JP2002291503A - 防水ファスナー - Google Patents

防水ファスナー

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JP2002291503A
JP2002291503A JP2001097967A JP2001097967A JP2002291503A JP 2002291503 A JP2002291503 A JP 2002291503A JP 2001097967 A JP2001097967 A JP 2001097967A JP 2001097967 A JP2001097967 A JP 2001097967A JP 2002291503 A JP2002291503 A JP 2002291503A
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Mitsuo Nojima
光夫 野島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マリンスポーツ用スーツ、特に、ウエットスー
ツの背中の開閉部等を防水する防水ファスナーを開発す
る。 【解決手段】ウエットスーツAの背面部B等の開閉部縁
部C・Dに、レールファスナー1と務歯21付のスライ
ドファスナー2とを二重に設けた防水ファスナーとし
た。レールファスナー1は務歯21付のスライドファス
ナー2の表側に設けられ、レールファスナー1は雄片の
凸条11と雌片の凹溝条12の脱着で開閉する。務歯2
1付のスライドファスナー2を閉じて背中を平面にして
ついでレールファスナー1を閉じるので、きわめてレー
ルファスナー1が閉じやすいものとなった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防水ファスナーに関
する。
【0002】特に本発明は、サーフィン、ウインドサー
フィン、ダイビング、トライアスロン、ジェットスキ
ー、水上スキー、釣り等その他のマリンスポーツなどに
使用されるドライスーツ、セミドライスーツ、ウエット
スーツ、ダムウエダーなどのマリンスポーツ用スーツ
や、ウインタースポーツ用スーツ、オートバイ用スーツ
などのスポーツ用スーツに取り付けられる防水ファスナ
ー関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、マリンスポーツ用の防水ファスナ
ーは、防水性を有するウエットスーツの背面部等の開閉
部縁部内に務歯付きスライドファスナーを設けたものが
多い。
【0004】この務歯付きスライドファスナーは、ファ
スナーを構成する一対のファスナーテープの対向縁部を
夫々縫着又は接着し、このファスナーに掛止して開閉す
るスライダーからなるものである。スライダーには、開
閉用の引手又は開閉紐を取り付けている。ウエットスー
ツの背面部等に設けられたファスナーは、通常はひとつ
の務歯付きスライドファスナーを設け、その務歯付きス
ライドファスナーの務歯は露出している。
【0005】又、さらに防水性を高める構成として、特
開平10−234430号のように、務歯付のスライド
ファスナーを2重に設けたものも開示されている。務歯
付のスライドファスナーは、ファスナーテープが布製で
あることや、スライドファスナーの務歯の噛み合い自体
に水密性がないものであるので防水性はもう一歩であ
り、又できる限りスライダーを円滑に動くように余裕を
もった構造的配慮がされているために、防水性の点で
は、まだ改良の余地があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の防水スライドフ
ァスナーは、開閉部位に通常ひとつ設けられ、又通常フ
ァスナーの務歯の部分が露出した構成である。しかし務
歯付きスライドファスナーは布製のテープに連設された
務歯で噛み合う構成である以上、布製部分からの浸水と
務歯と務歯との間に隙間ができて、必然的にわずかに水
を通すものである。
【0007】そして防水性を高めるために開発された務
歯付きスライドファスナーを2重に設けた前記先例の場
合は、水漏れは少なくなるが、やはりなお水漏れは免れ
ないし、務歯付きスライドファスナーを重ねるので、務
歯の部分がおのずと厚くなり、着心地感やフィット感
が、もう一歩の感がある。
【0008】さて、水密性を高めたいわゆるレールファ
スナーが知られている。例えば飲食物の包装用の気密フ
ァスナーやふとん用透明ケースの口部のファスナー等で
使用されるものがあり、原理的には一方雄片が凸条レー
ルで他方雌片が凹溝条レールで両者をスライダーで開閉
する構成の板状のファスナーである。レールの構成によ
