JP2002261857A - リンクマネージャ及びリンク管理方法 - Google Patents
リンクマネージャ及びリンク管理方法Info
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- Y02D—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
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- Y02D30/50—Reducing energy consumption in communication networks in wire-line communication networks, e.g. low power modes or reduced link rate
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- Communication Control (AREA)
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
- Small-Scale Networks (AREA)
- Computer And Data Communications (AREA)
- Telephonic Communication Services (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 移動ホストが搭載している複数種類のリンク
から、ユーザやアプリケーションが要求する条件に適合
するリンクを自動的に選択し、移動ホストのユーザに対
して快適な接続環境を提供すること。 【解決手段】 搭載されているリンクを検出する検出手
段２０と、検出されたリンクの特性を示す複数のリンク
指標を定義し、各リンク指標に対応するデータをテーブ
ル上で管理する管理手段２１と、与えられた条件に適合
するリンク指標を有するリンクを選択する選択手段２２
とを備える構成を採る。
から、ユーザやアプリケーションが要求する条件に適合
するリンクを自動的に選択し、移動ホストのユーザに対
して快適な接続環境を提供すること。 【解決手段】 搭載されているリンクを検出する検出手
段２０と、検出されたリンクの特性を示す複数のリンク
指標を定義し、各リンク指標に対応するデータをテーブ
ル上で管理する管理手段２１と、与えられた条件に適合
するリンク指標を有するリンクを選択する選択手段２２
とを備える構成を採る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動ホストが搭載
する複数種類のリンクを管理するリンクマネージャ及び
リンク管理方法に関する。
する複数種類のリンクを管理するリンクマネージャ及び
リンク管理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】近時、無線及び有線を問わず、ＩＰ（Ｉ
ｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）に対応した多様な
通信路（以下、「リンク」という。）が次々と登場し、
様々な環境で利用できるようになった。このため、移動
するホスト、すなわち移動ホストは、Ｍｏｂｉｌｅ Ｉ
ＰなどのＩＰモビリティプロトコルを利用して、リンク
からリンクへと通信を継続しながら移動することができ
るようになった。さらに、一箇所で複数種類のリンクが
利用可能であったり、これらのリンクのインタフェース
（リンクとの接続装置）の小型化、低消費電力化、ソフ
トウェア無線などによるインタフェース装置のプログラ
マブル化によって、単一の移動ホストが複数種類のリン
クを同時に搭載することができるようになった。
ｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）に対応した多様な
通信路（以下、「リンク」という。）が次々と登場し、
様々な環境で利用できるようになった。このため、移動
するホスト、すなわち移動ホストは、Ｍｏｂｉｌｅ Ｉ
ＰなどのＩＰモビリティプロトコルを利用して、リンク
からリンクへと通信を継続しながら移動することができ
るようになった。さらに、一箇所で複数種類のリンクが
利用可能であったり、これらのリンクのインタフェース
（リンクとの接続装置）の小型化、低消費電力化、ソフ
トウェア無線などによるインタフェース装置のプログラ
マブル化によって、単一の移動ホストが複数種類のリン
クを同時に搭載することができるようになった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、ユーザがリンクの使用可否を判定し、手
動によって使用するリンクを選択する必要があるため、
ユーザにとって非常にわずらわしいという問題がある。
例えば、屋外でセルラシステムによる通信を開始し、そ
のまま屋内に移動してＥｔｈｅｒｎｅｔに接続する際、
リンクをセルラシステムからＥｔｈｅｒｎｅｔに手動で
切り替える必要がある。
従来技術では、ユーザがリンクの使用可否を判定し、手
動によって使用するリンクを選択する必要があるため、
ユーザにとって非常にわずらわしいという問題がある。
例えば、屋外でセルラシステムによる通信を開始し、そ
のまま屋内に移動してＥｔｈｅｒｎｅｔに接続する際、
リンクをセルラシステムからＥｔｈｅｒｎｅｔに手動で
切り替える必要がある。
【０００４】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、移動ホストが搭載している複数種類のリ
ンクから、ユーザやアプリケーションが要求する条件に
適合するリンクを自動的に選択し、移動ホストのユーザ
に対して快適な接続環境を提供することを目的とする。
たものであり、移動ホストが搭載している複数種類のリ
ンクから、ユーザやアプリケーションが要求する条件に
適合するリンクを自動的に選択し、移動ホストのユーザ
に対して快適な接続環境を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るリンクマネージャは、搭載されている
リンクを検出する検出手段と、検出されたリンクの特性
を示す複数のリンク指標を定義し、各リンク指標に対応
するデータをテーブル上で管理する管理手段と、与えら
れた条件に適合するリンク指標を有するリンクを選択す
る選択手段とを備える構成を採る。
め、本発明に係るリンクマネージャは、搭載されている
リンクを検出する検出手段と、検出されたリンクの特性
を示す複数のリンク指標を定義し、各リンク指標に対応
するデータをテーブル上で管理する管理手段と、与えら
れた条件に適合するリンク指標を有するリンクを選択す
る選択手段とを備える構成を採る。
【０００６】また、管理手段は、テーブルにおいて、各
リンク指標に対応するデータから構成されるレコードを
各リンク毎に作成する構成を採っても良い。
リンク指標に対応するデータから構成されるレコードを
各リンク毎に作成する構成を採っても良い。
【０００７】また、管理手段は、レコードに対応しない
新たなリンクが検出された場合は、新たなリンクに対応
