JP2002314315A - アンテナとその製造方法 - Google Patents
アンテナとその製造方法Info
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Abstract
コストの高帯域形無指向性アンテナを提供する。 【解決手段】絶縁材料から成る合成樹脂成形体の球体1
1の外表面上に導体パターン12を分割溝13によって
分割された状態で形成し、しかも球体11を貫通するよ
うに導体ロッド10を取付けるようにしたものである。
Description
方法に係り、とくに導体から成るロッドと、このロッド
の外周部に周方向に沿って配される複数の導体板とを有
するアンテナとその製造方法に関する。
心部に立設されたロッドの外周側に半径方向外周側に向
って凸になるようにほぼ円弧状に湾曲された複数枚の湾
曲板を配列し、とくに複数枚の湾曲板によってあらゆる
方向からの電波の受信を可能にし、これによって指向性
を有さず、あらゆる方向からの電波を効率的に受信する
ことができる高利得のアンテナが提案されている。
5号公報によって提案されている上記の構造のアンテナ
は、極めて広帯域の電波を受信することができるととも
に、高い利得を有し、微弱電波をも受信できる高性能の
アンテナである。また上から見ると円形の形状をなして
おり、外周側に配されている円弧状の導体板によって水
平面における指向性がなく、あらゆる方向からの電波を
まんべんなく受信することが可能になる特徴を有してい
る。
側に複数枚の湾曲板を配列する構造を採用しているため
に、部品点数が多く、組立て工数を要し、コストが高い
欠点がある。また部品点数が多くしかも構造が複雑であ
ることから、小型化し難く、例えば携帯電話機等の携帯
情報端末のアンテナとして用いるには不適当なものであ
る。
たものであって、上記特開平10−65425号公報に
開示されているアンテナの機能を損うことなく、しかも
部品点数が少なく、構造が簡潔で、小型化し得るアンテ
ナを提供することを目的とする。
は発明は、導体から成り、主軸の方向に延びるロッド
と、前記ロッドの外周部に周方向に沿って配列されてい
る複数の導体板とを具備するアンテナにおいて、前記複
数の導体板が絶縁材料から成る基体の外表面に形成され
た導体パターンから構成されることを特徴とするアンテ
ナに関するものである。
基体が絶縁性合成樹脂成形体であってよい。また外表面
に導体パターンが形成されている基体が球体、楕円体、
その他の立体形状を有する絶縁性合成樹脂成形体であっ
てよい。また導体パターンが前記基体の外表面に形成さ
れた導電性金属膜であってよい。また導体パターンが前
記基体の外表面に形成された所定のパターンの導電性メ
ッキ層であってよい。
成り、ほぼ中心部を貫通するように取付けられるロッド
と、前記ロッドの外周部に周方向に沿って配される複数
の導体板とを有するアンテナの製造方法において、絶縁
材料から成る基体の外表面に選択的に前記導体板を構成
する導体パターンを形成することを特徴とするアンテナ
の製造方法に関するものである。ここで基体の表面にマ
スクを施した状態で電極膜を形成し、該電極膜上に電解
メッキを施して導体パターンを形成することが好適であ
る。
の形態のアンテナを示すものであって、このアンテナは
中心部を貫通するように取付けられる真鍮製のロッド1
0と、このロッド10が貫通するようにロッド10に結
合される絶縁性合成樹脂成形体から成る球体11とから
構成される。ここで絶縁材料から成る球体11の外周側
には導電性金属から成る導体パターン12が形成され
る。導体パターン12は合成樹脂成形体から成る球体1
1の外周面上に縦方向に延びるように形成される分割溝
13によって複数のパターンに分割されている。すなわ
ちここでは縦方向に8つの導体パターン12を形成し、
これらの導体パターン12をロッド10に対して円周方
向に沿って配するようにしている。
体11上の導体パターン12はその上部および下部の連
結部14によって互いに連結されている。また球体11
には上記ロッド10が貫通する貫通孔が形成されるとと
もに、この貫通孔の内表面には外表面の導体パターン1
2と同様に導体層15が形成されている。また上記球体
11の貫通孔の上端部を閉塞するようにキャップ16が
装着されている。なおキャップ16は貫通孔の上部を閉
塞するとともに、意匠的な効果を与えるものであって、
アンテナとしての機能には関係ない。従って省略するこ
とも可能である。この場合にはロッド10が球体11の
中心部の貫通孔の全長に亘って挿入されることが好まし
い。
10に例えば同軸ケーブル20が接続されるとともに、
この同軸ケーブル20を介してこのアンテナが受信回路
21に接続される。なおロッド10は必ずしも無空の金
属棒である必要はなく、中空の金属筒体であってもよ
