JP2002323370A - 信号判断装置 - Google Patents
信号判断装置Info
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Abstract
することができる信号判断装置を提供する。 【解決手段】 入力される信号から波形ベクトルを出力
する波形ベクトル生成手段3Gと、各原因に対応する複
数の信号を当該波形ベクトル生成手段に入力し得られる
複数の波形ベクトルを予め既知波形ベクトルとして取り
込み、判断対象の信号を当該当該波形ベクトル生成手段
に入力し得られる波形ベクトルを判断対象波形ベクトル
として取り込み、これら既知波形ベクトルと判断対象波
形ベクトルとに基づいて判断対象の信号の発生原因を判
断する判断手段3Jとを備える。
Description
号から、その発生原因を推定して判別する信号判断装置
に関する。
て、その発生原因を推定して判別する方法が知られてい
る。一方、例えば、オフィスにおける快適性あるいは知
的生産性の向上を支援するためにオフィス環境の向上が
求められており、複写機あるいはプリンタ等のオフィス
機器はその騒音を低減することが求められており、その
ためにはまず、騒音の発生原因を特定することが重要で
ある。
が稼動中に発生する騒音の時間波形を示している。ここ
で、丸印で示した部分は、衝撃音と呼ばれる、短時間に
高い音圧レベルの変動を示す音が発生している。このよ
うな音は部品同士の衝突、紙と部品との衝突などにより
生じるもので、例えばソレノイドや用紙走行中の紙位置
合わせ部などで発生する。
とから人が認知しやすく、驚愕効果もある。そこで装置
の開発者は衝撃音を低減するための活動を行うが、特に
複写機やプリンタなどのオフィス機器においては衝撃音
の発生原因を確定することは非常に難しい。これは、複
写機やプリンタなどの機械騒音は様々な音源が様々なタ
イミングで稼動するという特徴をもつためである。装置
から発生する定常音あるいは衝撃音の音源を同定する方
法には、音響インテンシティなどにより測定する方
法、音源の可能性がある部品の動作タイミングを調べ
る、音源の可能性がある部品の動作をオフして衝撃音
がなくなるかを確認する、音源の可能性がある部品に
衝撃を吸収する材料を貼りつけたり衝突速度を下げるこ
とで衝撃音が低下するか確認する、周波数スペクトル
解析等により特徴量を調べて音源を同定する方法などが
存在する。
やプリンタなどは小型化されており、各部品が非常に近
い位置に収められている。このため、音響インテンシ
ティなどの測定方法で部品を特定するには空間分解能が
不足している。また、複写機やプリンタなどは高速化さ
れており、各部品がほぼ同時に駆動する。このため、
部品の動作タイミングを調べる方法で部品を特定するに
は時間分解能が不足している。よって現状では、音源
の可能性がある部品の動作をオフして衝突音が低下する
か確認する方法や、音源の可能性がある部品に衝撃を
吸収する材料を貼りつけたり衝突速度を下げることで衝
撃音が低下するか確認する方法が採られている。
()では、最終的な目標である衝撃音を低減するま
でに多くの時間と労力とを要することになり、同定され
ないで衝撃音が残ることもあり得る。さらに今後、装置
の小型化、高機能化が進むにつれ、音源の可能性のある
部品がより小さく、より多種多様になり、このような衝
撃音の発生原因の同定方法()では、一層その対応
が困難になる。
には有効であるが、複写機やプリンタなどから発生する
衝撃音に対しては解析する時間が短いため詳細な周波数
情報が得られない。衝撃音に適用させて発生原因の推定
を行う試みとしては、例えば特開2000‐275096号公報
に、複数のサブバンドのパワースペクトル分布を演算し
て、交通騒音に含まれる衝撃音の音源種別を同定する装
置が提案されている。しかしこれは機械騒音、とりわけ
音源の種類が多様な複写機やプリンタなどを対象とした
場合に複数のサブバンドのパワースペクトル分布だけで
は必ずしも十分な音源同定を行うことは困難である。
てなされたものであり、その目的は、音や振動に係る信
号の発生原因を正確に判断することができる信号判断装
置を提供することにある。
判断装置に係るものである。
形ベクトルを出力する波形ベクトル生成手段と、各原因
に対応する複数の信号を当該波形ベクトル生成手段に入
力し得られる複数の波形ベクトルを予め既知波形ベクト
ルとして取り込み、判断対象の信号を当該波形ベクトル
生成手段に入力し得られる波形ベクトルを判断対象波形
ベクトルとして取り込み、これら既知波形ベクトルと判
断対象波形ベクトルとに基づいて判断対象の信号の発生
原因を判断する判断手段とを備える。
や音響信号が挙げられる。ここで入力される信号が音響
信号の場合には、前記波形ベクトル生成手段は、入力さ
れる音響信号を所定の補正フィルタにより聴感補正する
聴感補正部を備えるものでもよい。ここで、補正フィル
タの具体例としては、A、B、C、D、Eの各特性フィルタ
