JP2002286144A - ブラシシール装置 - Google Patents
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Abstract
る構成部品間を一方の部品に取り付けたブラシシールで
シールし、他方の部品が振れてブラシシールに当接し
も、ブラシシールが他方の部品により摩耗されるのを防
止することである。 【解決手段】 ブラシシール2の取付部に被密封流体の
圧力が作用して変形するのを防止する背板部6を設ける
と共に、この背板部6にブラシシール2が撓んで長さを
取付部側へ短縮できる間隔を設けた支持面を有するもの
である。
Description
ガスタービン等の回転軸の相対移動する二構成部品間を
シールするブラシシール装置に関する。特に、二構成部
品の一方部品が微少な変動をしてもブラシシールが一方
部品の変動に対応して変形可能にし、両部品間をシール
するようにしたブラシシール装置の技術分野に係わるも
のである。
すブラシシール装置100が存在する。
ング110との間に取り付けられたブラシシール装置1
00の断面図である。そして、このケーシング110
は、蒸気タービンの部品であって、 ブラシシール装置
100がケーシング110と回転軸120との間を仕切
るようにして蒸気圧をシールしているものである。
は、リング状に形成されて、ケーシング110の溝部1
12に取り付けられている。このブラシシール装置10
0の主要な構成は、ブラシシール109と背板102と
支持板103である。このブラシシール109は、剛毛
101が円周に沿って壁状に配列され、一端部が結合さ
れて取付部104を形成している。そして、ブラシシー
ル109の自由端面105は回転軸120に対向する。
従来技術の剛毛101の線形は、この分野では一般に、
0.25mm以上のものが用いられている。
をした背板102が側面108をブラシシール109と
接触状態にして配置され、被密封流体の圧力の作用に対
して剛毛101を支持している。
保持板103がリング板に形成されて背板102との間
でブラシシール109の取付部104側を狭持するごと
く一体に配置されている。この保持板103は、被密封
流体がブラシシール109の側面に作用できるように径
方向の幅が狭くされてブラシシール109を露出させて
いる。
の取付部104と保持板103とは、一端が溶接されて
結合部106に形成されている。
ある。この図14のブラシシール装置100は、ブラシ
シール109と回転軸120とが揺動しない正常に嵌合
した状態である。この正常状態は、図13の仮想線で示
す回転軸120がブラシシール109の自由端面に接触
又は近接しているものである。
が、背板102の側面108とブラシシール101の側
面との間をわずかな間隙に構成したものが存在する。し
かし、剛毛101の線径が、0.25mm以上に形成さ
れているために、間隙を設けた効果がなく、回転軸12
0の変動に対する剛毛101の追随性も発揮されずに、
剛毛101の自由端面105を早期に摩耗させる結果と
なっている。更に、剛毛101の線径が太いために回転
軸との摩擦の関係から剛毛の積層された壁の厚さを厚く
することができない問題があり、シール能力にも影響し
ている。
たブラシシール装置は、回転軸120が振動などによ
り、図13に示すように、ブラシシール109に接触す
ると、ブラシシール109は、図15に示すように回転
軸120と圧接された状態になりながら傾斜角度も増加
させる。
の場合には、図16に示すように、低圧P2との差圧
(P1−P2)が大きくなるから、ブラシシール109
は背板102の側面108に押圧された状態になる。
ル109の剛毛101は、この状態では背板102の側
面108に固着されたようになるから、撓みにくくな
り、回転軸120に対して追随性を悪化させる。同時
に、剛毛101間に被密封流体が侵入して押し分けよう
