JP2002312801A - 広域地図画像の表示方法および表示装置 - Google Patents

広域地図画像の表示方法および表示装置

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JP2002312801A
JP2002312801A JP2001116282A JP2001116282A JP2002312801A JP 2002312801 A JP2002312801 A JP 2002312801A JP 2001116282 A JP2001116282 A JP 2001116282A JP 2001116282 A JP2001116282 A JP 2001116282A JP 2002312801 A JP2002312801 A JP 2002312801A
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JP2001116282A
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Minoru Yamanaka
稔 山中
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広域地図の空間的連続性を保ちながら、空中
写真画像や衛星画像を実用的な応答性を確保して拡大/
縮小およびスクロール操作を可能にする。 【解決手段】 画像データ領域は実メモリ上に配置し、
アクティブ画像データ領域と非アクティブデータ領域の
2面で構成する。画像データは解像度別に複数の画層を
もち、各画層はN×M画素のタイルに分割した画像ブロ
ックで構成しておく。地形図画像はアクティブ領域に設
定したビュー領域からディスプレイに表示する。全体画
像の表示は、2面の画像データ領域のうち1面をアクテ
ィブ領域とし、他の1面を非アクティブ領域とする。ス
クロール操作と拡大/縮小操作で不足タイルが生じたと
き、アクティブ領域から非アクティブ領域に表示に必要
な画像データを転送する。非アクティブ領域に表示に必
要な画像データを用意し、アクティブ領域を非アクティ
ブに、非アクティブ領域をアクティブとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空中写真画像また
は衛星画像を基にした広域地図画像を背景として表示
し、この背景を参照しながら新たな地図データなどを作
図・編集したり、ディジタル情報を検索するような情報
処理において、表示画像の拡大/縮小、スクロールの操
作を行うための表示方法および表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】GIS(Geographic Information Syste
m)は、電力、ガス、水道など、ユーティリティの広域
設備管理をはじめ、防災、教育、公共情報検索など様々
な用途に利用されている。このGISでは空間的な情報
管理の必要性から、主に道路と家屋の図形や名称で構成
する地形図を背景として、これらに付加情報をつけて多
種多様なアプリケーションに利用している。
【0003】背景の地形図は、ラスタをそのまま利用す
る場合と、ディジタル地形図を利用する場合と、2通り
の利用方法がある。ラスタをそのまま利用する場合に
は、背景図として地形図画像を表示する。
【0004】しかし、ラスタはデータ量が多く、アプリ
ケーションの操作性に悪影響を及ぼす。ディジタル地形
図を利用する場合には、あらかじめ新規の地域またはメ
ッシュをディジタル化する作業が必要である。ディジタ
ル地形図を更新する場合も、変化部分をディジタル化す
る作業が必要である。ディジタル地形図の作成は、GI
Sにとってコスト的に大きな負担となる。
【0005】近年、コンピュータの性能向上とともに、
空中写真画像や衛星画像を電子地図として利用できるよ
うになってきた。空中写真画像は、空中測量の際、航空
機搭載のカメラで地上を撮影したフィルムをスキャナで
画像に変換したもの、または、航空機搭載の高解像度デ
ィジタルカメラで撮影した画像である。衛星画像は、商
用衛星搭載のセンサで地上を撮影した画像である。
【0006】GISでは、これら空中写真画像や衛星画
像から、地形図画像として空中写真ステレオペア(空中
写真測量において、同一撮影コース内で隣接する2枚の
写真で、相互にオーバーラップして撮影した領域)から
作成した正射投影画像(空中写真画像では、高さのある
建物などが撮影中心点から放射線方向の外側にずれて写
るため正しい位置にない。これを地図のように正しい位
置に補正した画像)や、原理的に正射投影の衛星画像を
利用できるようになりつつある。空中写真画像や衛星画
像は、更新周期が1年程度と短く、最新の地形図として
利用価値が高い。
【0007】しかし、GISで利用する画像のサイズ
は、他の分野と比較するとかなり大きい。GISで利用
する画像サイズは、小さいものでもフルカラー画像(色
数1677万色を表現できるカラー画像、24bits
(3bytes)/画素で構成する)で4,000×4,
000画素(BitMap形式換算で約48MB)、大
きいもので10,000×10,000画素(同様に約3
00MB)である。そのため、大型のフルカラー画像を
背景とすることは、高性能なコンピュータでも大きな負
担となり、充分な操作性能が得られない。
【0008】空中写真画像では、解像度25cm/画
素、1/2,500都市計画図相当の空間領域2Km×
1.5Kmでは、画像サイズは8,000×6,000画
素、また、衛星画像では解像度100cm/画素、空間
領域22Km×22Kmでは画像サイズは22,000
×22,000、これらの画像をデータ領域として確保
