JP2002298161A - 3次元的模擬外界・飛行ルート重畳表示システム - Google Patents

3次元的模擬外界・飛行ルート重畳表示システム

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JP2002298161A
JP2002298161A JP2001097690A JP2001097690A JP2002298161A JP 2002298161 A JP2002298161 A JP 2002298161A JP 2001097690 A JP2001097690 A JP 2001097690A JP 2001097690 A JP2001097690 A JP 2001097690A JP 2002298161 A JP2002298161 A JP 2002298161A
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dimensional
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altitude
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JP2001097690A
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Shinichiro Taura
伸一郎 田浦
Naoiku Nakaya
尚郁 仲谷
Toshio Arai
寿夫 荒井
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビジュアルに外部状況を表示して、パイロッ
ト等が容易に外部状況を把握できるようにする。 【解決手段】 位置判定部14aでは、航空機の緯度経
度及び高度を識別判定して緯度経度を示す位置データを
得るとともに、航空機の高度を識別判定して高度を示す
高度データを得て、位置データ及び高度データを航空機
の3次元的位置を示す3次元位置データとして出力す
る。3D情報合成部14bでは、3次元的位置データを
地形データと合成して合成データをとする。3D画像生
成部14cでは、合成データに基づいて航空機の位置を
航空機が飛行する地形とともに3次元合成画像とし、こ
の3次元合成画像を3次元的模擬外界・飛行ルートとし
て表示装置に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機が飛行する
際の飛行ルートを三次元的に表示するための3次元的模
擬外界・飛行ルート重畳表示システムに関し、特に、コ
ックピットにおいて外部状況を的確に把握することので
きるシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、航空機、特に、旅客機において
は、自動操縦機能又は自動操縦装置{オートパイロット
(Auto Pilot(A/P))及び飛行管理シス
テム(Flight Management Syst
em(FMS))}によって運行されていることが多
く、このため、飛行中においては、自動操縦装置へのコ
マンド入力が頻繁に発生する。
【0003】また、旅客機のコックピットには、種々の
計器、スイッチ、及び表示パネル等が備えられており、
パイロットはこれら表示パネル等を参照しつつ航空機の
運行(自動操縦装置へのコマンドの入力)を行ってい
る。
【0004】例えば、表示パネルには、プライマリーフ
ライトディスプレイ(Primary Flight
Display:PFD)及びナビゲーションディスプ
レイ(Navigation Display:ND)
があり、これらPFD及びNDによって、パイロット等
は航空機の姿勢、高度、速度、ピッチ角、方位、上昇又
は下降率、及び飛行ルート等を把握しており、PFD及
びNDの表示情報及び飛行管制部(Air Traff
ic Control:ATC)からの指示等に基づい
て自動操縦装置へのコマンドを入力している。
【0005】一方、飛行準備から着陸までの経過を観察
すると、特に、飛行場へのアプローチ態勢から着陸態勢
までの間において、ATCとの交信及び自動操縦装置へ
のコマンドの設定が頻繁に発生し、この際、ATCとの
交信及び自動操縦装置へのコマンドの設定を確認する必
要がある。
【0006】このため、パイロット等にとって、通常の
