JP2002322336A - プラスイオン減衰触媒機能を有する環境改良剤組成物及びその製造方法 - Google Patents

プラスイオン減衰触媒機能を有する環境改良剤組成物及びその製造方法

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JP2002322336A
JP2002322336A JP2001128748A JP2001128748A JP2002322336A JP 2002322336 A JP2002322336 A JP 2002322336A JP 2001128748 A JP2001128748 A JP 2001128748A JP 2001128748 A JP2001128748 A JP 2001128748A JP 2002322336 A JP2002322336 A JP 2002322336A
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有害動物排除性と動植物細胞組織保護機能を
同時に示し得る、相及び界面プラスイオン減衰触媒型総
合的人間生活環境改良剤組織物を提供する。 【解決手段】 (A)忌避機能性有機化合物、(B)水
単独又は水及び水と水素結合し得る水溶性溶剤の混合
物、(C)カルボキシレート基を側鎖に持つ付加重合高
分子電解質、又は、それらに加えて(D)界面活性剤及
び/若しくは(E)固化機能性高分子化合物を含有し、
かつ、(A)成分と(B)成分との合計量100重量部
当り、(C)成分の含有量が0.00001〜5重量部
で、(D)成分の含有量が0〜25重量部で、(E)成
分の含有量が0〜15重量部であることを特徴とする、
プラスイオン減衰触媒機能を有する環境改良剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環境改良剤に関す
る。さらに詳しくは、有害動物排除性と動植物細胞組織
保護機能を同時に示し得る、相及び界面プラスイオン減
衰触媒型環境改良剤組成物とその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】我々が人間生活を送っている現代社会
は、科学技術の著しい発展によって日々急速に円滑で、
便利性に富む機構をいろいろと生み出して来ているが、
一方でまた、生活環境である空間や水などの相、あるい
は、それらと建物、機器、調度などとの接触界面にも少
なからぬ影響を与えている。例えば、化学工業の産物で
ある超揮発性有機化合物(VVOC)、揮発性有機化合
物(VOC)、半揮発性有機化合物(SVOC)等が空
気中に存在すると、光化学スモッグ、異臭、悪臭とな
り、それらを気中若しくは水中で口または皮膚呼吸等に
より吸収すると、いわゆる環境ホルモン問題を引き起こ
す。また、特定物質からなる臭気を長時間連続して嗅ぐ
ことは、芳香といえども決して良いこととはならない。
さらに、電気及び電子製品から出る高電圧やプラスチッ
ク建材、部品、合成繊維、紙などの接触、剥離、摩擦
は、それら自体やそれらと接する相との間に帯電価を生
じさせ、不快感を与えるだけでなく、電撃によって人体
を危険な状態へ持って行くことさえある。
【0003】そのような現代社会特有の相及び界面は全
てプラスイオン雰囲気となっており、人間生活を営む上
で好ましい環境状態とは言えない。
【0004】これらのことから、従来、その対策とし
て、人体に近接して電気石(トルマリン)を配し、その
圧電効果によってマイナスイオンを発生させて、その部
署のイオン雰囲気を変えたり、珊瑚石と接触させてマイ
ナスイオンを多く含む水相を導いたり、また、積極的に
装置を使ってオゾンを発生させて気相あるいは水相にマ
イナスイオンを多く送り込み、マイナスイオン過多の状
態をつくり出すという様な方法が講じられている。
【0005】しかしながら、それらの方法では、常に何
らかの機械的操作が必要であったり、極めて限定した環
境範囲しか適用されなかったり、さらには、マイナスイ
オン発生源それ自体が逆に人体に有害になること等の現
実があり、単にマイナスイオンを出して相対的にプラス
イオンとの量比を変化させるというだけの機能及びメカ
ニズムでは、例えば、住居内の有害動物を除去して、そ
れによる感染症から守る生活環境を構築したり、建物や
生活機器表面に存在する一般生菌の成長を抑制したり、
あるいはまた、生活上、絶対必要な食物材料の腐敗進行
を遅らせたりする機能を持ちながら、同時に空間に漂っ
たり、人体及び物品類に付着している有害化学物質を包
接、除去し得るような総合的人間生活環境改良剤をつく
り出すことはできなかった。
【0006】ここで、感染源的に人体に直接害を及ぼし
たり、また、衣類、住居、園芸植物、農作物等を破壊し
たりする有害動物としては、蚊、ダニ、シラミ、ノミ、
ハチ、ムカデ、ゴキブリ、ハエ、シロアリ、カツオブシ
ムシ、アブラムシ、カメムシ、ヨトウムシ、毒羽虫など
の昆虫のほかに、ネズミやドバトなどがおり、さらに、
むやみに庭に入り込んで糞尿をまき散らす犬猫類も衛生
上、好ましくないものであり、それらに対する処理方法
としてこれまでに各種の殺虫剤や農薬、殺鼠剤を使用し
たり、また、一部、防虫剤や忌避剤として有効と思われ
るものを人体に塗布するか、あるいは、周辺に置くとい
うことがなされてきた。
【0007】しかしながら、それらの薬剤も殆どがその
目的とする効果だけを発揮するためにつくられたもので
あり、人間の生活環境内に必要以上に存在させた場合、
呼吸器や皮膚障害を起させたり、また、食物類に付着し
て、逆に化学物質汚染を招く結果となるので、危険であ
った。さらには、それらによってもたらされる悪臭、異
臭も連続して嗅いでいると体に悪く、ストレスを与える
ので、快適生活のための薬剤としてはまだまだ不備であ
った。
【0008】一方、将来共に人間生活の安定に欠かすこ
とのできない動物系及び植物系食物材料の保存性を高め
ることは大いに大事なテーマであり、これまでのとこ
ろ、植物系食品についてはビタミンCやビタミンE等の
酸化防止剤やソルビン酸塩類や食塩などの防腐剤を直接
添加することが行なわれており、また、動物系食品につ
いては、冷蔵、冷凍保存させて、細胞組織の分解を遅ら
せることを画る方法が各所で行なわれているのが現状で
あった。
【0009】しかし、加工食品と異なり、野菜、果物、
魚介類等の生鮮食品では酸化防止剤や防腐剤を添加しな
いものが多く、唯一冷蔵処理しているだけの状態にあ
る。また、酸化防止剤、防腐剤を使用している加工食品
についても、化学変化しているかも知れない添加薬剤を
体内摂取することへの心配や味覚の違和感や臭いの変化
等があり、より良い解決方法が望まれていた。
【0010】本発明は、そのような事情のもとで、マイ
ナスイオンを発生させるという方式とは関係なく、特定
された化学物質群が呈する固有の溶解状態が示すプラス
イオン減衰触媒作用を利用して、温和な条件で安全、か
つ簡便な方法で物理的、化学的及び生物学的に幅広く効
能効果を現わし得るような総合的人間生活環境改良剤製
品を提供することを目的とするものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、カルボキシレ
