JP2002259370A - 複合語分割装置、日本語辞書作成装置、それらの方法、プログラム、及び、記録媒体 - Google Patents

複合語分割装置、日本語辞書作成装置、それらの方法、プログラム、及び、記録媒体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に高い精度で複合語を分割するための複
合語分割装置を提供する。 【解決手段】 単語分割処理として、まず入力した単語
の漢字列部分の文字数を設定し、頻度情報配列、単語分
割指標配列、分割識別子配列をクリアする(ステップS
11)。次に、漢字2文字組の文字列の単語頭並び単語
末に出現する頻度情報を有する辞書に基づいて、文字境
界に頻度情報を設定し(ステップS12)、文字境界に
基本単語分割指標及び接辞分割指標を設定する(ステッ
プS13)。最後に設定した指標により、2文字の漢字
語基と、1文字の接辞(接頭辞又は接尾辞)とに分割す
る(ステップS14)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合語分割装置、
日本語辞書作成装置、それらの方法、プログラム、及
び、記録媒体に関し、より詳細には、日本語文書中に含
まれる単語の認識・抽出結果を利用する文書処理装置に
広く応用可能な、日本語の漢字複合語を分割するための
複合語分割装置、日本語辞書作成装置、それらの方法、
プログラム、及び、記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】日本語文書を対象に、検索,情報抽出,
音声合成等の処理を行う場合には、日本語文書を形態素
に分割する形態素解析処理を行うことが多い。形態素解
析処理では、あらかじめ形態素(単語)を格納した日本
語辞書に基づいて処理を行うが、複数の形態素が連接し
た複合名詞等の複合語を分割するには、大規模な日本語
辞書が必要であり、その開発・保守は容易ではない。
【0003】一方で、漢字複合語は、専門性、特殊性が
高く、情報の価値が高いことから、漢字複合語を適切に
分割する必要性が高まっている。一般の漢字複合語は、
語基と呼ばれる2文字漢字と接頭辞,接尾辞の1文字漢
字とからなるまとまり(以下、「基本単語」と呼ぶ)の
連接として次のように表現される。 {(接頭辞)*語基(接尾辞)*}* ここで、′(X)*′で′X′の0回以上の繰返し、′
{X}*′で′X′の1回以上の繰返しを示す。
【0004】例えば、「対共産圏輸出統制委員会」は、
次のような構成と見ることができる。 対.共産.圏|輸出|統制|委員.会 ここで、′|′は基本単語の切れ目、基本単語内
の′.′は接頭辞又は接尾辞の切れ目を示す。
【0005】こうした分割を行う方法として、特開平7
−262191号公報には、単語分割方法、および音声
合成装置が記載されている。これは、形態素解析の複数
の単語分割仮説候補に対して、分割単語間の接続確率を
参照して最適な分割を得る方法であるが、形態素解析を
前提にしているため、人手開発による日本語辞書が必要
となる上に、分割単語間の接続確率という膨大なデータ
が必要である。
【0006】辞書を用いない方法としては、1文字漢字
の接頭辞性、接尾辞性のリストとそれを参照する少数の
分割ヒューリスティック規則によるBUNCUTアルゴ
リズム(「国語辞書の記憶と日本語文の自動分割[長尾
他;情報処理,Vo.19,No.6,1978]」)
がある。しかし、このアルゴリズムによる方法は、長い
漢字列に対しては失敗が多く、結局は、辞書を用いて分
割し、分割できなかった部分に対して、適用するように
改訂しており、日本語辞書を前提とすることになってい
る。
【0007】「統計的手法による漢字複合語の自動分割
[武田,藤崎;情報処理学会論文誌,Vol28,N
o.9,1987]」は、語基第1文字、同第2文字、
接頭辞、接尾辞の4種類の文字種別と漢字の組を状態と
して、文字の状態遷移確率に基づくマルコフモデルを仮
定し、最適パスにより分割を得る方法である。この方法
は辞書を用意する必要はないが、遷移確率を得るため
に、漢字文字列に上記の4種類の文字種を割り当てた膨
大な正解データを必要とするため、容易には実現できな
い。
【0008】「辞書を使わない日本語専門用語の自動分
割[森脇他;言語処理学会第2回年次大会発表論文集,
1996年]」は、初期状態として、専門用語だけから
なる要素語リストを用意し、以降、要素語リスト中の2
つの要素語間の共通文字列の差分文字列を新たに要素語
リストに加えていくことにより要素語辞書を自動作成し
て、これを用いて分割するものである。この方法は、2
つの要素語を網羅的に比較する必要があり、処理コスト
が極めて高く、大きな専門用語リストに適用することは
難しい。
【0009】「Inforium : A user-friendly document
retrieval system [Ogawa et al.;Workshop on Inform
