JP2002319302A - 置提灯 - Google Patents

置提灯

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JP2002319302A
JP2002319302A JP2001121639A JP2001121639A JP2002319302A JP 2002319302 A JP2002319302 A JP 2002319302A JP 2001121639 A JP2001121639 A JP 2001121639A JP 2001121639 A JP2001121639 A JP 2001121639A JP 2002319302 A JP2002319302 A JP 2002319302A
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JP2001121639A
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Noboru Yamaguchi
昇 山口
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YAMAGUCHI CO Ltd
Yamaguchi KK
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YAMAGUCHI CO Ltd
Yamaguchi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各部品の係合部または嵌め合わせ部に精度をそ
れほど要求されず、部品の互換性に優れ、生産性の高い
置提灯を提供する。また、今までにない斬新な外観を有
し、商品価値も高い置提灯を提供する。 【解決手段】置提灯(A)は、蝋燭を立てる火皿部材(1)
と、火皿部材(1)の上面側に着脱可能な柱部材(2)と、柱
部材(2)の上部に設けられる提手(3)と、火皿部材(1)と
柱部材(2)に取り付けられる火袋(4)と、火皿部材(1)の
下面側に着脱可能な脚部材(5)とを備えている。柱部材
(2)、提手(3)及び脚部材(4)のうち、選択された一つの
部材または複数の部材が籐の茎でつくられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は置提灯に関するもの
である。更に詳しくは、籐を材料として使用し、軽量で
取り扱いがしやすく、また、各部品の精度をそれほど要
求されず、組み立てやすく、部品の互換性に優れた置提
灯に関する。
【0002】
【従来技術】ひごを螺旋状に巻いて骨とし、これに紙を
張ったものの上下に口と底(外輪)を取り付けて折り畳
み可能とした火袋を有する提灯は、数百年にわたり、照
明用や夜間の目標用として、あるいは一部では装飾用と
しても使用されてきた。提灯は、火袋の中に蝋燭や電灯
を立て、灯火または点灯して使用する。提灯には、様々
な種類があり、例えば、提げ提灯、置提灯などがある。
【0003】この中で、置提灯は、一般的には円板状で
中心部に蝋燭や電灯を立てるための突起や孔を有する
「火皿」の下面側に三本の「脚」を取り付け、上面側に
は二本の「柱」を取り付け、「柱」の上部に「提手」を
取り付け、「柱」を包むように「火袋」を取り付けた構
造を有している。従来の置提灯は、火皿、脚、柱及び手
の材料として、木が使用されてきたが、近年において
は、製造が容易で安価なプラスチックも多く採用される
ようになってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の置提灯には、次のような課題があった。各部品
が木でつくられたものは、剛性が高く弾性変形しにくい
ので、部品の係合部または嵌め合わせ部に高い精度が要
求される。このため、部品の互換性をとるのが難しく、
効率的な生産ができない。また、同じ理由から、部品の
嵌め合いをきつくしないと、何度か分解、組み立てを繰
り返すうちに、嵌合部に緩みが生じやすく、柱が倒れた
り、手が取れてしまうなど、取り扱いがしにくくなる。
このため、組み立てにくく、組み立てに時間がかかる。
更には、木でつくられたものは比較的重いという問題も
ある。
【0005】各部品がプラスチックでつくられたもの
は、木などの自然素材を漆などで表面加工したものに比
べて質感に劣り、いかにも安っぽい感じがある。また、
置提灯は、一般家庭から寺へ献上されることも多いが、
