス) (該ボール全質
量の1/2)及び約45.6 g (1.61 オンス) (実質的に全ての
質量)なる所定質量について、同一の計算を繰り返し
た。得られたこれら結果を、以下の表に報告する。
【0015】
【表2】表2:質量約5.67 g (0.20 オンス)
【0016】
【表3】表3:質量約11.5 g (0.405 オンス)
【0017】
【表4】表4:質量約23.0 g (0.81 オンス)
【0018】
【表5】表5:質量約45.6 g (1.61 オンス)
【0019】各場合において、該重心半径は、同一の動
径方向の距離、即ち質量約45.9 g (1.62 オンス)及び径
約4.27 cm (約1.68 インチ)を持つボールの中心から動
径方向に約1.65 cm (約0.65 インチ)なる位置にある。
図4(ここで、x-軸は動径方向の距離であり、y-軸は「慣
性(モーメント)の変化」である)に示された、各所定質量
における、動径方向の距離に対する「慣性(モーメント)
の変化」を表すグラフは、該重心半径が、該ボール中心
から動径方向に約1.65 cm (約0.65 インチ)だけ離れた
位置にあることを明らかにしている。図4から容易に導
かれる、もう一つの有利な結果は、中心から約5.1 mm
(0.20インチ)未満の動径方向位置において、慣性モーメ
ントにおける減少は、約5.1 mm (0.20 インチ)〜約16.5
mm (0.65 インチ)なる範囲の、動径方向位置における
慣性モーメントにおける減少よりも、著しく小さい。
【0020】更に、該質量の再配分が、薄い殻ではな
く、より均一な質量配分である場合、該重心半径は、同
様に該慣性モーメントの変動を正確に予測する。以下の
表は、該重心半径内部の該ボールの密度を、該重心半径
外側の密度に対して変えた場合の、該ベースライン慣性
モーメントに対する、その慣性モーメントにおける変動
を示す。該重心半径の内側の、該ボールの慣性モーメン
トは、上に示したような球の慣性モーメントである。該
重心半径外側の、該ボールの慣性モーメントは、厚い殻
の慣性モーメントであり、かつCRC基準に従って、(2/5)
(R重心外側のボール質量) (R0 5 - R重心 5)/ (R0 3 - R
重心 3)によって決定される。
【0021】
【表6】
【0022】上記のように、質量を、該重心半径の外側
に配分した場合、即ち該重心半径の内側における該ボー
ルの密度が1.0未満である場合、慣性モーメントは、該
ベースライン慣性モーメントに比して増大する。質量
を、該重心半径の内側に配分した場合、即ち該重心半径
の内側における該ボールの密度が1.0を越える場合、該
慣性モーメントは減少する。図1に示すようなボール10
は、内部コア12、少なくとも2層の中間層14、16及び中
実カバー18を含む。図2に示すようなボール20は、内部
コア22、少なくとも1層の中間層24及び中実カバー26を
含む。図3に示すようなボール30は、内部コア32、比較
的薄い層34及びカバー36を含む。カバー36は、またその
上に画成されたディンプル38を持つ。カバー18及び26も
ディンプルを持つことができる。
【0023】本発明の一態様に従えば、ボール20は、低
比重の層24によって取り囲まれた、高比重の内部コア22
を含む、低慣性モーメントボールである。層24の少なく
とも一部は、密度低下フィラーで作られており、あるい
はまた発泡等によって密度を減じて、USGA規格の質量を
もつボールを得る。ここで使用する用語「低比重層」と
は、密度低下フィラー又は他の方法により減じられた密
度を持つ層、又はその一部を意味する。低比重層24は、
糸巻き層を含むことができるが、好ましくは糸巻き層以
外の層である。内部コア層22及び層24は、更に中実カバ
ー26内に収容される。好ましくは、このカバーは、顔
料、着色剤、安定化剤及び該カバーの密度調節以外の理
由で使用される、他の添加剤を除き、密度調節要素を含
まない。好ましくは、該高密度又は高比重内部コア22
は、該重心半径から動径方向内側に配置される。従っ
て、ボール20は、有利には低い慣性モーメント及び高い
初期スピン速度を持つ。
【0024】該コア22は、好ましくはボール20内の全て
