JP2002330407A - 記録媒体と再生装置及び再生方法 - Google Patents

記録媒体と再生装置及び再生方法

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JP2002330407A
JP2002330407A JP2002043303A JP2002043303A JP2002330407A JP 2002330407 A JP2002330407 A JP 2002330407A JP 2002043303 A JP2002043303 A JP 2002043303A JP 2002043303 A JP2002043303 A JP 2002043303A JP 2002330407 A JP2002330407 A JP 2002330407A
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Yoshihiro Mori
美裕 森
Kazuhiro Tsuga
一宏 津賀
Hiroshi Hamasaka
浩史 濱坂
Shuji Ishihara
秀志 石原
Kazuhiko Nakamura
和彦 中村
Takumi Hasebe
巧 長谷部
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Abstract

(57)【要約】 動画像データおよびオーディオデータをインターリーブ
記録したシステムストリーム(VOB)を接続して再生
を行なった時に、システムストリーム(VOB)の接続
部において、ビデオ表示の停止(フリーズ)などが生じ
ることなく一本のタイトルとして自然に再生することを
可能にするデータ構造をもつ光ディスクおよび光ディス
ク記録方法である。分岐後の複数システムストリーム
(VOB)間において、少なくとも先頭1オーディオフ
レーム(Af)以上同一オーディオであり、結合前の複
数システムストリーム(VOB)間において、少なくと
も末尾1GOP以上同一動画像であるよう記録される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】技術分野 この発明は、一連の関連付けられた内容を有する各タイ
トルを構成する動画像データ、オーディオデータ、副映
像データの情報を搬送するビットストリームに様々な処
理を施して、ユーザーの要望に応じた内容を有するタイ
トルを構成するべくビットストリームを生成し、その生
成されたビットストリームを所定の記録媒体に効率的に
記録する記録装置と記録媒体、及び再生する再生装置及
びオーサリングシステムに用いられるビットストリーム
のシームレス接続システムエンコード方法及びその装置
に関する。
【0002】背景技術 近年、レーザーデイスクやビデオCD等を利用したシス
テムに於いて、動画像、オーディオ、副映像などのマル
チメディアデータをデジタル処理して、一連の関連付け
られた内容を有するタイトルを構成するオーサリングシ
ステムが実用化されている。
【0003】特に、ビデオCDを用いたシステムに於い
ては、約600Mバイトの記憶容量を持ち本来ディジタ
ルオーディオの記録用であったCD媒体上に、MPEG
と呼ばれる高圧縮率の動画像圧縮手法により、動画像デ
ータの記録を実現している。カラオケをはじめ従来のレ
ーザーディスク(登録商標)のタイトルがビデオCDに
置き替わりつつある。
【0004】年々、各タイトルの内容及び再生品質に対
するユーザーの要望は、より複雑及び高度になって来て
いる。このようなユーザーの要望に応えるには、従来よ
り深い階層構造を有するビットストリームにて各タイト
ルを構成する必要がある。このようにより深い階層構造
を有するビットストリームにより、構成されるマルチメ
ディアデータのデータ量は、従来の十数倍以上になる。
更に、タイトルの細部に対する内容を、きめこまかく編
集する必要があり、それには、ビットストリームをより
下位の階層データ単位でデータ処理及び制御する必要が
ある。
【0005】このように、多階層構造を有する大量のデ
ジタルビットストリームを、各階層レベルで効率的な制
御を可能とする、ビットストリーム構造及び、記録再生
を含む高度なデジタル処理方法の確立が必要である。更
に、このようなデジタル処理を行う装置、この装置でデ
ジタル処理されたビットストリーム情報を効率的に記録
保存し、記録された情報を迅速に再生することが可能な
記録媒体も必要である。
【0006】このような状況に鑑みて、記録媒体に関し
て言えば、従来用いられている光ディスクの記憶容量を
高める検討が盛んに行われている。光ディスクの記憶容
量を高めるには光ビームのスポット径Dを小さくする必
要があるが、レーザの波長をλ、対物レンズの開口数を
NAとすると、前記スポット径Dは、λ/NAに比例
し、λが小さくNAが大きいほど記憶容量を高めるのに
好適である。
【0007】ところが、NAが大きいレンズを用いた場
合、例えば米国特許5、235、581に記載の如く、
チルトと呼ばれるディスク面と光ビームの光軸の相対的
な傾きにより生じるコマ収差が大きくなり、これを防止
するためには透明基板の厚さを薄くする必要がある。透
明基板を薄くした場合は機械的強度が弱くなると言う問
題がある。
【0008】また、データ処理に関しては、動画像、オ
ーディオ、グラフィックスなどの信号データを記録再生
する方式として従来のMPEG1より、大容量データを
高速転送が可能なMPEG2が開発され、実用されてい
る。MPEG2では、MPEG1と多少異なる圧縮方
式、データ形式が採用されている。MPEG1とMPE
G2の内容及びその違いについては、ISO1117
2、及びISO13818のMPEG規格書に詳述され
ているので説明を省く。 MPEG2に於いても、ビデ
オエンコードストリームの構造に付いては、規定してい
るが、システムストリームの階層構造及び下位の階層レ
ベルの処理方法を明らかにしていない。
【0009】上述の如く、従来のオーサリングシステム
に於いては、ユーザーの種々の要求を満たすに十分な情
報を待った大量のデータストリームを処理することがで
きない。さらに、処理技術が確立したとしても、大容量
のデータストリームを効率的に記録、再生に十分用いる
ことが出来る大容量記録媒体がないので、処理されたデ
ータを有効に繰り返し利用することができない。
【0010】言い換えれば、タイトルより小さい単位
で、ビットストリームを処理するには、記録媒体の大容
量化、デジタル処理の高速化と言うハードウェア、及び
洗練されたデータ構造を含む高度なデジタル処理方法の
考案と言うソフトウェアに対する過大な要求を解消する
必要があった。
【0011】本発明は、このように、ハードウェア及び
ソフトウェアに対して高度な要求を有する、タイトル以
下の単位で、マルチメディアデータのビットストリーム
を制御して、よりユーザーの要望に合致した効果的なオ
ーサリングシステムを提供することを目的とする。
【0012】更に、複数のタイトル間でデータを共有し
て光ディスクを効率的に使用するために、複数のタイト
ルを共通のシーンデータと、同一の時間軸上に配される
複数のシーンを任意に選択して再生するマルチシーン制
御が望ましい。しかしながら、複数のシーン、つまりマ
ルチシーンデータを同一の時間軸上に配する為には、マ
ルチシーンの各シーンデータを連続的に配列する必要が
ある。その結果、選択した共通シーンと選択されたマル
チシーンデータの間に、非選択のマルチシーンデータを
挿入せざるを得ないので、マルチシーンデータを再生す
る際に、この非選択シーンデータの部分で、再生が中断
される事が予期される。
【0013】また、マルチシーンデータの1つと、共通
シーンデータの1つを接続する場合、ビデオとオーディ
オのフレーム再生時間のズレから、各々の経路におけ
る、ビデオ再生時間とオーディオ再生時間の差が異な
る。このため、接続部に於いて、ビデオバッファまたは
オーディオバッファがアンダーフローし、ビデオ再生の
停止(フリーズ)またはオーディオ再生の停止(ミュー
ト)などが生じシームレス再生できない問題が発生す
る。更に、共通のシーンデータ同士を接続する1対1接
続に於いても、同様に、ビデオ再生時間とオーディオ再
生時間の差によるバッファ部のアンダーフローが起こり
うることは言うまでもない。
【0014】本発明に於いては、このようなマルチシー
ンデータに於いても、システムストリームの接続部に於
ける1対1、1対複数、複数対複数のシーン接続に関し
て、ビデオ表示の停止(フリーズ)などが生じることな
くー本のタイトルとして自然に再生することを可能にす
るデータ構造と共に、その様なデータ構造を有するシス
テムストリームの生成方法、記録装置、再生装置、及び
その様なシステムストリームが記録する媒体を提供する
ことを目的とするデータ構造をもつ光ディスクおよび光
ディスク記録方法を提供することを目的とする。なお、
本出願は日本国特許出願番号H7−252735(19
95年9月29日出願)及びH8−041581(19
96年2月28日出願)に基づいて出願されるものであ
って、該両明細書による開示事項はすべて本発明の開示
のー部となすものである。
【0015】発明の開示 本発明は、少なくともーつ以上のオーディオデータと動
画像データを有するシステムストリームが記録された光
ディスクにおいて、該光ディスクに記録されている少な
くともーつ以上のシステムストリームは、動画像デコー
ダ内のバッファおよびオーディオデコーダ内のバッファ
に対しての、動画像データおよびオーディオデータの入
力開始時刻の差が、オーディオバッファに蓄積可能なオ
ーディオフレーム数に1フレーム加えたフレーム数の再
生時間以下となるよう動画像データおよびオーディオデ
ータがインターリーブ(マルチプレクス)記録されてい
ることを特徴とする光ディスクである。
【0016】発明を実施するための最良の形態 本発明をより詳細に説明するために、添付の図面に従っ
てこれを説明する。オーサリングシステムのデータ構造 先ず、図1を参照して、本発明に於ける記録装置、記録
媒体、再生装置および、それらの機能を含むオーサリン
グシステムに於いて処理の対象されるマルチメディアデ
ータのビットストリームの論理構造を説明する。ユーザ
が内容を認識し、理解し、或いは楽しむことができる画
像及び音声情報を1タイトルとする。このタイトルと
は、映画でいえば、最大ではー本の映画の完全な内容
を、そして最小では、各シーンの内容を表す情報量に相
当する。
【0017】所定数のタイトル分の情報を含むビットス
トリームデータから、ビデオタイトルセットVTSが構
成される。以降、簡便化の為に、ビデオタイトルセット
をVTSと呼称する。VTSは、上述の各タイトルの中
身自体を表す映像、オーディオなどの再生データと、そ
れらを制御する制御データを含んでいる。所定数のVT
Sから、オーサリングシステムに於けるービデオデータ
単位であるビデオゾーンVZが形成される。以降、簡便
化の為にビデオゾーンをVZと呼称する。一つのVZ
に、K+1個のVTS#0〜VTS#K(Kは、0を含
む正の整数)が直線的に連続して配列される。そしてそ
の内一つ、好ましくは先頭のVTS#0が、各VTSに
含まれるタイトルの中身情報を表すビデオマネージャと
して用いられる。この様に構成された、所定数のVZか
ら、オーサリングシステムに於ける、マルチメディアデ
ータのビットストリームの最大管理単位であるマルチメ
ディアビットストリームMBSが形成される。オーサリングエンコーダEC 図2に、ユーザーの要望に応じた任意のシナリオに従
い、オリジナルのマルチメディアビットストリームをエ
ンコードして、新たなマルチメディアビットストリーム
MBSを生成する本発明に基づくオーサリングエンコー
ダECのー実施形態を示す。なお、オリジナルのマルチ
メディアピットストリームは、映像情報を運ぶビデオス
トリームStl、キャプション等の補助映像情報を運ぶ
サブピクチャストリームSt3、及び音声情報を運ぶオ
ーディオストリームSt5から構成されている。ビデオ
ストリーム及びオーディオストリームは、所定の時間の
間に対象から得られる画像及び音声の情報を含むストリ
ームである。一方、サブピクチャストリームはー画面
分、つまり瞬間の映像情報を含むストリームである。必
要であれば、一画面分のサブピクチャをビデオメモリ等
にキヤプチャして、そのキヤプチャされたサブピクチャ
画面を継続的に表示することができる。
【0018】これらのマルチメディアソースデータSt
l、St3、及びSt5は、実況中継の場合には、ビデ
オカメラ等の手段から映像及び音声信号がリアルタイム
で供給される。また、ビデオテープ等の記録媒体から再
生された非リアルタイムな映像及び音声信号であったり
する。尚、同図に於ては、簡便化のために、3種類のマ
ルチメディアソースストリームとして、3種類以上で、
それぞれが異なるタイトル内容を表すソースデータが入
力されても良いことは言うまでもない。このような複数
のタイトルの音声、映像、補助映像情報を有するマルチ
メディアソースデータを、マルチタイトルストリームと
呼称する。
【0019】オーサリングエンコーダECは、編集情報
作成部100、エンコードシステム制御部200、ビデ
オエンコーダ300、ビデオストリームバッファ40
0、サブピクチャエンコーダ500、サブピクチャスト
リームバッファ600、オーディオエンコーダ700、
オーディオストリームバッファ800、システムエンコ
ーダ900、ビデオゾーンフォーマッタ1300、記録
部1200、及び記録媒体Mから構成されている。
【0020】同図に於いて、本発明のエンコーダによっ
てエンコードされたビットストリームは、一例として光
ディスク媒体に記録される。
【0021】オーサリングエンコーダECは、オリジナ
ルのマルチメディアタイトルの映像、サブピクチャ、及
び音声に関するユーザの要望に応じてマルチメディアビ
ットストリームMBSの該当部分の編集を指示するシナ
リオデータとして出力できる編集情報生成部100を備
えている。編集情報作成部100は、好ましくは、ディ
スプレイ部、スピーカ部、キーボード、CPU、及びソ
ースストリームバッファ部等で構成される。編集情報作
成部100は、上述の外部マルチメディアストリーム源
に接続されており、マルチメディアソースデータSt
l、St3、及びSt5の供給を受ける。ユーザーは、
マルチメディアソースデータをディスプレイ部及びスピ
ーカを用いて映像及び音声を再生し、タイトルの内容を
認識することができる。更に、ユーザは再生された内容
を確認しながら、所望のシナリオに沿った内容の編集指
示を、キーボード部を用いて入力する。編集指示内容と
は、複数のタイトル内容を含む各ソースデータの全部或
いは、其々に対して、所定時間毎に各ソースデータの内
容をーつ以上選択し、それらの選択された内容を、所定
の方法で接続再生するような情報を言う。
【0022】CPUは、キーボード入力に基づいて、マ
ルチメディアソースデータのそれぞれのストリームSt
l、St3、及びSt5の編集対象部分の位置、長さ、
及び各編集部分間の時間的相互関係等の情報をコード化
したシナリオデータSt7を生成する。
【0023】ソースストリームバッファは所定の容量を
有し、マルチメディアソースデータの各ストリームSt
l、St3、及びSt5を所定の時間Td遅延させた後
に、出力する。
【0024】これは、ユーザーがシナリオデータSt7
を作成するのと同時にエンコードを行う場合、つまり逐
次エンコード処理の場合には、後述するようにシナリオ
データSt7に基づいて、マルチメディアソースデータ
の編集処理内容を決定するのに若干の時間Tdを要する
ので、実際に編集エンコードを行う場合には、この時間
Tdだけマルチメディアソースデータを遅延させて、編
集エンコードと同期する必要があるからである。このよ
うな、逐次編集処理の場合、遅延時間Tdは、システム
内の各要素間での同期調整に必要な程度であるので、通
常ソースストリームバッファは半導体メモリ等の高速記
録媒体で構成される。
【0025】しかしながら、タイトルの全体を通してシ
ナリオデータSt7を完成させた後に、マルチメディア
ソースデータをー気にエンコードする、いわゆるバツチ
編集時に於いては、遅延時間Tdは、ータイトル分或い
はそれ以上の時間必要である。このような場合には、ソ
ースストリームバッファは、ビデオテープ、磁気ディス
ク、光ディスク等の低速大容量記録媒体を利用して構成
できる。つまり、ソースストリームバッファは遅延時間
Td及び製造コストに応じて、適当な記憶媒体を用いて
構成すれば良い。
【0026】エンコードシステム制御部200は、編集
情報作成部100に接続されており、シナリオデータS
t7を編集情報作成部100から受け取る。エンコード
システム制御部200は、シナリオデータSt7に含ま
れる編集対象部の時間的位置及び長さに関する情報に基
づいて、マルチメディアソースデータの編集対象分をエ
ンコードするためのそれぞれのエンコードパラメータデ
ータ及びエンコード開始、終了のタイミング信号St
9、Stll、及びSt13をそれぞれ生成する。な
お、上述のように、各マルチメディアソースデータSt
l、St3、及びSt5は、ソースストリームバッファ
によって、時間Td遅延して出力されるので、各タイミ
ングSt9、Stll、及びSt13と同期している。
【0027】つまり、信号St9はビデオストリームS
tlからエンコード対象部分を抽出して、ビデオエンコ
ード単位を生成するために、ビデオストリームStlを
エンコードするタイミングを指示するビデオエンコード
信号である。同様に、信号Stllは、サブピクチャエ
ンコード単位を生成するために、サブピクチャストリー
ムSt3をエンコードするタイミングを指示するサブピ
クチャストリームエンコード信号である。また、信号S
t13は、オーディオエンコード単位を生成するため
に、オーディオストリームSt5をエンコードするタイ
ミングを指示するオーディオエンコード信号である。
【0028】エンコードシステム制御部200は、更
に、シナリオデータSt7に含まれるマルチメディアソ
ースデータのそれぞれのストリームStl、St3、及
びSt5のエンコード対象部分間の時間的相互関係等の
情報に基づいて、エンコードされたマルチメディアエン
コードストリームを、所定の相互関係になるように配列
するためのタイミング信号St21、St23、及びS
t25を生成する。
【0029】エンコードシステム制御部200は、1ビ
デオゾーンVZ分の各タイトルのタイトル編集単位(V
OB)に付いて、そのタイトル編集単位(VOB)の再
生時間を示す再生時間情報ITおよびビデオ、オーディ
オ、サブピクチャのマルチメディアエンコードストリー
ムを多重化(マルチプレクス)するシステムエンコード
のためのエンコードパラメータを示すストリームエンコ
ードデータSt33を生成する。
【0030】エンコードシステム制御部200は、所定
の相互的時間関係にある各ストリームのタイトル編集単
位(VOB)から、マルチメディアビットストリームM
BSの各タイトルのタイトル編集単位(VOB)の接続
または、各タイトル編集単位を重畳しているインターリ
ーブタイトル編集単位(VOBs)を生成するための、
各タイトル編集単位(VOB)をマルチメディアビット
ストリームMBSとして、フォーマットするためのフォ
ーマットパラメータを規定する配列指示信号St39を
生成する。
【0031】ビデオエンコーダ300は、編集情報作成
部100のソースストリームバッファ及び、エンコード
システム制御部200に接続されており、ビデオストリ
ームStlとビデオエンコードのためのエンコードパラ
メータデータ及びエンコード開始終了のタイミング信号
のSt9、例えば、エンコードの開始終了タイミング、
ビットレート、エンコード開始終了時にエンコード条
件、素材の種類として、NTSC信号またはPAL信号
あるいはテレシネ素材であるかなどのパラメータがそれ
ぞれ入力される。ビデオエンコーダ300は、ビデオエ
ンコード信号St9に基づいて、ビデオストリームSt
lの所定の部分をエンコードして、ビデオエンコードス
トリームSt15を生成する。
【0032】同様に、サブピクチャエンコーダ500
は、編集情報作成部100のソースバッファ及び、エン
コードシステム制御部200に接続されており、サブピ
クチャストリームSt3とサブピクチャストリームエン
コード信号Stllがそれぞれ入力される。サブピクチ
ャエンコーダ500は、サブピクチャストリームエンコ
ードのためのパラメータ信号Stllに基づいて、サブ
ピクチャストリームSt3の所定の部分をエンコードし
て、サブピクチャエンコードストリームSt17を生成
する。
【0033】オーディオエンコーダ700は、編集情報
作成部100のソースバッファ及び、エンコードシステ
ム制御部200に接続されており、オーディオストリー
ムSt5とオーディオエンコード信号St13がそれぞ
れ入力される。オーディオエンコーダ700は、オーデ
ィオエンコードのためのパラメータデータ及びエンコー
ド開始終了タイミングの信号St13に基づいて、オー
ディオストリームSt5の所定の部分をエンコードし
て、オーディオエンコードストリームStl9を生成す
る。
【0034】ビデオストリームバッファ400は、ビデ
オエンコーダ300に接続されており、ビデオエンコー
ダ300から出力されるビデオエンコードストリームS
t15を保存する。ビデオストリームバッファ400は
更に、エンコードシステム制御部200に接続されて、
タイミング信号St21の入力に基づいて、保存してい
るビデオエンコードストリームSt15を、調時ビデオ
エンコードストリームSt27として出力する。
【0035】同様に、サブピクチャストリームバッファ
600は、サブピクチャエンコーダ500に接続されて
おり、サブピクチャエンコーダ500から出力されるサ
ブピクチャエンコードストリームSt17を保存する。
サブピクチャストリームバッファ600は更に、エンコ
ードシステム制御部200に接続されて、タイミング信
号St23の入力に基づいて、保存しているサブピクチ
ャエンコードストリームSt17を、調時サブピクチャ
エンコードストリームSt29として出力する。
【0036】また、オーディオストリームバッファ80
0は、オーディオエンコーダ700に接続されており、
オーディオエンコーダ700から出力されるオーディオ
エンコードストリームStl9を保存する。オーディオ
ストリームバッファ800は更に、エンコードシステム
制御部200に接続されて、タイミング信号St25の
入力に基づいて、保存しているオーディオエンコードス
トリームStl9を、調時オーディオエンコードストリ
ームSt31として出力する。
【0037】システムエンコーダ900は、ビデオスト
リームバッファ400、サブピクチャストリームバッフ
ァ600、及びオーディオストリームバッファ800に
接続されており、調時ビデオエンコードストリームSt
27、調時サブピクチャエンコードストリームSt2
9、及び調時オーディオエンコードSt31が入力され
る。システムエンコーダ900は、またエンコードシス
テム制御部200に接続されており、ストリームエンコ
ードデータSt33が入力される。
【0038】システムエンコーダ900は、システムエ
ンコードのエンコードパラメータデータ及びエンコード
開始終了タイミングの信号St33に基づいて、各調時
ストリームSt27、St29、及びSt31に多重化
処理を施して、タイトル編集単位(VOB)St35を
生成する。
【0039】ビデオゾーンフォーマッタ1300は、シ
ステムエンコーダ900に接続されて、タイトル編集単
位St35を入力される。ビデオゾーンフォーマッタ1
300は更に、エンコードシステム制御部200に接続
されて、マルチメディアビットストリームMBSをフォ
ーマットするためのフォーマットパラメータデータ及び
フォーマット開始終タイミングの信号St39を入力さ
れる。ビデオゾーンフォーマッタ1300は、タイトル
編集単位St39に基づいて、1ビデオゾーンVZ分の
タイトル編集単位St35を、ユーザの要望シナリオに
沿う順番に、並べ替えて、編集済みマルチメディアビッ
トストリームSt43を生成する。
【0040】このユーザの要望シナリオの内容に編集さ
れた、マルチメディアビットストリームSt43は、記
録部1200に転送される。記録部1200は、編集マ
ルチメディアビットストリームMBSを記録媒体Mに応
じた形式のデータSt43に加工して、記録媒体Mに記
録する。この場合、マルチメディアビットストリームM
BSには、予め、ビデオゾーンフォーマッタ1300に
よって生成された媒体上の物理アドレスを示すボリュー
ムファイルストラクチャVFSが含まれる。
【0041】また、エンコードされたマルチメディアビ
ットストリームSt35を、以下に述べるようなデコー
ダに直接出力して、編集されたタイトル内容を再生する
ようにしても良し。この場合は、マルチメディアビット
ストリームMBSには、ボリュームファイルストラクチ
ャVFSは含まれないことば言うまでもない。オーサリングデコーダDC 次に、図3を参照して、本発明にかかるオーサリングエ
ンコーダECによって、編集されたマルチメディアビッ
トストリームMBSをデコードして、ユーザの要望のシ
ナリオに沿って各タイトルの内容を展開する、オーサリ
ングデコーダDCのー実施形態について説明する。な
お、本実施形態に於いては、記録媒体Mに記録されたオ
ーサリングエンコーダECによってエンコードされたマ
ルチメディアビットストリームSt45は、記録媒体M
に記録されている。
【0042】オーサリングデコーダDCは、マルチメデ
ィアビットストリーム再生部2000、シナリオ選択部
2100、デコードシステム制御部2300、ストリー
ムバッファ2400、システムデコーダ2500、ビデ
オバッファ2600、サブピクチャバッファ2700、
オーディオバッファ2800、同期制御部2900、ビ
デオデコーダ3800、サブピクチャデコーダ310
0、オーディオデコーダ3200、合成部3500、ビ
デオデータ出力端子3600、及びオーディオデータ出
力端子3700から構成されている。
【0043】マルチメディアビットストリーム再生部2
000は、記録媒体Mを駆動させる記録媒体駆動ユニッ
ト2004、記録媒体Mに記録されている情報を読み取
り二値の読み取り信号St57を生成する読取ヘッドユ
ニット2006、読み取り信号ST57に種々の処理を
施して再生ビットストリームSt61を生成する信号処
理部2008、及び機構制御部2002から構成され
る。機構制御部2002は、デコードシステム制御部2
300に接続されて、マルチメディアビットストリーム
再生指示信号St53を受けて、それぞれ記録媒体駆動
ユニット(モータ)2004及び信号処理部2008を
それぞれ制御する再生制御信号St55及びSt59を
生成する。
【0044】デコーダDCは、オーサリングエンコーダ
ECで編集されたマルチメディアタイトルの映像、サブ
ピクチャ、及び音声に関する、ユーザの所望の部分が再
生されるように、対応するシナリオを選択して再生する
ように、オーサリングデコーダDCに指示を与えるシナ
リオデータとして出力できるシナリオ選択部2100を
備えている。
【0045】シナリオ選択部2100は、好ましくは、
キーボード及びCPU等で構成される。ユーザーは、オ
ーサリングエンコーダECで入力されたシナリオの内容
に基づいて、所望のシナリオをキーボード部を操作して
入力する。CPUは、キーボード入力に基づいて、選択
されたシナリオを指示するシナリオ選択データSt51
を生成する。シナリオ選択部2100は、例えば、赤外
線通信装置等によって、デコードシステム制御部230
0に接続されている。デコードシステム制御部2300
は、St51に基づいてマルチメディアビットストリー
ム再生部2000の動作を制御する再生指示信号St5
3を生成する。
【0046】ストリームバッファ2400は所定のバッ
ファ容量を有し、マルチメディアビットストリーム再生
部2000から入力される再生信号ビットストリームS
t61をー時的に保存すると共に、及び各ストリームの
アドレス情報及び同期初期値データを抽出してストリー
ム制御データSt63を生成する。ストリームバッファ
2400は、デコードシステム制御部2300に接続さ
れており、生成したストリーム制御データSt63をデ
コードシステム制御部2300に供給する。
【0047】同期制御部2900は、デコードシステム
制御部2300に接続されて、同期制御データSt81
に含まれる同期初期値データ(SCR)を受け取り、内
部のシステムクロック(STC)セットし、リセツトさ
れたシステムクロックSt79をデコードシステム制御
部2300に供給する。
【0048】デコードシステム制御部2300は、シス
テムクロックSt79に基づいて、所定の間隔でストリ
ーム読出信号St65を生成し、ストリームバッファ2
400に入力する。
【0049】ストリームバッファ2400は、読出信号
St65に基づいて、再生ビットストリームSt61を
所定の間隔で出力する。
【0050】デコードシステム制御部2300は、更
に、シナリオ選択データSt51に基づき、選択された
シナリオに対応するビデオ、サブピクチャ、オーディオ
の各ストリームのIDを示すデコードストリーム指示信
号St69を生成して、システムデコーダ2500に出
力する。
【0051】システムデコーダ2500は、ストリーム
バッファ2400から入力されてくるビデオ、サブピク
チャ、及びオーディオのストリームを、デコード指示信
号St69の指示に基づいて、それぞれ、ビデオエンコ
ードストリームSt71としてビデオバッファ2600
に、サブピクチャエンコードストリームSt73として
サブピクチャバッファ2700に、及びオーディオエン
コードストリームSt75としてオーディオバッファ2
800に出力する。 システムデコーダ2500は、各
ストリームSt67の各最小制御単位での再生開始時間
(PTS)およびデコード開始時間(DTS)を検出
し、時間情報信号St77を生成する。この時間情報信
号St77は、デコードシステム制御部2300を経由
して、同期制御データSt81として同期制御部290
0に入力される。
【0052】同期制御部2900は、同期制御データS
t81として、各ストリームについて、それぞれがデコ
ード後に所定の順番になるようなデコード開始タイミン
グを決定する。同期制御部2900は、このデコードタ
イミングに基づいて、ビデオストリームデコード開始信
号St89を生成し、ビデオデコーダ3800に入力す
る。同様に、同期制御部2900は、サブピクチャデコ
ード開始信号St91及びオーディオデコード開始信号
t93を生成し、サブピクチャデコーダ3100及びオ
ーディオデコーダ3200にそれぞれ入力する。
【0053】ビデオデコーダ3800は、ビデオストリ
ームデコ一ド開始信号St89に基づいて、ビデオ出力
要求信号St84を生成して、ビデオバッファ2600
に対して出力する。ビデオバッファ2600はビデオ出
力要求信号St84を受けて、ビデオストリームSt8
3をビデオデコーダ3800に出力する。ビデオデコー
ダ3800は、ビデオストリームSt83に含まれる再
生時間情報を検出し、再生時間に相当する量のビデオス
トリームSt83の入力を受けた時点で、ビデオ出力要
求信号St84を無効にする。このようにして、所定再
生時間に相当するビデオストリームがビデオデコーダ3
800でデコードされて、再生されたビデオ信号Stl
04が合成部3500に出力される。
【0054】同様に、サブピクチャデコーダ3100
は、サブピクチャデコード開始信号St91に基づい
て、サブピクチャ出力要求信号St86を生成し、サブ
ピクチャバッファ2700に供給する。サブピクチャバ
ッファ2700は、サブピクチャ出力要求信号St86
を受けて、サブピクチャストリームSt85をサブピク
チャデコーダ3100に出力する。サブピクチャデコー
ダ3100は、サブピクチャストリームSt85に含ま
れる再生時間情報に基づいて、所定の再生時間に相当す
る量のサブピクチャストリームSt85をデコードし
て、サブピクチャ信号St99を再生して、合成部35
00に出力される。
【0055】合成部3500は、ビデオ信号Stl04
及びサブピクチャ信号St99を重畳させて、マルチピ
クチャビデオ信号Stl05を生成し、ビデオ出力端子
3600に出力する。
【0056】オーディオデコーダ3200は、オーディ
オデコード開始信号St93に基づいて、オーディオ出
力要求信号St88を生成し、オーディオバッファ28
00に供給する。オーディオバッファ2800は、オー
ディオ出力要求信号St88を受けて、オーディオスト
リームSt87をオーディオデコーダ3200に出力す
る。オーディオデコーダ3200は、オーディオストリ
ームSt87に含まれる再生時間情報に基づいて、所定
の再生時間に相当する量のオーディオストリームSt8
7をデコードして、オーディオ出力端子3700に出力
する。
【0057】このようにして、ユーザのシナリオ選択に
応答して、リアルタイムにユーザの要望するマルチメデ
ィアビットストリームMBSを再生する事ができる。つ
まり、ユーザが異なるシナリオを選択する度に、オーサ
リングデコーダDCはその選択されたシナリオに対応す
るマルチメディアビットストリームMBSを再生するこ
とによって、ユーザの要望するタイトル内容を再生する
ことができる。
【0058】以上述べたように、本発明のオーサリング
システムに於いては、基本のタイトル内容に対して、各
内容を表す最小編集単位の複数の分岐可能なサブストリ
ームを所定の時間的相関関係に配列するべく、マルチメ
ディアソースデータをリアルタイム或いはー括してエン
コードして、複数の任意のシナリオに従うマルチメディ
アビットストリームを生成する事ができる。
【0059】また、このようにエンコードされたマルチ
メディアビットストリームを、複数のシナリオの内の任
意のシナリオに従って再生できる。そして、再生中であ
っても、選択したシナリオから別のシナリオを選択し
(切り替えて)も、その新たな選択されたシナリオに応
じた(動的に)マルチメディアビットストリームを再生
できる。また、任意のシナリオに従ってタイトル内容を
再生中に、更に、複数のシーンの内の任意のシーンを動
的に選択して再生することができる。
【0060】このように、本発明に於けるオーサリング
システムに於いては、エンコードしてマルチメディアビ
ットストリームMBSをリアルタイムに再生するだけで
なく、繰り返し再生することができる。尚、オーサリン
グシステムの詳細に関しては、本特許出願と同一出願人
による1996年9月27日付けの日本国特許出願に開
示されている。DVD 図4に、単一の記録面を有するDVDのー例を示す。本
例に於けるDVD記録媒体RC1は、レーザー光線LS
を照射し情報の書込及び読出を行う情報記録面RS1
と、これを覆う保護層PL1からなる。更に、記録面R
S1の裏側には、補強層BL1が設けられている。この
ように、保護層PL1側の面を表面SA、補強層BL1
側の面を裏面SBとする。この媒体RC1のように、片
面に単一の記録層RS1を有するDVD媒体を、片面一
層ディスクと呼ぶ。
【0061】図5に、図4のC1部の詳細を示す記録面
RS1は、金属薄膜等の反射膜を付着した情報層410
9によって形成されている。その上に、所定の厚さT1
を有する第1の透明基板4108によって保護層PL1
が形成される。所定の厚さT2を有する第二の透明基板
4111によって補強層BL1が形成される。第一及び
第二の透明基盤4108及び4111は、その間に設け
られ接着層4110によって、互いに接着されている。
【0062】さらに、必要に応じて第2の透明基板41
11の上にラベル印刷用の印刷層4112が設けられ
る。印刷層4112は補強層BL1の基板4111上の
全領域ではなく、文字や絵の表示に必要な部分のみ印刷
され、他の部分は透明基板4111を剥き出しにしても
よい。その場合、裏面SB側から見ると、印刷されてい
ない部分では記録面RS1を形成する金属薄膜4109
の反射する光が直接見えることになり、例えば、金属薄
膜がアルミニウム薄膜である場合には背景が銀白色に見
