JP2002305842A - 余剰電力管理システム - Google Patents

余剰電力管理システム

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JP2002305842A
JP2002305842A JP2001104446A JP2001104446A JP2002305842A JP 2002305842 A JP2002305842 A JP 2002305842A JP 2001104446 A JP2001104446 A JP 2001104446A JP 2001104446 A JP2001104446 A JP 2001104446A JP 2002305842 A JP2002305842 A JP 2002305842A
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power
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management system
terminal
power generation
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JP2001104446A
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English (en)
Inventor
Toshiro Hirai
敏郎 平井
Tsuneo Uekusa
常雄 植草
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Ennet Corp
Original Assignee
Ennet Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力使用者が必要とする電力または電力量を
電気事業者が発電事業者から確実に確保して電力使用者
に安定供給することができる信頼性にすぐれた余剰電力
管理システムを提供する。 【解決手段】 余剰電力の充電および送電網1への放電
が可能な蓄電ユニット15を設け、発電事業者10の電
力供給と需要家20の電力使用との需給バランスに応じ
て蓄電ユニット15の充放電を制御する。この制御によ
り、余剰電力供給の過不足を解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電事業者の余剰
電力を電気事業者が購入し、その購入電力を電力会社の
送電網を利用して発電事業者から電力使用者に直接的に
供給する、いわゆる電力小売り事業に適用する余剰電力
管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、人間社会の発達とともに、情報産
業とこれに関わる生活物品の量産化と流通の拡大、各種
電子機器の製造、普及、商取引の活発化、交通システム
の高度化、量的拡大、食料の世界的規模での流通など生
産、流通を中心とした活動の活発化が特に顕著になって
きた。それに伴い、電力、エネルギー使用形態の多様化
や使用量の大幅な増大が起ってきた。
【0003】一方で、化石燃料を中心とした現在のエネ
ルギー体系において、化石燃料の残存埋蔵量の枯渇が取
り沙汰され、かつ、排ガス、廃棄物による地球の汚染が
懸念されるようになり、地球規模での環境保全、エネル
ギーの有効利用が叫ばれるようになった。
【0004】人間社会に発展に伴う電力を中心としたエ
ネルギーの使用形態の多様化、使用量の増大は今後も継
続するものと予測され、かつ、地球規模での環境保全、
エネルギーの有効利用も当然、ますます重要な課題とな
ってくることは論を待たない。
【0005】こうした状況にあって、電力、ガスなどの
エネルギーの使用形態の多様化に対応した様々な形態の
エネルギー供給システムの提供や、エネルギー使用価格
の低減化を図り、より高度で満足のいくエネルギー供給
体制を構築していくために、電力、ガスなどのエネルギ
ー産業の規制が緩和され、自由化が端緒についた。
【0006】電力事業の自由化に対しては、従来の一般
電気事業者(以下、電力会社という)だけでなく、電力
の供給を電力使用者(以下、需要家)に行う目的で、新
たな事業者、すなわち特定規模電気事業者(以下、電気
事業者という)が電力販売事業を行うことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原子力
発電所、火力発電所、水力発電所などの多種類、かつ大
規模の発電所を多数保有し、各需要家の使用電力量の変
化に対して、いちいち発電量を仔細に調整する必要のな
い電力会社と異なり、限定された数量の発電所を保有
し、あるいは発電所を保有せずに契約発電事業者から電
力供給を受けるのみの電気事業者の場合は、需要家が必
要とする電力または電力量を推定し、これに合致した電
力または電力量を自己の発電所あるいは契約発電事業者
から需要家に供給するために、随時、その調整を実施し
なければならない。
【0008】なぜならば、需要家の推定必要電力または
推定必要電力量を確保するために、過剰な電力または電
力量を発電すれば、エネルギーの有効利用という世界規
模の課題に離反するばかりか、採算が取れずに事業の継
続が困難となる。
【0009】かといって、需要家の推定必要電力または
推定必要電力量に対してぎりぎりの電力または電力量を
供給する体制では、もし、予想外の気温の上昇や低下と
いった気象条件の変化あるいは娯楽に関する予想外の興
味の集中など、不測の事態が生じると、需要家の必要電
力量が増えて供給量不足を招くことがある。
【0010】この場合、発電事業者から需要家への電力
供給が、委託した電力会社の送電網を借りて行われる状
況であれば、その送電網には当然ながら電力会社が所有
する電力も流れているために、供給量不足となった分の
電力または電力量が自動的に電力会社から賄われる形と
なり、需要家は困らないものの、電気事業者に電力会社
から高額の補償金が要求されてしまう。こうなると、電
気事業者にとっては、採算が取れずに事業の継続が困難
となる恐れがある。
【0011】従って、電気事業者にとっては、契約した
各需要家の、予想され得る必要電力または必要電力量の
総計を満たす発電機を自ら所有したり、あるいは発電事
業者と契約して必要電力または必要電力量を確保するこ
とで、需要家の要求を満足する供給体制を構築すること
が必要となる。
【0012】従来は、法的規制により、需要家に対する
電力供給は一部の限定された発電事業者が独占的にこれ
を実施している。これらの発電事業者は、契約した需要
家の使用する電力・電力量に対してそれを大幅に上回る
規模の発電電力・発電電力量を実現する多数の発電所を
建設し所有してはいるが、需要家の使用電力・使用電力
量にきめ細かく対応する技術を有していないのが現状で
