JP2002269390A - 石油製品の電子市場システム - Google Patents

石油製品の電子市場システム

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JP2002269390A
JP2002269390A JP2001067500A JP2001067500A JP2002269390A JP 2002269390 A JP2002269390 A JP 2002269390A JP 2001067500 A JP2001067500 A JP 2001067500A JP 2001067500 A JP2001067500 A JP 2001067500A JP 2002269390 A JP2002269390 A JP 2002269390A
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transportation
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Masaki Nakagome
正喜 中込
Kenichi Yamazaki
憲一 山崎
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BP Japan KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 市場の公平性・透明性・流動性などが確保さ
れて自由度に富み、かつ取引される製品の運送手段をも
提供可能とする石油製品の電子市場システムを提供す
る。 【解決手段】 購入希望者のコンピュータ20と通信
し、購入条件の入力フォームを送達するとともに、その
フォームに記入された情報を取得して購入希望レコード
を生成し、それに基づいて販売案件データベース13を
検索して条件適合する販売案件データのリストを購入希
望者コンピュータ20に送達する。販売案件データのリ
スト中からある販売案件が特定されて運送業者検索イベ
ントが発行されると、この事象が購入希望者コンピュー
タ20から本システム10に通知される。この通知を認
知したならば、特定された販売案件データを手掛かりと
して運送業者データベース14を検索し、この販売案件
データの油種・数量・受渡場所・受渡期日に適合する運
送受託条件データをリストアップし、そのリストを購入
希望者コンピュータ20に送達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、系列等に関係な
く様々な法人が参入・退会可能であって、市場の公平性
・透明性・流動性などが確保されて自由度に富み、かつ
取引される石油製品の運送手段をも提供可能とする石油
製品の電子市場システムに関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる護送船団方式と呼ばれる政府に
よる産業保護政策の下、石油業界も特石法などに基づく
保護・規制の対象となっていた。そういった流れの中
で、石油元売各社から特約店、さらにガソリンスタンド
等の販売店までの“系列化”が進み、「仕切価格」と称
する卸価格をベースに一般小売価格が算定され、系列内
での製品品質および価格の水準がほぼ固定されてきた。
しかしながら現在、流通自由化の影響や低価格販売競争
の激化で、ガソリンスタンドなどの小売り店舗において
は、ガソリン等の小売マージンを大幅に圧縮せざるを得
なくなっている。
【0003】そのため、所属する元売りの系列流通網の
枠外を流通する低価格の石油製品を、業者間で取引する
業者間転売が増加する兆しが見えている。このような系
列外の製品取引市場においては、専門の業者間転売業者
が仲介者となって販売者サイドと購入者サイドとの取引
条件のすり合わせを図り間をとりもっていた。つまり、
石油製品を売り買いする双方で取引条件を公開して直接
取引が行われていた訳ではなかった。勿論、元売りを頂
点とする系列内でそのような自由売買が行われる取引市
場が存在するはずもなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来型
の流通形態は、国策として産業保護を行っていた時代な
らいざ知らず、現在のように国際化したオープンマーケ
ットがほとんどの取引市場の標準形態である時代にはそ
ぐわないと言える。したがって従来の取引市場に関する
大きな問題点として挙げられるのが、まず取引の透明性
と公平性の欠如である。例えば、大口需要家であるか否
か、系列など特定の団体に属しているか否かなどによ
り、取引価格が恣意的に上下させられたり、そのような
