JP2002315040A - 公共統合通信システムおよびその費用演算方法 - Google Patents

公共統合通信システムおよびその費用演算方法

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JP2002315040A
JP2002315040A JP2001112882A JP2001112882A JP2002315040A JP 2002315040 A JP2002315040 A JP 2002315040A JP 2001112882 A JP2001112882 A JP 2001112882A JP 2001112882 A JP2001112882 A JP 2001112882A JP 2002315040 A JP2002315040 A JP 2002315040A
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Hideto Sato
秀人 佐藤
Koichi Kato
光一 加藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 団体毎に独立した公共通信システムの統合化
を図り、通信システムの構築から運用、保守ならびに管
理までの運営を共同で行なうことにより、全体の費用を
低減する公共統合通信システムを提供する。 【解決手段】 各団体に専用の無線チャネルまたは共通
の無線チャネルを割り当てるチャネル制御手段7と、各
団体の因子に基づいて負担費用を演算する費用演算手段
8とを有する統合管理装置2を備え、専用の無線チャネ
ルが使用中でも共通の無線チャネルを利用することがで
き、各団体の通話を常に保証することができるととも
に、負担費用を各団体の加入者数、規模等の因子に基づ
いて負担するので、負担費用の公平性を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は防災用通信システ
ムや消防・救急用通信システム等の各団体(自治体)が
運営する複数の公共通信システムを統合して共同で運営
する公共統合通信システムおよびその費用演算方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の公共通信システムは、自治体の団
体(例えば、市役所、消防署等)毎に防災用通信システ
ムや消防・救急用通信システムが構築され、運用、保守
および管理がなされている。
【0003】例えば、公共無線通信システムは、防災用
無線システムが800MHz周波数帯、消防・救急用無
線システムが150MHz周波数帯というように、無線
通信システム毎に独立した周波数帯で運用がなされてい
る。
【0004】また、防災用無線システムと消防・救急用
無線システムとは、異なる無線システムで運用がなされ
ている。
【0005】図8に従来の公共無線通信システムのシス
テム構成図を示す。図8において、公共通信システム5
0は、災害対策を担当する団体X51、消防・救急を担
当する団体Y52とから構成される。
【0006】団体X51は、無線通信装置X1〜Xn
と、無線通信装置X1〜Xnと無線で交信し、無線通信
装置X1〜Xn相互間の交換制御や接続制御を行なう回
線制御装置53とから構成される。
【0007】団体Y52は、無線通信装置Y1〜Yn
と、無線通信装置Y1〜Ynと無線で交信し、無線通信
装置Y1〜Yn相互間の交換制御や接続制御を行なう回
線制御装置54とから構成される。
【0008】団体X51で使用される無線周波数帯は、
800MHz帯、団体Y52で使用される無線周波数帯
は、150MHz帯であり、それぞれの団体が異なる無
線周波数帯を用いて独立した通信システムが構成されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の公共通信システ
ム50は、団体X51および団体Y52がそれぞれ独立
した通信システムで構築されており、割り当てられる無
線周波数帯が異なるため、団体(自治体)毎に異なる装
置を設置しなければならず、通信システムの構築、保守