とするので、傾斜した状態の剛毛101は、傾斜角度を
小さくするように変位しようとする作用も惹起する。そ
して、径方向の長さが長い状態になるから、回転軸12
0との圧接状態を更に増加させて摩耗することになる。
ように、剛毛101の自由端面105が摩耗した状態で
回転軸120の振れが小さくなると、図18に示すよう
に、剛毛101の自由端面105と回転軸120との隙
間Cが大きくなり、この間隙Cから被密封流体の漏れが
惹起する。更に、被密封流体の圧力P1が低下して下流
領域の低圧P2との差圧(P1−P2)を小さくする
と、同様に回転軸120と剛毛101の自由端面105
との間隙Cが大きくなるので、この間隙Cから被密封流
体が漏洩することになる。
れたものであって、その技術的課題は、ブラシシールの
押圧に対する柔軟性を向上させ、ブラシシールの自由端
部面側に可撓性を付与してブラシシールの回転軸との摩
耗を低減することにある。
追随性を良好にしてシール能力を向上させることにあ
る。
密集させた壁の構成を可能として、シール能力を向上さ
せることにある。
起させないようにしてシール能力の向上ととみに損傷の
惹起を防止することにある。
ブラシシールを通過した凹部内の背面圧力とをバランス
制御させ、被密封流体圧力の圧力値の大きさに対応して
ブラシシールが変形することを可能にすることにある。
技術的課題を解決するために成されたものであって、そ
の課題を解決するための手段は、以下のように構成され
ている。
置は、間隙を有して相対移動する構成部品間の前記一方
の部品に取付けられて前記他方の部品との間をシールす
るブラシシール装置であって、剛毛(4)が配列されて
壁状に形成された一端部列を固着した取付部(3)を有
すると共に前記他方の部品の相対面と対向する自由端部
面(5)を有するブラシシール(2)と、前記ブラシシ
ール(2)の取付部(3)と結合して前記ブラシシール
(2)側面が支持される支持面(7)を有する背板部
(6)と、前記ブラシシール(2)の前記取付部(3)
を前記背板(6)との間で保持する保持板部(10)と
を具備し、前記背板部(6)の支持面(7)と前記ブラ
シシールとの対向面間に間隔(D)を有すると共に前記
剛毛(4)の線径が0.15mmから0.008mmに
形成されているものである。請求項1に係わる本発明の
ブラシシール装置では、背板部の支持面との間に間隔を
おいて前記剛毛が配置されていると共に前記剛毛の線径
が0.15mmから0.008mmに形成されているも
のであるから、剛毛の自由端面に他方の部品が接触して
も、剛毛は、間隔を有する方向に弾性変形でき、例え
ば、ロータに接合しても面圧を和らげて追随し、接触し
ても摩耗するのが防止される。
壁を密周させることが可能になり、シール能力が向上す
る。
置は、前記背板部(6)の支持面(7)に前記剛毛
(4)の配列方向に沿って条を成す凸部(9)が形成さ
れているものである。
置では、背板部の支持面に条を成す凸部が設けられてい
るので、ブラシシールに被密封流体の圧力を受けながら
自由端面に、例えば、ロータが接面しても、凸部により
曲げられる剛毛が径方向長さを更に縮小するので、接触
面圧を弱めて、ロータの動きに追随することが可能にな
る。
置は、前記背板部(6)の支持面(7)が剛毛(4)の
配列方向に沿って凹部(8)に形成されているものであ
る。
置では、凹部がブラシシールの背面側に設けられている
ので、ブラシシールが被密封流体の圧力を受けると湾曲
状にに変形するので、長さを短縮することが可能にな
る。
置は、前記凹部(8)に前記剛毛の(4)の配列方向に
沿って条を成す凸部(9)が形成されているものであ
る。
置では、凹部に更に凸部が設けられているので、更にブ
ラシシールの長さを幾重にも曲げて短縮することがで
き、例えば、ロータとの接触圧力を小さくすることがで
きる。
置は、前記ブラシシールの前記剛毛(4)が前記取付部
