JP2002300587A - 動画像画像圧縮装置と方法 - Google Patents

動画像画像圧縮装置と方法

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JP2002300587A
JP2002300587A JP2001100544A JP2001100544A JP2002300587A JP 2002300587 A JP2002300587 A JP 2002300587A JP 2001100544 A JP2001100544 A JP 2001100544A JP 2001100544 A JP2001100544 A JP 2001100544A JP 2002300587 A JP2002300587 A JP 2002300587A
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Kazuhiro Nakamura
和弘 中村
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子透かし情報を画像信号に挿入したことによ
る圧縮符号化信号の品質が劣化するのを抑制する。 【解決手段】 画像圧縮符号化装置において、符号量制
御部27は、電子透かし情報が動画像信号に多重されて
いるか否かに応じて符号量を制御するパラメータを変更
するようにした。またインバース・テレシネ変換部12
は、連続する入力動画像信号の前後フィールドの画素の
一致不一致の判定基準を変化させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、動画像信号に対
して電子透かし情報を挿入して圧縮符号化する動画像圧
縮装置に関するものである。特にこの発明は、フィルム
素材をビデオ信号に変換した動画像信号を、圧縮符号化
する場合に有効な発明である。
【0002】
【従来の技術】現在、動画像信号を処理する種類とし
て、以下の(A)、(B)、(C)に述べるような種類が
ある。
【0003】(A)動画像信号を圧縮する方式として、
国際規格化したMPEG(Moving Picture Coding Expe
rt Group )−1やMPEG‐2方式がある。これらは所謂M
PEG方式と称される。MPEG方式では、画像信号のフィー
ルド内の情報だけを用いて圧縮符号化を行なうIピクチ
ャー(Intra-coded picture)、過去の画像信号のフィ
ールドの情報を参照して圧縮符号化を行なうPピクチャ
ー(Predictive-coded picture)、並びに、過去及び未
来の画像信号のフィールドの情報を用いて圧縮符号化を
行なうBピクチャー(Bidirectionally predictive-code
d picture)の3つのタイプの符号化ピクチャーがあ
る。
【0004】(B)著作権保護の立場から、コピー防止
やコピーの世代管理を行なうために、動画像信号に対し
て、特別な信号(ここでは電子透かし情報と称する)を
挿入する処理がある。
【0005】(C)さらに、映画の画像(1秒間に24
コマ)をテレビジョン信号(1秒間に60フィールド)
に変換するために、所謂2−3プルダウン処理を行なう
形態がある。また逆にこのようなテレビジョン信号を圧
縮符号化するために24コマの画像信号に戻す、所謂イ
ンバース・テレシンネ変換処理がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、動画像信号
を圧縮符号化する場合、上記の(A),(B),(C)の各
処理を総合的に考慮した方式は従来は存在しない。本発
明者は、上記の(A),(B),(C)の各処理の手順を無
作為に決めてしまうと、圧縮符号化した信号の品質が悪
化してしまうことに気が付いた。
【0007】特に電子透かし情報を挿入すると、インバ
ース・テレシネ動作が不安定になる、ピクチャータイプ
に適合した発生符号量制御が不安定となり画質劣化が生
じる、可変ビットレート符号化では発生符号量が画像信
号の特徴とは無関係に制御されなどの問題点がある。
【0008】そこでこの発明は、上記の問題を解決すべ
くなされたもので、インーバース・テレシネ動作を安定
化し、またピクチャータイプに適合した発生符号量制御
を安定化し、適切な圧縮符号化を実現することができる
画像圧縮装置提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、電子透かし情報が重ね合わされた動