および管理に費やす費用が装置の共通化に伴うメリット
を活かせず、割高になってしまう課題がある。
【0010】また、従来の公共通信システム50は、利
用目的や利用者が限定され、使用頻度も一般の公衆シス
テム(例えば、携帯電話機)に比べて低く、団体(自治
体)の費用負担が大きくなっている課題もある。
【0011】公共通信システムは、災害対策や消防・救
急といった極めて重要な役割を担うものであるが、自治
体が財政難に陥っている現状を少しでも改善するため
に、団体毎に独立したシステムの統合化を図り、通信シ
ステムの構築、保守および管理のトータルの経費削減が
望まれている。
【0012】この発明はこのような課題を解決するため
になされたもので、その目的は団体毎に独立した公共通
信システムの統合化を図り、通信システムの構築から運
用、保守ならびに管理までの運営を共同で行なうことに
より、全体の費用を低減する公共統合通信システムおよ
び費用演算方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る公共統合通信システムは、防災用通信シ
ステムや消防・救急用通信システム等の各団体が運営す
る複数の公共通信システムを統合して共同で運営する公
共統合通信システムであって、各団体に属する複数の無
線通信装置と、各団体に無線チャネルを割り当てるとと
もに、各団体が負担する費用を演算する統合管理装置と
を備えたことを特徴とする。
【0014】この発明に係る公共統合通信システムは、
各団体に無線チャネルを割り当てるとともに、各団体が
負担する費用を演算する統合管理装置を備え、各団体の
無線通信装置を共用化してシステム全体の構築から運
用、保守ならびに管理までの運営を統合化し、負担費用
を各団体で分担するので、全体の費用を低減して効率的
で経済的な運営を実現することができる。
【0015】また、この発明に係る統合管理装置は、通
信端末装置からの要求に応じて各団体に専用の無線チャ
ネルまたは各団体に共通の無線チャネルを割り当てるチ
ャネル制御手段と、各団体の因子に基づいて負担費用を
演算する費用演算手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】この発明に係る統合管理装置は、各団体に
専用の無線チャネルまたは共通の無線チャネルを割り当
てるチャネル制御手段と、各団体の因子に基づいて負担
費用を演算する費用演算手段とを備えたので、専用の無
線チャネルが使用中でも共通の無線チャネルを利用する
ことができ、各団体の通話を常に保証することができる
とともに、負担費用を各団体の加入者数、規模等の因子
に基づいて負担するので、負担費用の公平性を維持する
ことができる。
【0017】さらに、この発明に係るチャネル制御手段
は、専用チャネルおよび共通チャネルを、周波数帯域と
タイムスロットの組合せで形成することを特徴とする。
【0018】この発明に係るチャネル制御手段は、専用
チャネルおよび共通チャネルを、周波数帯域とタイムス
ロットの組合せで形成するので、限られた周波数帯域を
有効に利用し、各団体の無線通信装置の共用化も図るこ
とができるため、システムの構築から運用、保守ならび
に管理までの運営を共同で行なうことが可能となり、シ
ステム全体の費用を低減することができる。
【0019】また、この発明に係る費用演算手段は、各
団体の固定因子を記憶する固定因子記憶手段と、各団体
の通話時間、発信回数等の変動因子を記憶する変動因子
記憶手段と、固定因子記憶手段からの固定因子と変動因
子記憶手段からの変動因子に基づいて各団体の負担費用
を演算する演算手段と、全体の動作を制御する演算制御
手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】この発明に係る費用演算手段は、各団体の
加入者数、占有面積または固有値等の固定因子と、各団
体の通話時間、発信回数等の変動因子を記憶し、固定因
子と変動因子に基づいて各団体の負担費用を演算するの
で、各団体の規模や通話度数に対応した精度が高く、公
平な負担費用を算出することができる。