っては、気密や水密に耐えられるものもある。但し、ウ
エットスーツ等の背面部の開閉に使用する場合などのよ
うに、スポーツ用品に適用するときは、運動強度の要請
に応じてある程度幅を広くし、凸条レールと凹溝条レー
ルをしっかりしたものに改良する必要があった。
【0009】しかし、レールファスナーは、丈夫なある
程度の幅のある板状の構成を採用すれば水密性は向上
し、かつ平面状態を保てば直線的にはスライダーはスラ
イドしやすいが、ウエットスーツ背面部の開閉部縁部等
の背中形状にあわせたような曲面部位に装置すると、ス
ライダーのすべりが悪くなり、上げ下ろしがたいへんで
あることがわかった。
【0010】ウエットスーツのファスナーにレールファ
スナーを転用することは、実は構造やフィット感のほか
にスライダーの作動上の課題があり、容易ではない問題
があった。そのために合成樹脂製のレールファスナー
は、ウエア類特にマリンスポーツ用のウエットスーツ等
には採用されていなかった。
【0011】レールファスナーは、水密性は高いが、柔
軟性が低いために、ウエットスーツに単独で適用したと
きには、運動適応性や開閉動作に無理があったのであ
る。
【0012】そこで、本発明は、上述のような先例及び
レールファスナーの弱点を勘案して案出されたもので、
レールファスナーの水密性を活かし、かつレールファス
ナーの湾曲や歪んだ状態を補正する工夫して、務歯付き
スライドファスナーを内側に設けて、ウエットスーツの
着脱のときはレールファスナーが可及的に平面状になる
ように、内側から補助し、レールファスナーのスライダ
ーの移動を軽くして、スライダーを頗る円滑に開閉でき
るようにしたものである。
【0013】特に、ウエットスーツ等の背面部の開閉し
にくい背中側の開閉部の開閉を便利にしたものであり、
レールスライダーのスライダーは外れることなくスムー
ズに動いて、着脱が容易になり、運動性も、フィット感
も損ねることがない。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的に
添うように、ウエットスーツAの背面部B等の開閉部縁
部C・Dに、レールファスナー1と務歯21付のスライ
ドファスナー2とを二重に設けたことを特徴とする防水
ファスナーを提供するものである。
【0015】前記レールファスナー1は務歯21付のス
ライドファスナー2の表側に設けられ、レールファスナ
ー1は雄片12の凸条11と雌片14の凹溝条12の脱
着で開閉する構成である。しかも、前記表側のレールフ
ァスナー1はウエットスーツAの開閉部の対向縁端が突
きあって当接する開閉部縁部C・Dに覆われて見えない
ように、ウエットスーツAの開閉部縁部C・Dの内側に
設けている。このような構成で、レールファスナー1を
ウエットスーツAに装着することで、二重の防水ファス
ナーをセットでき、防水性やシルエットの維持を向上さ
せたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る防水ファスナ
ーの実施の一形態として、ウエットスーツAの背面部B
に取り付けた状態を図面に基づいて説明する。
【0017】本発明の防水ファスナーは、図1〜図3に
示すように、ウエットスーツAの背面部B等の開閉部縁
部C・Dに、レールファスナー1と務歯21付のスライ
ドファスナー2とを二重に設けた防水ファスナーであ
る。前記スライドファスナー2とレールファスナー1の
それぞれの左右への分離線を二重に重ねて設けた特徴が
ある。図1は、ウエットスーツAの背面部Bに防水ファ
スナーを取り付けたもので、一部開いた状態の正面図で
ある。務歯21付のスライドファスナー2は、防水性を
有する両面ジャージ生地を貼ったネオプレンゴム製のウ
エットスーツAの背面部Bの開閉部縁部C・Dの内面に
一対のファスナーテープ200・201を左右夫々に縫
着して務歯21付のスライドファスナー2を取り付けた
ものである。
【0018】務歯21付のスライドファスナー2には、
ビスロンファスナー(商標)などが選択できる。スライ
ドファスナー2には、上下移動してファスナーを開閉す
るスライダー20が取り付けられている。務歯21やス
ライダー20は金属製のもの合成樹脂製のものなどウエ
アや用途に応じて選択できる。図示の実施形態では、務
歯21とスライダー20を合成樹脂とし、布製のファス
ナーテープ200・201で構成した。
【0019】務歯21付のスライドファスナー2と開閉
部縁部C・Dの間にはレールファスナー1を設けてい
る。レールファスナー1は、飲食物の包装用の気密ファ
スナーやふとん用透明ケースの口部のファスナー等で使
用されるビニール製のファスナーで、原理的には一方雄
片13が凸条(レール)11で他方雌片14が凹溝条
