JP2002288686A - メッセージ送信システム、メッセージ送信方法、画像データ生成システム、およびコンピュータプログラム - Google Patents

メッセージ送信システム、メッセージ送信方法、画像データ生成システム、およびコンピュータプログラム

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JP2002288686A
JP2002288686A JP2001084728A JP2001084728A JP2002288686A JP 2002288686 A JP2002288686 A JP 2002288686A JP 2001084728 A JP2001084728 A JP 2001084728A JP 2001084728 A JP2001084728 A JP 2001084728A JP 2002288686 A JP2002288686 A JP 2002288686A
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Application number
JP2001084728A
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English (en)
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Yuzuru Tanaka
譲 田中
Hideo Fujii
英郎 藤井
Osamu Toyama
修 遠山
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メッセージをリアルに読み上げる画像を容易に
作成し、メッセージと画像とを送信先に送信する。 【解決手段】メッセージ送信システムの中継サーバ2
に、メッセージ情報74および送信端末装置3のユーザ
の顔の2次元画像を入力するデータ受信部201と、2
次元画像を構造化し、受信端末装置4の表示面に構造化
画像を表示するための構造化画像データ77を生成する
構造化画像生成部203と、メッセージの出力に合わせ
て構造化画像を動作させるための制御データ78を生成
する制御データ生成部202と、メッセージ情報74と
ともに構造化画像データ77および制御データ78を受
信端末装置4に送信するデータ送信部204と、を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メッセージの送信
者の画像を動かしながらメッセージを表示させるための
メッセージ送信システム、メッセージ送信方法、画像デ
ータ生成システム、およびコンピュータプログラムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ディスプレイ装置の表示面に
表示されたユーザのアバター(化身)が文章を読み上げ
る方法が提案され、電子メールなどのメッセージのやり
取りに利用されている。
【0003】例えば、特開2000−123191号に
開示されている方法によると、アバターのアニメーショ
ンの動きと音声の出力とを同期させることができる。係
る方法によると、電子メールの送信者は、自分に似たキ
ャラクタの画像データまたはその他のキャラクタの画像
データを予め作成しておく。送信者のメッセージである
テキストデータには、アバターのアニメーションを制御
するためのコマンドとなる「タグ」を付しておく。例え
ば、「NORMAL」、「PAIN」、または「SMI
LE」などのタグが用意されており、これらのタグに従
って、アバターを無表情にし、苦痛の表情にし、または
笑った表情などにする。
【0004】また、特開平11−312159号に開示
されている方法によると、電子メールに送信者のアバタ
ーの画像およびこれを動かすためのスクリプトを添付す
る。音声を出力する場合は、さらに音声ファイルを添付
する。受信側の端末装置では、添付されたスクリプトに
基づいてアバターを動かしてアニメーション表示する。
【0005】
【課題を解決するための手段】ところが、上記の方法に
よると、音声の出力のタイミングに合わせて単に口の開
閉を行うだけであって、テキストの内容に合わせてリア
ルに口の動きを変えることができない。また、アバター
の画像を送信者自身で作成しなければならないので、送
信者は、係る作成のためのアプリケーションソフトウェ
アの使い方を覚えなければならない。さらに、スクリプ
トの作成は、スクリプト言語を理解している者でなけれ
ば難しい。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑み、送信
者のメッセージをリアルに読み上げる画像を容易に作成
し、メッセージと画像とを相手に送信することができる
メッセージ送信システム、メッセージ送信方法、画像デ
ータ生成システム、およびコンピュータプログラムを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るメッセージ
送信システムは、メッセージを入力するメッセージ入力
手段と、前記メッセージに関連した2次元画像を入力す
る2次元画像入力手段と、前記2次元画像を構造化し、
前記メッセージの送信先の表示面に構造化画像を表示す
るための構造化画像データを生成する構造化画像生成手
段と、前記メッセージの出力に合わせて前記構造化画像
を動作させるための制御データを生成する制御データ生
成手段と、前記メッセージとともに前記構造化画像デー
タおよび前記制御データを前記送信先に送信する送信手
段と、を有してなる。
【0008】本発明に係るメッセージ送信方法は、メッ
セージを入力し、前記メッセージに関連した2次元画像
を入力し、前記2次元画像を構造化し、前記メッセージ
の送信先の表示面に構造化画像を表示するための構造化
画像データを生成し、前記メッセージの出力に合わせて
前記構造化画像を動作させるための制御データを生成
し、前記メッセージとともに前記構造化画像データおよ
び前記制御データを前記送信先に送信する。
【0009】好ましくは、ネットワーク上に、メッセー
ジを送信元から前記送信先に中継するサーバを設け、前
記サーバによって、前記メッセージおよび前記2次元画
像を、ネットワークを介して前記送信元から受信して入
力し、前記構造化画像データおよび前記制御データを生
成し、前記メッセージとともに前記構造化画像データお
よび前記制御データを送信する。
【0010】または、前記送信元が選択した人物の顔画
像を前記2次元画像として入力し、複数の点からなる人
