JP2002312859A - 遭難位置表示装置 - Google Patents

遭難位置表示装置

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JP2002312859A JP2001119582A JP2001119582A JP2002312859A JP 2002312859 A JP2002312859 A JP 2002312859A JP 2001119582 A JP2001119582 A JP 2001119582A JP 2001119582 A JP2001119582 A JP 2001119582A JP 2002312859 A JP2002312859 A JP 2002312859A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遭難の発生する可能性のある場所に適宜間隔
を設けて設置し、遭難者は遭難時に使用することによ
り、遭難の発生と遭難場所を救出者に知らせることがで
き、安全かつ素早い救出活動が可能となる。 【解決手段】 適宜間隔で立設した支柱1に遭難してい
ることを表示する表示部材2を設け、この表示部材2に
太陽電池4で駆動して携帯電話ないし簡易型携帯電話
(Personal Handy phone System :PHS)の電波を送
受信するアンテナ5による通信装置を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、山岳地帯等におい
て遭難者の早期救出を行うため、遭難の発生および遭難
者の位置を素早く知らせる遭難位置表示装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、様々な対策がとられてきたが、山
岳における遭難者は多発してきた。例えば警察庁のまと
めによると、平成11年の全国の山岳遭難発生件数は1915
件で、遭難者数は1444人、うち死者・行方不明者は271
人にのぼる。
【0003】遭難が発生した場合、遭難者をいち早く発
見、救助することが重要である。時間が経つにつれ装備
が充分でない遭難者は体力を失う。また冬山では遭難者
を長時間放置することは凍傷や低体温症等の危険を生
む。遭難者が怪我をしている場合は救出までの僅かな時
間の差が生死を分けることも珍しくない。
【0004】しかし、通常遭難の発生は、遭難者の山岳
からの帰還が長時間確認されないことによって初めて認
識される。そのため遭難の発生の認識までに数日間を要
することも珍しくない。
【0005】また、広大な山岳地帯から遭難者を発見す
ることは非常に困難である。単純な捜索方法では短時間
で遭難者を発見するには、大人数の捜索者による大規模
な捜索が必要であり、膨大な費用と労力を必要とする。
【0006】遭難者がトランシーバーや携帯電話、簡易
型携帯電話(Personal Handy phoneSystem :PHS)
等の無線通信機を携帯している場合、救出者への連絡や
情報の疎通が可能である。しかし、山岳地帯では高く聳
える山が電波障害を起こし、これら電波を利用した通信
手段は使用出来ないことが多い。
【0007】位置の解らない遭難者を探すことは捜索者
自身が遭難するという二次災害の危険性もある。しか
し、遭難者の位置が的確に分かれば、素早く安全な救助
が可能となる。
【0008】このため、遭難者の位置を知らせるための
発明が様々になされてきた。遭難者の位置を知らせるた
めの発明としては特開平7−270526号公報、特願
平6−95386号公報の遭難通報用装置、特開平9−
190585号公報、特願平8−208624号公報の
遭難位置表示装置、特開2000−232909号公
報, 特願平11−727452号公報の救難通報機能を
備えた時計バンド等がある。これらの発明品はレーダー
やGPS(Global Positioning System )受信機、ブザ
ー等を用いて発明品の位置を特定することにより、発明
品を携帯している遭難者の位置を確定するものである。
そのため、遭難者が発明品を携帯している必要がある。
しかし、これら発明品は高価である場合が多く、売られ
ている場所も限られており、入手困難であった。そのた
め遭難者が携帯していることが少ないというのが現状で
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】先に述べたように、通
常の方法では遭難の発生から遭難認識まで長時間かかっ
たり、遭難者を短時間で探し出すのは非常に困難であっ
た。
【0010】トランシーバー等、電波による無線通信機
を有していても、山岳地帯などでは電波が山によって遮
られ、通信手段として使用出来ない場合があった。
【0011】また遭難者の位置を救助者に知らせるため