【0021】この発明に係る公共統合通信システムの費
用演算方法は、防災用通信システムや消防・救急用通信
システム等の各団体が運営する複数の公共通信システム
を統合して共同で運営する公共統合通信システムの費用
演算方法であって、団体3A〜3Nの加入者数N1〜N
nを設定するステップ1と、任意団体3Iの発信回数C
iをカウントして記憶するステップ2と、任意団体3I
の通話時間Hiを計時して記憶するステップ3と、シス
テムの使用度数による経費Aと、システムの運用に固定
的に発生する経費Bを入力するステップ4と、所定の演
算式を用いて各団体の負担費用Siを演算するステップ
5と、を備えたことを特徴とする。
【0022】また、この発明に係る公共統合通信システ
ムの費用演算方法は、ステップ1において、団体3A〜
3Nの行政範囲等の占有面積M1〜Mnを設定すること
を特徴とする。
【0023】さらに、この発明に係る公共統合通信シス
テムの費用演算方法は、ステップ1において、団体3A
〜3Nの固有値P1〜Pnを設定することを特徴とす
る。
【0024】この発明に係る公共統合通信システムの費
用演算方法は、使用度数による経費(A)と、システム
の運用に固定的に発生する経費Bと、各団体の加入者数
(Ni)、各団体の行政範囲等の占有面積(Mi)または
各団体の固有値(Pi)のいずれか1つの固定因子と、
各団体の発信回数(Ci)および各団体の通話時間(H
i)の変動因子に基づいて各団体の負担費用(Si)を
演算するので、各団体の規模や通話度数に対応した精度
が高く、公平な負担費用を算出することができる。
【0025】また、この発明に係る公共統合通信システ
ムの費用演算方法は、ステップ4において、システムの
使用度数による経費Aと、システムの運用に固定的に発
生する経費(B)とシステムの運用に伴う収入(D)と
の偏差分(B−D)を入力することを特徴とする。
【0026】この発明に係る公共統合通信システムの費
用演算方法は、負担費用(Si)の演算に、システムの
運用に固定的に発生する経費(B)と、システムの運用
に伴う収入(D)との偏差分(B−D)に対応する費用
を含めるので、各団体の負担費用(Si)をより正確に
演算することができる。
【0027】さらに、この発明に係る公共統合通信シス
テムの費用演算方法は、ステップ5において、システム
構築後に新規団体が加入した場合、システムの構築費用
(G)、前記新規団体が支払う一定の期間(Y)、従来
の団体数(L)に基づいた軽減費用Z=(G/Y){1
/L−1/(1+L)}を減額することを特徴とする。
【0028】この発明に係る公共統合通信システムの費
用演算方法は、新規団体が加入した場合、新規団体が支
払う負担費用を等分して各団体の負担費用から一定期間
減額するので、システム運営で利益が発生した場合に
も、各団体に公平に配分(減額)することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る公共
統合通信システムの全体構成図である。図1において、
公共統合通信システム1は、防災用通信システムや消防
・救急用通信システム等の各団体が運営する複数の公共
通信システムを統合して共同で運営するものであり、統
合管理装置2と、それぞれ複数の無線通信装置A1〜A
nを配置した団体3A,無線通信装置B1〜Bnを配置
した団体3B,…,無線通信装置N1〜Nnを配置した
団体3Nとから構成する。
【0030】統合管理装置2は、各団体3A〜3Nに無
線チャネルを割り当て、無線通信装置A1〜An,…,
N1〜Nnから接続要求がある場合には、通話路を形成
して無線通信装置間を接続したり、交換動作を行なう。
【0031】また、統合管理装置2は、公共統合通信シ
ステム1の構築から運用、保守ならびに管理までの運営
を共同で行なうことにより発生する全体の費用から各団
体3A〜3Nの負担費用を、各団体で公平になるよう
に、各団体の条件(因子)に基づいて演算する。
【0032】このように、この発明に係る公共統合通信
システム1は、各団体3A〜3Nに無線チャネルを割り
当てるとともに、各団体3A〜3Nが負担する費用を演
