JP2002297894A - ポートフォリオ情報の呈示方法及びポートフォリオ情報を用いた資産管理システム - Google Patents

ポートフォリオ情報の呈示方法及びポートフォリオ情報を用いた資産管理システム

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JP2002297894A
JP2002297894A JP2001102053A JP2001102053A JP2002297894A JP 2002297894 A JP2002297894 A JP 2002297894A JP 2001102053 A JP2001102053 A JP 2001102053A JP 2001102053 A JP2001102053 A JP 2001102053A JP 2002297894 A JP2002297894 A JP 2002297894A
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Takeichiro Nishikawa
武一郎 西川
Naoshi Uchihira
直志 内平
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】投資家や金融機関が所有する金融資産であるポ
ートフォリオの情報を分かり易くユーザに呈示する。 【解決手段】リスクと収益率を両軸としたグラフ上に各
投融資案件のポジション３０を表示すると共に、そのポ
ジション３０に対応する投融資案件に関する詳細情報を
詳細情報表示欄に表示し、ユーザがポジション３０を指
定してポジション３０に対応する投融資案件の投融資条
件を変更したとき、投融資条件の変更に基づく新たなポ
ジジョン３１，３２をグラフ上に表示すると共に、ポジ
ジョン３１，３２に対応する投融資案件に関する詳細情
報を詳細情報表示欄に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、投資家や金融機関
が所有する金融資産であるポートフォリオの情報をユー
ザに呈示する方法及び該ポートフォリオ情報の呈示によ
り金融資産を管理する金融資産管理システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】投資家や金融機関が自己の所有する金融
資産、いわゆるポートフォリオを管理する場合、当然の
ことながらリスクとリターン（収益率）を考慮すること
が必要である。従来では個々の資産である投融資案件に
ついてのリスクと収益率は、単に数値として管理されて
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来で
は個々の投融資案件についてのリスクと収益率を数値と
して管理しているため、これらの数値から専門家以外の
人が容易かつ的確に金融資産を把握することは難しい。
従って、これらの数値から投融資条件が適切かどうかの
判断を行うことも容易でない。さらに、投融資条件が適
切でないと判断して投融資条件を変更する場合、その変
更に対してリスクと収益率の関係がどのように変化する
かを把握しにくいため、最適な投融資条件を決定するこ
とが難しいという問題点があった。
【０００４】本発明は、このような従来の問題点を解決
すべくなされたもので、金融資産であるポートフォリオ
の情報を分かり易くユーザに呈示する方法及び該ポート
フォリオ情報の呈示により金融資産を的確に管理するた
めの金融資産管理システムを提供することを目的とす
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の一つの態様によると、投資家や金融機関が
所有する金融資産であるポートフォリオの情報を呈示す
るために、まずリスクと収益率を両軸としたグラフ上に
各投融資案件のポジションを表示する。この場合、さら
に該ポジションに対応する投融資案件に関する、リスク
と収益率及び投融資条件を含む詳細情報を詳細情報表示
欄に表示してもよい。
【０００６】ユーザにより指定されたポジションに対応
する投融資案件の投融資条件の少なくとも一つがユーザ
により変更されると、その投融資条件の変更に基づく新