を使用することができ、(低周波の暗騒音成分を除去す
るための)ハイパスフィルタや、他の独自に定める特性
フィルタを使用することもできる。なお、一般には、人
の聴覚に近いA特性フィルタを用いることが好ましい。
係る信号判断装置で判断するのに好適なものは、(物体
同士の)衝突音、衝撃音など、その持続時間1000
〔msec〕以下、さらには100〔msec〕以下の音響信号
である。信号の発生源については特に限定はないが、装
置内に無数の稼動部品が存在する点、比較的静寂な環境
が求められる場所に設置されることが多い点などに鑑み
ると、信号の発生源が画像形成装置(複写機、プリン
タ、ファクシミリなど)である場合には、本発明を適用
することで画像形成装置の消音対策に大きな効果が期待
でき、好適である。
成装置内部の部品同士の衝突音響信号、画像形成装置内
部の記録媒体が原因となる音響信号が挙げられえる。よ
り具体的には、部品同士の衝突音響信号として、金属
部品同士の衝突音、樹脂部品同士の衝突音、金属部
品と樹脂部品との衝突音などが挙げられ、記録媒体が原
因となる音響信号として、記録媒体と構成部品との衝
突音、記録媒体の座屈音、記録媒体の搬送方向後端
が弾かれる音などが挙げられる。
れる信号の一部から波形ベクトルを出力する信号切り出
し部を備えるものでもよい。この場合、前記信号切り出
し部は、入力される信号の立ち上がり部又は極大部又は
最大部を基準として入力される信号の一部を切り出すこ
とができ、時間的に前記基準以降の信号を切り出すこと
もできるし、前記基準から時間的に遡って信号を切り出
すこともできる。
れる信号の振幅の最大値又は最小値を基準化する振幅基
準化部を備えるものでもよい。
れる信号の時間領域における時間波形ベクトルを出力す
る時間波形ベクトル生成部を備えるものでもよく、、入
力される信号の周波数領域における周波数波形ベクトル
を出力する周波数波形ベクトル生成部を備えるものでも
よい。さらに、前記波形ベクトル生成手段は、入力され
る信号の時間領域における時間波形ベクトルを出力する
時間波形ベクトル生成部と、入力される信号の周波数領
域における周波数波形ベクトルを出力する周波数波形ベ
クトル生成部と、当該時間波形ベクトルと当該周波数波
形ベクトルとを合わせ総合波形ベクトルを出力する総合
波形ベクトル生成部とを備えるものでもよい。
ルとしては、所定時間毎の音圧を各ベクトル成分とする
ものや、所定時間毎の音圧レベルを各ベクトル成分とす
るものなどが挙げられる。所定時間毎の音圧レベルを各
ベクトル成分とする時間波形ベクトルを得るにはソフト
ウェア的に時間波形ベクトル生成部を構成したり、一般
的な騒音計で用いられる音圧レベル化回路を用いて時間
波形ベクトルを得ることもできる。なお、所定時間は一
般には一定時間毎とすることができるが、任意時間毎と
することもできる。また、周波数領域における周波数波
形ベクトルとしては、周波数分析により得られる所定周
波数毎の値を各ベクトル成分とするものが挙げられる。
力される信号の時間領域における時間波形ベクトルとし
て、所定時間毎の音圧値を各ベクトル成分とする時間波
形ベクトルを出力する時間波形ベクトル生成部と、入力
される信号の周波数領域における周波数波形ベクトルと
して、所定周波数サブバンド毎のパワースペクトル値を
各ベクトル成分とする周波数波形ベクトルを出力する周
波数波形ベクトル生成部と、当該時間波形ベクトルと当
該周波数波形ベクトルとを合わせて総合波形ベクトルを
出力する総合波形ベクトル生成部とを備えるものでもよ
い。
数範囲(サブバンド)毎を意味するが、その周波数範囲
は一定範囲とすることもでき、任意範囲とすることもで
きる。周波数分析の具体例としては、FFT(高速フーリ
エ変換)解析、ウエーブレット解析、一般化調和解析な
どが挙げられる。
分析の対象となる時間波形に対し、窓関数処理を施す窓
関数処理部を備えるものでもよい。この窓関数として
は、レクタンギュラ・ウインドウ、ハニング・ウインド
ウ、ハミング・ウインドウ、ブラックマン・ウインド
ウ、フラットトップ・ウインドウなどを挙げることがで
きる。
発生原因を複数段階に分けて階層的に判断することがで
きる。例えば、第一段階として信号の発生原因の物体の
材質を判断し、第二段階としてその物体の態様を判断す
ることができる。また前記判断手段は、一の原因に対し
て複数の既知波形ベクトルを取り込むことができる。さ
らに前記判断手段は、各既知波形ベクトルの各ベクトル
成分と、判断対象波形ベクトルの各ベクトル成分とをそ
れぞれ変量とする多変量判別解析により既知波形ベクト
ルと判断対象波形ベクトルとの関係を判断する多変量解
析部を備えるものでもよい。
ベクトル(空間)と判断対象波形ベクトルとの距離によ
り、両ベクトルの関係を求めるものであるが、その距離
の測度としては、統計学上の判別分析やクラスター分析
で用いられる一般的な距離の測度を用いることができ
る。その距離の測度の具体例としては、ユークリッドの