するために必要なメモリ使用量は、画像の色数によって
下記表に示すようになる。
【0009】
【表1】
【0010】アプリケーションは、画像表示の応答性を
よくするために、実メモリ上になるべく画像全体のデー
タ領域を確保する。このとき、アプリケーションはメモ
リの管理には直接関与せず、OSのメモリ管理機構に依
存している。このアプリケーションのメモリ使用量が、
実メモリのサイズに近づくにしたがって、実メモリ上に
必要なデータがない状態が発生する。OSはアプリケー
ションに必要なメモリを実メモリ上に確保するため、不
要な実メモリ上のデータ領域を仮想メモリに転送する、
いわゆるスワップ動作を引き起こす。
【0011】スワップ動作では、ディスクなどの外部記
憶装置と実メモリ間でデータ転送を伴うため、実メモリ
上ですべての処理が行える状態と比較すると、アプリケ
ーションの処理速度、あるいは操作者に対する応答速度
が低下する。画像データ領域サイズが実メモリと仮想メ
モリの総メモリサイズを超えると、CPUの処理時間が
ほとんどスワップ処理だけに費やされ、実用上表示不可
能になってしまう。
【0012】画像を表示するディスプレイの解像度は、
下記表に示すように、通常1,024画素程度である。
【0013】
【表2】
【0014】ところが、画像サイズ22,000×22,
000の画像を全体表示する場合は、水平方向、垂直方
向にそれぞれ20画素以上を1画素に縮小表示すること
になり、処理時間を要するにもかかわらずロスが非常に
大きい。全体表示でなくとも、ディスプレイ解像度の数
倍程度の画素以上を表示する場合も同様である。
【0015】アプリケーションは、スワップが頻発する
ことを回避するために、画像全体のデータ領域を設けず
に一部領域だけ確保することでメモリ使用量を小さくす
る。この場合、スクロールや拡大の操作によって画像の
表示範囲が現在の画像データ領域をはずれたときは、画
像データ領域の内容を更新しなければならない。
【0016】画像データ領域の大きさとそのデータ更新
頻度は反比例する。画像全体のデータ領域を確保する場
合に比べ、実用上表示可能な画像データサイズは減少す
る。
【0017】前記の表に示したように、画像サイズに比
例して空間領域は広がるが、メモリ使用量、ファイルサ
イズも大きくなる。広域の地形図画像を利用するとき、
空間全体を1枚の画像でカバーすることは、巨大な画像
となるために現実的でない。必然的に、空間をメッシュ
などに分割する必要があるが、地形図表示の空間的連続
性は保たれなければならない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】空中写真画像や衛星画
像を基にした従来の広域地図画像の表示方式では、以下
の問題があった。
【0019】(1)画像全体のデータ領域を確保した場
合、画像サイズが大きくなるにしたがって、画像表示に
おける拡大/縮小、スクロール操作中に、OSのスワッ
プ動作が頻繁に発生し、アプリケーションの処理性能は
著しく低下し、画像サイズが総メモリサイズを超えると
実用上表示不可能となってしまう。
【0020】(2)画像全体のデータ領域を確保した場
合、画像サイズが大きくなっても、ディスプレイの解像
度自体は1,024画素程度であるため、全体表示やあ
る程度の拡大表示までは縮小表示となり、表示に要する
時間の割にはロスが非常に大きい。
【0021】(3)画像全体ではなく、一部領域分だけ
を画像データ領域として確保している場合、スクロール
や拡大の操作に伴い表示範囲が画像データ領域をはずれ
たときは、画像データ領域の更新が頻発して処理性能が
低下し、画像全体のデータ領域を確保する場合に比べ、
表示可能で実用的な応答性を確保するできる画像サイズ
の上限は小さい。
【0022】(4)処理性能の低下を回避する最も単純
な方法は、実メモリの実装量を増やすことである。しか
し、同じ業務に利用するすべての機器のメモリ実装量を
増やすのにはコストがかさむこと、また、機器の実メモ
リ実装量には上限があることなどの制約を受ける。
【0023】(5)広域の地形図画像を物理的に長方形
メッシュに分割し、論理的に接続した画像として扱う場
合においては、全体として大きな画像サイズを扱うこと
になるため、上記の(1)から(4)の問題が発生す
る。
【0024】本発明の目的は、上記の各課題を解決した
広域地図画像の表示方法及び表示装置を提供することに
ある。
【0025】
【課題を解決するための手段】(請求項1の発明)空中
写真画像または衛星画像を基にした広域地図画像を背景
とする画像をディスプレイ上に表示するための広域地図
画像の表示方法であって、前記画像のデータ形式は、解
像度別に複数の画層をもち、各画層はN×M画素のタイ
ルに分割した画像ブロックで構成しておき、前記広域地
図画像は、空間全体を長方形メッシュに分割してメッシ
ュ管理ファイルで管理し、各メッシュのデータ形式は解
像度別に複数の画層をもち、各画層はN×N画素のタイ
ルに分割した画像ブロックで構成しておき、前記画像の
ディスプレイ表示に際して大きさが決められたウィンド
ウ領域を完全に包含し、かつ最小の水平方向と垂直方向
のタイル数を表示領域タイル数として求め、実メモリ上
に確保する画像のデータ領域は、表示領域タイル数の上
下左右に拡張タイル数で設定したタイル数を加えた大き
さとし、前記ウィンドウ領域に対応して実メモリ上の画
像データ領域の表示範囲としてビュー領域を指定し、前
記画層の中から画像データ領域のタイル数に最も近く、
かつ画像データ領域より小さいタイル数をもつ画層を決
定し、広域地図画像の全体表示では、空間全体の最低解
像度画層の大きさが画像データ領域より小さいときは、
画像データ領域に完全包含される画層のメッシュ領域四
角形を計算して全メッシュの画像を画像データ領域に読