状態(ノーマル時)であっても、処理すべき情報量は膨
大なものとなり、いわんや、外部環境(外部状況)及び
/又は機体システム状況が変化すると、さらに情報量が
多くなって、パイロットにとって現状を的確に把握する
ことが難しくなることもある。加えて、自動操縦モード
がパイロットの意図しない方向へ遷移する等想定外の事
態が発生すると(アブノーマル時)、航空機が危険な状
態に陥ってしまうこともある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような状況下で、
巡航速度で飛行中においては、自動操縦装置に対するコ
マンド入力は一般に少ないが、前述のようにアプローチ
態勢から着陸態勢までの間においては、自動操縦装置へ
のコマンド設定が不可避的に増加する。
【0008】この際、パイロットはコックピットからの
視認(視界)を考慮しつつ、前述のように、PFD及び
NDの表示情報及びATCからの指示に応じて自動操縦
装置へのコマンド設定を行うことになるが、パイロット
が確認把握すべき情報量が多いと、時としてパイロット
が混乱することもある。そして、自動操縦装置のモード
とパッロットの意図が異なる事態が発生することもあ
る。
【0009】例えば、自動操縦装置による所謂コントロ
ールフライトインツーテレイン(Controlled
Flight into Terrain)が発生し
てしまうこともあり、このことを防止するためには、パ
イロット等の外部視認性を良好にする必要がある。つま
り、計器飛行中(自動操縦装置による飛行)におけるパ
イロット等の外部視認性を良好にして、パイロットが外
部環境がどのような状況にあるかを的確に把握できるよ
うにする必要がある。
【0010】ところが、従来のPFD及びNDに表示さ
れる情報は、航空機の姿勢、高度、速度、ピッチ角、方
位、上昇又は下降率、及び飛行ルート等であり、外部環
境の状況を的確に把握することが難しいという問題点が
ある。つまり、従来のPFD及びNDでは航空機のおか
れた外部状況を的確に把握することが難しく、コックピ
ットから視認できる範囲でのみしか外部状況を把握する
ことができない。そして、悪天候等の状況下では、コッ
クピットから外部を視認することも難しい。
【0011】このように、従来のPFD及びNDでは、
ビジュアルに外部状況を確認把握することができず、そ
の結果、素早く適切な対応ができないという問題点があ
る。
【0012】本発明の目的は、ビジュアルに外部状況を
把握することのできる三次元的模擬外界・飛行ルート重
畳表示システムを提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、パイロット等が容易
に外部状況を把握することのできる三次元的模擬外界・
飛行ルート重畳表示システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、模擬外
界、及び航空機の飛行ルートを3次元的に表示するため
のシステムであって、前記航空機の3次元的位置を地形
データと合成して合成データを得る第1の手段と、該合
成データに基づいて前記航空機の位置を該航空機が飛行
する地形とともに3次元合成画像とし該3次元合成画像
を前記3次元的模擬外界・飛行ルートとして表示装置に
表示する第2の手段とを有することを特徴とする3次元
的模擬外界・飛行ルート重畳表示システムが得られる。
【0015】さらに、この3次元的模擬外界・飛行ルー
ト重畳表示システムには、前記航空機の緯度経度及び高
度を識別判定して前記緯度経度を示す位置データを得る
とともに前記航空機の高度を識別判定して前記高度を示
す高度データを得て前記位置データ及び前記高度データ
を、前記3次元的位置を示す3次元位置データとして出
力する第3の手段と備えられ、前記航空機には前記地形
データが格納された地形データベースを備えている。そ
して、前記第1の手段は、前記地形データベースからの
前記地形データを得る。
【0016】例えば、前記3次元合成画像には前記航空
機の状態を示す情報が重畳的に表示され、さらに、前記
3次元合成画像には、前記航空機の高度と前記地形との
距離関係に基づいて前記距離関係が予め定められた基準
以下の距離となる箇所が色分け表示される。
【0017】なお、前記3次元合成画像は予め規定され
たコマンドが入力された際表示されるようにしてもよ
い。
【0018】加えて、前記3次元合成画像は前記航空機
