JP2002330019A - プリント型アンテナ - Google Patents

プリント型アンテナ

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JP2002330019A
JP2002330019A JP2001131396A JP2001131396A JP2002330019A JP 2002330019 A JP2002330019 A JP 2002330019A JP 2001131396 A JP2001131396 A JP 2001131396A JP 2001131396 A JP2001131396 A JP 2001131396A JP 2002330019 A JP2002330019 A JP 2002330019A
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ground plate
conductor
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Tetsuya Shimazaki
哲哉 島崎
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Iwatsu Electric Co Ltd
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Iwatsu Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】実施に困難を伴う調整を要せずして効率良く高
利得を実現することができるプリント型アンテナを提供
する。 【解決手段】 矩形状プリント基板の一方の面上にその
一対の対向辺の一方側に設けられる始端から他方側の方
向に、モノポール導体膜によりアンテナエレメントが形
成され、矩形状プリント基板の他方の面上にその一対の
対向辺の一方側の縁からモノポール導体膜の始端と対向
する位置までに矩形状導体膜よりなるグランド板が形成
され、その一方の面上で、モノポール導体膜の始端から
当該始端に近接するグランド板の縁に対向する基板の縁
に位置する端部までに導体膜よりなるマイクロストリッ
プ線路が形成され、グランド板の端部から前記グランド
板の導体膜により形成される導体路の遠端までの電気長
が使用周波数波長の1/4程度になるように形成されて
いる。モノポール導体膜は、コリニア化することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリント基板を用い
て作成するプリント型アンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】1/4波長モノポールアンテナ,スリー
ブアンテナ,あるいは半波長ホイップアンテナは、これ
らを垂直に配置した場合に水平面内無指向性になる。水
平面内無指向性の性質を持つアンテナは、通信可能なゾ
ーンを形成することができ、このゾーン内の無線通信局
との無線通信を可能にする。そのため、これらのアンテ
ナはしばしば移動体通信における基地局と移動局、ある
いは無線LANにおける基地局(親機)と端末局(子
機)に用いられる。
【0003】この水平面内無指向性の性質を保ちなが
ら、利得を向上させる技術としてコリニアアンテナがあ
る。コリニアアンテナは、コリニア化されていないアン
テナの場合と比較して、同じ送信電力で通信可能なゾー
ンを拡大することができ、省電力化等の点で優れた技術
である。また、このアンテナは送信エネルギをアンテナ
の特定の水平方向に集中させて、利得を向上させるた
め、例えば屋内通信の場合に天井反射によるマルチパス
の低減、上下の別のフロアへの電波の漏洩の低減等によ
り、良好な伝搬環境を実現することができる。
【0004】コリニアアンテナは、1/4波長モノポー
ルアンテナ,スリーブアンテナ,あるいは半波長ホイッ
プアンテナの先端に180度の位相回転を与える移相器
を介して、更なる放射導体を取り付けた構造を持つ。さ
らに、この放射導体はおよそ半波長で共振する長さとす
る。ここで、従来のアンテナに移相器と更なる放射導体
を加えることをコリニア化すると言う。また、コリニア
アンテナにおいて、コリニア化される前からの放射導体
を第1段目の放射導体、コリニア化するときに最初に付
加する放射導体を第2段目の放射導体と呼ぶことにす
る。コリニアアンテナにおいては移相器と付加する放射
導体は一つである必要はなく、多段のコリニアアンテナ
の作成が可能である。この場合にも付加する放射導体は
第1段目の放射導体から数えて第n段目の放射導体と呼
ぶことにする。コリニアアンテナの利得増加の原理は、
第1段目の放射導体と第2段目の放射導体との間に移相
器があることにより、第1段目と第2段目の放射導体が
同相で共振し、垂直に配置した場合に水平方向の放射電
磁界が強め合うことである。同様に第n−1段目の放射
導体は、移相器を介して第n段目の放射導体と接続され
るので、これらは同相で共振し、第1段目から第n段目