プラスチックでつくられたものは環境に悪影響を及ぼさ
ずに処分することが難しく、処分に困っている。そし
て、何よりも外観が一様で画一的であり、上記木でつく
られたものもプラスチックでつくられたものも見た目に
変わり映えしない。
【0006】(本発明の目的)本発明の目的は、各部品
の係合部または嵌め合わせ部に精度をそれほど要求され
ず、部品の互換性に優れ、生産性の高い置提灯を提供す
ることである。本発明の他の目的は、軽量で、分解及び
組み立てが容易にできるとともに、分解、組み立てを繰
り返すうちに、係合部または嵌め合わせ部分に多少緩み
を生じても、部品が外れにくい置提灯を提供することで
ある。本発明の他の目的は、処分する際にも焼却が簡単
にでき、例えばプラスチックでつくったもののように焼
却によって周辺の環境に影響を及ぼすことがない置提灯
を提供することである。本発明の他の目的は、今までに
ない斬新な外観を有し、商品価値も高い置提灯を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、少くとも支持部と火袋を有する置提灯であ
って、上記火袋以外の所要の箇所が籐の茎でつくられて
いることを特徴とする、置提灯である。
【0008】第2の発明にあっては、少なくとも火皿部
材と、当該火皿部材に着脱可能に立設される柱部材と、
当該柱部材に設けられた提手と、上記柱部材を囲繞して
設けられる火袋と、上記火皿部材の下側に着脱可能に設
けられる脚部材と、を備えた置提灯であって、上記柱部
材、提手及び脚部材のうち、選択された一つの部材また
は複数の部材または柱部材、提手及び脚部材が籐の茎で
つくられていることを特徴とする、置提灯である。
【0009】第3の発明にあっては、少なくとも支持部
と火袋を有する置提灯であって、上記支持部は、複数の
柱部とその下部に設けられている台部を有し、上記柱部
の間には上記火袋が吊り下げられており、上記支持部
は、籐の茎でつくられていることを特徴とする、置提灯
である。
【0010】第4の発明にあっては、置提灯を構成する
各部材が係合部を係合させて組み立てる構造であり、上
記各部材のうち、選択された一つの部材または複数の部
材が、部材を弾性変形させて応力を残存させた状態で係
合されていることを特徴とする、第1、第2または第3
の発明に係る置提灯である。
【0011】本明細書にいう火袋とは、ひごやワイヤを
螺旋状に巻いてつくった骨に紙や布を張ったものと、そ
の上下に設けた外輪を合わせたものを表している。光源
としては、例えば電灯や蝋燭があげられるが、これらに
限定されるものではない。籐の茎は、軽く強靱で柔軟
性、弾力性に富み、しかも耐久性がある。また、曲げや
切断などの加工性に優れ、置提灯の柱部材、提手及び脚
部材をつくるときにも、比較的容易につくることができ
る。更には、籐は、木やプラスチックにない籐独特の素
朴な質感を有している。
【0012】(作用)本発明に係る置提灯は、火袋以外
の構成部材、例えば柱部材、提手及び脚部材のうち、選
択された一つの部材または複数の部材が籐の茎でつくら
れているので、十分な耐久性を有し、しかも軽量であ
り、取り扱いがしやすい。また、従来、置提灯の各部品
として採用されてきた木やプラスチックとは異なる独特
の質感と斬新な外観を備えており、商品価値を高めるこ
とができる。更には、例えば寺に献上されたものなど、
焼却によって大量に処分する必要が生じたときにも、プ
ラスチック製のものと異なり、周辺環境にそれほど影響
を及ぼすことなく処分することができる。
【0013】置提灯を構成する各部材が係合部を係合さ
せて組み立てる構造であり、上記各部材のうち、選択さ
れた一つの部材または複数の部材が、部材を弾性変形さ
せて応力を残存させた状態で係合されているものは、係
合部同士の接触部分に部品の応力によって圧力がかか
り、係合が強固になっている。これにより、各部品の係
合部または嵌め合わせ部の精度がそれほど高くなくて
も、容易に組み立てることができ、十分な組み立て強度
が得られる。従って、部品の互換性に優れ、生産性を高
めることができる。また、分解、組み立てを繰り返すう
ちに、係合部または嵌め合わせ部分に多少緩みを生じて
も、部品が外れにくい利点もある。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る置提
灯の第1の実施の形態を示す斜視図、図2は図1に示す
置提灯の分解斜視図である。符号A1は、置提灯で、光