(3)から傾斜した角度に配置されていると共に、前記
背板部(6)の支持面(7)、又は前記保持板部(1
0)の前記ブラシシール(2)と対向する側面(11)
に前記剛毛(4)の傾斜角度が小さくなる方向へ変位す
るのを防ぐ抵抗手段(12)を有するものである。
置では、前記ブラシシールの前記剛毛が前記取付部から
傾斜した角度に配置されている場合、前記背板部の支持
面、又は、前記保持板部の前記ブラシシールと対向する
側面に、前記剛毛の傾斜角度が小さくなる方向へ変位す
るのを防止する抵抗手段を設けている。このために、剛
毛は、被密封流体圧力等の作用を受け、傾斜している方
向から垂直方向に変移しようとするのを抵抗手段により
防止されるから、剛毛が他方の部品に接触して摩耗する
のを防止する。例えば、剛毛がロータとの圧接力を増加
して摩耗するのを効果的に防止できる。
いる支持面、例えば、凸部の支持面、又は、ブラシシー
ルの自由端部面側の凸部の支持面、或いは、保持板部の
ブラシシールと対向する側面のブラシシールと近接させ
た凸部の面に設けると効果的である。
についてのブラシシール装置を図面に基づいて詳述す
る。尚、以下の図面は概念図ではなく、設計図である。
ロータ60との間隙を高圧P1側と低圧P2側とに仕切
るブラシシール装置1の断面図である。
る。このブラシシール装置1の外周側の固定部20は、
構成部品の一方の部品であるケーシング50の内周面に
設けられた溝部51に取り付けられている。又、ブラシ
シール装置1の内周側の自由端部面5は他方の部品であ
るロータ60の外周面と対向して接面又は近接した状態
に配置されている。そして、高圧P1側の被密封流体を
シールする。
背板部6及び保持板部10が主要な構成である。
ータ60の回転方向に傾斜して周方向に沿って積層状態
に配置されて壁状を成している。そして、外周側が溶接
により一体化されて取付部3を形成している。この剛毛
4の一実施例として、例えば、線径は0.2〜0.00
5mm、好ましくは0.15〜0.08mmである。
又、長さは5〜50mmの範囲である。更に、剛毛の壁
の厚さは0.5〜5mmの範囲を利用した。
の合金線、セラミック線材等が用いられる。
保持する固着部6Aとブラシシール2に被密封流体の圧
力が作用して極端に曲げられないように支持する支持面
7とを設けている。そして、ブラシシール2と支持面7
との間は、間隔Dに形成されている。この間隔Dは、大
きいほど良いが、大きすぎると剛毛4の取付部3側が曲
げによる疲労破壊を惹起する。これを防止するために傾
斜面又は凸面に形成された変形防止部15を設けてい
る。
間は、間隔Dの寸法に形成されているから、ブラシシー
ル2は被密封流体の圧力を受けて支持面7に接面する
と、その間隔D寸法だけ曲げられるので剛毛4の長さは
直線方向が曲げられた分短縮されることになる。このた
めに、結果的に、ロータ60から間隙Cだけ離間するこ
とになる。つまり、ロータ60は、振れが生じても間隙
C寸法の範囲だけは面圧が和らげられる。更に、ロータ
60がそれより少し触れ回りが大きく揺動して接触して
も、曲げられた剛毛4は、接触力を減少させるから摩耗
するのが防止される。
0とにより取付部3が電子ビームの溶接により一体に結
合され、この三部品の溶接部は固定部20を形成する。
そして、保持板部10は、リング状に形成されて、背板
部6より径方向幅が小さい寸法に形成されている。尚、
図1では、保持板部10が固定部20を形成する長さで
あるが、図9に示すように背板部6に近い径方向の長さ
に形成することも可能である。そして、この保持板部1
0の場合には、ブラシシール2と保持板部10の側面1
1との間に被密封流体が流入できる空間部Hに形成され
る。
0の線膨張係数に合わせて材質を選定することが好まし
い。例えば、ニッケル基の合金、鉄、鋼、その他非鉄金
属で製作される。更には、被密封流体の種類、温度、又
