JP2002280028A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池

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JP2002280028A
JP2002280028A JP2001078460A JP2001078460A JP2002280028A JP 2002280028 A JP2002280028 A JP 2002280028A JP 2001078460 A JP2001078460 A JP 2001078460A JP 2001078460 A JP2001078460 A JP 2001078460A JP 2002280028 A JP2002280028 A JP 2002280028A
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gas
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fuel cell
inflow
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Takeshi Iwai
健 岩井
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、かつエネルギー効率の良好な
燃料電池を提供する。 【解決手段】 固体高分子電解質膜を用いた燃料電池に
おいて、各電極にガスを供給する第1、第2流入路
(3)と、電極から発電後の排ガスを排出する第1、第
2流出路(12c)とをセパレータ(2)に設け、かつ
セパレータ(2)に第1流入路(3)と第1流出路(1
2c)、または第2流入路(3)と第2流出路(12
c)とを接続するバイパス流路(14)の少なくとも一
方を形成し、バイパス流路(14)と流入路(3)との
接続部にバイパス流路内のガスを流入路(3)に吸入す
るための吸引用通路を有するエゼクタ(21)を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電後の使用済み
の排ガス(排燃料ガスまたは排酸化剤ガス)を再利用す
る燃料電池の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料電池を用いたシステムの一例
として、図3に示す特開平6−260198号公報に記
載のものがある。これは燃料供給ライン22および酸化
剤供給ライン126に蒸気エゼクタ113、114を設
けるとともに、燃料電池本体から排出される未利用の燃
料や酸化剤を含んだガスをそのガスの供給ラインにおけ
る蒸気エゼクタよりの上流側に戻すリサイクルライン1
24、128を設けたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな燃料電池システムにおいては、燃料電池から排出さ
れる排ガスをリサイクルするための蒸気エゼクタやリサ
イクルラインが必要なためシステムの大型化を招き、ま
た一度ガスが燃料電池から外部に排出されるためガスの
温度や湿度の管理が必要となるという問題があった。
【0004】そこで本発明の目的は、上記問題点を解決
し、簡単な構造で、かつエネルギー効率の良好な燃料電池
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、固体高分
子電解質膜の両面にそれぞれアノードおよびカソードと
しての多孔質カーボン電極を接合して膜電極接合体(以
下、MEAと称す)を形成し、MEAを保持するセパレ
ータを有し、各電極にそれぞれアノードガスとして燃料
を、カソードガスとして酸化剤を供給して発電を行う燃
料電池において、各電極にガスを供給する第1、第2流
入路と、前記電極から発電後の排ガスを排出する第1、
第2流出路とを前記セパレータに設け、かつセパレータ
に第1流入路と第1流出路、または第2流入路と第2流
出路とを接続するバイパス流路の少なくとも一方を形成
し、前記バイパス流路と前記流入路との接続部にバイパ
ス流路内のガスを流入路に吸入するための吸引用通路を
有するエゼクタを備える。
【0006】第2の発明は、第1の発明において、前記
バイパス流路に流入路側からのガスの逆流を防止する機
構を備える。
【0007】第3の発明は、第1または2の発明におい
て、前記流出路出口から分岐する前記バイパス流路の断
