JP2002294712A - 緑化工法 - Google Patents

緑化工法

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JP2002294712A
JP2002294712A JP2001090630A JP2001090630A JP2002294712A JP 2002294712 A JP2002294712 A JP 2002294712A JP 2001090630 A JP2001090630 A JP 2001090630A JP 2001090630 A JP2001090630 A JP 2001090630A JP 2002294712 A JP2002294712 A JP 2002294712A
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Shigeo Kubo
繁夫 久保
Itsune Okuya
巌根 奥谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】土壌流亡を防ぎ、且つ景観を保つことができる
緑化工法及び該工法に用いるブロックを提供する。 【解決手段】法面緑化用ブロック本体の上面の少なくと
も一辺に隆起部を設け、該ブロック本体と該隆起部で形
成される植物源及び土壌の収容空間を有し、且つ、該収
容空間とブロック本体の裏面を貫通する1個以上の貫通
孔を形成してなる法面緑化用ブロック;及び該ブロック
を用いた法面緑化工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緑化工法及び該工
法に用いるブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の法面保護技術は、降雨による法面
の土壌流亡を防ぐことを目的に、パネル状のコンクリー
トブロックを必要に応じてアンカーを用いて法面にはめ
込んだり(固定したり)、モルタルを直接吹付けるもの
であった。しかしながら、かかる工法では、土壌流亡を
防ぐことは可能であるが、コンクリートが法面全体を覆
うため、景観上の好ましくないという問題がある。他の
法面保護技術としては、法面の土壌流亡を防ぎながら、
且つ景観を保つことが可能な種子吹付工法などの法面緑
化工法が採用されてきた。しかしながら、かかる工法
は、種子が発芽し、植生が繁茂するまでの降雨により、
種子などの吹付け資材が流亡することで法面土壌も流亡
するという欠点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、土壌流亡を
防ぎ、且つ景観を保つことができる緑化工法及び該工法
に用いるブロックを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の各項に
示す発明に関する。 項1 法面緑化用ブロック本体の上面の少なくとも一辺
に隆起部を設け、該ブロック本体と該隆起部で形成され
る植物源及び土壌の収容空間を有し、且つ、該収容空間
とブロック本体の裏面を貫通する1個以上の貫通孔を形
成してなる法面緑化用ブロック。 項2 ブロックが、コンクリート製であることを特徴と
する項1に記載のブロック。 項3 コンクリートが、ポーラスコンクリートであるこ
とを特徴とする項2に記載のブロック。 項4 項1〜3のいずれかに記載のブロックを法面に施
工し、該ブロックの植物源及び土壌の収容空間に、植物
源及び土壌を収容することを特徴とする法面緑化工法。 項5 植物源及び土壌が収容具に充填されていることを
特徴とする項4に記載の工法。 項6 項1に記載の植物源及び土壌の収容空間に、植物
源及び土壌を収容してなることを特徴とする法面緑化用
ブロック。 項7 植物源及び土壌が収容具に充填されていることを
特徴とする項6に記載のブロック。 項8 項6又は7のいずれかに記載のブロックを法面に
施工することを特徴とする法面緑化工法。
【0005】
【発明の実施の形態】本明細書において、緑化とは、対
象となる土壌を植栽により保全することを目的とした緑
化であり、植物を長期に渡り維持して、対象面に根を張
り、対象面を保護するとともに美化することを目的とす
るものである。
【0006】また、本明細書において、緑化の対象とす
る面(緑化対象面)は、法面であり、水平面に対して傾
斜を有する面(斜面)であれば特にその傾斜角度は限定
されないが、例えば水平面に対し好ましくは傾斜3゜程