の従来の発明品は、遭難者がその発明品を携帯している
ことが必要であったり、動力が電気であるものが多いた
め、電力を得られない場合には使用出来ないことがあっ
た。
【0012】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、携帯の必要が無く、素早く遭難の発生と遭難場所を
救助者に知らせることができる遭難位置表示装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、適宜間隔で立設した支柱に遭難して
いることを表示する表示部材を設け、この表示部材に太
陽電池で駆動して携帯電話ないし簡易型携帯電話(Pers
onal Handy phone System :PHS)の電波を送受信す
る通信装置を設けたことを要旨とするものである。
【0014】第2に、適宜間隔で立設した支柱に遭難し
ていることを表示する表示部材を設け、この表示部材に
スイッチにより太陽電池で駆動する複数の発光体を設け
たこと、および、表示部材にスイッチにより太陽電池で
駆動する救難信号及び位置情報等を発信する発信器を設
けたことを要旨とするものである。
【0015】第3に、支柱に、毛布、水、食料、医療品
等非常時に役立つ物品を供給する物品供給装置を設ける
こと、第4に、物品供給装置は、支柱に対し昇降自在に
設け、また、支柱下方に雪センサーを設け、該雪センサ
ーからの出力で物品供給装置を昇降制御し、該センサー
及び物品供給装置は太陽電池を電源とすることを要旨と
するものである。
【0016】請求項1記載の本発明によれば、遭難する
危険のある地域や遭難多発地帯等に適宜間隔を設けて設
置してあるので、遭難者は遭難時に遭難していることを
表示する表示部材を発見することで、送信装置を使用す
ることが出来る。このため、遭難者が送信装置を携帯す
る必要が無い。
【0017】支柱に設けられた表示部材は遭難している
ことを知らせる文字ないし記号等を表示することにより
遭難していることを周囲に広く知らせ、遭難者が遠方よ
り表示部材を認識することで本発明品の発見が容易とな
り、また、救出者も遠方より表示部材を認識し、それを
目指して進むことで、遭難者をより早く発見することが
できる。
【0018】さらに、表示部材には太陽電池で駆動して
電波を送受信する通信装置としてのアンテナがあり、こ
れにより山岳地帯でも遭難者の持つ無線通信機の電波を
救出者に届けることができ、遭難者は救出者に遭難の発
生を知らせたり、情報を伝達したりすることが可能とな
る。電波を広範囲に届けるのには、通常出来るだけ高い
位置に設けることが望ましい。この送信装置は、太陽電
池を電力源として動くものであるため、電線をひく又は
電池等の電力源を用意する等、外部から電力を供給する
ことなく、半永久的に電力を供給することができる。
【0019】また、アンテナによる通信装置は携帯電話
ないし簡易型携帯電話(PHS)の電波を送受信するも
ので、これにより、遭難者が携帯電話や簡易型携帯電話
(PHS)を持っている場合、それにより救出者に連絡
をすることができる。最近の携帯電話の普及率は高く、
遭難者が携帯電話を所有している可能性も高い。携帯電
話が通じれば、会話することが可能であるため、救出者
が遭難者から遭難発生や遭難場所を聞き出すだけでな
く、遭難者の細かな状態を確認したり、新たな情報を遭
難者に知らせたりすることも可能となる。
【0020】請求項2記載の本発明によれば、前記請求
項1の作用と同様であるが、表示部材がスイッチにより
太陽電池で駆動する複数の発光体を持つことにより、表
示部材はより遠方からの認識が可能である。さらに発光
体を持つ表示部は、夜間や薄暗い森間においても、遠く
から認識することが可能となる。また該発光体を点滅さ
せればさらに目立つものとなる。該発光体の動力は太陽
電池であるため、スイッチを入れることにより、外部か
らの電力供給がなくとも稼動が可能である。
【0021】請求項3記載の本発明によれば、スイッチ
により太陽電池で駆動する救難信号及び位置情報等を発
信する発信器を有することにより、遭難者がトランシー
バーや携帯電話、簡易型携帯電話(Personal Handy pho
ne System :PHS)等、無線通信機を携帯していなく
とも、救出者に連絡をとることが可能である。
【0022】請求項4記載の本発明によれば、支柱に非
常時に役立つ物品を供給する物品供給装置を設けること
により、遭難者が必要な物品を入手することが可能であ
る。例えば、雪山などでは寒さを防ぐための毛布や発熱
材などが役に立つだろう。また食料や水が手に入れば、
遭難者は長期にわたって生存することが可能となる。ま
た、遭難者が被った怪我や病気に対して、医療品が手に
入れば、遭難者の生存率を上げることが出来る。また物
品供給装置は特別動力源の要らないものと、電力等の動