ation Retrieval with Oriental Language,1996年]」
では、1文字漢字の単語頭出現確率と単語末出現確率を
得ておき、各文字境界における確率を両者の積により求
め、閾値以上の確率で分割する方法を示している。この
方法は、極めて容易であるが、1文字の統計であるの
で、2文字の語基を扱うのには、精度上無理が多い。
【0010】「文字単位のbigram尺度に基づく複
合漢字列の単位切り出し手法[影浦;言語処理学会第3
回年次大会発表論文集,1997年]」は、2文字の漢
字AとBに関し、「A−B」、「非A−B」、「A−非
B」、「非A−非B」の4種類の文字列の頻度により尤
度比検定の値をもって2文字組「A−B」の結合度とし
て、3文字以上の文字列に対し、順次に弱い結合度の2
文字組の境界で分割する。この方法では、接辞を考慮し
ていないことから、1文字漢字の総数と同漢字が漢字列
の先頭、末尾に現れる頻度を得ておき、これらに基づい
たヒューリスティク規則により分割を変更することを加
えている。この方法は、統計によるものの正解データが
不要であり、辞書も必要とせず、2文字漢字の語基に対
応できる2文字組によっているが、可能な2文字漢字列
に対し、4種類の頻度を計数し、さらに尤度比検定をす
る必要があり、処理コストが高く、また、接辞対応のた
めに、ヒューリスティック規則に頼らなくてならない問
題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごと
き実情に鑑みてなされたものであり、従来技術にあっ
た、人手開発による辞書、大きな処理コスト、精度、ヒ
ューリスティック等の課題を解決し、容易に高い精度で
複合語を分割するための複合語分割装置、日本語辞書作
成装置、それらの方法、プログラム、及び、記録媒体を
提供することを目的とする。
【0012】請求項1の発明は、日本語の単語を入力す
る単語入力部と、日本語文字列をエントリとする辞書
と、前記単語入力部から入力された単語を前記辞書を参
照して、複合語分割する単語分割部と、を有する複合語
分割装置において、前記辞書は、漢字2文字組の文字列
の単語頭及び単語末に出現する頻度を示す頻度情報を有
し、前記単語分割部は、前記単語入力部から入力された
単語の漢字列部分を、2文字の漢字語基と1文字の接辞
とに分割することを特徴としたものである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記単語分割部は、複合語分割を行うに際し、前記
入力された単語の漢字列部分の各文字境界における前2
文字組の単語末頻度と後2文字組の単語頭頻度を用い
て、分割点を判定することを特徴としたものである。
【0014】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記単語分割部は、前記入力された単語の漢字列部
分の各文字境界における前2文字組の単語末頻度と後2
文字組の単語頭頻度について、2つの頻度の平衡と偏り
を示す指標に基づき、分割点を判定することを特徴とし
たものである。
【0015】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記単語分割部は、複合語分割を行うに際し、前記
入力された単語の漢字列部分内の2文字組の単語頭頻度
と単語末頻度から、該2文字組の擬似的な単語頭確率で
ある単語頭擬似確率と擬似的な単語末確率である単語末
擬似確率を得て、前記入力された単語の漢字列部分の各
文字境界における前2文字組の単語末擬似確率と後2文
字組の単語頭擬似頻度を用いて、分割点を判定すること
を特徴としたものである。
【0016】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記単語分割部は、前記入力された単語の漢字列部
分の各文字境界における前2文字組の単語末擬似確率と
後2文字組の単語頭擬似確率について、2つの擬似確率
の平衡と偏りを示す指標に基づき、分割点を判定するこ
とを特徴としたものである。
【0017】請求項6の発明は、請求項4又は5の発明
において、前記辞書において、あらかじめ、各漢字2文
字組について、前記単語頭擬似確率及び単語末擬似確率
を設定しておくことを特徴としたものである。
【0018】請求項7の発明は、請求項1乃至6のいず
れか1記載の複合語分割装置を作動させ、機能させるた
めの複合語分割方法である。
【0019】請求項8の発明は、請求項1乃至6のいず
れか1記載の複合語分割装置の機能を実現させるための
プログラムである。
【0020】請求項9の発明は、請求項1乃至6のいず
れか1記載の複合語分割装置を用いて、分割された単語
分割結果に基づき、抽出された2文字の漢字語基と1文
字の接頭辞又は接尾辞の接辞により、日本語辞書を作成
することを特徴とする日本語辞書作成装置である。
【0021】請求項10の発明は、請求項9記載の日本
