JP2002276624A - ガイド付き取付ばね装置 - Google Patents

ガイド付き取付ばね装置

Info

Publication number
JP2002276624A
JP2002276624A JP2001075532A JP2001075532A JP2002276624A JP 2002276624 A JP2002276624 A JP 2002276624A JP 2001075532 A JP2001075532 A JP 2001075532A JP 2001075532 A JP2001075532 A JP 2001075532A JP 2002276624 A JP2002276624 A JP 2002276624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide
locking hole
torsion spring
mounting
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001075532A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Okawa
博司 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Lighting Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Lighting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp, Mitsubishi Electric Lighting Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001075532A priority Critical patent/JP2002276624A/ja
Publication of JP2002276624A publication Critical patent/JP2002276624A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connection Of Plates (AREA)
  • Dowels (AREA)
  • Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自重等に影響されず、取付時には自ら調心機
能を発揮して規定の位置に納まることができ、かつ取り
外し時には脱落を確実に防止できるようにする。 【解決手段】 一方の部材10側に設けられて両端がV
状に延出するねじりばね3の近傍に、他方の部材50側
に設けられてねじりばね3のV状延出部3b,3cが圧
縮状態で貫通可能な係止穴50bにV状延出部3b,3
cと共に挿通されるガイド10dを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両端がV状に延出
するねじりばねの復帰力を利用して一方の部材を他方の
部材に取り付ける取付ばね装置に係り、より詳しくは、
調心機能を有するガイドを備えた取付ばね装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図9乃至図12は従来のこの種の取付ば
ね装置を示すもので、図9はその全体構成を示す分解斜
視図、図10は図9の取付ばね装置を筐体の蓋の取付部
に使用した例を示す取付状態の正面図、図11は図10
のA−A線矢視断面図、図12は図10のB−B線矢視
断面図である。
【0003】この従来の取付ばね装置は、一方の部材で
あるL形部材1の一片1aに、2枚のワッシャ2でコイ
ル部3aを挟むようにしてねじ4によりねじりばね3を
取り付けてある。ねじりばね3の両端は、V状に延びる
延出部3b,3cに形成されているとともに、これら延
出部3b,3cの先端には、外側に折り曲げられたカー
ル部3d,3eが設けられている。
【0004】また、他方の部材であるL形部材5の一片
5aには、ねじりばね3のV状延出部3b,3cが圧縮
状態で貫通可能なC形の係止穴5bが形成されている。
なお、各L形部材1,5の他片1c,5cには、これら
を筐体6の本体部6aと蓋部6bとに取り付けるための
ねじ穴等が形成されているが図9では省略してある。
【0005】このようなものにおいて、一般には図10
乃至図12のように筐体6の蓋部6b側にねじりばね3
が配置され、本体部6aにおけるねじりばね3のV状延
出部3b,3cの対向位置に係止穴5bが配置される。
そして通常はねじりばね3と係止穴5bからなる組が少
なくとも1組以上使用される。
【0006】蓋部6bを本体部6aに取り付けるには、
まずねじりばね3のV状延出部3b,3cの間隔を、そ
のカール部3d,3eが係止穴5bに挿入可能になるま
で内側に圧縮させ、その状態でカール部3d,3eを係
止穴5bに挿入し、通過させる。その後、ねじりばね3
のV状延出部3b,3cの拘束を解く。これにより、ね