え、その上に印刷文字や図形が浮き上がって見える。印
刷層4112は、補強層BL1の全面に設ける必要はな
く、用途に応じて部分的に設けてもよい。
【0063】図6に、更に図5のC2部の詳細を示す。
光ビームLSが入射し情報が取り出される表面SAに於
いて、第1の透明基板4108と情報層4109の接す
る面は、成形技術により凹凸のピットが形成され、この
ピットの長さと間隔を変えることにより情報が記録され
る。つまり、情報層4109には第1の透明基板410
8の凹凸のピット形状が転写される。このピットの長さ
や間隔はCDの場合に比べ短くなり、ピット列で形成す
る情報トラックもピツチも狭く構成されている。その結
果、面記録密度が大幅に向上している。
【0064】また、第1の透明基板4108のピットが
形成されていない表面SA側は、平坦な面となってい
る。第2の透明基板4111は、補強用であり、第1の
透明基板4108と同じ材質で構成される両面が平坦な
透明基板である。そして所定の厚さT1及びT2は、共
に同じく、例えば0.6mmが好ましいが、それに限定
されるものでは無い。
【0065】情報の取り出しは、CDの場合と同様に、
光ビームLSが照射されることにより光スポットの反射
率変化として取り出される。DVDシステムに於いて
は、対物レンズの開口数NAを大きく、そして光ビーム
の波長λ小さすることができるため、使用する光スポッ
トLsの直径を、CDでの光スポットの約1/1.6に
絞り込むことができる。これは、CDシステムに比べ
て、約1.6倍の解像度を有することを意味する。
【0066】DVDからのデータ読み出しには、波長の
短い650nmの赤色半導体レーザと対物レンズのNA
(開口数)を0.6mmまで大きくした光学系とが用い
れらる。これと透明基板の厚さTを0.6mmに薄くし
たこととがあいまって、直径120mmの光ディスクの
片面に記録できる情報容量が5Gバイトを越える。
【0067】DVDシステムは、上述のように、単一の
記録面RS1を有する片側一層ディスクRC1に於いて
も、CDに比べて記録可能な情報量が10倍近いため、
単位あたりのデータサイズが非常に大きい動画像を、そ
の画質を損なわずに取り扱うことができる。その結果、
従来のCDシステムでは、動画像の画質を犠牲にして
も、再生時間が74分であるのに比べて、DVDでは、
高画質動画像を2時間以上に渡って記録再生可能であ
る。このようにDVDは、動画像の記録媒体に適してい
るという特徴がある。
【0068】図7及び図8に、上述の記録面RSを複数
有するDVD記録媒体の例を示す。図7のDVD記録媒
体RC2は、同一側、つまり表側SAに、二層に配され
た第一及び半透明の第二の記録面RS1及びRS2を有
している。第一の記録面RS1及び第二の記録面RS2
に対して、それぞれ異なる光ビームLS1及びLS2を
用いることにより、同時に二面からの記録再生が可能で
ある。また、光ビームLS1或いはLS2のー方にて、
両記録面RS1及びRS2に対応させても良い。このよ
うに構成されたDVD記録媒体を片面二層ディスクと呼
ぶ。この例では、2枚の記録層RS1及びRS2を配し
たが、必要に応じて、2枚以上の記録層RSを配したD
VD記録媒体を構成できることは、言うまでもない。こ
のようなディスクを、片面多層ディスクと呼ぶ。
【0069】ー方、図8のDVD記録媒体RC3は、反
対側、つまり表側SA側には第ーの記録面RS1が、そ
して裏側SBには第二の記録面RS2、それぞ設けられ
ている。これらの例に於いては、一枚のDVDに記録面
を二層もうけた例を示したが、二層以上の多層の記録面
を有するように構成できることは言うまでもない。図7
の場合と同様に、光ビームLS1及びLS2を個別に設
けても良いし、一つの光ビームで両方の記録面RS1及
びRS2の記録再生に用いることもできる。このように
構成されたDVD記録媒体を両面一層ディスクと呼ぶ。
また、片面に2枚以上の記録層RSを配したDVD記録
媒体を構成できることは、言うまでもない。このような
ディスクを、両面多層ディスクと呼ぶ。
【0070】図9及び図10に、DVD記録媒体RCの
記録面RSを光ビームLSの照射側から見た平面図をそ
れぞれ示す。DVDには、内周から外周方向に向けて、
情報を記録するトラックTRが螺旋状に連続して設けら
れている。トラックTRは、所定のデータ単位毎に、複
数のセクターに分割されている。尚、図9では、見易く
するために、トラック1周あたり3つ以上のセクターに
分割されているように表されている。
【0071】通常、トラックTRは、図9に示すよう
に、ディスクRCAの内周の端点IAから外周の端点O
Aに向けて時計回り方向DrAに巻回されている。この
ようなディスクRCAを時計回りディスク、そのトラッ
クを時計回りトラツクTRAと呼ぶ。また、用途によっ
ては、図10に示すように、ディスクRCBの外周の端
点OBから内周の端点IBに向けて、時計周り方向Dr
Bに、トラックTRBが巻回されている。この方向Dr
Bは、内周から外周に向かって見れば、反時計周り方向
であるので、図9のディスクRCAと区別するために、
反時計回りディスクRCB及び反時計回りトラックTR
Bと呼ぶ。上述のトラック巻回方向DrA及びDrB
は、光ビームが記録再生の為にトラックをスキャンする
動き、つまりトラックパスである。トラック巻回方向D
rAの反対方向RdAが、ディスクRCAを回転させる
方向である。トラック巻回方向DrBの反対方向RdB
が、ディスクRCBを回転させる方向である。
【0072】図11に、図7に示す片側二層ディスクR
C2のー例であるディスクRC2oの展開図を模式的に
示す。下側の第一の記録面RS1は、図9に示すように
時計回りトラックTRAが時計回り方向DrAに設けら
れている。上側の第二の記録面RS2には、図12に示
すように反時計回りトラックTRBが反時計回り方向D
rBに設けられている。この場合、上下側のトラック外
周端部OB及びOAは、ディスクRC2oの中心線に平
行な同一線上に位置している。上述のトラックTRの巻
回方向DrA及びDrBは、共に、ディスクRCに対す
るデータの読み書きの方向でもある。この場合、上下の
トラックの巻回方向は反対、つまり、上下の記録層のト
ラックパスDrA及びDrBが対向している。
【0073】対向トラックパスタイプの片側二層ディス
クRC2oは、第一記録面RS1に対応してRdA方向
に回転されて、光ビームLSがトラックパスDrAに沿
って、第一記録面RS1のトラックをトレースして、外
周端部OAに到達した時点で、光ビームLSを第二の記
録面RS2の外周端部OBに焦点を結ぶように調節する
ことで、光ビームLSは連続的に第二の記録面RS2の
トラックをトレースすることができる。このようにし
て、第一及び第二の記録面RS1及びRS2のトラック
TRAとTRBとの物理的距離は、光ビームLSの焦点
を調整することで、瞬間的に解消できる。その結果、対
向トラックパスタイプの片側二層ディスクRCoに於い
ては、上下二層上のトラックをーつの連続したトラック
TRとして処理することが容易である。故に、図1を参
照して述べた、オーサリングシステムに於ける、マルチ
メディアデータの最大管理単位であるマルチメディアビ
ットストリームMBSを、一つの媒体RC2oの二層の
記録層RS1及びRS2に連続的に記録することができ
る。
【0074】尚、記録面RS1及びRS2のトラックの
巻回方向を、本例で述べたのと反対に、つまり第一記録
面RS1に反時計回りトラックTRBを、第二記録面に
時計回りトラックTRAを設け場合は、ディスクの回転
方向をRdBに変えることを除けば、上述の例と同様
に、両記録面をーつの連続したトラックTRを有するも
のとして用いる。よって、簡便化の為にそのような例に
付いての図示等の説明は省く。このように、DVDを構
成することによって、長大なタイトルのマルチメディア
ビットストリームMBSをー枚の対向トラックパスタイ
プ片面二層ディスクRC2oに収録できる。このような
DVD媒体を、片面二層対向トラックパス型ディスクと
呼ぶ。
【0075】図12に、図7に示す片側二層ディスクR
C2の更なる例RC2pの展開図を模式に示す。第一及
び第二の記録面RS1及びRS2は、図9に示すよう
に、共に時計回りトラックTRAが設けられている。こ
の場合、片側二層ディスクRC2pは、RdA方向に回
転されて、光ビームの移動方向はトラックの巻回方向と
同じ、つまり、上下の記録層のトラックパスが互いに平
行である。この場合に於いても、好ましくは、上下側の
トラック外周端部OA及びOAは、ディスクRC2pの
中心線に平行な同一線上に位置している。それ故に、外
周端部OAに於いて、光ビームLSの焦点を調節するこ
とで、図11で述べた媒体RC2oと同様に、第一記録
面RS1のトラックTRAの外周端部OAから第二記録
面RS2のトラックTRAの外周端部OAへ瞬間的に、
アクセス先を変えることができる。
【0076】しかしながら、光ビームLSによって、第
二の記録面RS2のトラックTRAを時間的に連続して
アクセスするには、媒体RC2pを逆(反RdA方向
に)回転させれば良い。しかし、光りビームの位置に応
じて、媒体の回転方向を変えるのは効率が良くないの
で、図中で矢印で示されているように、光ビームLSが
第一記録面RS1のトラック外周端部OAに達した後
に、光ビームを第二記録面RS2のトラック内周端部I
Aに、移動させることで、論理的に連続したーつのトラ
ックとして用いることができ。また、必要であれば、上
下の記録面のトラックをーつの連続したトラックとして
扱わずに、それぞれ別のトラックとして、各トラックに
マルチメディアビットストリームMBSをータイトルづ
つ記録してもよい。このようなDVD媒体を、片面二層
平行トラックパス型ディスクと呼ぶ。
【0077】尚、両記録面RS1及びRS2のトラック
の巻回方向を本例で述べたのと反対に、つまり反時計回
りトラックTRBを設けても、ディスクの回転方向をR
dBにすることを除けば同様である。この片面二層平行
トラックパス型ディスクは、百科事典のような頻繁にラ
ンダムアクセスが要求される複数のタイトルをー枚の媒
体RC2pに収録する用途に適している。
【0078】図13に、図8に示す片面にそれぞれー層
の記録面RS1及びRS2を有する両面一層型のDVD
媒体RC3のー例RC3sの展開図を示す。ー方の記録
面RS1は、時計回りトラックTRAが設けられ、他方
の記録面RS2には、反時計回りトラックTRBが設け
られている。この場合に於いても、好ましくは、両記録
面のトラック外周端部OA及びOBは、ディスクRC3
sの中心線に平行な同一線上に位置している。これらの
記録面RS1とRS2は、トラックの巻回方向は反対で
あるが、トラックパスが互いに面対称の関係にある。こ
のようなディスクRC3sを両面一層対称トラックパス
型デイスクと呼ぶ。この両面一層対称トラックパス型デ
ィスクRC3sは、第一の記録媒体RS1に対応してR
dA方向に回転される。その結果、反対側の第二の記録
媒体RS2のトラックパスは、そのトラック巻回方向D
rBと反対の方向、つまりDrAである。この場合、連
続、非連続的に関わらず、本質的に二つの記録面RS1
及びRS2に同一の光ビームLSでアクセスする事は実
際的ではない。それ故に、表裏の記録面のそれぞれに、
マルチメディアビットストリームMSBを記録する。
【0079】図14に、図8に示す両面一層DVD媒体
RC3の更なる例RC3aの展開図を示す。両記録面R
S1及びRS2には、共に、図9に示すように時計回り
トラックTRAが設けられている。この場合に於いて
も、好ましくは、両記録面側RSI及びRS2のトラッ
ク外周端部OA及びOAは、ディスクRC3aの中心線
に平行な同一線上に位置している。但し、本例に於いて
は、先に述べた両面一層対象トラックパス型ディスクR
C3sと違って、これらの記録面RS1とRS2上のト
ラックは非対称の関係にある。このようなディスクRC
3aを両面一層非対象トラックパス型ディスクと呼ぶ。
この両面一層非対象トラックパス型ディスクRC3s
は、第一の記録媒体RS1に対応してRdA方向に回転
される。その結果、反対側の第二の記録面RS2のトラ
ツクパスは、そのトラック巻回方向DrAと反対の方
向、つまりDrB方向である。
【0080】故に、単一の光ビームLSを第一記録面R
S1の内周から外周へ、そして第二記録面RS2の外周
から内周へと、連続的に移動させれば記録面毎に異なる
光ビーム源を用意しなくても、媒体PC3aを表裏反転
させずに両面の記録再生が可能である。また、この両面
一層非対象トラックパス型ディスクでは、両記録面RS
1及びRS2のトラックパスが同一である。それ故に、
媒体PC3aの表裏を反転することにより、記録面毎に
異なる光ビーム源を用意しなくても、単一の光ビームL
Sで両面の記録再生が可能であり、その結果、装置を経
済的に製造することができる。尚、両記録面RS1及び
RS2に、トラックTRAの代わりにトラックTRBを
設けても、本例と基本的に同様である。
【0081】上述の如く、記録面の多層化によって、記
録容量の倍増化が容易なDVDシステムによって、1枚
のディスク上に記録された複数の動画像データ、複数の
オーディオデータ、複数のグラフィックスデータなどを
ユーザとの対話操作を通じて再生するマルチメディアの
領域に於いてその真価を発揮する。つまり、従来ソフト
提供者の夢であった、ひとつの映画を製作した映画の品
質をそのまま記録で、多数の異なる言語圏及び多数の異
なる世代に対して、ーつの媒体により提供することを可
能とする。
【0082】パレンタル 従来は、映画タイトルのソフト提供者は、同一のタイト
ルに関して、全世界の多数の言語、及び欧米各国で規制
化されているパレンタルロックに対応した個別のパッケ
ージとしてマルチレイティッドタイトルを制作、供給、
管理しないといけなかった。この手間は、たいへん大き
なものであった。また、これは、高画質もさることなが
ら、意図した通りに再生できることが重要である。この
ような願いの解決にー歩近づく記録媒体がDVDであ
る。マルチアングル また、対話操作の典型的な例として、1つのシーンを再
生中に、別の視点からのシーンに切替えるというマルチ
アングルという機能が要求されている。これは、例え
ば、野球のシーンであれば、バックネツト側から見た投
手、捕手、打者を中心としたアングル、バックネット側
から見た内野を中心としたアングル、センター側から見
た投手、捕手、打者を中心としたアングルなどいくつか
のアングルの中から、ユーザが好きなものをあたかもカ
メラを切り替えているように、自由に選ぶというような
アプリケーションの要求がある。
【0083】DVDでは、このような要求に応えるべく
動画像、オーディオ、グラフイックスなどの信号データ
を記録する方式としてビデオCDと同様のMPEGが使
用されている。ビデオCDとDVDとでは、その容量と
転送速度および再生装置内の信号処理性能の差から同じ
MPEG形式といっても、MPEG1とMPEG2とい
う多少異なる圧縮方式、データ形式が採用されている。
ただし、MPEG1とMPEG2の内容及びその違いに
ついては、本発明の趣旨とは直接関係しないため説明を
省略する(例えば、ISO11172、ISO1381
8のMPEG規格書参照)。
【0084】本発明に掛かるDVDシステムのデータ構
造に付いて、図16、図17、図18、図19、及び図
20を参照して、後で説明する。マルチシーン 上述の、パレンタルロック再生及びマルチアングル再生
の要求を満たすために、各要求通りの内容のタイトルを
其々に用意していれば、ほんの一部分の異なるシーンデ
ータを有する概ね同一内容のタイトルを要求数だけ用意
して、記録媒体に記録しておかなければならない。これ
は、記録媒体の大部分の領域に同一のデータを繰り返し
記録することになるので、記録媒体の記憶容量の利用効
率を著しく疎外する。さらに、DVDの様な大容量の記
録媒体をもってしても、全ての要求に対応するタイトル
を記録することは不可能である。この様な問題は、基本
的に記録媒体の容量を増やせれば解決するとも言える
が、システムリソースの有効利用の観点から非常に望ま
しくない。
【0085】DVDシステムに於いては、以下にその概
略を説明するマルチシーン制御を用いて、多種のバリエ
ーションを有するタイトルを最低必要限度のデータでも
って構成し、記録媒体等のシステムリソースの有効活用
を可能としている。つまり、様々なバリエーションを有
するタイトルを、各タイトル間での共通のデータからな
る基本シーン区間と、其々の要求に即した異なるシーン
群からなるマルチシーン区間とで構成する。そして、再
生時に、ユーザが各マルチシーン区間での特定のシーン
を自由、且つ随時に選択できる様にしておく。なお、パ
レンタルロック再生及びマルチアングル再生を含むマル
チシーン制御に関して、後で、図21を参照して説明す
る。DVDシステムのデータ構造 図22に、本発明に掛かるDVDシステムに於ける、オ
ーサリングデータのデータ構造を示す。DVDシステム
では、マルチメディアビットストリームMBSを記録す
る為に、リードイン領域L1、ボリューム領域VSと、
リードアウト領域LOに3つに大別される記録領域を備
える。
【0086】リードイン領域LIは、光ディスクの最内
周部に、例えば、図9及び図10で説明したディスクに
於いては、そのトラックの内周端部IA及びIBに位置
している。リードイン領域LIには、再生装置の読み出
し開始時の動作安定用のデータ等が記録される。
【0087】リードアウト領域LOは、光ディスクの最
外周に、つまり図9及び図10で説明したトラックの外
周端部OA及びOBに位置している。このリードアウト
領域LOには、ボリューム領域VSが終了したことを示
すデータ等が記録される。
【0088】ボリューム領域VSは、リードイン領域L
Iとリードアウト領域LOの間に位置し、2048バイ
トの論理セクタLSが、n+1個(nは0を含む正の整
数)一次元配列として記録される。各論理セクタLSは
セクタナンバー(#0、#1、#2、・・#n)で区別
される。更に、ボリューム領域VSは、m+1個の論理
セクタLS#0〜LS#m(mはnより小さい0を含む
正の整数)から形成されるボリューム/ファイル管理領
域VFSと、n−m個の論理セクタLS#m+1〜LS
#nから形成されるファイルデータ領域FDSに分別さ
れる。このファイルデータ領域FDSは、図1に示すマ
ルチメディアビットストリームMBSに相当する。
【0089】ボリューム/ファイル管理領域VFSは、
ボリューム領域VSのデータをファイルとして管理する
為のファイルシステムであり、ディスク全体の管理に必
要なデータの収納に必要なセクタ数m(mはnより小さ
い自然数)の論理セクタLS#0からLS#mによって
形成されている。このボリューム/ファイル管理領域V
FSには、例えば、ISO9660、及びISO133
46などの規格に従って、ファイルデータ領域FDS内
のファイルの情報が記録される。
【0090】ファイルデータ領域FDSは、n−m個の
論理セクタLS#m+1〜LS#nから構成されてお
り、それぞれ、論理セクタの整数倍(2048×I、I
は所定の整数)のサイズを有するビデオマネージャVM
Gと、及びk個のビデオタイトルセットVTS#1〜V
TS#k(kは、100より小さい自然数)を含む。
【0091】ビデオマネージャVMGは、ディスク全体
のタイトル管理情報を表す情報を保持すると共に、ボリ
ューム全体の再生制御の設定/変更を行うためのメニュ
ーであるボリュームメニューを表す情報を有する。ビデ
オタイトルセットVTS#k‘は、単にビデオファイル
とも呼び、動画、オーディオ、静止画などのデータから
なるタイトルを表す。
【0092】図16は、図22のビデオタイトルセット
VTSの内部構造を示す。ビデオタイトルセットVTS
は、ディスク全体の管理情報を表すVTS情報(VTS
I)と、マルチメディアビットストリームのシステムス
トリームであるVTSタイトル用VOBS(VTSTT
VOBS)に大別される。先ず、以下にVTS情報に
ついて説明した後に、VTSタイトル用VOBSについ
て説明する。
【0093】VTS情報は、主に、VTSI管理テーブ
ル(VTSIMAT)及びVTSPGC情報テーブル
(VTSPGCIT)を含む。
【0094】VTSI管理テーブルは、ビデオタイトル
セットVTSの内部構成及び、ビデオタイトルセットV
TS中に含まれる選択可能なオーディオストリームの
数、サブピクチャの数およびビデオタイトルセットVT
Sの格納場所等が記述される。
【0095】VTSPGC情報管理テーブルは、再生順
を制御するプログラムチェーン(PGC)を表すi個
(iは自然数)のPGC情報VTSPGCI#1〜V
TSPGCI#Iを記録したテーブルである。各エン
トリーのPGC情報VTSPGCI#Iは、プログラ
ムチェーンを表す情報であり、j個(jは自然数)のセ
ル再生情報CPBI#1〜CPBI#jから成る。
各セル再生情報CPBI#jは、セルの再生順序や再
生に関する制御情報を含む。
【0096】また、プログラムチェーンPGCとは、タ
イトルのストーリーを記述する概念であり、セル(後
述)の再生順を記述することでタイトルを形成する。上
記VTS情報は、例えば、メニューに関する情報の場合
には、再生開始時に再生装置内のバッファに格納され、
再生の途中でリモコンの「メニュー」キーが押下された
時点で再生装置により参照され、例えば#1のトップメ
ニューが表示される。階層メニューの場合は、例えば、
プログラムチェーン情報VTSPGCI#1が「メニ
ュー」キー押下により表示されるメインメニューであ
り、#2から#9がリモコンの「テンキー」の数字に対
応するサブメニュー、#10以降がさらに下位層のサブ
メニューというように構成される。また例えば、#1が
「メニュー」キー押下により表示されるトップメニュ
ー、#2以降が「テン」キーの数字に対応して再生され
る音声ガイダンスというように構成される。
【0097】メニュー自体は、このテーブルに指定され
る複数のプログラムチェーンで表されるので、階層メニ
ューであろうが、音声ガイダンスを含むメニューであろ
うが、任意の形態のメニューを構成することを可能にし
ている。
【0098】また例えば、映画の場合には、再生開始時
に再生装置内のバッファに格納され、PGC内に記述し
ているセル再生順序を再生装置が参照し、システムスト
リームを再生する。
【0099】ここで言うセルとは、システムストリーム
の全部またはー部であり、再生時のアクセスポイントと
して使用される。たとえば、映画の場合は、タイトルを
途中で区切っているチャプターとして使用する事ができ
る。
【0100】尚、エントリーされたPGC情報CPB
I#jの各々は、セル再生処理情報及び、セル情報テー
ブルを含む。再生処理情報は、再生時間、繰り返し回数
などのセルの再生に必要な処理情報から構成される。ブ
ロックモード(CBM)、セルブロックタイプ(CB
T)、シームレス再生フラグ(SPF)、インターリー
ブブロック配置フラグ(IAF)、STC再設定フラグ
(STCDF)、セル再生時間(CPBTM)、シー
ムレスアングル切替フラグ(SACF)、セル先頭VO
BU開始アドレス(CFVOBUSA)、及びセル
終端VOBU開始アドレス(CLVOBUSA)か
ら成る。
【0101】ここで言う、シームレス再生とは、DVD
システムに於いて、映像、音声、副映像等のマルチメデ
ィアデータを、各データ及び情報を中断する事無く再生
することであり、詳しくは、図23及び図24参照して
後で説明する。
【0102】ブロックモードCBMは複数のセルが1つ
の機能ブロックを構成しているか否か示し、機能ブロッ
クを構成する各セルのセル再生情報は、連続的にPGC
情報内に配置され、その先頭に配置されるセル再生情報
のCBMには、“ブロックの先頭セル”を示す値、その
最後に配置されるセル再生情報のCBMには、“ブロッ
クの最後のセル”を示す値、その間に配置されるセル再
生情報のCBMには“ブロック内のセル”を示す値を示
す。
【0103】セルブロックタイプCBTは、ブロックモ
ードCBMで示したブロックの種類を示すものである。
例えばマルチアングル機能を設定する場合には、各アン
グルの再生に対応するセル情報を、前述したような機能
ブロックとして設定し、さらにそのブロックの種類とし
て、各セルのセル再生情報のCBTに“アングル”を示
す値を設定する。
【0104】シームレス再生フラグSPFは、該セルが
前に再生されるセルまたはセルブロックとシームレスに
接続して再生するか否かを示すフラグであり、前セルま
たは前セルブロックとシームレスに接続して再生する場
合には、該セルのセル再生情報のSPFにはフラグ値1
を設定する。そうでない場合には、フラグ値0を設定す
る。
【0105】インターリーブアロケーションフラグIA
Fは、該セルがインターリーブ領域に配置されているか
否かを示すフラグであり、インターリーブ領域に配置さ
れている場合には、該セルのインターリーブアロケーシ
ョンフラグIAFにはフラグ値1を設定する。そうでな
い場合には、フラグ値0を設定する。
【0106】STC再設定フラグSTCDFは、同期を
とる際こ使用するSTC(Sistem Time Clock)をセル
の再生時に再設定する必要があるかないかの情報であ
り、再設定が必要な場合にはフラグ値1を設定する。そ
うでない場合には、フラグ値0を設定する。
【0107】シームレスアングルチェンジフラグSAC
Fは、該セルがアングル区間に属しかつ、シームレスに
切替える場合、該セルのシームレスアングルチェンジフ
ラグSACFにはフラグ値1を設定する。そうでない場
合には、フラグ値0を設定する。
【0108】セル再生時間(CPBTM)はセルの再
生時間をビデオのフレーム数精度で示している。
【0109】CLVOBUSAは、セル終端VOB
U開始アドレスを示し、その値はVTSタイトル用VO
BS(VTSTTVOBS)の先頭セルの論理セクタ
からの距離をセクタ数で示している。CFVOBU
SAはセル先頭VOBU開始アドレスを示し、VTSタ
イトル用VOBS(VTSTTVOBS)の先頭セル
の論理セクタから距離をセクタ数で示している。
【0110】次に、VTSタイトル用VOBS、つま
り、1マルチメディアシステムストリームデータVTS
TTVOBSに付いて説明する。システムストリーム
データVTSTTVOBSは、ビデオオブジェクトV
OBと呼ばれるi個(iは自然数)のシステムストリー
ムSSからなる。各ビデオオブジェクトVOB#1〜V
OB#iは、少なくとも1つのビデオデータで構成さ
れ、場合によっては最大8つのオーディオデータ、最大
32の副映像データまでがインターリーブされて構成さ
れる。
【0111】各ビデオオブジェクトVOBは、q個(q
は自然数)のセルC#1〜C#qから成る。各セルC
は、r個(rは自然数)のビデオオブジェクトユニット
VOBU#1〜VOBU#rから形成される。
【0112】各VOBUは、ビデオエンコードのリフレ
ッシュ周期であるGOP(Grope ofPicture)の複数個
及び、それに相当する時間のオーディオおよびサブピク
チャからなる。また、各VOBUの先頭には、該VOB
Uの管理情報であるナブパックNVを含む。ナブパック
NVの構成については、図19を参照して後述する。
【0113】図17に、図25を参照して後述するエン
コーダECによってエンコードされたシステムストリー
ムSt35(図25)、つまりビデオゾーンVZ(図2
2)の内部構造を示す。同図に於いて、ビデオエンコー
ドストリームSt15は、ビデオエンコーダ300によ
ってエンコードされた、圧縮された−次元のビデオデー
タ列である。オーディオエンコードストリームStl9
も、同様に、オーディオエンコーダ700によってエン
コードされた、ステレオの左右の各データが圧縮、及び
統合された一次元のオーディオデータ列である。また、
オーディオデータとしてサラウンド等のマルチチヤネル
でもよい。
【0114】システムストリームSt35は、図22で
説明した、2048バイトの容量を有する論理セクタL
S#nに相当するバイト数を有するパックがー次元に配
列された構造を有している。システムストリームSt3
5の先頭、つまりVOBUの先頭には、ナビゲーション
パックNVと呼ばれる、システムストリーム内のデータ
配列等の管理情報を記録した、ストリーム管理パックが
配置される。
【0115】ビデオエンコードストリームSt15及び
オーディオエンコードストリ−ムStl9は、それぞ
れ、システムストリームのパックに対応するバイト数毎
にパケット化される。これらパケットは、図中で、V
1、V2、V3、V4、・・、及びA1、A2、・・と
表現されている。これらパケットは、ビデオ、オーディ
オ各データ伸長用のデコーダの処理時間及びデコーダの
バッファサイズを考慮して適切な順番に図中のシステム
ストリームSt35としてインターリーブされ、パケッ
トの配列をなす。例えば、本例ではV1、V2、A1、
V3、V4、A2の順番に配列されている。
【0116】図17では、一つの動画像データとーつの
オーディオデータがインターリーブされた例を示してい
る。しかし、DVDシステムに於いては、記録再生容量
が大幅に拡大され、高速の記載再生が実現され、信号処
理用LSIの性能向上が図られた結果、一つの動画像デ
ータに複数のオーディオデータや複数のグラフィックス
データである副映像データが、一つのMPEGシステム
ストリームとしてインターリーブされた形態で記録さ
れ、再生時に複数のオーディオデータや複数の副映像デ
ータから選択的な再生を行うことが可能となる。図18
に、このようなDVDシステムで利用されるシステムス
トリームの構造を表す。
【0117】図18に於いても、図17と同様に、パケ
ット化されたビデオエンコードストリームSt15は、
V1、V2、V3、V4、・・・と表されている。但
し、この例では、オーディオエンコードストリームSt
l9は、一つでは無く、Stl9A、Stl9B、及び
Stl9Cと3列のオーディオデータ列がソースとして
入力されている。更に、副画像データ列であるサブピク
チャエンコードストリームSt17も、St17A及び
St17Bと二列のデータがソースとして入力されてい
る。これら、合計6列の圧縮データ列が、ーつのシステ
ムストリームSt35にインターリーブされる。
【0118】ビデオデータはMPEG方式で符号化され
ており、GOPという単位が圧縮の単位になっており、
GOP単位は、標準的にはNTSCの場合、15フレー
ムで1GOPを構成するが、そのフレーム数は可変にな
っている。インターリーブされたデ−タ相互の関連など
の情報をもつ管理用のデータを表すストリーム管理パッ
クも、ビデオデータを基準とするGOPを単位とする間
隔で、インターリーブされる事になり、GOPを構成す
るフレーム数が変われば、その間隔も変動する事にな
る。DVDでは、その間隔を再生時間長で、0.4秒か
ら1.0秒の範囲内として、その境界はGOP単位とし
ている。もし、連続する複数のGOPの再生時間が1秒
以下であれば、その複数GOPのビデオデータに対し
て、管理用のデータパックが1つのストリーム中にイン
ターリーブされる事になる。
【0119】DVDではこのような、管理用データパッ
クをナブパックNVと呼び、このナブパックNVから、
次のナブパックNV直前のパックまでをビデオオブジェ
クトユニット(以下VOBUと呼ぶ)と呼び、一般的に
1つのシーンと定義できる1つの連続した再生単位をビ
デオオブジェクトと呼び(以下VOBと呼ぶ)、1つ以
上のVOBUから構成される事になる。また、VOBが
複数集まったデータの集合をVOBセット(以下VOB
Sと呼ぶ)と呼ぶ。これらは、DVDに於いて初めて採
用されたデータ形式である。
【0120】このように複数のデータ列がインターリー
ブされる場合、インターリーブされたデータ相互の関連
を示す管理用のデータを表すナビゲーションパックNV
も、所定のパック数単位と呼ばれる単位でインターリー
ブされる必要がある。GOPは、通常12から15フレ
ームの再生時間に相当する約0.5秒のビデオデータを
まとめた単位であり、この時間の再生に要するデータパ
ケット数にーつのストリーム管理パケットがインターリ
ーブされると考えられる。
【0121】図19は、システムストリームを構成す
る、インターリーブされたビデオデータ、オーディオデ
ータ、副映像データのパックに含まれるストリーム管理
情報を示す説明図である。同図のようにシステムストリ
ーム中の各データは、MPEG2に準拠するパケット化
およびパック化された形式で記録される。ビデオ、オー
ディオ、及び副画像データ共、パケットの構造は、基本
的に同じである。DVDシステムに於いては、1パック
は、前述の如く2048バイトの容量を有し、PESパ
ケットと呼ばれる1パケットを含み、パックヘッダPK
H、パケットヘッダPTH、及びデータ領域から成る。
【0122】パックヘッダPKH中には、そのパックが
図26におけるストリームバッファ2400からシステ
ムデコーダ2500に転送されるべき時刻、つまりAV
同期再生のための基準時刻情報、を示すSCRが記録さ
れている。MPEGに於いては、このSCRをデコーダ
全体の基準クロックとすること、を想定しているが、D
VDなどのディスクメディアの場合には、個々のプレー
ヤに於いて閉じた時刻管理で良い為、別途にデコーダ全
体の時刻の基準となるクロックを設けている。また、パ
ケットヘッダPTH中には、そのパケットに含まれるビ
デオデータ或はオーディオデータがデコードされた後に
再生出力として出力されるべき時刻を示すPTSや、ビ
デオストリームがデコードされるべき時刻を示すDTS
などが記録されているPTSおよびDTSは、パケット
内にデコード単位であるアクセスユニットの先頭がある
場合に置かれ、PTSはアクセスユニットの表示開始時
刻を示し、DTSはアクセスユニットのデコード開始時
刻を示している。また、PTSとDTSが同時刻の場
合、DTSは省略される。
【0123】更に、パケットヘッダPTHには、ビデオ
データ列を表すビデオパケットであるか、プライベート
パケットであるか、MPEGオーディオパケットである
かを示す8ビット長のフィールドであるストリームID
が含まれている。 ここで、プライベートパケットと
は、MPEG2の規格上その内容を自由に定義してよい
データであり、本実施形態では、プライベートパケット
1を使用してオーディオデータ(MPEGオーディオ以
外)およひ副映像データを搬送し、ブライベートパケッ
ト2を使用してPCIパケットおよびDSIパケットを
搬送している。
【0124】プライベートパケット1およびプライベー
トパケット2はパケットヘッダ、プライベートデータ領
域およびデータ領域からなる。プライベートデータ領域
には、記録されているデータがオーディオデータである
か副映像データであるかを示す、8ビット長のフィール
ドを有するサブストリームIDが含まれる。プライベー
トパケット2で定義されるオーディオデータは、リニア
PCM方式、AC−3方式それぞれについて#0〜#7
まで最大8種類が設定可能である。また副映像データ
は、#0〜#31までの最大32種類が設定可能であ
る。
【0125】データ領域は、ビデオデータの場合はMP
EG2形式の圧縮データ、オーディオデータの場合はリ
ニアPCM方式AC−3方式又はMPEG方式のデー
タ、副映像データの場合はランレングス符号化により圧
縮されたグラフィックスデータなどが記録されるフィー
ルドである。
【0126】また、MPEG2ビデオデータは、その圧
縮方法として、固定ビットレート方式(以下「CBR」と
も記す)と可変ビットレート方式(以下、「VBR」と
も記す)が存在する。固定ビットレーと方式とは、ビデ
オストリームが一定レートで連続してビデオバッファへ
入力される方式である。これに対して、可変ビットレー
ト方式とは、ビデオストリームが間欠して(断続的に)
ビデオバッファへ入力される方式であり、これにより不
要な符号量の発生を抑えることが可能である。DVDで
は、固定ビットレート方式および可変ビットレート方式
とも使用が可能である。MPEGでは、動画像データ
は、可変長符号化方式で圧縮されるために、GOPのデ
ータ量が一定でない。さらに、動画像とオーディオのデ
コード時間が異なり、光ディスクから読み出した動画像