語辞書作成装置を作動させ、機能させるための日本語辞
書作成方法である。
【0022】請求項11の発明は、請求項9記載の日本
語辞書作成装置の機能を実現させるためのプログラムで
ある。
【0023】請求項12の発明は、請求項8又は11に
記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体である。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る複合語分割装置の全体構成を示す図である。本実施形
態の複合語分割装置(以下、本装置と略す)は、入力手
段1,CPU2,出力手段3,メモリ4,記憶手段5を
備え、それらがバスで接続されているものとする。入力
手段1は、本装置への対象単語を入力する場合に用い、
CPU2は、本装置の各部(後述する単語分割部等)の
プログラムを動作させる。メモリ4には、本装置の各部
がCPU2によって実行されるときに一時的に作成され
る情報や各部のプログラム等が保持される。記憶手段5
は、辞書、或いは本装置の出力結果、本装置の各部のプ
ログラム等を保持している。出力手段3は、本装置から
の出力結果などを表示させる場合に用いる。
【0025】図2は、本発明の一実施形態に係る複合語
分割装置の機能構成を示す図である。本装置は、その機
能構成として単語入力部6,単語分割部7,辞書8,単
語分割結果出力部9を備えるものとする。単語入力部6
は、分割対象となる単語を入力し、入力された単語を単
語分割部7に送る。単語分割部7は、辞書8を参照し
て、分割を行い分割結果を単語分割結果出力部9に送
る。単語分割結果出力部9は、分割された単語を形式を
整えて、表示或いはファイル等に出力する。
【0026】図3は、本発明の一実施形態に係る複合語
分割装置における処理の流れを説明するためのフロー図
である。本装置においては、まず対象単語の入力が行わ
れ(ステップS1)、次に入力された単語に対し単語分
割処理が施される(ステップS2)。最後に単語分割結
果を出力して(ステップS3)、処理を終了する。
【0027】ステップS1における対象単語の入力に関
し、入力は、キーボード等の入力手段により入力しても
よいし、ファイルに格納された対象単語リストから順次
に取り出したり、或いは、別の形態素解析装置や漢字文
字列抽出装置等から得られた複合語を渡す等してもよ
い。以下、「対共産圏輸出統制委員会」が入力された例
で説明を行う。
【0028】ステップS2における単語分割処理では、
漢字2文字組の辞書を参照する。この辞書は、あらかじ
め、大規模な文書データベースから、漢字複合語を抽出
し、その先頭2文字と末尾2文字の出現頻度の情報をも
つ。なお、この辞書の作成方法については、単に漢字文
字列を抜き出したり、字種の並びを利用して、小規模な
辞書だけで動作する形態素解析系を利用して複合名詞を
抜き出す等した後、先頭及び末尾の2文字組を集計する
ことにより容易に自動作成でき、ここでは、特に説明し
ない。
【0029】図4は、約120MB(新聞記事1年分)
の文書データベースから自動作成した辞書の一部を抜粋
して示した図である。図4では、漢字2文字組に対する
単語頭頻度及び単語末頻度を抜粋しており、これによれ
ば、「共産」という漢字2文字組については、この2文
字組が、複合語の先頭に1735回、末尾に217回、
現れたことを示す。
【0030】図5は、図3における単語分割処理を詳細
に説明するためのフロー図である。この単語分割処理
(ステップS2)は、本装置において最も主要な処理で
ある。単語分割処理としては、初期化処理として、まず
入力した単語の文字数を設定する(ステップS11)。
ここでは単語文字数をNとする。その他の初期化処理と
しては、頻度情報配列(f[1,0],f[2,0]〜
f[1,N],f[2,N])、単語分割指標配列(w
[1,1],w[2,1]〜w[1,N−1],w
[2,N−1])、分割識別子配列(c[1]〜c[N
−1])をクリアする。次に、文字境界に頻度情報を設
定し(ステップS12)、文字境界に基本単語分割指標
を設定する(ステップS13)。最後に設定した基本単
語分割指標による基本単語分割(Cut−W(1,
N))を実行し(ステップS14)、単語分割主処理を
終了する。
【0031】以下、この処理を順に説明する。ステップ
S11では、変数の初期化処理で、単語文字数を取得
し、変数Nに設定するとともに、3種類の配列の単語文
字数分ゼロクリアを行う。「対共産圏輸出統制委員会」
では、単語文字数Nは「11」となる。
【0032】以降、文字位置及び文字境界位置を導入す
るが、これらは、図6のように数えるのものとする。即
ち、文字位置は対象単語中の文字の位置を前から順に数
えた数で表し、文字境界位置は、文字間の位置をそのす
ぐ前に在る文字の位置の数で表す。なお、最初の文字境
界位置は0で表す。ステップS12は、対象単語の文字
境界にその前の漢字2文字組の単語末頻度[i=1]、
