JP2002288431A - 金融仲介循環機能を有する投資証券化事業の方法 - Google Patents

金融仲介循環機能を有する投資証券化事業の方法

Info

Publication number
JP2002288431A
JP2002288431A JP2001157883A JP2001157883A JP2002288431A JP 2002288431 A JP2002288431 A JP 2002288431A JP 2001157883 A JP2001157883 A JP 2001157883A JP 2001157883 A JP2001157883 A JP 2001157883A JP 2002288431 A JP2002288431 A JP 2002288431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
investment
sales
trustee
trust
financial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001157883A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Hatakeyama
英一 畠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2001157883A priority Critical patent/JP2002288431A/ja
Priority to US10/046,709 priority patent/US20020116211A1/en
Publication of JP2002288431A publication Critical patent/JP2002288431A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q99/00Subject matter not provided for in other groups of this subclass
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q40/00Finance; Insurance; Tax strategies; Processing of corporate or income taxes
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q50/00Information and communication technology [ICT] specially adapted for implementation of business processes of specific business sectors, e.g. utilities or tourism
    • G06Q50/10Services
    • G06Q50/18Legal services
    • G06Q50/184Intellectual property management

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Technology Law (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Operations Research (AREA)
  • Development Economics (AREA)
  • Entrepreneurship & Innovation (AREA)
  • Finance (AREA)
  • Accounting & Taxation (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • Primary Health Care (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 銀行の間接金融と、VCの直接投資における
資金及び資産の非流動化と非効率化に対応すると共に、
ベンチャー企業の資金需要ニーズと個人資産運用ニーズ
に対応するため、VBに資本主義の基本原理を組み込ん
だ発想の転換で資本の論理と市場原理(収益)を創出。
産業界への資金供給を担う「間接投資」という新しい概
念の第三の金融仲介機能「ストラクチャードファイナン
ス(仕組み金融)」を提供する。 【解決手段】 投資事業組合における出資契約期間10
年間の間に、当該ファンド出資金を2〜5回転運用すれ
ば、収益も2〜5倍になり、投資先企業の数と投資額だ
けが累積的に増加し、出資金元本リスクが限りなく減少
する。平成不況要因「銀行の貸し渋り・投資資金非流動
化」に対応し、資金を循環させる資産流動化の仕組み創
りで収益力を強化。内部留保の収益余剰金で流動化金融
商品の信用補完を担保する、リスク管理型投資証券化事
業の開発でVBの創出・雇用拡大に寄与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、資産流動化法のス
トラクチャー(仕組み)と、信託特有の財産転換機能を
利用した新規事業の投資方法及び流動化資産の証券化に
関する。
【0002】
【従来の技術】経済活動の血液と言われる金融循環シス
テムの破綻や不良債権問題など、金融仲介機関における
金融及び資産の非流動化が景気回復を阻み、日本経済衰
退の原因になっている。一方、金融危機の銀行救済に巨
額な血税が投入されながらも、中小企業に対する貸し渋
りは依然解消されていない。特に、中小ベンチャー企業
の資金調達は困難を極め、技術立国日本の経済を支えて
きた研究開発型企業やモノづくり産業への投資が、資金
運用の非流動化や非効率性のゆえをもって自然淘汰の状
況にある。
【0003】近年、ナスダックの日本進出や東証マザー
スの新設で店頭公開までの所要期間が短くなったとはい
え、産業界全体の公開までの平均所要年数は、米国の5
年に対し日本は20年。また、中小企業等投資事業有限
責任組合に関する法律でも、出資者(有限責任組合員)
の出資契約期間が10年間とされており、資金回収に長
期間を要する出資金の非流動化と資金運用の非効率化が
ベンチャー投資の阻害要因になっている。
【0004】その結果、早期公開が期待できるIT関連
などハイテク企業への投資に一局集中し、VB(ベンチ
ャービジネス)が投機の対象とされ資本市場を非常に不
安定なものにしている。これは、投資先企業が店頭公開
企業に成長する可能性が極めて低いうえ、対象資産が事
実上、株式と出資金の相対取引に限定し、資産が固定化
し、キャッシュフローの収益機会が店頭公開時の出口の
みに絞られている株式本位制の投資形態そのものに原因
がある。しかしながら、投資と投機という言葉が同義語
で用いられ両者の違いに見境がなくなっているため、一
般に、問題の所在が認識されていない。投資という言葉
の本源的意味は、長期間に亘る利潤の追求にあるが、尺
度の違う物差しを同じものとして使用されていること自
体に無理がある。こうした投資と投機の混同は、投資
(出資)を望む起業家と投機利益(キャピタルゲイン)
を期待する投資家の認識・思惑の食い違いとなって現わ
れ、それがミスマッチの原因になっている。
【0005】日米の投資環境やベンチャー支援体制の違
いについては、折にふれ有識者の間で論じられている
が、アメリカモデルのVC(ベンチャーキャピタル)や
投資事業組合方式が、日本の社会風土や投資環境にマッ
チせず、うまく機能しないことは、これまでに充分に証
明されている。しかし、資金需要ニーズと資金運用ニー
ズが存在すればおのずとマーケットが出来上り、市場原
理が働いてしかるべきと考える。それでも、市場原理が
機能しないのは、ストラクチャー(仕組み)とシステム
(制度)に問題があるのであって、仕組みや制度につい
ての欠陥は、投資環境やベンチャー支援体制以前の問題
である。要は、市場原理にもとづいて資金需要ニーズと
資金運用ニーズをマッチングさせ、銀行やVCに代って
資金を循環させる仲介機能「投資証券化システム」こそ
が重要なのである。換言するなら、日本は今、行き場の
ない資金を運用するための仕組みと、産業界に資金を供
給する両方の機能を兼ねそなえた第三の仲介機能の仕組
みを何よりも必要としている。
【0006】視点を変えて、資本主義変遷の歴史を顧み
るに、二つの財政赤字を抱えながら見事に経済再建を成
し遂げた1980年代の米国政府の一連の経済政策、即
ち、金融改革、規制緩和、税制改革、公共事業の民営
化、知的財産権保護政策等を内容とするレーガノミック
スが、1930年代のニューディール政策と比較してあ
まりにも対照的。そこにニューディール政策の誤りを二
度と繰り返さないとする資本主義国家のプライドと、意
志を垣間見ることができ、米国が自らの歴史を反面教師
としていることは、想像に難くない。
【0007】アメリカにおける1929年以来の大恐慌