距離、標準化ユークリッドの距離、ミンコフスキーの距
離、マハラノビスの距離などを挙げることができる。
波形ベクトルに基づいて線形判別関数を予め求め、当該
線形判別関数と、判断対象波形ベクトルとから、既知波
形ベクトルと判断対象波形ベクトルとの関係を判断する
ものでもよい。また、前記多変量判断解析部は、各既知
波形ベクトルに基づいて各ベクトル成分の分散・共分散
行列又は相関行列(平均、分散又は標準偏差、各ベクト
ル成分同士の共分散)とを原因毎に予め求め、当該分散
・共分散行列又は相関行列(平均、分散又は標準偏差、
共分散)と、判断対象ベクトルとから、既知波形ベクト
ルと判断対象波形ベクトルとの関係をマハラノビス距離
により判断するものでもよい。
こともできる。
の信号を入力し得られる複数の波形ベクトルを予め既知
波形ベクトルとして取り込む工程(ステップ)と、判断
対象の信号を入力し得られる波形ベクトルを判断対象波
形ベクトルとして取り込む工程(ステップ)と、これら
既知波形ベクトルと判断対象波形ベクトルとに基づいて
判断対象の信号の発生原因を判断する工程(ステップ)
とを備えるものでもある。
は、入力される音響信号を所定の補正フィルタにより聴
感補正する聴感補正工程(ステップ)を備えるものでも
よい。
ルを出力する信号切り出し工程(ステップ)を備えるも
のでもよい。また入力される信号の振幅の最大値又は最
小値を基準化する振幅基準化工程(ステップ)を備える
ものでもよい。
間波形ベクトルを出力する時間波形ベクトル生成工程
(ステップ)を備えるものでもよく、入力される信号の
周波数領域における周波数波形ベクトルを出力する周波
数波形ベクトル生成工程(ステップ)を備えるものでも
よい。さらに、入力される信号の時間領域における時間
波形ベクトルを出力する時間波形ベクトル生成工程(ス
テップ)と、入力される信号の周波数領域における周波
数波形ベクトルを出力する周波数波形ベクトル生成部工
程(ステップ)、当該時間波形ベクトルと当該周波数波
形ベクトルとを合わせ総合波形ベクトルを出力する総合
波形ベクトル生成工程(ステップ)とを備えるものでも
よい。
域における時間波形ベクトルとして、所定時間毎の音圧
値を各ベクトル成分とする時間波形ベクトルを出力する
時間波形ベクトル生成工程(ステップ)と、入力される
信号の周波数領域における周波数波形ベクトルとして、
所定周波数サブバンド毎のパワースペクトル値を各ベク
トル成分とする周波数波形ベクトルを出力する周波数波
形ベクトル生成工程(ステップ)と、当該時間波形ベク
トルと当該周波数波形ベクトルとを合わせて総合波形ベ
クトルを出力する総合波形ベクトル生成工程(ステッ
プ)とを備えるものでもよい。
プ)は、周波数分析の対象となる時間波形に対し、窓関
数処理を施す窓関数処理工程(ステップ)を備えるもの
でもよい。
される信号の発生原因を複数段階の工程(ステップ)に
分けて階層的に判断することができる。例えば、第一工
程(ステップ)として信号の発生原因の物体の材質を判
断し、第二工程(ステップ)としてその物体の態様を判
断することができる。また前記判断工程(ステップ)
は、一の原因に対して複数の既知波形ベクトルを取り込
む工程(ステップ)を有することができる。さらに前記
判断工程(ステップ)は、各既知波形ベクトルの各ベク
トル成分と、判断対象波形ベクトルの各ベクトル成分と
をそれぞれ変量とする多変量判別解析により既知波形ベ
クトルと判断対象波形ベクトルとの関係を判断する多変
量解析工程(ステップ)を備えるものでもよい。
プ)は、各既知波形ベクトルに基づいて線形判別関数を
予め求める工程(ステップ)と、当該線形判別関数と、
判断対象波形ベクトルとから、既知波形ベクトルと判断
対象波形ベクトルとの関係を判断する工程(ステップ)
を備えるものでもよい。また、前記多変量判断解析工程
(ステップ)は、各既知波形ベクトルに基づいて各ベク
トル成分の平均、分散(又は標準偏差)、各ベクトル成
分同士の共分散とを(原因毎に)求める工程(ステッ
プ)、当該平均、分散(又は標準偏差)、共分散と、判
断対象ベクトルとから、既知波形ベクトルと判断対象波
形ベクトルとの関係をマハラノビス距離により判断する
工程(ステップ)を備えるものでもよい。
明の実施による形態を説明する。
判断装置)100の構成を説明するものである。この信
号判断システム100が対象とする信号は、複写機(画
像形成装置)Tから放射される騒音(音響信号)であ
る。そして、この信号判断システム100は、その騒音
の原因が原因(1):金属部品同士の衝突音、原因
(2):樹脂部品同士の衝突音、原因(3):金属部品
と樹脂部品との衝突音、原因(4):記録媒体と構成部
品との衝突音、原因(5):記録媒体の座屈音、原因
(6):記録媒体の搬送方向後端が弾かれる音、のいず
れであるかを判断するものである。
Tからの騒音をとらえる収音手段としてのマクロフォン
1と、マイクロフォン1に接続されるアナログ/デジタ
ル変換手段としてのDAT(デジタル・オーディオ・テー