ート基を側鎖に持つ付加重合高分子電解質の水系分子コ
ロイド溶液に、そのまま若しくは、界面活性剤ミセルの
中の包含させた状態で忌避機能性有機化合物を混合させ
た複合溶液を製造して、それを対象とする環境相若しく
は界面へ直接散布するか、または、さらに上記複合溶液
と固化機能性親水性高分子化合物とを接触させて、固形
状態とした後、環境相若しくは界面に置いて、上記複合
溶液を気化させることにより、ミセル触媒機構及び/若
しくは相間移動触媒機構が作動して、本溶液成分自体の
臭いも断ちつつ、相内の有害化学物質を除去し、かつ、
界面の菌生育を抑制し、しかも、付近に存在している有
害動物を自然と退去せしめ、一方で、人体表皮の保護を
行ないつつ生活上必要な食品材料の腐敗を遅らせる効能
を示すことを確かめ、さらに、自身がマイナスイオンを
発することなく、周辺のプラスイオンを減少させるとい
う事実を見いだし、この知見に基づいて本発明を完成す
るに至った。
【0012】すなわち、本発明は、(A)忌避機能性有
機化合物、(B)水単独または水及び水と水素結合し得
る水溶性溶剤の混合物、(C)カルボキシレート基を側
鎖に持つ付加重合高分子電解質、または、それらに加え
て(D)界面活性剤及び/若しくは(E)固化機能性親
水性高分子化合物を含有し、かつ(A)成分と(B)成
分との合計量100重量部当り、(C)成分の含有量が
0.00001〜5重量部で、(D)成分の含有量が0
〜25重量部で、(E)成分の含有量が0〜15重量部
であることを特徴とする有害動物排除性と動植物細胞組
織保護機能を合わせ持つ、相及び界面プラスイオン減衰
触媒型環境改良剤組成物とその製造方法を提供するもの
である。
【0013】また、上記相及び界面プラスイオン減衰触
媒型環境改良剤組成物は、本発明に従えば、(B)水単
独または水及び水と水素結合し得る水溶性溶剤の混合物
に(C)カルボキシレート基を側鎖に持つ付加重合高分
子電解質を単独かまたは(D)界面活性剤と共に添加し
て、溶解若しくは分散させた溶液と(A)忌避機能性有
機化合物とを混合させて、可溶化、均一乳化若しくは分
散液体とするか(製法1)、または、(A)忌避機能性
有機化合物と(B)水単独または水及び水と水素結合し
得る水溶性溶剤の混合物及び(D)界面活性剤からなる
混合溶液に(C)カルボキシレート基を側鎖に持つ付加
重合高分子電解質を添加して、混合し、可溶化、均一乳
化若しくは分散液体とするか(製法2)、または、製法
1若しくは製法2によって製造された可溶化、均一乳化
若しくは分散液体に対して、さらに(E)固化機能性親
水性高分子化合物を添加して、均一混合し、固化させる
こと(製法3)により、製造することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。本発明においては、(A)忌避機能性有機
化合物としては、例えば、N,N-ジメチル-メタ-トル
アミド、N,N-ジエチルベンズアミド、ジメチルフタ
レート、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、L
-メントール、ヒノキチオール、ピレスロイド、テルペ
ノイド、α-ピネンなどを挙げることができるが、それ
らは、合成した単一物質でも良く、他方、桧やヒバ若し
くは月桃(学名アルピニア)等の忌避機能成分含有植物
から(B)水単独または水及び水と水素結合し得る水溶
性溶剤の混合物、若しくはその中に(D)界面活性剤を
溶解または分散させたものを以って抽出操作を行なって
得た複数の化合物を可溶化、均一乳化若しくは分散させ
ている溶液状態にあるものでも良い。
【0015】本発明においては、(B)成分として、水
単独、または水及び水と水素結合し得る水溶性溶剤の混
合物が用いられる。ここで、水と水素結合し得る水溶性
溶剤の例としては、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、1、3−
ブチレングリコール、グリセリン、エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エ
チレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、
ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレン
グリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコール
モノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピ
ルエーテル、プロピレングリコールモノイソプロピルエ
ーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジ
プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコ
ールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモ
ノイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
ブチルエーテルなどのアルコール系溶剤、エチレングリ
コールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチル
エーテル、ジエチレングリゴールジメチルエーテル、ジ
エチレングリコールジエチルエーテル、フルフラール、
ジオキサンなどのエーテル系溶剤、アセトン、メチルエ
チルケトンなどのケトン系溶剤および2−メチルイミダ
ゾリジノンなどの含窒素系溶剤などが挙げられる。これ
らの水溶性溶剤は単独で用いてもよいし、2種以上を混
合して用いてもよい。
【0016】本発明においては、(C)カルボキシレー
ト基を側鎖に持つ付加重合高分子電解質としては、例え
ば、アクリル酸ナトリウム、アクリル酸カリウム、メタ
クリル酸ナトリウム、メタクリル酸カリウムを単独重合
若しくは共重合させるか、または、アクリルアミド、N
-ヒドロキメチルアクリルアミド、N,N-ジ(ヒドロキ
シメチル)アクリルアミド、N-ヒドロキシエチルアク
リルアミド、N,N-ジ(ヒドロキシエチル)アクリル
アミド、メタクリルアミド、N-ヒドロキシメチルメタ
クリルアミド、N,N-ジ(ヒドロキシメチル)メタク
リルアミド、N-ヒドロキシエチルメタクリルアミド、
N,N-ジ(ヒドロキシエチル)メタクリルアミドの単
一重合体若しくは共重合体を水酸化ナトリウム及び/若
しくは水酸化カリウムで部分または完全加水分解させる
か、または、上記ノニオンモノマーの1種若しくは2種
以上とアクリル酸ナトリウム、アクリル酸カリウム、メ
タクリル酸ナトリウム及びメタクリル酸カリウムの1種
若しくは2種以上とを共重合させることにより得られる
下記一般式I
【化3】 (但し、X1〜X4はH、CH3、Y1〜Y4はH、ヒドロ
キシメチル基若しくはヒドロキシエチル基であり、0≦
a≦1、0≦b≦1で、かつ0.1≦a+b≦1、0≦
c≦0.9、0≦d≦0.9で、かつ0≦c+d≦0.
