JP2002286173A - 高圧ホース - Google Patents

高圧ホース

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JP2002286173A
JP2002286173A JP2001087477A JP2001087477A JP2002286173A JP 2002286173 A JP2002286173 A JP 2002286173A JP 2001087477 A JP2001087477 A JP 2001087477A JP 2001087477 A JP2001087477 A JP 2001087477A JP 2002286173 A JP2002286173 A JP 2002286173A
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JP
Japan
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layer
rubber
pressure hose
peripheral surface
inner layer
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Pending
Application number
JP2001087477A
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English (en)
Inventor
Tomohisa Shirai
呂尚 白井
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温環境下で使用できると共に、可橈性を維
持でき、かつ耐膨潤性に優れる高圧ホースを提供する。 【解決手段】 ゴムからなる内層の外周面上に、金属ワ
イヤーを編組した構造の中間層を形成すると共に、その
外周面上にゴムからなる外層を設けた高圧ホースにおい
て、内層の内周面に厚みが0.5mm 以下で、かつ融点が12
0 ℃以上の熱可塑性樹脂層を形成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧ホースに係
り、特に、高温環境下において、水グリコールや含水系
オイルにより作動させる油圧機器等に使用できる耐膨潤
性に優れた高圧ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、35MPa 程度までの圧力で作動
させる油圧機器等の配管として、図1に示すような高圧
ホースが知られている。この高圧ホースは、ゴムからな
る内層1の外周面上に、金属ワイヤーを編組した中間層
2を形成し、その外周面上にゴムからなる外層3を設け
たものである。中間層2はゴムからなる内層1に35MPa
程度までの液体圧力が繰り返し作用してもバーストする
ようなことがないように内層1を補強しており、外層3
は金属ワイヤーを外部環境から保護している。
【0003】上記のような高圧ホースは、ゴムが120 ℃
程度までの耐熱性を有すると共に、柔軟性を有すること
から、例えば、熱間圧延機の油圧機器であるロールベン
ダー装置の配管として使用されており、その際、被圧延
材の輻射熱によって、高圧ホースの外層の温度が常時10
0 ℃程度になったときでも、金属ワイヤーを外部環境か
ら保護できるとともに、手で軽く曲げることができる程
度の可橈性を有するので、ロールの交換時には、高圧ホ
ースの着脱が例えば人力によるような場合でも、人手に
より簡単に行うことができる。
【0004】しかしながら、上記のような高圧ホース
は、ホースの外層の温度が常時100 ℃程度になる環境下
において、水グリコールや含水系オイル等による液体圧
を繰り返し負荷して使用していると、内層のゴムが液体
中の水分により徐々に膨潤してしまう欠点があり、この
状態からさらに使用していると、膨潤して劣化した部分
から液体が中間層にまで浸透して、中間層を形成してい
る金属ワイヤーが腐食して強度が低下し、ひどい場合に
はバーストするといったトラブルが発生することになる
から、早めに交換せざるを得ず、寿命が短いという問題
があった。
【0005】一方、特開平6-286036号公報には、上記の
ようなゴムを使用せずに、内層を所定厚さのフッ素樹脂
とポリアミド樹脂エラストマーで形成し、その外周面に
金属ワイヤーをブレード編組してなる外層を形成した2
