JP2002282186A - 水切り用支持具および水切り具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、いずれの形状の洗浄用具であって
も、収納容器の底面に接触しない状態で簡単に保持する
ことのできる水切り用支持具、この水切り用支持具を備
えた水切り具、および、この水切り用支持具を一体に形
成してなる水切り具を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明の水切り用支持具は、洗浄用具を収
納する容器の底面に設置可能な基台部と、基台部の上面
に突設される複数の支持部材とを備え、柄付き洗浄用具
の払拭部を、容器の底面から所定距離離間した状態で支
持可能に構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄用具を起立さ
せた状態で支持させて、洗浄用具の水切りをするための
水切り用支持具、この水切り用支持具を備えた洗浄用具
の水切り具、および、この水切り用支持具を一体に形成
してなる水切り具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】使用後の濡れた洗浄ブラシを水受け容器
の底面に直接載置すると、ブラシ部分から滴り落ちて水
受け容器の底面に溜まった汚水に、ブラシ部分が常に浸
った状態となり、非常に不潔である。また、洗浄ブラシ
の自重により、ブラシ部分の刷毛が寝てしまい、すぐに
使えなくなってしまう。そこで、ブラシ部分が水受け容
器の底面に接触しないように、洗浄ブラシを保持する洗
浄ブラシ収納容器として、図７、図８に示すようなもの
がある。図７に示すように、洗浄ブラシ収納容器Ａは、
洗浄ブラシＢの柄部Ｂ１の両側に設けた突起部Ｃを受け
止める凹部Ｄを有しており、この凹部Ｄに洗浄ブラシＢ
の突起部Ｃを係止させることにより、洗浄ブラシＢを収
納容器Ａ内に宙吊り状態に保持するものである。また、
図８に示す洗浄ブラシ収納容器Ｅのように、洗浄ブラシ
Ｆの柄部Ｆ１を挟持する挟持部Ｇを設けて、この挟持部
Ｇに洗浄ブラシＦの柄部Ｆ１を挟持させることにより、
洗浄ブラシＦを収納容器Ｅ内に宙吊り状態に保持するも
のもある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
洗浄ブラシ収納容器Ａ、Ｅは、洗浄ブラシＢ、Ｆの柄部
Ｂ１、Ｆ１の形状に対応する凹部Ｄ、挟持部Ｇを備えた
ものなので、他の形状の洗浄ブラシとは適合せず、汎用
性に欠けるという不具合がある。また、凹部Ｄや挟持部
Ｇの構造が複雑であるため、成形が容易でなく、さら
に、洗浄ブラシＢ、Ｆを凹部Ｄや挟持部Ｇに取り付ける
際に手間を要するという不具合もある。

【０００４】本発明は上記問題点に鑑みて提案されたも
のであって、いずれの形状の洗浄用具であっても、収納
容器の底面に接触しない状態で簡単に保持することので
きる水切り用支持具、この水切り用支持具を備えた水切
り具、および、この水切り用支持具を一体に形成してな
る水切り具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明の水切り用支持具は、洗浄用具を収納する
容器の底面に設置可能な基台部と、基台部の上面に突設
される複数の支持部材とを備え、柄付き洗浄用具の払拭
部を、容器の底面から所定距離離間した状態で支持可能
に構成したものである。また、本発明の水切り具は、柄
付き洗浄用具の払拭部を収納する容器部と、洗浄用具を
起立させた状態で支持する支持部とを備えた収納容器
と、基台部の上面から突設した複数の支持部材を備えて
なる水切り用支持具の基台部を前記容器部の底面に設置
し、柄付き洗浄用具の払拭部を、容器の底面から所定距
離離間した状態で支持可能に構成した水切り具とを備え
たものである。また、本発明の水切り具は、収納された
洗浄用具の払拭部に対面する底部の上面に、複数の支持
部材が突設されており、柄付き洗浄用具の払拭部を、容
器の底面から所定距離離間した状態で支持可能に収納す
るようにしたことを特徴とするものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態であ
る水切り具について詳細に説明する。

【０００７】本実施形態の水切り具１は、図１、図２に
示すように、洗浄用具としての洗浄ブラシ２を起立させ
た状態で載置可能な洗浄ブラシ収納容器３の底面に、洗
浄ブラシ２における払拭部としてのブラシ部２１を受け
止める水切り用支持具４を設置したものである。

