JP2002314507A - スペクトルスライス光伝送方法および伝送装置 - Google Patents
スペクトルスライス光伝送方法および伝送装置Info
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- JP2002314507A JP2002314507A JP2001119488A JP2001119488A JP2002314507A JP 2002314507 A JP2002314507 A JP 2002314507A JP 2001119488 A JP2001119488 A JP 2001119488A JP 2001119488 A JP2001119488 A JP 2001119488A JP 2002314507 A JP2002314507 A JP 2002314507A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スペクトルスライス光を波長多重して伝送す
る光波長多重伝送システムにおいて、クロストークの影
響と周波数利用効率の相関関係に着目して効率的な伝送
を可能とするスペクトルスライス光伝送方法および伝送
装置を提供する。 【解決手段】 各ユーザ装置または遠隔ノードのスペク
トルスライス手段の透過スペクトル半値全幅と、センタ
装置の光分波手段の透過スペクトル半値全幅を等しく設
定し、この透過スペクトル半値全幅Δf[Hz]と波長多
重されたスペクトルスライス光のチャネル間隔ΔF[H
z]の比である規格化スペクトル幅Δf/ΔFと、スペ
クトルスライス光の伝送速度BR[bit/s ]とチャネル
間隔ΔF[Hz]の比である周波数利用効率BR/ΔF
[bit/s/Hz]を、所定の伝送信号ビット誤り率を達成す
る所定の範囲に設定する。
る光波長多重伝送システムにおいて、クロストークの影
響と周波数利用効率の相関関係に着目して効率的な伝送
を可能とするスペクトルスライス光伝送方法および伝送
装置を提供する。 【解決手段】 各ユーザ装置または遠隔ノードのスペク
トルスライス手段の透過スペクトル半値全幅と、センタ
装置の光分波手段の透過スペクトル半値全幅を等しく設
定し、この透過スペクトル半値全幅Δf[Hz]と波長多
重されたスペクトルスライス光のチャネル間隔ΔF[H
z]の比である規格化スペクトル幅Δf/ΔFと、スペ
クトルスライス光の伝送速度BR[bit/s ]とチャネル
間隔ΔF[Hz]の比である周波数利用効率BR/ΔF
[bit/s/Hz]を、所定の伝送信号ビット誤り率を達成す
る所定の範囲に設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトルスライ
ス光を波長多重して伝送するスペクトルスライス光伝送
方法および伝送装置に関する。
ス光を波長多重して伝送するスペクトルスライス光伝送
方法および伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アクセス系光通信システムの低コスト化
を目的として、1本の光ファイバにおける伝送容量を飛
躍的に拡大可能な光波長多重(WDM)伝送システムの
導入が検討されている。ただし、従来の光波長多重伝送
システムでは、光信号のキャリアとして単一モードのレ
ーザ光を想定している。この場合、各チャネルに対応す
る複数の送信器が備えられるが、各送信器はそれぞれ割
り当てられた波長のレーザ光を発生するように制御され
る。したがって、送信器の構成が複雑になり、コストを
増大させる問題があった。
を目的として、1本の光ファイバにおける伝送容量を飛
躍的に拡大可能な光波長多重(WDM)伝送システムの
導入が検討されている。ただし、従来の光波長多重伝送
システムでは、光信号のキャリアとして単一モードのレ
ーザ光を想定している。この場合、各チャネルに対応す
る複数の送信器が備えられるが、各送信器はそれぞれ割
り当てられた波長のレーザ光を発生するように制御され
る。したがって、送信器の構成が複雑になり、コストを
増大させる問題があった。
【0003】この問題を解決して低コストな光波長多重
伝送システムを実現する手段して、広帯域な自然放出光
を光バンドパスフィルタに入力し、波長軸上で切り出し
たスペクトルスライス光を用いる光波長多重通信システ
ムが研究されている。
伝送システムを実現する手段して、広帯域な自然放出光
を光バンドパスフィルタに入力し、波長軸上で切り出し
たスペクトルスライス光を用いる光波長多重通信システ
ムが研究されている。
【0004】図1は、スペクトルスライス光を用いる光
波長多重伝送システムの構成例を示す。図において、本
システムは、複数のユーザ装置1−1〜1−nと1つの
センタ装置2が、アクセス用光伝送路3−1〜3−n、
スペクトルスライスおよび波長多重を行う遠隔ノード
4、光伝送路5を介して接続される。
波長多重伝送システムの構成例を示す。図において、本
システムは、複数のユーザ装置1−1〜1−nと1つの
センタ装置2が、アクセス用光伝送路3−1〜3−n、
スペクトルスライスおよび波長多重を行う遠隔ノード
4、光伝送路5を介して接続される。
【0005】各ユーザ装置1−1〜1−nには、広帯域
な自然放出光(ASE)を発生させる広帯域光源が配置