は、1933年の金融恐慌で破局的となった。ときの大
統領に就任したルーズヴェルトは、議会において、「余
の最初の仕事はすべての堅実な銀行を再開するにある」
と宣言し、政府融資による銀行救済を断行した。日本政
府の銀行救済政策については、多くの説明を必要としな
いが、銀行への資本注入によっても貸し渋りは解消せ
ず、対処療法的経済政策で景気は回復されず不況や失業
問題をより深刻化させるに至らしめるは、ニューディー
ル不況の例で明らかにされている。
【0008】上記ニューディール不況期における公共事
業など景気・失業対策のための公的資金撒布政策は、
「私的投資が活発化」するまでの一時的支出とされてい
たのである。しかし、政府投資による公共事業の性格
も、その後のインフレーション政策の活発化によって拡
大し、一時的な景気対策から恒久的なものとされるに至
っている。だが、政策主体の国家独占的資本主義をもっ
てしても、1939年の世界大戦まで景気回復を見ず、
結局のところ、世界大戦の軍需特需によってしか景気を
回復し得なかったのである。
【0009】このように、ニューディル不況が長期間に
及んだ根源的要因は、銀行の信用制限、即ち、貸し渋り
と失業問題であった。だが、平成不況にも、ニューディ
ール不況に共通する病根的不況要因が存在する。にもか
かわらず、日本政府は、歴史から学び取ることが出来
ず、ニューディール政府と同様の道をたどっている。日
本は今、巨額な財政赤字を抱え公共事業の有り方が問題
視されているが、対処療法的な経済政策や失業対策のた
め公共事業より、失業問題と経済再建には、雇用の受け
皿となる新しいベンチャー企業の創出が、そして、VB
の創出と銀行の貸し渋りに対しては、間接金融ではなく
リスクの取れる新しいストラクチャードファイナンス
(仕組み金融=第三の仲介機能)の開発が最も重要、か
つ、有効であると考える。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】課題1 明治維新の構造改革は、欧米の制度や技術の導入によっ
て成し遂げられている。しかし、平成維新の構造改革に
は、真似てこと足りるお手本がない。しかるに、日本経
済再生の構造改革には、何としても、日本人自らが考え
て行動する自主・自立の構想力と理念が不可避とされ
る。
【0011】金融経済構造改革の最重要課題は、日本マ
ネーを日本経済活性化のために活用する独自のシステム
開発にある。これは正に、日本人の知恵とプライドに係
わる問題であり、世界の中で、自国の財産の運用を他国
の能力に委ねたり、利用されたりしている国は日本を措
いて他に存在しない。リスクキャピタルにしても、米国
モデルのVC方式をそのまま真似るのではなく、うまく
機能しないのであれば、日本の実情に即した仕組みに改
良して然るべき。それには、何としても日本人自らの創
意工夫が必要とされる。そこで、安定志向の個人金融資
産や401K企業年金のいくらかでも日本経済活性化の
ために活用するには、リスクの取れる仕組み創りが必要
不可欠。だが、リスクの取れる仕組みはもとより、個人
金融資産を新規事業に活用する仕組み(ストラクチャ
ー)そのものが存在しない。
【0012】課題2 リビングデット企業(死んだのか生きているのか判らな
い)とは、売上・業績が固定化し、店頭公開の見込みの
ない企業をいうが、これは店頭公開企業に成長する可能
性が極めて低い現行の投資形態そのものに起因する問題
である。米国の統計によると、創業1,000社に対
し、ナスダックへの店頭公開企業は0.8社。千三つど
ころか千一つの可能性すら満たしていない。投資案件に
ついては、投資機関で厳選されているが、それでも、倒
産廃業とリビングデットの比率が全投資の80〜90%
を占めている。にもかかわらず、それら企業からキャッ
シュフロー収益を回収する仕組みそのものが存在しな
い。これについて、某VC幹部は「倒産企業については
諦らめもつくが、リビングデットの場合、企業が存続し
ているため、手間だけがかかり、キャッシュフローの見
返りがない。」とのこと、現行制度の投資方法には、以
下の問題点が存するが、それが現行制度の欠陥によるも
のであることすら認識されていない。 (1)銀行の不良債権は、バブル経済の副産物である
が、米国モデルのVCは、はリビングデットを発生させ
不良債権を生みだす仕組みそのものである。 (2)したがって、仮に、新規企業への投資が積極的に
なり、投資ブームが起きたとしても、一方において不良
債権が山積みされ、ブームも一過性のものに終ってしま
う。 (3)倒産・リビングデットの比率が高くなれば、必然
的に投資対象の選定を厳しくせざるを得ず、アーリステ
ージでの投資は、更に、難しくなり、起業家育成もかけ
声だけに終ってしまう。 (4)産業構造の変革によって会社寿命も商品サイクル
も短くなっている。そのため、ヒット商品を売り出して
も二弾・三弾商品を開発できずに倒産、あるいはリビン
グデット企業になるケースが激増しており、従来の店頭
公開だけを目標とする米国モデルの投資方法そのもの
が、時代変革に対応できなくなっている。
【0013】逆に、米国モデルのVC方式が米国内で実
績をあげてきた理由の第一は、米国には、エンジェルと
呼ばれる個人投資家の存在と伝統があり、フロンティア
スピリットの伝統精神の元で起業家を尊敬する風土があ
る。第二は、投資対象がIT関連などハイテク産業に絞
られていること、第三は、店頭公開まで所要期間(米国
5年・日本20年)か短く、第四は、国土、人口、市場
規模が大きく、従って、店頭公開時のキャピタルゲイン
の額が一桁違う。つまり、これらの違いは、投資条件の
違いによるもので、米国におけるハイリスク・ハイリタ
ーンの投機資本市場は、このような恵まれた投資環境の
もとで成り立っている。しかし、投資環境やサイズの違
いは真似ようとして真似られるものではなく、日本に
は、日本の国民性に見合った間接投資という間接金融で
も、VCの直接投資でもない第三の資産運用方法が、一
般個人投資家の育成に最も重要であると考える。
【0014】課題3 基本的に、経営不安定な創業期のベンチャー企業の資金
調達に間接金融はなじまない。さりとて、研究開発に年
月と開発資金を要する研究開発型企業やモノづくり企業
の場合、技術開発の資金調達と先行投資に企業体力を消
耗し、おのずと財務内容が悪化するため、情報公開にも
対応できず、財務諸表のチェックの段階で、成長性が見
込める企業であっても投資不適格とされ株式の引き受け
手が見つかりにくい。このように、研究開発費や事業化
のための開発費の調達が、起業家にとって如何に困難で
あっても、また、技術開発の成果(特許権取得・ビジネ
スノウハウ)を生み出したとしても、バランスシート上
の研究開発費は、債務でしかなく、企業評価のマイナス
要因でしかない。そのため、わが国においては基礎研究
や研究開発の努力が評価されないなど企業家が育ちにく
い風土を生みだしている。
【0015】これらに対し、「事業案件付特許権」を、
投資事業会社が信託の対象資産として信託の引受け(受
託)を行うことで、前記負債(開発費)と無形固定資産
(特許権)やノウハウなど知的財産権を流動化資産に転
換して活用することができる。これによって、VB企業
は特許権やビジネスノウハウなどの知的財産権と株式の
二つの含み資産を活用して事業化資金を調達できる。ま
た、本発明では、財務内容が余程悪くない限り、売上げ
に伴ってロイヤリティー収入が得られるため、従来業務
や従来商品から切り離し、新技術や新商品又は新サービ
スの成長性に特化して出資することができる。そして、
VB企業の株式や、特許権そのものではなく、技術や新
商品の成長性を評価対象とすることで、その将来利益を
現在価値に置き換える収益還元法を採用することができ
る。
【0016】課題4 信託は、もともと個人間の信頼関係に基づく民間信託に
始まり、中世紀のイギリスにおいて、土地没収法などの
対抗手段として、ときの権力者との駆け引きの中で発達
した制度である。しかるに、信託の歴史と現代の規制緩
和、あるいは、知価社会への進展などを考え合わせる
に、ビジネスノウハウを信託の対象財産とする知的財産
権信託を本発明に含ませることができる。事業化された
ビジネスノウハウは、「事業計画書付特許権」に比し、
同等以上の知産価値があり、信託の法律関係が契約自由
を原則とする私法関係であることから、民間信託に該た
る知的財産権信託は、委託者と受託者の双方の合意によ
って成立する。従って、本発明は、特許権信託のみに限
定されるのもではない。つまり、特許権信託の場合と同
じく、実施権許諾契約に代ってノウハウ実施権契約を取
り交わす知的財産権信託の開発によって投資対象の拡大
が計られる。
【0017】課題5 日本は、これまで起業家の育成はもとより個人投資家を
育ててこなかった。個人金融資産が動こうとしないの
は、バブル崩壊、株価下落による損失など自らの経験を
通し、資産運用の仲介機能である金融機関の不健全さを
個人投資家自身がよく認識しているからに外ならない。
【0018】日本経済の再生は、新規事業の創出にかか