が飛行場に対して予め定められた位置及び高度となった
際表示されるようにしてもよく、例えば、前記航空機が
前記飛行場にアプローチする際前記3次元合成画像は表
示され、該3次元合成画像に、前記飛行場の滑走路を基
準線として予め定められた間隔のメッシュを前記地形上
に描画するようにしてもよい。さらに、前記航空機が前
記飛行場に着陸態勢をとった際には、前記3次元合成画
像に、前記滑走路の幅を有する仮想進入路を前記滑走路
の延長線上に表示するようにしてもよい。
【0019】なお、前記表示装置に、前記航空機の軌跡
及び予定飛行ルートを表示する別画面を設けるようにし
てもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明について実施の形態に
基づいて説明する。なお、以下の説明における数値等
は、特に特定的な記載がない場合は本発明をそれのみに
限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0021】まず、図1を参照して、航空機のコックピ
ットには、種々の計器類、表示パネル類、及びスイッチ
類等が配設されており、代表的なものを上げると、PF
D(PrimaryFlight Display)、
ND(NavigationDisplay)、EIC
AS(Engine Indication and
Crew Alerting System)、MFD
(Multi Function Display)、
MMD(Multi−Mode Display)、M
CP(Mode Control Panel)、及び
SDが備えられており、パイロット等は計器類、表示パ
ネル類、及びスイッチ類を用いて航空機を運行管理して
いる。
【0022】前述のように、航空機には、自動操縦装置
(A/P及びFMS)が搭載されており、自動操縦装置
によって自動操縦を行うことが多い。自動操縦による飛
行では、パイロット等はPFD及びND等を視認して航
空機の姿勢、高度、速度、ピッチ角、方位、上昇又は下
降率、及び飛行ルート等を把握し、PFD及びNDの表
示情報及びATCからの指示等に基づいて自動操縦装置
へのコマンドの入力を行っている。
【0023】しかしながら、現状のPFD及びNDで
は、航空機の外部状況を視覚的に把握することができ
ず、パイロット等はPFD及びNDから得られた情報に
基づいて航空機の状態を認識するしかなく、特に、飛行
場へのアプローチ及び着陸時においては、自動操縦装置
による操縦モードとパイロット等の意図が異なる場合、
外部状況をコックピットで確認できないと、重大に事故
に繋がる恐れがある。
【0024】図2を参照して、図示の三次元的模擬外界
・飛行ルート重畳表示システムは、旅客機等の航空機に
搭載され、航空機の置かれた外部状況を飛行ルートとと
もにビジュアルに表示する。以下の説明においては、三
次元的模擬外界・飛行ルート重畳表示システムを視覚的
外部状況表示システム(Visual Meteoro
logical Condition Display
Syatem:VMC表示システム)と呼ぶ。
【0025】航空機には、機体の挙動に関わるデータ
(以下機体挙動データと呼ぶ)を管理するコンピュータ
(Air Data Computer:ADC)11
が備えられており、ADC11は、機体挙動データとし
て、昇降率(VerticalSpeed:V/S)、
指示大気速度(IAS:Indicated AirS
peed)、機体の高度(ALT:Altitud
e)、及びピッチ角(Pitch)等に関するデータを
出力する。
【0026】さらに、航空機には、例えば、GPS装置
(単にGPSという)12が備えられており、GPS1
2によって衛星からの電波を受信して、航空機の現在位
置、つまり、緯度・経度(位置)及び高度を求めて、G
PSデータ(高度・位置データ)を出力する。
【0027】加えて、航空機には、地上に設けられた無
線航法設備(例えば、距離測定設備(Distance
Measuring Equipment:DME及
び超短波全方向式無線標識(VHF Omni−dir
ectional Radio range beac
on(VOR))からの測距電波(無線標識電波)を受
けて、航空機の位置を計測するVOR/DME装置(以
下単にVOR/DMEと呼ぶ)13が設けられている。
【0028】図示の例では、ADC11、GPS12、
VOR/DME13は処理装置14に接続されており、
