JP2002277530A - 無線端末位置測定装置 - Google Patents

無線端末位置測定装置

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JP2002277530A
JP2002277530A JP2001077417A JP2001077417A JP2002277530A JP 2002277530 A JP2002277530 A JP 2002277530A JP 2001077417 A JP2001077417 A JP 2001077417A JP 2001077417 A JP2001077417 A JP 2001077417A JP 2002277530 A JP2002277530 A JP 2002277530A
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calculating
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distance
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JP2001077417A
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English (en)
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Kenzaburo Fujishima
堅三郎 藤嶋
Takashi Yano
隆 矢野
Mikio Kuwabara
幹夫 桑原
Tomoaki Ishido
智昭 石藤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無線によって端末と特定の信号発生源あるいは
受信装置間の距離を測定し、その測距結果から端末の位
置を計算する装置において、端末が移動中であるときに
も正確な位置計算結果を得る。 【解決手段】端末位置の移動履歴を仮定する端末位置仮
定手段と、移動履歴の尤度を求める尤度計算手段と、最
尤の移動履歴の終点を位置計算結果とする位置決定手段
を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線によって端末
と特定の信号発生源あるいは受信装置間の距離を測定
し、その測距結果から端末の位置を計算する装置に関す
る。
【0003】
【従来の技術】特開平7−181242は、各基地局が
GPSに同期しているCDMAセルラシステムにおい
て、各基地局から届くパイロット信号の受信タイミング
を観測することで端末と基地局間の擬似距離を測定し、
端末位置を計算する方法を開示している。
【0004】従来は、複数回の測定で得られる複数回分
の遅延プロファイルの解析結果から、(1)端末と基地
局間の測距を複数回行い、(2)ただ1点の端末位置を
仮定し、(3)全基地局の測距結果と仮定した端末位置
によって決定する擬似距離の比較から仮定した点の尤度
を計算し、(4)尤度が最大となる端末位置を見つける
まで(2)〜(4)を繰り返す、というアルゴリズムで
端末位置を計算している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、複数
回の測定で得られた複数の端末−基地局間の擬似距離の
測定結果に対して、1点の端末位置を仮定して位置計算
を実施しているため、フィルタリングの効果により端末
が静止している時の位置計算の精度は向上していた。
【0006】しかし、例えば図2に示すように端末が直
線運動しているとすると、上記従来例に示す装置で位置
計算を行った場合、フィルタリングの効果からステップ
1で仮定される端末の移動履歴が実際の移動履歴に対し
て時間的に遅れる。他の例として、図3に示すように曲
がり角を通過した場合には、仮定された端末の移動履歴
が実際の移動履歴に対して時間的に遅れるだけでなく、
ショートカットするように計算され、誤差が大きくな
る。
【0007】このように、端末が移動中であるとき、位
置計算結果の正確さが損なわれることが課題であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、空間的に離
れた複数のアンテナから送信される信号を端末で受信す
る受信機、あるいは端末から送信される信号を空間的に
離れた複数のアンテナで受信する受信機と、受信した信
号の遅延プロファイル解析から上記端末とアンテナ間の
測距を行う手段を具備し、上記端末の位置を最尤推定法
