JP2002303396A - 断熱パネルの形成方法及びその断熱パネルを用いた収納庫 - Google Patents

断熱パネルの形成方法及びその断熱パネルを用いた収納庫

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JP2002303396A
JP2002303396A JP2001108497A JP2001108497A JP2002303396A JP 2002303396 A JP2002303396 A JP 2002303396A JP 2001108497 A JP2001108497 A JP 2001108497A JP 2001108497 A JP2001108497 A JP 2001108497A JP 2002303396 A JP2002303396 A JP 2002303396A
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heat insulating
synthetic resin
insulating panel
joining
resin sheet
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JP2001108497A
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English (en)
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Norimitsu Ichiya
憲光 一箭
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Kitamura Manufacturing Co Ltd
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Kitamura Manufacturing Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Thermal Insulation (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納庫を廃棄処分する際、溶融してリサイク
ルできるようにする。 【解決手段】 収納庫1の外壁を構成する断熱パネル3
は、合成樹脂から成るハニカムコア4,外板5,内板6
を熱溶着して一体化される。断熱パネル3を連結する接
合用連結材13,14の接合面に凹部15と凸部16を形成す
る。凹部15と凸部16の間に線状ヒータ11を埋設した接合
用合成樹脂シート材10Aを介在させ、線状ヒータ11を加
熱して接合用合成樹脂シート材10Aを溶融させ、これを
冷却固化して断熱パネル3を相互に連結する。そして、
収納庫1を廃棄処分する際、線状ヒータ11に通電すれば
接合用合成樹脂シート材10Aが再び溶融して断熱パネル
3を簡単に解体できるとともに、断熱パネル3をそのま
ま溶融することができ、収納庫1をリサイクルして再利
用が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貨物自動車の後部
に搭載される荷箱あるいはシェルター、各種機器を収容
する箱体を構成する断熱パネルの形成方法およびその断
熱パネルを用いた収納庫に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば貨物自動車の後部に搭載さ
れ、生鮮食品等を輸送するアルミバン型の荷箱は、外面
がアルミパネルによって構成される内板と外板との間に
発泡ウレタンなどからなる断熱材を充填した断熱パネル
で構成され、断熱性、気密性に優れる。このように荷箱
は、断熱性、気密性に優れ、かつ、構造も比較簡単であ
ることから、居住空間として快適性や環境設備を考慮す
る必要のない比較簡易な構造の無線局舎として転用する
ことが考えられる。
【0003】ところで、近年、ゴミの増大に伴い、ゴミ
を廃棄処理する埋め立て地の不足や埋め立てたゴミから
流出する有害物質が発生するなど環境汚染を誘発するご
み処理問題が大きな社会問題となっており、このような
ゴミの処理問題は製品を製造販売する企業として責任が
追求される時代となってきている。従って、自動車業界
においても、こうした社会的問題に対して可能な限りリ
サイクルして利用することが求められており、これは単
に環境問題に限らず、資源の有効利用を図る面からも今
後考慮しなければならない大きな問題となってきてい