したレコードを作成し、当該リンクのリンク指標に対応
するデータを記録する一方、レコードに対応するリンク
が検出されない場合は、当該レコードを削除する構成を
採っても良い。
新たなリンクが検出された場合は、新たなリンクに対応
したレコードを作成し、当該リンクのリンク指標に対応
するデータを記録する一方、レコードに対応するリンク
が検出されない場合は、当該レコードを削除する構成を
採っても良い。
【０００８】また、所定のプリファレンスに基づいて各
リンク指標に順位を付加するリンク指標順位付加手段
と、各リンク指標に対応するデータに順位を付加するデ
ータ順位付加手段とを備え、選択手段は、所定のプリフ
ァレンスが与えられた場合、順位が最も高いリンク指標
において、付加された順位が最も高いデータを有するレ
コードに対応するリンクを選択する構成を採っても良
い。
リンク指標に順位を付加するリンク指標順位付加手段
と、各リンク指標に対応するデータに順位を付加するデ
ータ順位付加手段とを備え、選択手段は、所定のプリフ
ァレンスが与えられた場合、順位が最も高いリンク指標
において、付加された順位が最も高いデータを有するレ
コードに対応するリンクを選択する構成を採っても良
い。
【０００９】また、選択手段は、付加された順位が最も
高いデータを有するレコードが複数存在する場合は、次
に順位が高いリンク指標において、付加された順位が最
も高いデータを有するレコードに対応するリンクを選択
する構成を採っても良い。
高いデータを有するレコードが複数存在する場合は、次
に順位が高いリンク指標において、付加された順位が最
も高いデータを有するレコードに対応するリンクを選択
する構成を採っても良い。
【００１０】また、本発明に係るリンク管理方法は、搭
載されているリンクを検出する検出ステップと、検出さ
れたリンクの特性を示す複数のリンク指標を定義し、各
リンク指標に対応するデータをテーブル上で管理する管
理ステップと、与えられた条件に適合するリンク指標を
有するリンクを選択する選択ステップとを含む構成を採
る。
載されているリンクを検出する検出ステップと、検出さ
れたリンクの特性を示す複数のリンク指標を定義し、各
リンク指標に対応するデータをテーブル上で管理する管
理ステップと、与えられた条件に適合するリンク指標を
有するリンクを選択する選択ステップとを含む構成を採
る。
【００１１】また、テーブルにおいて、各リンク指標に
対応するデータから構成されるレコードを各リンク毎に
作成するステップを含む構成を採っても良い。
対応するデータから構成されるレコードを各リンク毎に
作成するステップを含む構成を採っても良い。
【００１２】また、レコードに対応しない新たなリンク
が検出された場合は、新たなリンクに対応したレコード
を作成し、当該リンクのリンク指標に対応するデータを
記録する一方、レコードに対応するリンクが検出されな
い場合は、当該レコードを削除するステップを含む構成
を採っても良い。
が検出された場合は、新たなリンクに対応したレコード
を作成し、当該リンクのリンク指標に対応するデータを
記録する一方、レコードに対応するリンクが検出されな
い場合は、当該レコードを削除するステップを含む構成
を採っても良い。
【００１３】また、所定のプリファレンスに基づいて各
リンク指標に順位を付加するステップと、各リンク指標
に対応するデータに順位を付加するステップとを含み、
選択ステップでは、所定のプリファレンスが与えられた
場合、順位が最も高いリンク指標において、付加された
順位が最も高いデータを有するレコードに対応するリン
クを選択する構成を採っても良い。
リンク指標に順位を付加するステップと、各リンク指標
に対応するデータに順位を付加するステップとを含み、
選択ステップでは、所定のプリファレンスが与えられた
場合、順位が最も高いリンク指標において、付加された
順位が最も高いデータを有するレコードに対応するリン
クを選択する構成を採っても良い。
【００１４】また、選択ステップでは、付加された順位
が最も高いデータを有するレコードが複数存在する場合
は、次に順位が高いリンク指標において、付加された順
位が最も高いデータを有するレコードに対応するリンク
を選択する構成を採っても良い。
が最も高いデータを有するレコードが複数存在する場合
は、次に順位が高いリンク指標において、付加された順
位が最も高いデータを有するレコードに対応するリンク
を選択する構成を採っても良い。
【００１５】また、本発明に係るプログラムは、搭載さ
れているリンクを検出する処理と、検出されたリンクの
特性を示す複数のリンク指標を定義し、各リンク指標に
対応するデータをテーブル上で管理する処理と、テーブ
ルにおいて、各リンク指標に対応するデータから構成さ
れるレコードを各リンク毎に作成する処理と、所定のプ
リファレンスに基づいて各リンク指標に順位を付加する
処理と、各リンク指標に対応するデータに順位を付加す
る処理と、所定のプリファレンスが与えられた場合、順
位が最も高いリンク指標において、付加された順位が最
も高いデータを有するレコードに対応するリンクを選択
する処理とを実行させる構成を採る。
れているリンクを検出する処理と、検出されたリンクの
特性を示す複数のリンク指標を定義し、各リンク指標に
対応するデータをテーブル上で管理する処理と、テーブ
ルにおいて、各リンク指標に対応するデータから構成さ
れるレコードを各リンク毎に作成する処理と、所定のプ
リファレンスに基づいて各リンク指標に順位を付加する
処理と、各リンク指標に対応するデータに順位を付加す
る処理と、所定のプリファレンスが与えられた場合、順
位が最も高いリンク指標において、付加された順位が最
も高いデータを有するレコードに対応するリンクを選択
する処理とを実行させる構成を採る。
【００１６】また、付加された順位が最も高いデータを
有するレコードが複数存在する場合は、次に順位が高い
リンク指標において、付加された順位が最も高いデータ
を有するレコードに対応するリンクを選択する処理を含
む構成を採っても良い。
有するレコードが複数存在する場合は、次に順位が高い
リンク指標において、付加された順位が最も高いデータ
を有するレコードに対応するリンクを選択する処理を含
む構成を採っても良い。
【００１７】また、レコードに対応しない新たなリンク
が検出された場合は、新たなリンクに対応したレコード
を作成し、当該リンクのリンク指標に対応するデータを
記録する一方、レコードに対応するリンクが検出されな
い場合は、当該レコードを削除する処理を含む構成を採
っても良い。
が検出された場合は、新たなリンクに対応したレコード
を作成し、当該リンクのリンク指標に対応するデータを
記録する一方、レコードに対応するリンクが検出されな
い場合は、当該レコードを削除する処理を含む構成を採
っても良い。
【００１８】また、本発明に係る記録媒体は、請求項１
１から請求項１３のいずれかに記載のプログラムが記録
され、コンピュータにより読み取り可能な構成を採る。
１から請求項１３のいずれかに記載のプログラムが記録
され、コンピュータにより読み取り可能な構成を採る。
【００１９】このように、本発明によれば、移動ホスト
が搭載している複数の多様なリンクから、ユーザやアプ