9、a+b+c+d=1、3000≦n≦300000
である。)にて表わされるアニオン型高分子電解質で、
以下にその代表例(以下、所定の高分子電解質と称す
る)が示されているもの;
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】 及びアクリル酸・アクリロイルオキシエチル=トリメチ
ルアンモニウム・ヒドロキシド共重合体などのような両
性イオン型高分子電解質、スチレン・マイレン酸ナトリ
ウム交互共重合体、スチレン・マイレン酸カリウム交互
共重合体等が挙げられる。これらのカルボキシレート基
を側鎖に持つ付加重合高分子電解質は単独で用いても良
いし、2種以上を混合して用いても良い。さらにまた、
天然物質のアルギン酸及びそのアルカリ塩類や天然物質
誘導体のカルボキシメチルセルロース及びそのアルカリ
塩類等のアニオン型高分子電解質を協力剤として添加
し、混合使用しても良い。
【0020】本発明における(D)成分の界面活性剤と
しては特に制限はなく、アニオン性、ノニオン性、カチ
オン性および両性界面活性剤のいずれも用いることがで
き、混合性に不適合がなければ、各種混合して使用して
も良い。上記アニオン性界面活性剤の例としては、アル
キルアリールスルホン酸塩類、各種脂肪酸のナトリウム
塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩などの石鹸
類、アルキル硫酸塩、アルキルポリオキシアルキレンエ
ーテル硫酸塩などの硫酸エステル塩酸、アルキルリン酸
エステル塩、アルキルアリールリン酸エステル塩、アル
キルポリオキシアルキレンエーテルリン酸エステル塩、
アルキルアリールポリオキシアルキレンエーテルリン酸
エステル塩などのリン酸エステル塩類などで代表される
ものが挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種
以上を組み合わせて用いてもよい。
【0021】ノニオン性界面活性剤の例としては、ソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ジグリセ
リン脂肪酸エステル、トリグリセリン脂肪酸エステル、
テトラグリセリン脂肪酸エステル、ペンタグリセリン脂
肪酸エステル、ヘキサグリセリン脂肪酸エステル、エチ
レングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレング
リコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ジ
(グリセリン)ボラート脂肪酸エステルなどの脂肪酸エス
テル類、アルキルポリオキシアルキレンエーテル、アル
キルアリールポリオキシアルキレンエーテル、ポリオキ
シエチレングリコール・ポリオキシプロピレングリコー
ルブロックポリマーなどのポリエーテル類、N,N-ジ
(ポリオキシアルキレン)アルキルアミン、N,N,
N′,N′-テトラ(ポリオキシアルキレン)エチレンジ
アミンなどの三級化アミン類、および脂肪酸モノアルキ
ロールアミド、脂肪酸ジアルキロ一ルアミドなどのアミ
ド類などで代表されるものが挙げられ、これらは単独で
用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0022】カチオン性界面活性剤の例としては、テト
ラアルキルアンモニウム塩、トリアルキル(β−ヒドロ
キシアルキル)アンモニウム塩、ジアルキルジ(ポリオキ
シアルキレン)アンモニウム塩などの第四級アンモニウ
ム塩類などで代表されるものが挙げられ、これらは単独
で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。また、両性界面活性剤の例としては、トリアルキル
ベタイン、アルキルイミダゾリンベタインなどのベタイ
ン類およびレシチンなどのリン脂質などで代表されるも
のが挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以
上を組み合わせて用いてもよい。
【0023】一方、本発明における(E)成分の固化機
能性親水性高分子化合物の例としては、カラギーナン、
寒天、デン粉、ポリビニルアルコール、ポリアクリルア
ミド、ポリエチレンオキシド、グアーガム、キサンタン
ガム、架橋型ポリアクリル酸塩および架橘型ポリアクリ
ルアミドなどが挙げられる。これらは、単独で用いても
よいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。特にカ
ラギーナン及び架橋型ポリアクリル酸塩が好適である。
また、無機親水性高分子化合物であるシリカガラス粉末
を使用することもできる。
【0024】本発明の有害動物排除性と動植物細胞組織
保護機能を合わせ持つ、相及び界面プラスイオン減衰触
媒型環境改良剤組成物は、前記(A)成分、(B)成
分、(C)成分、場合によっては、さらに(D)成分及
び/若しくは(E)成分を含有するものであって、
(C)成分のカルボキシレート基を側鎖に持つ付加重合
高分子電解質の含有量は、(A)成分と(B)成分との
合計量100重量部当たり、0.00001〜5重量部
の範囲で選ばれる。この(C)成分の含有量が、0.0
0001重量部未満ではミセル触媒及び/若しくは相間
移動触媒としての能力が殆ど発現できず、また、5重量
部を超えると、ミセル触媒機構及び/若しくは相間移動
触媒機構を円滑になし得る集合状態をつくり難くなる。
この(C)成分の好ましい含有量は、(A)成分と
(B)成分との合計量100重量部当たり0.0001
〜0.5重量部の範囲であり、特に、0.005〜0.
