JP2002268542A - データ転送複合システム - Google Patents

データ転送複合システム

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JP2002268542A
JP2002268542A JP2001067592A JP2001067592A JP2002268542A JP 2002268542 A JP2002268542 A JP 2002268542A JP 2001067592 A JP2001067592 A JP 2001067592A JP 2001067592 A JP2001067592 A JP 2001067592A JP 2002268542 A JP2002268542 A JP 2002268542A
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JP2001067592A
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English (en)
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Kazuo Fushimi
和男 伏見
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象データが大容量の場合でも、データ転送
の正当性を短時間で検証できるようにする。 【解決手段】 インターネットを介して接続されている
転送元システムAと転送先システムB等からなる複合シ
ステムにおいて、システムAには、対象データを暗号ハ
ッシュ関数で処理して第1チェックデータを作成するチ
ェックデータ作成機能100と、第1チェックデータを
対象データと共にシステムBへ転送する転送手段とが備
えられ、システムBには、システムAから転送されてく
る第1チェックデータと対象データとを受信する受信手
段と、該対象データを暗号ハッシュ関数で処理して第2
チェックデータを作成するチェックデータ作成機能20
0と、第2チェックデータと第1チェックデータを比較
する比較機能300とが備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ転送複合シ
ステム、特にインターネット等の通信ネットワークを介
して各種データを送受信可能に接続されている電子計算
機を中心とする送信元システムから送信先システムへ転
送し、必要に応じて蓄積する対象データについて、元デ
ータとの同一性をチェックする際に適用して好適なデー
タ転送複合システムに関する。
【0002】
【従来の技術】インターネット等の通信ネットワークの
発展に伴い、取引先や生活者が使用する電子計算機(シ
ステム)からデータを該ネットワーク経由で受け取り、
それをデータ登録管理システムに蓄積し、そのデータを
利用する形態が増えつつある。今後、このような通信ネ
ットワークを介して、マルチメディアデータ、特に容量
の大きな動画データや音声データ、それに機密性の高い
電子帳票データ等のやりとりが今まで以上に活発に行わ
れることが予想される。
【0003】このように、通信ネットワークを介してデ
ータのやりとりを行う場合、転送先システム側で受け取
った対象データが転送元システムから正しく転送された
か否か、即ちデータの同一性をチェックすることが極め
て重要である。
【0004】従来、転送元システムで利用者が所持する
対象データを、転送先システムへ転送し、登録・蓄積
し、必要に応じて取り出して利用することが可能な複合
システムにおいては、転送先システム側がデータ転送元
である利用者に、転送された対象データの正当性を判断
し、確認してもらうことが行われている。具体的には、
転送された対象データを登録後に該データを閲覧できる
ビューア(ソフトウエア)を使用して目視検証をしても
らうか、もしくはデータファイル名、データファイルサ
イズ、作成日等といった対象データの属性を利用して判
断してもらう等のように、該システムの利用者の判断に
ゆだねられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようにビューアを使う目視検証では、検証時間が増大
し、属性を利用する判断では、主観的判断の誤りによる
事故の発生を引き起こす可能性が高いという問題があ
る。
【0006】特に、検証時間増大の問題は、動画データ
や音声データ等の時間軸を持つマルチメディアデータを
インターネット等の通信ネットワークを介して転送し、
転送先にそのデータを登録する際等に発生する。対象デ
