JP2002275854A - 電解質水溶液吸収体の運搬方法 - Google Patents

電解質水溶液吸収体の運搬方法

Info

Publication number
JP2002275854A
JP2002275854A JP2001071221A JP2001071221A JP2002275854A JP 2002275854 A JP2002275854 A JP 2002275854A JP 2001071221 A JP2001071221 A JP 2001071221A JP 2001071221 A JP2001071221 A JP 2001071221A JP 2002275854 A JP2002275854 A JP 2002275854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
group
aqueous solution
polymer
salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001071221A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Inagaki
靖史 稲垣
Haruo Watanabe
春夫 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001071221A priority Critical patent/JP2002275854A/ja
Priority to DE60239266T priority patent/DE60239266D1/de
Priority to CNB02801233XA priority patent/CN100354317C/zh
Priority to EP02705151A priority patent/EP1375533B1/en
Priority to US10/276,125 priority patent/US20030104284A1/en
Priority to EP10011237A priority patent/EP2256140A3/en
Priority to PCT/JP2002/002382 priority patent/WO2002077039A1/ja
Priority to KR1020027014816A priority patent/KR101011933B1/ko
Publication of JP2002275854A publication Critical patent/JP2002275854A/ja
Priority to US11/197,857 priority patent/US7838155B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Revetment (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 本発明は、迅速に、一度に大量に、かつ
人が運搬するのが危険な場所にでも運搬できる電解質水
溶液吸収体の運搬方法を提供する。 【解決手段】 親水性極性基が導入されている非水溶性
ポリマーからなる電解質水溶液吸収ポリマーと、被吸引
物質とを含有する電解質水溶液吸収体を吸引することを
特徴とする電解質水溶液吸収体の運搬方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電解質水溶液
を吸収することができる電解質水溶液吸収体の運搬方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】水害等における河川湖沼等の氾濫を防ぐ
土木資材である土嚢は、従来、例えば麻袋に土を入れた
ものが使用されていた。しかし、かかる土嚢は重量と体
積ともに大きいことから運搬が困難であり、災害現場な
どでは人の手により1つずつ運搬されることが多い。ま
た、遠方より該土嚢を運ぶ場合は車両等を用いて運ばな
ければならず、またその積み降ろしに労を要する。災害
発生時には、必要な時に、必要な場所に、土嚢の機能を
有する吸水体をすみやかに充当する必要があるが、上述
のような運搬性の悪さのため、土嚢の迅速かつ十分な充
当が妨げられていた。また、人が運搬するのが危険な場
所には土嚢を設置できないという問題があった。また、
漏水または冠水などで残留する不要な水を除くのに用い
る吸水体は、布などの繊維性の素材が用いられて来た
が、地震などの災害による水道管の破裂、水害による広
範囲での大規模な浸水または工場のタンクからの漏水な
ど、大量の水を除去しなければならないときは、上記土
嚢と同様の問題が生じていた。さらに、実際に土嚢が水
に浸漬されると土嚢中の土の成分から種々の電解質(ナ
トリウム塩や燐酸塩等)が溶出されることになる。ま
た、工場からの漏水には、電解質を含む水(電解質水溶
液)の漏洩がありえる。しかし、従来の吸水性樹脂では
このような電解質水溶液に対する吸収倍率が低いため、
土嚢または不要な電解質を含む水を除く機能を有する吸
収体としての性能が充分発揮できないと言う問題点を有
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、迅速に、一
度に大量に、かつ人が運搬するのが危険な場所にでも運
搬できる電解質水溶液吸収体の運搬方法を提供する。ま