度、より好ましくは5゜程度の緩やか斜面を含む。法面
としては、具体的には、ダムや貯水池などの水源地周辺
の側面、河川の護岸の側面、高速道路の側面、林道など
山間部の道路の側面の斜面が挙げられる。
【0007】本発明のブロックは、その一例である図1
及び図2に示されるように、ブロック本体2の上面の少
なくとも一辺に隆起部3を設け、該ブロック本体2と該
隆起部3で形成される植物源及び土壌の収容空間4を有
し、且つ、該収容空間4とブロック本体2の裏面を貫通
する少なくとも1個の貫通孔5を有するものである。
【0008】本発明のブロックにはブロック本体と隆起
部で形成される収容空間があればよく、例えば4角形の
場合一辺だけ、二辺だけ、又は三辺だけに隆起部を有し
ていてもよいが、四辺全てに隆起部を有しているのが好
ましい。
【0009】かかるブロックのブロック本体と隆起部
は、別々に製造したものを接合してもよいが、強度の点
から、一体的に成型するのが好ましい。
【0010】ブロックの素材は、法面に固定できるよう
な素材であれば特に限定されるものではなく、コンクリ
ート(普通コンクリート、ポーラスコンクリートな
ど)、強化プラスチックなどが例示される。これらの中
でも、耐久性や土壌流亡防止性の点から、コンクリート
が好ましい。
【0011】貫通孔は、例えばブロックがコンクリート
製の場合、所望の径の貫通孔をあけることができるよう
な隆起部をコンクリートブロック成型用の型に設けてお
き、それにより形成されたようなものであってもよく、
ポーラスコンクリートの細孔が貫通しているようなもの
であってもよい。
【0012】成型時に貫通孔を形成する場合は、1個以
上、好ましくは2〜15個程度、より好ましくは5〜1
0個程度の貫通孔を設ければよい。その直径は、緑化に
用いる植物の種類に応じて適宜設定することができる
が、通常φ5〜150mm程度、好ましくはφ50〜1
00mm程度である。この場合に用いるコンクリート
は、普通のコンクリートであってもよく、ポーラスコン
クリートを用いてもよい。貫通孔を複数設ける場合は、
孔が均一に存在するように設けることが好ましい。
【0013】貫通孔が、ポーラスコンクリートの細孔が
貫通しているものである場合、該貫通孔は緑化に用いる
植物の根が法面の土壌中に伸びることができるようなも
のであればよい。かかる貫通孔を有するポーラスコンク
リートは、該植物の種類に応じた径が得られるように粗
骨剤や連結剤の量などを適宜設定し、常法に従って製造
すればよい。ポーラスコンクリートは軽いので、施工性
に優れている。
【0014】ポーラスコンクリートの空隙率としては、
法面緑化に使用する際に必要な強度を満たすようなもの
であれば、特に限定されることなく適宜設定することが
できるが、通常、10〜30vol%程度であり、15〜
25vol%程度であることが好ましい。
【0015】貫通孔のブロック本体の裏面の面積に占め
る割合が高い方が植物の根は通りやすいが、必要とされ
る強度などに応じて適宜設定することができる。該割合
としては、3〜70%程度が好ましく、10〜30%程
度がより好ましい。
【0016】このように、収容空間からブロック本体の
裏面、即ち、法面に施工した際に法面に接する面に貫通
する貫通孔を設けることにより、根が地中に張り土壌の
流亡が起こりにくくなる。
【0017】ブロックの側面にも、施工した場合に隣接
するブロックの孔と貫通するような貫通孔を設けていて
もよい(図3にその一例を示す)。このようなブロック
を用いる場合は、施工前にアンカーボルトで数個のブロ
ックを組み合わせておいてもよく、施工後にアンカーボ
ルトで連結してもよい。
【0018】また、施工時に法面にブロックをアンカー
ピンなどで固定するために、隆起部からブロックの裏面
に貫通する貫通孔を有していてもよい(図3にその一例
を示す)。或いは、収容空間とブロック本体の裏面を貫
通する貫通孔の一部を用いて、ブロックをアンカーピン
で法面に固定化してもよい。
【0019】ブロック本体の形状は、複数のブロックを
組み合わせて法面へ施工できるようなものであれば特に
限定されるものではなく、正方形、長方形、菱形、平行
四辺形、台形、三角形などの形状が挙げられる。
【0020】ブロックの大きさは、施工の対象とする法
面や施工性などを考慮して適宜設定することができる
が、正方形の場合は、一辺が50cm〜2m程度が好ま
しく、50cm〜1m程度がより好ましい。
【0021】収容空間の深さは、植物源及び土壌乃至こ