される。広帯域光源としては、発光ダイオード(LE
D)、スーパールミネセントダイオード(SLD)、半
導体光増幅器(SOA)、光ファイバ増幅器などがあ
る。LED、SLDおよびSOAは半導体素子であり直
接変調可能であるので、送信器として用いる場合には単
品で自然放出光を変調して出力することができるが、光
ファイバ増幅器の場合には外部変調器を用いて自然放出
光の変調を行う必要がある。以下、変調された自然放出
光を「広帯域変調光」という。
な自然放出光(ASE)を発生させる広帯域光源が配置
される。広帯域光源としては、発光ダイオード(LE
D)、スーパールミネセントダイオード(SLD)、半
導体光増幅器(SOA)、光ファイバ増幅器などがあ
る。LED、SLDおよびSOAは半導体素子であり直
接変調可能であるので、送信器として用いる場合には単
品で自然放出光を変調して出力することができるが、光
ファイバ増幅器の場合には外部変調器を用いて自然放出
光の変調を行う必要がある。以下、変調された自然放出
光を「広帯域変調光」という。
【0006】遠隔ノード4は、各アクセス用光伝送路3
−1〜3−nを介して各ユーザ装置から送信された広帯
域変調光を入力し、それぞれ所定の波長をスペクトルス
ライスした信号光(スペクトルスライス光)を波長多重
して光伝送路5に出力する。遠隔ノード4としては、図
2(1) に示す各ユーザ装置対応の透過波長を有する光バ
ンドパスフィルタ41−1〜41−nと光合波器42に
よる構成、あるいは図2(2) に示すアレイ導波路回折格
子フィルタ(AWG)43を用いることができる。アレ
イ導波路回折格子フィルタ43は、複数の入力導波路4
4とアレイ導波路45とをスラブ導波路46で接続し、
アレイ導波路45と出力導波路48とをスラブ導波路4
7で接続した構成であり、各入力導波路44に対応する
透過特性に従ってスペクトルスライスされた各波長の信
号光(スペクトルスライス光)が波長多重されて1つの
出力導波路48に出力される。
−1〜3−nを介して各ユーザ装置から送信された広帯
域変調光を入力し、それぞれ所定の波長をスペクトルス
ライスした信号光(スペクトルスライス光)を波長多重
して光伝送路5に出力する。遠隔ノード4としては、図
2(1) に示す各ユーザ装置対応の透過波長を有する光バ
ンドパスフィルタ41−1〜41−nと光合波器42に
よる構成、あるいは図2(2) に示すアレイ導波路回折格
子フィルタ(AWG)43を用いることができる。アレ
イ導波路回折格子フィルタ43は、複数の入力導波路4
4とアレイ導波路45とをスラブ導波路46で接続し、
アレイ導波路45と出力導波路48とをスラブ導波路4
7で接続した構成であり、各入力導波路44に対応する
透過特性に従ってスペクトルスライスされた各波長の信
号光(スペクトルスライス光)が波長多重されて1つの
出力導波路48に出力される。
【0007】センタ装置2は、光伝送路5を介して伝送
された波長多重光を各ユーザ装置に割り当てた波長ごと
に分波する光分波器21と、分波された各波長の光信号
を受信する各ユーザ装置対応の光受信器22−1〜22
−nにより構成される。光分波器21としては、図2
(1),(2) に示した遠隔ノード4と同様の構成のものを用
いることができる。
された波長多重光を各ユーザ装置に割り当てた波長ごと
に分波する光分波器21と、分波された各波長の光信号
を受信する各ユーザ装置対応の光受信器22−1〜22
−nにより構成される。光分波器21としては、図2
(1),(2) に示した遠隔ノード4と同様の構成のものを用
いることができる。
【0008】ここで、広帯域変調光をスペクトルスライ
スして波長多重伝送させたときの特性について、文
献("Spectrum-sliced fiber amplifier light source
for multichannel WDM applications",IEEE Photonics
Technology Letters,vol.5, no.12, 1993)に記載の内容
に基づいて説明する。受信したスペクトルスライス光の
信号電力対雑音電力比(SNR)は、その雑音電力がス
ペクトルスライス光を構成する自然放出光同士のビート
雑音が支配的であるとし、ショット雑音や熱雑音などの
雑音を無視すると、 SNR=mpΔf/(2Be) …(1) としている。ここで、Δfはスペクトルスライス光の光
帯域幅(=スペクトル半値全幅)、Be は受信器の電気
帯域幅、mp は偏波に関する定数である。
スして波長多重伝送させたときの特性について、文
献("Spectrum-sliced fiber amplifier light source
for multichannel WDM applications",IEEE Photonics
Technology Letters,vol.5, no.12, 1993)に記載の内容
に基づいて説明する。受信したスペクトルスライス光の
信号電力対雑音電力比(SNR)は、その雑音電力がス
ペクトルスライス光を構成する自然放出光同士のビート
雑音が支配的であるとし、ショット雑音や熱雑音などの
雑音を無視すると、 SNR=mpΔf/(2Be) …(1) としている。ここで、Δfはスペクトルスライス光の光
