JP2002327627A - ガスタービン - Google Patents

ガスタービン

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JP2002327627A JP2002085581A JP2002085581A JP2002327627A JP 2002327627 A JP2002327627 A JP 2002327627A JP 2002085581 A JP2002085581 A JP 2002085581A JP 2002085581 A JP2002085581 A JP 2002085581A JP 2002327627 A JP2002327627 A JP 2002327627A
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タービン翼が確実に冷却されて、特に高い設
計出力用に適するようにする。 【解決手段】 タービン車室と静翼列とを備え、静翼列
の静翼14に冷却材通路が一体形成され、その冷却材通
路に、冷却材Kが流れる冷却回路が接続されているガス
タービンにおいて、冷却材通路が第1部分流矢印36で
示された第1部分路と第2部分流矢印38で示された第
2部分路とに、その第1部分路を流れる冷却材Kの第1
部分流がその静翼14を十分冷却するために使用され、
第2部分路を流れる冷却材Kの第2部分流がほぼ損失な
しに継送されるように、分割されている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タービン軸に配置
され動翼列の形にまとめられた多数の動翼と、タービン
車室に配置され静翼列の形にまとめられた多数の静翼と
を備えたガスタービンに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンは多くの分野で、発電機あ
るいは作業機械を駆動するために使用されている。その
場合、燃料に含まれるエネルギは、タービン軸を回転駆
動するために利用される。そのために燃料は、空気圧縮
機で圧縮された圧縮空気が供給される燃焼室において燃
焼される。燃焼室において燃料の燃焼によって発生され
た高温高圧の作動媒体は、燃焼室に後置接続されたター
ビン装置を通して導かれ、そこで仕事をしながら膨張す
る。
【0003】タービン軸の回転運動を発生するために、
タービン軸に、通常、翼群あるいは翼列の形にまとめら
れた多数の動翼が配置されている。その動翼は、作動媒
体から衝撃力を伝達されて、タービン軸を駆動する。タ
ービン装置内で作動媒体を案内するために、通常、隣接
する動翼列間に静翼列が配置され、この静翼列はタービ
ン車室に固定されている。
【0004】そのようなガスタービンを設計する際、発
生する出力に加えて、通常、特に高い効率を得ることが
設計目標とされる。効率の向上は熱力学的理由から基本
的には燃焼室の出口温度の増大によって達成させられ
る。作動媒体はその出口温度で燃焼室から出てタービン
装置に流入する。従って、そのようなガスタービンに対
して、作業媒体の温度は約1200℃〜1300℃にす
ることが望まれ、また達成されている。
【0005】しかし作動媒体がそのような高温である場
合、作動媒体に曝される構成要素および部品は大きな熱
負荷を受ける。それにもかかわらず、その構成要素の比
較的長い寿命を高い信頼性で保証するために、通常、そ
の構成要素(特にタービン装置の動翼及び/又は静翼)
を冷却することが考慮されている。従って、タービン翼
は一般に冷却可能に設計され、特に、作動媒体の流れ方
向に見て最初の翼列を、効果的に確実に冷却することを
保証しなければならない。それぞれのタービン翼はその
冷却のために、通常、羽根あるいは翼形部に一体形成さ
れた冷却材通路を有している。冷却材は、その冷却材通
路から、特にタービン翼の熱的に大きく負荷される部位
に的確に導かれる。
【0006】その冷却材として一般に冷却空気が使用さ
れる。その冷却空気はそれぞれのタービン翼に、通常、
一体形成形の冷却材通路を開放冷却方式で導かれる。そ
の冷却空気は、タービン翼から流出した後、タービン装
置内を導かれた作動媒体と混合される。しかしそのよう
な開放冷却形ガスタービンの設計出力は低く制限され
る。これは、ガスタービンにおける個々の構成要素の限
られた機械的負荷容量に関係して、一般に、燃料の供給