間の頭部の3次元モデルを用意し、前記3次元モデルを
前記顔画像にフィッティングすることによって、前記構
造化画像データを生成する。
【0011】本発明に係る画像データ生成システムは、
メッセージの出力に合わせて動作する画像を表示するた
めのデータを生成する画像データ生成システムであっ
て、前記メッセージを入力するメッセージ入力手段と、
前記メッセージに関連した2次元画像を入力する2次元
画像入力手段と、前記2次元画像を構造化し、前記メッ
セージの送信先の表示面に構造化画像を表示するための
構造化画像データを生成する構造化画像生成手段と、前
記メッセージの出力に合わせて前記構造化画像を動作さ
せるための制御データを生成する制御データ生成手段
と、を有してなる。
【0012】好ましくは、前記送信先の電子メールアド
レスを入力するアドレス入力手段と、前記電子メールア
ドレスに基づいて前記メッセージ、前記構造化画像デー
タ、および前記制御データを前記送信先に送信するデー
タ送信手段と、を有してなる。
【0013】または、前記メッセージ入力手段は、前記
メッセージを文章データとして入力し、前記制御データ
生成手段は、前記文章データに基づいて前記制御データ
を生成する。または、音声データを分析して当該音声デ
ータから文章データを抽出する音声認識手段を有し、前
記メッセージ入力手段は、前記メッセージを音声データ
として入力し、前記音声認識手段は、前記メッセージ入
力手段によって入力された音声データに基づいて文章デ
ータを抽出し、前記制御データ生成手段は、前記音声認
識手段によって抽出された文章データに基づいて前記制
御データを生成する。
【0014】本発明に係るコンピュータプログラムは、
メッセージを送信元から送信先に中継するコンピュータ
に用いられるコンピュータプログラムであって、前記メ
ッセージを受信する処理、前記送信元に関連した2次元
画像を受信する処理、前記2次元画像を構造化し、前記
送信先の表示面に構造化画像を表示するための構造化画
像データを生成する処理、前記メッセージの出力に合わ
せて前記構造化画像を動作させるための制御データを生
成する処理、および、前記メッセージとともに前記構造
化画像データおよび前記制御データを前記送信先に送信
する処理、をコンピュータに実行させるためのコンピュ
ータプログラムである。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るメッセージ送
信システム1の構成の例を示す図、図2は磁気ディスク
装置21に記憶されているプログラムおよびデータの例
を示す図、図3は中継サーバ2の機能的構成の例を示す
図である。
【0016】図1に示すように、本発明に係るメッセー
ジ送信システム1は、本メッセージ送信システム1のホ
ストの役割をする中継サーバ2、送信端末装置3、受信
端末装置4、およびネットワーク5などによって構成さ
れる。
【0017】本実施形態では、受信端末装置4におい
て、受信端末装置4のユーザが送信端末装置3のユーザ
から受け取った電子メールを開くと、係る電子メールの
本文(メッセージ)を読み上げているかのように送信端
末装置3のユーザの画像を動かしながら表示させる例に
ついて説明する。以下、送信端末装置3および受信端末
装置4のユーザを、それぞれ、「送信者3H」、「受信
者4H」と記載する。
【0018】ネットワーク5として、インターネット、
公衆回線、または専用回線などが用いられる。ネットワ
ークプロトコルとして、TCP/IP(Transmission C
ontrol Protocol/Internet Protocol )、SMTP(Si
mple Mail Transfer Protocol )、POP(Post Offic
e Protocol)、またはHTTP(Hypertext TransferPr
otocol )などが用いられる。
【0019】送信端末装置3は、処理装置30、磁気デ
ィスク装置31などの記憶媒体、ディスプレイ装置3
2、キーボード33またはマウス34などの入力装置、
および通信制御装置35などによって構成される。送信
端末装置3として、ワークステーションまたはパーソナ
ルコンピュータなどが用いられる。または、携帯電話ま
たはPHS(Personal Handyphone System)などの各種
携帯端末装置などを用いてもよい。
【0020】処理装置30は、後に説明する中継サーバ
2の処理装置20とほぼ同様の構成であって、CPU、
RAM、ROM、VRAM(Video RAM )、入出力ポー
ト、および各種コントローラなどからなる。磁気ディス
ク装置31には、オペレーティングシステム、電子メー
ル用アプリケーションなどのプログラム、および送信者
3Hの顔の2次元画像または音声データなどのデータが
記憶される。これらのプログラムおよびデータは必要に
応じてRAMに読み込まれ、CPUによってプログラム
が実行される。
【0021】通信制御装置35は、送信端末装置3をネ
ットワーク5に接続するために用いられる。ディスプレ
イ装置32、キーボード23、およびマウス24は、電
子メールの入力の操作などに用いられる。送信端末装置
3には、2次元画像を取得するためのカメラ3CAを接
続することができる。カメラ3CAとして、公知のデジ
タル式のカメラが用いられる。
【0022】図4は電子メール用アプリケーションの電
子メール送信画面HG1の例を示す図である。送信者3
Hは、図4に示す電子メール送信画面HG1に受信者4
Hへのメッセージ(電子メールの本文)、送信者3H自
身の顔の2次元画像、および送信先アドレスなどを入力
しまたは指定し、電子メール7αとして受信者4Hに送
信する。
【0023】アドレス指定ボックスBX11、送信日時
ボックスBX12、および送信者名ボックスBX13に
は、それぞれ、受信者4Hの電子メールアドレス、電子
メール7αの送信の日時、および送信者3Hの名前が入
力される。メッセージボックスBX14または音声ファ
イルボックスBX15には、受信者4Hへのメッセージ
が入力しまたは指定される。受信者4Hへのメッセージ
をテキストデータとして送信する場合は、選択ボタンB
N11を選択し、メッセージボックスBX14にメッセ
ージを入力する。音声データとして送信する場合は、選
択ボタンBN12を選択し、磁気ディスク装置31など
に記憶されている音声データのファイル名を指定する。
【0024】画像ボックスBX16には、送信者3Hの
顔の2次元画像が指定され貼り付けられる。なお、後に
説明する標準モデルのフィッティングの処理に用いるた
めに、他の方向から撮影した、画像ボックスBX16に