01重量部の範囲が好適である。
【0025】また、(D)成分の界面活性剤の含有量
は、(A)成分と(B)成分との合計量100重量部当
たり0〜25重量部であり、前記(C)成分が(D)成
分の機能を兼ね備えている場合には0でも良いが、それ
以外の場合では、(C)成分のミセル触媒機構及び/若
しくは相間移動触媒機構の協力剤並びに(A)成分の
(B)成分中への均一安定化剤として必要とされる。こ
の場合、(D)成分の含有量が25重量部を超えると、
(C)成分の集合状態を変化させてしまうので、本発明
の基本性能である相及び界面プラスイオン減衰触媒性能
を発揮させることが著しく困難となる。この成分の好ま
しい含有量は、(A)成分と(B)成分との合計量10
0重量部当たり15重量部以内であり、(A)成分の
(B)成分中への均一安定状態が保持され得る限り、
(D)成分の含有量は特に5重量部以内であることが好
適である。
【0026】一方、本発明の固形状環境改良剤組成物を
つくるためにさらに使用される(E)成分の固化機能性
親水性高分子化合物の含有量は、(A)成分と(B)成
分との合計量100重量部当たり、最大限15重量部で
ある。(E)成分の含有量が15重量部を超えると、本
発明の基本性能である相及び界面プラスイオン減衰触媒
機能を発揮させる(A)、(B)及び(C)成分複合組
成物若しくは(A)、(B)、(C)及び(D)成分複
合組成物の気化性を著しく阻害する。よって、本発明の
液体組成物の均一固形化並びにその気化性保持を考慮す
ると、この(E)成分の好ましい含有量は、(A)成分
と(B)成分との合計量100重量部当たり、0.5〜
10重量部の範囲であり、特に1〜5重量部の範囲が好
適である。
【0027】また、(A)成分と(B)成分との含有割
合は、重量比で1:999〜1:3の範囲にあるのが好
ましい。(A)成分が上記範囲より少ないと、本発明の
組成物中の(D)成分のミセル構造部分に有効な触媒活
性を与えるような変革がなされず、上記範囲より多い
と、(C)成分の分子コロイドの呈する触媒活性を著し
く減じてしまう。(A)成分と(B)成分のより好まし
い含有割合は、重量比で1:499〜1:4の範囲であ
り、特に1:99〜1:9の範囲が好適である。
【0028】次に、本発明の相及び界面プラスイオン減
衰触媒型環境改良剤組成物の製造方法について説明す
る。はじめに、本発明の液体組成物の製造においては、
(A)成分、(B)成分に(C)成分及び場合によって
は(D)成分を含めて混合するが、その場合、(B)成
分の中に(C)成分及び場合によっては(D)成分を共
に溶解させたミセル−分子コロイド共存系の中に(A)
成分を投入して混合接触させ、均一溶液を作成する方法
と、(D)成分を溶解する(B)成分のミセル溶液の中
に予め(A)成分を安定乳化若しくは分散している中に
(C)成分を投入して、ミセル−分子コロイド共存系の
均一溶液を作成する方法のどちらによっても良いが、共
に製造条件を厳密に選ばず、常温並びに常圧条件下で
も、撹拌若しくは振盪等の操作による各成分の相互作用
で首尾良く本発明の液体組成物を安定状態で導くことが
可能である。
【0029】つづいて、(A)成分、(B)成分、
(C)成分、場合によっては、さらに(D)成分を含有
してなる本発明の液体組成物に対して(E)成分を添加
して、固形化させる際には、好ましくは0〜100℃、
特に好ましくは50〜70℃の温度範囲に液体組成物を
保持して置くと、より円滑な固形化作用のための混合接
触がなされる。
【0030】本発明の相及び界面プラスイオン減衰触媒
型環境改良剤組成物には、本発明の目的が損われない範
囲で、所望により、着色剤、酸化防止剤などの各種添加
剤を添加することができるし、また、紙、繊維、多孔質
セラミック及びカーボン粒子等の担体を性能発現協力剤
として使用することもできる。
【0031】なお、界面活性剤の新機能としてミセル触
媒並びに相間移動触媒作用が示されることについては、
本発明者も以前に報告しているが(油化学第33巻48
0〜481頁、1984年)、本発明のように、特定の
高分子電解質の分子コロイド溶液との併用で作用させた
り、また、そのことを以って相及び界面プラスイオンを
減衰させ、環境改良を行なうという研究、発明、技術は
新規で、固有のものである。
【0032】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの例によって何ら限定され
るものではない。
【0033】実施例1 撹拌機、温度計及び加熱装置を備えた開放式製造装置
に、水91.8重量部、エチルアルコール8重量部、所
定の高分子電解質〔化4〕の(2)である平均重合度1
20000のポリアクリル酸ナトリウム、0.0002
重量部及びテトラグリセリンモノオレート1重量部を仕
込み、20℃において500rpmの回転速度で30分
撹拌を行ない、溶液化させた。つづいて、同条件での撹
拌下にL-メントール0.2重量部を添加し、1時間混
合接触させて、本発明の相及び界面プラスイオン減衰触
媒型液体環境改良剤組成物を製造した。しかる後、本液
体組成物20gを直径20cmの試験皿に入れて、23
℃、50%RH恒温恒湿条件のところに静置させ、近傍
の空気相内へのマイナスイオン発生能力の有無を調べた
結果を図1に示した。また、帯電状態にあるアクリル樹
脂板を上記試験空気相内に置いて、20cm離れた空間
に本液体組成物0.3gをスプレー容器によりls噴射
させ、気相及び気/固界面のプラスイオンの減衰性の有
無を観察した結果を図2に示した。これにより、本発明
の環境改良剤組成物が自らマイナスイオンを発生させる
ことではなく、触媒活性機能により有害なプラスイオン
を減衰させるということが確認された。
【0034】実施例2 実施例1と同様の装置に、水90重量部、ジエチレング
リコールモノエチルエーテル5重量部、所定の高分子電
解質〔化4〕の(1)である平均重合度100000の
ポリアクリル酸カリウム0.0005部、オイレン酸・
トリエタノールアミン塩1重量部及びオクチルフェノー
ルの8モルエチレンオキシド付加体1.5重量部を仕込
み、60℃において500rpmの回転速度で30分撹
拌を行ない、溶液化させた。つづいて、同温度で撹拌機
の回転速度を3500rpmとしたところに、N,N-