価格操作を誰が行っているのか不明であるといった閉鎖
市場に特有の不透明な取引操作が随所に見られた。いわ
ば、従来の商慣行や人間関係によって取引内容が変化す
る客観性を欠いた不公平な市場であったのである。
【0005】また、系列内における取引がメンバーのみ
に固定化され、他業者の参加を容易に許さない点は、業
者間転売業者を仲立ちとした系列外取引においても同様
であり、これら取引市場への参加・退出に自由度は少な
かった。つまりはいつも固定された同一メンバー間での
み取引が成立し、商品や市場の流動性が極めて乏しいも
のとなっていた。
【0006】加えて、石油製品の売買取引のみが市場で
は行われ、それら売買の成立した製品の輸送手段に関し
ては別途各自で自己調達するしかなかった。一方、タン
クローリーやバージなどを所有し石油製品の運送業を営
む運送業者の立場からすると、空荷のままローリー等を
走行させることは運行効率低下も甚だしいため、常に満
載の状態で運行を継続することが望ましい。しかし、空
荷の発生するタイミングに、石油取引を行う業者全てに
オファーを発することは事実上不可能であり、空荷のま
ま目的地間を走行することも多々あったのである。して
みれば、市場取引される石油製品と運送業者の有する荷
受けの空き容量とは全くマッチングがとれておらず、時
には輸送需要が緊迫し時にはだぶつくことになり双方に
とって非効率で不経済なこと甚だしかった。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであって、市場の公平性・透明性・流動性などが確
保されて自由度に富み、かつ取引される製品の運送手段
をも提供可能とする石油製品の電子市場システムを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するためになされたもので、第1の発明はつぎの事項
(1)〜(6)により特定される石油製品の電子市場シ
ステムである。 (1)本システムは、プログラムされたコンピュータか
らなる情報処理システムであり、情報通信ネットワーク
に接続し、ブラウザーを搭載した利用者コンピュータと
通信する。 (2)本システムは販売案件データベースおよび運送業
者データベースを管理する。販売案件データベースに
は、石油製品の販売業者が提示した多数の販売案件デー
タが登録されており、各販売案件データには油種・数量
・受渡場所・受渡期日、価格などの情報が所定のデータ
構造で表現されている。運送業者データベースには、石
油製品の運送業者が提示した多数の運送受託条件データ
が登録されており、各運送受託条件データには運送可能
油種・運送可能数量・運送可能期日・運送可能地域・運
送料金などの情報が所定のデータ構造で表現されてい
る。 (3)本システムは、アクセスしてきた購入希望者のコ
ンピュータと通信し、購入条件の入力フォームを購入希
望者コンピュータに送達するとともに、そのフォームに
記入された情報を取得して購入希望レコードを生成し、
そのレコードに基づいて前記販売案件データベースを検
索して条件が適合する販売案件データのリストを購入希
望者コンピュータに送達する。ここでリストアップされ
た販売案件データには運送業者検索イベントを発行する
ためのイベント入力要素を適宜に付帯させて前記購入希
望者コンピュータの画面に付加表示させる。 (4)前記購入希望者コンピュータの画面に表示された
前記販売案件データのリスト中からある販売案件が特定
されて前記運送業者検索イベントが発行されると、この
事象が前記購入希望者コンピュータから本システムに通
知される。 (5)本システムは、前記事象の通知を認知したなら
ば、前記特定された販売案件データを手掛かりとして前
記運送業者データベースを検索し、この販売案件データ
の油種・数量・受渡場所・受渡期日に適合する運送受託
条件データをリストアップし、そのリストを前記購入希
望者コンピュータに送達する。 (6)本システムは、前記購入希望者コンピュータで指
定された前記販売案件データの源泉である販売業者への
交渉手段を前記購入希望者に提供するとともに、前記購
入希望者コンピュータで指定された前記運送受託条件デ
ータの源泉である運送業者への交渉手段を前記購入希望
者に提供する。
【0009】第2の発明は第1の発明において、特定さ
れた販売案件データを手掛かりとして前記運送業者デー
タベースを検索し、この販売案件データの油種・数量・
受渡場所・受渡期日に適合する運送受託条件データをリ
ストアップするに際し、1件の販売案件データに関する
油種・数量・受渡場所・受渡期日の各条件に対し、複数
の運送受託条件データを組み合わせることで前記各条件
を満たす検索処理を実行することを特徴とする石油製品
の電子市場システムである。