は、その他の適用分野の条件によって種々の材質が選定
されている。
を示すブラシシール装置1の断面図である。
示すブラシシール装置1と支持面7を除いては、ほぼ同
一構成のものである。図2に示す背板部6には、支持面
7に相当する凹部8が形成されている。つまり、図1に
示すものと本質的に相違するのは、背板部6の支持面7
の内周端に突起部7Aが設けられる形に凹部8を形成し
たものである。そして、凹部8の深さD、つまり、支持
面7とブラシシール2との対向面間の間隔Dである。
圧力を受けて凹部8の底面である支持面7に接面するよ
うに湾曲状に曲げられると、図4に示すようになるか
ら、その分、図1に示すブラシシール2よりも径方向の
長さが曲げられた分短縮されることになる。
て剛毛4の曲げを緩やかにすることもできる。
動が大きい場合に、その振れ、揺動に対応させて面圧を
小さくさせるために、剛毛4の長さを突起部7Aにより
更に短縮させるものである。尚、実際には、ブラシシー
ル2の自由端部面5側は、被密封流体の圧力により、図
4に示す状態よりは、やや傾斜角度が小さくなった状態
で径方向面を成して自由端部面5がロータ60の外周面
と対向する。
を示すブラシシール装置1の断面図である。
8の底面である支持面7に於けるブラシシール2の取付
部3側を傾斜面にした変形防止部15に形成したもので
ある。この場合も、図1において説明したように、ブラ
シシール2の取付部3側の曲げ疲労を傾斜面又は湾曲凸
面の変形防止部15によって防止するものである。そし
て、被密封流体の圧力を受けたときには、図4に示すよ
うにブラシシールの中間が湾曲状に変形して支持面7に
より支持されると共に、剛毛4の径方向の長さは曲げら
れた分短縮される。
を示すブラシシール装置1の断面図である。
ラシシール2が環状の凸部9により曲げられた状態であ
る。図5は、図2に示すブラシシール装置1の凹部8内
のほぼ中央に環状を成す凸部9を設けたものである。
側より被密封流体の圧力を受けると、図2に示すブラシ
シール2の剛毛4の長さよりも、凸部9により曲げられ
た分短縮させることが可能になる。
を示すブラシシール装置1の断面図である。
ラシシール2が環状を成す凸部9により曲がられた状態
である。
環状の凸部9及び突起部7Aの角部を円弧(R取り)状
に角を取ったものである。更に、図3に示す傾斜面を円
弧状に突出させた変形防止部15に形成したものである
この様に形成することにより、ブラシシール2は被密封
流体の圧力を受けて二重に曲がられても極端に曲げられ
る部分がなくなるから、疲労破壊せずに、耐久性を得る
ことができる。
を示すブラシシール装置1の断面図である。
ラシシール2が支持面7により全面が支持されるごとく
して剛毛4が支持面7に沿って曲げられた状態である。
成すると共に、支持面7の外周側に傾斜面を設けて変形
防止部15に形成し、且つ、内周端側にやや突起した突
起部7Aに形成すると共に、先端面を平面状にしたもの
である。
面7を形成することにより、被密封流体の圧力を受けて
も、剛毛4に無理な疲労破壊が惹起しないから、耐久性
を発揮することが可能になる。
を示すブラシシール装置1の断面図である。
ラシシール2が支持面7により支持されるごとくして剛
毛4が曲げられた状態である。
背板部6の支持面7に環状の凸部9を設けたものであ
る。このブラシシール装置1の場合は、剛毛4の線径が
0.01から0.008mmの細い場合である。この場
合も、高圧P1側から被密封流体の圧力を受けると、ブ
ラシシール2の自由端部面5は、ロータ60から間隙C
を離間させることが可能になる。
を示すブラシシール装置1の断面図である。図9は、図
2に示すブラシシール装置1と類似するが、背板部6と
保持板部10とを点溶接14により結合すると共に、そ
の両者間にブラシシール2の取付部3を狭着して取り付
けたものである。
の凹部8の深さがブラシシール2と支持面7との間隔D