帯域幅(=スペクトル半値全幅)、Be は受信器の電気
帯域幅、mp は偏波に関する定数である。
【0009】(1) 式は、Be が固定の場合、ある値以上
のSNRを得るためには、スペクトルスライス光の光帯
域幅に下限があることを示している。すなわち、受信器
の電気帯域幅Be は信号の伝送速度(ビットレート)に
よってほぼ決まるので、ある特定の伝送速度で信号を伝
送した場合、所定のSNR以上の伝送特性を得るために
は、スペクトルスライスするスペクトル幅をより広くす
ればよいと言える。
のSNRを得るためには、スペクトルスライス光の光帯
域幅に下限があることを示している。すなわち、受信器
の電気帯域幅Be は信号の伝送速度(ビットレート)に
よってほぼ決まるので、ある特定の伝送速度で信号を伝
送した場合、所定のSNR以上の伝送特性を得るために
は、スペクトルスライスするスペクトル幅をより広くす
ればよいと言える。
【0010】ところで、スペクトルスライス光を1チャ
ネルで伝送する場合には、図3(1)のように光伝送路で
分散による伝送劣化を受けない程度に (1)式に従ってス
ペクトル幅を広くして伝送すればよいが、多チャネルを
波長多重伝送する場合には隣接チャネルとの波長間隔も
考慮する必要がある。チャネル間隔が固定のときに、1
チャネルの占有する光帯域幅が広くなると、図3(2) に
示すように隣接チャネルとの重なり合いによるクロスト
ークが発生し、伝送特性を劣化させてしまう。一方、図
3(3) に示すように、同じチャネル間隔でクロストーク
を回避するために光帯域幅を狭くすると、(1) 式で示し
たようにSNRが劣化してしまう。
ネルで伝送する場合には、図3(1)のように光伝送路で
分散による伝送劣化を受けない程度に (1)式に従ってス
ペクトル幅を広くして伝送すればよいが、多チャネルを
波長多重伝送する場合には隣接チャネルとの波長間隔も
考慮する必要がある。チャネル間隔が固定のときに、1
チャネルの占有する光帯域幅が広くなると、図3(2) に
示すように隣接チャネルとの重なり合いによるクロスト
ークが発生し、伝送特性を劣化させてしまう。一方、図
3(3) に示すように、同じチャネル間隔でクロストーク
を回避するために光帯域幅を狭くすると、(1) 式で示し
たようにSNRが劣化してしまう。
【0011】また、図3(2),(3) に示すクロストークと
SNRのトレードオフを解決するためにチャネル間隔を
広くすると、図3(4) に示すように全体の波長帯域が広
くなる。しかし、広帯域光源の帯域や光伝送路に挿入さ
れる光増幅器の利得帯域の制限により信号を伝送できる
波長帯域は限られており、チャネル間隔を広くすると伝
送可能なチャネル数が少なくなる。
SNRのトレードオフを解決するためにチャネル間隔を
広くすると、図3(4) に示すように全体の波長帯域が広
くなる。しかし、広帯域光源の帯域や光伝送路に挿入さ
れる光増幅器の利得帯域の制限により信号を伝送できる
波長帯域は限られており、チャネル間隔を広くすると伝
送可能なチャネル数が少なくなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、スペクト
ルスライス光を波長多重して伝送する場合には、スペク
トルスライス光の光帯域幅(スペクトル半値全幅)、チ
ャネル間のクロストーク、SNR、伝送チャネル数は相
互に関係しており、またSNRは(1) 式に示すように信
号の伝送速度(ビットレート)が大きくなると劣化する
ので、これらのパラメータの相関関係を考慮して最適値
を求める必要があるが、従来はこれらの関係に着目した
ものはなかった。
ルスライス光を波長多重して伝送する場合には、スペク
トルスライス光の光帯域幅(スペクトル半値全幅)、チ
ャネル間のクロストーク、SNR、伝送チャネル数は相
互に関係しており、またSNRは(1) 式に示すように信
号の伝送速度(ビットレート)が大きくなると劣化する
ので、これらのパラメータの相関関係を考慮して最適値
を求める必要があるが、従来はこれらの関係に着目した
ものはなかった。
【0013】なお、現在報告されている高密度な伝送実
験("Wavelength-division-multiplexed passive optic
al network based on spectrum-slicing techniques",
IEEEPhotonics Technology Letters,vol.10,no.9,1998)
では、伝送速度BR=500Mbit/s 、チャネル間隔ΔF
=0.8 nm(100 GHz)、スペクトル半値全幅Δf=0.
35nm(44GHz)、チャネル数15であるが、この場合の
周波数利用効率(BR/ΔF)は0.005bit/s/Hz であ
る。
験("Wavelength-division-multiplexed passive optic
al network based on spectrum-slicing techniques",
IEEEPhotonics Technology Letters,vol.10,no.9,1998)
では、伝送速度BR=500Mbit/s 、チャネル間隔ΔF
=0.8 nm(100 GHz)、スペクトル半値全幅Δf=0.