み込み、ビュー領域は全メッシュの外接四角形を完全包
含する大きさとし、空間全体の最低解像度画層の大きさ
が画像データ領域より大きいときは、画像データ領域以
下のメッシュ範囲を計算して最低画質画層の画像を画像
データ領域に読み込み、ビュー領域は画像データ領域内
に完全包含されるメッシュ範囲として全体画像を表示す
ることを特徴とする。
【0026】(請求項2の発明)請求項1において、現
在のビュー領域原点から、スクロール操作に伴う現在の
画像データ領域内の新しいビュー領域原点を計算し、新
しいビュー領域全体が現在の画像データ領域内にあると
きは、ビュー領域の位置を平行移動して新しいビュー領
域で画像をスクロール表示し、新しいビュー領域全体が
現在の画像データ領域内にないときは、新しいビュー領
域原点を現在の画像データ領域原点からのタイル数に整
数で換算し、新しい画像データ領域原点は現在の画像デ
ータ領域の原点からタイル数に相当する画素だけ移動し
た位置とし、新しい画像データ領域内にない不足タイル
を求め、不要になったタイルを破棄し、メッシュ管理フ
ァイルからメッシュの画像範囲を求め、複数の画像ファ
イルから、不足するタイルを新しい画像データ領域に読
み込み、画像データ領域の原点を新しい画像データ領域
の原点に移動し、ビュー領域原点を新しい画像データ領
域原点からの位置に変換し、新しいビュー領域で画像を
スクロール表示することを特徴とする。
【0027】(請求項3の発明)請求項2において、現
在のビュー領域原点から、スクロール操作に伴う現在の
画像データ領域内の新しいビュー領域原点を計算し、新
しいビュー領域全体が現在の画像データ領域内にあると
きは、ビュー領域の位置を平行移動し、新しいビュー領
域で画像をスクロール表示し、新しいビュー領域全体が
現在の画像データ領域内にないときは、新しいビュー領
域原点から始まるビュー領域全体を完全包含するために
必要な追加タイル数を整数で求め、新しい画像データ領
域原点は現在の画像データ領域の原点からタイル数に相
当する画素だけ移動した位置とし、新しい画像データ領
域内にない不足タイルを求め、不要になったタイルを破
棄し、前記メッシュ管理ファイルからメッシュの画像範
囲を求め、複数の画像ファイルから不足するタイルを新
しい画像データ領域に読み込み、画像データ領域の原点
を新しい画像データ領域の原点に移動し、ビュー領域原
点を新しい画像データ領域原点からの位置に変換し、新
しいビュー領域で画像をスクロール表示することを特徴
とする。
【0028】(請求項4の発明)請求項1〜3のいずれ
か1項において、指定された拡大領域と、ウィンドウ領
域との比率を計算し、どちらか小さい方を領域比率で拡
大領域を補正し、この補正した拡大領域の中心を指定さ
れた拡大領域の中心に配置して拡大領域の原点とし、こ
の原点を現在の画像データ領域原点からのタイル数に換
算し、新しいビュー領域の原点を整数で求め、新しいビ
ュー領域原点から始まり、補正した拡大領域までの領域
を完全包含する最小タイル領域を整数で求めて新しいビ
ュー領域の大きさとし、ビュー領域を新しい位置と大き
さに変更して現在の画層の解像度を求め、画像をディス
プレイに表示するとき、最高と最低の解像度画層を除い
て現在の画層における新しい拡大率を計算し、拡大率が
条件を満たしているか、または、現在の画層がすでに最
高解像度画層であることを条件に拡大表示し、拡大率が
条件を満たしていなければ、現在の画層の解像度に対し
て、拡大率をの条件を満たすように切り替える画層数と
切り替え後の拡大率を整数で求め、新しい画層における
ビュー領域の大きさを計算し、新しい画層におけるビュ
ー領域の原点は新しい画像データ領域の原点とし、前記
メッシュ管理ファイルからメッシュの画像範囲を求め、
複数の画像ファイルから画像データ領域内に新しい画層
の画像データを読み込み、新しい画像データ領域と新し
いビュー領域で画像を拡大表示することを特徴とする。
【0029】(請求項5の発明)請求項1〜4のいずれ
か1項において、現在のビュー領域原点を現在の画像デ
ータ領域原点からのタイル数に換算し、新しいビュー領
域の原点を整数で求め、新しいビュー領域原点から始ま
り、現在のビュー領域までの領域を完全包含する最小の
タイル領域を整数で求めて仮のビュー領域の大きさと
し、この新しいビュー領域の中心点を計算して画層を1
つ下位の画層に切り替え、切り替えた画層で、前記メッ
シュ管理ファイルからメッシュの画像範囲を求め、複数
の画像ファイルから新しいビュー領域の中心点を中心タ
イルに含む画像を新しい画像データ領域に読み込み、新
しい画層のビュー領域は、仮のビュー領域の水平方向、
垂直方向とも2倍に設定し、新しい画層における画像デ
ータ領域のビュー領域原点を計算し、新しい画像データ
領域と新しいビュー領域で画像を縮小表示することを特
徴とする。
【0030】(請求項6の発明)請求項1〜5に記載の
広域地図画像表示方法を実施するためのコンピュータ構
成の広域地図画像表示装置であって、対話操作のための
キーボードとマウスは、それぞれキーボードインターフ
ェースとマウスインターフェースを介してCPUと接続
し、画像データは、画像ファイルとしてディスクドライ
ブ上に置き、ディスクインターフェースを介してシステ
ムバスに接続し、画像表示のためのディスプレイは、グ
ラフィックインターフェースを介してシステムバスに接
続し、実メモリは、システムバスに接続し、画像データ
領域は実メモリ上に配置し、アクティブ画像データ領域
と非アクティブデータ領域の2面で構成し、広域地図画
像は、アクティブ画像データ領域に設定したビュー領域
からグラフィックインターフェースを通してディスプレ
イに表示し、最初に全体画像を表示するときは、前記2
面の画像データ領域のうち1面をアクティブ画像データ