ここでは、ADC11は機体挙動データとして機体の高
度(ALT)に関するデータをALTデータとして処理
装置14に与える。また、GPS12は前述のGPSデ
ータを処理装置14に与え、VOR/DME13は位置
データを示すVOR/DME位置データを処理装置14
に与える。
【0029】図示のように、処理装置14は、位置判定
部14a、3次元(3D)情報合成部14b、及び3次
元(3D)画像生成部14cを備えており、位置判定部
14aでは、ALTデータ、GPSデータ、及びVOR
/DMEデータに基づいて航空機の実際の位置(3次元
的位置)を判定する。例えば、位置判定部14aは、A
LTデータが示す高度とGPSデータが示す高度とを比
較して、ALTデータが示す高度をGPSデータが示す
高度で修正して、実際の高度を求める。
【0030】さらに、位置判定部14aは、VOR/D
ME位置データが示す位置(緯度・経度)とGPSデー
タが示す位置(緯度・経度)とを比較して、VOR/D
ME位置データが示す位置(緯度・経度)をGPSデー
タが示す位置(緯度・経度)で修正して、実際の位置
(緯度・経度)を求める。そして、位置判定部14aで
は実際の高度及び位置を3次元的位置データ(つまり、
緯度・経度及び高度:3D位置データ)として3D情報
合成部14bに与える。
【0031】航空機には、地上接近警報装置及び地形デ
ータベースを有するEGPWS(Enhanced G
round Proximity Warning S
ystem)15が搭載されており、地形データベース
には、例えば、全世界の地形データが格納されている。
3D情報合成部14bには、EGPWS15から地形デ
ータ(地形情報)が与えられており、地形データと前述
の3D位置データとを合成する。つまり、3D情報合成
部14bは、3D位置データの位置データ(緯度・経
度)に基づいて航空機(機体)の位置(緯度・経度)を
地形データ中にプロットする(緯度経度位置を地形デー
タ中に特定する)。
【0032】次に、3D情報合成部14bは、3D位置
データの高度データに基づいて、前述の緯度経度位置に
高度位置を加えて、地形データ上空(上方)の航空機位
置を得る。言い換えると、地形データに航空機の3D位
置を加えて、航空機位置が規定された地形データ(以下
航空機位置統合地形データと呼ぶ)を得る。そして、こ
の航空機位置統合地形データを3D画像生成部14cに
与える。
【0033】3D画像生成部14cでは、航空機位置統
合地形データに基づいて、後述する3D画像を生成し
て、表示装置16に表示する。なお、図示のVMC表示
システムでは、表示装置16として、前述のPFD及び
NDを用いており、NDは、二つの部分(表示部)に分
かれている。そして、表示装置16は、例えば、図3
(a)に示すように、パイロット視野角の範囲に入る位
置に配置される。
【0034】3D画像を生成する際には、フライト情報
{例えば、ADI(Attitude Directo
r Indicator)}等が3次元地形図(3D−
Terrain View)とともに表示される。図3
(b)に示すように、3D画像生成部14cでは、二重
焦点手法を用いて、アイポイント(Eye)に対してフ
ライト情報は、近点の焦点とし、3D−Terrain
viewは、遠点の焦点となるように3D画像を生成
する。
【0035】さらに、3D画像生成部14cでは、焦点
距離制御を行っており、その原理は、図3(c)に示す
ように、Eyeから画面(ディスプレイ)までの焦点距
離を制御する際、Eyeから鏡までの距離をd1、鏡か
ら画面までの距離をd2とすると、Eyeに対して画面
(ディスプレイ)の焦点距離はd1+d2となる。そし
て、鏡の位置を制御することによって、焦点距離(d1
+d2)を制御する。なお、図3(c)は模式的に表し
たものであり、実際にはソフトウェア的に焦点距離制御
を行うことになる。
【0036】加えて、3D画像生成部14cでは、精細
度制御を行う。例えば、図3(d)に示すように、詳細
度{LOD(level of Detail)}及び
カラーレベル{LOC(level of Colo
r)}を調整制御する。つまり、近地点程詳細なレベル
で画像を生成し、遠地点に行くに従って表示レベルを低
くする。さらに、近地点程詳細な明るいレベルで画像を
生成し、遠地点に行くに従って表示レベルを暗くする。
この結果、遠方の物体はグレーに見えることになる。
