JP2002278563A - 情報処理装置および方法、配信システム、プログラム格納媒体、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置および方法、配信システム、プログラム格納媒体、並びにプログラム

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JP2002278563A
JP2002278563A JP2001076224A JP2001076224A JP2002278563A JP 2002278563 A JP2002278563 A JP 2002278563A JP 2001076224 A JP2001076224 A JP 2001076224A JP 2001076224 A JP2001076224 A JP 2001076224A JP 2002278563 A JP2002278563 A JP 2002278563A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コミュニケーション環境に合った音楽を配信
するようにする。 【解決手段】 ステップS61において、時系列データ
が受信されたと判定された場合、ステップS62に進
み、時系列データの短時間パワースペクトルが算出され
る。ステップS63において、算出された短時間パワー
スペクトルと音楽データに予め付与されているスペクト
ルデータとの類似度が算出される。ステップS64乃至
S67において、算出された類似度が閾値と比較され、
閾値を超えるものの中で最も類似度が高いスペクトルデ
ータが付与されている音楽データが選択され、その音楽
データに対応するサンプルデータがコンテンツデータベ
ースから読み出される。ステップS68において、読み
出されたサンプルデータがユーザに配信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置およ
び方法、配信システム、プログラム格納媒体、並びにプ
ログラムに関し、例えば、コミュニケーション環境にあ
った音楽を提供することができるようにした情報処理装
置および方法、配信システム、プログラム格納媒体、並
びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】普段、ユーザ同士が対面でコミュニケー
ションを行う場合、言語だけでなく、手振りや身振りな
どのしぐさ、あるいは、表情といったノンバーバル情報
が利用されている。すなわち、対面でのコミュニケーシ
ョンの場合、相手の肩に触れたりするといったタッチン
グ行動により、コミュニケーションを円滑にしている。
【0003】また、ユーザ同士が遠隔地間でコミュニケ
ーションを行う場合、例えば、音声によって言語を伝達
する電話機や、あるいは、文字によって言語を伝達する
電子メールなどのネットワークコミュニケーションシス
テムが広く利用されている。
【0004】さらに、ユーザ同士が遠隔地間でノンバー
バル情報(しぐさや表情など)を利用してコミュニケー
ションを行う場合、例えば、音声と映像によって伝達す
るテレビ会議システムなどのビデオコミュニケーション
システムが利用されている。しかしながら、このビデオ
コミュニケーションシステムでは、対面でのコミュニケ
ーションのように、相手の肩に触れたりするといったタ
ッチング行動を行うことができない。
【0005】そこで、近年では、触力覚を利用する、V
R(Virtual Reality)技術が研究されている。VR技
術は、主に、機器とユーザとの円滑なコミュニケーショ
ンの支援であるが、これを応用して、触行動によるネッ
トワークコミュニケーションを支援する研究もなされて
いる。
【0006】この触行動によるネットワークコミュニケ
ーションは、あたかも、対面で人と握手しているような
感覚をユーザに与えることができるように、遠隔地間の
触コミュニケーションを支援するものである。
【0007】しかしながら、現実の対人の触感覚と同じ
感覚をVR技術でユーザに提供することは難しく、現
在、このようなコミュニケーションシステムはまだ登場
していない。
【0008】そこで、例えば、特開昭61−12689
0号公報において、デバイス操作による感情伝達システ
ムが提案されている。この感情伝達システムでは、電話
機をデバイスとして利用し、受話器を握る握力情報を音
声(言語情報)と組み合わせてコミュニケーション相手
に送信することにより、感情伝達を支援するものであ
る。
【0009】また、例えば、“CHI97 Extended Abstrac
ts,p363−364”において、ローラを互いに動かすこと
によりコミュニケーションを伝達するシステムが提案さ
れている。このシステムでは、言語情報を伝達するデバ
イスとは独立したデバイスを利用し、ローラの回転情報
をコミュニケーション相手に送信することにより、触コ
ミュニケーションを支援するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、音声言語よ
り婉曲的に感情を表現したい場合や、言語には依存せず
に印象深く相手に感情を伝えたい場合、もしくは、騒音
などで音声を同時に伝えることが困難な状況の場合、ノ
ンバーバル情報を利用したコミュニケーションの積極的
利用が考えられる。そのような場合、音声と併用せず
に、触覚や視覚などから得られるノンバーバル情報のみ
を利用することが考えられる。
【0011】なお、ノンバーバル情報を利用したコミュ
ニケーションの積極的利用については、例えば、“黒川
隆夫,ノンバーバルインターフェース オーム社,p
29−30”に、その詳細が記載されている。
【0012】しかしながら、上記した特開昭61−12
6890号公報で提案されている感情伝達システムで
は、このようなノンバーバル情報のみを利用したコミュ
ニケーションシステムが考慮されていなかった。また、
入力部と出力部が同一装置で構成されているため、入力
と出力が同時に発生した場合、それらを知覚することが
困難であった。
【0013】また、上記した“CHI97 Extended Abstrac
ts,p363−364”で提案されているローラを用いる触コ
ミュニケーションシステムの場合、ローラの回転方向が
一方向であるため感情表現の制約があり、さらに、机上
に置く形態であるため利用場所が限られていた。
【0014】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、感情を伝達するデバイスを用いて、円滑な
コミュニケーションを支援するとともに、そのデバイス
を利用したコミュニケーション環境にあった音楽を配信
することができるようにするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の情報処理装置
は、コンテンツデータを、コンテンツデータの周波数特
性に対応付けて蓄積する蓄積手段と、電子機器よりネッ
トワークを介して送信されてくるデータを受信する受信
手段と、受信手段により受信されたデータの周波数特性
を算出する算出手段と、算出手段により算出された周波
数特性に類似するものを、蓄積手段に蓄積されている周
波数特性の中から検索する検索手段と、検索手段による
検索結果に基づいて、蓄積手段に蓄積されているコンテ
ンツデータを読み出し、電子機器に提供する提供手段と
を備えることを特徴とする。
【0016】前記受信手段には、複数の電子機器からの
データを受信させることができ、前記算出手段には、複
数の電子機器からのデータの周波数特性をそれぞれ算出
させることができる。
【0017】前記蓄積手段には、コンテンツデータの一
部をサンプルデータとしてさらに蓄積させることができ
る。
【0018】前記検索手段による検索結果に基づいて、
蓄積手段に蓄積されているサンプルデータを読み出し、
ネットワークを介して電子機器に送信する送信手段をさ
らに設けることができる。
【0019】前記提供手段には、電子機器からの要求に
基づいて、蓄積手段に蓄積されているコンテンツデータ
を読み出させ、電子機器に提供させることができる。
【0020】前記コンテンツデータは、音楽データであ
るものとすることができる。
【0021】前記データは、時系列データであるものと
することができる。
【0022】本発明の情報処理方法は、コンテンツデー
タを、コンテンツデータの周波数特性に対応付けて蓄積
する蓄積ステップと、電子機器よりネットワークを介し
て送信されてくるデータを受信する受信ステップと、受
信ステップの処理により受信されたデータの周波数特性
を算出する算出ステップと、算出ステップの処理により
算出された周波数特性に類似するものを、蓄積ステップ
の処理で蓄積されている周波数特性の中から検索する検
索ステップと、検索ステップの処理による検索結果に基
づいて、蓄積ステップの処理により蓄積されているコン
テンツデータを読み出し、電子機器に提供する提供ステ
ップとを含むことを特徴とする。
【0023】本発明のプログラム格納媒体に格納されて
いるプログラムは、コンテンツデータを、コンテンツデ
ータの周波数特性に対応付けて蓄積する蓄積ステップ
と、電子機器よりネットワークを介して送信されてくる
データを受信する受信ステップと、受信ステップの処理
により受信されたデータの周波数特性を算出する算出ス
テップと、算出ステップの処理により算出された周波数
特性に類似するものを、蓄積ステップの処理で蓄積され
ている周波数特性の中から検索する検索ステップと、検
索ステップの処理による検索結果に基づいて、蓄積ステ
ップの処理により蓄積されているコンテンツデータを読
み出し、電子機器に提供する提供ステップとを含むこと
を特徴とする。
【0024】本発明のプログラムは、コンテンツデータ
を、コンテンツデータの周波数特性に対応付けて蓄積す
る蓄積ステップと、電子機器よりネットワークを介して
送信されてくるデータを受信する受信ステップと、受信
ステップの処理により受信されたデータの周波数特性を
算出する算出ステップと、算出ステップの処理により算
出された周波数特性に類似するものを、蓄積ステップの
処理で蓄積されている周波数特性の中から検索する検索
ステップと、検索ステップの処理による検索結果に基づ
いて、蓄積ステップの処理により蓄積されているコンテ
ンツデータを読み出し、電子機器に提供する提供ステッ
プとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0025】本発明の情報処理装置および方法、並びに
プログラムにおいては、コンテンツデータが、コンテン
ツデータの周波数特性に対応付けて蓄積され、電子機器
より送信されてくるデータが受信され、受信されたデー
タの周波数特性が算出され、算出された周波数特性に類
似するものが蓄積されている周波数特性の中から検索さ
れ、その検索結果に基づいて、コンテンツデータが読み
出され、電子機器に提供される。
【0026】本発明の配信システムは、電子機器が、圧
力を検知する検知手段と、検知手段により検知された圧
力に対応する時系列データを出力し、ネットワークを介
して、情報処理装置に送信する送信手段とを備え、情報
処理装置が、コンテンツデータを、コンテンツデータの
周波数特性に対応付けて蓄積する蓄積手段と、電子機器
より送信されてくる時系列データを受信する受信手段
と、受信手段により受信された時系列データの周波数特
性を算出する算出手段と、算出手段により算出された周
波数特性に類似するものを、蓄積手段に蓄積されている
周波数特性の中から検索する検索手段と、検索手段によ
る検索結果に基づいて、蓄積手段に蓄積されているコン
テンツデータを読み出し、ネットワークを介して電子機
器に配信する配信手段とを備えることを特徴とする。