ジメチル-メタ-トルアミド5重量部を注入し、1時間混
合接触させて、本発明の相及び界面プラスイオン減衰触
媒型環境改良剤組成物を製造した。しかる後、実施例1
と同様に帯電状態にあるアクリル樹脂板を静置させた空
間相に本組成物を0.3g、スプレー噴射させて、イオ
ン量を測定した結果、プラスイオンの減衰性が確認され
た。
【0035】実施例3 ホモジナイザーに、月桃抽出成分0.2重量部、水85
重量部、エチルアルコール6重量部、グリセリン8.8
重量部、所定の高分子電解質〔化4〕の(3)である平
均重合度3000のポリアクリル酸ナトリウム0.00
02重量部及びアルギン酸0.03重量部を仕込み、2
0℃で3500rpmの回転速度で、30分混合接触さ
せて、本発明の相及び界面プラスイオン減衰触媒型環境
改良剤組成物を製造した。しかる後、実施例1及び2と
同様の条件の下に本組成物を0.3g空間相にスプレー
噴射させて、イオン量を測定した結果、プラスイオンの
減衰性が確認された。
【0036】実施例4 撹拌機、温度計及び加熱装置を備えた開放式製造装置で
製造した本発明実施例1の相及び界面プラスイオン減衰
触媒型液体環境改良剤組成物101.0002重量部を
撹拌下に55℃に加熱した後、カラギーナン(但し、M
RCポリサッカライド株式会社製品 ソアギーナWX−
560を使用)5重量部を添加し、30分を要して均一
溶解させた。次に、この加熱均一溶解物を別途用意した
保管容器に移し取り、20℃で24時間静置させて固化
させ、本発明の相及び界面プラスイオン減衰触媒型固体
環境改良剤組成物を製造した。しかる後、実施例1〜3
と同様の条件下に5cm×5cm×5cmの立方体とし
た本組成物を30分置いて3cm上方のイオン量を測定
した結果、プラスイオンの減衰性が確認された。
【0037】実施例5 実施例4と同様の方法により、実施例2で製造した本発
明の液体環境改良剤組成物102.5005重量部を撹
拌下に60℃に加熱したところにカラギーナン(但し、
MRCポリサッカライド株式会社製品 ソアギーナMM
−501を使用)3重量部及び精製寒天粉末0.5重量
部を添加して、均一溶解させた状態のものを別途用意し
た保管容器に移し取って0℃で30分静置させて固化さ
せ、本発明の相及び界面プラスイオン減衰触媒型固体環
境改良剤組成物を製造した。しかる後、実施例1〜4と
同様の条件下に5cm×5cm×5cmの立方体とした
本組成物を30分置いて3cm上方のイオン量を測定し
た結果、プラスイオンの減衰性が確認された。
【0038】実施例6 上下式振盪装置に、実施例3で製造した本発明の液体環
境改良剤組成物100.0302重量部及び架橋型ポリ
アクリル酸ナトリウム(昭和電工株式会社製品ビスコス
メートPX−112を使用)3重量部を仕込んだ密閉容
器を取り付け20℃で1秒振盪下に相互接触させて固化
させ、本発明の相及び界面プラスイオン減衰触媒型固体
環境改良剤組成物を製造した。しかる後、実施例1〜5
と同様の条件下に、本組成物100gを蒸発皿に入れて
20秒経過させ、3cm上方のイオン量を測定した結
果、プラスイオンの減衰性が確認された。
【0039】実施例7〜16 表1、表2及び表3に示す種類と量の(A)成分、
(B)成分、(C)成分、または、それに加えて(D)
成分および/若しくは(E)成分を用い、実施例1〜6
と同様にして、本発明の相及び界面プラスイオン減衰触
媒型液体環境改良剤組成物及び固体環境改良剤組成物を
製造し、それぞれについてプラスイオン減衰性が見られ
ることを確認した。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】比較例1〜4 本発明実施例1〜6の製造方法と同様にして、本発明の
必須成分のうちの(A)成分若しくは(C)成分の一方
を欠いた組成物を表4に示す原料の種類及び量によって
製造し、比較試料としてプラスイオン減衰性の有無を調
べた。その結果、プラスイオン減衰性は確認できなかっ
た。
【0044】
【表4】
【0045】〔応用例1〕本発明実施例の環境改良剤組
成物及び比較例の組成物を各1.5gつづ、白色パルプ
紙(但し、17cm×11cmのもの)に含浸若しくは
塗布したものを試験体として作成し、試験用シャーレの
底部に敷いた後、ボラの切身(但し、30gのもの)を
1片載せ、上部を開放状態にしたまま、20±5℃の温
度条件の室内に5日間静置させた。
【0046】しかる後、ボラの切身の保存状態、ハエの
接近防止状況及び1m周囲の臭気感覚を以下の要領にし
たがって調べた。結果を表5に示す。
【0047】(1)ボラの切身の保存状態 次の判定基準とした。 〇・・・外観、硬さ共変らず、分解生成物の存在も確認
されない状態。 △・・・外観に変化は見られないが、肉質が軟らかくな
った状態。 ×・・・肉質が軟らかくなり、同時に細胞組織分解によ
る液体生成物の存在が見られる状態。 (2)ハエの接近防止状況 次の判定基準とした。 A・・・5日間を通して、試験用シャーレ周囲1mの範
囲にハエの接近が1度も無かったもの。 B・・・5日目になって、試験用シャーレの周囲1mの
範囲に初めてハエの接近が見られたもの。 C・・・3日目以降、試験用シャーレの周囲1mの範囲
にハエの接近が見られたが、ボラの切身への接触が見ら
れなかったもの。 D・・・5日間の試験期間中で、ボラの切身へのハエの
接触が1度以上見られたもの。 (3)1m周囲の臭気感覚 15〜65才の男女210名を無作為に選んで対象者と
し、1種の試験例について10人の対象者に空間の臭気
を嗅がせて、回答してもらった。判定基準は次の通りで
ある。 〇・・・10人の試験者中、8人以上が無臭空間ができ
て爽快で、清涼感があると答えたもの。 △・・・10人の試験者中、7人以上が腐敗臭は感じら
れないが、ナマ物臭及び化学物質臭が感じられるとした
もの。 ×・・・10人の試験者中、7人以上が腐敗臭が感じら
れるとしたもの。
【0048】表5から明らかなように、本発明実施例の
環境改良剤組成物の優位性が確認された。
【0049】
【表5】
【0050】〔応用例2〕15〜65才のアレ症肌に悩
む男女90名を無作為に選んで対象者とし、本発明実施
例のうちの液体環境改良剤組成物及び比較例の液体組成
物を午前、午後及び就寝前の3回、毎日、手を含めて両