【０００８】水切り用支持具４は、プラスチック樹脂を
射出成形してなるもので、図３、図４に示すように、楕
円形状に形成された底板５の一面に、１０本の棒状の支
持部材６を所定間隔毎に立設させたものである。底板５
は、長軸の長さが約４５ｍｍ、短軸の長さが約３７ｍｍ
の楕円形状で、厚さ約１ｍｍに形成されている。支持部
材６（６０〜６９）は、直径約３ｍｍ、長さ約３３ｍｍ
で、先端部に向かってやや先細に形成されており、先端
部は丸みを帯びた形状となっている。そして、底板５の
周縁部に沿って、８本の支持部材６０，６１，６２，６
３，６４，６５，６６，６７が略等間隔に配置されてお
り、中心部に２本の支持部材６８，６９が略等間隔に配
置されている。

【０００９】洗浄ブラシ収納容器３は、水切り用支持具
４と同様、プラスチック樹脂を射出成形してなるもの
で、洗浄ブラシ２を起立させた状態で載置したとき、洗
浄ブラシ２のブラシ部２１を収容するのに十分な大きさ
の開口部８０を備えた容器部８と、この容器部８の開口
部８０の周縁部から斜め上方に向かって延設されて、洗
浄ブラシ２の柄部２２を受け止める柄支持部９とを備え
ている。

【００１０】そして、使用後の洗浄ブラシ２は、図２に
示すように、水切り具１の上にほぼ起立した状態に載置
される。このとき、図５に示すように、洗浄ブラシ２の
ブラシ部２１やブラシ部の根元部２３が、水切り用支持
具４の支持部材６（６０〜６９）に支持されており、洗
浄ブラシ２は、洗浄ブラシ収納容器３の底面に接触しな
い状態に支持されている。

【００１１】以上詳述したように、本実施形態の水切り
具１は、洗浄用具としての洗浄ブラシ２を起立させた状
態で載置可能な洗浄ブラシ収納容器３の底面に、ブラシ
部２１を受け止める水切り用支持具４を設置して、この
水切り用支持具１の支持部材６（６０〜６９）に、ブラ
シ部２１やブラシ部の根元部２３を支持させることによ
り、洗浄ブラシ２を洗浄ブラシ収納容器３の底面から一
定距離離間させて支持するものであるので、ブラシ部２
１の刷毛の状態を良好に維持できる。また、洗浄ブラシ
２のブラシ部２１が、洗浄ブラシ収納容器３の底面に溜
まった汚水に触れることがなく、ブラシ部２１の乾きも
よく衛生的である。また、洗浄ブラシ２を水切り具１の
上に載置するだけで、洗浄ブラシ２を水切り具１に保持
できるので、収納に手間がかからず出し入れもしやす
く、利便性に富む。また、洗浄ブラシ２や洗浄ブラシ収
納容器３に、専用の保持機構を形成する必要がないの
で、洗浄ブラシ２と洗浄ブラシ収納容器３の成形が容易
となり、コストダウンを図ることができる。さらに、水
切り用支持具１は、洗浄ブラシ収納容器３の底部に着脱
自在に設置されているので、汚れたり、破損した場合な
どは、水切り用支持具４のみ取り替えればよい。したが
って、廃棄物の減量化を図ることができ、環境にやさし
い。

【００１２】なお、本実施の形態においては、洗浄ブラ
シ収納容器３に水切り用支持具４を取り付けてなる水切
り具１について説明したが、これに限定されることはな
く、例えば、図６に示すように、容器部８の底面略中央
部から支持部材６ｂ（６０ｂ〜６９ｂ）を突出させたも
のであってもよい。このようにすれば、洗浄ブラシ収納
容器３と水切り用支持具４とを別個に設けたものに比べ
て紛失する恐れが少ない。

【００１３】また、本実施の形態では、水切り用支持具
４の材質をプラスチックとしたが、これに限定されるこ
とはなく、耐水性を有し、腐食しにくく、衝撃に強いも
の、例えば、ステンレス、さび止め塗装を施した鉄、セ
ラミックスなどでもよい。

【００１４】また、水切り具１の形状は、本実施の形態
のものに限定されるものではなく、洗浄ブラシ２のブラ
シ部２１が洗浄ブラシ収納容器３の底面に触れないよう
にブラシ部２１またはブラシ部の根元部２３を支持する
ことができればよい。したがって、底板の外形の形状
は、例えば、円状でも、四角形状でも構わない。また、
支持部材６，６ｂの形状および配置間隔も、ブラシ部２
１またはブラシ部の根元部２３を支持できるものであれ
ば、本実施の形態のものに限定されない。

