JP2002285511A - 融雪インターロッキングブロック - Google Patents
融雪インターロッキングブロックInfo
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- JP2002285511A JP2002285511A JP2001086730A JP2001086730A JP2002285511A JP 2002285511 A JP2002285511 A JP 2002285511A JP 2001086730 A JP2001086730 A JP 2001086730A JP 2001086730 A JP2001086730 A JP 2001086730A JP 2002285511 A JP2002285511 A JP 2002285511A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- interlocking block
- snow
- far
- snow melting
- infrared radiation
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- Pending
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- Road Paving Structures (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 少ない温水量で又は省電力で除雪を行うこと
を可能とした融雪インターロッキングブロックを提供す
る。 【解決手段】 インターロッキングブロックに3.58
μm〜14.3μmの赤外線を輻射する遠赤外輻射素子
を骨材として配合した。
を可能とした融雪インターロッキングブロックを提供す
る。 【解決手段】 インターロッキングブロックに3.58
μm〜14.3μmの赤外線を輻射する遠赤外輻射素子
を骨材として配合した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、融雪インターロッ
キングブロックに関する。
キングブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、日本全国いたるところに各種施設
が展開され、これは地域の気象条件にかかわることがな
くなって来ているのが実情である。特に、商店街や大店
舗型の商業施設等は、いわゆる寒冷・豪雪地域でも展開
されており、かかる地域では、積雪期であっても、他の
季節と変わりなく営業を行っている。このような積雪期
において、歩道は勿論のこと、駐車場等では、交通・通
行の妨げとならないように、除雪作業が行われている。
かかる除雪作業は、温水、熱電対等を利用したロードヒ
ーテイング等によって自動化されているものもある。し
かし、ロードヒーテイングは、多量の温水又は甚大な電
力を要し、エネルギー消費量の増大を招いており、対策
が望まれている。
が展開され、これは地域の気象条件にかかわることがな
くなって来ているのが実情である。特に、商店街や大店
舗型の商業施設等は、いわゆる寒冷・豪雪地域でも展開
されており、かかる地域では、積雪期であっても、他の
季節と変わりなく営業を行っている。このような積雪期
において、歩道は勿論のこと、駐車場等では、交通・通
行の妨げとならないように、除雪作業が行われている。
かかる除雪作業は、温水、熱電対等を利用したロードヒ
ーテイング等によって自動化されているものもある。し
かし、ロードヒーテイングは、多量の温水又は甚大な電
力を要し、エネルギー消費量の増大を招いており、対策
が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決し、少ない温水量又は省電力で除雪を行うことを可
能とした融雪インターロッキングブロックを提供するこ
とを目的とする
解決し、少ない温水量又は省電力で除雪を行うことを可
能とした融雪インターロッキングブロックを提供するこ
とを目的とする
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る融雪インターロッキングブロックは、
3.58μm〜14.3μm、好適には5μm〜10μ