の層において、最大の比重を持つ。好ましくは、該コア
22の比重は、1.8を越える。ここで使用する用語「比重」
とは、その通常のかつ一般的な意味を持ち、即ち4℃に
おける水の密度に対するある物質の密度の比であり、水
の密度は、この温度において1 g/ccである。より好まし
くは、該コア22の比重は、2.0を越え、また最も好まし
くは、該コア22の比重は2.5を越える。該コアの比重
は、5.0、10.0あるいはそれ以上であり得る。このコア2
2は、高密度金属又はポリマーバインダ中に封入された
金属粉末から作ることができる。高密度金属、例えば
鋼、タングステン、鉛、黄銅、青銅、銅、ニッケル、モ
リブデン、又は合金を使用することができる。コア22
は、種々の金属又は合金製の多数の異なる層を含むこと
ができる。コア22は、中実の金属球又は1.5 mm〜20 mm
より好ましくは3 mm〜15 mmなる範囲の外径を持つ、中
空肉厚の金属球であり得る。本出願における殆どの測定
は英国単位で表されているが、幾つかの材料はより容易
にSI単位で使用されることに注意すべきである。
【0025】あるいはまた、該コアは球状、立方体状、
ピラミッド型、ジオデシック又は任意の三次元対称形状
であり得る。炭素、ステンレス又はクロム鋼製の球は、
1 mm〜20 mmなる範囲のサイズを持つボールベアリング
として、市販品として入手できる。英国単位による好ま
しいサイズは、径1/4 インチ (約0.635 cm)、3/8 イン
チ (約0.953 cm)、5/16 インチ (約0.794 cm)、7/16 イ
ンチ (約1.11 cm)、1/2 インチ (約1.27 cm)、3/4 イン
チ (約1.91 cm)又は11/16 インチ (約1.75 cm)である。
軟鋼製のボールベアリングは、約7.85 g/mLなる比重を
持つ。従って、約1.11 cm (7/16 インチ)径の軟鋼製の
ボールベアリングは、重さ約5.64 g である。該高比重
コア22の重さ及び該中実カバー26の比重が既知である場
合、該低比重層24の比重は、USGA規格の重さを持つボー
ルを与えるように評価することができる。また、中空金
属球を使用する場合、好ましくは、この球の内部半径
は、約5.1 mm (0.20 インチ)を越え、及びより好ましく
は約6.35 mm (0.25 インチ)を越える。
【0026】上記のように、該層24の少なくとも一部
は、密度低下フィラー含有ポリマーを含むか、あるいは
例えば該ポリマーの発泡によって低下された比重を持
つ。この低比重層にとって効果的な比重は、好ましくは
0.9未満であり、またより好ましくは0.8未満である。実
際の比重は、該内部コア22及び該外部コア26の、比重及
び物理的なサイズに応じて、決定されかつ釣り合わされ
る。
【0027】本発明のボールは、少なくとも1層の低比
重層を含むことができる。例えば、図1に示すようなボ
ール10は、場合により、好ましくは0.9未満、より好ま
しくは0.8未満の比重を持つ、第一及び第二の低比重層1
4及び16を含むことができる。ボール10が、1層以上の低
比重層を持つ場合、該層の一つは、糸巻き層であり得
る。かくして、ボール10は低比重層14及び16を含むの
で、層16は糸巻き層であり得る。あるいはまた、層14が
低比重層であり得、一方層16は比重の低下されていない
層である。他方、層14が比重の低下されていない層であ
り得、一方層16が低比重層である。更に、これら層の一
方14又は16は、反応射出成型(RIM)ポリマー又は流し込
み成型ポリマーから作ることができる。同様に、低比重
層24及び/又はカバー18、26は、RIM又は流し込み成型ポ
リマーから作ることができる。
【0028】該低比重層は、このものが耐久性に富み、
かつ該ゴルフボールに望ましからぬ特性を付与しない限
りにおいて、多くの適当な材料から作ることができる。
好ましくは、この低比重層は、該ゴルフボールの柔和な
圧縮率及び弾性に寄与する。該低比重層は、エポキシ、
ウレタン、ポリエステル又は任意の適当な熱硬化性バイ
ンダを含む、ポリマーマトリックス中に、中空球フィラ
ー又は微小球を含む、熱硬化性シンタクチックフォーム
から作ることができる。ここで、該硬化された組成物