プ)レコーダ2と、DATレコーダ2に接続されるパーソ
ナルコンピュータシステムCとから構成される。さらに
このパーソナルコンピュータシステムCは、コンピュー
タ本体3と、入力手段としてのキーボード4a、マウス
4b、出力手段としてのディスプレイ装置5などを備え
ている。
資源としては、演算制御手段としてのCPU、主記憶手
段としてのRAM、補助記憶手段としてのハードディス
ク、入出力制御装置など(いずれも図示せず)を有し、
コンピュータ本体3内のソフトウェア資源としては、オ
ペレーティングシステム、音響解析ソフトウェア、数値
解析ソフトウェアなど(いずれも図示せず)を有してい
る。そして、これらハードウェア資源とソフトウェア資
源との共同作業により、次の図2に示すベクトル生成部
G、判断部3Jの各機能を実現している。
本機能ブロック図である。この信号判断システム100
の機能は、処理の流れに沿って順に、マイクロフォン
1、DATレコーダ2、ベクトル生成部(波形ベクトル
生成手段)3G、判断部(判断手段)3J、ディスプレ
イ装置(表示手段)5を有している。そして、これらの
基本機能ブロック同士で入出力される信号は、アナログ
電気信号AS、デジタル信号DS、波形ベクトルV、判
断結果Rである。
を、図4は図2に示した判断部3Jの構成をそれぞれよ
り詳細に示した詳細機能ブロック図である。
に、データ記憶部30、時間波形ベクトル生成部3T、
周波数波形ベクトル生成部3F、総合波形ベクトル生成
部36を備えている。また、時間波形ベクトル生成部3
Tは、聴感補正部31、切り出し部32、基準化部33
を備えており、周波数波形ベクトル生成部3Fは、これ
ら31,32、33に加えて窓関数処理部34、周波数
解析部35を備えている。そして、これらの詳細機能ブ
ロック同士で入出力される信号は、デジタル信号DS、
聴感補正済みデジタル信号DS'、切り出し済みデジタ
ル信号ΔDS'、基準済みデジタル信号「ΔDS'」(=
時間波形ベクトルTV)、窓関数処理済みデジタル信号
「ΔDS''」、周波数解析済みデジタル信号(=周波数
波形ベクトルFV)、総合波形ベクトルVである。
(1)〜(n)に対応するマハラノビス距離演算部37
(1)〜(n)、最終判断部38とを備えている。また
各マハラノビス距離演算部37(1)〜(n)には、そ
れぞれの原因に対応する演算行列A(1)〜(n)、平
均ベクトルμ(1)〜(n)、標準偏差ベクトルσ
(1)〜(n)がそれぞれ後述する前処理により、記憶
されている。さらに、演算行列Aは相関行列Rの逆行列
R-1である(後述する)。そして、これらの詳細機能ブ
ロック同士で入出力される信号は、総合波形ベクトル
V、各原因ベクトル空間とのマハラノビス距離D
2(1)〜(n)、判断結果Rである。
本的な使用方法、動作を説明するフローチャートであ
る。一方、図6〜8は、いずれもこの信号判断システム
100のより詳細な使用方法、動作を説明するフローチ
ャートであり、図6は図5のステップS1を、図7は図
5のステップS4を、図8は図5のステップS5をそれ
ぞれ詳細に説明するものである。以下、これらのフロー
チャートに基づいて、本実施例に係る信号判断システム
100の動作を説明する。
立って、予め前処理がなされる(図5のステップS
1)。この前処理では、各原因(1)〜(n)毎に総合
波形ベクトルVのサンプルyを複数(m個)得て、各原
因(1)〜(n)毎に、対応する演算行列A(1)〜
(n)、平均ベクトルμ(1)〜(n)、標準偏差ベク
トルσ(1)〜(n)を演算し、各マハラノビス距離演
算部37(1)〜(n)に記憶するものである(図4参
照)。
テップS1)をより詳細に説明するものである。また図
9は、この前処理のステップ(図5のステップS1)に
より得られる、原因が明らかな音響信号による総合波形
ベクトルV(=y)と、その総合波形ベクトルyから演
算される演算行列A(1)〜(n)、平均ベクトルμ
(1)〜(n)、標準偏差ベクトルσ(1)〜(n)の
関係を説明するものである。
(図6のステップS11、S12)。そして、原因
(1)による音響信号から総合波形ベクトルy1(1)
=(y11(1)、y12(1)、…、y1k(1))を得る
(ステップS13)。なお、この総合波形ベクトルy1
(1)の生成は、後述の図5のステップS2〜S5と同
様の処理を施して行われる。以下、同様に「j=2」か
ら「j=m」まで、ステップS13を繰り返し(ステッ
プS14、S15)、原因(1)によるm個のサンプル
音響信号からm個の総合波形ベクトルy1(1)〜y
m(1)を得る。
1(1)〜ym(1)から、図4に示した演算行列A
(1)、平均ベクトルμ(1)、標準偏差ベクトルσ
(1)を演算し、原因(1)に対応するマハラノビス距
離演算部37(1)に記憶する(ステップS16)。以
下、同様に「i=2」から「i=n」まで、ステップS
12〜S16を繰り返し(ステップS17、S18)、
各原因(1)〜(n)毎に、対応する演算行列A(1)