面積は、前記流出路の断面積よりも大きく構成される。
【0008】第4の発明は、第1から3のいずれか一つ
の発明において、前記流入路の断面積は、前記エゼクタ
よりガスの流れ方向に沿って徐々に大きく構成される。
【0009】第5の発明は、第1から4のいずれか一つ
の発明において、前記エゼクタのバイパス流路からの吸
込用通路は、バイパス流路における開口部が、バイパス
流路の天面側に形成される。
【0010】
【発明の効果】第1の発明は、アノードにアノードガス
として燃料を、カソードにカソードガスとして酸化剤を
供給して発電を行う燃料電池において、アノードとカソ
ードにそれぞれのガスを供給する第1、第2流入路と、
MEAから発電後の排アノードガス、排カソードガスを
排出する第1、第2流出路とをセパレータに備える。さ
らにセパレータには少なくとも第1流入路と第1流出路
とを接続するバイパス流路、または第2流入路と第2流
出路とを接続するバイパス流路の一方を形成し、バイパ
ス流路と流入路との接続部にバイパス流路内のガスを流
入路に吸入するエゼクタを備える。
【0011】このように構成することで、ガスが流入路
に導入されると、エゼクタのエゼクタ作用によりバイパ
ス流路内の発電に使用した排ガスが所定量流入路内に吸
引される。よって排ガスを流入路を介してMEA内に再
供給することができ、排ガスを再利用し、発電効率を向
上することができる。
【0012】さらに燃料電池から排出された排ガスを再
利用するためにあらたに構成(たとえば、従来例の蒸気
エゼクタ)を追加する必要がなく、排ガスの再利用にあ
たり燃料電池システムの大型化を招くことがない。さら
に排ガスが燃料電池から外部に排出されることもないの
で、排ガスの温度や湿度を制御する必要もない。
【0013】第2の発明では、バイパス流路にガスの逆
流を防止する機構を備えたので、発電部であるMEA内
で水つまりが生じた場合や、急激に燃料電池の負荷が低
下した場合などにガスがMEAを通過せず、流入路から
バイパス流路を介して流出路へ直接流出することを防止
できる。
【0014】第3の発明では、流出路はマニフォールド
に接続されており、バイパス流路の断面積は、流出路の
断面積よりも大きく構成したので、使用済みガス流出路
からバイパス流路への流入抵抗を低減するとともに、バ
イパス流路内の流れ抵抗を低減することができる。した
がって、バイパス流路内における圧損を小さくすること
ができ、使用済みガスの流入路内への吸入に要する力を
小さくし、より大量の使用済みガスを流入路内に供給す
ることができる。
【0015】第4の発明では、流入路の断面積は、エゼ
クタよりガスの流れ方向に沿って徐々に大きく構成され
るので、ガスの流れ抵抗を小さくして、スムースな流れ
を形成でき、エゼクタによるバイパス流路を経由した排
ガスの吸入効率を向上することができる。
【0016】第5の発明では、エゼクタのバイパス流路
からの吸込用通路は、バイパス流路における開口部が、
バイパス流路の天面側に形成されるので、バイパス流路
内で生成した凝縮水をエゼクタが吸い込むことによるエ
ゼクタの詰まりを回避することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0018】図1は本発明の燃料電池の構成を説明する
燃料電池の断面図である。ここで本発明が用いる燃料電
池(固体高分子型燃料電池)について説明すると、固体
高分子電解質膜の両面に触媒(例えば、白金)層を設け、
この触媒層を介して固体高分子電解質膜の両側にアノー
ド、カソードとして多孔質カーボン電極を設け、多孔質カ
ーボン電極は外部回路と接続される。この組み合わせを
MEAとして、MEAを直列に複数接続してスタック構
造として用いられる。なおこの接続のときに各MEA間
にはセパレータ2と呼ばれる導電性材料で構成される部
材が設けられ、アノードガスとカソードガスが混合する
ことはない。セパレータ2にはアノードにアノードガス
を、カソードにカソードガスを供給するガス流路3が形
成されるとともに、MEA1はセパレータ2によって保
持される。
【0019】このように構成され、アノードにはアノー
ドガスとして燃料(例えば水素)が供給され、カソード
にはカソードガスとして酸化剤(例えば酸素)が供給さ
れる。燃料電池は、供給されたアノードガスとカソード
ガスとが還元反応し、水を生成し、水は外部に排出される
が、水を生成するときの還元反応によって、電気を生じさ