【0010】第3の発明は第1または第2の発明におい
て、前記運送業者が備えるローリーやバージ等の運送手
段1台毎の運送可能油種・運送可能数量・運送可能地域
・運送可能期日の各条件に、前記販売案件データベース
に登録されている各販売案件データを組み合わせて照合
し、運送手段1台毎に積載油種・数量および経由地なら
びに最終目的地を定め運行計画を策定することを特徴と
する石油製品の電子市場システムである。
【0011】
【発明の実施の形態】===主たるシステム構成=== 本発明の電子市場システムは、従来の石油取引市場にお
いて行われてきた閉鎖的で非効率かつ高コストな石油製
品取引の手法を根本から見直すことを目的とするもので
ある。また、取引対象商品たる石油製品の取引と同時に
当該商品の運送手段であるバージおよびローリーの提供
・利用取引市場を併設することで、石油製品に関する運
送取引市場をも創出する。このような取引を実施する電
子市場システムは、一例として図1に示すようなシンプ
ルなシステム構成にて実現することが出来る。
【0012】以下、本発明の好ましい実施の形態につ
き、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明
の石油製品の電子市場システム10を示す概念図であ
る。本実施例においては、例えば所定の石油取引業者が
合同でこのようなシステムを構築・運営するものとす
る。運営されている電子市場システム10に対し、石油
元売り各社、特約店、販売店、大口/小口需要家等は会
員登録を申請し、その申請が認められて会員となった者
のみが市場取引を行う権利を有する。ここで、電子市場
システム10は具体的に例えばサーバコンピュータ11
であり、インターネットなどの情報通信ネットワーク1
5に接続された前記会員所有の利用者コンピュータ20
とアクセス可能な状況におかれている。
【0013】サーバコンピュータ11は、前述したよう
にインターネットなどの情報通信ネットワーク15に接
続し、Webサーバーおよび電子メールサーバーとして機
能する。また、当電子市場の会員となった者の個別デー
タをデータベース化して管理する。このデータベースを
会員データベース12とする。会員データベース12に
おいては、各会員毎に会員IDが付されて管理され、こ
の会員IDをベースにした、法人名称、取引履歴、支払
い信用度等との関係表が作成されている。会員として
は、商品購入のみを行う会員(例:ガソリンスタンド等
の販売店)、販売のみを行う会員(例:元売り各社)、
およびそのどちらも行う会員(例:特約店)といった具
合に種類分けして登録管理してもよい。
【0014】他にも、石油製品の販売業者としての会員
が提示した多数の販売案件データが登録された販売案件
データベース13を有し、販売案件の管理を行ってい
る。各販売案件データには油種・数量・受渡場所・受渡
期日、価格などの情報が所定のデータ構造で表現されて
いる。取り扱う油種としては、例えばJIS規格にて規定
された、ハイオクガソリン、レギュラーガソリン、灯
油、軽油、A重油、LSA重油、LSC重油、HSC重
油の8商品が考えられるが、LPG(液化石油ガス)や
輸入石油製品等を加えても勿論よい。このような販売案
件データは、利用者コンピュータ20から情報通信ネッ
トワーク15を通じてサーバコンピュータ11に時々刻
々送られてくるものであり、経時的に登録されるため販
売案件データベース13の格納データはリアルタイムに
更新されていく。
【0015】また、石油製品の運送業者が提示した多数
の運送受託条件データをデータベース化した運送業者デ
ータベース14も備え管理している。本発明の電子市場
システムでは、取り引きされる石油製品の運送手段につ
いても同時に仲介提供することが可能となっている。そ
のため、予め登録された運送業者を囲い込んで、各運送
業者が備える運送業者コンピュータ21とサーバコンピ
ュータ11とを情報通信ネットワーク15で結んでお
く。運送業者は、判明している空荷状況に基づいたロー
リー等の可載情報を運送受託条件データとしてサーバコ
ンピュータ11に送信する。この運送受託条件データ
は、運送可能油種・運送可能数量・運送可能期日・運送
可能地域・運送料金などの情報が所定のデータ構造で表
現されているものであり、例えば一台のローリーのみで
一件のデータを構成するとしてもよいし、例えば複数台
のローリーの可載量を合わせて一件のデータを構成する
としてもよい。
【0016】なお、これらのデータベースを格納した記
憶資源やその他の備える付帯装置類はサーバコンピュー
タ11と一体に設けられることが普通であるが、ネット
ワークで結ばれた他のコンピュータや記憶資源に設けら