じりばね3の復帰力が働き、延出部3b,3cがV状に
開いて、係止穴5bの奥側の縁と係合しながら滑り、こ
の時の復帰力が蓋部6bを本体部6a側へ押し付ける方
向へ作用し、蓋が閉じられ、蓋部6bが本体部6a側へ
押し付けられた状態で弾性支持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の取付ばね装置
は、前述のように構成され、ねじりばね3の延出部3
b,3cの復帰力のみで、部材相互すなわち筐体6の本
体部6aと蓋部6bの押し付け方向の位置、対向面にお
ける上下左右の位置が決定される。しかしながら、この
ようなものにあっては、蓋部6bの自重等により規定の
位置に納まらず、特に対向面における上下左右の位置に
ズレが生じ易いという問題があった。このため、取付時
に作業員が取付状態を確認して位置を調整したり、ある
いは蓋部6bの周縁部に位置決め用の筒部6c(図1
1,図12)を形成する必要があった。
【0008】また、延出部3b,3cの先端に外方向の
カール部3d,3eを設けて、取り外し時にカール部3
d,3eを係止穴5bの奥側の縁部と係合させること
で、外される側の部材の落下を防止するようにしている
が、頻繁な着脱時の圧縮・開放や経年変化によってねじ
りばね3が塑性変形し、フリー状態でのV状延出部3
b,3cの間隔が狭まったりばね力が弱まった場合に
は、取り外し時の外される側部材の姿勢や荷重のかかり
具合によっては、カール部3d,3eが係止穴5bの縁
から滑り抜けて脱落する可能性があり、安全対策として
万全ではなかった。
【0009】本発明の技術的課題は、自重等に影響され
ず、取付時には自ら調心機能を発揮して規定の位置に納
まることができ、かつ取り外し時には脱落を確実に防止
できるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
ガイド付き取付ばね装置は、一方の部材のねじりばねの
近傍に、そのV状延出部と共に他方の部材の係止穴に挿
通されるガイドを設けたものである。
【0011】また、請求項2に係るガイド付き取付ばね
装置は、係止穴を、ガイド係止用穴部とそれよりも口径
の大きいばね係止用穴部とから形成したものである。
【0012】また、請求項3に係るガイド付き取付ばね
装置は、ばね係止用穴部を、ガイド係止用穴部の内面の
一部をV状に切り欠いて形成したものである。
【0013】また、請求項4に係るガイド付き取付ばね
装置は、ガイドに、先端が縮少する方向の傾斜面を設け
たものである。
【0014】また、請求項5に係るガイド付き取付ばね
装置は、ガイドをねじりばねのV状延出部よりも短尺に
設定するとともに、その先端にフックを形成したもので
ある。
【0015】
【発明の実施の形態】実施形態1.以下、図示実施形態
に基づき本発明を説明する。図1は本発明の請求項1,
2,3,4に係るガイド付き取付ばね装置の全体構成を
示す分解斜視図、図2は図1の取付ばね装置を筐体の蓋
の取付部に使用した例を示す取付状態の正面図、図3は
図2のC−C線矢視断面図、図4は図2のD−D線矢視
断面図、図5その取付時、取り外し時の手順の説明図で
あり、各図中、前述の従来例のものと同一部分には同一
符号を付してある。
【0016】本実施形態のガイド付き取付ばね装置は、
一方の部材であるL形部材10の一片10aに、2枚の
ワッシャ2でコイル部3aを挟むようにしてねじ4によ
りねじりばね3を取り付けるとともに、一片10aにお
けるねじりばね3の近傍に、そのV状延出部3b,3c
と共に他方の部材であるL形部材50の係止穴50bに
挿通されるガイド10dを一体に設けたものである。
【0017】これを更に詳述すると、ガイド10dは、
V状延出部3b,3cよりも短尺に設定され、かつその
上下縁部に、先端が縮少する方向の傾斜面10e,10
fが設けられている。また、L形部材50の一片50a
に設けられてガイド10dとねじりばね3のV状延出部
3b,3cが挿通される係止穴50bは、ガイド係止用
穴部50dと、ガイド係止用穴部50dの内面の一部を
V状に切り欠いて形成されてガイド係止用穴部50dよ
りも口径が大きくなるように設定されたばね係止用穴部
50eとから構成され、V状のばね係止用穴部50eの
持つ調心機能によって、ねじりばね3のV状延出部3
b,3cの挿入位置が規定され、その結果、ガイド10
dの挿入位置も規定されるようになっている。なお、各
L形部材10,50の他片10c,50cには、これら
を筐体6の蓋部6bと本体部6aとに取り付けるための
ねじ穴等が形成されているが図1では省略してある。な
お、ここではガイド10dをV状延出部3b,3cより
も短尺に設定したものを例に挙げているが、本実施形態
においては、ガイド突出寸法は必ずしもV状延出部3
b,3cよりも短尺に設定する必要はなく、それよりも
長くてもよい。
【0018】本実施形態のガイド付き取付ばね装置にお
いても、図2乃至図4のように筐体6の蓋部6b側にね
じりばね3が配置され、本体部6aにおけるねじりばね