っているが、VB創出には、起業家の育成が、更に、起
業家育成には、一般個人投資家の育成が欠かせない。こ
のように起業家倍増と投資家増加は相関関係にあるが、
そこに資金需要ニーズと資産運用ニーズが存在する以
上、両ニーズをマッチングさせるストラクチャーの問題
に要約され、リスクの取り易い、資金調達のし易い仕組
み創りの問題に凝縮される。当該投資証券化システム
は、景気や株価変動の影響が小さく、システムそのもの
の普遍性で機能するため、株式市場の株価変動に一喜一
憂することなく、安定・確実な資産運用を実現できる。
他方、政治家にして実体経済の強化を考えず、株価下落
でやにわに一般個人投資家の育成と、その必要性を唱え
る日本政府の現象対応政策案は、目的が同じであっても
あまりにも短絡にすぎる。
【0019】課題6 実体経済の強化を考えるとき、その100倍もの投機資
金が世界を駆けめっていると言われる投機金融資本市場
と一線を画し、資本主義の原理・原則の原点に立ち戻っ
て考える必要がある。経済構造の問題に、基本を無視し
て創造性は生まれないが、投資及び生産があって投機が
成立する資本主義経済のもと、投資の対価は配当である
との原則論に基くなら、配当の期待できないベンチャー
企業の株式は投資の対象に成り得ないということがで
き、そこに資本の論理(資本と利潤の法則)が働いてい
ない。それでも投資されているのは、投資利益(配当)
の以前に投機利益(キャピタルゲイン)が優先する株式
制度の主客転倒によるもので、知価社会への進展で顕著
となった理非曲直の投機資本主義の歪みを是正し、未公
開株式制度の欠陥を補完する新しい発想のストラクチャ
ーを必要としている。
【0020】そこで、投資と投機の見境のない資本市場
の自己矛盾を補完するものとして、投資(ロイヤリティ
ー受益権)と、投機(株式売却受益権)の融合化(複合
投資受益権)が極めて有効であると考える。これは、投
資利益(配当)と投機利益(キャピタルゲイン)の二つ
の源泉に限定されているVBの金融資本市場に実質的に
第三の源泉を創出するもので、生産販売の最終利益であ
る配当に替え、企業が赤字であっても、生産販売高に伴
って計上されるロイヤリティー(製品コスト)を配当に
転換する仕組み創りで資本原理が創造される。
【0021】課題7 世界190数ヶ国、世界人口60億のうち90%を超え
る56億人もの人々が、資本主義の経済システムのもと
で生活を営んでいる。そして世界の経済システムが、株
式本位制の株主制度で機能している中、産業構造の変革
で生じた株式本位制の欠陥を補完する民間主導の投資と
投機の融合化システムは、世界の金融資本市場に大きな
影響力を持ち得る可能性を秘めている。
【0022】しかも、現在、世界の中で資本主義経済の
原資たる技術(特許権)と、資金(個人金融資産)を持
ち合わせている国は、日本を措いて他に存在しない。そ
こで、技術と資金を別々に取り扱うより、二つの財産の
融合化で有効活用する方が合理的であるは言うまでもな
いが、VBの資金需要と技術開発は、資本主義が続く限
り永遠に新陳代謝を繰り返す。
【0023】しかし、日本において、個人金融資産の直
接投資は難しく、安定志向の個人金融資産のいくらかで
も投資に向わせるには、投資事業会社において、リスク
ヘッヂされた前記複合投資受益権を元に金融商品(投資
受益証券)を企画・開発して販売する間接金融でも直接
投資でもない間接投資のインターネット証券が必要とな
ってくる。それが極めて重要であるのは、起業家の資金
需要と民間資産運用の両立と仲介役を担うネット証券市
場が、国民の健全な資産運用(確定利回り)を可能にさ
せると同時に、従来の未公開株式市場(店頭公開市場以
前)に代り、起業家育成のインキュベーション証券市場
としてVBの創出と雇用拡大、強いては日本経済再建に
寄与し得るからにほかならない。
【0024】課題8 本発明の課題が、金融経済の根幹に関わっているため、
資本主義の根源に言及し、資本主義の有り方を問わねば
ならないが、その変遷の歴史を顧みるに資本主義は、産
業構造の変革に対応して資本の主体が変り、様変わりを
余儀なくされている。即ち、軍需産業が必要になると国
家独占資本主義が台頭し、電子工学を駆使した情報技術
革新によって投機資金が世界の金融資本市場を席捲し、
投機資本主義が主流になっているように、善きにつけ悪
しきにつけ資本主義は、資本主体の如何によって方向づ
けられている。
【0025】本発明は、これらを踏まえ、米国のエンジ
ェル(直接投資)に代る個人資産運用(間接投資)を目
標とするもので、21世紀資本主義の資本主体は、消去
法をもってしても国民主体の国民資本主義の道しか残さ
れていない。加えて、IT革命による産業構造の激変期
にあって、IT技術とネットワークを駆使した間接投資
による金融システム改革で国民資産のいくらかでも経済
活動に活用できるなら、構造改革の一翼を担い得ると考
える。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、時代を隔てた
前記ニューディール不況とレーガノミックスの対極的経
済現象、あるいは、米国両政府の金融経済政策から多く
を学び、平成不況の根底にある物事の本質や、現状認識
に基づいて解決手段を導きだしている。 解決手段1 (1)資金貸付市場の独占と資本流通の多様化 1930年代の前記ニューディール不況における銀行の
信用収縮も、平成不況の貸し渋りも、銀行の資金貸付独
占に起因する。それを打破せずして景気回復はなく、現
米国経済の再建は、銀行の金融資本市場独占に風穴を空
けた1980年代の金融自由化、すなわち、資金供給方
法・資金仲介機関の多様化にはじまっている。つまり、
レーガノミックスの金融システム改革は、銀行それ自体
の金融システム改革だけではなく、金融自由化によっ
て、貨幣市場独占を堅持してきた銀行資本の金融独占を
打破した金融資本の流通革命であったというこうとがで
きる。 (2)現象の根底にある物事の本質 一方、ニューディール不況における前記米国銀行の信用
制限に対し、ニューディール政府と関係当局は、米国銀
行協会を激しく批難し、糾弾したが銀行側の言い分は、
「安定した貸付け先が存在しない。」というものであっ
た。この事例から学ぶことは、リスクのない安定した貸
出先や投資先を選んで探すより、リスクマネーを安定的
に供給できる金融技術、即ち、ストラクチャードファイ
ナンス(仕組み金融)の開発に力が注がれて然るべきと
考える。いずれにしても、真の景気回復は、民間の経済
活動によってしか回復しえないし、投資に対する収益力
こそが経済活動の推進力である。 (3)日本型資産運用 バブル不況は過充な資金が行き場を失い、その使い道=
運用方法を誤まったあとにやってくる。だが、レーガノ
ミックスは、金融システム改革をはじめとする一連の経
済政策によって知価革命をもたらし、国民貯金の「運用
方法」を開拓し、米国民を投資家に仕立てあげて、な
お、米国独自の資金運用方法を確立した。とはいえ、米
国式直接投資の投機的資本主義をそのまま真似るのでは
なく、日本には日本の実情と日本人の国民性に見合った
資本主義の道があり、国民資産を日本経済活性化のため
活用する間接投資手法のストラクチャーこそが、景気回
復の鍵となる。
【0027】解決手段2 本発明において、課題の解決手段として、以下の特許権
信託の転換機能を最大限に活用している。 (1)時間を転換する機能 信託の信託期間については、当事者間で任意に定めるこ
とができる。特許権信託の場合、特許権の有効期間(出
願から20年)を信託期間とする「処分型信託」と、創
業期間に限定した「管理型信託」に分けられるが、本発
明では、後者の「管理型信託」を採用している。つま
り、VB企業から投資事業会社に支払われるロイヤリテ
ィーの金額が予め合意した額に達した時点で、信託期間
を終了させ、VB企業に権利が戻る仕組みになってい
る。 (2)財産の性状・性質を転換する機能 VB企業(委託者)と投資事業会社(受託者)を当事者
として信託契約(特許権の名義を受託者に移転する)を
取り交わしたのち、特許権信託を設定し、その受益権を
譲渡すれば、外見上の特許権自体は受託者の所有のまま
であるが、実質的権利は受益権(ロイヤリティー)に吸
収されて流通する。 (3)複合投資受益権(流動化対象資産)への転換 特許権信託とは別途に、VB企業の株式を取得(出資契
約)し、株式の将来利益(キャピタルゲイン)を受益権
化して、前記ロイヤリティー受益権(ロイヤリティー収
益を受ける受益の権利)と併合する。このように、本発
明でのロイヤリティーは、単なるロイヤリティー収入に
とどまらない。性質の異なる二つの受益権を併合し、こ
れを複合投資受益権として活用する資産の流動化と、信
託特有の(1)(2)(4)の転換機能の利用にもとづ
いて投資スキームが構築されている。 (4)数の転換機能 信託には、権利の数を単数から多数に、また、多数を単
数にする機能がある。つまり、複数のVB企業との信託
契約及び出資契約による複合投資受益権をプールし、こ