を形成することになる。又、保持板部10は、図2に示
す保持板部10より径方向の幅を長くしてブラシシール
2を内径側までカバーしたものである。この保持板部1
0はブラシシール2との間を空間Hに形成して高圧P1
側の被密封流体が空間H内のブラシシール2に作用でき
るように構成したものである。
述した8図以下のブラシシール装置1と同様に、一体型
のリング状に形成されているものである。
ブラシシール2の剛毛4の傾斜角度と同じ角度でラチェ
ット型の波形をした凹凸状の抵抗手段12Aが形成され
ている。この凹凸状の抵抗手段12Aは、図示省略する
が、波形の一形状が一方角度を大きくすると共に、他方
角度を緩やかにするラチェット型を波形にしたものであ
り、この形が波のように連続するものである。
形成することにより、高圧P1側の被密封流体の圧力を
受けても、剛毛4の傾斜角度が小さくなる方向へ変位し
て剛毛4が径方向へ直線上に長くなるのを防止すること
が可能になる。しかも、凹凸状の抵抗手段12Aはラチ
ェット型に形成されているから、剛毛4の自由端部面5
にロータ60が当接しても、傾斜している剛毛4は、波
形の傾斜角度の緩やかな方向に移動して、傾斜角度を大
きくしながら、自由端部面5の内径を拡大することが可
能になる。
態を示すブラシシール装置1の断面図である。
断面図である。このブラシシール装置1は、内径が大径
であるために、又、回転軸に装着を容易にするために分
割型に形成されている。
るが、分割されて組み立てられるように構成されている
点と、剛毛4の長さが長いので凹部8の支持面7が断面
円弧状に形成されている点で相違する。又、保持板部1
0のブラシシール2と対向する側面11には突起した傾
斜状の抵抗手段12Bが設けられている。この傾斜状の
抵抗手段12Bは、ブラシシール2の周方向の平面に対
して1方が近接していると共に、他方が距離を開いた状
態に傾斜した傾斜面が波状に形成されている。
図9に示した凹凸状の抵抗手段12Aと同様、剛毛4に
対して異常な動きを規制する作用効果を発揮させ、被密
封流体の圧力が剛毛4に作用しても、ブラシシール2の
剛毛4の傾斜角度が、特に小さくなる方向に移動するの
を防止し、ブラシシールの内径が小径となる方向へ簡単
には変化しないようにするものである。
面5が、ロータ60に当接したときに、支持面7の機能
により剛毛の曲げを可能にし、この曲げにより当接力を
弱めてブラシシール2が摩耗するのを効果的に防止する
ことが可能になる。
しているから、被密封流体の異常な圧力を受けると、傾
斜角度が小さくなるように変位してブラシシール2の内
径が小径になる方向へ変位することが時としてある。こ
の様な状態になるとロータ60と圧接することになる
が、抵抗手段12によりブラシシール2が変動するのを
防止し、ブラシシール2がロータ60に圧接して摩耗す
るのを効果的に防止する。
於いて、剛毛4の線径を0.13mm、凹部の径方向の
幅W=13mm、凹部の深さ(間隔)D=0.5mmに
し、ブラシシール2の径方向へロータ60により加重を
加えたときの撓みDと加重Lとの関係を実験したグラフ
である。この図11と、次の図12とを対比すると、図
11のグラフのヒステリシスHy1は、図12のヒステ
リシスHy3よりも小さくなっていることが直ちに判別
できる。つまり、図11は、図12と同一撓みの位置
で、加重の絶対値L1が減少していると共に、ヒステリ
シスHy3もヒステリシスHy2の大きさだけ小さくな
っていることが分かる。
Lとの関係を調査するために、図13のブラシシール装
置について、剛毛101の線径=0.25mm、剛毛の
長さは図2と同一として実験した一比較例である。即
ち、図13に示すブラシシール装置100についてブラ
シシールの径方向への撓みDと加重Lとの関係を実験し
たデータをグラフに表したものである。
でヒステリシスHy3が大きくなっている。このことか