れらを含む収容具を納めることができ、容易に流亡乃至
脱落しにくいような深さであればよく、ブロックの大き
さや適用する法面の傾斜に応じて適宜設定することがで
きるが、通常は、10〜100mm程度であり、20〜
50mm程度が好ましい。
【0022】収容空間は、植物源及び土壌をそのまま、
或いはこれらを充填した収容具を収容することが出きる
ような形状であればよく、ブロックを法面に施工して緑
化を行う際に、植物源や土壌、又はこれらを含む収容具
が流亡乃至抜け落ちにくいような形状が好ましい。
【0023】また、収容空間に小さな凹凸を設けておく
と、収容具の脱落が起こりにくくなるので好ましい。
【0024】ブロックの厚みは、法面に施工した際に必
要とされる強度を満たすものであれば特に限定されるも
のではなく、ブロックの大きさや材料の種類に応じて適
宜設定することができるが、通常、1〜10cm程度で
あり、3〜5cm程度が好ましい。
【0025】ブロックには、施工時にクレーンで吊り上
げるために必要な部材を設けておいてもよい。
【0026】また、ブロック本体裏面に凹凸を設けてお
くと、法面に安定に施工されるので好ましい。
【0027】本発明の緑化工法では、まず上記のブロッ
クを常法に従って、法面の下端から隙間がないように敷
き詰めて施工する。ブロックは一つ一つ法面に設置し、
隣接するブロックをアンカーボルトで固定してもよい
(小さいサイズのブロックは予め2〜4個程度をアンカ
ーボルトにより固定したものを法面に固定してもよ
い。)。その後、植物源、土壌などの混合物乃至該混合
物を充填した収容具をブロックの収容空間にはめ込む。
法面が急な斜面の場合はアンカーピンなどで固定しても
よい。
【0028】また、法面の傾斜が急な場合や用いるブロ
ックの数が多い場合には、ブロックを施工した法面の下
端、周囲などには、それぞれコンクリートなどでホルダ
ー、外枠など、複数のブロックを固定できるようなもの
を設けておいてもよい。
【0029】ブロックの収容空間には、植物源及び土壌
が収容される。これらはそのまま収容されていてもよ
く、収容具に充填されていてもよい。
【0030】収容具は中に植物源や土壌などを入れるこ
とができ、収容される植物の根と芽が通り抜けることが
できるようなものであればよく、その素材は特に限定さ
れるものではない。例えば、従来土嚢に用いられていた
ような素材を用いることができ、紙、海藻、ケナフ、麻
(ジュート、マニラ麻、サイザル麻など)、生分解性ポ
リマーなどの生分解性物質製であることが、環境保護の
面から好ましい。これら素材は、単独で、又は2種以上
組み合わせて用いることができる。
【0031】かかる収容具に植物の種子などの植物源や
土壌を充填しておくことにより、植物がある程度生育す
るまでの間に、収容空間に収容した土壌の流亡が起こり
にくくなるので好ましい。
【0032】植物源や土壌を入れた後の収容具の大きさ
及び形状は、ブロックの収容空間に設置でき、法面に施
工した際に落下しない程度のものであればよく、収容空
間の大きさ及び形状に応じて適宜変更すればよい。
【0033】植物源としては、植物の種子や、種子から
多少芽が出ているもの、苗、成木などが含まれる。
【0034】植物としては、特に限定されるものではな
く、緑化に通常用いられているような植物から緑化すべ
き法面の条件などに応じて1種又は2種以上を適宜選択
することができる。具体的にはブナ科、ヤナギ科、スギ
科、ヒノキ科、ツバキ科、アオイ科、アオギリ科、ヤマ
モモ科、モクレン科、サルナシ科、バラ科、ミカン科、
カエデ科、ウルシ科、ブドウ科、ハンノキ科、フトモモ
科、ザクロ科、モクセイ科、キョウチクトウ科、ミズキ
科、センダン科、イネ科、ナス科、マメ科、キク科、ウ
リ科等に属する植物が例示される。より具体的には、ウ
バメガシ、コナラ、ヤナギ、スギ、ヒノキ、ヤマモモ、
クルミ、ブナ、クリ、コナラ、カシ、クワ、イチジク、
パンノキ、モクレン、コブシ、クスノキ、アボガド、キ
ーウィ、チャ、ツバキ、サザンカ、ウツギ、シモツケ、
ユキヤナギ、スズカケ、リンゴ、ナシ、ビワ、ボケ、カ
リン、ヤマブキ、ウメ、バラ、ハマナス、アーモンド、
サクラ、ネムノキ、オジギソウ、フジ、ハギ、ミカン、
キンカン、カラタチ、モミジ、ウルシ、マンゴー、ナツ
メ、ブドウ、アオイ、フヨウ、ムクゲ、ワタ、カカオ、
ジンチョウゲ、グアバ、ザクロ、アオキ、ヤツデ、マン
リョウ、カキ、キンモクセイ、ギンモクセイ、キョウチ
クトウ、クチナシ、コーヒーノキ、キリ、ノウセンカズ