ある。
【0013】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、電力使用者が必要とする電力
または電力量を電気事業者が発電事業者から確実に確保
して電力使用者に安定供給することができる信頼性にす
ぐれた余剰電力管理システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の余
剰電力管理システムは、余剰電力の充電および送電網へ
の放電が可能な蓄電手段と、発電事業者の電力供給と電
力使用者の電力使用との需給バランスに応じて上記蓄電
手段の充放電を制御する制御手段と、を備えている。す
なわち、蓄電手段の充放電により、余剰電力供給の過不
足を解消する。
【0015】請求項2に係る発明の余剰電力管理システ
ムは、請求項1に係る発明において、制御手段について
限定している。制御手段は、発電事業者の電力供給量が
電力使用者の電力使用量に対し過剰となる場合に蓄電手
段を充電し、発電事業者の電力供給量が電力使用者の電
力使用量に対し不足となる場合に蓄電手段を放電させ
る。
【0016】請求項3に係る発明の余剰電力管理システ
ムは、請求項1に係る発明において、蓄電手段および制
御手段について限定している。蓄電手段は、発電事業者
の施設内に設けられている。制御手段は、発電事業者の
施設内に設けられている第1端末と、電力使用者の施設
内に設けられている第2端末と、これら第1および第2
端末とのデータ送受信が可能なサーバと、このサーバに
設けられ上記各端末とのデータ送受信により発電事業者
の電力供給と電力使用者の電力使用との需給バランスを
監視する手段と、上記サーバに設けられ上記監視結果に
応じた充放電制御を上記第1端末に指令する手段と、上
記第1端末に接続されその第1端末が受けた指令に応じ
て蓄電手段の充放電を制御する制御ユニットとを有す
る。
【0017】請求項4に係る発明の余剰電力管理システ
ムは、請求項3に係る発明において、指令する手段につ
いて限定している。指令する手段は、発電事業者の電力
供給量が電力使用者の電力使用量に対し過剰となる場合
に充電を指令し、発電事業者の電力供給量が電力使用者
の電力使用量に対し不足となる場合に放電を指令する。
【0018】請求項5に係る発明の余剰電力管理システ
ムは、請求項1に係る発明において、蓄電手段および制
御手段について限定している。蓄電手段は、余剰電力を
直流変換するコンバータと、このコンバータの出力端に
接続された蓄電器と、この蓄電器の電圧を交流変換する
インバータとを有し、このインバータの出力を前記送電
網に送出する、制御手段は、充電時に上記コンバータを
動作させ、放電時に上記インバータを動作させる。
【0019】請求項6に係る発明の余剰電力管理システ
ムは、請求項5に係る発明において、コンバータについ
て限定している。コンバータは、電流出力型のスイッチ
ングコンバータである。
【0020】請求項7に係る発明の余剰電力管理システ
ムは、請求項5に係る発明において、蓄電器について限
定している。蓄電器は、電気二重層コンデンサと、この
電気二重層コンデンサに並列接続されその電気二重層コ
ンデンサの電圧を監視しながらその電圧が一定となるよ
う電気二重層コンデンサの充電を制御するモニタと、を
有する。
【0021】請求項8に係る発明の余剰電力管理システ
ムは、請求項5に係る発明において、蓄電器について限
定している。蓄電器は、複数の電気二重層コンデンサ
と、これら電気二重層コンデンサにそれぞれ並列接続さ
れ各電気二重層コンデンサの電圧を監視しながらその電
圧が一定となるよう各電気二重層コンデンサの充電を個
々に制御する複数のモニタと、上記各電気二重層コンデ
ンサの放電時の電圧変化に伴いその各電気二重層コンデ
ンサの相互接続のパターンを逐次に切替える切替手段
と、を有する。
【0022】請求項9に係る発明の余剰電力管理システ
ムは、請求項7および請求項8のいずれかに係る発明に
おいて、電気二重層コンデンサについて限定している。
電気二重層コンデンサは、出力密度が100W/kg以
上、エネルギー密度が5Wh/kg以上、内部抵抗が1
00ΩF以下である。
【0023】請求項10に係る発明の余剰電力管理シス
テムは、請求項7および請求項8のいずれかに係る発明
において、さらに、蓄電器に蓄えられている電力の残量
を計測する計測手段を備えている。そして、制御手段
は、充電の開始・終了および放電の開始・終了を上記計
測手段の計測結果に応じて制御する。
【0024】請求項11に係る発明の余剰電力管理シス
テムは、請求項10に係る発明において、蓄電手段、計
測手段、制御手段について限定している。蓄電器は、発
電事業者の施設内に設けられている。計測手段は、発電
事業者の施設内に設けられている。制御手段は、発電事
業者の施設内に設けられている第1端末と、電力使用者
の施設内に設けられている第2端末と、これら第1およ
び第2端末とのデータ送受信が可能なサーバと、このサ
ーバに設けられ上記各端末とのデータ送受信により発電
事業者の電力供給と電力使用者の電力使用との需給バラ
ンスを監視する第1監視手段と、上記サーバに設けられ
上記第1端末とのデータ送受信によりその第1端末を介
して上記計測手段の計測結果を監視する第2監視手段
と、上記サーバに設けられ上記第1および第2監視手段
の監視結果に基づく充電開始、充電終了、放電開始、放
電終了を上記第1端末に指令する手段と、上記第1端末
に接続されその第1端末が受けた各指令に応じて上記蓄
電器の充放電を制御する制御ユニットとを有する。
【0025】請求項12に係る発明の余剰電力管理シス
テムは、発電事業者から送電網に供給される電力を検出
する第1検出手段と、送電網から電力使用者に取り込ま
れる電力を検出する第2検出手段と、この第2検出手段
の検出結果に基づいて電力使用者の電力需要を推定する
推定手段と、この推定された電力需要に相当する電力を
発電事業者から送電網に送出させるための発電計画を決
定する決定手段と、この決定された発電計画を発電事業
者に通知する通知手段と、上記第1検出手段の検出によ
る電力供給状況と上記第2検出手段の検出による電力使
用状況との対比に基づいて、現時点より先の電力供給と
電力使用との需給バランスを予測し、その予測結果に応
じて発電事業者の供給電力に対する増減値を設定する予
測手段と、この設定された増減値を発電事業者に指令す
る指令手段と、余剰電力の充電および送電網への放電が
可能な蓄電手段と、上記指令後、上記第1検出手段の検
出による電力供給状況が、上記指令された増減値を含む
所定値またはその所定値を基準とする制御許容範囲から
外れている場合、その外れ方向が過剰側であれば上記蓄
電手段を充電し、外れ方向が不足側であれば上記蓄電手
段を放電させる制御手段と、を備えている。
【0026】請求項13に係る発明の余剰電力管理シス
テムは、請求項12に係る発明において、推定手段につ