る。
【0004】しかし、貨物自動車の後部に搭載されるア
ルミバン型の荷箱は、アルミやステンレスからなる外板
と内板との間に発泡ウレタンなどからなる断熱材を充填
した構造が一般的であり、異種材料からなる複合構造の
ため、リサイクルして再利用する場合、種類毎に分別し
なければならず、極めて煩雑な手間がかかる。また、ア
ルミバン型の荷箱としてFRP製のものも知られている
が、これは資源として再利用することが困難である。ま
た、製造に関してアルミやステンレスからなる荷箱は、
リベット、ねじ止、あるいは溶接や接着などの手段で強
固に一体化してあるので、これを分解するには大掛かり
な施設が必要であり、リサイクルのための費用が嵩むと
いう問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解消するものであり、廃棄処分する際に分別処
理が簡単に行え、リサイクルが極めて容易な断熱パネル
の成形方法を提供することを目的とする。また、断熱パ
ネルによって収納庫を形成する上で、十分な剛性と断熱
性を備え、しかも、廃棄処分する際、解体が容易な収納
庫を提供することを第2の目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の断熱
パネルの形成方法は、外板と内板との間に断熱層を有す
る断熱パネルの形成方法であって、前記断熱層が熱可塑
性樹脂からなる断熱材によって形成されるとともに、そ
の断熱材と同じ合成樹脂によって前記外板と内板を形成
し、これら外板と内板と前記断熱材とを接合してサンド
イッチ構造の断熱パネルを形成してなるものである。
【0007】断熱パネルは同一の熱可塑性の合成樹脂に
よって形成されているので、断熱パネルを廃棄処分する
際、そのまま溶融することができるため、リサイクルが
容易である。
【0008】本発明の請求項2の断熱パネルの形成方法
は、請求項2記載の断熱パネルの形成方法において、前
記断熱材をハニカムコアによって形成したものである。
【0009】断熱材としてハニカムコアを用いること
で、ハニカムの内部に空気層が形成され、優れた断熱機
能が得られる。また、軽量で十分な剛性を備えた断熱パ
ネルを形成することができる。
【0010】本発明の請求項3の断熱パネルの形成方法
は、請求項2記載の断熱パネルの形成方法において、前
記ハニカムコアと外板と内板との間に、これらと同じ合
成樹脂で構成され、かつ、それより融点の低い接合用合
成樹脂シート材を介在させ、この接合用合成樹脂シート
材を溶着することによって外板と内板と前記ハニカムコ
アとを一体化したものである。
【0011】同一の熱可塑性の接合用合成樹脂シート材
を熱溶着して外板と内板とハニカムコアとを一体化する
構造であるから、断熱パネルを溶融して再利用する際、
異物の混入がない。また、外板と内板の間に介在するハ
ニカムコアにより、断熱パネルの強度が高められるとと
もに、ハニカムコア内の空気層によって断熱性が付与さ
れる。
【0012】本発明の請求項4の収納庫は、前記請求項
1記載の断熱パネルを用いて箱型の収納庫を形成すると
ともに、前記断熱パネルの隣接端部に、該断熱パネルと
同じ合成樹脂からなる接合用連結材を溶着によって固定
するとともに、その各断熱パネルの端部に固定した接合
用連結材を相互に溶着して各断熱パネルを固定したもの
である。
【0013】収納庫を廃棄処分する際、収納庫の大部分
を構成する断熱パネルが同一の熱可塑性の合成樹脂によ
って形成しているので、断熱パネルをそのまま溶融して
これを再利用可能である。
【0014】本発明の請求項5の収納庫は、請求項4記
載の収納庫において、隣接する断熱パネルの端部に固定
される前記接合用連結材の一方に嵌合用の凹部を形成す
るとともに、他方の接合用連結材に嵌合用の凸部を形成
し、これら凹部と凸部を嵌合させて各断熱パネルを連結
するとともに、凹部と凸部の間に前記壁面と同じ合成樹
脂で構成され、かつ、それより融点の低い接合用合成樹
脂シート材を介在させ、この接合用合成樹脂シート材を
溶着して前記凹部と凸部とを一体的に接合したものであ
る。
【0015】断熱パネルを連結する際、接合用合成樹脂
シート材を溶融させて各断熱パネルを強固に連結するこ
とが可能となる。また、断熱パネルとこれを連結する接
合用連結材は、収納庫を構成する断熱パネルと同一の熱
可塑性の合成樹脂によって形成されているので、これを
溶融して再利用する際、異物の混入がない。
【0016】本発明の請求項6の収納庫は、請求項5記
載の収納庫において、前記接合用合成樹脂シート材内に