量の増加によってしか出力増大が達成されないからであ
る。燃料供給量の増加はそれ自体、タービン翼を冷却す
るために必要な冷却材量がかなり増大することを意味
し、これはまた有用な圧縮機質量流量の損失を意味す
る。その損失は限られた大きさでしか容認できない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ター
ビン翼が確実に冷却されて、特に高い設計出力用に適す
るガスタービンを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題は、冒頭に述べ
た形式のガスタービンにおいて、冷却材通路が第1部分
路と第2部分路とに、その第1部分路を流れる冷却材の
第1部分流がその静翼を十分冷却するために利用され、
第2部分路を流れる冷却材の第2部分流がほぼ損失なし
に継送されるように、分割されていることによって解決
される。
【0009】本発明は、ガスタービンにおいて、有用な
圧縮機質量流量における損失が特に小さく抑えられるこ
とによって、高い効率で特に大きな設計出力が得られる
という考えから出発している。その損失を特に小さく抑
えるために、ガスタービンは冷却材(特に冷却空気)の
必要量を特に少なく設計しなければならない。これは、
開放冷却方式を放棄して、閉回路冷却方式が利用される
ことによって達成される。この閉回路冷却方式におい
て、冷却材は被冷却タービン翼の貫流後に燃焼過程に導
入される。もっともそのような閉回路冷却方式の場合、
冷却材回路内において圧力損失が生じ、その圧力損失は
おそらく、タービン翼から流出する冷却材がガスタービ
ンの燃焼室に供給されることを阻害してしまうほどにな
る。
【0010】一方では、その圧力損失を特に小さく抑
え、従ってタービン翼の原理的に閉じられた閉回路冷却
方式をともかくはじめて可能にするために、静翼の内部
において冷却材の分割が行われ、その冷却材の第1部分
流がその静翼を十分に冷却し、冷却材の第2部分流がほ
ぼ損失なしに静翼を貫通して導かれる。これによって、
一方では静翼自体が十分な冷却材を供給され、他方では
別の被冷却静翼にほぼ圧力損失なしに同様に十分な冷却
材が提供される。冷却材を2つの部分流へ分割すること
は、冷却材の圧力に関して、本来の静翼と次のタービン
段の静翼との並行冷却を意味する。隣接するタービン段
の静翼とこれらの両静翼を連結する案内輪とに冷却材を
連続して流す構想を断念することによって、冷却材にお
ける圧力損失を減少させるように、冷却材通路を案内す
ることが可能となる。追加的に、静翼内において冷却材
通路の分割が行われるので、冷却材の案内は単純化され
る。更に、圧力損失上重要な流れ経路は短くされ、従っ
て冷却材における圧力損失も小さくなり、これによって
冷却材量が減少する。
【0011】その場合、好適には、それぞれの静翼の翼
形部に、十分な冷却材量が的確に供給される。つまり正
に、第1静翼列を形成する静翼の翼形部は特に大きな熱
負荷を受けるので、ここでは十分に冷却するために必要
な冷却材量は特に多い。従ってこの部位に冷却材が的確
に供給され、その冷却材流に対する流れ経路はまた特に
短くできる。翼形部に比較的多量の冷却材を供給する場
合でも、圧力損失は小さく抑えられるので、翼形部から
流出する冷却材をガスタービンの燃焼過程に帰還するこ
とができる。
【0012】本発明の有利な実施態様において、第2部
分路内を導かれる冷却材は、第2静翼列の静翼における
冷却に利用される。そのために、第2部分路は出口側が
有利に、冷却材を充分損失なしに第2静翼列の静翼に案
内する冷却通路系に接続されている。第2部分路を通っ
て流れる冷却材は、第2静翼列の静翼を冷却するために
十分に利用される。第1静翼列および第2静翼列の静翼
に対する「使用済み」冷却材は、続いて、ガスタービン
の燃焼室の別の冷却材通路に導かれる。これによって、
冷却材の第2部分流は第2静翼列の静翼だけしか貫流し
ないので、冷却材における圧力降下はほんの僅かであ
る。
【0013】正に、この第2部分路を通して、第2静翼
列を形成する静翼に、必要な冷却材量を的確に供給する
ことができる。特に、第2静翼列は第1静翼列に比べて
低い温度に曝されるので、この第2静翼列を形成する静
翼を冷却するために利用される冷却材量は比較的少なく
済み、従って、第2部分路における冷却材の流れ経路が