は、0.9未満、好ましくは0.8未満の比重を持つ。適当な
材料は、ポリウレタンフォーム、又はポリウレタン製の
中実スキンを、同一組成の発泡された支持体上に形成す
る、保全性のスキン形成されたフォームを含むこともで
きる。あるいはまた、適当な材料は、核形成された反応
射出成型ポリウレタン又はポリウレアを含むこともで
き、ここではガス、典型的には窒素が、閉じられた金型
内に成分を注入する前に、該ポリウレタンの少なくとも
一つの成分、典型的にはプレポリマー中に、本質的に吹
込まれる。この金型内で、全反応が起こり、低下された
比重を持つ、硬化されたポリマーを与える。
【0029】更に流し込み又はRIMポリウレタン又はポ
リウレアは、例えばフィラー又は中空の球を添加するこ
とにより、更に減じられた比重を持つことができる。そ
の上、任意数の発泡又は他の比重の減じられた熱可塑性
ポリマー組成物を使用することができ、その例は米国特
許第5,824,746号及び同第6,025,442号に記載されている
メタロセン-触媒ポリマー及びそのブレンドである。更
に、低下された比重を持つ、米国特許第5,919,100号、
同第6,152,834号及び同第6,149,535号並びにPCT国際公
開No. WO 00/23519及びWO 00/57962に、層又はカバー層
材料として記載されている、任意の材料が適当なもので
ある。これら参考文献の開示事項を、本発明の参考とす
る。該低比重層は、また流し込み成型法、噴霧、浸漬、
射出成型又は圧縮成型によって製造することもできる。
【0030】該比重の低下されていない層は、比重の低
下されていない、即ち比重が変更されていない、糸巻き
層又は非-糸巻き層を含むことができる。材料、例えば
メタロセン、イオノマー、又は他のポリオレフィン材料
を使用した場合には、この層の比重も、0.9未満及び好
ましくは0.8未満であり得る。他の適当な材料は、1.0未
満の比重を持つ可能性のあるポリウレタン、ポリウレタ
ンイオノマー、相互貫入ポリマーネットワーク、ハイト
レル(HytrelTM) (ポリエステル-エーテルエラストマー)
又はペバックス(PebaxTM) (ポリアミド-エステルエラス
トマー)等を含む。更に、適当な未変性の材料は、また
米国特許第6,149,535号、同第6,152,834号、同第5,919,
100号及び同第5,885,172号並びにWO 00/23519及びWO 00
/57962に記載されている。これら参考文献は、既に参考
として上に列挙した。該比重の低下されていない層は、
流し込み成型法、反応射出成型、射出又は圧縮成型法、
噴霧又は浸漬法によって製造できる。
【0031】該カバー層は、弾性で比重の低下されてい
ない層である。その適当な材料は、ボールの圧縮率、復
元係数、スピン速度等の要件を満たすことを可能とす
る、任意の材料を含み、米国特許第6,149,535号、同第
6,152,834号、同第5,919,100号及び同第5,885,172号並
びにWO 00/23519に記載されている。イオノマー、イオ
ノマーブレンド、熱硬化性又は熱可塑性ポリウレタン、
メタロセンが好ましい材料である。該カバーは、流し込
み成型法、反応射出成型、射出又は圧縮成型法、噴霧又
は浸漬法によって製造できる。本発明のもう一つの局面
では、ボール30は高慣性モーメント、低初期スピン速度
ボールであり、コア32、薄い高密度層34及びカバー36を
含む。好ましくは、該薄い高密度層34は、外部カバー36
の近傍に位置し、また好ましくは、層34はできる限り薄
く作られる。この層34は、約0.025〜約1.27 mm (約0.00
1〜約0.05 インチ)、より好ましくは約0.127〜約0.76 m
m (約0.005〜約0.030 インチ)及び最も好ましくは約0.2
5〜約0.5 mm (約0.010〜約0.020 インチ)なる範囲内の
厚みを持つことができる。
【0032】該薄い高密度層34は、好ましくは1.2を越
える、より好ましくは1.5を越える、より一層好ましく
は1.8を越える及び最も好ましくは2.0を越える比重を持
つ。好ましくは、この薄い高密度層34は、できる限り該
ボール30の外部表面、即ちカバー36のディンプルを持た