腕共に1gづつ噴霧することを夏季30日間、1種の試
験例について10人の対象者に実行してもらい、肌保全
状態、蚊の接触防止状況及び汗発生時の感触について、
以下の要領にしたがって回答してもらった。結果を表6
に示す。
【0051】(1)肌保全状態 次の判定基準とした。 ◎・・・10人の試験者中、9人以上がアレ症肌が改善
されて、スベスベとしたきれいな肌になってきたと回答
したもの。 〇・・・10人の試験者中、6〜8人がアレ症肌が改善
されたと回答したもの。 △・・・10人の試験者中、3〜5人がアレ症肌が改善
されたと回答したもの。 ×・・・10人の試験者中、アレ症肌が改善されたと回
答した者が2人以下のもの。 (2)蚊の接触防止状況 次の判定基準とした。 A・・・10人の試験者中、7人以上が蚊が素肌の腕に
寄って来なくなったと回答したもの。 B・・・10人の試験者中、4〜6人が蚊が素肌の腕に
寄って来なくなったと回答したもの。 C・・・10人の試験者中、蚊が素肌の腕に寄って来な
くなったと回答した者が3人以下のもの。 (3)汗発生時の感触 次の判定基準とした。 ◎・・・10人の試験者中、9人以上が汗によるイタミ
やカユミを感じず、また不快臭も無くなっていると明確
に回答したもの。 〇・・・10人の試験者中、6〜8人が汗によるイタミ
やカユミを感じず、また不快臭も無くなっていると明確
に回答したもの。 △・・・10人の試験者中、3〜5人が汗によるイタミ
やカユミを感じず、また不快臭も無くなっていると明確
に回答したもの。 ×・・・10人の試験者中、汗によるイタミやカユミを
感じず、また不快臭も無くなっていると明確に回答した
者が2人以下のもの。
【0052】表6から明らかなように、本発明実施例の
液体環境改良剤組成物の優位性が確認された。
【0053】
【表6】
【0054】〔応用例3〕室温範囲10〜20℃である
築2年以内の家屋の6畳のダイニングキッチンの中央部
に供試野菜である採取24時間後のブロッコリー1個と
半分に切ったサトイモ1個を置いてある、高さ70cm
のテーブル上、供試野菜から5cmの距離に本発明実施
例のうちの固体環境改良剤組成物及び比較例の固体組成
物を各100gづつ、直径2.2cmの穴を1個開けた
円筒型容器にそれぞれ充填した後、シロッコファンを内
蔵している空気循環機(但し、8.5cm×9.5cm
×24cmのもの)に入れて設置し、1組毎に5日間継
続して作動させて、内容物の連続気化を伴う空気循環を
行なった。
【0055】また、本応用例作動の追認試験として、V
VOCであるホルムアルデヒドを200ppm含ませて
いる空気の中で、1組毎に24時間、操作させることを
同時に行ない、24時間後のホルムアルデヒドの残存濃
度を北川式検知管法で調べた。
【0056】しかる後、ブロッコリーの色素保持状態、
サトイモ切断面の変色状態、ショウジョウバエの接近防
止状況、ゴキブリの忌避性及び3m周囲の臭気感覚を追
認試験のホルムアルデヒド濃度減衰性測定と共に、以下
の要領にしたがって調べた。結果を表7に示す。
【0057】(1)ブロッコリーの色素保持状態 次の判定基準とした。 〇・・・5日間経過しても全体が緑色を呈しているも
の。 ×・・・5日以内に一部若しくは全体が黄色に変色して
いるもの。 (2)サトイモ切断面の変色状態 次の判定基準とした。 〇・・・5日間経過しても切断面全体が灰白色で、変化
していないもの。 ×・・・5日以内に切断面に黒化現象があらわれたも
の。 (3)ショウジョウバエの接近防止状況 次の判定基準とした。 A・・・5日間を通して供試野菜を置いたテーブル上に
ショウジョウバエの発生または接近が1回も無かったも
の。 B・・・5日目になって、供試野菜を置いたテーブル上
に初めてショウジョウバエの接近が見られたもの。 C・・・3日目以降、供試野菜を置いたテーブル上にシ
ョウジョウバエの接近が見られたが、供試野菜への接触
が見られなかったもの。 D・・・5日間の試験期間中で、供試野菜へのショウジ
ョウバエの接触が1回以上見られたもの。 (4)ゴキブリの忌避性 次の判定基準とした。 A・・・5日間を通して供試野菜を置いたテーブル上に
ゴキブリの出現が1回も無かったもの。 B・・・5日間のうちで1回だけ、供試野菜を置いたテ
ーブル上にゴキブリが出現したが、供試野菜への接触が
見られなかったもの。 C・・・5日間を通して2〜4回、供試野菜を置いたテ
ーブル上にゴキブリが出現したが、供試野菜への接触が
見られなかったもの。 D・・・5日間を通して5回以上、供試野菜を置いたテ
ーブル上にゴキブリが出現し、かつ、供試野菜への接触
が見られたもの。 (5)3m周囲の臭気感覚 15〜65才の男女120名を無作為に選んで対象者と
し、1種の試験例について10人の対象者に空間の臭気
を嗅がせて、回答してもらった。判定基準は次のとおり
である。 〇・・・10人の試験者中、8人以上が無臭空間ができ
て爽快で、清涼感があると答えたもの。 △・・・10人の試験者中、7人以上が腐敗臭は感じら
れないが、従来の室内臭と共に化学物質臭が感じられる
としたもの。 ×・・・10人の試験者中、7人以上が従来の室内臭に
加えて腐敗臭及び化学物質臭が感じられるとしたもの。 (6)ホルムアルデヒド濃度減衰性 次の判定基準とした。 ◎・・・ホルムアルデヒド濃度の減衰率が95%以上の
もの。 〇・・・ホルムアルデヒド濃度の減衰率が70%以上9
5%未満のもの。 △・・・ホルムアルデヒド濃度の減衰率が40%以上7
0%未満のもの。 ×・・・ホルムアルデヒド濃度の減衰率が40%未満の
もの。
【0058】表7から明らかなように、本発明実施例の
固体環境改良剤組成物が有害動物排除性と食物細胞組織
保護機能の両方を効果的に発現させるだけでなく、化学
物質を捕捉する作用も首尾良く行なって、室内空間の清
浄化に十分に貢献していることが確認された。
【0059】
【表7】
【0060】〔応用例4〕気温範囲15〜30℃である
開放型園芸場内で花を咲かせているフクシアの鉢内に、
本発明実施例のうちの液体環境改良剤組成物及び比較例
の液体組成物を各100gづつ、直径2.2cmのフェ
ルト棒を差し込んだ三角フラスコにそれぞれ注入して5
日間設置し、また、本発明実施例のうちの固体環境改良
剤組成物及び比較例の固体組成物を各100gづつ、直