mの赤外線を輻射する遠赤外輻射素子を骨材として配合
したことを特徴とする。
め、本発明に係る融雪インターロッキングブロックは、
3.58μm〜14.3μm、好適には5μm〜10μ
mの赤外線を輻射する遠赤外輻射素子を骨材として配合
したことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る融雪インタ
ーロッキングブロックを、添付図面も参照しながら、さ
らに詳細に説明する。まず、インターロッキングブロッ
クは、一般に、セメント、水、砂利や砕石等の粗骨材と
砂等の細骨材を配合成分としている。これらの配合成分
より、超硬練りコンクリートを調製し、型に投入して高
振動加圧による即時脱型方式にて成型後硬化させること
によって製造される。この方法を用いることにより、曲
げ強度で5.0MPa以上の特性を備えている。かかるイ
ンターロッキングブロックは、後にも述べるように熱伝
導率が高いことを大きな特徴としている。
ーロッキングブロックを、添付図面も参照しながら、さ
らに詳細に説明する。まず、インターロッキングブロッ
クは、一般に、セメント、水、砂利や砕石等の粗骨材と
砂等の細骨材を配合成分としている。これらの配合成分
より、超硬練りコンクリートを調製し、型に投入して高
振動加圧による即時脱型方式にて成型後硬化させること
によって製造される。この方法を用いることにより、曲
げ強度で5.0MPa以上の特性を備えている。かかるイ
ンターロッキングブロックは、後にも述べるように熱伝
導率が高いことを大きな特徴としている。
【0006】ここで、図1に示したのは、本発明による
融雪インターロッキングブロックのうち、歩車道用のも
ののうち、典型的なものの一実施の形態である。図示の
ように、この実施の形態に係る融雪インターロッキング
ブロック1は、表層2と基層3とから成る。この構成に
おいて、基層3は、車道では通常約70mmであり、表
層2は、その10mm程度で、全体で約80mmであ
る。もっともこれらの寸法諸元は、これらに限定される
ものではない。例えば、コンテナヤード等特殊な重荷重
の用途に対しては、基層3と表層2を一層とし、100
mm程度、歩道用としては基層3は約55mm、表層2
は約5mm程度で全体で約60mm程度が一般的であ
る。
融雪インターロッキングブロックのうち、歩車道用のも
ののうち、典型的なものの一実施の形態である。図示の
ように、この実施の形態に係る融雪インターロッキング
ブロック1は、表層2と基層3とから成る。この構成に
おいて、基層3は、車道では通常約70mmであり、表
層2は、その10mm程度で、全体で約80mmであ
る。もっともこれらの寸法諸元は、これらに限定される
ものではない。例えば、コンテナヤード等特殊な重荷重
の用途に対しては、基層3と表層2を一層とし、100
mm程度、歩道用としては基層3は約55mm、表層2
は約5mm程度で全体で約60mm程度が一般的であ
る。
【0007】本実施の形態の融雪インターロッキングブ
ロック1は、車道用であり、かみ合わせ効果の高い長方
形となっている。ただし、図示のように山形のデザイン
が施されている。このようなデザインは、他にも各種の
ものが可能であり、一般的には長方形のものが多いがこ
の実施の形態に限定されるものではない。一般に、表層
2は、モルタルに着色用の無機顔料を5〜8%程度混ぜ
たもので充填し、基層3は、コンクリートのみであり、
表層2と基層3とは、一体成形する。表面の仕上げ仕様
としては、研出し仕上げ、ショットブラスト、多色仕上
げ、自然石仕上げ、タイル仕上げ、洗い出し仕上げ等が
ある。車道用には、一般的に明度の低い着色・仕様が好
まれる。この他、横断歩道や白線には、耐久性のある白
色ブロック、ガラスビーズ入り白線ブロックが用いられ
る。さらに、車道用ではないが、視覚障害者誘導用ブロ
ックがある。これは、視覚障害者の安全を図るため、表
面に半球状の突起を設けた警告用点状ブロックと、直線
状の突起を設けた誘導用線状ブロックがある。
ロック1は、車道用であり、かみ合わせ効果の高い長方
形となっている。ただし、図示のように山形のデザイン
が施されている。このようなデザインは、他にも各種の
ものが可能であり、一般的には長方形のものが多いがこ
の実施の形態に限定されるものではない。一般に、表層
2は、モルタルに着色用の無機顔料を5〜8%程度混ぜ