その後ろの漢字2文字組の単語頭頻度[i=2]を頻度
格納用配列f[i,n](i=1,2,n=0〜N)に
設定する処理である。
【0033】図7は、図5における文字境界に頻度情報
を設定する処理を詳細に説明するためのフロー図であ
る。文字境界に頻度情報を設定する処理では、対象単語
の文字位置pを先頭(p=1)から1文字づつづらしな
がら(ステップS21,S26)、単語中の漢字2文字
組(第p〜p+1番の文字列)を抽出し、辞書を検索し
て(ステップS23)、得られた頻度を設定する(ステ
ップS25)。詳細には、まず文字位置pを1に設定し
(ステップS21)、ステップS21,S26において
pがN未満の範囲でステップS23〜S25の処理を繰
り返す。ステップS22においてpがNに達したらステ
ップS12の処理を終了する。ステップS23において
は、単語中の漢字2文字組(第p〜p+1番の文字列)
を辞書から検索し、ステップS24において検索結果を
判断し、検索が成功すればステップS25へ進む。ステ
ップS25においては、検索により得られた頻度を設定
する。例えば、第2文字目に位置付けた(P=2)場合
の漢字2文字組の「共産」については、辞書検索によ
り、その単語頭頻度が1735回、単語末頻度が217
回と得られるので、「共産」前の第1文字「対」と第2
文字「共」の境界(境界位置1)の単語頭頻度データと
してf[2,1]に1735を設定し、第3文字「産」
と「共産」後の第4文字「圏」の境界(境界位置3)の
単語末頻度データとしてf[1,3]に217を設定す
る。
【0034】図8は、単語「対共産圏輸出統制委員会」
に対し、各漢字2文字組の前と後ろに辞書により得られ
る単語頭頻度及び単語末頻度を示した図である。前述し
たように、「共産」の単語頭頻度として1735が、単
語末頻度として217が得られており、その他の漢字2
文字組に対しても同様に頻度データが得られている。た
だし、対象単語中の漢字2文字組のうち、例えば、「圏
輸」は辞書にないので、単語頭頻度、単語末頻度は各々
初期値のゼロのままとなる。
【0035】図9は、単語「対共産圏輸出統制委員会」
に対し、単語の位置nに対する単語末頻度及び単語頭頻
度f[i,n]を設定した表を示す図である。ステップ
S12の処理が終了すると、図9のように単語の位置n
に対する単語末頻度及び単語頭頻度f[i,n]が設定
される。なお、f[1,0],f[2,11]は、ゼロ
が設定されているが、これは意味をもたない。
【0036】ステップS13では、文字境界に設定され
た単語末頻度と単語頭頻度に基づき、基本単語分割指標
を設定する。最も単純には、単語末頻度と単語頭頻度が
大きい境界で分割されると考えられ、例えば、両頻度の
相加平均(或いは和)や相乗平均(或いは積)が指標に
なると考えられる。
【0037】また、接頭辞については、接頭辞の後ろの
2文字組は単語頭であり、接頭辞を第2文字に含む2文
字組は、単語末ではない。さらに、接尾辞については、
接尾辞の前の2文字組は単語末であり、接尾辞を第1文
字に含む2文字組は、単語頭ではない。これらのことか
ら、境界の単語末頻度と単語頭頻度に偏りがあると考え
られ、例えば、両頻度の差が指標になると考えられる。
【0038】図10は、単語「対共産圏輸出統制委員
会」に対し、基本単語分割の指標w[1,n]として両
頻度の和、接辞分割の指標w[2,n]として両頻度の
差(f[2,n]−f[1,n])を設定した表を示す
図である。頻度差が、正の場合が接頭辞、負の場合は接
尾辞になる。
【0039】基本単語分割点を得る単純な頻度和は、接
辞のない場合は、比較的問題ないが、接辞のある場合
は、強い接辞(頻度が大きい接辞)と区別ができなくな
る。また接辞分割点を得る頻度差は、接頭辞、接尾辞が
わかるが、指標の大きさが不安定であるという問題があ
る。
【0040】図11は、単語「対共産圏輸出統制委員
会」に対し、基本単語分割指標に単語末頻度と単語頭頻
度の相乗平均(両者の積の平方)、接辞分割指標に頻度
差を頻度和で正規化して値を設定した表を示す図であ
る。これによると、上記の問題が解消されていることが
わかる。
【0041】ステップS14では、上記の基本単語分割
指標と接辞分割指標に基づいて、分割処理を行う。図1
1の指標を用いた分割の実際の概略を示すと次のように
なる。まず、基本単語分割指標の大きいものから、[W
1]:「対共産圏輸出統制委員会」に対し、境界位置8
で「対共産圏輸出統制」と「委員会」とに分割し、[W
2]:「対共産圏輸出統制」に対し、境界位置6で「対
共産圏輸出」と「統制」とに分割し、[W3]:「対共
産圏輸出」に対し、境界位置4で「対共産圏」と「輸
出」とに分割する。
【0042】さらに、基本単語分割された「対共産
圏」、「輸出」、「統制」、「委員会」については、接
辞指標により、[P1]:「対共産圏」に対し、境界位
置1で「対」(接頭辞)と「共産圏」とに分割し、[P