算する統合管理装置2とを備え、各団体3A〜3Nの無
線通信装置A1〜An,…,N1〜Nnを共用化してシ
ステム全体の構築から運用、保守ならびに管理までの運
営を統合化し、負担費用を各団体で分担するので、全体
の費用を低減して効率的で経済的な運営を実現すること
ができる。
【0033】図2はこの発明に係る統合管理装置の一実
施の形態要部ブロック構成図である。図2において、統
合管理装置2は、アンテナ4、送受信手段5、変復調手
段6、チャネル制御手段7、費用演算手段8を備える。
【0034】アンテナ4は、送受信用アンテナで構成
し、各団体3A〜3Nの無線通信装置A1〜An,…,
N1〜Nnから制御チャネルで送信されてくる接続要求
信号を受信し、チャネル制御手段7で割り当てた各団体
3A〜3Nに専用な専用チャネルまたは各団体3A〜3
Nに共通な共通チャネルを介して無線通信装置相互間を
接続し、無線通信装置A1〜An,…,N1〜Nn相互
間が通信するための電波の送受信を行なう。
【0035】変復調手段6は、変調器および復調器で構
成し、アンテナ4から供給される搬送波に復調を施し、
受信信号をチャネル制御手段7に供給する。また、変復
調手段6は、チャネル制御手段7から供給される送信信
号に変調を施し、搬送波をアンテナ4に供給する。
【0036】チャネル制御手段7は、システムに許可さ
れた周波数帯を各団体3A〜3Nのそれぞれの専用チャ
ネルと、各団体3A〜3Nに共通な複数の共通チャネル
に割り当てるチャネルテーブルおよびチャネル選択機能
を備え、無線通信装置A1〜An,…,N1〜Nnから
接続要求があると、チャネルテーブルから専用チャネル
を選択して無線通信装置A1〜An,…,N1〜Nn間
の接続を制御する。一方、該当する専用チャネルが使用
中の場合には、空いている共通チャネルを選択して無線
通信装置A1〜An,…,N1〜Nn間の接続を制御す
る。
【0037】図3はこの発明に係るチャネル制御手段の
一実施の形態チャネルテーブル図である。図3におい
て、チャネルテーブルは、団体3A〜3Nに専用に割り
当てる専用チャネルCH1〜CHnと、団体3A〜3N
に共通に割り当てる共通チャネルCHC1〜CHCnとから
形成し、専用チャネルCH1〜CHnおよび共通チャネ
ルCHC1〜CHCnは、周波数帯とタイムスロットの組合
せで構成する。
【0038】費用演算手段8は、マイクロプロセッサを
基本に各種演算機能、処理機能、シーケンス機能、メモ
リ等を備え、予めメモリに設定した各団体3A〜3Nの
加入者数(Ni)、行政範囲等の占有面積(Mi)また
は固有値(Pi)等の固定因子、各団体3A〜3N毎の
無線通信装置A1〜An,…,N1〜Nnの通話時間
(Hi)、発信回数(Ci)等の変動因子に基づいて公
共統合通信システム1に発生する全体経費を、各団体3
A〜3N毎に負担費用(Si)を演算する。
【0039】このように、この発明に係る統合管理装置
2は、各団体3A〜3Nに専用の無線チャネルCH1〜
CHnまたは共通の無線チャネルCHC1〜CHCnを割り
当てるチャネル制御手段7と、各団体3A〜3Nの因子
に基づいて負担費用を演算する費用演算手段8とを備え
たので、専用の無線チャネルCH1〜CHnが使用中で
も共通の無線チャネルCHC1〜CHCnを利用することが
でき、各団体3A〜3Nの通話を常に保証することがで
きるとともに、負担費用を各団体3A〜3Nの加入者
数、規模等の因子に基づいて負担するので、負担費用の
公平性を維持することができる。
【0040】また、この発明に係るチャネル制御手段7
は、専用チャネルCH1〜CHnおよび共通チャネルC
HC1〜CHCnを、周波数帯域とタイムスロットの組合せ
で形成するので、限られた周波数帯域を有効に利用し、
各団体3A〜3Nの無線通信装置A1〜An,…,N1
〜Nnの共用化も図ることができるため、システムの構
築から運用、保守ならびに管理までの運営を共同で行な
うことが可能となり、システム全体の費用を低減するこ
とができる。
【0041】図4はこの発明に係る統合管理装置の費用
演算手段の一実施の形態要部ブロック構成図である。図