層構造の自動車燃料配管用ホースが示されている。しか
しながら、ゴムを使用せずに、上記のような樹脂を使用
した自動車燃料配管用ホースは、融点が200 ℃以上のも
のもあって、ホースの温度が常時100 ℃程度になる環境
下でも耐熱性は十分あるが、内層、外層をゴムで形成し
た従来の高圧ホースに比べて可橈性がかなり劣るという
問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、上記従来技術の問題点を解消することにあり、120
℃までの環境下で使用できると共に、可橈性を維持で
き、かつ耐膨潤性に優れる高圧ホースを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ゴ
ムからなる内層の外周面上に、金属ワイヤーを編組した
構造の中間層を形成すると共に、その外周面上にゴムか
らなる外層を設けた高圧ホースにおいて、前記内層の内
周面に厚みが0.5mm 以下であり、かつ融点が120 ℃以上
の熱可塑性樹脂層を形成してなることを特徴とする高圧
ホースである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の高圧ホースについ
て詳細に説明する。図2は本発明の高圧ホースを示す断
面図であって、内層1、中間層2、外層3は従来のゴム
を使用した高圧ホースと同様に、ゴムからなる内層1の
外周面上に金属ワイヤーを編組した構造の中間層2を形
成すると共に、その外周面上にゴムなる外層3を設けて
ある。
【0009】外層3は、アクリロニトリルブタジエンゴ
ム(NBR)、クロロスルホン化ポリエチレン(CS
M)、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合ゴム
(EPDM)、ブチルゴム(IIR)、塩素化ブチルゴ
ム(CI−IIR)、臭素化ブチルゴム(Br−II
R)、ヒドリンゴム(CHR,CHC)、アクリルゴム
(ACM)、クロロプレンゴム(CR)等の公知の各種
ゴム材料を用いて、1.0 〜2.0mm の厚みに形成される。
中間層2は、硬鋼線、ステンレス鋼線等の金属ワイヤー
を編組したものを1.5 〜2.5 mmの厚みに形成する。内層
1は非極性ゴムを用い、1.0 〜1.5 mmの厚みに形成され
る。
【0010】この内層1の内周面には、厚みが0.5mm 以
下であり、かつ融点が120 ℃以上の熱可塑性樹脂層が形
成されている。融点が120 ℃以上の熱可塑性樹脂として
は、高密度の超高分子ポリエチレン樹脂(融点;125 〜
135 ℃)、低・中密度の線状ポリエチレン樹脂(融点;
122 〜124 ℃)等を用いることができる。
【0011】また、高圧ホースは120 ℃までの環境下で
使用できればよいので、熱可塑性樹脂の融点はあまり高
くする必要はなく、融点を200 ℃以上とすると、加工コ
ストが高くなってしまうので、この点から200 ℃未満と
するのが望ましい。本発明では、内層1の内周面に最内
層4を形成してあることが、図1に示した従来の高圧ホ
ースと異なっている。
【0012】本発明の高圧ホースは、従来より公知の各
種方法によって製造することが出来、例えば、最内層4
より順次積層形成し、その得られた積層管を加硫(架
橋)せしめて、一体化することにより製造することがで
きる。その際、内層1に非極性ゴムを用いているので、
熱可塑性樹脂との架橋が良好に行われ、最内層4と内層
1間の付着強度を十分にすることができる。
【0013】なお、各層の間には必要に応じてゴム糊等
の接着剤を塗布しても良い。このような構成の本発明の
高圧ホースは、内層1、中間層2、外層3は従来と同様
であり、かつ最内層4の融点が120 ℃以上であるので、
120 ℃までの環境下で使用した場合、上記の各層の耐熱
性が問題になることはなく、本発明の高圧ホースの常用
温度を100 ℃程度にすれば、100 ℃程度の高温環境下に
油圧機器が配置されているような場合に使用できる。
【0014】また、本発明の高圧ホースは、内層1の外
周面上に金属ワイヤーを編組した構造としてあるので、
120 ℃までの環境下であれば、ホースの常用温度を100
℃程度とし、35MPa 程度までの液体圧を繰り返し負荷し
た場合でも、バーストするといったトラブルが発生する
ことはない。そのうえに、本発明の高圧ホースは、内層
1の内周面に熱可塑性樹脂層の最内層4を形成してある
ために、内層1には、水グリコールや含水系オイル等に