領域とし、他の1面を非アクティブ画像データ領域と
し、スクロール操作と拡大/縮小操作において、それぞ
れ不足タイルが生じたときは、アクティブ画像データ領
域から非アクティブ画像データ領域に表示に必要な画像
データを転送し、さらに、非アクティブ画像データ領域
に画像ファイルから不足するタイルを読み込み、非アク
ティブ画像データ領域に表示に必要な画像データを用意
して、アクティブ画像データ領域を非アクティブに、非
アクティブ画像データ領域をアクティブに、それぞれ切
り替えてディスプレイに表示することを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を項分け
して以下に詳細に説明する。
【0032】(1)広域地図画像表示方法 (1.1)画像データの形式 (a)画像データは、Flashpix形式のファイル
として保存されていることを前提とする。
【0033】(b)Flashpix形式は、Micr
osoft社、Hewlett−Packard社、L
ive Picture社の協力のもと、Kodak社
が開発、出版した仕様書とテストスーツで定義されてい
る画像ファイル形式である。このFlashpix形式
は、図1に示すように解像度別に複数の画層をもち、各
画層は通常64×64画素のタイルに分割した画像ブロ
ックで構成する。当該画層の解像度は、水平方向、垂直
方向とも1つ上位の画層の1/2である。(c)最高解
像度画層の解像度は、もともと画像がもっている解像度
である。
【0034】(1.2)広域地図画像のメッシュ分割 (a)広域地図画像は、空間全体を1枚の画像でカバー
すると巨大な画像となるため、空間全体を長方形メッシ
ュに分割する。図2は、東西方向8メッシュ、南北方向
8メッシュに分割した例を示す。
【0035】(b)メッシュは、図3に示す構造のメッ
シュ管理ファイルで管理する。メッシュ管理ファイル
は、メッシュ全体の外接四角形の左下国家座標値、1メ
ッシュの大きさ、全体のメッシュ構成、各メッシュの画
像ファイル名を格納し、全体表示、スクロール表示、拡
大/縮小表示を制御するときに利用する。
【0036】(c)各メッシュの画像データ形式は、前
記の(1.1)で述べた通りであり、また図4に示すよ
うに、隣接するメッシュ間の接続関係は各画層とも同一
である。
【0037】(1.3)ウィンドウ領域の決定 (a)図5に示すように、画像をディスプレイに表示す
るとき、あらかじめ設定した任意の大きさをもつウィン
ドウ領域の大きさWx,Wyを決定する。
【0038】(b)前記の表に示したように、XGAタ
イプのディスプレイでは、ディスプレイ全体がウィンド
ウ領域とする例では、ウィンドウ領域は1,024×7
68画素である。
【0039】(1.4)画像データ領域の決定 (a)図6に示すように、ウィンドウ領域を完全に包含
し、かつ最小の水平方向と垂直方向のタイル数を計算
し、表示領域タイル数とする。(1.3)の例では、表
示領域タイル数は以下のようになる。
【0040】(1,024/64)×(768/64)
=16×12タイル (b)実メモリ上に確保する画像データ領域Ix,Iy
は、表示領域タイル数の上下左右に拡張タイル数で設定
したタイル数を加えた大きさNix,Niyとする。拡
張タイルは、スクロール操作時や拡大/縮小操作時に、
画像データ領域内に表示する画像が存在する確率を上げ
るために余裕を持たせるものである。
【0041】(c)拡張タイル数が1のとき、(1.
3)の例では、画像データ領域のタイル数、フルカラー
画像のときの使用メモリは以下のようになる。
【0042】画像データ領域:(16+2)×(12+
2)=18×14タイル=(18×64)×(14×6
4)画素=1,152×896画素 使用メモリ:1,152×896×3=3,096,57
6バイト(約3Mバイト) 画像データ領域は、UNIX(登録商標)システムやW
indows(登録商標)システムでは実メモリを32
Mバイト以上実装する場合がほとんどであるから、実メ
モリに対して占める割合、また、実メモリの2〜3倍を
目安とする仮想メモリに対して占める割合ともに十分に
小さいので、OSのスワップ動作が頻発することがな
い。
【0043】(1.5)全体画像の表示制御 (a)ディスプレイ上のウィンドウ領域に対応して、メ
モリ上の画像データ領域の表示範囲としてビュー領域を
指定する。ウィンドウ領域とビュー領域の水平方向、垂
直方向の比率は同一とし、ウィンドウ領域に対してビュ
ー領域が小さければ拡大表示となり、その反対では縮小
表示となる。
【0044】(b)図6に示すように、画像を全体表示
するときは、画像ファイルを構成する画層の中から画像
データ領域のタイル数Nix,Niyに最も近く、かつ
画像データ領域より小さいタイル数をもつ画層を決定す
る。
【0045】(c)広域地図画像の全体表示では、図7
に示すように空間全体の最低解像度画層の大きさが画像
データ領域より小さいときは、メッシュ管理ファイルを
もとに画像データ領域に完全包含される画層のメッシュ
領域四角形を計算し、全メッシュの画像を画像データ領
域に読み込む。ビュー領域は全メッシュの外接四角形を
完全包含する大きさとする。
【0046】(d)空間全体の最低解像度画層の大きさ
が画像データ領域より大きいときは、全メッシュを表示
することができないため、メッシュ管理ファイルをもと
に画像データ領域以下のメッシュ範囲を計算し、最低画
質画層の画像を画像データ領域に読み込む。ビュー領域
は、画像データ領域内に完全包含されるメッシュ範囲と
する。
【0047】(e)(ウィンドウ領域の大きさ)≧(ビ
ュー領域の大きさ)なので、拡大率Mは、M≧1.0で
ある。
【0048】(f)画像データ領域の原点(X0=