いて限定している。推定手段は、電力使用者に固有の基
礎データ、および同電力使用者の現地気象データなどに
基づき、電力需要を推定する。
【0027】請求項14に係る発明の余剰電力管理シス
テムは、請求項12に係る発明において、推定手段につ
いて限定している。推定手段は、予め設定されている単
位計測時間の次回分について、またはその次回分とそれ
に続く複数回の単位計測時間について、推定を行う。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照して説明する。図1において、10は電
気事業者と契約した発電事業者で、発電設備11、この
発電設備11を制御するための制御装置12、発電設備
11から後述の送電網1に供給される電力の値および電
力量を検出たとえば計測する計測器(第1検出手段)1
3、この計測器13に接続されたコンピュータ等の端末
(第1端末)14を所有している。計測器13は、電力
の値および電力量のほかに、力率を計測する。
【0029】このような発電事業者10が複数あり、そ
れぞれの発電設備11の発電電力うち、発電事業者10
の本来の操業に使用する電力を超える分のいわゆる余剰
電力が、特定規模電気事業者(以下、電気事業者と略称
する)30に購入される形で電力会社送電網1に供給さ
れる。この送電網1は、電気事業者30とは別の電力会
社が所有する設備である。この送電網1を所有する電力
会社に電気事業者30が送電を委託することにより、電
気事業者30が各発電事業者10から購入した余剰電力
が、送電網1を介して各発電事業者10から複数の電力
使用者(以下、需要家と称する)20に直接的に供給さ
れる。
【0030】各電力使用者20は、送電網1から電力を
取り込んで内部の負荷設備の運転に使用する建物21、
この建物21に取り込まれる電力の値および電力量を検
出たとえば計測する計測器(第2検出手段)22、この
計測器22に接続されたコンピュータ等の端末(第2端
末)23を所有している。計測器22は、電力の値およ
び電力量のほかに、力率を計測する。
【0031】電気事業者30は、各発電事業者10の余
剰電力を購入する契約を各発電事業者10と交わし、そ
の購入した電力を各需要家20に販売する契約を各需要
家20と交わし、かつ上記のように送電網1の所有者と
の間で送電委託の契約を交わし、余剰電力の購入から供
給までその管理を行うもので、制御装置としてサーバ3
1を備えている。サーバ31は、各発電事業者10の端
末14および各需要家20の端末23との間でインター
ネット等の通信ネットワーク2を介したデータ送受信が
可能である。また、図示していないが、サーバ31は、
送電を委託している電力会社の端末に対しても通信ネッ
トワーク2を介したデータ送受信が可能となっている。
【0032】なお、各発電事業者10において端末14
に制御装置12を信号線接続し、サーバ31から端末1
4への送信内容をそのまま発電設備11に対する発電機
制御用データとして制御装置12に送るようにしてもよ
い。
【0033】このような構成において、1つまたは複数
の発電事業者10の施設内に、蓄電ユニット(蓄電手
段)15および制御ユニット(制御手段)16が設けら
れている。蓄電ユニット15は、発電設備11と計測器
13との間の電力線18に接続され、余剰電力の充電お
よび送電網1への放電が可能となっている。制御ユニッ
ト16は、発電事業者10の電力供給と需要家20の電
力使用との需給バランスに応じて蓄電ユニット15の充
放電を制御するもので、具体的には、発電事業者10の
電力供給量が需要家20の電力使用量に対し過剰となる
場合に蓄電ユニット15を充電し、発電事業者10の電
力供給量が需要家20の電力使用量に対し不足となる場
合に蓄電ユニット15を放電させる。なお、制御ユニッ
ト16は、上記端末14に接続される。
【0034】蓄電ユニット15およびその周辺部の具体
例を図2に示している。発電施設11は、いわゆる汽力
発電設備であり、発電機40、この発電機を駆動する蒸
気タービン41、この蒸気タービン41を経た蒸気を復
水する復水器42、この復水器42で得られる水を蒸気
ボイラ44に送る送水ポンプ43、蒸気ボイラ44で発
生する蒸気を過熱する過熱器45を備えている。発電機
40の発電電力のうち、本来の操業に使用する電力を超
える分の余剰電力が、計測器13を介して送電網1に送
出される。
【0035】蓄電ユニット15は、発電機40と計測器
13との間の電力線18に電磁遮断器17を介して接続
されており、余剰電力を直流変換するスイッチングコン
バータ50、このスイッチングコンバータ50の出力端
に接続された蓄電器たとえばコンデンサバンク60、こ
のコンデンサバンク60の電圧を交流変換するインバー
タ80、コンデンサバンク60に蓄えられている電力の
残量を計測する残量計(計測手段)81を有し、インバ
ータ80の出力を上記電力線18を介して送電網1に送
出する。電磁遮断器17は、制御ユニット16によって
オンとオフが制御されるようになっており、そのオン時
に余剰電力が蓄電ユニット15に取り込まれる。
【0036】スイッチングコンバータ50は、図3に示
すように、トランス51、チョークコイル52、バイポ
ーラトランジスタやパワーMOSFETなどのスイッチ
ング素子53、ダイオード54により構成された電流出
力型である。仮に、電池や交流電力などによる電圧源の
コンバータを用いると、コンデンサバンク60内の各コ
ンデンサ間の電圧需給バランスや容量需給バランスが悪
化し、充電効率も50%以下になり、かつ寿命が短くな
って好ましくないため、電流出力型を採用している。
【0037】このスイッチングコンバータ50、コンデ
ンサバンク60、インバータ80、および残量計81が
制御ユニット16に接続されている。制御ユニット16
は、コンデンサバンク60の充電時に電磁遮断器17を
オンし且つスイッチングコンバータ50を動作させ、放
電時に電磁遮断器17をオフしてインバータ80を動作
させる。
【0038】コンデンサバンク60は、図4に示すよう
に、複数の電気二重層コンデンサC、これら電気二重層
コンデンサCにそれぞれ並列接続され各電気二重層コン
デンサCの電圧を監視しながらその電圧が一定となるよ
う各電気二重層コンデンサCの充電を個々に制御する複
数の並列モニタ61、これら並列モニタ61と制御ユニ
ット16からの制御信号ライン64との間に挿接された
アイソレーション62,63、を有している。
【0039】並列モニタ61は、図5に示すように、ス
イッチ71、コンパレータ72、基準電圧源73、トラ
ンジスタ74、バイパス電流調整用抵抗75、コンパレ
ータ76、基準電圧源77、および逆流阻止ダイオード
78で構成されている。すなわち、制御ユニット16か
ら初期化信号Viniが供給されると、スイッチ71がオ
ンする。このとき、電気二重層コンデンサCの電圧が基