ータの属性(データファイル名、データファイルサイ
ズ、作成日等)や、フォーマット等は正しいが、対象デ
ータの一部分のバイトが異なるという破損が生じた場
合、データ転送先である登録システム側では、コンテン
ツそのものが正しいものか判断できないため、最終的に
はデータ転送元である利用者が対象データの正当性を判
断する必要があり、そのためにはマルチメディアデータ
を最後まで再生して検証する必要があることから、長時
間を要することになる。
【0007】主観的判断の誤りが発生する問題は、属性
として多くの記載項目をもつデータを頻繁に更新するシ
ステムにおいて発生する可能性が高い。例えば、バック
アップを数世代に亘って蓄積するシステムにおいては、
最終データのデータファイル名等の前記属性だけでデー
タ転送元にあるデータとの同一性を判断する場合には、
主観的判断に誤りが生じ易い。又、データのチェックを
行う際にも、記載項目が多い場合には登録されたデータ
が変更され、改ざんされていたとしても、その変更や改
ざんに気づかないということも起こり得る。
【0008】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、対象データが時間軸を持つような音
声データや動画データのように容量が大きい場合でも、
データ転送の正当性を短時間で検証することができるデ
ータ転送複合システムを提供することを第一の課題とす
る。
【0009】本発明は、又、転送先システムに転送して
蓄積されている対象データに対して、変更や改ざんが加
えられている場合には、その事実を短時間で検証するこ
とができるデータ転送複合システムを提供することを第
二の課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、通信
ネットワークを介して各種データを送受信可能に接続さ
れている転送元システム転送先システムからなるデータ
転送複合システムにおいて、前記転送元システムには、
対象データをハッシュ関数で処理して第1チェックデー
タを作成する第1チェックデータ作成手段と、作成され
た第1チェックデータを、前記対象データと共に前記転
送先システムへ転送する転送手段とが備えられ、前記転
送先システムには、前記転送元システムから転送されて
くる前記第1チェックデータと前記対象データとを受信
する受信手段と、受信された対象データをハッシュ関数
で処理して第2チェックデータを作成する第2チェック
データ作成手段と、作成された第2チェックデータと受
信された前記第1チェックデータを比較する比較手段と
が備えられた構成とすることにより、前記第一の課題を
解決したものである。
【0011】即ち、請求項1の発明においては、転送元
システムが転送する対象データに対してハッシュ関数を
適用して演算を行い、算出された数値を第1チェックデ
ータとして作成すると共に、転送先システムにおいて、
転送された対象データに対して同じハッシュ関数を適用
して演算を行い、算出された数値を第2チェックデータ
として作成し、転送元システムから転送されてきた第1
チェックデータと第2チェックデータを比較する突き合
わせ処理を行うようにしたので、これらの2つのチェッ
クデータの同一性を判断することにより、転送の正当性
を検証することが可能となる。
【0012】なお、このシステムにおいては、データ転
送機能(手段)としては、HTTP(Hyper Text
Transfer Protocol)、FTP(File Transfer
Protocol)等の使用が考えられるが、データチェック
機能(手段)は、データ転送機能とは分離された独立し
た機能であるため、システムにより自由に組み直せるこ
とが可能である。
【0013】請求項2の発明は、通信ネットワークを介
して各種データを送受信可能に接続されている転送元シ
ステムと転送先システムからなるデータ転送複合システ
ムにおいて、前記転送元システムには、対象データを前
記転送先システムへ転送する転送手段と、該対象データ
をハッシュ関数で処理して第1チェックデータを作成す
る第1チェックデータ作成手段と、前記転送先システム
から転送されてくる第2チェックデータを受信する受信
手段と、受信された第2チェックデータと作成された前
記第1チェックデータを比較する比較手段とが備えら
れ、前記転送先システムには、前記転送元システムから
転送されてくる前記対象データを受信する受信手段と、
受信された対象データをハッシュ関数で処理して前記第
2チェックデータを作成する第2チェックデータ作成手
段と、作成された第2チェックデータを前記転送元シス
テムへ転送する転送手段とが備えられた構成とすること