れを金融機関に一括譲渡することで、複数から単数の複
合受益権に転換する。更に、これを金融機関において金
融商品「投資受益証券」を企画・開発し、多数の投資家
に販売することによって、複合受益権の数は、再び単数
から多数に転換する。
【0028】解決手段3 2000年5月、日本において、SPC法が資産流動化
法に改称すると共に、「流動化対象資産の拡大などを目
的とした資産流動化の改正案」が成立した。これにより
SPC(特別目的会社)を用いた資産担保証券の対象
が、従来の不動産・指名金銭債権から財産権一般に拡大
した。つまり、「流動化対象資産の拡大」により、資産
担保証券など特定資産に限定されず、信託受益権をはじ
め多様な流動化商品開発の道が拓かれた。ここでいう
「特定目的会社」とは、証券販売に特定して設立できる
証券販売会社(資本金10万円)をいう。
【0029】本発明は、出資金と株式の相対取引に限定
している現行のリスクキャピタル方式に、資産流動化法
の流動化対象資産に該たる特許権を付加し、その資産流
動化と信託特有の財産変換機能(物上代位性)を利用し
てなお、前記資本原理創出による投資と投機の融合化
と、以下の原理を基礎として投資スキームが構築されて
いる。 (1)権利が性質の異なる他の財産権に換われば利用目
的も変わる。具体的には、知的財産権という概念的な財
産を事業化資金に換え、ベンチャー企業が保有している
特許権やノウハウなど知的財産権と株式の二つの含み資
産を、性質の異なる二つの受益権に転換し、これを併合
することで流動化資産に変わり、更に、これを投資受益
証券に替えて、投資家に販売する資産流動化の事業方法
によって、投資サイクルが形成される。 (2)特許権の評価に収益還元法を採用。米国では、司
法が特許権の価値を高めているが、特許権そのものでは
なく、ロイヤリティー受益権を評価の対象とする収益還
元法の採用で、特許権それ自体の価値を高め、同様の効
果を生みだすことができる。他方、不動産評価の収益還
元法との基本的な違いは、無体財産に備っている活用範
囲・使用収益に際限のない無形なるがゆえの特性にあ
る。また、同じ収益還元法でも算出法の違いで、即ち、
使用収益がおのずと限定してしまう不動産の定額法と、
特許権の料率法の違いが収益の違いとなって現われる。 (3)流動化対象資産の拡大と資産流動化による再投資
資金の原資調達は、前記出資契約期間の短縮化を意味す
るもので、これにより、本発明が課題とする資産非流動
化と出資金運用の非効率化の問題を抜本的に解決でき
る。更に、その過程で、ロイヤリティー受益権を配当に
転換することで創造される資本原理の創出で、前記米国
に対比される店頭公開までの所要期間(米国5年:日本
20年)のハンディーをも埋めることができる。つま
り、店頭公開までの期間が長くとも配当、又は利息に該
たるキャッシュフローが得られるならベンチャー投資の
阻害要因たる資産運用の非効率の問題を補完することが
できる。
【0030】解決手段4 投資と投機の融合化システムは、間違いなくやってくる
投機資本市場の限界に対応するもので、米国一辺倒の投
機資本主義ではなく、技術立国日本には、日本の国情に
即した資本主義があって然るべきと考える。特に、財政
再建のいま、景気対策資金を赤字国債によってではな
く、その財源を資本主義の経済システムから生みだされ
る源泉の創出でといった発想で、経済活動を促進できる
なら、これに優る景気対策はないということができる。
【0031】解決手段5 わが政府が提唱するIT革命は、インターネット情報機
器のインフラ整備に限定されたものにすぎず、インター
ネットそのものは、一般に言われているように情報通信
手段の道具にすぎない。他方、構造改革とは、産業構造
の変革にどのように対応するのかの問題であり、政治改
革・行政改革をはじめそれに携わる一人一人の自己改革
(意識改革)の問題なのである。公務員に失業の心配は
ないが、IT革命による産業界の新旧再編成、ITによ
る業務の合理化、流通の中抜きなどリストラ人口の受け
皿が無ければ失業問題、雇用二極化がより深刻化するは
明白である。それだけに、IT革命による構造改革は、
VB創出の知価革命や、VB企業の資金需要に対応する
金融革命が相互に関連、連動する構造改革でなければな
らないと考える。
【0032】解決手段6 投資事業組合に関する現行法で定められている出資契約
期間10年〜12年間の間に、当該ファンド出資金を2
〜5回転運用すれば、収益も2〜5倍になり、投資先企
業の数と投資額だけが累積的に増加し、出資金元本リス
クが限りなく減少する。資産の不良債権化・資金非流動
化の平成不況要因に対し、資金を循環させる資産流動化
の仕組み創りで収益力を強化。その収益余剰金でVBそ
れ自体の投資リスクを軽減し、投資家に販売する新流動
化金融商品の信用補完を担保する。
【0033】 解決手段7 投資証券化事業「出資金再運用損益収支試算」 初期投資 第二次投資 投資事業組合方式 ○ファンド出資金元本 10億 20億 10億円 ○ファンド売上金元本 △ 40億 △ 80億 (10年間) ○累積投資額(4回転運用) 40億 80億 10億円 ○累積投資企業数 200社 400社 50社 ○倒産廃業企業数(70%) 140社 280社 35社 ○生き残り企業数(30%) 60社 120社 15社 ○リビングデッド企業(24%) 48社 96社 12社 ○店頭公開企業数(6%) 12社 24社 3社 ○上記第二・三次追加投資 △ 12億 △ 24億 △ 3億円 ○IPO収益(12社合計) 120億 240億 30億円 ○ロイヤリティー収益(配当) 36億 72億 0億円 ○投資利益合計 156億 312億 30億円 ○損益収支合計 134億 268億 17億円 ※ロイヤリティー収益は投資額の3倍額設定(2倍額設定も可) ※第一次投資1社2,000万円設定 ※店頭公開IPO収益1社10億設定(第二次、第三次追加投資1社1億円〜) 生残り企業の中から株式公開見込企業を選定。別途二次
・三次追加投資を行って行く。
【0034】 優先・劣後受益権の設定(初期投資・損益収支134億円) 初期投資 第二次投資 特別目的会社(優先受益権) ○ファンド累積売上額(元本) 40億 80億円 ○確定利回り(年利10%×5年間) 20億円(仮定利率) 40億円 ○定期型ファンド元利償還 60億円 120億円 投資事業会社(劣後受益権) ○投資事業会社(劣後受益権収益) 74億円 148億円 ○劣後受益権収益の内訳 運営費及び外部委託費 出資者分配 内部留保金
【0035】請求項1の本発明は、次の三要素の組み合
わせと四項目の構成による相乗作用・効果に基づいてい
る。 (1)出資金と、株式と、知的財産権からなる複合資産
の活用。 (2)委託者と受託者とを当事者として締結する信託契
約と、出資契約及び実施権許諾契約による複合投資受益
権の創出 (3)前記複合投資受益権と、投資受益証券と、再投資
資金の原資調達からなる資金及び資産の流動化。 (4)ベンチャー企業(委託者)と、投資事業会社(受
託者)と、金融機関と、証券購入者からなる投資サイク
ルの形成。
【0036】請求項2の発明は、請求項1のコンピュー
タシステムに関する。
【0037】請求項3は、特許権信託に代り、中小企業
等の有するビジネスノウハウを信託の対象財産として、
受託者が信託の引受けを行う知的財産権信託に関する。
【0038】請求項4は、受託者のコンピュータ10と
委託者のコンピュータ20が、通信手段を介して接続さ
れ、委託者の売上情報データベース21に入力された売
上情報が受託者のサーバーコンピュータ10に、自動的
に出入力されるコンピュータシステムに関する。
【0039】請求項5の発明は、受託者が複数の委託者
との間で締結した金銭支払い契約に係る収支計算とリス
ク管理を一括して行なえるようにしたものである。
【0040】請求項6の発明は、ホームページに投資家
に販売する証券購入申込フォームを設け、受託者から譲
受した当該複合投資受益権をベースに金融商品(投資受
益証券)を企画・開発して販売するコンピュータシステ
ムに関する。
【0041】請求項7の発明は、受託者のコンピュータ
システムによるリスク管理に関する。
【0042】請求項8の発明は、資金及資産の流動化や
出資金再投資による出資金運用の効率化など、複合要因
による収益強化で可能となった出資金のリスクヘッジに
関する。
【0043】請求項9の発明は、資金及資産の流動化
や、出資金再運用による収益力強化で内部保留される収
益余剰金をもって、投資家保護を図る投資受益証券(確
定利回り)の信用補完と優先・劣後構造の設定に関す
る。ここでいう「優先受益権」とは、投資収益が予想額
に達しないとき、投資家への利益還元が優先的に行われ
る投資受益権の信用補完をいう。
【0044】請求項10は、401K企業年金運用とベ
ンチャー企業の資金需要ニーズの両立を計ると同時に、
共同受託者である信託会社がコンピュータシステムの事
務管理を行う共同受託に関する。
【0045】請求項11の発明は、受託者において出資
者を募り、一定額のファンドを組み、前記複合投資受益