複数の加熱手段を埋設し、この加熱手段の通電により該
加熱手段を加熱させて前記接合用合成樹脂シート材を溶
着して前記断熱パネルを連結するとともに、この断熱パ
ネルを連結後、前記加熱手段に通電することによって断
熱パネルの分解を可能としたものである。
【0017】これにより、収納庫を廃棄処分する際、凹
部と凸部と間に介在する加熱手段に通電すれば、断熱パ
ネルを簡単に分解することができ、収納庫の解体が容易
である。
【0018】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1〜図5は、本発明の一実施例を
示し、同図において、1は収納庫である。この収納庫1
は貨物自動車に搭載される荷箱や携帯電話などの電波を
中継する通信機器を収容する無線局舎などとして利用す
ることができる。
【0019】この収納庫1は、後部に出入り口となる開
口部2を有して箱型に形成されている。すなわち、前面
と左右両側に配置した三枚の外壁パネルと天井パネル及
び床パネルを備えている。これら収納庫1の前面と左右
両側の外壁パネル及び天井パネルは断熱パネル3によっ
て構成されている。断熱パネル3は断熱材として内部に
ハニカムコア4を有し、このハニカムコア4の表裏に平
板状の内板5と外板6を接合したサンドイッチ構造とし
ている。そして、この断熱パネル3を構成する内板5と
外板6及びハニカムコア4は同一の熱可塑性樹脂によっ
て形成されている。なお、本実施例ではリサイクルが容
易であるとともに、収納庫1として用いた場合の耐久
性、耐候性などを考慮してポリプロピレンを用いる。前
記ハニカムコア4は図1に示すように、円筒型に形成さ
れた多数の中空材7を規則的に配列し、かつ、その各中
空材7が相互に接合した構造である。また、前記ハニカ
ムコア4と内板5及び外板6は、これらの間に介在する
接合用合成樹脂シート10,10を溶着させて一体的に接合
される。接合用合成樹脂シート10はハニカムコア4、内
板5、外板6と同じ合成樹脂、すなわち、ポリプロピレ
ンからなるが、ハニカムコア4、内板5、外板6より融
点が低い。これにより、ハニカムコア4と内板5及び外
板6の間に接合用合成樹脂シート10を介在し、その接合
用合成樹脂シート10の溶融温度に加熱することによっ
て、接合用合成樹脂シート10のみが溶融した状態で内板
5及び外板6を加圧する。この後、接合用合成樹脂シー
ト10の溶融部分を冷却固化してハニカムコア4と内板5
と外板6とを一体的に接合している。このようにして、
ハニカムコア4の表裏に内板5と外板6を一体的に接合
することによって、ハニカムコア4の各中空材7が内板
5と外板6で密閉され、各中空材7内に封入された空気
層によって断熱性が付与される。
【0020】次ぎに前記断熱パネル3による収納庫1の
組み立て手順について説明する。箱型に連結される断熱
パネル3の端部には、各断熱パネル3を連結するための
一対の接合用連結材13,14が溶着によって一体的に接合
されている。そして、天井の断熱パネル3と左右両側面
の断熱パネル3の固定は、図4に示すように、天井の断
熱パネル3の左右両側端部に下面側には半円状の凹部15
を有する接合用連結材13が溶着され、左右両側の断熱パ
ネル3の上端部には、半円状の凸部16からなる接合用連
結材14が溶着されている。また、この凹部15と凸部16と
間には、前述したハニカムコア4、内板5、外板6より
融点が低い接合用合成樹脂シート10Aが介在し、この接
合用合成樹脂シート10Aを溶融させて隣接する接合用連
結材14,14を相互に一体化している。なお、この接合用
連結材14,14に介在する接合用合成樹脂シート10Aの内
部には、接合用合成樹脂シート10Aを溶融させる加熱手
段として線状ヒータ11を埋設され、この線状ヒータ11に
通電することによって接合用合成樹脂シート10Aを加熱
して接合用合成樹脂シート10Aを溶融させている。この
ように線状ヒータ11に通電して接合用合成樹脂シート10
Aを溶融させた後、線状ヒータ11への通電を停止させ
て、溶融した接合用合成樹脂シート10Aを冷却固化して
隣接する天井及び左右両側の断熱パネル3の隣接端部に
溶着固定した接合用連結材13,14を一体化している。ま
た、天井の断熱パネル3と前面の断熱パネル3との固定
は基本的に天井の断熱パネル3と左右両側面の断熱パネ
ル3と同様であるが、図5に示すように、天井の断熱パ
ネル3の前側端部に半円状の凸部16からなる接合用連結
材14が溶着され、前面の断熱パネル3の上縁に下面側に
半円状の凹部15を有する接合用連結材13が溶着されてい