準電圧源73の初期化電圧Vr1より低ければ、コンパ
レータ72の出力が論理“0”となってトランジスタ7
4がオフ状態を維持し、電気二重層コンデンサCに対す
るバイパスが形成されず、よって電気二重層コンデンサ
Cが充電される。充電が進み、電気二重層コンデンサC
の電圧が基準電圧源73の基準電圧Vr1に達すると、
コンパレータ72の出力が論理“1”となってトランジ
スタ74がオンし、電気二重層コンデンサCに対してバ
イパス電流調整用抵抗75を介したバイパスが形成され
るようになり、これにより電気二重層コンデンサCに対
する充電電流が減少方向に調節される。その後、電気二
重層コンデンサCの電圧が基準電圧源77の基準電圧V
r2まで上昇すると、コンパレータ76の出力が論理
“1”となる。この論理“1”信号により、スイッチ7
1がオフするとともに、制御ユニット16に充電完了信
号Vfulが供給される。
【0040】このような各並列モニタ61によって各電
気二重層コンデンサCの電圧を矯正することで、各電気
二重層コンデンサCの相互の電圧・容量の需給バランス
を確保し、各電気二重層コンデンサCの寿命の伸長を図
っている。
【0041】また、各並列モニタ61は、各電気二重層
コンデンサCの放電時の電圧変化に伴いその各電気二重
層コンデンサCの相互接続のパターンを逐次に切替える
バンク切替の機能を有している。これは、各電機二重層
コンデンサCの充電電気量を有効に使用するためのもの
である。
【0042】すなわち、図6に示すように、たとえば4
個の電気二重層コンデンサC1,C2,C3,C4に対
し、5つの切替スイッチS11,S12,S21,S2
2,S31を介したパターン切替回路が構成される。放
電の開始時は、先ず切替スイッチS11,S12がオン
し、図7に示すような2直列・2並列の接続パターンが
形成される。放電が進んで電圧が第1所定値まで低下す
ると、切替スイッチS11,S12がオフして代わりに
スイッチS21,S22をオンし、図8に示すような並
列と直列を組み合わせた接続パターンが形成される。さ
らに放電が続いて、電圧が第2所定値(<第1所定値)
まで低下すると、切替スイッチS21,S22がオフし
て切替スイッチS31がオンし、図9に示すように全て
直列の接続パターンが形成される。このようなバンク切
替により、放電電圧ができるだけ平準化され、有効電力
量が確保される。
【0043】図10は、バンク切替が有る場合と無い場
合の放電電圧の変化を比較して示したものである。バン
ク切替を実施すると、切替スイッチのオン,オフ切替に
際して電圧が上昇方向に回復し、バンク切替を実施しな
い場合に比べて電圧の平坦性が改善され、かつ放電時間
も長くなる。
【0044】要するに、電気二重層コンデンサCの1個
分の容量は、水溶液電解液系で1V台、有機電解液系で
もせいぜい3Vであることから、複数の電気二重層コン
デンサCの直列接続と並列接続を組み合わせ、十分な電
圧と電力量を確保するようにしている。しかも、各電気
二重層コンデンサCの相互間に需給のアンバランスが生
じないように、電気二重層コンデンサCごとに並列モニ
タ61を付設している。
【0045】ところで、電気二重層コンデンサCは、別
名キャパシタとも呼ばれ、二次電池とともに電気エネル
ギーを貯蔵できる数少ない部品装置の一つであり、一対
の分極性電極と電解液から構成され、外部の電解によっ
て、プラスイオンとマイナスイオンがそれぞれの電極に
偏在して接近し、該電極と電解液の界面に電気二重層を
形成することによって電気を蓄える。
【0046】本システムに適用される電気二重層コンデ
ンサCは、発電施設11によって発電された電力を一定
期間以上かつ一定量以上にわたり蓄える機能と、電力必
要時に一定時間以内に一定の電気量を放電する機能とを
保持する。このため、出力密度が100W/kg以上、
エネルギー密度が5Wh/kg、内部抵抗が100ΩF
以下の電気二重層コンデンサCが採用されている。
【0047】仮に、出力密度が100W/kg未満で
は、電気事業者30の求める供給電力調整が単位給電指
令時間(30分以内が一般的)に実現せず、エネルギー
密度が5Wh/kg未満では、コンデンサに蓄えられる
電気量が不足して、電気事業者30の求める調整電力に
不足をきたし、かつ調整電力を稼ぐにはコンデンサを設
置する敷地面積が膨大となって、いずれも好ましくな
い。内部抵抗が100ΩFを超えると、電気二重層コン
デンサCからの放電電力が電気事業者30の求める単位
時間ごとの電力の調整電力に追随できず、電気二重層コ
ンデンサを設置した意義が失われてしまうことになり、
これも好ましくない。
【0048】また、電気二重層コンデンサCを構成する
分極性電極材料、電解液材料は、上述した要求条件が満
たされれば何ら制限はないが、一例として、電極材料に
はフェノール系などの有機化合物繊維織布を単価賦活
し、片面に集電体としてアルミニウム溶射を施した材
料、賦活した活性炭などの粒状炭素粉末とカーボンブラ
ックなどの導電剤とテフロン(登録商標)エマルジョン
(またはテフロン粉末)とを混練してシート化し片面に
アルミニウム箔、または板を貼り付けた材料、ホルムア
ルデヒドレゾルシンなどの有機化合物ゲルをCO2ガス
加熱し、窒素雰囲気下で熱処理するゾル・ゲル法や、有
機化合物低分子を高分子化し、熱処理したポリメライゼ
ーション法によって作成した発砲炭素を用いて同様にシ
ート化し集電体を貼り付けた材料、白金系合金、ルテニ
ウムオキサイド、インジウムオキサイドなどの金属酸化
物を薄層シート材料、ポリアセンなどの導電性ポリマー
シート材料などが挙げられる。
【0049】電解液材料には、アルカリ金属、アルカリ
土類金属などの化合物を溶解させた酸、またはアルカリ
水溶液の他、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロ
ボレートなどの、テトラアルキルアンモニウムイオン
(R,R’,R’’,R’’’-N +イオン、R,R’,
R’’,R’’’はアルキル基を示す)とPF -、BF
-などのアニオンとのテトラアルキルアンモニウム塩
を溶質としてプロピレンカーボネートPC、ガンマブチ
ロラクトンγ−BLなどの単独有機溶媒、またはPC/
エチレンカーボネート(PC/EC)、PC/スルフォ
ラン(PC/SL)などの混合系有機溶媒に溶解させた
非水溶媒電解液などが挙げられる。
【0050】これらの材料から選択された一対の分極性
電極の間には、セパレータが挟まれ、セパレータの材料
としては、紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、テフロ
ンの多孔性シートやガラス繊維シートが挙げられる。
【0051】電気二重層コンデンサCは、これらの電極
を、セパレータと集電板を間に挟んだ積層にして容器に
収納し、電解液を充填して封口する積層タイプや、電極