により、同様に前記第一の課題を解決したものである。
【0014】即ち、請求項2の発明においては、同様に
第1チェックデータと共に、第2チェックデータを作成
し、転送元システムにおいて、転送先システムから転送
されてきた第2チェックデータを上記第1チェックデー
タと比較するようにしたので、データ転送の正当性を同
様に検証することが可能となる。
【0015】請求項3の発明は、通信ネットワークを介
して各種データを送受信可能に接続されている転送元シ
ステムと転送先システムとからなるデータ転送複合シス
テムにおいて、前記転送元システムには、前記転送先シ
ステムへ転送した転送済対象データを保存する保存手段
と、保存されている転送済対象データをハッシュ関数で
処理して第1チェックデータを作成する第1チェックデ
ータ作成手段と、作成された第1チェックデータを前記
転送先システムへ転送する転送手段とが備えられ、前記
転送先システムには、前記転送元システムから転送され
た転送済対象データを蓄積しておく蓄積手段と、転送さ
れてくる前記第1チェックデータを受信する受信手段
と、受信された第1チェックデータに該当する転送済対
象データを前記蓄積手段から検索する検索手段と、検索
された転送済対象データをハッシュ関数で処理して第2
チェックデータを作成する第2チェックデータ作成手段
と、作成された第2チェックデータと受信された前記第
1チェックデータを比較する比較手段とが備えられた構
成とすることにより、前記第二の課題を解決したもので
ある。
【0016】即ち、請求項3の発明においては、転送元
システムでは、保存されている転送済対象データから第
1チェックデータを作成すると共に、転送先システムで
は登録され、蓄積されている該当する転送済対象データ
を検索し、それから第2チェックデータを作成し、同様
に両チェックデータを比較するようにしたので、蓄積さ
れていた対象データに対する変更や改ざんがあるか否か
を短時間で確実に検証することが可能となる。
【0017】請求項4の発明は、通信ネットワークを介
して各種データを送受信可能に接続されている転送元シ
ステムと転送先システムとからなるデータ転送複合シス
テムにおいて、前記転送元システムには、前記転送先シ
ステムへ転送した転送済対象データを保存する保存手段
と、保存されている転送済対象データをハッシュ関数で
処理して第1チェックデータを作成する第1チェックデ
ータ作成手段と、前記転送先システムから転送されてく
る第2チェックデータを受信する受信手段と、受信され
た第2チェックデータと作成された前記第1チェックデ
ータを比較する比較手段とが備えられ、前記転送先シス
テムには、前記転送先システムから転送された転送済対
象データを蓄積しておく蓄積手段と、前記第1チェック
データに該当する転送済対象データを前記蓄積手段から
検索する検索手段と、検索された転送済対象データをハ
ッシュ関数で処理して前記第2チェックデータを作成す
る第2チェックデータ作成手段と、作成された第2チェ
ックデータを前記転送元システムへ転送する転送手段と
が備えられた構成とすることにより、同様に前記第2の
課題を解決したものである。
【0018】即ち、請求項4の発明においては、前記請
求項3の発明の場合と同様に作成した第1請求項チェッ
クデータと第2請求項チェックデータを転送元システム
で比較するようにしたので、同様に転送先システムに蓄
積されていた対象データに対する変更や改ざんがあるか
否かを短時間で確実に検証することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細の説明する。
【0020】図1には、本願第一発明に係る第一実施形
態のデータ転送複合システムの概要を示す。本実施形態
のデータ転送複合システムでは、システムAが転送元
で、該システムAにインターネット(通信ネットワー
ク)を介して接続されているシステムBが第一の転送先
なっており、該システムBに同じくインターネットを介
して接続されているシステムCが第二の転送先(システ
ムBに連携する後工程システム)になっているととも
に、これら各システムの間では、各種データの送受信が
可能になっている。又、前記システムAとシステムBに
は、共にネットワーク接続機能、データ閲覧(検索)機
能、データ転送機能、データ受信機能等をサポートする
OS(Operating System)が搭載されている。即
ち、以下に詳述する各機能(手段)の多くは、このOS
(ソフトウェア)により実現されている。
【0021】本実施形態では、前記システムAは、一般
ユーザ(得意先を含む)が対象データをシステムBに転