せるものである。
【0020】次に図1を用いて本発明の概略構成を説明
すると、アノードガスがガス入口マニフォールド11か
らセパレータ2に形成されたガス流路(第1流入路)3
に流入し、続いてアノードのセル流路12内に導入口1
2aから導入される。アノード内に供給されたアノード
ガスは前述の化学反応を生じて発電し、発電後の排アノ
ードガスが流路(第1流出路)12cを通してガス出口
マニフォールド13から排出される。
【0021】さらに流路12cとガス流路3を結ぶバイ
パス流路14がセパレータ2に形成されており、ガス流
路3とバイパス流路14の間にはエゼクタ21が設置さ
れる。このような構成により、排アノードガスがバイパ
ス流路14を通ってエゼクタ21からガス流路3に戻さ
れる。
【0022】なお、上記説明はアノードの場合を説明し
たが、固体高分子電解質膜を挟んで反対に位置するカソ
ードの場合も同様に構成され、請求項の第2流入路はカ
ソード側のガス流入路3に対応し、第2流出路がカソー
ド側の流路12cに対応する。さらにバイパス流路14
はアノード側とカソード側の少なくとも一方のセパレー
タ2にのみ形成されてもよい。
【0023】以下、図1と図2を用いて詳細構成を説明
する。なお下記構成はアノード側、カソード側とも基本
的に同一構成を有する。
【0024】ガス入口マニフォールド11とガス流路3
とを結ぶ流路11aが設けられ、ガスがこの流路11a
を通ってガス流路3に供給される。流路11aの断面積
はガス流路3の最小断面積より小さく、このガス流路3
と流路11aの接続部に後述するエゼクタ21の開口2
1bが設けられる。またガス流路3はガスの流れ方向に
沿って下流側ほど徐々にその断面積が大きくなるように
形成される。
【0025】ガスはガス流路3の下流側に接続したセル
流路12の開口12aからセル流路12内に導入され、
発電部であるセル流路12内はガスが触媒と効率よく反
応するようにガスが蛇行して移動するように形成される
場合が多い。
【0026】セル流路12から排出される発電に使用さ
れた排ガスは、セル流路12の下流に設けられた開口1
2bを通過してMEA流路12から排出され、開口12
bの下流に設けられたガス出口マニフォールド13から
外部に排出される。
【0027】しかしながら、この排出される排ガス内に
も燃料成分または酸化剤成分が残存しており、排ガスを
再利用するために排ガスをガス入口マニフォールド11
側のガス流路3に戻し、再利用することでシステムの発
電効率が向上する。
【0028】このため排ガスをガス流路3に戻すために
ガス流路3の上流側とセル流路12の出口を接続するバ
イパス流路14がセパレータ2に設けられる。バイパス
流路14は開口12bと出口マニフォールド13を接続
する流路12cの途中から分岐する。ここでバイパス流
路14の断面積は流路12cの断面積よりも大きくなる
ように形成される。
【0029】さらにバイパス流路14の途中にはガス流
路3寄りに位置してガスの逆流を防止する逆流防止機構
15が設置され、ガスが入口マニフォールド11から出
口マニフォールド13に直接流出することを防いでい
る。
【0030】また図2に示すようにバイパス流路14と
ガス流路3との接続部には、エゼクタ21が形成され
る。エゼクタ21にはバイパス流路14とガス流路3と
を繋ぐバイパス通路14内の排ガスをガス流路3内に吸
引するための通路(吸込用通路)21aが設けられ、通
路21aのバイパス流路における開口21bがバイパス
流路の天面側に形成される。
【0031】次に作用について説明する。
【0032】ガスがガス入口マニフォールド11からガ
ス流路3に導入されると、ガス流路3の断面積より小さ
い断面積を有するガス入口マニフォールド11の通路1
1aでのガス加速作用により吸込用通路21aのガス流
路3側に負圧が生じ、エゼクタ21のエゼクタ作用によ
りバイパス流路14内の排ガスがガス流路3内に吸引さ
れる。これによってMEA1で発電に供された排ガスを
バイパス流路14、ガス流路3を介してセル流路12に
再供給することができ、排ガスを再利用してシステムの
発電効率を向上することができる。
【0033】さらに、バイパス流路14をセパレータ2
に設けることにより、燃料電池から排出された排ガスを
再利用するためにあらたに構成(たとえば、従来例の蒸
気エゼクタ)を追加する必要がなく、排ガスの再利用に
あたり燃料電池システムの大型化を招くことがない。ま