間にセパレータを介して一体で巻き込んでこれを円筒型
容器に収納し電解液を充填して封口する円筒タイプとが
考えられる。
【0052】しかしながら、これらは電気二重層コンデ
ンサCを構成する一例を示したのみであり、上述した条
件を満たせば何らこれに限定されることはない。
【0053】また、電気二重層コンデンサCに蓄えられ
た電力量は、自己放電によって経時的に減少する。自己
放電速度は、電気二重層コンデンサCの構成や形状、環
境温度などによって異なるが、おおよそ30%/month
とされ、鉛電池(3〜5%/month)、Liイオン電池
(5%/month程度)の5倍強、ニッケルカドミウム電
池(10〜20%/month)、ニッケル水素電池(15
〜30%/month)の1〜2倍と二次電池の自己放電よ
り大きい傾向にある。そのため、適宜に補充電を実施す
る必要がある。
【0054】このような電力の有効利用の方策に加え、
信頼性の高い電力制御を実施するために、コンデンサバ
ンク60に蓄えられている充電電力量(残量)が残量計
81で計測され、その計測結果に応じた充放電制御が適
用される。なお、ここでの充電はサーバ31から充電指
令が発せられている場合に実施され、放電はサーバ31
から充電指令が発せられている場合に実施されることに
なる。
【0055】この補充電の一例を図11のフローチャー
トに示している。先ず、コンデンサバンク60に蓄えら
れている充電電力量Uが残量計81で計測され、その計
測された充電電力量Uが規定値Us(満充電時の電力量
の80%)以下になると、電磁遮断器17がオンされて
電力線18から蓄電ユニット15に余剰電力が補給さ
れ、かつスイッチングコンバータ50が動作し、コンデ
ンサバンク60の補充電が開始される。
【0056】補充電中は、コンデンサバンク60の端子
電圧Vおよびコンデンサバンク60への充電電流が制御
ユニット16で検知され、その端子電圧Vと充電電流I
との積が求められ、その積が時間経過に伴い加算されて
いき、その加算値が、上記計測された充電電力量Uと満
充電電力量との差に相当する充電必要電力量ΔUに達し
たとき、コンデンサバンク60が満充電になったとの判
断の下に、スイッチングコンバータ50の動作が停止さ
れるとともに電磁遮断器17がオフされ、補充電が終了
する。
【0057】放電に際しては、コンデンサバンク60の
端子電圧Vおよびコンデンサバンク60からの放電電流
が制御ユニット16で検知され、その端子電圧Vと放電
電流と時間との積から放電電力量が求められ、その放電
電力量が、放電開始時に残量計81で計測されている充
電電力量Uと例えば上記規定値Usとの差に相当する放
電許容電力量に達したとき、コンデンサバンク60が容
量不足になったとの判断の下に、インバータ80の動作
が停止され、放電が終了する。
【0058】この補充放電制御については、一例を記述
したに過ぎず、これに限定されることはない。
【0059】なお、電気二重層コンデンサCの充電電力
量(残量)の測定は二次電池と比較すると簡単であり、
静電容量Coと端子電圧Vとを用いた下式(残量計測算
定式)により、充電電力量Uを求めることができる。 U=(1/2)・Co・V このことから、残量計81としては単に端子電圧Vの計
測機能を有するだけで十分であり、これを制御ユニット
16から端末14に送り、その端末14で上式の演算を
実行することにより求めてもよいし、残量計81の計測
結果(端子電圧V)を端末14を介して電気事業者30
のサーバ31に送り、そのサーバ31で上式の演算を実
行することにより求めることもできる。
【0060】一方、電気事業者のサーバ31は、主要な
機能として次の(1)〜(9)の手段を備える。 (1)各計測器22の計測結果に基づき、所定の電力供
給該当日における各需要家20の電力需要を推定する推
定手段。すなわち、サーバ31は、各需要家20の端末
23に定期的にデータ要求を指示することにより、各需
要家20の端末23から各計測器22の計測データ(電
力・電力量・力率)を需要家20ごとに固有のIDと共
に収集し、かつ必要に応じて各端末23から現地気象デ
ータを収集し、これら収集した計測データおよび現地気
象データを用い、さらに上記IDに基づいて当該サーバ
31の内部メモリから読み出される需要家基礎データ
(需要家ごとに固有)などを用いた所定の演算により、
現時点より先の所定の時期における各需要家20の電力
需要つまり使用電力および使用電力量を推定する。どの
時期の使用電力および使用電力量を推定するかは、予め
設定されている単位計測時間の次回分について行う場合
と、その次回分とそれに続く複数回の単位計測時間につ
いて行う場合があり、そのいずれでもよい。
【0061】(2)推定された電力需要に相当する電力
を、上記電力供給該当日において、各発電事業者10か
ら送電網1に送出させるための発電計画を決定する決定
手段。すなわち、各発電事業者10から通告される事前
発電計画、各発電事業者10に固有の発電事業者基礎デ
ータ、および各発電事業者10の現地気象データなどに
基づき、発電計画を決定する。この発電計画は、電力供
給該当日における予め設定されている単位計測時間ごと
に必要電力を対応付けたものである。
【0062】(3)決定された発電計画を各発電事業者
10の端末14に通信ネットワーク2を介して通知する
通知手段。
【0063】(4)各計測器13の計測結果に基づき、
各発電事業者10から送電網1への電力供給状況を検出
する検出手段。すなわち、サーバ31は、各発電事業者
10の端末14に定期的にデータ要求を指示することに
より、各発電事業者10の端末14から各計測器13の
計測データ(電力・電力量・力率)を発電事業者10ご
とに固有のIDと共に収集し、この収集した計測データ
から電力供給状況を検出する。
【0064】(5)上記電力供給該当日の当日、発電計
画に基づく電力供給が実際に行われている状況におい
て、各計測器13の計測により検出される電力供給状況
と各計測器22の計測により検出される電力使用状況と
の対比に基づいて、かつ各発電事業者10に固有の発電
事業者基礎データおよび各発電事業者10の現地気象デ
ータなどに基づいて、現時点より先の電力供給と電力使
用との需給バランスを予測(監視)し、その予測結果に
応じて各発電事業者10の供給電力に対する増減値を設
定する予測手段(監視手段)。
【0065】この場合、予め設定されている単位計測時
間の次回分について、またはその次回分とそれに続く複
数回の単位計測時間について、予測が行われる。
【0066】(6)上記設定された増減値を増減指令・
削減指令として各発電事業者10の端末14に通信ネッ
トワーク2を介して送る指令手段。
【0067】(7)端末14との通信ネットワーク2に
よるデータ送受信により、その端末14および制御ユニ
ット16を介して残量計81の計測結果を監視する監視
手段。
【0068】(8)上記指令後、上記検出される電力供