た、本発明では、上記運搬方法に適した電解質水溶液吸
収体、すなわち運搬時は重量および体積がともに小さ
く、かつ人力によらずして大量にかつ迅速に運搬でき、
使用時には土嚢中の土の成分から溶出する電解質や元々
電解質を含有する海水や工場からの漏水等に対しても効
果的に作用し、水を吸って重量、体積および外形の形状
追随性の機能を十分満たす電解質水溶液吸収体を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討した結果、電解質水溶液吸収ポリ
マーのほかに被吸引物質を水透過性袋状体内に存在せし
めた電解質水溶液吸収体を吸引運搬することにより、人
力によらずして一度に大量にかつ迅速に運搬できるとい
う知見を得た。例えば、被吸引物質として磁性体を用い
れば、電解質水溶液吸収体を磁気的に吸引することによ
り、クレーンやベルトコンベヤーで一度に大量にかつ迅
速に運搬することができ、さらには人が運搬するのが危
険な場所にでも運搬できるという利点を有する。
【0005】本発明者らは、上記運搬方法に適した電解
質水溶液吸収体について検討した結果、被吸引物質とし
て、例えば金属やセラミックなどの無機質固形廃材を再
資源化利用すれば、これらの素材は電子機器部品の解体
において処理しにくい部材であることから、地球環境に
資することができるという利点があることを知見した。
また、非水溶性ポリマーに親水性極性基を導入すること
で得られる電解質水溶液吸収ポリマーを用いれば、運搬
時は重量および体積がともに小さく、使用時には水を吸
って重量、体積および外形の形状追随性の機能を十分満
たす電解質吸収体を提供することができるということを
知見した。さらに、該電解質水溶液吸収ポリマーを含有
する電解質水溶液吸収体は、土嚢中の土の成分から溶出
する電解質や元々電解質を含有する海水や工場からの漏
水等に対しても効果的に作用するという利点を有す。ま
た、該電解質水溶液吸収体は、廃棄物として処理に困っ
ていた、例えばポリマーなどの高分子廃材を再資源化利
用することにより、地球環境に資することができるとい
う利点も有する。
【0006】すなわち、本発明は、(1)親水性極性基
が導入されている非水溶性ポリマーからなる電解質水溶
液吸収ポリマーと、被吸引物質とを含有する電解質水溶
液吸収体を吸引することを特徴とする電解質水溶液吸収
体の運搬方法、(2)親水性極性基が導入されている非
水溶性ポリマーからなる電解質水溶液吸収ポリマーと、
磁性体とを含有する電解質水溶液吸収体を磁気的に吸引
することを特徴とする前記(1)に記載の電解質水溶液
吸収体の運搬方法、(3)親水性極性基が、塩を形成し
ていてもよいスルホ基、塩を形成していてもよい硫酸
基、塩を形成していてもよいカルボキシル基、アミド
基、ニトロ基、塩を形成していてもよい−PO(OH)
基、塩を形成していてもよい−OPO(OH)基、塩を
形成していてもよい水酸基、及び塩を形成していてもよ
いアミン塩基の少なくとも1種類以上であることを特徴
とする前記(1)記載の電解質水溶液吸収体の運搬方
法、(4)親水性極性基が、非水溶性ポリマー中の全モ
ノマーユニットに対して0.1〜99モル%であること
を特徴とする前記(1)記載の電解質水溶液吸収体の運
搬方法、(5)非水溶性ポリマーが、主鎖及び/又は側
鎖に、芳香族環と共役ジエンの少なくとも1種類以上を
有することを特徴とする前記(1)記載の電解質水溶液
吸収体の運搬方法、(6)非水溶性ポリマー中に含まれ
る芳香族環と共役ジエンの少なくとも1種類以上が、該
ポリマー中の全モノマーユニットに対して1〜100モ
ル%であることを特徴とする前記(5)記載の電解質水
溶液吸収体の運搬方法、(7)磁性体が廃棄物よりなる
ことを特徴とする前記(2)に記載の電解質水溶液吸収
体の運搬方法、(8)磁性体が廃棄物を結着形成したも
のよりなることを特徴とする前記(2)に記載の電解質
水溶液吸収体の運搬方法、(9)電解質水溶液吸収体
が、さらに支持体を含有することを特徴とする前記
(1)に記載の電解質水溶液吸収体の運搬方法、(1
0)支持体が可とう性網状体であることを特徴とする前
記(9)に記載の電解質水溶液吸収体の運搬方法、(1
1)電解質水溶液吸収ポリマーが支持体で支持されてい
ることを特徴とする前記(9)に記載の電解質水溶液吸
収体の運搬方法、に関する。
【0007】また、本発明は、(12)親水性極性基が
導入されている使用済みの非水溶性ポリマーからなる電
解質水溶液吸収ポリマーと、被吸引物質とを含有する電
解質水溶液吸収体を吸引することを特徴とする電解質水
溶液吸収体の運搬方法、(13)親水性極性基が導入さ
れている使用済みの非水溶性ポリマーからなる電解質水
溶液吸収ポリマーと、磁性体とを含有する電解質水溶液
吸収体を磁気的に吸引することを特徴とする前記(1
2)に記載の電解質水溶液吸収体の運搬方法、(14)
親水性極性基が、塩を形成していてもよいスルホ基、塩
を形成していてもよい硫酸基、塩を形成していてもよい
カルボキシル基、アミド基、ニトロ基、塩を形成してい
てもよい−PO(OH)基、塩を形成していてもよい−
OPO(OH)基、塩を形成していてもよい水酸基、及
び塩を形成していてもよいアミン塩基の少なくとも1種
類以上であることを特徴とする前記(12)記載の電解
質水溶液吸収体の運搬方法、(15)親水性極性基が、
非水溶性ポリマー中の全モノマーユニットに対して0.