たなポジジョンをグラフ上に表示する。この場合、さら
に新たなポジジョンに対応する投融資案件に関する詳細
情報を詳細情報表示欄に表示してもよい。
【０００７】このようにリスクと収益率を二つの軸とす
るグラフ上での各投融資案件毎のポジジョン表示、さら
にはこの表示と詳細情報表示欄での各ポジジョンに対応
する投融資案件に関する詳細情報の表示からなるポート
フォリオ情報の呈示により、ユーザは自己の金融資産を
容易に把握することができる。
【０００８】また、ユーザが投融資条件を変更した後の
ポジション及び詳細情報をグラフ上及び詳細情報表示欄
に追加表示することによって、ユーザは投融資条件の変
更前と変更後の差分を視覚的に容易に認識でき、投融資
案件毎の最適な投融資条件を容易に決定することが可能
となる。
【０００９】本発明の他の態様では、リスクと収益率を
両軸としたグラフ上に各投融資案件のポジションを表示
し、ユーザにより指定されたポジションに対応する投融
資案件の少なくとも一つが自動または手動で複数段階に
わたり変更されたときのポジションの軌跡または範囲を
グラフ上に表示する。そして、この軌跡上または範囲内
の任意の点がユーザにより指定されると、指定された点
のポジションに対応して投融資条件を変更する。この場
合、指定された点のポジジョンに対応して変更された投
融資案件に関する、リスクと収益率及び投融資条件を含
む詳細情報を詳細情報表示欄に表示してもよい。このよ
うな表示を行うことによって、ユーザはより容易に最適
な投融資条件を決定することが可能となる。
【００１０】本発明によると、さらに上述したポートフ
ォリオ情報の表示方法に従いコンピュータを用いて投資
家や金融機関が所有する金融資産を管理するシステムが
提供される。この金融資産管理システムは、ユーザから
の入力を受け付ける入力装置と、金融資産であるポート
フォリオの情報を含む情報を表示するための表示装置
と、各投融資案件に関する、リスクと収益率及び投融資
条件を含む詳細情報を管理する詳細情報管理装置と、入
力装置を介して入力されたユーザからの指示及び詳細情
報管理装置により管理された詳細情報に基づいて表示装
置に前記ポートフォリオの情報を表示させる表示処理装
置とを有する。
【００１１】一つの態様によると、表示処理装置はリス
クと収益率を両軸としたグラフ上に各投融資案件のポジ
ションを表示させ、ユーザにより指定されたポジション
に対応する投融資案件の少なくとも一つの投融資条件が
ユーザにより変更されたとき、この投融資条件の変更に
基づく新たなポジジョンを前記グラフ上に表示させる処
理を行う。
【００１２】他の態様によると、表示処理装置はリスク
と収益率を両軸としたグラフ上に各投融資案件のポジシ
ョンを表示させると共に、そのポジションに対応する投
融資案件に関する、リスクと収益率及び投融資条件を含
む詳細情報を詳細情報表示欄に表示させる処理を行う。
そして、ユーザにより指定されたポジションに対応する
投融資案件の少なくとも一つの投融資条件が変更された
とき、投融資条件の変更に基づく新たなポジジョンをグ
ラフ上に表示させると共に、この新たなポジジョンに対
応する投融資案件に関する詳細情報を詳細情報表示欄に
表示させる処理を行う。
【００１３】さらに別の態様によると、表示処理装置は
リスクと収益率を両軸としたグラフ上に各投融資案件の
ポジションを表示させ、ユーザにより指定されたポジシ
ョンに対応する投融資案件の少なくとも一つの投融資条
件が複数段階にわたり変更されたときのポジションの軌
跡または範囲をグラフ上に表示させる処理を行う。表示
処理装置は、さらに指定された点のポジジョンに対応し
て変更された投融資案件に関する詳細情報を詳細情報表
示欄に表示させる処理を行ってもよい。一方、詳細情報
管理装置は前記軌跡上または前記範囲内の任意の点がユ
ーザにより指定されたとき、その指定された点のポジシ
ョンに対応して投融資条件を変更する。
【００１４】本発明によると、上述したポートフォリオ
の情報を呈示する処理をコンピュータに実行させるため
のプログラムが提供される。すなわち、（１）リスクと
収益率を両軸としたグラフ上に各投融資案件のポジショ
ンを表示させる処理と、ユーザにより指定されたポジシ