3のV状延出部3b,3cの対向位置に係止穴50bが
配置される。そして、ねじりばね3と係止穴50bから
なる組が少なくとも1組以上使用される。
【0019】次に、本実施形態のガイド付き取付ばね装
置の取付時、取り外し時の手順について図5に基づき図
1乃至図4を参照しながら説明する。蓋部6bを本体部
6aに取り付けるには、まず図5(a)のようにねじり
ばね3のV状延出部3b,3cの間隔を、そのカール部
3d,3eがばね係止用穴部50eに挿入可能になるま
で内側に圧縮させ、その状態でカール部3d,3eをば
ね係止用穴部50eに挿入し、通過させる。その後、図
5(b)のようにねじりばね3のV状延出部3b,3c
の拘束を解く。これにより、図5(c)のようにねじり
ばね3の復帰力が働き、延出部3b,3cがV状に開い
て、ばね係止用穴部50eの奥側の縁と係合しながら滑
り、この時の復帰力が蓋部6bを本体部6a側へ押し付
ける方向へ作用し、ガイド10dがガイド係止用穴部5
0d内に進入し、その上下縁部の傾斜面10e,10f
のいずれかがガイド係止用穴部50dの手前側の縁と係
合しながら滑り、センターリングを行う。このセンター
リングは、ガイド10dの傾斜面10e,10fの両方
がガイド係止用穴部50dの手前側の縁と係合するま
で、換言すれば蓋部6bが閉じられるまで行われ、ガイ
ド10dの傾斜面10e,10fの両方がガイド係止用
穴部50dの手前側の縁と係合すると進入が阻止され、
蓋部6bが閉じられる。したがって、閉じられ状態下で
は、蓋部6bはガイド10dとねじりばね3のV状延出
部3b,3cにより位置が規定され、かつガイド10d
により支持されるとともに、ねじりばね3のV状延出部
3b,3cによって本体部6a側へ押し付けられた状態
で弾性支持される。
【0020】蓋部6bを本体部6aから取り外すには、
まず蓋部6bを手前に引く。これにより、図5(d)の
ようにねじりばね3のV状延出部3b,3cがばね係止
用穴部50eの奥側の縁と係合しながら滑り、圧縮さ
れ、V状延出部3b,3cと共にガイド10dが係止穴
50bから退出していく。そして、図5(e)のように
ねじりばね3のカール部3d,3eがばね係止用穴部5
0eの奥側の縁部と係合すると、これがストッパとな
り、脱落が防止される。その後、図5(f)のようにね
じりばね3のV状延出部3b,3cの間隔を、そのカー
ル部3d,3eをばね係止用穴部50eから引き抜き可
能になるまで内側に圧縮させ、その状態で手前に引く。
これにより、蓋部6bが本体部6aから取り外される。
【0021】このように、本実施形態のガイド付き取付
ばね装置においては、ねじりばね3の近傍に、V状延出
部3b,3cと共に係止穴50bに挿通されるガイド1
0dを設けているので、自重等に影響されず、取付時に
規定の位置に納めることができる。
【0022】また、係止穴50bを、ガイド係止用穴部
50dと、それよりも口径の大きいばね係止用穴部50
eとから形成しているので、V状延出部3b,3cの角
度を大きくとることができて、その分、V状延出部3
b,3cのばね係止用穴部50eの縁に対する滑動性が
向上し、取付時の押し付け力の確保が容易となる。
【0023】また、ばね係止用穴部50eを、ガイド係
止用穴部50dの内面の一部をV状に切り欠いて形成し
ているので、ばね係止用穴部50eに、ねじりばね3の
V状延出部3b,3cの調心機能を持たせることができ
る。このため、取付時にV状延出部3b,3cだけでな
くガイド10dも規定位置に納めることが容易となる。
【0024】また、ガイド10dを、その上下縁部に先
端が縮少する方向の傾斜面10e,10fを設けてくさ
び状に形成しているので、ガイド10dに調心機能を持
たせることができ、取付時に規定位置に納めることが更
に容易となる。
【0025】なお、ここでも蓋部6bの周縁部に従来同
様の筒部6c(図3,図4)を形成しているが、この場
合の筒部6cは塵埃進入防止の機能を持たせたものであ
り、必ずしも必要なものではない。
【0026】実施形態2.図6は本発明の請求項1,
2,3,4,5に係るガイド付き取付ばね装置の一実施
例の全体構成を示す分解斜視図、図7その取付時、取り
外し時の手順の説明図であり、各図中、前述の実施形態
1のものと同一部分には同一符号を付してある。なお、
説明にあたっては前述の図2乃至図4を参照するものと
する。
【0027】本実施形態のガイド付き取付ばね装置は、
一方の部材であるL形部材20の一片20aに、2枚の
ワッシャ2でコイル部3aを挟むようにしてねじ4によ
りねじりばね3を取り付けるとともに、一片20aにお
けるねじりばね3の近傍に、上下縁部に先端が縮少する
方向の傾斜面20e,20fを有しかつV状延出部3
b,3cよりも短尺に設定されてこれらV状延出部3
b,3cと共に他方の部材であるL形部材50の係止穴
50bに挿通されるガイド20dを一体に設け、更にガ
イド20dの先端下部に、フック20gを形成した点に
特徴を有し、それ以外のねじりばね3や係止穴50b等
の各部の構成は、実施形態1のものと同一である。な