1〜99モル%であることを特徴とする前記(12)記
載の電解質水溶液吸収体の運搬方法、(16)非水溶性
ポリマーが、主鎖及び/又は側鎖に、芳香族環と共役ジ
エンの少なくとも1種類以上を有することを特徴とする
前記(12)記載の電解質水溶液吸収体の運搬方法、
(17)非水溶性ポリマー中に含まれる芳香族環と共役
ジエンの少なくとも1種類以上が、該ポリマー中の全モ
ノマーユニットに対して1〜100モル%であることを
特徴とする前記(16)記載の電解質水溶液吸収体の運
搬方法、(18)磁性体が廃棄物よりなることを特徴と
する前記(13)に記載の電解質水溶液吸収体の運搬方
法、(19)磁性体が廃棄物を結着形成したものよりな
ることを特徴とする前記(13)に記載の電解質水溶液
吸収体の運搬方法、(20)電解質水溶液吸収体が、さ
らに支持体を含有することを特徴とする前記(12)に
記載の電解質水溶液吸収体の運搬方法、(21)支持体
が可とう性網状体であることを特徴とする前記(20)
に記載の電解質水溶液吸収体の運搬方法、(22)電解
質水溶液吸収ポリマーが支持体で支持されていることを
特徴とする前記(20)に記載の電解質水溶液吸収体の
運搬方法、に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る電解質水溶液吸収体
の運搬方法は、水透過性袋状体内に電解質水溶液吸収ポ
リマーと被吸引物質とを含有する電解質水溶液吸収体を
吸引することを特長とする。より具体的には、被吸引物
質4として磁性を有する磁性体を用い、例えば図5およ
び図6に示すように、磁気的吸引手段6を用いて磁気的
に上記電解質水溶液吸収体1を吸引して運搬するという
方法が好ましい態様として挙げられる。このように、吸
引物質を利用して吸引運搬することにより、例えばコン
ベアーやクレーン等で、一度に大量に移動輸送を可能に
することができる。これにより、人が運搬するのに危険
な場所への輸送、非常時での迅速な輸送が可能となる。
又、被吸引物質4として磁性体を用いた場合は、磁性に
より電解質水溶液吸収体を識別することが可能となると
いう利点も有する。
【0009】ついで、本発明に係る運搬方法に適した電
解質水溶液吸収体について、図面を参照しながら詳細に
説明する。以下では、本発明を適用した電解質水溶液吸
収体として、図1〜図4に示すような電解質水溶液吸収
体1について説明することとする。ここで、特許請求の
範囲および発明の詳細な説明における「電解質水溶液吸
収体」は、海・河川の氾濫等での堤防のかさ上げまたは
決壊の防止修復に用いる土嚢の機能を有するもの、また
は漏水もしくは冠水などで残留する不要な水を除く機能
を有するものなどが挙げられる。本発明に係る電解質水
溶液吸収体1は、水透過性袋状体2と、この水透過性袋
状体2に内包された電解質水溶液吸収ポリマー3と磁性
体4を備える。電解質水溶液吸収体1は、乾燥状態にお
いては図1の断面図に示すように乾燥状態の電解質水溶
液吸収ポリマー3aと磁性体4と水透過性袋状体2から
構成され、吸液膨潤状態においては図2の断面図に示す
ように吸液膨潤状態の電解質水溶液吸収ポリマー3bと
磁性体と水透過性袋状体2から構成される。支持体5が
内在されている本発明に係る電解質水溶液吸収体1の乾
燥状態における断面図を図3に、吸液膨潤状態における
断面図を図4に示した。
【0010】本発明において用いる電解質水溶液吸収ポ
リマーは、通常は、非水溶性ポリマーに親水性基を導入
することにより製造される。原料として使用する電解質
水溶液吸収ポリマーとしては特に限定されないが、安価
な汎用性モノマーから得られる非水溶性ポリマーを原料
として使用することが好ましい。かかる汎用性の非水溶
性ポリマーとしては、具体的には以下のようなポリマー
が挙げられる。例えば、ABS(アクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン)ポリマー、ハイインパクトポリス
チレン(HIPS)、スチレン−ブタジエンエラストマ
ー(SBC)、SAN(スチレン−アクリロニトリル)
ポリマー、ポリアクリロニトリルポリマー(PAN)、
ポリアクリロニトリル−ブタジエン(ニトリルゴム)、
ポリスチレン(PS)、ナイロンポリマー、ポリオレフ
ィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイ
ソプレンなど)ポリマー、ポリ塩化ビニル(PVC)、
ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリフェニレンス
ルフィド(PPS)、ポリカーボネート(PC)、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレ
フタレート(PBT)、ポリスルホン、ポリアリルスル
ホン、ポリエーテルスルホン、ポリチオエーテルスルホ
ン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリエ
ーテルエーテルケトン、ポリアミド(ナイロン)、ポリ
アミドイミド、ポリイミド、ポリアリレート、芳香族ポ
リエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポ
リエーテル、ポリクロロメチルスチレン、ポリアクリル
酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、セルロイド、
各種液晶ポリマー、メタクリルポリマー(PMMA)、
琥珀ポリマー、テルペンポリマー、エポキシポリマー、
フェノール−ホルマリンポリマー、メラミンポリマー等
を挙げることができる。
【0011】原料として使用する電解質水溶液吸収ポリ
マーとしては、上記ポリマーの中でも、後述する親水性
極性基の導入が容易な芳香族環や共役ジエン構造を有す
るものが好ましい。該非水溶性ポリマー中の芳香族環お
よび/または共役ジエン単位の含有量は、該非水溶性ポ
リマー中の全モノマーユニットに対して約1〜100モ
