JP2002297687A - 設計支援システム及びその方法、並びにそれに用いられる配信サーバ装置、記憶媒体、及びそのプログラム。 - Google Patents

設計支援システム及びその方法、並びにそれに用いられる配信サーバ装置、記憶媒体、及びそのプログラム。

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JP2002297687A
JP2002297687A JP2001098168A JP2001098168A JP2002297687A JP 2002297687 A JP2002297687 A JP 2002297687A JP 2001098168 A JP2001098168 A JP 2001098168A JP 2001098168 A JP2001098168 A JP 2001098168A JP 2002297687 A JP2002297687 A JP 2002297687A
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JP2001098168A
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Keiko Akimoto
敬子 穐本
Masayuki Kondo
雅之 近藤
Koichi Goto
浩一 後藤
Fumio Kimura
文雄 木村
Toshimi Ikeda
聡美 池田
Yoichiro Fujimori
洋一郎 藤森
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施主の潜在的なニーズを反映した設計手法例
を示すシステムの提供。 【解決手段】 施主が自ら好ましいとして選択した特定
の生活空間に対するイメージの選択肢よりなる施主への
アンケートにより、特定の生活空間に対する該施主のニ
ーズを表わす言語を抽出し、該抽出されたニーズを表わ
す言語と、該施主のニーズを具現化するための設計手法
例及び該設計手法例を実現させたことを例示する施工例
画像を、連動させて表示可能とし、かつ、該抽出された
ニーズを表わす言語の抽出過程を認識可能とし、該施主
の潜在的なニーズを把握し、次善の策をも設計可能とし
たことを特徴とする設計支援システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅販売メーカー
等が、施主との初期折衝から設計条件の概略を作成する
までにおいて行われる、コンピュ−タを利用したアンケ
ートであって、生活場面における施主のニーズを具現化
する設計手法例を提供する設計支援システム及びその方
法、並びにそれに用いられる配信装置、記憶媒体、プロ
グラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅設計者へ、住宅を新築しよう
と考えている施主(その家族を含む、以下同じ)の住宅
に関する嗜好性などを伝えるに当たり、その情報源とし
て利用されているアンケート等は、例えば、「和室は何
部屋欲しいですか?次の中からお選び下さい。一部
屋、二部屋、三部屋以上」や、あるいは回答欄に記
述スペースを設けて、詳細に書いてもらう手法、例え
ば、「どんなリビングがお好みですか?」という質問に
対し、施主に「大きな窓のあるリビング」と答えさせた
りするようなものが用いられてきた。前者の具体例とし
て特開平10−20762「住宅建築予定者の情報蒐集
システム」が、また、後者の具体例として特願2000
−335143「交換式住宅設計ノート」がある。特開
平10−20762「住宅建築予定者の情報蒐集システ
ム」は、施主にコンピュータとの対話を通じて、簡易的
に住宅のプレゼンテーションを行うというものである。
該出願の質問事項には、家族構成に始まり、床面積、部
屋数、予算に関する質問の他に、コンピュータ占いのシ
ュミレーションを利用し、施主や家族の性格を知り、そ
れを設計案を作る際に役立てようとする試みが見られる
ものの、同時に設計者がアンケート結果を反映した設計
手法例等は準備されていない。特願2000−3351
43「交換式住宅設計ノート」は、施主と住宅メーカー
等との対話用にノートを準備し、該ノートに予めチェッ
クリスト式に質問事項を配列し、また、該質問事項に関
連する挿絵や簡略図も載せ、さらには施主と住宅メーカ
ーとの通信欄をも備え、交換日記のように利用するもの
である。前述通信欄に自由に書き込ませたり、また、
「どれがイメージに近い?」といった質問を用意するな
どして、施主の潜在的な希望を探ろうとする試みが一部
に見られるものの、これとて、設計者がアンケート結果
を反映した設計手法例等は準備されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の選択肢を利用し
たアンケートでは、当然、選択した情報以外の情報は入
手し得えないことから、住宅建築の上での必要条件、例
えば、床面積、部屋数、予算といった情報入手のために
は有効であるが、施主の潜在的な要望を汲み取り、設計
に生かすには不十分であり、しかもその生かし方は、設
計者の熟練度によるところが大きかった。一方、特願2
000−335143「交換式住宅設計ノート」は、施
主が、前記ノートに設けられている住宅メーカーとの通
信欄に自分達の思い描く希望や要望を書き込むことを前
提としており、その書込みや、参考写真等の貼付によっ
て住宅メーカー側が施主の潜在的な要望等を理解し、両
者の間で該ノートの交換を重ねることで、施主の潜在的
な要望等をより具体的に引き出そうとするものである。
しかし、通信欄への書込みや参考写真等の貼付が、少な
い場合と多い場合とでは、施主と住宅メーカーとの間の
意思の疎通に差が出てくるであろうし、施主の潜在的な
要望等の情報量に差が出てくる。その結果、当然設計者
への情報量にも差が出てくることとなる。さらに、数度
のやり取りを必要とすることから、初期折衝時のプレゼ
ンテーションには適さない。回答欄に記述スペースを設
け、詳細に書いてもらう手法においては、次のような問
題も起こり得る。例えば、前述の「どんなリビングがお
好みですか?」という質問に対し、「大きな窓のあるリ
ビング」という施主の回答が得られた場合を想定する。