0),(Y0=0)に対して、現在の画層におけるビュ
ー領域原点をX、Yとする。
【0049】(1.6)スクロール操作時の表示制御 (1.6.1)最終移動位置予測スクロール (a)スクロールは、マウスで水平または垂直のスクロ
ールバーをクリックする操作である。オペレータのスク
ロール操作に対して、最終移動位置を予想して制御する
方法について記す。
【0050】図8および図9に示すように、現在のビュ
ー領域原点X,Yから、スクロール操作に伴う現在の画
像データ領域内の新しいビュー領域原点X’,Y’を計
算する。
【0051】(b)新しいビュー領域全体が現在の画像
データ領域内にあるときは、ビュー領域の位置を平行移
動し、新しいビュー領域で画像を表示し、スクロール処
理を終了する。
【0052】(c)新しいビュー領域全体が現在の画像
データ領域内にないときは、以下の(d)〜(i)の方
法でビュー領域の位置を移動する。
【0053】(d)新しいビュー領域原点X’,Y’を
現在の画像データ領域原点からのタイル数Nx,Nyに
換算する。タイル数は、少数点以下の端数を切り捨てて
整数とする。
【0054】(e)新しい画像データ領域原点X0’,
Y0’は、現在の画像データ領域の原点からタイル数に
相当する画素だけ移動した位置とする。Tはタイルを構
成する画素数である。
【0055】X0’=X0+Dx,Dx=Nx*T, Y
0’=Y0+Dy,Dy=Ny*T (f)新しい画像データ領域内にない不足タイルを求
め、不要になったタイルを破棄し、メッシュ管理ファイ
ルからメッシュの画像範囲を求め、複数の画像ファイル
から、不足するタイルを新しい画像データ領域に読み込
む。
【0056】(g)画像データ領域の原点を新しい画像
データ領域の原点に移動する。
【0057】X0=X0’=0, Y0=Y0’=0 (h)ビュー領域原点を新しい画像データ領域原点から
の位置に変換する。
【0058】X=X’−Dx, Y=Y’−Dy (i)新しいビュー領域で画像を表示し、スクロール処
理を終了する。
【0059】(1.6.2)最小画像更新量スクロール (a)1.6.1のスクロール制御方法に対して、画像デ
ータ領域の更新量を最小限に留め、1回の操作に対する
処理時間を最小とするように制御する方法について記
す。
【0060】図10、11に示すように、現在のビュー
領域原点X,Yから、スクロール操作に伴う現在の画像
データ領域内の新しいビュー領域原点X’,Y’を計算
する。
【0061】(b)新しいビュー領域全体が現在の画像
データ領域内にあるときは、ビュー領域の位置を平行移
動し、新しいビュー領域で画像を表示し、スクロール処
理を終了する。
【0062】(c)新しいビュー領域全体が現在の画像
データ領域内にないときは、以下の(d)〜(i)の方
法でビュー領域の位置を移動する。
【0063】(d)新しいビュー領域原点X’,Y’か
ら始まるビュー領域全体を完全包含するために必要な追
加タイル数Nx,Nyを計算する。タイル数は、少数点
以下の端数を切り捨てて整数とする。
【0064】(e)新しい画像データ領域原点X0’,
Y0’は、現在の画像データ領域の原点からタイル数に
相当する画素だけ移動した位置とする。Tはタイルを構
成する画素数である。
【0065】X0’=X0+Dx,Dx=Nx*T, Y
0’=Y0+Dy,Dy=Ny*T (f)新しい画像データ領域内にない不足タイルを求
め、不要になったタイルを破棄し、メッシュ管理ファイ
ルからメッシュの画像範囲を求め、複数の画像ファイル
から、不足するタイルを新しい画像データ領域に読み込
む。
【0066】(g)画像データ領域の原点を新しい画像
データ領域の原点に移動する。
【0067】X0=X0’=0, Y0=Y0’=0 (h)ビュー領域原点を新しい画像データ領域原点から
の位置に変換する。
【0068】X=X’−Dx, Y=Y’−Dy (i)新しいビュー領域で画像を表示し、スクロール処
理を終了する。
【0069】(1.7)拡大操作時の表示制御 (a)拡大は、現在の表示範囲をより精細に見るため
に、マウスで拡大領域の四角形をドラッグする操作であ
る。
【0070】図12、13に示すように、操作で指定さ
れた拡大領域Rx,Ryと、ウィンドウ領域Wx,Wyと
の比率Ax’,Ay’を計算し、どちらか小さい方を領
域比率A’とする。拡大領域は領域比率で補正してR
x’,Ry’とする。
【0071】 Ax’=Wx/Rx, Ay’=Wy/Ry Rx’=Wx/A’, Ry’=Wy/A’ (b)補正した拡大領域Rx’,Ry’の中心を、マウ
スで指定された拡大領域の中心Xc’,Yc’に配置
し、補正した拡大領域の原点をXr’,Yr’とする。
【0072】(c)原点Xr’,Yr’を現在の画像デ
ータ領域原点からのタイル数Nx,Nyに換算し、新し
いビュー領域の原点X’,Y’を計算する。タイル数
は、少数点以下の端数を切り捨てて整数とする。
【0073】X’=X0+(Nx*T), Y’=Y0
+(Ny*T) (d)新しいビュー領域原点X’,Y’から始まり、補
正した拡大領域Rx’,Ry’までの領域Rx”,Ry”
を完全包含する最小タイル領域を計算し、新しいビュー
領域の大きさVx’,Vy’とする。タイル領域のタイ
ル数は、少数点以下の端数を切り上げて整数とする。
【0074】 Nvx=Rx”/T, Nvy=Ry”/T Vx’=Nvx*T, Vy’=Nvy*T (e)ビュー領域を新しい位置と大きさに変更し、現在
の画層の解像度で拡大表示する。
【0075】(f)画像をディスプレイに表示すると
き、画像1画素をディスプレイ1画素程度に対応させる
実寸表示が最も見やすいことから、最高と最低の解像度
画層を除き以下の条件を設け、現在の画層における新し
い拡大率M’を計算する。一例として、Mmin=1.