たもので充填し、基層3は、コンクリートのみであり、
表層2と基層3とは、一体成形する。表面の仕上げ仕様
としては、研出し仕上げ、ショットブラスト、多色仕上
げ、自然石仕上げ、タイル仕上げ、洗い出し仕上げ等が
ある。車道用には、一般的に明度の低い着色・仕様が好
まれる。この他、横断歩道や白線には、耐久性のある白
色ブロック、ガラスビーズ入り白線ブロックが用いられ
る。さらに、車道用ではないが、視覚障害者誘導用ブロ
ックがある。これは、視覚障害者の安全を図るため、表
面に半球状の突起を設けた警告用点状ブロックと、直線
状の突起を設けた誘導用線状ブロックがある。
【0008】本発明では、骨材として、3.58〜1
4.3μmの赤外線を輻射する遠赤外輻射素子を配合す
ることを大きな特徴としている。雪は、可視光線のよう
な短い波長の電磁波に対しては、極めて高い反射体とし
ての性質を示す。一方、遠赤外線等の長い波長の電磁波
(5μm〜10μm)に対しては、高いエネルギー吸収
性を示し、その効果により雪が解けやすくなる。すなわ
ち、このような電磁波は、雪のもつ固有の振動数と共振
することにより振動が激しくなる。このため、熱が発生
し、雪の結合力を断ち切り、融解させることになる。
4.3μmの赤外線を輻射する遠赤外輻射素子を配合す
ることを大きな特徴としている。雪は、可視光線のよう
な短い波長の電磁波に対しては、極めて高い反射体とし
ての性質を示す。一方、遠赤外線等の長い波長の電磁波
(5μm〜10μm)に対しては、高いエネルギー吸収
性を示し、その効果により雪が解けやすくなる。すなわ
ち、このような電磁波は、雪のもつ固有の振動数と共振
することにより振動が激しくなる。このため、熱が発生
し、雪の結合力を断ち切り、融解させることになる。
【0009】融雪インターロッキングブロックの製造 ここで、本発明に係る融雪インターロッキングブロック
の一般的製造方法について説明する。 1.配合材料 (1)基層 上記したように本発明に係る融雪インターロッキングブ
ロックは、3.58〜14.3μm、好適には5μm〜
10μmの赤外線を輻射する遠赤外輻射素子を配合する
ことを大きな特徴としている。本発明では、好適には、
基層と表層の両層にこのような遠赤外輻射素子を配合す
る。基層を構成するコンクリートの一般的配合割合は以
下の通りである。 ・セメント:300〜500kg/m3。 ・水:80〜140kg/m3、通常120kg/m3。 ・粗骨材(一般的に砕石):800〜1100kg/m
3。 ・細骨材(一般的に砕砂):1000〜1200kg/
m3。 上記粗骨材及び細骨材を使用するのが一般的であるが、
融雪インターロッキングブロックは、骨材の全てを粒径
0.15mm〜13mmの遠赤外輻射素子とすること、
及び上記粗骨材及び細骨材の一部に代えてかかる遠赤外
輻射素子を用いることもできる。
の一般的製造方法について説明する。 1.配合材料 (1)基層 上記したように本発明に係る融雪インターロッキングブ
ロックは、3.58〜14.3μm、好適には5μm〜
10μmの赤外線を輻射する遠赤外輻射素子を配合する
ことを大きな特徴としている。本発明では、好適には、
基層と表層の両層にこのような遠赤外輻射素子を配合す
る。基層を構成するコンクリートの一般的配合割合は以
下の通りである。 ・セメント:300〜500kg/m3。 ・水:80〜140kg/m3、通常120kg/m3。 ・粗骨材(一般的に砕石):800〜1100kg/m
3。 ・細骨材(一般的に砕砂):1000〜1200kg/
m3。 上記粗骨材及び細骨材を使用するのが一般的であるが、
融雪インターロッキングブロックは、骨材の全てを粒径
0.15mm〜13mmの遠赤外輻射素子とすること、
及び上記粗骨材及び細骨材の一部に代えてかかる遠赤外
輻射素子を用いることもできる。
【0010】(2)表層 ・セメント:300〜600kg/m3。 ・水:130〜170kg/m3、通常160kg/
m3。 ・細骨材(一般的に珪砂):1500〜2000kg/
m3。 ・粒径0.15mm〜5.0mmの遠赤外輻射素子を使
用するのが一般的であるが、融雪インターロッキングブ
ロックは、骨材の全てを遠赤外輻射素子とすること、及
び上記細骨材(一般的に珪砂)の一部に代えてかかる遠
赤外輻射素子を用いることもできる。なお、顔料:1.