【0027】本発明の配信システムにおいては、電子機
器で、圧力が検知され、検知された圧力に対応する時系
列データが出力されて情報処理装置に送信され、情報処
理装置で、コンテンツデータが、コンテンツデータの周
波数特性に対応付けて蓄積され、電子機器より送信され
てくる時系列データが受信され、受信された時系列デー
タの周波数特性が算出され、算出された周波数特性に類
似するものが蓄積されている周波数特性の中から検索さ
れ、その検索結果に基づいて、コンテンツデータが読み
出され、電子機器に配信される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、本発明の実
施の形態について説明する。
【0029】図1は、本発明を適用した音楽配信システ
ムの構成例を示している。この音楽配信システムは、イ
ンターネット3を介して接続されるコンテンツサーバ
1、ユーザ端末4−1およびユーザ端末4−2から構成
される。
【0030】コンテンツサーバ1には、コンテンツデー
タに関する情報(コンテンツデータ、サンプルデータ、
周波数特性、およびメタ情報など)が蓄積されているコ
ンテンツデータベース2が接続されている。コンテンツ
サーバ1は、コンピュータであって、そのCPU11(図
2)がハードディスクドライブ(HDD)17に記憶され
ているサーバプログラム(サンプルデータ検索プログラ
ム、コンテンツ配布プログラム、および課金プログラム
など)に基づいて、後述する処理を実行する。
【0031】ユーザ端末4−1は、入出力装置131
(図3)より入力された圧力データを、インターネット
3を介してコンテンツサーバ1に送信するとともに、そ
の圧力情報に基づいてコンテンツサーバ1から提供され
るコンテンツデータのサンプルデータおよびメタ情報を
受信する。ユーザ端末4−1はまた、ユーザの指令に基
づいて、インターネット3を介してコンテンツサーバ1
にアクセスすることにより、コンテンツサーバ1より所
望のコンテンツデータを受信する。
【0032】ユーザ端末4−2は、入出力装置131よ
り入力された圧力データを、インターネット3を介して
コンテンツサーバ1に送信するとともに、その圧力情報
に基づいてコンテンツサーバ1から提供されるコンテン
ツデータのサンプルデータおよびメタ情報を受信する。
ユーザ端末4−2はまた、ユーザの指令に基づいて、イ
ンターネット3を介してコンテンツサーバ1にアクセス
することにより、コンテンツサーバ1より所望のコンテ
ンツデータを受信する。
【0033】以下、ユーザ端末4−1のユーザをユーザ
Aとし、また、ユーザ端末4−2のユーザをユーザBと
して説明する。
【0034】図2は、コンテンツサーバ1の電気的構成
例を示すブロック図である。
【0035】CPU11は、ROM(Read Only Memory)12
やハードディスクドライブ17に記憶されているサーバ
プログラムに従って、各種の処理を実行する。RAM(Ran
domAccess Memory)13には、CPU11が各種の処理を
実行する上において必要なプログラムやデータが適宜記
憶される。CPU11、ROM12、およびRAM13は、バス
14を介して相互に接続されているとともに、入出力イ
ンタフェース15にも接続されている。
【0036】入出力インターフェース15には、インタ
ーネット3と通信する通信部16、およびハードディス
クドライブ17が接続されている。また、入出力インタ
ーフェース15には、必要に応じて、プログラムをイン
ストールするためのドライブ18が接続されており、磁
気ディスク31、光ディスク32、光磁気ディスク3
3、または半導体メモリ34が装着される。
【0037】図3は、ユーザ端末4−1のノート型のパ
ーソナルコンピュータおよび入出力装置の構成例を示す
図である。また、図4乃至図6は、このノート型のパー
ソナルコンピュータの外観を示す図である。
【0038】パーソナルコンピュータ41は、基本的
に、本体42と、この本体42に対して開閉自在とされ
る表示部43により構成されている。図3は表示部43
を本体42に対して開いた状態を示す外観斜視図であ
る。図4は本体42の平面図、図5は本体42に設けら
れている後述するジョグダイヤル44の拡大図である。
また、図6は本体42設けられているジョグダイヤル4
4の側面図である。
【0039】本体42には、各種の文字や記号などを入
力するとき操作されるキーボード45、LCD(Liquid Cr
ystal Display)47に表示されるマウスポインタ(マ
ウスカーソル)を移動させるときなどに操作されるポイ
ンティングデバイスとしてのタッチパット46、および
電源スイッチ48がその上面に設けられている。また、
ジョグダイヤル44およびIEEE(Institute of Electri
cal and ElectronicsEngineers)1394ポート101等
が、本体42の側面に設けられている。なお、タッチパ
ット46に代えて、スティック式のポインティングデバ
イスを設けることも可能である。
【0040】また、表示部43の正面には、画像を表示
するLCD47が設けられている。表示部43の右上部に
は、電源ランプPL、電池ランプBL、必要に応じて設けら
れるメッセージランプML(図示せず)、その他のLEDよ
り成るランプが設けられている。さらに、表示部43の
上部には、マイクロフォン66が設けられている。
【0041】なお、電源ランプPLや電池ランプBL、メッ
セージランプML等は表示部43の下部に設けることも可
能である。
【0042】ジョグダイヤル44は、例えば、本体42
上のキーボード45の図4中の右側に配置されているキ
ーAおよびキーBの間に、その上面がキーAおよびキー
Bとほぼ同じ高さになるように取り付けられている。ジ
ョグダイヤル44は、図5中の矢印aに示す回転操作に
対応して所定の処理(例えば、画面のスクロールの処
理)を実行し、同図中矢印bに示す移動操作に対応した
処理(例えば、アイコンの選択の決定の処理)を実行す
る。
【0043】なお、ジョグダイヤル44は、本体42の
左側面に配置してもよく、LCD47が設けられた表示部
43の左側面もしくは右側面、または、キーボード45
のGキーとHキーとの間に縦方向に(すなわち、ジョグ
ダイヤル44がYキーまたはBキーのいずれかの方向に
回転するように)配置してもよい。
【0044】また、ジョグダイヤル44は、タッチパッ
ド46を人差し指で操作しながら親指で操作可能なよう
に、本体42の前面の中央部に配置してもよく、タッチ
パッド46の上端縁又は下端縁に沿って横方向に配置し
ても、または、タッチパッド46の右ボタンと左ボタン
との間に縦方向に配置してもよい。さらに、ジョグダイ
ヤル44は、縦方向や横方向に限定せず、各指で操作し
易い斜め方向へ、所定角度を付けて配置してもよい。そ
の他、ジョグダイヤル44は、ポインティングデバイス
であるマウスの側面の親指で操作可能な位置に配置する
ことも可能である。ジョグダイヤルとしては、本出願人
と共同の出願人により出願された、特開平8−2033
87号公報に開示されているプッシュスイッチ付回転操
作型電子部品を使用することが可能である。
【0045】IEEE1394ポート101は、IEEE1394に規定
されている規格に基づいた構造を有し、IEEE1394に規定
されている規格に基づいたケーブルが接続される。
【0046】図3の例の場合、IEEE1394ポート101に
は、IEEE1394ケーブル132を介して入出力装置131
が接続されている。IEEE1394ポート101は、IEEE1394
ケーブル132を介して入出力装置131から送出され
るデータを受信し、パーソナルコンピュータ41に供給
したり、あるいは、パーソナルコンピュータ41の出力
データをIEEE1394ケーブル132を介して入出力装置1
31に送信するようになされている。なお、後述する
が、入出力装置131から送出されるデータおよびパー
ソナルコンピュータ41が入出力装置131に出力する
データは、圧力に対応するデータである。
【0047】入出力装置131は、本体42に設けられ
ているキーボード45を用いて入力される文字情報以外
に、ユーザの感情を表現するノンバーバル情報を入力す
る際に操作されるデバイスとして設けられている。ユー
ザが、入出力装置131を把持して握り動作を行うこと
により、入力装置131は、握り動作に対応するデータ
(圧力情報)を、IEEE1394ケーブル132を介してパー
ソナルコンピュータ41に送出する。また、入出力装置
131は、IEEE1394ケーブル132を介してパーソナル
コンピュータ41より入力される圧力情報に対応した圧
力を出力する。
【0048】図7は、パーソナルコンピュータ41の電
気的構成例を示すブロック図である。
【0049】中央処理装置(CPU(Central Processing
Unit))51は、例えば、インテル(Intel)社製のペ
ンティアム(Pentium:商標)プロセッサ等で構成さ
れ、ホストバス52に接続されている。ホストバス52
には、さらに、ブリッジ53(いわゆる、ノースブリッ
ジ)が接続されており、ブリッジ53は、AGP(Acceler
ated Graphics Port)50を有し、PCI(Peripheral Com
ponent Interconnect/Interface)バス56に接続されて
いる。
【0050】ブリッジ53は、例えば、インテル社製の
AGP Host Bridge Controllerである400BXなどで構
成されており、CPU51およびRAM54(いわゆる、メイ
ンメモリ)等を制御する。さらに、ブリッジ53は、AG
P50を介して、ビデオコントローラ57を制御する。
なお、このブリッジ53とブリッジ(いわゆる、サウス
ブリッジ(PCI-ISA Bridge))58とで、いわゆるチッ
プセットが構成されている。
【0051】ブリッジ53は、さらに、キャッシュメモ
リ55とも接続されている。キャッシュメモリ55は、
SRAM(Static RAM)などRAM54に比較して、より高速
に書き込みまたは読み出しの動作を実行できるメモリで
構成され、CPU51が使用するプログラムまたはデータ
をキャッシュする(一時的に記憶する)。
【0052】なお、CPU51は、その内部に1次的な
(キャッシュメモリ55に比較して、より高速に動作で
きるメモリで、CPU51自身が制御する)キャッシュメ
モリを有する。
【0053】RAM54は、例えば、DRAM(Dynamic RAM)
で構成され、CPU51が実行するプログラム、またはCPU
51の動作に必要なデータを記憶する。具体的には、例
えば、RAM54は、起動が完了した時点において、HDD
(ハードディスクドライブ)67からロードされた、圧
力検出プログラム54A、再生プログラム54B、ジョ
グダイヤル状態監視プログラム54C、ジョグダイヤル
ドライバ54D、オペレーティングプログラム(OS)5
4E、表示制御プログラム54F、その他のアプリケー
ションプログラム54G1乃至54Gnを記憶する。
【0054】圧力検出プログラム54Aは、入出力装置
131よりIEEE1394ケーブル132およびIEEE1394ポー
ト101を介して入力される出力データに基づいて、入
出力装置131に加えられた圧力を検出するためのプロ
グラムである。圧力検出プログラム54Aはまた、イン
ターネット3を介して送信されてきた圧力データを検出
する。
【0055】再生プログラム54Bは、インターネット
3を介して送信されてきたコンテンツサンプルデータ
を、サウンドコントローラ64を介してスピーカ65に
出力し、再生させるためのプログラムである。
【0056】ジョグダイヤル状態監視プログラム54C
は、ジョグダイヤル44に対応しているか否かの通知