リケーションが要求する条件に適合するリンクを自動的
に選択するので、移動ホストのユーザに対して快適な接
続環境を提供することが可能となる。
が搭載している複数の多様なリンクから、ユーザやアプ
リケーションが要求する条件に適合するリンクを自動的
に選択するので、移動ホストのユーザに対して快適な接
続環境を提供することが可能となる。
【００２０】
【発明の実施の形態】図１は、移動ホストが備えるプロ
トコルスタックにおけるリンクマネージャの位置付けを
示す図である。また、図２は、リンクマネージャ１の概
略構成を示すブロック図である。図１に示すように、リ
ンクマネージャ１は、移動ホストが搭載しているリンク
群（ｌｉｎｋ1〜ｌｉｎｋm）とＩＰモビリティプロトコ
ル２との間に位置する。リンクマネージャ１は、各リン
クの状態を管理しながら、ユーザやアプリケーションが
指定した要求条件に最も適合するリンクのみをＩＰモビ
リティプロトコル２に提供する。
トコルスタックにおけるリンクマネージャの位置付けを
示す図である。また、図２は、リンクマネージャ１の概
略構成を示すブロック図である。図１に示すように、リ
ンクマネージャ１は、移動ホストが搭載しているリンク
群（ｌｉｎｋ1〜ｌｉｎｋm）とＩＰモビリティプロトコ
ル２との間に位置する。リンクマネージャ１は、各リン
クの状態を管理しながら、ユーザやアプリケーションが
指定した要求条件に最も適合するリンクのみをＩＰモビ
リティプロトコル２に提供する。
【００２１】図２に示すように、リンクマネージャ１
は、搭載されているリンク群（ｌｉｎｋ1〜ｌｉｎｋm）
を検出する検出手段２０と、検出手段２０により検出さ
れたリンクの特性を示す複数のリンク指標を定義し、各
リンク指標に対応するデータをテーブル上で管理する管
理手段２１と、与えられた要求条件に適合するリンク指
標を有するリンクを選択し、選択したリンクをＩＰモビ
リティプロトコル２へ提供する選択手段２２とを備えて
いる。また、所定のプリファレンスに基づいて各リンク
指標に順位を付加するリンク指標順位付加手段２３と、
各リンク指標に対応するデータに順位を付加するデータ
順位付加手段２４とを備えている。
は、搭載されているリンク群（ｌｉｎｋ1〜ｌｉｎｋm）
を検出する検出手段２０と、検出手段２０により検出さ
れたリンクの特性を示す複数のリンク指標を定義し、各
リンク指標に対応するデータをテーブル上で管理する管
理手段２１と、与えられた要求条件に適合するリンク指
標を有するリンクを選択し、選択したリンクをＩＰモビ
リティプロトコル２へ提供する選択手段２２とを備えて
いる。また、所定のプリファレンスに基づいて各リンク
指標に順位を付加するリンク指標順位付加手段２３と、
各リンク指標に対応するデータに順位を付加するデータ
順位付加手段２４とを備えている。
【００２２】図１おいて、ＩＰモビリティプロトコル２
は、それまで使用していたリンク（ｌｉｎｋ1）がリン
クマネージャ１から提供されなくなり、変りに新たなリ
ンク（ｌｉｎｋ2）が提供されると、通信を継続するた
めのモビリティマネージメントを行う。
は、それまで使用していたリンク（ｌｉｎｋ1）がリン
クマネージャ１から提供されなくなり、変りに新たなリ
ンク（ｌｉｎｋ2）が提供されると、通信を継続するた
めのモビリティマネージメントを行う。
【００２３】ＩＰモビリティプロトコル２が行うモビリ
ティマネージメントは、次のように行われる。例えば、
ＩＰモビリティプロトコルとして、Ｍｏｂｉｌｅ ＩＰ
ｖ６（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ ｖｅｒｓ
ｉｏｎ６）を使用している場合、リンクマネージャ１か
ら新しいリンクが提供されると、そのリンクから気付ア
ドレス（Ｃａｒｅ−ｏｆ Ａｄｄｒｅｓｓ）を得てか
ら、ホームアドレスと気付アドレスとの対応をＢｉｎｄ
ｉｎｇ Ｕｐｄａｔｅ パケットに含めてホームエージ
ェントや相手ホストに送信する。ここで、ホームアドレ
スは、リンクに依存しないアドレスであり、図１中、ト
ランスポートプロトコル３（Ｔｒａｎｓｐｏｒｔ Ｐｒ
ｏｔｏｃｏｌｓ）やアプリケーション４によって使われ
る。トランスポートプロトコル３には、例えば、ＴＣ
Ｐ、ＵＤＰなどがある。一方、気付アドレスは、リンク
に依存するアドレスであり、ホームアドレス宛のパケッ
トを現在使用しているリンクに転送するために使用され
る。Ｍｏｂｉｌｅ ＩＰｖ６は、リンクマネージャ１が
提供するリンクが代わるたびにこのようなモビリティマ
ネージメントを繰り返すことによって、移動ホストと相
手ホストとの間の通信を継続する。
ティマネージメントは、次のように行われる。例えば、
ＩＰモビリティプロトコルとして、Ｍｏｂｉｌｅ ＩＰ
ｖ６（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ ｖｅｒｓ
ｉｏｎ６）を使用している場合、リンクマネージャ１か
ら新しいリンクが提供されると、そのリンクから気付ア
ドレス（Ｃａｒｅ−ｏｆ Ａｄｄｒｅｓｓ）を得てか
ら、ホームアドレスと気付アドレスとの対応をＢｉｎｄ
ｉｎｇ Ｕｐｄａｔｅ パケットに含めてホームエージ
ェントや相手ホストに送信する。ここで、ホームアドレ
スは、リンクに依存しないアドレスであり、図１中、ト
ランスポートプロトコル３（Ｔｒａｎｓｐｏｒｔ Ｐｒ
ｏｔｏｃｏｌｓ）やアプリケーション４によって使われ
る。トランスポートプロトコル３には、例えば、ＴＣ
Ｐ、ＵＤＰなどがある。一方、気付アドレスは、リンク
に依存するアドレスであり、ホームアドレス宛のパケッ
トを現在使用しているリンクに転送するために使用され
る。Ｍｏｂｉｌｅ ＩＰｖ６は、リンクマネージャ１が
提供するリンクが代わるたびにこのようなモビリティマ
ネージメントを繰り返すことによって、移動ホストと相
手ホストとの間の通信を継続する。
【００２４】図３は、リンクマネージャ１がリンクを管
理する場合に用いる代表的なリンク指標（ｌｉｎｋ ｍ
ｅｔｒｉｃ）を示す図である。このリンク指標は、リン
クの各種の特性を示す指標であり、例えば、図２に示す
ように各指標が定義されている。ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ
ｓｔａｎｄａｒｄ（技術標準）は、リンクが準拠して
いる技術標準を示すリンク指標である。この技術標準
は、様々な標準化組織で定義されており、例えば、ＩＭ
Ｔ−２０００、ＩＥＥＥ８０２．１１、ＩＥＥＥ８０
２．３ｚ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈなどがある。ｃｏｓｔ
（コスト）は、リンクを使用するためにかかる費用を示
すリンク指標である。費用は、課金制度と課金単位あた
りの料金で決定される。課金制度には、ｆｒｅｅ（無
料）、ｆｌａｔｒａｔｅ ｂｉｌｌｉｎｇ（固定料金
制）、ｔｉｍｅ−ｂａｓｅｄ ｂｉｌｌｉｎｇ（時間課
金制）、ｕｓａｇｅ−ｂａｓｅｄ ｂｉｌｌｉｎｇ（従
量課金制）などがある。ｌｉｎｋ ｔｙｐｅ（リンク
型）は、リンクが、ｗｉｒｅｄ ｌｉｎｋ（有線リン
ク）であるか、ｗｉｒｅｌｅｓｓ ｌｉｎｋ（無線リン
ク）であるかを示すリンク指標である。ｔｏｌｅｒａｂ
ｌｅ ｓｐｅｅｄ（許容移動速度）は、リンクを使うこ