しかし該情報に基づき設計した結果、リビングが隣家か
ら丸見えになってしまうというような場合も起こり得
る。そこで、設計者は、該設計は適さないと思いつつ
も、「大きな窓」は施主の希望であるからと、不本意な
がらもそのまま設計してしまうか、あるいは、施主への
再確認を強いられることになる。これは、施主のリビン
グに対するニーズが、「大きな窓」という単一の情報し
か設計者は入手していないからである。
【0004】以上のような問題点に鑑み、本発明は、施
主が生活空間に対して漠然と抱いているイメージ、つま
り潜在的なニーズを複合的に関連付けて、抽出し、かつ
該ニーズを具現化するための最適な設計手法の具体例を
設計者に伝える設計支援システムを提供し、また、その
方法、並びにそれに用いられる配信装置、記憶媒体、プ
ログラムを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の設計支援システムは、コンピュー
タを利用した設計支援システムであって、施主が自ら好
ましいとして選択した特定の生活空間に対するイメージ
の選択肢よりなる施主へのアンケートにより、特定の生
活空間に対する該施主のニーズを表わす言語を抽出し、
該抽出されたニーズを表わす言語と、該施主のニーズを
具現化するための設計手法例及び該設計手法例を実現さ
せたことを例示する施工例画像を、連動させて表示可能
とし、かつ、該抽出されたニーズを表わす言語の抽出過
程を認識可能とし、該施主の潜在的なニーズを把握し、
次善の策をも設計可能としたことを要旨とする。
【0006】請求項2記載の設計支援システムは、請求
項1記載の構成において、ニーズを表わす言語が、施主
が特定の生活空間でどのような状態でありたいのかとい
う状態ニーズを表わす言語、及び特定の生活空間がどの
ような場であって欲しいのかという場ニーズを表わす言
語であることを要旨とする。
【0007】請求項3記載の設計支援システムは、請求
項1記載の構成において、設計手法例が、学習、就寝、
だんらん、調理、食事、休養という6種類の生活空間毎
に設定され、場ニーズを反映した具現化テーマを、少な
くとも空間、雰囲気、機能、環境と定め、該テーマ毎の
キーワード及び、全体プラン、空間プラン、インテリア
設備の3項目の内、少なくとも1項目について、具体的
実現手段を定めたことを要旨とする。
【0008】請求項4記載のニーズツリーデータ構造
は、コンピュータを利用した設計支援システムで利用さ
れるアンケートにより、ニーズ分析の手段となるニーズ
ツリーのデータ構造であって、該構造は、学習、就寝、
だんらん、調理、食事、休養という6種類の生活空間毎
に設定されており、該構造で用いられている言語は、該
空間に対するイメージとして入手した言語について、該
空間でどのような状態でありたいのかという状態ニー
ズ、及び該空間がどのような場であって欲しいのかとい
う場ニーズを分析、整理した言語であり、該構造は、該
空間において満足できる空間を個々に定義付けた言語
と、該定義付けた言語からの派生を想起させる言語であ
り、かつ、該定義付けた言語の裏付けとなる状態ニーズ
を表わす言語と、該定義付けた言語又は状態ニーズを表
わす言語からの派生を想起させる場ニーズを表わす言語
とから成り、さらに、上記の順に上位−下位ニーズツリ
ー構造を成し、状態ニーズを表わす言語については、複
数の該言語間においても上位下位構造を成し、下位に位
置する該言語は上位に位置する該言語に比して、該空間
がどのような場であって欲しいかについて、より具体的
なイメージを表わしていることを要旨とする。
【0009】請求項5記載の設計支援システムは、コン
ピュータを利用した設計を支援するシステムであって、
各生活空間を示す情報であり、画像情報、音声情報、文
字情報のうち、少なくとも一の情報から成る情報を蓄積
する蓄積手段と、各生活空間において満足できる空間を
定義付けた言語データ、該空間でどのような状態であり
たいのかという状態ニーズを表わす言語データ、及び該
空間がどのような場であって欲しいのかという場ニーズ
を表わす言語データを蓄積する蓄積手段と、各生活空間
に対する施主のニーズを具現化する設計手法例と施工例
画像を蓄積する蓄積手段と、状態ニーズ及び場ニーズを
表わす言語を画面上に表示する表示手段と、前記各生活
空間を示す情報に対し、該状態ニーズ及び前記場ニーズ
を示す言語を選択する選択手段と、前記選択回数をカウ
ントするカウント手段と、前記カウント結果を保存する
保存手段と、前記カウント結果をもとに、特定の選択肢
に連動した設計手法例及び施工例画像を抽出する抽出手
段と、前記カウント結果の別を認識可能に、ニーズツリ
ー上の各言語の表示形式を決定する決定手段と、隣接す
る2言語の前記カウント結果をもとに、ニーズツリーを
構成する該2言語間の枝の種類を決定する決定手段と、
前記決定内容に則した態様で、各言語、枝を画面上に表
示する表示手段と、前記表示内容を保存する保存手段
と、前記表示内容を出力する出力手段とを備えたことを
要旨とする。
【0010】請求項6記載の設計支援方法は、コンピュ
ータを利用した設計を支援する方法であって、各生活空
間を示す情報であり、画像情報、音声情報、文字情報の
うち、少なくとも一の情報から成る情報を蓄積する蓄積
手段と、各生活空間において満足できる空間を定義付け
た言語データ、該空間でどのような状態でありたいのか
という状態ニーズを表わす言語データ、及び該空間がど
のような場であって欲しいのかという場ニーズを表わす
言語データを蓄積する蓄積手段と、各生活空間に対する
施主のニーズを具現化する設計手法例と施工例画像を蓄
積する蓄積手段と、状態ニーズ及び場ニーズを表わす言
語を画面上に表示する表示手段と、前記各生活空間を示
す情報に対し、該状態ニーズ及び前記場ニーズを示す言
語を選択する選択手段と、前記選択回数をカウントする
カウント手段と、前記カウント結果を保存する保存手段
と、前記カウント結果をもとに、特定の選択肢に連動し
た設計手法例及び施工例画像を抽出する抽出手段と、前
記カウント結果の別を認識可能に、ニーズツリー上の各
言語の表示形式を決定する決定手段と、隣接する2言語
の前記カウント結果をもとに、ニーズツリーを構成する
該2言語間の枝の種類を決定する決定手段と、前記決定