0、Mmax=2.0である。
【0076】Mmin≦M’<Mmax M’=Wx/Vx’ または M’=Wy/Vy’ (g)拡大率が条件を満たしているか、または、現在の
画層がすでに最高解像度画層であれば、拡大処理を終了
する。
【0077】(h)拡大率が条件を満たしていなけれ
ば、以下の(i)〜(m)の方法で画像データ領域の画
層を切り替える。
【0078】(i)現在の画層の解像度に対して、上位
(解像度が高い)画層は2.0倍の解像度、拡大率は1
/2.0倍となる。
【0079】図14、15に示すように、拡大率をの条
件を満たすように切り替える画層の数Lと、切り替え後
の拡大率Mを計算する。画層の数は端数を切り捨てて整
数とする。なお、切り替える画層が最高解像度画層を超
えるときは、最高解像度画層までとする。
【0080】L=1+(M’/2.0) M=M’/(2.0*L) (j)新しい画層におけるビュー領域の大きさを計算す
る。
【0081】 Vx=2.0*L*Vx’, Vy=2.0*L*Vy’ (k)新しい画層におけるビュー領域の原点は、新しい
画像データ領域の原点とする。
【0082】X=X0=0, Y=Y0=0 (l)メッシュ管理ファイルからメッシュの画像範囲を
求め、複数の画像ファイルから、画像データ領域内に新
しい画層の画像データを読み込む。
【0083】(m)新しい画像データ領域と新しいビュ
ー領域で画像を表示し、拡大処理を終了する。
【0084】(1.8)縮小操作時の表示制御 (a)縮小は、現在の表示範囲の周辺を含むより広い範
囲を見渡すために、マウスでクリックして画層を1つづ
つ下げる操作である。
【0085】図16、17に示すように、現在のビュー
領域原点X,Yを現在の画像データ領域原点X0,Y0か
らのタイル数Nx,Nyに換算し、新しいビュー領域の
原点X’,Y’を計算する。タイル数は、少数点以下の
端数を切り捨てて整数とする。
【0086】X’=X0+(Nx*T), Y’=Y0
+(Ny*T) (b)新しいビュー領域原点X’,Y’から始まり、現
在のビュー領域Vx,Vyまでの領域を完全包含する最
小のタイル領域を計算し、仮のビュー領域の大きさV
x’,Vy’とする。タイル領域のタイル数は、少数点
以下の端数を切り上げて整数とする。
【0087】Nvx=Vx/T, Nvy=Vy/T Vx’=Nvx*T, Vy’=Nvy*T (c)新しいビュー領域の中心点Xc’,Yc’を計算
する。
【0088】Xc’=(X’+Vx’)/2, Yc’
=(Y’+Vy’)/2 (d)画層を1つ下位の画層に切り替える。切り替える
画層が最低解像度画層を超えていれば、最低解像度画層
とする。
【0089】(e)切り替えた画層から、メッシュ管理
ファイルからメッシュの画像範囲を求め、複数の画像フ
ァイルから、新しいビュー領域の中心点Xc’,Yc’
を中心タイルに含む画像を新しい画像データ領域に読み
込む。
【0090】(f)新しい画層のビュー領域は、仮のビ
ュー領域の水平方向、垂直方向とも2.0倍に設定す
る。
【0091】Vx=2*Vx’, Vy=2*Vy’ (g)新しい画層における画像データ領域のビュー領域
原点X,Yを計算する。
【0092】 X=Xc−(Vx/2), Y=Yc−(Vy/2) (h)新しい画像データ領域と新しいビュー領域で画像
を表示し、縮小処理を終了する。
【0093】(2)広域地図画像表示装置 (a)図18には、(1)で述べた地形図画像表示方法
を実現するための表示装置の構成を示す。
【0094】(b)対話操作のためのキーボードとマウ
スは、それぞれキーボードインターフェース、マウスイ
ンターフェースを介してCPUと接続する。
【0095】(c)画像データは、画像ファイルとして
ディスクドライブ上に置き、ディスクドライブはディス
クインターフェースを介してシステムバスに接続する。
【0096】(d)前記の表2に示した解像度をもつデ
ィスプレイは、グラフィックインターフェースを介して
システムバスに接続する。
【0097】(e)実メモリは、システムバスに接続す
る。
【0098】(f)画像データ領域は実メモリ上に配置
し、スクロール操作および拡大/縮小操作における実メ
モリ・ディスク間のデータ転送を少なくするため、アク
ティブ画像データ領域と非アクティブデータ領域の2面
で構成する。アクティブ画像データ領域と非アクティブ
画像データ領域は、同一構成である。
【0099】(g)地形図画像は、アクティブ画像デー
タ領域に設定したビュー領域からグラフィックインター
フェースを通してディスプレイに表示する。
【0100】(h)最初に全体画像を表示するときは、
2面の画像データ領域のうち1面をアクティブ画像デー
タ領域とし、他の1面を非アクティブ画像データ領域と
する。
【0101】(i)スクロール操作と拡大/縮小操作に
おいて、それぞれ不足タイルが生じたときは、アクティ
ブ画像データ領域から非アクティブ画像データ領域に表
示に必要な画像データを転送する。さらに、非アクティ
ブ画像データ領域に画像ファイルから不足するタイルを
読み込む。非アクティブ画像データ領域に表示に必要な
画像データを用意して、アクティブ画像データ領域を非
アクティブに、非アクティブ画像データ領域をアクティ
ブに、それぞれ切り替えてディスプレイに表示する。
【0102】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、以下に
記載する効果を奏する。
【0103】(1)画像全体のメモリ領域を確保した場
合、画像サイズが大きくなるにしたがって、画像表示に
おける拡大、縮小、スクロール操作中に、OSのスワッ
プ動作が頻繁に発生し、アプリケーションの処理性能は
著しく低下し、画像サイズが総メモリサイズを超えると
実用上表示不可能となってしまう。この問題を解決する
ことができる。
【0104】(2)画像全体のメモリ領域を確保した場
合、画像サイズが大きくなっても、ディスプレイの解像
度自体は1,024画素程度であるため、全体表示やあ
る程度の拡大表示までは縮小表示となり、表示に要する