により計算する端末位置推定手段からなる無線端末位置
測定装置において、上記端末位置推定手段は、端末の過
去の移動履歴を特定の数式上に配置された点で仮定する
端末位置仮定手段と、上記端末位置仮定手段で仮定した
複数の端末位置と既知である上記アンテナの位置との擬
似距離を計算する擬似距離計算手段と、複数回の測定に
より得られる擬似距離測定結果から上記擬似距離計算手
段で求めた擬似距離を引き算して、各回の測定毎の測距
誤差を算出する測距誤差算出手段と、上記擬似距離計算
手段で仮定した複数の点の尤度を計算して複数測定回数
分の尤度から全体の尤度を計算する尤度計算手段と、上
記擬似距離計算手段、上記測距誤差算出手段、上記尤度
計算手段を繰り返して、尤度が最大になる上記移動履歴
を検索する最尤履歴検索手段と、上記最尤履歴検索手段
で最尤と見なされた移動履歴の終点を計算位置の解とし
て決定する位置決定手段からなることを特徴とする無線
位置計算装置により解決される。
【0009】上記解決手段によれば、端末位置を複数仮
定してから移動履歴の終点を計算位置の解として決定し
て位置計算結果とすることで、移動時における位置計算
結果が、フィルタリングの効果から実際の位置計算地点
に対して遅れて出力されたり、移動履歴がショートカッ
トされたりする問題が解決され、位置計算結果の正確さ
を高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下ではよく似た用語を繰り返し
使用しているため、まず用語の定義を先に述べておく。
【0011】擬似距離とは、ある端末と基地局間の距離
から、その端末と基準になる基地局間の距離を引いたも
のである。擬似測定距離とは、無線による距離測定結果
から、基準になる基地局との無線による距離測定結果を
引き算したものを示す。測距誤差とは、擬似測定距離か
ら擬似距離を差し引いたものである。
【0012】以下では、本発明において実現される移動
履歴のベクトル化の手法、本発明の計算原理を説明した
後に、本発明の一実施例を説明する。
【0013】まず、移動履歴をベクトル化して過去複数
回の測定点を仮定する手法について説明する。
【0014】図1は本発明の基本原理を示す模式図であ
る。簡単のために過去3回の測距結果を使った例で説明
している。測定結果に対して仮定する点は等速直線運動
をするものと仮定する。各点と各基地局間の距離を計算
し、測距結果に突き合わせ、誤差を評価して尤度を求め
る計算を行う。尤度の計算方法については、後に詳細に
述べる。
【0015】既に発明が解決しようとする課題で述べて
いる通り、過去に測定した結果を利用して測定精度を向
上させようとする場合、移動時には、現在の場所と過去
の測定場所とが異なるために測定精度が低下するという
課題がある。これは位置を計算する手法が端末の動きを
考慮していないために発生している。本発明では、端末
の動きも仮定することでこの課題を解決する。例えば図
1に示すように端末の動きを等速直線運動と仮定する場
合、始点と終点が未知数となるため、これらのX,Y座
標を未知数とすることが必要となる。
【0016】次に、計算原理について説明する。最初
に、過去の全N回の測定によって得られた各基地局の擬
似測定距離を計算する。n回目の測定におけるm番目の
基地局の測距結果を数1とする。ただし、端末は基地局
と完全に同期することが困難であるため、測定時間が正
確にわからない。
【0017】
【数1】 このため、基地局―端末間の距離を絶対測定することが
できず、特定の基地局を基準とした相対測定を行う必要
がある。一つの例として、最も信号強度が強い基地局を
SYNC基地局と呼ぶことにし、擬似測定距離をSYN
C基地局の測距結果との差分によって与えることが考え
られる。
【0018】n回目の測定におけるSYNC基地局の測
距結果を数2とすると、n回目の測定におけるm番目の
基地局の測距結果を数3と表す。
【0019】
【数2】
【数3】 n回目に測定した位置、すなわち、仮定する移動履歴に
おいてn番目の履歴として仮定する位置を数4、n回目
の測定におけるm番目の基地局の位置を数5、n回目の
測定におけるSYNC基地局の位置を数6とする。
【0020】
【数4】
【数5】
【数6】 端末−基地局間の擬似距離も、測距結果と同様にSYN
C基地局との差分を取って数7と表す。ここで数7の右
辺の変数は、数8および数9である。
【0021】
【数7】
【数8】
【数9】 以上より、仮定する移動履歴においてn番目の履歴とし
て仮定した点に関する各基地局との測距誤差は数10で
表される。
【0022】
