JP2002305762A - 移動体通信端末の高速移動検出方法、移動体通信端末及びプログラム - Google Patents
移動体通信端末の高速移動検出方法、移動体通信端末及びプログラムInfo
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Abstract
は、セル遷移リストを検索し(ステップS10)、セル
再選択により自局として選択したセルがセル遷移リスト
に既に登録されているか否かを判別する(ステップS1
1)。処理制御部は、登録されていないと判別すると、
自局として選択したセルをセル遷移リストに登録し(ス
テップS12)、登録されたセルの数を示す変数Nを1
だけインクリメントする(ステップS13)。このの
ち、処理制御部は、所定の測定満了時間が経過すると、
変数Nが所定の閾値を越えているか否かを判別し、越え
ていると判別すると、高速で移動しているとして、セル
再選択基準を変更するなどの高速移動状態に遷移するた
めの処理を実行する。
Description
信して通信を行う移動体通信端末が高速で移動している
ことを検出して自局となるセルの選択基準を変更するた
めの高速移動検出方法に関する。
末は、複数の基地局それぞれが形成するセルのうちから
自局となるものを選択し、無線信号を送受信することで
通信する。ここで、W−CDMA(Wideband-Code Divi
sion Multiple Access)方式に対応した移動体通信端末
は、例えば待受け中において、自局及び周辺セルにおけ
る無線信号の品質を定期的に測定する。この際、無線信
号の品質を測定する対象となる周辺セルの指定などとい
った、品質測定に関する設定は、自局から報知されたシ
ステム情報に基づいて規定する。
果を予め定めたセル再選択基準に照らし合わせ、セルの
再選択を自律的に行って在圏ゾーンを移行し(ゾーン移
行)、自局を切り替えることができる。ここで、セル再
選択基準を規定するためのパラメータ群は、自局からの
システム情報により移動体通信端末に報知される。
的セル構造(HCS;HierarchicalCell Structure)と
称されるアルゴリズムを適用して、移動体通信端末がゾ
ーン移行を行う際の基準を規定することがある。このア
ルゴリズムを適用する際の設定値は、自局からのシステ
ム情報により移動体通信端末に報知される。
て、自局及び周辺セルに対してHCS優先度を示す値を
割り当て、移動体通信端末が自局を切り替えてゾーン移
行する際のセルを再選択する処理にて、このHCS優先
度を使用する。HCS優先度は、移動体通信端末がゾー
ン移行する際に、周辺セルを自局に切り替えるための選
択基準を、周辺セルごとに設定するためのものである。
すなわち、例えば、移動体通信ネットワークの側で、移
動体通信端末によるゾーン移行の際に、優先的な選択が
望ましいと判別した周辺セルに対しては、現在の自局よ
りも高いHCS優先度を割り当てる。一方、劣後的な選
択が望ましいと判別した周辺セルに対しては、現在の自
局よりも低いHCS優先度を割り当てる。
動体通信端末が高速で移動しているか否かを判別するた
めの処理を実行することがある。この判別処理に用いる
パラメータ群も、自局からのシステム情報により移動体
通信端末に報知される。
_MAXが経過するまでの間にセルを再選択してゾーン移行
した回数が所定の閾値N_CRを越えたか否かを判別し、越
えたと判別した場合に、高速移動状態であるとして、セ
ル再選択基準を変更する。例えば、通常の(非高速移動
状態での)セル再選択基準では、HCS優先度がより高
いセルをより優先的に選択する。一方で、高速移動状態
でのセル再選択基準では、HCS優先度がより低いセル
をより優先的に選択する。この場合、移動体通信ネット
ワークは、移動体通信端末が非高速移動状態にあるとき
はHCS優先度が高いセルを優先的に選択し、高速移動
状態にあるときはHCS優先度が低いセルを優先的に選
択するように規定したことになる。
高速で移動していることを検出する処理の一例を説明す
るためのフローチャートである。移動体通信端末は、所