を、上述した各アプリケーションプログラムから受け取
り、ジョグダイヤル44に対応している場合、ジョグダ
イヤル44を操作することで何が行えるかをLCD47に
表示させるためのプログラムである。
【0057】ジョグダイヤル状態監視プログラム54C
は、ジョグダイヤル44のイベント(ジョグダイヤル4
4が図5の矢印aに示す方向に回転される、または図5
の矢印bに示す方向に押圧されるなどの操作)を検出し
て、検出されたイベントに対応する処理を実行する。ジ
ョグダイヤル状態監視プログラム54Cは、アプリケー
ションプログラムからの通知を受け取るリストを有す
る。ジョグダイヤルドライバ54Dは、ジョグダイヤル
44の操作に対応して各種機能を実行する。
【0058】OS(Operating System)54Eは、例えば
マイクロソフト社のいわゆるウィンドウズ(Windows)
95(商標)もしくはウィンドウズ98(商標)、また
はアップルコンピュータ社のいわゆるマックOS(商
標)等に代表される、コンピュータの基本的な動作を制
御するためのプログラムである。
【0059】表示制御プログラム54Fは、ジョグダイ
ヤル状態監視プログラム54Cで検出されたジョグダイ
ヤル44のイベント(回転または押圧)に基づいて、LC
D47に表示されているマウスポインタを、ジョグダイ
ヤル44のイベントに対応するように制御するためのプ
ログラムである。
【0060】ビデオコントローラ57は、AGP50を介
してブリッジ53に接続されており、AGP50およびブ
リッジ53を介してCPU51から供給されるデータ(イ
メージデータまたはテキストデータなど)を受信して、
受信したデータに対応するイメージデータを生成する。
ビデオコントローラ57は、生成されたイメージデータ
に対応する画像を、表示部43のLCD47に表示させ
る。
【0061】PCIバス56には、サウンドコントローラ
64が接続されている。サウンドコントローラ64は、
マイクロフォン66から音声に対応する信号を取り込
み、音声に対応するデータを生成して、RAM54に出力
する。または、サウンドコントローラ64は、スピーカ
65を駆動して、スピーカ65に音声を出力させる。
【0062】また、PCIバス56にはモデム75が接続
されている。モデム75は、公衆電話回線76およびイ
ンターネット3を介して、コンテンツサーバ1に所定の
データを送信するとともに、インターネット3を介して
コンテンツサーバ1から所定のコンテンツデータまたは
サンプルデータを受信する。
【0063】PCカードスロットインターフェース111
は、PCIバス56に接続され、スロット49に装着され
たインターフェースカード112から供給されたデータ
を、CPU51またはRAM54に供給するとともに、CPU5
1から供給されたデータをインターフェースカード11
2に出力する。ドライブ113は、PCカードスロットイ
ンターフェース111およびインターフェースカード1
12を介して、PCIバス56に接続されている。
【0064】ドライブ113は、装着されている磁気デ
ィスク31、光ディスク32、光磁気ディスク33、ま
たは半導体メモリ34に記録されているデータを読み出
し、読み出したデータをPCカードスロットインターフェ
ース111、インターフェースカード112、およびPC
Iバス56を介して、RAM54に供給する。
【0065】また、PCIバス56にはブリッジ58も接
続されている。ブリッジ58は、例えば、インテル社製
のPIIX4Eなどで構成されており、IDE(Integrated Driv
e Electronics)コントローラ/コンフィギュレーショ
ンレジスタ59、タイマ回路60、IDEインターフェー
ス61、およびUSBインターフェース68等を内蔵して
いる。ブリッジ58は、IDEバス62に接続されるデバ
イス、またはISA/EIO(Industry Standard Architectur
e / Extended Input Output)バス63、もしくはI/Oイ
ンターフェース69を介して接続されるデバイスの制御
等、各種のI/O(Input/Output)を制御する。
【0066】IDEコントローラ/コンフィギュレーショ
ンレジスタ59は、いわゆるプライマリIDEコントロー
ラとセカンダリIDEコントローラとの2つのIDEコントロ
ーラ、およびコンフィギュレーションレジスタ(config
uration register)等から構成されている(いずれも図
示せず)。
【0067】プライマリIDEコントローラには、IDEバス
62を介して、HDD67が接続されている。また、セカ
ンダリIDEコントローラには、他のIDEバスに、図示せぬ
CD-ROMドライブまたはHDDなどの、いわゆるIDEデバイス
が装着されたとき、その装着されたIDEデバイスが電気
的に接続される。
【0068】なお、HDD67は、圧力検出プログラム6
7A、再生プログラム67B、ジョグダイヤル状態監視
プログラム67C、ジョグダイヤルドライバ67D、OS
67E、表示制御プログラム67F、その他の複数のア
プリケーションプログラム67G1乃至67Gn、さら
に、それらのプログラムで用いられるデータ等を記録す
る。HDD67に記録されている圧力検出プログラム67
A、圧力変換プログラム67B、ジョグダイヤル状態監
視プログラム67C、ジョグダイヤルドライバ67D、
OS67E、表示制御プログラム67F、およびアプリケ
ーションプログラム67G1乃至67Gn等は、起動(ブ
ートアップ)処理の過程で、RAM54に順次供給され、
ロードされる。
【0069】USBインターフェース68は、USBポート1
07を介して、接続されているハンディGPSレシーバ1
06から疑似雑音コードを受信して、受信した疑似雑音
コードをPCIバス56を介して、RAM54に送信する。
【0070】タイマ回路60は、表示制御プログラム6
7Fの要求に対応して、現在時刻を示すデータを、PCI
バス56を介してCPU51に供給する。
【0071】ISA/EIOバス63には、さらに、I/Oインタ
ーフェース69が接続されている。このI/Oインターフ
ェース69は、エンベディットコントローラから構成さ
れ、その内部において、ROM70、RAM71、およびCPU
72が相互に接続されている。
【0072】ROM70は、IEEE1394インターフェースプ
ログラム70A、LED制御プログラム70B、タッチパ
ッド入力監視プログラム70C、キー入力監視プログラ
ム70D、ウェイクアッププログラム70E、およびジ
ョグダイヤル状態監視プログラム70F等を予め記憶し
ている。
【0073】IEEE1394インターフェースプログラム70
Aは、IEEE1394ポート101を介して、IEEE1394で規定
される規格に準拠するデータ(パケットに格納されてい
るデータ)を送信するとともに受信する。LED制御プロ
グラム70Bは、電源ランプPL、電池ランプBL、必要に
応じてメッセージランプML、またはその他のLEDよりな
るランプの点灯の制御を行う。タッチパッド入力監視プ
ログラム70Cは、利用者の操作に対応したタッチパッ
ド46からの入力を監視するプログラムである。
【0074】キー入力監視プログラム70Dは、キーボ
ード45またはその他のキースイッチからの入力を監視
するプログラムである。ウェイクアッププログラム70
Eは、ブリッジ58のタイマ回路60から供給される現
在時刻を示すデータに基づいて、予め設定された時刻に
なったかどうかをチェックして、設定された時刻になっ
たとき、所定の処理(またはプログラム)等を起動する
ために、パーソナルコンピュータ41を構成する各チッ
プの電源を管理するプログラムである。ジョグダイヤル
状態監視プログラム70Fは、ジョグダイヤル44の回
転型エンコーダが回転されたか否か、またはジョグダイ
ヤル44が押されたか否かを常に監視するためのプログ
ラムである。
【0075】ROM70には、さらにBIOS(Basic Input/O
utput System(基本入出力システム))70Gが書き込
まれている。BIOS70Gは、OSまたはアプリケーション
プログラムと周辺機器(キーボード45、タッチパッド
46、またはHDD67等)との間で、データの受け渡し
(入出力)を制御する。
【0076】RAM71は、LED制御、タッチパッド入力ス
テイタス、キー入力ステイタス、もしくは設定時刻用の
各レジスタ、ジョグダイヤル状態監視用のI/Oレジス
タ、またはIEEE1394I/Fレジスタ等を、レジスタ71A
乃至71Fとして有している。キー入力ステイタスレジ
スタは、ジョグダイヤル44が押圧されると、所定の操
作キーフラグが格納される。設定時刻レジスタは、ユー
ザによるキーボード45などの操作に対応して、所定の
時刻が設定される。
【0077】また、このI/Oインターフェース69は、
図示を省略したコネクタを介して、ジョグダイヤル4
4、キーボード45、タッチパッド46、およびIEEE13
94ポート101等が接続され、ジョグダイヤル44、キ
ーボード45、またはタッチパッド46それぞれに対す
る操作に対応した信号をISA/EIOバス63に出力する。
また、I/Oインターフェース69は、IEEE1394ポート1
01を介して、接続されている入出力装置131とのデ
ータの送受信を制御する。さらに、I/Oインターフェー
ス69には、電源ランプPL、電池ランプBL、メッセージ
ランプML、電源制御回路73、およびその他のLEDより
なるランプが接続されている。
【0078】電源制御回路73は、内蔵バッテリ74ま
たはAC電源に接続されており、各ブロックに、必要な電
源を供給するとともに、内蔵バッテリ74や、周辺装置
のセカンドバッテリの充電のための制御を行う。また、
I/Oインターフェース69は、電源をオンまたはオフす
るとき操作される電源スイッチ48を監視している。
【0079】I/Oインターフェース69は、電源がオフ
の状態でも、内部に設けられた電源により、IEEE1394イ
ンターフェースプログラム70A乃至BIOS70Gを実行
することができる。すなわち、IEEE1394インターフェー
スプログラム70A乃至BIOS70Gは、表示部43のLC
D47上にいずれかのウィンドウが開いていない場合に
おいても、常時動作している。
【0080】従って、電源スイッチ48がオフ状態で、
CPU51がOS54Eを実行していない場合でも、I/Oイン
ターフェース69は、ジョグダイヤル状態監視プログラ
ム70Fを実行するので、例えば、省電力状態、または
電源オフの状態で、ジョグダイヤル44が押圧されたと
き、パーソナルコンピュータ41は、予め設定した所定
のソフトウェアまたはスクリプトファイルの処理を起動
する。
【0081】このように、パーソナルコンピュータ41
においては、ジョグダイヤル44がプログラマブルパワ
ーキー(PPK)機能を有するので、専用のキーを設ける
必要がない。
【0082】図8は、図3の入出力装置の外観の構成例
を示す図である。また、図9は、この入出力装置の内部
の構成例を示す図である。
【0083】入出力装置131は、その本体が合成樹脂
等で楕円球に形成されており、空気圧によって膨張する
ようになされている。入出力装置131の表面の所定の
位置には、ユーザがその本体を正確に把持することがで
きるような目印として、溝141R,141Lが設けら
れている。この溝141Rと141Lは、180度離間
した位置に配置される。
【0084】一般的に、人間が手を握る動作を行う場
合、力が加わるのは、主として、手の人差し指、中指、
および薬指である。そのため、溝141Rと141L
は、人差し指、中指、および薬指の3本の指に当る部分
が圧力入力部151に位置するように、さらに、手の掌
に当る部分が圧力出力部159に位置するようにするた