4において、費用演算手段8は、マイクロプロセッサお
よびソフトウェアプログラムを基本に構成し、演算制御
手段9、固定因子記憶手段10、変動因子記憶手段1
1、演算手段12を備える。
【0042】演算制御手段9は、シーケンス機能、タイ
マ機能、カウンタ機能等を備え、費用演算手段8全体の
動作を制御する。
【0043】また、演算制御手段9は、固定因子記憶手
段10に記憶されている各団体3A〜3Nの加入者数
(Ni)、行政範囲等の占有面積(Mi)または固有値
(Pi)等の固定因子、および変動因子記憶手段11に
記憶されている各団体3A〜3N毎の無線通信装置A1
〜An,…,N1〜Nnの通話時間(Hi)、発信回数
(Ci)等の変動因子を読み出し、シーケンス機能で設
定された順序に従って演算手段12で各団体3A〜3N
の負担費用(Si)を演算させる制御を行う。
【0044】さらに、演算制御手段9は、各団体3A〜
3N毎の無線通信装置A1〜An,…,N1〜Nnの通
話時間(Hi)をタイマ機能で計時し、計時した通話時
間(Hi)を変動因子記憶手段11に書き込む。
【0045】また、演算制御手段9は、各団体3A〜3
N毎の無線通信装置A1〜An,…,N1〜Nnの発信
回数(Ci)をカウンタ機能でカウントし、カウントし
た発信回数(Ci)を変動因子記憶手段11に書き込
む。
【0046】固定因子記憶手段10は、EEPROM、
ROM等のメモリで構成し、図示しないキーボード等の
入力手段から各団体3A〜3Nの加入者数(Ni)、行
政範囲等の占有面積(Mi)または固有値(Pi)等の
固定因子を入力することにより記憶する。
【0047】変動因子記憶手段11は、RAM等の書換
え可能なメモリで構成し、各団体3A〜3N毎の無線通
信装置A1〜An,…,N1〜Nnが発信した発信回数
(Ci)、通話に要した通話時間(Hi)等の変動因子
を記憶する。
【0048】なお、固定因子記憶手段10および変動因
子記憶手段11には、各団体3A〜3Nに対応したメモ
リ領域を設定し、団体毎の固定因子および変動因子を記
憶する。
【0049】図5はこの発明に係る固定因子記憶手段の
固定因子のメモリ領域図である。図5の団体3A〜3N
の固定因子メモリ領域には、それぞれ団体3A〜3Nの
加入者数N1〜Nnまたは占有面積M1〜Mn等が記憶
されている。
【0050】図6はこの発明に係る変動因子記憶手段の
変動因子のメモリ領域図である。図6の団体3A〜3N
の変動因子メモリ領域には、それぞれ団体3A〜3Nの
発信回数C1〜Cnおよび通話時間H1〜Hn等が記憶
されている。さらに、変動因子メモリ領域には、それぞ
れ団体3A〜3Nの負担費用S1〜Snが演算されて記
憶されている。
【0051】演算手段12は、加減乗除の演算機能を有
し、設定された演算式を用いて、演算制御手段9から供
給される各団体3A〜3Nの固定因子および変動因子に
基づいてそれぞれの団体が負担する負担費用(Si)を
演算する。
【0052】使用度数による経費(A)、システムの運
用に固定的に発生する経費(B)、各団体の加入者数
(Ni)、各団体の発信回数(Ci)、各団体の通話時間
(Hi)として、団体の負担費用(Si)を数1から演算
する。
【0053】
【数1】
【0054】また、各団体の加入者数(Ni)に代えて
各団体の行政範囲等の占有面積(Mi)を採用すること
により、数1は数2で表わされる。
【0055】
【数2】
【0056】さらに、各団体の加入者数(Ni)に代え
て各団体の固有値(Pi)を採用することにより、数1
は数3で表わされる。
【0057】
【数3】
【0058】負担費用(Si)の演算に、システムの運
用に伴う収入(D)との偏差分(B−D)に対応する費
用を含めると、数1は数4で表わされる。
【0059】
【数4】
【0060】なお、数4において、各団体の加入者数
(Ni)を各団体の行政範囲等の占有面積(Mi)、各団
体の固有値(Pi)とすることにより、数2または数3
もシステムの運用に固定的に発生する経費(B)と、シ
ステムの運用に伴う収入(D)との偏差分(B−D)に
対応する費用を含めることができる。