送するために使用する端末(電子計算機)を有してお
り、システムBは転送されてきた対象データを登録し、
蓄積するとともに、更に後工程のシステムCにデータ転
送を行う機能を有している。この複合システムの具体例
としては、前記システムCがインターネットの公開サー
バであり、得意先がシステムAから音楽データや動画デ
ータをシステムBに転送すると、該システムBではそれ
を登録し、蓄積すると共に、必要に応じて蓄積されてい
る音楽データを、前記システムCに転送し、該システム
Cにより一般に配信するものを挙げることができる。
【0022】本実施形態の複合システムにおいては,転
送元のシステムAには、転送を行う対象データにハッシ
ュ関数(メッセージダイジェスト関数)を適用して第1
チェックデータを算出(作成)するモジュールであるチ
ェックデータ作成機能(第1チェックデータ作成手段)
100が備えられ、作成された第1チェックデータを、
該当する対象データと共に、転送手段(図示せず)によ
り、前記システムBに転送できるようになっている。
【0023】一方、前記転送先のシステムBには、転送
されてくる前記第1チェックデータと前記対象データを
受信する受信手段(図示せず)と、受信された対象デー
タを同一のハッシュ関数により演算処理して第2チェッ
クデータを作成するモジュールであるチェックデータ作
成機能(第2チェックデータ作成手段)200と、作成
された第2チェックデータと受信された前記第1チェッ
クデータを比較するモジュールであるチェックデータ比
較機能(比較手段)300とが備えられている。
【0024】ここで、前記チェックデータ作成機能10
0(チェックデータ作成機能200も同じ)について詳
述すると、この機能100は、任意の長さの対象データ
にハッシュ関数を適用し、ハッシュアルゴリズムによ
り、例えば128bitや160bitという一定の長
さで、且つ各対象データ毎に固有の数値に変換する機能
を有している。このアルゴリズムは、一般に知られてい
るMD5、SHA−1等でも独自のものでもよい。
【0025】従って、図2と図3に、便宜上時間軸のな
い静止画の画像データのイメージを示すように、図3に
示した矢印の先端で丸の中心に位置するピクセルだけ色
が異なるだけで、視覚的にはわずかな差異しかないた
め、主観的に両者の同一性を判断する場合には、誤認が
生じる可能性が高いが、これら二つの画像データに前記
ハッシュ関数をそれぞれ適用すると、各図に併記したよ
うに必然的に異なる数値(ハッシュ値)に変換されるこ
とになる。このように全データの要約値であるハッシュ
値が異なるため、データが異なると判定でき、従って、
これをチェックデータとして利用できることになる。
【0026】なお、前記システムBは、チェックデータ
比較機能300を有している点でシステムAと異なって
いるが、このシステムAが有する基本的な機能はすべて
含んでいる。以下、特に明記しない限りは、システムA
について記載した機能はシステムBにも当てはまるもの
とする。
【0027】前記チェックデータ作成機能100、20
0、チェックデータ比較機能300を有する各モジュー
ルは、いずれもソフトウエアにより実現されているが、
これらモジュールはデータ選択、データ転送、メッセー
ジ表示の各機能部分から独立しているため、データ転送
や比較結果の通知には、Webブラウザ、FTPクライア
ント等の利用が可能である。但し、特に種別は限定せず
に利用が可能である。
【0028】次に、本実施形態の作用を、システムA
(データ転送元)がシステムB(データ転送先)に対象
データを転送し、該対象データの登録を行う場合を例
に、図4、図5に示すフローチャートに従って説明す
る。
【0029】まず、システムAにおいては、システムB
へ転送する対象データを選択し(ステップ2)、選択さ
れた対象データから前記チェックデータ作成機能100
により第1チェックデータを作成し(ステップ4)、次
いで、システムBに対して、作成された第1チェックデ
ータと、それに該当する対象データを一緒に転送する
(ステップ6)。
【0030】このようにデータ転送が行われると、転送
先のシステムBにおいては、システムAから転送されて
くる前記第1チェックデータを、対象データと共に受信
し(ステップ8)、受信された対象データから前記チェ
ックデータ作成機能200により第2チェックデータを
作成し(ステップ10)、作成された第2チェックデー
タとシステムAが転送してきた前記第1チェックデータ
を前記チェックデータ比較機能300により比較し(ス
テップ12)、システムAからシステムBに対して対象
データの転送が成功したか否かを判断する(ステップ1