5〜3kg/m3を使用することもある。
m3。 ・細骨材(一般的に珪砂):1500〜2000kg/
m3。 ・粒径0.15mm〜5.0mmの遠赤外輻射素子を使
用するのが一般的であるが、融雪インターロッキングブ
ロックは、骨材の全てを遠赤外輻射素子とすること、及
び上記細骨材(一般的に珪砂)の一部に代えてかかる遠
赤外輻射素子を用いることもできる。なお、顔料:1.
5〜3kg/m3を使用することもある。
【0011】遠赤外輻射素子とは、3.58μm〜1
4.3μm、好適には5μm〜10μmの赤外線を輻射
する素子である。主要な構成成分として、シリカ、アル
ミナ等を含む。このような遠赤外輻射特性を備える素子
であれば、本発明に採用することができるが、具体的に
は、愛知県北設楽郡設楽町の段戸珪石が好適である。こ
の段戸珪石は、灰白色の天然骨材であり、学名としては
珪質ホルンフェルスである。鉱物組成としては、石英、
ソーダ長石、カリ長石、雲母を含む。段戸珪石の成分組
成、物理的性質及び耐薬品性を表1、表2及び表3に示
す。
4.3μm、好適には5μm〜10μmの赤外線を輻射
する素子である。主要な構成成分として、シリカ、アル
ミナ等を含む。このような遠赤外輻射特性を備える素子
であれば、本発明に採用することができるが、具体的に
は、愛知県北設楽郡設楽町の段戸珪石が好適である。こ
の段戸珪石は、灰白色の天然骨材であり、学名としては
珪質ホルンフェルスである。鉱物組成としては、石英、
ソーダ長石、カリ長石、雲母を含む。段戸珪石の成分組
成、物理的性質及び耐薬品性を表1、表2及び表3に示
す。
【0012】
【表1】
【表2】
【表3】
【0013】また、この段戸珪石の遠赤外輻射パターン
を図2に示す。
を図2に示す。
【0014】2.練り混ぜ 上記配合材料を60〜90秒、充分にミキサーで練り混
ぜる。これによって、超硬練りコンクリートを調製す
る。 3.型枠への供給 その後、材料分離をしないように型枠に材料を移す。基
層用配合材料、表層用配合材料の順に型枠に充填する。 4.成形 そして、高振動加圧(テーブル振動回転数:4500〜
5500rpm、プレス振動回転数:4000〜500
0rpm、プレス力3000〜6000kg)による即
時脱型方式にて成型後硬化させる。曲げ強度で5.0MP
a以上を得る。このようにして得られる融雪インターロ
ッキングブロックは、1.5kcal/mh℃以上の熱
伝導率を備える。
ぜる。これによって、超硬練りコンクリートを調製す
る。 3.型枠への供給 その後、材料分離をしないように型枠に材料を移す。基
層用配合材料、表層用配合材料の順に型枠に充填する。 4.成形 そして、高振動加圧(テーブル振動回転数:4500〜
5500rpm、プレス振動回転数:4000〜500
0rpm、プレス力3000〜6000kg)による即
時脱型方式にて成型後硬化させる。曲げ強度で5.0MP
a以上を得る。このようにして得られる融雪インターロ
ッキングブロックは、1.5kcal/mh℃以上の熱
伝導率を備える。
【0015】融雪インターロッキングブロックの施工 本発明に係る融雪インターロッキングブロックは、クッ
ション砂等の下地施工及び熱電対もしくは熱伝管等の加
熱施設の施工を行ない、その上で敷設される。そして、
表面転圧仕上げ等を行う。
ション砂等の下地施工及び熱電対もしくは熱伝管等の加
熱施設の施工を行ない、その上で敷設される。そして、
表面転圧仕上げ等を行う。
【0016】
【実施例】実施例1 以下の配合材料を用いて、融雪インターロッキングブロ
ックの試験体を複数体作成した。 1.基層 ・セメント:380kg/m3。 ・水:95kg/m3。 ・粗骨材(段戸産砕石):950kg/m3。 ・細骨材(段戸産砕砂):1130kg/m3。 ・遠赤外輻射素子:愛知県北設楽郡設楽町の出来山鉱山
産の段戸珪石(株式会社出来山鉱山製)を全量使用し
た。
ックの試験体を複数体作成した。 1.基層 ・セメント:380kg/m3。 ・水:95kg/m3。 ・粗骨材(段戸産砕石):950kg/m3。 ・細骨材(段戸産砕砂):1130kg/m3。 ・遠赤外輻射素子:愛知県北設楽郡設楽町の出来山鉱山
産の段戸珪石(株式会社出来山鉱山製)を全量使用し
た。
【0017】2.表層 ・セメント:500kg/m3。 ・水:150kg/m3。 ・細骨材(段戸産砕砂):1785kg/m3。 ・遠赤外輻射素子:愛知県北設楽郡設楽町の出来山鉱山