権を出資者の出資比率に準じて分配し、ロイヤリティー
収入を半期又は1期毎に配当するシステムに関する。
【0046】請求項12の発明は、ロイヤリティー等の
末回収業務をサービサー(債権回収業者)に外部委託す
るほか、知的財産権取引業やベンチャー支援機関等との
関連異業種によるベンチャー投資のサプライチェーンに
関するもので、ベンチャー企業の育成には、資金だけで
はなく、ITを利用したベンチャー支援ネットワークづ
くりが必要とされる。
【0047】
【作用】VBがハイリスクの代名詞とされているのは、
キャッシュフローが公開時の出口にのみに限られている
現行の株式本位制の投資形態に由来するもので、対象資
産が事実上、出資金と株式に限定し、投資資金が株式公
開時まで固定化している資金及び資産非流動化に起因す
るものである。要するに、ハイリスクも、ハイリターン
も現未公開株式制度の仕組みによって写しだされる反映
的固定概念にほかならず、それだけに条件設定の組み換
えで従来の定説や投資概念を根底から覆すことができ
る。というのも、リスクとリターンの関係は、常に正比
例するものではなく、IT時代の金融ビジネスは、リス
クへの挑戦によってしかリターンを創出できず、新しい
仕組み創りによってリスクを抑えながらリターンを増幅
できる。即ち、これまでのように、担保物件や信用保証
の信用補完に依存するのではなく、仕組みそれ自体の中
でリスクを軽減する事業方法によって、ハイリスク・ハ
イリターンと考えられてきたベンチャー投資を、安定、
確実な投資に変容させることができ、間接金融(融資)
でも、直接投資(VC)でもないローリスク・ミドルリ
ターンの間接投資という新しい概念の金融仲介循環機能
を有する金融新産業を創出できる。
【0048】
【発明の実施の基本形態1、2、3、4図】委託者(以
下投資事業会社という)のサーバーコンピュータ10の
ホームページに、資金調達に係る申込情報フォームを設
け、資金調達を申込むベンチャー企業が、自己の保有す
る特許権や事業化されたビジネスのノウハウの内容や事
業計画など申込情報を前記申込情報フォーム入力し、そ
の申込情報が申込情報データベース11に記録できるよ
うにしてある。また、資金調達の申込みについては、知
的財産権取引業ほか仲介者が代理して行う場合も考えら
れる。
【0049】前記投資事業会社は、申込情報データベー
ス11に記録された委託者(以下ベンチャー企業とい
う)の申込情報を基に、独自の前記審査基準に基づいて
審査し、投資対象に選定された投資案件につき、インタ
ーネット又はファックス等の通信手段を介し、出資決定
通知を送信する。しかるのち、ベンチャー企業と投資事
業会社を当事者として、特許権の信託契約(管理型信
託)と株式取得の出資契約を締結し、ベンチャー企業が
事業を行えるようにするため、当該特許権をベンチャー
企業にライセンス供与して当該特許権の商品又はサービ
ス提供の売上金額を基準に、一定料率のロイヤリティー
を支払う旨の実施権許諾契約を取り交わす。
【0050】投資事業会社の契約管理データベース13
に入力される前記契約の骨子は以下のとおりである。 (1)ベンチャー企業の財務内容など情報開示に関する
合意。 (2)ベンチャー企業の保有する特許権又はビジネスノ
ウハウを信託財産として投資事業会社に移転することの
合意。 (3)投資事業会社は、信託の目的として、ベンチャー
企業と合意した金額をベンチャー企業に出資することの
合意。 (4)上記信託契約の出資契約とは、別途の出資契約に
より、ベンチャー企業発行の株式を投資事業会社が取得
することの合意。 (5)前記投資事業会社に移転した特許権又はビジネス
ノウハウの権利について、投資事業会社はベンチャー企
業に実施権を許諾又は設定することの合意。 (6)ベンチャー企業が、当該特許権又はビジネスノウ
ハウを利用した商品又はサービス提供の売上金額を基準
に、合意した料率のロイヤリティーを投資事業会社へ支
払うことの合意。 (7)上記(4)及び(6)の契約によるロイヤリティ
ー収入と株式売却収入に基づく複合投資受益権を、投資
事業会社が第三者に販売することの合意。 (8)前記ロイヤリティーの累積支払額が予め合意した
金額に達したときに、信託契約が終了し、投資事業会社
に移転した特許権又はビジネスノウハウの権利がベンチ
ャー企業の元に返却されることの合意。
【0051】受託者兼受益者の一人である投資事業会社
は、複数の受託財産を管理し、かつ、複数の投資案件を
管理運営する。即ち、複数のベンチャー企業からのロイ
ヤリティー収入と、複数の株式売却見込収入などの全て
をプールして一括管理し、収支計算やリスク演算を行な
い損益収支を調整(ロイヤリティー収入の調整)する。
したがって、ベンチャー企業の中に倒産したり、事業化
に失敗するものがあっても、それによる損失は分散さ
れ、かつ、業績や売上高が固定してしまうリビングデッ
ト企業のロイヤリティー収入や、上記契約に係るロイヤ
リティー総額の調整で収益率をコントロールすることが
できる。また、集積データの分析によって常に一定の利
益を見込むことができるので、複数の複合投資受益権
(ロイヤリティー見込額及び株式売却見込額の合計未換
金利益)をプールし、金融機関や証券会社ほか金融機関
に一括譲渡することができる。
【0052】前記投資事業会社が管理するサーバコンピ
ュータ10に、損益データを記録する売上管理データベ
ース14と、売上情報を記録する売上情報データベース
15と、リスクデータを記録するリスク管理データベー
ス16と、計算手段17と、を格納し、契約に係る収支
計算を行なえるようにしてある。
【0053】前記売上管理データベース14には以下の
情報が記録してある。 (1)受託案件のタイトル (2)ベンチャー企業の名称など (3)受託に係る特許権又はビジネスノウハウの有効期
限 (4)受託に係る出資額 (5)株式取得に係る出資額 (6)信託終了の条件とされた累積ロイヤリティー額 (7)ロイヤリティー率 (8)計算期間ごと(例えば半期)のベンチャー企業に
おける当該商品又はサービス提供の売上金額 (9)計算期間ごとのロイヤリティー額 (10)前記ロイヤリティーの入金状況 (11)ベンチャー企業の公開見込時期 (12)ベンチャー企業の株式が公開された場合の株価 (13)公開後の株主配当の有無
【0054】投資事業会社のサーバーコンピュータ10
は、ベンチャー企業のコンピュータ20に通信回線を介
して接続できるようにしておき、ベンチャー企業のコン
ピュータ20に売上管理データ21を入力すると、これ
が投資事業会社のコンピュータ10の売上情報データベ
ース15に入力され記録されるようにする。この構成に
より投資事業会社におけるデータ入力の手間が省けると
共に、正確な売上状況を把握できる。投資事業会社の売
上管理データベース14はロイヤリティー額の演算及び
一括管理された複数案件のトータルな利益管理の他、例
えば以下のように利用することができる。
【0055】(1)信託終了の把握 計算期間ごとのロイヤリティー額の累積額と信託終了の
条件とされた累積ロイヤリティー額を常時比較すること
により、信託終了を知ることができる。また当該商品又
はサービス提供の売上額の推移から信託終了時期を予測
することができる。 (2)信託終了前の対処 株式が公開されている場合、当該商品の売上額の推移と
株価の変動を検討し、今後売上額の減少、株価の低下が
見込まれる場合は、累積ロイヤリティー額が信託の終了
条件に満たなくとも、株式の売却益をもって信託を終了
させ、リスクを軽減させることができる。
【0056】投資事業会社から前記複合投資受益権を一
括譲受する金融機関のサーバーコンピュータ30に、証
券情報データベース31と、顧客管理データベース33
と、売上管理データベース34と、リスク管理データベ
ース35と、計算手段36とを格納する。また、金融機
関の管理するサーバーコンピュータ30の閲覧端末に接
続されたホームページに、複合投資受益権をベースに企
画・開発された投資受益証券の販売に係る金融商品情報
と、問い合せに対応の回答記録手段と、証券購入申込フ
ォームを設定し、これらの情報を証券情報データベース
31に記録され、インターネット等の通信手段を介して
証券購入の申込をできるようにしてある。また、金融機
関のサーバーコンピュータ30には、顧客名簿を含む顧
客情報を記録する顧客管理データベース33と、証券販
売の売上額を記録する売上管理データベース34とを格
納している。
【0057】前記金融機関のサーバーコンピュータ30
と、投資事業会社のサーバーコンピュータ10及びベン
チャー企業のコンピュータ20は、通信手段を介して接
続され、三者間相互のネットワークを構成する。そし
て、金融機関のサーバーコンピュータ30は、投資事業
会社のコンピュータ10に、格納されている契約管理デ
ータベース13、売上管理データベース14、売上情報
データベース15、リスク管理データベース16、又は
ベンチャー企業の売上管理データベース21に入力され
た各項目の情報が通信回線を介し、金融機関のサーバー