めに設けられている。
【0085】具体的には、ユーザが右手で入出力装置1
31を把持する場合、図8(A)に示されるように、溝
141Rに親指が位置するようにして、入出力装置13
1を把持する。一方、ユーザが左手で入出力装置131
を把持する場合、図8(B)に示されるように、溝14
1Lに親指が位置するようにして、入出力装置131を
把持する。
【0086】なお、溝141Rの近傍に、例えば
「R」、溝141Lの近傍に、例えば「L」などとそれ
ぞれ表記しておくことにより、ユーザに対して、右手の
親指用の溝141R、または左手の親指用の溝141L
であることを知らしめることができる。
【0087】圧力入力部151は、内部が空洞になって
おり、ユーザによって圧力が加えられると(すなわち、
握り動作が行われると)、その加えられた圧力に対応す
る空気圧をチューブ160−1を介して圧力センサ15
2に出力する。圧力センサ152は、圧力入力部151
から入力された圧力(空気圧)を検知し、その圧力に対
応するアナログデータをスイッチ153の端子bを介し
てA/D(Analog toDigital)変換部154に出力す
る。
【0088】A/D変換部154は、圧力センサ152
から供給された圧力に対応するアナログデータをデジタ
ルデータに変換し、IEEE1394ケーブル132を介してパ
ーソナルコンピュータ41に供給する。D/A(Digita
l to Analog)変換部155は、IEEE1394ケーブル13
2を介してパーソナルコンピュータ41より供給された
圧力に対応するデジタルデータをアナログデータに変換
し、スイッチ153の端子cおよび端子aを介してピス
トン駆動部156に供給する。
【0089】スイッチ153は、通常モードのときに
は、端子aと端子cが接続されているが、後述するキャ
リブレーションモードのときには、端子aと端子bが接
続されるように切り替えられる。
【0090】ピストン駆動部156は、D/A変換部1
55からスイッチ153を介して供給される圧力に対応
するアナログデータに基づいて、ピストン157を駆動
させる。シリンダ158には、予め所定量の空気が充満
されており、ピストン157の駆動により押圧された空
気(すなわち空気圧)を、チューブ160−2を介して
圧力出力部159に出力する。
【0091】圧力出力部159は、内部が空洞になって
おり、シリンダ158から送り込まれる空気圧によって
膨張する。
【0092】なお、圧力入力部151と圧力出力部15
9の間には、隔壁が設けられ、圧力入力部151に加え
られた圧力によって圧力出力部159が膨張しないよう
に設計されている。
【0093】ユーザ端末4−2は、ユーザ端末4−1と
同様の構成を有するので、その説明は省略する。
【0094】図10は、コンテンツデータベース2に蓄
積されているコンテンツデータに関する情報の記録形式
例を示す図である。
【0095】図10の例においては、「コンテンツデー
タ」、「コンテンツサンプルデータ」、「周波数特性デ
ータ」、および「メタ情報」が関連付けられて記録され
ている。コンテンツデータは、音楽データそのものを示
しており、コンテンツサンプルデータは、コンテンツデ
ータの冒頭部分(例えば、曲の始まりから10秒間のデ
ータ)の音楽サンプルデータを示しており、周波数特性
データは、コンテンツデータのサンプルデータの周波数
特性(音楽データの特徴量)を示しており、メタ情報
は、コンテンツデータに関する情報(例えば、曲名、作
曲者、作詞者、歌手、およびジャンルなど)を示してい
る。
【0096】次に、本発明の実施の形態を説明する前
に、入出力装置131の圧力入力処理、圧力出力処理、
キャリブレーション処理、および、ユーザ端末4−1と
ユーザ端末4−2のコミュニケーション動作について、
図11乃至図14を参照して順に説明する。
【0097】図11は、ユーザ端末4−1が実行する、
圧力入力処理を説明するためのフローチャートである。
この処理を開始するにあたって、ユーザ端末4−1と4
−2とは、インターネット3を介して相互に接続され、
ユーザAとユーザBがコミュニケーション可能な状態に
なされている。
【0098】ステップS1において、ユーザ端末4−1
の入出力装置131の圧力入力部151は、ユーザAに
よって圧力が加えられたか否か、すなわち、握り動作が
行われたか否かを判定し、圧力が加えられるまで待機す
る。
【0099】ステップS1において、ユーザAによって
圧力が加えられたと判定された場合、圧力入力部151
は、加えられた圧力に対応する空気圧を、チューブ16
0−1を介して圧力センサ152に送り込む。ステップ
S2において、圧力センサ152は、圧力入力部151
より送り込まれた空気圧を検知し、検知した圧力に対応
するアナログデータをスイッチ153の端子bを介して
A/D変換部154に出力する。ステップS3におい
て、A/D変換部154は、入力されたアナログデータ
をデジタルデータに変換し、IEEE1394ケーブル132を
介してパーソナルコンピュータ41に供給する。
【0100】ステップS4において、パーソナルコンピ
ュータ41のCPU51は、ハードディスクドライブ67
に記憶されている圧力検出プログラム67Aを読み出
し、その圧力検出プログラム67Aを実行し、入出力装
置131より供給された圧力に対応するデジタルデータ
を検出する。そして、CPU51は、検出した圧力データ
を、モデム75およびインターネット3を介して、ユー
ザ端末4−2に送信する。その後、処理は、ステップS
1に戻り、ユーザAとユーザBとの間でコミュニケーシ
ョンが行われている間、上述した処理が繰り返される。
【0101】図12は、ユーザ端末4−1が実行する、
圧力出力処理を説明するためのフローチャートである。
この処理を開始するにあたって、ユーザ端末4−1と4
−2とは、インターネット3を介して相互に接続され、
ユーザAとユーザBがコミュニケーション可能な状態に
なされている。
【0102】ステップS11において、ユーザ端末4−
1のパーソナルコンピュータ41のCPU51は、ハード
ディスクドライブ67に記憶されている圧力検出プログ
ラム67Aを読み出し、その圧力検出プログラム67A
を実行し、インターネット3を介してユーザ端末4−2
より圧力データが入力されたか否かを判定し、圧力デー
タが入力されるまで待機する。
【0103】ステップS11において、圧力データが入
力されたと判定された場合、ステップS12に進み、CP
U51は、入力された圧力データを、IEEE1394ポート1
01、およびIEEE1394ケーブル132を介して入出力装
置131に出力する。ステップS13において、D/A
変換部155は、入力された圧力データをアナログデー
タに変換し、スイッチ153を介してピストン駆動部1
56に出力する。ピストン駆動部156は、入力された
圧力に対応するアナログデータに基づいて、ピストン1
57を駆動させ、シリンダ158から所定の空気圧を圧
力出力部159に出力させる。圧力出力部159は、シ
リンダ158から送り込まれる空気圧によって膨張す
る。
【0104】その後、処理は、ステップS11に戻り、
ユーザAとユーザBとの間でコミュニケーションが行わ
れている間、上述した処理が繰り返される。
【0105】ところで、入出力装置131に加えられる
圧力は、ユーザ毎に変動する。すなわち、ユーザ端末4
−1のユーザAとユーザ端末4−2のユーザBが、同じ
握力を持っているとは限らず、ユーザ毎に握力のキャリ
ブレーションを行う必要がある。
【0106】図13は、ユーザ端末4−1が実行する、
キャリブレーション処理を説明するためのフローチャー
トである。この処理を開始するにあたって、ユーザが実
行する操作に基づいて、通常モードからキャリブレーシ
ョンモードに切り替えられている。
【0107】ステップS21において、スイッチ153
は、ユーザAが実行する操作によって、端子cから端子
bに切り替えられる。ステップS22において、圧力入
力部151は、ユーザAによって圧力が加えられたか否
かを判定し、圧力が加えられるまで待機する。このと
き、ユーザAは、自分が持っている最大の握力(圧力)
を加えるようにする。そして、圧力が加えられると、圧
力入力部151は、加えられた圧力に対応する空気圧を
圧力センサ152に送出する。
【0108】ステップS23において、圧力センサ15
2は、圧力入力部151より送り込まれた空気圧を検知
し、基準レベルの圧力に変換できるような倍率を設定す
る。すなわち、圧力センサ152には、圧力の初期値
(基準レベル)が予め記憶されており、いま検知した圧
力と記憶されている初期値とが比較され、ほぼ基準レベ
ルの圧力に変換できるような倍率が設定される。これに
より、ユーザAの最大握力が測定され、圧力のキャリブ
レーションが行われたことになる。
【0109】ステップS25において、圧力センサ15
2は、ステップS24の処理で設定された倍率を基に、
検知した圧力を基準レベルの圧力に変換し、変換された
圧力に対応するアナログデータをスイッチ153の端子
aおよび端子cを介してピストン駆動部156に出力す
る。ピストン駆動部156は、入力された圧力に対応す
るアナログデータに基づいて、ピストン157を駆動さ
せ、シリンダ158から所定の空気圧を出力させる。圧
力出力部159は、シリンダ158から送り込まれる空
気圧によって膨張する。
【0110】ステップS26において、スイッチ153
は、ユーザAが実行する操作によって、端子bから端子
cに切り替えられたか否かを判定し、すなわち、キャリ
ブレーションモードから通常モードに切り替えられたか
否かを判定し、スイッチ153が切り替えられていない
と判定した場合、ステップS27に進む。
【0111】ステップS27において、圧力入力部15
1は、ユーザAによって圧力が加えられたか否かを判定
し、圧力が加えられていないと判定した場合、ステップ
S26に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0112】ステップS27において、圧力が加えられ
たと判定された場合、圧力入力部151は、加えられた
圧力に対応する空気圧を圧力センサ152に送出し、ス
テップS28に進む。
【0113】ステップS28において、圧力センサ15
2は、圧力入力部151より送り込まれた空気圧を検知
し、ステップS24の処理で設定された倍率を基に、検
知した圧力を変換し、変換された圧力に対応するアナロ
グデータを、スイッチ153を介してピストン駆動部1
56に出力する。ピストン駆動部156は、入力された
圧力に対応するアナログデータに基づいて、ピストン1
57を駆動させ、シリンダ158から所定の空気圧を出
力させる。圧力出力部159は、シリンダ158から送
り込まれる空気圧によって膨張する。その後、処理は、
ステップS26に戻り、ステップS26の処理でスイッ
チ153が切り替えられたと判定されるまで、上述した
処理が繰り返される。
【0114】このように、ユーザAは、キャリブレーシ
ョンを行った後、入出力装置131に強弱を変えて圧力
を加えることにより、自分が加えた圧力(握力)が、ユ
ーザB(すなわち、コミュニケーション相手)に、どれ
だけの圧力として伝えられるかを確認することができ
る。
【0115】図14は、ユーザ端末4−1とユーザ端末
4−2とのコミュニケーション動作を説明するための図
である。ここでは、説明を簡単にするために、上述した
ピストン駆動部156、ピストン157、およびシリン
ダ158を総称して可動部161−1,161−2と称
することにする。
【0116】ユーザAが、入出力装置131−1を把持
して握り動作を行うと(すなわち、圧力を加えると)、
圧力入力部151−1は、加えられた圧力に対応する空
気圧を圧力センサ152−1に送り込む。圧力センサ1