表示されている2次元画像以外の2次元画像、および撮
影に用いられたカメラ3CAのカメラパラメータも取得
しておく。カメラパラメータは、CCDのサイズ、形
状、被写体に対する姿勢、レンズの焦点距離、および画
角などである。
【0025】これらの各ボックスBX11〜BX16に
入力されまたは指定されたデータは、それぞれ、アドレ
ス情報71、送信日時情報72、名前情報73、メッセ
ージ情報74、音声データ75、および2次元画像デー
タ76として、電子メール7αに添付される。ただし、
メッセージ情報74および音声データ75については、
選択ボタンBN11またはBN12で選択されたほうが
電子メール7αに添付される。
【0026】図1に戻って、中継サーバ2は、送信者3
Hから受信者4Hへ送信される電子メール7αを中継す
る。中継サーバ2は、処理装置20、磁気ディスク装置
21、ディスプレイ装置22、キーボード23、マウス
24、および通信制御装置25などによって構成され
る。
【0027】磁気ディスク装置21には、図2に示すよ
うに、オペレーティングシステム21s、メール処理プ
ログラム21p1およびモデリングプログラム21p2
などのプログラム、および標準モデル(標準モデルデー
タ)DS、2次元画像(2次元計測データ)FT、およ
び生成された3次元モデルMLなどのデータが記憶され
る。これらのプログラムまたはデータは、必要に応じて
処理装置20のRAMに読み込まれる。メール処理プロ
グラム21p1には、メール受信処理、音声データ処
理、音声合成処理、制御データ生成処理、メール送信処
理、およびその他の処理のためのプログラムが含まれ
る。モデリングプログラム21p2には、計測処理、概
略位置合わせ、データ削減処理、変形処理、部分領域選
択処理、およびその他の処理のためのプログラムが含ま
れる。
【0028】処理装置20は、CPU、RAM、RO
M、VRAM(Video RAM )、入出力ポート、および各
種コントローラなどからなる。RAMおよびROMなど
に記憶されたプログラムをCPUが実行することによ
り、後に説明する種々の機能が処理装置20上に実現さ
れる。
【0029】通信制御装置25は、中継サーバ2をネッ
トワーク5に接続するために用いられる。ディスプレイ
装置22、キーボード23、およびマウス24は、中継
サーバ2の管理などのために用いられる。
【0030】中継サーバ2として、スーパコンピュー
タ、メインフレーム、ワークステーション、またはパー
ソナルコンピュータなどのコンピュータが用いられる。
複数台のコンピュータを組み合わせて構成されることも
ある。
【0031】このような構成によって、中継サーバ2に
は、図3に示すように、データ受信部201、制御デー
タ生成部202、構造化画像生成部203、データ送信
部204、音声分析部205、および音声合成部206
などが設けられる。
【0032】データ受信部201は、送信端末装置3か
ら電子メール7αを受信する。構造化画像生成部203
は、受信した電子メール7αに添付されている2次元画
像データ76に基づいて送信者3Hの頭部の構造化画像
データ77を生成する。
【0033】構造化画像データ77は、送信者3Hの構
造化された頭部の画像を生成するためのデータであっ
て、3次元モデルおよび識別情報からなる。識別情報
は、3次元モデルを構成する構成点または構成点を制御
する制御点を識別する。識別情報によって、構成点また
は制御点を特定し、特定した構成点または制御点の位置
を変更することによって、送信者3Hの表情を変化させ
ることなどが可能となる。
【0034】本実施形態の構造化画像生成部203で
は、人間の頭部に近い形状を有した構造化された3次元
の標準モデルを予め準備しておき、その標準モデルを送
信者3Hの頭部の形状に沿ってフィッティングする。フ
ィッティングの完了した標準モデルは、送信者3Hの頭
部の形状とほぼ同じ形状となり、すなわち、送信者3H
の頭部の構造化画像データ77となる。
【0035】ここで、構造化された標準モデルとは、標
準モデルを構成する3次元空間上の各点(構成点)の位
置を、外部から制御可能な構造とした3次元形状データ
である。構成点の位置を制御するために、制御点が用い
られることもある。構成点の位置を制御するためには、
例えば、それら構成点または制御点の3次元座標が既知
であればよい。3次元座標によって特定された構成点ま
たは制御点は、その3次元座標を変更することによって
位置を変えることができる。なお、構成点または制御点
の3次元座標を管理するために、上に述べた識別情報が
用いられる。 〔2次元画像に基づく標準モデルのフィッティング〕次
に、標準モデルDSのフィッティング処理の流れについ
て、フローチャートを参照しながら説明する。
【0036】図12は2次元画像に基づく標準モデルの
フィッティング処理の流れを示すフローチャート、図1
3は変形処理を示すフローチャート、図14は標準モデ
ルDS1の例を示す図、図15は特徴点の対応の様子を
示す図、図16は輪郭の対応の様子を示す図、図17は
概略の位置合わせの様子を示す図、図18は標準モデル
DSの輪郭RKと2次元画像FTの点Pとを模式的に示
す図、図19は標準モデルDSの異常変形を防ぐための
仮想バネを説明するための図である。 〔標準モデルの準備〕図12において、まず、フィッテ
ィングの対象物である送信者3Hについての標準モデル
DSを準備する(#101)。例えば、種々のサイズお
よび形状を有した、頭部の全周についての複数の標準モ
デル群の中から、送信者3Hの頭部に最もよく似た標準
モデルDS1を準備する。
【0037】標準モデルDSは、ポリゴンで定義された
3次元形状モデル、または自由曲面で定義された3次元
形状モデルのいずれでもよい。ポリゴンで定義された3
次元形状モデルである場合は、各ポリゴンの頂点の3次
元座標によって表面の形状が決まる。自由曲面で定義さ
れた3次元形状モデルである場合は、曲面を定義する関
数、および各制御点の座標によって表面の形状が決ま
る。
【0038】なお、ポリゴンで定義された3次元形状モ
デルである場合に、各ポリゴンの頂点を「構成点」と記
載する。また、標準モデルDSのフィッティングに際し
て、標準モデルを変形するために用いられる点を「制御
点」と呼称する。制御点とポリゴンの構成点との位置関
係は任意であり、制御点はポリゴンの面上に設定されて
いてもよく、ポリゴンの面から離れて設定されていても
よい。1つの制御点は複数の構成点(3〜100程度)
と関連付けられており、制御点の動きに合わせて関連付
けられた構成点が移動する。標準モデルDSのフィッテ