35nm(44GHz)、チャネル数15であるが、この場合の
周波数利用効率(BR/ΔF)は0.005bit/s/Hz であ
る。
【0014】本発明は、スペクトルスライス光を波長多
重して伝送する光波長多重伝送システムにおいて、クロ
ストークの影響と周波数利用効率の相関関係に着目して
効率的な伝送を可能とするスペクトルスライス光伝送方
法および伝送装置を提供することを目的とする。
重して伝送する光波長多重伝送システムにおいて、クロ
ストークの影響と周波数利用効率の相関関係に着目して
効率的な伝送を可能とするスペクトルスライス光伝送方
法および伝送装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のスペクトルスラ
イス光伝送方法および伝送装置は、各ユーザ装置または
遠隔ノードのスペクトルスライス手段の透過スペクトル
半値全幅と、センタ装置の光分波手段の透過スペクトル
半値全幅を等しく設定し、この透過スペクトル半値全幅
Δf[Hz]と波長多重されたスペクトルスライス光のチ
ャネル間隔ΔF[Hz]の比である規格化スペクトル幅Δ
f/ΔFと、スペクトルスライス光の伝送速度BR[bi
t/s ]とチャネル間隔ΔF[Hz]の比である周波数利用
効率BR/ΔF[bit/s/Hz]を、所定の伝送信号ビット
誤り率を達成する所定の範囲に設定する。
イス光伝送方法および伝送装置は、各ユーザ装置または
遠隔ノードのスペクトルスライス手段の透過スペクトル
半値全幅と、センタ装置の光分波手段の透過スペクトル
半値全幅を等しく設定し、この透過スペクトル半値全幅
Δf[Hz]と波長多重されたスペクトルスライス光のチ
ャネル間隔ΔF[Hz]の比である規格化スペクトル幅Δ
f/ΔFと、スペクトルスライス光の伝送速度BR[bi
t/s ]とチャネル間隔ΔF[Hz]の比である周波数利用
効率BR/ΔF[bit/s/Hz]を、所定の伝送信号ビット
誤り率を達成する所定の範囲に設定する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のスペクトルスライス光伝
送方法および伝送装置は、図1に示す光波長多重伝送シ
ステムに適用される。なお、図1の構成では、遠隔ノー
ドの光バンドパスフィルタまたはAWGでスペクトルス
ライスを行う構成になっているが、各ユーザ装置に光バ
ンドパスフィルタを備えてスペクトルスライスを行うよ
うにしてもよい。以下、本構成におけるスペクトルスラ
イス光の伝送特性について詳細に説明する。
送方法および伝送装置は、図1に示す光波長多重伝送シ
ステムに適用される。なお、図1の構成では、遠隔ノー
ドの光バンドパスフィルタまたはAWGでスペクトルス
ライスを行う構成になっているが、各ユーザ装置に光バ
ンドパスフィルタを備えてスペクトルスライスを行うよ
うにしてもよい。以下、本構成におけるスペクトルスラ
イス光の伝送特性について詳細に説明する。
【0017】光バンドパスフィルタまたはAWGの任意
のチャネルiにおける透過中心周波数をfi [Hz]、透
過スペクトル半値全幅をΔf[Hz]、チャネル間隔をΔ
F[Hz]で等間隔とし、光バンドパスフィルタまたはA
WGの透過スペクトル形状はガウス型とすると、スペク
トルスライス後にnチャネル合波されて光伝送路へ送出
される波長多重光のパワースペクトルM(f) は、
のチャネルiにおける透過中心周波数をfi [Hz]、透
過スペクトル半値全幅をΔf[Hz]、チャネル間隔をΔ
F[Hz]で等間隔とし、光バンドパスフィルタまたはA
WGの透過スペクトル形状はガウス型とすると、スペク
トルスライス後にnチャネル合波されて光伝送路へ送出
される波長多重光のパワースペクトルM(f) は、
【数1】 と表される。ただし、A=2(ln2)1/2であり、1チャネ
ルあたりのパワーはすべて1に規格化しており、
ルあたりのパワーはすべて1に規格化しており、
【数2】 である。伝送後、(2) 式で表されるスペクトルスライス
光は、センタ装置において光分波器で各チャネルごとに
分波される。
光は、センタ装置において光分波器で各チャネルごとに
分波される。
【0018】チャネルiにおける分波の様子を図4に示
す。チャネルiの信号光は、センタ装置の光分波器で他
のチャネルの信号光と分離されるが、スペクトルスライ
ス光はレーザ光と異なりスペクトル幅が広いので、信号
光のすそ野で隣接チャネルの信号光との重なりが生じ、
この重なった部分もチャネルiで受信される。すなわ
ち、クロストークが発生する。
す。チャネルiの信号光は、センタ装置の光分波器で他
のチャネルの信号光と分離されるが、スペクトルスライ
ス光はレーザ光と異なりスペクトル幅が広いので、信号
光のすそ野で隣接チャネルの信号光との重なりが生じ、
この重なった部分もチャネルiで受信される。すなわ
ち、クロストークが発生する。
【0019】チャネルiで受信される信号光のパワース
ペクトルDi(f)は、(1) 式にチャネルiにおける光分波
器の透過特性を掛けた値で示される。いま、遠隔ノード
における光バンドパスフィルタやAWGの透過特性とセ
ンタ装置の光分波器の透過特性が等しいとすると、Di
(f)は、
ペクトルDi(f)は、(1) 式にチャネルiにおける光分波
器の透過特性を掛けた値で示される。いま、遠隔ノード
における光バンドパスフィルタやAWGの透過特性とセ
ンタ装置の光分波器の透過特性が等しいとすると、Di
(f)は、
【数3】 と表される。ここで、F=f−fi とし、jは伝送する
各チャネルを表している(i,jはともに整数)。
各チャネルを表している(i,jはともに整数)。
【0020】チャネルiで検出されるチャネルi成分の
光パワーPsig は、(4) 式のj=i成分を周波数で積分
した式で表され、
光パワーPsig は、(4) 式のj=i成分を周波数で積分
した式で表され、
【数4】 となる。一方、チャネルiに漏れ込むクロストーク光パ