52−1は、送り込まれた空気圧を検知し、検知した圧
力に対応するアナログデータをA/D変換部154−1
に出力する。A/D変換部154−1は、入力されたア
ナログデータをデジタルデータに変換し、パーソナルコ
ンピュータ41−1に出力する。パーソナルコンピュー
タ41−1は、入力された圧力データを検出(検知)
し、インターネット3を介してユーザ端末4−2に送信
する。
【0117】ユーザ端末4−2のパーソナルコンピュー
タ41−2は、インターネット3を介してユーザ端末4
−1より送信されてきた圧力データを受信し、それを入
出力装置131−2のD/A変換部155−2に供給す
る。D/A変換部155−2は、入力された圧力データ
をアナログデータに変換し、可動部161−2に出力す
る。可動部161−2は、入力された圧力に対応するア
ナログデータに基づいて、圧力出力部159−2に所定
の空気圧を送り込む。圧力出力部159−2は、可動部
161−2から送り込まれた空気圧によって膨張する。
これにより、入出力装置131−2を把持しているユー
ザBは、ユーザAの握り動作を感じることができる。
【0118】このユーザAの握り動作を受けて、ユーザ
Bが、入出力装置131−2を把持して握り動作を行う
と(ユーザAの操作に応じた反応を返すと)、圧力入力
部151−2は、加えられた圧力に対応する空気圧を圧
力センサ152−2に送り込む。圧力センサ152−2
は、送り込まれた空気圧を検知し、検知した圧力に対応
するアナログデータを介してA/D変換部154−2に
出力する。A/D変換部154−2は、入力されたアナ
ログデータをデジタルデータに変換し、パーソナルコン
ピュータ41−2に出力する。パーソナルコンピュータ
41−2は、入力された圧力データを検出し、インター
ネット3を介してユーザ端末4−1に送信する。
【0119】ユーザ端末4−1のパーソナルコンピュー
タ41−1は、インターネット3を介してユーザ端末4
−2より送信されてきた圧力データを受信し、それを入
出力装置131−1のD/A変換部155−1に供給す
る。D/A変換部155−1は、入力された圧力データ
をアナログデータに変換し、可動部161−1に出力す
る。可動部161−1は、入力された圧力に対応するア
ナログデータに基づいて、圧力出力部159−1に所定
の空気圧を送り込む。圧力出力部159−1は、可動部
161−1から送り込まれた空気圧によって膨張する。
これにより、入出力装置131−1を把持しているユー
ザAは、ユーザBの握り動作を感じることができる。す
なわち、自分の操作に応じて相手から返される反応を感
じることができる。
【0120】このように、ユーザAとユーザBが、入出
力装置131−1,131−2をそれぞれ操作すること
により、コミュニケーションの表現方法をさらに豊かに
することができる。
【0121】また、圧力を所定量以上に増幅させるスイ
ッチ(図示せず)をパーソナルコンピュータ41または
入出力装置131に設けることにより、例えば、コミュ
ニケーション中に、より印象的な表現を相手に示したい
場合、パーソナルコンピュータ41または入出力装置1
31に設けられた圧力増幅用のスイッチをオンし、入出
力装置131を用いて握り動作を行うことで、相手に強
い印象を与えることができる。
【0122】以上においては、入出力装置131−1,
131−2を用いてコミュニケーションを行う場合に、
インターネット3を介すようにして説明したが、勿論、
インターネット3を介さないでコミュニケーションを行
うことも可能である。
【0123】また、以上においては、入出力装置131
に加えられた圧力として空気圧を利用する例について説
明したが、例えば、気圧、水圧、または油圧などを適用
することも可能である。
【0124】また、以上においては、入出力装置131
の形状を、手で把持することが可能な楕円球としたが、
例えば、入出力装置131を胸部と上腕部で抱えられる
程度の大きさにすることにより、上半身の加重を利用し
て入力を行うことができる。これにより、例えば、把持
操作は困難であるが、上半身運動であれば可能なユーザ
でも、簡単に操作することができる。
【0125】さらにまた、以上においては、ユーザ同士
がコミュニケーションする場合に、自分のしぐさ(握り
動作)を相手に伝達したり、また、相手のしぐさを感じ
たりすることができるようにしたが、本発明はこれに限
らず、例えば、入出力装置131に温度センサおよびヒ
ータを設けることにより、自分の体温を相手に伝達した
り、また、相手の体温を感じたりすることも可能であ
る。これにより、遠隔地にいる相手とのコミュニケーシ
ョンを、より身近なものに感じることができる。
【0126】ところで、上述したように、ユーザAとユ
ーザBに対して、2つの入出力装置131−1,131
−2をそれぞれ操作させるようにし、ネットワークを介
して握り動作を互いに行えるような環境を用意すると、
二人のユーザは、リズムを合わせたり、あるいは、リズ
ムを崩したりといった行為を自然に行うという人間の特
性がある。
【0127】このことは、例えば、“安部、大村,遠隔
地間でのインフォーマルなコミュニケーションにおける
握力インターフェースの効果,1999,第5回ヒューマン
インターフェース学会研究会報告集pp77−82”に記載さ
れている。
【0128】例えば、ユーザAが、握り動作を2回続け
て行い、ユーザBが、ユーザAの動作を受けて、握り動
作を1回行い、さらに、ユーザAが、ユーザBの動作を
受けて、握り動作を2回続けて行うといった動作が繰り
返される場合を考えてみる。
【0129】ユーザ端末4−1は、ユーザAが行う握り
動作によって、ユーザAの握力に対応した時系列データ
をコンテンツサーバ1に送信する。同様に、ユーザ端末
4−2も、ユーザBが行う握り動作によって、ユーザB
の握力に対応した時系列データをコンテンツサーバ1に
送信する。
【0130】コンテンツサーバ1は、ユーザ端末4−1
または4−2から順次送信されてくる時系列データを組
み合わせ(足し合わせ)、組み合わされた時系列データ
に対して周波数分析を行うことによって、二人が行う握
り動作のリズムを抽出する。そして、コンテンツサーバ
1は、抽出されたリズムに合った音楽を検索して、二人
のユーザに配信することにより、二人のユーザには、自
分たちのコミュニケーションのリズムに合った音楽がバ
ックグラウンドに流れることになる。
【0131】このように、コミュニケーションのリズム
に合った音楽を配信するといった、新たな音楽配信シス
テムを実現することが可能になる。
【0132】次に、本発明を適用した音楽配信システム
の詳細について説明する。
【0133】図15は、音楽配信システムの各機能の構
成例を示すブロック図である。
【0134】ユーザ端末4−1の入出力装置131−1
は、ユーザAによって握力(圧力)が加えられると、そ
の握力に対応した時系列データをパーソナルコンピュー
タ41−1の送信部172−1に出力する。入出力装置
131−1はまた、パーソナルコンピュータ41−1の
制御部171−1から供給される圧力データに基づい
て、本体を膨張させる。
【0135】送信部172−1は、制御部171−1の
制御の下、ユーザAによって予め登録されているユーザ
IDとともに、入出力装置131−1から入力された握
力に対応した時系列データを、インターネット3を介し
てコンテンツサーバ1に送信する。受信部173−1
は、インターネット3を介してコンテンツサーバ1より
送信されてくるサンプルデータ、コンテンツデータ、ま
たはメタ情報などを受信する。
【0136】再生部174−1は、例えば、上述したサ
ウンドコントローラ64およびスピーカ65などで構成
され、制御部171−1より供給されたサンプルデータ
またはコンテンツデータに対応する音声を出力し、再生
させる。表示部176−1は、例えば、上述したビデオ
コントローラ57およびLCD47などで構成され、制御
部171−1より供給されたデータ(メタ情報)に対応
する画像を出力し、表示させる。入力部177−1は、
例えば、上述したジョグダイヤル44、キーボード4
5、タッチパッド46などで構成され、制御部171−
1に各種の指令を入力するときに、ユーザAによって操
作される。
【0137】サンプルデータ・メタ情報蓄積部175−
1は、制御部171−1の制御の下、受信部173−1
で受信されたサンプルデータおよびメタ情報を蓄積す
る。コンテンツデータ蓄積部178−1は、制御部17
1−1の制御の下、受信部173−1で受信されたコン
テンツデータを蓄積する。
【0138】制御部171−1は、受信部173−1で
受信されたサンプルデータおよびメタ情報をサンプルデ
ータ・メタ情報蓄積部175−1に供給し、そこに蓄積
させるとともに、必要に応じて、サンプルデータ・メタ
情報蓄積部175−1からサンプルデータおよびメタ情
報を読み出し、再生部174−1および表示部176−
1にそれぞれ供給し、再生または表示させる。制御部1
71−1はまた、受信部173−1で受信されたコンテ
ンツデータをコンテンツデータ蓄積部178−1に供給
し、そこに蓄積させるとともに、必要に応じて、コンテ
ンツデータ蓄積部178−1からコンテンツデータを読
み出し、再生部174−1に供給し、再生させる。制御
部171−1はさらに、入力部177−1からのユーザ
の操作入力に基づいて、コンテンツサーバ1に対して、
所定のコンテンツの配信を要求する。
【0139】ユーザ端末4−2は、上述したユーザ端末
4−1の各機能と同様の構成を有しているので、その説
明は省略する。
【0140】コンテンツサーバ1の受信部191は、イ
ンターネット3を介して、ユーザ端末4−1または4−
2から送信されてくる、握力に対応した時系列データを
受信する。
【0141】制御部192は、受信部191で受信され
た時系列データを、解析部193に順次供給し、解析部
193より得られる解析結果(すなわち、周波数特性)
に基づいて、コンテンツデータベース2を参照し、その
解析結果に類似するものがあるか否かを検索する。制御
部192はまた、受信部191で受信されたユーザ端末
4−1または4−2からのコンテンツの配信要求に基づ
いて、コンテンツデータベース2から対応するコンテン
ツデータを読み出し、配信部195に供給するととも
に、課金部194から課金情報を取得する。
【0142】次に、ユーザ端末4−1および4−2がそ
れぞれ実行する、時系列データの送信処理について説明
する。
【0143】まず、ユーザAによって、入出力装置13
1−1が把持され、握り動作が行われると(すなわち、
握力が加えられると)、その握力に対応した時系列デー
タがパーソナルコンピュータ41−1の送信部172−
1に出力される。入出力装置131−1が出力する圧力
に対応する時系列データは、例えば、図16(A)に示
されるようになる。送信部172−1は、入出力装置1
31−1から入力された時系列データを、ユーザAによ
って予め登録されているユーザIDとともにインターネ
ット3を介してコンテンツサーバ1に送信する。
【0144】同様に、ユーザBによって入出力装置13
1−2が把持され、握り動作が行われると、その握力に
対応した時系列データがパーソナルコンピュータ41−
2の送信部172−2に出力される。入出力装置131
−2が出力する圧力に対応する時系列データは、例え
ば、図16(B)に示されるようになる。送信部172
−2は、入出力装置131−2から入力された時系列デ
ータを、ユーザBによって予め登録されているユーザI
Dとともにインターネット3を介してコンテンツサーバ
1に送信する。
【0145】このようにして、ユーザ端末4−1で発生
された時系列データ(図16(A))が、ユーザAのユ
ーザIDとともに送信部172−1およびインターネッ