ョンに対応する投融資案件の投融資条件がユーザにより
変更されたとき、該投融資条件の変更に基づく新たなポ
ジジョンを前記グラフ上に表示させる処理とをコンピュ
ータに実行させるためのプログラム、（２）リスクと収
益率を両軸としたグラフ上に各投融資案件のポジション
を表示させると共に、該ポジションに対応する投融資案
件に関する、リスクと収益率及び投融資条件を含む詳細
情報を詳細情報表示欄に表示させる処理と、ユーザによ
り指定されたポジションに対応する投融資案件の少なく
とも一つの投融資条件がユーザにより変更されたとき、
該投融資条件の変更に基づく新たなポジジョンを前記グ
ラフ上に表示させると共に、該新たなポジジョンに対応
する投融資案件に関する前記詳細情報を前記詳細情報表
示欄に表示させる処理とをコンピュータに実行させるた
めのプログラム、あるいは（３）リスクと収益率を両軸
としたグラフ上に各投融資案件のポジションを表示させ
る処理と、ユーザにより指定されたポジションに対応す
る投融資案件の少なくとも一つの投融資条件が複数段階
にわたり変更されたときの前記ポジションの軌跡または
範囲を前記グラフ上に表示させる処理と、前記軌跡上ま
たは前記範囲内の任意の点がユーザにより指定されたと
き、該指定された点のポジションに対応して前記投融資
条件を変更する処理とをコンピュータに実行させるため
のプログラムを提供することができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図１は、本発明の一実施形
態に係る金融資産管理システムの概略構成を示すブロッ
ク図である。この金融資産管理システムは、金融機関や
投資家などのユーザによる入力を受け付けるためのキー
ボードやマウスのようなポインティングデバイスなどの
入力装置１と、ＣＰＵ、ＲＡＭ及びＨＤＤなどの記憶装
置を含むコンピュータ２と、ＣＲＴやＬＣＤなどの表示
装置３及びプリンタ装置４からなるコンピュータシステ
ムによって構成される。
【００１６】コンピュータ２は、本実施形態では主とし
て、各投融資案件に関するリスクと収益率及び投融資条
件を含む詳細情報を管理する詳細情報管理装置１１と、
入力装置１を介して入力されたユーザからの指示及び詳
細情報管理装置１１により管理された詳細情報に基づい
て表示装置にポートフォリオの情報を表示させる表示処
理装置１２として機能するようにプログラムがインスト
ールされている。
【００１７】次に、図２に示すフローチャートを用いて
本実施形態におけるポートフォリオ情報の呈示（表示）
手順の一例について説明する。このポートフォリオ情報
の呈示は、図１の表示処理装置１２による処理によって
表示装置３上で行われる。また、ポートフォリオ情報を
プリンタ装置４によって適宜プリントアウトすることも
できる。
【００１８】まず、リスクと収益率を両軸とするグラフ
上に、各投融資案件のポジジョンを表示する（ステップ
Ｓ１１）。図３は、その様子を示す図であり、横軸にリ
スクをとり、縦軸に収益率をとっている。ここで、リス
クとは投融資の割引現在価値の標準偏差または分散、あ
るいは片半標準偏差または片半分散（標準偏差及び分散
の平均を下回る部分についてのみ評価したもの）をい
う。
【００１９】図３において四角形のマークはある投融資
案件、例えば企業（企業２とする）に対する投融資案件
のポジションであり、円形のマークは別の投融資案件に
対するポジションである。このように図３は、各投融資
案件のリスクと収益率の関係が視覚的に分かるグラフと
なっている。なお、ステップＳ１１の段階では、例えば
企業２に対する投融資案件のポジションは、矢印で指し
示すポジション３０のみが表示されるものとする。
【００２０】一方、ステップＳ１１の処理と並行して、
詳細情報表示欄に図３の各ポジジョンに対応する投融資
案件の詳細情報を表示する（ステップＳ１２）。図４は
詳細情報表示欄の一例であり、ステップＳ１２の段階で
は図４（ａ）に示すように、企業２の図３中のポジショ
ン３０に対応する投融資案件の詳細情報のみが表形式で
表示される。ここで、投融資案件の詳細情報とは、例え
ば図４の例に示すように投融資案件の「収益率」、「リ
スク」、「金利」、「満期」及び「担保率」であり、金