定の測定満了時間T_CR_MAXが経過するまでの間にセルを
再選択した回数を示す変数V_CRを0として初期化する
(ステップS20)。次に、移動体通信端末は、セルの
再選択回数を測定する時間を計測するための測定区間タ
イマを起動し、所定の測定満了時間T_CR_MAXが経過した
ことを検出可能とする(ステップS21)。
か否かを判別し(ステップS22)、発生したと判別す
ると(ステップS22にてYES)、変数V_CRを1だけ
インクリメントする(ステップS23)。一方、移動体
通信端末は、セルの再選択が発生していないと判別する
と(ステップS22にてNO)、タイマにより計測され
た時間が測定満了時間T_CR_MAXを経過したか否かを判別
する(ステップS24)。
を経過していないと判別すると(ステップS24にてN
O)、処理を上記ステップS22にリターンして、セル
の再選択の発生を検出する。一方、移動体通信端末は、
測定満了時間T_CR_MAXを経過したと判別すると(ステッ
プS24にてYES)、変数V_CRに示される再選択回数
が、所定の閾値N_CRを越えたか否かを判別する(ステッ
プS25)。
いと判別すると(ステップS25にてNO)、処理を上
記ステップS20にリターンして、高速での移動を検出
する処理を継続する。一方、移動体通信端末は、閾値N_
CRを越えたと判別すると(ステップS25にてYE
S)、高速で移動していることを検出したとして、セル
再選択基準を変更するなどの高速移動状態に遷移するた
めの処理を実行する(ステップS26)。
端末では、変数V_CRにより示されるセルの再選択回数を
基準として、高速で移動していることを検出していた。
すなわち、従来の移動体通信端末では、所定の測定満了
時間が経過するまでの間に、同一のセルが自局として複
数回選択された場合であっても、他のセルを選択する場
合と区別せずにカウントするようにしていた。
の境界に存在するなどして同一のセルを何度も自局とし
て選択し直していた場合には、実際には高速で移動して
いないにも関わらず、高速移動状態に遷移してしまうこ
とがあった。このように現実とは異なって高速移動状態
に遷移してしまうと、セル再選択基準も変更されてしま
うので、不適切な周辺セルが優先的に選択されるという
問題が生じる。
のであり、移動体通信端末が高速で移動していることを
適切に検出することができる移動体通信端末の高速移動
検出方法を、提供することを目的とする。
め、この発明の第1の観点に係る移動体通信端末の高速
移動検出方法は、高速で移動しているか否かを判別した
結果に対応して、自局を切り替える基準となるセル再選
択基準を変更し、無線信号の品質を測定した結果をセル
再選択基準に照らし合わせて自局となるセルを切替可能
な移動体通信端末の高速移動検出方法であって、移動体
通信端末は、自局とするセルを再選択した際に、自局と
して選択したセルが所定のリストに登録されているか否
かを判別し、登録されていないと判別した場合に、自局
として選択したセルを前記リストに登録し、所定の測定
満了時間が経過すると、前記リストに登録されているセ
ルの数が所定の閾値を越えているか否かを判別し、閾値
を越えていると判別した場合に、高速で移動していると
して、セル再選択基準を変更する、ことを特徴とする。
ルが所定のリストに登録されているか否かを判別し、登
録されていないと判別した場合に、セルをリストに登録
する。こののち、所定の測定満了時間が経過すると、リ
ストに登録されているセルの数が所定の閾値を越えてい
るか否かを判別し、閾値を越えていると判別した場合
に、高速で移動していることを検出する。これにより、
同一のセルが重複してカウントされることを防止し、高
速で移動していることを適切に検出することができる。
て選択したセル固有の識別情報を示すデータを記憶させ
ることにより、前記リストに自局として選択したセルを
登録することが望ましい。
末は、基地局との間で無線信号を送受信して通信を行う
通信手段と、自局として選択されたセルを識別するため
の情報を記憶することにより、自局として選択されたセ
ルを登録するセル情報記憶手段と、前記通信手段が自局