力源を必要とするものが考えられる。電力を必要とする
物品供給装置の場合太陽電池を電力源とする。
【0023】請求項5記載の本発明によれば、前記物品
供給装置は支柱に対し昇降自在に移動し、降雪期には物
品供給装置の高さ位置を変え、雪に埋もれることを防ぐ
ものである。夏期には自動物品供給装置は通常の人間の
使用に適した高さ位置に設置する。しかし、この位置の
ままでは降雪期には雪で埋もれてしまう恐れがある。自
動物品供給装置を支柱に対して昇降自在にして、降雪期
には物品供給装置の高さ位置を降雪面より高くしておけ
ば、自動物品供給装置が雪に埋もれることが無くなる。
物品供給装置の昇降は手動等、電力を必要としないもの
による場合と、モーター等電力を必要とするものによる
場合が考えられる。物品供給装置の昇降が電力を必要と
するものによる場合太陽電池を電力源とする。
【0024】さらに、支柱下方に雪センサーを設け、雪
センサーからの出力で物品供給装置が自動に昇降するた
め、人力によって物品供給装置の高さ位置をいちいち変
えなくても雪に埋もれる心配が無い。センサーは温度や
電気抵抗、赤外線等によって雪を自動的に感知する。物
品供給装置内に設けられたモーターはセンサーからの出
力に応じて、自動的に物品供給装置を支柱に対し昇降す
る。これらにおいて消費される電力は太陽電池から得る
ことで、外部より特別な電力を供給することなく、稼動
することが可能である。降雪期に設けられた物品供給装
置の高さ位置を手動で変えることは難しく、かつ物品供
給装置の高さを変える人物には遭難や雪崩れ等の危険性
が伴うが、自動で物品供給装置が積雪面上に昇降してく
れれば、各発明品の元に行く必要もないため、労力もい
らず安全である。雪の無い夏期には、自動的に適した位
置まで物品供給装置は下降してくれる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の遭難位置表示
装置の第1実施形態を示す正面図で、図中1は遭難発生
の可能性のある場所ないし遭難多発地域に適宜間隔をあ
けて設ける支柱である。この支柱1の間隔は特に限るも
のではないが、遭難者がある程度容易に発見できる距離
であることが望ましい。
【0026】また、支柱1は長期間形態を維持するため
には金属、特に錆びないステンレスやアルミ合金などが
好ましく、また、その高さは上端に設けられた表示部材
を遠方より認識出来るために最低でも2m以上であるこ
とが望ましい。
【0027】支柱1の上端には遭難発生時に遭難してい
ることを表示し、救出者に知らせることを目的として、
「SOS」や「遭難発生」又は「救助求む」等の表示文
字を記載した表示部材2を設けた。表示部材2は回転パ
ネル式や液晶画面式等、遭難時にのみ文字を表示するも
のも考えられる。これらの場合、遭難者が遭難時に本発
明品を発見し、スイッチをいれたり、パネルを回転させ
たりすることにより、表示部材2に文字が表示される。
液晶画面式等稼動に電力が必要なものの場合、その電力
は後述の太陽電池4から得る。
【0028】表示部材2は図示のような円板状の形態を
している場合の他、方形板状や三角形板状でもよく、ま
た必ずしも板状である必要もなく、三方向に対して平面
を有する三角柱形、および四方向に対して平面を有する
四角柱形、さらには円柱形、球形等立体の表示部材も考
えられる。
【0029】表示部材2の上部には太陽光線により発電
を行う太陽電池4を設置した。この太陽電池4は日光が
当たる位置に設置する必要があるので、原則として南を
向くものとする。しかし、設置場所はかならずしも表示
部材2や支柱1に設けることに限るものではなく、支柱
1の周囲の木の上や周囲の地面上や岩上等太陽光が得ら
れる場所に設けてもよい。太陽電池4はバッテリー等電
力を貯蓄するものと併用することにより、夜間において
も電力の使用が可能となる。
【0030】また、表示部材2の上端には通信装置とし
て、携帯電話の電波を受信して送信するアンテナ5を設
けた。これにより通常では電波が届かないため、携帯電
話が使用出来ない地域でも、携帯電話による連絡が可能
となる。このアンテナ5は携帯電話以外にもトランシー
バーやPHS、さらには特殊な発信装置等の無線通信機
に適応させることができる。また、このアンテナ5は動
力源の電力を太陽電池4により供給する。
【0031】また、支柱1の中部には設置された場所が
表記されている位置表示部3を設ける。図示の例では位
置表示部3は方形板状で支柱の中央に設けてあるが、こ
の形態および設置位置に限るものではない。また、表記
内容としては県名、住所、山の名前、標高、位置の名称
のほか、経度及び緯度などを表記する。さらに、設置場
所を地図上に記入しておけば、認識番号のみでも、地図
と照らし合わせることにより遭難者は場所を認識するこ
とが可能である。