比較的長いにも拘らず、圧力損失は小さく抑えられる。
【0014】本発明の有利な実施態様において、燃焼室
を包囲する流れ室に帰還する前の「使用済み」冷却材の
圧力が、流れ室にかかっている圧力とほぼ同じとなるよ
うに、前置接続された冷却材圧縮機を設計することが提
案される。そのような配置によって、静翼に利用された
冷却材が十分大きな圧力レベルを有し、必要とされる冷
却材の大部分がガスタービンの燃焼過程に帰還されるこ
とが保証される。正に、必要な冷却空気を燃焼過程に帰
還することによって、特に高い出力増大及び/又は有害
物質発生量の大きな減少が達成される。
【0015】本発明によって得られる利点は特に、第1
静翼列を形成する静翼内で冷却空気の流れ経路を分岐す
ることによって、被冷却構成要素に、比較的小さな圧力
損失で的確に冷却材を供給することができることにあ
る。これによって限られた範囲で生ずる圧力損失は、特
に冷却材側において前置接続された冷却材圧縮機によっ
て補償される。これによって、それぞれの静翼を閉回路
冷却方式で冷却し、高い効率を維持し、出力を増大し、
有害物の発生量を減少して、冷却材(冷却空気)を燃焼
過程で再利用することができる。その冷却空気流は、第
1静翼列を形成する静翼において必要に合わせて分割さ
れ、その第1部分流が是認できる圧力損失で、その静翼
の翼形部の冷却に利用され、第2部分流がこの静翼をほ
ぼ圧力損失なしに貫流する。その結果、第2部分流は、
全体として是認できる圧力損失で、第2静翼列を形成す
る静翼を冷却するために利用される。冷却材の圧力状態
に関して、前置接続された冷却材圧縮機と、隣接するタ
ービン段の静翼を並行冷却するために冷却材通路を分割
して配置することとの全般的な調和によって、閉回路冷
却方式を利用して、必要な冷却を維持して、必要な冷却
材の量を減少させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下において図を参照して本発明
の実施例を詳細に説明する。各図において同一部分には
同一符号が付されている。
【0017】図1におけるガスタービン1は、燃焼空気
用の圧縮機2と、燃焼室4と、圧縮機2および発電機あ
るいは作業機械(図示せず)を駆動するためのタービン
6とを有している。そのために、タービン6および圧縮
機2はタービンロータとも呼ばれる共通のタービン軸8
上に配置されている。このタービン軸8はその中心軸線
9を中心として回転可能に支持され、発電機ないしは作
業機械に結合されている。
【0018】燃焼室4に、液体燃料あるいは気体燃料を
燃焼するための多数のバーナ10が装備されている。更
に燃焼室4はその内側壁に熱遮蔽要素(図示せず)が設
けられている。
【0019】タービン6はタービン軸8に結合された多
数の動翼12を有している。これらの動翼12はタービ
ン軸8に環状に配置され、これによって複数の動翼列を
形成している。またタービン6は多数の静翼14を有し
ている。これらの静翼14も同様に環状に配置され、静
翼列を形成し、タービン6の内部車室16に固定されて
いる。動翼12はタービン6を貫流する作動媒体Mの衝
撃力を受けてタービン軸8を駆動するために使われる。
これに対して静翼14は、作動媒体Mの流れ方向に見て
連続する2つの動翼列間あるいは動翼環間で作動媒体M
を案内するために使われる。静翼14の環(静翼環)ま
たは静翼列と、動翼12の環(動翼環)または動翼列と
から成る隣り合う一つの対はタービン段とも呼ばれる。
【0020】各静翼14は翼根元部とも呼ばれる翼台座
18を有している。この翼台座18は、タービン6の内
部車室16に静翼14を固定するために使われ、また壁
要素として配置されている。翼台座18は、タービン6
を貫流する作動媒体Mに対する高温ガス通路の外側境界
部を形成し熱的に大きく負荷される部品である。各動翼
12も同じように、翼根元部とも呼ばれる翼台座20を
介してタービン軸8に固定されている。
【0021】互いに間隔を隔てて隣接する2つの静翼列
の静翼14における翼台座18間に、それぞれ案内輪2
1が配置され、タービン6の内部車室16に固定されて
いる。各案内輪21の内側面も同様に、タービン6を貫
流する高温作動媒体Mに曝される。この案内輪21の内
側面はそれに対向して位置する動翼12の外側端22か
ら半径方向に間隔を隔てられ、両者間に隙間が存在して