として通信を行うセルを再選択した際に、前記セル情報
記憶手段に記憶されている情報を検索して、自局として
選択したセルが登録されているか否かを判別し、登録さ
れていないと判別すると、自局として選択したセルを識
別するための情報を前記セル情報記憶手段に記憶させて
セルを登録し、所定の測定満了時間が経過すると、前記
セル情報記憶手段にて登録されているセルの数が所定の
閾値を越えているか否かを判別し、越えていると判別す
ると、高速で移動しているとして、無線信号の品質を測
定した結果に基づいて自局を切り替える際の基準となる
セル再選択基準を変更する処理制御手段とを備える、こ
とを特徴とする。
は、移動体通信端末として機能するコンピュータに、自
局とするセルを再選択した際に、自局として選択したセ
ルが所定のリストに登録されているか否かを判別する登
録判別処理と、前記登録判別処理にて登録されていない
と判別された場合に、自局として選択したセルを前記リ
ストに登録するセル登録処理と、所定の測定満了時間が
経過すると、前記リストに登録されているセルの数が所
定の閾値を越えているか否かを判別するセル数判別処理
と、前記セル数判別処理にて閾値を越えていると判別さ
れた場合に、高速で移動しているとして、無線信号の品
質を測定した結果に基づいて自局を切り替える際の基準
となるセル再選択基準を変更する高速移動状態遷移処理
と、を実行させることを特徴とする。
の記憶部に、自局として選択したセル固有の識別情報を
示すデータを記憶させることにより、前記リストに自局
として選択したセルを登録することが望ましい。
明の実施の形態に係る移動体通信端末について詳細に説
明する。
体通信端末100の構成を示す図である。図示するよう
に、この移動体通信端末100は、通信処理部1と、記
憶部2と、処理制御部3と、入出力部4とを備えてい
る。
(Radio Frequency)信号処理回路、ベースバンド信号
処理回路等を備えて構成され、移動体通信ネットワーク
が備える基地局との間で無線信号を送受信することによ
り、通信するためのものである。
onically Erasable and Programmable Read Only Memor
y)やSRAM(Static Random Access Memory)等から
構成され、処理制御部3の動作を規定する動作プログラ
ムやデータを記憶する。また、記憶部2は、例えばRA
Mにより、図2に示すようなセル遷移リスト20を構成
するデータを記憶する。
間T_CR_MAXが経過するまでの間に、移動体通信端末10
0がゾーン移行により自局として選択したセルに関する
情報を格納する。例えば、セル遷移リスト20は、「PL
MN ID」(Public Land Mobile Network ID)と、「セル
ID」とを示すデータを記憶することにより、自局とし
て選択したセルを登録する。ここで、「PLMN ID」は、
自局として選択したセルを提供する移動体通信ネットワ
ークの事業者を識別するための識別情報である。「セル
ID」は、移動体通信ネットワークが備える各基地局に
よってカバーされるセルに割り当てられた識別番号であ
る。ここで、「セル ID」は、各通信事業者においてセ
ルごとに固有の値が割り当てられる。
設置された基地局から受信したシステム情報に含まれる
各種の情報を記憶する。例えば、記憶部2は、セル遷移
リスト20に登録されたセルの数を示す変数Nや、セル
遷移リスト20の有効エントリ数から移動体通信端末1
00が高速で移動しているか否かを判別する際の基準と
なる閾値N_CRを記憶する。さらに、記憶部2は、処理制
御部3が備える測定区間タイマ10が計測する所定の測
定満了時間T_CR_MAXを示すデータを記憶する。
Processing Unit)といったマイクロプロセッサ等から
構成され、この移動体通信端末100全体の動作を制御
するためのものである。例えば、処理制御部3は、記憶
部2に記憶された後述する動作プログラムを実行し、通
信処理部1等を制御して、図5のフローチャートに示す
高速移動検出処理や、図6のフローチャートに示すセル
