JP2002330688A

JP2002330688A - ねずみ取り器

Info

Publication number: JP2002330688A
Application number: JP2001138090A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Noda; 等野田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-05-09
Filing date: 2001-05-09
Publication date: 2002-11-19

Abstract

(57)【要約】【課題】ねずみ出入口の開口部４に開閉蓋３を設けた
捕獲籠２と、その捕獲籠２内に吊設されて開閉蓋３と係
合可能にした餌付部９から成り、餌付部９の動きによっ
て開放係止姿勢の開閉蓋３を、ばね付勢閉鎖可能にした
「ねずみ取り器」において、捕獲籠２内の「捕獲ねずみ
Ｃ」の後処理をし易くする。【解決手段】捕獲籠２の底部近傍の側壁に、捕獲籠２
内と連通すると共に、ねずみ進入可能の中空部を有する
取出管１０を備え、その取出管１０は管外からの操作の
みによって開閉する開閉ゲート板１２を有して中空部が
開放・閉鎖自在にして、かつ、捕獲袋２０を先端に連結
可能にした構造を有し、開閉ゲート板１２を開放するこ
とによって捕獲籠２内の「捕獲ねずみＣ」が、取出管１
０を通って捕獲袋２０に自力移行して袋内封入捕獲を可
能にした構造の「ねずみ取り器１」が特徴である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭や食品置
場・農地等において害をもたらす「ねずみ」を捕獲する
のに使用する「ねずみ取り器」に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】古くから一般に広く普及している「ねず
み取り器」は、ねずみ出入口の開口部に開閉蓋を設けた
金網製の捕獲籠と、この捕獲籠内に吊り下げた餌付部が
主要部を成し、その餌付部に取着した餌に気付いた「ね
ずみ」が捕獲籠の中に入って餌に食い付くと、その食い
付き抵抗によって餌付部が動くと、該餌付部の上端に係
止して開放姿勢にセットされていた前記開閉蓋が、該餌
付部との係止が外れてばね付勢力によって「パチン」と
閉鎖姿勢になって開口部を閉じ、その捕獲籠内に「ねず
み」を生きたまま捕獲する基本構造を有している。

【０００３】そして、捕獲籠に生きたまま捕獲した「ね
ずみ」は、その捕獲籠のまま水中に没入させることによ
って籠内水死させ、しかるのち、その水死体を裸体のま
ま捕獲籠から取り出して捨てるように成っている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】以上の従来の「ねずみ
取り器」は、捕獲ねずみを水死させたり籠内水死したも
のを取り出す操作が煩わしいと共に、その水死に至る状
態や水死体が視覚に入るので不快感を生ずることがある
と共に、ねずみ裸体死体は「ごみ分別回収」の生ごみと
してそのまま捨て難い不具合がある。

【０００５】本発明は、以上の従来技術の難点を解消す
る「ねずみ取り器」を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明の「ねずみ取り器」は「ねずみ出入口の開口部
に開閉蓋を設けた捕獲籠と、該捕獲籠内に吊設されて該
開閉蓋と係合可能にした餌付部から成り、該餌付部の動
きによって開放係止姿勢の前記開閉蓋を、ばね付勢閉鎖
可能にしたねずみ取り器において、前記捕獲籠の底部近
傍の側壁に、該捕獲籠内と連通すると共に、ねずみ進入
可能の中空部を有する取出管を備え、該取出管は管外か
らの操作のみによって開閉する開閉ゲート板を有して該
中空部が開放・閉鎖自在にして、かつ、捕獲袋を先端に
連結可能にした構造」に成っている。

【０００７】即ち、本発明のねずみ取り器は、ばね付勢
閉鎖の開閉蓋を開口部に設けた捕獲籠と、該捕獲籠内に
吊設した餌付部を有する従来構造のねずみ取り器に「前
記の開閉ゲート板つき取出管を設けた」構造が特徴にし
て、その捕獲籠内に捕獲された「ねずみ」の習性を利用
して、取出管から捕獲袋内へ自力移行させることによっ
て「ねずみの袋内封入捕獲」を可能にしたものである。

