JP2002288569A - 取引遂行装置、方法、プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

取引遂行装置、方法、プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体

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JP2002288569A
JP2002288569A JP2001091893A JP2001091893A JP2002288569A JP 2002288569 A JP2002288569 A JP 2002288569A JP 2001091893 A JP2001091893 A JP 2001091893A JP 2001091893 A JP2001091893 A JP 2001091893A JP 2002288569 A JP2002288569 A JP 2002288569A
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JP2001091893A
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Minoru Takahashi
実 高橋
Yuji Tokita
有司 鴇田
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NTT Finance Corp
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NTT Leasing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偽造により不正利用されることを防止するこ
とができる取引遂行装置を提供する。 【解決手段】 取引遂行装置たる携帯通信機器10は認
証局側通信装置40から電子証明書による認証を受けて
おく。これにより、携帯通信機器10が真正であること
の証明ができる。商取引においては、電子証明書記録部
12から電子証明書を読み出して、カードリーダ30に
送信する。電子証明書は認証判定部34にて検査され、
携帯通信機器10が不正であると判定されれば、携帯通
信機器10に取引不許可の旨の取引許可データが送信さ
れ、取引情報受信部16が取引停止を示す信号を生成
し、カード番号記録部11に記録されたカード番号のカ
ードリーダ30への送信を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレジットカード
等の取引遂行装置の不正利用を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、クレジットカードは消費者が商品
等を購入する際に欠かせないものとなっている。消費者
はクレジットカードが利用できる店(以下、「カード利
用店」という)においてクレジットカードを提示すれ
ば、その場で現金を支払うことなく商品を購入できる。
このように、クレジットカードは便利である。
【0003】しかし、クレジットカードが盗まれれば、
クレジットカードを盗んだ者がクレジットカードを使用
して商品を購入できる。しかも、不正利用であっても、
それはあたかもクレジットカードの正当な所有者が利用
したように見られてしまう。かかる不正利用について
は、カード会社が個別に不正利用に関する保険をかけて
いるケースがある。しかし、その保険が適用される範囲
は限られており、保険が適用にならないケースもある。
また、保険が適用される範囲内でも、クレジットカード
の正当な所有者が不正利用の事実を証明する必要があ
る。
【0004】そこで、クレジットカードが盗まれれば、
クレジットカードの正当な所有者は、不正利用の被害を
最小限に留めるため盗難届をカード会社に出して、盗難
されたクレジットカードの利用停止を図る。しかし、カ
ード会社が盗難届を受理しても、該当するクレジットカ
ードのその後の利用を停止するためには、カード会社の
システムに登録する必要がある。カード利用店は、カー
ド会社のシステムを使用して盗難されたクレジットカー
ドを検出する。ただし、カード会社のシステムを使用で
きないカード利用店には、盗難されたクレジットカード
に関する情報をカード会社が配布する必要がある。しか
し、カード利用店にはクレジットカードが盗難されたと
いう情報がなかなか行き渡らず、盗難されたクレジット
カードの利用停止を図れないケースも多数存在する。
【0005】そこで、不正利用が行なわれないようにす
るために、クレジットカードの裏面には正当な所有者の
サインが表記されている。筆跡は個人ごとに異なるもの
であるため、クレジットカードを利用しようとする者に
サインをさせれば、クレジットカードの正当な所有者で
あるか否かがわかる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】また、クレジットカー
ドが偽造されれば、サインによって不正利用を防止する
ことができない。偽造したクレジットカードに、不正利
用を行なう者が自らのサインを記入しておけばよいから
である。さらに、カード会社と取り決めた小額の買い