径2.2cmの穴を1個開けた円筒型容器にそれぞれ充
填した後、シロッコファンを内蔵している空気循環機
(但し、8.5cm×9.5cm×24cmのもの)に
入れて設置し、5日間継続作動させて、共に、内容物の
連続気化を行なわせた。
【0061】しかる後、試験期間内の花及び葉の状態、
虫類の接近防止状況、有害動物の侵入防止状況及び30
cm周囲の臭気感覚について、以下の要領にしたがって
調べた。結果を表8に示す。
【0062】(1)花及び葉の状態 次の判定基準とした。 A・・・花、葉部共に形状の変化が全くなく、試験前よ
り生き生きとした状態になっているもの。 B・・・花、葉部共に形状の変化は無いが、生育状態が
試験前と変わらないもの。 C・・・葉部に縮みが見られるが、花部には変化が見ら
れないもの。 D・・・葉部に縮みが激しく、花部も精彩の無い状態に
なっているもの。 (2)虫類の接近防止状況 次の判定基準とした。 A・・・5日間を通してフクシアに毛虫、アブラムシ等
の虫類が全く付着しなかったもの。 B・・・5日間のうちで1日だけ、フクシアに虫類の付
着が見られたが、葉部が食べられなかったもの。 C・・・5日間のうちで2日以上、フクシアに虫類の付
着が見られたが、葉部が食べられなかったもの。 D・・・5日間のうちで2日以上、フクシアに虫類の付
着が見られると同時に、葉部が食べられているもの。 (3)有害動物の侵入防止状況 次の判定基準とした。 A・・・5日間を通して園芸場内に犬、猫等の動物の侵
入が全く無かったもの。 B・・・5日間のうちで1日だけ、園芸場内に動物の侵
入が見られたもの。 C・・・5日間のうちで2日以上、園芸場内に動物の侵
入が見られたが、糞尿害は無かったもの。 D・・・5日間のうちで2日以上、園芸場内に動物の侵
入が見られると同時に糞尿害のあったもの。 (4)30cm周囲の臭気感覚 15〜65才の男女210名を無作為に選んで対象者と
し、1種の試験例について10人の対象者に空間の臭気
を嗅がせて回答してもらった。判定基準は次の通りであ
る。 〇・・・10人の試験者中、8人以上が試験剤臭及び従
来からの環境異臭、悪臭を感じさせない清涼空間がつく
られていると答えたもの。 △・・・10人の試験者中、7人以上が従来からの環境
異臭、悪臭は感じないが、試験剤臭を感じると答えたも
の。 ×・・・10人の試験者中、7人以上が従来からの環境
異臭、悪臭を感じると答えたもの。
【0063】表8から明らかなように、本発明実施例の
環境改良剤組成物の優位性が確認された。
【0064】
【表8】
【0065】〔応用例5〕ベランダと接するガラス戸以
外の二箇所の壁と他の部屋との仕切りであるふすま障子
の部分の合計面積30m2に対して、本発明実施例の環
境改良剤組成物の中から選んだもの及び比較例の組成物
の中から選んだものをそれぞれ200メッシュの竹炭粉
末若しくは200メッシュのシリカ粉末に吸収若しくは
吸着させた後、こうぞを原料とする和紙材と複合させた
壁紙を貼り付けた。
【0066】しかる後、張り付け10日後の壁紙から3
0cm離れた高さ1mの空間の空中浮遊菌(但し、細菌
及び真菌)の減少率及び試験期間中の就寝時の気分につ
いて、以下の要領にしたがって調べた。結果を表9に示
す。
【0067】(1)空中浮遊菌の減少率 張り付け前と張り付け10日後に、菌数測定用培地を5
箇所に置きそれぞれに計算したものの平均値を以って、
判定基準とした。 ◎・・・浮遊菌の減少率が90%以上のもの。 〇・・・浮遊菌の減少率が70%以上90%未満のも
の。 △・・・浮遊菌の減少率が40%以上70%未満のも
の。 ×・・・浮遊菌の減少率が40%未満のもの (2)就寝時の気分 鼻炎の症状を有する15〜70才の男女90名を無作為
に選んで対象者とし、1種の試験例について5人の対象
者に、10日間の試験期間中における就寝時の気分を回
答してもらった。判定基準は次の通りである。 A・・・5人の試験者全員が呼吸が楽になり、気持良く
寝られるようになったと答えたもの。 B・・・5人の試験者中3〜4人が呼吸が楽になり、気
持良く寝られるようになったと答えたもの。 C・・・5人の試験者中1〜2人が呼吸が楽になり、気
持良く寝られるようになったと答えたもの。 D・・・5人の試験者全員が鼻炎の症状が改善されず、
呼吸が苦しくて就寝時の気分がよくないと答えたもの。
【0068】表9から明らかなように、本発明の環境改
良剤組成物は空中に揮散して健康に有害な菌類の存在を
排する一方で、呼吸器官である鼻の粘膜を保護するとい
う有用な働きをしていることが確認された。
【0069】
【表09】
【0070】〔応用例6〕胃腸の働きの弱さに悩む20
〜60才の男女60名を無作為に選んで対象者とし、本
発明実施例3及び11と比較例3の架橋型ポリアクリル
酸ナトリウムと反応させる前の液体組成物(以下、比較
例3の中間液体組成物とする)とをそれぞれ5%、水に
添加して溶解させたものを朝、昼、晩の3回、食前に1
00gづつ、30日間続けて飲んでもらった。
【0071】しかる後、食前及び食後感及び排便時の状
態について回答してもらった結果を以下に示す判定基準
にしたがって、表10に示した。
【0072】(1)食前及び食後感 次の判定基準とした。 A・・・20人の試験者中、16人以上が胃のもたれが
少なくなり、腸の働きも活発になって、食欲が旺盛にな
ったと答えたもの。 B・・・20人の試験者中11〜15人が胃のもたれが
少なくなり、腸の働きも活発になって、食欲が旺盛にな
ったと答えたもの。 C・・・20人の試験者中6〜10人が胃のもたれが少
なくなり、腸の働きも活発になって、食欲が旺盛になっ
たと答えたもの。 D・・・20人の試験者中、胃のもたれが少なくなり、
腸の働きも活発になって、食欲が旺盛になったと答えた
者が、5人以下のもの。
【0073】
【表10】
【0074】
【発明の効果】本発明の環境改良剤組成物は、特異な薬
理活性を呈する忌避機能性有機化合物を界面活性剤ミセ
ルの内部に保有する一方で、連続相側に、分子鎖内でカ
ルボキシレートアニオン間のイオン反揆を生じつつ分子
コロイドを形成する付加重合高分子電解質を存在させた
複合溶液を直接、対象相及び/若しくは界面に接触させ
るか、または、前記複合溶液の組成物を固化剤を以って