〜(n)、平均ベクトルμ(1)〜(n)、標準偏差ベ
クトルσ(1)〜(n)を演算し、各マハラノビス距離
演算部37(1)〜(n)に記憶する(図4、図9参
照)。
0回のサンプル音響信号を取り込んだため、m=300
である。なお、本実施例では原因(1):金属部品同士
の衝突音、原因(2):樹脂部品同士の衝突音、原因
(3):金属部品と樹脂部品との衝突音、原因(4):
記録媒体と構成部品との衝突音、原因(5):記録媒体
の座屈音、原因(6):記録媒体の搬送方向後端が弾か
れる音、の6種類の原因を判断するものであるため、n
=6である。さらに、後述するように各総合波形ベクト
ルの次元kは、k=256+128=384である。
と、発生原因の不明な音響信号の判断が行われる(図5
のステップS2〜S6)。
となる(発生原因の不明な)音響信号が計測される(図
5のステップS2)。これは複写機Tに近接して設置さ
れるマイクロフォン1により複写機Tからの騒音が計測
される。複写機Tからの騒音は音波であり、マイクロフ
ォン1内の振動子を振動させ、その振動が電気信号AS
に変換される(図2参照)。なお、この電気信号ASは
アナログ信号である。
信号ASがデジタル化される(図5のステップS3)。
これはマイクロフォン1に接続されているDATレコー
ダ2内のA/D変換回路により、電気信号ASがデジタ
ル信号DSに変換されることにより行われる(図2参
照)。さらに、デジタル信号DSはDATレコーダ2に
一旦記録される。図10は、このDATレコーダ2に記
録されたデジタル信号DSを示すグラフである。このグ
ラフの縦軸は音圧〔×10-6Pa〕を、横軸は時間〔se
c〕をそれぞれ示している。
/D変換回路の分解能(サンプリング周波数)は48
〔kHz〕であるため、得られるデジタル信号DSは、
一秒間に48000点のサンプリングデータとして得ら
れる。ここで、サンプリング周波数としては、少なくと
も10〔kHz〕以上、好ましくは20〔kHz〕のも
のを使用することが望ましい。これは、複写機Tやプリ
ンターなどの画像形成装置から発生される衝撃音の特徴
が5〜10〔kHz〕以上の高周波数帯域に表れる場合
が多いためである。すなわち、5〜10〔kHz〕以上
の帯域を分析するためには、サンプリング定理からサン
プリング周波数はその倍の10〜20〔kHz〕以上必
要となる。
象となる音響信号に対応する波形ベクトルV(=x)が
生成される(図5のステップS4)。
ように、まず、データ記憶部30により、DATレコー
ダ2に記録され出力されるデジタル信号DSを記憶する
(図7のステップS41)。具体的には、DATレコー
ダ2に接続されているパーソナルコンピュータ本体3の
ハードディスク中に記憶される。本実施例では、図10
の丸印で示した衝撃音(音圧が急上昇する部分)を含む
デジタル信号DSを0.01秒間程度、すなわちサンプ
リングデータ480点分程度記憶する。図11は、デー
タ記憶部30に記憶されたデジタル信号DSを示すグラ
フである。このグラフの縦軸は音圧を、横軸はサンプリ
ングデータ数を示している。
部30に記憶されるデジタル信号DSに対し聴感補正を
行う(図7のステップS42)。これは、聴感補正部3
1により予め設定されている補正フィルタにより記憶さ
れているデジタル信号DSを補正し、新たなデジタル信
号DS’を得るものである(図3参照)。なお、本実施
例では、人の聴感に近いAフィルタにより補正を行う。
みデジタル信号DS'の一部を切り出す(図7のステッ
プS43)。これは切り出し部32に設定されている条
件に基づいて、聴感補正済みデジタル信号DS'の一部
を切り出し、切り出し済みデジタル信号ΔDS'を得る
ものである(図3参照)。本実施例において、切り出し
部32に設定されている条件は、聴感補正済みデジタル
信号DS'の立ち上がり部p(TH)を基準とし、その
基準に対して50個のサンプリングデータ分時間的に遡
ったデータから、その基準に対して205個のサンプリ
ングデータ分時間的に後のデータまで(つまり50+1
+205=256個のデータ)を切り出す。また、立ち
上がり部p(TH)の検知方法としては、デジタル信号
DS'の音圧pの絶対値の最大値p(MAX)を検知
し、その最大値p(MAX)の数%の音圧値pに時間的
に初めて達した部分を立ち上がり部p(TH)とするこ
とができる。なお、本実施例では切り出し部32をソフ
トウェア的に実現しているが、例えば、トリガー機能を
備えるデータローガで聴感補正済みデジタル信号DS'
の一部を切り出すこともできる。
れたデジタル信号ΔDS'を示すグラフである。このグ
ラフの縦軸は音圧を、横軸はサンプリングデータ数をそ
れぞれ示している。このようにして得られた切り出し済
みデジタル信号ΔDS'から、時間波形原ベクトルTv
を観念することができる。すなわち、1〜256番目の
サンプリングデータの各音圧値p1〜p256をベクトル成
分とする時間波形原ベクトルTv=(p1、p2、…、p