2]:「共産圏」に対し、境界位置3で「共産」と
「圏」(接尾辞)とに分割し、[P3]:「委員会」に
対し、境界位置10で「委員」と「会」(接尾辞)とに
分割する。ここで、前述したように、接辞指標は符号に
意味があり、正が接頭辞、負が接尾辞となる。
【0043】図12は基本単語分割指標による基本単語
分割Cut−Wの処理を説明するためのフロー図、図1
3は接辞分割指標による接辞分割Cut−Pの処理を説
明するためのフロー図である。図12及び図13を用い
て上述の分割処理を説明する。両分割処理とも対象文字
列を最大の指標の境界を分割点にして2つの部分文字列
に分割し、分割した両部分文字列に対して再帰的に処理
を行う。分割においては、分割識別子c[k](k:分
割境界番号)に識別データ(2:基本単語分割点,+1
/−1:接頭/尾辞分割点)を設定する。ただし、基本
単語分割であるCut−Wは、先頭文字の後と末尾文字
の手前は分割の対象にせず、4文字以上の文字列に対し
てしか分割を行わない。分割点がない、或いは、3文字
以下になったら、接辞分割Cut−Pに移る。接辞分割
では、3文字以上の文字列に対して分割を行うが、接辞
分割指標の正負により、接頭辞と接尾辞を識別する。た
だし、文字列の前方側の境界が接尾辞分割である場合
や、文字列の末尾側の境界が接頭辞分割である場合のよ
うに、位置と接辞種別が矛盾する場合は、分割点としな
い。
【0044】境界位置n〜mの間にある文字からなる単
語を分割するCut−W(n,m)の処理では、まず、
ステップS31においてm−n+1≧4か否かを判断
し、NOであればステップS40のCut−P(n,
m)の処理へ進み、YESであればステップS32へ進
む。ステップS32では、第n+1〜m−2番の文字境
界のうち、単語分割指標が閾値以上で最大の境界(分割
点)を検索する。ステップS33においてその検索の結
果を判断し、検索が失敗であれば、ステップS40の処
理へ進み、成功すればステップS34へ進む。分割点が
第k番で検索が成功した場合、c[k]を2に設定し
(ステップS34)、第k番の境界に対し、Cut−W
(n,k)及びCut−W(k+1,m)を実行する
(ステップS35)。ステップS36,S40が終了し
た時点で、Cut−W(n,m)の処理が終了する。
【0045】ステップS40の処理を図13に沿って説
明する。Cut−P(n,m)の処理は、まず、ステッ
プS41においてm−n+1≧3か否かを判断し、NO
であれば処理を終了し、YESであればステップS42
へ進む。ステップS42では、第n〜m−1番の文字境
界のうち、接辞分割指標が閾値以上で絶対値最大の境界
(分割点)を検索(ただし、位置と接辞種別が矛盾しな
いこと)する。ステップS43においてその検索の結果
を判断し、検索が失敗であれば処理を終了し、成功すれ
ばステップS44へ進む。分割点が第k番で検索が成功
した場合、c[k]を+1/−1に設定し(ステップS
44)、第k番の境界に対し、Cut−P(n,k)及
びCut−P(k+1,m)を実行し(ステップS4
5)、処理を終了する。
【0046】概略で示した[W1],[W2],[W
3]の基本単語分割、[P1],[P2],[P3]の
接辞分割の過程をより詳細に説明する。図14は、図1
1の表を基本単語分割指標の最大値529である境界位
置8で分割した表を示す図で、図14(A),(B)は
それぞれ、その前半,後半の表を示す図である。図15
は、図14(A)の表を基本単語分割指標の最大値29
8.5である境界位置6で分割した表を示す図で、図1
5(A),(B)はそれぞれ、その前半,後半の表を示
す図である。図16は、図15(A)の表を基本単語分
割指標の最大値151.4である境界位置4で分割した
表を示す図で、図16(A),(B)はそれぞれ、その
前半,後半の表を示す図である。図17は、図16
(A)の表を接辞分割指標の絶対値の最大値1である境
界位置1で分割した表を示す図で、図17(A),
(B)はそれぞれ、その前半,後半の表を示す図であ
る。図18は、図17(B)の表を接辞分割指標の絶対
値の最大値1である境界位置3で分割した表を示す図
で、図18(A),(B)はそれぞれ、その前半,後半
の表を示す図である。図19は、図14(B)の表を接
辞分割指標の絶対値の最大値1である境界位置10で分
割した表を示す図で、図19(A),(B)はそれぞ
れ、その前半,後半の表を示す図である。図20は、図
11の表に分割識別子の欄を追加した表を示す図であ
る。
【0047】まず、[W1]は、対象単語全体の表(図
11)から基本単語分割指標の最大値529である境界
位置8で分割し、分割識別子c[8]には2を設定す
る。これにより、分割された各々の部分文字列に対し
て、再帰的に基本単語分割Cut−Wが行われ、図14
(A),(B)のような2つの分割指標の表が想定され
る。[W1]の前半の「対共産圏輸出統制」に対して、
図14(A)の表の基本単語分割指標の最大値298.