画像信号と、電子透かし情報が挿入されているかどうか
を示す付加情報を出力する電子透かし情報重畳装置と、
前記電子透かし情報が重ね合わされた動画像信号が入力
され、この動画像信号を圧縮符号化する動画像圧縮符号
化手段と、前記付加情報が入力され、前記付加情報が電
子透かし情報が挿入されていることを示す場合には、対
応する動画像信号を圧縮符号化する場合に、前記動画像
圧縮符号化する符号量を決めるためのパラメータを変更
する符号量制御手段とを備える。
【0010】またこの発明は、前記電子透かし情報が重
ね合わされた動画像信号と、前記付加情報が入力され、
前記動画像信号のフィールド間の画素一致数が判定基準
値を超えたか否かで、繰り返しフィールドの有無を判定
することで、繰り返しフィールドを削除した画像信号を
出力し、かつ、前記付加情報が電子透かし情報が挿入さ
れていることを示す場合には、前記判定基準を低く設定
するインバース・テレシネ変換手段とを備える。
【0011】
【発明の実施形態】以下、この発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0012】図1はこの発明の一実施の形態を示すブロ
ック図である。入力端5には、画像信号が入力される。
この画像信号は、映画の画像(1秒間に24コマ)をテ
レビジョン信号(1秒間に60フィールド)に変換した
信号である。この画像信号は、電子透かし情報重畳装置
6に入力される。電子透かし情報が重畳された画像信号
は、端子11に出力される。さらに電子透かし情報重畳
装置6からは、電子透かし情報を重畳したか否かを示す
付加情報も得られ、この付加情報は、端子7に出力され
る。
【0013】電子透かし情報重畳装置6は、例えば画像
情報の一部に特定の意味を有する透かし情報を多重する
ものである。電子透かし情報の挿入方法は、種々の方法
があり、ここでは特に限定されるものではない。電子透
かし情報の挿入方法としては、例えばフィールドの全体
に意味を持つ符号を散乱させる方法、或はフィールドの
特定の位置に符号を挿入する方法などがある。いずれに
しても、画像の品位を落さない程度に符号が挿入され
る。この電子透かし情報の利用の方法も各種の方法があ
る。例えば、電子透かし情報を抽出して、コピー制御情
報とする方法、或は電子透かし情報の有無により、不正
コピーされたものであるか否かを判別する方法などであ
る。
【0014】端子11の画像信号は、インバース・テレ
シネ変換部12に入力される。インバース・テレシネ変
換部12は、フィールド周波数1/60secを元の24コ
マの画像信号に変換する部分である。これは、圧縮符号
化する際に効率的な圧縮と、適切な圧縮を行なうためで
ある。
【0015】ここでインバース・テレシネ変換部12に
おける動作を図2を参照して説明する。まず、図2のa
は、映画の画像(フィルムの画像信号)を意味する。映
画の画像は、1秒間に24コマであり、1/60秒の画
像信号に変換するには、1つのフィルム画像信号を2回
繰り返し使用する期間がある。
【0016】図2のbは、フィルム画像がフィールド周
波数1/60秒の画像信号に変換された様子を示してい
る。図2のbは、上段がトップフィールド、下段がボト
ムフィールドを表している。フィルム画像信号0は、ト
ップフィールドで2回連続使用され、ボトムフィールド
で1回使用された様子を示している。またフィルム画像
信号1は、トップフィールドで1回使用され、ボトムフ
ィールドで1回使用されている。フィルム画像信号2
は、トップフィールドで1回使用され、ボトムフィール
ドで2回連続使用されている。フィルム画像信号3は、
トップフィールドで1回使用され、ボトムフィールドで
1回使用されている。フィルム画像信号4は、トップフ
ィールドで2回連続使用され、ボトムフィールドで1回
使用されている。
【0017】図2のcは、図2のbに示す画像信号が、
インバース・テレシネ変換された様子を示している。第
1フィールドには、トップフィールドから選択された画
像信号(フィールド信号)が配列され、第2フィールド
には、ボトムフィールドから選択された画像信号(フィ
ールド信号)が配列されている。
【0018】インバース・テレシネ変換部12は、繰り
返し同じフィールド信号が入力したか、繰り返しの無い
フィールド信号が入力したかを判別し、図2のcに示す
ような配列のフィールド信号を得る。
【0019】インバース・テレシネ変換部12の出力
は、画像の動きを検出する動き検出部14と画像並び替
え部15に入力される。画像並び替え部15は、次のよ