れて有機的に連動する分散処理システムを採用すること
もできる。
【0017】上記サーバコンピュータ11にアクセスし
て石油製品取引の実際を担うのが利用者コンピュータ2
0である。先にも述べたが、市場利用者としての会員は
販売のみを行う場合も、購入のみを行う場合も、あるい
はそのどちらも行う場合も考えられる。そこでここでは
便宜的に、販売をメインにする者を販売業者、購入をメ
インにする者を購入希望者としておく。販売業者は自身
の利用者コンピュータ20を通じて前記販売案件データ
をサーバコンピュータ11に送信し、他方、購入希望者
は自身の利用者コンピュータ20をサーバコンピュータ
11にアクセスさせて前記販売案件データを閲覧し、取
引案件を選定していくのである。これらの利用者コンピ
ュータ20は一般的なパーソナルコンピュータなどに限
定されるものではなく、インターネット接続機能を備え
た携帯電話機やTV受像器、ファックス機など様々なコ
ンピュータ機器を適用することが出来る。
【0018】===メインフロー=== 図2は本発明の石油製品の電子市場システムを運用する
際の流れ図である。次に本発明の電子市場システム10
により取引を行う際の実際手順を詳述する。ここでは既
に利用者コンピュータ20が電子市場システム10とし
てのサーバコンピュータ11とHTTPリクエスト/レ
スポンスのやりとりをかわし、会員認証画面30を閲覧
している時点であるとする(図3参照)。ここにおける
会員は購入をメインに行う会員、つまり購入会員である
とし、その利用者コンピュータ20は購入希望者コンピ
ュータであるとする。購入会員は購入希望者コンピュー
タ20において前記会員認証画面30を眺めつつ、自ら
の会員IDとパスワードを入力すると同時に、希望する
処理を選択する。希望する処理としては、販売案件のサ
ーチ、購入手続、自らの取引履歴参照、システムに登録
された運送業者参照などといったものが含まれる。
【0019】購入会員が例えば購入手続の処理を選択し
て、「OKボタン」をクリックすれば、購入希望者コン
ピュータ20からサーバコンピュータ11に向けて会員
認証データが送信される。サーバコンピュータ11はこ
のデータを受信し(ステップs200)、データに含ま
れる会員IDを認識する。そしてこの会員IDに基づい
て、会員データベース12の会員IDテーブル12aに
おいて当該会員IDとそれに対応したパスワードについ
ての認証作業を実行する(ステップs201)。認証作
業が正常に完了しアクセスしてきた会員の正当性が確認
されたならば、選択された処理に対応したフォームが購
入希望者コンピュータ20に送達される。
【0020】===購入希望の条件入力=== 図4は購入希望の条件入力画面の一例を示す説明図であ
る。購入希望者が選択した処理が購入手続であった場
合、前記のフォームは購入希望の条件入力フォーム40
となる。当該入力フォーム40は、購入を希望する油
種、数量、受渡地、受渡日時、受渡方法、価格などにつ
いて選択・記入する欄が設けられている。図の例におい
ては、油種:軽油、数量:100KL、受渡地:群馬・伊勢
崎、受渡日時:2001年7月12日〜2001年7月14日、受渡方
法:運送仲介希望、価格:\65,000/KLまで、という希望
条件が入力されている。また、過去の経緯等から取引に
あたり対象から外したい会員がいれば、その会員をこの
フォーム40において指定し除外することも出来る。
【0021】受渡方法としては、主に臨海地域に設置さ
れた製油所の出荷設備や油槽所において製品受渡を行う
「蔵出し」と、このような製油所の出荷設備等から所定
の場所までローリーなど運送手段を用いて搬送して受渡
を行う「持ち届け」とが存在するが、本システムにおい
ては、運送手段を有しておらず本システム中でこれを手
配したい、もしくは希望販売案件に持ち届けの受渡手段
が指定されているが他の運送業者とのコスト比較を行い
たい、などといった購入希望者の要望に応えるべく、
「運送仲介希望」という選択肢も用意されている。
【0022】これに応じて、前記販売案件データベース
13に登録される販売案件も、受渡の方法を、蔵出しの
み、持ち届けのみ、持ち届け可といった細かい指定にす
ることになる。これにより、自分で運送手段を予め持っ
ていなかったとしても、ほとんど全ての販売案件につい
て考慮をめぐらすことが可能となり、或いは運送手段を
既に手配していたとしても、他の運送業者との比較を行
うことが可能となるなど、物流の多元化、低コスト化に
果たす役割は大きい。
【0023】フォーム40において入力された購入希望
の条件データは、購入希望者コンピュータ20からサー
バコンピュータ11に送信され、サーバコンピュータ1