データとオーディオデータの時間関係とデコーダから出
力される動画像データとオーディオデータの時間関係が
一致しなくなる。このため、動画像とオーディオの時間
的な同期をとる方法を、図26を参照して、後程、詳述
するが、一先ず、簡便のため固定ビットレート方式を基
に説明する。
【0127】図20に、ナブパックNVの構造を示す。
ナブパックNVは、PCIパケットとDSIパケットか
らなり、先頭にパックヘッダPKHを設けている。PK
Hには、前述したとおり、そのパックが図26における
ストリームバッファ2400からシステムデコーダ25
00に転送されるべき時刻、つまりAV同期再生のため
の基準時刻情報、を示すSCRが記録されている。
【0128】PCIパケットは、PCI情報(PCI
GI)と非シームレスマルチアングル情報(NSML
AGLI)を有している。
【0129】PCI情報(PCIGI)には、該VO
BUに含まれるビデオデータの先頭ビデオフレーム表示
時刻(VOBUPTM)及び最終ビデオフレーム
表示時刻(VOBUPTM)をシステムクロック
精度(90KHz)で記述する。
【0130】非シームレスマルチアングル情報(NSM
AGLI)には、アングルを切り替えた場合の読み
出し開始アドレスをVOB先頭からのセクタ数として記
述する。この場合、アングル数は9以下であるため、領
域として9アングル分のアドレス記述領域(NSML
AGLC1DSTA〜NSMLAGLC9
STA)を有す。
【0131】DSIパケットにはDSI情報(DSI
GI)、シームレス再生情報(SMLPBI)および
シームレスマルチアングル再生情報(SMLAGL
I)を有している。
【0132】DSI情報(DSIGI)として該VO
BU内の最終パックアドレス(VOBUEA)をVO
BU先頭からのセクタ数として記述する。
【0133】シームレス再生に関しては後述するが、分
岐あるいは結合するタイトルをシームレスに再生するた
めに、連続読み出し単位をILVUとして、システムス
トリームレベルでインターリーブ(多重化)する必要が
ある。複数のシステムストリームがILVUを最小単位
としてインターリーブ処理されている区間をインターリ
ーブブロックと定義する。
【0134】このようにILVUを最小単位としてイン
ターリーブされたストリームをシームレスに再生するた
めに、シームレス再生情報:(SMLPBI)を記述
する。シームレス再生情報(SMLPBI)には、該
VOBUがインターリーブブロックかどうかを示すイン
ターリーブユニットフラグ(ILVU flag)を記述す
る。このフラグはインターリーブ領域に(後述)に存在
するかを示すものであり、インターリーブ領域に存在す
る場合“1”を設定する。そうでない場合には、フラグ
値0を設定する。
【0135】また、該VOBUがインターリーブ領域に
存在する場合、該VOBUがILVUの最終VOBUか
を示すユニットエンドフラグ(UNITEND Flag)
を記述する。ILVUは、連続読み出し単位であるの
で、現在読み出しているVOBUが、ILVUの最終の
VOBUであれば“1”を設定する。そうでない場合に
は、フラグ値0を設定する。
【0136】該VOBUがインターリーブ領域に存在す
る場合、該VOBUが属するILVUの最終パックのア
ドレスを示すILVU最終パックアドレス(ILVU
EA)を記述する。ここでアドレスとして、該VOBU
のNVからのセクタ数で記述する。
【0137】また、該VOBUがインターリーブ領域に
存在する場合、次のILVUの開始アドレス(NT
LVUSA)を記述する。ここでアドレスとして、該
VOBUのNVからのセクタ数で記述する。
【0138】また、2つのシステムストリームをシーム
レスに接続する場合に於いて、特に接続前と接続後のオ
ーディオが連続していない場合(異なるオーディオの場
合等)、接続後のビデオとオーディオの同期をとるため
にオーディオを一時停止(ポーズ)する必要がある。例
えば、NTSCの場合、ビデオのフレーム周期は約3
3.33msecであり、オーディオAC3のフレーム周期
は32msecである。
【0139】このためにオーディオを停止する時間およ
び期間情報を示すオーディオ再生停止時刻1(VOBU
STPPTM1)、オーディオ再生停止時刻2
(VOBUSTPPTM2)、オーディオ再生
停止期間1(VOBGAPLENI)、オーデ
ィオ再生停止期間2(VOBGAPLEN2)
を記述する。この時間情報はシステムクロック精度(9
0KHz)で記述される。
【0140】また、シームレスマルチアングル再生情報
(SMLAGLI)として、アングルを切り替えた場
合の読み出し開始アドレスを記述する。このフィールド
はシームレスマルチアングルの場合に有効なフィールド
である。このアドレスは該VOBUのNVからのセクタ
数で記述される。また、アングル数は9以下であるた
め、領域として9アングル分のアドレス記述領域:(S
MLAGLC1DSTA〜SMLAGLC9
DSTA)を有す。DVDエンコーダ 図25に、本発明に掛かるマルチメディアビットストリ
ームオーサリングシステムを上述のDVDシステムに適
用した場合の、オーサリングエンコーダECDの一実施
形態を示す。DVDシステムに適用したオーサリングエ
ンコーダECD(以降、DVDエンコーダと呼称する)
は、図2に示したオーサリングエンコーダECに、非常
に類似した構成になっている。DVDオーサリングエン
コーダECDは、基本的には、オーサリングエンコーダ
ECのビデオゾーンフォーマッタ1300が、VOBバ
ッファ1000とフォーマッタ1100にとって変わら
れた構造を有している。言うまでもなく、本発明のエン
コーダによってエンコードされたビットストリームは、
DVD媒体Mに記録される。以下に、DVDオーサリン
グエンコーダECDの動作をオーサリングエンコーダE
Cと比較しながら説明する。
【0141】DVDオーサリングエンコーダECDに於
いても、オーサリングエンコーダECと同様に、編集情
報作成部100から入力されたユーザーの編集指示内容
を表すシナリオデータSt7に基づいて、エンコードシ
ステム制御部200が、各制御信号St9、Stll、
St13、St21、St23、St25、St33、
及びSt39を生成して、ビデオエンコーダ300、サ
ブピクチャエンコーダ500、及びオーディオエンコー
ダ700を制御する。尚、DVDシステムに於ける編集
指示内容とは、図25を参照して説明したオーサリング
システムに於ける編集指示内容と同様に、複数のタイト
ル内容を含む各ソースデータの全部或いは、其々に対し
て、所定時間毎に各ソースデータの内容をーつ以上選択
し、それらの選択された内容を、所定の方法で接続再生
するような情報を含無と共に、更に、以下の情報を含
む。つまり、マルチタイトルソースストリームを、所定
時間単位毎に分割した編集単位に含まれるストリーム
数、各ストリーム内のオーディオ数やサブピクチャ数及
びその表示期間等のデータ、パレンタルあるいはマルチ
アングルなど複数ストリームから選択するか否か、設定
されたマルチアングル区間でのシーン間の切り替え接続
方法などの情報を含む。
【0142】尚、DVDシステムに於いては、シナリオ
データSt7には、メディアソースストリームをエンコ
ードするために必要な、VOB単位での制御内容、つま
り、マルチアングルであるかどうか、パレンタル制御を
可能とするマルチレイティッドタイトルの生成である
か、後述するマルチアングルやパレンタル制御の場合の
インターリーブとディスク容量を考慮した各ストリーム
のエンコード時のビットレート、各制御の開示時間と終
了時間、前後のストリームとシームレス接続するか否か
の内容が含まれる。エンコードシステム制御部200
は、シナリオデータSt7から情報を抽出して、エンコ
ード制御に必要な、エンコード情報テーブル及びエンコ
ードパラメータを生成する。エンコード情報テーブル及
びエンコードパラメータについては、後程、図27、図
28、及び図29を参照して詳述する。
【0143】システムストリームエンコードパラメータ
データ及びシステムエンコード開始終了タイミングの信
号St33には上述の情報をDVDシステムに適用して
VOB生成情報を含む。VOB生成情報として、前後の
接続条件、オーディオ数、オーディオのエンコード情
報、オーディオID、サブピクチャ数、サブピクチャI
D、ビデオ表示を開始する時刻情報(VPTS)、オー
ディオ再生を開始する時刻情報(APTS)等がある。
更に、マルチメディア尾ビットストリームMBSのフォ
ーマットパラメータデータ及びフォーマット開始終了タ
イミングの信号St39は、再生制御情報及びインター
リーブ情報を含む。
【0144】ビデオエンコーダ300は、ビデオエンコ
ードのためのエンコードパラメータ信号及びエンコード
開始終了タイミングの信号St9に基づいて、ビデオス
トリームSt1の所定の部分をエンコードして、ISO
13818に規定されるMPEG2ビデオ規格に準ずる
エレメンタリーストリームを生成する。そして、このエ
レメンタリーストリームをビデオエンコードストリーム
St15として、ビデオストリームバッファ400に出
力する。
【0145】ここで、ビデオエンコーダ300に於いて
ISO13818に規定されるMPEG2ビデオ規格に
準ずるエレメンタリーストリームを生成するが、ビデオ
エンコードパラメータデータを含む信号St9に基に、
エンコードパラメータとして、エンコード開始終了タイ
ミング、ビットレート、エンコード開始終了時にエンコ
ード条件、素材の種類として、NTSC信号またはPA
L信号あるいはテレシネ素材であるかなどのパラメータ
及びオープンGOP或いはクローズドGOPのエンコー
ドモードの設定がエンコードパラメータとしてそれぞれ
入力される。
【0146】MPEG2の符号化方式は、基本的にフレ
ーム間の相関を利用する符号化である。つまり、符号化
対象フレームの前後のフレームを参照して符号化を行
う。しかし、エラー伝播およびストリーム途中からのア
クセス性の面で、他のフレームを参照しない(イントラ
フレーム)フレームを挿入する。このイントラフレーム
を少なくとも1フレームを有する符号化処理単位をGO
Pと呼ぶ。
【0147】このGOPに於いて、完全に該GOP内で
符号化が閉じているGOPがクローズドGOPであり、
前のGOP内のフレームを参照するフレームが該GOP
内に存在する場合、該GOPをオープンGOPと呼ぶ。
【0148】従って、クローズドGOPを再生する場合
は、該GOPのみで再生できるが、オープンGOPを再
生する場合は、一般的に1つ前のGOPが必要である。
【0149】また、GOPの単位は、アクセス単位とし
て使用する場合が多い。例えば、タイトルの途中からの
再生する場合の再生開始点、映像の切り替わり点、ある
いは早送りなどの特殊再生時には、GOP内のフレーム
内符号化フレームであるフレームのみをGOP単位で再
生することにより、高速再生を実現する。
【0150】サブピクチャエンコーダ500は、サブピ
クチャストリームエンコード信号St11に基づいて、
サブピクチャストリームSt3の所定の部分をエンコー
ドして、ビットマップデータの可変長符号化データを生
成する。そして、この可変長符号化データをサブピクチ
ャエンコードストリームSt17として、サブピクチャ
ストリームバッファ600に出力する。
【0151】オーディオエンコーダ700は、オーディ
オエンコード信号St13に基づいて、オーディオスト
リームSt5の所定の部分をエンコードして、オーディ
オエンコードデータを生成する。このオーディオエンコ
ードデータとしては、ISO11172に規定されるM
PEG1オーディオ規格及びISO13818に規定さ
れるMPEG2オーディオ規格に基づくデータ、また、
AC−3オーディオデータ、及びPCM(LPCM)デ
ータ等がある。これらのオーディオデータをエンコード
する方法及び装置は公知である。
【0152】ビデオストリームバッファ400は、ビデ
オエンコーダ300に接続されており、ビデオエンコー
ダ300から出力されるビデオエンコードストリームS
t15を保存する。ビデオストリームバッファ400は
更に、エンコードシステム制御部200に接続されて、
タイミング信号St21の入力に基づいて、保存してい
るビデオエンコードストリームSt15を、調時ビデオ
エンコードストリームSt27として出力する。
【0153】同様に、サブピクチャストリームバッファ
600は、サブピクチャエンコーダ500に接続されて
おり、サブピクチャエンコーダ500から出力されるサ
ブピクチャエンコードストリームSt17を保存する。
サブピクチャストリームバッファ600は更に、エンコ
ードシステム制御部200に接続されて、タイミング信
号St23の入力に基づいて、保存しているサブピクチ
ャエンコードストリームSt17を、調時サブピクチャ
エンコードストリームSt29として出力する。
【0154】また、オーディオストリームバッファ80
0は、オーディオエンコーダ700に接続されており、
オーディオエンコーダ700から出力されるオーディオ
エンコードストリームStl9を保存する。オーディオ
ストリームバッファ800は更に、エンコードシステム
制御部200に接続されて、タイミング信号St25の
入力に基づいて、保存しているオーディオエンコードス
トリームStl9を、調時オーディオエンコードストリ
ームSt31として出力する。
【0155】システムエンコーダ900は、ビデオスト
リームバッファ400、サブピクチャストリームバッフ
ァ600、及びオーディオストリームバッファ800に
接続されており、調時ビデオエンコードストリームSt
27、調時サブピクチャエンコードストリームSt2
9、及び調時オーディオエンコードSt31が入力され
る。システムエンコーダ900は、またエンコードシス
テム制御部200に接続されており、システムエンコー
ドのためのエンコードパラメータデータを含むSt33
が入力される。
【0156】システムエンコーダ900は、エンコード
パラメータデータ及びエンコード開始終了タイミング信
号St33に基づいて、各調時ストリームSt27、S
t29、及びSt31に多重化(マルチプレクス)処理
を施して、最小タイトル編集単位(VOB)St35を
生成する。
【0157】VOBバッファ1000はシステムエンコ
ーダ900に於いて生成されたVOBをー時格納するバ
ッファ領域であり、フォーマッタ1100では、St3
9に従ってVOBバッファ1100から調時必要なVO
Bを読み出し1ビデオゾーンVZを生成する。また、同
フォーマッタ1100に於いてはファイルシステム(V
FS)を付加してSt43を生成する。
【0158】このユーザの要望シナリオの内容に編集さ
れた、ストリームSt43は、記録部1200に転送さ
れる。記録部1200は、編集マルチメディアビットス
トリームMBSを記録媒体Mに応じた形式のデータSt
43に加工して、記録媒体Mに記録する。DVDデコーダ 次に、図26を参照して、本発明に掛かるマルチメディ
アビットストリームオーサリングシステムを上述のDV
Dシステムに適用した場合の、オーサリングデコーダD
Cの一実施形態を示すDVDシステムに適用したオーサ
リングエンコーダDCD(以降、DVDデコーダと呼称
する)は、本発明にかかるDVDエンコーダECDによ
って、編集されたマルチメディアビットストリームMB
Sをデコードして、ユーザの要望のシナリオに沿って各
タイトルの内容を展開する。なお、本実施形態に於いて
は、DVDエンコーダECDによってエンコードされた
マルチメディアビットストリームSt45は、記録媒体
Mに記録されている。DVDオーサリングデコーダDC
Dの基本的な構成は図3に示すオーサリングデコーダD
Cと同一であり、ビデオデコーダ3800がビデオデコ
ーダ3801に替わると共に、ビデオデコーダ3801
と合成部3500の間にリオーダバッファ3300と切
替器3400が挿入されている。なお、切替器3400
は同期制御部2900に接続されて、切替指示信号St
l03の入力を受けている。
【0159】DVDオーサリングデコーダDCDは、マ
ルチメディアビットストリーム再生部2000、シナリ
オ選択部2100、デコードシステム制御部2300、
ストリームバッファ2400、システムデコーダ250
0、ビデオバッファ2600、サブピクチャバッファ2
700、オーディオバッファ2800、同期制御部29
00、ビデオデコーダ3801、リオーダバッファ33
00、サブピクチャデコーダ3100、オーディオデコ
ーダ3200、セレクタ3400、合成部3500、ビ
デオデータ出力端子3600、及びオーディオデータ出
力端子3700から構成されている。
【0160】マルチメディアビットストリーム再生部2
000は、記録媒体Mを駆動させる記録媒体駆動ユニッ
ト2004、記録媒体Mに記録されている情報を読み取
り二値の読み取り信号St57を生成する読取ヘッドユ
ニット2006、読み取り信号ST57に種々の処理を
施して再生ビットストリームSt61を生成する信号処
理部2008、及び機構制御部2002から構成され
る。機構制御部2002は、デコードシステム制御部2
300に接続されて、マルチメディアビットストリーム
再生指示信号St53を受けて、それぞれ記録媒体駆動
ユニット(モータ)2004及び信号処理部2008を
それぞれ制御する再生制御信号St55及びSt59を
生成する。
【0161】デコーダDCは、オーサリングエンコーダ
ECで編集されたマルチメディアタイトルの映像、サブ
ピクチャ、及び音声に関する、ユーザの所望の部分が再
生されるように、対応するシナリオを選択して再生する
ように、オーサリングデコーダDCに指示を与えるシナ
リオデータとして出力できるシナリオ選択部2100を
備えている。
【0162】シナリオ選択部2100は、好ましくは、
キーボード及びCPU等で構成される。ユーザーは、オ
ーサリングエンコーダECで入力されたシナリオの内容
に基づいて、所望のシナリオをキーボード部を操作して
入力する。CPUは、キーボード入力に基づいて、選択
されたシナリオを指示するシナリオ選択データSt51
を生成する。シナリオ選択部2100は、例えば、赤外
線通信装置等によって、デコードシステム制御部230
0に接続されて、生成したシナリオ選択信号St51を
デコードシステム制御部2300に入力する。
【0163】ストリームバッファ2400は所定のバッ
ファ容量を有し、マルチメディアビットストリーム再生
部2000から入力される再生信号ビットストリームS
t61をー時的に保存すると共に、ボリュームファイル
ストラクチャVFS、各パックに存在する同期初期値デ
ータ(SCR)、及びナブパックNV存在するVOBU
制御情報(DSI)を抽出してストリーム制御データS
t63を生成する。
【0164】デコードシステム制御部2300は、デコ
ードシステム制御部2300で生成されたシナリオ選択
データSt51に基づいてマルチメディアビットストリ
ーム再生部2000の動作を制御する再生指示信号St
53を生成する。デコードシステム制御部2300は、
更に、シナリオデータSt53からユーザの再生指示情
報を抽出して、デコード制御に必要な、デコード情報テ
ーブルを生成する。デコード情報テーブルについては、
後程、図58、及び図59を参照して詳述する。更に、
デコードシステム制御部2300は、ストリーム再生デ
ータSt63中のファイルデータ領域FDS情報から、
ビデオマネージャVMG、VTS情報VTSI、PGC
情報CPBI#j、セル再生時間(CPBTM)等
の光ディスクMに記録されたタイトル情報を抽出してタ
イトル情報St200を生成する。
【0165】ここで、ストリーム制御データSt63は
図19におけるパック単位に生成される。ストリームバ
ッファ2400は、デコードシステム制御部2300に
接続されており、生成したストリーム制御データSt6
3をデコードシステム制御部2300に供給する。
【0166】同期制御部2900は、デコードシステム
制御部2300に接続されて、同期再生データSt81
に含まれる同期初期値データ(SCR)を受け取り、内
部のシステムクロック(STC)セットし、リセットさ
れたシステムクロックSt79をデコードシステム制御
部2300に供給する。
【0167】デコードシステム制御部2300は、シス
テムクロックSt79に基づいて、所定の間隔でストリ
ーム読出信号St65を生成し、ストリームバッファ2
400に入力する。この場合の読み出し単位はパックで
ある。
【0168】ここでストリーム読み出し信号St65の
生成方法について説明する。デコードシステム制御部2
300では、ストリームバッファ2400から抽出した
ストリーム制御データ中のSCRと、同期制御部290
0からのシステムクロックSt79を比較し、St63
中のSCRよりもシステムクロックSt79が大きくな
った時点で読み出し要求信号St65を生成する。この
ような制御をパック単位に行うことで、パック転送を制
御する。
【0169】デコードシステム制御部2300は、更
に、シナリオ選択データSt51に基づき、選択された
シナリオに対応するビデオ、サブピクチャ、オーディオ
の各ストリームのIDを示すデコードストリーム指示信
号St69を生成して、システムデコーダ2500に出
力する。
【0170】タイトル中に、例えば日本語、英語、フラ
ンス語等、言語別のオーディオ等の複数のオーディオデ
ータ、及び、日本語字幕、英語字幕、フランス語字幕
等、言語別の字幕等の複数のサブピクチャデータが存在
する場合、それぞれにIDが付与されている。つまり、
図19を参照して説明したように、ビデオデータ及び、
MPEGオーディオデータには、ストリームIDが付与
され、サブピクチャデータ、AC3方式のオーディオデ
ータ、リニアPCM及びナブパックNV情報には、サブ
ストリームIDが付与されている。ユーザはIDを意識
することはないが、どの言語のオーディオあるいは字幕
を選択するかをシナリオ選択部2100で選択する。英
語のオーディオを選択すれば、シナリオ選択データSt
51として英語のオーディオに対応するIDがデコード
システム制御部2300に搬送される。さらに、デコー
ドシステム制御部2300はシステムデコーダ2500
にそのIDをSt69上に搬送して渡す。
【0171】システムデコーダ2500は、ストリーム
バッファ2400から入力されてくるビデオ、サブピク
チャ、及びオーディオのストリームを、デコード指示信
号St69の指示に基づいて、それぞれ、ビデオエンコ
ードストリームSt71としてビデオバッファ2600
に、サブピクチャエンコードストリームSt73として
サブピクチャバッファ2700に、及びオーディオエン
コードストリームSt75としてオーディオバッファ2
800に出力する。つまり、システムデコーダ2500
は、シナリオ選択部2100より入力される、ストリー
ムのIDと、ストリームバッファ2400から転送され
るパックのIDがー致した場合にそれぞれのバッファ
(ビデオバッファ2600、サブピクチャバッファ27
00、オーディオバッファ2800)に該パックを転送
する。
【0172】システムデコーダ2500は、各ストリー
ムSt67の各最小制御単位での再生開始時間(PT
S)及び再生終了時間(DTS)を検出し、時間情報信
号St77を生成する。この時間情報信号St77は、
デコードシステム制御部2300を経由して、St81
として同期制御部2900に入力される。
【0173】同期制御部2900は、この時間情報信号
St81に基づいて、各ストリームについて、それぞれ
がデコード後に所定の順番になるようなデコード開始タ
イミングを決定する。同期制御部2900は、このデコ
ードタイミングに基づいて、ビデオストリームデコード
開始信号St89を生成し、ビデオデコーダ3801に
入力する。同様に、同期制御部2900は、サブピクチ
ャデコード開始信号St91及びオーディオエンコード
開始信号St93を生成し、サブピクチャデコーダ31
00及びオーディオデコーダ3200にそれぞれ入力す
る。
【0174】ビデオデコーダ3801は、ビデオストリ
ームデコ一ド開始信号St89に基づいて、ビデオ出力
要求信号St84を生成して、ビデオバッファ2600
に対して出力する。ビデオバッファ2600はビデオ出
力要求信号St84を受けて、ビデオストリームSt8
3をビデオデコーダ3801に出力する。ビデオデコー
ダ3801は、ビデオストリームSt83に含まれる再
生時間情報を検出し、再生時間に相当する量のビデオス
トリームSt83の入力を受けた時点で、ビデオ出力要
求信号St84を無効にする。このようにして、所定再
生時間に相当するビデオストリームがビデオデコーダ3
801でデコードされて、再生されたビデオ信号St9
5がリオーダーバッファ3300と切替器3400に出
力される。
【0175】ビデオエンコードストリームは、フレーム
間相関を利用した符号化であるため、フレーム単位でみ
た場合、表示順と符号化ストリーム順がー致していな
い。従って、デコード順に表示できるわけではない。そ
のため、デコードを終了したフレームをー時リオーダバ
ッファ3300に格納する。同期制御部2900に於い
て表示順になるようにStl03を制御しビデオデコー
ダ3801の出力St95と、リオーダバッファSt9
7の出力を切り替え、合成部3500に出力する。
【0176】同様に、サブピクチャデコーダ3100
は、サブピクチャデコード開始信号St91に基づい
て、サブピクチャ出力要求信号St86を生成し、サブ
ピクチャバッファ2700に供給する。サブピクチャバ
ッファ2700は、ビデオ出力要求信号St84を受け
て、サブピクチャストリームSt85をサブピクチャデ
コーダ3100に出力する。サブピクチャデコーダ31
00は、サブピクチャストリームSt85に含まれる再
生時間情報に基づいて、所定の再生時間に相当する量の
サブピクチャストリームSt85をデコードして、サブ
ピクチャ信号St99を再生して、合成部3500に出
力する。
【0177】合成部3500は、セレクタ3400の出
力及びサブピクチャ信号St99を重畳させて、映像信
号Stl05を生成し、ビデオ出力端子3600に出力
する。
【0178】オーディオデコーダ3200は、オーディ
オデコード開始信号St93に基づいて、オーディオ出
力要求信号St88を生成し、オーディオバッファ28
00に供給する。オーディオバッファ2800は、オー
ディオ出力要求信号St88を受けて、オーディオスト
リームSt87をオーディオデコーダ3200に出力す
る。オーディオデコーダ3200は、オーディオストリ
ームSt87に含まれる再生時間情報に基づいて、所定
の再生時間に相当する量のオーディオストリームSt8
7をデコードして、オーディオ出力端子3700に出力
する。
【0179】このようにして、ユーザのシナリオ選択に
応答して、リアルタイムにユーザの要望するマルチメデ
ィアビットストリームMBSを再生する事ができる。つ
まり、ユーザが異なるシナリオを選択する度に、オーサ
リングデコーダDCDはその選択されたシナリオに対応
するマルチメディアビットストリームMBSを再生する
ことによって、ユーザの要望するタイトル内容を再生す
ることができる。
【0180】尚、デコードシステム制御部2300は、
前述の赤外線通信装置等を経由して、シナリオ選択部2
100にタイトル情報信号St200を供給してもよ
い。シナリオ選択部2100は、タイトル情報信号St
200に含まれるストリーム再生データSt63中のフ
ァイルデータ領域FDS情報から、光ディスクMに記録
されたタイトル情報を抽出して、内蔵ディスプレイに表
示することにより、インタラクティブなユーザによるシ
ナリオ選択を可能とする。
【0181】また、上述の例では、ストリームバッファ
2400、ビデオバッファ2600、サブピクチャバッ
ファ2700、及びオーディオバッファ2800、及び
リオーダバッファ3300は、機能的に異なるので、そ
れぞれ別のバッファとして表されている。しかし、これ
らのバッファに於いて要求される読込み及び読み出し速
度の数倍の動作速度を有するバッファメモリを時分割で
使用することにより、一つのバッファメモリをこれら個
別のバッファとして機能させることができる。マルチシーン 図21を用いて、本発明に於けるマルチシーン制御の概
念を説明する。既に、上述したように、各タイトル間で
の共通のデータからなる基本シーン区間と、其々の要求
に即した異なるシーン群からなるマルチシーン区間とで
構成される。同図に於いて、シーン1、シーン5、及び
シーン8が共通シーンである。共通シーン1とシーン5
の間のアングルシーン及び、共通シーン5とシーン8の
間のパレンタルシーンがマルチシーン区間である。マル
チアングル区間に於いては、異なるアングル、つまりア
ングル1、アングル2、及びアングル3、から撮影され
たシーンの何れかを、再生中に動的に選択再生できる。
パレンタル区間に於いては、異なる内容のデータに対応
するシーン6及びシーン7の何れかをあらかじめ静的に
選択再生できる。
【0182】このようなマルチシーン区間のどのシーン
を選択して再生するかというシナリオ内容を、ユーザは
シナリオ選択部2100にて入力してシナリオ選択デー
タSt51として生成する。図中に於いて、シナリオ1
では、任意のアングルシーンを自由に選択し、パレンタ
ル区間では予め選択したシーン6を再生することを表し
ている。同様に、シナリオ2では、アングル区間では、
自由にシーンを選択でき、パレンタル区間では、シーン
7が予め選択されていることを表している。
【0183】以下に、図21で示したマルチシーンをD
VDのデータ構造を用いた場合の、PGC情報VTS
PGCIについて、図30、及び図31を参照して説明
する。
【0184】図30には、図21に示したユーザ指示の
シナリオを図16のDVDデータ構造内のビデオタイト
ルセットの内部構造を表すVTSIデータ構造で記述し
た場合について示す。図において、図21のシナリオ
1、シナリオ2は、図16のVTSI中のプログラムチ
ェーン情報VTSPGCIT内の2つプログラムチェ
ーンVTSPGCI#1とVTSPGCI#2とし
て記述される。すなわち、シナリオ1を記述するVTS
PGCI#1は、シーン1に相当すセル再生情報C
PBI#1、マルチアングルシーンに相当するマルチア
ングルセルブロック内のセル再生情報CPBI#2,
セル再生情報CPBI#3,セル再生情報CPBI
#4、シーン5に相当するセル再生情報CPBI#
5、シーン6に相当するセル再生情報CPBI#6、
シーン8に相当するCPBI#7からなる。
【0185】また、シナリオ2を記述するVTSPG
C#2は、シーン1に相当するセル再生情報CPBI
#1、マルチアングルシーンに相当するマルチアングル
セルブロック内のセル再生情報CPBI#2,セル再
生情報CPBI#3,セル再生情報CPBI#4、
シーン5に相当するセル再生情報CPBI#5、シー
ン7に相当するセル再生情報CPBI#6、シーン8
に相当するCPBI#7からなる。DVDデータ構造
では、シナリオの1つの再生制御の単位であるシーンを
セルというDVDデータ構造上の単位に置き換えて記述
し、ユーザの指示するシナリオをDVD上で実現してい
る。
【0186】図31には、図21に示したユーザ指示の
シナリオを図16のDVDデータ構造内のビデオタイト
ルセット用のマルチメディアビットストリームであるV
OBデータ構造VTSTTVOBSで記述した場合に
ついて示す。
【0187】図において、図21のシナリオ1とシナリ
オ2の2つのシナリオは、1つのタイトル用VOBデー
タを共通に使用する事になる。各シナリオで共有する単
独のシーンはシーン1に相当するVOB#1、シーン5
に相当するVOB#5、シーン8に相当するVOB#8
は、単独のVOBとして、インターリーブブロックでは
ない部分、すなわち連続ブロックに配置される。
【0188】シナリオ1とシナリオ2で共有するマルチ
アングルシーンにおいて、それぞれアングル1はVOB
#2、アングル2はVOB#3、アングル3はVOB#
4で構成、つまり1アングルをIVOBで構成し、さら
に各アングル間の切り替えと各アングルのシームレス再
生のために、インターリーブブロックとする。
【0189】また、シナリオ1とシナリオ2で固有なシ
ーンであるシーン6とシーン7は、各シーンのシームレ
ス再生はもちろんの事、前後の共通シーンとシームレス
に接続再生するために、インターリーブブロックとす
る。
【0190】以上のように、図21で示したユーザ指示
のシナリオは、DVDデータ構造において、図30に示
すビデオタイトルセットの再生制御情報と図31に示す
タイトル再生用VOBデータ構造で実現できる。シームレス 上述のDVDシステムのデータ構造に関連して述べたシ
ームレス再生について説明する。シームレス再生とは、
共通シーン区間同士で、共通シーン区間とマルチシーン
区間とで、及びマルチシーン区間同士で、映像、音声、
副映像等のマルチメディアデータを、接続して再生する
際に、各データ及び情報を中断する事無く再生すること
である。このデータ及び情報再生の中断の要因として
は、ハードウェアに関連するものとして、デコーダに於
いて、ソースデータ入力される速度と、入力されたソー
スデータをデコードする速度のバランスがくずれる、い
わゆるデコーダのアンダーフローと呼ばれるものがあ
る。
【0191】更に、再生されるデータの特質に関するも
のとして、再生データが音声のように、その内容或いは
情報をユーザが理解する為には、一定時間単位以上の連
続再生を要求されるデータの再生に関して、その要求さ
れる連続再生時間を確保出来ない場合に情報の連続性が
失われるものがある。このような情報の連続性を確保し
て再生する事を連続情報再生と、更にシームレス情報再
生と呼ぶ。また、情報の連続性を確保出来ない再生を非
連続情報再生と呼び、更に非シームレス情報再生と呼
ぶ。尚、言うまでまでもなく連続情報再生と非連続情報
再生は、それぞれシームレス及び非シームレス再生であ
る。
【0192】上述の如く、シームレス再生には、バッフ
ァのアンダーフロー等によって物理的にデータ再生に空
白あるいは中断の発生を防ぐシームレスデータ再生と、
データ再生自体には中断は無いものの、ユーザーが再生
データから情報を認識する際に情報の中断を感じるのを
防ぐシームレス情報再生と定義する。シームレスの詳細 なお、このようにシームレス再生を可能にする具体的な
方法については、図23及び図24参照して後で詳しく
説明する。インターリーブ 上述のDVDデータのシステムストリームをオーサリン
グエンコーダECを用いて、DVD媒体上の映画のよう
なタイトルを記録する。しかし、同一の映画を複数の異
なる文化圏或いは国に於いても利用できるような形態で
提供するには、台詞を各国の言語毎に記録するのは当然
として、さらに各文化圏の倫理的要求に応じて内容を編
集して記録する必要がある。このような場合、元のタイ
トルから編集された複数のタイトルを1枚の媒体に記録
するには、DVDという大容量システムに於いてさえ
も、ビットレートを落とさなければならず、高画質とい
う要求が満たせなくなってしまう。そこで、共通部分を
複数のタイトルで共有し、異なる部分のみをそれぞれの
タイトル毎に記録するという方法をとる。これにより、
ビットレートをおとさず、1枚の光ディスクに、国別あ
るいは文化圏別の複数のタイトルを記録する事ができ
る。
【0193】1枚の光ディスクに記録されるタイトル
は、図21に示したように、パレンタルロック制御やマ
ルチアングル制御を可能にするために、共通部分(シー
ン)と非共通部分(シーン)のを有するマルチシーン区
間を有する。
【0194】パレンタルロツク制御の場合は、一つのタ
イトル中に、性的シーン、暴力的シーン等の子供に相応
しくない所謂成人向けシーンが含まれている場合、この
タイトルは共通のシーンと、成人向けシーンと、未成年
向けシーンから構成される。このようなタイトルストリ
ームは、成人向けシーンと非成人向けシーンを、共通シ
ーン間に、設けたマルチシーン区間として配置して実現
する。
【0195】また、マルチアングル制御を通常の単一ア
ングルタイトル内に実現する場合には、それぞれ所定の
カメラアングルで対象物を撮影して得られる複数のマル
チメディアシーンをマルチシーン区間として、共通シー