ィングに際しては、これら複数の制御点を移動させるこ
とによって標準モデルDS全体を変形する。3次元形状
モデルが自由曲面で定義されている場合も、フィッティ
ングに使用する制御点の配置は任意である。
【0039】制御点は、目尻、唇端などのように細かな
形状を持つ部分、および、鼻、唇などのように急激な形
状の変化を持つ部分には、高い密度で配置される。それ
以外の部分には一様に配置される。
【0040】標準モデルDSには、ある方向から見た特
徴的な輪郭RKおよび特徴点TTが設定される。輪郭R
Kとして、例えば、目、鼻、口、または顎などに、瞼の
ライン、鼻のライン、唇のライン、または顎のラインな
どが設定される。特徴点TTとして、例えば、目や口の
端部、鼻の頂部、顎の下端部のように、実際に特徴のあ
る部分、または、それらの中間のようなそれ自体では特
徴はないが位置的に特定し易い部分などが選ばれる。
【0041】図14に示す標準モデルDS1では、顎の
ライン、唇のライン、および瞼のラインが輪郭RK1〜
3として設定されている。図14で分かるように、輪郭
RK1は、標準モデルDS1をある方向から見たとき
に、その縁線となる部分である。また、図14に示す標
準モデルDS1では、設定された特徴点TTの一部のみ
が実際に図に表されている。 〔2次元画像の取得〕対象物を複数の方向から撮影した
複数の2次元画像FTおよび撮影に用いられたカメラの
カメラパラメータを取得する(#102)。2次元画像
FTとして、電子メール7αに添付された2次元画像デ
ータ76が用いられる。なお、腕または肩などの部分を
除いておき、顔の部分のみを抽出しておく。
【0042】なお、2次元画像FTを「計測データ」と
記載することがある。標準モデルDSの準備と2次元画
像FTの取得とはいずれが先でもよく、並行して進めて
もよい。 〔輪郭・特徴点の抽出〕図15および図16に示すよう
に、標準モデルDSに予め設定された輪郭RKおよび特
徴点TTと同じ位置に配置されるべき輪郭RKおよび特
徴点TTを、2次元画像FT上に配置する(#10
3)。 〔概略の位置合わせ〕標準モデルDSと2次元画像FT
との概略の位置合わせを行う(#104)。この処理で
は、図17に示すように、2次元画像FT上の部分的な
線または点と、標準モデルDS上の部分的な線または点
とを対応づけ、それらの距離が最小となるように標準モ
デルDSの向き、大きさ、および位置を変更する。
【0043】すなわち、2次元画像FT上の特徴点TT
とそれに対応する標準モデルDS上の特徴点TTとの距
離に対して、次の(1)式に示すエネルギー関数E(s
i,αi,ti)が最小となるよう、標準モデルDSの
si,αi,tiを導く。
【0044】
【数1】
【0045】ただし、 k :対応する特徴点の個数 Mk :変形後の標準モデル上の特徴点 x :変形前の標準モデル上の特徴点 Ck :2次元画像上の特徴点 Si :標準モデルの各方向の偏倍量(ただし、S3 は奥
行き方向である) αi :標準モデルの各方向への回転量 ti :標準モデルの各方向への移動量 また、カメラ3CAによる撮影が一方向からに限られる
場合に、奥行き方向(Z方向)の偏倍量(スケール)が
正確に得られない場合がある。その場合には、対象物の
形状と標準モデルDSの形状に大きな違いはないとみな
し、次の(2)式に示すように、X,Y方向の偏倍量
(S1,S2 )によってZ方向の偏倍量(S3 )を補正す
る方法を用いることができる。
【0046】
【数2】
【0047】ただし、 γ :視線方向x3 変形分へのウエイトパラメータ このような補正を行うことによって、一方向から撮影し
た1枚の2次元画像FTのみを用い、標準モデルDSを
変形して3次元モデルMLを生成することが可能であ
り、2次元画像FTの取得および演算が容易である。 〔変形〕標準モデルDSの変形が行われる(#10
5)。ここでは、標準モデルDSの輪郭と2次元画像F
Tに設定された輪郭との間の距離に関連して定義される
エネルギー関数e2 、標準モデルDSの特徴点と2次元
画像FTに設定された特徴点との間の距離に関連して定
義されるエネルギー関数e3 、および、過剰な変形を回
避するために定義されたエネルギー関数es を用い、そ
れらを総合したエネルギー関数eを評価し、総合のエネ
ルギー関数eが最小となるように標準モデルDSの面を
変形させる。
【0048】なお、総合のエネルギー関数eとして、e
2,e3,esの3つの関数を用いるのが望ましいが、
e2およびe3の2つだけを用いることも可能である。
次に、各エネルギー関数について順次説明する。 〔標準モデル上の輪郭と2次元画像上の輪郭との距離〕
ここでは、2次元画像FT上に指定された輪郭RKと標
準モデルDS上の輪郭RKとの距離が評価される。
【0049】つまり、2次元画像FTを撮影したカメラ
3CAについてのカメラパラメータを用い、図16に示
すように標準モデルDSの輪郭RKを2次元画像FT上
に投影する。そして、図18に示すように、2次元画像
FTの輪郭RK上の点Pk から標準モデルDS上の対応
する輪郭RK上の点Qk へ垂線を降ろし、その垂線のう
ち最短のものを距離とする。なお、輪郭RK上では複数
の点を指定する。
【0050】標準モデルDSの輪郭RK毎の差分エネル
ギーe2 ' は、それらの距離の二乗和を用いて次の
(3)式によって計算される。
【0051】
【数3】
【0052】ただし、 T2A:制御点群 pk :2次元画像上の輪郭点 qk :2次元画像上の輪郭点から対応するモデル輪郭へ
の垂足点 n :1つのモデル輪郭に対応が付けられている2次元
画像の輪郭点数 dk :2次元画像上の輪郭点から対応するモデル輪郭線
への投影方向 dk =(qk-pk )/|qk-pk | l :種々のエネルギーを同一単位で扱うための調整用
スケール 複数の方向から撮影した2次元画像FTの輪郭RKを用
いて、標準モデルDSの3次元変形を行うことが可能で
ある。ただし、各輪郭RKの視線方向は互いに一致して
おく必要がある。
【0053】すなわち、例えば、複数の異なる方向から
対象物を撮影して複数の2次元画像FTを取得する。そ
の際に、上に述べたように、カメラパラメータを取得し
ておく。
【0054】輪郭RKの抽出は、画像認識によって自動
的に行うことも可能であるが、手動で行う方法もある。
そして、標準モデルDSをそれら2次元画像FT上に投
影し、変形していく。変形は、複数の2次元画像FTに
ついて1つづつ行うのではなく、複数の2次元画像FT
に対して標準モデルDSを同時に投影し、それらの距離
が近くなるように同時に演算を行う。
【0055】なお、通常、2次元画像FTに対する標準