産の段戸珪石(株式会社出来山鉱山製)を全量とした。
産の段戸珪石(株式会社出来山鉱山製)を全量とした。
【0018】融雪インターロッキングブロックの大きさ
は、98mm×198mm×60mm(厚さ)であっ
た。重量は、平均約2780gであった。非定常熱線法
により、昭和電工株式会社製Shotherm QTM
迅速熱伝導率計DIIによって熱伝導率を測定し、平均
したところ1.761kcal/mh℃であった。通常
のブロックが1.1〜1.2kcal/mh℃であるこ
とと比較すると、著しく熱伝導率が大きい。
は、98mm×198mm×60mm(厚さ)であっ
た。重量は、平均約2780gであった。非定常熱線法
により、昭和電工株式会社製Shotherm QTM
迅速熱伝導率計DIIによって熱伝導率を測定し、平均
したところ1.761kcal/mh℃であった。通常
のブロックが1.1〜1.2kcal/mh℃であるこ
とと比較すると、著しく熱伝導率が大きい。
【0019】実施例2 図3に示すように、実施例1で調製した融雪インターロ
ッキングブロック31を、路盤32上に敷設した。これ
らの間には、クッション砂33を介した。また、温水回
路34をクッション砂33の中に設置した。同様に、融
雪インターロッキングブロック31に代えて、コンクリ
ート製のインターロッキングブロック、平板、及び誘導
用点状ブロックを同一条件で敷設したものも準備した。
すなわち四点の供試体を準備した。各々の供試体の表面
に80リットルの雪を均一になるように載せた。路盤の
上部に80℃の温度を維持する温水回路を設置し、条件
を同一にして表面温度の変化を測定した。3時間の測定
時間の間に、融雪インターロッキングブロックを用いた
供試体の最高温度は、雪が迅速に融けたことから部位に
よって、8℃を越え、平均5℃を越えた。測定時間の終
わりには、すべて融解した。一方、他の供試体では、最
高温度は、4℃を越えず、平均でも3℃を越えることが
なかった。測定時間の終了近くでも全て融解するには至
らなかった。
ッキングブロック31を、路盤32上に敷設した。これ
らの間には、クッション砂33を介した。また、温水回
路34をクッション砂33の中に設置した。同様に、融
雪インターロッキングブロック31に代えて、コンクリ
ート製のインターロッキングブロック、平板、及び誘導
用点状ブロックを同一条件で敷設したものも準備した。
すなわち四点の供試体を準備した。各々の供試体の表面
に80リットルの雪を均一になるように載せた。路盤の
上部に80℃の温度を維持する温水回路を設置し、条件
を同一にして表面温度の変化を測定した。3時間の測定
時間の間に、融雪インターロッキングブロックを用いた
供試体の最高温度は、雪が迅速に融けたことから部位に
よって、8℃を越え、平均5℃を越えた。測定時間の終
わりには、すべて融解した。一方、他の供試体では、最
高温度は、4℃を越えず、平均でも3℃を越えることが
なかった。測定時間の終了近くでも全て融解するには至
らなかった。
【0020】実施例1、2の結果から明らかなように、
本発明に係る融雪インターロッキングブロックは、その
優れた遠赤外輻射特性によって、融雪効果の著しい5μ
m〜10μmの赤外線を輻射することによって、雪を迅
速に融解させ、かつ大きな熱伝導率によって熱源からの
効率的な熱伝導を行うので、全体として優れた融雪効果
を生じることが了解される。したがって、同一エネルギ
ーであってもその融雪効果は、格段に優れている。
本発明に係る融雪インターロッキングブロックは、その
優れた遠赤外輻射特性によって、融雪効果の著しい5μ
m〜10μmの赤外線を輻射することによって、雪を迅
速に融解させ、かつ大きな熱伝導率によって熱源からの
効率的な熱伝導を行うので、全体として優れた融雪効果
を生じることが了解される。したがって、同一エネルギ
ーであってもその融雪効果は、格段に優れている。
【0021】
【発明の効果】上記したところから明らかなように、本
発明によれば、少ない温水量で、又は省電力で除雪を行
うことを可能とした融雪インターロッキングブロックが
提供される。
発明によれば、少ない温水量で、又は省電力で除雪を行
うことを可能とした融雪インターロッキングブロックが
提供される。
【図1】本発明に係る融雪インターロッキングブロック
の一実施の形態を説明する斜視図である。
の一実施の形態を説明する斜視図である。
【図2】本発明で用いる段戸珪石の遠赤外線輻射パター
ンを示すグラフである。