利、満期及び担保率が投融資条件である。収益率とリス
クは、これらの投融資条件をパラメータの一部として求
められる。
【００２１】図４（ａ）において「企業名２（０）」と
記載されているのは、企業２に対する投融資案件の初期
段階（０）での詳細情報を示しているという意味であ
り、また「色」は図３でポジションに表示されている
色、この例では矢印で指し示しているポジション３０の
四角形のマークの色を示している。
【００２２】次に、ユーザが例えば図３のポジション３
０はリスクと収益率の関係が適切でない、例えばリスク
の割には収益率が低いと認識した場合、図３の矢印で示
すようにポジション３０を例えばマウスでクリックする
ことにより指定する（ステップＳ１３）。このとき、ポ
ジション３０に対応する投融資案件の詳細情報が図示し
ない入力欄に表示され、その入力欄上でユーザが投融資
条件、例えば金利、満期及び担保率を適宜変更する（ス
テップＳ１４）。
【００２３】投融資条件を変更すると、収益率及びリス
クが変化するので、企業２に対する投融資案件のポジシ
ョンが変化する。そこで、この変化後のポジションを図
３のグラフ上に追加表示する（ステップＳ１５）。ま
た、ステップＳ１５の処理と並行して、詳細情報表示欄
にも追加されたポジションに対応する投融資案件の詳細
情報を追加表示する（ステップＳ１６）。
【００２４】ステップＳ１３〜ステップＳ１６の処理
は、複数回繰り返して行うことが可能である。例えば、
これらの処理を２回繰り返して行ったとすると、図３の
グラフ上にポジション３１，３２が追加表示され、詳細
情報表示欄には図４（ｂ）のように詳細情報が追加表示
される。図３におけるポジション３１は、投融資条件の
１回目の変更後のポジションであり、図４（ｂ）の「企
業名（１）」の行は対応する詳細情報を示している。同
様に、図３におけるポジション３２は、投融資条件の２
回目の変更後のポジションであり、図４（ｂ）の「企業
名（２）」の行は対応する詳細情報を示している。ま
た、図３における各ポジション３０，３１，３２は異な
る色で表示され、その色が図４（ｂ）の対応する行に表
示される。
【００２５】最後に、必要に応じて投融資条件を変更し
た後の全投融資案件のトータルのポートフォリオ情報を
表示する（ステップＳ１７）。図５は、このようなポー
トフォリオ情報の表示の一例であり、ユーザである投資
家や金融機関が所有する全金融資産、すなわち全ての投
融資案件のトータルの割引現在価値、リスク及び損失が
資産状況を表すポートフォリオ情報として表示されてい
る。
【００２６】このように図２に示した手順によると、図
３に示すようにリスクと収益率を二つの軸とするグラフ
上に各投融資案件毎のポジジョンを表示すると共に、図
４に示すように詳細情報表示欄に、各ポジジョンに対応
する投融資案件に関するリスクと収益率の数値に加え、
金利、満期及び担保率といった投融資条件を詳細情報と
して表示することにより、ユーザはこれらのポートフォ
リオ情報から自己の金融資産を容易に把握することがで
きる。
【００２７】また、図３及び図４（ｂ）に示したよう
に、ユーザが投融資条件を変更した後のポジション及び
詳細情報をグラフ上及び詳細情報表示欄に追加表示する
ことによって、ユーザは投融資条件の変更前と変更後の
差分を視覚的に容易に認識でき、投融資案件毎の最適な
投融資条件を容易に決定することが可能となる。
【００２８】さらに、図４（ｂ）に示した投融資条件の
変更履歴の中から一つ（例えば、企業名２（２）の行の
投融資条件）を選択し、オリジナルの投融資条件を含め
た他の投融資条件（例えば、企業名２（０）及び企業名
２（１）の行の投融資条件）を削除して、詳細情報及び
対応するポジション（例えば、ポジション３２）のみを
最終的に表示するようにしてもよい。このとき、図５に
示した全投融資案件のトータルのポートフォリオ情報
も、企業２に関する詳細情報については、最終的に残っ
た企業名２（２）に関する詳細情報のみを反映させるこ
とができる。
【００２９】次に、図６に示すフローチャートを用いて
本実施形態におけるポートフォリオ情報の呈示（表示）
手順の他の例について説明する。図６に示す手順におい
て、ステップＳ２１〜ステップＳ２３の処理は、図２に