た排出された排ガスが燃料電池から外部に排出されるこ
ともないので、排ガスの温度や湿度を制御する必要もな
い。
【0034】バイパス流路14内に逆流防止機構15を
設置しており、発電部であるセル流路12内で水つまり
が生じた場合や急激に燃料電池の負荷が低下した場合な
ど通路11aにおけるガス流速が低下した場合にはバイ
パス流路14を閉鎖するため、ガス入口マニフォールド
11からバイパス流路14を介してガス出口マニフォー
ルド13へ直接流出することを防止できる。
【0035】バイパス流路14の断面積をセル流路12
と出口マニフォールド13を結ぶ流路12cの断面積よ
り大きく設定したので、流路12cからバイパス流路1
4へのガスの流入抵抗を小さくできるとともに、バイパ
ス流路14内の流れ抵抗を小さくすることができる。し
たがって、エゼクタ21を境にして、その上流側、すな
わちバイパス流路14側の圧力と、下流側、すなわちガ
ス流路3側の圧力の差を小さくすることができ、MEA
1から排出された排ガスを流路12cからバイパス流路
14を介してガス流路3内に戻すときのエゼクタ21の
作用、つまりガスをガス流路3内に吸引する力を小さく
することが可能となる。言い換えると、同一のエゼクタ
21でより大量の排ガスをガス流路3内に送り込むこと
ができる。
【0036】ガス流路3の断面積はガスの流れ方向に沿
って、下流側ほど大きな断面積となるように形成されて
いるので、ガス流路3内の流れ抵抗を低減し、ガスのス
ムースな流れを実現でき、エゼクタ21の作用による排
ガスのガス流路3内への吸入効率の向上に寄与すること
ができる。
【0037】図2に示すようにエゼクタ21の開口21
bはバイパス流路における開口部がバイパス流路の天面
側に形成されるので、バイパス流路14内で発生した凝
縮水をエゼクタ21が急激に吸い込むことによるエゼク
タ21の詰まりを回避することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池の断面図である。
【図2】エゼクタの拡大図である。
【図3】従来例を説明する図である。
【符号の説明】
1 MEA 2 セパレータ 3 ガス流路 11 ガス入口マニフォールド 12 セル流路 13 ガス出口マニフォールド 14 バイパス流路 15 逆流防止機構 21 エゼクタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固体高分子電解質膜の両面にそれぞれアノ
    ードおよびカソードとしての多孔質カーボン電極を接合
    して膜電極接合体を形成し、膜電極接合体を保持するセ
    パレータを有し、各電極にそれぞれアノードガスとして
    燃料を、カソードガスとして酸化剤を供給して発電を行
    う燃料電池において、 各電極にガスを供給する第1、第2流入路と、 前記電極から発電後の排ガスを排出する第1、第2流出
    路とを前記セパレータに設け、かつセパレータに第1流
    入路と第1流出路、または第2流入路と第2流出路とを
    接続するバイパス流路の少なくとも一方を形成し、 前記バイパス流路と前記流入路との接続部にバイパス流
    路内のガスを流入路に吸入するための吸引用通路を有す
    るエゼクタを備えたことを特徴とする燃料電池。
  2. 【請求項2】前記バイパス流路に流入路側からのガスの
    逆流を防止する機構を備えたことを特徴とする請求項1
    に記載の燃料電池。
  3. 【請求項3】前記流出路出口から分岐する前記バイパス
    流路の断面積は、前記流出路の断面積よりも大きく構成
    されることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料
    電池。
  4. 【請求項4】前記流入路の断面積は、前記エゼクタより
    ガスの流れ方向に沿って徐々に大きく構成されることを
    特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の燃料
    電池。
  5. 【請求項5】前記エゼクタのバイパス流路からの吸込用
    通路は、バイパス流路における開口部が、バイパス流路
    の天面側に形成されることを特徴とする請求項1から4
    のいずれか一つに記載の燃料電池。
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