遷移リスト更新処理といった各種の処理を実行する。ま
た、処理制御部3は、図5のフローチャートに示す高速
移動検出処理を実行する際に、所定の測定満了時間T_CR
_MAXが経過したことを検出するための測定区間タイマ1
0を備えている。この測定区間タイマ10は、例えば記
憶部2に格納されている所定の動作プログラムを処理制
御部3が実行することにより実現される。
レイ、スピーカ、マイクロフォン、発光ダイオード等か
ら構成され、ユーザ・インタフェースを提供して各種の
情報を入力、あるいは出力するためのものである。
れる移動体通信システムの構成について説明する。図3
は、移動体通信端末100が適用される移動体通信シス
テムの構成を示す図である。この移動体通信システム
は、例えばW−CDMA(Wideband-Code Division Mul
tiple Access)方式等を用いて移動体通信端末100に
よる通信を可能とするシステムであり、図3に示すよう
に、複数の基地局1011、1012、…、101
m(mは自然数)と、移動通信制御局102とが結合さ
れて構成される移動体通信ネットワーク110を備えて
いる。
くともいずれか1つの基地局が移動体通信端末100と
の間で無線信号を送受信することにより無線回線を設定
する。各基地局1011〜101mは、移動体通信端末
100による通信を可能とするための複数のセルそれぞ
れに設置され、各セルがカバーするエリアを通信サービ
スエリアとして、移動体通信サービスを提供する。ま
た、各基地局1011〜101mには、固有の識別番号
が付与され、「セルID」として、「PLMN ID」と共に、
各基地局1011〜101mが送信するシステム情報に
より移動体通信端末100に報知される。さらに、各基
地局1011〜101mは、移動体通信端末100が自
局とするセルを再選択してゾーン移行するために無線信
号の品質を測定する対象となる周辺セルを、システム情
報により移動体通信端末100に報知する。
通信回線を提供するためのものであり、複数の基地局1
011〜101mに有線又は無線にて結合されている。
また、移動通信制御局102は、公衆回線や他の移動体
通信システム等に結合されて、移動体通信端末100と
他の通信機器との間での通信を可能とする。
体通信端末100の動作を説明する。この移動体通信端
末100は、例えば待受け中において、自局及び周辺セ
ルにおける無線信号の品質を測定して、自局とするセル
の再選択を試みる。ここで、移動体通信ネットワーク1
10は、階層的セル構造(HCS;Hierarchical Cell
Structure)と称されるアルゴリズムを適用して、移動
体通信端末100がゾーン移行するための基準を規定す
る。
て、それぞれ基地局1011〜1015を有する複数の
セルが存在し、移動体通信端末100が基地局1016
を自局としているものとする。また、移動体通信端末1
00が無線信号の品質を測定した結果、基地局101 1
〜1014を有する各セルが再選択の対象であると評価
され、基地局1015、1016を有する各セルが再選
択の対象ではないと評価されたとする。すなわち、移動
体通信端末100は、例えば基地局1015、1016
それぞれから送信された無線信号の品質測定値を用いて
所定の計算処理を実行し、計算の結果として得られた値
が所定の足きりレベル未満であることを検出して、基地
局1015、1016を有する各セルを、再選択の対象
から除外する。
るセルを切り替える場合には、再選択の対象であると評
価した基地局1011〜1014を有する各周辺セルの
HCS優先度を比較し、HCS優先度が高いセルを優先
的に選択する。このHCS優先度は、自局としているセ
ルからのシステム情報により、移動体通信端末100に
報知される。
るセルが同一優先度で再選択の対象であると評価された
セルの中で最高の優先度(HCS優先度=5)である場
合、移動体通信端末100は、基地局1012、101
4を有する各セルを再選択の対象から除外する。このの
ち、処理制御部3が、基地局1011、1013を有す
る各セルにおける無線信号の品質を測定した結果に基づ