1は受信したデータから各種情報を取得する(ステップ
s202)。サーバコンピュータ11は、取得したデー
タを基に会員IDをキーとして購入希望レコード12b
を生成し記録する。そして、購入希望レコード12bに
基づいて前記販売案件データベース13を検索し、互い
の条件が適合する該当販売案件データをリストアップす
る(ステップs203)。リストアップされた該当販売
案件は購入希望者コンピュータ20に送達される(ステ
ップs204)。
【0024】===販売案件リストの表示=== 図5は該当販売案件リストの表示画面50を示す説明図
である。この画面では購入希望者が示した購入希望の条
件に該当した販売案件が、対応する販売案件No.を筆頭
に他の取引条件を列挙する形で表示される。また例えば
価格のボタンをクリックすれば価格の高低に応じて案件
並び替えが実施されるよう配慮がなされている。本実施
例における購入希望者が「運送仲介希望」として受渡方
法を指定したため、販売案件の中から「蔵出しのみ」か
「持ち届け可」の案件が抽出されている。そこで購入希
望者は、例えば価格面で適当と認めた販売案件No.05060
0-002およびNo.030600-007の案件をクリックし選択した
とする。加えて、この案件の条件に適した運送受託条件
を検索するため、運送業者検索ボタン(イベント入力要
素)をクリックしておく。
【0025】購入希望者コンピュータ20の前記画面5
0に表示された販売案件データのリスト中からある販売
案件が特定されて運送業者の検索イベントが発行される
と、この事象が購入希望者コンピュータ20からサーバ
コンピュータ11に通知される(ステップs205)。
サーバコンピュータ11は、前記事象の通知を認知した
ならば、先に購入希望者が興味を持って選択した販売案
件のデータを手掛かりとして前記運送業者データベース
14を検索する(ステップs206)。
【0026】この検索においては、販売案件データの油
種・数量・受渡場所・受渡期日が検索事象となる。サー
バコンピュータ11は、この条件に該当する運送受託条
件データをリストアップし、そのリストを購入希望者コ
ンピュータ20に送達する(ステップs207)。
【0027】なお、上記のように1件の特定された販売
案件データに対し、これに適合する1件の運送受託条件
データを検索・表示する場合だけに限定されず、1件の
販売案件データに関する油種・数量・受渡場所・受渡期
日の各条件に対し、複数の運送受託条件データを組み合
わせることで前記各条件を満たす検索処理を実行すると
しても好適である。
【0028】===運送受託条件リストの表示=== 図6は該当運送受託条件リストの表示画面60を示す説
明図である。この画面60では、販売案件ごとに運送受
託条件のデータが一括表示され、各販売案件ごとに最適
の運送受託条件を簡便に選択できるようになっている。
例えば、受渡方法が持ち届けの販売案件であっても他業
者のローリーに代えて運送したほうが安価である場合を
検証したり、蔵出しの販売案件について単に運送コスト
のみを単純比較したりと、販売案件ごとに実に様々な運
送手段の組合せを試みることができるのである。
【0029】前記の運送受託条件のリストの中から購入
希望者が販売案件毎に運送受託条件を選択し、購入希望
者コンピュータ20を通じてサーバコンピュータ11に
通知したとする。すると、サーバコンピュータ11は、
購入希望者コンピュータ20で指定された販売案件デー
タの源泉である販売業者への交渉手段を購入希望者コン
ピュータ20に返信するとともに、購入希望者コンピュ
ータ20で指定された運送受託条件データの源泉である
運送業者への交渉手段を購入希望者コンピュータ20に
返信する(ステップs208)。
【0030】===交渉手段の提示=== 図7は交渉手段提供画面70を示す説明図である。販売
業者と運送業者への交渉手段としては、例えば電子メー
ル、チャット、電子掲示板、電話、ファックスなど情報
通信ネットワークを利用した様々な手だてが想定され
る。ここでは例えば購入希望者コンピュータ20と販売
業者の利用者コンピュータ20および運送業者コンピュ
ータ21とがサーバコンピュータ11を介して常時接続
され、交渉メッセージのやり取りがリアルタイムに行わ
れるチャット形式の通信環境を想定する。購入希望者は
この画面70で所望する交渉項目、例えば価格や運送費
のボタンをクリックし、交渉価格等について記入する。
また別欄にて、その他の希望条件を提示することとして
もよい。交渉内容を決定したら、交渉ボタンをクリック
し各販売案件および運送受託条件について直接交渉が開
始される。この交渉内容を受け取った販売業者等は、そ
れが許容できれば応じ、許容出来なければ他の条件を新