ン間に配置する事で実現する。ここで、各シーンは異な
るアングルで撮影されたシーンの例を上げている、同一
のアングルであるが、異なる時間に撮影されたシーンで
あっても良いし、またコンピュータグラフィックス等の
データであっても良い。
【0196】複数のタイトルでデータを共有すると、必
然的に、データの共有部分から非共有部分への光ビーム
LSを移動させるために、光学ピックアップを光ディス
ク(RCI)上の異なる位置に移動することになる。こ
の移動に要する時間が原因となって音や映像を途切れず
に再生する事、すなわちシームレス再生が困難であると
いう問題が生じる。このような問題点を解決するするに
は、理論的には最悪のアクセス時間に相当する時間分の
トラックバッファ(ストリームバッファ2400)を備
えれば良い。一般に、光ディスクに記録されているデー
タは、光ピックアップにより読み取られ、所定の信号処
理が施された後、データとしてトラックバッファにー旦
蓄積される。蓄積されたデータは、その後デコードされ
て、ビデオデータあるいはオーディオデータとして再生
される。インターリーブの定義 前述のような、あるシーンをカットする事や、複数のシ
ーンから選択を可能にするには、記録媒体のトラック上
に、各シーンに属するデータ単位で、互いに連続した配
置で記録されるため、共通シーンデータと選択シーンデ
ータとの間に非選択シーンのデータが割り込んで記録さ
れる事態が必然的におこる。このような場合、記録され
ている順序にデータを読むと、選択したシーンのデータ
にアクセスしてデコードする前に、非選択シーンのデー
タにアクセスせざるを得ないので、選択したシーンへの
シームレス接続が困難である。しかしながら、DVDシ
ステムに於いては、その記録媒体に対する優れたランダ
ムアクセス性能を活かして、このような複数シーン間で
のシームレス接続が可能である。つまり、各シーンに属
するデータを、所定のデータ量を有する複数の単位に分
割し、これらの異なるシーンの属する複数の分割データ
単位を、互いに所定の順番に配置することで、ジャンプ
性能範囲に配置する事で、それぞれ選択されたシーンの
属するデータを分割単位毎に、断続的にアクセスしてデ
コードすることによって、その選択されたシーンをデー
タが途切れる事なく再生する事ができる。つまり、シー
ムレスデータ再生が保証される。インターリーブブロック、ユニット構造 図24及び図67を参照して、シームレスデータ再生を
可能にするインターリーブ方式を説明する。図24で
は、1つのVOB(VOB−A)から複数のVOB(V
OB−B、VOB−D、VOB−C)へ分岐再生し、そ
の後1つのVOB(VOB−E)に結合する場合を示し
ている。図67では、これらのデータをディスク上のト
ラックTRに実際に配置した場合を示している。
【0197】図67に於ける、VOB−AとVOB−E
は再生の開始点と終了点が単独なビデオオブジェクトで
あり、原則として連続領域に配置する。また、図24に
示すように、VOB−B、VOB−C、VOB−Dにつ
いては、再生の開始点、終了点をー致させて、インター
リーブ処理を行う。そして、そのインターリーブ処理さ
れた領域をディスク上の連続領域にインターリーブ領域
として配置する。さらに、上記連続領域とインターリー
ブ領域を再生の順番に、つまりトラックパスDrの方向
に、配置している。複数のVOB、すなわちVOBSを
トラックTR上に配置した図を図67に示す。
【0198】図67では、データが連続的に配置された
データ領域をブロックとし、そのブロックは、前述の開
始点と終了点が単独で完結しているVOBを連続して配
置している連続ブロック、開始点と終了点をー致させ
て、その複数のVOBをインターリーブしたインターリ
ーブブロックの2種類である。それらのブロックが再生
順に、図68に示すように、ブロック1、ブロック2、
ブロック3、・・・、ブロック7と配置されている構造
をもつ。
【0199】図68に於いて、VTSTTVOBS
は、ブロック1、2、3、4、5、6、及び7から構成
されている。ブロック1には、VOBIが単独で配置さ
れている。同様に、ブロック2、3、5、及び7には、
それぞれ、VOB2、3、6、及び10が単独で配置さ
れている。つまり、これらのブロック2、3、5、及び
7は、連続ブロックである。
【0200】ー方、ブロック4には、VOB4とVOB
5がインターリーブされて配置されている。同様に、ブ
ロック6には、VOB7、VOB8、及びVOB9の三
つのVOBがインターリーブされて配置されている。つ
まり、これらのブロック4及び6は、インターリーブブ
ロックである。
【0201】図69に連続ブロック内のデータ構造を示
す。同図に於いて、VOBSにVOB−i、VOB−j
が連続ブロックとして、配置されている。連続ブロック
内のVOB−i及びVOB−jは、図16を参照して説
明したように、更に論理的な再生単位であるセルに分割
されている。図ではVOB−i及びVOB−jのそれぞ
れが、3つのセルCELL#1、CELL#2、CEL
L#3で構成されている事を示している。セルは1つ以
上のVOBUで構成されており、VOBUの単位で、そ
の境界が定義されている。セルはDVDの再生制御情報
であるプログラムチェーン(以下PGCと呼ぶ)には、
図16に示すように、その位置情報が記述される。つま
り、セル開始のVOBUと終了のVOBUのアドレスが
記述されている。図69に明示されるように、連続ブロ
ックは、連続的に再生されるように、VOBもその中で
定義されるセルも連続領域に記録される。そのため、連
続ブロックの再生は問題はない。 次に、図70にイン
ターリーブブロック内のデータ構造を示す。インターリ
ーブブロックでは、各VOBがインターリーブユニット
ILVU単位に分割され、各VOBに属するインターリ
ーブユニットが交互に配置される。そして、そのインタ
ーリーブユニットとは独立して、セル境界が定義され
る。同図に於いて、VOB−kは四つのインターリーブ
ユニツトILVUkl、ILVUk2、ILVUk3、
及びILVUk4に分割されると共に、二つのセルCE
LL#lk、及びCELL#2kが定義されている。同
様に、VOB−mはILVUml、ILVUm2、IL
VUm3、及びILVUm4に分割されると共に、二つ
のセルCELL#lm、及びCELL#2mが定義され
ている。つまり、インターリーブユニットILVUに
は、ビデオデータとオーディオデータが含まれている。
【0202】図70の例では、二つの異なるVOB−k
とVOB−mの各インターリーブユニットILVUk
l、ILVUk2、ILVUk3、及びILVUk4と
ILVUml、ILVUm2、ILVUm3、及びIL
VUm4がインターリーブブロック内に交互に配置され
ている。二つのVOBの各インターリーブユニットIL
VUを、このような配列にインターリーブする事で、単
独のシーンから複数のシーンの1つへ分岐、さらにそれ
らの複数シーンの1つから単独のシーンへのシームレス
な再生が実現できる。このようにインターリーブするこ
とで、多くの場合の分岐結合のあるシーンのシームレス
再生可能な接続を行う事ができる。マルチシーン ここで、本発明に基づく、マルチシーン制御の概念を説
明すると共にマルチシーン区間に付いて説明する。
【0203】異なるアングルで撮影されたシーンから構
成される例が挙げている。しかし、マルチシーンの各シ
ーンは、同一のアングルであるが、異なる時間に撮影さ
れたシーンであっても良いし、またコンピュータグラフ
ィックス等のデータであっても良い。言い換えれば、マ
ルチアングルシーン区間は、マルチシーン区間である。パレンタル 図40を参照して、パレンタルロツクおよびディレクタ
ーズカットなどの複数タイトルの概念を説明する。
【0204】図40にパレンタルロックに基づくマルチ
レイティッドタイトルストリームのー例を示す。一つの
タイトル中に、性的シーン、暴力的シーン等の子供に相
応しくない所謂成人向けシーンが含まれている場合、こ
のタイトルは共通のシステムストリームSSa、SS
b、及びSSeと、成人向けシーンを含む成人向けシス
テムストリームSScと、未成年向けシーンのみを含む
非成人向けシステムストリームSSdから構成される。
このようなタイトルストリームは、成人向けシステムス
トリームSScと非成人向けシステムストリームSSd
を、共通システムストリームSSbとSSeの間に、設
けたマルチシーン区間にマルチシーンシステムストリー
ムとして配置する。
【0205】上述の用に構成されたタイトルストリーム
のプログラムチェーンPGCに記述されるシステムスト
リームと各タイトルとの関係を説明する。成人向タイト
ルのプログラムチェーンPGCIには、共通のシステム
ストリームSSa、SSb、成人向けシステムストリー
ムSSc及び、共通システムストリームSSeが順番に
記述される。未成年向タイトルのプログラムチェーンP
GC2には、共通のシステムストリームSSa、SS
b、未成年向けシステムストリームSSd及び、共通シ
ステムストリームSSeが順番に記述される。
【0206】このように、成人向けシステムストリーム
SScと未成年向けシステムストリームSSdをマルチ
シーンとして配列することにより、各PGCの記述に基
づき、上述のデコーディング方法で、共通のシステムス
トリームSSa及びSSbを再生したのち、マルチシー
ン区間で成人向けSScを選択して再生し、更に、共通
のシステムストリームSSeを再生することで、成人向
けの内容を有するタイトルを再生できる。また、一方、
マルチシーン区間で、未成年向けシステムストリームS
Sdを選択して再生することで、成人向けシーンを含ま
ない、未成年向けのタイトルを再生することができる。
このように、タイトルストリームに、複数の代替えシー
ンからなるマルチシーン区間を用意しておき、事前に該
マルチ区間のシーンのうちで再生するシーンを選択して
おき、その選択内容に従って、基本的に同一のタイトル
シーンから異なるシーンを有する複数のタイトルを生成
する方法を、パレンタルロックという。
【0207】なお、パレンタルロックは、未成年保護と
言う観点からの要求に基づいて、パレンタルロックと呼
ばれるが、システムストリーム処理の観点は、上述の如
く、マルチシーン区間での特定のシーンをユーザが予め
選択することにより、静的に異なるタイトルストリーム
生成する技術である。一方、マルチアングルは、タイト
ル再生中に、ユーザが随時且つ自由に、マルチシーン区
間のシーンを選択することにより、同一のタイトルの内
容を動的に変化させる技術である。
【0208】また、パレンタルロック技術を用いて、い
わゆるディレクターズカットと呼ばれるタイトルストリ
ーム編集も可能である。ディレクターズカットとは、映
画等で再生時間の長いタイトルを、飛行機内で供さる場
合には、劇場での再生と異なり、飛行時間によっては、
タイトルを最後まで再生できない。このような事態にさ
けて、予めタイトル制作責任者、つまりディレクターの
判断で、タイトル再生時間短縮の為に、カットしても良
いシーンを定めておき、そのようなカットシーンを含む
システムストリームと、シーンカットされていないシス
テムストリームをマルチシーン区間に配置しておくこと
によって、制作者の意志に沿っシーンカット編集が可能
となる。このようなパレンタル制御では、システムスト
リームからシステムストリームへのつなぎ目に於いて、
再生画像をなめらかに矛盾なくつなぐ事、すなわちビデ
オ、オーディオなどバッファがアンダーフローしないシ
ームレスデータ再生と再生映像、再生オーディオが視聴
覚上、不自然でなくまた中断する事なく再生するシーム
レス情報再生が必要になる。マルチアングル 図33を参照して、本発明に於けるマルチアングル制御
の概念を説明する。通常、マルチメディアタイトルは、
対象物を時間Tの経過と共に録音及び撮影(以降、単に
撮影と言う)して得られる。#SC1、#SM1、#S
M2、#SM3、及び#SC3の各ブロックは、それぞ
れ所定のカメラアングルで対象物を撮影して得られる撮
影単位時間T1、T2、及びT3に得られるマルチメデ
ィアシーンを代表している。シーン#SM1、#SM
2、及び#SM3は、撮影単位時間T2にそれぞれ異な
る複数(第一、第二、及び第三)のカメラアングルで撮
影されたシーンであり、以降、第一、第二、及び第三マ
ルチアングルシーンと呼ぶ。
【0209】ここでは、マルチシーンが、異なるアング
ルで撮影されたシーンから構成される例が挙げられてい
る。しかし、マルチシーンの各シーンは、同一のアング
ルであるが、異なる時間に撮影されたシーンであっても
良いし、またコンピュータグラフィックス等のデータで
あっても良い。言い換えれば、マルチアングルシーン区
間は、マルチシーン区間であり、その区間のデータは、
実際に異なるカメラアングルで得られたシーンデータに
限るものでは無く、その表示時間が同一の期間にある複
数のシーンを選択的に再生できるようなデータから成る
区間である。
【0210】シーン#SC1と#SC3は、それぞれ、
撮影単位時間T1及びT3に、つまりマルチアングルシ
ーンの前後に、同一の基本のカメラアングルで撮影され
たシーンあり、以降、基本アングルシーンと呼ぶ。通
常、マルチアングルの内一つは、基本カメラアングルと
同一である。
【0211】これらのアングルシーンの関係を分かりや
すくするために、野球の中継放送を例に説明する。基本
アングルシーン#SC1及び#SC3は、センター側か
ら見た投手、捕手、打者を中心とした基本カメラアング
ルにて撮影されたものである。第一マルチアングルシー
ン#SM1は、バックネット側から見た投手、捕手、打
者を中心とした第一マルチカメラアングルにて撮影され
たものである。第二マルチアングルシーン#SM2は、
センター側から見た投手、捕手、打者を中心とした第二
マルチカメラアングル、つまり基本カメラアングルにて
撮影されたものである。この意味で、第二マルチアング
ルシーン#SM2は、撮影単位時間T2に於ける基本ア
ングルシーン#SC2である。第三マルチアングルシー
ン#SM3は、バックネット側から見た内野を中心とし
た第三マルチカメラアングルにて撮影されたものであ
る。
【0212】マルチアングルシーン#SM1、#SM
2、及び#SM3は、撮影単位時間T2に関して、表示
時間が重複しており、この期間をマルチアングル区間と
呼ぶ。視聴者は、マルチアングル区間に於いて、このマ
ルチアングルシーン#SM1、#SM2、及び#SM3
を自由に選択することによって、基本アングルシーンか
ら、好みのアングルシーン映像をあたかもカメラを切り
替えているように楽しむことができる。なお、図中で
は、基本アングルシーン#SC1及び#SC3と、各マ
ルチアングルシーン#SM1、#SM2、及び#SM3
間に、時間的ギャップがあるように見えるが、これはマ
ルチアングルシーンのどれを選択するかによって、再生
されるシーンの経路がどのようになるかを分かりやす
く、矢印を用いて示すためであって、実際には時間的ギ
ャップが無いことは言うまでもない。
【0213】図23に、本発明に基づくシステムストリ
ームのマルチアングル制御を、データの接続の観点から
説明する。基本アングルシーン#SCに対応するマルチ
メディアデータを、基本アングルデータBAとし、撮影
単位時間T1及びT3に於ける基本アングルデータBA
をそれぞれBA1及びBA3とする。マルチアングルシ
ーン#SM1、#SM2、及び#SM3に対応するマル
チアングルデータを、それぞれ、第一、第二、及び第三
マルチアングルデータMA1、MA2、及びMA3と表
している。先に、図33を参照して、説明したように、
マルチアングルシーンデータMA1、MA2、及びMA
3の何れかを選択することによって、好みのアングルシ
ーン映像を切り替えて楽しむことができる。また、同様
に、基本アングルシーンデータBA1及びBA3と、各
マルチアングルシーンデータMA1、MA2、及びMA
3との間には、時間的ギャップは無い。
【0214】しかしながら、MPEGシステムストリー
ムの場合、各マルチアングルデータMA1、MA2、及
びMA3の内の任意のデータと、先行基本アングルデー
タBA1からの接続と、または後続基本アングルデータ
BA3への接続時は、接続されるアングルデータの内容
によっては、再生されるデータ間で、再生情報に不連続
が生じて、一本のタイトルとして自然に再生できない場
合がある。つまり、この場合、シームレスデータ再生で
あるが、非シームレス情報再生である。
【0215】以下に、図23をDVDシステムに於ける
マルチシーン区間内での、複数のシーンを選択的に再生
して、前後のシーンに接続するシームレス情報再生であ
るマルチアングル切替について説明する。
【0216】アングルシーン映像の切り替え、つまりマ
ルチアングルシーンデータMA1、MA2、及びMA3
の内一つを選択することが、先行する基本アングルデー
タBA1の再生終了前までに完了されてなければならな
い。例えば、アングルシーンデータBA1の再生中に別
のマルチアングルシーンデータMA2に切り替えること
は、非常に困難である。これは、マルチメディアデータ
は、可変長符号化方式のMPEGのデータ構造を有する
ので、切り替え先のデータの途中で、データの切れ目を
見つけるのが困難であり、また、符号化処理にフレーム
間相関を利用しているためアングルの切換時に映像が乱
れる可能性がある。MPEGに於いては、少なくとも1
フレームのリフレッシュフレームを有する処理単位とし
てGOPが定義されている。このGOPという処理単位
に於いては他のGOPに属するフレームを参照しないク
ローズドな処理が可能である。
【0217】言い換えれば、再生がマルチアングル区間
に達する前には、遅くとも、先行基本アングルデータB
A1の再生が終わった時点で、任意のマルチアングルデ
ータ、例えばMA3、を選択すれば、この選択されたマ
ルチアングルデータはシームレスに再生できる。しか
し、マルチアングルデータの再生の途中に、他のマルチ
アングルシーンデータをシームレスに再生することは非
常に困難である。このため、マルチアングル期間中に
は、カメラを切り替えるような自由な視点を得ることは
困難である。フローチャート:エンコーダ 図27を参照して前述の、シナリオデータSt7に基づ
いてエンコードシステム制御部200が生成するエンコ
ード情報テーブルについて説明する。エンコード情報テ
ーブルはシーンの分岐点・結合点を区切りとしたシーン
区間に対応し、複数のVOBが含まれるVOBセットデ
ータ列と各シーン毎に対応するVOBデータ列からな
る。図27に示されているVOBセットデータ列は、後
に詳述する。
【0218】図34のステップ#100で、ユーザが指
示するタイトル内容に基づき、DVDのマルチメディア
ストリーム生成のためにエンコードシステム制御部20
0内で作成するエンコード情報テーブルである。ユーザ
指示のシナリオでは、共通なシーンから複数のシーンへ
の分岐点、あるいは共通なシーンへの結合点がある。そ
の分岐点・結合点を区切りとしたシーン区間に相当する
VwOBをVOBセットとし、VOBセットをエンコー
ドするために作成するデータをVOBセットデータ列と
している。また、VOBセットデータ列では、マルチシ
ーン区間を含む場合、示されているタイトル数をVOB
セットデータ列のタイトル数(TITLENO)に示
す。
【0219】図27のVOBセットデータ構造は、VO
Bセットデータ列の1つのVOBセットをエンコードす
るためのデータの内容を示す。VOBセットデータ構造
は、VOBセット番号(VOBSNO)、VOBセッ
ト内のVOB番号(VOBNO)、先行VOBシーム
レス接続フラグ(VOBFsb)、後続VOBシームレ
ス接続フラグ(VOBFsf)、マルチシーンフラグ
(VOBFp)インターリーブフラグ(VOBFi)、
マルチアングル(VOBFm)、マルチアングルシーム
レス切り替えフラグ(VOBFsV)、インターリーブ
VOBの最大ビットレート(ILVBR)、インター
リーブVOBの分割数(ILVDIV)、最小インタ
ーリーブユニット再生時間(ILVMT)からなる。
VOBセット番号VOBSNOは、例えばタイトルシ
ナリオ再生順を目安につけるVOBセットを識別するた
めの番号である。
【0220】VOBセット内のVOB番号VOBS
Oは、例えばタイトルシナリオ再生順を目安に、タイト
ルシナリオ全体にわたって、VOBを識別するための番
号である。
【0221】先行VOBシームレス接続フラグVOB
Fsbは、シナリオ再生で先行のVOBとシームレスに接
続するか否かを示すフラグである。
【0222】後続VOBシームレス接続フラグVOB
Fsfは、シナリオ再生で後続のVOBとシームレスに接
続するか否かを示すフラグである。
【0223】マルチシーンフラグVOBFpは、VOB
セットが複数のVOBで構成しているか否かを示すフラ
グである。
【0224】インターリーブフラグVOBFiは、VO
Bセット内のVOBがインターリーブ配置するか否かを
示すフラグである。
【0225】マルチアングルフラグVOBFmは、VO
Bセットがマルチアングルであるか否かを示すフラグで
ある。
【0226】マルチアングルシームレス切り替えフラグ
VOBFsVは、マルチアングル内の切り替えがシーム
レスであるか否かを示すフラグである。
【0227】インターリーブVOB最大ビットレートI
LVBRは、インターリーブするVOBの最大ビット
レートの値を示す。
【0228】インターリーブVOB分割数ILVDI
Vは、インターリーブするVOBのインターリーブユニ
ット数を示す。
【0229】最小インターリーブユニット再生時間IL
VUMTは、インターリーブブロック再生時に、トラ
ックバッファのアンダーフローしない最小のインターリ
ーブユニットに於いて、そのVOBのビットレートがI
LVBRの時に再生できる時間を示す。
【0230】図28を参照して前述の、シナリオデータ
St7に基づいてエンコードシステム制御部200が生
成するVOB毎に対応するエンコード情報テーブルにつ
いて説明する。このエンコード情報テーブルを基に、ビ
デオエンコーダ300、サブピクチャエンコーダ50
0、オーディオエンコーダ700、システムエンコーダ
900へ、後述する各VOBに対応するエンコードパラ
メータデータを生成する。図28に示されているVOB
データ列は、図34のステップ#100で、ユーザが指
示するタイトル内容に基づき、DVDのマルチメディア
ストリーム生成のためにエンコードシステム制御内で作
成するVOB毎のエンコード情報テーブルである。1つ
のエンコード単位をVOBとし、そのVOBをエンコー
ドするために作成するデータをVOBデータ列としてい
る。例えば、3つのアングルシーンで構成されるVOB
セットは、3つのVOBから構成される事になる。図2
8のVOBデータ構造はVOBデータ列の1つのVOB
をエンコードするためのデータの内容を示す。
【0231】VOBデータ構造は、ビデオ素材の開始時
刻(VOBVST)、ビデオ素材の終了時刻(VOB
VEND)、ビデオ素材の種類(VOBKIN
D)、ビデオのエンコードビットレート(VBR)、
オーディオ素材の開始時刻(VOBAST)、オーデ
ィオ素材の終了時刻(VOBANED)、オーディオ
エンコード方式(VOBKIND)、オーディオ
のビットレート(ABR)からなる。
【0232】ビデオ素材の開始時刻VOBVSTは、
ビデオ素材の時刻に対応するビデオエンコードの開始時
刻である。
【0233】ビデオ素材の終了時刻VOBVEND
は、ビデオ素材の時刻に対応するビデオエンコードの終
了時刻である。
【0234】ビデオ素材の種類VOBKIND
は、エンコード素材がNTSC形式かPAL形式のいづ
れかであるか、またはビデオ素材がテレシネ変換処理さ
れた素材であるか否かを示すものである。
【0235】ビデオのビットレートVBRは、ビデオ
のエンコードビットレートである。
【0236】オーディオ素材の開始時刻VOBAST
は、オーディオ素材の時刻に対応するオーディオエンコ
ード開始時刻である。
【0237】オーディオ素材の終了時刻VOBAEN
Dは、オーディオ素材の時刻に対応するオーディオエン
コード終了時刻である。
【0238】オーディオエンコード方式VOB
INDは、オーディオのエンコード方式を示すものであ
り、エンコード方式にはAC−3方式、MPEG方式、
リニアPCM方式などがある。
【0239】オーディオのビットレートABRは、オ
ーディオのエンコードビットレートである。
【0240】図29に、VOBをエンコードするための
ビデオ、オーディオ、システムの各エンコーダ300、
500、及び900へのエンコードパラメータを示す。
エンコードパラメータは、VOB番号(VOB
O)、ビデオエンコード開始時刻(VSTTM)、ビ
デオエンコード終了時刻(VENDTM)、エンコー
ドモード(VENCMD)、ビデオエンコードビット
レート(VRATE)、ビデオエンコード最大ビット
レート(VMRATE)、GOP構造固定フラグ(G
OPFXflag)、ビデオエンコードGOP構造(GOP
ST)、ビデオエンコード初期データ(VINTS
T)、ビデオエンコード終了データ(VENDS
T)、オーディオエンコード開始時刻(ASTT
M)、オーディオエンコード終了時刻(AENDT
M)、オーディオエンコードビットレート(ARAT
E)、オーディオエンコード方式(AENCMD)、
オーディオ開始時ギャップ(ASTGAP)、オーデ
ィオ終了時ギャップ(AENDGAP)、先行VOB
番号(BVOBNO)、後続VOB番号(FVO
NO)からなる。
【0241】VOB番号VOBNOは、例えばタイト
ルシナリオ再生順を目安に、タイトルシナリオ全体にわ
たって番号づける、VOBを識別するための番号であ
る。
【0242】ビデオエンコード開始時刻VSTTM
は、ビデオ素材上のビデオエンコード開始時刻である。
【0243】ビデオエンコード終了時刻VSTTM
は、ビデオ素材上のビデオエンコード終了時刻である。
【0244】エンコードモードVENCMDは、ビデ
オ素材がテレシネ変換された素材の場合には、効率よい
エンコードができるようにビデオエンコード時に逆テレ
シネ変換処理を行うか否かなどを設定するためのエンコ
ードモードである。
【0245】ビデオエンコードビットレートVRAT
Eは、ビデオエンコード時の平均ビットレートである。
【0246】ビデオエンコード最大ビットレートはV
MRATEは、ビデオエンコード時の最大ビットレート
である。
【0247】GOP構造固定フラダGOPFXflagは、
ビデオエンコード時に途中で、GOP構造を変えること
なくエンコードを行うか否かを示すものである。マルチ
アングルシーン中にシームレスに切り替え可能にする場
合に有効なパラメータである。
【0248】ビデオエンコードGOP構造GOPST
は、エンコード時のGOP構造データである。
【0249】ビデオエンコード初期データVINST
は、ビデオエンコード開始時のVBVバッファ(復号バ
ッファ)の初期値などを設定する、先行のビデオエンコ
ードストリームとシームレス再生する場合に有効なパラ
メータである。 ビデオエンコード終了データVEN
DSTは、ビデオエンコード終了時のVBVバッファ
(複号バッファ)の終了値などを設定する。後続のビデ
オエンコードストリームとシームレス再生する場合に有
効なパラメータである。 オーディオエンコーダ開始時
刻ASTTMは、オーディオ素材上のオーディオエン
コード開始時刻である。
【0250】オーディオエンコーダ終了時刻AEND
TMは、オーディオ素材上のオーディオエンコード終了
時刻である。
【0251】オーディオエンコードビットレートA
ATEは、オーディオエンコード時のビットレートであ
る。
【0252】オーディオエンコード方式AENCMD
は、オーディオのエンコード方式であり、AC−3方
式、MPEG方式、リニアPCM方式などがある。
【0253】オーディオ開始時ギャップASTGAP
は、VOB開始時のビデオとオーディオの開始のずれ時
間である。先行のシステムエンコードストリームとシー
ムレス再生する場合に有効なパラメータである。
【0254】オーディオ終了時ギャップAENDGA
Pは、VOB終了時のビデオとオーディオの終了のずれ
時間である。後続のシステムエンコードストリームとシ
ームレス再生する場合に有効なパラメータである。
【0255】先行VOB番号BVOBNOは、シー
ムレス接続の先行VOBが存在する場合にそのVOB番
号を示すものである。
【0256】後続VOB番号FVOBNOは、シー
ムレス接続の後続VOBが存在する場合にそのVOB番
号を示すものである。
【0257】図34に示すフローチャートを参照しなが
ら、本発明に係るDVDエンコーダECDの動作を説明
する。なお、同図に於いて二重線で囲まれたブロックは
それぞれサブルーチンを示す。本実施形態は、DVDシ
ステムについて説明するが、言うまでなくオーサリング
エンコーダECについても同様に構成することができ
る。
【0258】ステップ#100に於いて、ユーザは、編
集情報作成部100でマルチメディアソースデータSt
l、St2、及びSt3の内容を確認しながら、所望の
シナリオに添った内容の編集指示を入力する。
【0259】ステップ#200で、編集情報作成部10
0はユーザの編集指示に応じて、上述の編集指示情報を
含むシナリオデータSt7を生成する。
【0260】ステップ#200での、シナリオデータS
t7の生成時に、ユーザの編集指示内容の内、インター
リーブする事を想定しているマルチアングル、パレンタ
ルのマルチシーン区間でのインターリーブ時の編集指示
は、以下の条件を満たすように入力する。
【0261】まず画質的に十分な画質が得られるような
VOBの最大ビットレートを決定し、さらにDVDエン
コードデータの再生装置として想定するDVDデコーダ
DCDのトラックバッファ量及びジャンプ性能、ジャン
プ時間とジャンプ距離の値を決定する。上記値をもと
に、式3、式4より、最小インターリーブユニットの再
生時間を得る。
【0262】次に、マルチシーン区間に含まれる各シー
ンの再生時間をもとに式5及び式6が満たされるかどう
かを検証する。満たされなければ後続シーンー部シーン
をマルチシーン区間の各シーン接続するなどの処理を行
い式5及び式6を満たすようにユーザは指示の変更入力
する。
【0263】さらに、マルチアングルの編集指示の場
合、シームレス切り替え時には式7を満たすと同時に、
アングルの各シーンの再生時間、オーディオは同一とす
る編集指示を入力する。また非シームレス切り替え時に
は式8を満たすようにユーザは編集指示を入力する。
【0264】ステップ#300で、エンコードシステム
制御部200は、シナリオデータSt7に基づいて、先
ず、対象シーンを先行シーンに対して、シームレスに接
続するのか否かを判断する。シームレス接続とは、先行
シーン区間が複数のシーンからなるマルチシーン区間で
ある場合に、その先行マルチシーン区間に含まれる全シ
ーンの内の任意の1シーンを、現時点の接続対象である
共通シーンとシームレスに接続する。同様に、現時点の
接続対象シーンがマルチシーン区間である場合には、マ
ルチシーン区間の任意の1シーンを接続出来ると言うこ
とを意味する。ステップ#300で、NO、つまり、非
シームレス接続と判断された場合にはステップ#400
へ進む。
【0265】ステップ#400で、エンコードシステム
制御部200は、対象シーンが先行シーンとシームレス
接続されることを示す、先行シーンシームレス接続フラ
グVOBFsbをリセットして、ステップ#600に進
む。
【0266】ー方、ステップ#300で、YES、つま
り先行シートとシームレス接続すると判断された時に
は、ステップ#500に進む。
【0267】ステップ#500で、先行シーンシームレ
ス接続フラグVOBFsbをセットして、ステップ#6
00に進む。
【0268】ステップ#600で、エンコードシステム
制御部200は、シナリオデータSt7に基づいて、対
象シーンを後続するシーンとシームレス接続するのか否
かを判断する。ステップ#600で、NO、つまり非シ
ームレス接続と判断された場合にはステップ#700へ
進む。
【0269】ステップ#700で、エンコードシステム
制御部200は、シーンを後続シーンとシームレス接続
することを示す、後続シーンシームレス接続フラグVO
Fsbをリセットして、ステップ#900に進む。
【0270】ー方、ステップ#600で、YES、つま
り後続シートとシームレス接続すると判断された時に
は、ステップ#800に進む。
【0271】ステップ#800で、エンコードシステム
制御部200は、後続シーンシームレス接続フラグVO
Fsbをセットして、ステップ#900に進む。
【0272】ステップ#900で、エンコードシステム
制御部200は、シナリオデータSt7に基づいて、接
続対象のシーンがーつ以上、つまり、マルチシーンであ
るか否かを判断する。マルチシーンには、マルチシーン
で構成できる複数の再生経路の内、1つの再生経路のみ
を再生するパレンタル制御と再生経路がマルチシーン区
間の間、切り替え可能なマルチアングル制御がある。
【0273】シナリオステップ#900で、NO、つま
り非マルチシーン接続であると判断されて時は、ステッ
プ#1000に進む。
【0274】ステップ#1000で、マルチシーン接続
であることを示すマルチシーンフラグVOBFpをリセ
ットして、エンコードパラメータ生成ステップ#180
0に進む。ステップ#1800の動作については、あと
で述べる。
【0275】ー方、ステップ#900で、YES、つま
りマルチシーン接続と判断された時には、ステップ#1
100に進む。
【0276】ステップ#1100で、マルチシーンフラ
グVOBFpをセットして、マルチアングル接続かどう
かを判断するステップ#1200に進む。
【0277】ステップ#1200で、マルチシーン区間
中の複数シーン間での切り替えをするかどうか、すなわ
ち、マルチアングルの区間であるか否かを判断する。ス
テップ#1200で、NO、つまり、マルチシーン区間
の途中で切り替えずに、1つの再生経路のみを再生する
パレンタル制御と判断された時には、ステップ#130
0に進む。
【0278】ステップ#1300で、接続対象シーンが
マルチアングルであること示すマルチアングルフラグV
OBFmをリセットしてステップ#1302に進む。
ステップ#1302で、先行シーンシームレス接続フラ
グVOBFsb及び後続シーンシームレス接続フラグV
OBFsbの何れかがセットされているか否かを判断す
る。ステップ#1300で、YES、つまり接続対象シ
ーンは先行あるいは後続のシーンの何れかあるいは、両
方とシームレス接続すると判断された時には、ステップ
#1304に進む。
【0279】ステップ#1304では、対象シーンのエ
ンコードデータであるVOBをインターリーブすること
を示すインターリーブフラグVOBFiをセットして、
ステップ#1800に進む。
【0280】ー方、ステップ#1302で、NO、つま
り、対象シーンは先行シーン及び後続シーンの何れとも
シームレス接続しない場合には、ステップ#1306に
進む。
【0281】ステップ#1306でインターリーブフラ
ッグVOBFiをリセットしてステップ#1800に進
む。
【0282】ー方、ステップ#1200で、YES、つ
まりマルチアングルであると判断された場合には、ステ
ップ#1400に進む。
【0283】ステップ#1400では、マルチアングル
フラッグVOBFm及びインターリーブフラッグVOB
Fiをセットした後ステップ#1500に進む。
【0284】ステップ#1500で、エンコードシステ
ム制御部200はシナリオデータSt7に基づいて、マ
ルチアングルシーン区間で、つまりVOBよりも小さな
再生単位で、映像やオーディオを途切れることなく、い
わゆるシームレスに切替られるのかを判断する。ステッ
プ#1500で、NO、つまり、非シームレス切替と判
断された時には、ステップ#1600に進む。
【0285】ステップ#1600で、対象シーンがシー
ムレス切替であることを示すシームレス切替フラッグV
OBFsVをリセットして、ステップ#1800に進
む。
【0286】ー方、ステップ#1500、YES、つま
りシームレス切替と判断された時には、ステップ#17
00に進む。
【0287】ステップ#1700で、シームレス切替フ