51(=p(TH))、…、p(MAX)、…、p256)
を得ることができる。
デジタル信号ΔDS'を基準化する(図7のステップS
44)。これは、予め基準化部33に設定されている基
準値Sとデジタル信号ΔDS'に含まれる音圧の絶対値
の最大値p(MAX)とに基づいて、デジタル信号ΔD
S'を基準化して基準化済みデジタル信号「ΔDS'」、
すなわち時間波形ベクトルTVを得る(図3参照)。こ
の時間波形ベクトルTVは、先の時間波形原ベクトルT
v、音圧の最大値p(MAX)、基準値SによりTV=
(S/p(MAX))×Tv=(S/p(MAX))×
(p1、p2、…、p51(=p(TH))、…、p(MA
X)、…、p256)=((S/p(MAX))×p1、
(S/p(MAX))×p2、…、(S/p(MA
X))×p51、…、(S/p(MAX))×p(MA
X)(=S)、…、(S/p(MAX))×p256)=
(P1、…、P256)として求めることができる。
みデジタル信号「ΔDS'」(=時間波形ベクトルT
V)を窓関数処理する(図7のステップS45)。これ
は、予め窓関数処理部34に設定される窓関数により、
基準化済みデジタル信号「ΔDS'」を処理し、窓関数
処理済みデジタル信号「ΔDS''」を得るものである
(図3参照)。本実施例では窓関数として、ハニング窓
関数を用いている。このような処理を施すことにより、
折り返し誤差や漏れ誤差などの影響を軽減することがで
きる。
理済みデジタル信号「ΔDS''」を周波数解析する(図
7のステップS46)。これは、周波数解析部35によ
り、窓関数処理済みデジタル信号「ΔDS''」をFFT解
析し、周波数サブバンド毎の周波数スペクトルを得るも
のである。図13は、周波数解析部35によるFFT処理
結果を示すグラフである。このグラフにおいて、縦軸は
パワースペクトル〔×10-6Pa〕を、横軸は周波数
(サブバンド)をそれぞれ示している。本実施例では、
先に示した256点のデジタル信号「ΔDS''」に基づ
いてFFT解析を行ったため、図13中黒点で示す128
点の新たなデジタル信号を得る。
ら、周波数波形ベクトルFVを観念することができる
(図3参照)。すなわち、周波数の小さい方から順に1
〜128番目の各パワースペクトルps値を各ベクトル
成分とする周波数ベクトルFV=(ps1、ps2、…、
ps128)を得る。
り、波形ベクトルVを得る(図7のステップS47)。
これは、上述の時間波形生成部3Tにより生成される2
56次元の時間波形ベクトルTV=(P1、…、P256)
と、上述の周波数波形生成部3Fにより生成される12
8次元の周波数波形ベクトルFV=(ps1、…、ps1
28)とから、256+128=384次元の波形ベクト
ルV=(P1、…、P256、ps1、…、ps128)=(v
1、…、v384)を得る(図3参照)。なお、このように
して得られる波形ベクトルV=(v1、…、v384)につ
いて、予め原因の明らかなサンプル音響信号により得ら
れるものを既知波形ベクトルy=(v1、…、v384)=
(y1、…、yk)と表し(図6のステップS13、図9
参照、k=384)、原因が不明で判断対象となる音響
信号により得られるものを判断対象波形ベクトルx=
(v1、…、v384)=(x1、…、xk)と表す(図8、
図14参照、k=384)。
音響信号の発生原因が判断され、原因判断結果Rを得る
(図5のステップS5)。
すように、「i=1」を設定し(図8のステップS5
1)、まず前処理(図5のステップS1)において予め
マハラノビス距離演算部37(1)に記憶されている平
均ベクトルμ(1)及び標準偏差ベクトルσ(1)と、
波形ベクトル生成(図5のステップS4)において得ら
れた判断対象波形ベクトルx=(x1、…、xk)とに基
づいて、図8のステップS52中に示す式(1)を使用
し、マハラノビス距離演算部37(1)は判断対象波形
ベクトルx=(x1、…、xk)を標準化し、標準化判断
対象波形ベクトルX(1)=(X1(1)、…、X
k(1))を得る(図8のステップS52)。
(1)に記憶されている演算行列A(1)と、先のステ
ップS52で求めた標準化判断対象波形ベクトルX
(1)とに基づいて、図8のステップS53に示す式
(2)を使用し、マハラノビス距離演算部37(1)は
マハラノビス距離D2(1)を演算する(図8のステッ
プS53)。なお、XT(1)は、X(1)の転置行列
(ベクトル)を意味する。
でステップS52、ステップS53を繰り返し(図8の
ステップS54、S55、本実施例では「n=6」)、
各マハラノビス距離演算部37(2)〜(n)はマハラ
ノビス距離D2(2)〜D2(n)を演算する(図4参
照)。図14は、図8のステップS54、S55での処
理を説明する模式図である。同図に示すように、判断対
象波形ベクトルx=(x 1、…、xk)と、それぞれのマ
ハラノビス距離演算部37(1)〜(n)に予め記憶さ
れている平均ベクトルμ(1)〜(n)、標準偏差ベク