たに提示しなおすことも出来る。係る交渉のやりとりを
経て両者合意に至れば成約となる。
【0031】===成約の確認=== 図8は成約確認画面を示す説明図である。本実施例にお
けるこれまでの処理画面では、販売案件や運送受託条件
について案件No.やIDのみが表示され匿名性が保たれて
いたが、この成約確認画面80においては販売業者や運
送業者の実名称を表示することが決済その他の面で妥当
であろう。もちろん、匿名を望まない会員であれば本電
子市場において初めから実名表示がされるよう設定して
もよい。この画面80においては会社名の他、実際の担
当者や電話やファックス等の連絡先、決済口座、決済期
限等の表示がなされる。成約に至った石油製品は所定の
決済処理を経て運送業者のローリー等に積み込まれ所定
日時に所定の受渡場所で購入希望者が受け取ることとな
る。
【0032】===その他=== 運送業者からしてみれば、石油製品の取引が行われる電
子市場である側面以外にも、需要が豊富に存在する運送
市場であるとも言える。そこで、サーバコンピュータ1
1(または運送業者コンピュータ21)が、運送業者が
備えるローリーやバージ等の運送手段1台毎の運送可能
油種・運送可能数量・運送可能地域・運送可能期日の各
条件に、前記販売案件データベースに登録されている各
販売案件データを複数組み合わせて照合し、運送手段1
台毎に積載油種・数量および経由地ならびに最終目的地
を定め運行計画を策定するとすれば、より高効率の運行
状況を実現できる。例えば、湾岸地域でA社から蔵出し
の軽油を油槽Aに積込みして、途中、内陸の油槽所で更
にB社のガソリンを油槽Bに積込みし、経由地である都
市CでD社に油槽Aの軽油を受渡し、最終目的地の都市
DでE社に油槽Bのガソリンを受け渡すといった具合の
運行計画が容易にたてられる。したがって、運送業者の
側からも、本発明の石油製品の電子市場システムに主体
的に参加する機会は非常に多くなり、ますます本発明の
電子市場システムの公平性や透明性、および流動性など
が高まる結果となる。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の石
油製品の電子市場システムによれば、従来型の取引市場
の問題点として挙げられていた閉鎖市場に特有の不透明
な取引操作が解消され、旧来商慣行や人間関係によって
取引内容が変化することもない、客観性を備えた公平な
取引市場を実現できる。また、取引市場への参加・退出
も自由であり、多様なメンバー間で多品種の石油製品に
ついて多くの取引が成立し、商品や市場の流動性を極め
て高いものとすることが出来る。
【0034】加えて、石油製品の売買取引のみならず、
それら売買の成立した製品の輸送手段に関しても併せて
手配することが可能となるため、もともと輸送手段を持
ち得ない者であっても多くの販売案件を購入対象とする
ことができ、石油製品の売り手・買い手双方に市場拡大
の機会を与えることにもつながる。
【0035】運送業者の立場からしても、常に満載の状
態でローリー等の運行を継続するという高運行効率を達
成する可能性が生まれ、その奏する運行効率向上および
コスト低減の効果は実に大きいと言える。したがって、
ローリーやバージが空荷のまま目的地間を走行すること
も減少し産業界全体の経済効率からみても資するところ
大である。
【0036】しかして、市場の公平性・透明性・流動性
などが確保されて自由度に富み、かつ取引される製品の
運送手段をも提供可能とする電子市場システムを提供可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の石油製品の電子市場システムを示す概
念図である。
【図2】本発明の石油製品の電子市場システムを運用す
る際の流れ図である。
【図3】会員の認証画面の一例を示す説明図である。
【図4】購入希望の条件入力画面の一例を示す説明図で
ある。
【図5】該当販売案件リストの表示画面を示す説明図で
ある。
【図6】該当運送受託条件リストの表示画面を示す説明
図である。
【図7】交渉手段提供画面を示す説明図である。
【図8】成約確認画面を示す説明図である。
【符号の説明】
10 電子市場システム 13 販売案件データベース 14 運送業者データベース 20 利用者コンピュータ(購入希望者コンピュータ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 つぎの事項(1)〜(6)により特定さ
    れる石油製品の電子市場システム。 (1)本システムは、プログラムされたコンピュータか
    らなる情報処理システムであり、情報通信ネットワーク
    に接続し、ブラウザーを搭載した利用者コンピュータと