ない表面又は平坦表面に近接して配置される。約0.76 m
m(0.030 インチ)のカバー厚みを持つゴルフボールに対
して、該薄い高密度層は、上で論じた該重心半径の十分
に外側の、該薄い高密度層の厚みを含む該平坦表面か
ら、約0.79 mm〜1.78 mm (0.031〜0.070 インチ)離れた
位置に配置されるであろう。約2.8 mm (0.110 インチ)
なるカバー厚み(同一又は異なる材料製の1以上の層)を
持つゴルフボールに対しては、該薄い高密度層は、同様
に該重心半径の外側の、該平坦表面から、約2.82 mm〜
3.84 mm (0.111〜0.151 インチ)離れた位置に配置され
るであろう。該薄い高密度層を、できる限り動径方向外
側に配置する利点は、上に詳細に論じた。しかし、該薄
い高密度層を、該重心半径の外側に配置することが必要
である。
【0033】慣性モーメントを除き、この薄い高密度層
の存在は、好ましくは全体的な該ボールの特性、例えば
感触、圧縮率、復元係数及びカバーの硬さに、大きな影
響を与えることはない。しかし、該内部コア34を含む、
該重心半径内側の該ボールの質量は、該ボールを該USGA
規格の質量に維持するために、減じられなければならな
い。この薄い高密度層に対して適した材料は、上記の比
重並びに厚みに関する条件を満足する、任意の材料を含
む。この薄い高密度層は、好ましくは液状溶液、分散
物、ラッカー、ペースト等、例えば増量した又は充填し
た天然又は合成のゴムラテックス、ポリウレタン、ポリ
ウレア、エポキシ、ポリエステル、任意の反応性又は非
-反応性の被覆又は注型材料として、該内部コア32に適
用され、次いで硬化され、平衡な固体となるまで乾燥又
は蒸発される。この薄い高密度層は、また圧縮又は射出
成型、RIM、流し込み、噴霧、浸漬、粉末被覆、又は該
内部コア上に材料を堆積するための任意の手段によっ
て、製造することができる。この薄い高密度層は、また
比重増加フィラー、繊維、フレーク又は粒状物質で増量
した、熱可塑性ポリマーであっても良く、結果的に薄い
被膜として適用でき、また上で論じた好ましい比重レベ
ルを満足する。圧縮成型法を利用して、タングステン粉
末を含む軟質ポリブタジエンから製造した、薄い高密度
層の特別な例の一つは、約0.53 mm〜約0.64 mm (0.021-
0.025 インチ)なる厚み及び比重1.31並びにショアC硬さ
約72を有する。
【0034】反応性液体系に関連して、適当な材料は、
反応して固体を生成する任意の材料、例えばエポキシ、
スチレン変性ポリエステル、ポリウレタン又はポリウレ
ア、液状PBR、シリコーン、珪酸塩ゲル、寒天ゲル等を
含む。反応性の薄い高密度層を適用するのに適した方法
は、流し込み、RIM、浸漬及び噴霧である。非-反応性の
材料は、溶融状態又は流動状態、粉末、揮発性溶媒に溶
解された又は分散された状態にある、ポリマーの任意の
組み合わせを含む。適当な熱可塑性樹脂は、米国特許第
6,149,535号及び同第6,152,834号に記載されている。
【0035】あるいはまた、ゴルフボールに関連する米
国特許第6,010,411号(411特許)に記載されているよう
な、増量された薄いフィルム又は「プレプレグ」又は「高
密度化増量フィルム」を、該カバー層36の内側に適用さ
れた、圧縮成型又は積層形状にある、該薄いフィルム層
として使用できる。該411特許に記載されている該「プレ
プレグ」は、該好ましい比重及び好ましい厚みに関する
要件が満たされる限りにおいて、強化繊維と共に、又は
その不在下で使用できる。該増量フィルムは、段のある
樹脂フィルムを含み、このフィルムは、その中に均等に
分配された、密度増化剤又は質量増化剤、好ましくは
銅、鉄又はタングステン粉末を含む。この樹脂を部分的
に硬化して、展性のある該増量フィルムのシートを製造
でき、このシートを所定のサイズに切断し、次いで該コ
アの外側に又は該カバーの内側に適用することができ
る。このようなフィルムは、CA、アナハイムのサイテッ
ク(Cytec)又はCA、サンジョーズのブライト(Bryte)から
入手できる。
【0036】ボール30の内部コア32は、上記コア材料を
含む多くの材料から製造できるが、該ボール30がUSGA規