内容に則した態様で、各言語、枝を画面上に表示する表
示手段と、前記表示内容を保存する保存手段と、前記表
示内容を出力する出力手段とを備えたことを要旨とす
る。
【0011】請求項7記載の配信サーバ装置は、各生活
空間を示す情報であり、画像情報、音声情報、文字情報
のうち、少なくとも一の情報から成る情報を蓄積する蓄
積手段と、各生活空間において満足できる空間を定義付
けた言語データ、該空間でどのような状態でありたいの
かという状態ニーズを表わす言語データ、及び該空間が
どのような場であって欲しいのかという場ニーズを表わ
す言語データを蓄積する蓄積手段と、各生活空間に対す
る施主のニーズを具現化する設計手法例と施工例画像を
蓄積する蓄積手段と、状態ニーズ及び場ニーズを表わす
言語を画面上に表示する表示手段と、前記各生活空間を
示す情報に対し、該状態ニーズ及び前記場ニーズを示す
言語を選択する選択手段と、前記選択回数をカウントす
るカウント手段と、前記カウント結果を保存する保存手
段と、前記カウント結果をもとに、特定の選択肢に連動
した設計手法例及び施工例画像を抽出する抽出手段と、
前記カウント結果の別を認識可能に、ニーズツリー上の
各言語の表示形式を決定する決定手段と、隣接する2言
語の前記カウント結果をもとに、ニーズツリーを構成す
る該2言語間の枝の種類を決定する決定手段と、前記決
定内容に則した態様で、各言語、枝を画面上に表示する
表示手段と、前記表示内容を保存する保存手段と、前記
表示内容を出力する出力手段と、配信先の配信要求に応
じて配信する配信管理手段とを備えたことを要旨とす
る。
【0012】請求項8記載の記憶媒体は、コンピュータ
により読み取り可能であり、設計支援システム実行プロ
グラムが記録された記憶媒体であって、コンピュータ
に、各生活空間を示す情報であり、画像情報、音声情
報、文字情報のうち、少なくとも一の情報から成る情報
を蓄積する蓄積手段と、各生活空間において満足できる
空間を定義付けた言語データ、該空間でどのような状態
でありたいのかという状態ニーズを表わす言語データ、
及び該空間がどのような場であって欲しいのかという場
ニーズを表わす言語データを蓄積する蓄積手段と、各生
活空間に対する施主のニーズを具現化する設計手法例と
施工例画像を蓄積する蓄積手段と、状態ニーズ及び場ニ
ーズを表わす言語を画面上に表示する表示手段と、前記
各生活空間を示す情報に対し、該状態ニーズ及び前記場
ニーズを示す言語を選択する選択手段と、前記選択回数
をカウントするカウント手段と、前記カウント結果を保
存する保存手段と、前記カウント結果をもとに、特定の
選択肢に連動した設計手法例及び施工例画像を抽出する
抽出手段と、前記カウント結果の別を認識可能に、ニー
ズツリー上の各言語の表示形式を決定する決定手段と、
隣接する2言語の前記カウント結果をもとに、ニーズツ
リーを構成する該2言語間の枝の種類を決定する決定手
段と、前記決定内容に則した態様で、各言語、枝を画面
上に表示する表示手段と、前記表示内容を保存する保存
手段と、前記表示内容を出力する出力手段を実行させる
ためのプログラムを記録したことを要旨とする。
【0013】請求項9記載のプログラムは、各生活空間
を示す情報であり、画像情報、音声情報、文字情報のう
ち、少なくとも一の情報から成る情報を蓄積する蓄積手
段と、各生活空間において満足できる空間を定義付けた
言語データ、該空間でどのような状態でありたいのかと
いう状態ニーズを表わす言語データ、及び該空間がどの
ような場であって欲しいのかという場ニーズを表わす言
語データを蓄積する蓄積手段と、各生活空間に対する施
主のニーズを具現化する設計手法例と施工例画像を蓄積
する蓄積手段と、状態ニーズ及び場ニーズを表わす言語
を画面上に表示する表示手段と、前記各生活空間を示す
情報に対し、該状態ニーズ及び前記場ニーズを示す言語
を選択する選択手段と、前記選択回数をカウントするカ
ウント手段と、前記カウント結果を保存する保存手段
と、前記カウント結果をもとに、特定の選択肢に連動し
た設計手法例及び施工例画像を抽出する抽出手段と、前
記カウント結果の別を認識可能に、ニーズツリー上の各
言語の表示形式を決定する決定手段と、隣接する2言語
の前記カウント結果をもとに、ニーズツリーを構成する
該2言語間の枝の種類を決定する決定手段と、前記決定
内容に則した態様で、各言語、枝を画面上に表示する表
示手段と、前記表示内容を保存する保存手段と、前記表
示内容を出力する出力手段を実行させることを要旨とす
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の特定の生活空間は、例え
ば、庭などを検討の対象としても良く、請求項に記載し
た学習、就寝、だんらん、調理、食事、休養という6種
類の生活空間に限られない。また、ニーズを表わす言語
は、身体の感覚器官を通じて知り覚えるあらゆる感覚を
表現する語を利用してなる。また、設計手法例とは、ア
ンケートによって得られた、場ニーズを考慮した設計の
具現化手法である。本発明においては、空間、雰囲気、
機能、環境という4つのテーマを設定し、該テーマ毎の
キーワード及び、全体プラン、空間プラン、インテリア
設備の3項目の内、少なくとも1項目について、具体的
な設計手法例が挙げられているが、テーマ数、項目数等
はこれらに限らない。例えば、仮に、庭が検討空間とし
て選択されたような場合には、屋外空間プランといった
項目が必要である等の例による。また、施工例画像は、
過去の実施例に限らず、コンピュータグラフィックによ
り作成したもの等、創造上の施工例をも含む意であり、
該画像は静止画像だけでなく、動画を利用しても良い。
また、具体的実現手段とは、前述の設計手法例中の各項
目毎に挙げられている設計上の工夫を言い、必要に応じ
て、流行等を反映し、定期的な更新の対象となる。ま
た、各生活場面毎に設定されたニーズツリー構造は、各
場面において満足できる空間として定義付けた言語−状
態ニーズを表わす言語−場ニーズを表わす言語へと順
次、単数あるいは複数派生する樹形構造を、または、各
場面において満足できる空間として定義付けた言語−場
ニーズを表わす言語へと派生する樹形構造をなしている
が、該構造をなす各言語相互間の関連性については、出
願人の長年に亘る調査実験分析等の鋭意努力の結果、そ