示したステップＳ１１〜ステップＳ１３の処理と同様で
ある。ステップＳ２３においてユーザが変更したいポジ
ションを指定すると、そのポジションに対応する投融資
案件の詳細情報が図示しない入力欄に表示され、その入
力欄上でユーザが投融資条件、例えば金利、満期及び担
保率を変更可能な状態となる。
【００３０】ここで、ユーザがステップＳ２３で指定し
たポジションに対応する投融資案件の一つまたは複数の
投融資条件を指定すると（ステップＳ２４）、その指定
された投融資条件が複数段階にわたって自動的に変更さ
れる（ステップＳ２５）。より具体的には、例えば入力
欄上で「金利」というボタンをクリックすると、クリッ
クする毎に金利が段階的に変化する。このように投融資
条件が段階的に変更されると、それに伴ってリスクと収
益率の関係も変化するので、そのリスクと収益率に対応
するポジションも変化する。
【００３１】そこで、図７に示すようにリスクと収益率
を両軸とするグラフ上に、投融資条件の複数段階にわた
る変更に伴うポジション４０，４１，４２，４３の軌跡
４４を例えば線で表示する（ステップＳ２６）。なお、
ステップＳ２４においてユーザが一つの投融資条件を指
定し、その一つの投融資条件がステップＳ２５で変更さ
れた場合は、ステップＳ２６で上記のように軌跡４４が
表示されるが、ユーザが複数の投融資条件を指定し、そ
れらの投融資条件が変更された場合は、ポジションの変
化は軌跡でなく、範囲として表示される。
【００３２】次に、ユーザはステップＳ２５において表
示された軌跡４５上または範囲内において、リスクと収
益率の関係が最も適切と思われる一点を指定する（ステ
ップＳ２７）。図７において、ポジション４５がステッ
プＳ２６で指定された点のポジションであるとすると、
このポジション４５におけるリスクと収益率に対応し
て、投融資条件が変更される（ステップＳ２８）。
【００３３】そして、ポジション４５におけるリスクと
収益率及びこれに従ってステップＳ２７で変更された投
融資条件を含む詳細情報を図４と同様の詳細情報表示欄
に表示する（ステップＳ２９）。最後に、図２のステッ
プＳ１７の処理と同様に、必要に応じて投融資条件を変
更した後の全投融資案件のトータルのポートフォリオ情
報を表示する（ステップＳ３０）。
【００３４】このように図６に示した手順によると、ユ
ーザが特定のポジションを指定し、かつその指定したポ
ジションに対応する投融資案件に対する投融資条件の少
なくとも一つを指定すると、その投融資条件が複数段階
にわたって自動変更されることにより、リスクと収益率
を両軸とするグラフ上に、投融資条件の複数段階の変更
に伴うポジションの軌跡または範囲を表示し、この軌跡
上または範囲内の任意の点をユーザが指定すると、指定
した点のポジションに対応して投融資条件が変更される
ことによって、ユーザはより容易に最適な投融資条件を
決定することが可能となる。
【００３５】次に、図８に示すフローチャートを用いて
本実施形態におけるポートフォリオ情報の呈示（表示）
手順の他の例について説明する。図８に示す手順におい
て、ステップＳ３１〜ステップＳ３３の処理は、図２に
示したステップＳ１１〜ステップＳ１３の処理と同様で
ある。ステップＳ３３においてユーザが変更したいポジ
ションを指定すると、そのポジションに対応する投融資
案件の詳細情報が図示しない入力欄に表示され、その入
力欄上でユーザが投融資条件、例えば金利、満期及び担
保率を変更可能な状態となる。
【００３６】ここで、ユーザは一つまたは複数の投融資
条件を複数段階にわたって変更する（ステップＳ３
４）。このように投融資条件を段階的に変更すると、そ
れに伴って、リスクと収益率の関係も変化するので、そ
のリスクと収益率に対応するポジションも変化する。そ
こで、図６の手順と同様にリスクと収益率を両軸とする
グラフ上に、投融資条件の複数段階にわたる変更に伴う
ポジションの軌跡（変更した投融資条件が一つの場合）
または範囲（変更した投融資条件が複数の場合）を表示
する（ステップＳ３５）。
【００３７】次に、ユーザがステップＳ３５において表
示された軌跡上または範囲内において、リスクと収益率
の関係が最も適切と思われる一点を指定すると（ステッ