格の質量範囲内に入るように、該材料の比重が、該薄い
高密度層の該高い比重を釣り合わせるものである必要が
ある。内部コア32は、好ましくは中実で単一の、又は中
実でマルチピース型のコアであり、また糸巻き層、液
体、ゲル、及び中空又は発泡層を含むことができる。こ
のコアは、また1又は複数のポリウレタン層中に収容さ
れた、1層以上のポリブタジエン層を含むこともでき
る。液状の該薄い高密度の層34を、糸巻き層の次に堆積
した場合、該液状材料は、該糸巻き層内に侵入すること
ができる。米国特許第5,947,843号は、予備加硫された
ラテックス材料が、約1.27 mm (0.050 インチ)の深さま
で浸透可能であることを予想した。しかし、この浸透の
深さは、様々なファクタ、例えば該液体の粘度及び温
度、並びに該糸巻き層の間隔及び他の表面現象に依存す
る。
【0037】該内部コア32が、中実又は非-糸巻き型コ
アである場合、液体状態にある該薄い高密度の層は、厚
み約0.0254 mm (0.001 インチ)以上を持つフィルムを残
すことができる。この液体材料は、紫外光によって、あ
るいは加熱乾燥又は周囲条件下で乾燥することにより、
硬化することができる。この液体を加熱乾燥した場合、
該内部コア材料は、好ましくは該コアの熱軟化を回避す
るために、熱硬化性材料で作られる。好ましいラテック
スは、MA、フォールリバーのヘバテックス社(Heveatex
Corporation)によって製造されている、予備加硫された
ヘバテックス(Heveatex)モデルNo. 1704である。また、
他のラテックス被覆コアは、米国特許第5,989,136号及
び同第6,030,296号に記載されている。米国特許第5,99
3,968号は、熱可塑性材料を該コア上に射出成型する前
に、ウレタン分散物(充填物なし)で含浸した、糸巻きコ
アを開示している。
【0038】該ボール30用のカバーは、上記の、ボール
10及び20に対するカバーと同様な材料で作ることができ
る。好ましくは、このコアは、約39 mm〜42 mm (約1.54
〜1.64 インチ)及びより好ましくは約40 mm〜42 mm (約
1.56〜1.64 インチ)なる範囲の径を有する。このコア
は、好ましくは約90未満、より好ましくは約80未満及び
最も好ましくは約70未満の、PGA圧縮率を持つ。圧縮率
は、NJ、ユニオンシティーのアッチエンジニアリング
(Atti Engインチeerインチg)社により製造されている、
手動の装置(アッチゲージ(Atti gauge))を用いて、バネ
による力を、検討すべき該ゴルフボール中心、ゴルフボ
ールコア又は該ゴルフボールに印加することにより測定
する。フェデラルダイアルゲージ(Federal Dial Gauge)
モデル(Model) D81-Cを備えたこの装置は、既知負荷の
下で較正されたバネを使用する。テストすべき該球を、
このバネに対して、強制的に約5 mm (0.2 インチ)移動
させる。このバネが、結果的に約5 mm (0.2 インチ)縮
む場合、その圧縮率を100とする。このバネが、約2.54
mm (0.1 インチ)縮む場合、その圧縮率値を0とする。か
くして、より圧縮性の柔軟な材料は、より硬質の低圧縮
性の材料よりも、低いアッチゲージ値を持つであろう。
この装置を用いて測定した圧縮率は、PGA圧縮率とも呼
ばれる。アッチ又はPGA圧縮率と、リール(Riehle)圧縮
率との間に存在する、凡その関係は、以下の式で表すこ
とができる:
【0039】 (アッチ又はPGA圧縮率) = (160 - リール圧縮率) 従って、リール圧縮率100は、アッチ又はPGA圧縮率60と
等しいはずである。本発明のもう一つの局面によれば、
ボール30との関連で記載したように、該薄い高密度層
は、比重が減じられた最も内側のコアを有する、多層ボ
ール中に組み込むことができる。図5に示すように、ボ
ール40は最も内側のコア42を有し、これは上で論じたよ
うに、減じられた比重をもつ材料から作られる。好まし
くは、最も内側のコア42は、発泡された材料又は内部に
配合された、中空微小球等の低比重フィラーを含む材料
から作られる。好ましくは、該最も内側のコア42の比重
は、0.9未満であり、より好ましくは0.8未満である。該