(レール)12で両者をスライダー10で嵌合して開閉
する構成の板状のファスナーである。
【0020】本発明では、ウエア類に適用するものであ
るので、運動強度の要請に応じてレールの構成や巾を適
宜設計した。つまり、素材は塩化ビニールのような強度
や耐久性のあるもので、ある程度幅を広くし、凸条11
と凹溝条12を深く形成するか、又は凸条11と凹溝条
12を複数にするなどの工夫改良をしている。
【0021】図3は、ウエットスーツAを着用してスラ
イダー10・20を閉じた状態の断面視で、背面部B等
の開閉部縁部C・Dに、レールファスナー1と務歯21
付のスライドファスナー2とを二重に設けた防水ファス
ナーを示している。レールファスナー1は、二つのL字
状の鈎凸条11を備えた雄片13を有するレールテープ
100とこれを嵌合する形状の凹溝条12を備えた雌片
14を有するレールテープ101で構成された板状のフ
ァスナーである。図3のレールファスナー1は、断面視
でL字状に屈曲した鈎凸条11を2本並行に設けた雄片
13と逆L字状の凹溝条12を対応して平行に設けたも
のであり、複数の位置で嵌合しているので、強度上もし
っかりとした構成であり、強い運動にも容易に外れな
い。雄片13は、レールテープ100と屈折部3を介し
て内側に繋がっている。屈折部3を設けたのはレール部
分の厚みを内側に残して表側を水平に維持するためであ
る。図3の実施形態では、雄片13と雌片14の部分の
嵌合を明確にするために少し肉厚に表現しているが、薄
い板状にも設計できるのは言うまでもない。レールファ
スナー1は、左右に取り付けられるレールテープ100
・101で構成され、レールテープ100・101の長
辺端部は接着剤又は接着テープで開閉部縁部C・Dの裏
面に取り付けられる。レールファスナー1と務歯21付
のスライドファスナー2との中心の重なる部分すなわち
左右への分離線のある部分の厚みは実際はわずかであ
る。しかもウエットスーツAの着用時は背骨の窪みで吸
収されるので、シルエットを崩すこともない。そして、
レールファスナー1の結合部分である中心の重なる部分
の背面(図中では雄片レールの 裏面部分)は、スライ
ドファスナー2の務歯21の噛み合い結合した部分に当
接する。図3のようにレールファスナー1の中心裏面は
務歯21列に面接触して、務歯21列からの浸水を防止
する。レールファスナー1の中心裏面の形状を、務歯2
1列の形状によりフィットさせる形状にすることによ
り、防水性を高めることができる。レールファスナー1
とスライドファスナー2との中心の重なる部分すなわち
左右への分離線を重ねることは技術的意味がある。
【0022】レールファスナー1には、上下移動してフ
ァスナーを開閉するスライダー10が取り付けられてい
る。レールファスナー1は、前記務歯21付のスライド
ファスナー2の表側に位置して、両ファスナー1・2は
二重に重なるように構成している。
【0023】図1及び図2において、5は首後ろ部分の
あて布、6は首部分を閉める面ファスナーである。
【0024】また、閉鎖時に、ウエットスーツA背面部
Bの開閉部の対向縁部C・Dの対向縁面が突き合わされ
る寸法に形成しているので、この突き合わせがしっかり
と対向するので、本発明はシルエットの維持や防水や水
中抵抗の減少の面でも優れている。
【0025】製造に当たっては、ウエットスーツA背面
部B等の左右の開閉部縁部C・Dの裏面に務歯21付の
スライドファスナー2を縫着し、前記開閉部縁部C・D
と務歯21付のスライドファスナー2との間に、塩化ビ
ニール等の合成樹脂製の薄い板状の左右のレールテープ
100・101からなるレールファスナー1を接着して
設ける。レールファスナー1の接着は、レールテープ1
00・101の長辺端部を熱溶融接着テープや接着剤で
左右の開閉部縁部C・Dの裏面に接合する。この製造法
は、スライドファスナー2とレールファスナー1をそれ
ぞれ別個に接合する製法である。又、ウエットスーツA
背面部B等の左右の開閉部縁部C・Dの裏面に、レール
ファスナー1を高周波溶着や熱溶着で接合し、ついでス
ライドファスナー2のファスナーテープ200・201
でレールテープ100・101を覆い、熱溶着や縫着で
接合する製造法もある。さらに、予めスライドファスナ
ー2とレールファスナー1のファスナーテープ200・
201とレールテープ100・101を接合しておき、
スライドファスナー2とレールファスナー1を一緒にウ
エットスーツA背面部B等の左右の開閉部縁部C・Dに
縫着し又は高周波溶着をすることもできる。
【0026】内側の務歯21付のスライドファスナー2
にはスライダー20が取り付けられ、及び表側のレール