ル%程度が望ましい。該非水溶性ポリマー中に導入され
る親水性極性基の数が少なくなり、その結果として電解
質水溶液に対する吸収効果が低下してしまうのを避ける
ため、上記含有量は約1モル%以上が好ましい。
【0012】上記非水溶性ポリマー材料の分子量(M
w)としては、特に限定はないが、重量平均分子量(M
w)が約1,000〜20,000,000程度、さらに
は、約10,000〜1,000,000程度が一般的で
ある。分子量が1,000より高いと、親水性極性基の
導入により電解質水溶液溶液に完全に溶解してしまい、
吸収後にゲルの状態維持することが出来なくなるという
不都合を避けることができる。分子量が20,000,0
00より低いと親水性極性基の導入が容易になりより実
用的である。
【0013】これらの非水溶性ポリマーは、新たに製造
された未使用の粒状ポリマー(バージンペレット)であ
っても良いし、特定の用途を目的として成形された使用
済み非水溶性ポリマーまたは廃材であっても良い。該廃
材としては、例えば、ポリマー原料や成形品の生産過程
での排出品(半端品)や、電気製品や自動車等にすでに
使用された筐体や各種部品材料、またはチューブやホー
ス、各種緩衝材などが挙げられる。該使用済み非水溶性
ポリマーとは、上記廃材等から回収される非水溶性ポリ
マーをいう。該廃材の排出場所としては、工場や販売
店、家庭等からのいずれであっても良いが、家庭等から
の一般廃棄物よりは、工場や販売店等から回収されたも
の(例えば、半端品など)の方が比較的組成がそろった
ものが多いためより望ましい。
【0014】また、上記該非水溶性ポリマーは、他のポ
リマーとのアロイ物であっても良く、顔染料や安定剤、
難燃剤、可塑剤、充填剤、硬化型接着剤、その他補助剤
等の添加剤を含んだ廃材または使用済み非水溶性ポリマ
ーであっても良い。または、使用済み非水溶性ポリマー
または廃材とバージン材料との混合物であっても良い。
【0015】本発明は、以上に述べた非水溶性ポリマー
に親水性極性基を導入することで電解質水溶液吸収ポリ
マーへの転換を図るものである。この際、親水性極性基
は電解質水溶液に対する吸収性を増加させる効果を持っ
ており、一方、該非水溶性ポリマー中の疎水部分(主鎖
や芳香族環および親水性極性基の未導入部分)は、同ポ
リマーが各種電解質水溶液に溶解することを防止するた
めの効果を有している。
【0016】親水性極性基としては酸性基または塩基性
基等の極性基が挙げられる。酸性基または塩基性基は塩
を形成していてもよい。そのような親水性極性基として
は具体的には、式−SOM(式中、Mは水素原子また
は例えばナトリウム、カリウム等の金属などのカチオン
を表す。)で表される塩を形成しいてもよいスルホ基、
式−OSOM(式中、Mは前記と同意義)で表される
塩を形成していてもよい硫酸基、式−PO(OM
(OM)若しくは式−OPO(OM)(OM
(式中、MとMはそれぞれ同一または異なって、上
記Mと同意義。)で表される塩を形成していてもよいホ
スホ基、式−OM(式中、MはMと同意義。)で表
される塩を形成していてもよい水酸基、式−COOM
(式中、MはMと同意義。)で表される塩を形成して
いてもよいカルボキシル基などが、塩を形成していても
よい酸性基として挙げられる。また、例えばアミノ基、
2級アミノ基(例えばメチルアミノ基)、3級アミノ基
(例えばジメチルアミノ基)、例えば4級アンモニウム
基(例えばトリメチルアンモニウムクロライド基)等の
塩を形成していてもよいアミン塩基などが、塩を形成し
ていてもよい塩基性基として挙げられる。その他、親水
性極性基としては、アミド基またはニトロ基等が挙げら
れる。
【0017】上記非水溶性ポリマーにスルホ基および/
または塩を形成しているスルホ基を導入する方法として
は、好ましくは、芳香族環を有する該非水溶性ポリマー
と濃硫酸(約70重量%程度以上のものがより好適であ
る)、無水硫酸、発煙硫酸、クロルスルホン酸等のスル
ホ化剤とを直接反応させるか、もしくは、該ポリマーを
有機溶媒に溶解や分散させた状態でスルホ化剤と反応さ
せることによりスルホ基が導入され、引き続いてこのも
のを塩基性物質(例えば、水酸化ナトリウムまたは水酸
化カリウム等)で中和することでスルホン酸塩に転換す
ることが可能となる。なお、スルホ基導入時の反応温度
は、有機溶媒の使用の有無で大きく異なるが、概ね約0
〜200℃程度、好ましくは約30〜120℃程度であ
る。約0℃以上であると、反応速度が充分に速くなると
共に、より良好な性能を有する電解質水溶液吸収ポリマ
ーが得られ、また、約200℃以下であると該ポリマー
中の分子鎖が切断されにくくなり、水や溶剤に対して溶
解しにくくなるため、上記範囲が好ましい。反応時間
は、反応温度によって大きく異なるが、概ね1分〜40
時間、好ましくは5分〜2時間である。この条件は、反
応がより充分に進行して生産効率がよいので好ましい。
【0018】塩を形成していてもよい硫酸基を導入する
方法としては、好ましくは、不飽和結合を有する非水溶
性ポリマーを高温の硫酸水溶液と反応させることにより
まず硫酸基が導入され、その後、塩基性化合物(例え
ば、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム等)と反応
させることにより硫酸塩とすることができる。塩を形成
していてもよいカルボキシル基を導入する方法として
は、好ましくは、芳香族環を有する非水溶性ポリマー
に、n−ブチルリチウムを添加し、次にドライアイスと
反応させることによりまずカルボキシル基を導入するこ
とが可能となり、その後、塩基性化合物(例えば、水酸
化ナトリウムまたは水酸化カリウム等)と反応させるこ
とによりカルボン酸塩とすることができる。
【0019】アミド基を導入する方法としては、例え
ば、ニトリル基を有する該非水溶性ポリマーを加熱した
濃硫酸や加熱したアルカリ(例えば、水酸化ナトリウム
水溶液または水酸化カリウム水溶液等)で加水分解する
ことにより得ることができる。ニトロ基を導入する方法