ワーPcross は、(4) 式のj≠i成分を周波数で積分し
た式で表され、
ワーPcross は、(4) 式のj≠i成分を周波数で積分し
た式で表され、
【数5】 となる。 (5)式および (6)式より、チャネルiでのクロ
ストークCi は、
ストークCi は、
【数6】 と求めることができる。
【0021】(7) 式は、チャネルj(≠i)からの信号
光がチャネルiに漏れ込んでくる光量の割合を示してお
り、チャネルiから離れたチャネルほど影響は無視でき
る。すなわち、チャネルiでのクロストークは隣接チャ
ネル(j=i−1,i+1)からのものが支配的にな
り、
光がチャネルiに漏れ込んでくる光量の割合を示してお
り、チャネルiから離れたチャネルほど影響は無視でき
る。すなわち、チャネルiでのクロストークは隣接チャ
ネル(j=i−1,i+1)からのものが支配的にな
り、
【数7】 と表される。ただし、(8) 式で表されるクロストークは
チャネルiに対する隣接チャネルがともにマーク(1)
の場合である。一方がスペース(0)の場合にはクロス
トークはCi /2となり、両方がスペースの場合にはク
ロストークは0となる。すなわち、図4(2) の表のよう
になる。
チャネルiに対する隣接チャネルがともにマーク(1)
の場合である。一方がスペース(0)の場合にはクロス
トークはCi /2となり、両方がスペースの場合にはク
ロストークは0となる。すなわち、図4(2) の表のよう
になる。
【0022】次に、(8) 式で表されるクロストークがチ
ャネルiに発生している場合に、チャネルiで受信され
る信号のビット誤り率を導出する。ここでは、チャネル
iでのクロストークは、隣接チャネル(チャネルi−
1,i+1)からの漏れ込みが支配的であると仮定して
おり、隣接チャネルの値により図4(2) の表に示すよう
にCi 、Ci /2、0の3通りとなるが、それぞれの存
在確率は1/4、1/2、1/4である。よって、受信
した信号のビット誤り率も、3通りのビット誤り率にそ
の存在確率を掛けたものの和となる。
ャネルiに発生している場合に、チャネルiで受信され
る信号のビット誤り率を導出する。ここでは、チャネル
iでのクロストークは、隣接チャネル(チャネルi−
1,i+1)からの漏れ込みが支配的であると仮定して
おり、隣接チャネルの値により図4(2) の表に示すよう
にCi 、Ci /2、0の3通りとなるが、それぞれの存
在確率は1/4、1/2、1/4である。よって、受信
した信号のビット誤り率も、3通りのビット誤り率にそ
の存在確率を掛けたものの和となる。
【0023】いま、チャネルiにおけるクロストークが
C(=Ci 、Ci /2、0)である確率をp(C) とする
と、ビット誤り率BERは、
C(=Ci 、Ci /2、0)である確率をp(C) とする
と、ビット誤り率BERは、
【数8】 と表すことができる。ここで、I1 はクロストークがな
い場合におけるマークでの光電流であり、ID はビット
誤り率を測定する際のマークとスペースを判別する識別
電流である。εは変調の消光比である。
い場合におけるマークでの光電流であり、ID はビット
誤り率を測定する際のマークとスペースを判別する識別
電流である。εは変調の消光比である。
【0024】また、σ1 2(C) およびσ0 2(C) はチャネル
iがマークおよびスペースにおける雑音電力の分散であ
り、ショット雑音および熱雑音が十分に無視できるとす
ると、
iがマークおよびスペースにおける雑音電力の分散であ
り、ショット雑音および熱雑音が十分に無視できるとす
ると、
【数9】 となる。ただし、(10)式および(11)式における第1項は
信号光自身の自然放出光によるビート雑音、第2項はク
ロストーク光自身のビート雑音、第3項は信号光とクロ
ストーク光のビート雑音であり、mp は偏波に関する定
数である。
信号光自身の自然放出光によるビート雑音、第2項はク
ロストーク光自身のビート雑音、第3項は信号光とクロ
ストーク光のビート雑音であり、mp は偏波に関する定
数である。
【0025】この(10)式および(11)式を (9)式に代入す
ると、ビット誤り率BERは、
ると、ビット誤り率BERは、
【数10】 となる。
【0026】いま、受信器の帯域Be は伝送速度BR
[bit/s ]の 0.7倍、すなわちBe =0.7BRとする
と、さらにビット誤り率BERは、
[bit/s ]の 0.7倍、すなわちBe =0.7BRとする
と、さらにビット誤り率BERは、
【数11】 となる。ここで、BR/ΔF[bit/s/Hz]は周波数利用
効率である。Δf/ΔFは、透過スペクトル半値全幅Δ
fとチャネル間隔ΔFの比であり、以下「規格化スペク
トル幅」という。したがって、(13)式で導出されたビッ
ト誤り率BERは、周波数利用効率BR/ΔFをパラメ
ータとした規格化スペクトル幅Δf/ΔFに対する関数
と見なすことができる。
効率である。Δf/ΔFは、透過スペクトル半値全幅Δ
fとチャネル間隔ΔFの比であり、以下「規格化スペク
トル幅」という。したがって、(13)式で導出されたビッ
ト誤り率BERは、周波数利用効率BR/ΔFをパラメ
ータとした規格化スペクトル幅Δf/ΔFに対する関数
と見なすことができる。
【0027】図5は、規格化スペクトル幅Δf/ΔFに
対するビット誤り率BERの計算例を示す。ここでは、
周波数利用効率BR/ΔF[bit/s/Hz]をパラメータと
し、0.005 、0.006 、0.008 、0.010 、0.012 、0.020
、0.028 bit/s/Hzの場合について計算した。
対するビット誤り率BERの計算例を示す。ここでは、
周波数利用効率BR/ΔF[bit/s/Hz]をパラメータと
し、0.005 、0.006 、0.008 、0.010 、0.012 、0.020
、0.028 bit/s/Hzの場合について計算した。