物、あるいは通信販売等の非対面販売といった取引形態
においては、サインを確認せずに取引ができるケースも
存在する。
【0007】ここで、クレジットカードに、ホログラム
が貼りつけられているものもある。しかし、カード利用
店は、ホログラムを通常、検査することはない。ホログ
ラムを検査しなくても、カード番号がわかれば商取引が
行なえるからである。
【0008】クレジットカードの偽造による不正利用の
問題は、クレジットカードに限らず、取引を遂行するた
めの手段(クレジットカード、電子マネー等)に共通の
問題である。
【0009】そこで、本発明は、盗難、偽造、変造等に
より不正利用されることを防止することができる取引遂
行装置等を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、取引を遂行するための取引遂行装置であって、取引
遂行装置が真正であることを証明する装置認証データを
記録する装置認証データ記録手段と、装置認証データを
送信する認証データ送信手段と、送信された装置認証デ
ータに基づいた、取引遂行装置が真正であるか否かを示
す取引許可データを受信する取引情報受信手段と、を備
え、取引許可データが装置認証データが不正であること
を示す場合には、取引情報受信手段は取引停止を示す信
号を生成するように構成される。
【0011】上記のように構成された取引遂行装置によ
れば、取引遂行装置が不正であれば、取引許可データ
は、装置認証データが不正であることを示す。よって、
取引情報受信手段は取引停止を示す信号を生成するの
で、取引が停止され、不正利用を防止できる。すなわ
ち、偽造等された不正な取引遂行装置の利用を防止でき
る。
【0012】なお、ここでいう「送信する」および「受
信する」とは、必ずしも通信に限定されない。接触によ
るデータのやりとりも「送信する」および「受信する」
に含む。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明であって、装置認証データが電子証明書であるよ
うに構成される。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明であって、電子証明書を受信する電子証明書受信
手段を備えるように構成される。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明であって、取引許可データが装置認証データが真
正であることを示す場合には、取引情報受信手段は取引
続行を示す信号を生成し、取引の際に使用する識別情報
を記録する識別情報記録手段と、取引続行を示す信号が
生成された場合に、識別情報を送信する識別情報送信手
段と、を備えるように構成される。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明であって、識別情報送信手段は、取引停止を示す
信号が生成された場合に、識別情報の送信を停止するよ
うに構成される。
【0017】請求項6に記載の発明は、取引を遂行する
ための取引遂行装置を使用する取引遂行方法であって、
取引遂行装置が真正であることを証明する装置認証デー
タを記録する装置認証データ記録工程と、装置認証デー
タを送信する認証データ送信工程と、送信された装置認
証データに基づいた、取引遂行装置が真正であるか否か
を示す取引許可データを受信する取引情報受信工程と、
を備え、取引許可データが装置認証データが不正である
ことを示す場合には、取引情報受信工程において取引停
止を示す信号を生成する、取引遂行方法である。
【0018】請求項7に記載の発明は、取引を遂行する
ための取引遂行装置を使用する取引遂行処理をコンピュ
ータに実行させるためのプログラムであって、取引遂行
装置が真正であることを証明する装置認証データを記録
する装置認証データ記録処理と、装置認証データを送信
する認証データ送信処理と、送信された装置認証データ
に基づいた、取引遂行装置が真正であるか否かを示す取
引許可データを受信する取引情報受信処理と、取引許可
データが装置認証データが不正であることを示す場合に
は、取引情報受信処理において取引停止を示す信号を生
成する処理と、をコンピュータに実行させるためのプロ
グラムである。
【0019】請求項8に記載の発明は、取引を遂行する
ための取引遂行装置を使用する取引遂行処理をコンピュ
ータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュ
ータによって読み取り可能な記録媒体であって、取引遂
行装置が真正であることを証明する装置認証データを記
録する装置認証データ記録処理と、装置認証データを送
信する認証データ送信処理と、送信された装置認証デー
タに基づいた、取引遂行装置が真正であるか否かを示す
取引許可データを受信する取引情報受信処理と、取引許
可データが装置認証データが不正であることを示す場合
には、取引情報受信処理において取引停止を示す信号を
生成する処理と、をコンピュータに実行させるためのプ
ログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能