5である境界位置6で[W2]の分割がおき、分割識別
子c[6]には2を設定する。これにより、分割された
各々の部分文字列に対して、再帰的に基本単語分割Cu
t−Wが行われ、図15(A),(B)のような2つの
分割指標の表が想定される。[W1]の後半の「委員
会」は3文字列なので、基本単語分割処理Cut−Wの
処理はただちに終了し、接辞分割処理Cut−Pに移る
(図14(B)参照)。
【0048】[W2]の前半の「対共産圏輸出」に対し
て、図15(A)の表の単語分割指標の最大値151.
4である境界位置4で[W3]の分割がおき、分割識別
子c[4]には2を設定する。これにより、分割された
各々の部分文字列に対して、再帰的に基本単語分割Cu
t−Wが行われ、図16(A),(B)のような2つの
分割指標の表が想定される。[W2]の後半の「統制」
は2文字列なので、単語分割処理Cut−Wの処理はた
だちに終了し、また、接辞分割処理Cut−Pに移る
が、これもただちに終了する(図15(B)参照)。
【0049】[W3]の前半の「対共産圏」に対して、
図16(A)の表の単語分割指標では、すべて0なの
で、単語分割処理Cut−Wは終了し、接辞分割処理C
ut−Pに移る。[W3]の後半の「輸出」は2文字列
なので、単語分割処理Cut−Wの処理はただちに終了
し、また、接辞分割処理Cut−Pに移るが、これもた
だちに終了する(図16(B)参照)。
【0050】「対共産圏」の接辞分割処理は、図16
(A)の表の接辞分割指標の絶対値が最大の境界位置は
1(接頭辞分割)と3(接尾辞分割)の2つある。いず
れも、接辞の種別と位置との矛盾はなく、いずれも選択
は可能だが、番号の若い1で[P1]の接辞分割を行
い、分割識別子c[1]には接頭辞の識別子+1を設定
する。これにより、分割された各々の部分文字列に対し
て、再帰的に接辞分割Cut−Pが行われ、図17
(A),(B)のような2つの分割指標の表が想定され
る。
【0051】[P1]の前半の「対」は、接辞分割処理
Cut−Pはただちに終了する(図17(A)参照)。
[P1]の後半の「共産圏」の接辞分割処理は、図17
(B)の表の接辞分割指標の絶対値が最大の境界位置は
上記分割でのもう一方の3(接尾辞分割)であり、[P
2]の分割を行い、分割識別子c[3]には接尾辞の識
別子−1を設定する。これにより、分割された各々の部
分文字列に対して、再帰的に接辞分割Cut−Pが行わ
れ、図18(A),(B)のような2つの分割指標の表
が想定される。[P2]の前半の「共産」及び後半の
「圏」ともに、2文字以下なので、接辞分割処理Cut
−Pは終了する。
【0052】残る[W1]の後半の「委員会」の接辞分
割処理については、図14(B)の表の接辞分割指標の
絶対値が最大の境界位置10により、[P3]の接辞分
割を行うことができ、分割識別子c[10]に接尾辞の
識別子−1を設定する。これにより、分割された各々の
部分文字列に対して、再帰的に接辞分割Cut−Pが行
われ、図19(A),(B)のような2つの分割指標の
表が想定される。[P3]の前半の「委員」及び後半の
「会」ともに、2文字以下なので、接辞分割処理Cut
−Pは終了する。以上により、ステップS14が終了
し、分割識別子c[n]の可能な設定が行われている。
図11の表に分割識別子の欄を追加した図20を示す。
【0053】次にステップS3における単語分割結果の
出力について説明する。分割識別子により、前述のよう
に、例えば、基本単語分割点を′|′、接辞分割点
を′.′で表わすと以下のような出力表現ができる。 対.共産.圏|輸出|統制|委員.会
【0054】また、次のように、語基、接頭辞、接尾辞
を認識・認識し、出力することができる。 語基 :共産 輸出 統制 委員 接頭辞:対 接尾辞:圏 会
【0055】以上、単語末頻度と単語頭頻度の和或いは
相乗平均、差或いは正規化差を用いた分割の実施例を示
したが、以下に別の実施例として、擬似的な単語末確率
と単語頭確率を用いた例を示す。図21は、擬似的な単
語末確率と単語頭確率、及び単語分割指標としてこれら
の確率の積、接辞分割指標としてこれらの正規化差、そ
して、この指標による分割識別子を設定した表を示す図
である。分割結果は同じになっている。ここで、擬似的
な単語末確率と単語頭確率は、単語末頻度と単語頭頻度
を各々、両頻度の和で割った値をいう。これにより、頻
度が極端に大きいものと小さいものによる影響を減らす
ことができる。なお、対象とする漢字2文字列の総頻度
を得るところを単語末頻度と単語頭頻度の和で替えたの
で、「擬似的」と呼ぶ。
【0056】この擬似的確率による指標は、頻度による
とうまく分割できない次のような困難な例も正しく分割
できる。図22乃至図25は、2単語の頻度による場合
と擬似的確率による場合の分割指標の表を示す図であ
り、図22は単語「永野茂門前法相発言」に対し、2単
語の頻度による場合の分割指標の表を示す図、図23は
図22の2単語の頻度による場合と比較するための、擬
似的確率による場合の分割指標の表を示す図、図24は
単語「山梨県中巨摩郡玉穂町」に対し、2単語の頻度に
