JP2002283027A - 遠心鋳造用金型 - Google Patents
遠心鋳造用金型Info
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Abstract
製品を鋳造することができる遠心鋳造用金型を提供す
る。 【解決手段】円環状枠体14から注入された溶湯を有す
る金型本体12を高速度で回転させると、前記溶湯は金
型本体12の円柱状内面に形成された塗型材60に均等
に積層されるに至る。前記溶湯が固化されることによっ
て発生するガスは、塗型材60の間を経て小径部22か
らキャップ部材30のスリット36、あるいは円孔38
を通り、貫通孔44を経て外部に導出される。
Description
際し、遠心力を用いる遠心鋳造用金型に関する。
に溶湯を注入し、該金型を回転させることにより遠心力
を用いて中空状の管体、例えば、鋳鉄管を製造する遠心
鋳造法が用いられている。この遠心鋳造法は完成した製
品が正確な寸法を確保でき、しかも、製品品質が緻密で
あるという利点がある。
にあっては、鋳造時に発生するガスのため、得られる製
品に欠陥が生じることがある。すなわち、このガスに起
因する欠陥は得られた製品の管体外周面に露呈する。従
って、製品として所望の品質を満足させることができな
いことが多く、この結果、製品歩留まりが悪くなるとい
う欠点が指摘されている。
えば、特開平10−277719号公報に開示されてい
る発明「遠心鋳造用金型」がある。この発明は、金型を
構成する円筒状金型においてその壁部の半径方向に貫通
する多数の小孔を穿設する。この場合、当該小孔の直径
が0.5mm〜3mmで長さが3mm以内であり、当該
小孔が金型の全体または一部に互いに50mm〜250
mm間隔で設けられている構造である。
開平10−277719号公報に開示されている小孔の
直径および長さによれば、塗型材が前記小孔の内部に入
り込んで通気性が低下し、このため、円筒状金型内部の
ガスが外部に導出されることなく、結局、該ガスによる
欠陥が生じて製品品質が優れた管体を得ることができな
い。
塗型材を除去しようとする際、当該塗型材には溶湯が固
化した状態で混在するために、前記小孔の直径が小さい
ことと相俟ってその除去作業に手間がかかり、生産性が
低下し、結局、製品のコストアップを招く難点がある。
されたものであって、製品品質に優れかつ生産性が向上
するとともに、製品自体の価格を低廉化することが可能
な遠心鋳造用金型を提供することを目的とする。
めに、本発明は、円筒状の鋳造用金型の本体に放射状に
複数のガス導出孔が形成された遠心鋳造用金型であっ
て、前記ガス導出孔が金型本体内周壁に連通する小径部
と、一方の端部が前記小径部に連通し他方の端部が外部
に連通する大径部とからなり、前記大径部の一方の端部
側に複数の孔部が形成されたキャップ部材を嵌合し、前
記孔部から鋳造時に発生するガスを外部に導出すること
を特徴とする。
孔部によって塗型材の粒子が外部に飛散することなく、
しかも前記孔部から鋳造時に発生するガスを外部に導出
することができる。このため、ガスに起因する製品の欠
陥の発生を可及的に阻止することが可能となる。
部は塗型材の粒径によって寸法が異なり、前記キャップ
部材は前記金型本体に対して着脱自在であることを特徴
とする。
孔部の大きさが異なるために、塗型材により最適なキャ
ップを選択して好適にガスを外部に導出することができ
る。
は金型本体の半径方向で互いに対向して設けられること
を特徴とする。
向して設けられているために、如何なる方向からでもガ
スが金型本体から外部に排出されるという利点がある。
き、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しなが
ら以下詳細に説明する。
施の形態に係る遠心鋳造用金型を示す。この遠心鋳造用
金型10は、基本的には、溶湯を導入するための金型本
体12と、この金型本体12の一端部に設けられた円環
の溶湯導入孔、すなわち、円環状枠体14とを有し、金
型本体12の長手方向に沿って複数のガス導出孔16が
半径方向に指向して形成されている。ガス導出孔16は
複数の孔部群からなり、図3に示すように、90゜ずつ
変位する第1孔部18a〜18dと、この第1孔部18
a〜18dから軸方向に離間し、かつ45゜変位して設
けられた第2孔部20a〜20dとからなる。この場
合、第1孔部18a〜18dと第2孔部20a〜20d
の長手方向の間隔は、好ましくは、50〜150mmで
ある。
部20a〜20dの拡大図を図5に示す。実際、第1孔
部18a〜18d、第2孔部20a〜20dは、その構
成が同一であることから第1孔部18aについてのみ説
明する。
向に延在する小径部22と大径部24とからなり、小径
部22はその直径が3.5mm〜10mmであり、長さ
は、0.5〜5mmである。この小径部22に一方の端
部が連通し他方の端部が外部に連通する大径部24は、
その直径は8.5mm〜20mmの範囲が好ましい。大
径部24の長さは、金型本体12を構成する円筒状部材
の厚さによる。前記大径部24には雌ねじ26が形成さ
れる。
18dおよび第2孔部20a〜20dにキャップ部材3
0を嵌合する。キャップ部材30は、円筒部32とこの
円筒部32に一体的な底面部34とから構成される。底
面部34には、図6に示されるとおり、複数のスリット
36が平行に一定間隔で設けられている。前記スリット
36の幅は、例えば、好ましくは0.5mmである。前
記スリット36に代えて、図7に示すように、底面部3
4に均等に円孔38を設けてもよい。円孔38の直径
は、前記スリット36の幅と同じように0.5mm程度
が好ましい。前記キャップ部材30は、大径部24の小
径部22側底面に嵌装される。そして、前記大径部24
の雌ねじ26に雄ねじ40を螺入することによって前記
キャップ部材30をしっかりと大径部24に着座せしめ
る。雄ねじ40は、例えば、図示しない六角ナットを受
け入れる凹部42と前記雄ねじ40の軸線方向に延在す
る貫通孔44を有する。なお、図2中、参照符号46
は、金型本体12の周壁に形成された溝を示し、また、
参照符号48は、図示しない回転駆動源によって前記金
型本体12を回転させるためのローラを示す。
10は、基本的には以上のように構成されるものであ
り、次に、その作用について説明する。
温度に加熱された溶湯を金型本体12内に導入する。こ
の間、前記金型本体12は、図示しない回転駆動源とロ
ーラ48とにより回転付勢されている。