お、各L形部材20,50の他片20c,50cには、
これらを筐体6の蓋部6bと本体部6aとに取り付ける
ためのねじ穴等が形成されているが図6では省略してあ
る。
【0028】本実施形態のガイド付き取付ばね装置にお
いても、図2乃至図4のように筐体6の蓋部6b側にね
じりばね3が配置され、本体部6aにおけるねじりばね
3のV状延出部3b,3cの対向位置に係止穴50bが
配置される。そして、ねじりばね3と係止穴50bから
なる組が少なくとも1組以上使用される。
【0029】次に、本実施形態のガイド付き取付ばね装
置の取付時、取り外し時の手順について図7に基づき図
6、図2乃至図4を参照しながら説明する。蓋部6bを
本体部6aに取り付けるには、まず図7(a)のように
ねじりばね3のV状延出部3b,3cの間隔を、そのカ
ール部3d,3eがばね係止用穴部50eに挿入可能に
なるまで内側に圧縮させ、その状態でカール部3d,3
eをばね係止用穴部50eに挿入し、通過させる。この
時、ガイド20dのフック20gが挿入の妨げとなるこ
とはない。その後、図7(b)のようにねじりばね3の
V状延出部3b,3cの拘束を解く。これにより、図7
(c)のようにねじりばね3の復帰力が働き、延出部3
b,3cがV状に開いて、ばね係止用穴部50eの奥側
の縁と係合しながら滑り、この時の復帰力が蓋部6bを
本体部6a側へ押し付ける方向へ作用し、ガイド20d
がガイド係止用穴部50d内に進入し、その上下縁部の
傾斜面20e,20fのいずれかがガイド係止用穴部5
0dの手前側の縁と係合しながら滑り、センターリング
を行う。このセンターリングは、ガイド20dの傾斜面
20e,20fの両方がガイド係止用穴部50dの手前
側の縁と係合するまで、換言すれば蓋部6bが閉じられ
るまで行われ、ガイド20dの傾斜面20e,20fの
両方がガイド係止用穴部50dの手前側の縁と係合する
と進入が阻止され、蓋部6bが閉じられる。したがっ
て、閉じられ状態下では、蓋部6bはガイド20dとね
じりばね3のV状延出部3b,3cにより位置が規定さ
れ、かつガイド20dにより支持されるとともに、ねじ
りばね3のV状延出部3b,3cによって本体部6a側
へ押し付けられた状態で弾性支持される。
【0030】蓋部6bを本体部6aから取り外すには、
まず蓋部6bを手前に引く。これにより、図7(d)の
ようにねじりばね3のV状延出部3b,3cがばね係止
用穴部50eの奥側の縁と係合しながら滑り、圧縮さ
れ、V状延出部3b,3cと共にガイド20dが係止穴
50bから退出していく。そして、図7(e)のように
ガイド20dのフック20gがガイド係止用穴部50d
の奥側の縁部と係合すると、これが一段目目のストッパ
となり、脱落が防止される。その後、図7(f)のよう
にねじりばね3のV状延出部3b,3cの間隔を、その
カール部3d,3eをばね係止用穴部50eから引き抜
き可能になるまで内側に圧縮させ、その状態でガイド2
0dのフック20gを上方に移動させてガイド係止用穴
部50dの奥側の縁部との係合を解きながら手前に引
く。これにより、蓋部6bが本体部6aから取り外され
る。
【0031】また、図7(f)において、ねじりばね3
のV状延出部3b,3cの間隔を圧縮させずに、ガイド
20dのフック20gを上方に移動させてガイド係止用
穴部50dの奥側の縁部との係合を解きながら手前に引
いた場合には、前述の図5(e)と同様にねじりばね3
のカール部3d,3eがばね係止用穴部50eの奥側の
縁部と係合し、これが二段目のストッパとなり、再度脱
落が防止される。
【0032】このように、本実施形態のガイド付き取付
ばね装置においては、ガイド20dをねじりばね3のV
状延出部3b,3cよりも短尺に設定するとともに、そ
の先端下部にフック20gを形成しているので、前述の
実施形態1のものの作用効果に加え、抜け止めが二段階
で働き、脱落が確実に防止され、安全性が向上するとい
う利点がある。
【0033】実施形態3.図8は本発明の請求項1,
2,3,4,5に係るガイド付き取付ばね装置の他の実
施例の全体構成を示す分解斜視図であり、図中、前述の
実施形態2のものと同一部分には同一符号を付してあ
る。なお、説明にあたってはここでも前述の図2乃至図
4を参照するものとする。
【0034】本実施形態のガイド付き取付ばね装置は、
一方の部材であるL形部材30の一片30aに、2枚の
ワッシャ2でコイル部3aを挟むようにしてねじ4によ
りねじりばね3を取り付けるとともに、一片30aにお
けるねじりばね3の近傍に、上下縁部に先端が縮少する
方向の傾斜面30e,30fを有しかつV状延出部3
b,3cよりも短尺に設定されてこれらV状延出部3
b,3cと共に他方の部材であるL形部材50の係止穴
50bに挿通されるガイド30dを一体に設け、更にガ
イド30dの先端上下部に、それぞれフック30g,3
0hを形成した点に特徴を有し、それ以外のねじりばね
3や係止穴50b等の各部の構成は、実施形態2のもの
と同一である。なお、各L形部材30,50の他片30