る。そして、これら凹部15と凸部16の間に接合用合成樹
脂シート10Aを介在させ、その接合用合成樹脂シート10
A内に埋設した線状ヒータ11を加熱して接合用合成樹脂
シート10Aを溶着する。これにより、天井及び前面の断
熱パネル3が一体的に接合される。なお、接合用合成樹
脂シート10Aを溶融させる線状ヒータ11は天井の断熱パ
ネル3と左右両側面及び前面の断熱パネル3を一体化し
た後もそのまま接合用連結材14,14の間に残る。このよ
うにして天井の断熱パネル3と左右両側面及び前面の断
熱パネル3を一体化して後部に開口部2を有する箱型の
収納庫1が組み立てられる。そして、収納庫1の前面及
び左右両側面を構成する断熱パネル3の下端をアルミな
どの軽金属材料によって形成したベースフレーム20の溝
部21に嵌め入れて一体化する。そして、収納庫1を貨物
自動車の荷箱として用いる場合、ベースフレーム20を車
体フレーム(図示しない)に固定する。また、携帯電話
などの電波を中継する通信機器を収容する無線局舎など
として利用する場合は、アンカーボルトなどによってベ
ースフレーム20を基礎コンクリートなどの設置面に固定
する。なお、収納庫1の床パネル24は積荷などを積み込
むことから、前記断熱パネル3ではなく、より強度的に
優れた例えば合板の表面を仕上げ材を貼り合わせたもの
を用いる。この床パネル24は、ベースフレーム20に固定
される。また、後部を開口した収納庫1の後部周縁には
支持型枠25が設けられ、この支持型枠25に開口部2を開
閉する扉26を装着する。
【0021】以上のように構成される収納庫1は、支持
型枠25やベースフレーム20などを除いて収納庫1の大部
分を構成する断熱パネル3が同一の熱可塑性の合成樹脂
によって形成しているので、収納庫1を廃棄処分する
際、最小限の支持型枠25、ベースフレーム20などの異種
の素材を取り外すだけで、断熱パネル3をそのまま溶融
することができる。このため、リサイクルが容易であ
る。また、断熱パネル3を相互に連結する接合用連結材
13,14は、これらの凹部15と凸部16と間に、線状ヒータ1
1を埋設した接合用合成樹脂シート10Aを介在させ、線
状ヒータ11に通電することによって接合用合成樹脂シー
ト10Aが溶融する。そして、線状ヒータ11への通電を停
止することによって、接合用合成樹脂シート10Aが冷却
固化して断熱パネル3を相互に連結している。したがっ
て、断熱パネル3を連結した後、凹部15と凸部16と間に
線状ヒータ11がそのまま残るため、収納庫1を廃棄処分
する際、再び線状ヒータ11に通電することによって、凹
部15と凸部16と間の接合用合成樹脂シート10が溶融して
収納庫1を構成する断熱パネル3を簡単に分解すること
ができる。これにより、収納庫1の解体作業が極めて簡
単に行うことができる。また、断熱パネル3は、ハニカ
ムコア4の表裏に平板状の内板5と外板6を接合したサ
ンドイッチ構造としているため、ハニカムコア4によっ
て優れた断熱性を有し、かつ、強度的にも優れた面体構
造となる。このため、貨物自動車の荷箱あるいは携帯電
話などの電波を中継する無線局舎などとして利用した場
合であっても断熱性に優れ、かつ、充分な強度を確保す
ることができる。
【0022】図6及び図7は本発明の第2実施例を示
し、前記第1実施例と同一機能を有する部分には同一符
号を付し、重複する部分の説明を省略し、異なる部分に
ついてのみ説明する。
【0023】本実施例では、床パネル24及び収納庫1の
開口部2を開閉する扉26についてもハニカムコア4の表
裏に平板状の内板5と外板6をに接合した断熱パネル3
で構成している。また、これら床パネル24を支持するベ
ースフレーム20及び扉26を装着する支持型枠25を全て断
熱パネル3と同一の熱可塑性合成樹脂によって形成す
る。すなわち、収納庫1の構成部材の全てが同一の熱可
塑性合成樹脂によって形成されている。また、各断熱パ
ネル3を支持するベースフレーム20及び支持型枠25との
間に線状ヒータ11を埋設した接合用合成樹脂シート10A
を介在させ、線状ヒータ11に通電することによって接合
用合成樹脂シート10Aが溶融させて各断熱パネル3とベ
ースフレーム20及び支持型枠25とを一体化するようにし
ている。
【0024】以上のように構成される本実施例は、収納
庫1の構成部材の全てを同一の熱可塑性合成樹脂によっ
て形成しているので、収納庫1を廃棄処分する際、収納
庫1を全て溶融することができるため、よりリサイクル
性が高まる。また、収納庫1を分解する際、断熱パネル
3を相互に連結する接合用連結材13,14及び各断熱パネ