【0061】システム構築後に新規団体が加入した場
合、システムの構築費用(G)、新規団体が支払う一定
の期間(Y)、従来の団体数(L)に基づいた軽減費用
(Z)とすると、数1の負担費用(Si)は数5で表わ
される。
【0062】
【数5】
【0063】なお、軽減費用Zは、数2〜数4にも同様
に適用することができる。
【0064】このように、この発明に係る費用演算手段
8は、各団体3A〜3Nの加入者数(Ni)、占有面積
(Mi)または固有値(Pi)等の固定因子と、各団体
3A〜3Nの通話時間(Hi)、発信回数(Ci)等の
変動因子を記憶し、固定因子と変動因子に基づいて各団
体の負担費用(Si)を演算するので、各団体の規模や
通話度数に対応した精度が高く、公平な負担費用を算出
することができる。
【0065】次に、公共統合通信システムの費用演算方
法について説明する。図7はこの発明に係る公共統合通
信システムの費用演算方法の一実施の形態基本動作フロ
ー図である。
【0066】図7において、ステップS1で、団体3A
〜3Nの加入者数(Ni)の固定因子を設定する。な
お、ステップS1の動作は固定因子記憶手段10が実行
する。
【0067】続いて、ステップS2で、任意団体3Iの
発信回数Ciをカウントして記憶する。ステップS3で
は、任意団体3Iの通話時間Hiを計時して記憶する。
なお、ステップS2およびステップS3の動作は、演算
制御手段9および変動因子記憶手段11が実行する。
【0068】ステップS4では、システムの使用度数に
よって発生する経費A、システムの運用に固定的に発生
する経費Bを入力する。なお、ステップS4の動作は、
固定因子記憶手段10および変動因子記憶手段11が実
行する。
【0069】ステップS5では、所定の演算式を用いて
各団体の負担費用Siを演算する。なお、ステップS5
の動作は、数1から数5の演算を演算手段12が実行す
る。
【0070】ステップS7では、一定期間(例えば、1
ヶ月)が経過したか否かを判断し、一定期間が経過しな
い場合にはステップS7を繰り返す。一方、一定期間が
経過した場合にはステップS8に移行する。なお、ステ
ップS7の動作は、演算制御手段9が実行する。
【0071】ステップS8では、各団体3A〜3Nの負
担費用の請求書を発行する。ステップS8の動作は、演
算制御手段9が変動因子記憶手段11から負担費用S1
〜Snを読み出し、図示しないプリンタで印刷して実行
する。
【0072】なお、ステップS1の固定因子として、占
有面積(Mi)または固有値(Pi)を用いてもよい。
また、ステップS4の経費Aと合わせ、システムの運用
に固定的に発生する経費(B)とシステムの運用に伴う
収入(D)の偏差分(=B−D)を導入してもよい。
【0073】さらに、ステップ5の演算に、システム構
築後に新規団体が加入した場合、システムの構築費用
(G)、新規団体が支払う一定の期間(Y)、従来の団
体数(L)に基づいた軽減費用Z=(G/Y){1/L
−1/(1+L)}を導入してもよい。
【0074】また、ステップS5の各団体の負担費用S
iは、数1〜数5で表わされた演算式を用いて演算す
る。
【0075】
【発明の効果】このように、この発明に係る公共統合通
信システムは、各団体に無線チャネルを割り当てるとと
もに、各団体が負担する費用を演算する統合管理装置と
を備え、各団体の無線通信装置を共用化してシステム全
体の構築から運用、保守ならびに管理までの運営を統合
化し、負担費用を各団体で分担するので、全体の費用を
低減して効率的で経済的な運営を実現することができ
る。
【0076】また、この発明に係る統合管理装置は、各
団体に専用の無線チャネルまたは共通の無線チャネルを
割り当てるチャネル制御手段と、各団体の因子に基づい
て負担費用を演算する費用演算手段とを備えたので、専
用の無線チャネルが使用中でも共通の無線チャネルを利
用することができ、各団体の通話を常に保証することが
できるとともに、負担費用を各団体の加入者数、規模等
の因子に基づいて負担するので、負担費用の公平性を維
持することができる。