とができる移動ホストの許容移動速度を示すリンク指標
である。ＱｏＳ ｓｕｐｐｏｒｔ（ＱｏＳサポート）
は、リンクレベルでのＱｏＳパケット伝送をサポートし
ているか否かを示すリンク指標である。ｅｎｃｒｙｐｔ
ｉｏｎ ｓｕｐｐｏｒｔ（暗号サポート）は、リンクレ
ベルでのパケット暗号化をサポートしているか否かをし
めすリンク指標である。ｐｏｗｅｒ ｃｏｎｓｕｍｐｔ
ｉｏｎ（消費電力）は、リンクのインタフェース装置の
消費電力を示すリンク指標である。ｓｌｅｅｐ ｍｏｄ
ｅ ｓｕｐｐｏｒｔ（低消費電力モードサポート）は、
リンクがパケットを送受信していないときに低消費電力
動作をすることができるか否かを示すリンク指標であ
る。低消費電力動作の例としては、無線リンクにおいて
受信機を間欠的に動作させる間欠受信動作が挙げられ
る。
理する場合に用いる代表的なリンク指標（ｌｉｎｋ ｍ
ｅｔｒｉｃ）を示す図である。このリンク指標は、リン
クの各種の特性を示す指標であり、例えば、図２に示す
ように各指標が定義されている。ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ
ｓｔａｎｄａｒｄ（技術標準）は、リンクが準拠して
いる技術標準を示すリンク指標である。この技術標準
は、様々な標準化組織で定義されており、例えば、ＩＭ
Ｔ−２０００、ＩＥＥＥ８０２．１１、ＩＥＥＥ８０
２．３ｚ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈなどがある。ｃｏｓｔ
（コスト）は、リンクを使用するためにかかる費用を示
すリンク指標である。費用は、課金制度と課金単位あた
りの料金で決定される。課金制度には、ｆｒｅｅ（無
料）、ｆｌａｔｒａｔｅ ｂｉｌｌｉｎｇ（固定料金
制）、ｔｉｍｅ−ｂａｓｅｄ ｂｉｌｌｉｎｇ（時間課
金制）、ｕｓａｇｅ−ｂａｓｅｄ ｂｉｌｌｉｎｇ（従
量課金制）などがある。ｌｉｎｋ ｔｙｐｅ（リンク
型）は、リンクが、ｗｉｒｅｄ ｌｉｎｋ（有線リン
ク）であるか、ｗｉｒｅｌｅｓｓ ｌｉｎｋ（無線リン
ク）であるかを示すリンク指標である。ｔｏｌｅｒａｂ
ｌｅ ｓｐｅｅｄ（許容移動速度）は、リンクを使うこ
とができる移動ホストの許容移動速度を示すリンク指標
である。ＱｏＳ ｓｕｐｐｏｒｔ（ＱｏＳサポート）
は、リンクレベルでのＱｏＳパケット伝送をサポートし
ているか否かを示すリンク指標である。ｅｎｃｒｙｐｔ
ｉｏｎ ｓｕｐｐｏｒｔ（暗号サポート）は、リンクレ
ベルでのパケット暗号化をサポートしているか否かをし
めすリンク指標である。ｐｏｗｅｒ ｃｏｎｓｕｍｐｔ
ｉｏｎ（消費電力）は、リンクのインタフェース装置の
消費電力を示すリンク指標である。ｓｌｅｅｐ ｍｏｄ
ｅ ｓｕｐｐｏｒｔ（低消費電力モードサポート）は、
リンクがパケットを送受信していないときに低消費電力
動作をすることができるか否かを示すリンク指標であ
る。低消費電力動作の例としては、無線リンクにおいて
受信機を間欠的に動作させる間欠受信動作が挙げられ
る。
【００２５】ｅｎａｂｌｅｄ／ｄｉｓａｂｌｅｄ（使用
可否）は、ユーザが強制的にリンクを使用可能（ｅｎａ
ｂｌｅｄ）とするか使用不可（ｄｉｓａｂｌｅｄ）とす
るかを示すリンク指標である。ｃｏｎｎｅｃｔｉｖｉｔ
ｙ（接続性）は、リンクが接続可能か否かを示すリンク
指標である。ｔｈｒｏｕｇｈｐｕｔ（スループット）
は、リンクのスループットの測定値を示すリンク指標で
ある。ｐａｃｋｅｔ ｌｏｓｓ ｒａｔｅ（パケット消
失率）は、パケットが消失する率の測定値を示すリンク
指標である。ｌａｔｅｎｃｙ（伝送遅延）は、リンクに
おけるパケット伝送遅延の測定値を示すリンク指標であ
る。
可否）は、ユーザが強制的にリンクを使用可能（ｅｎａ
ｂｌｅｄ）とするか使用不可（ｄｉｓａｂｌｅｄ）とす
るかを示すリンク指標である。ｃｏｎｎｅｃｔｉｖｉｔ
ｙ（接続性）は、リンクが接続可能か否かを示すリンク
指標である。ｔｈｒｏｕｇｈｐｕｔ（スループット）
は、リンクのスループットの測定値を示すリンク指標で
ある。ｐａｃｋｅｔ ｌｏｓｓ ｒａｔｅ（パケット消
失率）は、パケットが消失する率の測定値を示すリンク
指標である。ｌａｔｅｎｃｙ（伝送遅延）は、リンクに
おけるパケット伝送遅延の測定値を示すリンク指標であ
る。
【００２６】これらのリンク指標は、一定（ｃｏｎｓｔ
ａｎｔ）の指標と、可変（ｖａｒｉａｂｌｅ）の指標に
分類される。技術標準、コスト、リンク型、許容移動速
度、ＱｏＳサポート、暗号サポート、消費電力、低消費
電力モードの指標は一定であるが、使用可否、接続性、
スループット、パケット消失率、伝送遅延の指標は可変
である。一定のリンク指標は一意に決定することができ
るため、リンクマネージャ１は、これらのリンク指標を
監視しなくても良い。しかし、可変のリンク指標は時間
の経過と共に変化する可能性があるため、リンクマネー
ジャ１は、これらのリンク指標を監視する必要がある。
ａｎｔ）の指標と、可変（ｖａｒｉａｂｌｅ）の指標に
分類される。技術標準、コスト、リンク型、許容移動速
度、ＱｏＳサポート、暗号サポート、消費電力、低消費
電力モードの指標は一定であるが、使用可否、接続性、
スループット、パケット消失率、伝送遅延の指標は可変
である。一定のリンク指標は一意に決定することができ
るため、リンクマネージャ１は、これらのリンク指標を
監視しなくても良い。しかし、可変のリンク指標は時間
の経過と共に変化する可能性があるため、リンクマネー
ジャ１は、これらのリンク指標を監視する必要がある。
【００２７】このように、リンク指標は多種多様である
ため、ユーザやアプリケーションが要求条件に従ってリ
ンク指標を個々に指定することは非常に煩わしい。そこ
で、本実施の形態では、リンク指標の指定を容易にする
ために、リンクマネージャ１がリンクの優劣を決定する
際に、優先することが望まれたリンク指標の優先順位を
パターン化し、プリファレンス（ｐｒｅｆｅｒｅｎｃ
ｅ）として定義する。
ため、ユーザやアプリケーションが要求条件に従ってリ
ンク指標を個々に指定することは非常に煩わしい。そこ
で、本実施の形態では、リンク指標の指定を容易にする
ために、リンクマネージャ１がリンクの優劣を決定する
際に、優先することが望まれたリンク指標の優先順位を
パターン化し、プリファレンス（ｐｒｅｆｅｒｅｎｃ
ｅ）として定義する。
【００２８】図４は、プリファレンスの例を示す図であ
る。ｃｏｓｔ（コスト優先プリファレンス）は、できる
限りコストを最小化するようにリンクを選択するための
プリファレンスである。ｑｕａｌｉｔｙ（伝送品質優先
プリファレンス）は、できる限り伝送品質を最大化する
ようにリンクを選択するためのプリファレンスである。
ｓｅｃｕｒｉｔｙ（セキュリティ優先プリファレンス）
は、セキュリティが確保できるようにリンクを選択する
ためのプリファレンスである。ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉ
ｏｎ ｔｉｍｅ（通信時間優先プリファレンス）は、で
きる限り通信を長く継続することができるようにリンク
を選択するためのプリファレンスである。
る。ｃｏｓｔ（コスト優先プリファレンス）は、できる