としては、好ましくは芳香族環を有する非水溶性ポリマ
ーに発煙硝酸や硝酸と硫酸の混合液と反応させることに
より可能となる。塩を形成していてもよい−PO(OH)
基を導入する方法としては、好ましくは、芳香族環を
有する非水溶性ポリマーに三塩化燐を添加後加水分解す
ることによりまず−PO(OH)基が導入され、その
後、塩基性化合物(例えば、水酸化ナトリウムまたは水
酸化カリウム等)と反応させることにより同塩とするこ
とができる。塩を形成していてもよい−OPO(OH)
基を導入する方法としては、好ましくは、不飽和結合を
有する非水溶性ポリマーに三酸化燐を添加後加水分解す
ることによりまず−OPO(OH)基が導入され、その
後、塩基性化合物(例えば、水酸化ナトリウムまたは水
酸化カリウム等)と反応させることにより同塩とするこ
とができる。
【0020】塩を形成していてもよい水酸基を導入する
方法としては、好ましくは、不飽和結合を有する非水溶
性ポリマーと硫酸水溶液と反応させることによりまず水
酸基の導入が可能となり、その後、塩基性化合物(例え
ば、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム等)と反応
させることにより同塩とすることができる。3級および
/または4級アミン塩基を導入する方法としては、好ま
しくは、芳香族環を有する非水溶性ポリマーをフリーデ
ルクラフト反応によりクロロメチル化を行った後で、ア
ンモニアや各種アミン化合物とで反応させる事により3
級および4級アミン塩をイオン基として導入する事がで
きる。1級アミノ基または2級アミノ基の導入や、これ
らアミノ基の塩への変換も、自体公知の方法に従ってよ
い。
【0021】なお、上記親水性極性基導入剤や塩基性化
合物はバージン剤であっても良いし、もしくは、工場よ
り排出された廃液であっても良いし、再生処理品であっ
ても良い。資源の有効利用の観点では、廃液を本発明に
用いる電解質水溶液吸収ポリマーの製造に用いることが
より好ましい。なお、これらの親水性極性基は該非水溶
性ポリマーに1種類のみ導入されていても良いし、2種
以上の複数種が導入されていても良い。また、これら親
水性極性基の該非水溶性ポリマーへの導入量は、該ポリ
マー中の全モノマーユニットに対して約0.1〜99モ
ル%程度であることが望ましい。親水性極性基導入後の
該ポリマーが水に溶解してしまうことを抑制し、一方、
電解質水溶液に対する吸収性が良好であるためには、上
記の範囲が好ましい。
【0022】以上に述べた方法により得られる電解質水
溶液吸収ポリマーに、さらに自体公知の処理を施しても
よい。好ましい実施態様を述べると、上記した親水性極
性基導入反応によって得られる、通常はゲル状物である
反応生成物を、好ましくは濾過、水洗した後、乾燥また
は脱水することによって、優れた各種電解質水溶液吸収
能を有するポリマーが得られる。また、本発明の電解質
水溶液吸収ポリマーは、自体公知の手段に従って、主鎖
および/または側鎖に上記親水性極性基を導入したモノ
マーを重合させて製造してもよいことは言うまでもな
い。
【0023】さらに、本発明で用いる電解質水溶液吸収
ポリマーは所望により、他の成分、例えば、従来公知の
電解質水溶液吸収ポリマー(例えば架橋性モノマーを加
えて重合したもの)、安定剤、吸湿剤、硬化型接着剤等
をさらに配合したものであってもよい。
【0024】方法のいかんを問わず、好ましくは以上に
述べた方法に従って、非水溶性ポリマー中に親水性極性
基を導入することにより、各種電解質水溶液を高濃度で
吸収できるポリマーを得ることが可能となる。かくして
得られる電解質水溶液吸収ポリマーで吸収可能な電解質
水溶液としては、各種無機塩や有機塩化合物、および、
無機酸や無機塩基、有機酸や有機塩基を挙げることがで
きる。より具体的には、海水、汚水または泥水等が挙げ
られる。本発明に係る電解質水溶液吸収体は、特に土壌
中や海水中に含まれるナトリウム塩やカルシウム塩、マ
グネシウム塩等を含有する電解質水溶液に対してより効
果的な吸収能を有する。これらの電解質水溶液は、本発
明に係る電解質水溶液吸収体による吸収時において、気
体、液体、固体のいずれの状態をであっても特に問題は
ない。液体の場合は、該電解質水溶液吸収ポリマーをそ
のまま電解質水溶液に添加しうることで、該電解質水溶
液を吸収することができる。気体の場合は、液化した状
態か、もしくは、該ポリマーをガス状の電解質水溶液と
接触させることで吸収させることができる。また、固体
の場合は、他の電解質水溶液に溶かした状態で該吸収体
に吸収させることができる。ただし、電解質水溶液は液
体状の場合がより好ましい。
【0025】本発明は、水透過性袋状体内に、上記電解
質水溶液吸収ポリマー3の他に、被吸引物質4を含有し
ていることを特長とする。被吸引物質4としては、磁性
を有する磁性体を用いるのが好ましい。このように磁性
体を含有させることにより、例えば図5および図6に示
すように、磁気的吸引手段6を用いて、磁気的に上記電
解質水溶液吸収体1を吸引して、コンベアー、クレーン
等で移動輸送を可能にすることができる。これにより、
人が運搬するのに危険な場所への輸送、非常時での迅速
な輸送が可能となるという利点がある。又、この磁性に
より、電解質水溶液吸収体を識別することが可能となる
という利点も有する。
【0026】上記の磁性体としては、フェリ磁性、フェ
ロ磁性または寄生磁性を有するものが挙げられる。フェ
ロ磁性体としては、例えば、鉄、ニッケル、コバルトも
しくはこれらの合金、またはこれらを含有する合金、さ
らには、遷移金属もしくはその合金、さらには、希土類
元素を含有した合金を挙げることができる。また、フェ
リ磁性体としては、例えば、マグネタイト、マグヘマイ
ト、ヘマタイト、マンガン亜鉛フェライト、マンガンニ
ッケルフェライト、バリウムフェライト、ストロンチウ
ムフェライトなどが挙げられる。これらは、天然の鉱物
よりなるもの、廃棄物よりなるもの、廃棄物を結着形成
したものを用いてよい。より具体的には、使用済みの電