【0028】いずれの周波数利用効率においても、規格
化スペクトル幅Δf/ΔFが0および1に近づくほどビ
ット誤り率が劣化していることがわかる。これは、規格
化スペクトル幅Δf/ΔFが0に近づくほどスペクトル
スライス光のスペクトル半値全幅Δfが狭くなり、(1)
式に従ってSNRが劣化するからである。また、規格化
スペクトル幅Δf/ΔFが1に近づくほど、隣接チャネ
ルからのクロストークが大きくなり、クロストークの影
響による伝送特性が劣化するからである。
化スペクトル幅Δf/ΔFが0および1に近づくほどビ
ット誤り率が劣化していることがわかる。これは、規格
化スペクトル幅Δf/ΔFが0に近づくほどスペクトル
スライス光のスペクトル半値全幅Δfが狭くなり、(1)
式に従ってSNRが劣化するからである。また、規格化
スペクトル幅Δf/ΔFが1に近づくほど、隣接チャネ
ルからのクロストークが大きくなり、クロストークの影
響による伝送特性が劣化するからである。
【0029】ここで、伝送可能なビット誤り率BERの
閾値を例えば10-9としたときに、規格化スペクトル幅Δ
f/ΔFを0.45〜0.7 の範囲に設定すれば、周波数利用
効率BR/ΔFが0.010 bit/s/Hz以下の場合に常にビッ
ト誤り率BERを10-9以下にできる。従来報告されてい
る周波数利用効率は上記のように0.005 bit/s/Hzであ
り、規格化スペクトル幅Δf/ΔFを0.45〜0.7 とする
ことによりその2倍の周波数利用効率を達成することが
でき、スペクトルスライス光の高効率な波長多重伝送が
可能となる。
閾値を例えば10-9としたときに、規格化スペクトル幅Δ
f/ΔFを0.45〜0.7 の範囲に設定すれば、周波数利用
効率BR/ΔFが0.010 bit/s/Hz以下の場合に常にビッ
ト誤り率BERを10-9以下にできる。従来報告されてい
る周波数利用効率は上記のように0.005 bit/s/Hzであ
り、規格化スペクトル幅Δf/ΔFを0.45〜0.7 とする
ことによりその2倍の周波数利用効率を達成することが
でき、スペクトルスライス光の高効率な波長多重伝送が
可能となる。
【0030】また、規格化スペクトル幅Δf/ΔFを0.
35〜0.8 の範囲に設定すれば、周波数利用効率BR/Δ
Fが0.008 bit/s/Hz以下の場合に常にビット誤り率BE
Rを10-9以下にできる。このように、規格化スペクトル
幅Δf/ΔFの範囲が広くなれば、一定のビット誤り率
を達成できる周波数利用効率BR/ΔFが低くなり、逆
に規格化スペクトル幅Δf/ΔFを所定の範囲に絞れば
一定のビット誤り率を達成できる周波数利用効率BR/
ΔFを高くすることができる。
35〜0.8 の範囲に設定すれば、周波数利用効率BR/Δ
Fが0.008 bit/s/Hz以下の場合に常にビット誤り率BE
Rを10-9以下にできる。このように、規格化スペクトル
幅Δf/ΔFの範囲が広くなれば、一定のビット誤り率
を達成できる周波数利用効率BR/ΔFが低くなり、逆
に規格化スペクトル幅Δf/ΔFを所定の範囲に絞れば
一定のビット誤り率を達成できる周波数利用効率BR/
ΔFを高くすることができる。
【0031】具体的数値例を挙げれば次のようになる。
チャネル間隔ΔFが25GHzの光波長多重伝送システムに
おいて、周波数利用効率BR/ΔFを0.005 〜0.010 bi
t/s/Hzとすると、伝送速度BRは 125〜 250Mbit/s と
なる。この伝送速度において、ビット誤り率を10-9以下
とするには、スペクトルスライスを行う光バンドパスフ
ィルタまたはAWGの透過スペクトル半値全幅Δfが1
1.25 〜17.5GHzになるように設定すればよい。このと
き、伝送可能な周波数帯域を広帯域光源の帯域相当の3
THz(24nm)とすれば、チャネル間隔25GHzの場合に
取りうる最大のチャネル数は120 となり、大容量なアク
セスシステムの構成が可能となる。
チャネル間隔ΔFが25GHzの光波長多重伝送システムに
おいて、周波数利用効率BR/ΔFを0.005 〜0.010 bi
t/s/Hzとすると、伝送速度BRは 125〜 250Mbit/s と
なる。この伝送速度において、ビット誤り率を10-9以下
とするには、スペクトルスライスを行う光バンドパスフ
ィルタまたはAWGの透過スペクトル半値全幅Δfが1
1.25 〜17.5GHzになるように設定すればよい。このと
き、伝送可能な周波数帯域を広帯域光源の帯域相当の3
THz(24nm)とすれば、チャネル間隔25GHzの場合に
取りうる最大のチャネル数は120 となり、大容量なアク
セスシステムの構成が可能となる。
【0032】また、伝送する信号に誤り訂正符号化技術
を導入すれば、伝送可能なビット誤り率の閾値を例えば
10-4程度にまで引き上げることができる。この場合に、
規格化スペクトル幅Δf/ΔFを0.45〜0.7 の範囲に設
定すれば、周波数利用効率BR/ΔFが0.028 bit/s/Hz
以下の場合に常にビット誤り率BERを10-4以下にでき
る。すなわち、規格化スペクトル幅Δf/ΔFを0.45〜
0.7 とすることにより、従来の5倍以上の周波数利用効
率を達成することができ、スペクトルスライス光の高効
率な波長多重伝送が可能となる。また、規格化スペクト
ル幅Δf/ΔFを0.35〜0.8 の範囲に設定すれば、周波
数利用効率BR/ΔFが0.020 bit/s/Hz以下の場合に常
にビット誤り率BERを10-4以下にできる。
を導入すれば、伝送可能なビット誤り率の閾値を例えば
10-4程度にまで引き上げることができる。この場合に、
規格化スペクトル幅Δf/ΔFを0.45〜0.7 の範囲に設
定すれば、周波数利用効率BR/ΔFが0.028 bit/s/Hz
以下の場合に常にビット誤り率BERを10-4以下にでき
る。すなわち、規格化スペクトル幅Δf/ΔFを0.45〜