ラ、ウツギ、芝、バーミューダーグラス、ヤマハギ、シ
ザンサス、ハナタバコ、ヨモギ、スイカ等が挙げられ
る。
【0035】これらの中でも、ウバメガシ、ヤナギ、ツ
バキ、バラ、ハマナス、ハギ、ミカン、カラタチ、キン
モクセイ、ギンモクセイ、クチナシ、シバ、ヤマハギ、
ヨモギ、バーミューダーグラスが好ましい。
【0036】収容空間に収容する植物源の量は、植物の
種類に応じて適宜設定すればよい。
【0037】土壌としては特に限定されるものではなく
一般に緑化に用いられるあらゆる土壌を用いることがで
きる。具体的には川砂、山土、まさ土、赤土、赤玉土、
芝の目土、火山灰土、軽石、沖積土などが挙げられる。
また、本明細書において、“土壌”には“人工土壌”も
含まれる。人工土壌としては特に限定するものではなく
一般に緑化に用いられるあらゆる人工土壌を用いること
ができる。具体的にはバーク、腐葉土、けいそう土焼成
粒、ゼオライト、バーミキュライト、パーライト、ベン
トナイト、ポリエチレンイミン系資材、ポリビニルアル
コール系資材などの人工土壌が挙げられる。ここに挙げ
た土壌もしくは人工土壌は単独でも使用することが出来
るし、2種類以上の混合物として使用することもでき
る。
【0038】土壌改良材及び土壌改良資材としては、木
炭、泥炭、バークたい肥、腐植酸質資材、木炭、木酢、
キチン、キトサン、カニガラ、貝殻などが例示される。
土壌改良材及び土壌改良資材を充填する場合の混合量
は、その種類によりその量が異なるために一概に定義で
きないが、土壌1Lに対して、0.1〜1000g程度の割合で
配合するのが好ましく、1〜500g程度の割合で混合する
のがより好ましい。
【0039】収容空間には、上記したようなもの以外に
も、VAM菌など、植物の生育に寄与する微生物を配合し
てもよい。
【0040】収容具を用いる場合は、植物源や土壌など
を収容具に詰めた後、例えば糸で縫って、2〜5個、好
ましくは3個程度に収容具を区画すると、法面に施工し
た場合にも下方に内容物が溜まりにくくなるので、収容
具の落下が起こりにくく、また緑化も均一になりやすい
ので好ましい。細長い収容具を2〜5個、好ましくは3
個程度を縫い合わせるなど適当な方法で接合して区画さ
れているものを用いてもよい。
【0041】また、植物源がある程度の大きさに生育す
るまでの間、収容具が落下しにくいように、はめ込む際
にブロックのくぼみ面と収容具を接着剤などで仮どめし
ておいてもよい。
【0042】本発明においては、上記法面緑化用ブロッ
クの収容空間に予め植物源や土壌などを収容してなるブ
ロックが含まれる。さらに本発明には、上記法面緑化用
ブロックの収容空間に予め植物源や土壌などを収容して
なるブロックを、上記と同様の方法により施工する方法
も含まれる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いてより詳細に説
明する。
【0044】実施例1 以下の条件で平面の緑化工法を施工した。結果を表1に
示す。設置後のコンクリートブロックの上面がフラット
になるよう緑化するべき法面の土壌面を整形後、コンク
リートブロックを隙間がないように法面の下端から敷き
詰めて設置する。その後、凹部分にまさ土とバーミキュ
ライト、カニガラ及び種子を予め充填したジュート製の
袋を設置した。 法面の条件:南に面した傾斜30度の法面 コンクリートブロック(正方形で、四辺に隆起部を有す
る凹型のブロック) ポーラスコンクリート ・空隙率:20% ・くぼみの大きさ:1000mm×1000mm×100mm ・コンクリートの厚み:20mm 普通コンクリートブロック ・貫通孔:φ100mm ・くぼみの大きさ:1000mm×1000mm×100mm ・コンクリートの厚み:20mm ・貫通孔の数:表1に示す 収容具 ・材料:ジュート ・大きさ:1000mm×1000mm×100mm ・土壌:まさ土とバーミキュライト(混合比1:1(V/
V)) ・土壌改良資材:カニガラ(10g)、木炭(20g) 種子:バミューダーグラス(15,000個/m2) コンクリートブロックを1つ1つ法面に施工した後、種
子、土壌などを充填した収容具を該ブロックのくぼみに
はめ込み、土壌流亡率を調査した。 土壌流亡率:(土壌流亡が見られる面積*1)/(緑化す
べき面積*2)×100 (施行後、1年後、3年後に流亡率を調査) *1:緑化すべき面(以下、“緑化面”とする)から1
m離れたところから緑化面と垂直に観察した場合、植生