ト3を介して、コンテンツサーバ1に送信される。同様
に、ユーザ端末4−2で発生された時系列データ(図1
6(B))が、ユーザBのユーザIDとともに送信部1
72−2およびインターネット3を介して、コンテンツ
サーバ1に送信される。
【0146】コンテンツサーバ1は、ユーザ端末4−1
から送信されてくる時系列データと、ユーザ端末4−2
から送信されてくる時系列データとを組み合わせて、図
16(C)に示されるような時系列データを受信する。
そして、コンテンツサーバ1は、受信した時系列データ
に対して、周波数特性を分析し、分析された周波数特性
に類似する音楽データ(コンテンツデータ)を検索する
ことにより、二人のユーザのコミュニケーションに合っ
た音楽データを配信することができる。
【0147】分析された時系列データの周波数特性に類
似する音楽データを検索するためには、予め、音楽デー
タのスペクトルデータを算出し、音楽データ毎に、算出
されたスペクトルデータを周波数特性として付与してお
く必要がある。
【0148】そこで、図17のフローチャートを参照し
て、音楽データに対するスペクトルデータの付与処理に
ついて説明する。
【0149】ステップS41において、コンテンツサー
バ1の制御部192は、コンテンツデータベース2に蓄
積されているコンテンツデータ(すなわち音楽データ)
から、ユーザのコミュニケーションに合った音楽を配信
するために必要なサンプルデータを生成する。サンプル
データの生成方法としては、例えば、コンテンツデータ
の冒頭部分(例えば、曲の始まりから10秒間のデー
タ)のコンテンツデータを抽出して、それをサンプルデ
ータとして生成する。
【0150】ステップS42において、解析部193
は、ステップS41の処理で生成されたサンプルデータ
の短時間パワースペクトルを算出する。
【0151】ここで、図18のフローチャートを参照し
て、サンプルデータの短時間パワースペクトルの算出処
理についてさらに詳しく説明する。
【0152】ステップS51において、解析部193
は、サンプルデータのリズムに関係する低域の周波数の
みを抽出するために、ローパスフィルタをかける。カッ
トオフ周波数としては、例えば、50Hzの周波数など
である。
【0153】ステップS52において、解析部193
は、ステップS51の処理で低域周波数のみが抽出され
たサンプルデータに窓関数を掛けて、時間軸上である一
定区間(N点)を切り出す。これにより、図19(A)
に示されるように、窓関数の幅がN点の区間のデータが
切り出される。窓関数の幅としては、例えば、512点
などである。
【0154】ステップS53において、解析部193
は、ステップS52の処理で切り出されたデータを高速
フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)処理
する。これにより、図19(B)に示されるように、周
波数軸上の値に変換され、パワースペクトルが算出され
る。パワースペクトルが算出された後、処理は、図17
のステップS43にリターンする。
【0155】ステップS43において、解析部193
は、短時間パワースペクトルの算出処理によって得られ
る、N/2点の数値の組(ベクトル)として求められる
スペクトルデータを、この音楽データの周波数特性とし
て、音楽データに付与する。
【0156】このように、コンテンツサーバ1では、音
楽データ毎に、上述したスペクトルデータを求めて、そ
れぞれの音楽データにスペクトルデータ(すなわち、周
波数特性)を付与し、コンテンツデータベース2に蓄積
する。そして、コンテンツサーバ1は、後述するよう
に、ユーザ端末4−1または4−2から送信されてくる
時系列データに対して、周波数特性の分析を行い、コミ
ュニケーションに合った音楽データを二人のユーザに配
信することができる。
【0157】次に、図20のフローチャートを参照し
て、コンテンツサーバ1が実行する、サプルデータ送信
処理について説明する。この処理においては、コンテン
ツサーバ1の受信部191で受信される時系列データ
は、図16(C)に示したように、ユーザ端末4−1お
よび4−2より送信されてくる時系列データが組み合わ
されたものであるとする。
【0158】ステップS61において、コンテンツサー
バ1の受信部191は、インターネット3を介して、ユ
ーザ端末4−1または4−2から送信されてきた時系列
データが受信されたか否かを判定し、時系列データが受
信されるまで待機する。
【0159】ステップS61において、時系列データが
受信されたと判定された場合、ステップS62に進み、
制御部192は、ステップS61の処理で受信された時
系列データを解析部193に供給する。解析部193
は、供給された時系列データの短時間パワースペクトル
を算出する。すなわち、図18のフローチャートを用い
て上述した処理と同様の処理が実行される。ここでは、
時系列データが、逐次受信されるので、時間T1乃至T
7において、一定時間間隔T毎に窓関数をずらしなが
ら、パワースペクトルの算出処理を実行することによ
り、一定時間T毎のパワースペクトルを求めることがで
きる。時間間隔Tとしては、例えば、30秒などであ
る。
【0160】ステップS63において、制御部192
は、解析部193によって算出された、一定時間間隔T
毎の短時間パワースペクトルに基づいて、コンテンツデ
ータベース2を参照し、音楽データに付与されているパ
ワースペクトル(すなわちスペクトルデータ)との類似
度を、例えば、DPマッチング法などの手法を用いて算
出する。
【0161】ステップS64において、制御部192
は、ステップS63の処理で算出された、受信された時
系列データと音楽データに付与されているスペクトルデ
ータとの類似度を、予め設定されている閾値と比較す
る。この閾値は、コンテンツサーバ1の管理者が、任意
に設定することが可能である。そして、制御部192
は、類似度が閾値を超えるスペクトルデータが付与され
ている音楽データを、コンテンツデータベース2から検
索する。
【0162】ステップS65において、制御部192
は、類似度が閾値を超えるスペクトルデータが付与され
ている音楽データがあるか否か、すなわち、類似度が閾
値を超えるスペクトルデータが付与されている音楽デー
タがコンテンツデータベース2から検索されたか否かを
判定し、類似度が閾値を超えるスペクトルデータが付与
されている音楽データがあった場合、ステップS66に
進む。
【0163】ステップS66において、制御部192
は、類似度が閾値を超えるスペクトルデータの中で、類
似度が最も高いものを選択する(例えば、類似度が最も
高い周波数特性が特性Aであるとする)。ステップS6
7において、制御部192は、類似度が最も高いスペク
トルデータが付与されている音楽データ(いまの場合、
コンテンツA)に対応する、サンプルデータおよび曲名
や作曲者名などを含むメタ情報を、コンテンツデータベ
ース2から読み出す。すなわち、コンテンツAに対応す
るサンプルAとメタ情報Aが読み出される。
【0164】ステップS68において、制御部192
は、ステップS67の処理で読み出されたサンプルデー
タとメタ情報(いまの場合、サンプルAとメタ情報A)
を配信部195に供給する。配信部195は、供給され
たサンプルデータとメタ情報(コミュニケーション相手
のユーザIDを含む)を、インターネット3を介してユー
ザ端末4−1および4−2にそれぞれ送信する。
【0165】これにより、ユーザ端末4−1には、ユー
ザBのユーザIDとともに、サンプルAおよびメタ情報
Aが配信され、ユーザ端末4−2には、ユーザAのユー
ザIDとともに、サンプルAおよびメタ情報Aが配信さ
れる。その後、処理は、ステップS61に戻り、上述し
た処理が繰り返される。
【0166】ステップS65において、類似度が閾値を
超えるスペクトルデータが付与されている音楽データが
なかった、すなわち、類似度が閾値を超えるスペクトル
データが付与されている音楽データがコンテンツデータ
ベース2から検索されなかったと判定された場合、ステ
ップS69に進み、制御部192は、該当するサンプル
データがないものとして、ステップS66乃至S68の
処理を行わず(すなわち、サンプルデータの送信を行わ
ず)、ステップS61に戻り、上述したそれ以降の処理
を繰り返す。
【0167】そして、コンテンツサーバ1よりサンプル
データおよびメタ情報が配信された場合、ユーザ端末4
−1の受信部173−1は、配信されてきたサンプルデ
ータおよびメタ情報(いまの場合、サンプルAおよびユ
ーザBのユーザIDを含むメタ情報A)を受信し、制御
部171−1に供給する。制御部171−1は、供給さ
れたサンプルデータを再生部174−1に出力し、再生
させるとともに、供給されたサンプルデータおよびメタ
情報をサンプルデータ・メタ情報蓄積部175−1に供
給し、そこに蓄積させる。
【0168】ユーザ端末4−2の受信部173−2は、
配信されてきたサンプルデータおよびメタ情報(いまの
場合、サンプルAおよびユーザAのユーザIDを含むメ
タ情報A)を受信し、制御部171−2に供給する。制
御部171−2は、供給されたサンプルデータを再生部
174−2に出力し、再生させるとともに、供給された
サンプルデータおよびメタ情報をサンプルデータ・メタ
情報蓄積部175−2に供給し、そこに蓄積させる。
【0169】このように、コンテンツサーバ1は、ユー
ザ端末4−1および4−2からそれぞれ送信されてくる
時系列データが組み合わされた時系列データから短時間
パワースペクトルデータを算出し(すなわち、二人のユ
ーザの動作のリズムを抽出し)、算出されたパワースペ
クトルと音楽データに付与されているスペクトルデータ
との類似度を算出し、類似度が最も高くなるスペクトル
データが付与されている音楽データに対応するサンプル
データをコンテンツデータベース2から読み出し、ユー
ザ端末4−1および4−2にそれぞれ配信することがで
きる。
【0170】これにより、コミュニケーションを行って
いる二人のユーザは、インターネット3を介して送信さ
れてくるコミュニケーションのリズムに合った音楽(す
なわちサンプルデータ)を受信することができ、バック
グラウンドミュージックとして再生させることができ
る。
【0171】このように、ユーザAおよびユーザBは、
コミュニケーション環境に合った音楽を楽しむことがで
きる。
【0172】ところで、ユーザは、シチュエーションに
印象付けて、そのときに流れていた音楽を記憶している
ことがあり、また、その音楽を聴くことによって、その
ときのシチュエーションを鮮明に思い出すことがある。
従って、ユーザが、あるコミュニケーションを自分の記
憶にとどめておきたいと思った場合、そのコミュニケー
ション時に再生されていた音楽データを購入することに
より、ユーザは、そのときのコミュニケーションを自分
の記憶にとどめておくことができる。
【0173】そこで、図21のフローチャートを参照し
て、ユーザ端末4−1が実行する、コンテンツ購入処理
について説明する。
【0174】ステップS81において、制御部171−
1は、ユーザAが入力部177−1を操作することによ
り入力される指令に基づいて、コンテンツ購入画面を表
示部176−1に出力し、表示させる。これにより、例
えば、図22に示されるような画面が表示される。
【0175】図22のコンテンツ購入画面には、サンプ
ルデータ・メタ情報蓄積部175−1に蓄積されている
サンプルデータ(コンテンツデータの冒頭部分)のコン
テンツ名とともに、そのサンプルデータが再生された日
時が表示されている。また、画面の下側には、購入ボタ
ン201、視聴ボタン202、詳細ボタン203、削除
ボタン204、およびキャンセルボタン205が配置さ
れている。
【0176】このコンテンツ購入画面において、ユーザ