モデルDSの投影はメモリ上で行われ、CPUによって
演算が行われる。演算の結果、標準モデルDSの輪郭R
Kが移動すると、それに応じて輪郭RK以外の部分が移
動する。 〔標準モデル上の特徴点と対応した2次元画像上の特徴
点との距離〕上に述べた輪郭RKに代えて、2次元画像
上に特徴点TTを設定することにより、2次元画像FT
上に設定された特徴点TTと標準モデルDS上の特徴点
との距離が評価される。
【0056】すなわち、2次元画像FT上の特徴点TT
と標準モデルDS上の特徴点TTとの差分エネルギーe
3 は、対応する特徴点TTの二乗距離を用いて次の
(4)式によって計算される。
【0057】
【数4】
【0058】ただし、 T3A:制御点群 Fk :2次元画像上の特徴点 Gk :2次元画像上の特徴点に対応する標準モデル上の
特徴点 N :2次元画像上の特徴点と標準モデル上の特徴点と
の対応数 L :種々のエネルギーを同一単位で扱うための調整用
スケール 〔過剰な変形を回避するための安定化エネルギー〕上に
述べた差分のエネルギーに加え、過剰な変形を回避する
ための安定化エネルギーes が導入される。
【0059】すなわち、変形に用いられる制御点の間
が、図19に示す仮想バネ(elastic bar) KBによって
つながれているものとする。仮想バネKBの制約に基づ
いて、標準モデルDSの面Sの形状の安定化のための安
定化エネルギーes が定義される。
【0060】なお、仮想バネは必ずしも制御点間に張ら
れている必要はない。制御点と仮想バネとの関係が明確
であればよい。図19において、フィッティング対象で
ある標準モデルDSの面Sの一部が示されている。面S
は、制御点群U=|ui,i=1…N|で形成されてい
る。隣接する制御点間には、仮想バネKBが配置されて
いる。仮想バネKBは、制御点間に引っ張り力による拘
束を与え、面Sの異常変形を防ぐ働きをする。
【0061】つまり、隣接する制御点uの間隔が大きく
なった場合に、それに応じて仮想バネKBによる引っ張
り力が大きくなる。例えば、点Qkが点Pkに近づく場
合に、その移動にともなって制御点uの間隔が大きくな
ると、仮想バネKBによる引っ張り力が増大する。点Q
kが移動しても制御点uの間隔が変わらなければ、つま
り制御点u間の相対位置関係に変化がなければ、仮想バ
ネKBによる引っ張り力は変化しない。仮想バネKBに
よる引っ張り力を面Sの全体について平均化したもの
を、安定化エネルギーes として定義する。したがっ
て、面Sの一部が突出して変形した場合に安定化エネル
ギーes は増大する。面Sの全体が平均して移動すれば
安定化エネルギーes は零である。
【0062】安定化エネルギーes は、仮想バネKBの
変形の状態により、次の(5)式により求められる。
【0063】
【数5】
【0064】ただし、 TsA:制御点群 U〜m,V〜m :仮想バネの端点(制御点)の初期値 Um,Vm :変形後の仮想バネの端点 L0m:初期状態の仮想バネの長さ, L0m=|U〜m −V〜m | M :仮想バネの本数 c :バネ係数 L :種々のエネルギーを同一単位で扱うための調整用
スケール したがって、バネ係数cを大きくすると、仮想バネKB
は硬くなって変形し難くなる。
【0065】このような安定化エネルギー関数es を導
入することにより、面Sの形状変化に一定の拘束を設け
ることとなり、面Sの過度の変形を防ぐことができる。 〔総合のエネルギー関数〕上に述べたように、各エネル
ギー関数e2,e3,e4 について、それぞれ制御点群T2
A, T3A, TsAが用いられる。ここでは、これらの制御
点群T2A〜TsAは同じであるが、後述するように互いに
異ならせることができる。これら制御点群TAを用いて
標準モデルDSの変形を行い、次の(6)式に示す総合
エネルギー関数e(TA)を最小にする制御点群TAを
求める。
【0066】
【数6】
【0067】ただし、 e2s (T2A): モデル輪郭毎の2次元画像上の輪郭との差
分エネルギー e3(T3A): 2次元画像の特徴点とモデル上の特徴点と
の差分エネルギー eS(TSA): 過剰な変形を回避するための安定化エネル
ギー wi, c : それぞれのエネルギーのウエイトパラメー
タ TA=T1A=T2A=T3A=TSA 〔繰り返し変形〕実際には繰り返し変形を行う。つま
り、制御点を動かして繰り返して変形を行う。n回目の
変形後の総合エネルギー関数をen(TA)とすると、次
の(7)式の条件が満たされたときに、総合エネルギー
関数en (TA)が収束したと判断する。
【0068】
【数7】
【0069】さて、ここで、変形処理の全体的な流れを
図13に沿って説明する。まず、2次元画像と標準モデ
ルDSとの間で対応する点の組みを作成する(図18の
PkとQk)(#111)。
【0070】面Sを変形し(#112)、変形後の総合
エネルギー関数en(TA) を計算する(#113)。総
合エネルギー関数en(TA) が収束するまで(#114
でYES)、処理を繰り返す。
【0071】総合エネルギー関数en(TA)の収束を判
定する方法として、上に述べたように総合エネルギー関
数en(TA)が所定の値よりも小さくなったときを収束
とする方法、前回の計算と比較べた変化の割合が所定値
以下となったときに収束とする方法など、公知の方法を
用いることが可能である。
【0072】このようにして、2次元画像に基づいて標
準モデルをフィッティングし、3次元モデルを生成する
ことができる。なお、本実施形態では送信者3Hのメッ
セージに合わせて頭部のみを動かすので、頭部について
のみフィッティングを行い、それ以外の部分(例えば、
肩の部分)についてフィッティングを行う必要はない。
【0073】その他構造化画像データ77を生成するに
は、「Volker Blanz and Thomas Vetter.A Morphable M
odel For The Synthesis Of 3D Faces.In SIGGRAPH'99
Conference Proceedings,pages 187-194,ACM,1999 」に
記載の手法を用いてもよい。または、公知のCGプログ
ラムなどによって構造化してもよい。
【0074】図3に戻って、制御データ生成部202
は、構造化画像データ77の各構成点または各制御点を
動かすための制御データ78を生成する。制御データ7
8は、構造化画像データ77の各構成点または各制御点
の位置、その変化量、または各構成点同士または各制御
点同士の位置関係などを定めたものである。つまり、制
御データ78に基づいて構造化画像データ77の各構成