最も内側のコア42の、実際の比重は、該ボール残部の質
量分布に依存する。ボール40は、最も内側のコア42内に
収容された、もう一つの比重の減じられた層44を持つこ
とができる。好ましくは、この層44の比重は、0.9未満
であり、より好ましくは0.8未満である。この層44の比
重は、該最内部のコア42の比重とは違っていても良い。
この層44は、外部コア46及びカバー48によって包まれて
いる。
【0040】外部コア46は、好ましくはそこに組み込ま
れた薄い高密度の層を持つ。あるいはまた、図5に示す
ように、別の薄い高密度の層50が、層42と44との間
に、あるいは層44とカバー48との間に配置される。最も
好ましくは、ボール40は、ただ一つの薄い高密度の層を
持つ。しかし、1層以上の薄い高密度の層を持つことが
可能であり、また幾つかの例においては望ましいことで
ある。当分野において公知であり、また米国特許第5,82
3,889号に記載されているように、発泡材料中にエアー
ポケットを有するコアは、糸巻きコアの望ましいソフト
な感触作用を与えるが、これは該糸巻きコア中に取り込
まれたエアーポケットの圧縮性によるものである。薄い
高密度の層50との組み合わせで、ボール40は、所定のソ
フトな感触作用並びに所定のスピン速度を持つことがで
きる。具体的には、該薄い高密度の層が、該ボールの中
心と該重心半径との間に位置する場合、ボール40は、高
いスピン速度を持つ。
【0041】逆に、薄い高密度の層50が、該重心半径の
動径方向外側に位置する場合、ボール40は、ソフトな感
触と共に低いスピン速度を持つ。従って、本発明によれ
ば、固有の特性を持つゴルフボールが得られる。更に、
本発明によるゴルフボールは、特定のゴルファーの競技
スタイルを考慮して、その特定のゴルファー用にボール
を設計することができる。例えば、該ゴルファーの、該
ボールを回転させる傾向に応じて、薄い高密度の層を、
最適の動径方向位置(図4参照)に配置して、該ボールの
スピンを補償し、かつ該ボールの飛距離を不必要に犠牲
にしないことが可能である。また、この薄い高密度の層
によって調節される慣性モーメントに関連して、該ボー
ルの他の特性、例えばソフトな感触を、該層又はコアに
エアーポケットを組み込むことにより改善するために、
該ボールの残りの体積を利用することができる。
【0042】あるいはまた、該内部コア42、中間層44及
び外部コア46は、比重が減じられた材料で作ることがで
きる。該内部コア42は、その上に追加の層を適用するた
めの支持体又はプレフォームとして機能し得る。あるい
はまた、層44は、比重が減じられた層ではなく、あるい
は該部コア46自体が、比重の減じられた層であり得る。
薄い高密度の層を使用する場合、糸巻きの最外部コア層
を設けて、この薄い高密度の層を収容することができ
る。例えば、薄い高密度の層50が、コア42、44を包む場
合、外部コア46は、糸巻き層であり得る。本発明のもう
一つの局面によれば、層42、44及び46の比重は、外側に
向かって増大する値を持つ、比重勾配を生成することが
でき、即ちコア42の比重は層44の比重よりも小さく、後
者の比重は更に層46の比重よりも小さい。この比重勾配
は、また逆の方向を持つことも可能である。即ち、コア
42の比重は層44の比重よりも大きく、後者の比重は更に
層46の比重よりも大きい。
【0043】上で議論した、該比重の減じられた層、該
比重の減じられていない層、該外部コア、該薄い高密度
の層及び該カバーの適当な材料は、同様にボール40に対
しても適したものである。以上、本発明について種々説
明してきたが、これら本発明の様々な特徴は、単独で又
は組み合わせとして利用できるものと理解すべきであ
る。従って、本発明は、ここに記載した特に好ましい態
様によって、何等制限されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】内部コア12、少なくとも2層の中間層14、16及
び外部カバー18を含む、本発明の一態様によるゴルフボ
ール10の断面図である。
【図2】本発明の別の態様による、内部コア22、少なく
とも1層の中間層24及び外部カバー26を含む、ゴルフボ