コンピュータに自動的に入力され、検索できるようにし
ている。
【0058】これらの情報に基づいて金融機関のリスク
管理データベース35は、投資事業会社のデータベース
に記録された損益収支の内容を二重に検証する機能を備
え、集積データ及び業界データを基に、ロイヤリティー
の見込収入と株式売却見込収入など未換金の将来利益を
計算手段35によって分析し、経時的に累積推移する損
益収支を計算できるようにしている。
【0059】図2は、資金需要ニーズと資産運用ニーズ
の新たな金融仲介機能(資金供給機能・資金循環機能)
のフロー図である。図3は、本発明を実施する図1のコ
ンピュータネットワークシステムの資産流動化の流れを
示すフロー図である。図4は、本発明の契約関係を示す
概要図であり、委託者と受託者を当事者とする信託契約
及び出資契約、実施権許諾契約は、本発明の基本形態で
ある。つまり、受益者が誰であるかの違いでフローチャ
ートの構成が異なってくる。
【0060】
【発明の実施形態5】図5のフローは、年金運用団体等
から401K企業年金の運用を委託された受託者である
信託会社が、一方において、特許権信託の共同受託者の
地位を兼ねることになる。年金運用の場合、出資金の再
運用や資産流動化を必要とせず、これに代って「長期的
に安定した収益をあげられる運用体制の構築」が必要と
される。本発明では、景気や株価変動の影響が小さく
「長期的に安定した収益があげられる」ほか、「運用体
制の構築」には、関連異業種からなるサプライチェーン
によるベンチャー支援ネットワークづくり(請求項1
2)が必要とされる。
【発明の実施形態6】図6のフローは、投資事業会社に
おいて出資者を募集し、一定額のファンド資金を元にベ
ンチャー企業に投資する投資形態である。即ち、一定額
のファンドを組み、前記複合投資受益権を出資者の出資
比率に準じ分配し、経時的に入金されるロイヤリティー
収入が、半期又は1期毎に配当される。これは、複数の
投資案件がまとまり資産流動化の証券化システムが軌道
に乗るまでの前段階の実施形態として利用できる。
【0061】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を得ることが
できる。 (1)本発明では、前述のとおり、投資先企業の財務内
容が余程悪くない限り売上高に伴ってロイヤリティー収
入が得られるため、それまでの業務内容から切り離し、
新技術や新商品、又は新サービスの成長性のみに特化し
て出資することができ、一方、出資を受けるベンチャー
企業も、特許権又はビジネスノウハウや株式などの含み
資産を活用して資金を調達できる。 (2)特許権及びビジネスノウハウの将来収益を現在価
値に置き換える収益還元法によって評価することができ
るので、時価評価に比べて比較的大きな額の出資が可能
となる。そして、特許権及びビジネスノウハウの収益価
値は事業の発展と共に無限に増大するので、事業の拡大
にともなう追加投資も小さなリスクで行うことができ、
委託者である企業は資金の調達が一層容易に行うことが
できる。(3)請求項5の発明によれば、受託者のデー
タベースにおいて収益状況を把握できるので、リスク管
理の精度も一層向上する。 (4)請求項7の発明によれば、複数の案件を一括して
管理するので、リスクが分散され、倒産廃業率が高く、
ハイリスクであることから生じる回収不能な債権は、他
の企業からの収益により補填される。 (5)業績や売上げが固定化してしまうリビングデット
企業の場合でも、ロイヤリティー収入が見込めるため、
再起に向け新た資本注入の道が拓かれる。 (6)リスクとリターンの関係をトータルリスク(支
出)とトータルリターン(売上高)の収支計算に置き換
えた損益収支と、ロイヤリティー料率とロイヤリティー
収益倍率(投資金額の2〜4倍)の調整で収益率を調整
できる。 (7)請求項8の発明によれば、再投資資金を調達して
新たに複数の新規企業に再投資する出資金の再運用によ
って、収益力を高めることができ、出資金の元本リスク
が変わらぬまま投資先企業の数だけが累積分散するイン
デックス化されたポートフォリオで、結果とし投資資金
リスクも軽減される。 (8)更に、再投資を繰り返す出資金運用の効率化で出
資金リスクが変わらぬまま収益だけが倍加するため、出
資金のリスクヘッジが計られる。 (9)請求項9の発明によれば、特別目的会社は、投資
事業会社から当該複合投資受益権の優先受益権だけを譲
受するので、投資家に販売する当該投資受益証券の信用
保完が図れ、仕組みの中で証券販売のリスクを軽減でき
る。 (10)景気動向や株価変動の影響が小さく、従って、
長期的に安定した収益をあげられるVB投資証券化事業
は、年金運用に最も有効な金融ビジネスであると共に、
ベンチャー企業の資金需要に対応し、VB創出と雇用拡
大に寄与できる。 (11)新会社の創業と新技術の開発は、資本主義が続
く限り、永遠に新陳代謝を繰り返すがため、両者を結び
つける投資証券化事業は、資本主義が廃れない限り決し
て廃れることがなく、金融新産業創出の波及効果は計り
知れない。 (12)敢えて、付言するなら、本発明は、経済理論
(投資と投機の融合化理論)や仕組みそのものを発明の
対象とするものではない。独自の前記経済理論に裏打ち
された仕組み(構想・構築)に基づいて行われる投資事
業会社の事業方法と、証券化のための事業方法を発明の
対象とするもので、コンピュータネットワークの利用な
しに本発明そのものが成立しない。
【0062】図3の実施形態の説明 図3は、本発明の資金及び資産流動化の基本形態であ
る。 投資事業会社は、VB企業Aグループ(数社から数
十社)に投資する。 投資事業会社は、VB企業Aグループ各社の株式を
取得し、同時に特許権の信託を引受ける。 ※ 投資事業会社は、株式と特許権を源泉とする二つの
受益権を複合投資受益権とする。 投資事業会社は、二つの財産のうち、特許権だけを
ふたたび委託者であるVB企業Aに貸与(実施権の許
諾)し、事業が行えるようにする。 VB企業Aは、株式と特許権の二つの含み資産で事
業資金を調達でき、その対価として投資事業会社に特許
権の使用料(ロイヤリティー)を支払う旨の実施権許諾
契約を締結する。 投資事業会社は、複合投資受益権(ロイヤリティー
未換金利益とIPO未換金利益)をプールし、金融機関
に一括譲渡する。 金融機関は、複合投資受益権を元に投資受益証券
(優先受益権・劣後受益権の設定で信用補完を図る)を
企画・開発し、機関投資家、一般投資家に販売する。 投資事業会社は、複合投資受益権の一括譲渡により
再投資資金の原資を調達できる。 投資事業会社は、再投資資金の調達・資金運用の効
率化で収益力を高めることができる。 投資事業会社は、上記のプロセスを繰り返
すことによって、新たなVB企業Bグループに再投資で
きる。 ※ 資金流動化による資金運用の効率化・収益力UPで
出資金リスクが軽減される。 ※ 出資金のリスクヘッジと同時に、累積投資にともな
い「大数の法則」が働きポートフォリオがインデックス
化することでベンチャー投資そのものの投資リスクも逓
減する。 ※ 成長性が見込める有望VB企業へは、2次、3次と
追加投資し、ベンチャー支援・コンサルタント等のイン
キュベーション機能を強化することで、VB企業の公開
の可能性を高めることができる。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施基本形態のコンピュータシステム
のブロック図である。
【図2】本発明の資産運用ニーズと資金需要ニーズのに
対応の資金供給と至近循環からなる金融仲介循環機能の
構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施基本形態の資産流動化を示すフロ
ー図である。
【図4】本発明の実施基本形態の契約関係を示すフロー
図である。
【図5】本発明の年金運用の実施例を示すフロー図であ
る。
【図6】本発明のファンド型投資の実施例を示すフロー
図である。
【図1の符合の説明】 10 受託者管理サーバコンピュータ 11 申込情報データベース 12 回答手段 13 契約管理データベース 14 売上管理データベース 15 売上情報データベース 16 リスク管理データベース 17 計算手段 20 委託者コンピュータ 21 売上管理データベース 30 金融機関管理サーバコンピュータ 31 証券情報データベース 32 回答手段 33 顧客管理データベース 34 売上管理データベース 35 リスク管理データベース 36 計算手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月10日(2002.5.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】本発明の金融仲介、資金循環機能の構成を示す
ブロック図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 340 G06F 17/60 340 502 502 ZEC ZEC