【0077】さらに、この発明に係るチャネル制御手段
は、専用チャネルおよび共通チャネルを、周波数帯域と
タイムスロットの組合せで形成するので、限られた周波
数帯域を有効に利用し、各団体の無線通信装置の共用化
も図ることができるため、システムの構築から運用、保
守ならびに管理までの運営を共同で行なうことが可能と
なり、システム全体の費用を低減することができる。
【0078】また、この発明に係る費用演算手段は、各
団体の加入者数、占有面積または固有値等の固定因子
と、各団体の通話時間、発信回数等の変動因子を記憶
し、固定因子と変動因子に基づいて各団体の負担費用を
演算するので、各団体の規模や通話度数に対応した精度
が高く、公平な負担費用を算出することができる。
【0079】この発明に係る公共統合通信システムの費
用演算方法は、使用度数による経費Aと、システムの運
用に固定的に発生する経費Bと、各団体の加入者数N1
〜Nn、各団体の行政範囲等の占有面積M1〜Mnまた
は各団体の固有値P1〜Pnのいずれか1つの固定因子
と、各団体の発信回数C1〜Cnおよび各団体の通話時
間H1〜Hnの変動因子に基づいて各団体の負担費用S
iを演算するので、各団体の規模や通話度数に対応した
精度が高く、公平な負担費用を算出することができる。
【0080】また、この発明に係る公共統合通信システ
ムの費用演算方法は、負担費用Siの演算に、システム
の運用に固定的に発生する経費Bと、システムの運用に
伴う収入Dとの偏差分(=B−D)に対応する費用を含
めるので、各団体の負担費用(Si)をより正確に演算
することができる。
【0081】さらに、この発明に係る公共統合通信シス
テムの費用演算方法は、新規団体が加入した場合、新規
団体が支払う負担費用を等分して各団体の負担費用から
一定期間減額するので、システム運営で利益が発生した
場合にも、各団体に公平に配分(減額)することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る公共統合通信システムの全体構
成図
【図2】この発明に係る統合管理装置の一実施の形態要
部ブロック構成図
【図3】この発明に係るチャネル制御手段の一実施の形
態チャネルテーブル図
【図4】この発明に係る統合管理装置の費用演算手段の
一実施の形態要部ブロック構成図
【図5】この発明に係る固定因子記憶手段の固定因子の
メモリ領域図
【図6】この発明に係る変動因子記憶手段の変動因子の
メモリ領域図
【図7】この発明に係る公共統合通信システムの費用演
算方法の一実施の形態基本動作フロー図
【図8】従来の公共無線通信システムのシステム構成図
【符号の説明】
1 公共統合通信システム 2 統合管理装置 3A〜3N 団体 4 アンテナ 5 送受信手段 6 変復調手段 7 チャネル制御手段 8 費用演算手段 9 演算制御手段 10 固定因子記憶手段 11 変動因子記憶手段 12 演算手段 A1〜An,…,N1〜Nn 無線通信装置 CH1〜CHn 専用チャネル CHC1〜CHCn 共通チャネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K025 AA07 BB07 CC05 DD06 EE04 EE09 EE13 EE16 EE24 GG04 5K067 AA29 BB15 CC02 CC04 EE02 EE10 EE16 EE71 HH21 HH23 JJ11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防災用通信システムや消防・救急用通信
    システム等の各団体が運営する複数の公共通信システム
    を統合して共同で運営する公共統合通信システムであっ
    て、 前記各団体に属する複数の無線通信装置と、前記各団体
    に無線チャネルを割り当てるとともに、前記各団体が負
    担する費用を演算する統合管理装置と、を備えたことを
    特徴とする公共統合通信システム。
  2. 【請求項2】 前記統合管理装置は、前記通信端末装置
    からの要求に応じて前記各団体に専用の無線チャネルま