限りコストを最小化するようにリンクを選択するための
プリファレンスである。ｑｕａｌｉｔｙ（伝送品質優先
プリファレンス）は、できる限り伝送品質を最大化する
ようにリンクを選択するためのプリファレンスである。
ｓｅｃｕｒｉｔｙ（セキュリティ優先プリファレンス）
は、セキュリティが確保できるようにリンクを選択する
ためのプリファレンスである。ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉ
ｏｎ ｔｉｍｅ（通信時間優先プリファレンス）は、で
きる限り通信を長く継続することができるようにリンク
を選択するためのプリファレンスである。
【００２９】次に、以上のように構成されたリンクマネ
ージャ１の動作を説明する。図５は、リンクマネージャ
１の動作を示すフローチャートである。まず、リンクマ
ネージャ１は、ｌｉｎｋ ｄｅｔｅｃｔｉｏｎ（リンク
検出処理）を行う（ステップＳ１）。このリンク検出処
理は、移動ホストにどのようなリンクが搭載されている
かを検出する処理である。このリンク検出処理によっ
て、新しいリンクが搭載されたか、又は使用していたリ
ンクが搭載されなくなったかを判定する。
ージャ１の動作を説明する。図５は、リンクマネージャ
１の動作を示すフローチャートである。まず、リンクマ
ネージャ１は、ｌｉｎｋ ｄｅｔｅｃｔｉｏｎ（リンク
検出処理）を行う（ステップＳ１）。このリンク検出処
理は、移動ホストにどのようなリンクが搭載されている
かを検出する処理である。このリンク検出処理によっ
て、新しいリンクが搭載されたか、又は使用していたリ
ンクが搭載されなくなったかを判定する。
【００３０】図６は、リンク検出処理で用いられるリン
ク管理テーブルを示す図である。リンク管理テーブル
は、各リンクに対応した複数のレコードから構成されて
いる。１つのレコードは、１つのリンクのリンク指標に
対応するデータが記録されている。
ク管理テーブルを示す図である。リンク管理テーブル
は、各リンクに対応した複数のレコードから構成されて
いる。１つのレコードは、１つのリンクのリンク指標に
対応するデータが記録されている。
【００３１】このようなリンク管理テーブルのレコード
に対応しないリンクが検出された場合は、新しいリンク
が移動ホストに搭載されたと判断し（ステップＳ２）、
ｒｅｃｏｒｄ ａｄｄｉｔｉｏｎ（レコード追加処理）
が行われる（ステップＳ３）。このレコード追加処理
は、リンク管理テーブルに新しいレコードを追加し、リ
ンクのリンク指標を記録する処理である。この時、可変
のリンク指標は得られないため、一定のリンク指標のみ
を記録する。一定のリンク指標は、ユーザが手動でリン
クマネージャ１に通知する方法や、リンクのインタフェ
ースが取り付けられたときに自動的に通知する方法など
によって得られる。
に対応しないリンクが検出された場合は、新しいリンク
が移動ホストに搭載されたと判断し（ステップＳ２）、
ｒｅｃｏｒｄ ａｄｄｉｔｉｏｎ（レコード追加処理）
が行われる（ステップＳ３）。このレコード追加処理
は、リンク管理テーブルに新しいレコードを追加し、リ
ンクのリンク指標を記録する処理である。この時、可変
のリンク指標は得られないため、一定のリンク指標のみ
を記録する。一定のリンク指標は、ユーザが手動でリン
クマネージャ１に通知する方法や、リンクのインタフェ
ースが取り付けられたときに自動的に通知する方法など
によって得られる。
【００３２】一方、リンク管理テーブルのレコードとし
て存在するリンクが検出されない場合、リンクが取り外
されたと判断し（ステップＳ４）、ｒｅｃｏｒｄ ｄｅ
ｌｅｔｉｏｎ（レコード削除処理）を行う（ステップＳ
５）。このレコード削除処理は、リンク管理テーブルか
ら該当するレコードを削除する処理である。
て存在するリンクが検出されない場合、リンクが取り外
されたと判断し（ステップＳ４）、ｒｅｃｏｒｄ ｄｅ
ｌｅｔｉｏｎ（レコード削除処理）を行う（ステップＳ
５）。このレコード削除処理は、リンク管理テーブルか
ら該当するレコードを削除する処理である。
【００３３】次に、リンクマネージャ１は、ｖａｒｉａ
ｂｌｅ ｌｉｎｋ ｍｅｔｒｉｃｓｍｏｎｉｔｏｒ（可
変リンク指標監視処理）を行う（ステップＳ６）。可変
リンク指標監視処理は、リンク管理テーブルに記録され
た可変なリンク指標を監視する処理である。ユーザによ
って設定される指標である「使用可否」以外の可変リン
ク指標は、移動ホストの移動などによって状態が変化す
る。接続可否については、リンクのインタフェース装置
から得られる場合と得られない場合とがある。得られな
い場合は、例えば、ＩＰｖ６のルータの所在を移動ホス
トに広告するためのＲｏｕｔｅｒ ａｄｖｅｒｔｉｓｅ
ｍｅｎｔパケットを使用して接続可否を検出する。Ｒｏ
ｕｔｅｒ ａｄｖｅｒｔｉｓｅｍｅｎｔパケットは、ル
ータから移動ホストに周期的に送信されるため、周期的
にＲｏｕｔｅｒ ａｄｖｅｒｔｉｓｅｍｅｎｔパケット
を受信できるときはリンクが接続可能であり、Ｒｏｕｔ
ｅｒ ａｄｖｅｒｔｉｓｅｍｅｎｔパケットを受信でき
なくなったときは、リンクが接続不可であると判定する
ことができる。
ｂｌｅ ｌｉｎｋ ｍｅｔｒｉｃｓｍｏｎｉｔｏｒ（可
変リンク指標監視処理）を行う（ステップＳ６）。可変
リンク指標監視処理は、リンク管理テーブルに記録され
た可変なリンク指標を監視する処理である。ユーザによ
って設定される指標である「使用可否」以外の可変リン
ク指標は、移動ホストの移動などによって状態が変化す
る。接続可否については、リンクのインタフェース装置
から得られる場合と得られない場合とがある。得られな
い場合は、例えば、ＩＰｖ６のルータの所在を移動ホス
トに広告するためのＲｏｕｔｅｒ ａｄｖｅｒｔｉｓｅ
ｍｅｎｔパケットを使用して接続可否を検出する。Ｒｏ
ｕｔｅｒ ａｄｖｅｒｔｉｓｅｍｅｎｔパケットは、ル
ータから移動ホストに周期的に送信されるため、周期的
にＲｏｕｔｅｒ ａｄｖｅｒｔｉｓｅｍｅｎｔパケット
を受信できるときはリンクが接続可能であり、Ｒｏｕｔ
ｅｒ ａｄｖｅｒｔｉｓｅｍｅｎｔパケットを受信でき
なくなったときは、リンクが接続不可であると判定する
ことができる。
【００３４】スループット、パケット消失率、伝送遅延
についても、リンクのインタフェース装置から得られる
場合と得られない場合とがある。得られない場合は、例
えば、ＩＰｖ６のＲｏｕｔｅｒ ａｄｖｅｒｔｉｓｅｍ
ｅｎｔパケットを使用して測定する。スループットは、
Ｒｏｕｔｅｒ ａｄｖｅｒｔｉｓｅｍｅｎｔパケット長
Ｌ、ルータでのＲｏｕｔｅｒ ａｄｖｅｒｔｉｓｅｍｅ
ｎｔパケットの送信時刻Ｔｓ、移動ホストでのＲｏｕｔ
ｅｒ ａｄｖｅｒｔｉｓｅｍｅｎｔパケットの受信時刻
Ｔｒを用いて次式から得られる。
についても、リンクのインタフェース装置から得られる
場合と得られない場合とがある。得られない場合は、例
えば、ＩＰｖ６のＲｏｕｔｅｒ ａｄｖｅｒｔｉｓｅｍ
ｅｎｔパケットを使用して測定する。スループットは、
Ｒｏｕｔｅｒ ａｄｖｅｒｔｉｓｅｍｅｎｔパケット長
Ｌ、ルータでのＲｏｕｔｅｒ ａｄｖｅｒｔｉｓｅｍｅ
ｎｔパケットの送信時刻Ｔｓ、移動ホストでのＲｏｕｔ
ｅｒ ａｄｖｅｒｔｉｓｅｍｅｎｔパケットの受信時刻
Ｔｒを用いて次式から得られる。