プＳ３６）、そのポジションにおけるリスクと収益率に
対応して、投融資条件が変更される（ステップＳ３
７）。そして、そのポジションにおけるリスクと収益率
及びこれに従ってステップＳ３６で変更された投融資条
件を含む詳細情報を図４と同様の詳細情報表示欄に表示
する（ステップＳ３８）。最後に、先と同様に、必要に
応じて投融資条件を変更した後の全投融資案件のトータ
ルのポートフォリオ情報を表示する（ステップＳ３
９）。
【００３８】このように図８に示した手順によっても図
６の手順と同様に、リスクと収益率を両軸とするグラフ
上に、投融資条件の複数段階の変更に伴うポジションの
軌跡を表示し、この軌跡上の任意の点をユーザが指定す
ると、その指定した点のポジションに対応して投融資条
件が変更されることによって、ユーザはより容易に最適
な投融資条件を決定することが可能となるという効果が
得られる。
【００３９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればポ
ートフォリオの情報を分かり易くユーザに呈示し、また
そのポートフォリオ情報の呈示により金融資産を的確に
管理できる金融資産管理システムを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係るポートフォリオ情報
を用いた資産管理システムの構成を示すブロック図
【図２】同実施形態におけるポートフォリオ情報呈示処
理の一例の手順を示すフローチャート
【図３】同実施形態におけるリスクと収益率を両軸とす
るグラフ及び各投融資案件のポジションを示す図
【図４】同実施形態における詳細情報表示欄の表示例を
示す図
【図５】同実施形態における資産全体のポートフォリオ
情報を示す図
【図６】同実施形態におけるポートフォリオ情報呈示処
理の他の例の手順を示すフローチャート
【図７】同実施形態におけるリスクと収益率を両軸とす
るグラフ及び一つの投融資案件のポジションの軌跡を示
す図
【図８】同実施形態におけるポートフォリオ情報呈示処
理のさらに別の例の手順を示すフローチャート
【符号の説明】
１…入力装置 ２…コンピュータ ３…表示装置 ４…プリンタ装置 １１…情報管理装置 １２…表示処理装置 ３０…指定したポジション ３１，３２…変更後のポジション ４０…指定したポジション ４１，４２，４３…投融資条件の変更に伴うポジション ４４…ポジションの軌跡 ４５…指定した点のポジション

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】投資家や金融機関が所有する金融資産であ
    るポートフォリオの情報を呈示する方法であって、 リスクと収益率を両軸としたグラフ上に各投融資案件の
    ポジションを表示するステップと、 ユーザにより指定されたポジションに対応する投融資案
    件の投融資条件の少なくとも一つがユーザにより変更さ
    れたとき、該投融資条件の変更に基づく新たなポジジョ
    ンを前記グラフ上に表示するステップとを有するポート
    フォリオ情報の呈示方法。
  2. 【請求項２】投資家や金融機関が所有する金融資産であ
    るポートフォリオの情報を呈示する方法であって、 リスクと収益率を両軸としたグラフ上に各投融資案件の
    ポジションを表示すると共に、該ポジションに対応する
    投融資案件に関する、リスクと収益率及び投融資条件を
    含む詳細情報を詳細情報表示欄に表示するステップと、 ユーザにより指定されたポジションに対応する投融資案
    件の少なくとも一つの投融資条件がユーザにより変更さ
    れたとき、該投融資条件の変更に基づく新たなポジジョ
    ンを前記グラフ上に表示すると共に、該新たなポジジョ
    ンに対応する投融資案件に関する前記詳細情報を前記詳
    細情報表示欄に表示するステップとを有するポートフォ
    リオ情報の呈示方法。
  3. 【請求項３】投資家や金融機関が所有する金融資産であ
    るポートフォリオの情報を呈示する方法であって、 リスクと収益率を両軸としたグラフ上に各投融資案件の
    ポジションを表示するステップと、 ユーザにより指定されたポジションに対応する投融資案