源である蝋燭形の電灯(図示省略)を立てる火皿部材1
と、火皿部材1の上面側に着脱可能な柱部材2と、柱部
材2の上部に設けられる提手3と、火皿部材1と柱部材
2に取り付けられる火袋4と、火皿部材1の下面側に着
脱可能な支持部である脚部材5とを備えている。
【0015】火皿部材1は木製で、円板状に形成されて
いる。火皿部材1は、径大で厚みが薄い底板10と、径
小で厚みが厚い上板11を一体に形成した構造である。
火皿部材1の上面側の中心部には、電灯を立てるための
立孔12が設けられている。なお、立孔ではなく、蝋燭
を立てる突起や筒体を設けることもできる。また、火皿
部材1には、底板10と上板11を上下に貫通して三箇
所に脚取付孔13が設けられている。
【0016】各脚取付孔13は、上板11の周縁部寄り
で、立孔12を中心とする同じ円上に等間隔で設けられ
ている。また、上板11の上面側の直径線上で周縁部寄
りの二箇所には、柱部材2を立てるための柱立孔14が
設けられている。なお、符号15は、火皿部材1に取り
付けられる火袋4の下側の外輪43を押さえて固定する
押さえ金具である。押さえ金具15は、金属製の細板の
一端側を釘で回動可能に止めた構造であり、二箇所に設
けられている。
【0017】火皿部材1には、火袋4が取り付けられ
る。火袋4は、火袋本体45と、その上下に設けられた
木製で円筒状の外輪42、43を有している。火袋本体
45は、ひご40を螺旋状に巻いてほぼ球形とし、これ
に絹布41を張った構造である。ひご40としては、竹
ひご、ワイヤ(プラスチック製または金属製)などが採
用される。絹布41の代わりに和紙などを張ってもよ
い。また、上部側の外輪42には、二箇所に吊り紐44
が取り付けられている。火袋4は、下部側の外輪43を
火皿部材1の上板11に嵌め込み、外輪43の上縁部を
押さえ金具15で押さえられて固定される。
【0018】火皿部材1の柱立孔14には、柱部材2が
立てられる。柱部材2は籐の茎を曲げて逆U字状に形成
されている。柱部材2の両側下端部には、上記柱立孔1
4に差し込んで係合する係合突起20が設けられてい
る。係合突起20は、ほぞ状であり、中心部に金属製の
芯(釘や針金など)を入れて補強した構造である(後述
する係合突起54、55、570、54b、74も同
様)。両係合突起20の間隔は、常態(外力が作用しな
い状態)において、両柱立孔14の間隔よりやや広くな
るように形成されている。両係合突起20の間隔は、柱
部材2の両側を近づけるように弾性変形させることによ
り、両柱立孔14の間隔に合わせることができる。な
お、係合突起20は柱立孔14と共に係合部を構成して
いる。
【0019】柱部材2の上部側の二箇所には、紐掛具2
1が設けられている。紐掛具21は、径大なヘッドを有
する釘状体であり、掛けられた火袋4の吊り紐44が容
易に外れないようにしている。そして、柱部材2の上端
部には、提手3が取り付けられている。提手3も柱部材
2と同様に籐の茎を曲げてつくられている。提手3は、
波形に曲げた二本の茎を籐紐により四箇所で緊締して一
体化してある。
【0020】火皿部材1の上記脚取付孔13には、三本
の脚部材5が取り付けられる。脚部材5は、上記柱部材
2及び提手3と同様に籐の茎を曲げてつくられている。
脚部材5は、図に示すように曲げた二本の茎を籐紐によ
り二箇所で緊締して一体化してある。脚部材5の下端部
は、斜めに切断されており、組み立てたときに底面のほ
ぼ全面が床面と接して安定するようにしてある。脚部材
5の上端部には、脚取付孔13に差し込まれる取付ネジ
50が設けられている。また、脚部材5の中間部の内側
には、差込孔51が設けられている。
【0021】各脚部材5は、それぞれ火皿部材1の下面
側から、脚取付孔13に取付ネジ50を差し込み、上面
側から各取付ネジ50に蝶ナット52を螺合して締め付
けて取り付けられている。更に、各脚部材5の差込孔5
1には、三叉部材53の先端部を差し込んで取り付けら
れている。三叉部材53は、籐の茎を曲げてつくられて
おり、曲げた三本の茎を籐紐により三箇所で緊締して一
体化してある。なお、符号6は、房である。
【0022】(作 用)図1ないし図2を参照して、本
実施の形態に係る置提灯の作用を説明する。置提灯A1
は、置提灯A1を構成する各部材のうち、柱部材2、提
手3、脚部材5及び三叉部材53が籐の茎でつくられて
いるので、全体として十分な耐久性を有し、しかも軽量