れらの妥当性等も検証済みである。また、アンケートを
終了した段階で、システムの記憶装置内に蓄積された設
計手法例及び施工例画像の中から、アンケート結果によ
り得られた場ニーズを反映した特定の設計手法例及び施
工例画像を抽出するが、当該設計手法例及び施工例画像
にあっても、場ニーズとの適合性等についても、出願人
が長年に亘って蓄積してきた施工実績や顧客への施工後
調査あるいは市場調査等の鋭意努力の結果、その妥当性
等は検証済みである。また、施主の住空間に対する漠然
としたイメージ、つまり潜在的な希望や要望を抽出し、
設計手法例に連動させ、設計者に伝えるものであること
から、住宅に関連に限定されず、例えば、旅行社による
国内旅行や海外旅行の旅程の提案にも応用できよう。顧
客の言外の旅行に関する嗜好を、ニーズを表現する言語
を利用したニーズツリー構造を構築し、アンケートを行
うことで、顧客の潜在的な欲求を抽出し、ニーズを表現
する言語に連動させて、旅程を準備するといった応用例
が考えられる。その他、従来、いわゆるオーダーメード
という手法が取られてきた業界等の業務においては、顧
客が上手く言葉で表現できない場合でも、本発明を応用
することにより、顧客の潜在的な希望や要望を汲み取っ
た商品の提供や提案作業を迅速に効率良く行うことがで
きる。そして、本発明を発展利用し、インタビューによ
って得られたデータを、地域や年齢、その他の条件下で
分析判断し、将来のインタビュー内容に反映させるよう
にすれば、なお好ましい。
【0015】本発明によるシステムは、図1に示すよう
に、システム全体を統括的に制御する、プログラムされ
た主制御部に記憶装置が接続され、主制御部には、ま
た、キーボードやマウス等のポインティングデバイスか
ら成る入力装置、入力データのモニタに用いる表示装
置、及び、処理結果を出力する出力装置が接続されてい
る。主制御部は、OS(Operating system)等の制御プ
ログラム、本発明による処理手順を規定したプログラ
ム、及び入力データ等を蓄積するための内部メモリを有
し、これらプログラム等により、入力済みデータ等を反
映させたインタビュー結果を表示等させている。
【0016】本システムの利用は、本発明によるプログ
ラム及びデータを搭載したシステムを有するパソコンを
用いる態様によっても良いし、また、図2に示すよう
に、本発明によるプログラム及びデータを有し、かつ、
端末とのデータの送受信が可能な配信サーバ装置と、各
支店や一般ユーザー、または、住宅展示場や住宅博覧会
会場等とをネットワーク上でリンクさせ、有線、無線を
問わずインターネットを介して利用する形態も考えられ
る。この場合、最終的に各端末への入力や、配信サーバ
装置との間でデータの送受信がなされれば良い。本発明
は、特に、施主との初期折衝時に利用することをその活
用目的とすることから、前述の住宅展示場や住宅博覧会
におけるネットワークを介した本システムの利用は、住
宅メーカーにとっては、自社との関わりの発端となる契
機創出となり、また、施主側にとっても、気軽に参加で
きる手段として非常に好ましい。また、本システムにか
かる実行プログラム等をコンピュータで読み取り可能な
CD−ROM等の記憶媒体に記録し、利用するようにし
ても良い。
【0017】[実施例1]本発明の第1の実施例を図
1、図3〜図10に基づいて説明する。図1は本発明の
システムを示すハードウエア構成図、図2は本発明のネ
ットワークを利用した態様を示す図、図3は第1の実施
例による処理の流れを示すフロー図、図4は9つの生活
空間の中から検討したい空間を選択する画面を示す図、
図5は生活空間を示す写真に対し「好き」「嫌い」「ど
ちらでもない」の選定を行う画面を示す図、図6は選定
された生活空間画像からどのような気持ちが得られるか
を回答する画面を示す図、図7は選定された生活空間画
像からどのようなことが得られるかを回答する画面を示
す図、図8はインタビュー結果を反映した樹形図構造を
表わした画面を示す図、図9は設計手法例の一部を示す
図、図10は場ニーズに対応する設計手法例及び施工例
画像等を示した図である。
【0018】(1)は主制御部、(2)は記憶装置、
(3)は入力装置、(4)は表示装置、(5)は出力装
置、(ア)〜(カ)は学習の空間を表わす写真、
(甲)、(乙)は施工例画像である。
【0019】本実施例は、住宅メーカーの営業マン等
が、施主との初期折衝時において、施主の住宅に対する
要望を聞き取った結果の樹形図、並びに設計手法例及び
施工例画像を設計者に伝え、必要な場合は、実現可能な
複数の提案をもできるように支援するシステムに関する
ものである。
【0020】まず、図4に示すように、就寝、化粧・整
髪、入浴、休養・娯楽、学習、調理、接客・交際、食
事、だんらんの9つの生活場面から、施主は検討したい
生活空間を1つ選択する(S101)。本実施例では、
学習を選択するものとする。次に、図5に示すように、
記憶装置(2)内に蓄積された画像データから抽出され
た学習空間を表わすア〜カの6枚の空間画像が提示さ
れ、施主はこれらにつき、夫々、「好き」「嫌い」「ど
ちらでもない」のいずれかを選択する(S102)。同
様の作業を別の画像についても行い、合計18枚の学習
空間を示す画像につき該選択作業を繰り返す。ここでの
目的は、好きな空間画像を3枚以上選択させることにあ
るが、万が一、18枚の空間画像の中で、好きな空間画
像が3枚に満たなければ、「どちらでもない」と選択し
た空間画像から不足分を補うようにしても良い。あるい
は、大好き、という選択肢を加えて四択とし、「大好
き」「好き」と答えた画像を後のアンケートに用いるこ
ととしても良い。また、画面上に提示する空間画像を1
8枚に限定せず、それ以上の枚数の画像を提示可能なよ
うに準備しておくことも好ましく、さらに、別途フロッ
ピー(登録商標)等で空間画像を画像データとして準備
すればより好ましい。次に、図6に示すように、「好
き」と選択した空間画像アを見て、どのような気持ちが
得られるかを画面上の11の選択肢から選ぶ(S10
3)。該選択肢は、本発明によるアンケートが、S10
3の段階に達すると、記憶装置(2)内に蓄積された、
学習に対応し、かつ、どのような気持ちが得られるか
(状態ニーズ)を表現した複数の言語データを所定のフ