ファスナー1には、スライダー10がそれぞれ取り付け
られている。各ファスナー1・2はスライダー10・2
0の上下動で開閉作動をする。
【0027】図2の部分拡大図のように、前記レールフ
ァスナー1を構成する両方のレールテープ100・10
1の上端は、短テープ4で前記開閉部縁部裏面側であっ
て襟首あたりに接合される。接合の位置は、務歯21付
きのスライドファスナー2に取り付けるスライダー20
の最上位置と重ならない所定位置に止めている。務歯2
1付スライドファスナー2のファスナーテープ200・
201の上端止め具203より、スライダー20の全体
長分下げた位置になる。
【0028】レールテープ100・101の上端を所定
位置で止めるのは、レールファスナー1のスライダー1
0が抜け出ないためであるとともに、レールテープ10
0・101を開閉部縁部側に寄せて開くようにすること
で、内側の務歯21付スライドファスナー2のスライダ
ー20の取り扱いに支障がないようにすることであり、
かつ務歯21付スライドファスナー2のスライダー20
の最上位置とレールファスナー1のスライダー10が重
ならないように所定位置に止めたものである。
【0029】スライダー10とスライダー20の最上位
置を異ならせて重ならないように工夫したものであり、
スライダー20とスライダー10は、閉鎖時は首の後ろ
に上下に並び、厚さを感じさせずに閉めることができ
る。
【0030】ウエットスーツAの背面部B等の開閉部縁
部C・Dにレールファスナー1と務歯21付きスライド
ファスナー2とを二重に設けたことが重要な特徴である
が、務歯21付きスライドファスナー2を内側にし、レ
ールファスナー1を表側に設けたことも特徴のひとつで
ある。
【0031】そして、合成樹脂製の薄い板状のレールフ
ァスナー1は、この構成により開閉作動が円滑になり、
かつ肌に接するのは従前とおり内側のスライドファスナ
ー2であるので、フィット感にも違和感はないものとな
っている。
【0032】表側にレールファスナー1を設けたことは
重要な構成である。この内側と表側の順序のために、ウ
エットスーツAを着るときは、レールファスナー1は、
大抵はスライドファスナー2の閉鎖後にスライダー10
を引き上げて閉鎖することになるが、スライドファスナ
ー2の閉鎖によってウエットスーツ2の背中側は務歯2
1の面状の結合で平坦な状態になっている。
【0033】このスライドファスナー2の閉鎖で平坦な
状態であると、レールファスナー1を構成するレールテ
ープ100・101はそれぞれ縦方向に立ち直線的平行
に対向して位置する。そのために閉じようとしたときに
スライダー10はきわめてスムーズに移動させることが
できる。
【0034】つまり、レールファスナー1の湾曲や歪ん
だ状態を補正するために、務歯21付きスライドファス
ナー2を内側に設けて、ウエットスーツAの着脱のとき
は予め務歯21付きスライドファスナー2を閉じること
で、レールテープ100・101が直線的に対向し、か
つ可及的に平面状になるように、内側から補助してい
る。そのためにレールファスナー1のスライダー10の
移動は、すこぶる軽くなりかつ平面的なシルエットを維
持できることになる。
【0035】さらにウエットスーツA背面部Bの開閉部
の対向縁部C・Dを当接させて、対向端面を突き合わせ
るように形成しているが、レールファスナー1は結合凹
凸条部とその周囲が平坦であるために、ウエットスーツ
Aの背中面全体が平坦に維持でき、対向端面がしっかり
突き合って平面状態になる。背後に一本の線(対向端の
接合線)が見えるだけである。しかも、レールファスナ
ー1は、防水性が高いので、スライドファスナー2が露
出しているものに比べて防水効果の向上が期待できる。
【0036】尚、従来の務歯21付のスライドファスナ
ー2は、務歯21の厚みとその周囲の厚みが少し相違す
るために対向縁部C・Dの対向端面がしっかり突き合う
ことはなく盛り上がった形状になっていた。本発明の防
水ファスナーは、平坦な背面を形成することにもなる。
【0037】このように、務歯付きスライドファスナー
2の上にレールファスナー1が位置する構成にしたため
に、スライダー10の移動もスムーズにでき、両者相俟
って防水作用し、平坦で直線的なレールファスナー1の
上を左右の対向縁部が当接して覆う形になり、凹凸のな
いシルエットを形成できる。
【0038】
【発明の効果】本発明の防水ファスナーは、上述のよう
に、ウエットスーツAの背面部B等の開閉部縁部C・D
にレールファスナー1と務歯21付きスライドファスナ
ー2とを二重に設けたことが重要な特徴である。そし
て、スライドファスナー2を内側にしレールファスナー
1を表側に設けたことも大きな特徴のひとつである。