ラッグVOBFsVをセットしてステップ#1800に
進む。このように、本発明では、編集意思を反映したシ
ナリオデータSt7から、編集情報が上述の各フラグの
セット状態として検出されて後に、ステップ#1800
に進む。
【0288】ステップ#1800で、上述の如く各フラ
グのセット状態として検出されたユーザの編集意思に基
づいて、ソースストリームをエンコードするための、そ
れぞれ図27及び図28に示されるVOBセット単位及
びVOB単位毎のエンコード情報テーブルへの情報付加
と、図29に示されるVOBデータ単位でのエンコード
パラメータを作成する。次に、ステップ#1900に進
む。このエンコードパラメータ作成ステップの詳細につ
いては、図35、図36、図37、図38を参照して後
で説明する。
【0289】ステップ#1900で、ステップ#180
0で作成してエンコードパラメータに基づいて、ビデオ
データ及びオーディオデータのエンコードを行った後に
ステップ#2000に進む。尚、サブピクチャデータ
は、本来必要に応じて、ビデオ再生中に、随時挿入して
利用する目的から、前後のシーン等との連続性は本来不
要である。更に、サプピクチャは、およそ、1画面分の
映像情報であるので、時間軸上に延在するビデオデータ
及びオーディオデータと異なり、表示上は静止の場合が
多く、常に連続して再生されるものではない。よって、
シームレス及び非シームレスと言う連続再生に関する本
実施形態に於いては、簡便化のために、サブピクチャデ
ータのエンコードについては説明を省く。
【0290】ステップ#2000では、VOBセットの
数だけステップ#300からステップ#1900までの
各ステップから構成されるループをまわし、図16のタ
イトルの各VOBの再生順などの再生情報を自身のデー
タ構造にもつ、プログラムチェーン(VTSPGC#
I)情報をフォーマットし、マルチシーン区間のVOB
をインターリーブ配置を作成し、そしてシステムエンコ
ードするために必要なVOBセットデータ列及びVOB
データ列を完成させる。次に、ステップ#2100に進
む。
【0291】ステップ#2100で、ステップ#200
0までのループの結果として得られる全VOBセット数
VOBSNUMを得て、VOBセットデータ列に追加
し、さらにシナリオデータSt7に於いて、シナリオ再
生経路の数をタイトル数とした場合の、タイトル数TI
TLENOを設定して、エンコード情報テーブルとし
てのVOBセットデータ列を完成した後、ステップ#2
200に進む。
【0292】ステップ#2200で、ステップ#190
0でエンコードしたビデオエンコードストリーム、オー
ディオエンコードストリーム、図29のエンコードパラ
メータに基づいて、図16のVTSTTVOBS内の
VOB(VOB#i)データを作成するためのシステム
エンコードを行う。次に、ステップ#2300に進む。
【0293】ステップ#2300で、図16のVTS情
報、VTSIに含まれるVTSI管理テーブル(VTS
MAT)、VTSPGC情報テーブル(VTSPG
CIT)及び、VOBデータの再生順を制御するプログ
ラムチェーン情報(VTSPGC#I)のデータ作成
及びマルチシーン区間に含めれるVOBのインターリー
ブ配置などの処理を含むフォーマットを行う。
【0294】図35、図36、及び図37を参照して、
図34に示すフローチャートのステップ#1800のエ
ンコードパラメータ生成サブルーチンに於ける、マルチ
アングル制御時のエンコードパラメータ生成の動作を説
明する。
【0295】先ず、図35を参照して、図34のステッ
プ#1500で、NOと判断された時、つまり各フラグ
はそれぞれVOBFsb=1またはVOBFsf=1、V
OB Fp=1、VOBFi=1、VOBFm=1、Fs
V=0である場合、すなわちマルチアングル制御時の非
シームレス切り替えストリームのエンコードパラメータ
生成動作を説明する。以下の動作で、図27、図28に
示すエンコード情報テーブル図29に示すエンコードパ
ラメータを作成する。
【0296】ステップ#1812では、シナリオデータ
St7に含まれているシナリオ再生順を抽出し、VOB
セット番号VOBSNOを設定し、さらにVOBセッ
ト内の1つ以上のVOBに対して、VOB番号VOB
NOを設定する。
【0297】ステップ#1814では、シナリオデータ
St7より、インターリーブVOBの最大ビットレート
ILVBRを抽出、インターリーブフラグVOBFi
=1に基づき、エンコードパラメータのビデオエンコー
ド最大ビットレートVMRATEに設定。
【0298】ステップ#1816では、シナリオデータ
St7より、最小インターリーブユニット再生時間IL
VUMTを抽出。
【0299】ステップ#1818では、マルチアングル
フラグVOBFp=1に基づき、ビデオエンコードGO
P構造GOPSTのN=15、M=3の値とGOP構造
固定フラグGOPFXflag=“1”に設定。
【0300】ステップ#1820は、VOBデータ設定
の共通のルーチンである。
【0301】図36に、ステップ#1820のVOBデ
ータ共通設定シレーチンを示す。以下の動作フローで、
図27、図28に示すエンコード情報テーブル、図29
に示すエンコードパラメータを作成する。
【0302】ステップ#1822では、シナリオデータ
St7より、各VOBのビデオ素材の開始時刻VOB
VST、終了時刻VOBVENDを抽出し、ビデオエ
ンコード開始時刻VSTTMとエンコード終了時刻V
ENDTMをビデオエンコードのパラメータとする。
【0303】ステップ#1824では、シナリオデータ
St7より、各VOBのオーディオ素材の開始時刻VO
ASTを抽出し、オーディオエンコード開始時刻A
STTMをオーディオエンコードのパラメータとす
る。
【0304】ステップ#1826では、シナリオデータ
St7より、各VOBのオーディオ素材の終了時刻VO
AENDを抽出し、VOBAENDを超えない時
刻で、オーディオエンコード方式できめられるオーディ
オアクセスユニット(以下AAUと記述する)単位の時
刻を、オーディオエンコードのパラメータである、エン
コード終了時刻AENDTMとする。
【0305】ステップ#1828は、ビデオエンコード
開始時刻VSTTMとオーディオエンコード開始時刻
STTMの差より、オーディオ開始時ギャップA
STGAPをシステムエンコードのパラメータとする。
【0306】ステップ#1830では、ビデオエンコー
ド終了時刻VENDTMとオーディオエンコード終了
時刻AENDTMの差より、オーディオ終了時ギャッ
プA ENDGAPをシステムエンコードのパラメータ
とする。
【0307】ステップ#1832では、シナリオデータ
St7より、ビデオのビットレートVBRを抽出し、
ビデオエンコードの平均ビットレートとして、ビデオエ
ンコードビットレートVRATEをビデオエンコード
のパラメータとする。
【0308】ステップ#1834では、シナリオデータ
St7より、オーディオのビットレートABRを抽出
し、オーディオエンコードビットレートARATEを
オーディオエンコードのパラメータとする。
【0309】ステップ#1836では、シナリオデータ
St7より、ビデオ素材の種類VOBKINDを
抽出し、フィルム素材、すなわちテレシネ変換された素
材であれば、ビデオエンコードモードVENCMDに
逆テレシネ変換を設定し、ビデオエンコードのパラメー
タとする。
【0310】ステップ#1838では、シナリオデータ
St7より、オーディオのエンコード方式VOB
KINDを抽出し、オーディオエンコードモードA
NCMDにエンコード方式を設定し、オーディオエンコ
ードのパラメータとする。
【0311】ステップ#1840では、ビデオエンコー
ド初期データVINSTのVBVバッファ初期値が、
ビデオエンコード終了データVENDSTのVBVバ
ッファ終了値以下の値になるように設定し、ビデオエン
コードのパラメータとする。
【0312】ステップ#1842では、先行VOBシー
ムレス接続フラグVOBFsb=1に基づき、先行接続
のVOB番号VOBNOを先行接続のVOB番号B
VOBNOに設定し、システムエンコードのパラメー
タとする。
【0313】ステップ#1844では、後続VOBシー
ムレス接続フラグVOBFsf=1に基づき、後続接続
のVOB番号VOBNOを後続接続のVOB番号F
VOBNOに設定し、システムエンコードのパラメー
タとする。
【0314】以上のように、マルチアングルのVOBセ
ットであり、非シームレスマルチアングル切り替えの制
御の場合のエンコード情報テーブル及びエンコードパラ
メータが生成できる。
【0315】次に、図37を参照して、図34に於い
て、ステップ#1500で、Yesと判断された時、つ
まり各フラグはそれぞれVOBFsb=1またはVOB
Fsf=1、VOBFp=1、VOBFi=1、VOB
Fm=1、VOBFsV=1である場合の、マルチアン
グル制御時のシームレス切り替えストリームのエンコー
ドパラメータ生成動作を説明する。
【0316】以下の動作で、図27、図28に示すエン
コード情報テーブル、及び図29に示すエンコードパラ
メータを作成する。
【0317】ステップ#1850では、シナリオデータ
St7に含まれているシナリオ再生順を抽出し、VOB
セット番号VOBSNOを設定し、さらにVOBセッ
ト内の1つ以上のVOBに対して、VOB番号VOB
NOを設定する。 ステップ#1852では、シナリオ
データSt7より、インターリーブVOBの最大ビット
レートいLVBRを抽出、インターリーブフラグVO
Fi=1に基づき、ビデオエンコード最大ビットレー
トVRATEに設定。
【0318】ステップ#1854では、シナリオデータ
St7より、最小インターリーブユニット再生時間IL
VUMTを抽出。
【0319】ステップ#1856では、マルチアングル
フラグVOBFp=1に基づき、ビデオエンコードGO
P構造GOPSTのN=15、M=3の値とGOP構造
固定フラダGOPFXflag=“1”に設定。
【0320】ステップ#1858では、シームレス切り
替えフラグVOBFsV=1に基づいて、ビデオエンコ
ードGOP構造GOPSTにクローズドGOPを設定、
ビデオエンコードのパラメータとする。
【0321】ステップ#1860は、VOBデータ設定
の共通のルーチンである。この共通のルーチンは図35
に示しているルーチンであり、既に説明しているので省
略する。
【0322】以上のようにマルチアングルのVOBセッ
トで、シームレス切り替え制御の場合のエンコードパラ
メータが生成できる。
【0323】次に、図38を参照して、図34に於い
て、ステップ#1200で、NOと判断され、ステップ
1304でYESと判断された時、つまり各フラグはそ
れぞれVOBFsb=1またはVOBFsf=1、VOB
Fp=1、VOBFi=1、VOBFm=0である場合
の、パレンタル制御時のエンコードパラメータ生成動作
を説明する。以下の動作で図27、図28に示すエンコ
ード情報テーブル、及び図29に示すエンコードパラメ
ータを作成する。
【0324】ステップ#1870では、シナリオデータ
St7に含まれているシナリオ再生順を抽出し、VOB
セット番号VOBSNOを設定し、さらにVOBセッ
ト内の1つ以上のVOBに対して、VOB番号VOB
NOを設定する。
【0325】ステップ#1872では、シナリオデータ
St7より、インターリーブVOBの最大ビットレート
ILVBRを抽出、インターリーブフラグVOBFi
=1に基づき、ビデオエンコード最大ビットレートV
RATEに設定する。
【0326】ステップ#1874では、シナリオデータ
St7より、VOBインターリーブユニット分割数IL
DIVを抽出する。
【0327】ステップ#1876は、VOBデータ設定
の共通のルーチンである。この共通のルーチンは図35
に示しているルーチンであり、既に説明しているので省
略する。
【0328】以上のようにマルチシーンのVOBセット
で、パレンタル制御の場合のエンコードパラメータが生
成できる。
【0329】次に、図32を参照して、図34に於い
て、ステップ#900で、NOと判断された時、つまり
各フラグはそれぞれVOBFp=0である場合の、すな
わち単一シーンのエンコードパラメータ生成動作を説明
する。以下の動作で、図27、図28に示すエンコード
情報テーブル、及び図29に示すエンコードパラメータ
を作成する。
【0330】ステップ#1880では、シナリオデータ
St7に含まれているシナリオ再生順を抽出し、VOB
セット番号VOBSNOを設定し、さらにVOBセッ
ト内の1つ以上のVOBに対して、VOB番号VOB
NOを設定する。
【0331】ステップ#1882では、シナリオデータ
St7より、インターリーブVOBの最大ビットレート
ILVBRを抽出、インターリーブフラグVOBFi
=1に基づき、ビデオエンコード最大ビットレートV
MRATEに設定。
【0332】ステップ#1884は、VOBデータ設定
の共通のルーチンである。この共通のルーチンは図35
に示しているルーチンであり、既に説明しているので省
略する。
【0333】上記ようなエンコード情報テーブル作成、
エンコードパラメータ作成フローによって、DVDのビ
デオ、オーディオ、システムエンコード、DVDのフォ
ーマッタのためのエンコードパラメータは生成できる。デコーダのフローチャート ディスクからストリームバッファ転送フロー 以下に、図58および図59を参照して、シナリオ選択
データSt51に基づいてデコードシステム制御部23
00が生成するデコード情報テーブルについて説明す
る。デコード情報テーブルは、図58に示すデコードシ
ステムテーブルと、図59に示すデコードテーブルから
構成される。
【0334】図58に示すようにデコードシステムテー
ブルは、シナリオ情報レジスタ部とセル情報レジスタ部
からなる。シナリオ情報レジスタ部は、シナリオ選択デ
ータSt51に含まれるユーザの選択した、タイトル番
号等の再生シナリオ情報を抽出して記録する。セル情報
レジスタ部は、シナリオ情報レジスタ部は抽出されたユ
ーザの選択したシナリオ情報に基いてプログラムチェー
ンを構成する各セル情報を再生に必要な情報を抽出して
記録する。
【0335】更に、シナリオ情報レジスタ部は、アング
ル番号レジスタANGLENOreg、VTS番号レ
ジスタVTSNOreg、PGC番号レジスタVTS
PGCINOreg、オーディオIDレジスタAU
DIOIDreg、副映像IDレジスタSPIDr
eg、及びSCR用バッファレジスタSCRbufferを含
む。
【0336】アングル番号レジスタANGLENO
regは、再生するPGCにマルチアングルが存在する場
合、どのアングルを再生するかの情報を記録する。VT
S番号レジスタVTSNOregは、ディスク上に存
在する複数のVTSのうち、次に再生するVTSの番号
を記録する。PGC番号レジスタVTSPGCI
regは、パレンタル等の用途でVTS中存在する複
数のPGCのうち、どのPGCを再生するかを指示する
情報を記録する。オーディオIDレジスタAUDIO
IDregは、VTS中存在する複数のオーディオスト
リームの、どれを再生するかを指示する情報を記録す
る。副映像IDレジスタSPIDregは、VTS中
に複数の副映像ストリームが存在する場合は、どの副映
像ストリームを再生するか指示する情報を記録する。S
CR用バッファSCRbufferは、図19に示すよう
に、パックヘッダに記述されるSCRをー時記憶するバ
ッファである。このー時記憶されたSCRは、図26を
参照して説明したように、ストリーム再生データSt6
3としてデコードシステム制御部2300に出力され
る。
【0337】セル情報レジスタ部は、セルブロックモー
ドレジスタCBMreg、セルブロックタイプレジスタ
CBTreg、シームレス再生フラグレジスタSPBr
eg、インターリーブアロケーションフラグレジスタIA
reg、STC再設定フラグレジスタSTCDFre
g、シームレスアングル切り替えフラグレジスタSAC
reg、セル最初のVOBU開始アドレスレジスタC
FVOBUSAreg、セル最後のVOBU開始ア
ドレスレジスタCLVOBUSAregを含む。
【0338】セルブロックモードレジスタCBMreg
は複数のセルが1つの機能ブロックを構成しているか否
かを示し、構成していない場合は値として“NBLO
CK”を記録する。また、セルが1つの機能ブロックを
構成している場合、その機能ブロックの先頭のセルの場
合“FCELL”を、最後のセルの場合“LCEL
L”を、その間のセルの場合“BLOCK”を値として
記録する。
【0339】セルブロックタイプレジスタCBTreg
は、セルブロックモードレジスタCBMregで示した
ブロックの種類を記録するレジスタであり、マルチアン
グルの場合“ABLOCK”を、マルチアングルでな
い場合“NBLOCK”を記録する。
【0340】シームレス再生フラグレジスタSPFre
gは、該セルが前に再生されるセルまたはセルブロック
とシームレスに接続して再生するか否かを示す情報を記
録する。前セルまたは前セルブロックとシームレスに接
続して再生する場合には、値として“SML”を、シー
ムレス接続でない場合は値として“NSML”を記録す
る。
【0341】インターリーブアロケーションフラグレジ
スタIAFregは、該セルがインターリーブ領域に配
置されているか否かの情報を記録する。インターリーブ
領域に配置されている場合には値として“ILVB”
を、インターリーブ領域に配置されていない場合は“N
ILVB”を記録する。
【0342】STC再設定フラグレジスタSTCDF
regは、同期をとる際に使用するSTCをセルの再生時
に再設定する必要があるかないかの情報を記録する。再
設定が必要な場合には値として“STCRESET”
を、再設定が不要な場合には値として、“STCNR
ESET”を記録する。
【0343】シームレスアングルチェンジフラグレジス
タSACFregは、該セルがアングル区間に属しか
つ、シームレスに切替えるかどうかを示す情報を記録す
る。アングル区間でかつシームレスに切替える場合には
値として“SML”を、そうでない場合は“NSML”
を記録する。
【0344】セル最初のVOBU開始アドレスレジスタ
FVOBUSAregは、セル先頭VOBU開始
アドレスを記録する。その値はVTSタイトル用VOB
S(VTSTTVOBS)の先頭セルの論理セクタか
らの距離をセクタ数で示し、該セクタ数を記録する。
【0345】セル最後のVOBU開始アドレスレジスタ
LVOBUSAregは、セル最終VOBU開始
アドレスを記録する。その値は、VTSタイトル用VO
BS(VTSTTVOBS)の先頭セルの論理セクタ
から距離をセクタ数で示し、該セクタ数を記録する。
【0346】次に、図59のデコードテーブルについて
説明する。同図に示すようにデコードテーブルは、非シ
ームレスマルチアングル情報レジスタ部、シームレスマ
ルチアングル情報レジスタ部、VOBU情報レジスタ
部、シームレス再生レジスタ部からなる。
【0347】非シームレスマルチアングル情報レジスタ
部は、NSMLAGLC1DSTAreg〜NS
MLAGLC9DSTAregを含む。
【0348】NSMLAGLC1DSTAreg
〜NSMLAGLC9DSTAregには、図2
0に示すPCIパケット中のNSMLAGLC1
DSTA〜NSMLAGLC9DSTAを記録す
る。
【0349】シームレスマチルアングル情報レジスタ部
は、SMLAGLC1DSTAreg〜SML
AGLC9DSTAregを含む。
【0350】SMLAGLC1DSTAreg〜
SMLAGLC9DSTAregには、図20に
示すDSIパケット中のSMLAGLC1DST
A〜SMLAGLC9DSTAを記録する。
【0351】VOBU情報レジスタ部は、VOBU最終
アドレスレジスタVOBUEAregを含む。
【0352】VOBU情報レジスタVOBUEAre
gには、図20に示すDSIパケット中のVOBU
Aを記録する。
【0353】シームレス再生レジスタ部は、インターリ
ーブユニットフラグレジスタILVUflagreg、ユ
ニットエンドフラグレジスタUNITENDflag
reg、ILVU最終パックアドレスレジスタILVU
EAreg、次のインターリーブユニット開始アドレス
NTILVUSAreg、VOB内先頭ビデオフレ
ーム表示開始時刻レジスタVOBSPTMre
g、VOB内最終ビデオフレーム表示終了時刻レジスタ
VOBEPTMreg、オーディオ再生停止時刻
1レジスタVOBGAPPTM1reg、オー
ディオ再生停止時刻2レジスタVOBGAP
TM2reg、オーディオ再生停止期間1レジスタVO
GAPLENI、オーディオ再生停止期間2
レジスタVOB GAPLEN2を含む。
【0354】インターリーブユニットフラグレジスタI
LVUflagregはVOBUが、インターリーブ領域
に存在するかを示すものであり、インターリーブ領域に
存在する場合“ILVU”を、インターリーブ領域に存
在しない場合“NILVU”を記録する。
【0355】ユニツトエンドフラグレジスタUNIT
ENDflagregは、VOBUがインターリープ領域
に存在する場合、該VOBUがILVUの最終VOBU
かを示す情報を記録する。ILVUは、連続読み出し単
位であるので、現在読み出しているVOBUが、ILV
Uの最後のVOBUであれば“END”を、最後のVO
BUでなければ“NEND”を記録する。
【0356】ILVU最終パックアドレスレジスタIL
VUEAregは、VOBUがインターリーブ領域に
存在する場合、該VOBUが属するILVUの最終パッ
クのアドレスを記録する。ここでアドレスは、該VOB
UのNVからのセクタ数である。
【0357】次のILVU開始アドレスレジスタNT
ILVUSAregは、VOBUがインターリーブ領
域に存在する場合、次のILVUの開始アドレスを記録
する。ここでアドレスは、該VOBUのNVからのセク
タ数である。
【0358】VOB内先頭ビデオフレーム表示開始時刻
レジスタVOBSPTMregは、VOBの先頭
ビデオフレームの表示を開始する時刻を記録する。
【0359】VOB内最終ビデオフレーム表示終了時刻
レジスタVOBEPTMregは、VOBの最終
ビデオフレームの表示が終了する時刻を記録する。
【0360】オーディオ再生停止時刻1レジスタVOB
GAPPTM1regは、オーディオ再生を停
止させる時間を、オーディオ再生停止期間1レジスタV
OB GAPLENIregは、オーディオ再生
を停止させる期間を記録する。
【0361】オーディオ再生停止時刻2レジスタVOB
GAPPTM2regおよび、オーディオ再生
停止期間2レジスタVOBGAPLEN2に関
しても同様である。
【0362】次に図60示すDVDデコーダフローを参
照しながら、図26にブロック図を示した本発明に係る
DVDデコーダDCDの動作を説明する。
【0363】ステップ#310202はディスクが挿入
されたかを評価するステップであり、ディスクがセット
されればステップ#310204へ進む。
【0364】ステップ#310204に於いて、図22
のボリュームファイル情報VFSを読み出した後に、ス
テップ#310206に進む。
【0365】ステップ#310206では、図22に示
すビデオマネージャVMGを読み出し、再生するVTS
を抽出して、ステップ#310208に進む。
【0366】ステップ#310208では、VTSの管
理テーブルVTSIより、ビデオタイトルセットメニュ
ーアドレス情報VTSMADTを抽出して、ステ
ップ#310210に進む。
【0367】ステップ#310210では、VTSM
ADT情報に基づき、ビデオタイトルセットメニュ
ーVTSMVOBSをディスクから読み出し、タイト
ル選択メニューを表示する。このメニューに従ってユー
ザーはタイトルを選択する。この場合、タイトルだけで
はなく、オーディオ番号、副映像番号、マルチアングを
含むタイトルであれば、アングル番号を入力する。ユー
ザーの入力が終われば、次のステップ#310214へ
進む。
【0368】ステップ#310214で、ユーザーの選
択したタイトル番号に対応するVTSPGCI#Jを
管理テーブルより抽出した後に、ステップ#31021
6に進む。
【0369】次のステップ#310216で、PGCの
再生を開始する。PGCの再生が終了すれば、デコード
処理は終了する。以降、別のタイトルを再生する場合
は、シナリオ選択部でユーザーのキー入力があればステ
ップ#310210のタイトルメニュ一表示に戻る等の
制御で実現できる。
【0370】次に、図61を参照して、先に述べたステ
ップ#310216のPGCの再生について、更に詳し
く説明する。PGC再生ステップ#310216は、図
示の如く、ステップ#31030、#31032、#3
1034、及び#31035よりなる。
【0371】ステップ#31030では、図58に示し
たデコードシステムテーブルの設定を行う。アングル番
号レジスタANGLENOreg、VTS番号レジス
タVTSNOreg、PGC番号レジスタPGC
reg、オーディオIDレジスタAUDIOIDr
eg、副映像IDレジスタSPIDregは、シナリオ
選択部2100でのユーザー操作によって設定する。
【0372】ユーザーがタイトルを選択することで、再
生するPGCがー意に決まると、該当するセル情報(C
PBI)を抽出し、セル情報レジスタに設定する。設
定するレジスタはCBMreg、CBTreg、SPF
reg、IAFreg、STCDFreg、SACFreg、
FVOBUSAreg、CLVOBUSA r
egである。
【0373】デコードシステムテーブルの設定後、ステ
ップ#31032のストリームバッファへのデータ転送
処理と、ステップ#31034のストリームバッファ内
のデータデコード処理を並列に起動する。
【0374】ここで、ステップ#31032のストリー
ムバッファへのデータ転送処理は、図26に於いて、デ
ィスクMからストリームバッファ2400へのデータ転
送に関するものである。すなわち、ユーザーの選択した
タイトル情報、およびストリーム中に記述されている再
生制御情報(ナブパックNV)に従って、必要なデータ
をディスクMから読み出し、ストリームバッファ240
0に転送する処理である。
【0375】ー方、ステップ#31034は、図26に
於いて、ストリームバッファ2400内のデータをデコ
ードし、ビデオ出力3600およびオーディオ出力37
00へ出力する処理を行う部分である。すなわち、スト
リームバッファ2400に蓄えられたデータをデコード
して再生する処理である。
【0376】このステップ#31032と、ステップ#
31034は並列に動作する。
【0377】ステップ#31032について以下、更に
詳しく説明する。
【0378】ステップ#31032の処理はセル単位で
あり、1つのセルの処理が終了すると次のステップ#3
1035でPGCの処理が終了したかを評価する。PG
Cの処理が終了していなければ、ステップ#31030
で次のセルに対応するデコードシステムテーブルの設定
を行う。この処理をPGCが終了するまで行う。
【0379】次に、図62を参照して、ステップ#31
032の動作を説明する。ストリームバッファへのデー
タ転送処理ステップ#3102は、図示の如く、ステツ
プ#31040、#31042、#31044、#31
046、および#31048よりなる。
【0380】ステップ#31040は、セルがマルチア
ングルかどうかを評価するステップである。マルチアン
グルでなければステップ#31044へ進む。ステップ
#31044は非マルチアングルにおける処理ステップ
である。
【0381】ー方、ステップ#31040でマルチアン
グルであれば、ステップ#31042へ進む。このステ
ップ#31042はシームレスアングルかどうかの評価
を行うステップである。
【0382】シームレスアングルであれば、ステップ#
31046のシームレスマルチアングルのステップへ進
む。一方、シームレスマルチアングルでなければステッ
プ#31048の非シームレスマルチアングルのステッ
プへ進む。
【0383】次に、図63を参照して、先に述べたステ
ップ#31044の非マルチアングル処理について、更
に詳しく説明する。非マルチアングル処理ステップ#3
1044は、図示の如く、ステップ#31050、#3
1052、及び#31054よりなる。
【0384】まず、ステップ#31050に於いてイン
ターリーブブロックかどうかの評価を行う。インターリ
ーブブロックであれば、ステップ#31052の非マル
チアングルインターリーブブロック処理へ進む。
【0385】ステップ#31052はシームレス接続を
行う分岐あるいは結合が存在する、例えばマルチシーン
における処理ステップである。
【0386】ー方、インターリーブブロックでなけれ
ば、ステップ#31054の非マルチアングル連続ブロ
ック処理へ進む。
【0387】ステップ#31054は、分岐および結合
の存在しない場合の処理である。次に、図64を参照し
て、先に述べたステップ#31052の非マルチアング
ルインターリーブブロックの処理について、更に詳しく
説明する。
【0388】ステップ#31060でセル先頭のVOB
U先頭アドレス(CFVOUBSAreg)へジャ
ンプする。
【0389】更に詳しく説明すると、図26に於いて、
デコードシステム制御部2300内に保持しているアド
レスデータ(CFVOUBSAreg)をSt53
を介して機構制御部2002に与える。機構制御部20
02はモータ2004および信号処理部2008を制御
して所定のアドレスヘヘッド2006を移動してデータ
を読み出し、信号処理部2008でECC等の信号処理
を行った後、St61を介してセル先頭のVOBUデー
タをストリームバッファ2400へ転送し、ステップ#
31062へ進む。
【0390】ステップ#31062では、ストリームバ
ッファ2400に於いて、図20に示すナブパックNV
データ中のDSIパケットデータを抽出し、デコードテ
ーブルを設定し、ステップ#31064へ進む。ここで
設定するレジスタとしては、ILVUEAreg、N
ILVUSAreg、VOBSPTMre
g、VOBEPTMreg、VOBSTP
PTM1reg、VOB STPPTM2reg、
VOBGAPLEN1reg、VOB
APLEN2regがある。
【0391】ステップ#31064では、セル先頭VO
BU先頭アドレス(CFVOBU SAreg)から
インターリーブユニット終端アドレス(ILVUEA
reg)までのデータ、すなわち1つのILVU分のデ
ータをストリームバッファ2400に転送しステップ#
31066へ進む。更に詳しく説明すると、図26のデ
コードシステム制御部2300内に保持しているアドレ
スデータ(ILVUEAreg)をSt53を介して
機構制御部2002に与える。機構制御部2002はモ
ータ2004およCN信号処理部2008を制御してI
LVUEAregのアドレスまでのデータを読み出
し、信号処理部2008でECC等の信号処理を行った
後、St61を介してセル先頭のILVU分のデータを
ストリームバッファ2400へ転送する。このようにし
てディスク上連続する1インターリーブユニット分のデ
ータをストリームバッファ2400へ転送することがで
きる。
【0392】ステップ#31066では、インターリー
ブブロック内のインターリーブユニットを全て転送した
かどうか評価する。インターリーブブロック最後インタ
ーリーブユニットであれば、次に読み出すアドレスとし
て終端を示す。“0x7FFFFFFF”がレジスタN
ILVUSAregに設定されている。ここで、
インターリーブブロック内のインターリーブユニットを
全て転送し終わっていなければ、ステップ#31068
へ進む。
【0393】ステップ#31068では、次に再生する
インターリーブユニットのアドレス(NTILVU
SAreg)へジャンプし、ステップ#31062へ進
む。ジャンプ機構については前述と同様である。
【0394】ステップ#31062以降に関しては前述
と同様である。
【0395】ー方、ステップ#31066に於いて、イ
ンターリーブブロック内のインターリーブユニットを全
て転送し終わっていれば、ステップ#31052を終了
する。
【0396】このようにステップ#31052では、1
つのセルデータをストリームバッファ2400に転送す
る。
【0397】次に、図65を参照して、先に述べたステ
ップ#31054の非マルチアングル連続ブロックの処
理を説明する。
【0398】ステップ#31070でセル先頭のVOB
U先頭アドレス(CFVOUBSAreg)へジャ
ンプし、ステップ#31072へ進む。ジャンプ機構に
関しては前述と同様である。このように、セル先頭のV
OBUデータをストリームバッファ2400へ転送す
る。
【0399】ステップ#31072では、ストリームバ
ッファ2400に於いて、図20に示すナブパックNV
データ中のDSIパケットデータを抽出し、デコードテ
ーブルを設定し、ステップ#31074へ進む。ここで
設定するレジスタとしては、VOBUEAreg、V
OBSPTMreg、VOBEPTMre
g、VOBSTPPTM1reg、VOB
STPPTM2reg、VOBGAPLEN
reg、VOBGAPLEN2regがある。
【0400】ステップ#31074では、セル先頭VO
BU先頭アドレス(CFVOBU SAreg)から
VOBU終端アドレス(VOBUEAreg)までの
データ、すなわち1つのVOBU分のデータをストリー
ムバッファ2400に転送し、ステップ#31076へ
進む。このようにしてディスク上連続するIVOBU分
のデータをストリームバッファ2400へ転送すること
ができる。
【0401】ステップ#31076では、セルのデータ
の転送が終了したかを評価する。セル内のVOBUを全
て転送し終わっていなければ、連続して次のVOBUデ
ータを読み出し、ステップ#31070へ進む。
【0402】ステップ#31072以降は前述と同様で
ある。
【0403】ー方、ステップ#31076に於いて、セ
ル内のVOBUデータを全て転送し終わっていれば、ス
テップ#31054を終了する。このようにステップ#
31054では、1つのセルデータをストリームバッフ
ァ2400に転送する。ストリームバッファからのデコードフロー 次に図66を参照して、図61に示したステップ#31
034のストリームバッファ内のデコード処理について
説明する。
【0404】ステップ#31034は、図示の如くステ
ップ#31110、ステップ#31112、ステップ#
31114、ステップ#31116からなる。
【0405】ステップ#31110は、図26に示すス
トリームバッファ2400からシステムデコーダ250
0へのパック単位でのデータ転送を行い、ステップ#3
1112へ進む。
【0406】ステップ#31112は、ストリームバッ
ファ2400から転送されるパックデータを各バッフ
ァ、すなわち、ビデオバッファ2600、サブピクチャ
バッファ2700、オーディオバッファ2800へのデ
ータ転送を行う。
【0407】ステップ#31112では、ユーザの選択
したオーディオおよひ副映像のID、すなわち図58に
示すシナリオ情報レジスタに含まれのオーディオIDレ
ジスタAUDIOIDreg、副映像IDレジスタS
IDregと、図19に示すパケットヘッダ中の、
ストリームIDおよびサブストリームIDを比較して、
ー致するパケットをそれぞれのバッファ(ビデオバッフ
ァ2600、オーディオバッファ2700、サブピクチ
ャバッファ2800)へ振り分け、ステップ#3111
4へ進む。
【0408】ステップ#31114は、各デコーダ(ビ
デオデコーダ、サブピクチャデコーダ、オーディオデコ
ーダ)のデコードタイミングを制御する、つまり、各デ
コーダ間の同期処理を行い、ステップ#31116へ進
む。ステップ#31114の各デコーダの同期処理の詳
細は後述する。
【0409】ステップ#31116は、各エレメンタリ
のデコード処理を行う。つまり、ビデオデコーダはビデ
オバッファからデータを読み出しデコード処理を行う。
サブピクチャデコーダも同様に、サブピクチャバッファ
からデータを読み出しデコード処理を行う。オーディオ
デコーダも同様にオーディオデコーダバッファからデー
タを読み出しデコード処理を行う。デコード処理が終わ
れば、ステップ#31034を終了する。