給状況が、上記指令された増減値を含む所定値またはそ
の所定値を基準とする制御許容範囲から外れていて、そ
の外れ方向が過剰側、つまり発電事業者10の電力供給
量が需要家20の電力使用量に対し過剰である場合、上
記監視されている残量計81の計測結果が基準値以下で
あることを条件に制御ユニット16に対し充電開始を指
令し、その後、残量計81の計測結果が満充電状態に達
したときに制御ユニット16に対し充電終了を指令する
手段。
【0069】(9)上記指令後、上記検出される電力供
給状況が、上記指令された増減値を含む所定値またはそ
の所定値を基準とする制御許容範囲から外れていて、そ
の外れ方向が不足側、つまり発電事業者10の電力供給
量が需要家20の電力使用量に対し不足している場合、
上記監視されている残量計81の計測結果が基準値より
多いことを条件に制御ユニット16に対し放電開始を指
令し、その後、残量計81の計測結果が基準値まで低下
したときに制御ユニット16に対し放電終了を指令する
手段。
【0070】なお、発電事業者10の端末14には、発
電事業者に固有の識別情報であるID、発電機40の種
類・基礎データファイル、発電機40の特性モニタリン
グファイル、発電機40の制御・管理メニューファイ
ル、発電計画ファイル、過去の発電データファイル、気
象データファイルなどがあらかじめ登録され、かつ、電
気事業者30のサーバ31や気象情報取得など必要なセ
ンターとの通信機能が搭載されている。
【0071】制御ユニット16には、コンデンサバンク
60の基本特性データファイル、コンデンサバンク60
の特性モニタリングファイル、コンデンサバンク60の
周辺回路に関する制御・管理メニューファイルなどがあ
らかじめ登録されている。
【0072】電気事業者30のサーバ31には、各発電
事業者10、各需要家20に固有の識別情報であるI
D、各発電機40の基礎データファイル、各発電機40
の発電データファイル、各需要家20の基礎データファ
イル、各需要家20の過去の受電データファイル、発電
計画ファイル、発電・使用電力関係のモニタリングファ
イル、需給バランス制御・管理ファイル、給電指令指示
ファイル、送電網1を所有する電力会社との需給制御フ
ァイル、気象データファイル、電気二重層コンデンサ制
御・管理指示ファイル、電気二重層コンデンサの過去デ
ータファイルなどがあらかじめ登録され、かつ、各端末
14,23、電力会社のセンター、その他、気象情報管
理センターなど必要なセンターとの通信機能が搭載され
ている。
【0073】各需要家20の端末23には、需要家20
に固有の識別情報であるID、需要家20の基礎データ
ファイル・過去の電力使用データファイル・受電電力・
電力量などのモニタリングメニューファイルがあらかじ
め登録され、かつ、サーバ31との通信機能が搭載され
ている。
【0074】つぎに、上記の構成の作用を説明する。サ
ーバ31は、発電事業者10の発電機40の供給電力状
況に関するデータを端末13から受信し、発電機40の
基礎データ・発電計画、各需要家20の使用電力、使用
電力状況、他の発電事業者10の電力供給状況と比較演
算して単位時間ごとに給電指令を発電事業者10の端末
13に送信し、供給電力を調整する。
【0075】このような供給電力の調整を実施すると
き、発電機40が、サーバ31からの給電指令電力、ま
たは、その給電指令電力に一定の上限値と下限値を設定
した、または、上限値のみ、または下限値のみを設定し
た制御許容範囲を上回って供給した場合、上記給電指令
電力または上記制御許容範囲を上回った余剰分の電力に
よってコンデンサバンク60を充電する。充電によって
コンデンサバンク60に蓄えられた電力量は、残量計8
1で計測される。
【0076】一方、発電機40が、サーバ31の給電指
令電力、または、その給電指令電力に一定の上限値と下
限値を設定した、または、上限値のみ、または下限値の
みを設定した制御許容範囲を下回って供給した場合に
は、供給電力と、上記給電指令電力、または上記制御許
容範囲の最低値との差である不足分の電力を、すでに充
電されているコンデンサバンク60の放電によって補填
する。放電によって供給した電力の残量は、残量計81
で計測される。
【0077】このような、発電機40の供給電力の過不
足を補正するためのコンデンサバンク60の充放電は、
制御ユニット16がコンデンサバンク60の端子電圧、
充電電流、放電電流、発電機発電電力などを計測し、か
つ残量計81が充電電力量を計測し、これら計測データ
がサーバ31に送信され、そのサーバ31が受信した計
測データを基礎データファイル、発電計画データファイ
ル、上記残量計測算定式の演算ファイルなどと比較演算
し、それに基づきコンデンサバンク60の充放電に関す
る制御条件を決定し、制御指令としてサーバ31から端
末14に送信することにより実施される。
【0078】また、サーバ31が、各発電事業者10の
発電機40の供給電力データを端末14から受信し、そ
の発電機40の基礎データ・発電計画、各需要家20の
使用電力・使用電力状況、他の発電事業者10の電力供
給状況と比較演算して単位時間ごとに給電指令を実施す
るとき、他の発電事業者10の発電機40の供給電力
が、事前に決定した発電計画に基づく給電電力値、また
は電気事業者30の給電指令値、またはそれらの値に一
定の上限値と下限値を設定した、あるいは上限値のみを
設定した、あるいは下限値のみを設定した制御許容範囲
を下回って給電した場合、コンデンサバンク60に蓄え
られている電力量を放電することによって、計画電力
値、給電指令値、または制御許容範囲と供給電力との差
である電力の不足分を補填することができる。
【0079】サーバ31は、各発電事業者10の発電機
40のそれぞれの供給電力・供給電力量の計測データを
端末14から通信ネットワーク2を介して受信し、それ
とともに各需要家20の電力使用施設における使用電力
・電力量の計測データを端末23から通信ネットワーク
2を介して受信し、これらの計測データを、発電計画、
基礎データ、気象情報などの関連情報データファイルと
比較演算し、その結果、蓄電ユニット15を設置した発
電事業者10以外の発電事業者10の発電機40による
供給電力が不足した、あるいは不足する可能性のある場
合、その不足量を算定し、かつ蓄電ユニット15のコン
デンサバンク60に蓄えられている電力量を算出し、こ
れらの比較によって放電を実施する。コンデンサバンク
60に蓄えられている電力量でも不足する場合には、サ
ーバ31は、電力会社のセンタに通信ネットワーク2を
介して連絡し、必要電力、必要電力量の補給を要請す
る。
【0080】図12に、電力供給該当日の需要家20の
使用電力・使用電力量に対応した発電事業者10の供給
電力・電力量の調整手順を示している。
【0081】すなわち、サーバ31は各発電事業者10