【0032】遭難者が一時的に自分の位置を見失ってい
るだけのような場合、遭難者が位置表示部3を見ること
で遭難者自体が自力で遭難から脱出することもできる。
また遭難者と救出者間で連絡が取れる場合には、遭難者
は自分がどの位置に避難しているかを知らせることがで
きる。これにより、救出者がより確実に素早く、遭難者
の存在位置に向かうことが可能となる。そのため位置表
示部3は遭難者が容易に見ることが出来る位置と大きさ
を持つことが望ましい。
【0033】さらに、支柱1の下部には毛布、水、食
料、衣料品等非常時に役立つものを販売する物品供給装
置6を昇降自在に設けた。物品供給装置6は電気により
稼動する自動物品供給装置であり、動力源の電力を太陽
電池4により供給する。
【0034】この物品供給装置6に携帯電話用の急速充
電器14を付設してもよい。この急速充電器14によりトラ
ンシーバーや携帯電話、簡易型携帯電話(Personal Han
dy phone System :PHS)の充電が可能となる。
【0035】物品供給装置6は、物品を展示する陳列窓
6a、購入品を決める選択ボタン6b、カード挿入口6
c、購入物品が出てくる取出口6dからなり、陳列窓6
aは幾つかの小箱とそれを覆う透明のカバーからなり、
小箱内には販売している物品の見本品が入っている。
【0036】入山届けを出す時にカードを受け取り、そ
のカードをカード挿入口6cに差し入れることで物品供
給装置6からの物品の供給を受ける。なお、このカード
の代わりに現金を使用することも考えられる。
【0037】遭難者はカバーを通して小箱内の見本品を
見てどれを供給されるか決定する。陳列窓6aの各々の
下には選択ボタン6bがあり、幣投入口6cから必要分
の貨幣を投入後、購入したい物品が展示されている陳列
窓6aの下にある選択ボタン6bを押すことで物品が取
出口6dから出てくる。遭難者は取出口6dより物品を
取り出し、使用する。各物品の価格および名称は選択ボ
タン6b内に記載することとする。
【0038】物品供給装置6は必ずしも電気により稼動
する自動物品供給装置である必要はなく、例えば単に引
き戸、ないし引出しを開けることにより、物品を取り出
す物品供給装置なども考えられる。また各物品は、無料
又は後請求形式にしてもよい。
【0039】物品供給装置6の設置位置としては、避難
してきた遭難者が使いやすい位置であることが望まし
く、図示の例では支柱1の下部に設置したが、昇降自在
にした場合は必ずしもこの位置に限るものではない。
【0040】支柱1の根元に温度や電気抵抗、赤外線等
により雪の存在を認識する雪センサー7を設け、雪セン
サー7による出力に応じて物品供給装置6を昇降させる
ようにする。降雪期には雪センサー7に感知された雪面
の上部まで物品供給装置6は上昇する。これにより、物
品供給装置6が積雪により雪に埋もれて使用不可能とな
ることを防ぐ。夏期において雪が溶けたことが雪センサ
ー7によって感知されると、物品供給装置6は使用しや
すい高さ位置まで下がってくる。センサー7や物品供給
装置6を昇降させるモーターの動力源の電力は太陽電池
4により供給する。
【0041】表示部材2の上端にはこれにおちた雷を安
全に地面に逃がすことが出来る避雷針8aを設け、この
避雷針8aからアース線8bをを地面まで伸ばした。通
常避雷針は通常最上端に設けるものであるため、第1実
施形態では表示部材2の上端に設けたが、必ずしもこの
位置に限るものではない。本発明品の実施形態によって
は支柱1の上端等、他の場所に設けることも考えられ
る。
【0042】支柱1の高さは前記にあるようにある程度
の高さを持ち、かつ金属製であることが望ましい。その
ため、落雷する可能性は高く、落雷した場合、表示部材
2や太陽電池4、アンテナ5、物品供給装置6、センサ
ー7等が損傷する可能性がある。さらには傍に避難して
いる遭難者がいた場合、落雷は遭難者に重大な被害を及
ぼす可能性がある。避雷針8aを設け、アース線8bに
より雷を安全に地面に逃がすことにより、これらの危険
性が少なくなる。
【0043】通常避雷針は通常最上端に設けるものであ
るため、図示の例は表示部材2の上端に設けたが、必ず
しもこの位置に限るものではなく、支柱1の上端等、他
の場所に設けることも考えられる。
【0044】図2は本発明の遭難位置表示装置の第2実
施形態を示す正面図で、支柱1、位置表示部3、物品供
給装置6、避雷針8a、アース線8bに関しては第1実
施形態とほぼ同様で詳細説明は省略するが、表示部材2
には遭難時にスイッチ11を入れることにより点滅を繰り
返す複数の発光体であるランプ9を設けた。さらに、表
示部材2の上端には救難信号を発信するとともに、位置
を救助者に解らせる発信器10を設ける。
【0045】図3は第2実施形態のブロック図で、スイ
ッチ11の出力をマイクロコンピュータ等による制御装置