の放射導体全てが同相で共振し放射電磁界を強めあうこ
とになる。放射導体の段数であるが、ある程度以上にな
ると利得の増加の割合が鈍化し、効率と経済性の相互性
を考慮して選択される現実的な値がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のコリニアアンテ
ナは、移相器を導体を折り曲げて作ることが多かった。
これは180度の位相が進む距離に相当する長さの導体
をらせん状にしたり、あるいは、同じような導体を水平
方向にコの字型に曲げて更に円形に曲げたりしていた。
また、比較的周波数の低い領域では実際にコイルを使用
して移相器にしていた。しかし、このような作成方法で
は、熟練した作成技術が必要であり、また調整が必要な
場合が多かった。また、モノポールアンテナを用いたコ
リニアアンテナの場合、モノポールの特性を良くするた
め、充分な大きさのグランドが必要であり、また、その
ための組立工数も必要であった。さらにスリーブアンテ
ナを用いたコリニアアンテナの場合、スリーブアンテナ
を作るためにやはり、熟練した作成技術が必要でその組
立工数も必要であった。また、半波長ホイップアンテナ
においては整合回路、及びグランド板が必要で、これに
も組立工数が必要である。更に整合回路のため帯域が狭
くなる欠点があった。
【0006】これらの調整は、特に高周波の場合(例え
ば数GHz)に困難であり、移相器などは1mm単位の
調整が必要である。また、多段のときには更に調整が困
難となる。
【0007】本発明の目的は、このように実施に困難を
伴う調整を要せずして効率良く高利得を実現することが
できるコリニアアンテナを含むプリント型アンテナを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明によるプリント型アンテナは、矩形状プリン
ト基板と、該矩形状プリント基板の一方の面上に、該矩
形状プリント基板の一対の対向辺の一方側に設けられる
始端から他方側の方向に、形成されたモノポール導体膜
よりなるアンテナエレメントと、前記矩形状プリント基
板の他方の面上に、該矩形状プリント基板の一対の対向
辺の一方側の縁から前記モノポール導体膜の始端と対向
する位置までに形成された矩形状導体膜よりなるグラン
ド板と、前記矩形状プリント基板の前記一方の面上で、
前記アンテナエレメントのモノポール導体膜の始端から
当該始端に近接する前記グランド板の縁に対向する前記
基板の縁に位置する端部までに形成された導体膜よりな
るマイクロストリップ線路と、を備えて、前記マイクロ
ストリップ線路の前記端部に対向する前記グランド板の
端部から前記グランド板の導体膜により形成される導体
路の遠端までの電気長が使用周波数波長の1/4程度に
なるように形成された構成を有している。
【0009】前記グランド板には、前記電気長を延長す
るために、前記アンテナエレメントの方向に沿う幅の両
端の一方から、または、一方からと他方からの交互に、
該幅の中間部に達する少なくとも一つのスリットが設け
られているように構成することができる。前記アンテナ
エレメントの前記モノポール導体膜は、使用周波数波長
の1/4程度の電気長を有する第一の放射導体を備える
とともに、さらに使用周波数波長の1/2程度の電気長
を有する移相器と、第二の放射導体とにより形成される
付加部とを少なくとも一段備えて、順次形成されたコリ
ニア化構成をとり、プリント型コリニアアンテナとする
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】(実施例)本発明は、無調整の高
利得アンテナを実現するために、本願発明者が先に提案
したF型アンテナの技術を応用する。このF型アンテナ
は特願平11−3529919号に詳細に述べられてい
る。F型アンテナはグランド板を給電するためのストリ
ップラインに対してはグランド板として働かせるが、ア
ンテナエレメントに対してはそれ全体を共振させ、小型
で安定したアンテナを実現したものである。
【0011】即ち、プリント型モノポールアンテナはF
型アンテナの特徴である低姿勢であることを止めて、F
型をモノポールにすることにより、F型では作成できな
かったコリニア化、すなわち高利得化を実現するための
基本アンテナである。グランド板の働きはF型アンテナ
と全く同一でグランド板を共振させて小型化し、更にモ
ノポールのエレメント素子と同一のプリント基板で作成
可能である。
【0012】更に、プリント型モノポールをコリニア化
してプリントコリニアアンテナとすることができる。プ
リントコリニアアンテナはF型アンテナと同様なグラン
ド板を持ち、小型で安定した特性のグランド板を持つ。
さらに調整が不要であって、同一プリント基板で作成が
可能であり、しかもF型アンテナに比べて高利得を実現
している。
【0013】本発明の第1の実施例としてプリント型モ
ノポールアンテナを図1に示している。この実施例で
は、両面プリント基板をエッチングして作られたもので
ある。図1において、実線は表面のパターンを示し、波