【００３５】
【数１】 パケット消失率は、受信したＲｏｕｔｅｒ ａｄｖｅｒ
ｔｉｓｅｍｅｎｔパケットの数Ｐ、受信したＲｏｕｔｅ
ｒ ａｄｖｅｒｔｉｓｅｍｅｎｔパケットが含む最大の
シーケンス番号Ｓmaxと最小のシーケンス番号Ｓminを用
いて次式から得られる。
ｔｉｓｅｍｅｎｔパケットの数Ｐ、受信したＲｏｕｔｅ
ｒ ａｄｖｅｒｔｉｓｅｍｅｎｔパケットが含む最大の
シーケンス番号Ｓmaxと最小のシーケンス番号Ｓminを用
いて次式から得られる。
【００３６】
【数２】 伝送遅延は、ルータでの送信時刻を含めたＲｏｕｔｅｒ
ａｄｖｅｒｔｉｓｅｍｅｎｔパケットを受信すること
で次式から得られる。
ａｄｖｅｒｔｉｓｅｍｅｎｔパケットを受信すること
で次式から得られる。
【００３７】
【数３】 なお、スループット、パケット消失率、伝送遅延の変動
が大きな場合は、平均化することも可能である。
が大きな場合は、平均化することも可能である。
【００３８】次に、リンクマネージャ１は、可変のリン
ク指標に変化があったかどうかを判定する（ステップＳ
７）。判定は、上記監視による結果と、リンク管理テー
ブルに記録されているものとを比較することによって行
う。リンク指標が変更されている場合は、ｖａｒｉａｂ
ｌｅ ｌｉｎｋ ｍｅｔｒｉｃ ｕｐｄａｔｅ（リンク
指標更新処理）を行う（ステップＳ８）。このリンク指
標更新処理は、新たな可変リンク指標をリンク管理テー
ブルの該当するレコードに記録する処理である。
ク指標に変化があったかどうかを判定する（ステップＳ
７）。判定は、上記監視による結果と、リンク管理テー
ブルに記録されているものとを比較することによって行
う。リンク指標が変更されている場合は、ｖａｒｉａｂ
ｌｅ ｌｉｎｋ ｍｅｔｒｉｃ ｕｐｄａｔｅ（リンク
指標更新処理）を行う（ステップＳ８）。このリンク指
標更新処理は、新たな可変リンク指標をリンク管理テー
ブルの該当するレコードに記録する処理である。
【００３９】次に、リンクマネージャ１は、ｌｉｎｋ
ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ（リンク選択処理）を行う（ステッ
プＳ９）。リンク選択処理は、ユーザやアプリケーショ
ンが指定したプリファレンスに最も適合したリンクを選
択する処理である。この処理において、リンクマネージ
ャ１は、新たに選択したリンクのみを上位のＩＰモビリ
ティマネージメント（ＩＰモビリティプロトコル）に提
供し、ステップＳ１におけるリンク検出処理に移行す
る。
ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ（リンク選択処理）を行う（ステッ
プＳ９）。リンク選択処理は、ユーザやアプリケーショ
ンが指定したプリファレンスに最も適合したリンクを選
択する処理である。この処理において、リンクマネージ
ャ１は、新たに選択したリンクのみを上位のＩＰモビリ
ティマネージメント（ＩＰモビリティプロトコル）に提
供し、ステップＳ１におけるリンク検出処理に移行す
る。
【００４０】図７は、図６のステップＳ９におけるリン
ク選択処理のフローチャートである。リンクマネージャ
１は、図４において、最も優先順位の高いリンク指標を
キーとして、図６に示すリンク管理テーブル内のすべて
のレコードを並べ替える。すなわち、最も優先順位の高
いリンク指標に着目し、これをｎ＝１として（ステップ
ＳＴ１）、すべてのレコードを選択する（ステップＳＴ
２）。ここで、各リンク指標に対応するデータには、優
劣を示す順位が付加されている。図８は、各リンク指標
に対応するデータの優先順位を示す図である。例えば、
リンク指標「ｃｏｓｔ」に対応するデータには、ｆｒｅ
ｅの優先順位が最も高く、ｔｉｍｅ−ｂｅｓｅｄの優先
順位が最も低い。これらのデータに付加された優先順位
に基づいて、ステップＳＴ２で選択したレコードを並べ
替える（ステップＳＴ３）。次に、最も優先順位が高い
データを有するレコードが１つになったかどうかを判断
し（ステップＳＴ４）、１つになっていればそのリンク
を選択する（ステップＳＴ５）。
ク選択処理のフローチャートである。リンクマネージャ
１は、図４において、最も優先順位の高いリンク指標を
キーとして、図６に示すリンク管理テーブル内のすべて
のレコードを並べ替える。すなわち、最も優先順位の高
いリンク指標に着目し、これをｎ＝１として（ステップ
ＳＴ１）、すべてのレコードを選択する（ステップＳＴ
２）。ここで、各リンク指標に対応するデータには、優
劣を示す順位が付加されている。図８は、各リンク指標
に対応するデータの優先順位を示す図である。例えば、
リンク指標「ｃｏｓｔ」に対応するデータには、ｆｒｅ
ｅの優先順位が最も高く、ｔｉｍｅ−ｂｅｓｅｄの優先
順位が最も低い。これらのデータに付加された優先順位
に基づいて、ステップＳＴ２で選択したレコードを並べ
替える（ステップＳＴ３）。次に、最も優先順位が高い
データを有するレコードが１つになったかどうかを判断
し（ステップＳＴ４）、１つになっていればそのリンク
を選択する（ステップＳＴ５）。
【００４１】一方、ステップＳＴ４において、最も優先
順位が高いデータを有するレコードが１つでない場合
は、２番目に優先順位が高いリンク指標に着目し（ステ
ップＳＴ６）、これをｎ＝ｎ＋１として（ステップＳＴ
７）、ｎ＋１の値が最低順位のリンク指標の順位となっ
たかどうかを判断する（ステップＳＴ８）。この段階で
はまだ優先順位が第２位であるため、ステップＳＴ３に
移行して、第２位のリンク指標のに対応するデータに付
加された順位に従ってレコードの並べ替えを行う（ステ
ップＳＴ４）。
順位が高いデータを有するレコードが１つでない場合
は、２番目に優先順位が高いリンク指標に着目し（ステ
ップＳＴ６）、これをｎ＝ｎ＋１として（ステップＳＴ
７）、ｎ＋１の値が最低順位のリンク指標の順位となっ
たかどうかを判断する（ステップＳＴ８）。この段階で
はまだ優先順位が第２位であるため、ステップＳＴ３に
移行して、第２位のリンク指標のに対応するデータに付
加された順位に従ってレコードの並べ替えを行う（ステ
ップＳＴ４）。
【００４２】この動作を、最も優先順位が高いデータを
有するレコードが１つとなるか、又は最低順位のリンク
指標をキーとした並べ替えが終了するまで行う。最低順
位のリンク指標をキーとした並べ替えが終了した場合
は、最上位にあるレコードに対応するリンクを選択し
（ステップＳＴ５）、まだ最低順位に到達していない場
合は、ステップＳＴ３に移行する。なお、図４では、最
低順位は１２位であるため、ステップＳＴ８では、１２
番目のリンク指標をキーとした並べ替えが終了したかど
うかを判断することとなる。
有するレコードが１つとなるか、又は最低順位のリンク
指標をキーとした並べ替えが終了するまで行う。最低順
位のリンク指標をキーとした並べ替えが終了した場合
は、最上位にあるレコードに対応するリンクを選択し
（ステップＳＴ５）、まだ最低順位に到達していない場
合は、ステップＳＴ３に移行する。なお、図４では、最
低順位は１２位であるため、ステップＳＴ８では、１２
番目のリンク指標をキーとした並べ替えが終了したかど
うかを判断することとなる。
【００４３】なお、本実施の形態では、ユーザやアプリ