ール20の断面図である。
【図3】内部コア32、薄い層34及び外部カバー36を含む
ゴルフボール30の断面図である。
【図4】本発明の一局面に従って、重心半径を決定した
例を示すグラフである。
【図5】少なくとも最内部コア42、1層以上の中間層4
4、46、カバー48及び薄い層50を含むゴルフボール40の
断面図である。
【符号の説明】
10、20、30、40・…ゴルフボール;12、2
2、32・…内部コア;14、16、24、44、46・
…中間層;18、26、36・…外部カバー;34、5
0・…薄い層;42・…最内部コア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A63B 45/00 A63B 45/00 B

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.9未満の比重を持つ内部コアと、 該コアの回りに配置された高比重層と、ここで該高比重
    層は、約0.0254 mm (約0.001 インチ)〜約0.762 mm (約
    0.03 インチ)なる範囲の厚みを有し、かつ1.8を越える
    比重を有し、 該高比重層の回りに配置された、少なくとも1層を含む
    カバーとを含み、 該内部コアが、比重-低化剤を含むことを特徴とする、
    ゴルフボール。
  2. 【請求項2】 該比重-低化剤が、発泡された粒状物、
    フィラー、微小球、核形成され反応射出成型されたポリ
    マー、高密度化され増量されたフィルム、ポリウレタ
    ン、エポキシ、ポリエステル、シリコーン及びゴムラテ
    ックス、比重増化剤で増量された熱可塑性ポリマー、タ
    ングステン粉末を含むポリブタジエン、及びこれらの混
    合物である、請求項1記載のゴルフボール。
  3. 【請求項3】 該高比重層が、圧縮又は射出成型、反応
    射出成型、流し込み成型、噴霧、浸漬又は粉末被覆法に
    よって形成される、請求項1記載のゴルフボール。
  4. 【請求項4】 該内部コアが、0.8未満の比重を持つ、
    請求項1記載のゴルフボール。
  5. 【請求項5】 更に、該内部コアと該カバーとの間に設
    けられた中間層をも含み、該中間層が、0.9未満の比重
    を有し、かつ比重-低化剤を含む材料から作られたもの
    である、請求項1記載のゴルフボール。
  6. 【請求項6】 更に、該中間層と該カバーとの間に設け
    られた、内部カバーをも含む、請求項5記載のゴルフボ
    ール。
  7. 【請求項7】 該内部カバーが、糸巻き層である、請求
    項6記載のゴルフボール。
  8. 【請求項8】 該内部コアの比重が、該中間層の比重未
    満であり、かつ該中間層の比重が、該内部カバーの比重
    未満である、請求項6記載のゴルフボール。
  9. 【請求項9】 該内部コアの比重が、該中間層の比重を
    越えるものであり、かつ該中間層の比重が、該内部カバ
    ーの比重を越えるものである、請求項6記載のゴルフボ
    ール。
  10. 【請求項10】 該高比重層が、該ボールの中心及び重
    心半径間の、動径方向の距離に配置された、請求項1記
    載のゴルフボール。
  11. 【請求項11】 該高比重層が、該重心半径外側の、動
    径方向の距離に配置された、請求項1記載のゴルフボー
    ル。
  12. 【請求項12】 該高比重層が、約0.0254 mm (約0.001
    インチ)〜約1.27 mm (約0.050 インチ)なる範囲の厚み
    を有する、請求項1記載のゴルフボール。
  13. 【請求項13】 該ボールが、約41.96 g (約1.48 オン
    ス)〜約44.79 g (約1.58 オンス)なる範囲の質量をも
    つ、請求項1記載のゴルフボール。
  14. 【請求項14】 該該ボールが、約45.36 g (約1.60 オ
    ンス)〜約45.93 g (約1.62 オンス)なる範囲の質量をも
    つ、請求項1記載のゴルフボール。
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