な記録媒体である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1に、本発明の実施の形態にか
かる携帯通信機器10(取引遂行装置)および認証局側
通信装置40の通信形態を示す。
【0021】携帯通信機器10は、後述するように取引
遂行装置に該当する。携帯通信機器10は、携帯通信用
アンテナ21と近距離無線通信用アンテナ23を備え
る。ただし、近距離無線通信の方法によっては近距離無
線通信用アンテナ23を必要としない場合もある。携帯
通信機器10は、近距離無線用アンテナ23およびカー
ドリーダ30のアンテナ39を介してカードリーダ30
と近距離無線通信を行なう。近距離無線通信には、例え
ばBluetoothや赤外線等を用いる通信方法が考えられ
る。カードリーダ30は、カードを利用できる店が備え
ているものであり、携帯通信機器でも実現が可能であ
る。携帯通信機器10がカードリーダ30と通信するこ
とで、商取引が行なわれる。ただし、カードリーダ30
と携帯通信機器10とが、接触してデータのやりとりを
行なうようにしてもよい。以後、データの送信および受
信といっても、必ずしも通信に限定するものではない。
【0022】認証局側通信装置40は、アンテナ46を
備える。携帯通信機器10は、携帯通信用アンテナ21
およびアンテナ46を介して認証局側通信装置40と携
帯電話としての通信を行なう。なお、認証局と携帯通信
機器10との通信は基地局を通じて既存の地上通信網な
どを通じて交信することもある。携帯通信用アンテナ2
1およびアンテナ46の間に基地局50がある。基地局
50は携帯通信用アンテナ21およびアンテナ46の間
の通信を中継する。基地局50は、携帯電話通信網の基
地局でもよい。この場合は、携帯通信機器10とカード
会社側通信装置40の間では、例えばCAFISセンタとの
通信のような、既存のネットワークを利用することもあ
りうる。なお、携帯通信用アンテナ21およびアンテナ
46の間には、さらにカード会社の通信装置70があっ
てもよい。すなわち、カード会社の通信装置70が、携
帯通信機器10(認証局側通信装置40)からの通信デ
ータをいったん取り込んでから認証局側通信装置40
(携帯通信機器10)へ送信するようにしてもよい。
【0023】図2は、携帯通信機器10のハードウェア
構成図である。携帯通信機器10は、携帯通信用アンテ
ナ21、携帯通信部22、近距離無線用アンテナ23、
近距離通信部24、制御部62、メモリ64を備える。
【0024】制御部62は、制御プログラムをインスト
ールした機器でありメモリ64に記録されたプログラム
およびデータに基づき、携帯通信部22および近距離通
信部24を制御して通信を行なう。また、携帯通信部2
2および近距離通信部24が受信したデータに基づきメ
モリ64の記録内容を変更する。この他、制御部62
は、メモリ64、携帯通信部22および近距離通信部2
4を制御する。
【0025】メモリ64には、プログラムおよびデータ
が記録されている。携帯通信用アンテナ21は、携帯電
話としての通信を行なうためのアンテナである。携帯通
信部22は携帯電話としての通信を行なうために、制御
部62からのでデータをRF(Radio Frequency)信号
に変換して携帯通信用アンテナ21から出力する。ま
た、携帯通信用アンテナ21からのでデータをベースバ
ンド信号に変換して制御部62に出力する。
【0026】近距離無線用アンテナ23は、近距離無線
通信を行なうためのアンテナである。近距離通信部24
は近距離無線通信を行なうために、制御部62にて組成
されるものでありデータを適宜変換して近距離無線用ア
ンテナ23から出力する。また、近距離無線用アンテナ
23からのでデータを適宜変換して制御部62に出力す
る。
【0027】なお、携帯通信機器10には、音声と電気
信号とを相互に変換するための送受話器、メッセージ等
を表示するディスプレイ等を備えるが周知技術ゆえ説明
を省略する。また、カードリーダ30および認証局側通
信装置40も同様の構成である。ただし、カードリーダ
30はカード会社に承認され授受された売上データをカ
ード会社に売上として送付するための近距離無線通信が
行なえればよい。また、カード会社側通信装置40も同
様に携帯電話通信網や既存ネットワーク(例えば、CAFI
Sセンタとの通信)網との携帯電話による通信を行なえ
ればよい。
【0028】図3は、携帯通信機器10、カードリーダ
30および認証局側通信装置40の構成を示すブロック
図である。ただし、基地局50、カード会社の通信装置
70は省略してある。なお、カード会社の通信装置70
は、携帯通信機器10による取引が許可されず不承認と
なった場合に携帯通信機器10に取引禁止データ(ネガ
データ)を送付して、携帯通信機器10による取引を不
能とする機能を有する。
【0029】携帯通信機器(取引遂行装置)10は、ク
レジットカードとしての機能を有する携帯電話である。
携帯通信機器(取引遂行装置)10は、カード番号記録
部(識別情報記録手段)11、電子証明書記録部(装置
認証データ記録手段)12、取引情報送信部(認証デー
タ送信手段および識別情報送信手段)14、取引情報受
信部16、携帯通信用アンテナ21、携帯通信部(電子
証明書受信手段)22、近距離無線通信用アンテナ2