点または各制御点の位置を移動させることによって、送
信者3Hの顔の表情などを変化させることができる。例
えば、送信者3Hの口を閉じる場合は、制御データ78
によって口およびその周囲の各制御点の移動量などを指
定すればよい。
【0075】なお、メッセージ情報74に含まれる単語
などに基づいて送信者3Hの感情を求め、それに合わせ
て制御データ78を生成してもよい。例えば、「嬉し
い」という単語が含まれている場合は、目尻付近の構成
点または制御点が下がるようにするなど顔全体の表情が
緩むように制御する。なお、電子メール7αに音声デー
タ75が添付されている場合は、音声分析部205が音
声データ75を分析して得たテキストデータに基づいて
制御データ78が生成される。
【0076】音声合成部206は、メッセージ情報74
に基づいて音声合成処理を行い、合成音声データ75B
を生成する。音声合成処理は、種々の公知の方法によっ
て行われる。
【0077】データ送信部204は、電子メール7αに
添付されているアドレス情報71、日時情報72、名前
情報73、およびメッセージ情報74または音声データ
75、構造化画像生成部203によって生成された構造
化画像データ77、および制御データ生成部202によ
って生成された制御データ78を電子メール7βとして
アドレス情報71の示すアドレスに送信する。すなわ
ち、受信者4Hに電子メール7βを送信する。メッセー
ジ情報74の代わりに音声合成部206によって生成さ
れた合成音声データ75Bを添付してもよい。
【0078】図1に戻って、受信端末装置4は、送信端
末装置3と同様に、処理装置40、磁気ディスク装置4
1、ディスプレイ装置42、キーボード43、マウス4
4、および通信制御装置45などによって構成される。
【0079】磁気ディスク装置41には、オペレーティ
ングシステム、電子メール用アプリケーションおよび画
像処理アプリケーションなどのプログラム、および送信
者3Hから受け取った電子メール7βなどのデータが記
憶される。
【0080】ディスプレイ装置42の表示面HGには、
受信した電子メール7βの内容が表示される。また、電
子メール7βに音声ファイル75または75Bが添付さ
れている場合は、ディスプレイ装置42のスピーカから
送信者3Hのメッセージが音声により出力される。
【0081】図5は受信端末装置4の機能的構成の例を
示す図、図6は電子メール受信画面HG2の例を示す図
である。このような構成によって、受信端末装置4に
は、図5に示すように、電子メール受信部401、画像
表示部402、メッセージ表示部403、および音声出
力部404などが設けられる。
【0082】電子メール受信部401は、受信者4Hの
メールサーバにアクセスするなどして電子メール7βを
受信する。画像表示部402は、受信した電子メール7
βに含まれる構造化画像データ77および制御データ7
8に基づいて送信者3Hの顔の構造化画像IMを生成
し、図6に示すように電子メール受信画面HG2の顔画
像ウィンドウWN21に構造化画像IMを表示する。構
造化画像IMは、制御データ78に基づいて構造化画像
データ77の各構成点または各制御点を動かして送信者
3Hの表情を変化させ、所定の方向から投影変換するこ
とによって生成される。
【0083】メッセージ表示部403は、電子メール7
βに含まれるメッセージ情報74の内容をメッセージウ
ィンドウWN22に表示する。そして、顔画像ウィンド
ウWN21の構造化画像IMがメッセージを読み進める
のに従って、読み終えた部分のテキストの色を順次変更
して表示する。例えば、図6の例の場合は、読み終えた
部分「お久しぶりです。ごきげ」のテキストの色を反転
表示させている。これにより、受信者4Hは、構造化画
像IMがメッセージのどの部分を読んでいるのかを容易
に知ることができる。
【0084】なお、メッセージ情報74の代わりに合成
音声データ75Bまたは音声データ75が添付されてい
る場合は、音声出力部404は、これらの音声データ7
5、75Bに基づいて送信者3Hのメッセージを音声で
出力する。
【0085】音声の出力と構造化画像IMの動作とのタ
イミングは、音声の出力に構造化画像IMの動作を合わ
せるようにしてもよい。または、音声の出力を標準的な
読み上げの速度に調整し、これに構造化画像IMの動作
を合わせてもよい。
【0086】ここで、中継サーバ2、送信端末装置3、
および受信端末装置4の処理の流れを、フローチャート
を参照して説明する。図7はメッセージ送信システム1
を構成する各装置の処理の流れを説明するフローチャー
トである。
【0087】図7(a)に示すように、送信処理端末3
において、送信者3Hの顔の2次元画像データ76およ
びメッセージ情報74などが添付した電子メール7αを
受信者4Hへ送信される(#11)。
【0088】図7(b)に示すように、中継サーバ2に
おいて、電子メール7αが受信される(#21)。2次
元画像データ76に基づいてフィッティングの処理が行
われ、送信者3Hの頭部の構造化画像データ77が生成
される(#22)。これと前後してまたは並行して、メ
ッセージ情報74に基づいて制御データ78が生成され
る(#23)。構造化画像データ77、制御データ7
8、およびメッセージ情報74などを添付した電子メー
ル7βが受信者4Hへ送信される(#24)。
【0089】図7(c)に示すように、受信端末装置4
において、電子メール7βが受信される(#31)。受
信者4Hによって電子メール7βが開かれると、制御デ
ータ78に基づいて構造化画像データ77の制御点など
を動かして送信者3Hの顔の構造化画像IMが生成され
る(#32)。そして、生成された構造化画像IMが送
信者3Hのメッセージとともに出力される(#33)。
【0090】本実施形態によると、送信者の2次元画像
およびメッセージに基づいて容易に送信者の構造化画像
を生成し、これを動かしてアニメーションを生成するこ
とができる。また、構造化画像を用いることによってメ
ッセージの内容に合わせて口の形状を自由に変化させる
ことができる。2次元画像は公知のデジタルカメラなど
を用いて取得することができ、また、メッセージは従来
の電子メールと同様に作成すればよいので、操作が簡単
である。
【0091】本実施形態では、電子メールを用いて送信
者3Hから受信者4Hへのメッセージの受け渡しを行っ
たが、中継サーバ2のWWWページ(ホームページ)を
介して受け渡しを行ってもよい。
【0092】すなわち、中継サーバ2に、WWWサーバ
用プログラムなどをインストールし、WWWページを設
ける。送信端末装置3および受信端末装置4に、WWW