4)。即ち、前記第1、第2のチェックデータが等しい
場合には、その対象データを登録すると共に、転送が成
功した旨をシステムAへ通知し(ステップ16)、逆に
上記両チェックデータが等しくない場合は、転送途中で
データが変化(破損)したことを意味するので、受信さ
れた対象データを削除し、その旨をシステムAへ通知
し、再度データ転送を要求する(ステップ18)。
【0031】なお、具体的な説明は省略するが、上述し
たシステムAとシステムBの関係は、システムBを転送
元とし、システムCを転送先としてデータ転送を行う場
合でも同様に実現することができる。
【0032】以上詳述した本実施形態によれば、インタ
ーネットで結ばれた二つ以上の情報処理システムからな
る複合システムにおいて、一方のシステムから他方のシ
ステムにデータ転送を行う際、転送元のシステムAでハ
ッシュ関数を使用し、転送対象データのハッシュ値を算
出して第1チェックデータを作成し、次いで転送先のシ
ステムBへこの第1チェックデータを転送し、このシス
テムBで転送された対象データに対して同様にハッシュ
関数を使用し、ハッシュ値を算出して第2チェックデー
タを作成し、転送元から転送された第1チェックデータ
と比較するようにしたことにより、データ転送に伴う事
故による破損を自動的に即時検出することができること
から、データ転送の信頼性を確保することができ、しか
も検証時間を大幅に短縮することができる。
【0033】又、このようにハッシュ値をチェックデー
タとして使用した突き合わせ(比較)処理を行うように
したことにより、データ転送後にビューア等を使用する
場合のように、人手によるデータ検証に掛かる時間を必
要としない上に、データ転送の正当性を確保し、信頼性
の向上を図ることができる。
【0034】又、前述したように、転送元がシステムA
で、転送先がシステムBであるとともに、システムBを
転送元とし、システムCをさらなる転送先とする場合も
同様に本発明は適用可能である。従って、前記システム
AとシステムBの間とともに、システムBとシステムC
の間でも、対象データを転送した後、それを登録した
り、引き出したりする処理を自動的に、確実に行うこと
が可能となる。これにより、コンテンツ入稿システムを
システムAとし、該システムAとデータを管理するシス
テムBの間を連結し、更に該システムBから転送される
データを加工する等の後工程を、システムCと連携して
自動処理する複合システムを構築する際には、該複合シ
ステムの安定性と信頼性を向上することが可能となる。
【0035】又、図示は省略するが、更に他のシステム
に対して順次対象データを先に転送する場合でも、転送
元と転送先の関係があれば同様に本発明は適用可能であ
る。このように、転送先から更に他のシステムにデータ
転送を行う場合は、最初の転送元システムから転送した
際に該システムに蓄積しておいたハッシュ値を利用する
ことにより、新たな第三、第四等の転送先システムと最
初の転送元システムにおける対象データの同一性を保証
することも可能となる。
【0036】更に、転送先に転送されたデータを、新た
に第二の転送先システムに、該システムから更に第三の
転送先システムに転送する如く、順次異なる転送先シス
テムへ先送りする場合には、各転送先においてチェック
データを作成し、保存することにより、転送先に転送さ
れたデータが異なっていた場合には、どの時点でデータ
の不具合が生じたのかを容易に判別できることから、原
因を特定することが可能となる。
【0037】次に、本願第二発明に係る第二実施形態の
データ転送複合システムについて説明する。
【0038】便宜上、図1を用いて説明するが、本実施
形態では、チェックデータ比較手段が転送元システムに
備えられている場合に相当するため、第一実施形態とは
逆に、システムBが転送元で、システムAが転送先であ
り、チェックデータ作成機能も逆であるとして、以下に
詳述する。
【0039】前記システムB(データ転送元)には、対
象データを前記システムA(データ転送先)へ転送する
転送手段と、該対象データをハッシュ関数で処理して第
1チェックデータを作成するチェックデータ作成機能
(第1チェックデータ作成手段)200と、前記システ
ムAから転送されてくる第2チェックデータを受信する
受信手段(図示せず)と、受信された第2チェックデー
タと作成された前記第1チェックデータを比較するチェ
ックデータ比較機能(比較手段)300とが備えられて
いる。
【0040】一方、前記システムAには、前記システム
Bから転送されてくる前記対象データを受信する受信手
段(図示せず)と、受信された対象データを同じくハッ