いる。隣接する2つの静翼列間に配置された案内輪21
は、特に、内部車室16あるいは別の車室組込み物を、
タービン6を貫流する高温作動媒体Mによる熱的過負荷
から保護する覆い要素として使われる。
【0022】ガスタービン1は、比較的高い効率を得る
ために、燃焼室4から流出する作動媒体Mの比較的高い
約1200℃〜1300℃の出口温度に対して設計され
ている。これを可能にするために、少なくとも幾つかの
動翼12および静翼14は、冷却媒体としての冷却空気
によって冷却可能に設計されている。冷却空気の流れ経
路を明らかにするために、ガスタービン1の燃焼室4の
直ぐ後ろに続く部位が、図2に拡大して示されている。
そこから理解できるように、燃焼室4から流出する作動
媒体Mはまずいわゆる第1静翼列を形成する多数の静翼
14に流入する。それらの静翼14はそれぞれの翼台座
18を介して燃焼室4内に吊り下げられている。作動媒
体Mの流れ方向に見て、第1静翼列を形成する静翼14
に、第1動翼列を形成する動翼12と、第2静翼列を形
成する静翼14と、第2動翼列を形成する動翼12とが
続いている。
【0023】特に高い効率のガスタービン1において高
い設計出力を可能にするために、ガスタービン1は、第
1静翼列および第2静翼列をそれぞれ形成する静翼14
の閉回路冷却方式に対して設計されている。その場合、
上述の静翼14から流出する「使用済み」冷却空気がガ
スタービン1の燃焼室4に帰還されるように考慮されて
いる。そのような冷却方式で生ずる冷却空気の圧力損失
を十分に小さく抑えて、燃焼室4に冷却空気が帰還でき
るようにするために、作動媒体Mの流れ方向に見て第1
静翼列を形成する静翼14は、それぞれ矢印30で記号
的に示された一体形成形の冷却材通路を有している。そ
の冷却材通路の入口32はそれぞれの静翼14の自由端
34に配置されている。これによって、静翼14に一体
形成された冷却材通路に冷却材Kを供給した際、冷却材
はそれぞれの静翼14をその自由端34から翼根元部つ
まり翼台座18に向かって貫流する。
【0024】各静翼14の翼本体の内部において、冷却
材通路は、矢印30の分割によって示されているよう
に、第1部分流矢印36で記号的に示された第1部分路
と、第2部分流矢印38で記号的に示された第2部分路
とに分岐している。それらの部分流は、それらを通して
ガスタービン1の特に重要な個所に冷却材Kを、比較的
小さな圧力損失で的確に供給することができるように形
成されている。第1部分流矢印36で記号的に示された
第1部分路は、各静翼14の翼形部を冷却するために形
成されている。そのために、静翼14は例えば冷却材K
の部分流が導入される空洞を有している。その第1部分
路は出口側が、流れ矢印40で記号的に示されているよ
うに、燃焼室4を包囲する流れ室42に連通している通
路系に接続されている。流れ室42はガスタービン1の
圧縮機2から流出する圧縮機質量流量が供給される。従
って、第1部分路を通して導かれる冷却材Kの部分流が
流れ室42に帰還形式で供給される際、その部分流と圧
縮機質量流量との混合が生ずる。流れ室42内に存在す
るその混合ガスは、引き続いてガスタービン1の燃焼過
程に供給される。
【0025】各静翼14の翼本体内部における第2部分
流矢印38で記号的に示された第2部分路は、出口側
が、作動媒体Mの流れ方向に見て後続の案内輪21を貫
通して導かれている冷却通路系に接続されている。この
冷却通路系は出口側が、作動媒体Mの流れ方向に見て第
2静翼列を形成する静翼14に一体形成された冷却材通
路に連通している。これによって、第2部分路内を導か
れる冷却材Kに対する流れ経路が生ずる。この流れ経路
は、まず第2部分流矢印38に応じて、本来の静翼内を
延び、そこから、流れ矢印44で示されているように、
案内輪21を貫通し、そして、流れ矢印46によって示
されているように、第2静翼列に属する他の静翼14内
を蛇行して延びている。その流れ経路の出口から、冷却
材Kの部分流が、流れ矢印48で示されているように、
同様に流れ室42に帰還される。
【0026】静翼14用の冷却材Kをそのように導くこ
とによって、特に必要に合わされた冷却材Kの供給が行
われる。作動媒体Mの流れ方向に見て第1静翼列を形成
する静翼14は、比較的大きな熱負荷を受ける。従って
特にこの第1静翼列の静翼14に、比較的多量の冷却材
Kが供給される。流れ室42に帰還するまでの流れ経路