c,50cには、これらを筐体6の蓋部6bと本体部6
aとに取り付けるためのねじ穴等が形成されているが図
6では省略してある。
【0035】本実施形態のガイド付き取付ばね装置にお
いては、ガイド30dの先端上下部に、それぞれフック
30g,30hを形成しているので、蓋部6bを本体部
6aから取り外す際に、ガイド30dがガイド係止用穴
部50d内の上下いずれの方向にずれても、フック30
g,30hのいずれかがガイド係止用穴部50dの奥側
の縁部と係合する。このため、前述の実施形態1および
実施形態2のものの作用効果に加え、一段目目のストッ
パを確実に働かせることができ、安全性が更に向上し、
壁面取付タイプの筐体だけでなく、天井取付タイプの筐
体への適用も可能となるという利点がある。
【0036】なお、前述の各実施形態ではいずれもガイ
ドをL形部材に一体形成したものを例に挙げて説明した
が、これを別体から構成して、L形部材に取り付けるよ
うにしてもよい。
【0037】また、前述の各実施形態ではいずれも一方
のL形部材にガイドとねじりばねを設けるとともに、他
方のL形部材にV状延出部とガイドが挿通される係止穴
を形成し、これらL形部材を筐体の蓋部と本体部とに取
り付けて使用するようにしたものを例に挙げて説明した
が、これを例えばガイドとねじりばねを蓋部に直接設け
るとともに、係止穴を本体部に直接形成するようにして
もよい。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の発明によ
れば、一方の部材のねじりばねの近傍に、そのV状延出
部と共に他方の部材の係止穴に挿通されるガイドを設け
たので、自重等に影響されず、取付時に規定の位置に納
めることができた。
【0039】また、請求項2の発明によれば、係止穴
を、ガイド係止用穴部とそれよりも口径の大きいばね係
止用穴部とから形成したので、V状延出部の角度を大き
くとることができて、その分、V状延出部のばね係止用
穴部の縁に対する滑動性が向上し、取付時の押し付け力
の確保が容易となった。
【0040】また、請求項3の発明によれば、ばね係止
用穴部を、ガイド係止用穴部の内面の一部をV状に切り
欠いて形成したので、ガイド係止用穴部に、ねじりばね
のV状延出部の調心機能を持たせることができた。この
ため、取付時にV状延出部,だけでなくガイドも規定位
置に納めることが容易となった。
【0041】また、請求項4の発明によれば、ガイド
に、先端が縮少する方向の傾斜面を設けたので、ガイド
に調心機能を持たせることができ、取付時に規定位置に
納めることが更に容易となった。
【0042】また、請求項5の発明によれば、ガイドを
ねじりばねのV状延出部よりも短尺に設定するととも
に、その先端にフックを形成したので、取り外し時の脱
落を確実に防止することができて、安全性が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係るガイド付き取付ば
ね装置の全体構成を示す分解斜視図である。
【図2】 実施形態1に係るガイド付き取付ばね装置を
筐体の蓋の取付部に使用した例を示す取付状態の正面図
である。
【図3】 図2のC−C線矢視断面図である。
【図4】 図2のD−D線矢視断面図である。
【図5】 実施形態1に係るガイド付き取付ばね装置の
取付時、取り外し時の手順の説明図である。
【図6】 本発明の実施形態2に係るガイド付き取付ば
ね装置の全体構成を示す分解斜視図である。
【図7】 実施形態2に係るガイド付き取付ばね装置の
取付時、取り外し時の手順の説明図である。
【図8】 本発明の実施形態3に係るガイド付き取付ば
ね装置の全体構成を示す分解斜視図である。
【図9】 従来の取付ばね装置の全体構成を示す分解斜
視図である。
【図10】 従来の取付ばね装置を筐体の蓋の取付部に
使用した例を示す取付状態の正面図である。
【図11】 図10のA−A線矢視断面図である。
【図12】 図10のB−B線矢視断面図である。
【符号の説明】 3 ねじりばね、3b,3c V状延出部、10,2
0,30 一方の部材、10d,20d,30d ガイ
ド、10e,10f,20e,20f,30e,30f
傾斜面、20g,30g,30h フック、50 他
方の部材、50b係止穴、50d ガイド係止用穴部、
50e ばね係止用穴部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の部材側に設けられて両端がV状に
    延出するねじりばねと、他方の部材側に設けられて前記
    ねじりばねのV状延出部が圧縮状態で貫通可能な係止穴
    とを有し、前記ねじりばねのV状延出部を前記係止穴に
    挿通させ、その復帰力を利用して前記一方の部材を前記
    他方の部材に押し付け支持させる取付ばね装置におい
    て、 前記一方の部材のねじりばねの近傍に、そのV状延出部
    と共に前記係止穴に挿通されるガイドを設けたことを特
    徴とするガイド付き取付ばね装置。
  2. 【請求項2】 係止穴は、ガイド係止用穴部とそれより