く、あるいは絶縁材料の外表面に導体層を形成したもの
であってもよい。
0に対してその外周側に円周方向に所定の間隔で形成さ
れた複数の導体パターン12を配列した構造を有してい
る。ここで絶縁材料から成る球体11は電波に対して透
明であるから、外部からの電波は上記導体パターン12
によって受けられるとともに、ロッド10によって集め
られ、このロッド10を通して信号電流を取出すように
なっている。実際にはロッド10からケーブル20を介
して受信回路21に受信電波によって生ずる電流が供給
される。
材料から成る合成樹脂成形体11の直径を120mmと
し、その外周側に8本の導体パターン12をメッキによ
って形成してアンテナを試作したところ、200MHz
〜1.3GHzの帯域の電波を受信することが可能にな
った。また直径が60mmの球体11上に導体パターン
12を形成したアンテナを試作して実験したところ、8
00MHz〜3GHzの帯域の電波を受信することがで
きた。絶縁材料から成る球体11の直径を小さくするほ
ど受信帯域が高域側に移行する。従って目的とする帯域
に応じて球体11の大きさおよび導体パターン12を調
整すればよい。
00MHzと、1.5GHzであるが、この実施の形態
のアンテナによれば上記の帯域をほぼカバーすることが
可能になる。またPHS通信に使われている帯域は1.
9GHzであるが、この帯域をもカバーすることができ
る。すなわちこの種の構造のアンテナによって、携帯電
話とPHSの両方の帯域をカバーするアンテナが提供さ
れる。
し、微弱電波をも受信できる高性能のアンテナである。
これはその構造上の理由によってアンテナそれ自身が増
幅作用を行なうことによる。また外周側に配されている
円弧状をなす導体パターン12によって電波を受信する
構造を採用しているために、とくに水平面方向における
指向性がなく、あらゆる方向からの電波をまんべんなく
受信することが可能な無指向アンテナになり、このため
にとくに携帯情報端末のアンテナとして用いて好適なも
のになる。
示している。ここでは合成樹脂成形体11を球体ではな
く楕円体とし、この楕円体上に導体パターン12を形成
している。なおここでは導体パターン12をその円周方
向に沿って60度間隔で6つ形成するようにしている。
る。この変形例は、絶縁材料から成る合成樹脂成形体1
1を球体および楕円体以外の形状、例えば茄子形にした
ものであって、その外周部に導体パターン12を45度
間隔で8つ形成している。
ド10に互いに直径の異なる2つの球体11を串刺し状
に取付けたものである。すなわちロッド10上に直径の
小さな球体11と直径の大きな球体11とをそれぞれ配
するようにしている。なおここでそれぞれの球体11の
構造は図1〜図3に示す構造と同一である。従ってこの
ような構造によれば、周波数の高い帯域の電波を上側の
球体11によって受信し、周波数の低い帯域の電波を下
側の球体11によって受信することが可能になり、より
広い帯域の電波を受信できるようになる。なおここでも
受信電波はロッド10に接続されるケーブルを通して取
出される。
1の表面に導体パターン12を形成する方法を順を追っ
て示したものである。まず図7Aに示すように球体11
上において分割溝13と対応する位置にマスク25を印
刷、塗布、接着等の方法によって形成する。そしてこの
後に図7Bに示すように球体11の外表面に沿って導電
性電極膜26を形成する。導電性電極膜26は上記マス
ク25上およびマスク25が形成されていない総ての面
に形成される。またこのときに同時に球体11の貫通孔
の内周面にも導電性電極膜を形成する。
去する。するとマスク25が施されていない部位のみに
電極膜26が残ることになる。そして図7Dに示すよう
にこの球体11を電解浴に浸漬して導体金属、例えば
銅、銀、クロム等の電解メッキを行なう。すると電極膜
26が形成された層の上に電解メッキ層27が形成され
る。このメッキ層27が導体パターン12を構成し、こ
のために絶縁材料から成る合成樹脂成形体11の外表面
上に導体パターン12が形成される。同時に球体11の
貫通孔の内周面にも電解メッキ層27が形成されること
になる。
によって成形された球状の合成樹脂成形体11の表面に
導体パターン12を形成するようにしたものであるため
に、正確にパターン12を形成できるばかりでなく、と
くに電解メッキの方法によって導体パターン12を形成
すると、極めて効率的な導体パターン12の形成が可能
になる。またこのときの導体パターン12の膜厚は、メ
ッキの電流密度やメッキ時間を調整することによって任
意に調整可能である。
導体パターン12の形成は必ずしも電解メッキによるば
かりでなく、その他各種の方法によって成膜できる。例
えば蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタ法、気