Aによって所望のコンテンツ名が選択され、購入ボタン
201が押下されると、制御部171−1は、図23に
示されるような購入申込画面を表示部176−1に出力
し、表示させる。
【0177】図23の購入申込画面には、ユーザによっ
て選択されたコンテンツ名が表示されている。また、こ
の購入申込画面には、コンテンツを購入するときユーザ
によって操作される購入OKボタン210、および購入を
キャンセルするときユーザによって操作されるキャンセ
ルボタン211が表示されている。
【0178】また、コンテンツ購入画面において、ユー
ザAによって所望のコンテンツ名が選択され、試聴ボタ
ン202が押下されると、制御部171−1は、サンプ
ルデータ・メタ情報蓄積部175−1に蓄積されてい
る、いま選択されたコンテンツ名に対応するサンプルデ
ータを読み出し、再生部174−1に出力し、再生させ
る。
【0179】このとき、制御部171−1は、サンプル
データを再生させるだけでなく、例えば、図24に示さ
れるようなメッセージ画面を表示部176−1に出力
し、表示させることにより、ユーザに対して、何のサン
プルデータを再生させているかを知らしめることができ
る。このメッセージ画面には、サンプルデータの再生を
繰り返すときユーザによって操作されるリピートボタン
221、および、コンテンツ購入画面に戻るときユーザ
によって操作されるOKボタン222が表示されている。
【0180】また、コンテンツ購入画面において、ユー
ザAによって所望のコンテンツ名が選択され、詳細ボタ
ン203が押下されると、制御部171−1は、サンプ
ルデータ・メタ情報蓄積部175−1に蓄積されてい
る、いま選択されたコンテンツ名に対応するメタ情報を
読み出し、表示部176−1に出力し、表示させる。こ
れにより、例えば、図25に示されるようなコンテンツ
詳細画面が表示される。
【0181】図25のコンテンツ詳細画面には、ユーザ
によって選択されたコンテンツ名、そのコンテンツ名の
サンプルデータが再生されたときにコミュニケーション
していた相手の名前、コミュニケーションしていた場
所、および、そのコンテンツ名のサンプルデータが再生
された日時が表示されている。また、この詳細画面に
は、サンプルデータを再生するときユーザによって操作
される試聴ボタン231、および、コンテンツ購入画面
に戻るときユーザによって操作されるOKボタン232が
表示されている。この他、コンテンツ詳細画面に、コン
テンツの作曲者、作詞者、歌手名、またはジャンルなど
を表示させるようにしてもよい。
【0182】さらにまた、コンテンツ購入画面におい
て、ユーザAによって所望のコンテンツ名が選択され、
削除ボタン204が押下されると、制御部171−1
は、サンプルデータ・メタ情報蓄積部175−1に蓄積
されている、いま選択されたコンテンツ名に対応するサ
ンプルデータおよびメタ情報を削除させる。また、ユー
ザAによってキャンセルボタン205が押下されると、
このコンテンツ購入画面が閉じられる。
【0183】図21に戻って、ステップS82におい
て、制御部171−1は、ユーザAによって所定のコン
テンツが選択され、かつ、購入ボタン201が押下され
たか否かを判定し、所定のコンテンツが選択され、か
つ、購入ボタン201が押下されたと判定した場合、ス
テップS83に進む。ステップS83において、制御部
171−1は、さらに、ユーザによって図23に示した
購入OKボタン210が押下されることを条件に、購入情
報(例えば、ユーザAのユーザIDや購入コンテンツ名な
ど)を送信部172−1に出力する。送信部172−1
は、入力された購入情報を、インターネット3を介して
コンテンツサーバ1に送信する。
【0184】一方、ステップS82において、ユーザに
よって購入ボタン201が押下されていないと判定され
た場合、ステップS84に進み、制御部171−1はさ
らに、キャンセルボタン205が押下されたか否かを判
定する。ステップS84において、キャンセルボタン2
05が押下されていないと判定された場合、ステップS
82に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0185】ステップS84において、キャンセルボタ
ン205が押下されたと判定された場合、制御部171
−1は、表示部176−1に表示させていたコンテンツ
購入画面を閉じ、処理は終了される。
【0186】このように、ユーザ端末4−1のユーザA
は、サンプルデータ・メタ情報蓄積部175−1に蓄積
されているサンプルデータから、コミュニケーション時
に再生されていた所望のサンプルデータのコンテンツデ
ータを購入することができる。
【0187】また、サンプルデータ・メタ情報蓄積部1
75−1に一旦蓄積されたデータの中から、後日、所望
のコンテンツデータを購入するだけでなく、コミュニケ
ーション中に所望のコンテンツデータを購入することも
可能である。具体的には、例えば、コミュニケーション
動作により抽出されたリズムに類似したサンプルデータ
がコンテンツサーバ1から提供され、バックグラウンド
ミュージックとして再生されているときに、ユーザが、
そのサンプルデータのコンテンツ(音楽)を購入したい
と思った場合、所定のスイッチまたはボタン(いずれも
図示せず)を押下することにより、リアルタイムでコン
テンツデータ(音楽データ)を購入することができる。
【0188】次に、図26のフローチャートを参照し
て、コンテンツサーバ1が実行する、コンテンツ配信処
理について説明する。
【0189】ステップS91において、制御部191
は、ユーザ端末4−1または4−2からアクセスされた
か否か、すなわち、受信部191によってユーザ端末4
−1または4−2から送信されてきた購入情報が受信さ
れたか否かを判定し、ユーザ端末4−1または4−2か
らアクセスされるまで待機する。
【0190】ステップS91において、制御部191
は、ユーザ端末4−1または4−2からアクセスされた
と判定された場合(いまの場合、ユーザ端末4−1から
アクセスされたとする)、ステップS92に進み、制御
部191は、受信部191によって受信された購入情報
(ユーザAのユーザIDおよび購入コンテンツA)に基
づいて、コンテンツデータベース2から、所定のコンテ
ンツデータを読み出す。すなわち、コンテンツデータベ
ース2から、ユーザAの所望するコンテンツAが読み出
される。
【0191】ステップS93において、制御部192
は、課金部194から課金情報を取得する。具体的に
は、課金部194は、制御部192から提供される、購
入情報に含まれるユーザIDを取得し、そのユーザID
に基づいて、図示せぬ所定の金融機関に、そのユーザが
支払い可能(決済可能)であるか否かを問い合わせ、支
払い可能である場合、課金情報(コンテンツ購入価格や
決済方法など)を制御部192に出力する。
【0192】ステップS94において、制御部192
は、ステップS92の処理で読み出されたコンテンツデ
ータ(いまの場合、コンテンツA)を、ステップS93
の処理で取得された課金情報とともにインターネット3
を介してユーザ端末4−1に配信し、処理は終了され
る。
【0193】このように、ユーザAとユーザBが、入出
力装置131−1と131−2をそれぞれ用いて、遠隔
地間でコミュニケーションを行ったときに、バックグラ
ウンドミュージックとして再生されていた音楽(すなわ
ち、サンプルデータ)を、容易に購入することができ
る。なお、購入された音楽データの提供方法としては、
上述したようにコンテンツサーバ1からインターネット
3を介して配信するだけでなく、例えば、音楽CDなど
のメディアで提供するようにしてもよい。
【0194】以上のように、本発明では、コミュニケー
ション環境に合った音楽が提供されるため、新たな音楽
配信システムを実現することが可能になる。すなわち、
コミュニケーション時に無意識に再生されていたサンプ
ルデータが、後に再生されることにより、ユーザに対し
て、そのときのコミュニケーションを思い出させること
ができ、その音楽の購買意欲を高める効果を期待するこ
とができる。
【0195】また、以上においては、ユーザ間のコミュ
ニケーション動作により抽出されたリズムに最も類似し
たサンプルデータを配信するようにしたが、本発明はこ
れに限らず、例えば、コミュニケーションの時間帯に合
わせて、音楽データに付与されているスペクトルデータ
に重み付けを行うなどして、コミュニケーションする時
間帯(例えば、昼と夜など)によって異なるサンプルデ
ータを配信するようにしてもよい。
【0196】また、本発明を二人のユーザのコミュニケ
ーションに適用した例について説明したが、本発明はこ
れに限らず、三人以上のユーザがコミュニケーションす
る場合にも勿論、適用することが可能である。
【0197】さらに、コミュニケーションの動作に限ら
ず、一人のユーザが入出力装置131を用いて行う握り
動作によって発生する時系列データをコンテンツサーバ
1に送信し、その動作により抽出されるリズムに最も類
似するサンプルデータを配信することも可能であること
は言うまでもない。
【0198】以上においては、入出力装置131を用い
て入力される時系列データをコンテンツサーバ1に送信
し、そこで算出されるスペクトルデータに類似する音楽
データを配信するようにしたが、本発明はこれに限ら
ず、キーボード操作のリズムを抽出して、そのリズムに
類似する音楽データを配信することも可能である。
【0199】例えば、パーソナルコンピュータ41のキ
ーボード45のいずれかのキーが押下されたか否かを判
定し、キーが押下された場合に電気信号を出力すること
ができるような機能をキーボード45に設ける。そし
て、ユーザがキーボード45を操作することにより、キ
ーボード45から出力される時系列データがコンテンツ
サーバ1に送信される。コンテンツサーバ1は、そのキ
ーボード操作のリズムを抽出して、キーボード操作のリ
ズムに合った音楽データを配信することができる。これ
により、ユーザは、自分のキーボード操作に合った音楽
をバックグラウンドミュージックとして再生させること
が可能になる。
【0200】上述した一連の処理は、ソフトウェアによ
り実行することもできる。そのソフトウェアは、そのソ
フトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェ
アに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプ
ログラムをインストールすることで、各種の機能を実行
することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュー
タなどに、プログラムを格納するプログラム格納媒体か
らインストールされる。
【0201】このプログラム格納媒体は、図2または図
7に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプロ
グラムを提供するために配布される、プログラムが格納
されている磁気ディスク31(フロッピー(登録商標)
ディスクを含む)、光ディスク32(CD-ROM(Compact
Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Di
sk)を含む)、光磁気ディスク33(MD(Mini-Disk)を
含む)、もしくは半導体メモリ33などよりなるパッケ
ージメディアなどにより構成される。
【0202】なお、本明細書において、プログラム格納
媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記
載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろ
ん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的ある
いは個別に実行される処理をも含むものである。
【0203】また、本明細書において、システムとは、
複数の装置により構成される装置全体を表わすものであ
る。
【0204】
【発明の効果】本発明の情報処理装置および方法、並び
にプログラムによれば、コンテンツデータを、コンテン
ツデータの周波数特性に対応付けて蓄積し、電子機器よ
り送信されてくるデータを受信し、受信されたデータの
周波数特性を算出し、算出された周波数特性に類似する
ものを蓄積されている周波数特性の中から検索し、その
検索結果に基づいて、コンテンツデータを読み出し、電
子機器に提供するようにしたので、コミュニケーション
環境に合った音楽を提供することができる。
【0205】また、本発明の配信システムによれば、電
子機器が、圧力を検知し、検知された圧力に対応する時
系列データを出力して情報処理装置に送信し、情報処理
装置が、コンテンツデータを、コンテンツデータの周波
数特性に対応付けて蓄積し、電子機器より送信されてく
る時系列データを受信し、受信された時系列データの周
波数特性を算出し、算出された周波数特性に類似するも
のを蓄積されている周波数特性の中から検索し、その検
索結果に基づいて、コンテンツデータを読み出し、電子
機器に配信するようにしたので、コミュニケーション環
境に合った音楽を配信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した音楽配信システムの構成例を
示すブロック図である。
【図2】図1のコンテンツサーバの電気的構成例を示す
ブロック図である。
【図3】図1のユーザ端末のパーソナルコンピュータと
入出力装置の構成例を示す図である。
【図4】図3のパーソナルコンピュータの本体の平面図
である。
【図5】図3のパーソナルコンピュータのジョグダイヤ
ル付近の拡大図である。
【図6】図3のパーソナルコンピュータの右側面の構成
を示すブロック図である。
【図7】図3のパーソナルコンピュータの電気的構成例
を示すブロック図である。
【図8】図3の入出力装置の外観の構成例を示す図であ
る。
【図9】図3の入出力装置の内部の構成例を示す図であ
る。
【図10】図1のコンテンツデータベースに蓄積されて
いるコンテンツデータに関する情報の記録形式例を示す
図である。
【図11】圧力入力処理を説明するためのフローチャー
トである。
【図12】圧力出力処理を説明するためのフローチャー
トである。
【図13】キャリブレーション処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図14】コミュニケーション動作を説明するための図
である。
【図15】音楽配信システムの各機能の構成例を示すブ
ロック図である。
【図16】時系列データを説明する図である。
【図17】スペクトルデータの付与処理を説明するため
のフローチャートである。
【図18】図17のステップS42のパワースペクトル
の算出処理をさらに説明するためのフローチャートであ
る。
【図19】短時間パワースペクトルの算出処理を説明す
るための図である。
【図20】サンプルデータ送信処理を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図21】コンテンツ購入処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図22】コンテンツ購入画面の表示例を示す図であ
る。
【図23】購入申込画面の表示例を示す図である。
【図24】メッセージ画面の表示例を示す図である。
【図25】コンテンツ詳細画面の表示例を示す図であ
る。
【図26】コンテンツ配信処理を説明するためのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 コンテンツサーバ, 2 コンテンツデータベー
ス, 3 インターネット, 4−1,4−2 ユーザ
端末, 31 磁気ディスク, 32 光ディスク,
33 光磁気ディスク, 34 半導体メモリ, 41
パーソナルコンピュータ, 131 入出力装置,
132 IEEE1394ケーブル, 141R,141L
溝, 151 圧力入力部, 152 圧力センサ,
156 ピストン駆動部,157 ピストン, 158
シリンダ, 159 圧力出力部,171−1,17
1−2 制御部, 172−1,173−2 送信部,
174−1,174−2 再生部, 175−1,1
75−2 サンプルデータ・メタ情報蓄積部, 176
−1,176−2 表示部, 177−1,177−2
入力部, 178−1,178−2 コンテンツデータ
蓄積部, 191 受信部, 192 制御部, 19
3 解析部, 194 課金部, 95 配信部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテンツデータを提供する情報処理装
    置において、 前記コンテンツデータを、前記コンテンツデータの周波
    数特性に対応付けて蓄積する蓄積手段と、 電子機器よりネットワークを介して送信されてくるデー
    タを受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された前記データの周波数特性
    を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出された前記周波数特性に類似す
    るものを、前記蓄積手段に蓄積されている周波数特性の
    中から検索する検索手段と、 前記検索手段による検索結果に基づいて、前記蓄積手段
    に蓄積されている前記コンテンツデータを読み出し、前
    記電子機器に提供する提供手段とを備えることを特徴と
    する情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記受信手段は、複数の前記電子機器か
    らの前記データを受信し、 前記算出手段は、複数の前記電子機器からの前記データ
    の周波数特性をそれぞれ算出することを特徴とする請求
    項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記蓄積手段は、前記コンテンツデータ
    の一部をサンプルデータとしてさらに蓄積することを特
    徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記検索手段による検索結果に基づい
    て、前記蓄積手段に蓄積されている前記サンプルデータ
    を読み出し、前記ネットワークを介して前記電子機器に
    送信する送信手段をさらに備えることを特徴とする請求
    項3に記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記提供手段は、前記電子機器からの要
    求に基づいて、前記蓄積手段に蓄積されている前記コン
    テンツデータを読み出し、前記電子機器に提供すること
    を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記コンテンツデータは、音楽データで
    あることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記データは、時系列データであること
    を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 コンテンツデータを提供する情報処理装
    置の情報処理方法において、 前記コンテンツデータを、前記コンテンツデータの周波
    数特性に対応付けて蓄積する蓄積ステップと、 電子機器よりネットワークを介して送信されてくるデー
    タを受信する受信ステップと、 前記受信ステップの処理により受信された前記データの
    周波数特性を算出する算出ステップと、 前記算出ステップの処理により算出された前記周波数特
    性に類似するものを、前記蓄積ステップの処理で蓄積さ
    れている周波数特性の中から検索する検索ステップと、 前記検索ステップの処理による検索結果に基づいて、前
    記蓄積ステップの処理により蓄積されている前記コンテ
    ンツデータを読み出し、前記電子機器に提供する提供ス
    テップとを含むことを特徴とする情報処理方法。
  9. 【請求項9】 コンテンツデータを提供する情報処理装
    置を制御するプログラムにおいて、 前記コンテンツデータを、前記コンテンツデータの周波
    数特性に対応付けて蓄積する蓄積ステップと、 電子機器よりネットワークを介して送信されてくるデー
    タを受信する受信ステップと、 前記受信ステップの処理により受信された前記データの
    周波数特性を算出する算出ステップと、 前記算出ステップの処理により算出された前記周波数特
    性に類似するものを、前記蓄積ステップの処理で蓄積さ
    れている周波数特性の中から検索する検索ステップと、 前記検索ステップの処理による検索結果に基づいて、前
    記蓄積ステップの処理により蓄積されている前記コンテ
    ンツデータを読み出し、前記電子機器に提供する提供ス
    テップとを含むことを特徴とするコンピュータが読み取
    り可能なプログラムが格納されているプログラム格納媒
    体。
  10. 【請求項10】 コンテンツデータの提供を制御するコ
    ンピュータに、 前記コンテンツデータを、前記コンテンツデータの周波
    数特性に対応付けて蓄積する蓄積ステップと、 前記コンテンツデータを、前記コンテンツデータの周波
    数特性に対応付けて蓄積する蓄積ステップと、 電子機器よりネットワークを介して送信されてくるデー
    タを受信する受信ステップと、 前記受信ステップの処理により受信された前記データの
    周波数特性を算出する算出ステップと、 前記算出ステップの処理により算出された前記周波数特
    性に類似するものを、前記蓄積ステップの処理で蓄積さ
    れている周波数特性の中から検索する検索ステップと、 前記検索ステップの処理による検索結果に基づいて、前
    記蓄積ステップの処理により蓄積されている前記コンテ
    ンツデータを読み出し、前記電子機器に提供する提供ス
    テップとを実行させるプログラム。
  11. 【請求項11】 ネットワークを介して電子機器および
    情報処理装置が相互に接続される配信システムにおい
    て、 前記電子機器は、 圧力を検知する検知手段と、 前記検知手段により検知された前記圧力に対応する時系
    列データを出力し、 前記ネットワークを介して、前記情報処理装置に送信す
    る送信手段とを備え、 前記情報処理装置は、 コンテンツデータを、前記コンテンツデータの周波数特
    性に対応付けて蓄積する蓄積手段と、 前記電子機器より送信されてくる前記時系列データを受
    信する受信手段と、 前記受信手段により受信された前記時系列データの周波
    数特性を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出された前記周波数特性に類似す
    るものを、前記蓄積手段に蓄積されている周波数特性の
    中から検索する検索手段と、 前記検索手段による検索結果に基づいて、前記蓄積手段
    に蓄積されている前記コンテンツデータを読み出し、前
    記ネットワークを介して前記電子機器に配信する配信手
    段とを備えることを特徴とする配信システム。
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