    たは前記各団体に共通の無線チャネルを割り当てるチャ
    ネル制御手段と、前記各団体の因子に基づいて負担費用
    を演算する費用演算手段と、を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の公共統合通信システム。
  3. 【請求項3】 前記チャネル制御手段は、専用チャネル
    および共通チャネルを、周波数帯域とタイムスロットの
    組合せで形成することを特徴とする請求項2記載の公共
    統合通信システム。
  4. 【請求項4】 前記費用演算手段は、前記各団体の固定
    因子を記憶する固定因子記憶手段と、前記各団体の通話
    時間、発信回数等の変動因子を記憶する変動因子記憶手
    段と、前記固定因子記憶手段からの固定因子と前記変動
    因子記憶手段からの変動因子に基づいて前記各団体の負
    担費用を演算する演算手段と、全体の動作を制御する演
    算制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項2記載
    の公共統合通信システム。
  5. 【請求項5】 防災用通信システムや消防・救急用通信
    システム等の各団体が運営する複数の公共通信システム
    を統合して共同で運営する公共統合通信システムの費用
    演算方法であって、 団体3A〜3Nの加入者数N1〜Nnを設定するステッ
    プ1と、任意団体3Iの発信回数Ciをカウントして記
    憶するステップ2と、任意団体3Iの通話時間Hiを計
    時して記憶するステップ3と、システムの使用度数によ
    る経費Aと、システムの運用に固定的に発生する経費B
    を入力するステップ4と、所定の演算式を用いて各団体
    の負担費用Siを演算するステップ5と、を備えたこと
    を特徴とする公共統合通信システムの費用演算方法。
  6. 【請求項6】 前記ステップ1において、 団体3A〜3Nの行政範囲等の占有面積M1〜Mnを設
    定することを特徴とする請求項5記載の公共統合通信シ
    ステムの費用演算方法。
  7. 【請求項7】 前記ステップ1において、 団体3A〜3Nの固有値P1〜Pnを設定することを特
    徴とする請求項5記載の公共統合通信システムの費用演
    算方法。
  8. 【請求項8】 前記ステップ4において、 システムの使用度数による経費Aと、システムの運用に
    固定的に発生する経費(B)とシステムの運用に伴う収
    入(D)との偏差分(B−D)を入力することを特徴と
    する請求項5、請求項6または請求項7記載の公共統合
    通信システムの費用演算方法。
  9. 【請求項9】 前記ステップ5において、 システム構築後に新規団体が加入した場合、システムの
    構築費用(G)、前記新規団体が支払う一定の期間
    (Y)、従来の団体数(L)に基づいた軽減費用Z=
    (G/Y){1/L−1/(1+L)}を減額することを
    特徴とする請求項5、請求項6、請求項7または請求項
    8記載の公共統合通信システムの費用演算方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008510371A (ja) * 2004-08-13 2008-04-03 クゥアルコム・フラリオン・テクノロジーズ、インコーポレイテッド リソースの利用を追跡し、精算し、課金する方法及び装置
JP2014060659A (ja) * 2012-09-19 2014-04-03 Hitachi Kokusai Electric Inc 無線通信システム

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JP2011055526A (ja) * 2004-08-13 2011-03-17 Qualcomm Inc リソースの利用を追跡し、精算し、課金する方法及び装置
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