トルσ(1)〜(n)、演算行列A(1)〜(n)とに
より、各マハラノビス距離D2(1)〜D2(n)を演算
している。
ス距離D2(1)〜D2(n)が最小のものを選択し、そ
のマハラノビス距離に対応する原因を判断結果Rとする
(図8のステップS56)。例えば、マハラノビス距離
D2(1)〜D2(n)のうち、D2(1)が最も小さい
場合には、判断対象となる音響信号は、「原因(1):
金属部品同士の衝突音」であることが分かる。
果Rが表示される(図5のステップS6)。例えば、判
断対象となる音響信号は、「原因(1):金属部品同士
の衝突音」である場合には、その旨がディスプレイ装置
5の画面に表示される(図2参照)。
断を行う場合には(図5のステップS7)再びステップ
S2から開始し、終了する場合にはそのまま終了する。
を演算した後、音響信号の原因を判断する際(図8のス
テップS56)、最終判断部38により、マハラノビス
距離が最も小さいものを選択して判断している。しか
し、本変形例に示すように、この判断を段階的に行うこ
ともできる。
を示すフローチャートである。このフローチャートに示
すように、本実施例における各原因(1)〜(6)を、
二つの大きなグループ(第一グループと第二グループ)
に大別し、各グループに属する原因に対応するマハラノ
ビス距離の平均を演算し(図15のステップS57)、
第一段階の判断として判断対象となる音響信号の原因が
第一グループ又は第二グループのいずれに属するかを判
断し、第二段階の判断として第一段階の判断で選択され
たグループの中から最もマハラノビス距離が小さいもの
を選択し(図15のステップS58)、判断対象となる
音響信号の原因を判断することもできる。
(1):金属部品同士の衝突音、原因(2):樹脂部品
同士の衝突音、原因(3):金属部品と樹脂部品との衝
突音、原因(4):記録媒体と構成部品との衝突音、原
因(5):記録媒体の座屈音、原因(6):記録媒体の
搬送方向後端が弾かれる音、の6つを挙げているが、こ
れを部品同士の衝突音に係る第一グループ(原因
(1)、原因(2)、原因(3)が属する)と、記録媒
体の関係する音に係る第二グループ(原因(4)、原因
(5)、原因(6)が属する)とに分類する。
の平均D2(第一グループ)は、D2(第一グループ)=
(D2(1)+D2(2)+D2(3))/3として得ら
れ、第二グループのマハラノビス距離の平均D2(第二
グループ)は、D2(第二グループ)=(D2(4)+D
2(5)+D2(6))/3として得られる(図15のス
テップS57)。これらD2(第一グループ)とD2(第
二グループ)とを比較し、第一の判断としてよりマハラ
ノビス距離の平均がより小さい方のグループを選択する
(例えば第一グループ)。次に第二の判断として、先に
選択されたグループの中から最もマハラノビス距離が小
さいものをとして選択し(図15のステップS58:例
えばD2(1))、そのマハラノビス距離に対応する原
因(例えば、原因(1):金属部品同士の衝突音)を判
断結果Rとする。
てきたが、ここではその一部、本発明の効果を確認する
ための実験を実験例として説明する。この実験例では、
実施例に係る信号判断システム100を使用し、原因
(2):樹脂(プラスチック)部品同士の衝突音と、原
因(3):金属部品と樹脂(プラスチック)部品との衝
突音との判断を検証した。なお、この原因(2)と原因
(3)とは、一般に聴感上の印象や音圧波形が類似して
おり、その区別が比較的困難な原因である。
クトルV(3)を100個(v1(3)〜v100(3))
得て(図5のステップS2〜S4)、これら100個の
波形ベクトルV(3)のうち、ランダムに選択される8
0個の波形ベクトルV(3)を既知波形ベクトルy
(3)(y1(3)〜y80(3))とし、残りの20個
を(検証用の)判断対象波形ベクトルx(x1〜x20)
とする。次に、原因(2)による衝突音から波形ベクト
ルV(2)を100個(v1(2)〜v100(2))得て
(図5のステップS2〜S4)、これらをすべて(検証
用の)判断対象波形ベクトルx(x21〜x120)とす
る。
(3)を使用し、前処理として(図5のステップS1、
図6のステップS16、図9参照)、平均ベクトルμ
(3)、標準偏差ベクトルσ(3)、演算行列A(3)
を演算し、マハラノビス距離演算部37(3)がそれを
記憶する(図4参照)。次に、(検証用の)判断対象ベ
クトルx1〜x20、x21〜x120について、マハラノビス
距離演算部37(3)により前処理で得た平均ベクトル
μ(3)、標準偏差ベクトルσ(3)、演算行列A
(3)に基づいて、それぞれのマハラノビス距離D
2 1(3)〜D2 20(3)、D2 21(3)〜D2 120(3)を
演算する(図8のステップS52、S53、図14参
照)。
る。このグラフにおいて、縦軸はマハラノビス距離D2
(3)であり、横軸は波形ベクトルの数(サンプル数)
を示している。ここで、原因(3)による衝突音から最