うな画像処理を行うために必要とされる。即ち、符号化
圧縮処理においては、画像画像信号のフィールド内の情
報だけを用いて圧縮符号化を行なうIピクチャー(Intra
-coded picture)、過去の画像信号のフィールドの情報
を参照して圧縮符号化を行なうPピクチャー(Predictiv
e-coded picture)、並びに、過去及び未来の画像信号
のフィールドの情報を用いて圧縮符号化を行なうBピク
チャー(Bidirectionally predictive-coded picture)
の3つのタイプの符号化ピクチャーがある。このため
に、入力画像信号の画像順を変更する必要があるからで
ある。
【0020】Iピクチャーの符号化は、画像並び替え部
15からの画像信号を減算器16を介してそのままDCT
(離散コサイン)変換部17に供給する。ここでは画像
信号を空間周波数成分に変換する。このDCT変換部17
の出力は、量子化器18に入力される。Iピクチャーの
符号化時には、減算器16の他方端には、ゼロの信号が
供給されている。量子化器18は、空間周波数成分を量
子化することにより、符号量を削減している。
【0021】量子化器18で量子化された信号は、文法
発生部23及び逆量子化器23に入力される。逆量子化
器18は、量子化器18の量子化出力を逆量子化するも
ので、その出力はさらに逆DCT変換部20に入力され
る。逆DCT変換器20からは、DCT変換器17に入力する
前の状態の信号が得られる。
【0022】Iピクチャーの符号化時には、逆DCT変換部
20の出力は、元の画像信号に戻るので、加算器21を
介して動き補償画像メモリ 22に参照画像信号として
格納される。
【0023】次に、Bピクチャー或はPピクチャーの符号
化について説明する。
【0024】動き検出部14では、画像の動き部分を検
出し動きベクトル情報を生成する。この動きベクトル情
報は、動き補償画像メモリ22に供給される。動き補償
画像メモリ22には、タイプ決定部24からのタイプ情
報も入力されている。したがって、動き補償画像メモリ
22では、Iピクチャー、Bピクチャー、Pピクチャー処
理のタイプに応じて、動きベクトル情報を使用し、動き
補償した参照画像信号を生成している。この動き補償し
た参照画像信号は、減算器16に入力される。
【0025】これにより、減算器16では、画像並び替
え部15からの画像信号と、動き補償画像メモリ22か
らの参照画像信号との減算処理が行なわれる。減算器1
6からは、差分信号(予測誤差信号)が得られる。以
後、この予測誤差信号について、DCT処理及び量子化処
理が行われる。
【0026】Pピクチャー、Bピクチャーの符号化につい
ては、この予測誤差信号のみについて圧縮符号化が行な
われる。よって、文法発生部23において生成される符
号量は、Iピクチャー処理時に比べて著しく軽減され
る。文法発生部23は、符号化された情報に対して、タ
イプ情報や動きベクトル情報を含む付加情報を付加する
部分である。
【0027】上記したように画像信号の符号化タイプに
より量子化器18の出力部に生じる符号量は大きく変動
する。このために、文法発生部23の後段には、符号化
データバッファメモリ25が設けられている。この符号
化データバッファメモリ25は、発生符号量を平滑化す
る部分である。これにより、出力端26には、固定レー
トのデータが出力される。ここでは記述していなが、こ
の圧縮符号化信号を復号伸長化するMPEGデコーダの入力
段にも同様な符号化データバッファメモリが設けられて
いる。このデータバッファメモリは、復号伸長化処理で
発生する消費データ量の変動を吸収している。
【0028】さらに動き検出部14で画像動きが検出さ
れないときは、Pピクチャー処理、Bピクチャー処理にお
いても発生する符号量が多くなる。このために符号化デ
ータバッファメモリ25だけでは、発生符号量の変動を
十分平滑化できない場合がある。このために文法発生部
23の出力は、符号量制御部27にも入力されている。
この符号量制御部27では、文法発生部23から出力さ
れる情報の符号量を監視し、その結果に応じて量子化器
18の量子化の度合いを調整している。これにより、符
号化データバッファメモリ25がオーバーフローしない
ように発生符号量の調整が行なわれる。量子化の度合い
の調整は、量子化テーブルの切替えで行なわれる。
【0029】ここで、この発明のシステムの特徴的な構
成として、量子化透かし情報重畳装置6から、電子透か
し情報を挿入したかどうかを示す付加情報が、符号量制
御部27に入力されている。また、この付加情報は、イ