【０００８】

【作用】以上の構成の本発明のねずみ取り器は、捕獲籠
内の餌付部の餌に食い付いて開閉蓋が自動閉鎖して捕獲
籠内に閉じ込められた「ねずみ」は、自己の体がようや
く通れる程度の孔でも入り込んで逃げようとする「ねず
み習性」を有するので、ねずみ捕獲者が取出管の先端に
細長袋体等の捕獲袋を連結して開閉ゲート板を開くと、
捕獲籠内ねずみは直ちに取出管を通って捕獲袋の中へ自
力移行するので、その状態で捕獲袋を取出管から外して
入口を閉じることによって、手数を要することなく極め
て簡便に「袋内封入捕獲」ができる。

【０００９】従って、その捕獲袋を不透明袋にしておく
と、捕獲ねずみの裸体姿を視覚に入れないで袋封入のま
ま水死させたり死亡させて、その袋のまま「生ごみ」等
として分別廃棄処分が可能にして、従来の捕獲籠内の
「裸体水死ねずみ」の取り出し廃棄の煩わしい作業が無
用になる。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の「ねずみ取り器」の一実
施例を図１・図２を参照して説明する。即ち、本発明の
「ねずみ取り器１」は、平坦底５を底面として中空立体
形を成す金網製の籠体にして周壁に「ねずみ出入口」の
単数の開口部４を有する捕獲籠２と、この捕獲籠２の中
空部の上壁から吊設した餌付部９と、開口部４の開閉蓋
３によって主要部が構成されている。

【００１１】そして、開閉蓋３は開口部４の上端部位の
「付勢ばね付きヒンジ部７」に回転自在に支承されて上
方に伸長する係止アーム６を一体に有し、この係止アー
ム６を倒して先端を「餌付部９の上端の係止鉤８に掛け
止め係止すると（図２（Ａ）参照）開閉蓋３が上昇して
開口部４を開いた状態に係止保持できる。

【００１２】そして、その状態の餌付部９が「餌付部９
へ付けた餌へのねずみＣの食い付き」によって僅かに移
動すると「係止アーム６と係止鉤８の係止」が外れて開
閉蓋３がばね付勢力によって自動下降して開口部４を閉
鎖して、捕獲籠２内に「ねずみＣ」を捕獲する（図２
（Ｂ）参照）「ねずみ取り器」において、その捕獲籠２
内の「ねずみＣ」を袋内へ自走移行させて袋内封入捕獲
形態にする手段が以下のように設けられている。なお、
前記の捕獲籠２・開閉蓋３・餌付部９から成る構造は従
来物と同一形態である。

【００１３】詳しくは、捕獲籠２の後端の平坦底５近傍
の側壁には、捕獲籠２の中空部と連通して捕獲籠２内の
「ねずみＣ」が進入可能の孔サイズの短小管の取出管１
０が固定され、この取出管１０は（図１（Ｂ）（Ｃ）参
照）「取出管１０の周壁に切設したゲートスリット１１
に嵌めて取出管１０の外部から着脱できる開閉ゲート板
１２」を備え、この開閉ゲート板１２をゲートスリット
１１に嵌め入れセットすると取出管１０の中空部を完全
閉鎖する開閉構造に成っている。

【００１４】そして（図２参照）この取出管１０の先端
はフランジ部１３が存在し、このフランジ部１３に図示
例示の細長有底袋等の捕獲袋２０が着脱自在に連結可能
にして、捕獲籠２内に捕獲された「ねずみＣ」が開閉ゲ
ート板１２を開いて開通状態に成った取出管１０を通っ
て捕獲袋２０内に自力進行進入可能に構成されている。

【００１５】なお、この実施例の取出管１０は円管にし
て、開閉ゲート板１２は取出管１０の内周に係止する係
止突起１５を有すると共に、この開閉ゲート板１２を嵌
める取出管１０のゲートスリット１１は、開閉ゲート板
１２の外周に突設した突起部１６を取出管１０から突き
出して回転自在に成す部分円周スリットにして、係止突
起１５を入出自在にする係止突起挿入孔１７を備えた形
状に成っている。

【００１６】そして、この係止突起挿入孔１７に係止突
起１５を嵌めて開閉ゲート板１２を取出管１０に装着し
て、突起部１６を手操作して若干量回転させることによ
って、係止突起１５を取出管１０の管内周に係合させて
抜け止め状態にして取出管１０を閉鎖ロックすると共
に、その逆操作によって開閉ゲート板１２を取出管１０
から外して手動開放する構造に成っている。