は特に短くされているので、比較的多量の冷却材Kを使
用する場合でも、圧力損失は小さく抑えられる。他方で
は、作動媒体Mの流れ方向に見て第2静翼列を形成する
静翼14にも、冷却材Kの供給が行われる。その場合、
比較的長い流れ経路が存在するにもかかわらず、ここで
も圧力損失は小さく抑えられる。これは特に、その冷却
材Kの部分流が、作動媒体Mの流れ方向に見て第1静翼
列に対する冷却に関与されず、従ってその第1静翼列の
静翼14をほぼ圧力損失なしに貫流するからである。こ
れによって、冷却材Kの圧力損失は全体として特に小さ
く抑えられるので、静翼14が閉回路冷却方式で冷却さ
れることによってはじめて、冷却材Kの流れ室42への
帰還、従ってガスタービン1の燃焼過程への帰還が可能
とされる。
【0027】冷却材Kのそのような帰還にとって必要な
圧力レベルを特に確実に維持するために、作動媒体Mの
流れ方向に見て第1静翼列を形成する静翼14に、冷却
材側において、冷却材圧縮機50が前置接続されてい
る。この実施例の場合、その冷却材圧縮機50は軸流圧
縮機として形成され、タービン軸8に固く結合された多
数の圧縮機要素52と、タービン車室6に固く結合され
た多数の圧縮機要素54とを有している。冷却材圧縮機
50は入口側に冷却材Kを供給され、出口側が、タービ
ン軸8および車室側圧縮機要素56によって画成された
冷却材通路58を介して、静翼14の冷却材Kの入口3
2に連通している。冷却材圧縮機50は、冷却材Kを供
給するために、入口側が圧縮機2に接続されている。こ
れによって、圧縮機2から流出する圧縮機質量流量の一
部が、静翼14に対する冷却材Kとして分岐される。
【0028】冷却材圧縮機50は、静翼14用の冷却材
Kをガスタービン1の燃焼過程に帰還する所定の運転状
態に合わせて設計されている。そのために、冷却材圧縮
機50は、冷却材Kが、第1部分路あるいは第2部分路
および後続の流れ経路の貫流後においておよび流れ室4
2に帰還する際、その流れ室32にかかる圧力をほぼ有
するように、その設計運転条件において冷却材Kの圧力
を上昇させるように、設計されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスタービンの概略縦断面図。
【図2】図1のガスタービンにおける本発明に基づく冷
却通路系統の概略説明図。
【符号の説明】
1 ガスタービン 8 タービン軸 12 動翼 14 静翼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペーター ティーマン ドイツ連邦共和国 58452 ヴィッテン ゲリヒトシュトラーセ 4 Fターム(参考) 3G002 GA08 GB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービン車室と静翼列とを備え、静翼列
    の静翼に冷却材通路が一体形成され、その冷却材通路に
    冷却材が流れる冷却回路が接続されているガスタービン
    において、冷却材通路が第1部分路と第2部分路とに、
    その第1部分路を流れる冷却材の第1部分流がその静翼
    を十分冷却するために使用され、第2部分路を流れる冷
    却材の第2部分流がほぼ損失なしに継送されるように、
    分割されていることを特徴とするガスタービン。
  2. 【請求項2】 作動媒体の流れ方向に見て第1静翼列
    が、第1部分路と第2部分路とに分けられた冷却材通路
    を備えた静翼を有していることを特徴とする請求項1記
    載のガスタービン。
  3. 【請求項3】 冷却材の第2部分流が、ほぼ損失なし
    に、作動媒体の流れ方向に見て次の静翼列の静翼まで継
    送されることを特徴とする請求項1又は2記載のガスタ
    ービン。
  4. 【請求項4】 冷却回路に前置接続された冷却材圧縮機
    が、冷却材がガスタービンの燃焼室を包囲する流れ室に
    帰還する際にその流れ室にかかる圧力をほぼ有するよう
    に、冷却材の圧力を上昇させるように設計されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3の1つに記載のガスター
    ビン。
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