【数10】 この時、n回目の測定における端末−m番目の基地局間
の測距誤差が、数11に示すn,mに関して互いに独立
の確率分布に従うとすると、全M局の基地局、全N回の
測定の確率を全て重ね合わせると数12のようになる。
【0023】
【数11】
【数12】 上記数12の値が最大となる移動履歴を探すことが、本
発明における位置計算方式の基本である。移動履歴の最
終点を最尤点とする工程を経て位置計算結果とする。
【0024】以下では上記の計算原理を具現するための
実施方法を示す。図4は本発明の第1の実施例の装置構
成を示すブロック図である。本装置は、端末−基地局間
の距離を電波により測定する測距手段1と、測距結果、
擬似距離、基地局情報、測距誤差並びに尤度を読み書き
する蓄積手段2と、端末位置を複数仮定する端末位置仮
定手段3と、仮定された複数の端末位置と、蓄積手段2
に格納されている基地局の位置情報を利用して擬似距離
を計算して、その結果を蓄積手段2に書き込む擬似距離
算出手段4と、蓄積手段2から読み出す測距結果から擬
似距離を引く測距誤差算出手段5と、端末位置仮定手段
3において仮定した移動履歴上の全点における全基地局
の測距誤差から、仮定した移動履歴の尤度を計算する尤
度計算手段6と、その尤度が最尤であるかの判定を行っ
て、最尤ならば仮定した移動履歴の終点を位置計算結果
として返し、最尤でなければ端末位置仮定手段3に戻る
制御を行う位置決定手段7から構成される。
【0025】図5は本発明の第2の実施例の装置構成を
示すブロック図である。本装置は、第1の実施例で示し
た装置に、過去複数回分の位置計算結果を蓄積する測位
結果蓄積手段8と、過去複数回の位置計算結果算出にか
かった時間を記録する時間記録手段9と、過去複数回の
測位結果とそれらの算出にかかった時間から平均速度を
算出する速度算出手段10が追加されたものである。
【0026】測位結果蓄積手段8は、過去一定回数分の
測位結果を記録し、新しい位置計算結果が算出されたら
順次古い結果から削除する。時間記録手段9は、前回の
位置計算結果算出から今回の位置計算結果算出までにか
かる時間を計測し、その結果を過去複数回分記録する。
記録の更新方法は測位結果蓄積手段8と同様である。速
度算出手段10は、過去複数回の測位結果から移動した
距離を算出し、それを過去複数回の位置計算結果算出に
かかった時間で除算することで平均速度を求める。
【0027】図6は本発明を実施するためのアルゴリズ
ムの一例を示す図である。まず、上記計算原理説明の数
3に対応する擬似測定距離を距離測定結果から全測定・
全基地局について算出する(工程1)。次に、上記計算
原理説明の数4に対応する複数の端末位置すなわち移動
履歴を仮定する(工程2)。例えば位置計算装置の端末
位置仮定手段3で仮定する特定の数式が、移動履歴の先
頭と終点を仮定することで決定する線分で、移動履歴中
の残りの点はその線分の内分点で与えられる位置計算方
法では、この工程2において複数の点が直線状に並ぶよ
うな拘束条件を付加して複数の端末位置を仮定する。
【0028】次に、工程2で仮定された複数の端末位置
と、既知である基地局の位置との擬似距離を全測定・全
基地局について算出する(工程3)。これは上記計算原
理説明の数7に対応する。次に、工程3で得られた擬似
測定距離から工程1で得られた擬似距離を引き、各測定
・各基地局の測距誤差を求める(工程4)。これは上記
計算原理説明の数10に対応する。
【0029】次に、工程4で得られた測距誤差が発生す
る確率を、各仮定点・各基地局に関して計算を行い、全
仮定点・全基地局について掛け合わせて、移動履歴の尤
度を計算する(工程5)。工程5で得られた尤度が最も
高い、即ち工程2で仮定した移動履歴が最も確からしい
と判定されれば、工程6に進んで最尤な移動履歴から終
点を位置計算結果として返し、工程5で最尤値が得られ
なければ、工程2に戻って新たに移動履歴を仮定する。
【0030】上記アルゴリズムおよび手段が、端末や基
地局に接続する位置計算センタによって行われる場合も
本発明の範疇である。上記アルゴリズムおよび手段の実
現手段はCPUやDSPであってもよく、アルゴリズム
自体をワイヤードロジックで実現する場合も本発明の範
疇である。
【0031】このように、本発明によれば、端末の移動
履歴を仮定して、全体の尤度が最大となるような移動の
履歴を求めることによって、位置計算結果の遅れやショ
ートカットするといった課題を解決することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、無線信号を使って端末