ブラウザをインストールしておく。
【0093】図8は送信端末装置3のWWWブラウザ画
面HG3の例を示す図、図9は受信端末装置4のWWW
ブラウザ画面HG4の例を示す図である。送信者3H
は、図8に示すWWWブラウザ画面HG3のURL指定
ボックスBX37に所定のURL(Uniform Resource L
ocator)を入力し、中継サーバ2のメッセージ入力用の
WWWページにアクセスする。そして、各ボックスBX
31〜36に、図4の場合と同様にメッセージなどを入
力しまたは指定する。
【0094】一方、受信者4Hは、送信者3Hからメッ
セージが届いている旨およびメッセージ確認用のWWW
ページのURLの記載された電子メールを受け取る。そ
して、図9に示すWWWブラウザ画面HG4のURL指
定ボックスBX41に所定のURLを入力して中継サー
バ2のメッセージ確認用のWWWページにアクセスし、
図6の場合と同様に顔画像ウィンドウWN41またはメ
ッセージウィンドウWN22を見ながら送信者3Hのメ
ッセージを確認する。なお、選択ボタンBN41が選択
されている場合は、送信者3Hの構造化画像IMの動き
に合わせてテキストが反転表示される。選択ボタンBN
42が選択されている場合は、中継サーバ2によって合
成された音声が出力される。メッセージとして音声デー
タ75が用いられている場合は、選択ボタンBN43が
選択され、音声データ75に基づいて音声が出力され
る。
【0095】WWWページを用いることによって、例え
ば、添付ファイルが制限されているなど電子メールの送
受信が制限されているネットワーク環境であっても、メ
ッセージのやり取りをすることができる。
【0096】本実施形態では、中継サーバ2によって構
造化画像データ77および制御データ78を生成した
が、中継サーバ2を用いずに送信端末装置3または受信
端末装置4によってこれらを生成するように構成しても
よい。
【0097】図10は送信端末装置3Bによって構造化
画像データ77などを生成する場合のメッセージ送信シ
ステム1Bの構成の例を示す図、図11は受信端末装置
4Bによって構造化画像データ77などを生成する場合
のメッセージ送信システム1Cの構成の例を示す図であ
る。
【0098】例えば、中継サーバ2にインストールされ
ていたモデリングプログラム21p2を送信端末装置3
Bにインストールする。これにより、図10に示すよう
に、送信端末装置3Bに構造化画像生成部311および
制御データ生成部312が設けられる。構造化画像生成
部311および制御データ生成部312は、それぞれ、
図3に示す制御データ生成部202および構造化画像生
成部203と同様に、送信者3Hの2次元画像データ7
6またはメッセージ情報74などに基づいて構造化画像
データ77および制御データ78を生成する。生成され
た構造化画像データ77および制御データ78は、メッ
セージ情報74とともに、中継サーバ2を経由すること
なく受信端末装置4に送信される。
【0099】または、モデリングプログラム21p2を
受信端末装置4にインストールし、図11に示すよう
に、受信端末装置4Bに構造化画像生成部411および
制御データ生成部412を設けてもよい。
【0100】本実施形態では、3次元の標準モデルを送
信者3Hの2次元画像にフィッティングし3次元的に構
造化したが、2次元的に構造化してもよい。例えば、2
次元の標準モデルを送信者3Hの2次元画像にフィッテ
ィングしてもよい。
【0101】その他、本発明のメッセージ送信システム
1、1B、1C、送信端末装置3、受信端末装置4、ま
たはネットワーク5の全体または各部の構成、処理内
容、処理順序などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更す
ることができる。
【0102】
【発明の効果】本発明によると、送信者のメッセージを
リアルに読み上げる画像を容易に作成し、メッセージと
画像とを相手に送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメッセージ送信システムの構成の
例を示す図である。
【図2】磁気ディスク装置に記憶されているプログラム
およびデータの例を示す図である。
【図3】中継サーバの機能的構成の例を示す図である。
【図4】電子メール用アプリケーションの電子メール送
信画面の例を示す図である。
【図5】受信端末装置の機能的構成の例を示す図であ
る。
【図6】電子メール受信画面の例を示す図である。
【図7】メッセージ送信システムを構成する各装置の処
理の流れを説明するフローチャートである。
【図8】送信端末装置のWWWブラウザ画面の例を示す
図である。
【図9】受信端末装置のWWWブラウザ画面の例を示す
図である。
【図10】送信端末装置によって構造化画像データなど
を生成する場合のメッセージ送信システムの構成の例を
示す図である。
【図11】受信端末装置によって構造化画像データなど
を生成する場合のメッセージ送信システムの構成の例を
示す図である。
【図12】2次元画像に基づく標準モデルのフィッティ
ング処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】変形処理を示すフローチャートである。
【図14】標準モデルの例を示す図である。
【図15】特徴点の対応の様子を示す図である。
【図16】輪郭の対応の様子を示す図である。
【図17】概略の位置合わせの様子を示す図である。
【図18】標準モデルの輪郭と2次元画像の点とを模式
的に示す図である。
【図19】標準モデルの異常変形を防ぐための仮想バネ
を説明するための図である。
【符号の簡単な説明】
1、1B、1C メッセージ送信システム 2 中継サーバ(画像データ生成システム、サーバ) 21 磁気ディスク装置(記憶手段、記録媒体) 201 データ受信部(2次元画像入力手段、メッセー
ジ入力手段、アドレス入力手段) 202 制御データ生成部(制御データ生成手段) 203 構造化画像生成部(構造化画像生成手段) 204 データ送信部(送信手段) 205 音声分析部(音声分析手段) 3B 送信端末装置(画像データ生成システム) 311、411 構造化画像生成部(構造化画像生成手
段) 312、412 制御データ生成部(制御データ生成手