    件の少なくとも一つの投融資条件が複数段階にわたり変
    更されたときの前記ポジションの軌跡または範囲を前記
    グラフ上に表示するステップと、 前記軌跡上または前記範囲内の任意の点がユーザにより
    指定されたとき、該指定された点のポジションに対応し
    て前記投融資条件を変更するステップとを有するポート
    フォリオ情報の提示方法。
  4. 【請求項４】前記ポジションの軌跡または範囲を前記グ
    ラフ上に表示するステップは、ユーザにより指定された
    ポジションに対応する投融資案件の少なくとも一つの投
    融資条件がユーザにより指定されたとき、指定された投
    融資条件を複数段階にわたり自動変更する処理を含む請
    求項３記載のポートフォリオ情報の提示方法。
  5. 【請求項５】前記ポジションの軌跡または範囲を前記グ
    ラフ上に表示するステップは、ユーザにより指定された
    ポジションに対応する投融資案件の少なくとも一つの投
    融資条件がユーザにより複数段階にわたり変更されたと
    きの前記ポジションの軌跡または範囲を前記グラフ上に
    表示する請求項３記載のポートフォリオ情報の提示方
    法。
  6. 【請求項６】前記指定された点のポジジョンに対応して
    投融資条件が変更された投融資案件に関する、リスクと
    収益率及び投融資条件を含む詳細情報を詳細情報表示欄
    に表示するステップをさらに有する請求項３記載のポー
    トフォリオ情報の提示方法。
  7. 【請求項７】コンピュータを用いて投資家や金融機関が
    所有する金融資産を管理するシステムであって、 ユーザからの入力を受け付ける入力装置と、 前記金融資産であるポートフォリオの情報を含む情報を
    表示するための表示装置と、 各投融資案件に関する、リスクと収益率及び投融資条件
    を含む詳細情報を管理する詳細情報管理装置と、 前記入力装置を介して入力されたユーザからの指示及び
    前記詳細情報管理装置により管理された詳細情報に基づ
    いて前記表示装置に前記ポートフォリオの情報を表示さ
    せる表示処理装置とを備え、 前記表示処理装置は、リスクと収益率を両軸としたグラ
    フ上に各投融資案件のポジションを表示させ、ユーザに
    より指定されたポジションに対応する投融資案件の少な
    くとも一つの投融資条件がユーザにより変更されたと
    き、該投融資条件の変更に基づく新たなポジジョンを前
    記グラフ上に表示させる処理を行うことを特徴とするポ
    ートフォリオ情報を用いた金融資産管理システム。
  8. 【請求項８】コンピュータを用いて投資家や金融機関が
    所有する金融資産を管理するシステムであって、 ユーザからの入力を受け付ける入力装置と、 前記金融資産であるポートフォリオの情報を含む情報を
    表示するための表示装置と、 各投融資案件に関するリスクと収益率及び投融資条件を
    含む詳細情報を管理する詳細情報管理装置と、 前記入力装置を介して入力されたユーザからの指示及び
    前記詳細情報管理装置により管理された詳細情報に基づ
    いて前記表示装置に前記ポートフォリオの情報を表示さ
    せる表示処理装置とを備え、 前記表示処理装置は、リスクと収益率を両軸としたグラ
    フ上に各投融資案件のポジションを表示させると共に、
    該ポジションに対応する投融資案件に関する、リスクと
    収益率及び投融資条件を含む詳細情報を詳細情報表示欄
    に表示させ、ユーザにより指定されたポジションに対応
    する投融資案件の少なくとも一つがユーザにより変更さ
    れたとき、該投融資条件の変更に基づく新たなポジジョ
    ンを前記グラフ上に表示させると共に、該新たなポジジ
    ョンに対応する投融資案件に関する前記詳細情報を前記
    詳細情報表示欄に表示させる処理を行うことを特徴とす
    るポートフォリオ情報を用いた金融資産管理システム。
  9. 【請求項９】コンピュータを用いて投資家や金融機関が
    所有する金融資産を管理するシステムであって、 ユーザからの入力を受け付ける入力装置と、 前記金融資産であるポートフォリオの情報を含む情報を