気機器のインダクター素子やスピーカーやテレビの偏向
ヨークより得ることができる。これら部材は、電子機器
の解体処理において処理しにくい部材であり、その有効
活用の観点からも有益である。又、使用済みの乾電池を
用いてフェライトを得る技術も開発されており、これら
も、上記観点より、有効に本発明に適応することができ
る。これら磁性体は、比重が一般の無機系素材に比較し
て大きく電解質水溶液吸収体の重量を高めることがで
き、吸液状態の電解質水溶液吸収体でもその重量を相対
的に高める効果もある。
【0027】本発明の水透過性袋状体2の素材として
は、天然繊維または合成繊維の布が用いられる。天然繊
維としては、例えば棉、麻または絹などを例示できる。
合成繊維としては、例えばポリアミド、ポリイミド、ポ
リエステル、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどが
例示できる。これら繊維を単独あるいは混合して布に編
み上げたものまたは織り上げたものが好ましい。しか
し、場合によっては、不織布であってもよい。また、場
合によっては、フィルム状体の表裏を貫通する細孔を形
成したものであってもよい。
【0028】本発明においては、水透過性袋状体2の中
に、電解質水溶液吸収ポリマーおよび磁性体のほかに、
さらに支持体が含有されていてもよい。本発明において
用いる支持体5は、上記電解質水溶液吸収ポリマーを支
持できるのであればその形状または素材は特に限定され
ない。ここで、「支持」とは、水透過性袋状体2の中で
上記変性高分子化合物が極端に傾くことなどを防ぐた
め、上記変性高分子化合物が付着または含浸させること
が挙げられる。該支持体としては、具体的には可とう性
網状体が好ましい。可とう性網状体5としては、天然繊
維または合成繊維の布が用いられる。その素材として
は、上記の水透過性袋状体2の素材と同様のものが使用
できる。すなわち、天然繊維としては、例えば棉、麻ま
たは絹などを例示できる。合成繊維としては、例えばポ
リアミド、ポリイミド、ポリエステル、ポリエチレンま
たはポリプロピレンなどが例示できる。これら繊維を単
独あるいは混合して布に編み上げたものまたは織り上げ
たものが好ましい。しかし、場合によっては、不織布あ
るいは紙であってもよい。また、場合によっては、フィ
ルム状体の表裏を貫通する細孔を形成したものであって
もよい。
【0029】この場合、上記支持体5、好ましくは可と
う性網状体は、上記水透過性袋状体2に比較して、貫通
孔の占有率は、高いことが好ましく、これにより、前記
電解質水溶液吸収ポリマーを前記支持体に付着あるいは
含浸させることにより、前記電解質水溶液吸収ポリマー
を前記支持体に固定することができる。これにより、本
発明に係る電解質水溶液吸収体の運搬・保存時に、電解
質水溶液吸収体内部において前記電解質水溶液吸収ポリ
マーが偏るなどの型崩れを防止することができる。ま
た、電解質水溶液吸収体を吸液使用し、使用後乾燥して
再び使用するというように繰り返し使用しても、前記電
解質水溶液吸収ポリマーが電解質水溶液吸収体内部にお
いて偏るなどの型崩れを防止することができ、繰り返し
使用の回数を高めることができるという利点もある。
【0030】本発明の支持体に前記電解質水溶液吸収ポ
リマーを付着あるいは含浸させることにより固定する方
法としては、前記支持体に、吸液膨潤状態の前記電解質
水溶液吸収ポリマーの水分散系を塗布乾燥するという方
法を挙げることができる。また、前記方法としては、前
記支持体に、非膨潤状態の前記電解質水溶液吸収ポリマ
ーの有機液体への分散系を塗布乾燥するという方法を挙
げることができる。これにより、塗布乾燥の操作の簡便
化ならびに使用エネルギー削減を行うことができるの
で、本発明において好適に用いられる。また、前記方法
として、前記支持体に、水、電解質水溶液または有機液
体を含ませ、乾燥状態の前記電解質水溶液吸収ポリマー
を付着させ乾燥させるという方法を挙げることができ
る。以上のような方法により、支持体に前記電解質水溶
液吸収ポリマーを付着または含浸させることにより固定
したシート状体は、静圧プレスまたはローラーにより圧
縮操作を行うことにより得られる。この場合、室温にお
いて行うこともできるが、室温以上の加熱状態において
行うことがより有効である。
【0031】本発明においては、水透過性袋状体の中
に、電解質水溶液吸収ポリマー以外に、土および/また
は比重1以上の固形物を含有させることができる。この
ようにすることにより、本発明にかかる電解質水溶液吸
収体が、特に設置初期段階において、水等に流されにく
くなるという利点がある。比重1以上の固形物として
は、天然の鉱物よりなるもの、廃棄物よりなるもの、廃
棄物を結着形成したものが挙げられる。これらの素材と
しては、プラスチック、金属、セラミクスもしくはガラ
ス、またこれらの混合物が挙げられる。これら結着に
は、比重1以下の高分子材料を用いることができる。結
着に用いる高分子材料としては特に限定されないが、例
えば、ポリスチレン、スチレン−プロピレン共重合体、
スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル
共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−
アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸
エステル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリビニルアル
コール、カゼインもしくはポリアクリル酸ナトリウム等
の水溶性樹脂、共重合ナイロンもしくはメトキシメチル
化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、
メラミン樹脂もしくはエポキシ樹脂等の三次元網目構造
を形成する硬化型樹脂等などが挙げられる。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る運搬方法によれば、迅速