13に導入し、制御手段13からの出力をランプ9、発信器
10に導入した。この制御装置13も太陽電池4を電源とす
る。制御装置13には緊急情報記憶手段13a,位置情報記
憶手段13b等が形成される。
【0046】本実施形態によれば、ランプ9により表示
部材2をより遠くから認識することが可能であり、又夜
間や薄暗い森林間でも表示部材2の認識が可能となる。
ランプ9の動力源の電力は太陽電池4により供給すれ
ば、外部からの電力供給がなくとも稼動が可能である。
【0047】さらに、発信器10によりトランシーバーや
携帯電話、PHS等、無線通信機を携帯していない、な
いし携帯していてもなんらかの理由により無線通信機を
使用できない避難者も救助者との連絡をとることが可能
となる。発信器10の設置場所は発信する電波が広範囲に
届く位置であればよく、必ずしも表示部材2の上端に限
るものではなく、支柱1の上端や、支柱1周囲の木の上
端に設けることも考えられる。発信器10は、遭難時にス
イッチ11を入れることにより制御手段13の駆動作用で救
難信号を発信等の稼動を始め、緊急情報記憶手段13a,
位置情報記憶手段13bでの緊急避難を求める内容および
位置情報が送られる。なお、発信器10の動力源の電力は
太陽電池4により供給する。
【0048】この第2実施形態において図示の例ではス
イッチ11は支柱1の下部に固定されて設けてあるが、積
雪時に雪に埋もれることを防止するため、スイッチ11を
昇降自在に設けた物品供給装置6に設けることも考えら
れる。さらに、本実施形態におけるスイッチ11はボタン
式で外側のカバーを有し、使用時にはこのカバーを割っ
て内側のボタンを押すことによってスイッチ11を入れる
ものであるが、必ずしもこの方式に限るものではない。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように本発明の避難位置表示
装置は、遭難の発生する可能性のある場所に適宜間隔を
設けて設置し、遭難者は遭難時に使用することにより、
遭難の発生と遭難場所を救出者に知らせることができ、
安全かつ素早い救出活動が可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遭難位置表示装置の第1実施形態を示
す正面図である。
【図2】本発明の遭難位置表示装置の第2実施形態を示
す正面図である。
【図3】本発明の遭難位置表示装置の第3実施形態のブ
ロック図である。
【符号の説明】
1…支柱 2…表示
部材 3…位置表示部 4…太陽
電池 5…アンテナ 6…物品
供給装置 6a…陳列窓 6b…選
択ボタン 6c…カード挿入口 6d…取
出口 7…センサー 8a…避
雷針 8b…アース線 9…ラン
プ 10…発信器 11…スイ
ッチ 13…制御装置 13a…緊
急情報記憶手段 13b…位置情報記憶手段 14…急速充電器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E184 JA07 KA20 MA09 5C083 AA01 BB30 BB31 BB38 DD04 EE10 EE17 FF03 5K067 AA35 BB04 BB21 DD20 DD28 EE02 EE12 KK05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適宜間隔で立設した支柱に遭難している
    ことを表示する表示部材を設け、この表示部材に太陽電
    池で駆動して携帯電話ないし簡易型携帯電話(Personal
    Handy phone System :PHS)の電波を送受信する通
    信装置を設けたことを特徴とする遭難位置表示装置。
  2. 【請求項2】 適宜間隔で立設した支柱に遭難している
    ことを表示する表示部材を設け、この表示部材にスイッ
    チにより太陽電池で駆動する複数の発光体を設けたこと
    を特徴とする遭難位置表示装置。
  3. 【請求項3】 表示部材にスイッチにより太陽電池で駆
    動する救難信号及び位置情報等を発信する発信器を設け
    た請求項2記載の遭難位置表示装置。
  4. 【請求項4】 支柱に、毛布、水、食料、医療品等非常
    時に役立つ物品を供給する物品供給装置を設ける請求項
    1〜請求項3のいずれかに記載の遭難位置表示装置。
  5. 【請求項5】 物品供給装置は、支柱に対し昇降自在に
    設け、また、支柱下方に雪センサーを設け、該雪センサ
    ーからの出力で物品供給装置を昇降制御し、該センサー
    及び物品供給装置は太陽電池を電源とする請求項1〜請
    求項4のいずれかに記載の遭難位置表示装置。
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