ァイル(図示せず)から抽出されたものである。なお、
選択数は常識範囲内であれば、制限は設けない。ここで
のアンケートの意図は、なぜ該空間画像アが好きなのか
という、該施主の潜在的な嗜好理由をも顕在化させると
ころにある。図6では、「くつろぐ」「疲れにくい」
「リラックスできる」「やすらぐ」という4つの選択肢
が選ばれているが、これらは皆、該施主が学習という生
活場面で、どのような心理的状態でありたいか(状態ニ
ーズ)を意思表示したもの、つまり、潜在的なものも含
めニーズを意思表示したと言え、これは言い換えると、
該施主が、「くつろげそうな」、「疲れにくそうな」、
「リラックスできそうな」、「やすらげそうな」学習の
場を希望していると捉えることができる。
【0021】そして今度は、図7に示すように、該空間
画像アを見て、どのようなことが得られるかを画面上の
12の選択肢から選ぶ(S104)。該選択肢は、本発
明によるインタビューが、S104の段階に達すると、
記憶装置(2)内に蓄積された、学習に対応し、かつ、
どのようなことが得られるか(場ニーズ)を表現した複
数の言語データが所定のファイル(図示せず)より抽出
されるものである。なお、ここでも選択数の制限は設け
ない。ここでのインタビューの意図は、該空間に対する
期待因子を抽出することにある。言い換えると、前述の
心理的状態を満たすために、該空間が具体的にどのよう
な造りであって欲しいか、つまり該空間実現の為の拘り
(場ニーズ)を見出すことである。図7では、「楽な姿
勢がとれる」「目障りなものが無い」「適当な開放感が
ある」「家族の気配を感じる」を選択しているが、つま
り該施主は、学習の場は「楽な姿勢がとれる」、「目障
りなものが無い」、「適当な開放感がある」、「家族の気
配を感じる」造りであって欲しいと、暗に意思表示をし
ている捉えることができる。なお、図6及び図7に示し
た選択肢の表示位置は、後に繰り返される同様の作業に
おいて、夫々の画像が変わるごとに変更される。以上、
空間画像アについて、S103及びS104の作業を終
えると、S102で、好きだと回答した別の空間画像に
ついても同様の選択作業を行い(S105)、3枚の空
間画像について該選択作業を終えると、図8に示すよう
に、選択回数を反映した樹形図が作成される(S10
6)。そして該樹形図末端、つまり右端に列挙された場
ニーズを示す言語の中で、最も選択回数の多い言語に対
応して蓄積された設計手法例が施工例画像と共に認識さ
れ(S107)。そして、該樹形図、及び設計手法例と
施工例画像は印刷を経て(S108)、該施主の希望す
る学習の場の設計提案として設計者へ示される。なお、
生活場面の変更はS109に示すループ処理により行え
ばよい。
【0022】ここで、選択回数と樹形図の枝の線種との
関係、また、選択回数と状態ニーズを示す選択肢のボッ
クス内の表示との関係、及び場ニーズの選択肢の選択回
数と抽出される設計手法例及び施工例画像との関係を具
体例を挙げて説明する。まず線種について説明する。線
種は4種類あり、点線、細線、中太線、太線である。本
実施例では、一選択肢につき最大3回の選択が可能であ
るが、アンケートの結果、「リラックスできる」が2
回、「くつろぐ」が1回、「やすらぐ」が3回、「楽な
姿勢がとれる」が1回、「適当な開放感がある」が2
回、「家族の気配を感じる」が3回、また、「集中でき
る」は0回、「疲れにくい」は1回、選択されたことと
する。すると本システムは、一の枝の両側の選択肢の選
択回数の内、少ない数を優先的に認識し、線種を決定す
る。例えば、「リラックスできる」と「くつろぐ」間の
枝は、「くつろぐ」の選択回数である1回が優先的に認
識され、線種は細線となる。また、同様に、「リラック
スできる」と「やすらぐ」間では中太線、「やすらぐ」
と「家族の気配を感じる」間では太線、「集中できる」
と「疲れにくい」間では点線で表示されることとなる。
もちろん、線種の決定パターンは上記に限られず、選択
回数の別が認識できれば、どのようなものでも良い。ま
た、選択肢のボックス内表示も選択回数を反映してお
り、回数に応じて色別表示される。該表示も、色別表示
に限らず、ボックス右肩に選択回数を示す数字を示した
り、ボックスの形状を変えたり、文字のフォントにつき
選択回数の別を認識可能にしたり、選択回数の別が認識
できれば、どのような表示態様でも良い。次に、場ニー
ズの選択肢の選択回数と、抽出される設計手法例及び施
工例画像との関係を説明する。記憶装置(2)内に、
「学習」空間の場ニーズを示す13の選択肢個々にリン
クする設計手法データが図9に一部示すように蓄積され
ており、また、複数の施工例画像が同様に蓄積されてい
る(図示せず)。本実施例では、アンケート結果から、
「家族の気配を感じる」が選択回数3回と最も多いこと
から、該選択肢にリンクする設計手法例が認識、抽出さ
れる。
【0023】本実施例では、該設計手法例は、場ニーズ
を示す言語にリンクし、該言語毎に該ニーズを具現化す
るための、空間、雰囲気、機能、環境というテーマが少
なくとも1つ以上定められている。そして該テーマ毎に
1あるいは2以上のキーワード、本実施例では「他空間
と適度な一体感がある」が定められている。さらに、該
キーワード毎に、全体プラン、空間プラン、インテリア
設備という項目毎に、具体的実現手段を定められてい
る。本実施例においては、全体プランとして、「他空間
と結ばれる吹き抜け」「パブリック空間脇の配置」が、
空間プランとして、「家族の誰もが使えるコーナー」
「リビング内のコーナー」が、インテリア設備として
「サイドテーブル」が設定されている。そこで、設計者
は、図10に示すように、これらの設計手法例及び施工
例画像(甲)(乙)と、図8の樹形図をもとに、施主の
潜在的なニーズを満たす住宅の設計を行うのである。
【0024】以上、本発明は、施主との面談の際に、熟
練した技術等なくとも、また、施主が自分の住宅に対す
る希望や要望について十分に伝えることができなくと
も、簡易な操作により、施主の潜在的なニーズをも引き
出し、かつそのニーズを具現化する最適な設計手法例が
施工例画像とともに提示さることによって、経験の有無
にかかわらず、施主毎の与条件に対応した適格な設計手
法により行うことができ、さらには、未熟な設計者が、