時間の割にはロスが非常に大きい。この問題を解決する
ことができる。
【0105】(3)画像全体ではなく、一部領域分だけ
を画像データ領域として確保している場合、スクロール
や拡大、縮小の操作に伴い表示範囲が画像データ領域を
はずれたときは、画像データ領域の更新が頻発して処理
性能が低下し、画像全体のデータ領域を確保する場合に
比べ、実用上表示可能な画像データサイズは減少する。
この問題を解決することができる。
【0106】(4)処理性能の低下を回避する最も単純
な方法は、実メモリの実装量を増やすことである。しか
し、同じ業務に利用するすべての機器のメモリ実装量を
増やすのにはコストがかさむこと、また、機器の実メモ
リ実装量には上限があること、以上の制約を受ける。こ
の問題を解決することができる。
【0107】(5)広域の地形図画像を物理的に長方形
メッシュに分割し、論理的に接続した画像として扱う場
合においては、全体として大きな画像サイズを扱うこと
になるため、上記の(1)から(4)の問題が発生す
る。この問題を解決することができる。地形図画像を長
方形メッシュに分割することで1メッシュの画像サイズ
が小さくなり、ディスク上に保存しているファイルサイ
ズが小さくなるためディスクのシーク時間が短縮され、
操作性はさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像データ形式(Flashpix形式)。
【図2】広域地図画像のメッシュ分割。
【図3】メッシュ管理ファイル。
【図4】メッシュ分割した広域地図画像構成。
【図5】ウィンドウ領域とビュー領域。
【図6】表示領域タイル数と画像データ領域。
【図7】広域地図画像の全体表示制御。
【図8】スクロール操作時の表示制御−最終移動位置予
測スクロール。
【図9】広域地図画像のスクロール操作時の表示制御−
最終移動位置予測スクロール。
【図10】スクロール操作時の表示制御−最小画像更新
量スクロール。
【図11】広域地図画像のスクロール操作時の表示制御
−最小画像更新量スクロール。
【図12】拡大操作時の表示制御。
【図13】広域地図画像の拡大操作時の表示制御。
【図14】拡大操作時の画層切り替え制御。
【図15】広域地図画像の拡大操作時の画層切り替え制
御。
【図16】縮小操作時の表示制御。
【図17】広域地図画像の縮小操作時の表示制御。
【図18】広域地図表示装置構成。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C032 HB02 HB05 HC13 HC24 HC25 HC32 5B050 BA02 BA10 BA17 FA02 FA19 GA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空中写真画像または衛星画像を基にした
    広域地図画像を背景とする画像をディスプレイ上に表示
    するための広域地図画像の表示方法であって、 前記画像のデータ形式は、解像度別に複数の画層をも
    ち、各画層はN×M画素のタイルに分割した画像ブロッ
    クで構成しておき、 前記広域地図画像は、空間全体を長方形メッシュに分割
    してメッシュ管理ファイルで管理し、各メッシュのデー
    タ形式は解像度別に複数の画層をもち、各画層はN×N
    画素のタイルに分割した画像ブロックで構成しておき、 前記画像のディスプレイ表示に際して大きさが決められ
    たウィンドウ領域を完全に包含し、かつ最小の水平方向
    と垂直方向のタイル数を表示領域タイル数として求め、 実メモリ上に確保する画像のデータ領域は、表示領域タ
    イル数の上下左右に拡張タイル数で設定したタイル数を
    加えた大きさとし、 前記ウィンドウ領域に対応して実メモリ上の画像データ
    領域の表示範囲としてビュー領域を指定し、前記画層の
    中から画像データ領域のタイル数に最も近く、かつ画像
    データ領域より小さいタイル数をもつ画層を決定し、 広域地図画像の全体表示では、空間全体の最低解像度画
    層の大きさが画像データ領域より小さいときは、画像デ
    ータ領域に完全包含される画層のメッシュ領域四角形を
    計算して全メッシュの画像を画像データ領域に読み込
    み、ビュー領域は全メッシュの外接四角形を完全包含す
    る大きさとし、 空間全体の最低解像度画層の大きさが画像データ領域よ
    り大きいときは、画像データ領域以下のメッシュ範囲を
    計算して最低画質画層の画像を画像データ領域に読み込
    み、ビュー領域は画像データ領域内に完全包含されるメ
    ッシュ範囲として全体画像を表示することを特徴とする
    広域地図画像の表示方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 現在のビュー領域原点から、スクロール操作に伴う現在
    の画像データ領域内の新しいビュー領域原点を計算し、 新しいビュー領域全体が現在の画像データ領域内にある
    ときは、ビュー領域の位置を平行移動して新しいビュー
    領域で画像をスクロール表示し、 新しいビュー領域全体が現在の画像データ領域内にない
    ときは、新しいビュー領域原点を現在の画像データ領域
    原点からのタイル数に整数で換算し、新しい画像データ
    領域原点は現在の画像データ領域の原点からタイル数に
    相当する画素だけ移動した位置とし、新しい画像データ
    領域内にない不足タイルを求め、不要になったタイルを
    破棄し、メッシュ管理ファイルからメッシュの画像範囲
    を求め、複数の画像ファイルから、不足するタイルを新
    しい画像データ領域に読み込み、画像データ領域の原点
    を新しい画像データ領域の原点に移動し、ビュー領域原
    点を新しい画像データ領域原点からの位置に変換し、新
    しいビュー領域で画像をスクロール表示することを特徴