であり、取り扱いがしやすい。また、籐の加工はほとん
どが曲げ加工であるので、置提灯A1は比較的容易に製
造できる。また、置提灯A1は、従来、置提灯A1の各
部品として採用されてきた木やプラスチックとは異なる
独特の質感と斬新な外観を備えており、商品としての価
値を高めることができる。
【0023】更には、置提灯A1は、例えば寺に献上さ
れたものなど、焼却によって大量に処分する必要が生じ
たときにも、プラスチック製のものと異なり、周辺環境
にそれほど影響を及ぼすことなく処分することができ
る。
【0024】なお、置提灯A1では、柱部材2を火皿部
材1に取り付けるときに、柱部材2の両側を近づけるよ
うに弾性変形させることにより、両係合突起20を両柱
立孔14に合わせて差し込む。これによれば、取り付け
られた柱部材2には変形による応力が残存しており、両
係合突起20と両柱立孔14の係合部分にその応力によ
って圧力がかかるので、係合が強固になっている。
【0025】また、柱部材2と火皿部材1の係合部の精
度がそれほど高くなくても、容易に組み立てることがで
き、十分な組み立て強度が得られる。従って、柱部材2
と火皿部材1の各部品の互換性に優れ、生産性を高める
ことができる。また、分解、組み立てを繰り返すうちに
係合部に多少緩みを生じても、部品が外れにくい利点も
ある。
【0026】図3は本発明に係る置提灯の第2の実施の
形態を示す一部分解斜視図である。本実施の形態に係る
置提灯A2は、火皿部材1aと脚部材5aの構造は上記
置提灯A1とは相違しているが、他の部分は同様の構造
である。図3において、置提灯A1と同一または同等箇
所には同一の符号を付して示している。なお、構造につ
いて、置提灯A1と重複する説明は省略する。
【0027】置提灯A2の火皿部材1aは、上記置提灯
A1の火皿部材1と相違して、上下に貫通した脚取付孔
は設けられていない。火皿部材1aに設けられている脚
取付孔13aは、火皿部材1aの下面側に設けられ、貫
通はしていない。脚部材5aは、それぞれ一本の籐の茎
を曲げてつくられている。脚部材5aの上下端部には、
係合突起54、55が設けられている。また、脚部材5
aの中間部の内側には係合孔56が設けられている。
【0028】各脚部材5aは、上部側の係合突起54を
火皿部材1aの脚取付孔13aに差し込んで取り付けら
れる。各脚部材5aの係合孔56に対応する部分には連
結具57が取り付けられている。連結具57は籐の茎で
つくられており、円柱形状であり、外周部には三箇所に
係合突起570が設けられている。各脚部材5aの係合
孔56は、連結具57の係合突起570に嵌め入れられ
る。
【0029】各脚部材5aの下端部には、台輪58が取
り付けられている。台輪58は、籐の茎を円形に曲げて
つくられている。台輪58の内側面の斜め上部には、周
方向へ等間隔で三箇所に係合孔580が斜め下方に向け
て設けられている。台輪58は、係合孔580に係合突
起55を差し込んで脚部材5aに取り付けられている。
脚部材5aは、連結具57と台輪58により一体化され
ている。
【0030】(作用)図3を参照して、置提灯A2の作
用を説明する。置提灯A2は、各脚部材5aの先端部が
台輪58によって連結されているので、脚部材5aのふ
らつき、ガタなどがなく、強固である。また、台輪58
は全周にわたり床面と接するので、安定性にも優れる。
台輪58を各脚部材5aに取り付けるときは、最後に取
り付ける脚部材5aの係合突起55を係合孔580へ差
し込むときに、脚部材5aを内側へ弾性変形させる必要
があり、台輪58の取付後は、各脚部材5aは応力が分
散されて均等に変形している。
【0031】これにより、各脚部材5aには変形による
応力が残存しており、各係合突起55と台輪58の係合
孔580の係合部分にその応力によって圧力がかかるの
で、係合が強固になっており、台輪58が簡単に外れて
しまうことはない。なお、台輪58の取付後、各係合突
起55が係合孔580に収まったときに、各脚部材5a
に応力が残存しないようにすることもできる。また、取
り扱いの容易性、処分の容易性、部品の互換性など、他
の作用については、上記置提灯A1とほぼ同様であるの
で、説明を省略する。
【0032】図4は本発明に係る置提灯の第3の実施の
形態を示す一部分解斜視図である。本実施の形態に係る
置提灯A3は、火皿部材1bと脚部材5bの構造は上記
置提灯A1とは相違しているが、他の部分は同様の構造
である。図4において、置提灯A1と同一または同等箇