0.7 とすることにより、従来の5倍以上の周波数利用効
率を達成することができ、スペクトルスライス光の高効
率な波長多重伝送が可能となる。また、規格化スペクト
ル幅Δf/ΔFを0.35〜0.8 の範囲に設定すれば、周波
数利用効率BR/ΔFが0.020 bit/s/Hz以下の場合に常
にビット誤り率BERを10-4以下にできる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスペクト
ルスライス光伝送方法および伝送装置では、規格化スペ
クトル幅Δf/ΔFと周波数利用効率BR/ΔF[bit/
s/Hz]について、所定の伝送信号ビット誤り率を達成す
る所定の範囲に設定する。
ルスライス光伝送方法および伝送装置では、規格化スペ
クトル幅Δf/ΔFと周波数利用効率BR/ΔF[bit/
s/Hz]について、所定の伝送信号ビット誤り率を達成す
る所定の範囲に設定する。
【0034】例えば、伝送信号ビット誤り率の閾値を10
-9とし、規格化スペクトル幅Δf/ΔFを0.35〜0.8 と
すると、周波数利用効率BR/ΔFを0.005〜0.008[bi
t/s/Hz]とする。また、規格化スペクトル幅Δf/ΔF
を0.45〜0.7 とすると、周波数利用効率BR/ΔFを0.
005 〜0.01[bit/s/Hz]とする。
-9とし、規格化スペクトル幅Δf/ΔFを0.35〜0.8 と
すると、周波数利用効率BR/ΔFを0.005〜0.008[bi
t/s/Hz]とする。また、規格化スペクトル幅Δf/ΔF
を0.45〜0.7 とすると、周波数利用効率BR/ΔFを0.
005 〜0.01[bit/s/Hz]とする。
【0035】また、伝送信号を誤り訂正符号化してビッ
ト誤り率の閾値を10-4に引き上げ、規格化スペクトル幅
Δf/ΔFを0.35〜0.8 とすると、周波数利用効率BR
/ΔFを0.005 〜0.02[bit/s/Hz]とする。さらに、規
格化スペクトル幅Δf/ΔFを0.45〜0.7 とすると、周
波数利用効率BR/ΔFを0.005〜0.028[bit/s/Hz]と
する。
ト誤り率の閾値を10-4に引き上げ、規格化スペクトル幅
Δf/ΔFを0.35〜0.8 とすると、周波数利用効率BR
/ΔFを0.005 〜0.02[bit/s/Hz]とする。さらに、規
格化スペクトル幅Δf/ΔFを0.45〜0.7 とすると、周
波数利用効率BR/ΔFを0.005〜0.028[bit/s/Hz]と
する。
【0036】このように、規格化スペクトル幅を適当に
設定することにより、分波時に発生するクロストークの
影響を受けずに、従来の0.005 [bit/s/Hz]を超える高
い周波数利用効率で、波長多重されたスペクトルスライ
ス光を伝送することができる。その結果、より大容量の
アクセスシステムを構成することができ、コスト低減を
図ることができる。
設定することにより、分波時に発生するクロストークの
影響を受けずに、従来の0.005 [bit/s/Hz]を超える高
い周波数利用効率で、波長多重されたスペクトルスライ
ス光を伝送することができる。その結果、より大容量の
アクセスシステムを構成することができ、コスト低減を
図ることができる。
【図1】スペクトルスライス光を用いる光波長多重伝送
システムの構成例を示す図。
システムの構成例を示す図。
【図2】遠隔ノードの構成例を示す図。
【図3】スペクトルスライス光の波長多重伝送特性を説
明する図。
明する図。
【図4】チャネルiにおける分波の様子を示す図。
【図5】規格化スペクトル幅Δf/ΔFに対するビット
誤り率BERの計算例を示す図。
誤り率BERの計算例を示す図。
1 ユーザ装置 2 センタ装置 3 アクセス用光伝送路 4 遠隔ノード 5 光伝送路 21 光分波器 22 光受信器 41 光バンドパスフィルタ 42 光合波器 43 アレイ導波路回折格子フィルタ(AWG) 44 入力導波路 45 アレイ導波路 46,47 スラブ導波路 48 出力導波路
フロントページの続き (72)発明者 手島 光啓 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K002 AA05 BA05 CA05 CA21 DA02 FA01
Claims (6)
- 【請求項1】 複数のユーザ装置と1つのセンタ装置が
遠隔ノードを介して接続され、 前記各ユーザ装置は、変調された広帯域の自然放出光
(以下「広帯域変調光」という)を出力し、 前記各ユーザ装置または前記遠隔ノードは、スペクトル
スライス手段で前記広帯域変調光から前記各ユーザ装置
に割り当てた波長成分をそれぞれスペクトルスライス
し、 前記遠隔ノードは、前記各ユーザ装置に対応するスペク
トルスライス光を波長多重して前記センタ装置に伝送
し、 前記センタ装置は、光分波手段で波長多重されたスペク
トルスライス光を分波し、前記各ユーザ装置に対応する
スペクトルスライス光を受信するスペクトルスライス光
伝送方法において、 前記各ユーザ装置または前記遠隔ノードのスペクトルス
ライス手段の透過スペクトル半値全幅と、前記センタ装
置の光分波手段の透過スペクトル半値全幅を等しく設定
し、この透過スペクトル半値全幅Δf[Hz]と前記波長
多重されたスペクトルスライス光のチャネル間隔ΔF
[Hz]の比である規格化スペクトル幅Δf/ΔFと、前
記スペクトルスライス光の伝送速度BR[bit/s ]とチ
ャネル間隔ΔF[Hz]の比である周波数利用効率BR/
ΔF[bit/s/Hz]が、所定の伝送信号ビット誤り率を達
成する所定の範囲に設定されたことを特徴とするスペク
トルスライス光伝送方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のスペクトルスライス光
伝送方法において、 前記伝送信号ビット誤り率の閾値を10-9とし、前記規格
化スペクトル幅Δf/ΔFを0.35〜0.8 としたときに、