【００１５】また、本実施の形態の洗浄ブラシ収納容器
３は、洗浄ブラシ２の柄部２２を受け止める柄支持部９
を備えた容器であるが、容器の形状はこれに限定される
ことはなく、洗浄ブラシ２の柄部２２の一部を支持する
ことにより、洗浄ブラシ２を起立状態に載置することが
できる形状であればよく、例えば有底円筒状であっても
よい。さらに、本実施形態の水切り具１に載置した洗浄
ブラシ２は、ブラシ部２１が塩化ビニル樹脂からなる刷
毛を植設したものとしたが、刷毛の材質は、これに限定
されることなく、他の合成樹脂を使用してもよいし、豚
毛等の天然毛を使用したものであってもよい。また、ブ
ラシ部２１は、刷毛に限らずスポンジでもよい。

【００１６】

【発明の効果】本発明の水切り用支持具は、洗浄用具を
収納する容器の底面に設置可能な基台部と、基台部の上
面に突設される複数の支持部材とを備え、柄付き洗浄用
具の払拭部を、容器の底面から所定距離離間した状態で
支持可能に構成したものであるので、洗浄用具の払拭部
が、容器の底面に溜まった汚水に触れることがなく、払
拭部の乾きもよく衛生的である。また、水切り用支持具
を設置するための専用の容器を必要としないので、汎用
性に富む。また、本発明の水切り具は、柄付き洗浄用具
の払拭部を収納する容器部と、洗浄用具を起立させた状
態で支持する支持部とを備えた収納容器と、基台部の上
面から突設した複数の支持部材を備えてなる水切り用支
持具の基台部を前記容器部の底面に設置し、柄付き洗浄
用具の払拭部を、容器の底面から所定距離離間した状態
で支持可能に構成した水切り具とを備えているので、洗
浄用具の柄部を収納容器の支持部に支持させ、洗浄用具
の払拭部を水切り用支持具の支持部材により支持させた
状態で、洗浄用具の水切りができる。したがって、洗浄
用具の払拭部が、容器の底面に溜まった汚水に触れるこ
とがなく、払拭部の乾きもよく衛生的であるし、洗浄用
具が収納容器内に収納されているので見た目もよい。ま
た、本発明の水切り具は、収納された洗浄用具の払拭部
に対面する底部の上面に、複数の支持部材が突設されて
おり、柄付き洗浄用具の払拭部を、容器の底面から所定
距離離間した状態で支持可能に収納するようにしたもの
であるので、洗浄用具の払拭部が、容器の底面に溜まっ
た汚水に触れることがなく、払拭部の乾きもよく衛生的
である。また、洗浄用具の払拭部を支持する支持部材が
容器の底部に一体に設けられているので、見た目がすっ
きりしており、美観を有し、その上、支持部材の紛失の
恐れがなく、経済的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明における実施形態の水切り具の斜視図

【図２】 本実施形態の水切り具の使用状態を示す斜視
図

【図３】 本実施形態の水切り用支持具の正面図

【図４】 本実施形態の水切り用支持具の側面図

【図５】 本実施形態の水切り具の縦断面図

【図６】 本発明における他の実施形態の水切り具の縦
断面図

【図７】 従来の洗浄用具の収納容器を示す斜視図

【図８】 従来の洗浄用具の収納容器を示す斜視図

【符号の説明】

１ 水切り具 ２ 洗浄ブラシ（柄付き洗浄用具） ２１ ブラシ部（払拭部） ２２ 柄部（柄） ３ 洗浄ブラシ収納容器（収納容器） ４ 水切り用支持具 ５ 底板（基台部） ６、６ｂ 支持部材 ８ 容器部 ９ 柄支持部（支持部） １０ 水切り具

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】洗浄用具を収納する容器の底面に設置可能
   な基台部と、基台部の上面に突設される複数の支持部材
   とを備え、柄付き洗浄用具の払拭部を、容器の底面から
   所定距離離間した状態で支持可能に構成したことを特徴
   とする水切り用支持具。
2. 【請求項２】柄付き洗浄用具の払拭部を収納する容器部
   と、洗浄用具を起立させた状態で支持する支持部とを備
   えた収納容器と、 基台部の上面から突設した複数の支持部材を備えてなる
   水切り用支持具の基台部を前記容器部の底面に設置し、
   柄付き洗浄用具の払拭部を、容器の底面から所定距離離
   間した状態で支持可能に構成した水切り具とを備えたこ
   とを特徴とする水切り具。
3. 【請求項３】収納された洗浄用具の払拭部に対面する底
   部の上面に、複数の支持部材が突設されており、柄付き
   洗浄用具の払拭部を、容器の底面から所定距離離間した
   状態で支持可能に収納するようにしたことを特徴とする
   水切り具。