【0037】また、3D画像生成部14cでは、光源制
御を行う。つまり、3D−Terrain Viewの
いずれの位置から画像を照らした際最も画像が鮮明かつ
リアルに見えるかを制御することになる。例えば、図3
(e)に示すように、視点Aに光源を配置した際には、
図3(f)に示すように、濃淡がハッキリせず、その結
果、画像が平面的に見えてしまう。一方、視点Bに光源
を配置すると、図3(g)に示すように、濃淡がハッキ
リし、その結果、画像が立体的に見えることになる。こ
のように、3D画像生成部14cでは、光源の位置を制
御して、画像を立体的に見えるようにする。
【0038】なお、図3に示す例は、単に制御原理を説
明するためのものであり、3D画像生成部14cにおけ
る制御はこれに限定されない。
【0039】ここで、図4を参照して、図4には表示装
置16の表示画面が示されており、この表示画面はPF
D部16aとND部16bとに分かれており、さらに、
ND部16bは第1及び第2の表示部161及び162
に分かれている。そして、3D画像生成部14cで生成
された3D画像がPFD部16aに表示される。
【0040】PFD部16aには3D画像(3D−Te
rain View)がフライト情報等とともに表示さ
れており、例えば、フライト情報として、航空機の姿勢
21、速度22、ピッチ角23、進行方向(方位)2
4、高度25、及び上昇及び下降率26等が表示されて
いる。そして、フライト情報に重畳的に3D−Tera
in ViewがPFD部16aに表示される。
【0041】ここで、ND部16bに注目して、第1の
表示部161には、航空機がある飛行場の空域に進入し
て着陸態勢に入りつつある状態が平面的(上から見た状
態)に表示されており、第1の表示部161には、航空
機の現在位置が矢印31で示されるとともに、その飛行
ルート(飛行軌跡)32が描かれ(例えば、予め定めら
れた色(紫)で示される)、航空機の進行方位(図示の
例では”105”)が表示される。
【0042】さらに、飛行場の滑走路の延長線を基準線
として、この基準線に対して1Nマイルの間隔で平行に
線が描かれ、さらに、これら平行線に直交して1Nマイ
ル間隔に線が描かれて、1Nマイル間隔のメッシュ33
が画面上に形成されている。そして、第1の表示部16
1には、前述の地形データから生成された地形画像が描
かれている。
【0043】再び、PFD部16aに注目して、図示の
例では、航空機がある飛行場の空域に進入して着陸態勢
に入りつつある状態である際には、3D情報合成部14
bでは、前述の航空機位置統合地形データに滑走路の幅
と同一の幅を有する仮想的な進入路を表すデータ及び滑
走路の中心線を延長した線を表すデータを合成するとと
もに前述の1Nマイル間隔のメッシュを表すデータを合
成する。
【0044】この結果、3D画像生成部14cでは、3
D−Terain Viewに、滑走路の幅と同一の幅
を有する仮想的な進入路34が滑走路の延長線上に描か
れた画像をPFD部16aに表示するとともに滑走路の
中心線を延長した線(滑走路延長線、つまり、前述の基
準線)34aも表示する。この際、前述の1Nマイル間
隔のメッシュ33も表示され、地平線を区分する線分3
5が色の表示を変えて描画される。
【0045】一方、第2の表示部162には、航空機の
鉛直方向の飛行軌跡36が地形(地形:図3には示さ
ず)とともに表示され、パイロット等に航空機と地形と
の垂直的位置関係を視覚的に与えている。
【0046】次に、図5を参照して、図示の例は、航空
機が飛行場へアプローチしている状態における表示装置
12の表示画面を表したものであり、図4と同様に、第
1の表示部161には、航空機がある飛行場にアプロー
チする状態が平面的(上から見た状態)に表示されてお
り、第1の表示部161には、航空機の現在位置が矢印
31で示されるとともに、その飛行ルート(飛行軌跡)
32が描かれ(例えば、予め定められた色(紫)で示さ
れる)、航空機の進行方位(図示の例では”105”)
が表示される。
【0047】さらに、飛行場の滑走路の延長線を基準線
として、この基準線に対して1Nマイルの間隔で平行に
線が描かれ、さらに、これら平行線に直交して1Nマイ
ル間隔に線が描かれて、1Nマイル間隔のメッシュ33
が画面上に形成されている。そして、第1の表示部16
1には、前述の地形データから生成された地形画像が描
かれている。
【0048】一方、PFD部12aには、図4で説明し