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特許権の信託を引き受ける投資事業会社
    やベンチャーキャピタルなどの受託者が管理するサーバ
    ーコンピュータ10は、資金調達に係る申込情報記録手
    段11と、回答記録手段12と、契約管理記録手段13
    と、売上管理記録手段14と、売上情報記録手段15
    と、リスク管理記録手段16と、計算手段17と、を有
    し、前記申込情報記録手段11は、インターネット等の
    通信手段を介して資金調達を申込む中小企業やベンチャ
    ー企業など委託者が保有する特許権の内容及び事業計画
    など申込情報フォームに入力された委託者の申込情報を
    記録する機能を有し、前記回答記録手段12は、上記申
    込みに対する回答内容を記録する手段を有し、前記契約
    管理記録手段13は、出資対象として選択された投資案
    件につき委託者と受託者との間で締結された前記信託契
    約及び出資契約の内容を記録する機能と、前記信託契約
    によって、受託者の名義に移転した特許権を委託者にラ
    イセンス供与して当該特許権の商品又はサービス提供の
    売上金額を基準に一定料率のロイヤリティーを支払う旨
    の実施権許諾契約の内容を記録する機能と、を有し、前
    記売上管理記録手段14は、前記ロイヤリティー収入及
    び株式売却収入の売上額を記録する機能を有し、前記売
    上情報記録手段15は、経時的に累積推移する投資額と
    ロイヤリティー収入の売上額及び売上見込額並びに株式
    売却見込額など未換金データを記録する機能を有し、前
    記リスク管理記録手段16は、委託者の倒産による損失
    や倒産までのロイヤリティー売上額及び店頭公開の見込
    みのないいわゆるリビングデット企業の未換金データを
    記録する機能を有し、前記計算手段17は、前記契約に
    基づく収支計算を行う機能を有し、一方、受託者と委託
    者を当事者として締結された前記複数の実施権許諾契約
    に基づくロイヤリティー収入を源泉とするロイヤリティ
    ー受益権と、同じく複数の前記出資契約で取得した株式
    の将来利益を見込んだ株式受益権と、を併合し、これを
    複合投資受益権として受託者の契約管理データベース1
    2にプールして、特定目的会社や証券会社及び銀行など
    金融機関に譲渡することによって再投資資金の原資を調
    達し、更に、これを新たな複数の企業に再投資して出資
    金を再運用する出資金効率化によって収益力を強化する
    と共に、前記金融機関においては、譲受した複合投資受
    益権を元に金融商品「投資受益証券」を企画・開発して
    個人投資家や機関投資家などの投資家に販売するなど、
    上記投資家の資金運用ニーズと、委託者の資金需要ニー
    ズと、委託者に資金を供給する受託者と、資金を循環さ
    せる上記金融機関と、からなる資金及び資産流動化によ
    る間接投資を特徴とする金融仲介循環機能を有する投資
    証券化事業の方法
  2. 【請求項2】 特許権の信託を引き受ける受託者が管理
    するサーバーコンピュータ10は、資金調達に係る申込
    情報記録手段11と、回答記録手段12と、契約管理記
    録手段13と、売上管理記録手段14と、売上情報記録
    手段15と、リスク管理記録手段16と、計算手段17
    と、を有し、前記申込情報記録手段11は、インターネ
    ット等の通信手段を介して資金調達を申込む中小企業や
    ベンチャー企業など委託者が保有する特許権の内容及び
    事業計画など申込情報フォームに入力された委託者の申
    込情報を記録する機能を有し、前記回答記録手段12
    は、上記申込みに対する回答内容を記録する手段を有
    し、前記契約管理記録手段13は、出資対象として選択
    された投資案件につき委託者と受託者との間で締結され
    た前記信託契約及び出資契約の内容を記録する機能と、
    前記信託契約によって、受託者の名義に移転した特許権
    を委託者にライセンス供与して当該特許権の商品又はサ
    ービス提供の売上金額を基準に一定料率のロイヤリティ
    ーを支払う旨の実施権許諾契約の内容を記録する機能
    と、を有し、前記売上管理記録手段14は、前記ロイヤ
    リティー収入及び株式売却収入の売上額を記録する機能
    を有し、前記売上情報記録手段15は、経時的に累積推
    移する投資額とロイヤリティー収入の売上額及び売上見
    込額並びに株式売却見込額など未換金データを記録する
    機能を有し、前記リスク管理記録手段16は、委託者の
    倒産による損失や倒産までのロイヤリティー売上額及び
    店頭公開の見込みのないいわゆるリビングデット企業の
    未換金データを記録する機能を有し、前記計算手段17
    は、前記契約に基づく収支計算を行う機能を有する金融
    仲介循環機能を有する投資証券化事業の方法
  3. 【請求項3】 ビジネスノウハウの信託を引受ける受託
    者は、ビジネスノウハウを有する委託者との間でいわゆ
    る民間信託に係わる信託契約を締結し、委託者の有する
    ビジネスノウハウの権利を受託者の名義に移転したのち
    委託者にノウハウの実施権を貸与するノウハウ実施権契
    約を締結し、委託者の商品又はサービス提供に係る売上
    額を基準に一定料率のロイヤリティーを受託者に支払う
    旨の契約を当事間で取り交すと共に、委託者企業との間
    で株式取得に係る出資契約を締結し、ビジネスノウハウ
    を信託の対象財産とする民間信託によって資金調達の申
    込みを引受ける知的財産信託を特徴とする請求項2記載
    の金融仲介循環機能を有する投資証券化事業の方法
  4. 【請求項4】 受託者のサーバーコンピュータ10は、
    通信手段を介して委託者のコンピュータ20の出入力端
    末に接続され、委託者の売上管理データベース21に入
    力された商品又はサービス提供の売上データが、委託者
    のコンピュータ20の出力端末から受託者のサーバーコ
    ンピュータ10の売上管理データベース13に自動的に
    入力される請求項1又は2ないし3記載の金融仲介循環
    機能を有する投資証券化事業の方法
  5. 【請求項5】 受託者の管理するサーバーコンピュータ
    10は、複数の委託者との間で締結した前記実施権許諾
    契約に係るロイヤリティー収入及び株式売却収入の売上
    額を記録する売上管理データベース14と、複数の信託
    契約及び出資契約に係るロイヤリティー収入並びに株式
    売却収入を見込んだ未換金データを記録する売上情報デ
    ータベース15と、倒産による損失や倒産までのロイヤ
    リティー収入及び店頭公開の見込みのないいわゆるリビ
    ングデット企業の未換金データを記録するリスク管理デ
    ータベース16と、を備え、複数の委託者との前記契約
    に係る収支計算を行なう計算手段17を有する請求項1
    又は2ないし3記載の金融仲介循環機能を有する投資証
    券化事業の方法
  6. 【請求項6】 受託者から前記複合投資受益権を譲受す
    る前記金融機関のホームページに、前記投資受益証券の
    販売に係る金融商品の説明を含む販売情報や証券購入申
    込フォームを設け、金融機関の管理するサーバコンピュ
    ータ30は、証券購入申込情報を記録する証券情報記録
    手段31と、回答手段32と、顧客名簿を含む顧客情報
    を記録する顧客管理記録手段33と、証券販売の売上金
    額を含む売上情報を記録する売上管理記録手段34と、
    リスク管理記録手段35と、計算手段36と、を備え、
    前記各データベースのデータ処理と収支計算を行なう計
    算手段を有する請求項1又は2ないし3記載の金融仲介
    循環機能を有する投資証券化事業の方法
  7. 【請求項7】 受託者の管理サーバ10は、売上情報デ
    ータベース15と、リスク管理データベース16を有
    し、経時的に入力され累積推移する投資額と売上額及び
    リビングデッドを含む投資先企業の売上見込額や倒産廃
    業による損失などの収支計算を行う計算手段を有し、前
    記契約に係るリスク管理記録手段を有する請求項2又は
    6記載の金融仲介循環機能を有する投資証券化事業の方
  8. 【請求項8】 受託者の契約管理データベース13に、
    プールされた複数の前記複合投資受益権を金融機関に譲
    渡することで、受託者において再投資資金を調達し、こ
    れを新たに複数の新規企業に再投資する出資金の再運用
    によって収益力を高めると共に、出資金の元本リスクが
    変わらぬまま投資額と投資先企業の数だけが累積増加す
    るポートフォリオで投資リスクを軽減し、投資額と投資
    先企業の累積増加に相対して出資金リスクを軽減するコ
    ンピュータシステムによる出資金リスク及び投資資金リ
    スクの両方のリスクヘッジを特徴とする請求項1又は2
    ないし3記載の金融仲介循環機能を有する投資証券化事
    業の方法
  9. 【請求項9】 受託者の管理サーバ10と金融機関のサ
    ーバーコンピュータ30は、通信回線を介して接続さ
    れ、受託者から前記複合投資受益権を譲受する金融機関
    は、複合投資受益権の優先受益権だけを譲受し、信用補
    完された確定利回りの投資受益証券を投資家に販売し、
    一方、受託者が劣後受益権を引き受ける優先劣後構造を
    設定すると共に、優先受益権にまで欠損が及んだとき
    は、前記出資金再運用による内部留保の収益余剰金をも
    って補填する投資受益証券の信用補完を特徴とする請求
    項1又は2及び3ないし6・9記載の金融仲介循環機能
    を有する投資証券化事業の方法
  10. 【請求項10】 401K企業年金団体等から年金運用
    を受託する信託会社等の金融機関を共同受託者とし、投
    資事業会社との間で特許権信託等に係る前記複合投資受
    益権の一括譲渡契約又は年金運用契約を締結すると共
    に、信託会社のサーバーコンピュータは、受託者のサー
    バーコンピュータ10と通信回線を介して接続され、前
    記受託者において経時的に累積推移する投資額と売上額
    及び売上見込額等のデータが、信託会社のサーバーコン
    ピュータに自動的に入力され、信託会社においてコンピ
    ュータシステムの事務管理を行う請求項2記載の金融仲
    介循環機能を有する投資証券化事業の方法
  11. 【請求項11】 受託者のサーバコンピュータ10の契
    約管理データベースに、前記複数の委託者との間で締結
    した実施権許諾に係わるロイヤルティー受益権と、同じ
    く複数の委託者との出資契約で取得した複数の株式につ
    き、委託者が店頭公開したときに得られる株式売却利益
    を見込んだ株式売却受益権とをプールして複合投資受益
    権を構成し、受託者に出資した出資者の出資金比率に準
    じ複数口に分割して分配することを特長とする請求項2
    及び3記載の金融仲介循環機能を有する投資証券化事業
    の方法
  12. 【請求項12】 受託者と金融機関を当事者とする前記
    実地権許諾契約に係る債権回収業務を債権回収業者のサ
    ービサーに委託するほか、ベンチャー支援機関や知的財
    産権取引業など関連異業種のサプライチェーンによる新
    規事業の創出及び雇用拡大を特徴とする請求項1又は2
    ないし3記載の金融仲介循環機能を有する投資証券化事
    業の方法
JP2001157883A 2001-01-18 2001-04-19 金融仲介循環機能を有する投資証券化事業の方法 Pending JP2002288431A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001157883A JP2002288431A (ja) 2001-01-18 2001-04-19 金融仲介循環機能を有する投資証券化事業の方法
US10/046,709 US20020116211A1 (en) 2001-01-18 2002-01-17 Method for investment management