設計事例や設計手法を習得する一種のテキストとしても
有効であり、企業内研修のツールとしても有用である。
また、樹形図を辿ることで、必要に応じて、施主の潜在
的な考えを知ることが容易なことから、次善の策も、施
主の希望とずれることなく提案できる。さらには、コン
ピュータシステム化されたことにより、アンケートに使
用する言語、設計手法や画像データ等の補充、メンテナ
ンス作業等が容易に行え、常に最新の技術、情報のもと
で本システムを利用することができる。また、設計者個
人の思考に偏ったりすることがないので、設計者間での
設計手法の共有化が図れ、バラツキなく、企業として統
一した設計提案ができる。
【0025】[実施例2]本発明の第2の実施例を図2
に基づいて説明する。本実施例は、有線、無線を問わ
ず、インターネットなどのネットワークを介して本発明
を利用する場合であって、配信サーバ装置により、画像
データや言語データ、アンケートの結果や端末側の指示
に基づく所望の表示等の端末への配信、及び端末から配
信サーバ装置へのアンケートに対する回答を送信すると
いう本システムの利用形態に関するものである。図2は
本発明のネットワークを利用した態様を示す図である。
【0026】(6)はインターネットにリンクした端末
を有する支店A、(7)はインターネットにリンクした
配信サーバ装置、(8)はインターネットにリンクした
端末を有する住宅博覧会会場、(9)はインターネット
にリンクした端末を有する支店B、(10)はインタ―
ネットにリンクした端末を有する住宅展示場、(11)
はインタ―ネットにリンクした端末を有する一般ネット
ワークユーザーである。
【0027】配信サーバ装置(7)は、本発明によるプ
ログラム及び言語データや画像データを有し、ネットワ
ークを介して、配信先の端末等の操作により要求される
種々データの端末への配信、及び端末側で入力された回
答の受信を行う。さらに、配信サーバ装置(7)内にあ
る本システムのプログラム制御により、ネットワークを
介して受信した、端末側からの回答について選択回数を
カウントする等の本システムに必要な処理を行ったり、
端末からの要求に応じてアンケート結果の表示を行う。
例えば、一般ネットワークユーザ(11)が施主である
場合であって、該施主が、本システムを利用すべく住宅
販売会社の営業所等に訪れずとも、自己が所有するパソ
コンを利用したり、あるいは、本発明によるプログラム
を搭載していないノート型パソコンを営業担当者が携帯
し、該施主のもとへ赴き、有線、無線を問わず該パソコ
ンをネットワークにリンクさせ、同じくネットワークに
リンクした配信サーバ装置(7)を利用し、本発明を実
施するという利用形態が考えられる。なお、ネットワー
クを介したという利用態様による違い以外は、言語デー
タや画像データ、インタビューに対する回答方式等につ
いては、実施例1と同様である。
【0028】また、住宅博覧会会場(8)や住宅展示場
(10)においても、ネットワークにリンクした状況が
あれば、容易に本発明を実施することができる。該会場
等へ訪れるのは、主に住宅建築予定者であることを考慮
すると、ここに本発明を実施できるコンピュ−タシステ
ムを準備しておけば、モデルルームやパンフレットを見
るでけでは不可能であると思われる、潜在的な希望や要
望を抽出し、具現化するのに最適な設計手法を、潜在ニ
ーズを示す樹形図と共に設計者へ示し、施主へ魅力的な
建築プランを迅速に提示することが可能となることか
ら、該住宅建築予定者の住宅購買意欲を刺激し、高める
ことにもつながる。さらに、支店ごとに独立して本発明
によるシステムを保有している場合を想定して比較する
と、例えば図2に示したように、支店A(6)や支店B
(9)が、インターネット等のネットワークにリンクし
た状態であって、言語データや画像データの更新作業が
配信サーバ装置(7)側で行われてさえいれば、支店ご
とに、該作業を行う必要がなくなることからメンテナン
ス作業が一元化できる。
【0029】また、本発明のシステムを実行させるプロ
グラム及び言語データや画像データ等のデータファイル
を、コンピュータで読取可能な記憶媒体に格納し、この
記憶媒体のプログラム等をコンピュータのRAMに記録
して、プログラムにしたがって動作させるようにしても
良い。このような利用態様によれば、ネットワークにリ
ンクした状況がなくとも、本システムを利用でき、か
つ、前述実施例1と同様の作用、効果を呈する。
【0030】
【発明の効果】以上、述べてきた通り、本発明によれ
ば、容易に施主の潜在的なニーズを聞き出すことが可能
となり、かつ、設計者へ該ニーズに最適な設計手法例が
示されることとなる。その結果、施主との面談、設計者
の経験に左右されることなく、一定の住宅設計が提案さ
れ得るのである。さらに、営業−設計−インテリアコー
ディネーター−現場設計管理者という業務の流れに応じ
て担当者が変わる場合にも、その都度口頭で詳細に伝え
る必要がなく、本システムの利用により抽出された顧客
の潜在的なニーズをツリーを参照することで、設計の意
図が伝達され得るという効果も呈する。また、ネットワ
ークにリンクした利用態様、また、記憶媒体を用いた利
用態様によれば、本システムを場所等の制限なく利用で
き、その結果、前述の効果を享受できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムを示すハードウエア構成図
【図2】本発明のネットワークを利用した態様を示す図
【図3】第1の実施例による処理の流れを示すフロー図
【図4】9つの生活空間の中から検討したい空間を選択
する画面を示す図
【図5】生活空間を示す写真に対し「好き」「嫌い」
「どちらでもない」の選定を行う画面を示す図
【図6】選定された生活空間画像からどのような気持ち
が得られるかを回答する画面を示す図
【図7】選定された生活空間画像からどのようなことが
得られるかを回答する画面を示す図
【図8】インタビュー結果を反映した樹形図構造を表わ
した画面を示す図
【図9】設計手法例の一部を示す図
【図10】場ニーズに対応する設計手法例及び施工例画
像等を示した図
【符号の説明】
1 主制御部 2 記憶装置 3 入力装置 4 表示装置 5 出力装置 6 インターネットにリンクした端末を有する支店A 7 インターネットにリンクした配信サーバ装置 8 インターネットにリンクした端末を有する住宅博