には塗型材60が塗布されている。塗型材60の粒子の
大きさは330メッシュに適合する程度であり、あるい
は平均で直径が約0.5mmのものを選択している。
0の表面に積層されることになる。すなわち、金型本体
12をローラ48によって回転させると、その遠心力に
よって溶湯が塗型材60の表面にほぼ行き渡り均等に押
圧される。金型本体12の回転を続行すると、その遠心
力によって塗型材60は小径部22の内部に進入するに
至る。
大径部24の底部に着座するキャップ部材30が固定さ
れている。従って、塗型材60はキャップ部材30から
さらに大径部24の貫通孔44を通って外部に導出され
ることはない。
とによって発生するガスは、前記小径部22に充填され
ている塗型材60の間隙部からキャップ部材30のスリ
ット36を通り、次いで、雄ねじ40の貫通孔44を通
過し外部へと導出される。従って、前記遠心鋳造用金型
10を用いて溶湯により鋳造品を製造する際に、その工
程中に発生するガスが鋳造品の内部に留まることがな
く、容易に前記ガス導出口16から外部に排出されるた
め、鋳造品質を悪化させることはない。
内壁に十分に接しているために鋳造される製品自体の表
面が極めて円滑となり、この結果、実質的に品質の優れ
た製品を得ることができる。
キャップ部材30のスリット36に代えて円孔38を用
いてもよく、この円孔38によっても、鋳造工程中に発
生するガスを外部へと良好に導出することができる。
材30を固定するために雄ねじ40を用い、さらに、大
径部24に雌ねじ26を刻設している。しかしながら、
図8に示す通り、前記雌ねじ26に代えて管状凹部28
を形成し、この凹部28にスナップリング50を嵌合す
ることによって前記キャップ部材30を固定することが
できることは容易に諒解されよう。
のガス導出孔16が、金型本体12の半径方向において
互いに対向するように等角度間隔離間して配設されてい
る。従って、溶湯固化時に発生するガスは、前記複数の
ガス導出孔16の中、いずれかのガス導出孔を介しても
容易に外部に排出することが可能である。
を利用する遠心鋳造用金型において、簡単な構造でその
鋳造工程中に生ずるガスを外部へと排出することができ
る。すなわち、キャップ部材に形成されたスリット若し
くは円孔を介してガスを外部に排出することが可能であ
るとともに、塗型材の粒子は前記キャップ部材のスリッ
ト若しくは円孔によって外部に導出されることが阻止さ
れる。従って、ガスのみを外部に導出させることができ
ることから、ガス欠陥のない、表面が美麗な鋳造品を得
ることが可能である。しかも、簡単な構造であるために
装置自体を低廉に製造することができ、製品歩留まりも
高くなるために、実質的に製品価格を安くすることが可
能となるという特有の効果が得られる。
部省略斜視説明図である。
部材の一部省略縦断面図である。
破断斜視説明図である。
部破断斜視説明図である。
プ部材の一部省略縦断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】円筒状の鋳造用金型の本体に放射状に複数
のガス導出孔が形成された遠心鋳造用金型であって、 前記ガス導出孔が金型本体内周壁に連通する小径部と、 一方の端部が前記小径部に連通し他方の端部が外部に連
通する大径部とからなり、 前記大径部の一方の端部側に複数の孔部が形成されたキ
ャップ部材を嵌合し、 前記孔部から鋳造時に発生するガスを外部に導出するこ
とを特徴とする遠心鋳造用金型。 - 【請求項2】請求項1記載の金型において、 前記キャップ部材の孔部は塗型材の粒径によって寸法が
異なり、前記キャップ部材は前記金型本体に対して着脱
自在であることを特徴とする遠心鋳造用金型。 - 【請求項3】請求項1または2記載の金型において、 前記複数のガス導出孔は金型本体の半径方向で互いに対
向して設けられることを特徴とする遠心鋳造用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001092428A JP4568446B2 (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 遠心鋳造用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001092428A JP4568446B2 (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 遠心鋳造用金型 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2002283027A true JP2002283027A (ja) | 2002-10-02 |
JP4568446B2 JP4568446B2 (ja) | 2010-10-27 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2719483A1 (en) * | 2011-06-08 | 2014-04-16 | Zanatta, Jeanlis Brito | Breather for permanent aluminium-casting mould |
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-
2001
- 2001-03-28 JP JP2001092428A patent/JP4568446B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP2719483A1 (en) * | 2011-06-08 | 2014-04-16 | Zanatta, Jeanlis Brito | Breather for permanent aluminium-casting mould |
EP2719483A4 (en) * | 2011-06-08 | 2015-02-25 | Jeanlis Brito Zanatta | VENT FOR PERMANENT MOLD FOR ALUMINUM CASTING |
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---|---|
JP4568446B2 (ja) | 2010-10-27 |
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