【００１７】以上の実施例の「ねずみ取り器１」は前記
の作用があり、餌付部９の餌に食いついて開閉蓋３が自
動閉鎖して捕獲籠２内に捕獲された「ねずみＣ」は、孔
でも探して逃げ出そうとする習性があるので、手操作し
て開閉ゲート板１２を抜き取ると直ちに取出管１０に入
って捕獲袋２０に入り込むので、そのタイミングで捕獲
袋２０を取出管１０から外して極めて容易に袋内封入捕
獲をすることができる。

【００１８】そして、この実施例の開閉ゲート板１２は
「係止突起１５から成る抜け止め手段」を有するので、
ねずみＣが鼻先で開閉ゲート板１２を押し上げて逃げ出
すおそれがない。なお、捕獲袋２０の取出管１０への連
結は、捕獲籠２内に「ねずみＣ」が捕獲される前後のい
ずれであっても良い。

【００１９】続いて、図３を参照して本発明の他の実施
例の取出管１０と開閉ゲート板１２の形態を説明する。
即ち、この図３に示す取出管１０は方形管にして周壁に
切設したゲートスリット１１に「上方から差し込んでセ
ットする方形板の開閉ゲート板１２」を備え、取出管１
０へセットして中空部を閉鎖した状態において、取出管
１０の下方へ突き出す開閉ゲート板１２の係止板１９の
ピン孔１８に、ロックピン２１を差し込みセットして、
開閉ゲート板１２の「浮き上り・抜け」を防止する構造
に成っている。この図３実施例の「ねずみ取り器」は図
１実施例のものと同様な作用が存在する。

【００２０】なお、本発明の「ねずみ取り器」は前記の
実施例に限定されず、他の公知形態の捕獲籠から成るも
のにも応用するものであり、開閉ゲート板１２の前記の
閉鎖ロック手段は省略することもある。

【００２１】

【発明の効果】以上の説明のとおり本発明の「ねずみ取
り器」は、捕獲籠内に捕獲した「ねずみ」がねずみ習性
によって速やかに自力移行する袋内封入捕獲が簡便にで
きるので、ねずみ取り器による捕獲ねずみを水死させて
取り出す等の煩わしく、かつ、不快な従来の後始末作業
が不要になる。そして、ねずみ裸体死体を視認すること
なく袋内処理して、そのまま「生ごみ」として分別ごみ
廃棄も可能であり、捕獲ねずみの後処理性が従来構造の
ものより特段に向上して「ねずみ取り器」利用者の日常
の便宜向上を図る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明一実施例の「ねずみ取り器」を示し、
（Ａ）はその全体斜視図、（Ｂ）はその取出管と開閉ゲ
ート板の斜視図、（Ｃ）はその開閉ゲート板の正面図と
使用状態の説明図

【図２】図１実施例の「ねずみ取り器」の使用状態を示
し、（Ａ）（Ｂ）はその正面図、（Ｃ）はその部分正面
図

【図３】本発明の他の実施例の「ねずみ取り器」を示
し、（Ａ）はその取出管と開閉ゲート板の斜視図、
（Ｂ）はその取出管へ開閉ゲート板を装着した状態の斜
視図

【符号の説明】

１ねずみ取り器２捕獲籠３開閉蓋４開口部５平坦底６係止アーム８係止鉤９餌付部１０取出管１１ゲートスリット１２開閉ゲート板１５係止突起１６突起部２０捕獲袋Ｃねずみ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ねずみ出入口の開口部に開閉蓋を設けた
捕獲籠と、該捕獲籠内に吊設されて該開閉蓋と係合可能
にした餌付部から成り、該餌付部の動きによって開放係
止姿勢の前記開閉蓋を、ばね付勢閉鎖可能にしたねずみ
取り器において、前記捕獲籠の底部近傍の側壁に、該捕
獲籠内と連通すると共に、ねずみ進入可能の中空部を有
する取出管を備え、該取出管は管外からの操作のみによ
って開閉する開閉ゲート板を有して該中空部が開放・閉
鎖自在にして、かつ、捕獲袋を先端に連結可能にした構
造を特徴とするねずみ取り器。