3、近距離通信部24を備える。
【0030】カード番号記録部(識別情報記録手段)1
1は、携帯通信機器(取引遂行装置)10をクレジット
カードとして機能させる際のカード番号を記録してい
る。
【0031】電子証明書記録部(装置認証データ記録手
段)12は、携帯通信機器(取引遂行装置)10が真正
であることを証明する電子証明書(装置認証データ)を
記録する。電子証明書は、認証局側通信装置40から送
信されてきたものである。
【0032】取引情報送信部14(認証データ送信手段
および識別情報送信手段)は、電子証明書記録部12か
ら電子証明書(装置認証データ)を読み出して、近距離
通信部24を介してカードリーダ30に送信する。ま
た、取引情報送信部14は、取引情報受信部16から取
引続行を示す信号を受けた場合は、カード番号記録部1
1からカード番号を読み出して、近距離通信部24を介
してカードリーダ30に送信する。取引情報送信部14
は、取引情報受信部16から取引停止を示す信号を受け
た場合は、カード番号の送信を行なわない。すなわち、
送信を停止する。これにより、取引が停止される。
【0033】取引情報受信部16は、携帯通信機器(取
引遂行装置)10から送信された電子証明書(装置認証
データ)に基づいた、携帯通信機器(取引遂行装置)1
0が真正であるか否かを示す取引許可データを受信す
る。すなわち、携帯通信機器(取引遂行装置)10から
送信された電子証明書(装置認証データ)は、カードリ
ーダ39において検査され、携帯通信機器(取引遂行装
置)10が真正なものか否かが判定される。かかる判定
結果が、取引許可データとして携帯通信機器(取引遂行
装置)10に送信される。
【0034】また、取引許可データが装置認証データは
不正であることを示す場合には、取引情報受信部16は
取引停止を示す信号を生成する。取引許可データが装置
認証データは真正であることを示す場合には、取引情報
受信部16は取引続行を示す信号を生成する。
【0035】携帯通信用アンテナ21は、先に説明した
通りである。携帯通信部22(電子証明書受信手段)
は、認証局側通信装置40に電子証明書の交付を要求す
ることにより、携帯通信機器10自体の認証を要求す
る。そして、認証局側通信装置40から電子証明書を受
信し、電子証明書記録部12に記録する。すなわち、携
帯通信部22は電子証明書受信手段として機能する。
【0036】近距離無線通信用アンテナ23は、先に説
明した通りである。近距離通信部24は、取引情報送信
部14から、電子証明書またはカード番号を受け取り、
カードリーダ30へ送信する。また、近距離通信部24
は、携帯通信機器10から送信された電子証明書に基づ
いた、携帯通信機器10が真正であるか否かを示す取引
許可データをカードリーダ30から受信し、取引情報受
信部16に送る。さらに、取引額をカードリーダ30か
ら受信する。なお、近距離通信部24は、近距離無線通
信用アンテナ23を介さないで送受信を行うことも、通
信方法によってはありうる。以後、近距離通信部24が
距離無線通信用アンテナ23を介さないで送受信を行う
ことがありうるという記載は省略する。
【0037】カードリーダ30は、取引額記録部32、
認証判定部34、近距離通信部36、カード番号読取部
38、アンテナ39を備える。カードリーダ30は、カ
ードが利用できる店に置かれているものである。
【0038】取引額記録部32は、取引額を記録する。
例えば、携帯通信機器10のユーザが、ある商品を購入
する際に、その商品の価格を記録する。
【0039】認証判定部34は、携帯通信機器10から
送信されてきた電子証明書が真正なものであるか否かを
確認することで、携帯通信機器10が真正であるか否か
を判定する。携帯通信機器10が真正であれば、近距離
通信部36を介して、取引許可を示す信号を携帯通信機
器10に送信する。また、取引が続行される場合は、取
引額記録部32から取引額を読み出して、近距離通信部
36を介して、携帯通信機器10に送信する。また、認
証判定部34は、携帯通信機器10が不正であれば、近
距離通信部36を介して、取引不許可を示す信号を携帯
通信機器10に送信する。なお、携帯通信機器10が不
正であるとは、電子証明書が偽造されている場合や、そ
もそも電子証明書の送信がない場合が考えられる。
【0040】近距離通信部36は、携帯通信機器10か
ら電子証明書を受信し、認証判定部34へ送る。さら
に、近距離通信部36は、取引許可あるいは取引不許可
を示す信号を、認証判定部34から受けて携帯通信機器
10に送信する。また、取引が続行される場合は、認証
判定部34から取引額を受けて携帯通信機器10に送信
する。そして、カード番号を携帯通信機器10から受信
して、カード番号読取部38に送る。カード番号読取部
38は、携帯通信機器10に記録されたカード番号を読
み取る。このようにして取得されたカード番号は、以後
の商取引に利用される。アンテナ39は、携帯通信機器
10と近距離無線通信を行なうためのアンテナである。
【0041】認証局側通信装置40は、電子証明書発行
部42、携帯通信部44、アンテナ46を備える。
【0042】電子証明書発行部42は、携帯通信機器1
0からの電子証明書の交付要求を携帯通信部44を介し
て受け、真正な携帯通信機器10(偽造等がなされてい