覧会会場 9 インターネットにリンクした端末を有する支店B 10 インターネットにリンクした端末を有する住宅
展示場 11 インターネットにリンクした端末を有する一般
ネットワークユーザー ア〜カ 学習の空間を表わす写真 甲、乙 施工例画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 浩一 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 (72)発明者 木村 文雄 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 (72)発明者 池田 聡美 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 (72)発明者 藤森 洋一郎 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 Fターム(参考) 2E025 AA01 5B046 AA03 CA06 HA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータを利用した設計支援システ
    ムであって、施主が自ら好ましいとして選択した特定の
    生活空間に対するイメージの選択肢よりなる施主へのア
    ンケートにより、特定の生活空間に対する該施主のニー
    ズを表わす言語を抽出し、該抽出されたニーズを表わす
    言語と、該施主のニーズを具現化するための設計手法例
    及び該設計手法例を実現させたことを例示する施工例画
    像を、連動させて表示可能としかつ、該抽出されたニー
    ズを表わす言語の抽出過程を認識可能とし、該施主の潜
    在的なニーズを把握し、次善の策をも設計可能としたこ
    とを特徴とする設計支援システム。
  2. 【請求項2】 ニーズを表わす言語は、施主が特定の生
    活空間でどのような状態でありたいのかという状態ニー
    ズを表わす言語、及び特定の生活空間がどのような場で
    あって欲しいのかという場ニーズを表わす言語、である
    ことを特徴とする請求項1記載の設計支援システム。
  3. 【請求項3】 設計手法例は、学習、就寝、だんらん、
    調理、食事、休養という6種類の生活空間毎に設定さ
    れ、場ニーズを反映した具現化テーマを、少なくとも空
    間、雰囲気、機能、環境と定め、該テーマ毎のキーワー
    ド及び、全体プラン、空間プラン、インテリア設備の3
    項目の内、少なくとも1項目について、具体的実現手段
    を定めたことを特徴とする請求項1記載の設計支援シス
    テム。
  4. 【請求項4】 コンピュータを利用した設計支援システ
    ムで利用されるアンケートにより、ニーズ分析の手段と
    なるニーズツリーのデータ構造であって、該構造は、学
    習、就寝、だんらん、調理、食事、休養という6種類の
    生活空間毎に設定されており、該構造で用いられている
    言語は、該空間に対するイメージとして入手した言語に
    ついて、該空間でどのような状態でありたいのかという
    状態ニーズ、及び該空間がどのような場であって欲しい
    のかという場ニーズを分析、整理した言語であり、該構
    造は、該空間において満足できる空間を個々に定義付け
    た言語と、該定義付けた言語からの派生を想起させる言
    語であり、かつ、該定義付けた言語の裏付けとなる状態
    ニーズを表わす言語と、該定義付けた言語又は状態ニー
    ズを表わす言語からの派生を想起させる場ニーズを表わ
    す言語とから成り、さらに、上記の順に上位−下位ニー
    ズツリー構造を成し、状態ニーズを表わす言語について
    は、複数の該言語間においても上位下位構造を成し、下
    位に位置する該言語は上位に位置する該言語に比して、
    該空間がどのような場であって欲しいかについて、より
    具体的なイメージを表わしていることを特徴とするニー
    ズツリーデータ構造。
  5. 【請求項5】 コンピュータを利用した設計を支援する
    システムであって、各生活空間を示す情報であり、画像
    情報、音声情報、文字情報のうち、少なくとも一の情報
    から成る情報を蓄積する蓄積手段と、各生活空間におい
    て満足できる空間を定義付けた言語データ、該空間でど
    のような状態でありたいのかという状態ニーズを表わす
    言語データ、及び該空間がどのような場であって欲しい
    のかという場ニーズを表わす言語データを蓄積する蓄積
    手段と、各生活空間に対する施主のニーズを具現化する
    設計手法例と施工例画像を蓄積する蓄積手段と、状態ニ
    ーズ及び場ニーズを表わす言語を画面上に表示する表示
    手段と、前記各生活空間を示す情報に対し、該状態ニー
    ズ及び前記場ニーズを示す言語を選択する選択手段と、
    前記選択回数をカウントするカウント手段と、前記カウ
    ント結果を保存する保存手段と、前記カウント結果をも
    とに、特定の選択肢に連動した設計手法例及び施工例画
    像を抽出する抽出手段と、前記カウント結果の別を認識
    可能に、ニーズツリー上の各言語の表示形式を決定する
    決定手段と、隣接する2言語の前記カウント結果をもと
    に、ニーズツリーを構成する該2言語間の枝の種類を決
    定する決定手段と、前記決定内容に則した態様で、各言
    語、枝を画面上に表示する表示手段と、前記表示内容を
    保存する保存手段と、前記表示内容を出力する出力手段
    とを備えたことを特徴とする設計支援システム。
  6. 【請求項6】 コンピュータを利用した設計を支援する
    方法であって、各生活空間を示す情報であり、画像情
    報、音声情報、文字情報のうち、少なくとも一の情報か
    ら成る情報を蓄積する蓄積手段と、各生活空間において
    満足できる空間を定義付けた言語データ、該空間でどの
    ような状態でありたいのかという状態ニーズを表わす言