ンを示すグラフである。
【図3】本発明に係る融雪インターロッキングブロック
を試験する状態を示す概念的断面図である。
を試験する状態を示す概念的断面図である。
【符号の説明】 1 融雪インターロッキングブロック 2 表層 3 基層 31 融雪インターロッキングブロック 32 路盤 33 クッション砂 34 温水回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D051 GB00 GC01
Claims (5)
- 【請求項1】 3.58μm〜14.3μmの赤外線を
輻射する遠赤外輻射素子を骨材として配合したことを特
徴とする融雪インターロッキングブロック。 - 【請求項2】 上記遠赤外輻射素子が5μm〜10μm
の赤外線を輻射することを特徴とする請求項1の融雪イ
ンターロッキングブロック。 - 【請求項3】 熱伝導率が1.5kcal/mh℃以上
であることを特徴とする請求項1又は2の融雪インター
ロッキングブロック。 - 【請求項4】 上記遠赤外輻射素子が天然骨材であるこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかの融雪インター
ロッキングブロック。 - 【請求項5】 上記遠赤外輻射素子が段戸珪石であるこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれかの融雪インター
ロッキングブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001086730A JP2002285511A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 融雪インターロッキングブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001086730A JP2002285511A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 融雪インターロッキングブロック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002285511A true JP2002285511A (ja) | 2002-10-03 |
Family
ID=18942062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001086730A Pending JP2002285511A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 融雪インターロッキングブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002285511A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005329046A (ja) * | 2004-05-20 | 2005-12-02 | Cap:Kk | 岩盤温熱浴施設 |
JP2015163753A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-10 | 小松精練株式会社 | 融雪用ブロック |
CN110904774A (zh) * | 2019-12-02 | 2020-03-24 | 哈尔滨学院 | 一种基于石墨烯的模块化自融雪路面 |
-
2001
- 2001-03-26 JP JP2001086730A patent/JP2002285511A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005329046A (ja) * | 2004-05-20 | 2005-12-02 | Cap:Kk | 岩盤温熱浴施設 |
JP2015163753A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-10 | 小松精練株式会社 | 融雪用ブロック |
CN110904774A (zh) * | 2019-12-02 | 2020-03-24 | 哈尔滨学院 | 一种基于石墨烯的模块化自融雪路面 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040727 |