段) 4B 受信端末装置(画像データ生成システム) 5 ネットワーク 74 メッセージ情報(文章データ、メッセージ) 75 音声データ(メッセージ) 76 2次元画像データ(2次元画像、顔画像) 77 構造化画像データ 78 制御データ DS 標準モデル HG 表示面 IM 構造化画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠山 修 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 5B050 AA08 BA08 BA12 CA05 CA06 CA07 CA08 EA03 EA19 EA20 EA24 EA28 FA02 FA09 5B057 AA20 CA12 CB13 CC03 CD14 CE08 CH01 DA16 5E501 AA13 AB15 AC15 BA03 CA02 FA22

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メッセージを入力するメッセージ入力手段
    と、 前記メッセージに関連した2次元画像を入力する2次元
    画像入力手段と、 前記2次元画像を構造化し、前記メッセージの送信先の
    表示面に構造化画像を表示するための構造化画像データ
    を生成する構造化画像生成手段と、 前記メッセージの出力に合わせて前記構造化画像を動作
    させるための制御データを生成する制御データ生成手段
    と、 前記メッセージとともに前記構造化画像データおよび前
    記制御データを前記送信先に送信する送信手段と、 を有してなることを特徴とするメッセージ送信システ
    ム。
  2. 【請求項2】メッセージを入力し、 前記メッセージに関連した2次元画像を入力し、 前記2次元画像を構造化し、前記メッセージの送信先の
    表示面に構造化画像を表示するための構造化画像データ
    を生成し、 前記メッセージの出力に合わせて前記構造化画像を動作
    させるための制御データを生成し、 前記メッセージとともに前記構造化画像データおよび前
    記制御データを前記送信先に送信する、 ことを特徴とするメッセージ送信方法。
  3. 【請求項3】ネットワーク上に、メッセージを送信元か
    ら前記送信先に中継するサーバを設け、 前記サーバによって、 前記メッセージおよび前記2次元画像を、ネットワーク
    を介して前記送信元から受信して入力し、 前記構造化画像データおよび前記制御データを生成し、 前記メッセージとともに前記構造化画像データおよび前
    記制御データを送信する、 請求項2記載のメッセージ送信方法。
  4. 【請求項4】前記送信元が選択した人物の顔画像を前記
    2次元画像として入力し、 複数の点からなる人間の頭部の3次元モデルを用意し、 前記3次元モデルを前記顔画像にフィッティングするこ
    とによって、前記構造化画像データを生成する、 請求項3記載のメッセージ送信方法。
  5. 【請求項5】メッセージの出力に合わせて動作する画像
    を表示するためのデータを生成する画像データ生成シス
    テムであって、 前記メッセージを入力するメッセージ入力手段と、 前記メッセージに関連した2次元画像を入力する2次元
    画像入力手段と、 前記2次元画像を構造化し、前記メッセージの送信先の
    表示面に構造化画像を表示するための構造化画像データ
    を生成する構造化画像生成手段と、 前記メッセージの出力に合わせて前記構造化画像を動作
    させるための制御データを生成する制御データ生成手段
    と、 を有してなることを特徴とする画像データ生成システ
    ム。
  6. 【請求項6】前記2次元画像入力手段および前記メッセ
    ージ入力手段は、それぞれ、ネットワークを介して前記
    メッセージの送信元から前記2次元画像および前記メッ
    セージを受信して入力する、 請求項5記載の画像データ生成システム。
  7. 【請求項7】前記送信先の電子メールアドレスを入力す
    るアドレス入力手段と、 前記電子メールアドレスに基づいて前記メッセージ、前
    記構造化画像データ、および前記制御データを前記送信
    先に送信するデータ送信手段と、を有してなる、 請求項6記載の画像データ生成システム。
  8. 【請求項8】前記メッセージ入力手段は、前記メッセー
    ジを文章データとして入力し、 前記制御データ生成手段は、前記文章データに基づいて
    前記制御データを生成する、 請求項6または請求項7に記載の画像データ生成システ
    ム。
  9. 【請求項9】音声データを分析して当該音声データから
    文章データを抽出する音声認識手段を有し、 前記メッセージ入力手段は、前記メッセージを音声デー
    タとして入力し、 前記音声認識手段は、前記メッセージ入力手段によって
    入力された音声データに基づいて文章データを抽出し、 前記制御データ生成手段は、前記音声認識手段によって
    抽出された文章データに基づいて前記制御データを生成
    する、 請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の画像データ
    生成システム。
  10. 【請求項10】複数の点からなる人間の頭部の3次元モ
    デルを記憶する記憶手段を有し、 前記2次元画像入力手段は、前記送信元が選択した人物
    の顔画像を前記2次元画像として入力し、 前記構造化画像生成手段は、前記3次元モデルを前記顔
    画像にフィッティングすることによって前記構造化画像
    データを生成する、 請求項6ないし請求項9のいずれかに記載の画像データ
    生成システム。
  11. 【請求項11】メッセージを送信元から送信先に中継す
    るコンピュータに用いられるコンピュータプログラムで
    あって、 前記メッセージを受信する処理、 前記メッセージに関連した2次元画像を受信する処理、 前記2次元画像を構造化し、前記送信先の表示面に構造
    化画像を表示するための構造化画像データを生成する処
    理、 前記メッセージの出力に合わせて前記構造化画像を動作
    させるための制御データを生成する処理、および、 前記メッセージとともに前記構造化画像データおよび前
    記制御データを前記送信先に送信する処理、 をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログ
    ラム。
  12. 【請求項12】請求項11記載のコンピュータプログラ
    ムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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