    も口径の大きいばね係止用穴部とからなることを特徴と
    する請求項1記載のガイド付き取付ばね装置。
  3. 【請求項3】 ばね係止用穴部は、ガイド係止用穴部の
    内面の一部をV状に切り欠いて形成されていることを特
    徴とする請求項2記載のガイド付き取付ばね装置。
  4. 【請求項4】 ガイドには、先端が縮少する方向の傾斜
    面が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載のガイド付き取付ばね装置。
  5. 【請求項5】 ガイドをねじりばねのV状延出部よりも
    短尺に設定するとともに、その先端にフックを形成して
    なることを特徴とする請求項5記載のガイド付き取付ば
    ね装置。
JP2001075532A 2001-03-16 2001-03-16 ガイド付き取付ばね装置 Pending JP2002276624A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001075532A JP2002276624A (ja) 2001-03-16 2001-03-16 ガイド付き取付ばね装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001075532A JP2002276624A (ja) 2001-03-16 2001-03-16 ガイド付き取付ばね装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002276624A true JP2002276624A (ja) 2002-09-25

Family

ID=18932595

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001075532A Pending JP2002276624A (ja) 2001-03-16 2001-03-16 ガイド付き取付ばね装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002276624A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111795052A (zh) * 2019-04-09 2020-10-20 伊利诺斯工具制品有限公司 紧固件

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111795052A (zh) * 2019-04-09 2020-10-20 伊利诺斯工具制品有限公司 紧固件

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4446837B2 (ja) 連結装置
US6301940B1 (en) Security hole fastening device
US6070308A (en) Double locking snap hook
US5625928A (en) Automatic lock slider for slide fastener
US20130291461A1 (en) Sprinkler mounting device
US20080122333A1 (en) Latch and release device of a slide assembly
EP0786217A2 (en) Latch
US6095386A (en) Bicycle lock mounting bracket
US20080042449A1 (en) Telescopic Stay
CN110247259B (zh) 拉带解锁结构及连接器
JP3247020B2 (ja) コードストッパー
JP2002276624A (ja) ガイド付き取付ばね装置
KR0122491B1 (ko) 벨트클립의 이중잠금장치
US7278185B2 (en) Restricting device
US6647599B2 (en) Positioning mechanism of a zipper slide
JP3073478B2 (ja) ファイル
EP2037168B1 (en) Push-push fixture clip
JP2800616B2 (ja) 電磁接触器用補助接点ユニット
JP2950560B2 (ja) 時計バンドの中留金具
US5697724A (en) Metal fitting structure for anchoring a chain to a portable apparatus
EP1723304B1 (en) Device for fastening together an actuating system for casings and the said casing
JP3193023B2 (ja) 扉等開閉器
JP5620803B2 (ja) クリップ
JP3048524B2 (ja) 扉等開閉器
JP2902591B2 (ja) 丁番装置