の端末14から供給電力・供給電力量などの発電データ
を受信し、発電状況の把握を行うとともに、各需要家2
0の端末23から使用電力・使用電力量などの受電デー
タを受信し、使用状況の把握を行う。その上で、サーバ
31では、発電事業者10の基礎データ、需要家20の
基礎データ、および、これに必要ならば気温、天候など
の気象データなど必要情報データと比較演算して、供給
量と使用量の需給バランスを予測する。もし、次期単位
計測時間、あるいは複数の将来の単位計測時間における
推定使用量が計画供給量を上回った場合、各発電事業者
10の端末14に対してサーバ31から必要な電力の増
加を指令し、さらに供給量に不足がある場合には、コン
デンサバンク60の充電電力量を確認したうえで放電を
実施し、電力の補填を行う。
【0082】それでも供給量に不足が生じる可能性のあ
る最悪の場合には、電力会社から必要な電力量を供給し
てもらうよう、電力会社の端末、またはサーバに送信す
るか、または適当な連絡手段により要請する。
【0083】もし、計画供給量が推定使用量を上回る場
合で、コンデンサバンク60の充電電力量が不十分であ
る場合には、その過剰量を使用してコンデンサバンク6
0を充電する。さらに供給量が推定使用量を上回る場合
でそれが採算的に不良となる大きい場合には各発電事業
者10の端末14に対して必要な電力量分の削減指令を
送信する。
【0084】この操作手順を単位計測時間ごと、あるい
は調整発電事業者に対しては単位給電指令時間ごとに繰
り返す。
【0085】このようにして、電力の需給バランスを高
レベルで保持することができ、よって信頼性の高い余剰
電力管理を実現することができる。
【0086】余剰電力を発電事業者10から購入し、こ
の電力を需要家20に販売する電気事業を営むうえで、
本システムを採用することにより、需要家20の使用電
力・使用電力量の状況に即応した適正な電力供給体制を
確立することができ、電気事業運営の高信頼、収益保証
の観点においてきわめて大きな貢献を果たすことができ
る。
【0087】すなわち、需要家20が必要とする電力ま
たは電力量を電気事業者30が発電事業者10から確実
に確保して需要家20に安定供給することができ、信頼
性にすぐれたものとなる。
【0088】なお、この発明は上記実施形態に限定され
るものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可
能である。
【0089】
【発明の効果】以上の述べたように、この発明によれ
ば、電力使用者が必要とする電力または電力量を電気事
業者が発電事業者から確実に確保して電力使用者に安定
供給することができる信頼性にすぐれた余剰電力管理シ
ステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の全体的な構成を示すブロック図。
【図2】一実施形態における蓄電ユニットおよびその周
辺部の具体的な構成を示すブロック図。
【図3】一実施形態におけるスイッチングコンバータの
具体例の構成を示す図。
【図4】一実施形態におけるコンデンサバンクの具体例
の構成を示す図。
【図5】一実施形態における並列モニタの具体例の構成
を示す図。
【図6】一実施形態におけるコンデンサバンクのバンク
切替機能に関わる各電気二重層コンデンサの接続状態を
示す図。
【図7】図6における各電気二重層コンデンサの悦パタ
ーンの切替例を示す図。
【図8】図6における各電気二重層コンデンサの悦パタ
ーンの別の切替例を示す図。
【図9】図6における各電気二重層コンデンサの悦パタ
ーンのさらに別の切替例を示す図。
【図10】一実施形態におけるコンデンサバンクのバン
ク切替が有る場合と無い場合の放電電圧の変化を示す
図。
【図11】一実施形態におけるコンデンサバンクの補充
電を説明するためのフローチャート。
【図12】一実施形態の全体的な作用を説明するための
フローチャート。
【符号の説明】
1…電力会社送電網、2…通信ネットワーク、10…発
電事業者、11…発電設備、13…計測器、14…端
末、15…蓄電ユニット(蓄電手段)、20…需要家
(電力使用者)、21…建物、22…計測器、23…端
末、30…電気事業者、31…サーバ、40…発電機、
50…スイッチングコンバータ、60…コンデンサバン
ク、80…インバータ、81…残量計(計測手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G003 AA01 BA02 CC07 DA07 GB06 5G066 HA30 HB09 JA07 JB03 JB04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電事業者の余剰電力を電気事業者が購
    入し、その購入電力を送電網により前記発電事業者から
    電力使用者へ直接的に供給する余剰電力管理システムに
    おいて、 前記余剰電力の充電および前記送電網への放電が可能な
    蓄電手段と、 前記発電事業者の電力供給と前記電力使用者の電力使用
    との需給バランスに応じて前記蓄電手段の充放電を制御
    する制御手段と、 を具備したことを特徴とする余剰電力管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の余剰電力管理システム
    において、 前記制御手段は、前記発電事業者の電力供給量が前記電
    力使用者の電力使用量に対し過剰となる場合に前記蓄電
    手段を充電し、前記発電事業者の電力供給量が前記電力
    使用者の電力使用量に対し不足となる場合に前記蓄電手
    段を放電させる手段を有する、ことを特徴とする余剰電
    力管理システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の余剰電力管理システム
    において、 前記蓄電手段は、前記発電事業者の施設内に設けられて
    いる、 前記制御手段は、前記発電事業者の施設内に設けられて
    いる第1端末と、前記電力使用者の施設内に設けられて
    いる第2端末と、これら第1および第2端末とのデータ
    送受信が可能なサーバと、このサーバに設けられ前記各
    端末とのデータ送受信により前記発電事業者の電力供給
    と前記電力使用者の電力使用との需給バランスを監視す
    る手段と、前記サーバに設けられ前記監視結果に応じた
    充放電制御を前記第1端末に指令する手段と、前記第1
    端末に接続されその第1端末が受けた指令に応じて前記
    蓄電手段の充放電を制御する制御ユニットとを有する、 ことを特徴とする余剰電力管理システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の余剰電力管理システム
    において、 前記指令する手段は、前記発電事業者の電力供給量が前