ない)であれば、電子証明書を発行する。
【0043】携帯通信部44は、携帯通信機器10から
の電子証明書の交付要求を電子証明書発行部42に送
る。また、電子証明書発行部42が発行した電子証明書
を受けて、携帯通信機器10に送信する。アンテナ46
は、携帯通信機器10と通信を行なうためのアンテナで
ある。
【0044】次に、本発明の実施形態の動作を図4のフ
ローチャートを参照して説明する。
【0045】まず、携帯通信機器10は認証局側通信装
置40へ証明を要求し、認証局側通信装置40は電子証
明書を発行して携帯通信機器10に送信する。携帯通信
機器10は、電子証明書を受信して、電子証明書記録部
12に記録する。
【0046】ここで、携帯通信機器10を使用して商取
引を行なう場合、取引情報送信部14は電子証明書記録
部12から電子証明書を読み出して、近距離通信部24
を介してカードリーダ30に送信する(S10)。
【0047】ここで、近距離通信部36は、携帯通信機
器10から電子証明書を受信し、認証判定部34へ送
る。認証判定部34は、携帯通信機器10から送信され
てきた電子証明書が真正なものであるか否かを確認する
ことで、携帯通信機器10が真正であるか否かを判定す
る(S12)。ここで、電子証明書が不正であれば(S
12、No)、認証判定部34は、取引不許可を示す取
引許可データを生成し、近距離通信部36を介して携帯
通信機器10に送信する(S14)。そして、携帯通信
機器10の近距離通信部24は、取引許可データを受信
し、取引情報受信部16に送る。これにより、取引情報
受信部16は取引停止を示す信号を生成する(S1
5)。これにより、以後の携帯通信機器10とカードリ
ーダ30との通信による商取引は停止される。
【0048】また、電子証明書が真正であれば(S1
2、Yes)、認証判定部34は、取引許可を示す取引
許可データを生成し、近距離通信部36を介して携帯通
信機器10に送信する(S16)。そして、携帯通信機
器10の近距離通信部24は、取引許可データを受信
し、取引情報受信部16に送る。これにより、取引情報
受信部16は取引続行を示す信号を生成する。かかる信
号に基づき、取引情報送信部14はカード番号記録部1
1からカード番号を読み出して、近距離通信部24を介
してカードリーダ30に送信する(S18)。カードリ
ーダ30の近距離通信部36は、カード番号を受信し
て、カード番号読取部38に送る(S20)。そして、
認証判定部34は、取引額記録部32から取引額を読み
出して、近距離通信部36を介して、携帯通信機器10
に送信する(S22)。以後、取引額の承認等が行なわ
れるが、通常の商取引と同様であり省略する。
【0049】本発明の実施形態によれば、携帯通信機器
10が偽造等されたものであり、不正であれば、カード
リーダ30の認証判定部34から近距離通信部36を介
して携帯通信機器10へ送信されてくる取引許可データ
は、電子証明書が不正であることを示す。よって、取引
情報受信部16は取引停止を示す信号を生成するので、
取引情報送信部14がカード番号を送信することが停止
され、取引も停止され、不正利用を防止できる。すなわ
ち、偽造等された不正な取引遂行装置の利用を防止でき
る。
【0050】また、上記の実施形態は、以下のようにし
て実現できる。CPU、ハードディスク、メディア(フ
ロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなど)読
み取り装置を備えたコンピュータのメディア読み取り装
置に、上記の各部分を実現するプログラムを記録したメ
ディアを読み取らせて、ハードディスクにインストール
する。このような方法でも、上記の機能を実現できる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、取引遂行装置が不正で
あれば、取引許可データは、装置認証データが不正であ
ることを示す。よって、取引情報受信手段は取引停止を
示す信号を生成するので、取引が停止され、不正利用を
防止できる。すなわち、偽造等された不正な取引遂行装
置の利用を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる携帯通信機器10
(取引遂行装置)および認証局側通信装置40の通信形
態を示す図である。
【図2】携帯通信機器10のハードウェア構成図であ
る。
【図3】携帯通信機器10、カードリーダ30および認
証局側通信装置40の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態の動作を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
10 携帯通信機器(取引遂行装置) 11 カード番号記録部(識別情報記録手段) 12 電子証明書記録部(装置認証データ記録手段) 14 取情報送信部(認証データ送信手段および識別情