含まれている水分が直接的に接触せず、水分が直接的に
接触するのは最内層4であるから、水グリコールや含水
系オイル等の液体により、120 ℃までの環境下で、35MP
a 程度までの液体圧を繰り返し負荷して、長期間使用し
た場合でも、最内層4を形成している熱可塑性樹脂層が
水分の透過を阻止するので、ゴムからなる内層1にまで
水分が浸透することが防止できる。
【0015】そのうえさらに、本発明の高圧ホースは、
上記の最内層4の熱可塑性樹脂層の厚みを0.5mm 以下と
して形成してある。このため、ゴムからなる内層1と、
その外周面上に金属ワイヤーを編組した構造の中間層2
と、その外周面上にゴムからなる外層3を設けてある従
来の高圧ホースに比べて可橈性の低下はごくわずかに抑
制することができる。本発明では、最内層4の熱可塑性
樹脂層の厚みが0.5mm を超えた場合には、従来の高圧ホ
ースに比べて可橈性の低下が著しくなるので、最内層4
の熱可塑性樹脂層の厚みを0.5mm 以下とする。
【0016】以上説明したように、本発明の高圧ホース
は、120 ℃までの環境下で使用できると共に、可橈性の
低下を小さくでき、かつ耐膨潤性に優れているから、水
グリコールや含水系オイル等で作動する油圧機器である
例えばロールベンダーなどに設けて使用した場合でも、
含水液体と接触する最内層に熱可塑性樹脂層を形成して
いない高圧ホースに比して、長寿命にすることができ
る。
【0017】また、本発明では、最内層の熱可塑性樹脂
層の厚みを0.2 mm以上とするのが、耐膨潤性の向上効果
が大きいので望ましい。
【0018】
【実施例】ゴムからなる内層の厚みを1.0 mmとし、その
外周面上に金属ワイヤーを編組した構造の厚み2.5 mmの
中間層を形成すると共に、その外周面上にゴムからなる
厚み1.5 mmの外層を設けた高圧ホースにおいて、上記の
内層の内周面に厚みが0.3mm でかつ融点が120 ℃以上の
熱可塑性樹脂層を形成し、インパルス試験を行って発明
例とし、内層の内周面に熱可塑性樹脂層を形成していな
いものと比較した。なお、熱可塑性樹脂としては融点が
125 〜135 ℃である高密度・超高分子ポリエチレン樹脂
を用いた。
【0019】インパルス試験は、110 ℃の環境下で、水
グリコールを作動液体とし、圧力を30MPa に設定して行
った。この結果、発明例では、100 万回の圧力付与にお
いても、バーストが発生しなかったが、内層の内周面に
熱可塑性樹脂層を形成していない比較例では、100 万回
に達する前にバーストが発生した。比較例のホースの内
面を調査したところ、内層のゴムが膨潤し、内層と中間
層との間が剥離している部分からバーストが発生してい
た。
【0020】
【発明の効果】本発明の高圧ホースは、高温環境下で使
用できると共に、可橈性も維持でき、かつ耐膨潤性に優
れたものであるから、パーストしにくく長寿命である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の高圧ホースの断面図である。
【図2】(a)は本発明の高圧ホースの断面図、(b)
は切り欠き斜視図である。
【符号の説明】
1 内層 2 中間層 3 外層 4 最内層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H111 AA02 BA02 BA12 BA15 CA52 CB05 CB14 CB22 CC12 CC18 DA07 DB12 DB19 4F100 AB01B AB03B AB04B AK01D AK05D AK63D AN00A AN00C BA04 BA07 BA10C BA10D BA13 EH51B GB90 JA04D JA20D JB02 JB16D YY00D

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムからなる内層の外周面上に、金属ワ
    イヤーを編組した構造の中間層を形成すると共に、その
    外周面上にゴムからなる外層を設けた高圧ホースにおい
    て、前記内層の内周面に厚みが0.5mm 以下で、かつ融点
    が120 ℃以上の熱可塑性樹脂層を形成してなることを特
    徴とする高圧ホース。
JP2001087477A 2001-03-26 2001-03-26 高圧ホース Pending JP2002286173A (ja)

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