    語データ、及び該空間がどのような場であって欲しいの
    かという場ニーズを表わす言語データを蓄積する蓄積手
    段と、各生活空間に対する施主のニーズを具現化する設
    計手法例と施工例画像を蓄積する蓄積手段と、状態ニー
    ズ及び場ニーズを表わす言語を画面上に表示する表示手
    段と、前記各生活空間を示す情報に対し、該状態ニーズ
    及び前記場ニーズを示す言語を選択する選択手段と、前
    記選択回数をカウントするカウント手段と、前記カウン
    ト結果を保存する保存手段と、前記カウント結果をもと
    に、特定の選択肢に連動した設計手法例及び施工例画像
    を抽出する抽出手段と、前記カウント結果の別を認識可
    能に、ニーズツリー上の各言語の表示形式を決定する決
    定手段と、隣接する2言語の前記カウント結果をもと
    に、ニーズツリーを構成する該2言語間の枝の種類を決
    定する決定手段と、前記決定内容に則した態様で、各言
    語、枝を画面上に表示する表示手段と、前記表示内容を
    保存する保存手段と、前記表示内容を出力する出力手段
    とを備えたことを特徴とする設計支援方法。
  7. 【請求項7】 各生活空間を示す情報であり、画像情
    報、音声情報、文字情報のうち、少なくとも一の情報か
    ら成る情報を蓄積する蓄積手段と、各生活空間において
    満足できる空間を定義付けた言語データ、該空間でどの
    ような状態でありたいのかという状態ニーズを表わす言
    語データ、及び該空間がどのような場であって欲しいの
    かという場ニーズを表わす言語データを蓄積する蓄積手
    段と、各生活空間に対する施主のニーズを具現化する設
    計手法例と施工例画像を蓄積する蓄積手段と、状態ニー
    ズ及び場ニーズを表わす言語を画面上に表示する表示手
    段と、前記各生活空間を示す情報に対し、該状態ニーズ
    及び前記場ニーズを示す言語を選択する選択手段と、前
    記選択回数をカウントするカウント手段と、前記カウン
    ト結果を保存する保存手段と、前記カウント結果をもと
    に、特定の選択肢に連動した設計手法例及び施工例画像
    を抽出する抽出手段と、前記カウント結果の別を認識可
    能に、ニーズツリー上の各言語の表示形式を決定する決
    定手段と、隣接する2言語の前記カウント結果をもと
    に、ニーズツリーを構成する該2言語間の枝の種類を決
    定する決定手段と、前記決定内容に則した態様で、各言
    語、枝を画面上に表示する表示手段と、前記表示内容を
    保存する保存手段と、前記表示内容を出力する出力手段
    と、配信先の配信要求に応じて配信する配信管理手段と
    を備えたことを特徴とする配信サーバ装置。
  8. 【請求項8】 コンピュータにより読み取り可能であ
    り、設計支援システム実行プログラムが記録された記憶
    媒体であって、コンピュータに、各生活空間を示す情報
    であり、画像情報、音声情報、文字情報のうち、少なく
    とも一の情報から成る情報を蓄積する蓄積手段と、各生
    活空間において満足できる空間を定義付けた言語デー
    タ、該空間でどのような状態でありたいのかという状態
    ニーズを表わす言語データ、及び該空間がどのような場
    であって欲しいのかという場ニーズを表わす言語データ
    を蓄積する蓄積手段と、各生活空間に対する施主のニー
    ズを具現化する設計手法例と施工例画像を蓄積する蓄積
    手段と、状態ニーズ及び場ニーズを表わす言語を画面上
    に表示する表示手段と、前記各生活空間を示す情報に対
    し、該状態ニーズ及び前記場ニーズを示す言語を選択す
    る選択手段と、前記選択回数をカウントするカウント手
    段と、前記カウント結果を保存する保存手段と、前記カ
    ウント結果をもとに、特定の選択肢に連動した設計手法
    例及び施工例画像を抽出する抽出手段と、前記カウント
    結果の別を認識可能に、ニーズツリー上の各言語の表示
    形式を決定する決定手段と、隣接する2言語の前記カウ
    ント結果をもとに、ニーズツリーを構成する該2言語間
    の枝の種類を決定する決定手段と、前記決定内容に則し
    た態様で、各言語、枝を画面上に表示する表示手段と、
    前記表示内容を保存する保存手段と、前記表示内容を出
    力する出力手段を実行させるためのプログラムを記録し
    た記憶媒体。
  9. 【請求項9】 各生活空間を示す情報であり、画像情
    報、音声情報、文字情報のうち、少なくとも一の情報か
    ら成る情報を蓄積する蓄積手段と、各生活空間において
    満足できる空間を定義付けた言語データ、該空間でどの
    ような状態でありたいのかという状態ニーズを表わす言
    語データ、及び該空間がどのような場であって欲しいの
    かという場ニーズを表わす言語データを蓄積する蓄積手
    段と、各生活空間に対する施主のニーズを具現化する設
    計手法例と施工例画像を蓄積する蓄積手段と、状態ニー
    ズ及び場ニーズを表わす言語を画面上に表示する表示手
    段と、前記各生活空間を示す情報に対し、該状態ニーズ
    及び前記場ニーズを示す言語を選択する選択手段と、前
    記選択回数をカウントするカウント手段と、前記カウン
    ト結果を保存する保存手段と、前記カウント結果をもと
    に、特定の選択肢に連動した設計手法例及び施工例画像
    を抽出する抽出手段と、前記カウント結果の別を認識可
    能に、ニーズツリー上の各言語の表示形式を決定する決
    定手段と、隣接する2言語の前記カウント結果をもと
    に、ニーズツリーを構成する該2言語間の枝の種類を決
    定する決定手段と、前記決定内容に則した態様で、各言
    語、枝を画面上に表示する表示手段と、前記表示内容を
    保存する保存手段と、前記表示内容を出力する出力手段
    を実行させるためのプログラム。
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