    とする広域地図画像の表示方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 現在のビュー領域原点から、スクロール操作に伴う現在
    の画像データ領域内の新しいビュー領域原点を計算し、 新しいビュー領域全体が現在の画像データ領域内にある
    ときは、ビュー領域の位置を平行移動し、新しいビュー
    領域で画像をスクロール表示し、 新しいビュー領域全体が現在の画像データ領域内にない
    ときは、新しいビュー領域原点から始まるビュー領域全
    体を完全包含するために必要な追加タイル数を整数で求
    め、新しい画像データ領域原点は現在の画像データ領域
    の原点からタイル数に相当する画素だけ移動した位置と
    し、新しい画像データ領域内にない不足タイルを求め、
    不要になったタイルを破棄し、前記メッシュ管理ファイ
    ルからメッシュの画像範囲を求め、複数の画像ファイル
    から不足するタイルを新しい画像データ領域に読み込
    み、画像データ領域の原点を新しい画像データ領域の原
    点に移動し、ビュー領域原点を新しい画像データ領域原
    点からの位置に変換し、新しいビュー領域で画像をスク
    ロール表示することを特徴とする広域地図画像の表示方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において、 指定された拡大領域と、ウィンドウ領域との比率を計算
    し、どちらか小さい方を領域比率で拡大領域を補正し、
    この補正した拡大領域の中心を指定された拡大領域の中
    心に配置して拡大領域の原点とし、この原点を現在の画
    像データ領域原点からのタイル数に換算し、新しいビュ
    ー領域の原点を整数で求め、新しいビュー領域原点から
    始まり、補正した拡大領域までの領域を完全包含する最
    小タイル領域を整数で求めて新しいビュー領域の大きさ
    とし、ビュー領域を新しい位置と大きさに変更して現在
    の画層の解像度を求め、 画像をディスプレイに表示するとき、最高と最低の解像
    度画層を除いて現在の画層における新しい拡大率を計算
    し、 拡大率が条件を満たしているか、または、現在の画層が
    すでに最高解像度画層であることを条件に拡大表示し、 拡大率が条件を満たしていなければ、現在の画層の解像
    度に対して、拡大率をの条件を満たすように切り替える
    画層数と切り替え後の拡大率を整数で求め、新しい画層
    におけるビュー領域の大きさを計算し、新しい画層にお
    けるビュー領域の原点は新しい画像データ領域の原点と
    し、前記メッシュ管理ファイルからメッシュの画像範囲
    を求め、複数の画像ファイルから画像データ領域内に新
    しい画層の画像データを読み込み、新しい画像データ領
    域と新しいビュー領域で画像を拡大表示することを特徴
    とする広域地図画像の表示方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において、 現在のビュー領域原点を現在の画像データ領域原点から
    のタイル数に換算し、新しいビュー領域の原点を整数で
    求め、新しいビュー領域原点から始まり、現在のビュー
    領域までの領域を完全包含する最小のタイル領域を整数
    で求めて仮のビュー領域の大きさとし、この新しいビュ
    ー領域の中心点を計算して画層を1つ下位の画層に切り
    替え、 切り替えた画層で、前記メッシュ管理ファイルからメッ
    シュの画像範囲を求め、複数の画像ファイルから新しい
    ビュー領域の中心点を中心タイルに含む画像を新しい画
    像データ領域に読み込み、 新しい画層のビュー領域は、仮のビュー領域の水平方
    向、垂直方向とも2倍に設定し、新しい画層における画
    像データ領域のビュー領域原点を計算し、新しい画像デ
    ータ領域と新しいビュー領域で画像を縮小表示すること
    を特徴とする広域地図画像の表示方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5に記載の広域地図画像表示
    方法を実施するためのコンピュータ構成の広域地図画像
    表示装置であって、 対話操作のためのキーボードとマウスは、それぞれキー
    ボードインターフェースとマウスインターフェースを介
    してCPUと接続し、 画像データは、画像ファイルとしてディスクドライブ上
    に置き、ディスクインターフェースを介してシステムバ
    スに接続し、 画像表示のためのディスプレイは、グラフィックインタ
    ーフェースを介してシステムバスに接続し、 実メモリは、システムバスに接続し、 画像データ領域は実メモリ上に配置し、アクティブ画像
    データ領域と非アクティブデータ領域の2面で構成し、 広域地図画像は、アクティブ画像データ領域に設定した
    ビュー領域からグラフィックインターフェースを通して
    ディスプレイに表示し、 最初に全体画像を表示するときは、前記2面の画像デー
    タ領域のうち1面をアクティブ画像データ領域とし、他
    の1面を非アクティブ画像データ領域とし、 スクロール操作と拡大/縮小操作において、それぞれ不
    足タイルが生じたときは、アクティブ画像データ領域か
    ら非アクティブ画像データ領域に表示に必要な画像デー
    タを転送し、さらに、非アクティブ画像データ領域に画
    像ファイルから不足するタイルを読み込み、非アクティ
    ブ画像データ領域に表示に必要な画像データを用意し
    て、アクティブ画像データ領域を非アクティブに、非ア
    クティブ画像データ領域をアクティブに、それぞれ切り
    替えてディスプレイに表示することを特徴とする広域地
    図画像の表示装置。
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