    通信する。 (2)本システムは販売案件データベースおよび運送業
    者データベースを管理する。販売案件データベースに
    は、石油製品の販売業者が提示した多数の販売案件デー
    タが登録されており、各販売案件データには油種・数量
    ・受渡場所・受渡期日、価格などの情報が所定のデータ
    構造で表現されている。運送業者データベースには、石
    油製品の運送業者が提示した多数の運送受託条件データ
    が登録されており、各運送受託条件データには運送可能
    油種・運送可能数量・運送可能期日・運送可能地域・運
    送料金などの情報が所定のデータ構造で表現されてい
    る。 (3)本システムは、アクセスしてきた購入希望者のコ
    ンピュータと通信し、購入条件の入力フォームを購入希
    望者コンピュータに送達するとともに、そのフォームに
    記入された情報を取得して購入希望レコードを生成し、
    そのレコードに基づいて前記販売案件データベースを検
    索して条件が適合する販売案件データのリストを購入希
    望者コンピュータに送達する。ここでリストアップされ
    た販売案件データには運送業者検索イベントを発行する
    ためのイベント入力要素を適宜に付帯させて前記購入希
    望者コンピュータの画面に付加表示させる。 (4)前記購入希望者コンピュータの画面に表示された
    前記販売案件データのリスト中からある販売案件が特定
    されて前記運送業者検索イベントが発行されると、この
    事象が前記購入希望者コンピュータから本システムに通
    知される。 (5)本システムは、前記事象の通知を認知したなら
    ば、前記特定された販売案件データを手掛かりとして前
    記運送業者データベースを検索し、この販売案件データ
    の油種・数量・受渡場所・受渡期日に適合する運送受託
    条件データをリストアップし、そのリストを前記購入希
    望者コンピュータに送達する。 (6)本システムは、前記購入希望者コンピュータで指
    定された前記販売案件データの源泉である販売業者への
    交渉手段を前記購入希望者に提供するとともに、前記購
    入希望者コンピュータで指定された前記運送受託条件デ
    ータの源泉である運送業者への交渉手段を前記購入希望
    者に提供する。
  2. 【請求項2】 請求項1において、特定された販売案件
    データを手掛かりとして前記運送業者データベースを検
    索し、この販売案件データの油種・数量・受渡場所・受
    渡期日に適合する運送受託条件データをリストアップす
    るに際し、1件の販売案件データに関する油種・数量・
    受渡場所・受渡期日の各条件に対し、複数の運送受託条
    件データを組み合わせることで前記各条件を満たす検索
    処理を実行することを特徴とする石油製品の電子市場シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記運送業
    者が備えるローリーやバージ等の運送手段1台毎の運送
    可能油種・運送可能数量・運送可能地域・運送可能期日
    の各条件に、前記販売案件データベースに登録されてい
    る各販売案件データを組み合わせて照合し、運送手段1
    台毎に積載油種・数量および経由地ならびに最終目的地
    を定め運行計画を策定することを特徴とする石油製品の
    電子市場システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005091192A1 (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Hitachi, Ltd. 生活処理水取引支援装置、生活処理水取引支援方法および そのプログラムが記録された記録媒体
JP2008077346A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Osaka Gas Co Ltd 複合型エネルギ取引支援システム
JP2012086986A (ja) * 2011-12-05 2012-05-10 Hitachi Information & Control Solutions Ltd 燃料タンクの燃料補充決定装置および燃料タンクの燃料補充決定方法
JP7426275B2 (ja) 2020-03-31 2024-02-01 トキコシステムソリューションズ株式会社 備蓄燃料の取引管理システム

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