いて、セルの序列化(セルランキング)を行い、より良
い品質の無線信号を送受信することができるセルを自局
に切り替える。
を規定する移動体通信システムでは、移動体通信端末1
00の移動速度に対応してセル再選択基準を変更するこ
とで、適切にゾーン移行させることができる。すなわ
ち、移動体通信端末100は、高速移動状態と非高速移
動状態とで異なったセル再選択基準を採用して自局を切
り替えることにより、高速で移動した場合であっても、
良好な待受け状態、あるいは通信状態を維持することが
できる。
(非高速移動状態での)セル再選択基準では、HCS優
先度がより高いセルをより優先的に選択する。一方、移
動体通信端末100は、高速移動状態でのセル再選択基
準では、HCS優先度がより低いセルをより優先的に選
択する。これらのセル再選択基準に関する情報は、自局
としているセルからのシステム情報により移動体通信端
末100に報知される。すなわち、この場合、移動体通
信ネットワーク110は、移動体通信端末100が非高
速移動状態ではHCS優先度が高いセルを優先的に選択
し、高速移動状態ではHCS優先度が低いセルを優先的
に選択するように規定したことになる。
は移動体通信ネットワーク110の実装形式に応じて任
意に設定可能であるが、例えば、以下のような設定が考
えられる。
いてはHCS優先度を高く設定し、遠い周辺セルについ
てはHCS優先度を低く設定する。この場合、非高速移
動状態では、たとえ自局から遠く離れたセルにおける無
線信号の品質が最良であっても、自局や他の高優先度の
周辺セルが再選択の対象であると評価されていれば、自
局から離れたセルを選択することがない。従って、自局
から離れた周辺セルにおける無線信号の品質が一時的に
向上した場合であっても、そのセルを直ちに自局に切り
替えてしまうことを防止できる。これにより、元の自局
と遠く離れたセルとの間でゾーン移行が頻発すること
や、元の自局に戻れずに圏外と判定されてセルサーチを
実行しなければならなくなることを、避けることができ
る。
周辺セルにおけるHCS優先度を高く設定し、それらの
周辺セルに隣接する周辺セルにおけるHCS優先度を低
く設定することで、高速移動に対応したゾーン移行を実
現することができる。すなわち、1つのセルにて提供さ
れる無線信号が隣接する周辺セルでも通信可能な程度の
品質を有している場合には、移動体通信端末は、自局と
しているセルに隣接する周辺セルにて、さらにその周辺
セルの1つ先の周辺セルを、優先的に再選択の対象とし
て自局を切り替えることができる。
を設定可能な移動体通信端末100は、高速で移動して
いることを適切に検出するため、図5のフローチャート
に示す高速移動検出処理を実行する。以下に、移動体通
信端末100が実行する高速移動検出処理について説明
する。処理制御部3は、記憶部2に記憶されている動作
プログラムを実行することで、高速移動検出処理の実行
を開始する。
部3は、記憶部2に記憶されている変数Nを0に設定す
る(ステップS1)。すなわち、処理制御部3は、セル
遷移リスト20をクリアして、有効なエントリとなる登
録セルがない状態に設定する。ただし、記憶部2にセル
遷移リスト20として具体的に記憶されているデータに
ついては、登録されたセルの数を示す変数Nを用いてエ
ントリ数を管理することから、特に記憶内容の消去とい
った初期化を施す必要はない。
期化して起動し(ステップS2)、測定満了時間T_CR_M
AXまでの経過時間の計測を開始させる。こののち、処理
制御部3は、セル再選択が発生したか否かを判別する
(ステップS3)。
判別すると(ステップS3にてYES)、図6のフロー
チャートに示すセル遷移リスト更新処理を実行する(ス
テップS4)。
理制御部3は、記憶部2に格納されているセル遷移リス
ト20を検索し(ステップS10)、セル再選択により
自局として選択したセルがセル遷移リスト20に既に登
録されているか否かを判別する(ステップS11)。
録されていると判別すると(ステップS11にてYE
S)、そのままセル遷移リスト更新処理を終了し、処理