に、一度に大量に、かつ人が運搬するのが危険な場所に
でも、電解質水溶液吸収体を運搬することができる。本
発明において提供する電解質水溶液吸収体は、上記運搬
方法に適しており、言い換えれば、運搬時は重量および
体積がともに小さく、使用時には水を吸って重量、体積
および外形の形状追随性の機能を十分満たす。さらに、
本発明にかかる電解質水溶液吸収体は、従来の電解質水
溶液吸収体よりも適用範囲が広い、すなわち吸収できる
電解質水溶液の種類が多いという利点も有する。このよ
うな特長から、本発明に係る電解質水溶液吸収体は優れ
た土嚢代替物として利用できる。すなわち、該吸収体
は、純水だけでなく、海水・汚水・泥水などの電解質を
含有する水に対しても適用できるので、海辺の堤防のか
さ上げまたは決壊の防止修復、または工場から漏水、特
に電池産業またはメッキ産業の分野の工場の電解質水溶
液等を貯蔵するタンクからの漏水などに対しても適用で
き、従来の土嚢(例えば麻袋に土を入れたもの)に比較
し、優れた吸液性、運搬性(運搬容易性)を有する。
【0033】本発明に係る電解質水溶液吸収体は、使用
済みポリマーや廃材を用いて作製することができ、また
所望により含有される比重1以上の固形物も電子機器の
解体処理において処理しにくい部材を用いて作製するこ
とができるので、これら廃材等を有効に再利用すること
ができ地球環境に資することができるという利点があ
り、また安価な製品が提供できるという利点も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電解質水溶液吸収体の乾燥時の断
面図を示す。
【図2】本発明に係る電解質水溶液吸収体の吸液膨潤時
の断面図を示す。
【図3】支持体を含有する本発明に係る電解質水溶液吸
収体の乾燥時の断面図を示す。
【図4】支持体を含有する本発明に係る電解質水溶液吸
収体の吸液膨潤時の断面図を示す。
【図5】本発明に係る電解質水溶液吸収体を磁気的に吸
引運搬する際の運搬形態を示す図である。
【図6】本発明に係る電解質水溶液吸収体を磁気的に吸
引運搬する際の運搬形態を示す図である。
【符号の説明】
1 電解質水溶液吸収体 2 水透過性袋状体 3 電解質水溶液吸収ポリマー 4 磁性体 5 支持体 6 磁気的吸引手段
フロントページの続き Fターム(参考) 2D018 AA06 4G066 AC13B AC14B AC15B AC17B AC23B AC24B AC27B AC31B AD01B AD06B AD11B AD15B AE05B BA12 CA43 DA08 FA37

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性極性基が導入されている非水溶性
    ポリマーからなる電解質水溶液吸収ポリマーと、被吸引
    物質とを含有する電解質水溶液吸収体を吸引することを
    特徴とする電解質水溶液吸収体の運搬方法。
  2. 【請求項2】 親水性極性基が導入されている非水溶性
    ポリマーからなる電解質水溶液吸収ポリマーと、磁性体
    とを含有する電解質水溶液吸収体を磁気的に吸引するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電解質水溶液吸収体の
    運搬方法。
  3. 【請求項3】 磁性体が廃棄物よりなることを特徴とす
    る請求項2記載の電解質水溶液吸収体の運搬方法。
  4. 【請求項4】 磁性体が廃棄物を結着形成したものより
    なることを特徴とする請求項2記載の電解質水溶液吸収
    体の運搬方法。
  5. 【請求項5】 親水性極性基が、塩を形成していてもよ
    いスルホ基、塩を形成していてもよい硫酸基、塩を形成
    していてもよいカルボキシル基、アミド基、ニトロ基、
    塩を形成していてもよい−PO(OH)基、塩を形成し
    ていてもよい−OPO(OH)基、塩を形成していても
    よい水酸基、及び塩を形成していてもよいアミン塩基の
    少なくとも1種類以上であることを特徴とする請求項1
    記載の電解質水溶液吸収体の運搬方法。
  6. 【請求項6】 親水性極性基が、非水溶性ポリマー中の
    全モノマーユニットに対して0.1〜99モル%である
    ことを特徴とする請求項1記載の電解質水溶液吸収体の
    運搬方法。
  7. 【請求項7】 非水溶性ポリマーが、主鎖及び/又は側
    鎖に、芳香族環と共役ジエンの少なくとも1種類以上を
    有することを特徴とする請求項1記載の電解質水溶液吸
    収体の運搬方法。
  8. 【請求項8】 非水溶性ポリマー中に含まれる芳香族環
    と共役ジエンの少なくとも1種類以上が、該ポリマー中
    の全モノマーユニットに対して1〜100モル%である
    ことを特徴とする請求項7記載の電解質水溶液吸収体の
    運搬方法。
  9. 【請求項9】 親水性極性基が導入されている使用済み
    の非水溶性ポリマーからなる電解質水溶液吸収ポリマー
    と、被吸引物質とを含有する電解質水溶液吸収体を吸引
    することを特徴とする電解質水溶液吸収体の運搬方法。
  10. 【請求項10】 親水性極性基が導入されている使用済
    みの非水溶性ポリマーからなる電解質水溶液吸収ポリマ
    ーと、磁性体とを含有する電解質水溶液吸収体を磁気的
    に吸引することを特徴とする請求項9に記載の電解質水
    溶液吸収体の運搬方法。
JP2001071221A 2001-03-13 2001-03-13 電解質水溶液吸収体の運搬方法 Pending JP2002275854A (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001071221A JP2002275854A (ja) 2001-03-13 2001-03-13 電解質水溶液吸収体の運搬方法