ケーションがリンクマネージャに１つのプリファレンス
を指定した場合の動作を説明したが、本発明は、これに
限定されず、アプリケーションが複数のプリファレンス
を指定して、リンクマネージャが複数のプリファレンス
に適合した複数のリンクを提供することも可能である。
アプリケーションは、伝送品質などアプリケーション毎
に異なる要求条件を持つことがあるため、アプリケーシ
ョン毎に異なるプリファレンスを指定することが効果的
である。
ケーションがリンクマネージャに１つのプリファレンス
を指定した場合の動作を説明したが、本発明は、これに
限定されず、アプリケーションが複数のプリファレンス
を指定して、リンクマネージャが複数のプリファレンス
に適合した複数のリンクを提供することも可能である。
アプリケーションは、伝送品質などアプリケーション毎
に異なる要求条件を持つことがあるため、アプリケーシ
ョン毎に異なるプリファレンスを指定することが効果的
である。
【００４４】また、本実施の形態では、ユーザやアプリ
ケーションがプリファレンスを指定しているが、ＩＰモ
ビリティプロトコルが指定しても良い。ＩＰモビリティ
プロトコルは、幾つかの制御モードを持ち、異なる制御
手順を実行することがあるため、制御モード毎にリンク
に対する要求条件を変えることがある。この場合、動作
モードが変わるたびにＩＰモビリティプロトコルが異な
るプリファレンスをリンクマネージャに指定することは
効果的である。
ケーションがプリファレンスを指定しているが、ＩＰモ
ビリティプロトコルが指定しても良い。ＩＰモビリティ
プロトコルは、幾つかの制御モードを持ち、異なる制御
手順を実行することがあるため、制御モード毎にリンク
に対する要求条件を変えることがある。この場合、動作
モードが変わるたびにＩＰモビリティプロトコルが異な
るプリファレンスをリンクマネージャに指定することは
効果的である。
【００４５】例えば、ＩＰモビリティプロトコルは、パ
ケットの送受信が一定時間行われていないことを検出す
ると、パケットを連続的に送受信することができる制御
モードから、パケットを間欠的に送受信することができ
る制御モードに切り替える。前者をアクティブモード、
後者をスリープモードと呼ぶ。一方、ＩＰモビリティプ
ロトコルは、制御モードがスリープモードである時にパ
ケットを連続的に送受信する必要が生じると、制御モー
ドをアクティブモードに切り替える。
ケットの送受信が一定時間行われていないことを検出す
ると、パケットを連続的に送受信することができる制御
モードから、パケットを間欠的に送受信することができ
る制御モードに切り替える。前者をアクティブモード、
後者をスリープモードと呼ぶ。一方、ＩＰモビリティプ
ロトコルは、制御モードがスリープモードである時にパ
ケットを連続的に送受信する必要が生じると、制御モー
ドをアクティブモードに切り替える。
【００４６】ＩＰモビリティプロトコルは、制御モード
をアクティブモードからスリープモードに切り替えた
時、ｓｌｅｅｐ ｍｏｄｅ ｓｕｐｐｏｒｔが有効なリ
ンクを優先して選択するようにリンクマネージャに要求
する。リンクマネージャは、この要求に従って、ｓｌｅ
ｅｐ ｍｏｄｅ ｓｕｐｐｏｒｔが有効なリンクを選択
する。ｓｌｅｅｐ ｍｏｄｅ ｓｕｐｐｏｒｔが有効な
リンクは、受信機の動作を間欠的にするなどして消費電
力を低減することができる。
をアクティブモードからスリープモードに切り替えた
時、ｓｌｅｅｐ ｍｏｄｅ ｓｕｐｐｏｒｔが有効なリ
ンクを優先して選択するようにリンクマネージャに要求
する。リンクマネージャは、この要求に従って、ｓｌｅ
ｅｐ ｍｏｄｅ ｓｕｐｐｏｒｔが有効なリンクを選択
する。ｓｌｅｅｐ ｍｏｄｅ ｓｕｐｐｏｒｔが有効な
リンクは、受信機の動作を間欠的にするなどして消費電
力を低減することができる。
【００４７】さらに、本実施の形態では、予め決められ
たプリファレンスをユーザやアプリケーションが選択す
る方法を示したが、ユーザやアプリケーションがリンク
指標の比較優先度の順位を任意に設定しても良い。
たプリファレンスをユーザやアプリケーションが選択す
る方法を示したが、ユーザやアプリケーションがリンク
指標の比較優先度の順位を任意に設定しても良い。
【００４８】また、本実施の形態では、最も優れた１つ
のリンクのみを選択してＩＰモビリティプロトコルに提
供しているが、所定数の複数のリンクを選択してＩＰモ
ビリティプロトコルに提供しても良い。このような場
合、ＩＰモビリティプロトコルは、同一パケットを複製
して複数のリンクで送受信することでパケットの伝送成
功率を高めることや、異なるパケットを複数のリンクで
送受信することによってスループットを向上させること
が可能となる。
のリンクのみを選択してＩＰモビリティプロトコルに提
供しているが、所定数の複数のリンクを選択してＩＰモ
ビリティプロトコルに提供しても良い。このような場
合、ＩＰモビリティプロトコルは、同一パケットを複製
して複数のリンクで送受信することでパケットの伝送成
功率を高めることや、異なるパケットを複数のリンクで
送受信することによってスループットを向上させること
が可能となる。
【００４９】さらに、本実施の形態では、１種類のリン
クが１つのみ移動ホストに搭載された場合の動作を示し
たが、移動ホストが複数の同種リンクを搭載した場合に
も適用可能である。例えば、セルラ通信システムにおい
て移動ホストが在圏及び周辺の基地局が提供する複数の
リンクを同時に扱うことができる場合、リンクマネージ
ャは、プリファレンスに基づいて最適な基地局のリンク
を選択することができる。
クが１つのみ移動ホストに搭載された場合の動作を示し
たが、移動ホストが複数の同種リンクを搭載した場合に
も適用可能である。例えば、セルラ通信システムにおい
て移動ホストが在圏及び周辺の基地局が提供する複数の
リンクを同時に扱うことができる場合、リンクマネージ
ャは、プリファレンスに基づいて最適な基地局のリンク
を選択することができる。
【００５０】
【発明の効果】本発明に係るリンクマネージャは、搭載
されているリンクを検出する検出手段と、検出されたリ
ンクの特性を示す複数のリンク指標を定義し、各リンク
指標に対応するデータをテーブル上で管理する管理手段
と、与えられた条件に適合するリンク指標を有するリン
クを選択する選択手段とを備える構成を採る。
されているリンクを検出する検出手段と、検出されたリ
ンクの特性を示す複数のリンク指標を定義し、各リンク
指標に対応するデータをテーブル上で管理する管理手段
と、与えられた条件に適合するリンク指標を有するリン
クを選択する選択手段とを備える構成を採る。
【００５１】本発明によれば、移動ホストが搭載してい
る複数の多様なリンクから、ユーザやアプリケーション
が要求する条件に適合するリンクを自動的に選択するの
で、移動ホストのユーザに対して快適な接続環境を提供
することが可能となる。
る複数の多様なリンクから、ユーザやアプリケーション
が要求する条件に適合するリンクを自動的に選択するの
で、移動ホストのユーザに対して快適な接続環境を提供
することが可能となる。
【図１】移動ホストが備えるプロトコルスタックにおけ
るリンクマネージャの位置付けを示す図である。