ル3を支持するベースフレーム20及び支持型枠25との間
に介在する線状ヒータ11に通電して接合用合成樹脂シー
ト10Aを溶融することによって収納庫1を構成する断熱
パネル3を簡単に分解することができる、より簡単に収
納庫1の解体作業を行うことができる。
【0025】以上、本実施例を詳述したが、本発明は前
記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範
囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、ハニカム
コアの形状や各断熱パネルの連結構造などは適宜選定す
ればよい。さらに、断熱パネルの材質の必ずしもポリプ
ロピレンに限るものではなく、ポリエステル、ポリエチ
レンテレフタレート、アクリルなどでもよい。また、断
熱パネルを溶着によって接合するための手段なども前記
実施例に限定されるものではない。さらに、収納庫とし
ての用途も貨物自動車に搭載した荷箱や携帯電話などの
無線局舎に限るものではない。
【0026】
【発明の効果】本発明の請求項1の断熱パネルの形成方
法によれば、外板と内板との間に断熱層を有する断熱パ
ネルの形成方法であって、前記断熱層が熱可塑性樹脂か
らなる断熱材によって形成されるとともに、その断熱材
と同じ合成樹脂によって前記外板と内板を形成し、これ
ら外板と内板と前記断熱材とを接合してサンドイッチ構
造の断熱パネルを形成してなるものであるから、収納庫
を構成する断熱パネルは同一の熱可塑性の合成樹脂によ
って形成されているので、収納庫を廃棄処分する際、そ
のまま溶融することができるため、リサイクルが容易で
ある。
【0027】本発明の請求項2の断熱パネルの形成方法
によれば、請求項1記載の断熱パネルの形成方法におい
て、前記断熱材をハニカムコアによって形成したもので
あるから、ハニカムの内部に空気層が形成され、優れた
断熱機能が得られる。また、軽量で十分な剛性を備えた
断熱パネルを形成することができる。
【0028】本発明の請求項3の断熱パネルの形成方法
によれば、請求項2記載の断熱パネルの形成方法におい
て、前記ハニカムコアと外板と内板との間に、これらと
同じ合成樹脂で構成され、かつ、それより融点の低い接
合用合成樹脂シート材を介在させ、この接合用合成樹脂
シート材を溶着することによって外板と内板と前記ハニ
カムコアとを一体化したものであるから、同一の熱可塑
性の合成樹脂を熱溶着によって一体化する構造であるか
ら、断熱パネルを溶融して再利用する際、異物の混入を
抑制することができる。また、外板と内板との間に介在
するハニカムコアにより、断熱パネルの強度が高められ
るとともに、ハニカムコア内の空気層によって断熱性が
付与される。
【0029】本発明の請求項4の収納庫によれば、前記
請求項1記載の断熱パネルを用いて箱型の収納庫を形成
するとともに、前記断熱パネルの隣接端部に、該断熱パ
ネルと同じ合成樹脂からなる接合用連結材を溶着によっ
て固定するとともに、その各断熱パネルの端部に固定し
た接合用連結材を相互に溶着して各断熱パネルを固定し
たものであるから、収納庫を廃棄処分する際、収納庫の
大部分を構成する断熱パネルが同一の熱可塑性の合成樹
脂によって形成しているので、断熱パネルをそのまま溶
融してこれを再利用可能である。
【0030】本発明の請求項5の収納庫によれば、請求
項4記載の収納庫において、隣接する断熱パネルの端部
に固定される前記接合用連結材の一方に嵌合用の凹部を
形成するとともに、他方の接合用連結材に嵌合用の凸部
を形成し、これら凹部と凸部を嵌合させて各断熱パネル
を連結するとともに、凹部と凸部の間に前記壁面と同じ
合成樹脂で構成され、かつ、それより融点の低い接合用
合成樹脂シート材を介在させ、この接合用合成樹脂シー
ト材を溶着して前記凹部と凸部とを一体的に接合したも
のであるから、断熱パネルを連結する際、接合用合成樹
脂シート材を溶融させて各断熱パネルを強固に連結する
ことが可能となる。また、断熱パネルとこれを連結する
接合用連結材は、収納庫を構成する断熱パネルは同一の
熱可塑性の合成樹脂によって形成されているので、これ
を溶融して再利用する際、異物の混入を抑制することが
できる。
【0031】本発明の請求項6の収納庫によれば、請求
項5記載の収納庫において、前記接合用合成樹脂シート
材内に複数の加熱手段を埋設し、この加熱手段の通電に
より該加熱手段を加熱させて前記接合用合成樹脂シート
材を溶着して前記断熱パネルを連結するとともに、この
断熱パネルを連結後、前記加熱手段に通電することによ