の位置を最尤推定法によって計算する無線端末位置測定
装置において、移動中に位置測定結果を算出しても結果
の正確さが損なわれない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示す説明図。
【図2】従来技術によって生じる課題を示した説明図。
【図3】従来技術によって生じる課題を示した説明図。
【図4】本発明の第1の実施例の端末位置計算装置を示
すブロック図。
【図5】本発明の第2の実施例の端末位置計算装置を示
すブロック図。
【図6】本発明の端末位置の計算方法の一例を示す流れ
図。
【符号の説明】
1…測距手段、2…蓄積手段、3…端末位置仮定手段、
4…擬似距離計算手段、5…測距誤差算出手段、6…尤
度計算手段、7…位置決定手段、8…測位結果蓄積手
段、9…時間記録手段、10…速度算出手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 幹夫 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 石藤 智昭 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5J062 BB01 CC16 5K067 BB02 BB21 EE02 EE10 EE24 FF03 GG01 JJ52 JJ57 KK03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空間的に離れた複数のアンテナから送信さ
    れる信号を端末で受信する受信機、あるいは端末から送
    信される信号を空間的に離れた複数のアンテナで受信す
    る受信機と、受信した信号の遅延プロファイル解析から
    上記端末とアンテナ間の擬似距離測定結果を算出し、上
    記端末の位置を最尤推定法により計算する端末位置推定
    手段からなる無線端末位置測定装置において、上記端末
    位置推定手段は、端末の過去の移動履歴を特定の数式上
    に配置された点で仮定する端末位置仮定手段と、上記端
    末位置仮定手段で仮定した複数の端末位置と既知である
    上記アンテナの位置との擬似距離を計算する擬似距離計
    算手段と、複数回の測定で得られる遅延プロファイルの
    解析によって算出される擬似距離測定結果から、上記擬
    似距離計算手段で求めた擬似距離を引き算して、測定毎
    の測距誤差を算出する測距誤差算出手段と、上記擬似距
    離計算手段で仮定した複数の点の尤度を計算して、各点
    の尤度から全体の尤度を求める尤度計算手段と、尤度が
    最大になる上記移動履歴を検索する最尤履歴検索手段
    と、上記最尤履歴検索手段で最尤と見なされた移動履歴
    の終点を計算位置の解として決定する位置決定手段から
    なることを特徴とする無線位置計算装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の位置計算装置の上記端末位
    置仮定手段で仮定する特定の数式が、移動履歴の先頭と
    終点を仮定することで決定する線分で、移動履歴中の残
    りの点はその線分の内分点で与えられることを特徴とす
    る無線位置計算装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の位置計算装置において、上
    記端末位置仮定手段で仮定した数式から端末の移動速度
    を計算することを特徴とする無線位置計算装置。
JP2001077417A 2001-03-19 2001-03-19 無線端末位置測定装置 Pending JP2002277530A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007240295A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Advanced Telecommunication Research Institute International 位置推定装置、位置推定方法及び位置推定プログラム
JP2010525369A (ja) * 2007-04-27 2010-07-22 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 超解像技術に基づき到着時間及び振幅を同時推定する方法及びシステム

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