報送信手段) 16 取引情報受信部 21 携帯通信用アンテナ 22 携帯通信部(電子証明書受信手段) 23 近距離無線通信用アンテナ 24 近距離通信部 30 カードリーダ 32 取引額記録部 34 認証判定部 36 近距離通信部 38 カード番号読取部 39 アンテナ 40 認証局側通信装置 42 電子証明書発行部 44 携帯通信部 46 アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E044 AA20 BA10 CA10 DA05 DA06 DD01 DE01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】取引を遂行するための取引遂行装置であっ
    て、 前記取引遂行装置が真正であることを証明する装置認証
    データを記録する装置認証データ記録手段と、 前記装置認証データを送信する認証データ送信手段と、 送信された前記装置認証データに基づいた、前記取引遂
    行装置が真正であるか否かを示す取引許可データを受信
    する取引情報受信手段と、 を備え、 前記取引許可データが前記装置認証データが不正である
    ことを示す場合には、前記取引情報受信手段は取引停止
    を示す信号を生成する、取引遂行装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の取引遂行装置であって、 前記装置認証データが電子証明書である取引遂行装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の取引遂行装置であって、 前記電子証明書を受信する電子証明書受信手段を備えた
    取引遂行装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の取引遂行装置であって、 前記取引許可データが前記装置認証データが真正である
    ことを示す場合には、前記取引情報受信手段は取引続行
    を示す信号を生成し、 前記取引の際に使用する識別情報を記録する識別情報記
    録手段と、 前記取引続行を示す信号が生成された場合に、前記識別
    情報を送信する識別情報送信手段と、 を備えた取引遂行装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の取引遂行装置であって、 前記識別情報送信手段は、前記取引停止を示す信号が生
    成された場合に、前記識別情報の送信を停止する、取引
    遂行装置。
  6. 【請求項6】取引を遂行するための取引遂行装置を使用
    する取引遂行方法であって、 前記取引遂行装置が真正であることを証明する装置認証
    データを記録する装置認証データ記録工程と、 前記装置認証データを送信する認証データ送信工程と、 送信された前記装置認証データに基づいた、前記取引遂
    行装置が真正であるか否かを示す取引許可データを受信
    する取引情報受信工程と、 を備え、 前記取引許可データが前記装置認証データが不正である
    ことを示す場合には、前記取引情報受信工程において取
    引停止を示す信号を生成する、取引遂行方法。
  7. 【請求項7】取引を遂行するための取引遂行装置を使用
    する取引遂行処理をコンピュータに実行させるためのプ
    ログラムであって、 前記取引遂行装置が真正であることを証明する装置認証
    データを記録する装置認証データ記録処理と、 前記装置認証データを送信する認証データ送信処理と、 送信された前記装置認証データに基づいた、前記取引遂
    行装置が真正であるか否かを示す取引許可データを受信
    する取引情報受信処理と、 前記取引許可データが前記装置認証データが不正である
    ことを示す場合には、前記取引情報受信処理において取
    引停止を示す信号を生成する処理と、 をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. 【請求項8】取引を遂行するための取引遂行装置を使用
    する取引遂行処理をコンピュータに実行させるためのプ
    ログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能
    な記録媒体であって、 前記取引遂行装置が真正であることを証明する装置認証
    データを記録する装置認証データ記録処理と、 前記装置認証データを送信する認証データ送信処理と、 送信された前記装置認証データに基づいた、前記取引遂
    行装置が真正であるか否かを示す取引許可データを受信
    する取引情報受信処理と、 前記取引許可データが前記装置認証データが不正である
    ことを示す場合には、前記取引情報受信処理において取
    引停止を示す信号を生成する処理と、 をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
    たコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006115502A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Palo Alto Research Center Inc ポータブルセキュリティトークン使用型認証機関間相互認証方法及び装置

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