って断熱パネルの分解を可能としたものであるから、収
納庫を廃棄処分する際、凹部と凸部と間に介在する加熱
手段に通電すれば、断熱パネルを簡単に分解することが
でき、収納庫の解体が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断熱パネルの分解斜
視図である。
【図2】同上断熱パネルを用いた収納庫の斜視図であ
る。
【図3】同上断熱パネルの接合部分に分解斜視図であ
る。
【図4】同上天井パネルと左右に側パネルの接合部分を
示す一部を省略した断面図である。
【図5】同上天井パネルと前パネルの接合部分を示す一
部を省略した断面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す天井パネルと左右に
側パネルの接合部分を示す一部を省略した断面図であ
る。。
【図7】同上天井パネルと前パネルの接合部分を示す一
部を省略した断面図である。
【符号の説明】
1 収納庫 3 断熱パネル 4 ハニカムコア(断熱材) 5 外板 6 内板 10,10A 接合用合成樹脂シート材 11 線状ヒータ(加熱手段) 13,14 接合用連結材 15 凹部 16 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H036 AA09 AB18 AB32 AB42 AC01 AD09 AE13 4F211 AA11 AC03 AG03 AH56 AP05 AR06 TA01 TC04 TC08 TC09 TD11 TH02 TH06 TN08 TN10 TN43 TW06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外板と内板との間に断熱層を有する断熱
    パネルの形成方法であって、前記断熱層が熱可塑性樹脂
    からなる断熱材によって形成されるとともに、その断熱
    材と同じ合成樹脂によって前記外板と内板を形成し、こ
    れら外板と内板と前記断熱材とを接合してサンドイッチ
    構造の断熱パネルを形成したことを特徴とする断熱パネ
    ルの形成方法。
  2. 【請求項2】 前記断熱材をハニカムコアによって形成
    したことを特徴とする請求項1記載の断熱パネルの形成
    方法。
  3. 【請求項3】 前記ハニカムコアと外板と内板との間
    に、これらと同じ合成樹脂で構成され、かつ、それより
    融点の低い接合用合成樹脂シート材を介在させ、この接
    合用合成樹脂シート材を溶着することによって外板と内
    板と前記ハニカムコアとを一体化したことを特徴とする
    請求項2記載の断熱パネルの形成方法。
  4. 【請求項4】 前記請求項1記載の断熱パネルを用いて
    箱型の収納庫を形成するとともに、前記断熱パネルの隣
    接端部に、該断熱パネルと同じ合成樹脂からなる接合用
    連結材を溶着によって固定し、該接合用連結材を相互に
    溶着することによって各断熱パネルを箱型に連結したこ
    とを特徴とする収納庫。
  5. 【請求項5】 隣接する断熱パネルの端部に固定される
    前記接合用連結材の一方に嵌合用の凹部を形成するとと
    もに、他方の接合用連結材に嵌合用の凸部を形成し、こ
    れら凹部と凸部を嵌合させて各断熱パネルを連結すると
    ともに、凹部と凸部の間に前記壁面と同じ合成樹脂で構
    成され、かつ、それより融点の低い接合用合成樹脂シー
    ト材を介在させ、この接合用合成樹脂シート材を溶着し
    て前記凹部と凸部とを一体的に接合したことを特徴とす
    る請求項4記載の収納庫。
  6. 【請求項6】 前記接合用合成樹脂シート材内に複数の
    加熱手段を埋設し、この加熱手段の通電により該加熱手
    段を加熱させて前記接合用合成樹脂シート材を溶着して
    前記断熱パネルを連結するとともに、この断熱パネルを
    連結後、前記加熱手段に通電することによって断熱パネ
    ルの分解を可能としたことを特徴とする請求項5記載の
    収納庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014051053A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Gifu Plast Ind Co Ltd 中空構造板の接合構造

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