相成長法等の各種の真空成膜の技術を適用することも可
能である。このような方法を利用すると、極めて高品質
でしかも薄い導体パターン12を形成することが可能に
なる。またこのような方法で形成される導体パターン1
2の形状は、予め球体11上に施されるマスク25の形
状によって任意に選択可能である。従って目的とするア
ンテナの用途に応じて任意に選択することができる。
ら成り、主軸の方向に延びるロッドと、ロッドの外周部
に周方向に沿って配列されている複数の導体板とを具備
するアンテナにおいて、複数の導体板が絶縁材料から成
る基体の外表面に形成された導体パターンから構成され
るようにしたものである。
ば、導体パターンによって導体板が構成され、このよう
な導体パターンとロッドとの組合わせによってアンテナ
が構成される。よって部品点数が少なく、構造が簡潔
で、しかも低コストのアンテナが提供される。そしてこ
のようなアンテナは広帯域の電波を受信することができ
るばかりでなく、高い利得を有し、微弱電波をも受信す
ることができる。また水平面における指向性がなく、あ
らゆる方向からの電波をまんべんなく受信することを可
能とするものである。
成り、ほぼ中心部を貫通するように取付けられるロッド
と、ロッドの外周部に周方向に沿って配される複数の導
体板とを有するアンテナの製造方法において、絶縁材料
から成る基体の外表面に選択的に導体板を構成する導体
パターンを形成するようにしたものである。
れば、ロッドの外周部に配される導体板を絶縁材料から
成る基体の外表面にマスクを施して選択的にパターンを
形成することによって製造することができ、これによっ
て部品点数が少なく、構造が簡潔で、製造が容易で、し
かも低コストのアンテナを低コストで効率的に製造する
ことが可能になる。
る。
である。
ある。
す横断面図である。
7)
Claims (7)
- 【請求項1】導体から成り、主軸の方向に延びるロッド
と、前記ロッドの外周部に周方向に沿って配列されてい
る複数の導体板とを具備するアンテナにおいて、 前記複数の導体板が絶縁材料から成る基体の外表面に形
成された導体パターンから構成されることを特徴とする
アンテナ。 - 【請求項2】外表面に導体パターンが形成される基体が
絶縁性合成樹脂成形体であることを特徴とする請求項1
に記載のアンテナ。 - 【請求項3】外表面に導体パターンが形成されている基
体が球体、楕円体、その他の立体形状を有する絶縁性合
成樹脂成形体であることを特徴とする請求項1に記載の
アンテナ。 - 【請求項4】導体パターンが前記基体の外表面に形成さ
れた導電性金属膜であることを特徴とする請求項1に記
載のアンテナ。 - 【請求項5】導体パターンが前記基体の外表面に形成さ
れた所定のパターンの導電性メッキ層であることを特徴
とする請求項1に記載のアンテナ。 - 【請求項6】導体から成り、ほぼ中心部を貫通するよう
に取付けられるロッドと、前記ロッドの外周部に周方向
に沿って配される複数の導体板とを有するアンテナの製
造方法において、 絶縁材料から成る基体の外表面に選択的に前記導体板を
構成する導体パターンを形成することを特徴とするアン
テナの製造方法。 - 【請求項7】基体の表面にマスクを施した状態で電極膜
を形成し、該電極膜上に電解メッキを施して導体パター
ンを形成することを特徴とする請求項6に記載のアンテ
ナの製造方法。
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JP2001113238A JP3785608B2 (ja) | 2001-04-11 | 2001-04-11 | アンテナとその製造方法 |
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JP2002314315A5 JP2002314315A5 (ja) | 2005-10-27 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2005015684A1 (ja) * | 2003-08-06 | 2005-02-17 | Shinko Sangyo Co., Ltd | アンテナ |
JP2010068425A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Fujitsu Component Ltd | アンテナ装置 |
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- 2001-04-11 JP JP2001113238A patent/JP3785608B2/ja not_active Expired - Fee Related
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