ら、本発明が従来技術に対して優れた効果を奏すること
が両者の比較により判別できる。なお、図11と図12
とを対比するとき、y軸のLx1とLx2とLxmax
とは同一荷重の値である。
装置によれば、背板部のブラシシールと対向する面に間
隔を有して支持面が設けられているから、ブラシシール
の自由端部面がロータに当接しても、剛毛を支持面に当
接するまで屈曲を可能にし、当接力を弱めて剛毛の摩耗
を効果的に防止することが期待できる。
置によれば、支持面に凸部が設けられているから、更に
剛毛の曲げによる短縮を可能として他方の部品との圧接
力を弱めて剛毛の摩耗を効果的に防止することが期待で
きる。
置によれば、背板部に凹部が形成されているから、二点
支持により剛毛に無理な応力を作用させることなく、径
方向の長さを短縮可能にして摩耗を防止する効果が期待
できる。
置によれば、凹部に更に凸部が形成されているから、径
方向の長さを更に曲げて短縮し、圧接力を弱めて摩耗す
るのを防止する効果が発揮される。
置によれば、支持面により剛毛の径方向の長さを短縮可
能にすると共に、抵抗手段により被密封流体の圧力を受
けても剛毛の傾斜角度が小さくなる方向へ変位して直線
上に長くなるのを防止し、他方の部品との圧接を阻止し
て摩耗するのを効果的に防止する。
シール装置が構成部品間に装着された状態の断面図であ
る。
シール装置の断面図である。
シール装置の断面図である。
シール装置の断面図である。
シール装置の断面図である。
シール装置の断面図である。
シール装置の断面図である。
シール装置の断面図である。
シール装置の断面図である。
ラシシール装置の断面図である。
て実験した撓みと加重との関係を示すグラフである。
の関係に対する比較例である。
たブラシシール装置の断面図である。
ールの正面図である。
ルの正面図である。
力が高圧で作用した状態の断面図である。
態の正面図である。
れて間隙Cの状態になるブラシシール装置の断面図であ
る。
(ケーシング) 6 背板部 51 溝部 6A 固着部 60 他方の部品
(ロータ) 7 支持面 7A 突起部 8 凹部 9 環状凸部 10 保持板部
Claims (5)
- 【請求項1】 間隙を有して相対移動する構成部品間の
前記一方の部品に取付けられて前記他方の部品との間を
シールするブラシシール装置であって、 剛毛が配列されて壁状に形成された一端部列を固着した
取付部を有すると共に前記他方の部品の相対面と対向す
る自由端部面を有するブラシシールと、 前記ブラシシールの取付部と結合して前記ブラシシール
の側面が支持される支持面を有する背板部と、 前記ブラシシールの前記取付部を前記背板部との間で保
持する保持板部とを具備し、前記背板部の前記支持面と
前記ブラシシールとの対向面間に間隔を有すると共に前
記ブラシシールの前記剛毛の線径が0.15から0.0
08mmに形成されていることを特徴とするブラシシー
ル装置。 - 【請求項2】 前記背板部の前記支持面に前記剛毛の配
列方向に沿って条を成す凸部が形成されていることを特
徴とする請求項1に記載のブラシシール装置。 - 【請求項3】 前記背板部の前記支持面が前記ブラシシ
ールの配列方向に沿って凹部に形成されていることを特
徴とする請求項1に記載のブラシシール装置。 - 【請求項4】 前記凹部内には前記剛毛の配列方向に沿
って条を成す凸部が形成されていることを特徴とする請
求項3に記載のブラシシール装置。 - 【請求項5】前記ブラシシールの前記剛毛が前記取付部
から傾斜した角度に配置されていると共に前記背板部の
前記支持面又は前記保持板部の前記ブラシシールと対向
する側面に前記剛毛の傾斜した角度が小さくなる方向へ
変位するのを防ぐ抵抗手段を有すること、を特徴とする
請求項1又は請求項3に記載のブラシシール装置。
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