JP2002273199A - ガス状流体の抜き出し方法 - Google Patents

ガス状流体の抜き出し方法

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JP2002273199A JP2001073863A JP2001073863A JP2002273199A JP 2002273199 A JP2002273199 A JP 2002273199A JP 2001073863 A JP2001073863 A JP 2001073863A JP 2001073863 A JP2001073863 A JP 2001073863A JP 2002273199 A JP2002273199 A JP 2002273199A
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stirring tank
vertical stirring
tank
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Yasunobu Kaneko
安延 金子
Gakudo Matsumura
学道 松村
Tomoo Nanbu
知生 南部
Itaru Matsuhiro
格 松広
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F35/00Accessories for mixers; Auxiliary operations or auxiliary devices; Parts or details of general application
    • B01F35/181Preventing generation of dust or dirt; Sieves; Filters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F27/00Mixers with rotary stirring devices in fixed receptacles; Kneaders
    • B01F27/80Mixers with rotary stirring devices in fixed receptacles; Kneaders with stirrers rotating about a substantially vertical axis

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  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦型攪拌槽の上面部に設けられた抜き出し口
からガス状流体を抜き出すに際し、微粉やミストの同伴
を抑え、フィルターの目詰まりなどを低減し、安定した
運転が可能なガス状流体の抜き出し方法を提供するこ
と。 【解決手段】 内部に攪拌機を有する縦型攪拌槽の上面
部に設けられた抜き出し口からガス状流体を抜き出すに
当たり、上記縦型攪拌槽として、上面部の中心に対して
略対称の位置に流体抜き出し口を2個設けてなるもの、
あるいは上面部の中心を中心点とする略正多角形の各頂
点の位置に、流体抜き出し口を3個以上設けてなるもの
を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス状流体の抜き出
し方法に関し、さらに詳しくは、縦型攪拌槽の上面部に
設けられた抜き出し口からガス状流体を抜き出すに際
し、微粉やミストの同伴を抑え、フィルターの目詰まり
などを低減し、安定した運転が可能なガス状流体の抜き
出し方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、縦型攪拌槽の上面部からガス状
流体を抜き出す場合、内容物の同伴、例えば内容物が固
形状のものである攪拌槽においては微粉の同伴を、内容
物が液状のものである攪拌槽においてはミストの同伴を
防止するための対策がとられている。具体的には、内容
物の表面から上面部までの空間を確保したり、液体を高
速スプレーしたり、あるいは攪拌槽内部の流体抜き出し