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001045776 2001-01-18
JP2001-45776 2001-01-18
JP2001157883A JP2002288431A (ja) 2001-01-18 2001-04-19 金融仲介循環機能を有する投資証券化事業の方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002288431A true JP2002288431A (ja) 2002-10-04

Family

ID=26609850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001157883A Pending JP2002288431A (ja) 2001-01-18 2001-04-19 金融仲介循環機能を有する投資証券化事業の方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20020116211A1 (ja)
JP (1) JP2002288431A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008009866A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Mm Holdings Kk 資金プール管理システムとそれに係る債権管理システム
JP2022019557A (ja) * 2020-07-17 2022-01-27 グロース・キャピタル株式会社 情報提供装置及び情報提供プログラム
WO2022039192A1 (ja) * 2020-08-20 2022-02-24 株式会社Artrigger プログラム及び情報処理方法

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7792719B2 (en) * 2004-02-04 2010-09-07 Research Affiliates, Llc Valuation indifferent non-capitalization weighted index and portfolio
US7587352B2 (en) * 2002-04-10 2009-09-08 Research Affiliates, Llc Method and apparatus for managing a virtual portfolio of investment objects
US8374951B2 (en) 2002-04-10 2013-02-12 Research Affiliates, Llc System, method, and computer program product for managing a virtual portfolio of financial objects
US7747502B2 (en) 2002-06-03 2010-06-29 Research Affiliates, Llc Using accounting data based indexing to create a portfolio of assets
US8005740B2 (en) 2002-06-03 2011-08-23 Research Affiliates, Llc Using accounting data based indexing to create a portfolio of financial objects
US8374937B2 (en) 2002-04-10 2013-02-12 Research Affiliates, Llc Non-capitalization weighted indexing system, method and computer program product
US8589276B2 (en) 2002-06-03 2013-11-19 Research Afiliates, LLC Using accounting data based indexing to create a portfolio of financial objects
US20050119962A1 (en) * 2002-07-03 2005-06-02 Bowen Christopher K. Method and system for securitizing contracts valued on an index
US8694419B2 (en) * 2003-11-18 2014-04-08 Ocean Tomo, Llc Methods and systems for utilizing intellectual property assets and rights
US20050228732A1 (en) * 2004-04-08 2005-10-13 California Natural Resources Foundation Perpetual funding method for mitigating impacts on public infrastructure projects
US20060074788A1 (en) * 2004-08-03 2006-04-06 Simplifi, Llc Providing goal-based financial planning via computer
US20090012909A1 (en) * 2004-08-05 2009-01-08 Mts Investments, Inc. Managing risk associated with ownership of shares in a company
US7536312B2 (en) * 2005-01-26 2009-05-19 Ocean Tomo, Llc Method of appraising and insuring intellectual property
US8538848B1 (en) * 2005-07-29 2013-09-17 IVP Holdings I, LLC Revenue allocation for bundled intellectual property transactions
US20070073685A1 (en) * 2005-09-26 2007-03-29 Robert Thibodeau Systems and methods for valuing receivables
US20070088644A1 (en) * 2005-10-18 2007-04-19 Dwight Carlson Financial Instrument
US7860775B2 (en) 2006-11-16 2010-12-28 Asset Deployment Llc Method and apparatus for increasing investment return and asset liquidity
US20090037808A1 (en) * 2007-08-01 2009-02-05 Thibodeau Barbara L System, Method and Computer Program Product for Producing and Managing Certain Documents
TW201025156A (en) * 2008-12-24 2010-07-01 Ind Tech Res Inst Intellectual property management method and intellectual property bank system
AU2012101980A4 (en) * 2011-08-23 2019-05-16 Research Affiliates, Llc Using accounting data based indexing to create a portfolio of financial objects
US20130085926A1 (en) * 2011-10-04 2013-04-04 S Stream Capital, LLC Methods and Apparatus for Facilitating the Refinancing of Real Estate Loans
WO2016183171A1 (en) * 2015-05-11 2016-11-17 Caspian Private Equity System, method, and apparatus for managing private placement investments
WO2016187694A1 (en) * 2015-05-22 2016-12-01 Pctxs Inc. Internet based method and system for worldwide promoting and offering for sale or license patent rights and patent application rights
CN109670048B (zh) * 2018-11-19 2023-06-23 平安科技(深圳)有限公司 基于风控管理的图谱构建方法、装置和计算机设备
CN110765317B (zh) * 2019-09-18 2024-03-01 上海合合信息科技股份有限公司 一种企业受益人运算系统及方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000268111A (ja) * 1999-03-17 2000-09-29 Patent & License Exchange Inc 特許およびライセンスのオンライン取引システムおよび方法
JP2001325430A (ja) * 2000-05-12 2001-11-22 Hitachi Ltd 資産の流動化方法及びシステム並びにその方法を実現するプログラムを格納した記録媒体

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5999907A (en) * 1993-12-06 1999-12-07 Donner; Irah H. Intellectual property audit system
US6018714A (en) * 1997-11-08 2000-01-25 Ip Value, Llc Method of protecting against a change in value of intellectual property, and product providing such protection
US6330547B1 (en) * 1999-06-02 2001-12-11 Mosaic Technologies Inc. Method and apparatus for establishing and enhancing the creditworthiness of intellectual property
US7228288B2 (en) * 2000-01-11 2007-06-05 Teq Development Method of repeatedly securitizing intellectual property assets and facilitating investments therein
US7292994B2 (en) * 2000-02-15 2007-11-06 Mikos, Ltd. System and method for establishing value and financing of intellectual property
CN1365475A (zh) * 2000-03-17 2002-08-21 索尼公司 投资系统和数据发送/接收方法
US20020099637A1 (en) * 2000-07-26 2002-07-25 Wilkinson William T. Intellectual property investment process
US20020087446A1 (en) * 2000-12-29 2002-07-04 Reddy Sada L. Method and system for interactively enabling investment opportunities for investors
US20030167175A1 (en) * 2001-01-10 2003-09-04 Silvio Salom Method and system for generating new businesses

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000268111A (ja) * 1999-03-17 2000-09-29 Patent & License Exchange Inc 特許およびライセンスのオンライン取引システムおよび方法
JP2001325430A (ja) * 2000-05-12 2001-11-22 Hitachi Ltd 資産の流動化方法及びシステム並びにその方法を実現するプログラムを格納した記録媒体

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008009866A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Mm Holdings Kk 資金プール管理システムとそれに係る債権管理システム
JP2022019557A (ja) * 2020-07-17 2022-01-27 グロース・キャピタル株式会社 情報提供装置及び情報提供プログラム
JP2022097759A (ja) * 2020-07-17 2022-06-30 グロース・キャピタル株式会社 情報提供装置及び情報提供プログラム
JP7158069B2 (ja) 2020-07-17 2022-10-21 グロース・キャピタル株式会社 情報提供装置及び情報提供プログラム
WO2022039192A1 (ja) * 2020-08-20 2022-02-24 株式会社Artrigger プログラム及び情報処理方法
JP7054288B1 (ja) * 2020-08-20 2022-04-13 株式会社Artrigger プログラム及び情報処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20020116211A1 (en) 2002-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002288431A (ja) 金融仲介循環機能を有する投資証券化事業の方法
Ottoo Valuation of corporate growth opportunities: a real options approach
Feder Deconstructing over-the-counter derivatives
Eichengreen et al. Liberalizing capital movements: some analytical issues
Aricanli et al. The Private Sector’s Response to Financial Liberalization in Turkey: 1980–82
Sundaresan Microfinance: emerging trends and challenges
Brown et al. Capital structure and leverage in private equity buyouts
Davydov et al. Financial instruments generation via tokenization into commodity
Amoah et al. Finance, economic growth, and development
Kaal et al. Blockchain-based securities offerings
Alizadeh et al. The role of capital market in innovation finance
Federal Deposit Insurance Corporation et al. Managing the Crisis: The FDIC and RTC Experience 1980-1994
Kacollja et al. Micro Small Medium Enterprises and their connection to finance-Case of Albania
Barger Financial institutions
Schröck et al. Risk management and value creation in banks
Vunjak et al. Investment management strategy in financial markets
Schwartz Intellectual Property Rights and the Decay of American Hegemony
Afolabi et al. Financial reporting in Nigerian emerging market
Ahmad et al. " Mudarabah" Trading Models: Global Perspectives and Applications in Islamic Banking
Nomoz o'g'li et al. MAIN FEATURES OF PRIVATE EQUITY TRANSACTIONS
OSHIMA A Note on Financing by PFI Method in Japan
Shcheblykina et al. Development of the stock market as a factor of the investment attractiveness of the economy of Ukraine
Muqsith et al. Syndicated Financing at Bank Syariah Indonesia in the Perspective of Sharia Economic Law
Louiza Innovative Financial Products in Islamic Finance-Case Study onInternational Sukuk
Lewis et al. Price wars: the crisis and the future of financialized capitalism

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040604

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040604

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040604

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040607