シュ関数で処理して前記第2チェックデータを作成する
チェックデータ作成機能(第2チェックデータ作成手
段)100と、作成された第2チェックデータを前記シ
ステムBへ転送する転送手段(図示せず)とが備えられ
ている。
【0041】次に、本実施形態の作用を、図6、図7の
フローチャートに従って説明する。
【0042】本実施形態においては、システムB(デー
タ転送元)からシステムA(データ転送先)にデータ転
送を行う。即ち、システムA側からすると、対象データ
をシステムBから引き出す場合に当たる。
【0043】まず、データ転送先であるシステムAから
データ転送元であるシステムBへ接続し、該システムに
存在するデータから引き出す(転送させる)対象を選択
し(ステップ22)、次いでシステムBより選択された
対象データをシステムAに転送させる(ステップ2
4)。その後、システムAでは、受信した対象データか
ら第2チェックデータを作成し(ステップ26)、次い
で、作成した第2チェックデータをシステムBに転送す
る(ステップ28)。
【0044】その後、システムBでは、システムAより
前記第2チェックデータを受信すると共に、手元にある
引き出された前記対象データから第1チェックデータを
作成し(ステップ30)、システムAから転送された
(受信された)前記第2チェックデータと比較し(ステ
ップ32)、システムBからシステムAへのデータ転送
(引き出し)が成功したか否かを判断する(ステップ3
4)。システムBは、両チェックデータが等しい場合に
は成功した旨をシステムAに通知し、等しくない場合は
失敗した旨を通知すると共に、再度対象データの引き出
しを要求する(ステップ38)。
【0045】以上詳述した本実施形態によれば、転送元
のシステムBが有するチェックデータ比較機能300を
用いることにより、前記第一実施形態の場合と同様にデ
ータ転送の正当性を短時間で判定することができる。
【0046】次に、請求項3の発明に係る第三実施形態
のデータ転送複合システムについて説明する。
【0047】本実施形態の複合システムは、前記図1に
おいてシステムAが転送元で、システムBが転送先であ
るという点では、前記第一実施形態の場合と同様である
が、システムAからシステムBに転送され、蓄積されて
いる転送済対象データが変更や改ざんされているか否か
をチェックすることができるようになっている。
【0048】即ち、前記システムA(データ転送元)に
は、前記システムBへ転送した転送済対象データを保存
する保存手段(図示せず)と、保存されている転送済対
象データをハッシュ関数で処理して第1チェックデータ
を作成するチェックデータ作成機能(第1チェックデー
タ作成手段)100と、作成された第1チェックデータ
を前記システムBへ転送する転送手段(図示せず)とが
備えられている。
【0049】一方、前記システムB(データ転送先)に
は、前記システムAから転送された転送済チェックデー
タ対象データを蓄積しておく蓄積手段(図示せず)と、
転送されてくる前記第1チェックデータを受信する受信
手段(図示せず)と、受信された第1チェックデータに
該当する転送済対象データを前記蓄積手段から検索する
検索手段(図示せず)と、検索された転送済対象データ
を同じくハッシュ関数で処理して第2チェックデータを
作成するチェックデータ作成機能(第2チェックデータ
作成手段)200と、作成された第2チェックデータと
受信された前記第1チェックデータを比較するチェック
データ比較機能(比較手段)300とが備えられてい
る。
【0050】次に、本実施形態の作用を、図8、図9に
示すフローチャートに従って説明する。
【0051】まず、システムAでは、チェックするデー
タとして、既にシステムBに転送し、蓄積(登録)して
ある対象データと同一の転送済対象データを前記保存手
段から選択する(ステップ42)と共に、その転送済対
象データに対して前記チェックデータ作成機能100に
よりハッシュ関数を適用して第1チェックデータ(ハッ
シュ値)を作成し(ステップ44)、その第1チェック
データを前記システムBへ転送する(ステップ46)。
【0052】その後、システムBでは、システムAから
第1チェックデータを受信すると共に、該チェックデー
タに該当する転送済対象データを前記蓄積手段から検索
し(ステップ48)、検索された転送済対象データに前
記チェックデータ作成機能200によりハッシュ関数を
適用して第2チェックデータを作成する(ステップ5
0)。次いで、前記チェックデータ比較機能300によ
り、作成された第2チェックデータとシステムAから転
送された第1チェックデータと比較し(ステップ5