口近くに邪魔板を設けるなどの手段が構ぜられている。
しかしながら、上記縦型攪拌槽の処理能力を上げるため
にスケールアップする場合、幾何学的相似とすればガス
流体の空塔速度が速くなることによって、また攪拌翼の
チップ速度が上がり旋回流速が上昇することによって、
微粉やミストの同伴(以下、エントレと称すことがあ
る。)を促進する方向となる。さらに、高圧系の場合、
スプレーの効果が小さくなることから、上記エントレの
問題は一層顕著になり、流体抜き出し口の下流に設けら
れたフィルターの交換頻度が上昇し、連続運転が不可能
となる場合もある。このように、スケールアップする場
合、上記エントレの効果的な防止方法が必要となる。
【0003】縦型攪拌槽においては、ガス状流体の抜き
出し口は、上面部の中心に設置するのが一般的である。
この場合、小スケールではエントレについては特に問題
がなくても、大スケールでは、旋回流と上昇流の相乗効
果で、エントレ量が通常運転で問題となるレベルまで上
昇することがある。また、上面部の中心より偏心した位
置に流体抜き出し口を1個設けた縦型攪拌反応槽の場
合、抜き出し口の影響で内部旋回流が不均一となり、冷
却のために噴霧している冷却用の液体プロピレンが粉体
面上に均一にかからないことから、反応槽内部で温度分
布が生じるという問題がある。
【0004】図1及び図2は、それぞれ従来の縦型攪拌
槽の上面部に設けられた流体抜き出し口の位置の異なる
例を示す側面概略図(a)と平面概略図(b)である。
図1における縦型攪拌槽は、略円筒形槽1の内部に攪拌
機2を有し、かつ上面部3の略中心Aに流体抜き出し口
4が1個設けられた構造を有している。なお、5は内容
物である(以下、同様)。図2における縦型攪拌槽は、
略円筒形槽1の内部に攪拌機2を有し、かつ上面部3の
中心Aから偏心した位置に流体抜き出し口4が1個設け
られた構造を有している。一方、特公平52−3053
9号公報には、流体抜き出し口が上面部の2箇所に設け
られた縦型攪拌反応槽が開示されている。この反応槽に
おいては、該2つの抜き出し口は、上面部の中心から外
れた位置に設けられているが、該中心に対して対称の位
置にないため、エントレの抑制効果が小さく、かつ冷却
用噴霧液が均一に散布されないため、冷却むらによる反
応の不安定や、エントレが発生しやすいなどの問題があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、縦型攪拌槽の上面部に設けられた抜き出し口
からガス状流体を抜き出すに際し、微粉やミストの同伴
を抑え、フィルターの目詰まりなどを低減し得ると共
に、内容物の温度の均一化が図られ、安定した運転が可
能なガス流体の抜き出し方法を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、上面部の中心
に対して、略対称の位置に抜き出し口を2個設けるか、
又は上面部の中心を中心点とする略正多角形(正三角形
以上)の各頂点の位置に抜き出し口を3個以上設ける
か、あるいはこれらの位置以外に、さらに上面部の略中
心に抜き出し口を1個設けることにより、内部旋回流が
均一となり、かつ抜き出し口付近での旋回流の影響を小
さくし得るので、エントレ量を著しく低減することがで
きると共に、冷却やエントレ抑制の目的で噴霧する液状
物も均一に散布され、その目的を達成し得ることを見出
した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したもので
ある。
【0007】すなわち、本発明は、(1)内部に攪拌機
を有する縦型攪拌槽の上面部に設けられた抜き出し口か
らガス状流体を抜き出すに当たり、上記縦型攪拌槽とし
て、上面部の中心に対して略対称の位置に流体抜き出し
口を2個設けてなるもの、さらに場合により、上面部の
略中心にも流体抜き出し口を1個設けてなるものを用い
ることを特徴とするガス流体の抜き出し方法、及び
(2)内部に攪拌機を有する縦型攪拌槽の上面部に設け
られた抜き出し口からガス状流体を抜き出すに当たり、
上記縦型攪拌槽として、上面部の中心を中心点とする略
正多角形(正三角形以上)の各頂点の位置に、流体抜き