    記電力使用者の電力使用量に対し過剰となる場合に充電
    を指令し、前記発電事業者の電力供給量が前記電力使用
    者の電力使用量に対し不足となる場合に放電を指令す
    る、ことを特徴とする余剰電力管理システム。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の余剰電力管理システム
    において、 前記蓄電手段は、余剰電力を直流変換するコンバータ
    と、このコンバータの出力端に接続された蓄電器と、こ
    の蓄電器の電圧を交流変換するインバータとを有し、こ
    のインバータの出力を前記送電網に送出する、 前記制御手段は、充電時に前記コンバータを動作させ、
    放電時に前記インバータを動作させる手段を有する、 ことを特徴とする余剰電力管理システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の余剰電力管理システム
    において、 前記コンバータは、電流出力型のスイッチングコンバー
    タであることを特徴とする余剰電力管理システム。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の余剰電力管理システム
    において、 前記蓄電器は、電気二重層コンデンサと、この電気二重
    層コンデンサに並列接続されその電気二重層コンデンサ
    の電圧を監視しながらその電圧が一定となるよう電気二
    重層コンデンサの充電を制御するモニタと、を有するこ
    とを特徴とする余剰電力管理システム。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の余剰電力管理システム
    において、 前記蓄電器は、複数の電気二重層コンデンサと、これら
    電気二重層コンデンサにそれぞれ並列接続され各電気二
    重層コンデンサの電圧を監視しながらその電圧が一定と
    なるよう各電気二重層コンデンサの充電を個々に制御す
    る複数のモニタと、前記各電気二重層コンデンサの放電
    時の電圧変化に伴いその各電気二重層コンデンサの相互
    接続のパターンを逐次に切替える切替手段と、を有する
    ことを特徴とする余剰電力管理システム。
  9. 【請求項9】 請求項7および請求項8のいずれかに記
    載の余剰電力管理システムにおいて、 前記電気二重層コンデンサは、出力密度が100W/k
    g以上、エネルギー密度が5Wh/kg以上、内部抵抗
    が100ΩF以下であることを特徴とする余剰電力管理
    システム。
  10. 【請求項10】 請求項7および請求項8のいずれかに
    記載の余剰電力管理システムにおいて、 前記蓄電器に蓄えられている電力の残量を計測する計測
    手段をさらに具備し、 前記制御手段は、充電の開始・終了および放電の開始・
    終了を前記計測手段の計測結果に応じて制御する手段を
    有する、 ことを特徴とする余剰電力管理システム。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の余剰電力管理シス
    テムにおいて、 前記蓄電器は、前記発電事業者の施設内に設けられてい
    る、 前記計測手段は、前記発電事業者の施設内に設けられて
    いる前記制御手段は、前記発電事業者の施設内に設けら
    れている第1端末と、前記電力使用者の施設内に設けら
    れている第2端末と、これら第1および第2端末とのデ
    ータ送受信が可能なサーバと、このサーバに設けられ前
    記各端末とのデータ送受信により前記発電事業者の電力
    供給と前記電力使用者の電力使用との需給バランスを監
    視する第1監視手段と、前記サーバに設けられ前記第1
    端末とのデータ送受信によりその第1端末を介して前記
    計測手段の計測結果を監視する第2監視手段と、前記サ
    ーバに設けられ前記第1および第2監視手段の監視結果
    に基づく充電開始、充電終了、放電開始、放電終了を前
    記第1端末に指令する手段と、前記第1端末に接続され
    その第1端末が受けた各指令に応じて前記蓄電器の充放
    電を制御する制御ユニットとを有する、 ことを特徴とする余剰電力管理システム。
  12. 【請求項12】 発電事業者の余剰電力を電気事業者が
    確保し、その電力を送電網により電力使用者に供給する
    余剰電力管理システムにおいて、 前記発電事業者から前記送電網に供給される電力を検出
    する第1検出手段と、 前記送電網から前記電力使用者に取り込まれる電力を検
    出する第2検出手段と、 前記第2検出手段の検出結果に基づいて前記電力使用者
    の電力需要を推定する推定手段と、 前記推定された電力需要に相当する電力を前記発電事業
    者から前記送電網に送出させるための発電計画を決定す
    る決定手段と、 前記決定された発電計画を前記発電事業者に通知する通
    知手段と、 前記第1検出手段の検出による電力供給状況と前記第2
    検出手段の検出による電力使用状況との対比に基づい
    て、現時点より先の電力供給と電力使用との需給バラン
    スを予測し、その予測結果に応じて前記発電事業者の供
    給電力に対する増減値を設定する予測手段と、 前記設定された増減値を前記発電事業者に指令する指令
    手段と、 前記余剰電力の充電および前記送電網への放電が可能な
    蓄電手段と、 前記指令後、前記第1検出手段の検出による電力供給状
    況が、前記指令された増減値を含む所定値またはその所
    定値を基準とする制御許容範囲から外れている場合、そ
    の外れ方向が過剰側であれば前記蓄電手段を充電し、外
    れ方向が不足側であれば前記蓄電手段を放電させる制御
    手段と、 を具備したことを特徴とする余剰電力管理システム。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の余剰電力管理シス
    テムにおいて、 前記推定手段は、前記電力使用者に固有の基礎データ、
    および同電力使用者の現地気象データなどに基づき、電
    力需要を推定することを特徴とする余剰電力管理システ
    ム。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載の余剰電力管理シス
    テムにおいて、 前記推定手段は、予め設定されている単位計測時間の次
    回分について、またはその次回分とそれに続く複数回の
    単位計測時間について、推定を行うことを特徴とする余
    剰電力管理システム。
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