ンバース・テレシネ変換部12にも与えられている。こ
の構成は、本発明の特徴的な部分であり、以下、この構
成に伴う動作を説明する。
【0030】インバース・テレシネ変換部12は、連続
して2回繰り返し同じ内容のフィールドが到来したかど
うかを検出し、2回繰り返して同じ内容のフィールドが
到来した場合は、何れか一方を選択して採用する。この
検出処理においては、連続して到来する奇数フィールド
或は連続して到来する偶数フィールドに対して、画素毎
の一致を判定し、この一致画素数がある規定値以上にな
れば繰り返しフィールドであると判定している。
【0031】例えば、前記一致画素数が、全入力画素数
の95%以上であれば、この入力バース・テレシネ変換
部12は、繰り返しフィールドであると判定し、一方の
フィールドを除去する。この95%は、経験的に求めら
れた値であり、入力画像の品質により最適値は変動す
る。しかし、著作権保護対策を必要とする業務用品質の
画像信号が入力された場合には、95%は、殆どの繰り
返しフィールドを検出できる数値である。
【0032】しかし、付加情報が、電子透かし情報が重
畳されているという指示を行なった場合、このインバー
ス・テレシネ変換部12は、上記の判定基準値(95
%)を、例えば90%に変更して、繰り返しフィールド
を判定する。
【0033】もともと電子透かし情報は、繰り返しフィ
ールドとは関係なく画像信号に重畳されるので、従来と
同様に全ての繰り返しフィールドを検出するのは困難で
あるが、電子透かし情報が重畳された場合には、一致係
数値(判定基準)を重畳されていない場合に比べて緩和
することにより、繰り返しフィールドの検出確立が高く
なる。これにより、次段で画像信号を符号化圧縮する場
合に、圧縮効率を悪化させることなく、また品質を劣化
させることも無くなる。
【0034】上記の判定基準値は、画像信号に対する電
子透かし情報の強さ(情報量)に応じて調整されてもよ
い。例えば電子透かし情報が微弱な(情報量が少ない)
場合には、93%に設定し、電子透かし情報が強力な
(情報量が多い)場合には、例えば87%に設定するよ
うにしてもよい。
【0035】このように電子透かし情報の強さに応じて
判定基準値を変更することにより、安定して繰り返しフ
ィールドが到来していることを検出することができる。
尚、判定基準値をいたずらに小さくすると、繰り返しフ
ィールドの誤検出が発生し、この結果、逆に圧縮効率の
低下を招いたり、静止画状態から動画状態に変化したと
きに動きが不自然となるので、上記の電子透かし情報の
有無に応じて変化させる判定基準値は、ある程度の検出
漏れを許容する値が好ましい。
【0036】電子透かし情報の有無を示す付加情報は、
符号量制御部27にも与えられている。以下、この部分
の動作について説明する。ここでは、電子透かし情報が
無い場合には、Iピクチャー、Pピクチャー、Bピクチャ
ーに対する目標発生符号量を例えば20:10:5に設
定する。この数値も経験的に求められたものであり、厳
密な最適値は、画像信号ごとに異なる。この最適値を求
めるためには、膨大な計算量と、長時間の調査が必要と
なるために、ここでは著作権対策を必要とする品質の画
像信号に対しての平均的数値が設定されている。
【0037】またIピクチャーの目標符号量の設定値が
最も高いのは、Iピクチャーが当該画像(フィールド)
内の情報のみで圧縮符号化されているために、発生する
符号量が多いからである。Pピクチャーの目標符号量の
設定では、過去の画像情報も使用しているので、Iピク
チャーのそれよりも低い符号量を設定している。またB
ピクチャーでは、過去および未来の画像情報も使って圧
縮符号化されるので、最も低い符号量を設定している。
【0038】電子透かし情報を重畳した画像信号につい
て考察する。電子透かし情報は、重畳していることが画
面上目立たないように、また第3者により、電子透かし
情報が変更されないように暗号化などの工夫を施され
る。このような信号の周波数成分を分析すると直流分か
ら比較的高し周波数まで一様に分布するランダム雑音に
似た特性をもっている。このようなランダム雑音におい
ては、時系列的な相関が無いため、過去及び未来の画像
情報を使って高効率圧縮符号化を実現している従来の画
像圧縮符号化装置に対しては、何らかの変更が必要とな
る。即ち、ランダム雑音を含む画像情報を圧縮符号化す
る場合、従来の装置では、Pピクチャー及びBピクチャー
を得る場合、動き補償による高効率化のメリットが薄く
なる傾向が出てくる。
【0039】そこで、この発明のシステムでは、電子透