出し口を3個以上設けてなるもの、さらに場合により、
上面部の略中心にも流体抜き出し口を1個設けてなるも
のを用いることを特徴とするガス流体の抜き出し方法、
を提供するものである。また、本発明の好ましい態様
は、上記縦型攪拌槽として、内部の流体抜き出し口近傍
にスプレー機構を設けてなるものを用いることである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のガス状流体の抜き出し方
法においては、内部に攪拌機を有し、かつ上面部に流体
抜き出し口を2個以上設けてなる縦型攪拌槽が用いられ
る。この縦型攪拌槽における槽の形状としては特に制限
はなく、使用目的やその他状況に応じて様々な形状のも
のを用いることができるが、一般的には略円筒形のもの
が用いられる。また、攪拌翼としては特に制限は、使用
目的に応じて従来公知の攪拌翼の中から適宜選択して用
いることができる。例えば粉体状のものを攪拌する場合
は、ヘリカル翼やリボン翼などが好適である。
【0009】本発明においては、上記攪拌槽の上面部に
設けられる2個以上の流体抜き出し口の位置について
は、エントレの発生及び内容物の冷却むらなどを抑制す
るために、下記の態様がある。 (1)上面部の中心に対して略対称の位置に流体抜き出
し口を2個設ける。 (2)上記(1)の流体抜き出し口と共に、さらに上面
部の略中心に流体抜き出し口を1個設ける。 (3)上面部の中心を中心点とする略正多角形(正三角
形以上)の各頂点の位置に、流体抜き出し口を3個以上
設ける。 (4)上記(3)の流体抜き出し口と共に、さらに上面
部の略中心に流体抜き出し口を1個設ける。流体抜き出
し口をこのような位置に設けることにより、内部旋回流
が均一となり、かつ抜き出し口付近での旋回流の影響が
小さくなり、エントレ量を著しく低減することができ
る。また、後述の冷却やエントレ抑制の目的で噴霧する
液状物が均一に散布されるので、内容物の温度が均一と
なり、かつエントレの発生も抑制される。
【0010】図3、図4及び図5は、それぞれ本発明の
方法で用いる縦型攪拌槽の上面部に設けられた流体抜き
出し口の位置の異なる例を示す側面概略図(a)と平面
概略図(b)である。図3における縦型攪拌槽は、略円
筒形槽1の内部に攪拌機2を有し、かつ上面部3の中心
Aに対して略対称の位置に流体抜き出し口4a及び4b
が2個設けられた構造を有している。図4における縦型
攪拌槽は、略円筒形槽1の内部に攪拌機2を有し、かつ
上面部3の中心Aを中心点とする略正三角形の各頂点の
位置に、流体抜き出し口4a,4b及び4cの3個が設
けられた構造を有している。図5における縦型攪拌槽
は、上記図4において、上面部3の略中心Aに、さらに
流体抜き出し口4dが1個設けられた構造を有してい
る。なお、上面部の略中心にのみ流体抜き出し口が1個
設けられた構造の場合は、前述のような不都合が生じる
が、上面部の中心に対して略対称の位置に2個以上の流
体ガス抜き出し口が設けられ、更に上面部の略中心に流
体抜き出し口が1個設けられた構造の場合には、そのよ
うな不都合は生じず、上面部の中心に対して略対称の位
置に2個以上の流体ガス抜き出し口が設けられただけの
場合に比べ、むしろエントレの発生が抑えられるうえ、
冷却ムラも小さくなる傾向がある。
【0011】本発明においては、上面部の中心から偏心
した位置に設けられる流体ガス抜き出し口の中心は、上
面部の断面が略円形状の場合、上面部の中心から断面の
半径方向にL/5〜4L/5離れた位置にあるのが、エ
ントレ抑制などの点から好ましい(ただし、Lは上面部
断面の円形の半径である。)。また、流体抜き出し口の
全断面積をS1 、攪拌槽における槽主要部の断面積をS
2 とすると、S1 /S 2 が1/8以下が好ましく、特に
1/10以下が好ましい。S1 /S2 がこのような場
合、本発明の効果が特に有効に発揮される。S1 /S2
が1/8より大きい場合、エントレの問題があまり重要
ではなくなり、本発明を適用する意義が小さくなる。な
お、槽主要部の断面積については、槽が略円筒状の場合
は、上面部の断面積と実質上同じになる。該槽が略円筒