たように、ADIに重畳して、3D−Terain V
iewが表示されており、ここでは、航空機がある飛行
場にアプローチする状態であり、航空機が飛行している
場所の地形が表示されている。この際、前述の1Nマイ
ル間隔のメッシュ33が地形上に表示され、地平線を区
分する線分35が色の表示を変えて描画される。
【0049】航空機がアプローチ態勢であると、3D情
報合成部14bでは、航空機の高度と地形データから得
られる地形との距離関係に基づいてこの距離関係が予め
定められた基準以下であると、該当する箇所を色分け表
示するために、航空機位置統合地形データを部分的に修
正する。例えば、危険箇所41、準危険箇所42、及び
その他の箇所43を色分け表示するように、航空機位置
統合地形データを部分的に修正して、図2に示す3D画
像生成部14cに与える。
【0050】これによって、3D画像生成部14cは危
険箇所41、準危険箇所42、及びその他の箇所43を
色分けしてPFD部16aに表示する。例えば、危険箇
所41は”赤色”、準危険箇所42は”橙色”、そし
て、その他の箇所43は”緑色”に色分け表示される。
【0051】ところで、上述のVMC表示システムは、
予め定められたコマンドが入力されると、起動するよう
にしてもよい。つまり、オンデマンド(On−Dema
nd)で動作するようにしてもよく、さらには、航空機
が予め定められた状態、例えば、航空機がアプローチ態
勢及び/又は着陸態勢に入ると自動的に起動されるよう
にしてもよい。
【0052】このように、VCM表示システムにおいて
は、特に、PFD部16aを見るだけで、航空機の外部
的状況を把握することができ、緊急時にも適切に対処で
きる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、航空
機の3次元的位置を地形データに合成して、3次元飛行
ルート画像として表示するようにしたから、ビジュアル
に外部状況を把握するができるという効果がある。
【0054】さらに、パイロット等にとっては、外部状
況の把握が容易に行えるから、例えば、緊急事態(例え
ばCFIT)が発生した場合においても、冷静に対処で
きるという効果もある。
【0055】加えて、本発明では、従来から用いられて
いるPFDに3D−TerrainViewをフライト
情報に重畳的に表示するようにしたから、新たにディス
プレイ等をコックピットに配置する必要がなく、その結
果、パイロット等が視認すべき画面(ディスプレイ)が
増加することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による3次元的模擬外界・飛行ルート
重畳表示システムが用いられるコックピットの一例を概
略的に示す図である。
【図2】 本発明による3次元的模擬外界・飛行ルート
重畳表示システムの一例を説明するためのブロック図で
ある。
【図3】 図2に示す3次元的模擬外界・飛行ルート重
畳表示システムの制御原理を説明するための図であり、
(a)は表示装置の配置位置を示す図、(b)は二重焦
点について説明するための図、(c)は焦点距離制御を
説明するための図、(d)は精細度制御について説明す
るための図、(e)は光源制御について説明するための
図、(f)は視点Aに光源を配置した際の画像を示す
図、(g)は視点Bに光源を配置した際の画像を示す図
である。
【図4】 図2に示す3次元的模擬外界・飛行ルート重
畳表示システムにおいて航空機が着陸態勢に入った際の
表示画面の一例を示す図である。
【図5】 図2に示す3次元的模擬外界・飛行ルート重
畳表示システムにおいて航空機がアプローチ態勢に入っ
た際の表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
11 ADC(Air Data Compute
r) 12 GPS装置 13 VOR/DME装置 14 処理装置 14a 位置判定部 14b 3次元(3D)情報合成部 14c 3次元(3D)画像生成部 15 EGPWS(Enhanced Ground
ProximityWarning System) 16 表示装置 16a PFD部 16b ND部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 寿夫 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱 重工業株式会社名古屋研究所内 Fターム(参考) 5B050 AA03 BA08 BA09 BA17 EA19 EA27 FA02 FA12 FA15 FA17 5H180 AA26 CC04 CC07 CC12 FF04 FF23 FF27 FF32