固定させた後、気化させて、対象相及び/若しくは界面
に接触させて、環境への浸透をはかるものであるが、そ
の際に、ミセル触媒機構や相間移動触媒機構に基づく電
気化学反応が行なわれるために、相及び界面の余剰なプ
ラスイオンを減衰させ、環境内を健康、快適状態へと移
行させる。そして、本発明のミセル・分子コロイド水系
溶液が周囲の有害物質を包み込む一方で、正しく忌避機
能性有機化合物だけを極微量づつ放出させて、有害動物
の共存を廃する作用を行なうと同時に、人体組織の保全
及び健全成長への寄与並びに各種食品類の劣化防止など
の固有な作用を行なう。
【0075】したがって、本発明を実施することによ
り、簡便、迅速かつ安全なかたちで環境改良の総合的向
上がなされるので、健常者、病弱者を問わず、心身共に
確実に健康志向生活を実践することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における環境改良剤組成物の揮散条件
下の空気相のイオングラフである。
【図2】アクリル樹脂板を1枚置いた空気相に実施例1
における環境改良剤組成物0.3gを1s噴霧させた時
のイオングラフである。
【符号の説明】
1、3 実施例1における環境改良剤組成物を存在
させる前の空気相のイオングラフ 2 実施例1における環境改良剤組成物の揮散
を続けている時の空気相のイオングラフ 4 実施例1における環境改良剤組成物を存在
させる前の空気相内にアクリル樹脂板を置いた時のイオ
ングラフ 5 アクリル樹脂板を置いた空気相に実施例1
における環境改良剤組成物を1sだけ噴霧させた後のイ
オングラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA03 BB02 BB05 CC01 HH03 HH05 JJ03 KK06 KK08 LL04 LL06 MM12 MM26 NN23 NN26 QQ03 4J002 AB042 AB052 BE022 BG011 BG012 BG132 CH022 DE027 EC038 ED028 EE038 EL108 EP016 FD206 FD319 GT00 HA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)忌避機能性有機化合物、(B)水
    単独または水及び水と水素結合し得る水溶性溶剤の混合
    物、(C)カルボキシレート基を側鎖に持つ付加重合高
    分子電解質、または、それらに加えて(D)界面活性剤
    及び/若しくは(E)固化機能性親水性高分子化合物を
    含有し、かつ、(A)成分と(B)成分との合計量10
    0重量部当り、(C)成分の含有量が0.00001〜
    5重量部で、(D)成分の含有量が0〜25重量部で、
    (E)成分の含有量が0〜15重量部であることを特徴
    とする、プラスイオン減衰触媒機能を有する環境改良剤
    組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分と(B)成分との含有割合
    が、重量比で1:999〜1:3である請求項1に記載
    のプラスイオン減衰触媒機能を有する環境改良剤組成
    物。
  3. 【請求項3】 (A)成分の忌避機能性有機化合物が月
    桃抽出成分である請求項1に記載のプラスイオン減衰触
    媒機能を有する環境改良剤組成物。
  4. 【請求項4】 (C)成分のカルボキシレート基を側鎖
    に持つ付加重合高分子電解質が一般式I 【化1】 (但し、X1〜X4はH、CH3、Y1〜Y4はH、ヒドロ
    キシメチル基若しくはヒドロキシエチル基であり、0≦
    a≦1、0≦b≦1で、かつ0.1≦a+b≦1、0≦
    c≦0.9、0≦d≦0.9で、かつ0≦c+d≦0.
    9、a+b+c+d=1、3000≦n≦300000
    である。)にて表わされるアニオン型高分子電解質であ
    る請求項1に記載のプラスイオン減衰触媒機能を有する
    環境改良剤組成物。
  5. 【請求項5】 (E)成分の固化機能性親水性高分子化
    合物がカラギーナンまたは架橋型ポリアクリル酸ナトリ
    ウムである請求項1に記載のプラスイオン減衰触媒機能
    を有する環境改良剤組成物。
  6. 【請求項6】 (B)水単独または水及び水と水素結合
    し得る水溶性溶剤の混合物中で(C)カルボキシレート
    基を側鎖に持つ付加重合高分子電解質だけか、または、
    それと(D)界面活性剤との共存でつくるミセル・分子
    コロイド系に(A)忌避機能性有機化合物を投入して、
    混合し、安定な液体組成物とするか、若しくは、さらに
    次の工程として、前工程までの液体組成物に対して
    (E)固化機能性親水性高分子化合物を添加し、安定な
    固体組成物とすることを特徴とする、請求項1〜5のい
    ずれかに記載のプラスイオン減衰触媒機能を有する環境
    改良剤組成物の製造方法。
  7. 【請求項7】 (A)成分の忌避機能性有機化合物が月
    桃抽出成分である請求項6に記載のプラスイオン減衰触
    媒機能を有する環境改良剤組成物の製造方法。
  8. 【請求項8】 (C)成分のカルボキシレート基を側鎖
    に持つ付加重合高分子電解質が一般式I 【化2】 (但し、X1〜X4はH、CH3、Y1〜Y4はH、ヒドロ
    キシメチル基若しくはヒドロキシエチル基であり、0≦
    a≦1、0≦b≦1で、かつ0.1≦a+b≦1、0≦
    c≦0.9、0≦d≦0.9で、かつ0≦c+d≦0.
    9、a+b+c+d=1、3000≦n≦300000
    である。)にて表わされるアニオン型高分子電解質であ
    る請求項6または7に記載のプラスイオン減衰触媒機能
    を有する環境改良剤組成物の製造方法。
  9. 【請求項9】 (E)成分の固化機能性親水性高分子化
    合物がカラギーナンまたは架橋型ポリアクリル酸ナトリ
    ウムである請求項6〜8に記載のプラスイオン減衰触媒
    機能を有する環境改良剤組成物の製造方法。
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