状のような単純な形状でない場合、縦型攪拌槽の内容物
が気相と接する最も高い位置における槽の断面積とす
る。
【0012】本発明の効果は、槽内を流れるガス流体の
線速度が速いほど、有効に発揮されるが、実用的な面か
ら、該線速度は、0.1〜10cm/秒の範囲が好まし
い。本発明における縦型攪拌槽においては、内部の流体
抜き出し口近傍にスプレー機構を設けるのが好ましい。
このスプレー機構は、エントレの抑制及び内容物の温度
調節の目的で、内容物表面に液体を散布するために設け
られる。本発明においては、流体抜き出し口を、上面部
に前述したように設けることにより、内部旋回流が均一
になることから、このスプレーにより、液体が均一に散
布されるので、エントレの生成が効果的に抑制されると
共に、内容物の温度分布が均一となる。
【0013】本発明の方法が適用できる反応又は操作と
しては、縦型攪拌槽を用いて、その上面部からガス状流
体を抜き出す反応又は操作であればよく、特に制限され
ず、様々な反応や操作を挙げることができる。例えば、
該縦型攪拌槽を使用する反応としては、プロピレンの気
相重合を好ましく挙げることができる。このプロピレン
の気相重合においては、触媒の存在下にプロピレンを気
相重合させるものであり、分子量調節剤として水素ガス
が通常用いられる。したがって、ガス状流体は、未反応
のプロピレン及び水素ガスなどの混合物であり、一方エ
ントレ物質はポリプロピレンや触媒などの微粉である。
本発明の方法をこのようなプロピレンの気相重合に適用
した場合、エントレの発生が抑制されるので、流体抜き
出し口の下流に設けられたフィルターの交換頻度が低減
すると共に、フィルターの小型化が可能となる。また、
冷却用の液体プロピレンを粉体表面に均一に散布するこ
とができるので、反応槽内の温度の均一性を向上させる
ことができる。
【0014】プロピレンの気相反応においては、ポリプ
ロピレンの生産量が20万トン/年程度のプラントにな
ると、前記フィルターは非常に大きくなり、交換のため
の付属設備が必要となる。また、触媒成分としてアルキ
ルアルミニウムを用いているため、フィルターの交換前
には失活処理が必要であり、作業が大変である。したが
って、フィルター交換頻度の低減によって、ランニング
コストが低減する上、安全性も向上する。
【0015】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定さ
れるものではない。 実施例1 内部にヘリカル翼の攪拌機をもつ縦型円筒形反応槽であ
って、この反応槽の上面部に、その中心に対して略対称
の位置に流体抜き出し口を2個設けてなる前記図3に示
すようなポリプロピレン気相反応槽を用い、プロピレン
の連続気相重合を行った。なお、各抜き出し口の中心は
反応槽の上面部の中心から断面の半径方向に2L/5
(ただし、Lは上面部断面の円形の半径で、0.24m
である。以下の実施例、比較例で使用する反応槽におい
ても同じ。)離れた位置にあり、抜き出し口の断面積
は、2個合わせて0.01m2 であり、反応槽主要部の
断面積0.18m2 であった。また、該円筒形反応槽内
粉体層内部の4ケ所に温度センサーを設置した。温度セ
ンサーは、反応槽上部から下りている2本の棒状物6
a、6bにつけた。当該棒状物は攪拌翼が回転しても衝
突しない。棒状物は反応槽の中心から水平距離で0.0
7m離れた、互いに対象の位置にあり、その2本の棒状
物の反応槽底部から0.5mに高さに温度センサー7a
1、7b1を、0.3mの高さに温度センサー7a2、7b2
を、各々取り付けた。遷移金属触媒成分として四塩化チ
タンのマグネシウム担持型触媒を、チタン原子として
2.5ミリモル/hで触媒ライン(図示せず)より、プ
ロピレン90kg/hと共に反応槽に連続的に供給し
た。一方、有機アルミニウム化合物触媒成分としてトリ
エチルアルミニウムを、電子供与体成分としてジシクロ
ペンチルジメトキシシランを、両者のモル比が10で、
かつAl/Tiモル比が90になるように、それぞれ触
媒供給ライン(図示せず)より、連続的に反応槽に供給
した。さらに、分子量調節剤として水素ガスを、水素ガ
ス供給ライン(図示せず)より0.05kg/hで供給