【0410】次に、図15を参照して、先に述べたステ
ップ#31114について更に詳しく説明する。
【0411】ステップ#31114は、図示の如く、ス
テップ#31120、ステップ#31122、ステップ
#31124からなる。
【0412】ステップ#31120は、先行するセルと
該セルがシームレス接続かを評価するステップであり、
シームレス接続であればステップ#31122へ進み、
そうでなければステップ#31124へ進む。
【0413】ステップ#31122は、シームレス用の
同期処理を行う。
【0414】ー方、ステップ#31124は、非シーム
レス用の同期処理を行う。システムエンコーダ DVDデコーダDCDに於いて、上述の如く、一つのバ
ッファメモリを時分割制御して、ストリームバッファ2
400、ビデオバッファ2600、オーディオバッファ
2800、及びリオーダバッファ3300等の複数バッ
ファ手段として使用する場合の実施形態について以下に
説明する。以降、メモリ等で構成される現実のバッファ
手段を物理バッファと呼称し、この物理バッファを時分
割して異なるデータのバッファとして機能する場合を機
能バッファと呼称する。尚、サブピクチャは、瞬間的に
デコードが完了するので、デコーダDCDのデコード作
業に対する負担は、他のビデオエンコードストリーム及
びオーディオエンコードストリームに比べて無視できる
ので、本例では1つのビデオエンコードストリームと1
つのオーディオエンコードストリームの場合について説
明する。
【0415】図39に、DVDデコーダDCDに於ける
ビデオバッファ2600およびオーディオバッファ28
00におけるデータ入出力のシミュレーション結果を示
すと共に、DVDエンコーダECD側に於けるこのシュ
ミレーションに対応するビデオエンコードストリームS
t27およびオーディオエンコードストリームSt31
のマルチプレクス(多重化)の手順を示す。同図に於い
て、横軸Tは、時間の経過を示す。
【0416】第一段目の枠体G1は、DVDエンコーダ
ECDに於いて、ビデオエンコードストリームSt27
をパケット化する様子を示している。枠体G1中のそれ
ぞれの枠がビデオパケットVを示しており、縦方向がビ
デオバッファ2600への入力転送レート、横方向、つ
まり時間軸Tが転送時間を示し、枠体の面積はデータ量
を示している。尚、同図に於いては、オーディオパケッ
トAを表す枠が大きく、つまりデータ量が、多いように
みえるが、一つーつの枠はパケットを示し、ビデオパケ
ットV、オーディオパケットAのデータ量は同一であ
る。
【0417】第二段目は、DVDデコーダDCDに於け
るビデオバッファ2600のデータ入出力を示す。ここ
で、縦軸はビデオバッファ2600内のビデオデータ蓄
積量Vdvを示ている。つまり、同図に於いて、時間T
blに、ビデオバッファ2600へのビデオエンコード
ストリームSt71の先頭のビデオパックVが入力され
る。そして、時間Tvfに、ビデオエンコードストリー
ムSt71の最後のビデオパックVが入力されることを
示している。よって、線SViはビデオエンコードスト
リームSt71の先頭部分のビデオバッファ2600中
での蓄積量Vdvの推移を示し、同様に線SVfはビデ
オエンコードストリームSt71の末尾部分のビデオバ
ッファ2600中での蓄積量Vdvの推移を示してい
る。ゆえに、線SVi及びSVfの傾きは、ビデオバッ
ファ2600への入力レートを示している。直線BCv
はビデオバッファ2600に於ける最大蓄積量をしめ
す。
【0418】直線Bcv及び直線BcaはMPEG規格
に基づき、システムストリーム中のヘッダ内に記述され
ているデータに基づき決まる。
【0419】ビデオバッファ2600中のビデオデータ
蓄積量Vdvは、直線的に増加して、時間Tdlに、蓄
積したビデオデータの内先頭からdl分がー気にビデオ
デコーダ3801へ転送されて、デコーディングによっ
て消費される。そのため、ビデオデータ蓄積量Vdv
は、BCv−d1まで減少した後、また再び増加する。
尚、同図に於いて、時間dlに於いて、ビデオデータ蓄
積量Vdvは最大蓄積量Bcvに達している例が示され
ているが、必ずしもデコード開始時のビデオデータ蓄積
量Vdvは最大蓄積量Bcvである必要はなく、最大蓄
積量Bcvよりも小さい蓄積量であっても良いことは言
うまでもない。
【0420】ビデオバッファ2600に転送されたdl
分のビデオデータの或る部分、つまり同図に於いて、点
Bビデオバッファ2600への入力レートと同じ傾きで
時間軸まで伸ばした点線と時間軸の交点tbは、同B点
のデータが時刻Tbに入力されることを示している。即
ち、最初にデコードされるデータdlは、時刻Tblか
ら時刻Tb2までに入力されることを示している。ま
た、データ入力時刻Tb2がデコード時刻Tdlより遅
れた場合、時刻Tdlでビデオバッファ2600がアン
ダーフローを起こす。
【0421】MPEGで圧縮されたビデオエンコードス
トリームでは、ピクチャ毎のエンコードデータ量のバラ
ツキが大きく、一時的に大量なエンコードデータ量を消
費する場合がある。この時にビデオバッファがアンダー
フローを起こさないように、予めビデオバッファ260
0に可能な限りのデータを入力しておく必要がある。こ
のためのデータ転送に要する時間をデコード保証蓄積時
間vbvdelayという。
【0422】第三段目は、オーディオデータをパック化
する様子を示しており、第1段目のビデオデータパケッ
トと同様に、枠体G2中のそれぞれの枠がオーディオパ
ケットAを示している。パケットデータ量はビデオパケ
ットVと同一である。
【0423】第四段目は、第二段目にビデオバッファ2
600のデータ入出力を示したのと同様に、オーディオ
バッファ2800の入出力をシミュレーション結果を示
す。縦軸は、オーディオバッファ2800内のデータ蓄
積量Vdaを示す。
【0424】図に於いて、ビデオの表示開始時刻をTv
pl、オーディオの表示開始時刻をTapl、ビデオフ
レームの再生時間をFv、オーディオフレームの再生時間
をFaとして、記述する。
【0425】時刻Tadlに、オーディオバッファ28
00へのオーディオエンコードストリームSt75の先
頭のオーディオパックAが入力される。線SAiはオー
ディオエンコードストリームSt75の先頭部分のオー
ディオバッファ2800中での蓄積量Vdaの推移を示
し、同様に線SAfはオーディオエンコードストリーム
St75の末尾部分のオーディオバッファ2800中で
の蓄積量Vdaの推移を示している。ゆえに、線SAi
及びSAfの傾きは、オーディオバッファ2800への
入力レートを示している。直線BCaはオーディオバッ
ファ2800に於ける最大蓄積量を示す。なお、この最
大蓄積量BCaは、ビデオバッファ2600の最大蓄積
量BCaと同様の方法で決められる。
【0426】オーディオストリームでは、オーディオの
アクセス単位、つまり圧縮単位、であるオーディオフレ
ーム毎のデータ量は通常一定である。オーディオバッフ
ァ2800に、オーディオデータST75を、短時間に
オーディオバッファ2800の最大蓄積BCaを超える
データ量を入力しようとすると、オーディオバッファ2
800がオーバーフローを起こす。その結果、オーディ
オバッファ2800内のオーディオデータが消費、即
ち、デコードされるまでの間、次のオーディオパケット
Aの入力は行なえない。また、ビデオパケットVとオー
ディオパケットAは、一つのストリームとして連なって
いるので、オーディオバッファ2800のオーバーフロ
ーを引き起こせば、ビデオバッファ2600自体はオー
バーフローをしていないにも関らず、ビデオパケットV
のビデオバッファ2600への入力も行えなくなる。
【0427】このように、オーディオバッファ2800
のオーバーフローの継続時間によっては、ビデオバッフ
ァ2600のアンダーフローが引き起こされる。従っ
て、オーディオバッファがオーバーフローを起こさない
ように、オーディオバッファの蓄積量とパケット内のデ
ータ量の和がオーディオバッファサイズを超える場合、
オーディオバッファ2800に入力しないよう制限す
る。特に本実施形態では、オーディオデコード時刻まで
に必要なデータ(フレーム)を含むパケットのみを転送
し、必要以上にオーディオバッファへのデータ入力を行
わないように制限する。ただし、パケット(約2キロバ
イト)とオーディオフレーム(AC−3、384kbp
sの時1536ムバイト)のデータサイズの差により、
当該フレームに続くフレームのデータも同時に転送が行
われる。図39の第三段目のオーディオデータをパケッ
ト化したデータ列と、第四段目のバッファの入出力のタ
イミングに示すように、以上の制限を満たす範囲で、デ
コード時刻より1オーディオフレーム程度先行してオー
ディオバッファ2800への入力を行なう。
【0428】通常、MPEGで圧縮されたビデオストリ
ームは、その性質上最初の表示時刻TVplより1ビデ
オフレーム再生時間Fv早くデコードが開始され、またオ
ーディオもデコード時刻、すなわち最初の表示時刻Ta
plより1オーディオフレーム再生時間Fa程度早く、
オーディオバッファ2800に入力されるから、デコー
ド保証蓄積時間vbvdelayに1ビデオフレーム再生時間
Fv加え、1オーディオフレーム再生時間Fa引いた程
度、オーディオストリームに対し先行してビデオストリ
ームをビデオバッファに入力する。
【0429】第五段目は、第一段目のビデオパケット列
G1と、第三段目に示すオーディオパケット列G2とを
インターリーブした様子を示す図である。ビデオパケッ
トとオーディオパケットのインターリーブは、ビデオお
よびオーディオ各々のバッファへの入力時間を基準に、
多重化する。例えば、ビデオエンコードストリームの最
初のパック化のデータのバッファ入力時刻の目安はTb
lであり、オーディオエンコードストリームの最初のパ
ック化のデータのバッファ入力時刻の目安はTalとな
る。このようにパック化されたデータは、パック内のデ
ータがビデオ、オーディオの各バッファに入力される時
刻を目安に、多重化(マルチプレクス)される。図示の
如く、vbvdelayに1ビデオフレーム加え、1オーディ
オフレーム時間引いた程度、ビデオエンコードストリー
ムをオーディオエンコードストリームより先行させてバ
ッファに入力するので、この時間分、システムストリー
ム先頭でビデオパケットが連続する。同様に、システム
ストリーム末尾に於いて、ビデオストリームをオーディ
オエンコードストリームより先行させてバッファに入力
させる時間分、システムストリーム末尾でオーディオパ
ケットが連続する。
【0430】また、オーディオエンコードストリームS
T75を、短時間にオーディオバッファ2800のサイ
ズ(最大蓄積BCa)を超えるデータ量を入力しようと
すると、オーディオバッファのオーバーフローが発生
し、オーディオデータの消費、即ち、デコードが行なわ
れるまでの間、次のオーディオパケットの入力はできな
い。このため、システムストリーム末尾でのオーディオ
パケットのみの転送期間では、パケット転送に隙間が生
じる。
【0431】例えば、DVDシステムに於いて、ビデオ
のビットレートを8Mbps、ビデオバッファサイズを
224キロバイトとすると、ビデオデコード開始までに
224キロバイト蓄えるとすれば、vbvdelayは約21
9msecとなり、また、ビデオをNTSC、オーディ
オをAC−3とすると、NTSCの1ビデオフレームは
約33msecであり、AC−3の1オーディオフレー
ムは32msecであるから、この時システムストリー
ム先頭で、ビデオストリームが約220msec(=2
19msec+33msec−32msec)だけオー
ディオフレームに対して先行することになり、この間ビ
デオパケットが連続する。
【0432】また、システムストリーム末尾でも、ビデ
オエンコードストリームがオーディオストリームに対し
て先行して入力されるだけ同様にオーディオパケットの
みが連続する。
【0433】以上のようにしてシステムストリームを作
成および記録することで、図26に示すDVDデコーダ
でビデオバッファのアンダーフローを起こすことなく、
ビデオおよびオーディオの再生が行える。
【0434】このようなMPEGシステムストリームを
用い、DVDシステムに於いては、光ディスク上に、映
画のようなタイトルを記録する。しかし、パレンタルロ
ック、ディレクターズカットなどの複数のタイトルを1
枚の光ディスクに記録しようとすると、10タイトル以
上記録する必要があり、ビットレートを落とさなければ
ならず、高画質という要求が満たせなくなってしまう。
【0435】そこで、パレンタルロック、ディレクター
ズカットなどの複数タイトル間で共通するシステムスト
リームを複数タイトルで共有化し、異なる部分のみをそ
れぞれのタイトル毎に記録するという方法をとる。これ
により、ビットレートをおとさず、1枚の光ディスク
に、国別あるいは文化圏別の複数のタイトルを記録する
事ができる。
【0436】図40にパレンタルロックに基づくタイト
ルストリームのー例を示す。一つのタイトル中に、性的
シーン、暴力的シーン等の子供に相応しくない所謂成人
向けシーンが含まれている場合、このタイトルは共通の
システムストリームSSa、SSb、及びSSeと、成
人向けシーンを含む成人向けシステムストリームSSc
と、未成年向けシーンのみを含む非成人向けシステムス
トリームSSdから構成される。このようなタイトルス
トリームは、成人向けシステムストリームSScと非成
人向けシステムストリームSSdを、共通システムスト
リームSSbとSSeの間に、設けたマルチシーン区間
にマルチシーンシステムストリームとして配置する。
【0437】上述の用に構成されたタイトルストリーム
のプログラムチェーンPGCに記述されるシステムスト
リームと各タイトルとの関係を説明する。成人向タイト
ルのブログラムチェーンPGCIには、共通のシステム
ストリームSSa、SSb、成人向けシステムストリー
ムSSc及び、共通システムストリームSSeが順番に
記述される。未成年向タイトルのプログラムチェーンP
GC2には、共通のシステムストリームSSa、SS
b、未成年向けシステムストリームSSd及び、共通シ
ステムストリームSSeが順番に記述される。
【0438】図前述したようなマルチシーン区間をもつ
タイトルで、システムストリームを共有化したり、オー
サリングの都合によるシステムストリームの分割を可能
にするためには、システムストリームを接続しての連続
再生を行なう必要があるが、システムストリームを接続
しての連続再生を行なうと、システムストリームの接続
部に於いて、フリーズと呼ばれるビデオ表示の停止など
が生じ、一本のタイトルとして自然に再生するシームレ
ス再生が困難な場合がある。
【0439】図41に、図26に示すDVDデコーダD
CDを用いて、連続再生した時のビデオバッファ260
0のデータ入出力を示す。同図に於いて、Gaは、ビデ
オエンコードストリームSvaおよびビデオエンコード
ストリームSvbをDVDデコーダDCDに入力した時
の、ビデオバッファ2600のデータ入出力を示し、G
bは、ビデオエンコードストリームSvaおよびビデオ
エンコードストリームSvbのビデオパケット列を示
し、そして、Gcは、システムストリームSraおよび
システムストリームSrbを示している。なお、Ga、
Gb、及びGcは、図39と同様に、同一の時間軸Tを
基準に配置されている。
【0440】Gaに於いて、縦軸は、ビデオバッファ内
のデータ占有量Vdvを示し、斜線は、傾きがビデオバ
ッファ2600への入力レートを示している。つまり、
ビデオバッファ2600内のデータ占有量Vdvが減っ
ている箇所は、データの消費即ち、デコードが行なわれ
たことを示している。
【0441】また、時刻T1は、Gcのシステムストリ
ームSraの最後のビデオパケットV1の入力終了時刻
を示し、T3はGcのシステムストリームSrbの最後
のオーディオパケットAIの入力終了時刻を示し、時刻
Tdは、GaのビデオストリームSvbの最初のデコー
ド時刻を示している。
【0442】システムストリームSraを構成するビデ
オストリームSvaおよびシステムストリームSraに
オーディオストリームSaaは、ビデオストリームSv
aがオーディオストリームSaaに先行してバッファ2
600に入力されるので、システムストリームSra末
尾に於いて、オーディオパケットAのみが連続して残
る。
【0443】また、オーディオバッファ2800のサイ
ズを超えるオーディオパケットAを連続して入力する
と、オーディオバッファ2800のオーバーフローが発
生し、オーディオデータの消費、即ち、デコードが行な
われるまでの間、次のオーディオパケットの入力はでき
ない。
【0444】システムストリームSrb最初のビデオパ
ケットV2は、システムストリームSra最後のパケッ
トのオーディオパケットA1の入力終了までビデオバッ
ファ2600に入力することができない。そのため、シ
ステムストリームSra最後のパケットであるビデオパ
ケットV1の入力終了時刻T1からシステムストリーム
Sra最後のパケットであるオーディオパケットA1の
入力終了する時刻T3までの間、オーディオパケットA
1の妨害により、ビデオバッファ2600へのビデオス
トリームの入力は行なわれない。
【0445】例えば、DVDシステムにおいて、ビデオ
のビットレートを8Mbps、ビデオバッファサイズを
224キロバイト、オーディオバッファサイズを4キロ
バイト、オーディオデータをAC−3方式の圧縮、圧縮
ビットレートを384kbpsとして説明する。AC−
3は1オーディオフレームの再生時間が32msecで
あるから1オーディオフレームのデータサイズは153
6バイトであり、オーディオバッファに格納可能なオー
ディオフレーム数は2フレームである。
【0446】システムストリームSra最後のパケット
であるオーディオパケットA1の入力終了時刻T3は、
オーディオバッファに蓄積できるオーディオフレーム数
が2であるので、早くても(Sra最後のオーディオフ
レームの再生開始時刻)−(2オーディオフレーム再生
時間)である。また、Sra最後のオーディオフレーム
の再生開始時刻は、システムストリームSrbのビデオ
ストリームSvbの最初のフレームの表示開始時刻、よ
り、約1オーディオフレーム早い。ビデオストリームS
vbの表示開始時刻は、システムストリームSraの最
後のビデオパケットV1の入力終了時刻T1からデコー
ド保証蓄積時間vbvdelayと1ビデオフレーム
分の時間経過後であり、ビデオデコード開始までに22
4キロバイト蓄えるとすると、デコード保証蓄積時間v
bvdelayは約219msecとなる。また、ビ
デオをNTSC、オーディオをAC−3とすると、NT
SCのビデオフレームは約33msecであり、AC−
3の1オーディオフレームは32msecである。ゆえ
に、システムストリームSra最後のビデオパケットV
1の入力終了時刻T1からシステムストリームSra最
後のパケットであるオーディオパケットA1の入力終了
時刻T3までは、約156msec(=219msec
+33msec−32msec−2×32msec)と
なる。この約156msecの間、ビデオバッファ26
00へのビデオストリームSvbの入力は行なわれない
ことになる。
【0447】従って、時刻Tdにおいて、デコードする
データdl全てがビデオバッファに入力されていないた
め、ビデオバッファ2600がアンダーフローする。こ
のような場合、ビデオ表示の途切れ等のフリーズの発生
により、正しくない画像の表示などの障害が発生する。
【0448】以上のように、複数のタイトルで、システ
ムストリームを共有化したり、タイトル中で別々にエン
コードされた複数のシステムストリームで1つの連続し
たシーンを再生するために、システムストリームを接続
しての連続デコード処理を行なうと、システムストリー
ムの接続部において、ビデオ表示の停止等のフリーズが
生じー本のタイトルとして自然に再生するシームレス再
生が不可能な場合がある。
【0449】図40に示すように、複数の異なるシステ
ムストリームSSc及びSSdが1つのシステムストリ
ームSSeに接続する場合、ビデオとオーディオのフレ
ーム再生時間のズレから、ビデオ再生時間とオーディオ
再生時間に時間差が生じ、この時間差は再生経路毎に異
なる。これにより接続部でバッファ制御が破綻し、ビデ
オ再生の停止、つまりフリーズが、またはオーディオ再
生の停止つまり、ミュートが生じて、シームレス再生で
きない問題が発生する。
【0450】図42を参照して、図40に示したパレン
タルロックに関して上述の問題について更に説明する。
同図に於いて、SScv及びSScaは、それぞれ成人
向けシステムストリームSScのビデオフレーム単位の
ビデオストリームの再生時間及びオーディオフレーム単
位のオーディオストリームの再生時間を示している。同
様にSSdv及びSSdaは、それぞれ未成年向けシス
テムストリームSSdを構成するビデオフレーム単位の
ビデオストリームの再生時間及びオーディオフレーム単
位のオーディオストリームの再生時間を示している。
【0451】前述したように、ビデオをNTSC、オー
ディオをAC−3とした時、NTSCの1ビデオフレー
ムは約33msecであるのに対してAC−3の1オー
ディオフレームは32msecであり、ビデオ、オーデ
ィオのフレーム再生時間はー致しない。このため、ビデ
オフレーム再生時間の整数倍であるビデオ再生時間と、
オーディオフレーム再生時間k整数倍であるオーディオ
再生時間に差が生じる。この再生時間差は、成人向けシ
ステムストリームSScではTc、そして未成年向けシ
ステムストリームSSdではTdとして表されている。
また、この差は再生経路の再生時間の変化に応じて異な
る、つまり、Tc≠Tdである。
【0452】従って、前述のパレンタルロック、ディレ
クターズカットのようにーつのシステムストリームと複
数のシステムストリームが接続する場合、分岐部および
結合部において、ビデオ再生時間またはオーディオ再生
時間に最大1フレームの再生ギャップが生じる。
【0453】図43を参照して、この再生ギャップにつ
いて説明する。第1段目のPGC1は、前述の成人向け
用タイトルのシステムストリーム経路を表すプログラム
チェーンを意味する。同図においては、成人向けシステ
ムストリームSScと共通システムストリームSSeと
それぞれを構成するビデオフレーム単位のビデオストリ
ームの再生時間SScv及びSSevと、オーディオフ
レーム単位のオーディオストリームの再生時間SSca
及びSSeaを示している。各フレーム単位の再生時間
は、其々図中で両端を矢印で括られた区間として表され
ている。本例に於いて、成人向けシステムストリームS
ScのビデオストリームSScvは3フレームで終了
し、4フレームからは共通システムストリームSSeの
ビデオストリームSSevの最初のフレームがはじま
る。同様に、オーディオストリームSScaは4フレー
ムで終了し、5フレーム目からはオーディオストリーム
SSceの最初のフレームが始まる。ビデオストリーム
とオーディオストリーム間の再生フレーム時間の差によ
り、二つのシステムストリームSScとSSeの接続時
に、ビデオストリームとのオーディオストリーム間に、
最大1フレーム相当の時間Tcのズレが生じる。
【0454】同様に、第二段目のPGC2は、未成年向
けタイトルのシステムストリームSSdと共通システム
ストリームSSeとそれぞれを構成するビデオフレーム
単位のビデオストリームの再生時間SSdv及びSSe
vとオーディオフレーム単位のオーディオストリームの
再生時間SSda及びSSeaを示している。PGC1
と同様に、システムストリームSSdとSSeとの接続
時に、ビデオストリームとオーディオストリーム間に、
最大1フレーム相当の時間Tdのズレが生じる。図に示
すような結合前の異なる再生経路間において、少なくと
も1つの再生経路のビデオ及びオーディオの再生開始時
刻の時間差に合わせる事は可能である。本図では、シス
テムストリームSScのビデオ及びオーディオの終了時
刻とシステムストリームSSeのビデオ及びオーディオ
の開始時刻が同一、すなわちギャップなく接続されてお
り、また、Td<Tcの場合の例が示されている。
【0455】PGC1即ちシステムストリームSScと
システムストリームSSeは再生ギャップ無く接続し、
PGC2即ちシステムストリームSSdとシステムスト
リームSSeはTc−Tdのオーディオ再生ギャップを
有して接続をしている。このようにして、複数の再生経
路(SSc及びSSd)から一つのシステムストリーム
(SSe)に接続する場合でも、少なくともーつの再生
経路において、ビデオまたはオーディオの再生ギャップ
を無くすことは可能である。
【0456】第3段目は、PGC2即ちシステムストリ
ームSSdとシステムストリームSSeの連続再生時の
オーディオバッファの状態を示す。システムストリーム
SSdとシステムストリームSSeは接続部で、PGC
1における再生時間差TcとPGC2における再生時間
差Tdの差である、Tc−Tdのオーディオ再生ギャッ
プを有して接続する。
【0457】しかしながら、通常、DVDプレーヤはオ
ーディオを基準にAV同期をとるため、オーディオフレ
ームを連続して再生してしまう。このため、オーディオ
再生ギャップTc−Tdは、再生時にギャップとして再
生せずに、連続してオーディオの再生が行なわれる。
【0458】システムストリームSSeは、ビデオに対
し時間Tcだけ遅れてオーディオが再生、即ちデコード
されるものとしてシステムエンコードされている。その
ため、オーディオ再生ギャップTc−Td分の時間を空
ける事なく、オーディオ再生、即ちデコードされると、
オーディオデータがオーディオバッファに入力終了する
前にオーディオデコードが行なわれ、図中で線Luで示
すようにオーディオバッファのアンダーフローが生じ
る。
【0459】また、オーディオ再生を連続させ、ビデオ
フレーム間に再生ギャップを設けた場合は、図41で示
したビデオストリーム再生が中断する場合と同様に、ビ
デオストリーム再生でビデオバッファのアンダーフロー
が生じる。
【0460】以上のように、複数の異なるシステムスト
リームと1つのシステムストリームが接続する場合、ビ
デオとオーディオのフレーム再生時間のズレから、各々
の経路における、ビデオ再生時間とオーディオ再生時間
の差が異なる。このため、本発明は、接続部において、
ビデオバッファまたはオーディオバッファのアンダーフ
ローを防止し、ビデオ再生の停止(フリーズ)またはオ
ーディオ再生の停止(ミュート)を生じないシームレス
再生を可能とする記録方法及び記録装置及び再生方法及
び再生装置を以下の如く提供するものである。
【0461】以下に、図40に示すタイトルストリーム
に含まれる各システムストリームの接続対一のシステム
ストリームの本発明に基づく、接続について説明する。
【0462】本例における光ディスクMの物理構造、光
ディスク全体のデータ構造、DVDエンコーダECD及
びDVDデコーダDCDに関しては、それぞれ、図4か
ら図14、図1、図16から図20、図25から図2
9、図26を参照して既に説明したので、ここでは説明
を省略する。
【0463】MPEGでは、隙間なく連続的にデータ転
送を行うCBRモデルと、転送に隙間を設け断続的にデ
ータ転送を行うVBRモデルとが存在する。本実施形態
では、簡単のためCBRモデルを用いて説明を行う。
【0464】先ず、図44、図45、及び図46を参照
して、第一及び第二の共通システムストリームSSa及
びSSbの、つまりー対一のシステムストリームの単純
接続について説明する。本例では、簡単のために、1つ
のビデオストリームSSavと1つのオーディオストリ
ームSSbaの場合について説明をする。
【0465】以下、説明は図44において、本発明によ
って作成したシステムストリームについて示し、図45
にその接続時の動作について説明し、図46に、システ
ムストリームの作成方法を示す。
【0466】図44に、光ディスクMに記録された、先
行共通システムストリームSSaの末尾及び、後続共通
システムストリームSSbの先頭の構成を示す。
【0467】第5段目の、Geは、システムストリーム
SSaおよびシステムストリームSSbの構成を示して
いる。第一の共通システムストリームSSaは、ビデオ
ストリームSSavおよびオーディオストリームSSa
aより構成され、同様に、第二の共通システムストリー
ムSSbは、ビデオストリームSSbvおよびオーディ
オストリームSSbaより構成される。
【0468】第4段目の、Gdは、システムストリーム
SSaおよびシステムストリームSSbから取り出し
た、オソデイオストリームSSaaおよびオーディオス
トリームSSbaのオーディオパケット列Aを示してい
る。
【0469】第3段目の、Gcは、オーディオストリー
ムSSaaおよびオーディオストリームSSbaを図2
6に示すDVDデコーダDCDに入力した時の、オーデ
ィオバッファ2800におけるデータの入出力の様子を
示している。
【0470】第2段目の、Gbは、システムストリーム
SSaおよびシステムストリームSSbから取り出した
ビデオストリームSSavおよびビデオストリームSS
bvのビデオパケット列Vを示している。
【0471】第1段目の、Gaは、ビデオストリームS
SavおよびビデオストリームSSbvを図26に示す
DVDデコーダDCDに入力した時の、ビデオバッファ
2600におけるデータの入出力の様子を示している。
【0472】図において、Tvaeはビデオストリーム
SSavのビデオバッファ2600への入力終了時刻で
あり、TaaeはオーディオストリームSSaaのオー
ディオバッファ2800への入力終了時刻である。
【0473】システムストリームSSaは、DVDデコ
ーダDCDに入力した時の、ビデオストリームSSav
およびオーディオストリームSSaaを各々のバッファ
2600及び2800への入力終了時刻Tvae及びT
aaeの差は小さく、2オーディオフレームの再生時間
以下である。そのために、次システムストリームのビデ
オストリームおよびオーディオストリームの入力開始前
に、オーディオバッファ2800には、最後のオーディ
オパックAが蓄積でき、次のシステムストリームのバッ
ファ入力を妨害する事はない。
【0474】同様に、システムストリームSSbは、D
VDデコーダDCDに入力した時の、ビデオストリーム
SSbvおよびオーディオストリームSSbaの各々
を、バッファへ2600及び2800への入力開始時刻
の差は小さく、2オーディオフレームの再生時間以下で
ある。なお、上記Ga、Gb、Gc、Gd、及びGeは
同一の時間軸(T方向)を基準に配置されている。
【0475】図45に、光ディスクMに記録されたシス
テムストリームSSaとシステムストリームSSb(図
44)を接続して、連続再生した時のビデオバッファ2
600のデータの入出力の様子を示す。
【0476】第1段目は、本実施形態のビデオストリー
ムSSaおよびビデオストリームSSbを連続してDV
DデコーダDCDに入力した時の、ビデオバッファ26
00のデータ入出力を示す。また、図39、図41、図
44と同様に、縦軸は、ビデオバッファ2600内のデ
ータ占有量Vdvを示し、横軸は、時間Tを示してい
る。図中での斜線は各ビデオストリームSSav及びS
Sbvのビデオバッファ2600での占有量を示す。そ
して、その斜線の傾きが、ビデオバッファ2600への
入力レートを示し、図中で、ビデオバッファ2600内
のデータ占有量Vdvが減っている箇所は、データの消
費即ち、デコードが行なわれたことを示している。
【0477】第2段目は、図26に示すビデオストリー
ムSSaおよびビデオストリームSSbのビデオパケッ
ト列を示す。
【0478】第3段目は、本例のシステムストリームS
SaおよびシステムストリームSSbを示している。時
刻T1は、システムストリームSSa最後のビデオパケ
ットV1の入力終了時刻を示し、時刻T2は、システム
ストリームSSb最初のビデオパケットV2の入力開始
時刻を示し、時刻Tdは、ビデオストリームSSb最初
のデコード時刻を示している。
【0479】本実施形態のシステムストリームSSaを
構成する、ビデオストリームSSavおよびオーディオ
ストリームSSaaの各々のバッファ2600及び28
00への入力終了時刻の差は、図46で示すシステムス
トリーム作成方法により、小さくされるので、システム
ストリームSSa末尾において、オーディオパケットA
が連続して残ることにより生じる、システムストリーム
SSb入力に対する妨害は起きない。従って、システム
ストリームSSa最後のビデオパケットV1の入力終了
時刻T1とシステムストリームSSb最初のどデオパケ
ットV2の入力開始時刻T2の差は小さく、ビデオパケ
ットV2の入力開始時刻T2から、ビデオストリームS
Sbv最初のデコード時刻Tdまでの時間は充分にあ
り、時刻Tdでのビデオバッファのアンダーフローは発
生しない。
【0480】従って、本実施形態のシステムストリーム
SSaとシステムストリームSSbを接続して連続再生
を行なった場合、図41で示したシステムストリームと
は異なり、システムストリーム末尾で、オーディオバッ
ファがオーバーフローせず、すなわち次のシステムスト
リームのビデオエンコードストリームの入力を妨害する
事がないので、シームレス再生が実現できる。
【0481】次に、図46を参照して、第一の共通シス
テムストリームSSaおよび、後続の第二の共通システ
ムストリームSSbを作成する第一の作成方法について
説明する。同図に於も、図44と同様に、光ディスクM
に記録された、先行共通システムストリームSSaの末
尾及び、後続共通システムストリームSSbの先頭の構
成を示す。
【0482】第一段目は、図44のGaに相当し、ビデ
オバッファ2600におけるビデオストリームSSav
およびビデオストリームSSbvのデータ入出力をシミ
ュレーションした図である。時刻T1はビデオストリー
ムSSav全データの入力終了時刻を示している。
【0483】第二段目は、図44のGbに相当し、ビデ
オデータをパケット化する様子を示している。
【0484】第三段目は、図44のGcに相当し、オー
ディオバッファ2800におけのオーディオストリーム
SSaaおよびオーディオストリームSSbaの入出力
をシミュレーションした図である。
【0485】第四段目は、図44のGdに相当し、オー
ディオデータをパケット化する様子を示している。
【0486】第五段目は、図44のGeに相当し、上述
した本図の第二段目に示すビデオパケットVと、第四段
目に示すオーディオパケットAとをインターリーブし
て、パック化を行ないシステムストリーム化した様子を
示す。ビデオパケットとオーディオパケットのインター
リーブは、ビデオおよびオーディオ各々のバッファへの
入力時刻の早い順番、を基本として多重化インターリー
ブする。すなわち、パック化されたデータは、パック内
のデータがビデオ、オーディオの各バッファに入力され
る時刻を基準に、マルチプレクスされる。
【0487】以下に、第一の共通システムストリームと
後続の第二のシステムストリーム作成方法を説明する。
【0488】例えば、ビデオのビットレートを8Mbp
s、ビデオバッファサイズを224キロバイト、オーデ
ィオバッファサイズを4キロバイト、オーディオデータ
をAC−3、384kbpsとして説明する。AC−3
は1オーディオフレームの再生時間が32msecであ
るから1オーディオフレームのデータサイズは1536
バイトであり、オーディオバッファに格納可能なオーデ
ィオフレーム数は2フレームである。
【0489】ビデオエンコードストリームSSavのビ
デオバッファ2600への入力終了時刻T1を基準とし
て、時刻T1において、オーディオバッファに1オーデ
ィオフレーム蓄積されるように当該オーディオフレーム
以降のオーディオフレームデータをオーディオストリー
ムSSbaに移動する。これについて、本図の第三段目
に示すシュミレーション結果に基づいて、詳しく説明す
る。
【0490】つまり、時間T1に於いては、オーディオ
エンコードストリームSSaaの二つ目のオーディオフ
レーム(データ量1536バイト)がオーディオバッフ
ァ(4kB容量)に蓄積されており、それ以降の三つ目