線は裏面のグランド板を示す。1は両面プリント基板で
ある。使用周波数帶によって誘電損失の低いものを用い
る場合も多い。2はグランド板であるが、プリント基板
の裏面に構成する。また、3はモノポールアンテナのエ
レメント素子である。4はマイクロストリップラインで
あり、5はアンテナの給電点である。給電はマイクロス
トリップライン4とグランド板2の間で行い、通常の特
性インピーダンスは50オームである。この場合のよう
に給電点の入力インピーダンスが50オームである場
合、マイクロストリップライン4の特性インピーダンス
も50オームにする。
【0014】プリント型モノポールアンテナは、、F型
アンテナと同様にグランド板2がマイクロストリップラ
イン4に対してはグランド板として働くが、エレメント
素子3に対してはグランドではなくアンテナエレメント
として働く。グランド板2の長さLは最適な長さが存在
し、実験的に安定した長さを求めることができる。その
長さはおよそ1/4波長である。
【0015】すなわち、図1に示す実施例は、矩形状プ
リント基板1と、矩形状プリント基板1の一方の面上
に、矩形状プリント基板1の一対の対向辺(この場合上
下に位置している短辺であるが、対向する長辺でもよ
い)の一方側(下側)に設けられる始端3aから他方側
(上側)の方向に、形成されたモノポール導体膜よりな
るアンテナエレメント3と、矩形状プリント基板1の他
方の面上に、矩形状プリント基板1の一対の対向辺の一
方側(下側)の縁からモノポール導体膜3の始端3aと
対向する位置までに形成された矩形状導体膜よりなるグ
ランド板2と、矩形状プリント基板の前記一方の面上
で、アンテナエレメントのモノポール導体膜3の始端3
aから当該始端3aに近接するグランド板2の縁に対向
する基板1の縁に位置する端部5までに形成された導体
膜よりなるマイクロストリップ線路4とを備えている。
これにより、マイクロストリップ線路4の端部5に対向
するグランド板2の端部からグランド板2の導体膜によ
り形成される導体路の遠端10a(この場合、グランド
板2の左端)までの電気長が使用周波数波長の1/4程
度になるように形成されたプリント型アンテナである。
【0016】プリント型モノポールアンテナは、両面プ
リント基板をエッチングして作成することができ、低コ
ストでしかも調整がいらない。指向性,利得,SWR
(Standing Wave Ratio :定在波比)等の性能はF型ア
ンテナとほぼ同等で、量産に対して従来のアンテナに比
べて優れている。
【0017】プリント型モノポールアンテナがF型アン
テナと異なる点は、まず第一にアンテナエレメント素子
の高さにある。このアンテナエレメント素子3はほぼ1
/4波長で共振して、アンテナとなる。F型アンテナで
はこの高さを低姿勢にする目的があり、アンテナエレメ
ント素子の高さで比較すると、プリント型モノポールア
ンテナの更に1/3から1/4に小型化することができ
る。
【0018】プリント型モノポールアンテナがF型アン
テナと異なる最大の特徴はコリニア化可能な点にある。
コリニア化することによって、F型アンテナよりも高い
利得を持ち、水平面内無指向性のアンテナを実現するこ
とができる。
【0019】本発明のプリント型モノポールアンテナの
実現可能な他のタイプについて説明する。図2はプリン
ト型モノポールアンテナの第2の実施例である。これも
両面プリント基板をエッチングして作られたものであ
る。1は両面プリント基板であり、2はグランド板であ
る。このグランド板2はプリント基板1の裏面に構成さ
れ、斜線で示す。3はモノポールアンテナのエレメント
素子である。4はマイクロストリップラインであり、5
はアンテナの給電点であり、入力インピーダンスは通常
は50オームである。この場合、マイクロストリップラ
イン4の特性インピーダンスも50オームにする。
【0020】第2の実施例もF型アンテナと同様にグラ
ンド板2がマイクロストリップライン4に対してはグラ
ンド板として働くが、エレメント素子3に対してはグラ
ンドではなくアンテナエレメントとして働く。第2の実
施例ではグランド板の長さをおおよそ1/4波長にする
ため、グランド板2にスリット6を2つ設けている。こ
のスリット6によりグランド板2がアンテナエレメント
素子として働く。このタイプのアンテナも高利得化のた
めのコリニア化が可能であり、コリニアアンテナの基本
アンテナとして用いられる。この実施例では、グランド
板2の導体膜により形成される導体路の遠端10bは、
グランド板2の上側端の左端部である。
【0021】次にプリント型モノポールアンテナのコリ
ニア化について述べる。図3はプリント型モノポールア
ンテナをコリニア化した本発明による2段構成のプリン
ト型コリニアアンテナである。図3はプリント型コリニ
アアンテナで本発明の第3の実施例である。図3におい
て、1は両側プリント基板である。2はグランド板であ
り、プリント基板の裏面に構成される。3がアンテナの
エレメント素子、4はマイクロストリップラインであ
り、プリント基板の表面に構成される。5 はアンテナの