よる場合の分割指標の表を示す図、図25は図24の2
単語の頻度による場合と比較するための、擬似的確率に
よる場合の分割指標の表を示す図である。
【0057】図22乃至図25に示すように、対象単語
が「永野茂門前法相発言」、「山梨県中巨摩郡玉穂町」
である場合、頻度による分割では、「永野.茂|門前|
法相|発言」、「山梨|県中.巨摩.郡|玉穂町」とな
るのに対し、擬似確率による分割では、永野|茂門|
前.法相|発言」、「山梨.県|中.巨摩.郡|玉穂
町」となり、正しく分割できているのがわかる。
【0058】図26は、図4に代わる辞書の例を示す図
である。擬似的な単語末/頭確率を用いる場合、あらか
じめ計算しておくことができるので、図26のように辞
書に頻度とともに、或いは確率のみを格納しておいても
よい。
【0059】本発明としては、前述したように、複合語
分割装置によって、語基、接頭辞、接尾辞が得られるの
で、これらを集計することにより、日本語辞書を作成、
或いは語彙の追加を行う日本語辞書作成装置としての形
態も可能である。
【0060】本発明は、上記複合語分割装置或いは日本
語辞書作成装置の各実施例で説明した実施形態のみに限
定されたものではない。本発明は、さらに上記複合語分
割装置或いは日本語辞書作成装置の各実施形態において
処理の流れを説明したように、その流れとしての複合語
分割方法或いは日本語辞書作成方法としての形態も可能
である。さらに、図2に示した複合語分割装置或いは日
本語辞書作成装置を構成する各部の機能をプログラム化
した形態や、そのプログラムをあらかじめCD−ROM
等の記録媒体に書き込んでおき、このCD−ROMをC
D−ROMドライブを搭載したコンピュータに装着し
て、コンピュータへそのプログラムをロードすることに
よって、実施例の実施形態と同様な機能を実現すること
ができる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、従来技術で課題であっ
た、人手での開発による辞書、大きな処理コスト、精
度、ヒューリスティック等の課題を解決し、容易に高い
精度で複合語を分割することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る複合語分割装置の
全体構成を示す図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る複合語分割装置の
機能構成を示す図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係る複合語分割装置に
おける処理の流れを説明するためのフロー図である。
【図4】 約120MB(新聞記事1年分)の文書デー
タベースから自動作成した辞書の一部を抜粋して示した
図である。
【図5】 図3における単語分割処理を詳細に説明する
ためのフロー図である。
【図6】 文字位置及び文字境界位置を説明するための
図である。
【図7】 図5における文字境界に頻度情報を設定する
処理を詳細に説明するためのフロー図である。
【図8】 単語「対共産圏輸出統制委員会」に対し、各
漢字2文字組の前と後ろに辞書により得られる単語頭頻
度及び単語末頻度を示した図である。
【図9】 単語「対共産圏輸出統制委員会」に対し、単
語の位置にnに対する単語末頻度及び単語頭頻度f
[i,n]を設定した表を示す図である。
【図10】 単語「対共産圏輸出統制委員会」に対し、
基本単語分割の指標w[1,n]として両頻度の和、接
辞分割の指標w[2,n]として両頻度の差(f[2,
n]−f[1,n])を設定した表を示す図である。
【図11】 単語「対共産圏輸出統制委員会」に対し、
基本単語分割指標に単語末頻度と単語頭頻度の相乗平均
(両者の積の平方)、接辞分割指標に頻度差を頻度和で
正規化して値を設定した表を示す図である。
【図12】 基本単語分割指標による基本単語分割Cu
t−Wの処理を説明するためのフロー図である。
【図13】 接辞分割指標による接辞分割Cut−Pの
処理を説明するためのフロー図である。
【図14】 図11の表を基本単語分割指標の最大値5
29である境界位置8で分割した表を示す図で、図14
(A),(B)はそれぞれ、その前半,後半の表を示す
図である。
【図15】 図14(A)の表を基本単語分割指標の最
大値298.5である境界位置6で分割した表を示す図
で、図15(A),(B)はそれぞれ、その前半,後半
の表を示す図である。
【図16】 図15(A)の表を基本単語分割指標の最
大値151.4である境界位置4で分割した表を示す図
で、図16(A),(B)はそれぞれ、その前半,後半
の表を示す図である。
【図17】 図16(A)の表を接辞分割指標の絶対値
の最大値1である境界位置1で分割した表を示す図で、
図17(A),(B)はそれぞれ、その前半,後半の表
を示す図である。
【図18】 図17(B)の表を接辞分割指標の絶対値
の最大値1である境界位置3で分割した表を示す図で、
図18(A),(B)はそれぞれ、その前半,後半の表
を示す図である。
【図19】 図14(B)の表を接辞分割指標の絶対値
の最大値1である境界位置10で分割した表を示す図