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 模擬外界、及び航空機の飛行ルートを3
    次元的に表示するためのシステムであって、前記航空機
    の3次元的位置を地形データと合成して合成データを得
    る第1の手段と、該合成データに基づいて前記航空機の
    位置を該航空機が飛行する地形とともに3次元合成画像
    とし該3次元合成画像を前記3次元的模擬外界・飛行ル
    ートとして表示装置に表示する第2の手段とを有するこ
    とを特徴とする3次元的模擬外界・飛行ルート重畳表示
    システム。
  2. 【請求項2】 前記航空機の緯度経度及び高度を識別判
    定して前記緯度経度を示す位置データを得るとともに前
    記航空機の高度を識別判定して前記高度を示す高度デー
    タを得て前記位置データ及び前記高度データを前記3次
    元的位置を示す3次元位置データとして出力する第3の
    手段を有することを特徴とする請求項1に記載の3次元
    的模擬外界・飛行ルート重畳表示システム。
  3. 【請求項3】 前記航空機には前記地形データが格納さ
    れた地形データベースを備えており、前記第1の手段
    は、前記地形データベースからの前記地形データを得る
    ようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の3
    次元的模擬外界・飛行ルート重畳表示システム。
  4. 【請求項4】 前記3次元合成画像には前記航空機の状
    態を示す情報が重畳的に表示されるようにしたことを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の3次元的模
    擬外界・飛行ルート重畳表示システム。
  5. 【請求項5】 前記3次元合成画像には、前記航空機の
    高度と前記地形との距離関係に基づいて前記距離関係が
    予め定められた基準以下の距離となる箇所が色分け表示
    されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載の3次元的模擬外界・飛行ルート重畳表示システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記3次元合成画像は予め規定されたコ
    マンドが入力された際表示されるようにしたことを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれかに記載の3次元的模擬
    外界・飛行ルート重畳表示システム。
  7. 【請求項7】 前記3次元合成画像は前記航空機が飛行
    場に対して予め定められた位置及び高度となった際表示
    されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれかに記載の3次元的模擬外界・飛行ルート重畳表示
    システム。
  8. 【請求項8】 前記航空機が前記飛行場にアプローチす
    る際前記3次元合成画像は表示され、該3次元合成画像
    には、前記飛行場の滑走路を基準線として予め定められ
    た間隔のメッシュが前記地形上に描画されていることを
    特徴とする請求項7に記載の3次元的模擬外界・飛行ル
    ート重畳表示システム。
  9. 【請求項9】 前記航空機が前記飛行場に着陸態勢をと
    ると、前記3次元合成画像には前記滑走路の幅を有する
    仮想進入路が前記滑走路の延長線上に表示されるように
    したことを特徴とする請求項8に記載の3次元的模擬外
    界・飛行ルート重畳表示システム。
  10. 【請求項10】 前記表示装置には、前記航空機の軌跡
    及び予定飛行ルートが表示されるようにしたことを特徴
    とする請求項1乃至9のいずれかに記載の3次元的模擬
    外界・飛行ルート重畳表示システム。
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