給電点であり、給電はマイクロストリップライン4とグ
ランド板2の間で行い、通常の特性インピーダンスは5
0オームである。給電点の入力インピーダンスが50オ
ームである場合、マイクロストリップライン4の特性イ
ンピーダンスも50オームにする。
【0022】エレメント素子3は更に第1段の放射導
体,移相器,第2段の放射導体に分けることができる。
それぞれを図3の7,8,9に示す。7は第1段の放射
導体であり、その長さはおよそ1/4波長で、先端部7
aで電流分布が0である電流節点となる。8は移相器で
コの字型に構成され、プリントコリニアアンテナを垂直
に配置した場合の水平面内の指向性(垂直偏波)になる
べく影響を与えないように配慮されている。移相器8の
長さはおよそ半波長であり、その先端部8bで電流分布
0である電流節点となる。位相は第1段の放射導体と逆
相になり、移相器本来の役割である位相反転の機能を果
している。9は第2段の放射導体であって、およそ半波
長の長さを有し、その先端部9cは電流分布が0である
電流節点となり、中央付近は電流分布が最大となる電流
腹点となる。第2段の放射導体9の位相は、移相器8を
介して第1段の放射導体7と接続されているため、第1
段の放射導体7の位相と同相になる。第1段の放射導体
7と第2段の放射導体9が同相で励振され、更に間の移
相器8が放射に寄与しないとなれば、このアンテナの利
得はコリニア化される前に比べて増加する。
【0023】このコリニアアンテナでは第1の実施例の
プリント型モノポールについてのみ示したが、第2の実
施例でも可能である。また、コリニアアンテナは2段の
ものについて示したが、段数に制限なく何段でもコリニ
ア化は可能である。ただし、前述したようにある段数ま
でいくと利得の増加量が鈍化し、効率が悪く現実的でな
い。
【0024】すなわち、図3に示す実施例は、図1,図
2に示すプリント型アンテナにおいて、アンテナエレメ
ントの前記モノポール導体膜3は、使用周波数波長の1
/4程度の電気長を有する第一の放射導体7を備えると
ともに、さらに使用周波数波長の1/2程度の電気長を
有する移相器8と、第二の放射導体9とにより形成され
る付加部とを少なくとも一段備えて、順次形成されたコ
リニア化構成を有するプリント型コリニアアンテナであ
る。
【0025】次にコリニア化した場合の利点と特徴につ
いて述べる。 まず第1に、一般的なコリニアアンテナと比較し
て、移相器の調整が不要となる利点がある。本発明のコ
リニアアンテナにおける移相器は両面プリント基板上に
エッチングして作成されるため、その精度は非常に高
い。ほぼ0.1mm以下の精度で移相器を作成すること
ができ、調整が不要でしかも量産してもそれぞれのアン
テナ間の誤差は少ない。 第2にF型アンテナを改良したプリントモノポール
アンテナを使用するため、小さなグランド板で作成が可
能である。これは前述したようにグランド板をエレメン
ト素子のように用いることで可能となったものである。
本発明のコリニアアンテナは、通常のモノポールのよう
に比較的大きなグランド板を必要としない。また、スリ
ープアンテナを作成するときに必要な熟練した制作技
術,調整技術が必要ない。また、半波長ホイップアンテ
ナに用いられる整合回路も必要がないため、高帯域特性
とすることができる。 第3に本発明のコリニアアンテナは、グランド素
子,第1の放射導体,移相器,第2段の放射導体を同一
の両面プリント基板で全て作成することができるので、
複雑な構造にならずに作成が可能である。このことも調
整が不要で量産に適している理由の一つである。プリン
ト基板を制作するのと全く同じコストで、本発明のアン
テナは制作可能であるから、低コスト化が実現できる。
特に、例えば数GHzの高周波数のアンテナのように、
通常の方法では調整が難しいものに対しても、本発明で
は、作成が可能である。このような高周波帯域では作成
自体が難しくなるので、電磁界シミュレーションが必要
になってくる。これは実際にアンテナを作ることなしに
計算機上で設計するもので、これを用いることにより、
実際にアンテナを作ることなしに本発明のコリニアアン
テナの実現性を確認することができる。
【0026】このような高周波領域では移相器の特性や
共振周波数のずれは1mm変わると大きく変わるので、
もはやカットアンドトライで設計することは難しい。本
発明はこのようなカットアンドトライによらずに、上記
のように電磁界シミュレーションにより、実現可能な設
計を行うことができる。
【0027】次に本発明のプリントモノポールアンテナ
とプリントコリニアアンテナのシミュレーション計算例
を示す。図4は実際にシミュレーションに用いたプリン
トモノポールアンテナの図で、図5はそのアンテナゲイ
ンパターン図である。図5は図4の極座標において、ψ
=0に固定したときのθを変数とした絶対利得Eθであ
る。半径方向の0から2.5は絶対利得Eθのリニア値
を示す。
【0028】図6は実際にシミュレーションに用いたプ
リントコリニアアンテナの図で、図7はそのアンテナゲ
インパターン図である。図7は図6の極座標において、