【0039】この構成のために、次のような技術的効果
がある。レールファスナー1と務歯21付きスライドフ
ァスナー2とを二重に設けたので、防水性がきわめて向
上した。特にレールファスナー1は防水性が高くダムウ
エダーなど様々な用途のマリンスポーツウエアに対応で
きる。ウエットスーツを着る場合は、まず務歯21付き
スライドファスナー2が閉じている状態で着る。その後
に合成樹脂製の板状のレールファスナー1のスライダー
10を昇降移動させて開閉作動する。務歯21付きスラ
イドファスナー2が閉じている状態というのは、実はウ
エットスーツAの背中部Bが平坦になっている状態で、
背中面のウエットスーツ生地は人体にほぼ密着して上下
左右に動かず安定した状態である。そのためにレールフ
ァスナー1はウエットスーツ生地に支えられてほぼ直線
的に立ち上がりかつ結合したスライドファスナー2が平
面の下敷き立て板になってレールファスナー1を支え、
レールファスナー1のスライダー10はスムーズに上下
動して開閉することができる。そして、この構成により
レールファスナー1の開閉作動が円滑で実用的になり、
かつ肌に接するのは従前とおり内側のスライドファスナ
ー2であるので、フィット感は変わらず、違和感はない
ものとなっている。また、表側にレールファスナー1を
設けたので、スライドファスナーの閉鎖時には背中側は
きわめて平坦な状態になり防水性が高く、さらにウエッ
トスーツの背面部の開閉部の対向縁部を当接させて、対
向端面を突き合わせるように形成しているが、レールフ
ァスナー1は結合レール部とその周囲が平坦であるため
に、全体が平坦で対向端面がしっかり突き合って平面状
態になる。ウエットスーツを着たときに対向端面がしっ
かり合致した状態を維持できる構成であり、着心地も良
く、スタイルもよく見え、又水中での抵抗も少ない。こ
のように、本発明に係る防水ファスナーは、ウエットス
ーツほかのマリンスポーツ用のウエアなどの開閉部に適
用して、防水性や形状の安定化に優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防水ファスナーを用いたウエット
スーツの背中部分の一部を開放した状態の正面図であ
る。
【図2】本発明に係る防水ファスナーを用いたウエット
スーツの背中部分で、ファスナーを開いた状態の斜視図
である。
【図3】本発明の防水ファスナー要部断面図である。
【符号の説明】
1 レールファスナー 100 レールテープ 101 レールテープ 10 スライダー 11 凸条 12 凹溝条 13 雄片 14 雌片 2 スライドファスナー 200 ファスナーテープ 201 ファスナーテープ 20 スライダー 21 務歯 3 屈折部 4 短テープ A ウエットスーツ B 背面部 C・D 開閉部縁部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウエットスーツAの背面部B等の開閉部縁
    部C・Dに、レールファスナー1と務歯21付のスライ
    ドファスナー2とを二重に設けたことを特徴とする防水
    ファスナー。
  2. 【請求項2】前記レールファスナー1は務歯21付のス
    ライドファスナー2の表側に設けられ、レールファスナ
    ー1は雄片13の凸条11と雌片14の凹溝条12の脱
    着で開閉する請求項1記載の防水ファスナー。
  3. 【請求項3】前記表側のレールファスナー1はウエット
    スーツAの開閉部の対向縁端が突きあって当接する開閉
    部縁部C・Dに覆われて見えないように開閉部縁部C・
    Dの内側に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項
    2のいずれかに記載の防水ファスナー。
  4. 【請求項4】ウエットスーツA背面部B等の左右の開閉
    部縁部C・Dの裏面に務歯21付のスライドファスナー
    2を設け、前記開閉部縁部C・Dと務歯21付のスライ
    ドファスナー2との間に、塩化ビニール等の合成樹脂製
    のレールファスナー1を設けたもので、表側にレールフ
    ァスナー1を設け、内側に務歯21付のスライドファス
    ナー2を設け、前記スライドファスナー2とレールファ
    スナー1の分離線を二重に重ねて設け、各ファスナー1
    ・2にはスライダー10・20が設けられており、また
    前記レールファスナー1のレールテープ100・101
    の上端を所定位置で前記開閉部縁部裏面側に止めてなる
    防水ファスナー。
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