かし情報の有無を示す付加情報を参照して、電子透かし
情報が含まれる画像信号が圧縮符号化される場合には、
先ほどの目標発生符号量比を変更し、例えば20:1
0:5を18:12:7に変更する。もともと電子透か
し情報を重畳した状態で元の画像信号と同品質の圧縮画
像信号を得るのは困難であるが、このように目標発生符
号量比を変更することにより、ランダム雑音に似た成分
をもつ電子透かし情報による悪影響を軽減することがで
きる。
【0040】次に、これらの圧縮符号化信号をDVD(デ
ジタルバーサタイルディスク)等の蓄積メディアに記録
することについて、考えて見る。このような蓄積メディ
アに動画像信号を記録する場合、記録する全動画像信号
を、ある決まった容量に収める必要がある。このような
制約のもとで、画像品質を高く維持する方法として可変
ビットレート符号化が採用されている。この可変ビット
レート符号化は、動画像信号を圧縮する前に、何らかの
方法で画像信号の性質を調査するための前圧縮を行なう
のが一般的である。例えば、符号化データバッファメモ
リのオーバーフローを防止するために、量子化の度合い
を調整しているが、前圧縮ステップでは、この調整を停
止した状態で前圧縮符号化を行なう。そして、そのとき
に発生する符合量を計数することにより、画像信号の性
質を調査できる。この時発生した符号量により、符号量
を多く必要とする部分と、どうではない部分とを分離す
ることができる。
【0041】この分離情報により、DVDに記録する全体
の符号量を一定とした制約の元で、特定部分に多くの符
号量を割り当て可変ビットレート符号化を実現すること
ができる。
【0042】さて、電子透かし情報を重畳した状態で、
この前圧縮を施した場合、重畳部分での符号量は、重畳
する前に比べて多くなる。これは、前述したある程度の
繰り返しフィールドの検出漏れや動き補償の効果が低下
することに起因している。
【0043】このような状態では、符号量の配分を行な
うと電子透かし情報を重畳した部分に多くの符号量を割
り当てることになり、電子透かし情報を重畳していない
部分は符号量が少なくなる傾向が現れる。この符号量配
分自体は、電子透かし情報を重畳した部分の画像情報の
圧縮効率が低下するので、統計的手法による符号量配分
をおこなう従来の圧縮符号化装置では自然な振る舞いで
ある。しかし、電子透かし情報の主画像に対する信号成
分の大きさ(情報量の多さ)、また電子透かし情報その
ものがもつ特性、例えば広帯域の周波数成分の分布、に
より必ずしも圧縮符号化画像の品質が最適に調整される
とは限らない。
【0044】例えば、人間の視覚特性は低い周波数領域
に対して感度が高い性質を持つために、広帯域の周波数
成分をもつ電子透かし情報を重畳した部分に対して多く
の符号量を割り当てるよりも、その部分の画像品質はあ
る程度犠牲にしても電子透かし情報を重畳していない部
分により多くの符号量を割り当てるほうが全体の画像品
質はよくなる傾向にある。電子透かし情報を重畳した部
分に対して多くの符号量を割り当てると、逆に、大きな
成分の電子透かし情報を重畳した部分の画質が他の部分
に対して目立って画質が悪化することがある。
【0045】しかし、この発明では、電子透かし情報を
重畳した部分を示す付加情報に応じて、符号量の割り当
てを変更できるように実現されており、電子透かし情報
を画像信号に重畳することにより、画質が悪化するのを
防止できるようになった。
【0046】上記したように、この発明は繰り返しフィ
ールド検出部では、電子透かし情報が挿入されているか
否かを示す付加情報を参照して、画素一致を判定する閾
値を変化させ、電子透かし情報が挿入されている画像信
号に対しても安定して繰り返しフィールドを検出するも
のである。
【0047】またこの発明は、発生符号量制御部におい
て、電子透かし情報の挿入の有無を示す付加情報を参照
して、ピクチャータイプによる目標発生符号の相対比を
変換させるものである。
【0048】さらにまたこの発明は、可変レート符号化
においては、電子透かし情報の挿入の有無を示す付加情
報を参照して、符号量を制御可能とするものである。
【0049】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明では、電子
透かし情報を画像信号に挿入したことによる圧縮符号化
信号の品質が劣化するのを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示すブロック図。