ψ=0に固定したときのθを変数とした絶対利得Eψで
ある。半径方向の0から2.5は絶対利得Eθのリニア
値を示す。図5と図7を比較してわかるように利得が増
加しているのがわかる。これは、プリントモノポールア
ンテナをコリニア化したことにより利得が増加し、本発
明によるコリニア化がシミュレーション上で有効である
ことを示している。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は先に提案
したF型アンテナを改良したプリント型モノポールアン
テナである。このアンテナはF型アンテナと異なりコリ
ニア化が可能であるから、さらにプリント型コリニアア
ンテナを実現することができる。プリントコリニアアン
テナはF型アンテナに比べて利得が高いアンテナであ
る。これらのアンテナは、比較的小さなグランド板を持
ち、調整不要で低コストである。更に、プリントコリニ
アアンテナに関しては、同一のプリント基板に移相器と
第2段の放射器とを付加すれば、プリント型モノポール
アンテナに比べて高利得化を図ることができることを電
磁界シミュレーションによって示し、本発明の有効性を
示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例であるプリント型モノポ
ールアンテナを示す斜視図である。
【図2】本発明の第二の実施例であるプリント型モノポ
ールアンテナの他の構成例を示す斜視図である。
【図3】本発明の第三の実施例である二段構成のプリン
ト型コリニアアンテナの他の構成例を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明によるプリント型モノポールアンテナと
プリント型コリニアアンテナとのシミュレーションに用
いられたプリント型モノポールアンテナの構成を示す斜
視図である。
【図5】本発明によるプリント型モノポールアンテナの
シミュレーション結果を示すアンテナゲインパターンで
ある。
【図6】本発明によるプリント型モノポールアンテナと
プリント型コリニアアンテナとのシミュレーションに用
いられたプリント型コリニアアンテナの構成を示す斜視
図である。
【図7】本発明によるプリント型コリニアアンテナのシ
ミュレーション結果を示すアンテナゲインパターンであ
る。
【符号の説明】
1 両面プリント基板 2 グランド板 3 モノポールアンテナのエレメント素子 3a モノポールアンテナのエレメント素子の始端 4 マイクロストリップライン 5 アンテナの給電点 6 スリット 7 第一段の放射導体 7a 第一段の放射導体の先端部 8 移相器 8a 移相器の先端部 9 第二段の放射導体 9a 第二段の放射導体の先端部 10a,10b 導体膜により形成される導体路の遠端

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状プリント基板と、 該矩形状プリント基板の一方の面上に、該矩形状プリン
    ト基板の一対の対向辺の一方側に設けられる始端から他
    方側の方向に、形成されたモノポール導体膜よりなるア
    ンテナエレメントと、 前記矩形状プリント基板の他方の面上に、該矩形状プリ
    ント基板の一対の対向辺の一方側の縁から前記モノポー
    ル導体膜の始端と対向する位置までに形成された矩形状
    導体膜よりなるグランド板と、 前記矩形状プリント基板の前記一方の面上で、前記アン
    テナエレメントのモノポール導体膜の始端から当該始端
    に近接する前記グランド板の縁に対向する前記基板の縁
    に位置する端部までに形成された導体膜よりなるマイク
    ロストリップ線路と、 を備えて、 前記マイクロストリップ線路の前記端部に対向する前記
    グランド板の端部から前記グランド板の導体膜により形
    成される導体路の遠端までの電気長が使用周波数波長の
    1/4程度になるように形成されたプリント型アンテ
    ナ。
  2. 【請求項2】 前記グランド板には、前記電気長を延長
    するために、前記アンテナエレメントの方向に沿う幅の
    両端の一方から、または、一方からと他方からの交互
    に、該幅の中間部に達する少なくとも一つのスリットが
    設けられていることを特徴とする請求項1に記載のプリ
    ント型アンテナ。
  3. 【請求項3】 前記アンテナエレメントの前記モノポー
    ル導体膜は、使用周波数波長の1/4程度の電気長を有
    する第一の放射導体を備えるとともに、さらに使用周波
    数波長の1/2程度の電気長を有する移相器と、第二の
    放射導体とにより形成される付加部とを少なくとも一段
    備えて、順次形成されたコリニア化構成を有することを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリント型
    コリニアアンテナ。
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