した。連続運転中は重合圧力3MPa・G及び重合温度
80℃を保持した。
【0016】なお、連続運転中は、エントレ防止のため
に、液化プロピレンを、抜き出し口の少し下部に設置さ
れた冷却スプレーより、液滴径300μm程度、散布初
速度10.7m/秒で散布した。この結果、700時間
の連続運転においても、抜き出し口上部のフィルター詰
まりによる運転トラブルは発生しなかった。すなわち、
問題になるほど、エントレは発生しなかった。また、連
続運転中の反応槽内の温度は、78〜82℃と安定して
いた。
【0017】実施例2 内部にヘリカル翼の攪拌機をもつ縦型円筒形反応槽であ
って、この反応槽の上面部に、その中心を中心点とする
略正三角形の各頂点の位置に抜き出し口を3個設けてな
る前記図4に示すようなポリプロピレン気相反応槽を用
い、プロピレンの連続気相重合を行った。なお、各抜き
出し口の中心は反応槽の上面部の中心から断面の半径方
向に2L/5離れた位置にあり、抜き出し口の断面積
は、3個合わせて0.01m2 であり、反応槽主要部の
断面積は0.18m2 であった。また、該円筒形反応槽
内粉体層内部の4ケ所に温度センサーを設置した。図4
には示していないが、温度センサーの設置方法及び設置
位置は実施例1で使用した図3の反応槽の場合と同じで
ある。運転条件及び冷却スプレーの散布条件は実施例1
と同じである。この結果、700時間の連続運転におい
ても、抜き出し口上部のフィルター詰まりによる運転ト
ラブルは発生しなかった。すなわち、問題になるほど、
エントレは発生しなかった。また、連続運転中の反応槽
内の温度は、79〜82℃と安定していた。
【0018】実施例3 内部にヘリカル翼の攪拌機をもつ縦型円筒形反応槽であ
って、この反応槽の上面部に、その略中心に抜き出し口
を1個設けると共に、上面部の中心を中心点とする略正
三角形の各頂点の位置に抜き出し口を3個設けてなる前
記図5に示すようなポリプロピレン気相反応槽を用い、
プロピレンの連続気相重合を行った。なお、反応槽の上
面部の中心から離れた位置にある3個の抜き出し口の中
心は、反応槽の上面部の中心から断面の半径方向に2L
/5離れた位置にあり、抜き出し口の断面積は、4個合
わせて0.01m2 であり、反応槽主要部の断面積は
0.18m2 であった。また、該円筒形反応槽内粉体層
内部の4ケ所に温度センサーを設置した。図5には示し
ていないが、温度センサーの設置方法及び設置位置は実
施例1で使用した図3の反応槽の場合と同じである。運
転条件及び冷却スプレーの散布条件は実施例1と同じで
ある。この結果、700時間の連続運転においても、抜
き出し口上部のフィルター詰まりによる運転トラブルは
発生しなかった。すなわち、問題になるほど、エントレ
は発生しなかった。また、連続運転中の反応槽内の温度
は、79〜81℃と安定していた。
【0019】比較例1 内部にヘリカル翼の攪拌機をもつ縦型円筒形反応槽であ
って、この反応槽の上面部に、その略中心に抜き出し口
を1個設けてなる前記図1に示すようなポリプロピレン
気相反応槽を用い、プロピレンの連続気相重合を行っ
た。なお、抜き出し口の断面積は、0.01m2 であ
り、反応槽主要部の断面積は0.18m2 であった。ま
た、該円筒形反応槽内粉体層内部の4ケ所に温度センサ
ーを設置した。図1には示していないが、温度センサー
の設置方法及び設置位置は実施例1で使用した図3の反
応槽の場合と同じである。運転条件及び冷却スプレーの
散布条件は実施例1と同じである。この結果、連続運転
100時間経過した時点で、抜き出し口上部のフィルタ
ー詰まりによりフィルター交換が必要となった。また、
連続運転中の反応槽内の温度は77〜83℃であり、若
干不安定であった。
【0020】比較例2 内部にヘリカル翼の攪拌機をもつ縦型円筒形反応槽であ
って、この反応槽の上面部に、その中心から偏心した位
置に抜き出し口を1個設けてなる前記図2に示すような
ポリプロピレン気相反応槽を用い、プロピレンの連続気
相重合を行った。なお、抜き出し口の中心は反応槽の上
面部の中心から断面の半径方向に2L/5離れた位置に
あり、抜き出し口の断面積は、0.01m2 であり、反
応槽主要部の断面積は0.18m2 であった。また、該