【図2】インバース・テレシネ変換部の動作を説明する
ために示した動作説明図。
【符号の説明】
6…電子透かし情報重畳装置、12…インバース・テレ
シネ変換部、14…動き検出部、15…画像並び替え
部、16…減算器、17…DCT変換部、18…量子化
器、19…逆量子化器、20…逆DCT変換部、21…加
算器、22…動き補償画像メモリ、23…文法発生部、
24…タイプ決定部、25…符号化データバッファメモ
リ、27…符号量制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK43 LA06 LB07 LB13 MA05 MA23 MC11 NN01 PP05 PP06 PP07 PP11 RC16 RC35 TA46 TC15 TD11 UA02 UA32 UA33 UA38

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子透かし情報が重ね合わされた動画像
    信号と、電子透かし情報が挿入されているかどうかを示
    す付加情報を出力する電子透かし情報重畳装置と、 前記電子透かし情報が重ね合わされた動画像信号が入力
    され、この動画像信号を圧縮符号化する動画像圧縮符号
    化手段と、 前記付加情報が入力され、前記付加情報が電子透かし情
    報が挿入されていることを示す場合には、対応する動画
    像信号を圧縮符号化する場合に、前記動画像圧縮符号化
    する符号量を決めるためのパラメータを変更する符号量
    制御手段とを具備した有したことを特徴とする動画像圧
    縮装置。
  2. 【請求項2】 電子透かし情報が重ね合わされた動画像
    信号と、電子透かし情報が挿入されているかどうかを示
    す付加情報を出力する電子透かし情報重畳装置と、 前記電子透かし情報が重ね合わされた動画像信号と、前
    記付加情報が入力され、前記動画像信号のフィールド間
    の画素一致数が判定基準値を超えたか否かで、繰り返し
    フィールドの有無を判定することで、繰り返しフィール
    ドを削除した画像信号を出力し、かつ、前記付加情報が
    電子透かし情報が挿入されていることを示す場合には、
    前記判定基準を低く設定するインバース・テレシネ変換
    手段とを備えることを特徴とする動画像圧縮装置。
  3. 【請求項3】 電子透かし情報が重ね合わされた動画像
    信号と、電子透かし情報が挿入されているかどうかを示
    す付加情報を出力する電子透かし情報重畳装置と、 前記電子透かし情報が重ね合わされた動画像信号と、前
    記付加情報が入力され、前記動画像信号のフィールド間
    の画素一致数が判定基準値を超えたか否かで、繰り返し
    フィールドの有無を判定することで、繰り返しフィール
    ドを削除した画像信号を出力し、かつ、前記付加情報が
    電子透かし情報が挿入されていることを示す場合には、
    前記判定基準を低く設定するインバース・テレシネ変換
    手段と前記インバース・テレシネ変換手段からの動画像
    信号が入力され、この動画像信号を圧縮符号化する動画
    像圧縮符号化手段と、 前記付加情報が入力され、前記付加情報が電子透かし情
    報が挿入されていることを示す場合には、前記動画像圧
    縮符号化手段が対応する動画像信号を圧縮符号化する場
    合に、前記動画像圧縮符号化する符号量を決めるための
    パラメータを変更する符号量制御手段とを具備した有し
    たことを特徴とする動画像圧縮装置。
  4. 【請求項4】 前記符号量制御手段は、前記動画像圧縮
    符号化手段に含まれる量子化部の量子化の度合いを切り
    替えることを特徴とする請求項1または3の何れかに記
    載の動画像圧縮装置。
  5. 【請求項5】 前記符号量制御手段は、前記動画像圧縮
    符号化手段に含まれる量子化部の量子化の度合いを切り
    替えるもので、量子化の度合いは、イントラピクチャー
    と、ノンイントラピクチャーの目標符号量比であること
    を特徴とする請求項1または3の何れかに記載の動画像
    圧縮装置。
  6. 【請求項6】 インバース・テレシネ変換手段は、3−
    2プルダウンされた動画信号を処理し、プルダウン前の
    動画像信号に戻すことを特徴とする請求項2又は3の何
    れかに記載の動画像圧縮装置。
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