を図5のステップS3にリターンする。すなわち、セル
再選択により自局として選択したセルがセル遷移リスト
20に重複して登録されることを防止して、測定満了時
間T_CR_MAXが経過するまでの間に自局として選択したセ
ルの正確な数を測定可能とする。
たセルがセル遷移リスト20に未だ登録されていないと
判別すると(ステップS11にてNO)、自局として選
択したセルをセル遷移リスト20に登録する(ステップ
S12)。すなわち、処理制御部3は、自局からのシス
テム情報により報知された自局の識別番号を示す情報
を、セル遷移リスト20の「PLMN ID」及び「セル ID」
として格納する。
けインクリメントしたのち(ステップS13)、セル遷
移リスト更新処理を終了し、処理を図5のステップS3
にリターンする。
が発生していないと判別すると(ステップS3にてN
O)、処理制御部3は、測定区間タイマ10が計測した
時間を読み取り、測定満了時間T_CR_MAXが経過したか否
かを判別する(ステップS5)。
経過していないと判別すると(ステップS5にてN
O)、処理を上記S3にリターンして、セル再選択の発
生を検出する。
_MAXが経過したと判別すると(ステップS5にてYE
S)、変数Nにより示されるセル遷移リスト20の登録
セル数が、所定の閾値N_CRを越えているか否かを判別す
る(ステップS6)。
と判別すると(ステップS6にてNO)、処理を上記ス
テップS1にリターンして、高速移動検出処理を再度実
行する。
いると判別すると(ステップS6にてYES)、移動体
通信端末100が高速で移動しているとして、セル再選
択基準を変更するなどの高速移動状態に遷移するための
処理を実行し(ステップS7)、高速移動検出処理を終
了する。
ているセルの数をカウントして閾値N_CRと比較すること
で、同一のセルを重複してカウントすることなく自局と
して選択したセルの数をカウントすることができる。こ
れにより、移動体通信端末100が高速で移動している
ことを適切に検出することができる。
末100が、基地局101Aを有するセル(セルA)、
基地局101Bを有するセル(セルB)、基地局101
Cを有するセル(セルC)の境界付近に所在したとす
る。また、セルA〜セルCは、自局より低いHCS優先
度の周辺セルとして、基地局101Dを有するセル(セ
ルD)をシステム情報により移動体通信端末100に報
知していたとする。
ば、セルA、セルB、セルA、セルC、セルB、セル
C、…、セルAといったように、3つのセルA〜セルC
の間で繰り返し自局を切り替えていたとする。この場
合、セル遷移リスト20には、セルA〜セルCを識別す
るための情報が重複することなく登録され、セル遷移リ
スト20の有効エントリ数を示す変数Nは、N=3とな
る。従って、所定の閾値N_CRがN_CR≧3と設定されてい
れば、処理制御部3は、移動体通信端末100が高速で
移動していると検出することがない。これにより、一時
的にセルDにおける無線信号の品質が向上した場合であ
っても、移動体通信端末100がHCS優先度の低いセ
ルDを自局として選択することを防止できる。
移動体通信端末100は、セル遷移リスト20に自局と
して選択したセルを重複することなく登録し、測定満了
時間T_CR_MAXが経過した時点での登録セル数に基づい
て、高速で移動しているか否かを判別する。これによ
り、例えば移動体通信端末100が複数のセルの境界に
所在するなどして同一のセルを何度も自局として選択し
直す場合等に、誤って高速移動状態に遷移することを防
止できる。すなわち、高速で移動していることを適切に
検出することができ、正しいセル選択基準を適用して自
局の切替を行うことができる。
通常の移動体通信端末として動作するコンピュータを用
いても実現可能である。すなわち、移動体通信端末とし
て機能するコンピュータに上述の各処理を実行させるた
めの動作プログラムを所定の記録部に記録し、CPU等
のマイクロプロセッサが当該動作プログラムを読み出し
て実行することで、上述の移動体通信端末100として
機能させることができる。ここで、動作プログラムは、
フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、M
O、メモリーカード等のコンピュータ読み取り可能な記
録媒体に記録して配布するものとしてもよい。さらに、
インターネット上のFTP(File TransferProtocol)
サーバ等が有するファイルシステムに動作プログラムを
格納しておき、コンピュータに、例えば、搬送波に重畳
して、ダウンロード等するようにしてもよい。
ば、自局として選択したセルを重複することなくリスト
に登録することで、移動体通信端末が高速で移動してい
ることを適切に検出して、正しいセル選択基準による自
局の切替を行うことができる。
構成を示す図である。
ムを示す図である。
作を説明するための図である。
ートである。
ーチャートである。
の図である。
とを検出する処理を説明するためのフローチャートであ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】高速で移動しているか否かを判別した結果
に対応して、自局を切り替える基準となるセル再選択基
準を変更し、無線信号の品質を測定した結果をセル再選
択基準に照らし合わせて自局となるセルを切替可能な移
動体通信端末の高速移動検出方法であって、 移動体通信端末は、 自局とするセルを再選択した際に、自局として選択した
セルが所定のリストに登録されているか否かを判別し、 登録されていないと判別した場合に、自局として選択し
たセルを前記リストに登録し、 所定の測定満了時間が経過すると、前記リストに登録さ
れているセルの数が所定の閾値を越えているか否かを判
別し、 閾値を越えていると判別した場合に、高速で移動してい
るとして、セル再選択基準を変更する、 ことを特徴とする移動体通信端末の高速移動検出方法。 - 【請求項2】所定の記憶部に、自局として選択したセル
固有の識別情報を示すデータを記憶させることにより、
前記リストに自局として選択したセルを登録する、 ことを特徴とする請求項1に記載の高速移動検出方法。 - 【請求項3】基地局との間で無線信号を送受信して通信
を行う通信手段と、 自局として選択されたセルを識別するための情報を記憶
することにより、自局として選択されたセルを登録する
セル情報記憶手段と、 前記通信手段が自局として通信を行うセルを再選択した
際に、前記セル情報記憶手段に記憶されている情報を検
索して、自局として選択したセルが登録されているか否
かを判別し、登録されていないと判別すると、自局とし
て選択したセルを識別するための情報を前記セル情報記
憶手段に記憶させてセルを登録し、所定の測定満了時間
が経過すると、前記セル情報記憶手段にて登録されてい
るセルの数が所定の閾値を越えているか否かを判別し、
越えていると判別すると、高速で移動しているとして、
無線信号の品質を測定した結果に基づいて自局を切り替
える際の基準となるセル再選択基準を変更する処理制御
手段とを備える、 ことを特徴とする移動体通信端末。 - 【請求項4】移動体通信端末として機能するコンピュー
タに、 自局とするセルを再選択した際に、自局として選択した
セルが所定のリストに登録されているか否かを判別する
登録判別処理と、 前記登録判別処理にて登録されていないと判別された場
合に、自局として選択したセルを前記リストに登録する
セル登録処理と、 所定の測定満了時間が経過すると、前記リストに登録さ
れているセルの数が所定の閾値を越えているか否かを判
別するセル数判別処理と、 前記セル数判別処理にて閾値を越えていると判別された
場合に、高速で移動しているとして、無線信号の品質を
測定した結果に基づいて自局を切り替える際の基準とな
るセル再選択基準を変更する高速移動状態遷移処理と、 を実行させるためのプログラム。 - 【請求項5】前記セル登録処理は、所定の記憶部に、自
局として選択したセル固有の識別情報を示すデータを記
憶させることにより、前記リストに自局として選択した
セルを登録する、 ことを特徴とする請求項4に記載のプログラム。
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