2)、蓄積されたデータに対する変更や改ざんの有無を
判断する(ステップ54)。
【0053】この判断の結果、チェック値が正しい場合
は、変更等がなく、データが正しく蓄積されている旨を
通知し、逆に等しくない場合には、データが正しくない
旨を通知すると共に、システムAに対して対象データの
転送を再度要求する(ステップ58)。
【0054】以上詳述した本実施形態によれば、転送元
のシステムAにおいて保存されている転送済データから
ハッシュ値(第1チェックデータ)を作成し、転送先の
システムBに蓄積されている転送済対象データから作成
したハッシュ値(第2チェックデータ)とを比較するこ
とにより、転送先の蓄積データ(転送済対象データ)に
対し、転送元に存在する転送済対象データとの同一性の
保証を行うことが可能となることから、転送先における
蓄積データの監視や世代管理の補助をすることが可能と
なり、対象データを登録(蓄積)し、管理する複合シス
テムの安定性と信頼性を向上することが可能となる。
【0055】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は、前記実施形態に示したものに限られるも
のでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
ある。
【0056】例えば、前記第三実施形態では、転送先に
蓄積されている対象データの変更や改ざんをチェックす
るためのチェックデータ比較機能(手段)が、転送先に
設置されている場合を示したが、請求項4の発明のよう
に、比較手段を前期第二実施形態の場合と同様に転送元
に設置するようにしてもよい。
【0057】又、本発明は、前述した如く、音声データ
や動画データ等の時間軸を有する大容量の対象データに
適用して特に有効であるが、静止画や、低容量のデータ
に対しても適用できることは言うまでもない。
【0058】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1及び2の発
明によれば、対象データが時間軸を持つような音声デー
タや動画データのように容量が大きい場合でも、データ
転送の正当性を短時間で検証することができる。
【0059】又、請求項3及び4の発明によれば、転送
先システムに転送して蓄積してある対象データに対し
て、変更や改ざんが加えられている場合には、その事実
を短時間で検証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第一実施形態のデータ転送複合シ
ステムの概要を示す説明図
【図2】対象データである画像データのイメージを示す
説明図
【図3】対象データの一部が変更された画像データのイ
メージを示す説明図
【図4】第一実施形態の作用を示す前段のフローチャー
【図5】第一実施形態の作用を示す後段のフローチャー
【図6】第二実施形態の作用を示す前段のフローチャー
【図7】第二実施形態の作用を示す後段のフローチャー
【図8】第三実施形態の作用を示す前段のフローチャー
【図9】第三実施形態の作用を示す後段のフローチャー
【符号の説明】 100、200…チェックデータ作成機能 300…チェックデータ比較機能

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信ネットワークを介して各種データを送
    受信可能に接続されている転送元システムと転送先シス
    テムからなるデータ転送複合システムにおいて、 前記転送元システムには、対象データをハッシュ関数で
    処理して第1チェックデータを作成する第1チェックデ
    ータ作成手段と、作成された第1チェックデータを、前
    記対象データと共に前記転送先システムへ転送する転送
    手段とが備えられ、 前記転送先システムには、前記転送元システムから転送
    されてくる前記第1チェックデータと前記対象データと
    を受信する受信手段と、受信された対象データをハッシ
    ュ関数で処理して第2チェックデータを作成する第2チ
    ェックデータ作成手段と、作成された第2チェックデー
    タと受信された前記第1チェックデータを比較する比較
    手段とが備えられていることを特徴とするデータ転送複
    合システム。
  2. 【請求項2】通信ネットワークを介して各種データを送
    受信可能に接続されている転送元システムと転送先シス
    テムからなるデータ転送複合システムにおいて、 前記転送元システムには、対象データを前記転送先シス
    テムへ転送する転送手段と、該対象データをハッシュ関