円筒形反応槽内粉体層内部の4ケ所に温度センサーを設
置した。図2には示していないが、温度センサーの設置
方法及び設置位置は実施例1で使用した図3の反応槽の
場合と同じである。運転条件及び冷却スプレーの散布条
件は実施例1と同じである。この結果、連続運転200
時間経過した時点で、抜き出し口上部のフィルター詰ま
りによりフィルター交換が必要となった。また、連続運
転中の反応槽内の温度は77〜83℃であり、若干不安
定であった。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、縦型攪拌槽の上面部の
特定の位置に設けられた2個以上の抜き出し口からガス
状流体を抜き出すことにより、微粉やミストの同伴を抑
え、フィルターの目詰まりなどを低減し得ると共に、内
容物の温度の均一化を図ることができ、安定した運転が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の縦型攪拌槽の上面部に設けられた流体抜
き出し口の位置の1例を示す側面概略図(a)及び平面
概略図(b)である。
【図2】従来の縦型攪拌槽の上面部に設けられた流体抜
き出し口の位置の異なる例を示す側面概略図(a)及び
平面概略図(b)である。
【図3】本発明の方法で用いる縦型攪拌槽の上面部に設
けられた流体抜き出し口の位置の1例を示す側面概略図
(a)及び平面概略図(b)である。
【図4】本発明の方法で用いる縦型攪拌槽の上面部に設
けられた流体抜き出し口の位置の異なる例を示す側面概
略図(a)及び平面概略図(b)である。
【図5】本発明の方法で用いる縦型攪拌槽の上面部に設
けられた流体抜き出し口の位置のさらに異なる例を示す
側面概略図(a)及び平面概略図(b)である。
【符号の説明】
1 円筒形槽 2 攪拌機 3 上面部 4,4a,4b,4c,4d 流体抜き出し口 5 内容物 6a,6b 棒状物(温度センサー取り付け用) 7a1,7a2,7b1,7b2 温度センサー A 上面部の中心
フロントページの続き Fターム(参考) 4G068 AA07 AB01 AC16 AC20 AD50 AF31 AF40 4G075 AA02 AA61 AA63 BA01 BB05 BD04 BD09 BD13 BD17 CA03 CA65 CA66 DA02 EA01 EA05 EB01 EC06 EC11 ED08 4G078 AA13 BA03 CA01 EA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に攪拌機を有する縦型攪拌槽の上面
    部に設けられた流体抜き出し口からガス状流体を抜き出
    すに当たり、上記縦型攪拌槽として、上面部の中心に対
    して略対称の位置に流体抜き出し口を2個設けてなるも
    のを用いることを特徴とするガス状流体の抜き出し方
    法。
  2. 【請求項2】 縦型攪拌槽として、上面部の略中心にさ
    らに流体抜き出し口を1個設けたものを用いる請求項1
    記載のガス状流体の抜き出し方法。
  3. 【請求項3】 内部に攪拌機を有する縦型攪拌槽の上面
    部に設けられた抜き出し口からガス状流体を抜き出すに
    当たり、上記縦型攪拌槽として、上面部の中心を中心点
    とする略正多角形(正三角形以上)の各頂点の位置に、
    流体抜き出し口を3個以上設けてなるものを用いること
    を特徴とするガス状流体の抜き出し方法。
  4. 【請求項4】 縦型攪拌槽として、上面部の略中心にさ
    らに流体抜き出し口を1個設けたものを用いる請求項3
    記載のガス状流体の抜き出し方法。
  5. 【請求項5】 縦型攪拌槽が、内部の流体抜き出し口近
    傍にスプレー機構を設けてなるものである請求項1ない
    し4のいずれかに記載のガス流体の抜き出し方法。
JP2001073863A 2001-03-15 2001-03-15 ガス状流体の抜き出し方法 Pending JP2002273199A (ja)

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