から6つ目迄の、枠Maで囲まれたオーディオフレーム
を後続オーディオエンコードストリームSSbaの先頭
に移動する。オーディオエンコードストリームの移動を
オーディオフレーム単位で行なうのは、オーディオフレ
ームが再生のためのー単位であるからである。
【0491】以上の処理の後に、本図の第二段目に示す
ように、ビデオエンコードストリームSSavをパケッ
ト化し、本図の第四段目に示すように、オーディオエン
コードストリームSSaaをパケット化して、本図の第
五段目に示すように、ビデオパケットVおよびオーディ
オパケットAを各々のバッファ2600及び2800へ
の入力時刻の早い順番を基本として、オーディオパケッ
トがビデオパケット間で平均的に分散するように多重化
インターリーブ(マルチプレクス)を行ない、パック化
およびシステムストリーム化を行ない光ディスクに記録
する。
【0492】同様に、本図の第二段目に示すように、ビ
デオストリームSSbvをパケット化し、本図の第四段
目に示すように、オーディオストリームSSbaをパケ
ット化して、本図の第五段目に示すように、ビデオパケ
ットおよびオーディオパケットを各々のバッファへの入
力時刻の早い順番を基本として、オーディオパケットが
ビデオパケット間で平均的に分散するように多重化イン
ターリーブを行ない、パック化およびシステムストリー
ム化を行ない光ディスクに記録する。
【0493】以上の方法により作成されたシステムスト
リームSSa、システムストリームSSbは、図44に
示すデータ構成となり、図26に示すDVDデコーダD
CDにおいて、シームレス再生が実現できる。
【0494】また、オーディオバッファに蓄積可能なオ
ーディオフレーム数が2であるから、時刻T1でオーデ
ィオバッファに蓄積されているSSa最後のオーディオ
フレームは、当該オーディオフレームのデコード時刻以
前の2フレーム再生時間以内にSSa最後のオーディオ
パケットとして転送される。従って、SSa末尾におけ
るビデオパケットとオーディオパケットの入力終了時刻
の差は最大でも2オーディオフレーム再生時間である。
【0495】また、時刻T2でオーディオバッファに蓄
積されているオーディオフレームの表示終了時刻までに
次のオーディオデータをオーディオバッファに入力すれ
ばオーディオバッファのアンダーフローは生じないか
ら、システムストリームSSbにおいて最初のオーディ
オパケットの入力時刻は、遅くても時刻T2以降の2オ
ーディオフレーム再生時間(=蓄積されているオーディ
オフレームの表示時間+1オーディオフレーム再生時
間)以内である。従って、SSb先頭におけるビデオパ
ケットとオーディオパケットの入力開始時刻の差は最大
でも2オーディオフレーム再生時間である。
【0496】図47は、本実施形態の光デイスクに記録
されたシステムストリームの作成方法2を示した図であ
る。図において、第一段目、第二段目、第三段目、第四
段目、第五段目各々の図は、同一の時間軸(T方向)を
基準に配置されて、図44同様に、バッファ内におけ
る、ビデオデータおよびオーディオデータ各々の入出力
をシミュレーションする。
【0497】第一段目は、図44のGaに相当し、ビデ
オバッファにおけるビデオストリームSSaおよびビデ
オストリームSSbのデータ入出力をシミュレーション
した図である。
【0498】第二段目は、図44のGb相当し、ビデオ
データをパケット化する様子を示している。
【0499】第三目は、図44のGc相当し、オーディ
オバッファにおけるオーディオストリームSSaおよび
オーディオストリームSSbの入出力をシミュレーショ
ンした図である。
【0500】第四段目は、図44のGd当し、オーディ
オデータをパケット化する様子を示している。
【0501】第五段目は、図44のGe相当し、第二段
目に示すビデオパケットと、第四段目に示すオーディオ
パケットとをマルチプレクスしてパック化を行ないシス
テムストリーム化した様子を示す図である。ビデオパケ
ットとオーディオパケットのマルチプレクスは、ビデオ
およびオーディオ各々のバッファへの入力時刻の早い順
番を基本としてマルチプレクスする。上述の如く、図4
6を用いて説明した第1の作成方法にて、共通システム
ストリームSSaおよび、後続の第二の共通システムス
トリームSSbを作成することができる。
【0502】次に、図47を参照して、第一の共通シス
テムストリームSSaおよび、後続の第二の共通システ
ムストリームSSbの更なる作成方法、つまり図46を
用いて説明した方法とは別の方法について説明する。
【0503】上述の第1の作成方法では、先行のシステ
ムストリームからオーディオエンコードストリームのー
部を後続のシステムストリームへの移動を行ったが、本
段で述べる第2の作成方法では、後続のシステムストリ
ームから、ビデオ、オーディオのエンコードストリーム
を移動することに特徴がある。この方法は、先行シーン
がマルチシーン区間のシーンである場合、つまりに、複
数のシーンからーつのシーンのエンコードストリームを
移動させることが非常に困難な場合に特に効果的であ
る。
【0504】この方法では、ビデオストリームSSbv
先頭の1GOPをビデオストリームSSavに移動す
る。ビデオストリームSSavでは、ビデオストリーム
SSbvより移動されたIGOPをビデオストリームS
Sav末尾に時間的に連続するように接続する。次に、
ビデオストリームSSbv先頭から2番目のGOP(先
に移動したGOPを含み先頭から2番目のGOP)で、
最初にデコードされるデータの入力開始時刻T2を基準
として、時刻T2において、オーディオバッファに1オ
ーディオフレーム蓄積されるように当該オーディオフレ
ームまでのオーディオデータをオーディオストリームS
Saaに移動する。
【0505】オーディオストリームSSaaでは、オー
ディオストリームSSbaより移動されたオーディオフ
レームのデータをオーディオストリームSSaa末尾に
時間的に連続するように接続する。
【0506】ビデオデータの移動をGOP単位で行なう
のは、前述のようにGOPが再生のためのー単位である
からであり、同様にオーディオデータの移動をオフレー
ム単位で行なうのは、オーディオフレームが再生のー単
位であるからである。
【0507】以上の処理の後に、第二段目に示すよう
に、ビデオストリームSSavをパケット化し、第四段
目に示すように、オーディオストリームSSaaをパケ
ット化して、第五段目に示すように、ビデオパケットお
よびオーディオパケットを各々のバッファへの入力時刻
の早い順番を基本として、オーディオパケットがビデオ
パケット間で平均的に分散するようにマルチプレクスを
行ない、パック化およびシステムストリーム化を行ない
光ディスクに記録する。
【0508】同様に、第二段目に示すように、ビデオス
トリームSSbvをパケット化し、第四段目に示すよう
に、オーディオストリームSSbaをパケット化して、
第五段目に示すように、ビデオパケットおよびオーディ
オパケットを各々のバッファへの入力時刻の早い順番を
基本として、オーディオパケットがビデオパケット間で
平均的に分散するようにマルチプレクスを行ない、パッ
ク化およびシステムストリーム化を行ない光ディスクに
記録する。
【0509】以上の方法により作成されたシステムスト
リームSSa、システムストリームSSbは、図39に
示すデータ構成となり、従来と同様のDVDデコーダD
CDにおいて、シームレス再生が実現できる。
【0510】また、オーディオバッファに蓄積可能なオ
ーディオフレーム数が2であるから、時刻T1でオーデ
ィオバッファに蓄積されているSSa最後のオーディオ
フレームは、当該オーディオフレームのデコード時刻以
前の2フレーム再生時間以内にSSa最後のオーディオ
パケットとして転送される。従って、SSa末尾におけ
るビデオパケットとオーディオパケットの入力終了時刻
の差は最大でも2オーディオフレーム再生時間である。
【0511】また、時刻T2でオーディオバッファに蓄
積されているオーディオフレームの表示終了時刻までに
次のオーディオデータをオーディオバッファに入力すれ
ばオーディオバッファのアンダーフローは生じないか
ら、システムストリームSSbにおいて最初のオーディ
オパケットの入力時刻は、遅くても時刻T2以降の2オ
ーディオフレーム再生時間(=蓄積されているオーディ
オフレームの表示時間+1オーディオフレーム再生時
間)以内である。従って、SSb先頭におけるビデオパ
ケットとオーディオパケットの入力開始時刻の差は最大
でも2オーディオフレーム再生時間である。
【0512】次の本発明の実施形態により、得られる分
岐によるシステムストリームの接続に関するものであ
る。
【0513】本実施形態における光ディスクの物理構
造、光ディスク全体のデータ構造、DVDデコーダDC
Dに関しては、従来技術で説明したので、ここでは説明
を省略する。
【0514】本実施形態では、簡単の為に、1つのビデ
オストリームと、1つのオーディオストリームのみを用
いて説明する。
【0515】図48は、本実施形態の光ディスクに記録
された、第二の共通システムストリームSSbの末尾
と、それに接続されるパレンタルシステムストリームS
ScとSSdのそれぞれの先頭の構成を示す図である。
【0516】同図において、共通システムストリームS
SbとパレンタルシステムストリームSSc、及びSS
dのいずれか一方が、前述の、例えば図46と同様に同
一の時間軸(横方向)を基準に配置されている。システ
ムストリームSSb、SSc、及びSSdそれぞれ、図
46と同様に以下の内容を表している。
【0517】第五段目は、本実施形態のシステムストリ
ームSSbおよびシステムストリームSScおよびシス
テムストリームSSdの構成を示している。システムス
トリームSSbは、ビデオストリームSSbvおよびオ
ーディオストリームSSbaより構成され、システムス
トリームSScは、ビデオストリームSScvおよびオ
ーディオストリームSScaより構成され、システムス
トリームSSdは、ビデオストリームSSdvおよびオ
ーディオストリームSSdaより構成される。
【0518】第四段目は、システムストリームSSbお
よびシステムストリームSScおよびシステムストリー
ムSSdから取り出した、オーディオストリームSSb
aおよびオーディオストリームSScaおよびオーディ
オストリームSSdaのオーディオパケット列を示して
いる。
【0519】第三段目は、オーディオストリームSSb
aおよびオーディオストリームSScaおよびオーディ
オストリームSSdaを従来と同様のDVDデコーダD
CDに入力した時の、オーディオバッファ2800にお
けるデータ入出力を示している。
【0520】第二段目は、システムストリームSSbお
よびシステムストリームSScおよびシステムストリー
ムSSdから取り出したビデオストリームSSbvおよ
びビデオストリームSScvおよびビデオストリームS
Sdvのビデオパケット列を示している。
【0521】第一段目は、ビデオストリームSSbvお
よびビデオストリームSScvおよびビデオストリーム
SSdvを従来と同様のDVDデコーダDCDに入力し
た時の、ビデオバッファにおけるデータ入出力を示てい
る。
【0522】システムストリームSScおよびシステム
ストリームSSd先頭において、オーディオストリーム
SSca先頭の数オーディオフレームと、オーディオス
トリームSSda先頭の数オーディオフレームは、同一
内容のオーディオである。
【0523】また、システムストリームSSbは、同図
に示すように、DVDデコーダDCDに入力した時の、
ビデオストリームSSbvおよびオーディオストリーム
SSbaの各々のバッファへの入力終了時刻の差は小さ
く、最大でも2オーディオフレーム再生時間以下であ
る。
【0524】また、システムストリームSScは、同図
に示すように、DVDデコーダDCDに入力した時の、
ビデオストリームSScvおよびオーディオストリーム
SScaの各々のバッファ2600及び2800への入
力開始時刻の差は小さく、最大でも2オーディオフレー
ムの再生時間以下である。
【0525】また、システムストリームSSdは、同図
に示すように、DVDデコーダDCDに入力した時の、
ビデオストリームSSdvおよびオーディオストリーム
SSdaの各々のバッファへの入力開始時刻の差は小さ
く、最大でも2オーディオフレームの再生時間以下であ
る。
【0526】図48で示した本発明の実施形態のシステ
ムストリームSSbとシステムストリームSScまたは
システムストリームSSdを接続して、連続再生した時
のビデオバッファのデータ入出力は図44と同様、すな
わち図44のシステムストリームSSaが、図48のシ
ステムストリームSSbに相当し、図44のシステムス
トリームSSbが図48のシステムストリームSScま
たはシステムストリームSSdに相当する。
【0527】また、システムストリームSSbとシステ
ムストリームSSdを図26に示すDVDデコーダDC
Dを用いて、連続再生した時も同様であり、ビデオバッ
ファのアンダーフローは発生しない。従って、本実施形
態のシステムストリームSSbと、システムストリーム
SScまたはシステムストリームSSdを接続して連続
再生を行なった場合、シームレス再生が実現できる。
【0528】また、本実施形態のシステムストリームS
SbおよびシステムストリームSScおよびシステムス
トリームSSdの作成方法は、図46で示した方法と同
様である。
【0529】図46に示した方法に基づいて作成された
システムストリームSSb、システムストリームSS
c、システムストリームSSdは、図48に示すデータ
構成となり、図26に示すDVDデコーダDCDにおい
て、シームレス再生が実現できる。
【0530】また、図46のオーディオフレーム移動で
説明したようにSSb末尾におけるビデオパケットとオ
ーディオパケットの入力終了時刻の差は最大でも2オー
ディオフレーム再生時間であり、SScおよびSSd先
頭におけるビデオパケットとオーディオパケットの入力
開始時刻の差は最大でも2オーディオフレーム再生時間
である。
【0531】また、オーディオストリームSSbaから
移動するオーディオフレームを移動先のオーディオスト
リームSScaおよびオーディオストリームSSdaに
接続する時に、オーディオ再生の停止、即ちオーディオ
再生ギャップを設けて接続することで、再生経路毎に異
なるビデオ再生時間とオーディオ再生時間の差は、異な
るPGC間で共有化されないシステムストリーム内で、
前述の再生ギャップ情報をもとに補正する事ができるた
め、前後で接続するシステムストリーム間での処理に影
響を及ぼさないようにできる。
【0532】図49は、本実施形態における再生経路毎
に異なるビデオ再生時間とオーディオ再生時間の差を示
す図である。同図において、Tbはオーディオ移動前の
成人用タイトルおよび未成年用タイトル共通部末尾で
の、ビデオおよびオーディオの再生終了時刻の時間差で
あり、Tcはオーディオ移動前の成人用タイトル先頭で
の、ビデオおよびオーディオの再生開始時刻の時間差で
あり、Tdはオーディオ移動前の未成年用タイトル先頭
での、ビデオおよびオーディオの再生開始時刻の時間差
である。
【0533】分岐後の異なる再生経路間において、少な
くともーつの再生経路のビデオおよびオーディオの再生
開始時刻の時間差を、分岐前のビデオおよびオーディオ
の再生終了時刻の時間差に合わせることは可能である。
本実施形態ではTb=Tc、Tb<Tdと仮定し以降説
明を行なう。
【0534】分岐後の成人用タイトルでは、Tb=Tc
であるから、成入用タイトルおよび子供用タイトル共通
部から移動するオーディオフレームを、オーディオ再生
ギャップなく成人用タイトル先頭に接続をする。
【0535】接続後、システムストリームSSb及びシ
ステムストリームSScは、接続時のシームレス再生を
可能とするために、システムストリームSSbからシス
テムストリームSScへのオーディオデータの移動を伴
う本発明のシステムエンコードストリームの第1の作成
方法で、システムストリーム化を行う。
【0536】システムストリームの作成手順は、図46
のシステムストリームSSa、SSbを図49のシステ
ムストリームSSbとSScに置き換えて、システムス
トリームを作成した場合と同様であるので、詳細な説明
は省略する。
【0537】分岐後の未成年用タイトルでは、Tb<T
dであるから、成人用タイトルおよび未成年用タイトル
共通部から移動するオーディオフレームを、Td−Tb
だけのオーディオ再生ギャップを設けて未成年用タイト
ル先頭に接続をする。
【0538】接続後、システムストリームSSb及びシ
ステムストリームSSdは、接続時のシームレス再生を
可能とするために、システムストリームSSbからシス
テムストリームSSdへのオーディオデータの移動を伴
う本発明のシステムエンコードストリームの第1の作成
方法で、システムストリーム化を行う。
【0539】システムストリームの作成手順は、図46
のシステムストリームSSa、SSbを図49のシステ
ムストリームSSb、SSdに置き換えシステムストリ
ームを作成した場合と同様であるので、詳細な説明は省
略する。
【0540】この時、オーディオ再生ギャップ前後のオ
ーディオフレームが同一パケット内に収まらないように
パケット化を行なう。これによりオーディオ再生ギャッ
プ直後のオーディオフレームの再生開始時刻であるA−
PTS(オーディオ再生停止時間を含んだオーディオフ
レームの再生開始時刻)をシステムストリーム中に明記
することが可能になる。
【0541】また、オーディオ再生ギャップ直前のオー
ディオフレームを有するパケットは、必然的に小さいサ
イズになるので、パック化する時、パディングパケット
を利用して1パック2048バイトの固定長に合わせ
る。
【0542】本実施形態のシステムストリームSSdに
存在するオーディオ再生ギャップに関して、図20に示
すナブパックNV中のオーディオ再生停止時刻1(VO
STPPTM1)に子供用タイトルのオーデ
ィオ再生ギャップ直前のオーディオフレーム再生終了時
刻を記述し、DSIパケット中のオーディオ再生停止時
間1(VOBGAPLEN1)にオーディオ再
生ギャップ時間Td−Tbを記述して、オーディオ再生
ギャップ情報をシステムストリーム内に挿入する。
【0543】また、オーディオ再生ギャップが存在しな
い場合、オーディオ再生停止時間1に“0”を記述して
おくことで、オーディオ再生ギャップが無いことを識別
することが可能である。
【0544】以上の処理により、再生経路毎に異なるビ
デオ再生時間とオーディオ再生時間の時間差は、異なる
PGC間で共有化されないシステムストリーム内のオー
ディオ再生ギャップとすることが可能である。
【0545】また、このオーディオ再生ギャップに関す
る情報を再生制御情報であるナブパックNV中に記述す
ることで、オーディオ再生ギャップおよびオーディオ再
生ギャップに関する情報全てをーつのシステムストリー
ム内に収めることが可能である。
【0546】また、オーディオ再生ギャップおよびオー
ディオ再生ギャップ情報を一つのシステムストリーム内
に収めたことで、オーディオ再生ギャップをシステムス
トリーム内で移動させることが可能になる。これによ
り、オーディオ再生ギャップを無音部のような聴覚上の
支障が少ない場所に移動させることができ、よりシーム
レスな接続再生が実現できる。
【0547】次に、図50に、以上に説明したシステム
ストリーム作成を行う、図25で示したDVDエンコー
ダEDC内のシステムエンコーダ900内の詳細なブロ
ック図を示す。
【0548】図50に、図25に示すシステムエンコー
ダ900の詳細な構成を示す。システムエンコーダ90
0は、動画像、サブピクチャ、及びオーディオデータを
格納するエレメンタリストリーム格納器3301と動画
像のバッファ状態をシミュレーションするビデオ解析器
3302と、サブピクチャのバッファ状態をシミュレー
ションするサブピックチャ解析器3308と、オーディ
オのバッファ状態をシミュレーションするオーディオ解
析器3303と、オーディオの移動フレーム数を演算す
る移動量演算器3304と、動画像、サブピクチャ、お
よびオーディオをパケット化するパケット化器3305
と、パケットの列びを決めるマルチプレクサ3306
と、パケットのパック化を行ないシステムストリーム化
するパック化器3307から構成される。
【0549】エレメンタリストリーム格納器3301
は、図26に示すビデオストリームバッファ400、サ
ブピクチャストリームバッファ600、及びオーディオ
ストリームバッファ800に接続されて、エレメンタリ
ストリームを格納する。更にエレメンタリストリーム格
納器3301は、更にパケット化器3305に接続され
ている。
【0550】同様に、ビデオ解析器3302は、ビデオ
ストリームバッファ400に接続されおり、ビデオエン
コードストリームSt27の供給を受けて、動画像のバ
ッファ状態をシミュレーションし、シュミレーション結
果を移動量演算器3304及びマルチプレクサ3306
に供給する。同様に、オーディオ解析器3303はオー
ディオストリームバッファ800に接続されており、オ
ーディオエンコードストリームSt31の供給をうけ
て、オーディオのバッファ状態をシミュレーションし、
シュミレーション結果を移動量演算器3304及びマル
チプレクサ3306に供給する。一方、サブピックチヤ
解析器3308はサブピクチャストリームバッファ60
0に接続されており、調時サブピクチャエンコードスト
リームSt29の供給をうけてサブピクチャのバッファ
状態をシュミレーションし、シュミレーション結果を移
動量演算器3304及びマルチプレクサ3306に供給
する。
【0551】移動量演算器3304は、これらのシミュ
レートされたバッファ状態に基づいて、オーディオの移
動量(オーディオフレーム数)およびオーディオ再生ギ
ャップ情報を演算して、演算結果をパケット化器330
5及びマルチプレクサ3306に供給する。移動量演算
器3304は、先行シーンからのオーディオデータの移
動量MFApl、先行シーンへのオーディオデータ移動
量MFAp2、先行シーンへの1GOP分のビデオデー
タの移動量MGVp、後続シーンからの1GOP分のビ
デオデータの移動量MGVf、後続シーンへのオーディ
オデータの移動量MFAfl、び、後続シーンからのオ
ーディオデータの移動量MFAf2を算出する。
【0552】パケット化器3305は、移動量演算器3
304により演算されたオーディオ移動量に従い、エレ
メンタリストリーム格納器3301に格納されている動
画像、サブピクチャ、及びオーディオデータから、それ
ぞれ、ビデオパケット、サブピクチャパケットおよびオ
ーディオパケットを作成し、また、再生制御情報である
ナブパックNVも作成する。この時、ナブパックNV中
にオーディオ再生ギャップを記述する。
【0553】マルチプレクサ3306は、ビデオ解析器
3302およびオーディオ解析器3303によりシミュ
レーションされたビデオおよびオーディオのバッファ状
態と、オーディオ再生ギャップ情報より移動量演算器3
304は、ビデオパケットおよびオーディオパケットお
よびナブパックNVの列び変え、つまりマルチプレクス
を行なう。パック化手段3307は、パケットのパック
化およびシステムヘッダの付加などを行ないシステムス
トリームを作成する。
【0554】なお、以上に説明した本実施形態に於ける
システムエンコーダ900の動作については、図53を
参照して後で詳しく説明する。
【0555】本実施形態は結合によるシステムストリー
ムの接続に関するものである。本実施形態における光デ
ィスクの物理構造、光ディスク全体のデータ構造、DV
DデコーダDCDに関しては、既に説明したので、ここ
では説明を省略する。
【0556】本実施形態では、簡単のために、1つのビ
デオストリームと、1つのオーディオストリームのみを
用いて説明する。
【0557】図51は、本実施形態の光ディスクMに記
録されたパレンタルシステムストリームSSc及びSS
dの末尾および、後続の共通システムストリームシステ
ムストリームSSeの先頭の構成を示す図である。本図
の場合も、先に図48を用いて説明した、パレンタルス
トリームが後続シーンの場合と基本的に同様である。
【0558】同図において、パレンタルシステムストリ
ームSSc、及びSSdのいずれか一方と共通システム
ストリームSSeとが、同一の時間軸(横方向)を基準
に配置されている。システムストリームSSb、SS
c、及びSSdそれぞれ、図46と同様に以下の内容を
表している。
【0559】第五段目は、本実施形態のシステムストリ
ームSScおよびシステムストリームSSdおよびシス
テムストリームSSeの構成を示しており、システムス
トリームSScは、ビデオストリームSScvおよびオ
ーディオストリームSScaより構成され、システムス
トリームSSdは、ビデオストリームSSdvおよびオ
ーディオストリームSSdaより構成され、システムス
トリームSSeは、ビデオストリームSSevおよびオ
ーディオストリームSSeaより構成される。
【0560】第四段目は、システムストリームSScお
よびシステムストリームSSdおよびシステムストリー
ムSSeから取り出した、オーディオストリームSSc
aおよびオーディオストリームSSdaおよびオーディ
オストリームSSeaのオーディオパケット列を示して
いる。
【0561】第三段目は、オーディオストリームSSc
aおよびオーディオストリームSSdaおよびオーディ
オストリームSSeaを従来と同様のDVDデコーダD
CDに入力した時の、オーディオバッファにおけるデー
タ入出力を示している。
【0562】第二段目は、システムストリームSScお
よびシステムストリームSSdおよびシステムストリー
ムSSeから取り出したビデオストリームSScvおよ
びビデオストリームSSdvおよびビデオストリームS
Sevのビデオパケット列を示している。
【0563】第一段目は、ビデオストリームSScvお
よびビデオストリームSSdvおよびビデオストリーム
SSevを従来と同様のDVDデコーダDCDに入力し
た時の、ビデオバッファにおけるデータ入出力を示して
いる。
【0564】システムストリームSScおよびシステム
ストリームSSd末尾において、少なくともビデオスト
リームSScv末尾のIGOPと、ビデオストリームS
Sdv末尾のIGOPは、同一内容の動画像であるる。
【0565】またシステムストリームSScおよびシス
テムストリームSSd末尾において、オーディオストリ
ームSSca末尾の数オーディオフレームと、オーディ
オストリームSSda末尾の数オーディオフレームは、
同一内容のオーディオである。
【0566】また、システムストリームSScは、図中
に示すように、DVDデコーダDCDに入力した時の、
ビデオストリームSScvおよびオーディオストリーム
SScaの各々のバッファへの入力終了時刻の差は小さ
く、最大でも2オーディオフレーム再生時間以下であ
る。
【0567】また、システムストリームSSdは、図中
に示すように、DVDデコーダDCDに入力した時の、
ビデオストリームSSdvおよびオーディオストリーム
SSdaの各々のバッファへの入力終了時刻の差は小さ
く、最大でも2オーディオフレーム再生時間以下であ
る。
【0568】また、システムストリームSSeは、図中
に示すように、DVDデコーダDCDに入力した時の、
ビデオストリームSSevおよびオーディオストリーム
SSeaの各々のバッファへの入力開始時刻の差は小さ
く、最犬でも2オーディオフレーム再生時間以下であ
る。
【0569】図51で示した本発明の実施形態のシステ
ムストリームSScまたはシステムストリームSSdと
システムストリームSSeを接続して、連続再生した時
のビデオバッファのデータ入出力は図44と同様、すな
わち図44のシステムストリームSSaが、図51のシ
ステムストリームSScまたはシステムストリームSS
dに相当し、図44のシステムストリームSSbが図4
8のシステムストリームSSeに相当する。
【0570】従って、本実施形態のシステムストリーム
SScまたはシステムストリームSSdと、システムス
トリームSSeを接続して連続再生を行なった場合、シ
ームレス再生が実現できる。
【0571】また、本実施形態のシステムストリームS
ScおよびシステムストリームSSdおよびシステムス
トリームSSeの作成方法は、図47で示した第2の作
成方法を適用する。図47のシステムストリームSSa
を図51のシステムストリームSSc及びSSdとし
て、図47のシステムストリームSSbを図51のシス
テムストリームSSeと置き換えて、同様にシステムス
トリームを作成する事ができる。システムストリームの
生成方法については、既に図47を参照して説明した方
法と同様である。
【0572】以上の方法により作成されたシステムスト
リームSSc、システムストリームSSd、システムス
トリームSSeは、図51に示すデータ構成となり、図
26に示すDVDデコーダDCDにおいて、シームレス
再生が実現できる。
【0573】また、図46のオーディオフレーム移動で
説明したようにSScおよびSSd末尾におけるビデオ
パケットとオーディオパケットの入力終了時刻の差は最
大でも2オーディオフレーム再生時間であり、SSe先
頭におけるビデオパケットとオーディオパケットの入力
開始時刻の差は最大でも2オーディオフレーム再生時間
である。
【0574】また、オーディオストリームSSeaから
移動するオーディオフレームを、移動先のオーディオス
トリームSScaおよびオーディオストリームSSda
に接続する時に、オーディオ再生の停止、即ちオーディ
オ再生ギャップを設けて接続することで、再生経路間で
異なるビデオ再生時間とオーディオ再生時間の差は、異
なるPGC間で共有されないシステムストリーム内に閉
じ込めることが可能である。
【0575】図52は、本実施形態における再生経路毎
に異なるビデオ再生時間とオーディオ再生時間の差を示
す図である。同図において、Teはオーディオ移動前の
成人用タイトルおよび未成年用タイトル共通部先頭で
の、ビデオおよびオーディオの再生開始時刻の時間差で
あり、Tc‘はオーディオ移動前の大人用タイトル末尾
での、ビデオおよびオーディオの再生終了時刻の時間差
であり、Td’はオーディオ移動前の未成年用タイトル
末尾での、ビデオおよびオーディオの再生終了時刻の時
間差である。
【0576】結合前の異なる再生経路間において、少な
くともーつの再生経路のビデオおよびオーディオの再生
終了時刻の時間差を、結合後のビデオおよびオーディオ
の再生開始時刻の時間差に合わせることは可能である。
本実施形態ではTe=Tc‘、Te<Td’と仮定し以
降説明を行なう。
【0577】結合前の成人用タイトルでは、Te=Tc
‘であるから、成人用タイトルおよび未成年用タイトル
共通部から移動するオーディオフレームを、オーディオ
再生ギャップなく未成年用タイトル末尾に接続をする。
接続後、図中で示したようにシステムストリーム化を行
なう。
【0578】結合前の未成年用タイトルでは、Td‘<
Teであるから、成人用タイトルおよび未成年用タイト
ル共通部から移動するオーディオフレームを、Te−T
d’だけのオーディオ再生ギャップを設けて子供用タイ
トル末尾に接続をする。
【0579】接続後、システムストリームSSc及びシ
ステムストリームSSdとシステムストリームSSe
は、接続時のシームレス再生を可能とするために、シス
テムストリームSSeからシステムストリームSSc及
びシステムストリームSSdへのビデオエンコードスト
リーム、オーディオデータの移動を伴う本発明のシステ
ムエンコードストリームの第2の作成方法で、システム
ストリーム化を行う。
【0580】システムストリームの作成手順は、図47
のシステムストリームSSaを図51のシステムストリ
ームSSc及びSSd、図47のシステムストリームS
Sbを図51のシステムストリームSSeに置き換え
て、システムストリームを作成した場合と同様であるの
で、詳細な説明は省略する。
【0581】この時、オーディオ再生ギャップ前後のオ
ーディオフレームが同一パケット内に収まらないように
パケット化を行なう。これによりオーディオ再生ギャッ
プ直後のオーディオフレームの再生開始時刻であるA−
PTS(オーディオ再生停止時間を含んだオーディオフ
レームの再生開始時刻)をシステムストリーム中に明記
することが可能になる。また、オーディオ再生ギャップ
直前のオーディオフレームを有するパケットは、必然的
に小さいサイズになるので、パック化する時、パディン
グパケットを利用して1パック2048バイトの固定長
に合わせる。
【0582】本実施形態のシステムストリームdに存在
するオーディオ再生ギャップに関して、図20に示すナ
ブパックNV中のオーディオ再生停止時刻2(VOB
STPPTM2)に子供用タイトルのオーディオ
再生ギャップ直前のオーディオフレーム再生終了時刻を
記述し、DS1パケット中のオーディオ再生停止時間2
(VOBGAPLEN2)にオーディオ再生ギ
ャップ時間Te−Td‘を記述して、オーディオ再生ギ
ャップ情報をシステムストリーム内に挿入する。
【0583】また、オーディオ再生ギャップが存在しな
い場合、オーディオ再生停止時間2に“0”を記述して
おくことで、オーディオ再生ギャップが無いことを識別
することが可能である。
【0584】以上の処理により、再生経路毎に異なるビ
デオ再生時間とオーディオ再生時間の時間差は、異なる
PGC間で共有化されないシステムストリーム内のオー
ディオ再生ギャップとすることが可能である。
【0585】また、このオーディオ再生ギャップに関す
る情報を再生制御情報であるナブパックNV中に記述す
ることで、オーディオ再生ギャップおよびオーディオ再
生ギャップに関する情報全てをーつのシステムストリー
ム内に収めることが可能である。
【0586】また、オーディオ再生ギャップおよびオー
ディオ再生ギャップ情報をーつのシステムストリーム内
に収めたことで、オーディオ再生ギャップをシステムス
トリーム内で移動させることが可能になる。これによ
り、オーディオ再生ギャップを無音部のような聴覚上の
支障が少ない場所に移動させることができ、オーディオ
バッファをアンダーフローさせないようにするシームレ
スデータ再生を可能にすると共に、データの連続性が人
間にとって重要なオーディオのシームレス情報再生をも
可能にする事ができる。
【0587】以上に説明したシステムストリーム作成
は、図25で示したDVDエンコーダEDC内のシステ
ムエンコーダ900内の詳細なブロック図である図50
を用いて前述したように作成する。
【0588】次に、以上説明したシステムストリーム生
成フローを、図34のDVDエンコーダフロー内のステ
ップ#2200のシステムエンコーダのサブフローを以
下に説明する。システムエンコーダのフローチャート 図53を参照して、システムエンコーダの動作を説明す
る。
【0589】ステップ#307002では、先行VOB
シームレス接続フラグVOBFsbに基づいて、先行
シーンとの接続条件が評価される。先行シーンとの接続
が非シームレス接続、つまりVOBFsb≠1、と判
断されればステップ#307010へ進む。
【0590】ステップ#307010では、図50の移
動量演算器3304において、VOBFsb≠1の情
報に基づいて、先行シーンからのオーディオデータの移
動量MFApl、つまり移動オーディオフレーム数、を
“0”としてステップ#307014へ進む。
【0591】ー方ステップ#307002で、先行シー
ンとの接続がシームレス接続、つまりVOBFsb=
1、と判断されれば、ステップ#307004へ進む。
【0592】ステップ#307004では、先行シーン
がマルチシーンかどうかの評価を行う。先行シーンがマ
ルチシーンでなければステップ#307012へ進み、
先行シーンがマルチシーンであればステップ#3070
06へ進む。
【0593】ステップ#307012では、先行シーン
からのオーディオデータの移動量MFAplを算出し、
ステップ#307014へ進む。尚、本ステップに於け
るオーディオデータの移動量MFAplの算出方法につ
いて、本フローチャートの各ステップ#の説明のあと
に、図54を参照して詳しく説明する。