るリンクマネージャの位置付けを示す図である。
【図２】リンクマネージャの概略構成を示すブロック図
である。
である。
【図３】リンクマネージャがリンクを管理する場合に用
いる代表的なリンク指標（ｌｉｎｋ ｍｅｔｒｉｃ）を
示す図である。
いる代表的なリンク指標（ｌｉｎｋ ｍｅｔｒｉｃ）を
示す図である。
【図４】プリファレンスの例を示す図である。
【図５】リンクマネージャの動作を示すフローチャート
である。
である。
【図６】リンク検出処理で用いられるリンク管理テーブ
ルを示す図である。
ルを示す図である。
【図７】リンク選択処理のフローチャートである。
【図８】各リンク指標に対応するデータの優先順位を示
す図である。
す図である。
１…リンクマネージャ、２…モビリティプロトコル、３
…トランスポートプロトコル、４…アプリケーション、
２０…検出手段、２１…管理手段、２２…選択手段、２
３…リンク指標順位付加手段、２４…データ順位付加手
段。
…トランスポートプロトコル、４…アプリケーション、
２０…検出手段、２１…管理手段、２２…選択手段、２
３…リンク指標順位付加手段、２４…データ順位付加手
段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠崎 卓也 東京都千代田区永田町二丁目11番１号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 大前 浩司 東京都千代田区永田町二丁目11番１号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 Ｆターム(参考） 5K030 GA08 GA17 HA08 HC01 HC09 JA07 JL01 JT09 KA01 KA08 KA13 LA03 LB05 LB13 LE05 5K033 AA03 CB01 DA06 DA19 DB12 DB14 DB16 EC01 5K034 AA17 CC01 EE03 FF01 FF04 HH04 HH63 JJ13 KK21
Claims (14)
- 【請求項１】 搭載されているリンクを検出する検出手
段と、 前記検出されたリンクの特性を示す複数のリンク指標を
定義し、前記各リンク指標に対応するデータをテーブル
上で管理する管理手段と、 与えられた条件に適合するリンク指標を有するリンクを
選択する選択手段とを備えることを特徴とするリンクマ
ネージャ。 - 【請求項２】 前記管理手段は、前記テーブルにおい
て、前記各リンク指標に対応するデータから構成される
レコードを各リンク毎に作成することを特徴とする請求
項１記載のリンクマネージャ。 - 【請求項３】 前記管理手段は、前記レコードに対応し
ない新たなリンクが検出された場合は、前記新たなリン
クに対応したレコードを作成し、当該リンクのリンク指
標に対応するデータを記録する一方、前記レコードに対
応するリンクが検出されない場合は、当該レコードを削
除することを特徴とする請求項２記載のリンクマネージ
ャ。 - 【請求項４】 所定のプリファレンスに基づいて前記各
リンク指標に順位を付加するリンク指標順位付加手段
と、 前記各リンク指標に対応するデータに順位を付加するデ
ータ順位付加手段とを備え、 前記選択手段は、前記所定のプリファレンスが与えられ
た場合、前記順位が最も高いリンク指標において、前記
付加された順位が最も高いデータを有するレコードに対
応するリンクを選択することを特徴とする請求項１から
請求項３のいずれかに記載のリンクマネージャ。 - 【請求項５】 前記選択手段は、前記付加された順位が
最も高いデータを有するレコードが複数存在する場合
は、次に順位が高いリンク指標において、前記付加され
た順位が最も高いデータを有するレコードに対応するリ
ンクを選択することを特徴とする請求項４記載のリンク
マネージャ。 - 【請求項６】 搭載されているリンクを検出する検出ス
テップと、 前記検出されたリンクの特性を示す複数のリンク指標を
定義し、前記各リンク指標に対応するデータをテーブル
上で管理する管理ステップと、 与えられた条件に適合するリンク指標を有するリンクを
選択する選択ステップとを含むことを特徴とするリンク
管理方法。 - 【請求項７】 前記テーブルにおいて、前記各リンク指
標に対応するデータから構成されるレコードを各リンク
毎に作成するステップを含むことを特徴とする請求項６
記載のリンク管理方法。 - 【請求項８】 前記レコードに対応しない新たなリンク
が検出された場合は、前記新たなリンクに対応したレコ
ードを作成し、当該リンクのリンク指標に対応するデー
タを記録する一方、前記レコードに対応するリンクが検
出されない場合は、当該レコードを削除するステップを
含むことを特徴とする請求項７記載のリンク管理方法。 - 【請求項９】 所定のプリファレンスに基づいて前記各
リンク指標に順位を付加するステップと、 前記各リンク指標に対応するデータに順位を付加するス
テップとを含み、 前記選択ステップでは、前記所定のプリファレンスが与
えられた場合、前記順位が最も高いリンク指標におい
て、前記付加された順位が最も高いデータを有するレコ
ードに対応するリンクを選択することを特徴とする請求
項６から請求項８のいずれかに記載のリンク管理方法。 - 【請求項１０】 前記選択ステップでは、前記付加され
た順位が最も高いデータを有するレコードが複数存在す
る場合は、次に順位が高いリンク指標において、前記付
加された順位が最も高いデータを有するレコードに対応
するリンクを選択することを特徴とする請求項９記載の
リンク管理方法。 - 【請求項１１】 搭載されているリンクを検出する処理
と、 前記検出されたリンクの特性を示す複数のリンク指標を
定義し、前記各リンク指標に対応するデータをテーブル
上で管理する処理と、 前記テーブルにおいて、前記各リンク指標に対応するデ
ータから構成されるレコードを各リンク毎に作成する処
理と、 所定のプリファレンスに基づいて前記各リンク指標に順
位を付加する処理と、 前記各リンク指標に対応するデータに順位を付加する処
理と、 前記所定のプリファレンスが与えられた場合、前記順位
が最も高いリンク指標において、前記付加された順位が
最も高いデータを有するレコードに対応するリンクを選
択する処理とを実行させるプログラム。 - 【請求項１２】 前記付加された順位が最も高いデータ
を有するレコードが複数存在する場合は、次に順位が高
いリンク指標において、前記付加された順位が最も高い
データを有するレコードに対応するリンクを選択する処
理を含む請求項１１記載のプログラム。 - 【請求項１３】 前記レコードに対応しない新たなリン
クが検出された場合は、前記新たなリンクに対応したレ
コードを作成し、当該リンクのリンク指標に対応するデ
ータを記録する一方、前記レコードに対応するリンクが
検出されない場合は、当該レコードを削除する処理を含
むことを特徴とする請求項１１又は請求項１２記載のプ
ログラム。 - 【請求項１４】 請求項１１から請求項１３のいずれか
に記載のプログラムが記録され、コンピュータにより読
み取り可能な記録媒体。
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