    数で処理して第1チェックデータを作成する第1チェッ
    クデータ作成手段と、前記転送先システムから転送され
    てくる第2チェックデータを受信する受信手段と、受信
    された第2チェックデータと作成された前記第1チェッ
    クデータを比較する比較手段とが備えられ、 前記転送先システムには、前記転送元システムから転送
    されてくる前記対象データを受信する受信手段と、受信
    された対象データをハッシュ関数で処理して前記第2チ
    ェックデータを作成する第2チェックデータ作成手段
    と、作成された第2チェックデータを前記転送元システ
    ムへ転送する転送手段とが備えられていることを特徴と
    するデータ転送複合システム。
  3. 【請求項3】通信ネットワークを介して各種データを送
    受信可能に接続されている転送元システムと転送先シス
    テムとからなるデータ転送複合システムにおいて、 前記転送元システムには、前記転送先システムへ転送し
    た転送済対象データを保存する保存手段と、保存されて
    いる転送済対象データをハッシュ関数で処理して第1チ
    ェックデータを作成する第1チェックデータ作成手段
    と、作成された第1チェックデータを前記転送先システ
    ムへ転送する転送手段とが備えられ、 前記転送先システムには、前記転送元システムから転送
    された転送済対象データを蓄積しておく蓄積手段と、転
    送されてくる前記第1チェックデータを受信する受信手
    段と、受信された第1チェックデータに該当する転送済
    対象データを前記蓄積手段から検索する検索手段と、検
    索された転送済対象データをハッシュ関数で処理して第
    2チェックデータを作成する第2チェックデータ作成手
    段と、作成された第2チェックデータと受信された前記
    第1チェックデータを比較する比較手段とが備えられて
    いることを特徴とするデータ転送複合システム。
  4. 【請求項4】通信ネットワークを介して各種データを送
    受信可能に接続されている転送元システムと転送先シス
    テムとからなるデータ転送複合システムにおいて、 前記転送元システムには、前記転送先システムへ転送し
    た転送済対象データを保存する保存手段と、保存されて
    いる転送済対象データをハッシュ関数で処理して第1チ
    ェックデータを作成する第1チェックデータ作成手段
    と、前記転送先システムから転送されてくる第2チェッ
    クデータを受信する受信手段と、受信された第2チェッ
    クデータと作成された前記第1チェックデータを比較す
    る比較手段とが備えられ、 前記転送先システムには、前記転送先システムから転送
    された転送済対象データを蓄積しておく蓄積手段と、前
    記第1チェックデータに該当する転送済対象データを前
    記蓄積手段から検索する検索手段と、検索された転送済
    対象データをハッシュ関数で処理して前記第2チェック
    データを作成する第2チェックデータ作成手段と、作成
    された第2チェックデータを前記転送元システムへ転送
    する転送手段とが備えられていることを特徴とするデー
    タ転送複合システム。
  5. 【請求項5】前記暗号化関数がハッシュ関数であり、前
    記第1チェックデータ及び第2チェックデータがいずれ
    も対象データに固有のハッシュ値であることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載のデータ転送複合シス
    テム。
  6. 【請求項6】前記対象データが、音楽データ及び動画デ
    ータの少なくとも一方を含むマルチメディアデータであ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のデ
    ータ転送複合システム。
  7. 【請求項7】前記転送先システムが、順次対象データを
    先に転送する複数のシステムからなることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれに記載のデータ転送複合システ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006109267A (ja) * 2004-10-07 2006-04-20 Ntt Docomo Inc サーバ及び情報確認方法

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