所には同一の符号を付して示している。なお、構造につ
いて、置提灯A1と重複する説明は省略する。
【0033】火皿部材1bは、上記置提灯A2の火皿部
材1aと同じ構造である。火皿部材1bの下面側の三箇
所に設けられている脚取付孔13b(脚取付孔13aと
同じ構造)には、脚部材5bがそれぞれ取り付けられて
いる。脚部材5bは、それぞれ一本の籐の茎を曲げてつ
くられている。脚部材5bの上端部には、係合突起54
bが設けられている。また、脚部材5bの中間部の内側
には、係合孔501が設けられている。脚部材5bの下
端部は、斜めに切断されており、組み立てたときに底面
のほぼ全面が床面と接して安定するようにしてある。
【0034】各脚部材5bの係合孔501には、連結輪
59が取り付けられる。連結輪59は、籐の茎を円形に
曲げてつくられており、外周部には三箇所に係合突起5
90が設けられている。各脚部材5bは、係合孔501
を連結輪59の係合突起590に嵌め入れて固定され
る。
【0035】(作用)図4を参照して、置提灯A3の作
用を説明する。置提灯A3は、各脚部材5bが連結輪5
9によって連結されているので、脚部材5bのふらつ
き、ガタなどがなく、強固である。また、取り扱いの容
易性、処分の容易性、部品の互換性など、他の作用につ
いては、上記置提灯A1とほぼ同様であるので、説明を
省略する。
【0036】図5は本発明に係る置提灯の第4の実施の
形態を示す斜視図である。本実施の形態に係る置提灯A
4は、上記置提灯A1、A2、A3とは本質的に異なる
構造を有しているが、図面において、上記置提灯A1、
A2、A3と同一または同等箇所には、同一の符号を付
して示している。
【0037】置提灯A4は、支持部であるスタンド7と
火袋4cを備えている。スタンド7は、柱部材70、7
1と台輪72を備えている。柱部材70、71は、図に
示すように籐の茎を波形に曲げてつくられており、籐紐
で上下二箇所を緊締して一体化した構造である。柱部材
70、71の両下端部には係合突起74が設けられてい
る。
【0038】台輪72は、籐の茎を円形に曲げてつくら
れている。台輪72の内側面の斜め上部には、周方向へ
等間隔で二箇所に係合孔73が斜め下方に向けて設けら
れている。台輪72は、係合孔73に係合突起74を差
し込んで柱部材70、71に取り付けられている。柱部
材70、71上部のほぼ楕円形状となった部分には、火
袋4cが収容されて吊設されている。なお、火袋4cの
下側の外輪43cは、底を有している。
【0039】(作用)図5を参照して、置提灯A4の作
用を説明する。台輪72を柱部材70、71に取り付け
るときは、係合突起74を後で差し込む側の柱部材7
0、71を内側へ弾性変形させる必要があり、台輪72
の取付後は、柱部材70、71は応力が分散されて均等
に変形している。これにより、柱部材70、71には変
形による応力が残存しており、各係合突起74と台輪7
2の係合孔73の係合部分にその応力によって圧力がか
かるので、係合が強固になっており、台輪72が簡単に
外れてしまうことはない。なお、置提灯A4は、いまま
での置提灯や行灯にない、特徴的で斬新な外観を有して
いる。更に、取り扱いの容易性、処分の容易性、部品の
互換性など、他の作用については、上記置提灯A1とほ
ぼ同様であるので、説明を省略する。
【0040】本明細書で使用している用語と表現は、あ
くまで説明上のものであって限定的なものではなく、上
記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではな
い。また、本発明は図示されている実施の形態に限定さ
れるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変
形が可能である。
【0041】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)本発明に係る置提灯は、火袋以外の構成部材、例
えば柱部材、提手及び脚部材のうち、選択された一つの
部材または複数の部材が籐の茎でつくられているので、
十分な耐久性を有し、しかも軽量であり、取り扱いがし
やすい。
【0042】(b)本発明に係る置提灯は、従来、置提
灯の各部品として採用されてきた木やプラスチックとは
異なる独特の質感と斬新な外観を備えており、商品価値
を高めることができる。
【0043】(c)本発明に係る置提灯は、例えば寺に