終的に得られたマハラノビス距離D2 1(3)〜D
2 20(3)は、いずれも1に近い(いずれも2以下)。
一方、原因(2)による衝突音から最終的に得られたマ
ハラノビス距離D2 21(3)〜D2 120(3)は、いずれ
もその値が大きくなっている(概ね数百から1000程
度)。
区別が困難な、原因(2):樹脂(プラスチック)部品
同士の衝突音と、原因(3):金属部品と樹脂(プラス
チック)部品との衝突音とを、例えば、マハラノビス距
離D2(3)の閾値を10とすることで、明確に区別す
ることができる。
れば、音や振動に係る信号の発生原因を正確に判断する
ことができる信号判断装置を提供することができる。
を説明するものである。
な機能を説明する機能ブロック図である。
ル生成部の機能をより詳細に説明する機能ブロック図で
ある。
の機能をより詳細に説明する機能ブロック図である。
な使用法、動作を説明するフローチャートである。
のステップをより詳細に説明するフローチャートであ
る。
クトル生成のステップをより詳細に説明するフローチャ
ートである。
断のステップをより詳細に説明するフローチャートであ
る。
ものである。
形を示すグラフである。
たものである。
定の規則に基づいて切り取ったものである。
−パワースペクトル波形を示すグラフである。
るものである。
すフローチャートである。
る。
機、1…マクロフォン(収音手段)、2…DATレコー
ダ、C…パーソナルコンピュータシステム、3…コンピ
ュータ本体、5…ディスプレイ装置(表示手段)、3G
…ベクトル生成部(波形ベクトル生成手段)、3J…判
断部(判断手段)、30…データ記憶部、3T…時間波
形ベクトル生成部、3F…周波数波形ベクトル生成部、
36…総合波形ベクトル生成部、31…聴感補正部、3
2…切り出し部、33…基準化部、34…窓関数処理
部、35…周波数解析部、37…マハラノビス距離演算
部、38…最終判断部
Claims (8)
- 【請求項1】 入力される信号から波形ベクトルを出力
する波形ベクトル生成手段と、 各原因に対応する複数の信号を当該波形ベクトル生成手
段に入力し得られる複数の波形ベクトルを予め既知波形
ベクトルとして取り込み、判断対象の信号を当該当該波
形ベクトル生成手段に入力し得られる波形ベクトルを判
断対象波形ベクトルとして取り込み、これら既知波形ベ
クトルと判断対象波形ベクトルとに基づいて判断対象の
信号の発生原因を判断する判断手段とを備える信号判断
装置。 - 【請求項2】 前記入力される信号は、画像形成装置内
部の部品同士の衝突音響信号又は画像形成装置内部の記
録媒体が原因となる音響信号を含む請求項1に記載の信
号判断装置。 - 【請求項3】 前記波形ベクトル生成手段は、入力され
る信号の一部から波形ベクトルを出力する信号切り出し
部を備え、当該信号切り出し部は、入力される信号の立
ち上がり部又は極大部又は最大部を基準とし、当該基準
から時間的に遡って信号を切り出す請求項1又は2に記
載の信号判断装置。 - 【請求項4】 前記波形ベクトル生成手段は、入力され
る信号の時間領域における時間波形ベクトルを出力する
時間波形ベクトル生成部を備える請求項1〜3のいずれ
かに記載の信号判断装置。 - 【請求項5】 前記波形ベクトル生成手段は、入力され
る信号の周波数領域における周波数波形ベクトルを出力
する周波数波形ベクトル生成部を備える請求項1〜4の
いずれかに記載の信号判断装置。 - 【請求項6】 前記波形ベクトル生成手段は、入力され
る信号の時間領域における時間波形ベクトルを出力する
時間波形ベクトル生成部と、 入力される信号の周波数領域における周波数波形ベクト
ルを出力する周波数波形ベクトル生成部と、 当該時間波形ベクトルと当該周波数波形ベクトルとを合
わせ総合波形ベクトルを出力する総合波形ベクトル生成
部とを備える請求項1〜5のいずれかに記載の信号判断
装置。 - 【請求項7】 前記判断手段は、各既知波形ベクトルの
各ベクトル成分と、判断対象波形ベクトルの各ベクトル
成分とをそれぞれ変量とする多変量解析により既知波形
ベクトルと判断対象波形ベクトルとの関係を判断する多
変量解析部を備える請求項1〜6のいずれかに記載の信
号判断装置。 - 【請求項8】 前記多変量判断解析部は、各既知波形ベ
クトルに基づいて各ベクトル成分の分散・共分散行列又
は相関行列を各原因毎に予め求め、当該分散・共分散行
列又は相関行列と判断対象ベクトルとから、既知波形ベ
クトルと判断対象波形ベクトルとの関係をマハラノビス
距離により判断する請求項7に記載の信号判断装置。
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- 2001-04-26 JP JP2001129846A patent/JP3896804B2/ja not_active Expired - Fee Related
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