    表示するための表示装置と、 各投融資案件に関するリスクと収益率及び投融資条件を
    含む詳細情報を管理する詳細情報管理装置と、 前記入力装置を介して入力されたユーザからの指示及び
    前記詳細情報管理装置により管理された詳細情報に基づ
    いて前記表示装置に前記ポートフォリオの情報を表示さ
    せる表示処理装置とを備え、 前記表示処理装置は、リスクと収益率を両軸としたグラ
    フ上に各投融資案件のポジションを表示させ、ユーザに
    より指定されたポジションに対応する投融資案件の少な
    くとも一つの投融資条件が複数段階にわたり変更された
    ときの前記ポジションの軌跡または範囲を前記グラフ上
    に表示させ、 前記詳細情報管理装置は、前記軌跡上または前記範囲内
    の任意の点がユーザにより指定されたとき、該指定され
    た点のポジションに対応して前記投融資条件を変更する
    ことを特徴とするポートフォリオ情報を用いた金融資産
    管理システム。
  10. 【請求項１０】前記表示処理装置は、前記指定された点
    のポジジョンに対応して変更された投融資案件に関する
    前記詳細情報を前記詳細情報表示欄に表示させることを
    特徴とする請求項９記載のポートフォリオ情報を用いた
    金融資産管理システム。
  11. 【請求項１１】投資家や金融機関が所有する金融資産で
    あるポートフォリオの情報を呈示する処理をコンピュー
    タに実行させるためのプログラムであって、 リスクと収益率を両軸としたグラフ上に各投融資案件の
    ポジションを表示させる処理と、 ユーザにより指定されたポジションに対応する投融資案
    件の少なくとも一つの投融資条件がユーザにより変更さ
    れたとき、該投融資条件の変更に基づく新たなポジジョ
    ンを前記グラフ上に表示させる処理とをコンピュータに
    実行させるためのプログラム。
  12. 【請求項１２】投資家や金融機関が所有する金融資産で
    あるポートフォリオの情報を呈示する処理をコンピュー
    タに実行させるためのプログラムであって、 リスクと収益率を両軸としたグラフ上に各投融資案件の
    ポジションを表示させると共に、該ポジションに対応す
    る投融資案件に関する、リスクと収益率及び投融資条件
    を含む詳細情報を詳細情報表示欄に表示させる処理と、 ユーザにより指定されたポジションに対応する投融資案
    件の少なくとも一つの投融資条件がユーザにより変更さ
    れたとき、該投融資条件の変更に基づく新たなポジジョ
    ンを前記グラフ上に表示させると共に、該新たなポジジ
    ョンに対応する投融資案件に関する前記詳細情報を前記
    詳細情報表示欄に表示させる処理とをコンピュータに実
    行させるためのプログラム。
  13. 【請求項１３】投資家や金融機関が所有する金融資産で
    あるポートフォリオの情報を呈示する処理をコンピュー
    タに実行させるためのプログラムであって、 リスクと収益率を両軸としたグラフ上に各投融資案件の
    ポジションを表示させる処理と、 ユーザにより指定されたポジションに対応する投融資案
    件の少なくとも一つが複数段階にわたり変更されたとき
    の前記ポジションの軌跡または範囲を前記グラフ上に表
    示させる処理と、 前記軌跡上または前記範囲内の任意の点がユーザにより
    指定されたとき、該指定された点のポジションに対応し
    て前記投融資条件を変更する処理とをコンピュータに実
    行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1329865C (zh) * 2003-01-10 2007-08-01 台湾积体电路制造股份有限公司 客制化活页夹管理系统及方法
WO2011125379A1 (ja) 2010-04-02 2011-10-13 データ・フォアビジョン株式会社 資金移動情報提示システム

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