献上されたものなど、焼却によって大量に処分する必要
が生じたときにも、プラスチック製のものと異なり、周
辺環境にそれほど影響を及ぼすことなく処分することが
できる。
【0044】(d)置提灯を構成する各部材が係合部を
係合させて組み立てる構造であり、上記各部材のうち、
選択された一つの部材または複数の部材が、部材を弾性
変形させて応力を残存させた状態で係合されているもの
は、係合部同士の接触部分に部品の応力によって圧力が
かかり、係合が強固になっている。これにより、各部品
の係合部または嵌め合わせ部の精度がそれほど高くなく
ても、容易に組み立てることができ、十分な組み立て強
度が得られる。従って、部品の互換性に優れ、生産性を
高めることができる。また、分解、組み立てを繰り返す
うちに係合部または嵌め合わせ部分に多少緩みを生じて
も、部品が外れにくい利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る置提灯の第1の実施の形態を示す
斜視図。
【図2】図1に示す置提灯の分解斜視図。
【図3】本発明に係る置提灯の第2の実施の形態を示す
一部分解斜視図。
【図4】本発明に係る置提灯の第3の実施の形態を示す
一部分解斜視図。
【図5】本発明に係る置提灯の第4の実施の形態を示す
斜視図。
【符号の説明】
A1 置提灯 1 火皿部材 10 底板 11 上板 12 立孔 13 脚取付孔 14 柱立孔 15 押さえ金具 2 柱部材 20 係合突起 21 紐掛具 3 提手 4 火袋 45 火袋本体 40 竹ひご 41 絹布 42、43 外輪 44 吊り紐 5 脚部材 50 取付ネジ 51 差込孔 52 蝶ナット 53 三叉部材 6 房 A2 置提灯 1a 火皿部材 5a 脚部材 13a 脚取付孔 54、55 係合突起 57 連結具 570 係合突起 58 台輪 580 係合孔 A3 置提灯 1b 火皿部材 5b 脚部材 13b 脚取付孔 54b 係合突起 501 係合孔 59 連結輪 590 係合突起 A4 置提灯 7 スタンド 70、71 柱部材 72 台輪 73 係合孔 74 係合突起 4c 火袋 43c 外輪

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも支持部と火袋(4,4c)を有する
    置提灯であって、 上記火袋(4,4c)以外の所要の箇所が籐の茎でつくられて
    いることを特徴とする、 置提灯。
  2. 【請求項2】 少なくとも火皿部材(1,1a,1b)と、 当該火皿部材(1,1a,1b)に着脱可能に立設される柱部材
    (2)と、 当該柱部材(2)に設けられた提手(3)と、 上記柱部材(2)を囲繞して設けられる火袋(4)と、 上記火皿部材(1,1a,1b)の下側に着脱可能に設けられる
    脚部材(5,5a,5b)と、を備えた置提灯であって、 上記柱部材(2)、提手(3)及び脚部材(4)のうち、選択さ
    れた一つの部材または複数の部材または柱部材(2)、提
    手(3)及び脚部材(4)が籐の茎でつくられていることを特
    徴とする、 置提灯。
  3. 【請求項3】 少なくとも支持部と火袋(4c)を有する置
    提灯であって、 上記支持部は、複数の柱部とその下部に設けられている
    台部を有し、上記柱部の間には上記火袋(4c)が吊り下げ
    られており、 上記支持部は、籐の茎でつくられていることを特徴とす
    る、 置提灯。
  4. 【請求項4】 置提灯を構成する各部材が係合部を係合
    させて組み立てる構造であり、上記各部材のうち、選択
    された一つの部材または複数の部材が、部材を弾性変形
    させて応力を残存させた状態で係合されていることを特
    徴とする、 請求項1、2または3記載の置提灯。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9541231B1 (en) * 2013-06-22 2017-01-10 Celena Misshola Owens Frame support for creating and displaying handmade paper crafts
JP2017130278A (ja) * 2016-01-18 2017-07-27 株式会社浅野商店 提灯

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