【0594】ステップ#307006では、先行シーン
へのIGOP分のビデオデータの移動量MGVpを算出
し、ステップ#307008へ進む。先行シーンがマル
チシーンの場合には、前述のステップ#37012のよ
うにー意にオーディオデータの移動量の算出ができな
い。従って、該シーンの先頭から、先行シーンへの1G
OP分のビデオデータの移動量を算出する。
【0595】ステップ#307008では、先行シーン
へのオーディオデータ移動量MFAp2を算出し、ステ
ップ#307014へ進む。尚、本ステップに於けるオ
ーディオデータの移動量MFAp2の算出方法につい
て、本フローチャートの各ステップ#の説明のあとに、
図55を参照して詳しく説明する。
【0596】ステップ#307014では、後続VOB
シームレス接続フラグVOBFsfに基づいて、後続
シーンとシームレス接続かどうかが評価される。後続シ
ーンと非シームレス接続、つまりVOBFsf≠1で
あればステップ#307022へ進む。一方、後続シー
ンとシームレス接続、つまりVOBFsf=1であれ
ばステップ#307016へ進む。
【0597】ステップ#307022では、図50の移
動量演算器3304において、VOBFsf≠1の情
報に基づいて、後続シーンへのオーディオデータの移動
量MFAflを“0”としてステップ#307026へ
進む。
【0598】ステップ#307016では、マルチシー
ンフラグVOBFpに基づいて、後続シーンがマルチ
シーンかどうかが評価される。後続シーンが非マルチシ
ーン、つまりVOBFp≠1であればステップ#30
7024へ進む。後続シーンがマルチシーン、つまりV
OBFp=1であれば、ステップ#307018へ進
む。
【0599】ステップ#307024では、後続シーン
へのオーディオデータの移動量MFAflを算出して、
ステップ#307026へ進む。なお、本ステップに於
ける後続シーンへのオーディオデータの移動量算出方法
は、ステップ#307012にて行われている方法と同
様である。
【0600】ステップ#307018では、後続シーン
からのIGOP分のビデオデータの移動量MGVfを算
出し、ステップ#307020へ進む。
【0601】ステップ#307020では、後続シーン
からのオーディオデータの移動量MFAf2を算出し
て、ステップ#307026へ進む。なお、本ステップ
に於ける後続シーンからのオーディオデータの移動量算
出方法は、ステップ#307008にて行われている方
法と同様である。
【0602】ステップ#307026では、先行シーン
のオーディオとビデオの終了時刻よりオーディオ再生停
止時刻1VOBSTPPTM1、およびオーデ
ィオ再生停止期間1VOBGAPLEN1を算
出し、ステップ#307028へ進む。
【0603】ステップ#307028では、後続シーン
のオーディオとビデオの開始時刻よりオーディオ再生停
止時刻2VOBSTPPTM2及び、オーディ
オ再生停止期間2VOBGAPLEN2を算出
し、ステップ#307030へ進む。
【0604】ステップ#307030では、オーディオ
の移動量を含めオーディオデータのパケット化を行い、
ステップ#307032へ進む。
【0605】ステップ#307032では、ビデオを移
動量を含めビデオデータのパケット化を行い、ステップ
#307034へ進む。
【0606】ステップ#306034では、ナブパック
NV生成を行いオーディオ停止時刻1オーディオ停止期
間1、オーディオ停止時刻2およびオーディオ停止期間
2を記録し、ステップ#307036へ進む。
【0607】ステップ#307036では、ビデオパッ
クV、オーディオパックAおよびナブパックNVのマル
チプレクス処理を行う。
【0608】このように、前後の接続条件により、ビデ
オおよびオーディオデータをシーン間で移動し、システ
ムエンコードを行う。
【0609】図54を参照して、ステップ#30701
2の詳細を説明する。video1は、DVDデコーダDC
Dのビデオバッファ2600内に於ける、先行シーンの
終端部でのビデオバッファ量の推移を示す。video2
は、同様に該シーンの先頭におけるビデオバッファ26
00でのバッファ量の推移を示す。
【0610】尚、video1およびvideo2はそれぞれ、接
続する前のビデオバッファの状態を示している。VDT
Sはvideo2中の最初にデコードする時刻を示す。tv
はvideo2の転送を開始する時刻であり、以下に示す式
1により算出できる。尚、式1において、vbvdelayは
ビデオバッファへの入力開始から、デコードを開始する
までの時間を定義しており、ビデオバッファへの入力開
始後、vbvdelay時間後にデコードを開始すれば、以降
のデコード処理においてビデオバッファが破綻(アンダ
ーフロー)しないことを保証できる。
【0611】 tv=VDTSvbvdelay ・・・(式1) audio1は先行シーンの終端におけるオーディオフレー
ムの転送の様子を示しており、af1、af2、af3、af4
はaudio1に含まれるオーディオフレームを示す。ここ
でオーディオフレームは符号化の処理単位であり、一定
時間分(Af)のオーディオデータから構成される。
【0612】audio2は該シーンの先頭におけるオーデ
ィオフレームの転送の様子を示しており、af5、af6は
audio2に含まれるオーディオフレームを示す。
【0613】APTSはaudio2のオーディオを最初に
再生する時刻を示す。
【0614】同図において、時刻tvから時刻APTS期
間に転送されるオーディオフレーム(af3、af4)すな
わち、video2の転送開始以降に転送されるaudio1に属
するオーディオフレーム数(Amove)MFAplを以下
に示す式2に基づいて算出する。
【0615】Amove=(APTS-tv-Af)/Af ・・・式2 このように、先行シーンからのオーディオデータの移動
量(オーディオフレーム数)を算出する。
【0616】図55を参照して、ステップ#30700
8の詳細を説明する。video1は、先に説明した図54
と同様、先行シーンの終端におけるビデオバッファ量の
推移を示す。video2は該シーンの先頭におけるビデオ
バッファ量の推移を示す。尚、video1およびvideo2は
それぞれ、接続する前のビデオバッファの状態を示して
いる。VDTSはvideo2中の最初にデコードする時刻
を示す。GOPmoveは前述のステップ#307006
で移動するIGOP分のビデオデータGMVpである。
tvはGOPmove分のGOPを移動した後のvideo2の
転送を開始する時刻でありー意に算出できる。
【0617】audio1は先行シーンの終端におけるオー
ディオフレームの転送の様子を示しており、af1、af
2、af3、af4はaudio1に含まれるオーディオフレー
ムを示す。ここでオーディオフレームは符号化の処理単
位であり、一定時間分(Af)のオーディオデータから構
成される。
【0618】audio2は該シーンの先頭におけるオーデ
ィオフレームの転送の様子を示しており、af5、af6、
af7はaudio2に含まれるオーディオフレームを示す。
【0619】APTSはaudio2のオーディオを最初に
再生する時刻を示す。
【0620】同図において、時刻APTSから時刻tvの
期間に転送されるオーディオフレーム(af5、af6、af
7)すなわち、GOPmove分のGOPを移動した後の
video2の転送開始以前に転送されるaudio2に属するオ
ーディオフレーム数(Amove)MFAplを、以下に示
す式3に基づいて算出する。
【0621】 Amove=(tv−APTS+2Af)/Af ・・・式3 このように、先行シーンへのオーディオデータの移動量
(オーディオフレーム数)を算出する。オーディオギャップ再生処理 本実施形態で用いるDVDデコーダDCDの基本構成は
図26に示す通りであるが、同期制御部2900は、図
3073に示すようなオーディオ再生ギャップを処理す
るための構成をとっている。
【0622】図56に、図26の同期制御部2900の
本発明における詳細なブロック図を示す。図において、
同期制御部2900は、STC生成部2950、オーデ
ィオデコーダ制御部2952、オーディオデコーダ制御
情報格納部2954から構成される。
【0623】STC生成部2950は、デコードシステ
ム制御部2300により、設定されたSCR値に基づい
て、デコード制御のための基準クロックであるSTCを
生成する。
【0624】オーディオデコーダ制御部2952は、S
TC生成部2950からのSTC値及びオーディオデコ
ード制御情報格納部2954からの制御情報に基づき、
オーディオデコーダ3200のデコード開始と停止を制
御する。
【0625】オーディオデコーダ制御情報格納部295
4は、デコードシステム制御部2300により設定され
るオーディオデコード制御情報(VOBSTP
PTM、VOBGAPLEN)などのデータ値
を格納する。
【0626】以下、本発明を実現するブロック構成の動
作について、図26、図56を用いて説明する。
【0627】図26のDVDデコーダDCDの全体の動
作については、既に説明してあるので、説明は省略す
る。以下、本発明に関わる処理について説明する。
【0628】図26において、デコードシステム制御部
2300は、ナブパックNV中のDSIパケット中のオ
ーディオ再生停止時刻1VOBSTPPTM
1、オーディオ再生停止時間1VOBGAP
EN1、オーディオ再生停止時刻2VOBSTP
PTM2、オーディオ再生停止時間2VOB
APLEN2を読みだし、これら4つの情報をオーデ
ィオデコーダ再生停止情報として同期制御部2900内
のオーディオデコーダ再生停止情報格納部2954に格
納する。
【0629】オーディオデコーダ制御部2954は、S
TC生成部2950の時刻がオーディオデコーダ制御情
報格納部2954に格納されているオーディオ再生停止
時刻1VOBSTPPTM1とー致した場合、
オーディオデコーダ制御情報格納部2954に格納され
ているオーディオデコード再生停止時間1VOB
GAPLEN1の間オーディオデコーダ3200を停
止させる。同様に、STC生成部2950の時刻がオー
ディオデコーダ制御情報格納部2954に格納されてい
るオーディオ再生停止時刻2VOBSTPPT
M2とー致した場合、オーディオデコーダ制御情報格納
部2954に格納されているオーディオデコード再生停
止時間2VOBGAPLEN2の間オーディオ
デコーダ3200を停止させる。
【0630】以上のように同期制御部2900を、ST
C生成部2950、オーディオデコーダ再生停止制御部
2952、で構成する事により、共通シーンとの接続時
において、マルチシーン区間内のシステムストリーム内
に存在するオーディオ再生ギャップを処理することが可
能である。
【0631】本発明において、オーディオの再生ギャッ
プが発生するのは、図21において、パレンタルシーン
区間のシーン6、シーン7に相当するVOB6、VOB
7のー方または両方に発生する可能性がある。
【0632】以下、図60、図61、図62、図63、
図64を用いて、デコードシステム制御部2300にお
ける本発明のデコード処理について簡単に説明し、更に
図57を用いて、本発明におけるオーディオデコーダ制
御部2952の処理について説明する。
【0633】図60に、DVDデコーダDCDでDVD
内のマルチメディアビットストリームMBSから、ユー
ザの選択によりタイトルを抽出され、ステップ#310
214で、選択されたタイトルを再生するためのプログ
ラムチェーンVTSPGC#iをデコードシステム制
御部2300で抽出し、ステップ#310216で、抽
出したプログラムチェーンVTSPGC#Iに基づい
て再生する。図60の詳細な説明は既におこなっている
ので省略する。
【0634】図61に、ステップ#310216のプロ
グラムチェーンVTSPGC#Iの再生について示し
ている。ステップ#31030で、図58のデコードシ
ステムテーブルを設定し。ステップ#31032のスト
リームバッファ2400への転送処理とステップ#31
034のストリームバッファ内のデータデコード処理を
並列に動作する。ステップ#31032はセル再生情報
PBI#jに基づいて処理される。図61の詳細な
説明は既におこなっているので省略する。
【0635】図62で、セル再生情報CPBI#j毎
の処理であるステップ#31032の処理の詳細を説明
する。図において、ステップ#31040で、本実施形
態はパレンタル制御であるので、ステップ#31044
に進む。図62の詳細な説明は既におこなっているので
省略する。
【0636】図63で、非マルチアングル、すなわちパ
レンタル制御のセルの処理ステップ#31044での処
理を説明する。図において、ステップ#31050で
は、本実施形態はシームレス接続のパレンタル制御はイ
ンターリーブブロック内への配置であるので、ステップ
#31052に進む。図63の詳細な説明は既におこな
っているので省略する。
【0637】図64で、ステップ#31052での処理
を説明する。図において、ステップ#31062で、図
20に示すナブパックNVデータ中のDSIパケットデ
ータからオーディオ再生停止時刻1VOBSTP
PTM1、オーディオデコード再生停止時間1VOB
GAPLEN1、オーディオ再生停止時刻2V
OBSTPPTM2、オーディオデコード再生
停止時間2VOB GAPLEN2、をテーブル
データとして抽出し、更に図56のオーディオデコード
制御情報格納部2954に格納し、ステップ#3106
4へ進み、VOBのデータ転送を継続し、ステップ#3
1066において、インターリーブブロック内のインタ
ーリーブユニットを全て転送し終わったら処理を終了す
る。
【0638】次に図57をもちいて、図56のオーディ
オデコーダ制御部2952の処理フローについて説明す
る。
【0639】図において、ステップ#202301で
は、オーディオデコーダ制御部2952が、オーディオ
デコーダ制御情報格納部2954からオーディオ再生停
止時刻1(VOBSTPPTMI)を読みだ
し、STC生成部2950からのSTC値とー致してい
るかを比較し、一致する場合、すなわち“YES”の場
合にはステップ#202302へ進む。一方、一致しな
い場合、すなわち“NO”の場合は、ステップ#202
303へ進む。
【0640】ステップ#202302では、オーディオ
デコーダ制御情報格納部2954からオーディオ再生停
止時間1(VOBGAPLENI)を読みだ
し、この間オーディオデコーダ3200を停止させる。
【0641】ステップ#202303では、オーディオ
デコーダ制御部2952が、オーディオデコーダ制御情
報格納部2954からオーディオ再生停止時刻2(VO
STPPTM2)を読みだし、STC生成部
2950からのSTC値とー致しているかを比較し、一
致する場合、一致する場合、すなわち“YES”の場合
にはステップ#202304へ進む。一方、一致しない
場合、すなわち“NO”の場合は、ステップ#2023
01へ戻る。
【0642】ステップ#202304では、オーディオ
デコーダ制御情報格納部2954からオーディオ再生停
止時間2(VOBGAPLEN2)を読みだ
し、この間オーディオデコーダ3200を停止させる。
【0643】以上記したように、システムストリーム中
のナブパックNVデータ中のDSIパケットにオーディ
オデコーダの再生停止情報(VOBSTPPT
M、VOBGAPLEN)を記述し、そのオー
ディオ再生停止情報に従い、オーディオデコーダの制御
を行うオーディオデコーダ制御部2952およびオーデ
ィオデコーダ制御情報格納部2954を有する構成のD
VDデコーダDCDによって、パレンタル制御シーン、
すなわち図30で示すような、異なるPGC間で共有さ
れないシステムストリーム内に存在するオーディオ再生
ギャップの処理が可能となり、分岐および結合のような
複数の異なるシステムストリームと1つのシステムスト
リームが接続する場合に生じる、ビデオバッファまたは
オーディオバッファのアンダーフローによるビデオ再生
の停止(フリーズ)またはオーディオ再生の停止(ミュ
ート)などを防ぐことが可能である。
【0644】なお、本実施形態において、オーディオフ
レーム単位での移動を行ったが、オーディオフレームを
崩しての移動を行っても、システムストリームを接続し
て連続再生を行う場合、同様の効果が得られる。
【0645】また、本実施形態の作成方法2において、
GOP単位でのビデオデータの移動を行ったが、GOP
を崩しての移動を行っても、同様の効果が得られる。
【0646】また、上述の本実施形態による作成方法1
において、オーディオデータのみ移動を行ったが、ビデ
オデータを含めて接続前システムストリームから接続後
システムストリームへ移動を行っても、同様の効果が得
られる。
【0647】また、本実施形態において、1つのビデオ
ストリームと1つのオーディオストリームで説明を行っ
たが、本質的に制限されるものでない。
【0648】また、本実施形態において、パレンタルロ
ックなどの、ストーリーが分岐および結合する場合に関
して説明を行ったが、同一ストーリー中で異なる視点位
置から見た複数のビデオストリームからなるマルチアン
グルにおいても、本実施形態のシステムストリーム構成
を記録したマルチメディア光ディスクにおいてもシーム
レス再生が可能である。
【0649】また、本実施形態において、複数のシステ
ムストリームから1つのシステムストリームへ接続する
場合、即ち結合の場合、本実施形態の作成方法2を用い
るとしたが、異なるPGC間で共有されないシステムス
トリーム間で同ーのオーディオを使用した場合、本実施
形態の作成方法1を用いても、同様の効果が得られる。
【0650】また、本実施形態において、DVDを用い
て説明を行ったが、本実施形態と同様のデータ構造のシ
ステムストリームを記録した他の光ディスクにおいて
も、同様の効果が得られる。
【0651】また、本実施形態において、ビデオデータ
とオーディオデータのインターリーブ方法として、オー
ディオデータは次のデコードで使用されるデータとパケ
ット転送(約2キロバイト)による端数のみをデコード
時刻までに入力するとしたが、オーディオバッファがオ
ーバーフローを起こさない限り、即ち、オーディオデー
タの転送を行うようビデオデータとオーディオデータの
インターリーブを行った時でも、同様の効果が得られ
る。
【0652】また、本実施形態において、分岐部で発生
するオーディオ再生ギャップの情報をナブパックNV内
のオーディオ再生停止時刻1(VOBSTP
TM1)及びオーディオ再生停止時間1(VOB
GAPLEN1)に記録するとしたが、オーディオ再
生ギャップの情報をナブパックNV内のオーディオ再生
停止時刻2(VOBSTPPTM2)およびオ
ーディオ再生停止時間2(VOBGAPLEN
2)に記録しても良い。
【0653】また、本実施形態において、結合部で発生
するオーディオ再生ギャップの情報をナブパックNV内
のオーディオ再生停止時刻2(VOBSTP
TM2)及びオーディオ再生停止時間2(VOB
GAPLEN2)に記録するとしたが、オーディオ再
生ギャップの情報をナブパックNV内のオーディオ再生
停止時刻1(VOBSTPPTM1)およびオ
ーディオ再生停止時間1(VOBGAPLEN
1)に記録しても良い。
【0654】また、本実施形態において、システムスト
リーム内のビデオデータ及びオーディオデータの其々の
バッファへの入力終了時刻の差は、最大でも2オーディ
オフレーム再生時間としたが、ビデオエンコードをVB
R(可変ビットレート方式)で行い、接続前のビデオビ
ットレート(発生符号量)を下げることで、ビデオデー
タのバッファへの入力開始時刻を早めた場合も、同様の
効果が得られる。
【0655】また、本実施形態において、システムスト
リーム内のビデオデータ及びオーディオデータの其々の
バッファへの入力開始時刻の差は、最大でも2オーディ
オフレーム再生時間としたが、ビデオエンコードをVB
R(可変ビットレート方式)で行い、接続後のビデオビ
ットレート(発生符号量)を下げることで、ビデオデー
タのバッファへの入力終了時刻を遅めた場合も、同様の
効果が得られる。
【0656】また、本実施形態において、システムスト
リーム接続時のオーディオバッファの蓄積量を1オーデ
ィオフレームとしたが、オーディオバッファがオーバー
フローを起こさない限りでオーディオバッファの蓄積量
を変えた場合も、同様の効果が得られる。
【0657】また、本実施形態において、GOPの移動
を行ったが、接続するシステムストリーム間で、ビデオ
の入力ビットレートが異なる場合、移動対象となるGO
Pを、予め移動先のシステムストリーム内のビデオの入
力ビットレートに合わせてエンコードを行うことで、同
様の効果が得られる。
【0658】また、本実施形態において、圧縮されたビ
デオストリーム及びオーディオストリームの移動を行っ
たが、素材レベルでの移動を最初に行っても、同様の効
果が得られる。
【0659】また、本実施形態において、1GOPの移
動を行ったが、2GOP以上、即ち複数GOPとして
も、同様の効果が得られる。
【0660】以上説明したように、本発明によれば、シ
ステムストリーム先頭でのビデオパケットの入力開始時
刻とオーディオパケットの入力開始時刻の差が、オーデ
ィオバッファに蓄積可能なオーディオフレーム数+1オ
ーディオフレームの再生時間以下であり、また、システ
ムストリーム末尾でのビデオパケットの入力終了時刻と
オーディオパケットの入力終了時刻の差が、オーディオ
バッファに蓄積可能なオーディオフレーム数+1オーデ
ィオフレームの再生時間以下となるように、ビデオパケ
ットおよびオーディオパケットがインターリーブ記録さ
れたマルチメディア光ディスクにおいて、システムスト
リームを接続して連続再生を行なった時に、システムス
トリームの接続部で、ビデオ表示の停止(フリーズ)な
どが生じることなくー本のタイトルとして自然に再生す
ることが可能になるという効果がある。
【0661】特に、ストーリーの分岐、即ち一つのシス
テムストリームから複数のシステムストリームに接続す
る場合でも、一つのシステムストリームに接続する複数
のシステムストリーム間で、少なくとも先頭1オーディ
オフレーム以上同一内容のオーディオが記録されたマル
チメディア光ディスクにおいて、システムストリームを
接続して連続再生を行なった時に、システムストリーム
の接続部で、ビデオ表示の停止(フリーズ)などが生じ
ることなく一本のタイトルとして自然に再生することが
可能になるという効果がある。
【0662】また、ストーリーの結合、即ち複数のシス
テムストリームからーつのシステムストリームに接続す
る場合でも、一つのシステムストリームに接続する複数
のシステムストリーム間で、少なくとも先頭1動画像フ
レーム以上同一内容の動画像が記録されたマルチメディ
ア光ディスクにおいて、システムストリームを接続して
連続再生を行なった時に、システムストリームの接続部
で、ビデオ表示の停止(フリーズ)などが生じることな
くー本のタイトルとして自然に再生することが可能にな
るという効果がある。
【0663】再生制御情報にオーディオ再生ギャップ情
報を備え、このオーディオ再生ギャップ情報に従ってオ
ーディオデコーダの停止制御が可能なオーディオデコー
ダ再生停止制御部を有する構成のDVD再生装置によ
り、再生経路毎に異なるビデオ再生時間とオーディオ再
生時間の時間差により生じる、システムストリーム接続
部でのビデオバッファまたはオーディオバッファのアン
ダーフロー、即ち、ビデオ再生の停止(フリーズ)また
はオーディオ再生の停止(ミュート)などの問題を解決
できるという効果がある。
【0664】再生経路毎に異なるビデオ再生時間とオー
ディオ再生時間の時間差をオーディオ再生ギャップとし
て異なるPGC間で共有されない一つのシステムストリ
ーム中に入れることで、システムストリームの接続、即
ちシステムストリームに跨って生じる問題をーつのシス
テムストリーム内部の問題に置き換えることが可能にな
る。これにより、オーディオ再生ギャップ情報もシステ
ムストリーム内のDSIに収めることが可能であるか
ら、オーディオ再生ギャップおよびオーディオ再生ギャ
ップ情報ともーつのシステムストリーム内に収められ、
データ構造上シンプルな構成とすることが可能になる。
【0665】これによってシステムストリームの再利用
(共有化)が容易になるという効果がある。
【0666】また、オーディオ再生ギャップをーつのシ
ステムストリーム内に収めた為、オーディオ再生ギャッ
プをシステムストリーム内の自由な位置に移動可能にな
る。これにより無音部のような聴覚上の支障が少ない場
所にオーディオギャップを移動させることが可能になる
という効果がある。
【0667】産業上の利用可能性 以上のように、本発明にかかるビットストリームインタ
ーリーブで媒体に記録再生する方法及びその装置は、様
々な情報を搬送するビットストリームから構成されるタ
イトルをユーザーの要望に応じて編集して新たなタイト
ルを構成することができるオーサリングシステムに用い
るのに適しており、更に言えば、近年開発されたデジタ
ルビデオディスクシステム、いわゆるDVDシステムに
適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチメディアビットストリームのデータ構造
を示す図
【図2】オーサリングエンコーダを示す図
【図3】オーサリングデコーダを示す図
【図4】単一の記録面を有するDVD記録媒体の断面を
示す図
【図5】図4の拡大の断面を示す図
【図6】図5の拡大の断面を示す図
【図7】複数の記録面(片面2層型)を有するDVD記
録媒体の断面を示す図
【図8】複数の記録面(両面1層型)を有するDVD記
録媒体の断面を示す図
【図9】DVD記録媒体の平面図
【図10】DVD記録媒体の平面図
【図11】片面2層型DVD記録媒体の展開図
【図12】片面2層型DVD記録媒体の展開図
【図13】両面一層型DVD記録媒体の展開図
【図14】両面一層型DVD記録媒体の展開図
【図15】各デコーダの同期処理フローチャートを示す
【図16】VTSのデータ構造を示す図
【図17】システムストリームのデータ構造を示す図
【図18】システムストリームのデータ構造を示す図
【図19】システムストリームのパックデータ構造を示
す図
【図20】ナブパツクNVのデータ構造を示す図
【図21】DVDマルチシーンのシナリオ例を示す図
【図22】DVDのデータ構造を示す図
【図23】マルチアングル制御のシステムストリームの
接続を示す図
【図24】マルチシーンに対応するVOBの例を示す図
【図25】DVDオーサリングエンコーダを示す図
【図26】DVDオーサリングデコーダを示す図
【図27】VOBセットデータ列を示す図
【図28】VOBデータ列を示す図
【図29】エンコードパラメータを示す図
【図30】DVDマルチシーンのプログラムチェーン構
成例を示す図
【図31】DVDマルチシーンのVOB構成例を示す図
【図32】単一シーンのエンコードパラメータ生成フロ
ーチャートを示す図
【図33】マルチアングル制御の概念を示す図
【図34】(a)、(b)はエンコード制御フローチャ
ートを示す図
【図35】非シームレス切り替えマルチアングルのエン
コードパラメータ生成フローチャートを示す図
【図36】エンコードパラメータ生成の共通フローチャ
ートを示す図
【図37】シームレス切り替えマルチアングルのエンコ
ードパラメータ生成フローチャートを示す図
【図38】パレンタル制御のエンコードパラメータ生成
フローチャートを示す図
【図39】ビデオバッファ、オーディオバッファのデー
タ占有量の推移を示す図
【図40】マルチレイティッドタイトルストリームのー
例を示す図
【図41】システムストリームの接続例を示す図
【図42】ビデオとオーディオストリームのギャップを
示す図
【図43】オーディオのギャップがある場合のシステム
ストリームの接続例を示す図
【図44】システムストリームの接続例を示す図
【図45】システムストリームの接続例を示す図
【図46】分岐時のシステムストリームの作成例を示す
【図47】結合時のシステムストリームの作成例を示す
【図48】分岐時のシステムストリームの接続例を示す
【図49】分岐時オーディオストリームのギャップがあ
る場合の処理を示す図
【図50】システムエンコードのブロック図を示す図
【図51】結合時のシステムストリームの接続例を示す
【図52】結合時オーディオストリームのギャップがあ
る場合の処理を示す図
【図53】システムエンコードの動作フローチャートを
示す図
【図54】システムストリームの接続例を示す図
【図55】システムストリームの接続例を示す図
【図56】オーディオギヤツプを処理するためのブロッ
ク図を示す図
【図57】オーディオギヤップ処理のオーディオデコー
ダ制御部の動作フローチャートの例を示す図
【図58】デコードシステムテーブルを示す図
【図59】デコードテーブルを示す図
【図60】デコーダのフローチャートを示す図
【図61】PGC再生のフローチャートを示す図
【図62】ストリームバッファへのデータ転送のフロー
チャートを示す図
【図63】非マルチアングルのデコード処理フローチャ
ートを示す図
【図64】インターリーブ区間のデコード処理フローチ
ャートを示す図
【図65】連続ブロック区間のデコード処理フローチャ
ートを示す図
【図66】ストリームバッファ内のデータデコード処理
フローチャートを示す図
【図67】インターリーブブロック構成例を示す図
【図68】VTSのVOBブロック構成例を示す図
【図69】連続ブロック内のデータ構造を示す図
【図70】インターリーブブロック内のデータ構造を示
す図
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/85 H04N 5/92 H (72)発明者 津賀 一宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 濱坂 浩史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石原 秀志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中村 和彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 長谷部 巧 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C052 AA02 AB02 DD04 5C053 FA23 GA11 GB01 GB05 JA01 5D044 AB05 AB07 BC02 CC04 DE14 DE39 DE53 EF05 FG19 GK08 GK12 5D110 AA14 AA27 AA29 DA03 DA17 DB04 DC06 DE01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンピュータで読取可能な情報を搬送する
    ビットストリームを有する記録媒体であって、該記録媒
    体が、 1つのビデオフレームが圧縮されてエンコードされたビ
    デオデータを含むビデオパケットを複数集めた複数のビ
    デオパケットと、 前記1つのビデオフレームと時間長さにおいて異なる1
    つのオーディオフレームが圧縮されてエンコードされた
    オーディオデータを含むオーディオパケットを複数集め
    た複数のオーディオパケットと、 オーディオのプレゼンテーション時に、デコードされた
    オーディオデータに生じるオーディオ不連続部分の時間
    を示すオーディオギャップ情報を有するナビゲーション
    パックとを有することを特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】前記1つのオーディオフレームの時間長さ
    が、前記1つのビデオフレームよりも短いことを特徴と
    する請求項1に記載の記録媒体。
  3. 【請求項3】前記複数のビデオパケットと前記複数のオ
    ーディオパケットとが、単一のビットストリーム内に収
    容されることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体。
  4. 【請求項4】前記1つのオーディオフレームと前記1つ
    のビデオフレームとが、同期して再生されることを特徴
    とする請求項1に記載の記録媒体。
  5. 【請求項5】前記ナビゲーションパックが、オーディオ
    不連続部分が配置される時間を示す時間位置情報をさら
    に有することを特徴とする請求項1に記載の記録媒体。
  6. 【請求項6】前記オーディオ不連続部分が、1つのオー
    ディオフレームよりも短いことを特徴とする請求項1に
    記載の記録媒体。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の記録媒体を再生するため
    の再生装置であって、該再生装置が、 記録媒体からナビゲーションパックを読み取って、オー
    ディオギャップ情報を検出し、前記複数のビデオパケッ
    トと前記複数のオーディオパケットとを読み取る読み取
    り装置と、 前記複数のビデオパケットをデコードして、ビデオをプ
    レゼンテーションするため、デコードされたビデオデー
    タを生成するビデオデコーダと、 前記複数のオーディオパケットをデコードして、オーデ
    ィオをプレゼンテーションするため、デコードされたオ
    ーディオデータを生成するオーディオデコーダと、 前記読取り装置、前記ビデオデコーダ、前記オーディオ
    デコーダを制御し、前記オーディオギャップ情報によっ
    て示される前記オーディオ不連続部分の時間の間、前記
    オーディオデコードを一時停止する制御部とを有するこ
    とを特徴とする再生装置。
  8. 【請求項8】請求項1に記載の記録媒体を再生するため
    の再生方法であって、該再生方法が、 記録媒体からナビゲーションパックを読み取って、オー
    ディオギャップ情報を検出し、前記複数のビデオパケッ
    トと前記複数のオーディオパケットとを読み取るステッ
    プと、 前記複数のビデオパケットをデコードして、ビデオをプ
    レゼンテーションするため、デコードされたビデオデー
    タを生成するステップと、 前記複数のオーディオパケットをデコードして、ビデオ
    をプレゼンテーションするため、デコードされたオーデ
    ィオデータを生成するステップと、 前記オーディオギャップ情報によって示される前記オー
    ディオ不連続部分の時間の間、前記オーディオデコード
    を一時停止するステップとを有することを特徴とする再
    生方法。
  9. 【請求項9】コンピュータで読取可能な情報を搬送する
    ビットストリームを有する記録媒体であって、該記録媒
    体が、 複数のシステムストリームを具備し、該複数のシステム
    ストリームの1つが、1つのビデオフレームが圧縮され
    てエンコードされたビデオデータを含むビデオパケット
    を複数集めた複数のビデオパケットと、 前記1つのビデオフレームと時間長さにおいて異なる1
    つのオーディオフレームが圧縮されてエンコードされた
    オーディオデータを含むオーディオパケットを複数集め
    た複数のオーディオパケットと、 オーディオのプレゼンテーション時に、デコードされた
    オーディオデータに生じるオーディオ不連続部分の時間
    を示すオーディオギャップ情報を有するナビゲーション
    パックとを有し、前記複数のビデオパケットの合計のプ
    レゼンテーション時間が、前記複数のオーディオパケッ
    トの合計のプレゼンテーション時間と異なることを特徴
    とする記録媒体。
  10. 【請求項10】前記複数のビデオパケットと前記複数の
    オーディオパケットと前記ナビゲーションパックとが、
    単一のビットストリーム内に収容されることを特徴とす
    る請求項1に記載の記録媒体。
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