前記周波数利用効率BR/ΔFを0.005〜0.008[bit/s/
Hz]とすることを特徴とするスペクトルスライス光伝送
方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載のスペクトルスライス光
伝送方法において、 前記伝送信号ビット誤り率の閾値を10-9とし、前記規格
化スペクトル幅Δf/ΔFを0.45〜0.7 としたときに、
前記周波数利用効率BR/ΔFを0.005 〜0.01[bit/s/
Hz]とすることを特徴とするスペクトルスライス光伝送
方法。 - 【請求項4】 請求項1に記載のスペクトルスライス光
伝送方法において、 前記伝送信号を誤り訂正符号化してビット誤り率の閾値
を10-4に引き上げ、前記規格化スペクトル幅Δf/ΔF
を0.35〜0.8 としたときに、前記周波数利用効率BR/
ΔFを0.005 〜0.02[bit/s/Hz]とすることを特徴とす
るスペクトルスライス光伝送方法。 - 【請求項5】 請求項1に記載のスペクトルスライス光
伝送方法において、 前記伝送信号を誤り訂正符号化してビット誤り率の閾値
を10-4に引き上げ、前記規格化スペクトル幅Δf/ΔF
を0.45〜0.7 としたときに、前記周波数利用効率BR/
ΔFを0.005 〜0.028 [bit/s/Hz]とすることを特徴と
するスペクトルスライス光伝送方法。 - 【請求項6】 複数のユーザ装置と1つのセンタ装置が
遠隔ノードを介して接続され、 前記各ユーザ装置は、変調された広帯域の自然放出光
(以下「広帯域変調光」という)を出力する手段を備
え、 前記各ユーザ装置または前記遠隔ノードは、前記広帯域
変調光から前記各ユーザ装置に割り当てた波長成分をそ
れぞれスペクトルスライスするスペクトルスライス手段
を備え、 前記遠隔ノードは、前記各ユーザ装置に対応するスペク
トルスライス光を波長多重して前記センタ装置に伝送す
る手段を備え、 前記センタ装置は、波長多重されたスペクトルスライス
光を分波する光分波手段と、前記各ユーザ装置に対応す
るスペクトルスライス光を受信する手段を備えたスペク
トルスライス光伝送装置において、 前記各ユーザ装置または前記遠隔ノードのスペクトルス
ライス手段の透過スペクトル半値全幅と、前記センタ装
置の光分波手段の透過スペクトル半値全幅を等しく設定
し、この透過スペクトル半値全幅Δf[Hz]と前記波長
多重されたスペクトルスライス光のチャネル間隔ΔF
[Hz]の比である規格化スペクトル幅Δf/ΔFと、前
記スペクトルスライス光の伝送速度BR[bit/s ]とチ
ャネル間隔ΔF[Hz]の比である周波数利用効率BR/
ΔF[bit/s/Hz]が、所定の伝送信号ビット誤り率を達
成する所定の範囲に設定された構成であることを特徴と
するスペクトルスライス光伝送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001119488A JP2002314507A (ja) | 2001-04-18 | 2001-04-18 | スペクトルスライス光伝送方法および伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001119488A JP2002314507A (ja) | 2001-04-18 | 2001-04-18 | スペクトルスライス光伝送方法および伝送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002314507A true JP2002314507A (ja) | 2002-10-25 |
Family
ID=18969702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001119488A Pending JP2002314507A (ja) | 2001-04-18 | 2001-04-18 | スペクトルスライス光伝送方法および伝送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002314507A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006246104A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光波長分割多重送信装置、光波長分割多重伝送システム、光送信回路 |
JP2006310946A (ja) * | 2005-04-26 | 2006-11-09 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 波長多重光通信装置及び波長多重光伝送システム |
-
2001
- 2001-04-18 JP JP2001119488A patent/JP2002314507A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006246104A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光波長分割多重送信装置、光波長分割多重伝送システム、光送信回路 |
JP4526123B2 (ja) * | 2005-03-04 | 2010-08-18 | 日本電信電話株式会社 | 光波長分割多重送信装置、光波長分割多重伝送システム、光送信回路 |
JP2006310946A (ja) * | 2005-04-26 | 2006-11-09 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 波長多重光通信装置及び波長多重光伝送システム |
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