DE60239266T DE60239266D1 (de) 2001-03-13 2002-03-13 Absorber für eine Elektrolytlösung und Verfahren zur Herstellung des Absorbers
CNB02801233XA CN100354317C (zh) 2001-03-13 2002-03-13 电解质水溶液吸收体及其制备方法
EP02705151A EP1375533B1 (en) 2001-03-13 2002-03-13 Electrolyte solution absorber and method of manufacturing the absorber
US10/276,125 US20030104284A1 (en) 2001-03-13 2002-03-13 Electrolyte solution absorber and method of manufacturing the absorer
EP10011237A EP2256140A3 (en) 2001-03-13 2002-03-13 Electrolyte solution absorber and method of manufacturing the absorber
PCT/JP2002/002382 WO2002077039A1 (en) 2001-03-13 2002-03-13 Electrolyte solution absorber and method of manufacturing the absorber
KR1020027014816A KR101011933B1 (ko) 2001-03-13 2002-03-13 전해질 수용액 흡수체
US11/197,857 US7838155B2 (en) 2001-03-13 2005-08-05 Aqueous electrolyte solution absorber and method for producing it

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001071221A JP2002275854A (ja) 2001-03-13 2001-03-13 電解質水溶液吸収体の運搬方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002275854A true JP2002275854A (ja) 2002-09-25

Family

ID=18928975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001071221A Pending JP2002275854A (ja) 2001-03-13 2001-03-13 電解質水溶液吸収体の運搬方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002275854A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3964573B2 (ja) 金属キレート形成性繊維の製法、並びに該繊維を用いた金属イオン捕捉法及び金属キレート繊維
US7258904B2 (en) Absorber and method for producing it
KR101011933B1 (ko) 전해질 수용액 흡수체
JP2002275854A (ja) 電解質水溶液吸収体の運搬方法
JP2002265807A (ja) 電解質水溶液吸収体およびその製造方法
JP2002265632A (ja) 電解質水溶液吸収体およびその製造方法
JP4821049B2 (ja) 電解質水溶液吸収体
US20020039629A1 (en) Water absorber and method for fabricating the same
JP2001293370A (ja) 吸収体及びその製造方法
JP2002263483A (ja) 吸水体およびその製造方法
WO2002057323A1 (fr) Resine absorbant les solvants et procede de preparation de celle-ci
JP2002275852A (ja) 吸水体およびその製造方法
Liu et al. Rational fabrication of a new ionic imprinted carboxymethyl chitosan-based sponge for efficient selective adsorption of Gd (iii)
CN101878242A (zh) 聚(2-十八烷基丁二酸盐)及相应的酸聚(2-十八烷基丁二酸)的螯合化合物及使用方法
JP2002263484A (ja) 吸水体およびその製造方法
JP2002086624A (ja) 吸水体及びその製造方法
CN106943886A (zh) 一种纤维素复合膜的制备方法及其应用
JP2002275853A (ja) 吸水体の運搬方法
JP2002277435A (ja) 通報機能付汚物収容装置及び同製造方法
JP2002263485A (ja) 吸水体およびその製造方法
JP2005133375A (ja) 吸水体及びその製造方法
JP2002096425A (ja) 吸水体およびその製造方法
CN103834047A (zh) 丁基橡胶复合凝胶吸油材料及其制备方法
JP2002212224A (ja) 電解液吸収ポリマー及びその製造方法
JP2002263468A (ja) 有機性液体吸収体の運搬方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20031217

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040209

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20070125