が安定せず、土壌流亡が観察される面積 *2:緑化するべき面積(緑化面と垂直に観察した場合
の収容空間の面積であって、ブロックの厚み部分は含ま
ない)
【0045】
【表1】
【0046】なお、従来法については、土壌流亡を防止
するためにネットを張っていた。
【0047】実施例2 以下の条件で平面の緑化工法を、実施例1と同様にして
施工した。結果を表2に示す。 法面の条件:北に面した傾斜15度の法面 コンクリートブロック(正方形で、四辺に隆起部を有す
る凹型のブロック) ポーラスコンクリート ・空隙率:15% ・くぼみの大きさ:500mm×500mm×50mm ・コンクリートの厚み:30mm 普通コンクリート ・貫通孔:φ50mm ・くぼみの大きさ:500mm×500mm×50mm ・コンクリートの厚み:30mm ・貫通孔の数:表2に示す 収容具 ・材料:ケナフ ・大きさ:500mm×500mm×50mm ・土壌:山土、ゼオライト及びパーライト(混合比1:1:
1(V/V)) ・土壌改良資材:キトサン(10g)、バーク堆肥(50g)、
木炭(20g) 種子:芝(10,000個/m2)及びヨモギ(500個/m2) 土壌流亡率:(土壌流亡が見られる面積)/(緑化すべ
き面積)×100 (施行後、1年後、3年後に流亡率を調査)
【0048】
【表2】
【0049】なお、従来法については、土壌流亡を防止
するためにネットを張っていた。
【0050】
【発明の効果】本発明のブロック及び緑化工法によれ
ば、法面の土壌流亡を防ぐことができ、また、景観も保
たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の法面緑化用ブロックの一例を示す図。
【図2】本発明の法面緑化用ブロックの一例の側面図。
【図3】本発明の法面緑化用ブロックの他の一例を示す
図。
【図4】本発明のブロックを法面に施工した正面図。
【図5】図3のA−A線断面図。
【符号の説明】
1 法面緑化用ブロック 2 ブロック本体 3 隆起部 4 収容空間 5 貫通孔 6 ブロック連結用貫通孔 7 法面固定化用貫通孔 8 収容具 9 支え 10 アンカー 11 植物源 12 土壌
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D044 DA23 DB52

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 法面緑化用ブロック本体の上面の少なく
    とも一辺に隆起部を設け、該ブロック本体と該隆起部で
    形成される植物源及び土壌の収容空間を有し、且つ、該
    収容空間とブロック本体の裏面を貫通する1個以上の貫
    通孔を形成してなる法面緑化用ブロック。
  2. 【請求項2】 ブロックが、コンクリート製であること
    を特徴とする請求項1に記載のブロック。
  3. 【請求項3】 コンクリートが、ポーラスコンクリート
    であることを特徴とする請求項2に記載のブロック。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のブロッ
    クを法面に施工し、該ブロックの植物源及び土壌の収容
    空間に、植物源及び土壌を収容することを特徴とする法
    面緑化工法。
  5. 【請求項5】 植物源及び土壌が収容具に充填されてい
    ることを特徴とする請求項4に記載の工法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の植物源及び土壌の収容
    空間に、植物源及び土壌を収容してなることを特徴とす
    る法面緑化用ブロック。
  7. 【請求項7】 植物源及び土壌が収容具に充填されてい
    ることを特徴とする請求項6に記載のブロック。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7のいずれかに記載のブロ
    ックを法面に施工することを特徴とする法面緑化工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112049133A (zh) * 2020-09-22 2020-12-08 中水珠江规划勘测设计有限公司 防护组件及边坡防护结构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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