で、図19(A),(B)はそれぞれ、その前半,後半
の表を示す図である。
【図20】 図11の表に分割識別子の欄を追加した表
を示す図である。
【図21】 擬似的な単語末確率と単語頭確率、及び単
語分割指標としてこれらの確率の積、接辞分割指標とし
てこれらの正規化差、そして、この指標による分割識別
子を設定した表を示す図である。
【図22】 単語「永野茂門前法相発言」に対し、2単
語の頻度による場合の分割指標の表を示す図である。
【図23】 図22の2単語の頻度による場合と比較す
るための、擬似的確率による場合の分割指標の表を示す
図である。
【図24】 単語「山梨県中巨摩郡玉穂町」に対し、2
単語の頻度による場合の分割指標の表を示す図である。
【図25】 図24の2単語の頻度による場合と比較す
るための、擬似的確率による場合の分割指標の表を示す
図である。
【図26】 図4に代わる辞書の例を示す図である。
【符号の説明】
1…入力手段、2…CPU、3…出力手段、4…メモ
リ、5…記憶手段、6…単語入力部、7…単語分割部、
8…辞書、9…単語分割結果出力部。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 日本語の単語を入力する単語入力部と、
    日本語文字列をエントリとする辞書と、前記単語入力部
    から入力された単語を前記辞書を参照して、複合語分割
    する単語分割部と、を有する複合語分割装置において、
    前記辞書は、漢字2文字組の文字列の単語頭及び単語末
    に出現する頻度を示す頻度情報を有し、前記単語分割部
    は、前記単語入力部から入力された単語の漢字列部分
    を、2文字の漢字語基と1文字の接辞とに分割すること
    を特徴とする複合語分割装置。
  2. 【請求項2】 前記単語分割部は、複合語分割を行うに
    際し、前記入力された単語の漢字列部分の各文字境界に
    おける前2文字組の単語末頻度と後2文字組の単語頭頻
    度を用いて、分割点を判定することを特徴とする請求項
    1記載の複合語分割装置。
  3. 【請求項3】 前記単語分割部は、前記入力された単語
    の漢字列部分の各文字境界における前2文字組の単語末
    頻度と後2文字組の単語頭頻度について、2つの頻度の
    平衡と偏りを示す指標に基づき、分割点を判定すること
    を特徴とする請求項2記載の複合語分割装置。
  4. 【請求項4】 前記単語分割部は、複合語分割を行うに
    際し、前記入力された単語の漢字列部分内の2文字組の
    単語頭頻度と単語末頻度から、該2文字組の擬似的な単
    語頭確率である単語頭擬似確率と擬似的な単語末確率で
    ある単語末擬似確率を得て、前記入力された単語の漢字
    列部分の各文字境界における前2文字組の単語末擬似確
    率と後2文字組の単語頭擬似頻度を用いて、分割点を判
    定することを特徴とする請求項1記載の複合語分割装
    置。
  5. 【請求項5】 前記単語分割部は、前記入力された単語
    の漢字列部分の各文字境界における前2文字組の単語末
    擬似確率と後2文字組の単語頭擬似確率について、2つ
    の擬似確率の平衡と偏りを示す指標に基づき、分割点を
    判定することを特徴とする請求項4記載の複合語分割装
    置。
  6. 【請求項6】 前記辞書において、あらかじめ、各漢字
    2文字組について、前記単語頭擬似確率及び単語末擬似
    確率を設定しておくことを特徴とする請求項4又は5記
    載の複合語分割装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1記載の複合
    語分割装置を作動させ、機能させるための複合語分割方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれか1記載の複合
    語分割装置の機能を実現させるためのプログラム。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至6のいずれか1記載の複合
    語分割装置を用いて、分割された単語分割結果に基づ
    き、抽出された2文字の漢字語基と1文字の接頭辞又は
    接尾辞の接辞により、日本語辞書を作成することを特徴
    とする日本語辞書作成装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の日本語辞書作成装置を
    作動させ、機能させるための日本語辞書作成方法。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の日本語辞書作成装置の
    機能を実現させるためのプログラム。
  12. 【請求項12】 請求項8又は11に記載のプログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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